JPH03289474A - 冷凍用生肉の包装体及び冷凍用生肉の包装方法 - Google Patents

冷凍用生肉の包装体及び冷凍用生肉の包装方法

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JPH03289474A
JPH03289474A JP2089475A JP8947590A JPH03289474A JP H03289474 A JPH03289474 A JP H03289474A JP 2089475 A JP2089475 A JP 2089475A JP 8947590 A JP8947590 A JP 8947590A JP H03289474 A JPH03289474 A JP H03289474A
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raw meat
freezing
sheet
packaging
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JP2089475A
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English (en)
Inventor
Junichi Kuroki
潤一 黒木
Kozo Mita
浩三 三田
Satomi Yamagishi
山岸 里美
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷凍用生肉の包装体及び包装方法に関し、特に
解凍時のドリップによる品質の低下を防止し得る真空包
装用の冷凍用生肉の包装体及び包装方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
牛肉、豚肉、鳥肉、馬肉、羊肉等の畜肉の冷凍品は、生
肉の状態でプラスチック製の袋内に入れられた後、真空
包装され、冷凍後、保存、流通、販売等に供せられてい
る。
このような包装方法においては、肉が凍結する際に組織
内の水分が氷結晶となり、組織破壊を起こすたと、冷凍
後解凍すると、大量のドリップが発生する。このドリッ
プは、ブロック状肉の外観を損なうばかりでなく、解凍
後の生肉がこのドリップに長時間接触した場合、変色す
る原因となる。
またドリップと解凍後の生肉の接触部分、すなわち表面
部分において、肉のふやけ、風味の低下等を招く場合も
ある。しかも、ドリップと長時間接触することにより、
肉の表面部分の水分活性が部分的に上昇し、微生物が繁
殖しやすくなり、微生物汚染を引き起こしやすくなる等
、種々の問題がある。
したがって本発明の目的は、ドリップによる品質の低下
を防止し得る冷凍用生肉の包装体、及び包装方法を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、冷凍用
生肉をまず吸水性シートにより被覆し、次いで、プラス
チック製の袋を被せて真空包装し、その後冷凍すれば、
ドリップに滲出による劣化が防止され、もって上記目的
を達成できることを見出し、本発明に想到した。
すなわち本発明の冷凍用生肉の包装体は、冷凍用生肉を
被覆する吸水性シートと、その外側を覆うガスバリア性
袋状体とからなるものであって、前記吸水性シートは、
冷凍用生肉側に位置する透水性シートと、透水性シート
あるいは非透水性シートと、前記両シートの間に挟着さ
れた高吸水性樹脂とからなり、前記ガスバリア性袋状体
はヒートシール性を有し、被覆径減圧下でヒートシール
することにより、真空包装することができ、その後冷凍
用生肉を冷凍することができることを特徴とする。
また本発明の冷凍用生肉の包装方法は、冷凍用生肉側に
位置する透水性シートと、透水性シートあるいは非透水
性シートと、前記両シートの間に挟着された高吸水性樹
脂とからなる吸水性シートで、冷凍用生肉を被覆し、次
いでヒートシール性を有するガスバリア性袋状体に入れ
、減圧下にヒートシールすることにより、真空包装し、
冷凍することを特徴とする。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明において、吸水性シートは、冷凍用生肉側に位置
する透水性シートと、透水性シートあるいは非透水性シ
ートと、前記両シートの間に挟着された高吸水性樹脂と
からなる。
上記高吸水性樹脂としては、例えばデンプン・アクリル
酸塩のグラフト共重合体、カルボキシメチルセルロース
架橋体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポ
リアクリロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩
、変性ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、ア
クリル酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・
無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
通常、上記高吸水性樹脂は、純水で500〜1500c
c/gの吸水能力を有する。
なお、これら高吸水性樹脂は、単独で使用しても、2種
以上を併用してもよい。
このような高吸水性樹脂の量は、吸水性シート1 ml
当り1〜200gが好ましい。高吸水性樹脂の量が1g
未満では、十分な吸水性を発揮できず、また200gを
超えてもコスト高になるだけで意味がない。特に好まし
い高吸水性樹脂の量は10〜100g/m″である。ま
た高吸水性樹脂の形状は、粉末粒状が好ましく、その粒
径は0,1〜数1000A1yIのものが使用できる。
なお本発明においては、上記高吸水性樹脂に、冷凍生肉
の解凍時に発生するドリップ中での雑菌の繁殖を防止す
ることを目的として、抗菌剤を添加することができる。
上記抗菌剤としては、抗菌作用を有する金属イオンをイ
オン交換により保持しているゼオライト (以下抗菌ゼ
オライトとする)が安定性、衛生面の観点から好ましい
。このような抗菌ゼオライトとしては、例えば特開昭5
87361号に開示されているアルミノシリケートより
なる天然または合成ゼオライトのイオン交換可能な部分
に抗菌作用を持つ金属イオンを保持しているものが挙げ
られる。
上記抗菌作用を持つ金属イオンとしては、銀、銅、亜鉛
、錫、鉛、ビスマス等のイオンが挙げられる。上記金属
イオンとしては、特に銀、銅、亜鉛が好ましい。なお上
記金属イオンは、単独で使用しても、二種以上を併用し
てもよい。
またゼオライトとは、一般に三次元的に発達した骨格構
造を有するアルミノシリケートであり、AA20zを基
準として、下記一般式:%式%[] (式中、Mはイオン交換可能な通常−価乃至二価の原子
価の金属イオンであり、nは金属イオンの原子価であり
、Xは金属酸化物の割合を示す係数であり、yはシリカ
の割合を示す係数であり、2は結晶水の割合を示す係数
である。)で表される。
このようなゼオライトとしては、その固体粒子の比表面
積が150 m’/g (無水ゼオライト基準)以上の
ものが好ましい。またその構成成分である5ID2とA
A203とのモル比(SiOz/AA203)は通常1
4以下であり、好ましくは11以下である。
上記ゼオライトの形状は粉末粒子状が好ましく、その粒
子径は特に制限されないが、通常0.1〜数100加で
ある。
このような特性を有するゼオライトを使用することによ
り、前記抗菌性金属イオンの保持量をイオン交換法によ
り任意に調節して、所望の抗菌性を有する抗菌ゼオライ
トを調製することができる。
殺菌性を有する金属の配合量は、抗菌ゼオライト全体に
対して0.1重量%〜飽和量である。ここで飽和量とは
、使用するゼオライトのイオン交換容量の飽和値である
。0.1重量%より低い金属含有量では、十分な抗菌作
用が得られない。好ましい金属配合量は0.3〜10重
量%で−ある。
このような抗菌ゼオライトの添加量は、吸水性シート1
 m’当り0.1〜100gが好ましく、特に0゜2〜
Logが好ましい。抗菌ゼオライトの添加量が0.1g
/m’未満では、十分な抗菌性を発揮できず、また10
0g/m’を超えても意味がない。
また、本発明においては、生肉類特有の生臭さを低減し
たい場合や、レバー、羊肉等の特有の臭いを有する冷凍
用生肉を包装する場合、その臭いの低減を目的として、
脱臭剤を添加することができる。
上記脱臭剤としては、特に制限されないが、例えば下記
の材料を用いることができる。
■物理的脱臭剤 中性活性炭、繊維化炭素吸着剤、ゼオライト、活性アル
ミナ、酸性白土等。
■化学説臭剤 酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤、還元剤等。
■物理・化学脱臭剤 アルカリ性または酸性添着活性炭、植物精油等を吸着さ
せたゼオライト等。
■その他 鉄フタロシアニン誘導体、酸化亜鉛等の脱硫作用を有す
る塩、鉄(II)化合物とL−アスコルビン酸およびミ
ョウバンの混合物等。
上記脱臭剤の含有量は、十分な脱臭能力を有するために
はシート1m’当り、0.1〜100 gが好ましく、
特に0.2〜50gが好ましい。脱臭剤の添加量が0.
1g/m’未満では、十分な脱臭性を発揮できず、また
100 g / m’を超えても意味がない。
なお、上記脱臭剤は単独で使用しても、併用してもよい
高吸水性樹脂に抗菌ゼオライト及び/又は脱臭剤を添加
するには、一般に用いられる方法を用いればよい。例え
ば、シート上に高吸水性樹脂の粉末と、抗菌剤及び/又
は脱臭剤の粉末とを均一に散布し、その上からもう一方
のシートを被せ、加熱圧着する方法、あるいは高吸水性
樹脂を作成する際に抗菌ゼオライト及び/又は脱臭剤を
配合する方法等が適当である。
なお、・高吸水性樹脂には、その他にその改質を目的と
して、食品の衛生上支障のない他の添加剤を適宜添加す
ることができる。その場合その添加方法は、上記抗菌ゼ
オライト及び脱臭剤の場合と同じでよい。
また本発明において高吸水性樹脂を挟着するのに使用す
るシートは、少なくとも冷凍用生肉側では、透水性を有
する必要がある。透水性シートとしては、不織布、紙等
が挙げられる。また上記透水性シートは一枚の紙あるい
は不織布で構成される必要はなく、被包装体の形状、大
きさ等により紙どうし、不織布どうしあるいは紙と不織
布とを二枚以上を適宜組み合わせて用いることができる
特に高吸水性樹脂の側が紙で、冷凍用生肉の側が不織布
となるように二枚の膜を組み合わせたものが好ましい。
なお−その厚さ等は被包装体の形状、大きさ等により適
宜設定すればよい。
また吸水性シートの外側は、透水性シートである必要は
なく、非透水性シートであってもよい。
上記非透水性シートとしては、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリ了ミド等の各種合成樹脂フィルムを用いる
ことができる。なお、上述の非透水性シートと不織布や
紙等からなる透水性シートとを組み合わせたものも用い
ることができる。
このような2枚のシートと、高吸水性樹脂とからなる吸
水性シートは、例えば高吸水性樹脂の粉末と、必要に応
じ抗菌ゼオライト及び/又は脱臭剤の粉末とを一方のシ
ート上に散布し、その上部を他方のシートで被覆した後
、加熱圧着することにより得ることができる。この際、
上記シートが二枚以上の膜からなる場合、各膜間も、同
時に加熱圧着される。なお、二枚のシートと、高吸水性
樹脂との接着性の向上のために、高吸水性樹脂の粉末に
適宜バインダーを添加するのが好ましい。
バインダーとしては、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
バインダーの添加量は、吸水性シート1 m’当り0゜
1〜10g/m′、好ましくは0.5〜5g/m’であ
る。
またその添加方法は、高吸水性樹脂の粉末の散布と同時
あるいは前後してシート上に散布すればよい。
本発明においてガスバリア性袋状体は、ガスノくリア性
フィルム、あるいはガスバリア性フィルムの貼合体から
なるものであり、通常の真空包装の際に使用し得るもの
である。
上記ガスバリア性フィルムとしては、ポリオレフィン、
ポリエステル、ポリアミド等のものを用いることができ
る。また貼合体の場合、その組合せは特に制限されない
が、例えば、ナイロン/ポリプロピレン、ナイロン/低
密度ポリエチレン、ナイロン/線状低密度ポリエチレン
、ナイロン/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
、ナイロン/エチレン−ビニルアルコール共重合体(B
VOH)/ポリプロピレン、ナイロン/ BVOH/低
密度ポリエチレン、ナイロン/ EVOH/線状低密度
ポリエチレン、ナイロン/ EVO)l/ EVA 、
ナイロン/ポリ塩化ヒニリデン(PVDC) /ポリプ
ロピレン、ナイロン/ PVDC/低密度ポリエチレン
、ナイロン/ PVDC/線状低密度ポリエチレン、ナ
イロン/ PVDC/ EVA等の組合せが好ましい。
なお、上記ナイロンフィルムとしては、収縮性ナイロン
フィルム、あるいは塩化ビニリデンをコーティングした
フィルムも含む。
このようなガスバリア性袋状体のフィルムあるいはフィ
ルムの貼合体は、酸素透過度が200cc/m″・24
hr−atm以下であるのが好ましい。酸素透過度が2
00cc/m’ ・24hr−atmを超えると、包装
機包装系内に侵入してくる酸素により冷凍用生肉が酸化
しやすくなり、好ましくない。
このような吸水性シート及びガスバリア性袋状体を用い
て、冷凍用生肉を包装するには、まず上述の吸水性シー
トで、冷凍用生肉の回りを被覆する。この際、透水性基
材の面を冷凍用生肉の側とする。その後被覆後の冷凍用
生肉を上述の袋状体に入れ、減圧下でヒートシールする
ことにより真空包装すればよい。上記真空包装の際の減
圧条件としては、0〜100mmHgが好ましい。
続いて冷凍を行うが、冷凍の温度、時間等の条件は、被
包装体の種類、形状、保存期間等により、適宜設定すれ
ばよい。例えば、−2〜5℃の冷却水により、被包装体
を十分に冷却した後、冷蔵庫で−80〜−20℃で、冷
却すればよい。
なお、解凍の条件も被包装体の種類、形状、保存期間等
により、適宜設定すればよい。例えば、上述の冷凍物を
一5〜10℃の冷却水に浸漬することにより、解凍すれ
ばよい。
このようにして冷凍用生肉を包装することにより、冷凍
用生肉の解凍時に滲出するドリップは、吸水性シートに
吸収される。このため、冷凍用生肉の外観が良好に保持
されるばかりか、ドリップによる風味の低下、水分活性
の上昇、雑菌の繁殖、肉のふやけ等の問題を解決するこ
とができる。
〔作 用〕
本発明の包装方法によれば、冷凍生肉の解凍時に生じる
ドリップによる風味の低下、水分活性の上昇、雑菌の繁
殖等が抑制されている。
このような効果が得られる理由は、冷凍用生肉側に位置
する透水性シートと、透水性シートあるいは非透水件シ
ートと、前記両シートの間に挟着された高吸水性樹脂と
からなる吸水性シートにより冷凍用生肉を直接被覆した
後、ガスバリア性袋状体をかぶせて真空包装を行ってお
り、上記高吸水性樹脂は、紙やスポンジと比べて吸水量
が多く、しかも水分が逆戻りすることがないので、冷凍
用生肉より大量のドリップが滲出しても袋内に留まるこ
とがないためであると考えられる。
〔実施例〕
実施例1 坪量25g/m”の紙(メーテル社製MSP25)の上
に、高吸水性樹脂 (住友精化味製、アクアキーブ10
SHP)を40g/m’、バインダー (東しH製’y
−ミツトR272S)を2 g / m’の量で均一に
散布し、この上をさらに前述の坪量25g/m’の紙で
覆い、80℃の加熱エンボスロールで挟着−法化した。
このシートを590 mmX 390 +nmにカッテ
ィングし、不織布 (クラレ■製 NA240JP20
96)上に載せ、下部の不織布を原紙サイドに折り込ん
だ。さらに上部より不織布を給紙し、サイド部をギアロ
ールにより 120℃でヒートシールした。またエンド
部はシールバーにより 130℃でヒートシールし、さ
らに全体を加熱エンボスロールを通し、80℃で挟着−
法化した。一体化後、エンド部において600 mmX
400mmにカッティングし、上記高吸水性樹脂の層を
上部2層、下部2層の積層材料の間に挟着した吸水性シ
ートを作成した。
このようにして得られた吸水性シートで、3 kgの牛
のブロック肉の回りを被覆した後、収縮性ナイロン/線
状低密度ポリエチレン製のパウチ(幅250 mm、長
さ300 +nm)に入れ、50mmHgの減圧度で真
空包装した後、60℃の温風を吹きつけて、完全にフィ
ルムを肉に密着させた。次いで3℃の冷水をシャワーし
、肉の表面温度を低下させた後、包装後の肉を冷蔵庫に
入れ一40℃で、48時間保存した。
この冷凍牛肉包装パウチを3℃の冷水に48時間浸漬し
、解凍した後、肉を取り除いてパウチ内に残存している
ドリップの量を測定した。
また冷凍牛肉包装パウチを3℃の冷水に48時間浸漬し
、解凍した後、10℃で24時間熟成させた。
この熟成後の肉とパウチの接触部分 (吸水性シートと
の接触部分)の生菌数を測定した。
これらの測定結果を第1表に示す。
実施例2 坪量25g/m’の紙 (メーテル社製MSP25)の
上に、高吸水性樹脂 (住友精化■製、アクアキープ1
03HP)を40g/m”、抗菌ゼオライト(鐘紡■製
バクテキラーBM501A>を2 g / m’、バイ
ンダー(東し■製 ケミッ) R272S)を1 g 
/ m’の量で均一に散布し、この上をさらに前述の坪
量25g/m’の紙で覆い、80℃の加熱エンボスロー
ルで挟着−法化した。
このシートを590 mmX 390 mmにカッティ
ングし、不織布 (クラレ■製 NA240JP209
6>上に載せ、下部の不織布を原紙サイドに折り込んだ
。さらに上部より不織布を給紙し、サイド部をギアロー
ルにより 120℃でヒートシールした。またエンド部
はシールバーにより 130℃でヒートシールし、さら
に全体に加熱エンボスロールを通し、80℃で挟着−法
化した。一体化後、エンド部において600 mmX 
 400mmにカッティングし、上北高吸水性樹脂の層
を上82層、下部2層の積層材料の間に挟着した吸水性
シートを作成した。
このようにして得られた吸水性シートで、3 kgの牛
のブロック肉の回りを被覆した後、収縮性ナイロン/線
状低密度ポリエチレン製のパウチ(幅250 mm、長
さ300 mm)に入れ、50mmHgの減圧度で真空
包装した後、60℃の温風を吹きつけて、完全にフィル
ムを肉に密着させた。次いで3℃の冷水をシャワーし、
肉の表面温度を低下させた後、包装後の肉を冷蔵庫に入
れ一40℃で、48時間保存した。
この冷凍牛肉包装パウチの、解凍後のドリップ量及び1
0℃で24時間熟成後の生菌数を実施例1と同様にして
測定した。
結果を第1表にあわせて示す。
比較例1 実施例1において、牛肉を吸水性シートを用いずに直接
収縮性ナイロン/線状低密度ポリエチレン製のパウチ(
幅250 mm、長さ300 mm)に入れ、50mm
Hgの減圧度で真空包装した後、60℃の温風を吹きつ
けて、完全にフィルムを肉に密着させた。
次いで3℃の冷水をシャワーし、肉の表面温度を低下さ
せた後、包装後の肉を冷蔵庫に入れ一40℃で、48時
間保存した。
この冷凍牛肉包装パウチの、解凍後のドリップ量及び1
0℃で24時間熟成後の生菌数を実施例1と同様にして
測定した。
結果を第1表にあわせて示す。
第  1 表 第1表より明らかなように、本発明の包装方法による冷
凍牛肉包装パウチは、解凍後のドリップ量がともにOc
cであった。これに対し比較例1の冷凍牛肉包装パウチ
は、10℃で6時間放置後のドリップ量が260ccと
多量であった。
また生菌数についても実施例1及び2の牛肉包装パウチ
は、生菌の数が比較例1のそれの10分の1以下であっ
た。特に高吸水性樹脂とともに抗菌ゼオライトを加えた
ものは、比較例1のそれの約100分の1と極約で優れ
た雑菌の繁殖抑制効果を有するのがわかる。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明の冷凍用生肉の包装方法によ
れば、冷凍用生肉側に位置する透水性シートと、透水性
シートあるいは非透水性シートと、前記両シートの間に
挟着された高吸水性樹脂とからなる吸水性シートで、冷
凍用生肉を被覆し、次いでヒートシール性を有するガス
バリア性袋状体に入れ、減圧下にヒートシールすること
により、真空包装し、その後冷凍しているので、ドリッ
プが完全に吸収され、冷凍用生肉の外観が良好に保持さ
れるばかりか、ドリップによる風味の低下、水分活性の
上昇、雑菌の繁殖、肉のふやけ等を抑制することができ
る。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)冷凍用生肉を被覆する吸水性シートと、その外側
    を覆うガスバリア性袋状体とからなる冷凍用生肉の包装
    体であって、前記吸水性シートは、冷凍用生肉側に位置
    する透水性シートと、透水性シートあるいは非透水性シ
    ートと、前記両シートの間に挟着された高吸水性樹脂と
    からなり、前記ガスバリア性袋状体はヒートシール性を
    有し、被覆後減圧下でヒートシールすることにより、真
    空包装することができ、その後冷凍用生肉を冷凍するこ
    とができることを特徴とする冷凍用生肉の包装体。
  2. (2)請求項1に記載の冷凍用生肉の包装体において、
    前記透水性シートが、紙及び/又は不織布からなること
    を特徴とする冷凍用生肉の包装体。
  3. (3)請求項1又は2に記載の冷凍用生肉の包装体にお
    いて、前記ガスバリア性袋状体が、200cc/m^2
    ・24hr・atm以下の酸素透過度を有することを特
    徴とする冷凍用生肉の包装体。
  4. (4)冷凍用生肉側に位置する透水性シートと、透水性
    シートあるいは非透水性シートと、前記両シートの間に
    挟着された高吸水性樹脂とからなる吸水性シートで、冷
    凍用生肉を被覆し、次いでヒートシール性を有するガス
    バリア性袋状体に入れ、減圧下にヒートシールすること
    により、真空包装し、その後冷凍することを特徴とする
    冷凍用生肉の包装方法。
  5. (5)請求項4に記載の方法において、前記ガスバリア
    性袋状体が、200cc/m^2・24hr・atm以
    下の酸素透過度を有することを特徴とする冷凍用生肉の
    包装方法。
  6. (6)請求項4又は5に記載の方法において、前記透水
    性シートが紙及び/又は不織布の2枚以上の膜からなり
    、前記2枚以上の膜が、加熱圧着により結合されている
    ことを特徴とする冷凍用生肉の包装方法。
  7. (7)請求項6に記載の方法において、前記透水性シー
    トが高吸水性樹脂側に位置する紙と、不織布との積層体
    であることを特徴とする冷凍用生肉の包装方法。
  8. (8)請求項4乃至7のいずれかに記載の方法において
    、前記高吸水性樹脂に、抗菌剤及び/又は脱臭剤を添加
    することを特徴とする冷凍用生肉の包装方法。
  9. (9)請求項8に記載の方法において、前記抗菌剤が抗
    菌作用を有する金属イオンをイオン交換により保持して
    おり、比表面積が150m^2/g以上で、SiO_2
    とAl_2O_3とのモル比(SiO_2/Al_2O
    _3)が14以下のゼオライト系固体粒子であることを
    特徴とする冷凍用生肉の包装方法。
  10. (10)請求項9に記載の方法において、前記ゼオライ
    ト系固体粒子が、A型ゼオライト、X型ゼオライト、Y
    型ゼオライト、モルデナイトから選ばれた一種または二
    種以上から構成されていることを特徴とする冷凍用生肉
    の包装方法。
  11. (11)請求項9又は10に記載の方法において、前記
    抗菌作用を有する金属イオンが、銀、銅、亜鉛から選ば
    れた一種または二種以上の金属イオンであることを特徴
    とする冷凍用生肉の包装方法。
  12. (12)請求項8に記載の方法において、前記抗菌剤及
    び/又は脱臭剤の添加量が、吸水性シート1m^2当り
    、0.1〜100gであることを特徴とする冷凍用生肉
    の包装方法。
  13. (13)請求項4乃至12のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記高吸水性樹脂が、デンプン・アクリル酸塩の
    グラフト共重合体、カルボキシメチルセルロース架橋体
    、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポリアク
    リロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、変性
    ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、アクリル
    酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・無水マ
    レイン酸共重合体から選ばれた一種又は二種以上である
    ことを特徴とする冷凍用生肉の包装方法。
  14. (14)請求項4乃至13のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記高吸水性樹脂の量が吸水性シート1m^2当
    り10〜200gであることを特徴とする冷凍用生肉の
    包装方法。
  15. (15)請求項4乃至14のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記冷凍の温度が−80〜−5℃であることを特
    徴とする冷凍用生肉の包装方法。
JP2089475A 1990-04-04 1990-04-04 冷凍用生肉の包装体及び冷凍用生肉の包装方法 Pending JPH03289474A (ja)

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