JPH11287455A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Publication number
JPH11287455A
JPH11287455A JP8690798A JP8690798A JPH11287455A JP H11287455 A JPH11287455 A JP H11287455A JP 8690798 A JP8690798 A JP 8690798A JP 8690798 A JP8690798 A JP 8690798A JP H11287455 A JPH11287455 A JP H11287455A
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JP
Japan
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heated
heating
cooking
time
thermopile
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JP8690798A
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English (en)
Inventor
Mika Yadono
美香 宿野
Yuki Takahashi
由紀 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量センサを設けることなく、被加熱物の加
熱を精度良く制御することができるようにする。 【解決手段】 制御回路16は、加熱開始からサーモパ
イル15の検出値が所定値Vaに達したときの時間tに
基づいて被加熱物の量を判定する。このとき、設定され
た調理メニューや被加熱物の種類に応じて設定された判
定時間Taと、時間tとを比較することにより被加熱物
の量を判定する。そして、サーモパイル15の検出値
が、判定された被加熱物の量に応じて設定された加熱終
了温度に達したとき、加熱を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジに好適
するものであって、被加熱物の表面温度を検出すること
によって加熱を制御する加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、電子レンジ
などの加熱調理器においては、重量センサにより被加熱
物の量を検出すると共に、温度センサにより被加熱物或
いは被加熱物が収容される加熱調理室内の温度を検出
し、これら2つのセンサの検出結果に基づいて加熱を制
御することが一般に行われている。これに対して、構成
を簡単にすると共に製造コストを抑えるために、温度セ
ンサにより検出される加熱調理室内の温度変化に基づい
て被加熱物の量を判定すると共に、加熱を制御するよう
に構成された加熱調理器が特開平6−66426号公報
に記載されている。
【0003】ところが、被加熱物の量が少ない場合は加
熱調理室内の温度変化が小さいため、被加熱物の量を精
度良く検出することができず、その結果、加熱制御の精
度が低下する。また、冷凍食品のように0℃以下となる
被加熱物が収容されていても加熱調理室内は0℃以下に
はならない。そのため、冷凍食品の加熱調理を行う場合
には、被加熱物の温度変化と加熱調理室内の温度変化と
が対応しないため、被加熱物の量を判別できないという
問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、重量センサを設けることなく、被加熱
物の加熱を精度良く制御することができる加熱調理器を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の加熱
調理器は、被加熱物が収容される加熱調理室と、前記被
加熱物を加熱する加熱手段と、前記被加熱物の表面温度
を検出する非接触形の赤外線温度センサと、この赤外線
温度センサの検出する被加熱物の温度上昇度に基づいて
前記加熱手段を制御する制御手段とを備えたところに特
徴を有する。
【0006】このような構成によれば、被加熱物の量が
少ない場合や、冷凍食品のように0℃以下となる被加熱
物を加熱する場合でも、赤外線温度センサにより前記被
加熱物の表面温度を略正確に検出することができる。そ
のため、重量センサによる被加熱物の重量を検出する構
成を省略しても、精度良く加熱を制御することができ
る。
【0007】ところで、同じように被加熱物を加熱して
も被加熱物の重量に応じて被加熱物の表面温度が所定温
度に達する時間が異なる。そこで、前記制御手段は、加
熱開始から赤外線温度センサによる検出値が所定値に達
するまでの時間と判定時間との比較に基づいて加熱手段
を制御するように構成することができる(請求項2の発
明)。この場合、前記判定時間を複数設定すると、加熱
制御の精度が向上する(請求項3の発明)。
【0008】また、被加熱物によっては、加熱開始時の
初期温度が異なる。そして、初期温度が異なれば、加熱
開始から赤外線センサの検出値が所定値に達するまでの
時間が異なることが考えられる。そこで、前記判定時間
を、赤外線温度センサにより検出された被加熱物の初期
温度に応じて設定することが好ましい(請求項4の発
明)。また、前記判定時間は、被加熱物の種類に応じて
設定することにより、それぞれの被加熱物に適した加熱
制御を行うことができる(請求項5の発明)。
【0009】一方、同じように被加熱物を加熱しても、
被加熱物の重量に応じて、加熱開始から所定時間経過し
たときの被加熱物の表面温度が異なる。そこで、制御手
段は、加熱開始から所定時間経過したときの赤外線温度
センサの検出値と判定値との比較に基づいて加熱手段を
制御するように構成することも良い構成である(請求項
6の発明)。この場合、判定値を複数設定すると、加熱
制御の精度が向上する(請求項7の発明)。また、加熱
開始時の初期温度が異なれば、加熱開始から所定時間経
過したときの赤外線センサの検出値が異なることが考え
られる。そこで、前記判定値を、赤外線温度センサによ
り検出された被加熱物の初期温度に応じて設定すると良
い(請求項8の発明)。更に、前記判定値は、被加熱物
の種類に応じて設定すると、それぞれの被加熱物の種類
に適した加熱制御を行うことができる(請求項9の発
明)。
【0010】更にまた、制御手段は、赤外線温度センサ
の検出した被加熱物の単位時間当たりの温度変化率に応
じて加熱手段を制御するように構成することも可能であ
る(請求項10の発明)。また、調理メニューを設定す
るための調理メニュー設定手段と被加熱物の種類を設定
するための被加熱物設定手段の少なくとも一方を備える
加熱調理器にあっては、制御手段は、設定された調理メ
ニューや被加熱物の種類に応じて加熱手段を制御するよ
うに構成すると良い(請求項11の発明)。
【0011】また、制御手段は、赤外線センサの検出し
た被加熱物の温度に応じて加熱の終了を制御するように
構成することも可能である(請求項12の発明)。この
場合、調理メニューを設定するための調理メニュー設定
手段、被加熱物の種類を設定するための被加熱物設定手
段の少なくとも一方を備える加熱調理器にあっては、制
御手段は、設定された調理メニューや被加熱物の種類に
応じて加熱の終了を制御すると良い(請求項13の発
明)。
【0012】更に、制御手段は、赤外線温度センサの検
出する被加熱物の温度上昇度に基づいて加熱時間を制御
することも良い構成である(請求項14の発明)。そし
て、調理メニューを設定するための調理メニュー設定手
段、被加熱物の種類を設定するための被加熱物設定手段
の少なくとも一方を備える加熱調理器にあっては、制御
手段は、設定された調理メニューや被加熱物の種類に応
じて加熱時間を制御すると良い(請求項15の発明)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子レンジに適用
した第1の実施例を図1ないし図9を参照して説明す
る。まず、図2において、キャビネット1の内部には前
面が開口した加熱調理室2が配設されている。前記キャ
ビネット1の前面には前記加熱調理室2の前面開口部を
開閉する扉3が回動可能に取付けられている。また、前
記加熱調理室2の底部には、鉄板製の回転網4が設けら
れており、この回転網4の上面部に図示しない耐熱ガラ
ス製の回転皿がセットされるように構成されている。前
記回転網4は加熱調理室2の底面部下部に設けられたR
Tモータ5(図1にのみ示す)により回転されるように
構成されている。
【0014】また、前記キャビネット1の前面の図1中
右端部には、操作パネル6が配設されている。この操作
パネル6は、スタートスイッチ7aや各種の調理メニュ
ーを設定するための調理メニュー設定手段たる複数個の
調理メニュースイッチ7bなどの各種スイッチを備えた
操作部7と、設定された調理メニューや加熱時間等を表
示する表示部8とから構成されている。
【0015】尚、調理メニューとしては、ごはんやおか
ず等のあたため調理に適したメニュー(以下、「あたた
め」とする)、酒のかんや牛乳・コーヒー等の飲み物の
あたため調理に適したメニュー(以下、「飲み物あたた
め」とする)、野菜類を茹でる場合の調理に適したメニ
ュー(以下、「ゆでもの」とする)がある。従って、複
数の調理メニュースイッチ7bの中から対応するスイッ
チを選択操作することにより所望の調理メニューを設定
することができる。
【0016】更に、「あたため」調理においては、被加
熱物の種類をごはん類、おかず類、冷凍食品のいずれか
に設定するように構成されている。また、「飲み物あた
ため」調理においても、飲み物の種類を設定するように
構成されており、具体的には、牛乳・コーヒー等に適し
た「牛乳あたため」と酒のかんに適した「酒かん」のい
ずれかを選択する。更にまた、「ゆでもの」調理の場合
は、ほうれん草等の葉菜類と、じゃがいも等の根菜類の
いずれかに設定するように構成されている。尚、本実施
例においては、調理メニュースイッチ7bを繰り返し操
作することにより、被加熱物の種類が切り替わるように
構成されている。従って、調理メニュースイッチ7bが
被加熱物設定手段として機能する。
【0017】そして、図3に示すように、前記キャビネ
ット1内には、前記操作パネル6の後方に機械室9が設
けられている。この機械室9内には、マグネトロン10
とこのマグネトロン10を冷却するための冷却ファン1
2等、各種の電気部品が配設されている。尚、前記冷却
ファン12はモータ12a及びファン12bから構成さ
れている。
【0018】また、前記機械室9の左側板(加熱室の右
側板)9aには励振口13が形成されており、この励振
口13に連通するように機械室9の左側板9aに導波管
14が溶接されている。そして、この導波管14に前記
マグネトロン10がねじ止されている。従って、前記マ
グネトロン10から発生するマイクロ波は、導波管14
を通り前記励振口13から加熱調理室2内に放射され
る。これにより、前記回転網4或いは回転皿の上に載置
された被加熱物(図示せず)が高周波加熱されるように
なっている。また、機械室9の左側板9aには、前記被
加熱物の表面温度を検出する非接触形の赤外線温度セン
サ、例えばサーモパイル15が配設されている。
【0019】図1は、電子レンジの電気的構成を機能ブ
ロックの組み合わせにて示す図である。この図3におい
て、制御手段としての制御回路16はマイクロコンピュ
ータを主とした回路から構成されている。制御回路16
には、タイマ17、前記サーモパイル15、操作部7の
各種操作スイッチからの信号が入力されるようになって
いる。また、制御回路16は、内蔵する制御プログラム
及び前記入力信号に基づいて、前記冷却ファン12、マ
グネトロン10、RTモータ5を駆動回路18を介して
それぞれ通電制御し、以て加熱調理を実行するように構
成されている。また、前記制御回路16は、表示部8の
表示も制御するように構成されている。
【0020】このとき、前記制御回路16は、加熱調理
を開始してからサーモパイル15の出力(検出値)が所
定値Vaに達するまでの時間(加熱時間)tと判定時間
Taとの比較に基づいて加熱調理を実行する。具体的に
は、加熱調理を開始してからサーモパイル15の出力
(検出値)が所定値Vaに達するまでの時間(加熱時
間)tと判定時間Taとの比較に基づいて被加熱物の量
を判定し、判定された被加熱物の量に応じた加熱調理を
実行するように構成されている。この場合、前記所定値
Vaや判定時間Taは、被加熱物の種類や調理メニュー
の内容に応じて異なるものであり、次のような考え方に
基づいて設定されたものである。
【0021】即ち、図4ないし図6は、各種の調理メニ
ューのうち、ごはんの「あたため」調理、「牛乳あたた
め」調理、「酒かん」調理それぞれを実行したときのサ
ーモパイル15の検出値と加熱時間との関係について本
発明者らが実験した結果を示している。これら図4ない
し図6では、被加熱物の量が少ない場合と多い場合を示
している。
【0022】具体的には、図4では、1杯のごはんと4
杯のごはんを「あたため」調理したときのサーモパイル
15の検出値と加熱時間との関係をプロットして示して
いる。この図4から明らかなように、1杯のごはんを
「あたため」調理したときの方が、4杯のごはんを「あ
たため」調理したときよりも早く被加熱物の温度が上昇
する。例えば、サーモパイル15の検出値が1.8Vに
達する時間tで比較すると、1杯のごはんの場合は約6
0秒であるのに対して、4杯のごはんの場合は、約12
0秒となる。
【0023】そこで、1杯のごはんのときの時間t(6
0秒)と4杯のごはんのときの時間t(120秒)との
間の数値、例えば90秒を判定時間Taとし、時間tが
判定時間Taよりも大きいか否かによって、ごはんの量
を判定することができる。従って、この場合は、所定値
Vaが1.8V、判定時間Taが90秒となる。
【0024】また、図5では、1杯の牛乳(150g)
と4杯の牛乳(600g)を「牛乳あたため」調理した
ときのサーモパイル15の検出値と加熱時間tとの関係
を示している。そして、例えば、所定値Vaを1.8V
とすると、サーモパイル15の検出値が1.8Vに達す
る時間tは、1杯の牛乳の場合は約90秒であるのに対
して、4杯の牛乳の場合は、約150秒となる。そこ
で、この場合は、判定時間Taを90秒と150秒との
間の例えば125秒に設定し、この判定時間Taと時間
tとの比較結果に基づいて牛乳の量を判定することがで
きる。
【0025】更に、図6では、1本の酒(150g)と
4本の酒(600g)を「酒かん」調理したときのサー
モパイル15の出力値と加熱時間との関係とを示してい
る。そして、例えば、所定値Vaを1.7Vとすると、
サーモパイル15の検出値が1.7Vに達する時間t
は、1本の酒の場合は約50秒であるのに対して、4本
の酒の場合は、約100秒となる。そこで、この場合
は、判定時間Taを50秒と100秒との間の例えば7
5秒に設定し、この判定時間Taと時間tとの比較結果
に基づいて酒の量を判定することができる。
【0026】また、図7及び図8は、各種の被加熱物の
加熱終了時、即ち、被加熱物の内部温度が最適温度に達
したときのその内部温度とサーモパイル15の検出値
(即ち、被加熱物の表面温度)との関係について、本発
明者らが実験した結果を示している。ここでは、「あた
ため」調理の被加熱物としてごはん、みそ汁、肉じゃ
が、冷凍ごはん(ラップされたもの、以下、ラップ有
り)、ポタージュスープ(ラップ有り)、冷凍カレー
(ラップ有り)、シューマイ(ラップ有り)を、「飲み
物あたため」調理の被加熱物として酒、牛乳を例に挙げ
て示している。また、図7は被加熱物の重量が150g
の場合を、図8は被加熱物の重量が600gの場合を示
している。尚、図7及び図8に示す直線Aは、サーモパ
イル15の検出値に相当する内部温度を示している。
【0027】図7及び図8から明らかなように、被加熱
物の重量が小さいときは、サーモパイルにより検出され
た被加熱物の表面温度と内部温度との差が概ね小さく、
特に、ごはん、酒、牛乳の場合は表面温度と内部温度と
が略一致している。これに対して、被加熱物の重量が大
きいときは、被加熱物の表面温度と内部温度の差が大き
く、表面温度ほど内部温度が上昇していないことがわか
る。また、ラップされた被加熱物の場合は、表面温度と
内部温度の差は概ね大きくなる。
【0028】図7及び図8に基づいて、ごはんを「あた
ため」調理、「酒かん」調理、「牛乳あたため」調理を
実行したたときの加熱終了時の被加熱物の内部温度(最
適温度)と、表面温度(サーモパイル15の検出値)と
の関係を示すと図9のようになる。
【0029】そこで、制御回路16は、サーモパイル1
5の検出値が、判定された被加熱物の量に対応する値に
達すると加熱を終了する。例えば、1杯のごはんを「あ
たため」調理したときは、サーモパイル15の検出値が
1.85Vに達すると加熱を終了し、4杯のごはんを
「あたため」調理したときは、サーモパイル15の検出
値vが2.0Vに達すると加熱を終了する。
【0030】尚、上記したようにサーモパイルの検出値
が上記所定値Vaに達した時間に基づいて判定された被
加熱物の量に応じて加熱の終了を制御する。そのため、
上記所定値Vaは、少なくとも各調理メニューの実行時
における被加熱物の量が最小であるときの加熱終了時の
最適温度に対応するサーモパイルの検出値よりも小さく
設定することが必要である。即ち、所定値Vaは、「ご
はんあたため」の場合は、1.85Vよりも小さい値
に、「酒かん」の場合は、1.7Vよりも小さい値に、
「牛乳あたため」の場合は1.8Vよりも小さい値に設
定する必要がある。
【0031】このような本実施例によれば、サーモパイ
ル15により被加熱物そのものの表面温度を検出するよ
うに構成したので、被加熱物の量が少ない場合でも正確
に被加熱物の温度を検出することができる。
【0032】そして、加熱開始からサーモパイル15の
検出値が所定値Vaに達するまでの時間tと判定時間T
aとの比較に基づいて、被加熱物の量を判定するように
構成したので、重量センサを設けて被加熱物の量を検出
していた従来の構成に比べて構成を簡単にでき、コスト
ダウンを図ることができる。
【0033】しかも、上記所定値Vaや判定時間Ta
は、被加熱物の種類や調理メニューの内容に応じて設定
したため、各種の被加熱物や調理メニューに適した制御
を行うことができる。
【0034】また、本実施例においては、サーモパイル
15の検出値が、加熱終了温度に対応する値に達すると
加熱を終了するように構成した。このとき、被加熱物の
量が大きくなると被加熱物の表面温度と内部温度との差
が大きくなることを考慮して、被加熱物の量に応じて加
熱終了温度を設定した。そのため、被加熱物の量に関係
なく、その被加熱物の内部温度が最適温度となるときに
加熱を終了させることができる。
【0035】尚、本実施例においては、ごはんの「あた
ため」調理、「牛乳あたため」調理、「酒かん」調理に
ついて説明したが、その他の被加熱物を調理する場合も
同様に制御するものである。
【0036】次に、図10は本発明の第2の実施例を示
しており、第1の実施例と異なるところを説明する。こ
の第2の実施例では、判定時間Taを複数設けたところ
に特徴を有する。即ち、上記第1の実施例では、加熱調
理を開始してからサーモパイル15の検出値が所定値V
aに達するまでの時間tを、1つの判定値Vbと比較す
ることにより、被加熱物の量が少ないが多いかを判定し
た。これに対して、本実施例においては、加熱調理を開
始してからサーモパイル15の検出値が所定値Vaに達
するまでの時間tを、複数の判定時間Taと比較する。
【0037】図10は、1ないし3杯のごはんを「あた
ため」調理したときの、サーモパイル15の検出値と加
熱時間との関係を模式的に示したものである。ここで
は、判定時間Taとして、第1の判定時間Ta1及び第
2の判定時間Ta2が設定されている。この図10に示
すように、サーモパイル15の検出値が所定値Va(こ
こでは1.7V)に達する時間tが第1の判定時間Ta
1よりも小さい場合には、ごはんの量が1杯であると判
定できる。
【0038】また、時間tが、第1の判定時間Ta1よ
りも大きく第2の判定時間Ta2よりも小さい場合は、
ごはんの量が2杯であると判定できる。更に、時間tが
第2の判定時間Taよりも大きい場合には、ごはんの量
が3杯以上であると判定できる。
【0039】このような構成によれば、被加熱物の量の
判定精度が向上するため、より一層精度良く加熱を制御
することができる。尚、ここでは、ごはんの「あたた
め」調理の場合を例に挙げて説明したが、「酒かん」調
理や「牛乳あたため」調理等、他の調理メニューを実行
する場合、或いは、その他の被加熱物を「あたため」調
理する場合も同様に複数の判定時間Taを設定すること
ができる。また、判定時間Taは2個の限らず3個以上
設けることも可能である。
【0040】図11は本発明の第3の実施例を示してい
る。この第3の実施例では、加熱開始からサーモパイル
15の検出値が所定値Vaに達する時間tに基づいて被
加熱物の量を判定することに代えて、加熱開始から所定
時間Tb経過したときのサーモパイル15の検出値に基
づいて被加熱物の量を判定している。
【0041】図11は、1ないし3杯のごはんを「あた
ため」調理したときの、サーモパイル15の検出値と加
熱時間との関係を模式的に示したものである。この図1
1に示すように、加熱開始から所定時間Tb経過したと
きのサーモパイル15の検出値はごはんの量に応じて異
なる。そこで、加熱開始から所定時間Tb経過したとき
のサーモパイル15の検出値と判定値Vbと比較するこ
とによりごはんの量を判定することができる。
【0042】即ち、加熱開始から所定時間Tb経過した
ときのサーモパイル15の検出値が第1の判定値Vb1
よりも小さい場合にはごはんは1杯であると判定でき
る。またサーモパイル15の検出値が第1の判定値Vb
1以上で第2の判定値Vb2よりも小さい場合には、ご
はんは2杯であると判定できる。更に、サーモパイル1
5の検出値vが第2の判定値Vb2以上である場合に
は、ごはんは3杯であると判定できる。
【0043】従って、このような構成においても第2の
実施例と同様の作用効果を得ることができる。尚、ここ
では、ごはんの「あたため」調理の場合を例に挙げて説
明したが、「酒かん」調理や「牛乳あたため」調理を実
行する場合、或いはその他の被加熱物を「あたため」調
理する場合も同様に制御することができる。この場合、
所定時間Tb及び判定値Vbは、調理メニューや被加熱
物の種類に応じて設定する。また、上記第3の実施例に
おいては2つの判定値を設けたが、判定値は1個でも良
く或いは3個以上でも良い。
【0044】ところで、ごはんを「あたため」調理する
場合、そのごはんが冷蔵保存されていたか室温保存され
ていたかによって加熱開始時の温度(以下、初期温度)
が異なる。初期温度が異なると、その分、加熱開始から
所定時間Tb経過したときの温度も異なる。図12は、
冷蔵保存されたごはん(初期温度が約10℃)と、室温
保存されたごはん(初期温度が約20℃)を「あたた
め」調理したときのサーモパイル15の検出値と加熱時
間との関係を示している。
【0045】そこで、第4の実施例においては、加熱開
始から所定時間Tb経過したときのサーモパイル15の
検出値を、被加熱物の初期温度に応じた判定値Vbと比
較するように構成した。即ち、ごはんの「あたため」調
理が実行されると、まず、制御回路16はサーモパイル
15により検出された被加熱物の初期温度に基づいて冷
蔵コース或いは室温コースのいずれかを実行する。そし
て、冷蔵コースが実行された場合には、加熱開始から所
定時間Tb経過したときのサーモパイル15の検出値を
冷蔵コース用の判定値Vlow と比較し、その結果に基づ
いて被加熱物の量を判定する。また、室温コースが実行
された場合には、加熱開始から所定時間Tb経過したと
きのサーモパイル15の検出値を室温コース用の判定値
Vhighと比較し、その結果に基づいて被加熱物の量を判
定する。
【0046】このような構成によれば、被加熱物が室温
保存されていたか冷蔵保存されていたかに関わらず、被
加熱物の量を正確に判定することができるので、被加熱
物に適した加熱調理を実行することができる。
【0047】尚、本実施例においては、初期温度に応じ
て冷蔵コース、室温コースを実行するように構成した
が、この他、冷凍保存された被加熱物に対応する冷凍コ
ースを設けることも良い構成である。また、初期温度に
応じて判定値Vbを加減するように構成しても良い。
【0048】また、ここでは、ごはんの「あたため」調
理の場合を例に挙げて説明したが、「酒かん」調理や
「牛乳あたため」調理並びにその他の被加熱物にも適用
できる。更に、本実施例は、加熱開始からサーモパイル
15の検出値が所定値Vaに達する時間tと判定時間T
aとの比較に応じて加熱を制御する場合にも適用でき
る。この場合は、初期温度に応じて所定値Vaを加減す
る。
【0049】図13ないし図16は、本発明の第5の実
施例を示しており、上記第1の実施例と異なるところを
説明する。この第5の実施例では、サーモパイル15の
検出する被加熱物の温度が加熱終了温度に達したときに
加熱を終了することに代えて、判定された被加熱物の量
に応じた加熱時間で調理を実行するように構成した。
【0050】各調理メニューを実行する場合の加熱時間
は、被加熱物の量に応じて異なる。また、被加熱物の量
に適した加熱時間は、実験等により予め求めることがで
きる。まず、図13は、根菜類、例えばじゃがいもを
「ゆでもの」調理したときのサーモパイル15の検出値
と加熱時間との関係について本発明者等が実験した結果
を示している。ここでは、1個のじゃがいも及び4個の
じゃがいもを「ゆでもの」調理したときを示している。
【0051】本発明者らの調査によれば、1個のじゃが
いもの「ゆでもの」調理の加熱時間は約4分、4個のじ
ゃがいもの「ゆでもの」調理の加熱時間は約14分であ
ることがわかっているが、図13に示すように、じゃが
いもを「ゆでもの」調理したときは、加熱時間が経過す
る前に被加熱物の表面温度(即ちサーモパイル15の検
出値)が加熱終了温度に達する。
【0052】一方、図15は、冷凍食品として冷凍ごは
ん及び冷凍カレーを「あたため」調理したときのサーモ
パイル15の検出値と加熱時間との関係について本発明
者等が実験した結果を示している。ここでは、150g
の冷凍ごはん及び冷凍カレーを「あたため」調理したと
き、600gの冷凍ごはん及び冷凍カレーを「あたた
め」調理したときを例に挙げて示している。
【0053】本発明者らの調査によれば、150gの冷
凍ごはんの「あたため」調理の加熱時間は約3分30
秒、600gの冷凍ごはんの「あたため」調理の加熱時
間は約11分30秒であることがわかっている。しか
し、この場合も、加熱時間が経過する前に被加熱物の表
面温度が加熱終了温度に達する。尚、具体的な数値は示
さないが、冷凍カレーの場合も同様である。
【0054】そのため、上記したような被加熱物を加熱
調理する場合に、サーモパイル15の検出値が加熱終了
温度に対応する値に達することに基づいて加熱を終了す
ると、実際には被加熱物の加熱は完了していないことに
なる。そこで、本実施例においては、判定された被加熱
物の量に対応する加熱時間経過すると、加熱を終了する
ように構成した。
【0055】尚、図14は、1ないし4個のじゃがいも
を「ゆでもの」調理したときのサーモパイル15の検出
値と加熱時間との関係を模式的に示したものである。こ
の場合は、加熱開始からサーモパイル15の検出値が所
定値Va(この場合は2.0V)に達するまでの時間t
を第1の判定時間Ta1(60秒)、第2の判定時間T
a2(90秒)、第3の判定時間Ta3(120秒)と
比較することにより、じゃがいもの個数を判定する。そ
して、判定された個数に適した加熱時間で「ゆでもの」
調理を実行する。具体的には、じゃがいも1個の場合は
4分、2個の場合は7分30秒、3個の場合は10分3
0秒、4個の4個の場合は14分に設定されている。
【0056】また、図16は、150g,300g,4
50g,600gの冷凍ごはんを「あたため」調理した
ときのサーモパイル15の検出値と加熱時間との関係を
模式的に示したものである。この場合は、加熱開始から
サーモパイル15の検出値が所定値Va(この場合は
2.0V)に達するまでの時間tを、第1の判定時間T
a1(200秒)、第2の判定時間Ta2(300
秒)、第3の判定時間Ta3(400秒)と比較するこ
とにより、冷凍ごはんの量を判定する。そして、判定さ
れた冷凍ごはんの量に適した加熱時間で「あたため」調
理を実行する。具体的には、150gの冷凍ごはんの場
合は3分30秒、300gの冷凍ごはんの場合は6分、
450gの冷凍ごはんの場合は9分30秒、600gの
冷凍ごはんの場合は11分30秒に設定されている。
【0057】このような構成によれば、被加熱物の加熱
が十分行われていないときに加熱を終了してしまうとい
う不具合が生じることがない。尚、本発明は、上記第1
ないし第4の実施例に示した、サーモパイル15の検出
値が加熱終了温度に対応する値に達した時点で加熱を終
了することが可能な被加熱物を加熱調理する場合にも適
用できる。
【0058】図17及び図18は、本発明の第6の実施
例を示しており、上記第5の実施例と異なるところを説
明する。本実施例においては、加熱開始からサーモパイ
ル15の検出値が所定値Vaに達するまでの時間tを所
定の演算式に代入することにより被加熱物の重量を演算
するように構成したところに特徴を有する。
【0059】例えば、図17及び図18は、上記第5の
実施例において説明したじゃがいもを「ゆでもの」調理
したとき及び冷凍ごはんを「あたため」調理したとき
の、加熱開始からサーモパイル15の検出値が所定値V
aに達するまでの時間tと被加熱物の重量w(g)との
関係を示す図である。
【0060】このように、時間tと被加熱物の重量との
間に相関がある。具体的には、図17から、時間tとじ
ゃがいもの重量wとの間には次の式(1)の関係を有す
ることがわかった。 w=5×t−100……(1)
【0061】また、図18からに、時間tと冷凍ごはん
の重量wとの間には、次の式(2)の関係があることが
わかった。 w=1.36×t−13……(2)
【0062】そこで、本実施例においては、制御回路1
6のマイクロコンピュータが備える例えばROMに、各
調理メニュー及び被加熱物に対応する演算式を記憶し、
調理メニュースイッチ7bからの操作信号に基づいて演
算式を読み出す。そして、加熱開始からサーモパイル1
5の検出値が所定値Vaに達するまでの時間tを、読出
した演算式に代入することにより被加熱物の重量を演算
するように構成している。
【0063】従って、本実施例では、被加熱物の量とし
て個数や、150g、300g、450g……というよ
うな不連続な数値の重量を検出するのではなく、連続量
としての重量を検出することができる。
【0064】ところで、図示はしないが、本発明者等の
調査によれば、被加熱物の重量と加熱時間Tとの間にも
相関があり、例えばじゃがいもを「ゆでもの」調理する
場合は、重量wと加熱時間Tとの間には、次の式(3)
の関係を有することが分かった。 T=1.34×w+39……(3)
【0065】従って、上記した重量を算出するための演
算式と共に、加熱時間を算出するための演算式を制御回
路16のROMに記憶し、被加熱物の重量から加熱時間
を演算により求めるように構成することができる。この
ような構成によれば、被加熱物の重量に最適な加熱時間
で加熱することができるため、加熱制御の精度が向上す
る。
【0066】尚、上記した各実施例においては、サーモ
パイル15の検出値が所定値Vaに達するまでの時間t
や、加熱開始から所定時間Tb経過したときのサーモパ
イル15の検出値に基づいて被加熱物の量を判定するよ
うに構成したが、この他、サーモパイル15の検出値の
単位時間当たりの変化率に基づいて被加熱物の量を判定
するように構成することも可能である。
【0067】例えば、上記第1の実施例において説明し
た、ごはんの「あたため」調理実行時におけるサーモパ
イル15の検出値と加熱時間との関係を示す図4を参照
して説明する。この図4に示すように、1杯のごはんを
「あたため」調理したときの加熱開始から50秒経過す
るまでのサーモパイル15の検出値の変化率rは、 r=(1.75−1.5)/50=0.005 となる。
【0068】一方、4杯のごはんを「あたため」調理し
たときの加熱開始から50秒経過するまでのサーモパイ
ルの検出値の変化率rは、 r=(1.6−1.5)/50=0.002 となる。
【0069】従って、1杯のごはんの場合の変化率r
と、4杯のごはんの場合の変化率rとの間の数値、例え
ば0.0035を判定値とし、この判定値と変化率とを
比較することによりごはんの量を判定することができ
る。
【0070】尚、この場合も、設定された調理メニュー
や被加熱物の種類によって判定値を異ならせることはも
ちろんである。また、加熱開始から所定時間経過したと
きの変化率に代えて、所定の加熱時間経過したときから
一定時間内における変化率としても良い。
【0071】更に、上記各実施例においては、サーモパ
イル15の検出結果に基づいて被加熱物の量を判定する
ように構成したが、制御回路16は、被加熱物の量を具
体的に判定していなくても良い。即ち、サーモパイル1
5の検出結果に応じてその後の加熱時間や加熱終了温度
を調節するように構成することもできる。
【0072】更にまた、上記各実施例では、調理メニュ
ー設定手段及び被加熱物設定手段のいずれも備え、調理
メニュー及び被加熱物の種類を設定する構成としたが、
どちらか一方の設定手段のみを備える加熱調理器にも適
用できる。
【0073】また、本発明は、上記し且つ図面に示した
実施例に限定されるものではなく、適宜の組み合わせが
可能である。更に、赤外線センサとしては、サーモパイ
ルの他、焦電形赤外線センサを用いても良い。焦電形赤
外線センサはサーモパイルよりも精度が劣るがコストを
低く抑えることができる。
【0074】更にまた、本発明は、マイクロ波調理のみ
を行う電子レンジの他、オーブン調理やグリル調理が可
能なヒータ付電子レンジ、或いはヒータ調理のみを行う
電気オーブンなどにも適用できるものである。
【0075】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の加熱調理器は、被加熱物の表面温度を検出する非接触
形の赤外線温度センサを備え、この赤外線温度センサの
検出する被加熱物の温度上昇度に基づいて加熱手段を制
御するように構成したので、被加熱物の量が少なかった
り、冷凍食品のように0℃以下となる被加熱物を加熱す
る場合であって、被加熱物の表面温度を正確に検出する
ことができる。そのため、被加熱物の重量を検出する構
成を省略しても精度良く加熱を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック線図
【図2】電子レンジを遠近画法で示す正面図
【図3】横断平面図
【図4】ごはんの「あたため」調理実行時におけるサー
モパイルの検出値と加熱時間との関係を示す図
【図5】「酒かん」調理実行時におけるサーモパイルの
検出値と加熱時間との関係を示す図
【図6】「牛乳あたため」調理実行時におけるサーモパ
イルの検出値と加熱時間との関係を示す図
【図7】被加熱物の重量が150gの場合の加熱終了時
のサーモパイルの検出値と被加熱物の内部温度との関係
を示す図
【図8】被加熱物の重量が600gの場合の加熱終了時
のサーモパイルの検出値と被加熱物の内部温度との関係
を示す図
【図9】加熱終了時の被加熱物の内部温度と表面温度と
の関係を示す図
【図10】本発明の第2の実施例を説明するためのもの
で、ごはんの「あたため」調理実行時におけるサーモパ
イルの検出値と加熱時間との関係を模式的に示す図
【図11】本発明の第3の実施例を説明するためのもの
で、ごはんの「あたため」調理実行時におけるサーモパ
イルの検出値と加熱時間との関係を模式的に示す図
【図12】本発明の第4の実施例を示し、室温保存され
ていたごはん及び冷蔵保存されていたごはんの「あたた
め」調理実行時のサーモパイルの検出値と加熱時間との
関係を比較して示す図
【図13】本発明の第5の実施例を示し、じゃがいもの
「ゆでもの」調理実行時におけるサーモパイルの検出値
と加熱時間との関係を示す図
【図14】じゃがいもの「ゆでもの」調理実行時におけ
るサーモパイルの検出値と加熱時間との関係を模式的に
示す図
【図15】冷凍ごはん及び冷凍カレーの「あたため」調
理調理実行時におけるサーモパイルの検出値と加熱時間
との関係を示す図
【図16】冷凍ごはんの「あたため」調理調理実行時に
おけるサーモパイルの検出値と加熱時間との関係を模式
的に示す図
【図17】本発明の第6の実施例を示し、じゃがいもを
「ゆでもの」調理したときの、加熱開始からサーモパイ
ルの検出値が所定値Vaに達するまでの時間tと被加熱
物の重量wとの関係を示す図
【図18】冷凍ごはんを「あたため」調理したときの、
加熱開始からサーモパイルの検出値vが所定値Vaに達
するまでの時間tと被加熱物の重量wとの関係を示す図
【符号の説明】
図中、10はマグネトロン(加熱手段)、7bは調理メ
ニュースイッチ(調理メニュー設定手段,被加熱物設定
手段)、15はサーモパイル(赤外線温度センサ)、1
6は制御回路(制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 6/68 350 H05B 6/68 350C

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物が収容される加熱調理室と、 前記被加熱物を加熱する加熱手段と、 前記被加熱物の表面温度を検出する非接触形の赤外線温
    度センサと、 この赤外線温度センサの検出する被加熱物の温度上昇度
    に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 制御手段は、加熱開始から赤外線温度セ
    ンサによる検出値が所定値に達するまでの時間と判定時
    間との比較に基づいて加熱手段を制御することを特徴と
    する請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 判定時間は、複数設定されていることを
    特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 判定時間は、赤外線温度センサにより検
    出された被加熱物の初期温度に応じて設定されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 判定時間は、被加熱物の種類に応じて設
    定されていることを特徴とする請求項請求項2記載の加
    熱調理器。
  6. 【請求項6】 制御手段は、加熱開始から所定時間経過
    したときの赤外線温度センサの検出値と判定値との比較
    に基づいて加熱手段を制御することを特徴とする請求項
    1記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 判定値は複数設定されていることを特徴
    とする請求項6記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 判定値は、赤外線温度センサにより検出
    された被加熱物の初期温度に応じて設定されていること
    を特徴とする請求項6記載の加熱調理器。
  9. 【請求項9】 判定値は、被加熱物の種類に応じて設定
    されていることを特徴とする請求項6記載の加熱調理
    器。
  10. 【請求項10】 制御手段は、赤外線温度センサにより
    検出された被加熱物の温度の単位時間当たりの変化率に
    応じて加熱手段を制御することを特徴とする請求項1記
    載の加熱調理器。
  11. 【請求項11】 調理メニューを設定するための調理メ
    ニュー設定手段と被加熱物の種類を設定するための被加
    熱物設定手段の少なくとも一方を備え、制御手段は、設
    定された調理メニューや被加熱物の種類に応じて加熱手
    段を制御することを特徴とする請求項10記載の加熱調
    理器。
  12. 【請求項12】 制御手段は、赤外線温度センサにより
    検出された被加熱物の温度に応じて加熱の終了を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  13. 【請求項13】 調理メニューを設定するための調理メ
    ニュー設定手段と被加熱物の種類を設定するための被加
    熱物設定手段の少なくとも一方を備え、制御手段は、設
    定された調理メニューや被加熱物の種類に応じて加熱の
    終了を制御することを特徴とする請求項12記載の加熱
    調理器。
  14. 【請求項14】 制御手段は、赤外線温度センサの検出
    する被加熱物の温度上昇度に基づいて加熱時間を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  15. 【請求項15】 調理メニューを設定するための調理メ
    ニュー設定手段と被加熱物の種類を設定するための被加
    熱物設定手段の少なくとも一方を備え、 制御手段は、設定された調理メニューや被加熱物の種類
    に応じて加熱時間を制御することを特徴とする請求項1
    4記載の加熱調理器。
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