JP2504369B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

Info

Publication number
JP2504369B2
JP2504369B2 JP5052399A JP5239993A JP2504369B2 JP 2504369 B2 JP2504369 B2 JP 2504369B2 JP 5052399 A JP5052399 A JP 5052399A JP 5239993 A JP5239993 A JP 5239993A JP 2504369 B2 JP2504369 B2 JP 2504369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
cooking
weight
temperature
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5052399A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06265155A (ja
Inventor
啓司 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP5052399A priority Critical patent/JP2504369B2/ja
Publication of JPH06265155A publication Critical patent/JPH06265155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2504369B2 publication Critical patent/JP2504369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、マイクロ波出力およ
びヒータ出力による加熱機能を備えた高周波加熱装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ等の高周波加熱装置の中に
は、重量センサを備え、例えばオート又はマニュアル何
れかの操作メニューキーにより所定の加熱メニュー、加
熱条件が選択された場合、当該加熱条件と重量センサの
出力に対応して自動又は手動設定された所定の加熱量、
加熱時間、加熱パターンでヒータ又はマグネトロンを駆
動して被加熱物の量に対応した適切な加熱を行う加熱制
御システムを採用したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、該従来の重
量センサを備えた高周波加熱装置では、本調理の加熱開
始値後に当該重量センサの検出データを取り込み、その
加熱時間が設定されると、同調理の終了まで当該設定時
間での加熱がなされる。しかし、今例えばオーブン加熱
によりケーキ又はクッキーを焼く場合を考えて見ると、
本来上下ヒータの加熱量を所定の関係で可変することが
好ましいが、一方、該ヒータによる加熱時には電装品保
護の観点からファンを駆動する必要がある。従って、当
該加熱の途中において、ファンが駆動されるのと駆動さ
れないのとでは焼き色に相当に変化が生じる問題があ
る。また、上記従来の構成では、一方重量センサによる
加熱時間の設定があると、当該加熱途中において、被加
熱物の出し入れ(取り出し、追加)があって実際の重量が
変化したとしても加熱時間の修正はなされない。従っ
て、このようなタイプの高周波加熱装置において、例え
ば加熱途中に被加熱物の追加があったりすると、上記本
調理終了後に加熱不足と感じられることが多くなる。そ
こで、そのような場合には、さらにユーザにより設定さ
れた所定設定時間だけ追加加熱を行うことになるが、こ
の時には新な重量データの取り込みがなされることな
く、単にユーザにより設定された設定時間内所定の加熱
量での加熱が行われるだけである。したがって、被加熱
物の量に応じた細かな追加加熱制御ができないという問
題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜4各項
記載の発明は、それぞれ以上のような問題を解消するこ
とを目的としてなされたもので、各々次のように構成さ
れている。
【0005】(1) 請求項1記載の発明の構成 請求項1記載の発明は、庫内換気用のファンと、調理す
べき調理メニュー、調理条件を選択設定する調理メニュ
ー等設定手段と、マイクロ波出力又は上下のヒータ出力
によって上記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手
段の加熱温度を上記調理メニュー等設定手段により設定
された調理メニュー、調理条件に対応して設定する加熱
温度設定手段とを備えてなる高周波加熱装置において、
上記加熱手段における上下ヒータの加熱量を可変する加
熱量可変手段と、上記ファンの送風量を可変する送風量
可変手段と、ヒータ加熱状態において上記加熱量可変手
段および送風量可変手段を庫内温度が上記加熱温度設定
手段により設定された設定温度になるように作動制御す
る加熱状態制御手段とを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0006】(2) 請求項2記載の発明の構成 請求項2記載の発明は、庫内換気用のファンと、調理す
べき調理メニュー、調理条件を選択設定する調理メニュ
ー等設定手段と、マイクロ波出力又は上下のヒータ出力
によって上記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手
段の加熱温度を上記調理メニュー等設定手段により設定
された調理メニュー、調理条件に対応して設定する加熱
温度設定手段と、上記加熱手段における上下ヒータの加
熱量を可変する加熱量可変手段と、上記ファンの送風量
を可変する送風量可変手段と、ヒータ加熱状態において
上記加熱量可変手段および送風量可変手段を庫内温度が
上記加熱温度設定手段により設定された設定温度になる
ように作動制御する加熱状態制御手段とを備えてなる高
周波加熱装置において、被加熱物の重量を検出する重量
センサと、本調理の終了を判定する本調理終了判定手段
と、該本調理終了判定手段により本調理の終了が判定さ
れた後に改めて上記重量センサの出力に基いて被加熱物
の重量を判定する重量判定手段と、該重量判定手段によ
り判定された重量に応じて新な追加加熱時間を設定する
追加加熱時間設定手段とを設け、上記本調理時における
加熱温度設定手段による加熱温度を調理メニュー等設定
手段による調理メニュー、調理条件とともに上記重量セ
ンサで検出された被加熱物の重量に応じて設定するとと
もに、上記本調理終了判定後にも上記重量判定手段で判
定された被加熱物の重量に応じて追加加熱時間を設定す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0007】(3) 請求項3記載の発明の構成 請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成
を基本とし、同構成における重量判定手段が、所定の時
間間隔で継続的に重量センサの出力を入力して重量判定
するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】(4) 請求項4記載の発明の構成 請求項4記載の発明は、上記請求項2又は3記載の発明
の構成を基本とし、同構成における重量判定手段により
判定された重量に基いて無負荷判定をを行なう無負荷判
定手段を設け、該無負荷判定手段により無負荷判定がな
された時には加熱手段の加熱動作を行わないようにした
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】(1) 請求項1記載の発明の作用 請求項1記載の発明の高周波加熱装置は、上述の如く、
先ずその基本構成として、庫内換気用のファンと、調理
すべき調理メニュー、調理条件を選択設定する調理メニ
ュー等設定手段と、マイクロ波出力又は上下のヒータ出
力によって上記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱
手段の加熱温度を上記調理メニュー等設定手段により設
定された調理メニュー、調理条件に対応して設定する加
熱温度設定手段とを備えており、オート又はマニュアル
何れかの方法による調理メニュー、調理条件に応じた加
熱量、加熱パターンでの加熱調理を行なう。
【0010】そして、さらに該構成において、上記加熱
手段における上下ヒータの加熱量を可変する加熱量可変
手段と、上記ファンの送風量を可変する送風量可変手段
と、ヒータ加熱状態において上記加熱量可変手段および
送風量可変手段を庫内温度が上記加熱温度設定手段によ
り設定された設定温度になるように作動制御する加熱状
態制御手段とを設け、加熱温度設定手段により設定され
たヒータ加熱温度(庫内温度)に対して上下のヒータが適
切な加熱量(デューティー)を有するようにするととも
に、それらの加熱量との関係において上記設定温度が実
現されるようにファンの送風量が電装品の耐久性を考慮
しながら調節制御される。
【0011】従って、電装品の保護を図り得て、しかも
ケーキやクッキーなどの焼き色を適切な状態に仕上げる
ことができるようになる。
【0012】(2) 請求項2記載の発明の作用 請求項2記載の発明の高周波加熱装置は、上述の如く、
先ずその基本構成として、上記請求項1記載の発明の主
要部である庫内換気用のファンと、調理すべき調理メニ
ュー、調理条件を選択設定する調理メニュー等設定手段
と、マイクロ波出力又は上下のヒータ出力によって上記
被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱温度
を上記調理メニュー等設定手段により設定された調理メ
ニュー、調理条件に対応して設定する加熱温度設定手段
とに加えて、さらに被加熱物の重量を検出する重量セン
サを備えており、先ずオート又はマニュアル何れかの方
法による調理メニュー、調理条件と重量とに応じたより
適切な加熱量、加熱パターンでの本調理時の被加熱物の
加熱制御が可能となっている。
【0013】また、その場合において、上記加熱手段に
おける上下ヒータの加熱量を可変する加熱量可変手段
と、上記ファンの送風量を可変する送風量可変手段と、
ヒータ加熱状態において上記加熱量可変手段および送風
量可変手段を庫内温度が上記加熱温度設定手段により設
定された設定温度になるように作動制御する加熱状態制
御手段とを設けており、上記加熱量設定手段により設定
されたヒータの加熱温度(庫内温度)に対して上下のヒー
タが適切な加熱量(デューティー)を有するようにすると
ともに、それらの加熱量との関係において上記設定温度
が実現されるようにファンの送風量が電装品の耐久性を
考慮しながら調節制御するようになっている。
【0014】従って、電装品の保護を図り得て、しかも
ケーキやクッキーなどの焼き色を適切な状態に仕上げる
ことができるようになる。
【0015】そして、以上の構成において、さらに上記
本調理の終了を判定する本調理終了判定手段と、該本調
理終了判定手段により本調理の終了が判定された後に改
めて上記重量センサの出力に基いて被加熱物の重量を判
定する重量判定手段と、該重量判定手段により判定され
た重量に応じて新な追加加熱時間を設定する追加加熱時
間設定手段とを設けており、追加加熱時にも本調理の場
合と同様に具体的に被加熱物の重量を読み込んで適切に
追加加熱時間を設定した上で、調理するようになってい
る。
【0016】したがって、本調理終了後や追加加熱途中
に被加熱物の出し入れがあって被加熱物の量が変化した
としても常にそれに対応した適切な加熱制御が可能とな
る。
【0017】(3) 請求項3記載の発明の作用 請求項3記載の発明の高周波加熱装置の構成では、上記
請求項2記載の発明の重量判定手段は、所定の時間間隔
で継続的に重量センサの出力を入力して重量判定するよ
うに構成されており、常に所定時間間隔で被加熱物の重
量判定がなされる。
【0018】従って、追加加熱の途中で被加熱物の取り
出し、追加などにも対応して加熱時間の修正が可能とな
る。
【0019】(4) 請求項4記載の発明の作用 請求項3記載の発明の高周波加熱装置は、上述の如く、
請求項2又は3記載の発明の重量判定手段により判定さ
れた重量に基いて無負荷判定をを行なう無負荷判定手段
を設け、該無負荷判定手段により無負荷判定がなされた
時には加熱手段の加熱動作を行わせないようにしてい
る。
【0020】従って、本調理終了後に被加熱物が全て取
り出されてしまっているにも拘わらず、誤って追加加熱
操作がなされるようなことがなくなる。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、本願の請求項1〜4各項記
載の発明の高周波加熱装置によると、各々次のような有
益な効果を得ることができる。
【0022】(1) 請求項1記載の発明の効果 該発明によると、換気状態に応じた上下ヒータの適切な
加熱量制御が行われるので、電装品の保護を図りなが
ら、しかも良好な焼き色設定が可能となる。
【0023】(2) 請求項2〜4記載の発明の効果 該請求項2〜4記載の発明によると、その何れにあって
も上記(1)の効果に加えて、さらに常に被加熱物の実
際の分量に応じた適切な追加加熱制御が可能となる。
【0024】
【実施例】図1〜図3は、後述する本願発明の実施例に
係る重量センサを備えたオーブンタイプの高周波加熱装
置(オーブンレンジ)の構成および動作を示している。
【0025】先ず図1および図2は、当該高周波加熱装
置1の全体的な構造(ドアおよび筺体本体部の構造)を示
すもので、その筺体1aの内側には加熱室(調理物収納
庫)2が設けられている。そして、該加熱室2の底部に
は調理物載置用のターンテーブル3が回転可能に設置さ
れている。また該加熱室2の正面側開口部19にはファ
ィンダー部17を形成したドア16が上下方向に開閉可
能な状態で取付けられている。また、ドア16に対応し
た筺体本体部側には、ドアスイッチ18が設けられてい
る。
【0026】一方、上記筺体1a正面側の上記加熱室2
の開口部19の右側部には当該高周波加熱装置の各種の
機能を操作・制御するための操作パネル部26が設置さ
れている。該操作パネル部26には、例えば図2に詳細
に示すように、先ず上方側から下方側にかけて、表示部
(液晶表示部)34、マニュアルメニュー用の加熱時間設
定キー(5分用27a、1分用27b、10秒用27cの3
つのキーよりなる)、手動加熱キー群(生もの解凍、トー
スター、ピザ加熱、おかゆの4つのキーよりなる)2
9、自動加熱キー群(酒のかん、トースト、冷凍トース
ト、炊飯の4つのキーよりなる)30、マニュアルメニ
ュー指定キー41、オートメニュー指定キー42が各々
適切に操作性良く配設されている。
【0027】また、図1から明らかなようにドア16の
ファインダー17下方には、左側から右側方向に仕上り
調節キー37、リメニューキー39、トーストキー30
c、解凍キー30b、あたため・スタートキー30a、取
消キー28、追加加熱キー45などの日常使用頻度が高
いドアキー群38が設けられている。
【0028】また、符号46は選択キーであり、該選択
キー46を、後述の連続加熱調理時において、前回の調
理メニューとの関係で、前回の調理終了後所定時間内に
プッシュするかしないかによって後述するようにファン
12aの作動状態がコントロールされるようになってい
る(図6、図7参照)。
【0029】そして、上記操作パネル部26の表示部3
4には、例えば上述した各種の操作キーがON操作され
ると、それに対応して各種の選択設定状態が表示される
ようになっている。
【0030】該操作パネル部26および上述のドアキー
群38は各々相互に接続され、例えば図3に示すように
マイクロコンピュータを中心として構成された電子レン
ジコントロール用の制御ユニット20とデータバスおよ
びコントロールバスを介して接続されていて自由に入出
力信号の送受が行えるようになっている。
【0031】さらに、同図3から明らかなように、上記
高周波加熱装置1の筺体1a内部には、上記加熱室2内
のターンテーブル3上に載置された調理皿5上の被加熱
物40にマイクロ波を放射吸収させることによって加熱
するマグネトロン13と、当該加熱室2内の被加熱物に
必要に応じ赤外線を照射することによって加熱する上下
ヒータHu,Hdおよびヒータ回路35と、換気用のファ
ン12aおよびファンモータ12とが各々図示のように
設置されている。そして、上記制御ユニット20とター
ンテーブルモータ4との間にはターンテーブルモータ駆
動回路24が、また同制御ユニット20と上記ファンモ
ータ12との間にはファンモータ駆動回路25が、さら
に同制御ユニット20と上記マグネトロン13との間に
はマグネトロン駆動部22が各々介設されている。上記
ターンテーブルモータ4部には、重量センサ36が設け
られ、該重量センサ36で検出された検出値は本調理開
始時および追加加熱時においては調理物の量(重量)の判
定に使用される。さらに、符号37は電源回路であり、
AC電源100(V)からの電源電圧を上記マグネトロン
駆動部22、ターンテーブルモータ駆動回路24、ファ
ンモータ駆動回路25に分配供給する。
【0032】上記ファン12aは、後述するように次に
行われる調理の種類に応じて庫内温度のコントロールや
電装部の冷却、煮込み状態の換気などに使用される一
方、例えばオート「あたため加熱」連続加熱時の加熱実行
前の庫内湿度の排気などにも使用される。
【0033】一方、図示の如く、上記筺体1aの一側壁
31側には外気導入口8が、また他側壁32側には排気
口11が各々形成されているとともに、それらの間の加
熱室2の両側壁6,7部には換気口9,10がそれぞれ形
成されている。そして、上記外気導入口8と換気口9と
の間には上記ファンモータ12によって駆動される上述
のファン12aが介設されていて、上記外気導入口8か
ら導入された外気が図示矢線で示すように先ずマグネト
ロン13を冷却した後、加熱室2上部を経て調理中の臭
気や水蒸気を吸収して排気口11側から排出させて行く
ようになっている。なお、上記換気口10と排気口11
との間は、ダクト部14に形成されている一方、該ダク
ト部14の通路途中には同通路内に臨んで加熱時、沸騰
時および保温時などの湿度を検出する湿度センサ15が
設置されている。そして、該湿度センサ15の出力信号
Vsは所定の検知部23を介して上記制御ユニット20
に入力されてメモリされるようになっている。
【0034】また、上記マグネトロン13周辺の電装部
には第1のサーミスタTHAが、さらに上記加熱室2の
天井部には第2のサーミスタTHBが設けられており、
それらの各出力も上記検知部23を介して上記制御ユニ
ット20に入力されてメモリされるようになっている。
【0035】上記制御ユニット20は、後に図4〜図7
を参照して詳細に説明するように、例えば(1)上記重量
センサ36の検出値に基く追加加熱制御(図4)、(2)オ
ーブン加熱時における上下ヒータHu,Hdとファンモー
タ12の相互に関連した駆動制御(図5)、(3)ヒータ加
熱による所定の調理が終了した後の連続する調理の種類
に応じたファン利用の庫内温度制御(図6、図7)の少く
とも3種の制御を行うようになっている。
【0036】そこで、次に該(1)〜(3)の各制御の内容
について詳細に説明してゆく。
【0037】(1) 追加加熱制御 先ず、図4のフローチャートは本実施例の本調理終了に
続いて実行される追加加熱制御の内容を示している。
【0038】すなわち、先ずステップS1で、当該制御
に必要な各種のデータを読み込み、続いてステップS2
で一旦調理が完了したか否かを判定する。
【0039】次に、ステップS3に進んで、調理完了
後、重量データ入力周期t秒(例えば1秒)が経過してい
るか否かを判定する。その結果、YESの時はステップ
4に進んで、改めて本調理完了後の上記重量センサ3
6の検出データを読み込む。そして、その上で、該読み
込まれた検出重量値に対応して新に適切な追加加熱時間
taを設定する。そして、その後、ステップS6に進む。
一方、上記ステップS3でt秒経過していないNO判定の
時は、上記ステップS4,S5のプロセス(動作)を得るこ
となくステップS6に進む。
【0040】ステップS6では、上記の追加加熱キー4
5が押されて追加加熱がスタートしたか否かを判定し、
YESの時は、さらにステップS7に進んで無負荷、す
なわち上記調理完了後の調理物が取り出されてしまって
いるか否かの判定を行ない、その結果、YESと判定さ
れた既に調理物が存在しない無負荷時にはステップS8
に進んでエラー処理(追加加熱停止処理)を行って追加加
熱制御を中止する。これにより誤操作による追加加熱が
防止される。
【0041】一方、NOと判定された調理物が、そのま
ま又は所定残量分残されている時は、ステップS9に進
んで、続くステップS10で上記追加加熱設定時間taの経
過が判定されるまで追加加熱調理を実行する。
【0042】以上のように、本実施例では本調理終了
後、t秒間隔で常に新な重量データを取り込み、重量変
化に応じた適切な追加加熱時間をオートメニュー的に設
定すると同時に無負荷検知を行って誤ったマニュアル操
作による空加熱の発生を防止するようになっている。従
って、仮に本調理加熱中又はその加熱完了直後に調理物
の出し入れ(取り出し、追加)があっても、常にそれに対
応した適切な追加加熱が可能となる。
【0043】(2) オーブン加熱時の上下ヒータとファ
ンモータ相互のデューティー制御 次に、図5のフローチャートは、本実施例のケーキ又は
クッキー調理を前提とするオーブン加熱時における上下
ヒータHu,Hdの加熱量(ON/OFFデューティー)と
ファンモータ12の回転数(駆動電流デューティー)制御
の内容を示している。
【0044】すなわち、先ずステップS1で、必要な各
種のデータを読み込み、続いてステップS2でオーブン
加熱が開始されたか否かを判定する。
【0045】その結果、YESと判定された時は、さら
にステップS3に進んで重量センサの出力データを基に
当該調理物の重量が所定の基準値(例えば250g)より
大(ケーキ)であるか、小(クッキー)であるかを判定す
る。
【0046】その結果、大(ケーキ)であると判定された
時はステップS4に進んで上記上下ヒータHu,Hdの加熱
量制御デューティーを各々D1,D2にセットした上で、
また小(クッキー)と判定された時はステップS5に進ん
で上記上下ヒータHu,Hdのデューティーを各々D3,D4
にセットした上で各々加熱を行ない、さらにステップS
6で庫内温度Tが設定温度Tsよりも高くなったか否かを
各々判定する。
【0047】その結果、YESの時は上記設定温度Ts
に対応するファンモータ12の駆動デューティーDを設
定して、ステップS8で調理を実行する。
【0048】そして、ステップS9で上記加熱設定時間
の経過を判定し、YESと判定されると、調理を終了す
る。
【0049】以上のように、本実施例では、オーブン加
熱時の設定加熱温度に対して上下ヒータHu,Hdおよび
ファンモータ12の各々のデューティー比が適切に制御
されるようになり、ケーキ又はクッキーなどの異なった
菓子の最適な焼き色の実現を電装品の保護を図りながら
可能にすることができる。しかも、その場合、上記構成
では、ファンモータ12が回転し始めるのは、あくまで
も設定加熱温度に達してからであり、それまでは全く風
の影響がない速やかで熱効率のよい加熱ができる。
【0050】なお、上記構成において、設定温度(10
0℃、110℃、120℃・・・)に対する上下ヒータ
Hu,Hdおよびファンモータ12の対応するデューティ
ー比は、例えば次の表に示すような関係で設定される。
【0051】
【表1】
【0052】(3) ヒータ加熱調理終了後の次メニュー
に応じたファン駆動制御 さらに、図6のフローチャートは本実施例の上記上下ヒ
ータHu,Hdによるヒータ加熱調理が行なわれた後の、
続いて実行される調理の内容に応じたファンによる庫内
温度の制御の内容を示している。
【0053】一般に、オーブン加熱などヒータを使用し
た調理が実行された直後の庫内温度は相当に高い。従っ
て、例えば解凍や発酵などの調理を実行しようとする
と、同温度が所定値以下に低下するまで待たなければな
らない不便さがある。一方、これに対して続いて行なわ
れる調理が同様のヒータを使用したヒータ加熱メニュー
である場合は、むしろ庫内温度が下がらない方が熱効率
が良い。
【0054】本制御は、このような事情に対応して構成
されている。
【0055】すなわち、先ずステップS1で、当該制御
に必要な各種のデータを読み込み、続いてステップS2
で一旦前回のヒータ加熱調理が完了したか否かを判定す
る。
【0056】次に、ステップS3に進んで、同調理完了
後、上記選択キー46が押されたか否かを判定する。そ
の結果、YESの時はステップS4に進んで上記前回の
ヒータ加熱調理終了後の庫内状態を維持する。
【0057】他方、選択キー46が押されていないNO
判定の時は、ステップS5に進み、選択キー46がOF
Fになってからt1秒経過しているか否かを判定する。そ
の結果、t1秒経過していると判定された時は、ステップ
6に進み上記ファンモータ12を駆動し、同駆動時間
が庫内温度を低下させるに十分な所定設定時間t2になっ
たか否かを判定し、同設定時間t2内ファンモータ12が
駆動されたYESの時はステップS8に進んで、当該フ
ァンモータ12の駆動をOFFにする。
【0058】従って、該制御によれば、ヒータ加熱終了
後に続いて行なわれる調理の内容に応じて上記選択キー
46を操作することにより、容易に庫内温度下げたり、
又他方そのままの温度に維持することができるようにな
る。その結果、迅速な連続調理が可能となるだけでな
く、各回の調理の仕上りレベルの均一さを確保できるメ
リットも生じる。
【0059】なお、図6の構成では、選択キー46が押
された後、ファンモータ12を駆動してt2秒経過したこ
とを判定することにより、庫内温度の低下を判定するよ
うにしたが、これは例えば図7に示すように具体的に庫
内温度Tを検出し、それが所定の基準温度Ts以下にな
ったことを確認するようにしてもよいことは言うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係る高周波加熱装
置の筺体部構造を示すドア側正面図である。
【図2】図2は、同装置のドアパネル内側のメイン操作
パネル部の構造を示す斜視図である
【図3】図3は、同装置の制御回路部の構成を中心とし
て示すブロック図である。
【図4】図4は、同装置の制御ユニットによる追加加熱
調理時の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、同制御ユニットの上下ヒータおよびフ
ァンモータのデューティー制御の内容を示すフローチャ
ートである。
【図6】図6は、同制御ユニットによるのヒータ加熱調
理後の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、上記図6の制御内容の変形例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1aは筺体部、2は加熱室、3はターンテーブル、5は
調理皿、12aはファン、13はマグネトロン、15は
湿度センサ、20は制御ユニット、22はマグネトロン
駆動部、36は重量センサ、38はドアキー群、45は
追加加熱キー、46は選択キー、Huは上ヒータ、Hdは
下ヒータ、THAは第1のサーミスタ、THBは第2の
サーミスタである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内換気用のファンと、調理すべき調理
    メニュー、調理条件を選択設定する調理メニュー等設定
    手段と、マイクロ波出力又は上下のヒータ出力によって
    上記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱
    温度を上記調理メニュー等設定手段により設定された調
    理メニュー、調理条件に対応して設定する加熱温度設定
    手段とを備えてなる高周波加熱装置において、上記加熱
    手段における上下ヒータの加熱量を可変する加熱量可変
    手段と、上記ファンの送風量を可変する送風量可変手段
    と、ヒータ加熱状態において上記加熱量可変手段および
    送風量可変手段を庫内温度が上記加熱温度設定手段によ
    り設定された設定温度になるように作動制御する加熱状
    態制御手段とを設けたことを特徴とする高周波加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 庫内換気用のファンと、調理すべき調理
    メニュー、調理条件を選択設定する調理メニュー等設定
    手段と、マイクロ波出力又は上下のヒータ出力によって
    上記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段の加熱
    温度を上記調理メニュー等設定手段により設定された調
    理メニュー、調理条件に対応して設定する加熱温度設定
    手段と、上記加熱手段における上下ヒータの加熱量を可
    変する加熱量可変手段と、上記ファンの送風量を可変す
    る送風量可変手段と、ヒータ加熱状態において上記加熱
    量可変手段および送風量可変手段を庫内温度が上記加熱
    温度設定手段により設定された設定温度になるように作
    動制御する加熱状態制御手段とを備えてなる高周波加熱
    装置において、被加熱物の重量を検出する重量センサ
    と、本調理の終了を判定する本調理終了判定手段と、該
    本調理終了判定手段により本調理の終了が判定された後
    に改めて上記重量センサの出力に基いて被加熱物の重量
    を判定する重量判定手段と、該重量判定手段により判定
    された重量に応じて新な追加加熱時間を設定する追加加
    熱時間設定手段とを設け、上記本調理時における加熱温
    度設定手段による加熱温度を調理メニュー等設定手段に
    よる調理メニュー、調理条件とともに上記重量センサで
    検出された被加熱物の重量に応じて設定するとともに、
    上記本調理終了判定後にも上記重量判定手段で判定され
    た被加熱物の重量に応じて追加加熱時間を設定するよう
    にしたことを特徴とする高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 重量判定手段は、所定の時間間隔で継続
    的に重量センサの出力を入力して重量判定するように構
    成したことを特徴とする請求項2記載の高周波加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 重量判定手段により判定された重量に基
    いて無負荷判定をを行なう無負荷判定手段を設け、該無
    負荷判定手段により無負荷判定がなされた時には加熱手
    段の加熱動作を行わないようにしたことを特徴とする請
    求項2又は3記載の高周波加熱装置。
JP5052399A 1993-03-12 1993-03-12 高周波加熱装置 Expired - Fee Related JP2504369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5052399A JP2504369B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5052399A JP2504369B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 高周波加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06265155A JPH06265155A (ja) 1994-09-20
JP2504369B2 true JP2504369B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=12913734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5052399A Expired - Fee Related JP2504369B2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2504369B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6140619A (en) * 1999-05-28 2000-10-31 The Garland Group Temperature control apparatus, method and memory medium for an oven
JP6761977B2 (ja) * 2017-02-23 2020-09-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP2019148387A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 シャープ株式会社 加熱調理機および加熱調理システム
CN111010759B (zh) * 2018-10-08 2022-02-25 广东美的厨房电器制造有限公司 转盘复位方法及烹饪设备

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS603759B2 (ja) * 1979-02-19 1985-01-30 松下電器産業株式会社 天火付高周波加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06265155A (ja) 1994-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2504369B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3023264B2 (ja) 加熱調理器
JPH08110054A (ja) 電子レンジ
JP2513400B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2518127B2 (ja) 高周波加熱調理装置
JP2827737B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2853558B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2692460B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2679522B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2580960B2 (ja) 電子レンジの湯沸し制御システム
JP2845110B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2988364B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2853569B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2871261B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2504361B2 (ja) 電気オ―ブン
JPH05322174A (ja) 高周波加熱装置
JPH05306818A (ja) 高周波加熱装置
JPH05141668A (ja) トースターレンジ型高周波加熱装置
JP3655125B2 (ja) 加熱調理器
JP2783142B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3070361B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH06338388A (ja) 電子レンジ
JP2527601B2 (ja) 調理器の保温運転方法
JPH0842853A (ja) 高周波加熱装置の調理メニュー表示装置
JPH09119649A (ja) 電子レンジ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees