JP6862115B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電動モータの回転駆動力によって制動力を生じさせる電動ブレーキ装置に関する。
電動ブレーキ装置は、電動モータの回転駆動力をギアを介して回転軸に伝達し、この回転軸の回転を運動変換機構によって直動部材の軸方向の移動に変換し、この直動部材とともに軸方向に移動する摩擦パッドをブレーキディスクに押し付けることによって制動力を発揮する。この電動ブレーキ装置に用いられる電動モータは、車両に搭載されたバッテリから電力の供給を受けて駆動するため、バッテリの充電量の異常低下、センサ故障、電気配線の断線等のトラブルが生じると、ブレーキ機能を発揮できないという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に示すように、上記のトラブルが生じたときのフェールセーフ機構を備えた電動ブレーキ装置が採用されることがある(特許文献1の図4等参照)。この電動ブレーキ装置においては、前記直動部材として、回転軸を囲むように配置された外輪部材が採用されている。また、前記運動変換機構として、回転軸に外接するとともに外輪部材に内接する複数の遊星ローラと、これらの遊星ローラを自転可能かつ公転可能に支持するキャリアと、外輪部材の内周に設けられた螺旋凸条と、この螺旋凸条と係合するように遊星ローラの外周に設けられた円周溝とを有する遊星ローラねじ機構を採用することができる。この回転軸の外周には、キャリアを軸方向の後方から支持する鍔部が形成されている。
さらに、この電動ブレーキ装置には、例えば、特許文献2の図7等に示すように、押圧力センサを組み込むことができる。この押圧力センサは、磁気式荷重センサであって、軸方向前方から荷重が入力されてたわみを生じるフランジ部材と、フランジ部材を軸方向後方から支持する支持部材と、磁束を発生する磁気ターゲットと、磁気ターゲットが発生する磁束を検出する磁気センサとからなる。
フランジ部材は、円環板状の部材である。支持部材は、フランジ部材の外周縁に嵌め込まれている。この支持部材の外周縁は、キャリパハウジングの内面で移動不能に支持されている。この支持部材の内周側には、フランジ部材の内径側に対向するように円筒部が連設されている。円筒部の内周には、複数の軸受が軸方向に間隔をおいて装着されており、回転軸と磁気式荷重センサは、軸周りに相対回転可能となっている。磁気ターゲットは、フランジ部材の内周に固定されている。磁気センサは、磁気ターゲットと径方向に対向するように支持部材の円筒部の外周に固定されている(特許文献2の図3等参照)。
バッテリから供給された電力によって、電動モータが正常に駆動しているときは、この電動モータの回転駆動力が減速機構を介して回転軸に伝達され、この回転軸が軸周りに回転する。回転軸が軸周りに回転すると、この回転軸に外接する遊星ローラが、回転軸との転がり接触によってローラ軸を中心に自転しつつ、回転軸を中心に公転する。外輪部材に設けられた螺旋凸条と遊星ローラに設けられた円周溝は係合しているため、遊星ローラの回転に伴って、外輪部材と遊星ローラは軸方向に相対移動する。ここで、遊星ローラを支持するキャリアは軸方向への移動が規制されており、これにより、遊星ローラの回転に伴って、外輪部材は軸方向の前方側に移動し、この外輪部材と一体に軸方向に移動可能に設けられた摩擦パッドがブレーキディスクに押し付けられる。
このように、摩擦パッドがブレーキディスクに押し付けられると、軸方向後方への反力として、キャリアプレート、スラスト軸受を介して、磁気式荷重センサのフランジ部材に軸方向後方に向かう軸方向荷重が入力される(特許文献2の図7等参照)。そして、この軸方向荷重によって、フランジ部材が軸方向後方にたわみ、このたわみに伴って、磁気ターゲットと磁気センサが軸方向に相対変位する。すると、この相対変位に対応して磁気センサの出力信号が変化する。この出力信号の大きさと、フランジ部材に入力される軸方向荷重の大きさとの関係を予め把握しておくことにより、磁気センサの出力信号に基づいて、フランジ部材にかかる軸方向荷重の大きさを検出することができる。
その一方で、バッテリの充電量の異常低下等によって、電動モータが正常に駆動しない等のトラブルが生じたときは、運転者の操作力(例えば、ブレーキペダルの踏み込み力)によって、ワイヤケーブルが引っ張られ、これによってカム部材が回動する。このカム部材が回動すると、その回動角度に対応して、カム面がリンク部材を介してスライド部材を軸方向前方に移動させる。そして、このスライド部材が、球体を介して回転軸を軸方向前方に押圧する。
回転軸がスライド部材に押圧されて軸方向前方に移動すると、この回転軸の外周に設けられた鍔部がキャリアに当接し、このキャリアによって支持された遊星ローラとともに軸方向前方に移動する。遊星ローラが軸方向前方に移動すると、この螺旋凸条及び円周溝を介して係合する外輪部材も軸方向前方に移動する。そして、この外輪部材の移動に伴って、摩擦パッドも軸方向前方に移動して、この摩擦パッドがブレーキディスクに押し付けられる。
このように、フェールセーフ機構を設けることにより、電動モータが正常に駆動しない等のトラブルが生じた場合でも、運転者の操作力によって制動力を発揮させることができ、常に安全性が確保される。また、このフェールセーフ機構は、非常時に限らず、通常のパーキングブレーキとしても利用することができる。
特開2015−137667号公報 特開2014−16307号公報
特許文献1に係る電動ブレーキ装置に、特許文献2に係る押圧力センサを特許文献2の図7等に示すように組み込んだ構成においては、フェールセーフ機構の作動時に、回転軸に設けられた鍔部(特許文献1の図4等参照)が、キャリアを介して外輪部材を軸方向前方に押圧するため、このキャリアよりも軸方向後方に配置された押圧力センサ(特許文献2の図7等参照)とキャリアとの間が離間する。このため、フェールセーフ機構の作動時には、摩擦パッドがブレーキディスクに押し付けられたことに伴う軸方向後方への反力が押圧力センサに伝達されず、その押圧力を検知することができない。このため、運転者による操作力が不十分なときでも、そのことを運転者がそのことを認知することができず、フェールセーフ機構の効きが不十分のままとなることがある。
そこで、この発明は、電動ブレーキ装置のフェールセーフ機構の作動時に、その制動力を検知可能とすることを目的とする。
上記目的のために、この発明においては、電動モータと、前記電動モータの回転駆動力によって軸周りに回転する回転軸と、前記回転軸の軸方向に移動可能に設けられた直動部材と、前記回転軸の回転を前記直動部材の軸方向の移動に変換する運動変換機構と、前記直動部材の軸方向前方に設けられ、前記直動部材の軸方向への移動とともに軸方向に移動する摩擦パッドと、運転者の操作力によって、前記回転軸と前記直動部材を一体に軸方向前方に押圧して移動させる押圧機構と、前記押圧機構と前記運動変換機構の間に介在して設けられ、前記押圧機構による押圧力を前記運動変換機構側に伝達する一方で、前記摩擦パッドをブレーキディスクに押し付けたときの軸方向後方への反力を受けて、前記ブレーキディスクに負荷された荷重を検知する荷重センサと、を有する電動ブレーキ装置を構成した。
このように、押圧機構と運動変換装置の間に荷重センサを介在して設けることにより、フェールセーフ機構が作動したときに、この荷重センサを介して、押圧機構の押圧力をスムーズに回転軸及び直動部材に伝達することができるとともに、その反力からその制動力を検知することができる。このため、運転者が制動力不足を速やかに認知することができ、フェールセーフ機構の効きが不十分な状態のままとなるのを防止することが可能となる。
前記構成においては、前記荷重センサが、前記反力を受けるフランジ部材と、前記フランジ部材に対して屈曲可能に連設されて、前記押圧機構による軸方向前方への押圧力を受ける支持部材と、前記フランジ部材又は前記支持部材の一方側に設けられる磁気ターゲットと、前記フランジ部材又は前記支持部材のうち前記磁気ターゲットを設けた側の他方側に、前記磁気ターゲットと対向するように設けられる磁気センサと、を有する磁気式荷重センサであって、前記フランジ部材と前記支持部材を連設した支点部が、前記フランジ部材が前記反力を受ける反力部、及び、前記支持部材が前記押圧力を受ける押圧部よりも径方向外側に位置する構成とすることができる。
このようにすると、荷重センサによる荷重の検知を高感度に行うことができる。すなわち、フランジ部材又は支持部材の一方側に設けられた磁気ターゲットと、フランジ部材又は支持部材のうち磁気ターゲットを設けた側の他方側に設けられた磁気センサが、軸方向の逆向きに相対移動するため、その一方のみが軸方向に移動した場合と比較して相対移動量が大きくなる。このため、この荷重センサによる検出感度を大幅に向上することができる。
磁気式荷重センサを採用した構成においては、前記押圧部が、前記反力部よりも径方向内側に位置する構成とすることができる。
このようにすれば、押圧機構からの押圧力によって、支持部材を軸方向前方に大きくたわませることができ、荷重センサによる検出感度を一層向上することができる。
前記各構成においては、前記押圧機構が、軸周りに回り止めされた押圧部材を有し、前記回転軸と前記押圧部材との間の面接触による摩擦力によって、前記回転軸の軸周りの回転を阻止するようにした構成とすることができる。
このように、回転軸の回転を阻止すると、押圧機構によって直動機構を押圧する際に、回転軸が不用意に回転して押圧力が抜けるのを確実に防止することができる。このため、電動ブレーキ装置のフェールセーフ機構を確実に機能させることができる。
上記のように、回転軸と押圧部材を面接触させる代わりに、前記押圧機構が、軸周りに回り止めされた押圧部材を有し、前記回転軸と一体に軸周りに回転する、前記回転軸にその径方向外向きに延設された延設部材と前記押圧部材との間の面接触による摩擦力によって、前記回転軸の軸周りの回転を阻止するようにした構成とすることもできる。
このように、回転軸の外径よりも大径の延設部材に押圧部材を当接させることにより、この押圧部材による回り止め作用を一層向上することができる。
前記各構成においては、前記荷重センサで検知した荷重が予め定めた荷重閾値よりも小さいときに、運転者に対し荷重不足であることを警告する警告装置をさらに有する構成とすることができる。
このように、警告装置を設けることにより、運転者が荷重不足の状態であることを容易に認識することができ、操作力を強める等の適切な対応を速やかにとることができる。
この発明に係る電動ブレーキ装置は、ブレーキディスクに負荷された荷重を検知する荷重センサを、押圧機構と運動変換機構の間に介在して設けたので、フェールセーフ機構が作動したときに、この荷重センサを介して、押圧機構の押圧力をスムーズに運動変換機構及び直動部材に伝達することができるとともに、摩擦パッドをブレーキディスクに押し付けたときの反力から、その制動力を検知することができる。このため、フェールセーフ機構の効きが不十分な状態のままとなるのを防止し、安全性を確保することができる。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第一実施形態を示す側面図 図1中のII−II線に沿う断面図 図1に示した電動ブレーキ装置の要部を示す縦断面図 図2中のIV−IV線に沿う断面図 図4中のV−V線に沿う部分断面図 図3中のVI−VI線に沿う断面図 図2に示す押圧機構において、運転者の操作力が作用している状態を示す縦断面図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第二実施形態の要部を示す縦断面図 荷重センサのフランジ部材と支持部材を連設した支点部、押圧力が作用する押圧部、及び、反力が作用する反力部の位置関係を示す縦断面図であって、(a)は支点部と押圧部が径方向に離間している構成、(b)は支点部と押圧部が径方向に接近している構成 摩擦パッドに作用する荷重の大きさと荷重センサの出力との関係を示す図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第三実施形態の要部を示す縦断面図 図11中のXII−XII線に沿う断面図 図12中のXIII−XIII線に沿う断面図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第四実施形態の要部を示す縦断面図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第五実施形態の要部を示す縦断面図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第六実施形態の要部を示す縦断面図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第七実施形態の要部を示す縦断面図 この発明に係る電動ブレーキ装置の第八実施形態の要部を示す縦断面図
この発明に係る電動ブレーキ装置の第一実施形態を図1から図7に示す。この電動ブレーキ装置は、電動モータ10、電動モータ10の回転駆動力によって軸周りに回転する回転軸23、回転軸23の軸方向に移動可能に設けられた直動部材24、回転軸23の回転を直動部材24の軸方向の移動に変換する運動変換機構25、直動部材24の軸方向前方に設けられ、直動部材24の軸方向への移動とともに軸方向に移動する摩擦パッド13、運転者の操作力によって、回転軸23の軸周りの回転を阻止しつつ、回転軸23を軸方向前方に押圧して、回転軸23と直動部材24を一体に軸方向前方に押圧して移動させる押圧機構15、及び、押圧機構15と運動変換機構25の間に介在して設けられ、押圧機構15による押圧力を運動変換機構25側に伝達する一方で、摩擦パッド13をブレーキディスク11に押し付けたときの軸方向後方への反力を受けて、ブレーキディスク11に負荷された荷重を検知する荷重センサ33を主要な構成要素としている。
この電動ブレーキ装置は、通常時は、運転者のブレーキ操作に伴って電動モータ10を駆動することにより制動力を発揮する。その一方で、電動モータ10が正常に駆動しない等のトラブルが生じたときには、運転者の操作力によって制動力を得るフェールセーフ機構を備えている。以下において、この電動ブレーキ装置について詳しく説明する。
この電動ブレーキ装置は、図1、図2に示すように、車輪(図示せず)と一体に回転するブレーキディスク11と、ブレーキディスク11を間にして軸方向に対向する一対の摩擦パッド12、13と、摩擦パッド12、13を移動させるための電動モータ10とを有し、この電動モータ10から伝達する動力で摩擦パッド12、13をブレーキディスク11に押し付けることにより、制動力を発生させる。また、この電動ブレーキ装置は、何らかのトラブルによって電動モータ10による制動力が発揮できない状態においても制動力の発生を可能とするため、運転者の操作力で引っ張られるように設けられたワイヤケーブル14と、そのワイヤケーブル14の一端に接続された押圧機構15とを有する。
この電動ブレーキ装置は、ブレーキディスク11を間にして軸方向に対向する一対の対向部16、17をブレーキディスク11の外径側に位置するブリッジ18で連結した形状のキャリパボディ19を有する。キャリパボディ19の一方の対向部16とブレーキディスク11の間に摩擦パッド12が配置され、他方の対向部17とブレーキディスク11の間に摩擦パッド13が配置されている。各摩擦パッド12、13は、キャリパブラケット21に支持されブレーキディスク11の軸方向に移動可能に支持されている。
図2、4に示すように、キャリパボディ19は、車輪を支持するナックル(図示せず)にボルト20で固定されたキャリパブラケット21に取り付けた一対のスライドピン22で、ブレーキディスク11の軸方向に移動可能に支持されている。これにより、図2等に示す摩擦パッド13が軸方向前方に移動してブレーキディスク11に押し付けられたときに、ブレーキディスク11から受ける反力によってキャリパボディ19が軸方向後方に移動し、このキャリパボディ19の移動によって、反対側の摩擦パッド12もブレーキディスク11に押し付けられるようになっている。
図2に示すように、キャリパボディ19の他方の対向部17は、軸方向の前後両端が開口した円筒状のキャリパハウジング17Aと、キャリパハウジング17Aの軸方向後方の端部から軸方向と直角な方向(ブレーキディスク11と平行な方向)に延びるキャリパフランジ17Bとからなる。
キャリパハウジング17Aには、回転軸23と、回転軸23を囲むように配置された直動部材24として機能する外輪部材(以下において直動部材24と同じ符号を付する。)と、回転軸23の回転を外輪部材24の軸方向移動に変換する運動変換機構25として機能する遊星ローラねじ機構(以下において、運動変換機構25と同じ符号を付する。)とが組み込まれている。外輪部材24の軸方向前方に、摩擦パッド13が配置されている。
キャリパフランジ17Bには、電動モータ10が取り付けられている。電動モータ10と回転軸23の間には、電動モータ10の回転を回転軸23に減速して伝達する減速機構26が設けられている。減速機構26は、キャリパハウジング17Aの軸方向後方の端部開口とキャリパフランジ17Bの側面とを覆うように設けられたカバー27内に収容されている(図5参照)。
図4、図5に示すように、減速機構26は、電動モータ10のロータ軸10Aと一体に軸周りに回転する第一ギア26Aと、第一ギア26Aと噛み合う第二ギア26Bと、第二ギア26Bと一体に軸周りに回転する、この第二ギア26Bよりも歯数が少ない第三ギア26Cと、第三ギア26Cと噛み合い回転軸23と一体に軸周りに回転する第四ギア26Dとを有する。電動モータ10の回転は、これらの複数のギア26A、26B、26C、26Dを介して順次減速して伝達され、回転軸23に入力される。
図3等に示すように、第四ギア26Dは、キャリパフランジ17B及びカバー27によって支持されており軸方向の移動が制限されるとともに、回転軸23に対しては軸方向に相対移動可能となっている。
図3に示すように、遊星ローラねじ機構25は、回転軸23に外接すると同時に外輪部材24に内接する複数の遊星ローラ25Aと、これらの遊星ローラ25Aを自転可能かつ公転可能に支持するキャリア25Bと、外輪部材24の内周に設けられた螺旋凸条25Cと、螺旋凸条25Cと係合するように遊星ローラ25Aの外周に設けられた円周溝25Dとを有する。
図6に示すように、複数の遊星ローラ25Aは、周方向に等間隔となるように配置されている。各遊星ローラ25Aは、回転軸23の外周および外輪部材24の内周にそれぞれ転がり接触している。回転軸23の遊星ローラ25Aに対する接触部分は円筒面である。そして、回転軸23が回転したとき、遊星ローラ25Aは、ローラ軸を中心に自転しながら、回転軸23を中心に公転する。すなわち、遊星ローラ25Aは、回転軸23の外周から受ける回転力によって自転し、これに伴い、遊星ローラ25Aは外輪部材24の内周を転がって公転する。
外輪部材24の内周の螺旋凸条25Cは、円周方向に対して斜めに延びる螺旋状の凸条である。一方、遊星ローラ25Aの外周の円周溝25Dは、円周方向に対して平行に延びる溝である。この実施形態では遊星ローラ25Aの外周にリード角が0度の円周溝25Dを設けているが、円周溝25Dのかわりに、螺旋凸条25Cと異なるリード角をもつ螺旋溝を設けてもよい。
図3に示すように、外輪部材24は、キャリパハウジング17Aの内面で軸方向に移動可能に支持されている。キャリパハウジング17Aの内面の外輪部材24に対する接触部分は円筒面である。外輪部材24は、摩擦パッド13の背面に形成された凸部28と係合する凹部29を有し、この凸部28と凹部29の係合によって、キャリパハウジング17Aに対して回り止めされている。
キャリア25Bは、遊星ローラ25Aを間にして軸方向に対向する一対のキャリアプレート25B、25Bと、周方向に隣り合う遊星ローラ25Aの間を軸方向に延びてキャリアプレート25B、25B同士を連結する連結部25Bと、各遊星ローラ25Aを自転可能に支持するローラ軸25Bとを有する。各キャリアプレート25B、25Bは回転軸23を貫通させる環状に形成され、その内周には回転軸23の外周に摺接する滑り軸受30がそれぞれ装着されている。
各ローラ軸25Bの両端部は、一対のキャリアプレート25B、25Bにそれぞれ形成された長孔31で外輪部材24の半径方向に移動可能に支持されている。さらに、各ローラ軸25Bの両端部には、周方向に間隔をおいて配置されたすべての遊星ローラ25Aのローラ軸25Bに外接するように弾性リング32が掛け渡されている。この弾性リング32は、各遊星ローラ25Aを回転軸23の外周に押し付けることにより、遊星ローラ25Aと回転軸23の間の滑りを防止している。
外輪部材24の軸方向後方には、押圧機構15と遊星ローラねじ機構25の間に介在するように荷重センサ33が設けられている。この荷重センサ33は、磁気式荷重センサ(以下において、荷重センサ33と同じ符号を付する。)であって、軸方向前方から荷重が入力されてたわみを生じるフランジ部材33Aと、フランジ部材33Aを軸方向後方から支持する支持部材33Bと、磁束を発生する磁気ターゲット33Cと、磁気ターゲット33Cが発生する磁束を検出する磁気センサ33Dとからなる。
フランジ部材33Aは、鉄などの金属で形成された円環板状の部材である。支持部材33Bは、フランジ部材33Aと同様に鉄などの金属で形成され、フランジ部材33Aの外周縁に嵌め込まれている。フランジ部材33Aと支持部材33Bの嵌合部は、支持部材33Bに対してフランジ部材33Aを屈曲させる支点部A(図9(a)(b)参照)として作用する。この支持部材33Bの外周縁は、キャリパハウジング17Aの内面で軸方向に移動可能に支持されている。この支持部材33Bの内周側には、フランジ部材33Aの内径側に対向するように円筒部33Eが連設されている。円筒部33Eの内周には、複数の軸受34が軸方向に間隔をおいて装着されており、回転軸23と磁気式荷重センサ33は、軸周りに相対回転可能となっている。磁気ターゲット33Cは、フランジ部材33Aの内周に固定されている。磁気センサ33Dは、磁気ターゲット33Cと径方向に対向するように支持部材33Bの円筒部33Eの外周に固定されている。
各遊星ローラ25Aとその軸方向後方のキャリアプレート25Bとの間には、遊星ローラ25Aを自転可能に支持するスラスト軸受35が組み込まれている。また、遊星ローラ25Aの軸方向後方のキャリアプレート25Bと磁気式荷重センサ33(フランジ部材33A)との間には、キャリアプレート25Bと一体に公転するスラスト板36が設けられている。このスラスト板36と磁気式荷重センサ33のフランジ部材33Aとの間には、スラスト軸受37が組み込まれている。フランジ部材33Aとスラスト軸受37は、フランジ部材33Aの反力部R(図9(a)(b)参照)で当接している。スラスト板36は、このスラスト軸受37によって、磁気式荷重センサ33に対して軸周りに相対回転可能となっている。
磁気式荷重センサ33は、スラスト板36、スラスト軸受37を介して、キャリアプレート25Bを軸方向に支持することで、キャリア25Bの軸方向後方への移動を規制している。また、軸方向前方のキャリアプレート25Bは、回転軸23の軸方向前端に装着した第一止め輪38で軸方向前方への移動が規制されている。したがって、キャリア25Bとこのキャリア25Bによって保持された遊星ローラ25Aは、回転軸23に対する軸方向前方と軸方向後方の相対移動がいずれも規制されている。
回転軸23の軸方向後方寄りの外周には、第二止め輪39が装着されている。この第二止め輪39は、回転軸23と同軸に設けられた押輪40に軸方向後方から当接している。この押輪40は、支持部材33Bの内径側の押圧部P(図9(a)参照)に軸方向後方から当接している(以下において、支持部材33Bの内径側に当接する押輪40を小径押輪40aと称する。)。この押圧部Pは、反力部Rよりも径方向内側に位置しており、支持部材33Bに対してフランジ部材33Aを屈曲させる支点部Aとは、径方向に大きく離間している。
外輪部材24の軸方向前方の端部には、外輪部材24の軸方向前端の開口を閉塞するシールカバー41が取り付けられている。このシールカバー41は、外輪部材24の内部に異物が侵入するのを防止している。また、軸方向に伸縮可能に形成された筒状のベローズ42の一端が、外輪部材24の軸方向前方の端部に固定され、ベローズ42の他端が、キャリパハウジング17Aの軸方向前方の開口縁部に固定されている。ベローズ42は、外輪部材24とキャリパハウジング17Aの摺動面間に異物が侵入するのを防止している。
この遊星ローラねじ機構25は、電動モータ10を回転させると、電動モータ10の回転が減速機構26を介して回転軸23に入力され、遊星ローラ25Aが自転しながら公転する(図3参照)。このとき、螺旋凸条25Cと円周溝25Dのリード角の差によって外輪部材24と遊星ローラ25Aが軸方向に相対移動するが、遊星ローラ25Aはキャリア25Bとともに、回転軸23に対する軸方向の相対移動が規制されているので、遊星ローラ25Aは軸方向に移動せず、外輪部材24のみが軸方向に移動する。ここで、外輪部材24が軸方向前方に移動する方向の回転が電動モータ10から回転軸23に入力されたときは、外輪部材24が摩擦パッド13を押圧することにより、図1に示す摩擦パッド12、13がブレーキディスク11に押し付けられて、ブレーキディスク11と一体に回転する車輪に制動力が負荷される。また、外輪部材24が軸方向後方に移動する方向の回転が電動モータ10から回転軸23に入力されたときは、図1に示す摩擦パッド12、13がブレーキディスク11から離反して、車輪に対する制動力が解除される。
電動モータ10が作動して、摩擦パッド12、13がブレーキディスク11に押し付けられると、その反力が、外輪部材24、遊星ローラねじ機構25、スラスト板36、及び、スラスト軸受37を介して磁気式荷重センサ33のフランジ部材33Aに伝達される。フランジ部材33Aに反力が伝達されると、支点部Aを支点としてこのフランジ部材33Aが軸方向後方にたわみ、このフランジ部材33Aに固定された磁気ターゲット33Cと、支持部材33Bに固定された磁気センサ33Dが軸方向に相対変位する。すると、この相対変位に対応して磁気センサ33Dの出力信号が変化する。この出力信号の大きさと、フランジ部材33Aに入力される軸方向荷重の大きさとの関係を予め把握しておくことにより、磁気センサ33Dの出力信号に基づいて、フランジ部材33Aにかかる軸方向荷重の大きさを検出することができる。
図5に示すように、押圧機構15は、回転軸23の軸方向後端に対向して軸方向に移動可能に設けられた押圧部材15Bと、回転軸23の軸方向に直交する軸線まわりに回動可能に支持されたカム部材15Aと、押圧部材15Bとカム部材15Aの間に組み込まれたリンク部材15Cと、ワイヤケーブル14の一端に設けられたワイヤエンド金具が接続されるワイヤレバー15Dとを有する。ワイヤレバー15Dの一端はカム部材15Aに連結されており、ワイヤレバー15Dの他端に接続されたワイヤケーブル14が引っ張られたときに、ワイヤレバー15Dとカム部材15Aとが一体に回動するようになっている(図7参照)。
押圧部材15Bは、カバー27に設けられた軸方向に延びるガイド孔43の内面で摺動可能に支持されている。押圧部材15Bの軸方向後方の端面には、リンク部材15Cの一端を受け支える凹部15Bが形成されている。カム部材15Aの外周には、カム面15Aが形成されている。カム面15Aは、ワイヤケーブル14の引っ張り操作によりカム部材15Aが回動したときに、その回動角度に応じて、リンク部材15Cを介して押圧部材15Bを軸方向前方に押圧する形状をもつように形成されている。
押圧部材15Bと回転軸23との間には球体44が設けられており、この球体44を介して、回転軸23に押圧力が伝達される。ワイヤレバー15Dには、ワイヤケーブル14の引っ張り操作によるワイヤレバー15Dの回動方向とは反対の方向にワイヤレバー15Dを付勢するリターンスプリング15Eが取り付けられている(図3参照)。
この押圧機構15は、運転者の操作力によって図7に示すようにワイヤケーブル14が引っ張られると、その引張力によってカム部材15Aが回動し、このカム部材15Aの回動角度に応じて、カム面15Aがリンク部材15Cを介して押圧部材15Bを軸方向前方に押し動かす。すると、押圧部材15Bが、球体44を介して回転軸23を軸方向前方に押圧する。回転軸23が軸方向前方に移動すると、第二止め輪39によって小径押輪40aが軸方向前方に押圧され、さらに、この小径押輪40aによって、支持部材33Bが軸方向前方に押圧される。支持部材33Bが軸方向前方に押圧されると、この支持部材33Bが軸方向前方にたわみつつ、この支持部材33Bと嵌合するフランジ部材33Aも軸方向前方に押圧される。
フランジ部材33Aが軸方向前方に押圧されると、その押圧力は、スラスト軸受37及びスラスト板36を介して遊星ローラねじ機構25に伝達される。すると、この遊星ローラねじ機構25の遊星ローラ25Aに設けられた螺旋凸条25Cと外輪部材24に設けられた円周溝25Dとの係合によって、外輪部材24が軸方向前方に移動する。この移動に伴って摩擦パッド13も軸方向前方に移動して、この摩擦パッド13がブレーキディスク11に押し付けられる。
外輪部材24が軸方向前方に移動して、摩擦パッド12、13がブレーキディスク11に押し付けられると、軸方向後方への反力として、キャリアプレート25B、スラスト軸受37を介して、磁気式荷重センサ33のフランジ部材33Aの反力部Rに、軸方向後方に向かう軸方向荷重が入力される。そして、この軸方向荷重によって、フランジ部材33Aが支持部A(図9参照)を中心として軸方向後方にたわむ。このとき、フランジ部材33Aの軸方向後方へのたわみと、上述した支持部材33Bの軸方向前方へのたわみが重畳されることによって(図9(a)中の矢印参照)、電動モータ10の作動による通常のブレーキ時と比較して、同じ制動力における磁気ターゲット33Cと磁気センサ33Dの相対変位量が大きくなる。これにより、図10に示すように、電動モータ10の駆動力による通常ブレーキ時と比較して、摩擦パッド13の荷重変化に対する荷重センサの出力を強調することができ、運転者の操作力によってブレーキ操作を行ったときの制動力の検出分解能を向上することができる。
この電動ブレーキ装置には、磁気式荷重センサ33で検知した荷重(運転者による操作力)が予め定めた荷重閾値よりも小さいときに、運転者に対し荷重不足を警告する警告装置を設けることができる。このように、警告装置を設けることにより、運転者が荷重不足の状態であることを容易に認識することができ、操作力を高める等の適切な対応を速やかにとることができる。
図1に示すように、運転者の足で操作されるブレーキペダル45には、ワイヤケーブル14の端部に設けられたワイヤエンド金具が接続されるワイヤコネクタ部46と、クラッチ機構47とが取り付けられている。ブレーキペダル45は、支点軸48を中心に揺動可能に支持されている。ブレーキペダル45には、ブレーキペダル45の踏み込み量を検出するストロークセンサ(図示せず)が取り付けられている。ワイヤコネクタ部46は、ブレーキペダル45の支点軸48と同じ位置に揺動中心をもつように揺動可能に支持されている。ここで、ワイヤコネクタ部46は、ブレーキペダル45がワイヤコネクタ部46とは切り離して揺動可能となるように、ブレーキペダル45とは独立して揺動可能とされている。
このクラッチ機構47として、通電時に切り離し状態となり、通電停止時に連結状態となるように構成された逆作動型の電磁クラッチを採用することができる。このように、逆作動型の電磁クラッチを採用することにより、クラッチ機構47への通電が停止したときに、クラッチ機構47が連結状態になるので、電動ブレーキ装置が電源を喪失したときにも、制動力を確保することができる。このクラッチ機構47は、ストロークセンサ、磁気式荷重センサ33、電動モータ10に電力を供給するバッテリの充電量を検知するバッテリセンサ(図示せず)等の各センサの検知結果に基づいて、ブレーキ制御部(図示せず)によって制御される。
上述したように、この電動ブレーキ装置は、電動モータ10が動作しない状態においても、運転者の操作力でワイヤケーブル14を引っ張ることにより回転軸23を軸方向前方に押圧し、回転軸23と外輪部材24とを一体に軸方向前方に移動させることで、摩擦パッド13をブレーキディスク1に押し付けることが可能である。そのため、電気的失陥等のトラブルが生じたときにも、制動力を発生させることができ、高い安全性を確保することができる。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第二実施形態(要部)を図8に示す。この電動ブレーキ装置は、第一実施形態に係る電動ブレーキ装置(図3参照)と基本構成は共通するが、押圧機構15の押圧力を磁気式荷重センサ33に伝達する押輪40の形状が異なっている。すなわち、第二実施形態に係る押輪40は、第一実施形態に係る押輪40(小径押輪40a)よりも外径が大きく、支持部材33Bの外径側の押圧部P(図9(b)参照)に軸方向後方から当接している(以下において、支持部材33Bの外径側に当接する押輪40を大径押輪40bと称する。)。
この大径押輪40bの押圧部Pは、支持部材33Bに対してフランジ部材33Aを屈曲させる支点部Aと径方向に接近している。この場合、運転者の操作力によって、図7に示すようにワイヤケーブル14が引っ張られて、摩擦パッド12、13がブレーキディスク11に押し付けられると、軸方向後方への反力として、フランジ部材33Aが軸方向後方にたわむ一方で、支持部材33Bの押圧部Pと支点部Aが径方向に接近していることから、押圧機構15からの押圧力によって、支持部材33Bは軸方向前方にほとんどたわまない(図9(b)中の矢印参照)。このため、第一実施形態に係る電動ブレーキ装置(小径押輪40aを採用した構成)と異なり、第二実施形態に係る電動ブレーキ装置(大径押輪40bを採用した構成)においては、図10に示すように、電動モータ10の駆動力による通常ブレーキ時と運転者の操作力によってブレーキ操作を行ったときとで同様の荷重センサ出力を得ることができる。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第三実施形態(要部)を図11に示す。この電動ブレーキ装置は、第一及び第二実施形態に係る電動ブレーキ装置(図3、図8参照)と基本構成は共通し、運転者の操作力によってブレーキ操作を行ったときにその制動力を検知することができる点で同じであるが、押圧機構15の構成が異なっている。すなわち、この押圧機構15は、本図に示すように、回転軸23の軸方向後方に配置された、第一実施形態における押圧部材15Bに対応する直動ディスク15Gと、直動ディスク15Gの軸方向後方に対向して配置された回動ディスク15Hと、直動ディスク15Gと回動ディスク15Hの間に設けられたボール15Iと、ワイヤケーブル14の一端が接続されたワイヤレバー15Dとを有する構成(ボールランプ形式)となっている。
直動ディスク15Gは、カバー27に設けられた軸方向に延びるガイド孔43の内面で摺動可能に支持されている。直動ディスク15Gには、軸方向に延びる突条が、ガイド孔43の内面には、この突条を軸方向にガイドするガイド溝がそれぞれ形成されており、これにより、直動ディスク15Gは、軸周りに回り止めされた状態で軸方向に移動可能となっている。回動ディスク15Hは、スラスト軸受49で軸方向後方への移動が規制された状態で、ガイド孔43によって回動可能に支持されている。
図12に示すように、回動ディスク15Hの直動ディスク15Gに対する対向面には、周方向に間隔をおいて複数の傾斜溝15Hが形成されている。また、図13(a)、(b)に示すように、直動ディスク15Gの回動ディスク15Hに対する対向面にも、周方向に間隔をおいて複数の傾斜溝15Gが形成されている。
図13(a)、(b)に示すように、傾斜溝15Gは、最深部15Gから一方の周方向に向かって次第に浅くなるように形成され、傾斜溝15Hは、最深部15Hから他方の周方向に向かって次第に浅くなるように形成されている。ボール15Iは、この両傾斜溝15G、15Hの間に組み込まれている。
図11に示すように、ワイヤレバー15Dの一端は回動ディスク15Hに連結されており、ワイヤレバー15Dの他端に接続されたワイヤケーブル14が引っ張られたときに、ワイヤレバー15Dと回動ディスク15Hが一体に回動するようになっている。ワイヤレバー15Dには、ワイヤケーブル14の引っ張り操作によるワイヤレバー15Dの回動方向とは反対の方向にワイヤレバー15Dを付勢するリターンスプリング15Eが取り付けられている。
この押圧機構15は、ワイヤケーブル14を引っ張ると、図13(b)に示すように、ワイヤケーブル14に作用する引張力によって回動ディスク15Hが回動し、これに伴いボール15Iが傾斜溝15G、15H内を最深部15G、15Hから浅くなる方向に転がるので、回動ディスク15Hの回動角度に応じて回動ディスク15Hと直動ディスク15Gの軸方向の間隔が拡大する。ここで、回動ディスク15Hは、軸方向後方への移動が規制されているので、直動ディスク15Gが軸方向前方に移動し、この直動ディスク15Gによって回転軸23が軸方向前方に押されて移動する。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第四実施形態(要部)を図14に示す。第一から第三実施形態に係る電動ブレーキ装置(図3、図8、図11参照)においては、キャリパフランジ17B及びカバー27で軸方向の両側から第四ギア26Dを支持し、この第四ギア26Dの軸方向への移動を制限したのに対して、第四実施形態に係る電動ブレーキ装置においては、回転軸23の第四ギア26Dよりも軸方向後方側に第二止め輪39を設け、この第四ギア26Dの回転軸23からの抜け止めを図りつつ、軸方向への移動を許容する構成としている。
このようにすれば、軸方向に移動可能な第四ギア26D自体で押輪40(本実施形態では小径押輪40a)を軸方向前方に押圧することができる。この構成においては、第四ギア26Dを軸方向前方から支持するキャリアフランジ17Bが不要となるため、この電動ブレーキ装置の軸方向長さのコンパクト化と軽量化を図ることが可能となる。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第五実施形態(要部)を図15に示す。この電動ブレーキ装置は、第一実施形態に係る電動ブレーキ装置(図3参照)と基本構成は共通し、運転者の操作力によってブレーキ操作を行ったときにその制動力を検知することができる点で同じであるが、押圧機構15と回転軸23との間の押圧力の伝達機構が異なっている。すなわち、第一実施形態に係る電動ブレーキ装置においては、押圧機構15の押圧部材15Bと回転軸23の間に球体44が介在して設けられ、この球体44を介して押圧力が伝達されていたが、第五実施形態に係る電動ブレーキ装置においては、球体44を用いることなく、カバー27に対して回り止めされた押圧部材15Bの軸方向前方の端面と、回転軸23の軸方向後方の端面を直接面接触させることによって前記押圧力を伝達する。
このように、両端面を面接触させることにより、カバー27に対して回り止めされた押圧部材15Bとの間の摩擦力によって、回転軸23の軸周りの回転が阻止される。このように、回転軸23の回転を阻止することにより、電動モータ10の失陥等のトラブルによって、フェールセーフ機構が作用した場合において、外輪部材24に設けられた螺旋凸条25Cのリード角と、遊星ローラ25Aに設けられた円周溝25Dとの間の角度が大きい場合であっても、両者の係合部で滑りが発生するのを防止することができ、フェールセーフ機構を確実に機能させることができる。
この実施形態においては、回転軸23の軸方向後方の端面と、押圧部材25Bの軸方向前方の端面をいずれも平坦面状としたが、両端面の間で十分な摩擦力が発揮される限りにおいてこの端面形状は限定されず、例えば、一方の端面を凹曲面とし、他方の端面をこの凹曲面と同じ曲率を有する凸曲面とすることもできる。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第六実施形態(要部)を図16に示す。この電動ブレーキ装置は、第五実施形態に係る電動ブレーキ装置(図15参照)と基本構成は共通し、運転者の操作力によってブレーキ操作を行ったときにその制動力を検知することができる点で同じであるが、押圧機構15の構成が異なっている。すなわち、第五実施形態に係る電動ブレーキ装置においては、カム形式の押圧機構15を採用したが、第六実施形態に係る電動ブレーキ装置においては、ボールランプ形式の押圧機構15を採用した。カバー27に対して回り止めされた押圧機構15の直動ディスク15Gの軸方向前方の端面と、回転軸23の軸方向後方の端面はいずれも平坦面となっている。これにより、両端面を面接触させることによって押圧力を伝達するとともに、両者の係合部で滑りが発生して回転軸23が不用意に回転するのを防止し、フェールセーフ機構が確実に機能するようにしている。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第七実施形態(要部)を図17に示す。この電動ブレーキ装置は、ボールランプ形式の押圧機構15を備えた点において第六実施形態に係る電動ブレーキ装置(図16参照)と同じであるが、この押圧機構15の押圧部材15Bとして機能する直動ディスク15Gを、回転軸23ではなく、回転軸23にその径方向外向きに延設された延設部材である第四ギア26Dに面接触させた点において異なっている。この第四ギア26Dは回転軸23の外径よりも大径なので、この第四ギア26Dと直動ディスク15Gを面接触させることにより、回転軸23と直動ディスク15Gを当接させた場合と比較して、回転軸23の回り止め作用を一層向上することができる。
この発明に係る電動ブレーキ装置の第八実施形態(要部)を図18に示す。この電動ブレーキ装置は、上記の各実施形態に係る電動ブレーキ装置と基本構成は共通し、運転者の操作力によってブレーキ操作を行ったときにその制動力を検知することができる点で同じであるが、上記の各実施形態に係る電動ブレーキ装置と異なり、電動モータ10の回転が入力される回転軸23の回転を、摩擦パッド13を押圧する直動部材24の軸方向移動に変換する運動変換機構25として、送りねじ機構(以下において、運動変換機構25と同じ符号を付する。)を採用している。
この送りねじ機構25は、回転軸23と一体に形成されたねじ軸25Eと、ねじ軸25Eを囲むように設けられた直動部材24として機能するナット25Fと、ねじ軸25Eの外周に形成されたねじ溝25Gとナット25Fの内周に形成されたねじ溝25Hの間に組み込まれた複数のボール25Iと、ナット25Fのねじ溝25Hの終点から始点にボールを戻すリターンチューブ(図示せず)とを有する。
ナット25Fは、キャリパハウジング17A内に、このキャリパハウジング17Aに対して回り止めされた状態で軸方向に移動可能に設けられている。ねじ軸25Eの軸方向後方端部には、径方向外向きにフランジ25Eが形成されている。このフランジ25Eの軸方向後方には、スラスト軸受50が設けられている。このスラスト軸受50は、磁気式荷重センサ33のフランジ部材33Aと当接し、摩擦パッド13がブレーキディスク11から受けた反力がこのスラスト軸受50を介してフランジ部材33Aに伝達される。
電動モータ10を回転させると、電動モータ10の回転が減速機構26を介して回転軸23に入力され、回転軸23の回転に伴ってナット25Fが軸方向前方に移動し、このナット25Fの軸方向前方に設けられた摩擦パッド13がブレーキディスク11に押し付けられる。その一方で、電動モータ10の失陥等のトラブルが生じ、運転者の操作力によってワイヤケーブル14が引っ張られると、その引張力によって直動ディスク15Gと回動ディスク15Hが軸周りに相対回転するとともに、直動ディスク15Gが軸方向前方に移動し、この直動ディスク15Gの軸方向前方の端面と、第四ギア26Dが面接触する。
このように、直動ディスク15Gと第四ギア26Dを面接触させると、カバー27に対し回り止めされた直動ディスク15Gとの間の摩擦力によって、回転軸23の軸周りの回転が阻止される。これにより、電動モータ10の失陥等のトラブルによって、フェールセーフ機構が作用した場合において、摩擦パッド13がブレーキディスク11から受ける反力によって送りねじ機構25が逆作動するのを防止することができ、フェールセーフ機構を確実に機能させることができる。
上記の各実施形態に係る電動ブレーキ装置はあくまでも例示であって、電動ブレーキ装置のフェールセーフ機構の作動時に、その制動力を検知可能とする、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状、配置等を適宜変更することもできる。例えば、上記の各実施形態においては、磁気式荷重センサ33を採用したが、その代わりとして、歪み検出式荷重センサを採用することもできる。
10 電動モータ
11 ブレーキディスク
13 摩擦パッド
15 押圧機構
15B 押圧部材
23 回転軸
24 直動部材(外輪部材)
25 運動変換機構(遊星ローラねじ機構、送りねじ機構)
26D 第四ギア(延設部材)
33 荷重センサ(磁気式荷重センサ)
33A フランジ部材
33B 支持部材
33C 磁気ターゲット
33D 磁気センサ
A 支点部
P 押圧部
R 反力部

Claims (6)

  1. 電動モータ(10)と、
    前記電動モータ(10)の回転駆動力によって軸周りに回転する回転軸(23)と、
    前記回転軸(23)の軸方向に移動可能に設けられた直動部材(24)と、
    前記回転軸(23)の回転を前記直動部材(24)の軸方向の移動に変換する運動変換機構(25)と、
    前記直動部材(24)の軸方向前方に設けられ、前記直動部材(24)の軸方向への移動とともに軸方向に移動する摩擦パッド(13)と、
    運転者の操作力によって、前記回転軸(23)と前記直動部材(24)を一体に軸方向前方に押圧して移動させる押圧機構(15)と、
    前記押圧機構(15)と前記運動変換機構(25)の間に介在して設けられ、前記押圧機構(15)による軸方向前方への押圧力を、軸方向後方に設けられ、前記回転軸(23)とともに軸方向に移動する押輪(40)から受けて前記運動変換機構(25)側に伝達する一方で、前記摩擦パッド(13)をブレーキディスク(11)に押し付けたときの軸方向後方への反力を受けて、前記ブレーキディスク(11)に負荷された荷重を検知することで、フェールセーフ機構が作動したときにその制動力を検知する荷重センサ(33)と、
    を有し、
    前記荷重センサ(33)が、
    前記反力を受けるフランジ部材(33A)と、
    前記フランジ部材(33A)に対して屈曲可能に連設されて、前記押圧機構(15)による軸方向前方への押圧力を前記押輪(40)から受ける支持部材(33B)と、
    前記フランジ部材(33A)又は前記支持部材(33B)の一方側に設けられる磁気ターゲット(33C)と、
    前記フランジ部材(33A)又は前記支持部材(33B)のうち前記磁気ターゲット(33C)を設けた側の他方側に、前記磁気ターゲット(33C)と対向するように設けられる磁気センサ(33D)と、
    を有する磁気式荷重センサ(33)であって、前記フランジ部材(33A)と前記支持部材(33B)を連設した支点部(A)が、前記フランジ部材(33A)が前記反力を受ける反力部(R)、及び、前記支持部材(33B)が前記押圧力を受ける押圧部(P)よりも径方向外側に位置する電動ブレーキ装置。
  2. 前記押圧部(P)が、前記反力部(R)よりも径方向内側に位置する請求項に記載の電動ブレーキ装置。
  3. 前記押圧機構(15)が、軸周りに回り止めされた押圧部材(15B)を有し、前記回転軸(23)と前記押圧部材(15B)との間の面接触による摩擦力によって、前記回転軸(23)の軸周りの回転を阻止するようにした請求項1または2に記載の電動ブレーキ装置。
  4. 前記押圧機構(15)が、軸周りに回り止めされた押圧部材(15B)を有し、前記回転軸(23)と一体に軸周りに回転する、前記回転軸(23)にその径方向外向きに延設された延設部材(26D)と前記押圧部材(15B)との間の面接触による摩擦力によって、前記回転軸(23)の軸周りの回転を阻止するようにした請求項1または2に記載の電動ブレーキ装置。
  5. 前記荷重センサ(33)で検知した荷重が予め定めた荷重閾値よりも小さいときに、運転者に対し荷重不足であることを警告する警告装置をさらに有する請求項1からのいずれか1項に記載の電動ブレーキ装置。
  6. 電動モータ(10)と、
    前記電動モータ(10)の回転駆動力によって軸周りに回転する回転軸(23)と、
    前記回転軸(23)の軸方向に移動可能に設けられた直動部材(24)と、
    前記回転軸(23)の回転を前記直動部材(24)の軸方向の移動に変換する運動変換機構(25)と、
    前記直動部材(24)の軸方向前方に設けられ、前記直動部材(24)の軸方向への移動とともに軸方向に移動する摩擦パッド(13)と、
    運転者の操作力によって、前記回転軸(23)と前記直動部材(24)を一体に軸方向前方に押圧して移動させる押圧機構(15)と、
    前記押圧機構(15)と前記運動変換機構(25)の間に介在して設けられ、前記押圧機構(15)による軸方向前方への押圧力を、軸方向後方に設けられ、前記回転軸(23)とともに軸方向に移動する押輪(40)から受けて前記運動変換機構(25)側に伝達する一方で、前記摩擦パッド(13)をブレーキディスク(11)に押し付けたときの軸方向後方への反力を受けて、前記ブレーキディスク(11)に負荷された荷重を検知することで、フェールセーフ機構が作動したときにその制動力を検知する荷重センサ(33)と、
    を有し、
    前記荷重センサ(33)で検知した荷重が予め定めた荷重閾値よりも小さいときに、運転者に対し荷重不足であることを警告する警告装置をさらに有する電動ブレーキ装置。
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