JPH11290670A - 粉末状親水性乳化剤組成物 - Google Patents
粉末状親水性乳化剤組成物Info
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- JPH11290670A JPH11290670A JP10132526A JP13252698A JPH11290670A JP H11290670 A JPH11290670 A JP H11290670A JP 10132526 A JP10132526 A JP 10132526A JP 13252698 A JP13252698 A JP 13252698A JP H11290670 A JPH11290670 A JP H11290670A
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- powdered
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- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
たとしても少量であって、粉末状食品ないしは製造工程
において、粉末状で添加することが求められる食品へ均
一に分散混合することが可能な粉末状親水性ポリグリセ
リン脂肪酸エステル組成物に関するものである。 【解決手段】 HLB10以上である粉末状親水性ポリ
グリセリン脂肪酸エステルを主成分として80%以上配
合し、粒子径が500μm未満であって、粉末食品原料
並びに粉末食品に粉末状態で均一に配合することができ
る粉末状親水性乳化剤組成物である。
Description
品に配合し易い粉末状親水性乳化剤組成物に関する。
テルは、食品に乳化、分散、湿潤、起泡、澱粉類の改質
などの目的で使用されている。しかしながら、その形状
は固体または粘稠な液体であり、ハンドリングの改善の
ためにフレーク状、ペースト状に造形を施しているもの
の、食品に均一に添加するには予め水または油脂などへ
加熱溶解・分散させて使用しなければならなかった。特
に、HLB10以上の親水性であるものは、粘着性があ
るため粉砕機、造粒機などで粉末化することは極めて難
しく、使用に当たっては水等の溶媒への加熱溶解・分散
を必須としており、粉末状食品ないしはその製造工程に
おいて、粉末状で添加することが求められる食品へ、均
一に分散混合することが極めて困難であった。
ステルを粉末化する方法が色々と検討されている。「特
開昭63−56585」では、DE3〜30の澱粉分解
物と一緒に、溶解または分散後噴霧乾燥して粉末化する
方法が明記されている。しかし、この方法では、ポリグ
リセリン脂肪酸エステルの配合割合に制限があり高濃度
の粉末にすることが難しく、また、水に溶解した場合澱
粉分解物が難溶であるため、沈殿物が発生してしまうと
いう欠点があった。
水性ポリグリセリン脂肪酸エステル100重量部に対し
て無水結晶マルトース50〜100重量部を加えて粉末
する方法が明記されている。この方法では、粉砕機で比
較的容易に粉末化することが可能となるが、粉末化基剤
として使用している無水結晶マルトースが加熱により着
色するため、製造工程に加熱工程を要する食品にはあり
好ましくなかった。従って、これらの方法では、いずれ
も粉末化基剤を25%以上使用しているため、粉末化基
剤の相溶性や熱安定性等の粉末化基材の物性により使用
できる食品が限定されることや、親水性ポリグリセリン
脂肪酸エステルの濃度が低いため多量に使用しなければ
効果が発揮できない等の問題があり、今だに高濃度の粉
末状親水性ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物が見い
出されていないのが実状である。
材を使用せずとも、また仮に使用したとしても少量であ
って、粉末状食品ないしはその製造工程において、粉末
状で添加することが求められる食品へ、均一に分散混合
することが可能な粉末状親水性乳化剤組成物を提供する
ものである。
の結果、親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルが粉末化
基材を使用せずとも、また仮に使用としたとしても少量
で、粉末形状をとることが可能であることを見い出し本
発明を完成した。
水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを主成分として80
%以上配合し、粒子径が500μm以下である粉末状親
水性乳化剤組成物である。
は、糖類、穀物粉、澱粉、蛋白質粉末、粉末油脂、粉末
飲料等の粉末食品原料並びに粉末食品に、粉末状態で均
一に配合することができ、粉末食品原料並びに粉末食品
に乳化、分散、湿潤、起泡、澱粉類の改質などの界面活
性能を付与することができる。
剤組成物について詳述する。一般的にポリグリセリン脂
肪酸エステルはポリグリセリンと脂肪酸がエステル化し
たもので、使用する脂肪酸の種類によって液体並びに固
体の形状を取る。通常、ポリグリセリン脂肪酸エステル
は、液体の不飽和脂肪酸を使用した場合や炭素数14以
下の飽和脂肪酸を使用した場合は粘稠液体の形状を取っ
ている。本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは固体
である必要がある。従って、使用する主構成脂肪酸は、
炭素数16以上のパルミチン酸、ステアリン酸、アラキ
ン酸、ベヘニン酸等の飽和脂肪酸から選ばれるの2種以
上が良い。また、固体の形状を取ることができるのであ
れば、適宜オレイン酸等の液体の不飽和脂肪酸やミリス
チン酸等の炭素数14以下の脂肪酸を使用しても良い。
使用するポリグリセリンは水酸基価から算出した平均重
合度2〜15、好ましくは4〜10である。
エステルのケン化価と使用した脂肪酸の中和価から算出
したHLBが10以上の親水性乳化剤である。HLB1
0以上のポリグリセリン脂肪酸エステルは水溶性が高
く、O/W乳化能に代表される優れた界面活性能を有し
ている。HLB10未満のポリグリセリン脂肪酸エステ
ルは、水溶性が低く、親水性乳化剤として充分な界面活
性能を発揮することができない。
リセリン脂肪酸エステル並びに粉末状親水性乳化剤組成
物は、粒子径が500μm以下の粉末である。粒子径が
500μm以下であれば、粉末食品原料並びに粉末食品
に均一に分散でき、均一に界面活性能を付与できるが、
500μmを超えると粒子径が大きいため、界面活性能
に偏りができ好ましくない。また、その粉末化方法とし
ては、凍結粉砕、冷却粉砕等の粉砕による方法、溶剤を
使用した再結晶による方法、噴霧乾燥による方法など様
々な方法があるが、粒子径が500μm以下の粉末にな
れば何れの方法でも構わない。
グリセリン脂肪酸エステル以外の成分として20%未満
であれば、無水結晶マルトース、澱粉並びにその分解
物、カゼインソーダ、結晶セルロース等の粉末化基材、
ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル等の粉末状食品用乳化剤、カラ
ギーナン、ペクチン、グアーガム等の増粘安定剤を使用
しても良い。ただし、20%以上であれば親水性ポリグ
リセリン脂肪酸エステルの効果が十分に発揮できないた
め好ましくない。
であるため、従来の親水性ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルよりも水や油にも溶解・分散し易く、従来の使用方法
においてもハンドリングが改善されたものになる。
物と粉末状態で混合して使用する粉末の食品原料並びに
食品としては、糖類、穀物粉、澱粉、蛋白質粉末、粉末
油脂、粉末飲料、粉末調味料、粉末スープ、ココアなど
粉末であれば、特に限定なく使用できる。
リン脂肪酸エステルの効果を期待している用途であり、
例えば粉末ジュースの香料、色素の可溶化、粉末ドレッ
シングの乳化性の向上、粉末油脂の水への分散性付与、
粉末スープ、味噌汁の分散性の改良、ビスケットの口溶
けの改良、ケーキ、ドーナッツ、パン等の澱粉を使用す
る食品類の老化防止による食感の改良、水産練り製品の
品質改良等が挙げられるが、ここに記載した食品に限定
されるものではない。
を超えない限りこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。
をそのまま凍結粉砕機で粉砕し、粒径150μm以下の
粉末を得た。
100部に無水結晶マルトース300部を加え粉砕し、
乳化剤含量25%の粉末を得た。
50部と澱粉分解物(DE7.6)50部を70℃の温
水200部に溶解し、ホモミキサーで混合後、噴霧乾燥
し、乳化剤含量50%の粉末を得た。
固結(25℃、湿度66%、1週間)酸性水溶液の溶解
性(乳化剤換算0.1%、pH4.0)、水溶液の着色
(乳化剤換算0.5%、55℃、1週間)を肉眼観察し
た結果を表1に示した。
末化後における外観が粉末化基材を使用したものと差が
なく、同等かそれ以上であり良好な粉末となり、また保
存後の固結も殆ど見られなかった。更に、粉末化基材を
使用していないためポリグリセリン脂肪酸エステルの特
性である酸性領域での水溶性や高温保存時の着色安定性
を損なわないものであった。
のような効果が見られる。 1.高純度の親水性ポリグリセリン脂肪酸エステル粉末
を提供できる。 2.粉末の食品原料や食品並びに製造工程において粉末
状で添加することが求められる食品において、均一に分
散混合することが可能になり、親水性ポリグリセリン脂
肪酸エステルの品質改良効果が最大限に発揮できる。 3.水、油などに分散・溶解する従来からの使用法にお
いても、親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルの取り扱
いが極めて容易になる。 4.親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルと他の乳化剤
や安定剤との製剤化が容易になる。
Claims (4)
- 【請求項1】 粉末状であり、かつ、HLB10以上の
親水性ポリグリセリン脂肪酸エステルを主成分とする粉
末状乳化剤組成物。 - 【請求項2】 粒子径が500μm以下であることを特
徴とする請求項1記載の粉末状乳化剤組成物。 - 【請求項3】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの割合が
80%以上であることを特徴とする請求項1記載の粉末
状乳化剤組成物。 - 【請求項4】 粉末食品原料並びに粉末食品に粉末状態
で混合し、使用することを特徴とする請求項1記載の粉
末状乳化剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10132526A JPH11290670A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 粉末状親水性乳化剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10132526A JPH11290670A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 粉末状親水性乳化剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290670A true JPH11290670A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=15083366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10132526A Pending JPH11290670A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 粉末状親水性乳化剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290670A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004298848A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Mitsubishi Chemicals Corp | 粉末状乳化安定剤組成物及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP10132526A patent/JPH11290670A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004298848A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Mitsubishi Chemicals Corp | 粉末状乳化安定剤組成物及びその製造方法 |
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