JPH11290003A - 卵加工食品 - Google Patents
卵加工食品Info
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- JPH11290003A JPH11290003A JP10093209A JP9320998A JPH11290003A JP H11290003 A JPH11290003 A JP H11290003A JP 10093209 A JP10093209 A JP 10093209A JP 9320998 A JP9320998 A JP 9320998A JP H11290003 A JPH11290003 A JP H11290003A
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- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Abstract
込んだ状態で熱凝固しているパンを製造することができ
る卵加工食品を提供すること。 【解決手段】 卵類、乳類、凝固剤を含有し、熱により
融解するペースト状又はゼリー状の卵加工食品。
Description
ペースト状又はゼリー状の卵加工食品に関する。
ターやジャムなどとともに食することが一般的である。
また、ひと手間かけて、卵や牛乳を含む混合液(以下、
「スラリー」という)をしみ込ませてから加熱すると、
違ったおいしさを楽しむことができる。子供や女性に人
気がある「フレンチトースト」や「パンプディング」が
その例としてあげられ、おやつや軽食として家庭で作ら
れることが多い。
ーを作るには手間がかかり、スラリーをパンにしみ込ま
せるためにはある程度時間を要し、スラリーがしみ込む
までの保管場所も必要である。よって、人気のある料理
にもかかわらず、レストランやファーストフード店では
敬遠されがちであった。また、工場などで大量に製造す
る場合にも同様の問題があり、手を加えたパンはあまり
流通していなかった。さらに近年家庭においても、普通
にパンを焼く感覚で、また子供でも簡単にそのようなパ
ンを作ることができるようなものが望まれている。
スラリーがしみ込んだ状態で熱凝固しているパンを製造
することができ、レストランやファーストフード店での
メニューに加えることや、工場での大量生産も可能とな
り、さらに家庭でも手軽にそのようなパンを作ることが
できるペースト状又はゼリー状の卵加工食品を提供する
ことを目的になされたものである。
解決するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち本発明は、(1)卵類、乳類、凝固剤を含有し、
かつ熱により融解するペースト状の卵加工食品、(2)
卵類、乳類、凝固剤を含有し、かつ熱により融解するゼ
リー状の卵加工食品、(3)製品を均一化した後の20
℃における粘度が5,000〜1,000,000m.P
a.s. である(1)又は(2)記載のペースト状又はゼ
リー状の卵加工食品、である。
に説明する。尚、本発明において「%」とはすべて「重
量%」を意味する。まず、本発明において卵加工食品と
は、卵類、乳類、凝固剤を含有し、ペースト状又はゼリ
ー状になっており、かつ熱により融解するものをいう。
どを除いたもの、割卵後濾過したもの、殺菌、凍結、乾
燥、加糖、脱コレステロール処理などを施したものであ
り、全卵、卵黄、卵白、卵白と卵黄を混合したもの、卵
白を着色したものなどが挙げられ、熱凝固性を有してい
ればよい。また、全卵と卵黄を併用すると、風味や色調
の点で好ましい。
全脂粉乳を水戻ししたもの、動物性や植物性の生クリー
ムなどがあげられる。さらに、本発明において凝固剤と
は、低温で凝固し熱により融解するものであり、ゼラチ
ン、寒天、カラギーナンなどがあげられる。凝固剤を配
合することにより、スラリーをペースト状又はゼリー状
とし、熱により融解するものにでき、また、その配合量
を変えることにより任意の粘度のペースト状又は適度な
硬さのゼリー状とし、熱により融解する卵加工食品に仕
上げることができる。
℃における粘度は、5,000〜1,000,000m.
Pa.s. がよい。これは、後の試験例でも示すように、
5,000m.Pa.s. 未満であると液状で扱い難く、1,
000,000m.Pa.s. を越えるとパンにぬり難く、熱
による融解にも時間がかかりすぎるからである。また、
1,000,000m.Pa.s. を越えるとパンにぬってオ
ーブントースターなどで加熱した場合、熱によって融解
してパンにしみ込むまでに時間がかかりすぎ、スラリー
がパンの中で熱凝固するまでにパンが焦げたり、パンの
中にしみ込まずに熱凝固してしまうなどの問題が生じや
すいのである。
る。容器は特に問わず、例えば、瓶、缶、チューブ、絞
り袋、プラスチック容器などがあげられる。尚、本発明
の作用効果を損なわない限り、他の原料、成分を含有し
ていてもさしつかえない。例えば、グラニュー糖、上白
糖、水飴、糖アルコール等の糖類、バニラフレーバーな
どの香料、グリシン、白子たん白などの保存料、ココ
ア、抹茶、シナモン、塩、こしょうなどがあげられる。
方法について述べる。まず、凝固剤を溶解する。原料中
の水分、例えば牛乳や水などの一部または全部に凝固剤
を加えて加温すればよい。次いで、攪拌機付混合タンク
に全原料を投入し混合した後、所望の容器に充填密封す
る。本発明品をペースト状とする場合には、攪拌しなが
ら冷却後容器に充填し、ゼリー状とする場合には、加温
した状態のまま容器に充填し冷却するとよい。
る前または後に、ジャケット付タンクやプレートヒータ
ーを用い、60〜70℃で1〜5分間程度加熱すればよ
い。このようにして得られた本発明のペースト状又はゼ
リー状の卵加工食品は、適量をパンにぬってオーブン、
オーブントースター、フライパン等により加熱する。そ
うすると、本発明品が熱により融解してパンにしみ込
み、さらに加熱を続けることにより、パンの中で熱凝固
し、あたかも予めスラリーをパンにしみ込ませてから加
熱したようになるのである。つまり、一度の加熱により
スラリーのパンへのしみ込みとパンの中での熱凝固を行
うことができるため、従来のようにスラリーを作る手間
や、スラリーをしみ込ませる時間、その間の保管場所等
の問題がなく、簡便に手軽に調理できる。よって、家庭
で食する他、レストランやファーストフード店でもメニ
ューの一つとして加えることが可能であり、工場などで
の大量生産にも適している。
で、その他の原料を混合し、ジャケット付タンクで65
℃まで加熱後40メッシュストレーナーでろ過したもの
をスラリーとした。
ラス瓶に充填密封し、本発明のゼリー状の卵加工食品と
した。このゼリー状の卵加工食品を均一化した後の20
℃における粘度を、(株)東京計器製B型粘度計を用い
て測定したところ、670,000m.Pa.s. であった。
また、厚さ2cmの食パンにぬって、オーブントースタ
ーにより4分間加熱したところ、スラリーがパンにしみ
込んだ状態で熱凝固しており、フレンチトースト様のパ
ンとなった。
固剤としてゼラチンを用いるとき、その配合割合を全原
料に対して0.8%前後とすると程よい粘度の固まり具
合となり、熱により程よく融解する卵加工食品が得られ
る。 注1)全卵 キユーピー(株)製、商品名「加糖凍結全卵20」(加
糖率20%)を解凍して用いた。 注2)卵黄 キユーピー(株)製、商品名「加糖凍結卵黄20」(加
糖率20%)を解凍して用いた。 注3)植物性生クリーム 脂肪分45%、水分50%のものを用いた。 実施例2 下記配合で、実施例1と同様にしてスラリーを製造し、
その後サーモシリンダーを用い5℃以下まで攪拌冷却後
プラスチック容器に充填密封し本発明のペースト状の卵
加工食品とした。
ける粘度を、B型粘度計(実施例1と同様のもの)を用
いて測定したところ、480,000m.Pa.s. であっ
た。また、厚さ2cmの食パンにぬって、オーブンにより
210℃×5分間加熱したところ、スラリーがパンにし
み込んだ状態で熱凝固しており、フレンチトースト様の
パンとなった。
固剤としてゼラチンとカラギーナンを併用するとき、そ
の配合割合を全原料に対して0.6%前後とすると、程
よい粘度のペーストとなり、熱により程よく融解する卵
加工食品が得られる。 注1)動物性生クリーム 脂肪分45%、水分49.5%のものを用いた。 注2)凝固剤 ゼラチンとカラギーナンの混合物(70:30)を用い
た。
を、厚さ2.5cmの食パンにぬってオーブンにより21
0℃×5分間加熱し、本発明品1、2とした。
を用意した。全卵1個(約50g)、牛乳75g、砂糖
20g、バニラエッセンス2〜3滴をよく混合したスラ
リーをバットに入れ、厚さ2.5cmの食パンをスラリー
に十分浸漬した後、フライパンにバターを溶かし、スラ
リーをしみ込ませた食パンを焼成した。それぞれ、製造
にかかった時間、状態を調べた。 試験結果 表1に示すとおりである。
み込んだ状態で熱凝固しており、製造も短時間にでき、
さらに焼成後の状態も良好である。よって、あたかも予
めスラリーをパンにしみ込ませてから加熱したようなパ
ンが簡便に得られることが理解できる。また、表には示
さなかったが、パンの断面を観察すると、本発明品はス
ラリーがパンへ均等にしみ込んでいるが、従来品はスラ
リーをよく攪拌したにもかかわらず、卵液のかたよりが
みられパンへのしみ込みが不均等であった。
た後の20℃における粘度を表2に示すようにしたほか
は、実施例1と同様にしてゼリー状の卵加工食品を製造
した。次いで、厚さ2.5cmの食パンにぬってオーブン
により210℃×5分間加熱した。
た。 試験結果 表2に示すとおりである。すなわち表より、均一化した
後の20℃における粘度が5,000〜1,000,0
00m.Pa.s. であると、パンにぬり易く、熱によりスラ
リーが融解してパンにしみ込んだ状態で熱凝固してお
り、さらに焼成後の状態も良好である。よって、あたか
も予めスラリーをパンにしみ込ませてから加熱したよう
なパンが簡便に得られることが理解できる。
又はゼリー状の卵加工食品は、簡便に短時間に卵類など
を含有したパンを得ることができる。よって、レストラ
ンやファーストフード店においてもスラリーを製造する
手間やスラリーをしみ込ませる時間、その間の保管場所
などの問題がなくなり、メニューの一つに加えることが
できる。また、工場での大量生産にも十分対応できる。
手間がかからず、スラリーが余ったり足りなかったりと
いう問題もなく、普通にパンを焼く感覚で簡便に手軽
に、子供でも、そのようなパンを作ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 卵類、乳類、凝固剤を含有し、かつ熱に
より融解するペースト状の卵加工食品。 - 【請求項2】 卵類、乳類、凝固剤を含有し、かつ熱に
より融解するゼリー状の卵加工食品。 - 【請求項3】 製品を均一化した後の20℃における粘
度が5,000〜1,000,000m.Pa.s. である請
求項1又は2記載のペースト状又はゼリー状の卵加工食
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09320998A JP3830268B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 卵加工食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09320998A JP3830268B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 卵加工食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290003A true JPH11290003A (ja) | 1999-10-26 |
JP3830268B2 JP3830268B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=14076189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09320998A Expired - Fee Related JP3830268B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 卵加工食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3830268B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP09320998A patent/JP3830268B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3830268B2 (ja) | 2006-10-04 |
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