JPH1128779A - 液状茶又はペースト状茶の保存方法 - Google Patents

液状茶又はペースト状茶の保存方法

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JPH1128779A
JPH1128779A JP18525097A JP18525097A JPH1128779A JP H1128779 A JPH1128779 A JP H1128779A JP 18525097 A JP18525097 A JP 18525097A JP 18525097 A JP18525097 A JP 18525097A JP H1128779 A JPH1128779 A JP H1128779A
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JP18525097A
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Takashi Kashiba
隆史 加柴
Ryoji Otaki
良二 大滝
Yoshiki Ito
芳樹 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液状又はペースト状の茶をシート状又はフィル
ム状の脱酸素性多層体を用いた包装容器に充填、密封す
ることにより、アスコルビン酸や油脂類等の添加剤の使
用量が少量であっても、茶成分、風味、香り、色等の劣
化がなく、簡便に保存できる茶の保存方法を提供する。 【解決手段】酸素透過性の熱可塑性樹脂からなる酸素透
過層(1)、熱可塑性樹脂に脱酸素剤組成物を配合した
酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、ガス
バリア性物質からなるガスバリア層(3)からなり各層
が順次積層されてなるシート状またはフィルム状の脱酸
素性多層体が容器壁面の少なくとも一部に、かつ酸素透
過層(1)を容器内方に配して使用される包装容器を用
いて、液状茶又はペースト状茶を保存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素による劣化を
防止して香りや風味を良好に保持したまま、液状茶又は
ペースト状茶を長期間保存する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然の茶はビタミン類や繊維を豊富に含
んだ健康栄養食品であり、食生活に利用されてきた。ま
た、天然の茶成分が有する香り、風味が一般に好まれ、
このような特質を有する天然茶は、そのままお湯で処理
され茶飲料として使用されるだけでなく、例えばムー
ス、アイスクリーム等の茶の特質を活かした加工食品に
も使用されている。
【0003】このような特質を有する天然茶は、水分や
酸化の影響により変質しやすく、茶の色、風味、香り等
の劣化が起こる。劣化は、乾燥した茶が水分、酸素の影
響で起こる場合は勿論、天然茶をお湯で処理し茶飲料や
濃縮茶液として保存した場合、さらに、天然の緑茶を挽
いて粉末にし水分や油脂類に混合しペースト状とし加工
食品等に使用する場合でも発生する。液状の飲料茶や濃
縮茶液を保存する場合、液中の溶存酸素の影響によりク
ロロフィル、カテキン酸、ビタミンC、不飽和脂肪酸の
酸化劣化が起こり、変色や香り、風味の低下が生じる場
合がある。このため飲料茶及び濃縮茶液を保存する場合
には多量のビタミンCの添加や保存温度等に考慮する必
要があった。また、加工食品等に利用するペースト状茶
を保存する場合においては、特開平7−79702のよ
うに、粉末抹茶と液状油脂を混合することにより、酸素
に接触することを極力避けて、加熱保存する方法が開示
されている。しかしながら、この方法でも混合時に発生
し混入する気泡等の酸素や添加する水の溶存酸素の影響
で茶の変色を抑制しきれず、製造工程上の気泡発生、水
添加量の管理が必要となり、さらには添加した油脂類の
酸化により風味が低下するという問題を有していた。
【0004】一方、食品、医薬品等の被包装物の包装体
内の酸素を除去し、被保存物の酸化劣化、変色、カビ、
好気性菌繁殖等の変質を防止する包装技術の一つにガス
バリア性袋内に被保存物とともに脱酸素剤を収納する方
法が広く行われている。この方法には、通常、粒状又は
粉末の脱酸素剤組成物を通気性を備えた小袋に収納した
小袋入り脱酸素剤が用いられる。しかしながら、小袋入
り脱酸素剤は乾燥茶を保存する場合には使用できるが、
耐水性、耐熱性に限界があるため、茶飲料やペースト状
茶への使用及び加熱処理への適用には不向きであった。
このため近年、脱酸素剤を熱可塑性樹脂に分散した酸素
吸収層を備えた包装材料で包装容器を構成することが考
えられている。
【0005】酸素吸収層を備えた包装材料による包装方
法としては、特開平7−171194のように、酸素吸
収層を備えた包装材料に輸液を充填した酸素透過性容器
を収納し水を共存させて保存する方法や特開平7−39
329や特開平8−133345のように容器炊飯や窒
素置換を併用しての炊飯米の保存方法が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決して、液状又はペースト状の茶
を酸素吸収層を有する脱酸素性多層体からなる包装容器
に充填、密封することにより、液状茶中の溶存酸素ある
いはペースト状茶中の気泡程度の酸素や溶存酸素を包装
容器壁面から直接除去し、アスコルビン酸や油脂類等の
添加剤の使用量が少量であっても、茶成分、風味、香り
等の劣化なく簡便に保存することができる、衛生的で実
用的な液状又はペースト状の茶の保存方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、酸
素透過性の熱可塑性樹脂からなる酸素透過層(1)、ポ
リオレフィンに脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収性樹
脂組成物からなる酸素吸収層(2)、ガスバリア性物質
からなるガスバリア層(3)からなり各層が順次積層さ
れてなるシート状またはフィルム状の脱酸素性多層体が
容器壁面の少なくとも一部に、かつ酸素透過層(1)を
容器内方に配して使用される包装容器を用いて、液状茶
又はペースト状茶を保存する方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。本発明に用いる脱酸素性多層体は、酸素透過性の
熱可塑性樹脂からなる酸素透過層(1)、熱可塑性樹脂
に脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物から
なる酸素吸収層(2)、ガスバリア性物質からなるガス
バリア層(3)からなり各層が順次積層されてなるシー
ト状またはフィルム状の脱酸素性多層体である。
【0009】酸素透過層(1)に用いられる樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、ポリスチレン等のポリオレフィン及びこれらの変性
物、EVA、EMMA、EAA、EPA等の各種エチレ
ン共重合体、エラストマー類が好ましく、これらの樹脂
は単独または適宜ブレンドして用いられる。酸素透過層
(1)は包装容器とする場合、シーラント層となり、ヒ
ートシール性、ピール性、さらには酸素吸収層(2)と
の接着性を考慮して適宜選択される。また、酸素透過層
(1)には酸化チタン等の添加剤を適宜加えることがで
きる。
【0010】酸素吸収層(2)に用いられる脱酸素剤組
成物は特に限定されず、公知の脱酸素剤組成物が用いら
れる。例えば鉄粉等の金属粉、鉄化合物などの還元性無
機物質、多価フェノール、多価アルコール、アスコルビ
ン酸類等の脱酸素剤組成物が用いられるが、中でも鉄粉
を主剤とし酸素吸収促進剤としてハロゲン化金属を配合
したものが好ましく用いられる。鉄粉としては、例え
ば、噴霧鉄粉、海綿鉄粉、電解鉄粉、鉄研削粉、粉砕鉄
等が用いられるが、不純物としての酸素及び珪素等の含
量が少なく、金属鉄含量95%以上の鉄粉が特に好まし
く用いられる。また、鉄粉の粒子径は、平均粒径1〜5
0μm の範囲に選ぶことが好ましい。また、ハロゲン化
金属としてはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化
物、臭化物又は沃化物が好ましい。本発明では鉄粉にハ
ロゲン化金属水溶液を混合した後乾燥して水分を除去し
て調整される、表面にハロゲン化金属を被覆した鉄粉が
好適に用いられる。
【0011】酸素吸収層(2)に用いられる熱可塑性樹
脂は、前記酸素透過層(1)に用いられる各種の樹脂が
使用できる。酸素吸収層(2)には上記鉄系脱酸素剤に
アルカリ土類金属酸化物、活性炭、ゼオライト、酸化チ
タン等各種添加剤を加えることができる。
【0012】ガスバリア層(3)としてはアルミ箔等の
金属箔、アルミ、酸化アルミ、酸化珪素等の金属又は金
属酸化物を蒸着した樹脂フィルム、MXナイロン等のナ
イロン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩
化ビニリデン等の樹脂及び樹脂フィルム、ポリ塩化ビニ
リデン被覆フィルム等が好適に用いられ、ガスバリア性
が損なわれない限り必要に応じて延伸したり、他樹脂と
の積層等により複合化してもよい。
【0013】上記酸素透過層(1)、酸素吸収層(2)
及びガスバリア層(3)は共押出し、ラミネート等の公
知の積層方法により積層され、脱酸素性多層体が形成さ
れるが、これらの層以外にも更に別の層を必要に応じ
て、強度保持、接着、表面平滑化等の目的で組合せ積層
することができる。
【0014】本発明において得られる脱酸素性多層体を
酸素透過層(1)を容器内面側とし密封容器の一部又は
全部に使用することにより容器外から僅かに侵入する酸
素の他、容器内の酸素を吸収し容器内収納物の酸素によ
る変質を防止することができる。すなわち、フィルムや
シート状の脱酸素性多層体を袋、カップ、トレイ、容器
蓋、トップフィルムなどの部材として使用することによ
り包装容器に脱酸素機能が付与される。
【0015】本発明で用いられる茶は、不発酵茶(緑
茶)、半発酵茶あるいは発酵茶である。不発酵茶として
は玉露、抹茶、煎茶、番茶、テン茶、玉緑茶等の緑茶類
や緑茶類を焙じて得られる焙じ茶が、半発酵茶としては
ウーロン茶や包種茶が、発酵茶としては紅茶が挙げられ
る。本発明において液状茶とは、これらの茶をそのまま
又は粉末状に挽いてからお湯で抽出して得られる液状の
飲料茶や真空濃縮等の方法で得られる濃縮茶液をいう。
またペースト状茶とは、茶を挽いて得られる粉末茶を油
脂、水又はこれらの混合物に混合したものをいう。
【0016】ここで、油脂類としては特に限定されるも
のではないが、例えば、綿実油、胡麻油、オリーブ油、
椿油、パーム油、コーン油、大豆油、なたね油、ひまわ
り油、やし油などの植物性油脂やこれらから選ばれる2
種以上の混合油が、常温で液体であり、粉末茶と混合さ
せやすい点で好ましい。また、茶の色、風味、香りを損
なわないために、油脂は無味、無臭、無色のものが好ま
しい。また、ペースト状茶を得る際に適宜乳化剤を混合
してもよい。乳化剤を混合することにより、水溶性のペ
ースト状茶を得ることができ、ソフトクリーム等の加工
食品に使用することができる。さらに、用途に応じて予
め甘味料等の調味料を適宜添加してもよい。
【0017】これら液状の飲料茶や濃縮茶及びペースト
状茶は熱処理を施してもよい。熱処理の温度、加熱時間
は、例えば、特に大腸菌群が死滅し得る条件が設定さ
れ、その他一般生菌が死滅し得る条件が設定される。さ
らに、適宜アスコルビン酸等の栄養素を添加してもよ
い。
【0018】
【実施例】
実施例1 平均粒径30μm の還元鉄粉100kgを加熱ジャケッ
ト付き真空混合乾燥機中に投入し、10mmHgの減圧
下140℃で加熱しつつ、塩化カルシウム50重量%水
溶液5kgを噴霧、乾燥した後、篩い分けして80μm
オーバーの粗粒を除き、最大径80μm の脱酸素剤組成
物を得た。次に、ベント付き45mmφ同方向回転二軸
押出機と定量フィーダーからなる押出し装置を用いて、
低密度ポリエチレン(メルトフローレート;10g/1
0分)、上記脱酸素剤組成物、粉末活性炭(平均粒径2
0μm )及び酸化カルシウム(平均粒径20μm )を重
量比60:35:3:2で混練し、ストランドダイから
押し出した後、空冷、破砕してマスターバッチAを得
た。
【0019】次いで、単軸押出機、Tダイ、冷却ロール
からなる押出装置2組を有するタンデム押出ラミネータ
ーを用い、繰り出されるLLDPEからなる厚さ30μ
m の基材フィルム片面に、第一押出機から、前記マスタ
ーバッチAを用いて厚さ60μm の酸素吸収層(2)を
押し出し、基材フィルム上に酸素吸収層(2)を積層し
たフィルムを得、さらに第2押し出し機から、6%酸化
チタン含有したLLDPE(メルトフローレート;10
g/10分)を30μm の厚みで押し出し、酸素透過層
(1)/酸素吸収層(2)/基材フィルムからなる多層
フィルムを得た。
【0020】得られた多層フィルムの基材フィルムに厚
さ9μm のアルミ箔をガスバリア層としてドライラミネ
ートし、さらに、アルミ箔に厚さ12μm のポリエチレ
ンテレフタレートフィルムをドライラミネートして、酸
素透過層(1)/酸素吸収層(2)/基材LLDPEフ
ィルム/ガスバリア層(3)/PETフィルムからなる
脱酸素性多層体を得た。この脱酸素性多層体を用いて、
20×15cmのシートを2枚切断し、酸素透過層
(1)が内面となるように3方をヒートシールし、脱酸
素性多層体よりなる袋を作成した。
【0021】煎茶を90℃の湯を用いて抽出して、液状
の飲料煎茶を得た。この液状飲料茶の色、風味、香りを
それぞれ確認した。さらにこの液状飲料茶100gを上
記脱酸素性多層体よりなる袋に充填し、袋内の空気が0
となるようにヒートシールし密封した。この茶を充填し
た密封袋を80℃で30分間熱処理を行い、23℃にて
1ヶ月保存した。1ヵ月目に開封した結果を表1に示
す。
【0022】実施例2 液状飲料煎茶100gに20mgのアスコルビン酸を添
加したこと以外は実施例1と同様のテストを実施した。
結果を表1に示す。
【0023】比較例1 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、LLDPE40
μm /アルミ箔9μm/PET12μm からなるガスバ
リア性フィルムを用いてLLDPE側の3方をヒートシ
ールしたバリア袋(20×15cm)を使用したこと以
外は実施例1と同様のテストを実施した。結果を表1に
示す。
【0024】比較例2 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、比較例1で用い
たバリア袋を使用したこと以外は実施例2と同様のテス
トを実施した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】 (評価) 風味 3;良好 2;やや劣る 3;劣る 香り 3;良好 2;やや劣る 3;劣る 色 3;緑色 2;やや褐変 1;褐変
【0026】実施例3 煎茶:抹茶を2:1で混合し焙じて得られたほうじ茶を
水と混合攪拌し、真空下で沸騰し水分を蒸発させて、濃
縮ほうじ茶液を得た。この濃縮ほうじ茶液の色、香り、
風味を確認した後、濃縮ほうじ茶液100gを用い、以
下実施例1と同様に処理して、保存テストをおこなっ
た。1ヶ月目に開封したときの結果を表2に示す。
【0027】実施例4 濃縮ほうじ茶液100gに20mgのアスコルビン酸を
添加したこと以外は実施例3と同様のテストを実施し
た。結果を表2に示す。
【0028】比較例3 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、比較例1で用い
たバリア袋を使用したこと以外は、実施例3と同様のテ
ストを実施した。結果を表2に示す。
【0029】比較例4 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、比較例1で用い
たバリア袋を使用したこと以外は、実施例4と同様のテ
ストを実施した。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】 (評価) 風味 3;良好 2;やや劣る 1;劣る 香り 3;良好 2;やや劣る 1;劣る 色 3;茶 2;やや黒変 1;黒変
【0031】表1及び表2で明らかな様に、脱酸素性多
層体からなる包装容器を用いて液状茶(飲料茶又は濃縮
茶)を1ケ月間保存した実施例1〜4では、アスコルビ
ン酸の添加の有無によらず、風味、香り、色がともに良
好に保持されていたが、バリア袋を用いた比較例1〜4
では、劣化が進み、アスコルビン酸を添加しても完全に
は劣化が防止出来なかった。
【0032】実施例5 抹茶、油脂、乳化剤をそれぞれ抹茶:油脂(オリーブ
油):乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル)=2:4:0.
5の割合でステンレスボールに入れ混合攪拌し、ペース
ト状抹茶を調製した。得られたペースト状抹茶の色、風
味、香りを確認した後、ペースト状抹茶100gを用
い、以下実施例1と同様に処理して、保存テストをおこ
なった。1ヶ月目に開封したときの結果を表3に示す。
【0033】実施例6 抹茶、油脂、水、乳化剤をそれぞれ抹茶:油脂(オリー
ブ油):水:乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル)=2:
2:0.5:0.5の割合でステンレスボールに入れ混
合攪拌し、ペースト状抹茶を調製した。得られたペース
ト状抹茶の色、風味、香りを確認した後、ペースト状抹
茶100gを用い、以下実施例1と同様に処理して、保
存テストをおこなった。1ヶ月目に開封したときの結果
を表3に示す。
【0034】実施例7 抹茶、水、乳化剤をそれぞれ抹茶:水:乳化剤(ショ糖
脂肪酸エステル)=2:1:0.5の割合でステンレス
ボールに入れ混合攪拌し、ペースト状抹茶を調製した。
得られたペースト状抹茶の色、風味、香りを確認した
後、ペースト状抹茶100gを用い、以下実施例1と同
様に処理して、保存テストをおこなった。1ヶ月目に開
封したときの結果を表3に示す。
【0035】比較例5 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、比較例1で用い
たバリア袋を使用したこと以外は、実施例5と同様のテ
ストを実施した。結果を表3に示す。
【0036】比較例6 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、比較例1で用い
たバリア袋を使用したこと以外は、実施例6と同様のテ
ストを実施した。結果を表3に示す。
【0037】比較例7 脱酸素性多層体からなる袋の代わりに、比較例1で用い
たバリア袋を使用したこと以外は、実施例7と同様のテ
ストを実施した。結果を表3に示す。
【0038】
【表3】 (評価) 風味 3;良好 2;やや劣る 1;劣る 香り 3;良好 2;やや劣る 1;劣る 色 3;濃緑 2;やや褐変 1;褐変
【0039】表3で明らかな様に、脱酸素性多層体から
なる包装容器を用いてペースト状茶を保存した実施例
5、6、7では、油脂の添加の有無によらず、充填前の
風味、香り、色を保持していたが、バリア袋を用いた比
較例5、6、7では、劣化が進み、油脂を添加しても完
全には防止できなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明では、液状又はペースト状の茶を
酸素吸収層を有するシート状またはフィルム状の脱酸素
性多層体からなる包装容器に充填、密封することによ
り、液状茶中の溶存酸素あるいはペースト状茶中の気泡
程度の酸素や溶存酸素を包装容器壁面から直接除去し、
アスコルビン酸や油脂類等の添加剤の使用量が少量であ
っても、茶成分、風味、香り等の劣化がなく、衛生的で
簡便かつ実用的な液状茶又はペースト状茶の長期保存を
可能とする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素透過性の熱可塑性樹脂からなる酸素透
    過層(1)、熱可塑性樹脂に脱酸素剤組成物を配合した
    酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、ガス
    バリア性物質からなるガスバリア層(3)からなり各層
    が順次積層されてなるシート状またはフィルム状の脱酸
    素性多層体が容器壁面の少なくとも一部に、かつ酸素透
    過層(1)を容器内方に配して使用される包装容器を用
    いて、液状茶又はペースト状茶を保存する方法。
JP18525097A 1997-07-10 1997-07-10 液状茶又はペースト状茶の保存方法 Pending JPH1128779A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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