JPH0115271B2 - - Google Patents

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JPH0115271B2
JPH0115271B2 JP55153468A JP15346880A JPH0115271B2 JP H0115271 B2 JPH0115271 B2 JP H0115271B2 JP 55153468 A JP55153468 A JP 55153468A JP 15346880 A JP15346880 A JP 15346880A JP H0115271 B2 JPH0115271 B2 JP H0115271B2
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JP
Japan
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food
ethyl alcohol
oxygen
container
sealed
Prior art date
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Expired
Application number
JP55153468A
Other languages
English (en)
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JPS5779869A (en
Inventor
Takashige Nawata
Toshio Komatsu
Yoshiaki Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP15346880A priority Critical patent/JPS5779869A/ja
Publication of JPS5779869A publication Critical patent/JPS5779869A/ja
Publication of JPH0115271B2 publication Critical patent/JPH0115271B2/ja
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は食品の保存方法に関する。更に詳しく
は、アスコルビン酸、エリソルビン酸またはそれ
らの塩類(a)、30%以上のエチルアルコール水溶液
(b)、アルカリ性物質(c)および粒状の充填剤(d)から
なり酸素を吸収しかつエチルアルコールを蒸散す
る組成物を通気性包材に充填してなる食品保存剤
を食品密封容器内に密封し、食品密封容器内でエ
チルアルコールを蒸散させつつ容器内の酸素を除
去して食品を保存することを特徴とする食品の保
存方法に関する。 〔従来の技術とその問題点〕 従来食品の保存方法として、黴、細菌類の増殖
抑制を主目的としてエチルアルコールの噴霧添加
等が実施されてきた。しかし、この方法の場合、
エチルアルコールを直接食品へ添加する為、風味
上問題となる場合が多かつた。 即ち、エチルアルコールを液状で添加する為、
添加量の調節が困難であり、添加量が多すぎると
本来の食品の風味、香りがアルコール臭気により
隠蔽されてしまい、逆に少なすぎると黴、細菌類
の増殖抑制効果が十分に発揮されないとの問題点
があつた。 更に、エチルアルコールの噴霧添加のみでは、
食品の酸化に起因する品質劣化(変色、油脂の酸
化等)を防ぐことは出来なかつた。 一方、最近食品の保存方法の一つとして脱酸素
剤を用いて、食品容器内の酸素を除去する方法が
普及してきた。しかし、この脱酸素剤による保存
方法のみでは、嫌気性菌による腐敗を防止でき
ず、また黴等による食品の変質が起きるまでに容
器内の酸素を除去しなければならない欠点があつ
た。 ところで、特開昭55−109444号公報には、脱酸
素活性を持つ金属成分とアルコールとからなる脱
酸素剤組成物が開示されている。この技術は嫌気
性菌に対しても効力を有する脱酸素剤についての
ものである。 しかしながら、同公報に記載の組成物のよう
に、脱酸素活性を持つ金属成分(鉄粉等)をアル
コールと併存させると、酸素吸収した場合アルデ
ヒドが生成し異臭が発生するなど食品保存上好ま
しくなく、さらに、錆の発生に起因する脱酸素剤
包材や食品の汚染の問題も避けられなかつた。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の課題は、上記した従来の食品保存方法
では微生物の増殖防止と酸化による品質劣化防止
とを同時に行うことが出来なかつた点を解決し、
アルデヒドの生成や錆の発生などを伴わずに、食
品の風味を変質させることなく長期間保存し得る
ようにすることである。 〔問題を解決するための手段〕 上記の課題を解決するための手段は、アスコル
ビン酸、エリソルビン酸またはそれらの塩類(a)、
30%以上のエチルアルコール水溶液(b)、アルカリ
性物質(c)および粒状の充填剤(d)からなり酸素を吸
収しかつエチルアルコールを蒸散する組成物を通
気性包材に充填してなる食品保存剤を食品密封容
器内に密封し、食品密封容器内でエチルアルコー
ルを蒸散させつつ容器内の酸素を除去して食品を
保存することである。 前記の手段において食品保存剤は、酸素を吸収
しかつエチルアルコールを蒸散するものであり、
脱酸素機能を有する特定の材料(a)とアルカリ性物
質(c)と充填剤(d)にエチルアルコール水溶液(b)を吸
着させたものがあげられる。 脱酸素機能を有する特定の材料(a)としては、脱
酸素能力が大きいこと、ならびに鉄粉系脱酸素剤
にみられる錆の発生とアルデヒド生成とが無いこ
と等の点から、アスコルビン酸、エリソルビン酸
またはそれらの塩類を用いるのが適切である。 アルカリ性物質(c)は、上記脱酸素機能を有する
材料の反応促進物質として使用され、具体的には
例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化
物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等があげられ
る。 エチルアルコール水溶液(b)の濃度は、密封系内
に蒸散するエチルアルコールの食品保存への効果
の観点から、30%以上、好ましくは50%以上であ
る。 充填剤(d)としては、エチルアルコールまたはエ
チルアルコール水溶液を多量に含浸させても粒体
としての粒状を保つているものが、通気性包材へ
機械充填する際の作業性等の点から好ましい。本
発明ではアスコルビン酸、エリソルビン酸または
それらの塩類(a)と30%以上のエチルアルコール水
溶液(b)を主剤として用いることから、従来のアス
コルビン酸系脱酸素剤のように粉末状で充填包装
すると、原末が落下しない、充填量がばらつく、
空袋が生じる等の問題があり、特に粒状の充填剤
を用いるのである。具体的に充填剤(d)としては、
例えば合成シリカ、クレイ、ゼオライト、ケイソ
ウ土、活性炭等の粒状物があげられる。 また、上記組成物を包装する包装材料として
は、エチルアルコールガスと酸素が十分通気する
ことが必要で、少なくとも有孔プラスチツクフイ
ルムが一部に使用された通気性包材が用いられ
る。具体的には、例えば有孔ポリエチレンフイル
ムをラミネートした紙包材等が用いられるが十分
にエチルアルコールガス、酸素が通気する有孔部
を有するものであれば使用可能である。 本発明において食品は、密封容器内に上記食品
保存剤と共に封入することにより、エチルアルコ
ールが蒸散されつつ容器内の酸素が除去され、長
期間風味を保持しつつ保存することが可能とな
る。 食品密封容器には非通気性包材からなる袋の
他、各種成形容器も使用可能である。 〔作用〕 本発明では、アスコルビン酸、エリソルビン酸
またはそれらの塩類(a)、30%以上のエチルアルコ
ール水溶液(b)、アルカリ性物質(c)および粒状の充
填剤(d)から成る組成物を通気性包材に充填してな
る食品保存剤を食品密封容器内に密封することに
より、食品密封容器内でエチルアルコールを蒸散
させつつ容器内の酸素を除去することが可能で、
エチルアルコールの微生物増殖抑制効果と酸素除
去による酸化防止効果により食品を長期間、風味
を劣化させることなく保存することができる。 〔実施例〕 次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。 実施例 1 生パン粉50gと共に容器内に下記各種の食品保
存剤を密封し保存した。 脱酸素所要日数及び経日的に測定した系内炭酸
ガス濃度および生パン粉の臭気の状況を第1表に
示した。
【表】 実施例 2 厚さ12μのポリエステルフイルムに厚さ15μの
ポリエチレンを押出しラミネートしてなる積層フ
イルムに0.3mmの細孔を約20個/cm2穿設した有孔
積層フイルムと、坪量40g/m2の純白紙と、0.3
mmの細孔を約60個/cm2穿設した熱シール用ポリエ
チレンフイルムとを、純白紙を介して積層接着し
た通気性包装材料を準備した。 上記包装材料を用いて下記の組成物を封入した
60×60mmの包装体を作成し、塩化ビニリデンコー
ト延伸ナイロン(15μ)/ポリエチレン(50μ)
からなる寸法180×250mmの袋に切餅300gと共に
封入密封し、25℃下に保存した。2日後の酸素濃
度、アルデヒド濃度をガスクロマトグラフイーに
て測定すると共に、開封し、香り、該組成物封入
包装体の外観を調べた。結果を第2表に示す。 (記) (1) 組成物−1 アスコルビン酸2g、水酸化カルシウム1
g、活性炭2.5g、70%エタノール水溶液1.5
g。 (2) 組成物−2 (以下のおよびからなる組成物) 平均粒径50μの鉄粉100部に微粉砕した食
塩1部を混合して得た粉末3g。 20%食塩水とエタノールとの1:1混合液
を粒径2mmのゼオライトに含浸させたものか
らなり液含量25重量%に調整した充填剤3
g。
〔発明の効果〕
本発明によれば、食品保存剤を形成する組成物
が「アスコルビン酸、エリソルビン酸またはそれ
らの塩類(a)、30%以上のエチルアルコール水溶液
(b)、アルカリ性物質(c)および粒状の充填剤(d)」の
特定された有機物系食品保存組成物であるため、 (1) 酸素吸収速度が大きいとともに、 (2) 従来の鉄粉−アルコール系の脱酸素剤にみら
れた錆の発生、アセトアルデヒドの生成の問題
も皆無となつており、 (3) さらに、エチルアルコール水溶液の濃度が30
%以上に特定されたため、密封系内に蒸散する
エタノールが食品の保存に十分なものとなり嫌
気性菌に起因する腐敗防止等に格別の効果を発
揮し、 (4) 充填剤が粒状のものに特定されているため通
気性包材に充填する場合の流動性がよく、組成
物の機械充填による作業性が格段によく、 (5) また、本発明に用いる食品保存剤は1剤の構
成であることから、その製造時、使用時の取り
扱いが簡便である、 などの特有の効果を有する。 なお、本願発明によれば、嫌気性菌をも含めた
微生物の増殖を抑制し、腐敗を防止すると共に、
食品中の油の劣化、味の変化、香気、色変化等を
も防止出来ることおよび系内の酸素を除去するに
要する時間が延長できること等の効果が得られる
ものであり、いいかえれば、微生物の増殖を抑制
しつつ酸化による食品の品質劣化を防止し、風味
を変質させることなく食品を長期間保存すること
ができる。 本発明は各種食品の保存に有用であるが、特
に、カステラ等の菓子、パン、餅、生パン粉等の
保存に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アスコルビン酸、エリソルビン酸またはそれ
    らの塩類(a)、30%以上のエチルアルコール水溶液
    (b)、アルカリ性物質(c)および粒状の充填剤(d)から
    なり酸素を吸収しかつエチルアルコールを蒸散す
    る組成物を通気性包材に充填してなる食品保存剤
    を食品密封容器内に密封し、食品密封容器内でエ
    チルアルコールを蒸散させつつ容器内の酸素を除
    去して食品を保存することを特徴とする食品の保
    存方法。
JP15346880A 1980-10-31 1980-10-31 Storage of food product Granted JPS5779869A (en)

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