JPH03289468A - 魚介類の包装体及び魚介類の鮮度保持方法 - Google Patents

魚介類の包装体及び魚介類の鮮度保持方法

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JPH03289468A
JPH03289468A JP2089477A JP8947790A JPH03289468A JP H03289468 A JPH03289468 A JP H03289468A JP 2089477 A JP2089477 A JP 2089477A JP 8947790 A JP8947790 A JP 8947790A JP H03289468 A JPH03289468 A JP H03289468A
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JP
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water
seafood
sheet
freshness
container
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JP2089477A
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English (en)
Inventor
Junichi Kuroki
潤一 黒木
Kozo Mita
浩三 三田
Satomi Yamagishi
山岸 里美
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は魚介類の包装体及びそれを用いた魚介類の鮮度
保持方法に関し、特にチルドにて輸送され、到着後、た
だちに小分けされ販売に供せられる魚介類の鮮度低下防
止用包装体及び魚介類の鮮度保持方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
魚肉、エビ、カニ、タコ、イカ、貝類等の魚介類は、冷
凍による輸送またはチルドによる輸送またはチルドによ
る輸送が一般的である。
冷凍による輸送は、化学的変化、微生物的変化がほとん
ど起こらないため、大量輸送、長距離輸送、輸送後さら
に保存する場合等には非常に適しているが、輸送直後直
ちに小分け、販売、喫食に供せられる場合には、解凍の
手間がかかり、しかも解凍後、組織がスポンジ化してし
まうため、凍結せずにチルドにて輸送される魚介類に比
べて風味が劣るという欠点があった。
一方チルドによる輸送の場合には、冷凍のものと比較し
て、その鮮度低下は著しいが、解凍の手間がかからず、
風味が良好であるという利点を有するため、国内での流
通では主流となっている。
しかしながら、上記チルドでの輸送は、冷凍輸送と比較
して、輸送時にもドリップが滲出することから、以下に
示すような種々の問題がある。
(1)魚介類から滲出するドリップが容器内部に溜まり
、外観が悪くなる。
(2)ドリップと魚介類との接触部分がふやけて、風味
が劣化する。
(3)赤身の魚の場合、ドリップとの接触部分で肉色が
変化する。
(4)ドリップと魚介類との接触部分において、部分的
に水分活性が上昇し、微生物的変化を受けやすくなる。
(5)ドリップ中で雑菌が繁殖する。
したがって本発明の目的は、ドリップによる品質の低下
を防止し得る魚介類の包装体及びそれを用いた鮮度保持
方法を提供することである。
〔課題を解決するた約の手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、蓄冷体
を設置した保冷性を有する容器内に、吸水性シートを敷
設し、この吸水性シート上に魚介類を載せた後、さらに
その上部を吸水性シートで魚介類を覆い密封すれば、ド
リップの滲出による魚介類の劣化が防止され、もって上
記目的を達成できることを見出し、本発明に想到した。
すなわち本発明の魚介類の包装体は、魚介類を覆う吸水
性シートと、吸水性シートの下部に位置する蓄冷体と、
前記吸水性シート及び蓄冷体を包含する保冷性を有する
容器と、保冷性を有する前記容器の蓋とからなることを
特徴とする。
また本発明の魚介類の鮮度保持方法は、保冷性を有する
容器内に、蓄冷体を設置し、次いで吸水性シートを敷設
し、前記吸水性シート上に魚介類を載せた後、前記魚介
類の上部を前屈吸水性シートで覆い、その後前記魚介類
の入った容器の上部から保冷性を有する蓋を被せて密封
することを特徴とする。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明において、吸水性シートは、魚介類側に位置する
透水性シートと、透水性シートあるいは非透水性シート
と、前記両シートの間に挟着された高吸水性樹脂とから
なる。
上記高吸水性樹脂としては、例えばデンプン・アクリル
酸塩のグラフト共重合体、カルボキシメチルセルロース
架橋体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポ
リアクリロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩
、変性ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、ア
クリル酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・
無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
通常、上記高吸水性樹脂は、純水で500〜1500c
c/gの吸水能力を有する。
なお、これら高吸水性樹脂は、単独で使用しても、2種
以上を併用してもよい。
このような高吸水性樹脂の量は、吸水性シートl m1
当り0.1〜200gが好ましい。高吸水性樹脂の量が
0.1g未満では、十分な吸水性を発揮できず、また2
00gを超えるでもコスト高になるだけで意味がない。
特に好ましい高吸水性樹脂の量は1〜100g/m”で
ある。また高吸水性樹脂の形状は、粉末粒状が好ましく
、その粒径は0.1〜数1000Jlylのものが使用
できる。
なお本発明においては、上記高吸水性樹脂に、魚介類よ
り発生するドリップ中での雑菌の繁殖を防止することを
目的として、抗菌剤を添加することができる。上記抗菌
剤としては、抗菌作用を有する金属イオンをイオン交換
により保持しているゼオライト (以下抗菌ゼオライト
とする)が安定性、衛生面の観点から好ましい。このよ
うな抗菌ゼオライトとしては、例えば特開昭58−73
61号に開示されているアルミノシリケートよりなる天
然または合成ゼオライトのイオン交換可能な部分に抗菌
作身を持つ金属イオンを保持しているものが挙げられる
上記抗菌作用を持つ金属イオンとしては、銀、銅、亜鉛
、錫、鉛、ビスマス等のイオンが挙げられる。上記金属
イオンとしては、特に銀、銅、亜鉛が好ましい。なお上
記金属イオンは、単独で使用しても、二種以上を併用し
てもよい。
またゼオライトとは、一般に三次元的に発達した骨格構
造を有するアルミノシリケートであり、M、03を基準
として、下記一般式: %式% (式中、Mはイオン交換可能な通常−価乃至二価の原子
価の金属イオンであり、nは金属イオンの原子価であり
、Xは金属酸化物の割合を示す係数であり、yはシリカ
の割合を示す係数であり、2は結晶水の割合を示す係数
である。)で表される。
このようなぜオライドとしては、その固体粒子の比表面
積が150m″/g (無水ゼオライト基準)以上のも
のが好ましい。またその構成成分であるSiO2とkl
 203とのモル比(Sin。#j2.0.)は通常1
4以下であり、好ましくは11以下である。
上記ゼオライトの形状は粉末粒子状が好ましく、その粒
子径は特に制限されないが、通常0.1〜数100 u
rnである。
このような特性を有するゼオライトを使用することによ
り、前記抗菌性金属イオンの保持量をイオン交換法によ
り任意に調節して、所望の抗菌性を有する抗菌ゼオライ
トを調製することができる。
殺菌性を有する金属の配合量は、抗菌ゼオライト全体に
対して0.1重量%〜飽和量である。ここで飽和量とは
、使用するゼオライトのイオン交換容量の飽和値である
。0.1重量%より低い金属含有量では、十分な抗菌作
用が得られない。好ましい金属配合量は0.3〜10重
量%である。
このような抗菌ゼオライトの添加量は、吸水性シート1
 ml当り0.1〜100gが好ましく、特に0゜2〜
10gが好ましい。抗菌ゼオライトの添加量が0.1g
/m’未満では、十分な抗菌性を発揮できず、また10
0g/m″を超えても意味がない。
また、本発明においては、魚介類特有の生臭さを低減す
ることを目的として、脱臭剤を添加することができる。
上記脱臭剤としては、特に制限されないが、例えば下記
の材料を用いることができる。
■物理的脱臭剤 中性活性炭、繊維化炭素吸着剤、ゼオライト、活性アル
ミナ、酸性白土等。
■化学説臭剤 酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤、還元剤等。
■物理・化学脱臭剤 アルカリ性または酸性添着活性炭、植物精油等を吸着さ
せたゼオライト等。
■その他 鉄フタロシアニン誘導体、酸化亜鉛等の脱硫作用を有す
る塩、鉄 (It)化合物とし一アスコルビン酸および
ミョウバンの混合物等。
上記脱臭剤の含有量は、十分な脱臭能力を有するために
はシート 1 m’当り、0.1〜100gが好ましく
、特に0.2〜50gが好ましい。脱臭剤の添加量が0
.1g/m’未満では、十分な脱臭性を発揮できず、ま
た100g/m″を超えても意味がない。
なお、上記脱臭剤は単独で使用しても、併用してもよい
高吸水性樹脂樹脂に抗菌ゼオライト及び/又は脱臭剤を
添加するには、一般に用いられる方法を用いればよい。
例えば、シート上に高吸水性樹脂の粉末と、抗菌剤及び
/又は脱臭剤の粉末とを均一に散布し、その上からもう
一方のシートを被せ、加熱圧着する方法、あるいは高吸
水性樹脂を作成する際に抗菌ゼオライト及び/又は脱臭
剤を配合する方法等が適当である。
なお、高吸水性樹脂には、その他にその改質を目的とし
て、食品の衛生上支障のない他の添加剤を適宜添加する
ことができる。その場合その添加方法は、上記抗菌ゼオ
ライト及び脱臭剤の場合と同じでよい。
また本発明において高吸水性樹脂を挟着するのに使用す
るシートは、少なくとも魚介類側では、透水性を有する
必要がある。透水性シートとしては、不織布、紙等が挙
げられる。また上記透水性シートは一枚の紙あるいは不
織布で構成される必要はなく、被包装体の形状、大きさ
等により紙どうし、不織布どうしあるいは紙と不織布と
を二枚以上適宜組み合わせて用いることができる。特に
高吸水性樹脂の側が紙で、魚介類の側が不織布となるよ
うに二枚の膜を組み合わせたものが好ましい。なおその
厚さ等は被包装体の形状、大きさ等により適宜設定すれ
ばよい。
また吸水性シートの外側は、透水性シートである必要は
なく、非透水性シートであってもよい。
上記非透水性シートとしては、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミド等の各種合成樹脂フィルムを用いる
ことができる。なお、上述の非透水性シートと不織布や
紙等からなる透水性シートとを組み合わせたものも用い
ることができる。
このような2枚のシートと、高吸水性樹脂とからなる吸
水性シートは、例えば高吸水性樹脂の粉末と、必要に応
じ抗菌ゼオライト及び/又は脱臭剤の粉末とを一方のシ
ート上に散布し、その上部を他方のシートで被覆した後
、加熱圧着することにより得ることができる。この際、
上記シートが二枚以上の膜からなる場合、各膜間も、同
時に加熱圧着される。なお、二枚のシートと、高吸水性
樹脂との接着性の向上のために、高吸水性樹脂の粉末に
適宜バインダーを添加するのが好ましい。
上記バインダーとしては、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。バイン
ダーの添加量は、吸水性シート1m’当り0.1〜10
g / m’、好ましくは0.5〜5 g /m’であ
る。またその添加方法は、高吸水性樹脂の粉末の散布と
同時あるいは前後してシート上に散布すればよい。
なお、本発明において、保冷性を有する容器と同程度の
幅で、2倍程度の長さを有する (又は長さが同程度で
幅が2倍)吸水性シートを使用すれば、折りたたむこと
により覆うことができる。
本発明において蓄冷体としては、特に制限はなく、通常
のチルド輸送の際に使用し得るものを用いることができ
る。例えば、蓄冷剤を外部に漏出しないように包装材料
内に収納・密封したものが好ましい。蓄冷剤としては、
食塩水、プロピレングリコール、吸水した高吸水性樹脂
等を冷却したものや、氷等を用いることができるが、経
済性、簡便性の観点から氷が好ましい。
特に水の入ったパウチを凍結し、プレート状に成形した
もの、あるいは砕いた氷をパウチに封入し、前記氷入す
パウチを成形し、プレート状にしたもの等が好ましい。
また蓄冷剤を包含する包装材料としては、特に制限はな
いが、蓄冷剤が漏洩しないことが必要であることからポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の各種プラ
スチック製のもの、あるいはこれらの積層体等を用いる
ことができる。
本発明において、保冷性を有する容器及び蓋としては、
保冷性に優れるとともに、内用物の保護性に優れること
から、通常、発泡スチロール製のものを用いる。
このような吸水性シート、蓄冷体、保冷性を有する容器
及び蓋を用いて、魚介類の鮮度を保持するには、まず保
冷性を有する容器内に蓄冷体を設置し、この蓄冷体上に
吸水性シートを敷設する。
そして、吸水性シート上に魚介類を載せた後、吸水性シ
ートを魚介類の上から掛ける。
このようにして魚介類を包装することにより、魚介類よ
り滲出するドリップは、吸水性シートに吸収される。こ
のため、魚介類の外観が良好に保持されるばかりか、ド
リップによる風味の低下、水分活性の上昇、雑菌の繁殖
等を生じること吟なく、鮮度を保持したままチルド輸送
することができる。
〔作 用〕
本発明の鮮度保持方法によれば、ドリップによる風味の
低下、水分活性の上昇、雑菌の繁殖等が抑制され、しか
も外観が良好に保持されている。
このような効果が得られる理由は、保冷性を有する容器
内に、蓄冷体を設置し、次いで吸水性シートを敷設し、
前記吸水性シート上に魚介類を載せた後、前記魚介類の
上部を前記吸水性シートで覆い、その後前記魚介類の入
った容器の上部から保冷性を有する蓋を被せて密封して
おり、上記高吸水性樹脂は、紙やスポンジと比べて吸水
量が多く、しかも逆戻りすることがないた約、魚介類よ
り大量のドリップが滲出しても魚介類と長時間接するこ
とがなく、そのような状態でチルド輸送することができ
るためであると考えられる。
〔実施例〕
第1図に本発明の一実施例による鮮度保持方法を示す。
第1図において、保冷性を有する容器1内には、蓄冷体
2が設置されており、その上部には吸水性シート3が置
かれ、魚介類4を設置した後、吸水性シート3を魚介類
の上から掛けられている。その後、魚介類4を包装した
容器の上部から、保冷性を有する蓋5を被せ完全に密封
している。この際、本実施例のように吸水性シートが、
容器1と同程度の幅で、容器1の2倍程度の長さを有し
ていれば、−枚のシートで魚介類を完全に覆うことがで
きるので効率的である。このようにしてチルド輸送して
いるので、魚介類より大量のドリップが滲出しても、吸
水性シート3に吸収され、ドリップによる魚介類の劣化
を生じることがなく、鮮度を良好に保持することが可能
となっている。
本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳細に説明す
る。
実施例1 坪量25g/m’の紙 (メーテル社製MSP25)の
上に、高吸水性樹脂(住友精化■製、アクアキープ10
SHP)を20g/m’、バインダー (東し■製 ケ
ミッ) R272S)をIg/m″の量で均一に散布し
、この上をさらに前述の坪量25g/m”の紙で覆い、
80℃の加熱エンボスロールで挟着一体化した。
このシートを190 mmX 400 mmにカッティ
ングし、不織布 (クラレ側製 NA240JP209
6)上に載せ、下部の不織布を原紙サイドに折り込んだ
。さらに上部より不織布を給紙し、サイド部をギアロー
ルにより 120℃でヒートシールした。またエンド部
はシールバーにより 130℃でヒートシールし、さら
に全体を加熱エンボスロールを通し、80℃で挟着一体
化した。一体化後、エンド部において200 mmX4
10mmにカッティングし、上記高吸水性樹脂の層を上
部2層、下部2層の積層材料の間に挟着した吸水性シー
トを作成した。
またナイロン/ポリプロピレン製のパウチ(幅180 
mm、長さ180 mm)に水を300−を充填し、プ
レート状に凍結し、蓄冷体を作成した。
発泡スチロール製の保冷容器 (幅200 mm、長さ
200 mm、高さ50mm)mに上述の蓄冷体を置き
、その上部に吸水性シートを敷設し、その上に鯛の刺身
の冊(長さ約180 mm、幅約40mm、高さ約20
mm)を3本載せ、吸水性シートの余剰部分を刺身の上
部に折り込んだ。
この刺身入り保冷容器の上部を発泡スチロール製の蓋 
(幅215 mm、長さ215 mm、厚さ20mm)
密封した。
この鯛の刺身入り保冷容器を5℃で12時間放置後、開
封し、容器内に残存しているドリップの量を測定した。
またこの刺身入り保冷容器を10℃で24時間放置後、
開封し、刺身と吸水性シートとの接触部分(吸水性シー
トとの接触部分)の生菌数を測定した。
これらの測定結果を第1表に示す。
実施例2 坪量25g/m’の紙(メーテル社製MSP25)の上
に、高吸水性樹脂 (住友精化■製、アクアキープ10
SHP)を20g/ゴ、抗菌ゼオライト(鐘紡■製バク
テキラーBM501A)を2 g / m”、バインダ
ー(東し■製 ケミッ) R272S)をIg/m″の
量で均一に散布し、この上をさらに前述の坪量25g/
m″の紙で覆い、80℃の加熱エンボスロールで挟着−
体化した。
このシートを190 mmX 400 mmにカッティ
ングし、不織布 (クラレ■製 NA240JP209
6)上に載せ、下部の不織布を原紙サイドに折り詰んだ
。さらに上部より不織布を給紙し、サイド部をギアロー
ルにより120℃でヒートシールした。またエンド部は
シールバーにより130℃でヒートシールし、さらに全
体に加熱エンボスロールを通し、80℃で挟着一体化し
た。一体化後、エンド部において200 mmX410
mmにカッティングし、上記高吸水性樹脂の層を上部2
層、下部2層の積層材料の間に挟着した吸水性シートを
作成した。
またナイロン/ポリプロピレン製のパウチ(幅180 
mm、長さ180 mm)に水を300−を充填し、プ
レート状に凍結し、蓄冷体を作成した。
発泡スチロール製の保冷容器 (幅200 mm、長さ
200 mm、高さ50mm)に上述の蓄冷体を置き、
その上部に吸水性シートを敷設し、その上に鯛の刺身の
冊(長さ約1130 +y++t+、幅約40mm、高
さ約20mm)を3本載せ、吸水性シートの余剰部分を
刺身の上部に折り込んだ。
この刺身入り保冷容器の上部を発泡スチロール製の蓋 
(幅215 mm、長さ215 mm、厚さ20mm)
密封した。
この鯛の刺身入り保冷容器を5℃で12時間放置後、開
封し、容器内に残存しているドリップの量を測定した。
またこの刺身入り保冷容器を10℃で24時間放置後、
開封し、刺身と吸水性シートとの接触部分の生菌数を測
定した。
結果を第1表にあわせて示す。
比較例1 ナイロン/ポリプロピレン製のパウチ(幅180mm、
長さ180 mm)に水を300艷充填し、プレート上
にく凍結し、蓄冷体を作成した。
発泡スチロール製の保冷容器(幅200 mm、長さ2
00 mm、高さ50mm) mに上述の蓄冷体を置き
、その上部に鯛の刺身の冊(長さ約180 mm、幅約
40mm。
高さ約20mm)が3本人ったパウチ (幅190 m
m、長さ190 mm)を載せた。
この刺身入り保冷容器の上部を発泡スチロール製の蓋 
(幅215 mm、長さ215 mm、厚さ20mm)
密封した。
この鯛の刺身入り保冷容器を5℃で12時間放置後、開
封し、刺身入りパウチ内に残存しているドリップの量を
測定した。
またこの刺身入り保冷容器を10℃で24時間放置後、
開封し、刺身とパウチとの接触部分の生菌数を測定した
結果を第1表にあわせて示す。
第1表より明らかなように、本発明の鮮度保持方法によ
る鯛の刺身入り容器では、5℃で12時間放置後のドリ
ップM&もに[) ccであった。これに対し比較例1
の鯛の刺身入り容器では、5℃で12時間放置後のドリ
ップ量が18ccと多かった。
また生菌数についても実施例1及び2の鯛の刺身入り容
器は、生菌の数が比較例1のそれの10分の1以下であ
った。特に高吸水性樹脂とともに抗菌ゼオライトを加え
た実施例2の鯛の刺身入り容器は、比較例1のそれの約
100分の1と極めて優れた雑菌の繁殖抑制効果を有す
るのがわかる。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明の魚介類の鮮度保持方法によ
れば、保冷性を有する容器内に、蓄冷体を設置し、次い
で吸水性シートを敷設し、前記吸水性シート上に魚介類
を載せた後、前記吸水性シートで魚介類を覆い、その後
前記魚介類の入った容器の上部から保冷性を有する蓋を
被せて密封しているので、チルド輸送中に生じるドリッ
プが完全に吸収され、魚介類の外観が良好に保持される
ばかりか、ドリップによる風味の低下、水分活性の上昇
、雑菌の繁殖等を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による魚介類の鮮度保持方法
を示す概略図である。 ■・ ・保冷性を有する容器 2・・・蓄冷体 3・・・吸水性シート 4・・・魚介類 5・・・保冷性を有する蓋

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)魚介類を覆う吸水性シートと、吸水性シートの下
    部に位置する蓄冷体と、前記吸水性シート及び蓄冷体を
    包含する保冷性を有する容器と、保冷性を有する前記容
    器の蓋とからなることを特徴とする魚介類の包装体。
  2. (2)請求項1に記載の魚介類の包装体において、前記
    吸水性シートが、魚介類側に位置する透水性シートと、
    透水性シートあるいは非透水性シートと、前記両シート
    の間に挟着された高吸水性樹脂とからなることを特徴と
    する魚介類の包装体。
  3. (3)請求項1又は2に記載の魚介類の包装体において
    、前記透水性シートが、紙及び/又は不織布からなるこ
    とを特徴とする魚介類の包装体。
  4. (4)保冷性を有する容器内に、蓄冷体を設置し、次い
    で吸水性シートを敷設し、前記吸水性シート上に魚介類
    を載せた後、前記魚介類の上部を前記吸水性シートで覆
    い、その後前記魚介類の入った容器の上部から保冷性を
    有する蓋を被せて密封することを特徴とする魚介類の鮮
    度保持方法。
  5. (5)請求項4に記載の魚介類の方法において、前記吸
    水性シートが、魚介類側に位置する透水性シートと、透
    水性シートあるいは非透水性シートと、前記両シートの
    間に挟着された高吸水性樹脂とからなることを特徴とす
    る魚介類の鮮度保持方法。
  6. (6)請求項4又は5に記載の方法において、前記透水
    性シートが紙及び/又は不織布の2枚以上の膜からなり
    、前記2枚以上の膜が、加熱圧着により結合されている
    ことを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  7. (7)請求項5又は6に記載の方法において、前記透水
    性シートが高吸水性樹脂側に位置する紙と、不織布との
    積層体であることを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  8. (8)請求項4乃至7のいずれかに記載の方法において
    、前記高吸水性樹脂に、抗菌剤及び/又は脱臭剤を添加
    することを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  9. (9)請求項8に記載の方法において、前記抗菌剤が、
    抗菌作用を有する金属イオンをイオン交換により保持し
    ており、比表面積が150m^2/g以上で、SiO_
    2とAl_2O_3とのモル比(SiO_2/Al_2
    O_3)が14以下のゼオライト系固体粒子であること
    を特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  10. (10)請求項9に記載の方法において、前記ゼオライ
    ト系固体粒子が、A型ゼオライト、X型ゼオライト、Y
    型ゼオライト、モルデナイトから選ばれた一種または二
    種以上から構成されていることを特徴とする魚介類の鮮
    度保持方法。
  11. (11)請求項9又は10に記載の方法において、前記
    抗菌作用を有する金属イオンが、銀、銅、亜鉛から選ば
    れた一種または二種以上の金属イオンであることを特徴
    とする魚介類の鮮度保持方法。
  12. (12)請求項11に記載の方法において、前記抗菌剤
    及び/又は脱臭剤の添加量が、吸水性シート1m^2当
    り、0.1〜100gであることを特徴とする魚介類の
    鮮度保持方法。
  13. (13)請求項4乃至12のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記高吸水性樹脂が、デンプン・アクリル酸塩の
    グラフト共重合体、カルボキシメチルセルロース架橋体
    、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポリアク
    リロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、変性
    ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、アクリル
    酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・無水マ
    レイン酸共重合体から選ばれた一種又は二種以上である
    ことを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  14. (14)請求項4乃至13のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記高吸水性樹脂の量が吸水性シ ート1m^2当り、1〜200gであることを特徴とす
    る魚介類の鮮度保持方法。
  15. (15)請求項4乃至14のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記保冷性を有する容器及び蓋が、発泡スチロー
    ル製であることを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  16. (16)請求項4乃至15のいずれかに記載の方法にお
    いて、前記蓄冷体が蓄冷剤を外部に漏出しないように包
    装材料内に収納・密封したものであることを特徴とする
    魚介類の鮮度保持方法。
  17. (17)請求項16に記載の方法において、前記蓄冷体
    が水の入ったパウチを凍結し、プレート状に整形したも
    のであることを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。
  18. (18)請求項16に記載の方法において、前記蓄冷体
    が、砕いた氷をパウチに封入し、前記氷入りパウチを整
    形し、プレート状にしたものであることを特徴とする魚
    介類の鮮度保持方法。
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