JP2527601B2 - 調理器の保温運転方法 - Google Patents

調理器の保温運転方法

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JP2527601B2 JP63124603A JP12460388A JP2527601B2 JP 2527601 B2 JP2527601 B2 JP 2527601B2 JP 63124603 A JP63124603 A JP 63124603A JP 12460388 A JP12460388 A JP 12460388A JP 2527601 B2 JP2527601 B2 JP 2527601B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子レンジ等の調理器において、加熱手段
により調理設定温度で加熱調理した被調理物を保温する
調理器の保温運転方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、調理器において、種々の機能を備えたものが
考えられており、例として保温機能を備えた電子レンジ
であり、この種の電子レンジはマイクロコンピユータ
(以下マイコンという)を備え、マイコンによりマグネ
トロンの出力を制御し、被調理物を調理設定温度で調理
したのち、マグネトロンを所定の出力で所定時間駆動
し、被調理物を保温するようになつている。
ところが、この場合、被調理物の量の多少によつて、
被調理物の保温温度がばらつき、被調理物の量が少ない
場合には、被調理物の保温温度が高くなりすぎて、良好
に仕上がつた被調理物が乾燥し,あるいは焦げたり、ス
ープの場合には表面に膜が生じるなど、仕上がり状態が
大きく損われ、逆に被調理物の量が多い場合には、被調
理物の保温温度が低くなりすぎて、被調理物が冷めてし
まい,仕上り状態が損われるという不都合が生じる。
そこで、たとえば特開昭54−93238号公報(H05B 9/0
6)に記載のように、保温温度を一定にして保温するこ
とが考えられるが、被調理物の種類に関係なく,常に同
一の保温温度で保温されるため、被調理物によつては、
仕上がり状態が大きく損われることがある。
一方、被調理物の仕上り状態が損われることを防止す
るために、特開昭54−93239号公報(H05B 9/06)に記載
のように、保温温度も可変設定できるようにすることが
考えられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、保温温度を設定する際に、設定ミスをした場
合、たとえば調理設定温度よりも保温設定温度が高い
と、保温段階で被調理物が過加熱調理され、酒や牛乳の
場合には熱すぎて飲めなくなり、保温設定温度が低すぎ
ると、被調理物が冷めてしまい、再加熱しなければなら
ず、保温温度の設定ミスによる被調理物の仕上がり状態
の低下を防止することはできないという問題点がある。
そこで、本発明は前記の諸点に留意してなされ、被調
理物の仕上がり状態を損うことなく,被調理物を保温で
きるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
つぎに、前記目的を達成するために、本発明の調理器
の保温運転方法では、加熱手段により、調理設定温度で
加熱調理した被調理物を保温する際に、前記調理設定温
度が基準温度よりも高いときに、前記被調理物を前記基
準温度で保温し、前記調理設定温度が前記基準温度より
も低いときに、前記被調理物を前記調理設定温度で保温
することを特徴としている。
さらに、加熱手段により、被調理物を調理設定温度で
加熱調理したのち、前記被調理物を保温設定温度で保温
する調理器の保温運転方法において、 前記調理設定温度が基準温度よりも高いときに、 (i)前記保温設定温度が前記調理設定温度よりも高け
れば、前記保温設定温度を前記調理設定温度に変更して
前記被調理物を保温し、 (ii)前記保温設定温度が、前記調理設定温度よりも低
く,かつ前記基準温度よりも低ければ、前記保温設定温
度を前記基準温度に変更して前記被調理物を保温し、 (iii)前記保温設定温度が、前記調理設定温度よりも
低く,かつ前記基準温度よりも高ければ、前記保温設定
温度で前記被調理物を保温し、 前記調理設定温度が前記基準温度よりも低いときに、
前記保温設定温度を前記調理設定温度に変更して前記被
調理物を保温することが効果的である。
〔作用〕
従つて、本発明によると、基準温度(たとえば食べご
ろ温度とされている70℃)よりも高温の調理設定温度で
加熱調理されたシチユー,グラタンなどの被調理物は、
前記基準温度で保温され、熱すぎたり,冷めすぎること
なく、適当な温度で保温されることになり、これとは逆
に基準温度よりも低温の調理設定温度で加熱調理された
酒,牛乳,茶碗蒸しなどの被調理物は、前記調理設定温
度で保温され、加熱しすぎることもなく、被調理物の仕
上り状態が損われることなく,被調理物が保温される。
また、被調理物を保温設定温度で保温する機能を有す
る場合に、調理設定温度が基準温度よりも高く、保温設
定温度が調理設定温度よりも高く設定されたとき,及び
保温設定温度が基準温度よりも低く設定されたとき、保
温設定温度の設定ミスとして,それぞれ保温設定温度が
調理設定温度及び基準温度に変更されて保温され、保温
設定温度の設定ミスによる被調理物の仕上がり状態の低
下が防止され、調理設定温度,保温設定温度,基準温度
の順に順次低くなるように保温設定温度が設定されたと
きには、保温設定温度の設定ミスではないとして,保温
設定温度のままで保温され、さらに調理設定温度が基準
温度よりも低いときには、保温設定温度に関係なく,保
温設定温度が調理設定温度に変更されて保温される。
〔実施例〕
つぎに、本発明を、電子レンジに適用した実施例を示
す図面とともに詳細に説明する。
(実施例1) まず、1実施例を示した第1図ないし第4図について
説明する。
概略構成を示す第1図において、(1)はキー入力,
表示出力,温度入力などの制御を行うマイクロコンピユ
ータ(以下マイコンという)、(2)はスタートキー,
温度キー,数字キーなどを備えたキーボード、(3)は
調理設定温度,調理時間,保温時間,現在時刻などを表
示する表示部、(4)は調理庫ドアの開,閉を検知する
ドア検知スイツチ、(5)は被調理物の温度を検出する
温度検出手段、(6)はブザー、(7)は庫内灯、
(8)は加熱手段であるマグネトロンであり、ブザー
(6),庫内灯(7)と共に、マイコン(1)により制
御され、被調理物の加熱調理及び保温を行う。
なお、マイコン(1)は調理プログラム,調理データ
等を記憶するRAMを内蔵しており、キーボード(2)の
キー操作により入力された調理設定温度が所定の記憶エ
リアに記憶されるようになつている。
つぎに、実施例1の動作について、第2図のフローチ
ヤートを用いて説明する。
第2図に示すように、ステツプS1で調理設定温度など
の調理に必要なデータや調理に関するフラグ類を記憶し
ているマイコン(1)のRAMがクリアされ、ステツプS2
で、調理に関するキーの入力があるかどうかが判別さ
れ、キー入力であればステツプS3に移行し、キー入力が
なければステツプS4に移行する。
そして、ステップS3では、操作されたキーボード
(2)のキーに関するデータが前記RAMに記憶され、た
とえば温度運転のための温度キーが操作され、続いて
“8",“5"の数字キーが操作されると、表示部(3)に
調理設定温度として“85℃”が表示されると共に、前記
RAMの調理設定温度記憶エリアに、調理設定温度T1とし
て“85"という数値が記憶され、再びステツプS2に戻
る。
一方、ステツプS4では、キーボード(2)のスタート
キーの入力の有無が判別され、スタートキーの操作があ
れば、ステツプS5で、調理庫ドアのチエツクや、調理に
必要なデータが設定されているかなどのスタートチエツ
クが行われ、チエツクの結果が良(OK)であれば、加熱
調理が開始され、チエツクの結果が否(NG)であれば、
ステツプS2に戻る。
つぎに、加熱調理が開始されると、ステツプS6で、実
行中の処理が加熱調理の時間運転であれば、調理時間の
カウントダウンが行われ、保温処理であつても、同様に
保温時間のカウントダウンが行われ、ステツプS7では、
カウントダウンが終了したかどうかの判別が行われ、終
了であれば前記ステツプS1に戻り、調理等に関する前記
RAMの記憶データ等がクリアされ、終了でなければ、ス
テツプS8に移行して調理庫ドアの開閉がチエツクされ、
ドアが開いていれば、次のステツプS9で、保温中である
ことを示すHOLDフラグが“1"にセツトされているかどう
かが判別され、HOLDフラグがセツトされていれば、保温
動作を取り消すために前記ステツプS1に戻つて保温が中
止され、HOLDフラグがセツトされていなければ、ステツ
プS10において、中断中を示すINTフラグが“1"にセツト
されたのち、前記ステツプS2に戻つて保温が中断され、
スタートキーの再入力待ちとなる。
また、前記ステツプS8のチエツクにより、ドアが閉じ
ていれば、ステツプS11に移行し、ステツプS11で、実行
中の処理が温度運転か又は時間運転かの判別,即ち温度
運転であることを示すTPフラグが“1"にセツトされてい
るかどうかの判別がなされ、TPフラグがセツトされてい
なければ、時間運転であるとしてステツプS6に戻り、そ
のまま時間運転が継続され、TPフラグが“1"にセツトさ
れていれば、温度運転であるとしてステツプS12におい
て、被調理物の温度が測定され、前記RAMの測定温度記
憶エリアに測定温度T2が記憶され、次のステツプS13に
おいて、保温中を示すHOLDフラグが“1"にセツトされて
いるかがチエツクされ、HOLDフラグがセツトされていな
ければ、保温中ではなく,加熱調理の温度運転であると
して、ステツプS14に移行する。
そして、ステツプS14では、測定温度T2と調理測定温
度T1の比較が行われ、測定温度T2が調理設定温度T1に到
達しておらず、T2≧T1を満足しなければ、ステツプS6に
戻り、ステツプS14で、測定温度T2が調理設定温度T1を
越え、T2≧T1であれば、次のステツプS15において、保
温中であることを示すHOLDフラグが“1"にセツトされ
る。
つぎにステツプ16において、調理設定温度T1と基準温
度(ここでは食べごろ温度とされている70℃とする)と
が比較され、T1≧70であれば、次のステツプS17におい
て、前記RAMの調理設定温度記憶エリアに記憶されてい
る調理設定温度T1として、“70"という数値が記憶さ
れ、その後ステツプS16の比較においてT<70である場
合と同様に、ステツプS18において、保温処理の時間が
設定されたのち、前記ステツプS6に戻り、保温処理の時
間運転が継続される。
一方、前記ステツプS13のチエツクにおいて、HOLDフ
ラグがセツトされていれば、ステツプS19に移行し、ス
テツプS19において、測定温度T2と保温温度である調理
設定温度T1との比較が行われ、T2≧T1であれば、ステツ
プS20においてマグネトロン(8)がOFFされ、逆にT2<
T1であれば、ステツプS21において、マグネトロン
(8)がONされ、ステツプS20及びS21の経過後、再び前
記ステツプS6に戻る。
従つて、調理設定温度T1が基準温度の70℃より高い
(T1≧70)場合、第3図に示すように、加熱調理開始か
らtc時間後に、被調理物の温度が調理設定温度T1に達し
たのち、基準温度の70℃で保温時間であるtp時間,被調
理物の保温が行われ、調理設定温度T1が基準温度より低
い(T1<70)場合、第4図に示すように、調理設定温度
T1でtp時間,被調理物の保温が行われる。
このように、前記実施例によると、基準温度の70℃よ
りも高温の調理設定温度T1で加熱調理されたシチユー,
グラタンなどの被調理物は、基準温度の70℃で保温され
るため、熱すぎたり,冷めすぎることなく、適当な温度
でこれらの被調理物を保温することができ、これとは逆
に基準温度の70℃よりも定温の調理設定温度T1で加熱調
理された酒,牛乳,茶碗蒸しなどの被調理物は、調理設
定温度T1で保温されるため、加熱しすぎることを防止で
き、被調理物の仕上り状態を損うことなく,被調理物を
保温することができる。
(実施例2) つぎに、実施例2を示した第5図について説明する。
なお、実施例2における電子レンジの概略構成は、前
記した第1図と同じであり、この場合マイコン(1)の
機能として、前記した調理設定温度の設定機能に加えて
保温設定温度の設定機能を有する点、及びキーボード
(2)が保温キーを有する点が、前記した実施例1と異
なりキーボード(2)のキー操作により入力された保温
設定温度がマイコン(1)の内蔵RAMの所定のエリアに
記憶されるようになつている。
そして、動作について説明すると、第5図に示すよう
に、ステツプS1で、調理設定温度や保温設定温度などの
調理に必要なデータや調理に関するフラグ類を記憶して
いるマイコン(1)のRAMがクリアされ、ステツプS2
で、キーボード(2)の温度キーの入力があるかどうか
が判別され、温度キーの入力があれば、ステツプS3にお
いて温度運転であることを示すTPフラグが“1"にセツト
されたのち,ステツプS2に戻り、温度キーの入力がなけ
れば、ステツプS4に移行する。
ステツプS4では、保温温度を設定するための保温キー
の入力があるかどうかが判別され、保温キーの入力があ
れば、ステツプS5で、温度運転のための温度が設定済で
あることを示すTPFフラグが“1"にセツトされているか
どうかが判別され、TPFフラグがセツトされていれば、
ステツプS6で、保温キーが入力されたことを示すHDSフ
ラグが“1"にセツトされたのち、ステツプS2に戻り、TP
Fフラグがセツトされていなければ、ステツプS2に戻
る。
一方、前記ステツプS4の判別により、保温キーの入力
がなければ、ステツプS7に移行し、ステツプS7で、温度
運転時の調理温度や保温温度の設定のための数字キーの
入力があるかどうかが判別され、数字キーの入力があれ
ば、ステツプS8で、TPフラグが“1"にセツトされている
かどうかがチエツクされ、TPフラグがセツトされていな
ければステツプS2に戻り、TPフラグがセツトされていれ
ば、ステツプS9において、HDSフラグが“1"にセツトさ
れているかどうかがチエツクされ、HDSフラグがセツト
されていなければ、ステツプS10で、入力された数字キ
ーによる温度データが、前記RAMの第1の設定温度記憶
エリアに調理設定温度TAとして記憶されたのち、ステツ
プS11でTPFフラグが“1"にセツトされてステツプ2に戻
る。
また、HDSフラグがセツトされていれば、ステツプS12
で、入力された数字キーによる温度データが、前記RAM
の第2の設定温度記憶エリアに保温設定温度TBとして記
憶されたのち、ステツプS13で、保温設定温度が設定済
であることを示すHDSFフラグが“1"にセツトされてステ
ツプS2に戻る。
ところで、前記ステツプS7の判別により、数字キーの
入力がなければ、ステツプS14に移行し、スタートキー
の入力があるかどうかが判別され、スタートキーの入力
がなければステツプS2に戻り、スタートキーの入力があ
れば、ステツプS15でHDSFフラグが“1"にセツトされて
いるかどうかがチエツクされ、HDSFフラグがセツトされ
ていればステツプS16に移行し、ステツプS16で、調理設
定温度TAと基準温度TC(ここでは50℃とする)とが比較
され、TA≧TCであれば、次のステツプS17において、保
温設定温度TBと調理設定温度TAとが比較され、TB≧TAで
あれば、前記ステツプS16の比較結果がTA<TCである場
合と同様、スツテプS18において、保温設定温度TBが調
理設定温度TAに置き換え変更される。
一方、前記ステツプS17の比較結果がTB<TAであれ
ば、ステツS19において、保温設定温度TBと基準温度TC
との比較が行われ、TB≧TCでないとき,即ちTB<TCであ
れば、次のステツプS20で保温設定温度TBが基準温度TC
に置き換え変更される。
また、前記ステツプS15のチエツクにより、HDSFフラ
グがセツトされていなければ、ステツプS21において、
調理設定温度TAと基準温度TCとが比較され、TA≧TCなら
ばステツプS20に戻り、TA<TCならばステツプS18に戻
る。
そして、前記ステツプS18及びS20の経過後、ステツプ
S22に移行して調理あるいは保温運転の処理が行われ、
時間運転であれば設定時間のカウントダウン及びパワー
コントロールなどが行われ、次のステツプS23でカウン
トダウンが終了したかどうかの判別が行われ、終了であ
れば前記ステツプS1に戻り、調理等に関する前記RAMの
記憶データ等がクリアされ、終了でなければ、ステツプ
S24に移行して調理庫ドアの開閉がチエツクされ、ドア
が開いていれば、次のステツプS25で、保温中であるこ
とを示すHOLDフラグが“1"にセツトされているかどうか
が判別され、HOLDフラグがセツトされていれば、保温動
作を取り消すために前記ステツプS1に戻つて保温が中止
され、HOLDフラグがセツトされていなければ、前記ステ
ツプS2に戻つて保温が中断され、スタートキーの再入力
待ちとなる。
一方、前記ステツプS24のチエツクにより、ドアが閉
じていれば、ステツプS26に移行し、ステツプS26で、被
調理物の温度が測定され、前記RAMの測定温度記憶エリ
アに測定温度TDが記憶され、次のステツプS27におい
て、保温中を示すHOLDフラグが“1"にセツトされている
かどうかがチエツクされ、HOLDフラグがセツトされてい
なければステツプS28に移行し、ステツプS28において測
定温度TDと調理設定温度TAとが比較される。
このとき、測定温度TDが調理設定温度TAに達しておら
ず、TD<TAであれば前記ステツプS22に戻り、測定温度T
Dが調理設定温度TAを越え、TD≧TAであれば、次のステ
ツプS29において、保温中であることを示すHOLDフラグ
が“1"にセツトされたのち、ステツプS30で保温処理の
時間即ち保温時間が設定され、前記ステツプS22に戻
り、保温処理の時間運転が継続される。
ところで、前記ステツプS27のチエツクにおいて、HOL
Dフラグがセツトされていれば、ステツプS31に移行し、
ステツプS31において、測定温度TDと保温設定温度TBと
が比較され、TD≧TBであれば、ステツプS32においてマ
グネトロン(8)がOFFされ、逆にTD<TBであれば、ス
テツプS33においてマグネトロン(8)がONされ、ステ
ツプS32及びS33の経過後、再び前記ステツプS22に戻
る。
従つて、前記実施例によると、被調理物を保温設定温
度で保温する機能を有する場合に、調理設定温度TAが基
準温度TCよりも高く(TA≧TC)、保温設定温度TBが調理
設定温度TAよりも高く(TB≧TA)設定されたとき,及び
保温設定温度TBが基準温度TCよりも低く(TB<TC)設定
されたときには、保温設定温度TBの設定ミスとして,そ
れぞれ保温設定温度TBが調理設定温度TA及び基準温度TC
に変更されて保温されるため、保温設定温度TBの設定ミ
スによる被調理物の仕上がり状態の低下を防止すること
ができる。
一方、調理設定温度TA,保温設定温度TB,基準温度TCの
順に順次低くなるように保温設定温度TBが設定されたと
きには、保温設定温度TBの設定ミスではないとして,保
温設定温度TBのままで保温され、さらに調理設定温度TA
が基準温度TCよりも低い(TA<TC)ときには、保温設定
温度TBに関係なく,保温設定温度TBが調理設定温度TAに
変更されて保温されるため、被調理物の仕上がり状態を
損うことなく,良好な状態で被調理物を保温することが
できる。
(実施例3) つぎに、実施例3を示した第6図ないし第8図につい
て説明する。
概略構成を示す第6図において、第1図と同一記号は
同一もしくは相当するものを示し、(9)は被調理物の
温度を検出する温度プローブの装着を検知する温度プロ
ーブ検知スイツチ、(10),(11),(12)はそれぞれ
ブロワモータ用リレー,マグネトロン用リレー,ターン
テーブル用リレーであり、それぞれマイコン(1)によ
り制御され、第7図に示すように結線されている。
即ち、第7図に示すように、電源プラグ(13)の両端
間にブロワモータ用リレー(10)及びブロワモータ(1
4)が直列に設けられ、ブロワモータ(14)に並列に、
ターンテーブル用リレー(12)とターンテーブル回転用
ギヤードモータ(15)との直列回路、及びマグネトロン
用リレー(11)と加熱手段であるマグネトロン(16)と
の直列回路がそれぞれ接続されている。
なお、マイコン(1)の機能として、前記した実施例
1又は実施例2における保温制御機能を有しており、キ
ーボード(2)にはターンテーブルのオン,オフ操作用
のターンテーブルキーが備えてあるものとする。
ところで、このように温度プローブを備えた電子レン
ジでは、電子レンジ使用時に、ターンテーブルを回転さ
せると、温度プローブがよじれて断線し、あるいは温度
プローブが調理庫内壁につかえて食品がターンテーブル
から落下し、調理の失敗を招くなどの不都合が生じるた
め、温度プローブの使用時はターンテーブルを回転させ
ない電子レンジが従来提案されている。(実公昭55−50
490号公報;F24C7) また、ターンテーブル付電子レンジは、食品の加熱む
らを解消する点では非常に有利であるが、調理庫内の体
積を有効に利用するという点では不利であり、たとえば
ターンテーブル上に皿を複数枚乗せた状態で調理を開始
し、ターンテーブルを回転させれば、調理庫の内壁に皿
がぶつかつて食品がこぼれたり、あるいは鳥や豚などの
単品の大きな被調理物を調理する時には、ターンテーブ
ルを回転させれば、被調理物で調理庫の内壁を傷つける
などの問題の生じるおそれがある。
このように、加熱むらをなくすというターンテーブル
の利点を生かしつつ、前記した問題を解消するという点
において、本実施例3は極めて有利であり、その概要
は、ターンテーブルの回転をオン,オフするリレー(1
2)を設け、温度プローブ検知スイツチ(9)により温
度プローブが装着されていないことを検知した時には、
ターンテーブルキーの操作により、ターンテーブルを回
転,停止可能にし、逆に温度プローブが装着されている
ことを検知すれば、ターンテーブルを回転させないもの
である。
つぎに、実施例3の詳細な動作について、第8図のフ
ローチヤートを用いて説明する。
いま、電源が投入されてルーチンがスタートすると、
第8図に示すように、ステツプS1で、ターンテーブルフ
ラグ(TTBLフラグ)などのフラグや、調理の温度,時間
データ等を記憶しているマイコン(1)の内蔵RAMがク
リアされ、ステツプS2で、調理のコースを決める温度キ
ー,時間キーやパワーキーなどのキー入力、及び温度や
時間の数値を入力するための数字キーのキー入力の判別
が行われ、これら調理の内容に関するキー入力がなけれ
ば、キー入力があるまで当該判別が繰り返され、キー入
力があれば、ステツプS3で、温度運転あるいは時間運転
等の運転コースの設定、及びパワーの設定,並びに温
度,時間データの設定が行われ、設定された調理プログ
ラムが前記RAMに記憶される。
つぎに、ステツプS4で、スタートキーの入力があるか
どうかが判別され、スタートキーの入力がなければ前記
ステツプS2に戻り、スタートキーの入力があれば、次の
ステツプS5で調理庫ドアの開閉がチエツクされ、ドアが
開いていれば前記ステツプS2に戻り、ドアが閉じていれ
ばステツプS6に移行する。
そして、ステツプS6では、温度プローブのチエツクが
行われ、設定された運転コースが時間運転で温度プロー
ブが必要ないとき,及び温度運転で温度プローブが必要
であるときには、当該チエツクの結果は良(OK)とな
り、次のステツプS7に移行し、それ以外ではステツプS6
のチエツクの結果は否(NG)となつて前記ステツプS2に
戻る。
さらに、ステツプS7では、温度プローブ検知スイツチ
(9)による温度プローブの装着の有無の判別がなさ
れ、温度プローブの装着があればステツプS8においてタ
ーンテーブルフラグ(TTBLフラグ)が“0"にリセツトさ
れ、その後、前記ステツプS7の判別により、温度プロー
ブの装着がないときと同様に、次のステツプS9に移行す
る。
つぎに、ステツプS9において、出力パワーの設定値に
従つてマグネトロン(16)のパワーコントロールが行わ
れ、次のステツプS10でTTBLフラグに“1"がセツトされ
ているかどうかがチエツクされ、TTBLがセツトされてい
なければ、ステツプS11で、ターンテーブル用リレー(1
2)のオフによるギヤードモータ(15)のオフにより、
ターンテーブルが停止され、TTBLがセツトされていれば
ステツプS12でターンテーブルが回転されたのち、ステ
ツプS11経過後と同様、ステツプS13で、運転中の処理が
なされ、たとえば時間運転ならば設定時間のカウントダ
ウンが行われ、温度運転ならば被調理物の温度測定が行
われる。
そして、ステツプS14で、カウントダウンの終了ある
いは測定温度の設定温度への到達による調理の終了のチ
エツクがなされ、終了であればステツプS15でマグネト
ロンがオフされたのち、前記ステツプS1に戻り、終了で
なければ、ステツプS16でドアの開閉のチエツクが行わ
れ、ドアが開いていれば、ステツプS17でマグネトロン
がオフされて運転が中断されたのち、前記ステツプS2に
戻り、ドアが閉じていれば、ステツプS18で前記ステツ
プS6のチエツクと同様の温度プローブのチエツクがなさ
れ、チエツクの結果がNGであれば前記ステツプS17に移
行し、OKであれば次のステツプS19に移行する。
つぎに、ステツプS19において、温度プローブの装着
の有無のチエツクがなされ、温度プローブの装着があれ
ば前記ステツプS9に戻り、装着がなければ、次のステツ
プS20において、キーボード(2)のターンテーブルキ
ーの入力があるかどうかが判別され、ターンテーブルキ
ーの入力がなければ前記ステツプS9に戻り、ターンテー
ブルキーの入力があれば、次のステツプS21において、T
TBLフラグが“1"にセツトされているかどうかがチエツ
クされ、TTBLフラグがセツトされていなければステツプ
S22でTTBLフラグが“1"にセツトされ、TTBLフラグがセ
ツトされていればステツプS23でTTBLフラグが“0"にリ
セツトされステツプS22及びS23の経過後、前記ステツプ
S9に戻る。
従つて、前記実施例によると、温度プローブのない状
態においても、キーボード(2)のターンテーブルキー
によりターンテーブルの回転のON、OFFを選択すること
ができるため、皿が多い場合等,被調理物が多い時に
は、従来のように被調理物をこぼしたり,ひつくり返し
たり,庫内を傷つける等の不都合がない様に、ターンテ
ーブルの回転を停止でき、調理物が少ない時には、ター
ンテーブルを回転させて加熱むらを防止でき、調理庫内
のスペースの有効利用を図ることができると共に、ター
ンテーブルによる加熱むらの発生を防止でき、被調理物
の量に応じたターンテーブルの利用の仕方を選択するこ
とができる。
なお、前記各実施例では、電子レンジに適用した場合
について説明したが、これに限らず、電気オーブンなど
の他の調理器にも適用できるものである。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載する効果を奏する。
基準温度より高温の調理設定温度で加熱調理されたシ
チユー,グラタンなどの被調理物は、基準温度で保温さ
れるため、熱すぎたり,冷めすぎることなく、適当な温
度でこれらの被調理物を保温することができ、これとは
逆に基準温度よりも低温の調理設定温度で加熱調理され
た酒,牛乳,茶碗蒸しなどの被調理物は、低温の調理設
定温度で保温されるため、加熱しすぎることを防止で
き、被調理物の仕上り状態を損うことなく,被調理物を
保温することができる。
また、被調理物を保温設定温度で保温する機能を有す
る場合に、調理設定温度が基準温度よりも高く、保温設
定温度が調理設定温度よりも高く設定されたとき,及び
保温設定温度が基準温度よりも低く設定されたときに、
保温設定温度の設定ミスとして,それぞれ保温設定温度
が調理設定温度及び基準温度に変更されて保温されるた
め、保温設定温度の設定ミスによる被調理物の仕上がり
状態の低下を防止することができると共に、調理設定温
度が基準温度よりも低いときには、保温設定温度に関係
なく,保温設定温度が調理設定温度に変更されて保温さ
れるため、低温で仕上がつた被調理物であつても、仕上
がり状態を損うことなく保温することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の調理器の保温運転方法の実施例を示
し、第1図ないし第4図は実施例1を示し、第1図はブ
ロツク図、第2図は動作説明用フローチヤート、第3図
及び第4図はそれぞれ異なる状態における時間と被調理
物の温度との関係図、第5図は実施例2の動作説明用の
フローチヤート、第6図ないし第8図は実施例3を示
し、第6図はブロツク図、第7図は一部の結線図、第8
図は動作説明用フローチヤートである。 (1)……マイクロコンピユータ、(2)……キーボー
ド、(8)……マグネトロン、(5)……温度検出手
段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段により、調理設定温度で加熱調理
    した被調理物を保温する際に、 前記調理設定温度が基準温度よりも高いときに、前記被
    調理物を前記基準温度で保温し、 前記調理設定温度が前記基準温度よりも低いときに、前
    記被調理物を前記調理設定温度で保温することを特徴と
    する調理器の保温運転方法。
  2. 【請求項2】加熱手段により、被調理物を調理設定温度
    で加熱調理したのち、前記被調理物を保温設定温度で保
    温する調理器の保温運転方法において、 (a)前記調理設定温度が基準温度よりも高いときに、 (i)前記保温設定温度が前記調理設定温度よりも高け
    れば、前記保温設定温度を前記調理設定温度に変更して
    前記被調理物を保温し、 (ii)前記保温設定温度が、前記調理設定温度よりも低
    くかつ,前記基準温度よりも低ければ、前記保温設定温
    度を前記基準温度に変更して前記被調理物を保温し、 (iii)前記保温設定温度が、前記調理設定温度よりも
    低く,かつ前記基準温度よりも高ければ、前記保温設定
    温度で前記被調理物を保温し、 (b)前記調理設定温度が前記基準温度よりも低いとき
    に、前記保温設定温度を前記調理設定温度に変更して前
    記被調理物を保温する ことを特徴とする調理器の保温運転方法。
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