JP2004506555A - 鮮魚の包装に用いられる活性アミン除去フィルム - Google Patents

鮮魚の包装に用いられる活性アミン除去フィルム Download PDF

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Abstract

包装のヘッドスペースから好ましくないアミン成分を吸着することが可能な、軟質フィルム包装構造。その構造は、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとの少なくとも1種類のコポリマーを含む少なくとも1つの層を有し、そのコポリマーは、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで任意に有する。

Description

【0001】
(発明の背景)
本出願は、2000年8月18日に提出された米国特許仮出願第第60/226,189号の特典を請求するものであり、すべての目的のために、あたかも完全に記載されているように、参照により本明細書中に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、包装のヘッドスペースからアミンなどの悪臭のある揮発性化合物を除去することが可能であり、したがって、包装の悪臭を改善することが可能な包装に関する。これらの包装は、魚またはアミンを発生する他の生鮮食品を包装するのに特に有用である。
【0003】
(背景の説明および関連分野)
食品包装業界が取り組まなければならない課題の一つは、包装の貯蔵寿命を延ばすために、できる限り長く包装物品を保存することである。特定の問題が、調整気相包装(MAP)で生じる:これらの包装は、包装物品と、包装物品を覆う包装フィルムとの間のヘッドスペースを有し、そこには、望ましくない化合物が貯蔵寿命中に蓄積する場合がある。包装物品に物質を放出するか、あるいは包装のヘッドスペースに存在する、または包装物品によって発生する物質をヘッドスペースから除去するために、包装用フィルムに添加剤および物質を添加することが知られている。
【0004】
これらのいわゆる活性包装用製品は、例えば酸素、亜硫酸またはアルデヒドを包装のヘッドスペースから除去することが可能である。すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、Visioliによる米国特許第5,654,061号には、包装ヘッドスペースから悪臭のある揮発性硫黄化合物を吸着し、その結果、包装された鶏肉の消費者の受入れを向上させるために、包装シール層にゼオライトを組み込むことが開示されている。
【0005】
最近まで、鮮魚は、主に氷を用いて輸送され、次いで、できる限り迅速に配送かつ販売されてきた。ごく最近、調整気相(modified atmosphere)での魚の包装が始まった。それにもかかわらず、魚の貯蔵中にアミンが発生する問題があるために、鮮魚の包装は依然として一般的ではない。魚の熟成中に細菌により発生するアミンは鮮度の指標として見なすことができるが、それらは通常、悪臭があり、鮮魚のヘッドスペースにそれらが蓄積すると、その魚がまだ新鮮であると見なすことができる事実にもかかわらず、消費者によって拒否されるという結果となる。結果として、MAPで包装された鮮魚の貯蔵寿命は2倍を超え、かつ費用対効果が高い流通経路を用いることができるが、鮮魚の包装は、期待される成功をまだおさめていない。これらのアミンの一部を除去することによって、著しく拒否の数が減り、消費者の安全および健康を損なうことなく貯蔵寿命が延びるであろう。
【0006】
当技術分野で提供される、この問題に対する解決策の大部分が、包装にポリマーもしくは物質を添加するか、または包装を構成する軟質フィルムの多層フィルム層のうち1層に追加の成分を組み込むことが必要であることで共通点を有する。JP59−162832 A2では、包装からアミン等の悪臭を除去するために、ポリマー物質、例えばポリアクリレートを野菜包装に添加することを請求している。上記の解決策の欠点は、例えばサッシェの使用により、吸着体を包装にまたは包装フィルムに組み込まなければならないことである。どちらの場合にも、これによって、悪臭吸着物質を組み込んだために、消費者の受け入れおよび安全(食品包装内の追加の悪臭吸着サッシェの偶発的な摂取)、または行政当局による食品の認可に関する問題が生じる。
【0007】
したがって、悪臭のある揮発性化合物、特にアミンを包装内部から除去し、かつ悪臭吸着物質を添加する必要のない、魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な包装が今もなお必要とされている。
【0008】
(発明の概要)
本発明は、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで任意に有する、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含むポリマーフィルムを使用して、悪臭のある化合物、特にアミンを吸収することができる発見に関する。かかるポリマーフィルムの使用は、魚または他の生鮮食品を包装して、悪臭のある化合物、特に魚または生鮮食品によって発生されるアミンを調節する包装において特に有用である。
【0009】
一態様では、本発明は、魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な包装であって、悪臭のある揮発性化合物を包装内部から除去する少なくとも1種類のポリマーを含む少なくとも1つの吸着性層を有する多層ポリマーフィルムを含み、そのポリマーは、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含み、前記コポリマーは任意に、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで有する。
【0010】
他の態様では、本発明は、魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な包装であり、その包装は、シーラント層を有する多層ポリマーフィルムを含み、そのシーラント層は、シーラント層が被包装品と直接接触するようにフィルムの最上層であって、そのシーラント層は、包装内部から悪臭のある揮発性化合物を除去する少なくとも1種類のポリマーを含み、そのポリマーは、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含み、前記コポリマーは任意に、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで有する。
【0011】
さらに他の態様では、魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な包装であり、その包装は、包装内部から悪臭のある揮発性化合物を除去する少なくとも1種類のポリマーを含む少なくとも1つの層を有する多層ポリマーフィルムを含み、そのフィルムはさらに、それらの特性の1つとしてアミンの吸着を有する活性成分を含む。驚くべきことに、かかる活性アミン吸収成分を組み込んだ場合には、アミン自体を吸着する吸着剤ポリマーの能力が特に、摂取に不適当である、魚により発生されたアミンのレベルあるいはそれ以下のレベルに低減されることが見出されている。この方法において、好ましくないアミン臭気(低レベル)を除去すると同時に、魚などの包装食品の危険な劣化の指標を保持することができる。つまり、本発明において、単に安全な量のアミンおよびそれ以下の量まで吸収するような条件で包装のデザインが調節されている場合、鮮魚などの包装食品の危険な劣化に通常関連する、それより高いアミンレベルは吸収されない。そのように、危険な劣化がある場合、包装を開けた際にアミンの臭気は明らかであり、正確な警告が得られる。一方、危険な劣化がない場合、アミンの臭気は存在しない。
【0012】
他の態様では、本発明は、魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な調整気相包装(MAP)のヘッドスペースからアミンを除去する方法であって、包装を構成する多層フィルム内部に、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含む、少なくとも1種類のポリマーを含む層を組み込むことを含み、前記コポリマーが任意に、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで有する方法である。
【0013】
(発明の詳細な説明)
本発明は、包装に封じ込めた場合に鮮魚および他の生鮮食品から発生するアミンなどの好ましくない、一般に悪臭の成分を除去または調節する方法を提供する。その方法は、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで任意に有する、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含む少なくとも1種類のポリマーを含む少なくとも1つの層を、包装構造の少なくとも一部を形成する多層フィルム中に組み込むことによって、包装、特に魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な調整気相包装のヘッドスペースからアミンを除去すること、またはヘッドスペース内のアミンレベルを調節することを含む。その方法はさらに、包装中に、特にエチレンコポリマー含有層中に、アミンを吸着する能力をその特性の1つとして有する活性成分(ゼオライトなど)を導入することを含む。十分な量の活性成分を導入することによって、アミンを吸着する吸着剤ポリマーの能力が低減され、かつ摂取に不適切な、魚により発生されるアミンのレベルあるいはそれ以下のレベルにアミンを低減しないように、アミン吸収の程度を調節することができる。
【0014】
本発明の包装は、好ましくない、大部分の場合、悪臭の成分を吸着する能力を有する特定のエチレンコポリマーを含有する少なくとも1つの層を含む多層フィルムを含む。さらに詳細には、この特定のエチレンコポリマーは、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーであり、前記コポリマーは任意に、金属イオンによって任意に中和されたカルボン酸基を90%まで有する。そのエチレンコポリマーは、エチレンコポリマーの重量を基準にして、酸コモノマーを1〜50重量%(wt%)含有することが好ましく、さらに好ましくは2〜19重量%含有する。好ましいα,β−エチレン不飽和酸は、炭素原子3〜8個を含有し、特にアクリル酸、メタクリル酸およびイタコン酸を含む。190℃/2.16kgにてASTM D1238に従って測定したエチレンコポリマーのメルトインデックスは、好ましくは30g/10分未満、さらに好ましくは20g/10分未満である。エチレンコポリマーは、ランダムコポリマーであっても、またはランダムコポリマーでなくてもよいが、ランダムコポリマーが好ましい。
【0015】
そのエチレンコポリマーは任意に、エチレンと共重合性の1種または複数種の軟化コモノマーを含むことが可能である。その軟化モノマーは、エチレンコポリマーの重量を基準にして、約25重量%未満の量で存在することが好ましい。その軟化コモノマーは、アクリル酸メチル、n−プロピル−、イソ−ブチル−、n−ブチル−、n−オクチル−、2−エチルヘキシル−、および2−メトキシエチル−アクリレートからなる群から選択されるアルキルアクリレートであることが可能である。好ましいアルキルアクリレートは、イソ−ブチル−、n−ブチル−、2−エチルヘキシル−、および2−メトキシエチル−アクリレートである。その軟化コモノマーは、n−ブチル−、n−ヘキシル−、2−エチルヘキシル−、および2−メトキシエチル−ビニルエーテルからなる群から選択されるアルキルビニルエーテルであることも可能である。好ましいアルキルビニルエーテルは、n−ブチルビニルエーテルおよびn−ヘキシルビニルエーテルである。
【0016】
そのエチレンコポリマーは任意に、元素周期表の第Ia、Ib、IIa、IIIa、IVa、VIb、およびVIII族から選択される金属イオン、例えばナトリウム、カリウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、ニッケル、およびクロムで約0.01〜99.5%中和される。中和されたかかるエチレン酸コポリマーは、「イオノマー」として当技術分野では公知である。好ましい中和は、コポリマー中に存在する酸基の約10〜99%、さらに好ましくは15〜50%である。酸基を中和するのに好ましい金属イオンは、Na、K、Li、Mg2+、Ca2+およびZn2+である。
【0017】
アミン吸着物質として有効であるためには、エチレンコポリマーは金属イオンで全く中和しないことが好ましいが、包装の性能およびその寿命に関連する他の特性、例えば密封の強さ、汚染を介した密封、包装の貯蔵寿命、密封の完全性が、中和されたエチレンコポリマーを使用することによって向上する。したがって、好ましいエチレンコポリマーは、メタクリル酸またはアクリル酸を2〜19重量%含有するエチレンのコポリマーまたはイオノマーである。好ましいイオノマーは、金属イオンで中和された酸基15〜50%を有することが好ましい。
【0018】
本発明で使用するのに適切なエチレンコポリマーは、E.I.du Pont de Nemours and Company(デラウェア州)からSurlyn(登録商標)の商標で市販されているイオノマー、E.I.du Pont de Nemours and Company(デラウェア州)からNucrel(登録商標)の商標で市販されているエチレン酸コポリマーである。
【0019】
これらのイオノマーおよびエチレン酸コポリマーの製造法の説明およびそれからのフィルムの溶融加工が、米国特許第4,248,990号;米国特許第3,264,272号;米国特許第4,351,931号に提供されており、それらすべてが、すべての目的のために、参照として本明細書に組み込まれる。
【0020】
本発明の多層フィルムは、構造層、バリア層およびシーラント層である少なくとも3種類の層を含むことが好ましい。その構造層は通常、包装用フィルムの本体であり、それは通常、バリア層とシーラント層との間に位置する。そのバリア層は通常、外部層である。シーラント層は通常、食品およびヘッドスペースと直接接触している。これらの層は、積層するか、または同時押出し成形することが可能である。
【0021】
エチレンコポリマーを含む層は、上記の3種類の層のうちの1つの代わりに、または加えて、構造のどこにでも組み込むことができる。この層は、吸着性層であることが可能である。「吸着性層」とは、本明細書において、悪臭のある揮発性化合物、特にアミンを包装内部から除去する層を意味する。エチレンコポリマーを含む層は、可能な限り被包装品に近いことが好ましく、それはシーラント層であることがさらに好ましい。
【0022】
本発明のエチレンコポリマーは、純粋な形で、または他のαポリオレフィンなど他のポリマーとのブレンドの形で含有されることが可能である。これらの他のαポリオレフィンは、エチレンとオクテンとのコポリマー、エチレンとブテンとのコポリマー、エチレンとヘキセンとのコポリマーおよびそれらの混合物であることが可能である。シーラント層以外の層でそれを使用する場合、包装物品と前記エチレンコポリマー層との間の層の透過性は、妥当な時間(アミンが好ましくは、ヘッドスペースで発生するのと少なくとも同じくらい高い速度で透過する、十分に短い時間)内にアミンがこれらの層を透過することが可能となるのに十分高いはずである。シーラント層には、エチレンコポリマーを純粋なポリマーとして使用すること、またはそれを他のポリマー、好ましくは他のポリオレフィンとブレンドすることが可能である。
【0023】
そのフィルムの層はさらに、アミン吸着剤などの添加剤または活性成分を含むことが可能である。アミン吸着剤はゼオライトを含む。かかる活性吸収剤を添加した場合、ヘッドスペースからアミンを吸着する本発明のポリマーフィルムの能力が低減される。実施例から分かるように、かかる他の添加剤がエチレンコポリマー中に存在しない場合、アミンを吸収する能力はより高く、より速いと思われる。その試薬は、有害であるが食品の危険な劣化を示さないレベルを除去するのに十分に、悪臭のある化合物の吸収を調節するように選択される量で含まれることが好ましい。
【0024】
本発明の一実施形態では、エチレンコポリマーを含む層は本質的に、エチレンコポリマーからなる。本発明の他の実施形態では、それは、エチレンコポリマーのみからなる。本発明の他の実施形態では、エチレンコポリマーを含む層は、エチレンコポリマーのみからなり、かつそれはシーラント層である。
【0025】
エチレンコポリマーを含まないフィルムの層は、包装用フィルムの製造に通常使用されるいずれかの適切なポリマー、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール、金属およびそれらの混合物を含むことが可能である。これらの層は配向しても、しなくてもよい。
【0026】
本発明の包装は、調整気相ヘッドスペースを含むことが好ましい。本明細書において「ヘッドスペース」とは、商品または食品と、包装を構成する多層フィルムとの間に存在する空間を意味する。ヘッドスペースの調整気相は、二酸化炭素および窒素を含むことが好ましい。
【0027】
本発明の多層フィルムは、入手可能な他の包装概念よりも、鮮魚包装のヘッドスペースからアミンを除去する、著しく高い能力を有する。さらに、この多層フィルムは必ずしも、いずれかの新たな物質を包装に導入することを必要とせず、本発明のエチレンコポリマーは、直接的な食品接触における使用で既に認可されている。
【0028】
(実施例)
PE(ポリエチレン)がバリア層であり、かつEVOH(エチレンビニルアルコール)が構造層である、PE/Tie/EVOH/Tie/シーラント層構造のいくつかの多層フィルムを製造した。シーラント層に使用する材料およびエチレンコポリマーを、以下の表I、IIおよびIIIにまとめる。
【0029】
【表1】
Figure 2004506555
【0030】
【表2】
Figure 2004506555
【0031】
【表3】
Figure 2004506555
【0032】
以下の実施例のフィルムを、Barmag社の5層インフレーションフィルムラインと共に、45mm Reifenhaeuserインフレーションフィルム押出し成形ラインで製造した。温度プロファイルは以下の通りである(℃):
Figure 2004506555
【0033】
(対照例1(フィルム1))
CRYOVAC社からBBL4として市販されている多層バリアフィルム−5層構造は、20μm酢酸エチレンビニル(EVA)/5μm塩化ポリビニリデン/10μmEVA/16μmEVA/10μmLLDPEであると考えられる。
【0034】
(実施例1(フィルム2))
HDPE(40μm)/Bynel(登録商標)40E529/EVOH(5μm)/Bynel(登録商標)XB719/イオノマー1(25μm)。
【0035】
(実施例1A(フィルム3))
HDPE(40μm)/Bynel(登録商標)40E529/EVOH(5μm)/Bynel(登録商標)XB719/イオノマー1(25μm)+イオノマー1中に4重量%Abscents(登録商標)3000。
【0036】
(実施例2(フィルム4))
アルミニウム箔/酸コポリマー(25μm)。
【0037】
(アミン吸収の測定:)
各実施例のフィルム構造を以下のように分析した。
【0038】
【表4】
Figure 2004506555
【0039】
各フィルム10cmを、エタノール中のTMA溶液1μlを含む22mLガラスバイアル中に入れた。そのバイアル(フィルムの各溶液に対して2つ)を4〜5℃で1日および3日コンディショニングした。次いで、一定の時間間隔(2時間)で、ヘッドスペースに残存するアミンのみを決定するために、ヘッドスペースの分析を行った(分析のセットアップおよびGC条件については表IVを参照のこと)。
【0040】
吸着量(μg10cm−2)を、ヘッドスペースガラスバイアル内部のTMAの濃度減少を決定することによって計算した。つまり、24時間後および72時間後に、初期含有量から残留量を減算することによって、吸収量を計算し、表Vに報告した。
【0041】
【表5】
Figure 2004506555
【0042】
表Vから分かるように、対照1のフィルム構造は、構造においてアミンと相互作用しないポリマーのみを含有する。その結果、24時間後または76時間後に、アミン吸着は確認されない。
【0043】
一方、イオノマー1がシーラント層として含まれる、実施例1のフィルム構造は、アミンを吸収するのに明らかに有効である。実施例1A(構造において、活性アミン吸着剤、Abscents(登録商標)3000がイオノマーに添加されている)から、24時間後のフィルムによるアミン吸収は、実施例1の構造(アミン吸収剤を添加する以外、実施例1Aと同じ構造)の吸収に匹敵することが分かる。しかしながら、76時間の時点で、活性アミン吸収剤が添加された場合には、アミンの吸収が妨げられることも分かる。
【0044】
中和されていないエチレン酸コポリマーがシーラントとして使用されている、実施例2のフィルム構造では、アミン吸収は、イオノマーの場合(実施例1)よりも幾分高いらしいことも分かる。

Claims (12)

  1. 魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な包装であって、悪臭のある揮発性化合物を包装内部から除去する少なくとも1種類のポリマーを含む少なくとも1つの吸着性層を有する多層ポリマーフィルムを含み、前記ポリマーが、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含むことを特徴とする包装。
  2. エチレンとα,β−エチレン不飽和カルボン酸との前記コポリマーが、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで有することを特徴とする請求項1に記載の包装。
  3. 前記多層ポリマーフィルムがシーラント層を有し、そのシーラント層は、シーラント層が被包装品と直接接触するようなフィルムの最上層であり、前記吸収性層がシーラント層であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装。
  4. 前記フィルムが、アミンの吸着をそれらの特性の1つとして有する活性成分をさらに含み、それによってアミンを吸着する吸着剤ポリマーの能力が低減され、かつそれによってアミンを吸着する吸着剤ポリマーの能力が、摂取に不適当である魚により発生されたアミンのレベル以下のレベルに低減されることを特徴とする請求項1または2に記載の包装。
  5. 前記フィルムが、アミンの吸着をそれらの特性の1つとして有する活性成分をさらに含み、それによってアミンを吸着する吸着剤ポリマーの能力が低減され、かつそれによってアミンを吸着する吸着剤ポリマーの能力が、摂取に不適当である魚により発生されたアミンのレベル以下のレベルに低減されることを特徴とする請求項3に記載の包装。
  6. 前記コポリマーが、コポリマーの重量を基準にして、酸コモノマーを約1〜約50重量%含むことを特徴とする請求項1に記載の包装。
  7. 前記コポリマーが、コポリマーの重量を基準にして、酸コモノマーを約2〜約19重量%含むことを特徴とする請求項5に記載の包装。
  8. 前記包装が、調整気相ヘッドスペースを有することを特徴とする請求項1に記載の包装。
  9. 調整気相包装が、その構造の一部として多層フィルムを有し、該多層フィルム中に炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含む少なくとも1種類のポリマーを含む少なくとも1つの層を組み込むことを含むことを特徴とする、魚または他の生鮮食品を包装するのに有用な調整気相包装のヘッドスペースからアミンを除去する方法。
  10. 多層フィルムに組み込まれた前記層が、炭素原子3〜8個を有するα,β−エチレン不飽和カルボン酸とエチレンとのコポリマーを含む少なくとも1種類のポリマーを含み、前記コポリマーが、金属イオンによって中和されたカルボン酸基を99%まで有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. アミンを吸着する能力をその特性の1つとして有する活性成分の添加をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 吸着剤ポリマーが包装された魚または他の生鮮食品の貯蔵寿命を延ばすのに十分なアミンを吸収すると同時に、該ポリマーが包装された魚または他の生鮮食品が摂取に不適当であることを示すであろうレベルで存在する場合にはアミンを吸収しないレベルに、吸着剤ポリマーの能力を低減するのに十分な量で活性成分が添加されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
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