JPH0448411B2 - - Google Patents
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- JPH0448411B2 JPH0448411B2 JP20016686A JP20016686A JPH0448411B2 JP H0448411 B2 JPH0448411 B2 JP H0448411B2 JP 20016686 A JP20016686 A JP 20016686A JP 20016686 A JP20016686 A JP 20016686A JP H0448411 B2 JPH0448411 B2 JP H0448411B2
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- corn
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Landscapes
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、コーン粒が容器に密封され、加熱殺
菌されてなる密封容器詰殺菌コーン及びその製造
方法に関する。 <従来の技術> 生のコーン粒は保存食品とされる場合、通常、
全体が浸る程度の液汁とともに容器に密封され、
通常、レトルトなどの中で加圧状態とし、100℃
を越える温度で加熱殺菌される。このような密封
容器詰殺菌コーンは保存性がよく、必要に応じて
開封して調理素材として使用できるので重宝であ
る。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、従来からある密封容器詰殺菌コーンは
液汁に浸つたものなので料理の種類によつては、
または水つぽさを好まないおつまみ用としては使
用に難がある。 一方、このようなコーンの水つぽさを無くする
ために生のまたはブランチングしたコーン粒を液
汁がほとんど無い状態で容器に充填密封し、その
後、加熱殺菌すると、特に100℃を越える温度の
場合に著しいのであるが、コーン粒が液汁に浸つ
て殺菌された場合と異なり、コーンの色が褐色化
ないしは暗色化し、外観が悪くなるという問題が
ある。 本発明はこのような事情に鑑み、コーン粒が液
汁のほとんどない状態で容器に充填密封され、色
調劣化が無い状態で加熱殺菌された密封容器詰殺
菌コーン及びその製造方法を提供することを目的
とする。 <問題点を解決するための手段> 前記問題点を解決する本発明にかかる密封容器
詰殺菌コーンの構成は、コーン粒が全体量に対し
て0.01〜0.30重量%に相当する有機酸とともに且
つ実質的に液汁のほとんど無い状態で容器に充填
密封され、100℃を越える温度で加熱殺菌され、
且つ該コーン粒の色差計によるb値が約31以上で
あることを特徴とし、またその製造方法の構成
は、生のまたはブランチングしたコーン粒を全体
量に対して0.01〜0.30重量%に相当する有機酸と
ともに且つ実質的に液汁がほとんどない状態で容
器に充填密封し、その後、100℃を越える温度で
加熱殺菌することを特徴とする。 以下、本発明の構成を説明する。 まず、本発明にかかる密封容器詰殺菌コーンは
上述したように実質的に液汁がほとんど無い状態
で容器に充填密封・加熱殺菌されているものであ
るが、ここで実質的に液汁がほとんどない状態と
は、コーン粒のほとんど、即ち少くとも9割以上
が液汁に浸つていない状態をいう。また、コーン
粒とは粒状のコーンをいい、その種類は問わず、
例えば、ハニー・バンタム、ゴールデン・クロ
ス・バンタムなどのスイート・コーンの他、フリ
ント・コーン、ポツプ・コーン、ソフト・コー
ン、ワキシー・コーン、ポツド・コーンなどが挙
げられるが密封容器詰殺菌コーン用にはスイート
コーンが向いている。本発明では容器に充填密封
され、加熱殺菌されたコーン粒の色差計によるb
値は約31以上である。色差計のb値は黄色の強さ
を示すもので、この値が高いことは黄色が濃いこ
とを示し、これが約31以上であると未殺菌時のコ
ーンの色調に近く、比較的鮮やかな黄色となる。
このb値は、好ましくは35以上であるのが望まし
い。 次に、この本発明にかかる密封容器詰殺菌コー
ンの製造方法を説明する。 このような密封容器詰殺菌コーンを得るには、
まず、生のまたはブランチングしたコーン粒を全
体量に対して0.01〜0.30重量%に相当する有機酸
とともに且つ実質的に液汁がほとんど無い状態で
充填密封する。ここで用いるコーン粒は上述した
ように、ハニー・バンタム、ゴールデン・クロ
ス・バンタムなどのスイート・コーンの他にフリ
ント・コーン、ポツプ・コーン、ソフト・コー
ン、ワキシー・コーン、ポツド・コーンなどであ
り、その種類を問わず、冷凍品、非冷凍品の何れ
でもよいが、この間でスイートコーンを選ぶと、
後の加熱殺菌の際に形状が比較的崩れ難いので好
ましい。また、実質的に液汁がほとんどない状態
とは、上述したようにコーン粒の少なくとも9割
以上が液汁に浸されていない状態をいう。本発明
の製造方法においてコーン粒とともに充填密封す
る有機酸は、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸
(食酢の形で用いてもよい)、乳酸などである。こ
の有機酸はコーン粒の加熱殺菌時の色調劣化を防
止するものであり、この効果が得られ且つ酸味が
強くなつて風味のバランスを崩さない程度の量を
添加すればよく、添加量は一般的には全体量に対
して0.01〜0.30重量%程度、好ましくは0.05〜0.2
重量%程度である。また、これらを充填密封する
容器は缶の他、ガラス製、プラスチツク製のボト
ル、アルミ製、プラスチツク製のパウチ、アルミ
製、プラスチツク製のトレイなどであり、材質の
いかんさらには充填密封する方法は問わないが、
減圧度が60cmHg以上で密封するのが好ましい。 次いで、このように充填密封したコーン粒を加
熱殺菌する。この加熱殺菌の条件は問わず、結果
的に内容物が加熱殺菌されていればよく、例えば
118℃で30分あるいは120℃で20分であり、一般的
には110〜125℃で10〜60分程度である。 従来、実質的に液汁がない状態でコーン粒を加
熱殺菌した場合、液汁が多い場合には生じ難かつ
たメイラード反応等の褐変現象が起き易くなり、
この反応が有機酸の添加により抑制されて加熱殺
菌時の変色が防止されていると推察される。 本発明にかかる密封容器詰殺菌コーンは液汁が
少なく且つ黄色が鮮かなもので、従来にはない新
規なもので、コーンについて従来にはない新たな
用途を開発するものであり、例えば上述したよう
な製造方法により得られる。また、この密封容器
詰殺菌コーンはコーン粒以外の原料を本発明の目
的を損わない範囲で併せて充填することができ
る。例えばバターコーン製造のための植物油3〜
8%、バター少々等、あるいは食塩0.5%程度、
香辛料少々(例えばコシヨウ0.1%程度)など、
もしくは目的によつてはジヤガイモ、ベーコン、
ソーセージなどを5mm位のサイズに切つたものを
5〜15%程度を一緒に充填することもできる。 <実施例> 実施例 1 第1表に示す通り、ハニーバンダムのコーン粒
(生のもの)にクエン酸あるいはリンゴ酸を添加
したものを各々平3号缶に70gずつ充填し、真空
度64cmHgに巻しめした後、121℃×20分で加熱殺
菌した。これらを実施例a、b、cとし、比較的
対照品として有機酸無添加のものも同様に製造し
た。なお、原料のクエン酸あるいはリンゴ酸は清
水に溶解して用いた。 これらのものを翌日開缶してコーン粒の色調を
日本電色工業(株)製色差直読デジタル測色色差計
(ND−503DE)でコーン粒をガラスセル(直径
30mm、高さ12mm)に詰めて測定した。ここでセル
に詰めるコーン粒の量は10gとし、これをセルに
詰める場合、粒形が崩れても空隙ができるだけ生
じないようにした。この結果は第1表に示した。
またこれに併せて各々のPH及び液汁の含有量も第
1表に示した。 第1表に示すように、本発明にかかる実施例
a、b、cでは、比較対照品と比べて黄色の強度
を示すb値が大きく約31以上であり、加熱殺菌時
の変色が防止されていることが明らかである。
菌されてなる密封容器詰殺菌コーン及びその製造
方法に関する。 <従来の技術> 生のコーン粒は保存食品とされる場合、通常、
全体が浸る程度の液汁とともに容器に密封され、
通常、レトルトなどの中で加圧状態とし、100℃
を越える温度で加熱殺菌される。このような密封
容器詰殺菌コーンは保存性がよく、必要に応じて
開封して調理素材として使用できるので重宝であ
る。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、従来からある密封容器詰殺菌コーンは
液汁に浸つたものなので料理の種類によつては、
または水つぽさを好まないおつまみ用としては使
用に難がある。 一方、このようなコーンの水つぽさを無くする
ために生のまたはブランチングしたコーン粒を液
汁がほとんど無い状態で容器に充填密封し、その
後、加熱殺菌すると、特に100℃を越える温度の
場合に著しいのであるが、コーン粒が液汁に浸つ
て殺菌された場合と異なり、コーンの色が褐色化
ないしは暗色化し、外観が悪くなるという問題が
ある。 本発明はこのような事情に鑑み、コーン粒が液
汁のほとんどない状態で容器に充填密封され、色
調劣化が無い状態で加熱殺菌された密封容器詰殺
菌コーン及びその製造方法を提供することを目的
とする。 <問題点を解決するための手段> 前記問題点を解決する本発明にかかる密封容器
詰殺菌コーンの構成は、コーン粒が全体量に対し
て0.01〜0.30重量%に相当する有機酸とともに且
つ実質的に液汁のほとんど無い状態で容器に充填
密封され、100℃を越える温度で加熱殺菌され、
且つ該コーン粒の色差計によるb値が約31以上で
あることを特徴とし、またその製造方法の構成
は、生のまたはブランチングしたコーン粒を全体
量に対して0.01〜0.30重量%に相当する有機酸と
ともに且つ実質的に液汁がほとんどない状態で容
器に充填密封し、その後、100℃を越える温度で
加熱殺菌することを特徴とする。 以下、本発明の構成を説明する。 まず、本発明にかかる密封容器詰殺菌コーンは
上述したように実質的に液汁がほとんど無い状態
で容器に充填密封・加熱殺菌されているものであ
るが、ここで実質的に液汁がほとんどない状態と
は、コーン粒のほとんど、即ち少くとも9割以上
が液汁に浸つていない状態をいう。また、コーン
粒とは粒状のコーンをいい、その種類は問わず、
例えば、ハニー・バンタム、ゴールデン・クロ
ス・バンタムなどのスイート・コーンの他、フリ
ント・コーン、ポツプ・コーン、ソフト・コー
ン、ワキシー・コーン、ポツド・コーンなどが挙
げられるが密封容器詰殺菌コーン用にはスイート
コーンが向いている。本発明では容器に充填密封
され、加熱殺菌されたコーン粒の色差計によるb
値は約31以上である。色差計のb値は黄色の強さ
を示すもので、この値が高いことは黄色が濃いこ
とを示し、これが約31以上であると未殺菌時のコ
ーンの色調に近く、比較的鮮やかな黄色となる。
このb値は、好ましくは35以上であるのが望まし
い。 次に、この本発明にかかる密封容器詰殺菌コー
ンの製造方法を説明する。 このような密封容器詰殺菌コーンを得るには、
まず、生のまたはブランチングしたコーン粒を全
体量に対して0.01〜0.30重量%に相当する有機酸
とともに且つ実質的に液汁がほとんど無い状態で
充填密封する。ここで用いるコーン粒は上述した
ように、ハニー・バンタム、ゴールデン・クロ
ス・バンタムなどのスイート・コーンの他にフリ
ント・コーン、ポツプ・コーン、ソフト・コー
ン、ワキシー・コーン、ポツド・コーンなどであ
り、その種類を問わず、冷凍品、非冷凍品の何れ
でもよいが、この間でスイートコーンを選ぶと、
後の加熱殺菌の際に形状が比較的崩れ難いので好
ましい。また、実質的に液汁がほとんどない状態
とは、上述したようにコーン粒の少なくとも9割
以上が液汁に浸されていない状態をいう。本発明
の製造方法においてコーン粒とともに充填密封す
る有機酸は、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸
(食酢の形で用いてもよい)、乳酸などである。こ
の有機酸はコーン粒の加熱殺菌時の色調劣化を防
止するものであり、この効果が得られ且つ酸味が
強くなつて風味のバランスを崩さない程度の量を
添加すればよく、添加量は一般的には全体量に対
して0.01〜0.30重量%程度、好ましくは0.05〜0.2
重量%程度である。また、これらを充填密封する
容器は缶の他、ガラス製、プラスチツク製のボト
ル、アルミ製、プラスチツク製のパウチ、アルミ
製、プラスチツク製のトレイなどであり、材質の
いかんさらには充填密封する方法は問わないが、
減圧度が60cmHg以上で密封するのが好ましい。 次いで、このように充填密封したコーン粒を加
熱殺菌する。この加熱殺菌の条件は問わず、結果
的に内容物が加熱殺菌されていればよく、例えば
118℃で30分あるいは120℃で20分であり、一般的
には110〜125℃で10〜60分程度である。 従来、実質的に液汁がない状態でコーン粒を加
熱殺菌した場合、液汁が多い場合には生じ難かつ
たメイラード反応等の褐変現象が起き易くなり、
この反応が有機酸の添加により抑制されて加熱殺
菌時の変色が防止されていると推察される。 本発明にかかる密封容器詰殺菌コーンは液汁が
少なく且つ黄色が鮮かなもので、従来にはない新
規なもので、コーンについて従来にはない新たな
用途を開発するものであり、例えば上述したよう
な製造方法により得られる。また、この密封容器
詰殺菌コーンはコーン粒以外の原料を本発明の目
的を損わない範囲で併せて充填することができ
る。例えばバターコーン製造のための植物油3〜
8%、バター少々等、あるいは食塩0.5%程度、
香辛料少々(例えばコシヨウ0.1%程度)など、
もしくは目的によつてはジヤガイモ、ベーコン、
ソーセージなどを5mm位のサイズに切つたものを
5〜15%程度を一緒に充填することもできる。 <実施例> 実施例 1 第1表に示す通り、ハニーバンダムのコーン粒
(生のもの)にクエン酸あるいはリンゴ酸を添加
したものを各々平3号缶に70gずつ充填し、真空
度64cmHgに巻しめした後、121℃×20分で加熱殺
菌した。これらを実施例a、b、cとし、比較的
対照品として有機酸無添加のものも同様に製造し
た。なお、原料のクエン酸あるいはリンゴ酸は清
水に溶解して用いた。 これらのものを翌日開缶してコーン粒の色調を
日本電色工業(株)製色差直読デジタル測色色差計
(ND−503DE)でコーン粒をガラスセル(直径
30mm、高さ12mm)に詰めて測定した。ここでセル
に詰めるコーン粒の量は10gとし、これをセルに
詰める場合、粒形が崩れても空隙ができるだけ生
じないようにした。この結果は第1表に示した。
またこれに併せて各々のPH及び液汁の含有量も第
1表に示した。 第1表に示すように、本発明にかかる実施例
a、b、cでは、比較対照品と比べて黄色の強度
を示すb値が大きく約31以上であり、加熱殺菌時
の変色が防止されていることが明らかである。
【表】
註:なお何れにおいても液汁に浸つ
ているコーン粒の割合は全
量の約9%以下であつた。
実施例 2 冷凍のコーン粒(ハニー・バンタム、ブランチ
ング済み)932.5gにクエン酸の30%水溶液4.1g
(クエン酸1.23g含有)、食用食物油37.3g、バタ
ー18.6g、食塩5.6g及びコシヨウ1.9gを加えて
よく混合した(バターは予め加熱して溶かし、食
用食物油と混合して添加した)。この混合物を平
3号缶に70gずつ充填し、実施例1と同様にハイ
バキユームパツクして加熱殺菌した。なお、この
密封容器詰殺菌コーンの液汁は1缶当り、1.4g
(2重量%)であり、コーン粒は鮮かな黄色(b
値約35.35)であつた。 実施例 3 生のコーン粒(ハニー・バンタム、ブランチン
グ済み)836.0gにリンゴ酸の30%水溶液2.8g
(リンゴ酸1.4g含有)、食用食物油35.8g、食塩
4.8g、コシヨウ1.2g及び約5mm角に切つたソー
セージ119.4gを加えよく混合する。この混合物
をレトルトパウチに充填してバキユームシールし
た後、118℃で30分間加熱殺菌した。なお、この
密封容器詰殺菌コーンの液汁は1パツク当り2g
(2重量%)であり、コーン粒は鮮かな黄色(b
値約34.81)であつた。 実施例 4 生のコーン粒(ハニー・バンタム、ブランチン
グしていない)720.6gに、クエン酸の30%水溶
液2.8g(クエン酸1.4g含有)、食用食物油30.0
g、食塩5.4g、コシヨウ1.2g、スライス状のベ
ーコンを1cm角に切つたもの120g及び皮をむい
たじやがいもを1cm角に切り90℃で3分間ブラン
チングして水冷したもの120gを加え、混合する。
この混合物を平3号缶に70gずつ充填し、実施例
1と同様にハイバキユームパツク・加熱殺菌を行
う。なお、この密封容器詰殺菌コーンの1缶当り
の液汁は1.4g(2重量%)であり、コーン粒は
鮮かな黄色(b値約36.07)であつた。 <発明の効果> 以上、実施例とともに具体的に説明したように
本発明によれば液汁が少く且つ黄色が鮮かな密封
容器詰殺菌コーンが提供される。よつて、コーン
を使用する料理の種類が拡張され、おつまみ用と
しても最適となる。
ているコーン粒の割合は全
量の約9%以下であつた。
実施例 2 冷凍のコーン粒(ハニー・バンタム、ブランチ
ング済み)932.5gにクエン酸の30%水溶液4.1g
(クエン酸1.23g含有)、食用食物油37.3g、バタ
ー18.6g、食塩5.6g及びコシヨウ1.9gを加えて
よく混合した(バターは予め加熱して溶かし、食
用食物油と混合して添加した)。この混合物を平
3号缶に70gずつ充填し、実施例1と同様にハイ
バキユームパツクして加熱殺菌した。なお、この
密封容器詰殺菌コーンの液汁は1缶当り、1.4g
(2重量%)であり、コーン粒は鮮かな黄色(b
値約35.35)であつた。 実施例 3 生のコーン粒(ハニー・バンタム、ブランチン
グ済み)836.0gにリンゴ酸の30%水溶液2.8g
(リンゴ酸1.4g含有)、食用食物油35.8g、食塩
4.8g、コシヨウ1.2g及び約5mm角に切つたソー
セージ119.4gを加えよく混合する。この混合物
をレトルトパウチに充填してバキユームシールし
た後、118℃で30分間加熱殺菌した。なお、この
密封容器詰殺菌コーンの液汁は1パツク当り2g
(2重量%)であり、コーン粒は鮮かな黄色(b
値約34.81)であつた。 実施例 4 生のコーン粒(ハニー・バンタム、ブランチン
グしていない)720.6gに、クエン酸の30%水溶
液2.8g(クエン酸1.4g含有)、食用食物油30.0
g、食塩5.4g、コシヨウ1.2g、スライス状のベ
ーコンを1cm角に切つたもの120g及び皮をむい
たじやがいもを1cm角に切り90℃で3分間ブラン
チングして水冷したもの120gを加え、混合する。
この混合物を平3号缶に70gずつ充填し、実施例
1と同様にハイバキユームパツク・加熱殺菌を行
う。なお、この密封容器詰殺菌コーンの1缶当り
の液汁は1.4g(2重量%)であり、コーン粒は
鮮かな黄色(b値約36.07)であつた。 <発明の効果> 以上、実施例とともに具体的に説明したように
本発明によれば液汁が少く且つ黄色が鮮かな密封
容器詰殺菌コーンが提供される。よつて、コーン
を使用する料理の種類が拡張され、おつまみ用と
しても最適となる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 色差計によるb値が約31以上であるコーン粒
が、全体量に対して0.01〜0.30重量%に相当する
有機酸とともに且つ実質的に液汁がほとんど無い
状態で容器に充填密封され、100℃を越える温度
で加熱殺菌されていることを特徴とする密封容器
詰殺菌コーン。 2 生のまたはブランチングしたコーン粒を全体
量に対して0.01〜0.30重量%に相当する有機酸と
ともに且つ実質的に液汁がほとんどない状態で容
器に充填密封し、その後、100℃を越える温度で
加熱殺菌することを特徴とする密封容器詰殺菌コ
ーンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61200166A JPS6359835A (ja) | 1986-08-28 | 1986-08-28 | 密封容器詰殺菌コ−ン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61200166A JPS6359835A (ja) | 1986-08-28 | 1986-08-28 | 密封容器詰殺菌コ−ン及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6359835A JPS6359835A (ja) | 1988-03-15 |
JPH0448411B2 true JPH0448411B2 (ja) | 1992-08-06 |
Family
ID=16419887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61200166A Granted JPS6359835A (ja) | 1986-08-28 | 1986-08-28 | 密封容器詰殺菌コ−ン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6359835A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0310790A (ja) * | 1989-06-06 | 1991-01-18 | Showa Seiki Kk | シート切断装置 |
JP4714181B2 (ja) * | 2007-05-02 | 2011-06-29 | キユーピー株式会社 | 容器詰めカット野菜サラダ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5550849A (en) * | 1978-10-12 | 1980-04-14 | Marudai Shokuhin Kogyo Kk | Production of packed food that is distributed at normal temperature |
JPS5581543A (en) * | 1978-12-12 | 1980-06-19 | Shimadaya Honten:Kk | Preservation of water-containing corn grain |
-
1986
- 1986-08-28 JP JP61200166A patent/JPS6359835A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5550849A (en) * | 1978-10-12 | 1980-04-14 | Marudai Shokuhin Kogyo Kk | Production of packed food that is distributed at normal temperature |
JPS5581543A (en) * | 1978-12-12 | 1980-06-19 | Shimadaya Honten:Kk | Preservation of water-containing corn grain |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6359835A (ja) | 1988-03-15 |
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