JP5899851B2 - 摩擦ローラ式減速機 - Google Patents
摩擦ローラ式減速機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5899851B2 JP5899851B2 JP2011251289A JP2011251289A JP5899851B2 JP 5899851 B2 JP5899851 B2 JP 5899851B2 JP 2011251289 A JP2011251289 A JP 2011251289A JP 2011251289 A JP2011251289 A JP 2011251289A JP 5899851 B2 JP5899851 B2 JP 5899851B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- sun roller
- roller
- sun
- input shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
Description
近年普及し始めている電気自動車の利便性を向上させるべく、充電1回当りの走行可能距離を長くする為に、電動モータの効率を向上させる事が重要である。この効率を向上させるには、高速回転する小型の電動モータを使用し、この電動モータの出力軸の回転を減速してから駆動輪に伝達する事が効果がある。この場合に使用する減速機のうち、少なくとも前記電動モータの出力軸に直接繋がる第一段目の減速機は、運転速度が非常に速くなるので、運転時の振動及び騒音を抑える為に、摩擦ローラ式減速機を使用する事が考えられる。この様な場合に使用可能な摩擦ローラ式減速機として、例えば特許文献1〜3に記載されたものが知られている。このうちの特許文献3に記載された従来構造に就いて、図2〜4により説明する。
このうちの太陽ローラ4は、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子8a、8bを前記入力軸2の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に、且つ、このうちの太陽ローラ素子8aを前記入力軸2に対する相対回転を可能に配置して成る。前記両太陽ローラ素子8a、8bの外周面は、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面であって、これら両傾斜面を転がり接触面としている。即ち、この転がり接触面の外径は、軸方向中間部で小さく、両端部に向かうに従って大きくなる。
又、前記各遊星ローラ6、6は、前記太陽ローラ4の外周面と前記環状ローラ5の内周面との間の環状空間9の円周方向複数箇所に配置している。前記各遊星ローラ6、6は、それぞれが前記入力軸2及び前記出力軸3と平行に配置された、自転軸である遊星軸10、10の周囲に、ラジアルニードル軸受を介して、回転自在に支持している。これら各遊星軸10、10の基端部は、前記出力軸3の基端部に結合固定された、支持フレームであるキャリア11に、支持固定されている。前記各遊星ローラ6、6の外周面は、母線形状が部分円弧状の凸曲面で、それぞれ前記太陽ローラ4の外周面と前記環状ローラ5の内周面とに転がり接触している。
又、本発明者等は先に、図5〜8に示す様な摩擦ローラ式減速機1aを発明した。この先発明に係る摩擦ローラ式減速機1aは、入力軸2aにより太陽ローラ4aを回転駆動し、この太陽ローラ4aの回転を、複数個の中間ローラ19、19を介して環状ローラ5aに伝達し、この環状ローラ5aの回転を出力軸3aから取り出す様にしている。この太陽ローラ4aは、互いに同じ形状を有する1対の太陽ローラ素子8c、8cを互いに同心に組み合わせて成り、これら両太陽ローラ素子8c、8cを軸方向両側から挟む位置に、1対のローディングカム装置7a、7aを設置している。これら各構成部材は、出力側軸受ケース20を含んで構成される、全体構成の図示を省略したハウジング等の減速機ケース内に収納している。
特に、本発明の摩擦ローラ式減速機の場合には、前記両ローディングカム装置を構成する各転動体を各駆動側カム面と各被駆動側カム面との底部(軸方向に関する深さが最大となる部分)同士の間に挟持した状態での、1対の太陽ローラ素子の先端面同士の軸方向に関する間隔hを適切に規制する。この間隔hを規制する為に、前記両ローディングカム装置のうちの一方のローディングカム装置に関する、前記各駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをA1とすると共に、前記各被駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをB1とする。又、他方のローディングカム装置に関する、前記各駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをA2とすると共に、前記各被駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをB2とする。そして、この場合に、A1、B1、A2、B2を何れも、h/2よりも大きくする。
又、本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、A1、B1、A2、B2を何れも、hよりも大きくする。
尚、本発明を実施する場合、A1、B1、A2、B2は、総て等しい大きさ(A1=B1=A2=B2)にする事もできるし、少なくとも一部で異なる大きさにする事もできる。
この様な場合に、前記各カム面17、18の底部の深さA1、B1、A2、B2が、それぞれh以下(h≧A1>h/2、h≧B1>h/2、h≧A2>h/2、h≧B2>h/2)になっている場合には、前記他方のローディングカム装置7aに関して、前記両カム面17、18のうちの何れか一方のカム面から、前記各玉16が脱落する可能性がある。但し、この様な場合には、前記両太陽ローラ素子8c、8cに不用意な外力が作用する事に注意しながら組立作業を行えば、前記両ローディングカム装置7a、7aに関して、前記各玉16、16が前記各駆動側カム面17、17と前記各駆動側カム面18、18とから脱落する事を防止できる。
2、2a 入力軸
3、3a 出力軸
4、4a 太陽ローラ
5、5a 環状ローラ
6 遊星ローラ
7、7a ローディングカム装置
8a〜8c 太陽ローラ素子
9 環状空間
10 遊星軸
11 キャリア
12 止め輪
13 支え環
14 皿ばね
15、15a カム板
16 玉
17 被駆動側カム面
18 駆動側カム面
19 中間ローラ
20 出力側軸受ケース
21 複列玉軸受ユニット
22 複列玉軸受ユニット
23 連結部
24 スリーブ
25 段差面
26 雄ねじ部
27 ローディングナット
28 鍔部
29 凹部
30 受ピン
31 圧縮コイルばね
32 支持フレーム
33 揺動フレーム
34 自転軸
35 玉軸受
36 突部
Claims (2)
- 入力軸と、出力軸と、太陽ローラと、環状ローラと、複数個の中間ローラと、1対のローディングカム装置と、弾性部材とを備え、
このうちの太陽ローラは、軸方向に分割された1対の太陽ローラ素子を前記入力軸の周囲に、互いの先端面同士の間に隙間を介在させた状態で互いに同心に、且つ、この入力軸に対する回転及び軸方向変位を可能に配置して成るもので、前記両太陽ローラ素子の外周面は、それぞれの先端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した傾斜面であって、これら両傾斜面を転がり接触面としており、
前記環状ローラは、前記太陽ローラの周囲にこの太陽ローラと同心に配置されたもので、内周面を転がり接触面としており、
前記各中間ローラは、前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面との間の環状空間の円周方向複数箇所に設けられていて、それぞれが前記入力軸と平行に配置された自転軸を中心とする回転自在に支持された状態で、それぞれの外周面を前記太陽ローラの外周面と前記環状ローラの内周面とに転がり接触させており、
前記両ローディングカム装置は、前記太陽ローラを軸方向両側から挟む2箇所位置に設けられていて、前記入力軸の回転に伴って、前記両太陽ローラ素子同士を互いに近付く方向に押圧しつつ回転させる為、これら両太陽ローラ素子の基端面の円周方向複数箇所に設けられた被駆動側カム面と、前記入力軸の周囲にこの入力軸に対する軸方向変位及び回転を阻止された状態で配置されたカム板の片側面の円周方向複数箇所に設けられた駆動側カム面との間に、それぞれ転動体を挟持して成るもので、これら各駆動側カム面及び前記各被駆動側カム面はそれぞれ、軸方向に関する深さが円周方向に関して漸次変化して端部に向かうに従って浅くなる形状を有するものであり、
前記弾性部材は、直接的又は間接的に前記両太陽ローラ素子同士を近付ける方向に付勢する事により、前記各ローラの周面同士の転がり接触部の面圧を確保する為の予圧を付与するものであり、
前記環状ローラと前記各自転軸を支持した部材とのうちの一方の部材を、前記太陽ローラを中心とする回転を阻止した状態とし、他方の部材を前記出力軸に結合して、この他方の部材によりこの出力軸を回転駆動自在とすると共に、
前記両ローディングカム装置を構成する前記各転動体を前記各駆動側カム面と前記各被駆動側カム面との底部同士の間に挟持した状態での前記両太陽ローラ素子の先端面同士の軸方向に関する間隔をhとし、前記両ローディングカム装置のうちの一方のローディングカム装置に関する、前記各駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをA1とすると共に、前記各被駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをB1とし、他方のローディングカム装置に関する、前記各駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをA2とすると共に、前記各被駆動側カム面の底部の軸方向に関する深さをB2とした場合に、A1、B1、A2、B2の何れもがh/2よりも大きい事を特徴とする摩擦ローラ式減速機。 - A1、B1、A2、B2の何れもがhよりも大きい、請求項1に記載した摩擦ローラ式減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011251289A JP5899851B2 (ja) | 2011-11-17 | 2011-11-17 | 摩擦ローラ式減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011251289A JP5899851B2 (ja) | 2011-11-17 | 2011-11-17 | 摩擦ローラ式減速機 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013104549A JP2013104549A (ja) | 2013-05-30 |
JP2013104549A5 JP2013104549A5 (ja) | 2014-12-25 |
JP5899851B2 true JP5899851B2 (ja) | 2016-04-06 |
Family
ID=48624249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011251289A Expired - Fee Related JP5899851B2 (ja) | 2011-11-17 | 2011-11-17 | 摩擦ローラ式減速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5899851B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58109733A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-06-30 | Honda Motor Co Ltd | 倍力装置付可変式自動遠心クラツチ |
JPS59187154A (ja) * | 1983-04-06 | 1984-10-24 | Yamaha Motor Co Ltd | 遊星車式減速装置 |
JP2004116670A (ja) * | 2002-09-26 | 2004-04-15 | Ntn Corp | 遊星ローラ式変速機 |
JP2007155039A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Tama Tlo Kk | トラクション変速装置 |
JP4948968B2 (ja) * | 2006-10-27 | 2012-06-06 | Ntn株式会社 | 遊星ローラ式変速機 |
-
2011
- 2011-11-17 JP JP2011251289A patent/JP5899851B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013104549A (ja) | 2013-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5263446B1 (ja) | 無段変速機 | |
WO2012124640A1 (ja) | 摩擦ローラ式減速機および電気自動車用駆動装置 | |
JP5903834B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機及び電気自動車用駆動装置 | |
JP2010106957A (ja) | ベルト式無段変速機 | |
JP2014190537A (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP5899850B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP2010127382A (ja) | ベルト式無段変速機 | |
WO2016046955A1 (ja) | ローディングカム装置及び摩擦ローラ式減速機 | |
JP5899851B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP5849645B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP2014040885A (ja) | 摩擦ローラ式変速機 | |
JP6119372B2 (ja) | ローディングカム装置及び摩擦ローラ式減速機 | |
JP2012193793A (ja) | 摩擦ローラ式減速機及び電気自動車用駆動装置 | |
JP2012193792A (ja) | 摩擦ローラ式減速機及び電気自動車用駆動装置 | |
JP6506115B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6314534B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP5810863B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP2014214838A (ja) | 無段変速機 | |
JP2014196825A (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP2012197930A (ja) | 摩擦ローラ式減速機及び電気自動車用駆動装置 | |
JP5867132B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP2012193794A (ja) | 摩擦ローラ式減速機及び電気自動車用駆動装置 | |
JP2016008675A (ja) | 摩擦ローラ式減速機 | |
JP5982326B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5966420B2 (ja) | 摩擦ローラ式減速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141106 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150728 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150730 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160209 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5899851 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |