JPH0435147B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0435147B2
JPH0435147B2 JP62198840A JP19884087A JPH0435147B2 JP H0435147 B2 JPH0435147 B2 JP H0435147B2 JP 62198840 A JP62198840 A JP 62198840A JP 19884087 A JP19884087 A JP 19884087A JP H0435147 B2 JPH0435147 B2 JP H0435147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
beverage
bacteriostatic
surfactant
sealed container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62198840A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6443173A (en
Inventor
Yasuhiko Nireki
Ibuki Hayasaka
Hiromi Kawamoto
Etsuko Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP62198840A priority Critical patent/JPS6443173A/ja
Publication of JPS6443173A publication Critical patent/JPS6443173A/ja
Publication of JPH0435147B2 publication Critical patent/JPH0435147B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、缶や紙パツク等の保存密封容器に
充填されて市場を流通する密封容器入嗜好飲料に
関するものである。 〔従来の技術〕 密封容器入飲料としては、従来から乳飲料や清
涼飲料が多く出回つているが、最近、コーンポタ
ージユスープや汁粉等、とろみを有する嗜好飲料
が密封容器入飲料として商品化されている。これ
らの密封容器入嗜好飲料は、ホツトベンダーやホ
ツトプレート等を用いて55℃程度に加温して市販
される場合が多く、この加温中に耐熱性フラツト
サワー菌等の変敗菌が増殖して飲料が変敗してし
まうおそれがある。そこで、このように加温して
市販される密封容器入嗜好飲料には、〓糖脂肪酸
エステル等の静菌性界面活性剤を含有させて上記
変敗を防止している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記とろみを有する嗜好飲料で
は、とろみを与えるために、飲料中にコーンスタ
ーチや馬鈴薯澱粉を添加しており、これらの澱粉
成分が上記静菌性界面活性剤と複合物質を形成し
て界面活性剤の静菌性を低下させてしまうことが
問題となつている。静菌性界面活性剤を澱粉成分
に対して過剰に添加することも考えられるが、界
面活性剤の量を多くすると、界面活性剤の苦みが
強くなつて嗜好飲料の風味を損なうため好ましく
ない。 この発明は、このような事情に鑑みなされたも
ので、風味が良好で、しかも界面活性剤の静菌性
が損なわれていない、とろみのある密封容器入嗜
好飲料の提供をその目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この発明の密封容
器入嗜好飲料は、飲料中にDE値0の変性澱粉お
よびHLB11〜16の静菌性界面活性剤を含有する
密封容器入飲料であつて、嗜好飲料全体に対する
上記変性澱粉の含有量が1.0〜5.0重量%に設定さ
れ、同じく上記静菌性界面活性剤の含有量が0.01
〜0.15重量%に設定されているという構成をと
る。 〔作用〕 すなわち、本発明者らは、界面活性剤の静菌性
および飲料の風味を損なわない増粘剤について一
連の研究を重ねた結果、単なる澱粉に代えて、
DE値0の変性澱粉を所定の含有量で用いるとと
もに、静菌性界面活性剤としてHLB11〜16のも
のを所定の含有量で用いるようにすると、界面活
性剤の静菌性を損なうことなく好ましいとろみを
付与することができることを見いだしこの発明に
到達した。ちなみに、従来の澱粉を用いた場合、
耐熱性フラツトサワー菌等の変敗菌を防止するた
めには、静菌性界面活性剤である〓糖脂肪酸エス
テルを2000ppm以上添加する必要があつたが、こ
の発明の密封容器入嗜好飲料では、〓糖脂肪酸エ
ステルの添加量は1500ppm以下、特に500ppm以
下で足りる。したがつて、〓糖脂肪酸エステル過
剰に由来する飲料の苦みも解消しうる。 つぎに、この発明を詳細に説明する。 この発明の対象となる嗜好飲料は、コーンポタ
ージユスープ、汁粉、カスタード調ミルクセーキ
等、とろみを特徴とする全ての飲料があげられ
る。 また、密封容器とは、缶、瓶、紙パツク、ラミ
ネートパツク等の容器であつて上記嗜好飲料を充
填後、密封したもののことである。 上記嗜好飲料の変敗防止のために用いられる静
菌性界面活性剤としては、〓糖脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル等のエステル型界面活性剤があげられ、こ
れらは単独で用いても併用してもよい。ただし、
これらの界面活性剤のHLBは11〜16でなければ
ならない。 また、上記嗜好飲料にとろみをつけるために用
いられる変性澱粉としては、DE値が0である、
酸処理澱粉、酸化澱粉、ジアルデヒド澱粉、カル
ボキシメチル澱粉、ヒドロキシメチル澱粉、リン
酸澱粉、カチオン澱粉、架橋澱粉等があげられ
る。これらも単独で用いても併用してもよい。す
なわち、この発明に用いる変性澱粉には、澱粉を
分解処理したデキストリン等の化工澱粉は含まな
い。 上記変性澱粉は、前記静菌性界面活性剤と併用
しても、単なる澱粉とは異なり、界面活性剤と複
合物質を形成せず界面活性剤の静菌性を妨げるこ
とがない。したがつて、静菌性界面活性剤を多量
に用いる必要がなく、飲料の風味も損なわれな
い。 この発明の密封容器入嗜好飲料の製法は特に限
定するものではなく、飲料および用いる容器の種
類によつて公知の方法を適宜採用することができ
る。例えば缶入コーンポタージユスープの製造に
おいては、食用植物油脂、砂糖、食塩、全脂粉乳
飲料、冷凍コーン、静菌性界面活性剤、変性澱粉
等を所定の割合で配合しよく混合したのち水に溶
解し、これを80℃で10分程度加温混合して缶に充
填巻き締めし、120℃程度の温度で30分間殺菌す
るということにより製造することができる。 上記製法において、用いる静菌性界面活性剤の
配合量は、全量に対して0.01〜0.15重量%(以下
「%」と略す)に設定することが必要である。
0.15%を超えると、静菌性界面活性剤の苦みによ
つて飲料の風味が損なわれるからである。 また、用いる変性澱粉の配合量は、全量の1.0
〜5.0%に設定することが必要であり、この範囲
内で変性澱粉が配合されている限り、上記のよう
に、低濃度で静菌性界面活性剤の静菌性が発揮さ
れるようになる。 このようにして得られる缶入コーンポタージユ
スープは、静菌性界面活性剤の存在によつて耐熱
性フラツトサワー菌等の変敗菌による変敗が抑制
されており、しかも良好なとろみと風味を有して
いる。 〔発明の効果〕 以上のように、この発明の密封容器入嗜好飲料
は、とろみをつけるための増粘剤として変性澱粉
を所定割合で含有し、しかも静菌性界面活性剤と
して限定されたものを所定割合で含有しているた
め、静菌性界面活性剤による変敗抑制効果が妨げ
られず、その風味も損なわれることがない。した
がつて、ホツトベンダー等で長期に加温保存して
も変敗しない良好な品質の密封容器入嗜好飲料と
なるのである。 つぎに、実施例について説明する。 実施例1〜6、比較例 下記に示す原料を用い、前記の製法に従つて缶
入コーンポタージユスープを調製した(〓糖脂肪
酸エステルの濃度および変性澱粉の種類と濃度の
詳細は後記の表に示した)。 <原料> 食用植物油脂 1.5% 砂 糖 1.2〃 食 塩 0.5〃 全脂粉乳 0.4〃 冷凍コーン 4.5〃 〓糖脂肪酸エステル 0〜0.3〃 変性澱粉 1〜5〃 また、比較例品として、上記変性澱粉に代えて
従来の澱粉を用い、上記と同様にして缶入コーン
ポタージユスープを調製した。 このようにして得られた各缶入コーンポタージ
ユスープに、加熱処理を施す前に、フラツトサワ
ー菌胞子を9.2×105個/mlとなるように接種し
た。そして、これらの缶入コーンポタージユスー
プをホツトベンダーに入れて55℃で2週間保存し
たのち、スープの変敗状態を調べた。また、各ス
ープを専門パネラー10名に喫飲させてその風味と
粘度を評価した。その結果を下記の表に示す。
【表】
【表】 *:変敗缶数/供試缶数
上記の結果から、従来の澱粉に代えて変性澱粉
を用いた実施例品は、いずれも、低濃度(500〜
1000ppm)で〓糖脂肪酸エステルを用いたもので
あつても、保存期間中の変敗が皆無になることが
わかつた。そして、その風味および粘度も良好な
ものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 飲料中にDE値0の変性澱粉およびHLB11〜
    16の静菌性界面活性剤を含有する密封容器入飲料
    であつて、嗜好飲料全体に対する上記変性澱粉の
    含有量が1.0〜5.0重量%に設定され、同じく上記
    静菌性界面活性剤の含有量が0.01〜0.15重量%に
    設定されていることを特徴とする密封容器入嗜好
    飲料。 2 上記変性澱粉が、酸処理澱粉、酸化澱粉、ジ
    アルデヒド澱粉、カルボキシメチル澱粉、ヒドロ
    キシメチル澱粉、リン酸澱粉、カチオン澱粉およ
    び架橋澱粉からなる群から選ばれた少なくとも1
    つの変性澱粉である特許請求の範囲第1項記載の
    密封容器入嗜好飲料。 3 上記静菌性界面活性剤が、〓糖脂肪酸エステ
    ル、グリセリン脂肪酸エステルおよびソルビタン
    脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくと
    も1つの界面活性剤である特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の密封容器入嗜好飲料。 4 嗜好飲料が、コーンポタージユスープ、汁粉
    およびミルクセーキのいずれかである特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれか一項に記載の
    密封容器入嗜好飲料。 5 密封容器が、缶、瓶、紙パツクおよびラミネ
    ートパツクのいずれかである特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれか一項に記載の密封容器
    入嗜好飲料。
JP62198840A 1987-08-07 1987-08-07 Tasteful drink sealed in container Granted JPS6443173A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62198840A JPS6443173A (en) 1987-08-07 1987-08-07 Tasteful drink sealed in container

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62198840A JPS6443173A (en) 1987-08-07 1987-08-07 Tasteful drink sealed in container

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6443173A JPS6443173A (en) 1989-02-15
JPH0435147B2 true JPH0435147B2 (ja) 1992-06-10

Family

ID=16397792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62198840A Granted JPS6443173A (en) 1987-08-07 1987-08-07 Tasteful drink sealed in container

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6443173A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5427321A (en) * 1992-07-03 1995-06-27 Meiden Plant Engineering & Construction Co., Ltd. Waste paper processing system
JPH06217687A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 密封容器入り牛乳類およびその製造方法
KR100452353B1 (ko) * 2002-01-09 2004-10-12 엘지전자 주식회사 드럼세탁기의 도어 개폐장치
JP4769981B2 (ja) * 2006-03-03 2011-09-07 松谷化学工業株式会社 濃縮タイプのペースト状食品
JP4797206B2 (ja) * 2007-05-01 2011-10-19 松谷化学工業株式会社 酸性乳飲料用安定化剤及び酸性乳飲料
US9057000B2 (en) * 2008-07-03 2015-06-16 Cargill, Incorporated Protein and starch compositions, methods for making and uses thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928378A (ja) * 1982-08-09 1984-02-15 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置の製造方法
JPS6127035A (ja) * 1984-07-17 1986-02-06 バリアン・アソシエイツ・インコーポレイテツド 電子ビームスクランブラ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928378A (ja) * 1982-08-09 1984-02-15 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置の製造方法
JPS6127035A (ja) * 1984-07-17 1986-02-06 バリアン・アソシエイツ・インコーポレイテツド 電子ビームスクランブラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6443173A (en) 1989-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5035913A (en) Process of making microwavable oatmeal composition
JPH0435147B2 (ja)
JP2005278605A (ja) 果汁飲料
JPS6140776A (ja) 高温加熱滅菌蛋白飲料の製造法
JPH01174363A (ja) 密封容器入汁粉飲料
JP3644659B2 (ja) 充填製品の製造方法及び充填製品
JPS63102659A (ja) 密封容器入飲料
JPS6233860B2 (ja)
JPH11169113A (ja) 保存性の改良された澱粉類含有食品の製造方法
JPH0423973A (ja) 具の固定化されたレトルト包装食品
JP3273760B2 (ja) トマト加熱加工品
JPH0311745B2 (ja)
JPH0481425B2 (ja)
JP2005073617A (ja) 栗加工食品およびその製造方法
JP2730814B2 (ja) 乳製品含有食品の製造方法
JP3235305B2 (ja) 密封容器入り汁粉
JP3174206B2 (ja) レトルト食品化した加糖豆乳及びその製造方法
JPH0779718A (ja) 密閉容器入りドリンクタイプ粥または雑炊およびその製造方法
US2731351A (en) Soup concentrates
GB2342272A (en) Acid-stabilised soups
JPH0257168A (ja) 静菌剤及び該静菌剤を含む密封容器入りデンプン含有加熱滅菌食品
JPS62224273A (ja) 嫌気性耐熱性細菌静菌剤
JPH0541944A (ja) 果実製品の製造方法
JPH0448411B2 (ja)
JPH08116912A (ja) おろししょうが製品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees