JP2019190682A - 高周波加熱調理器 - Google Patents

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智美 高嶋
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香織 竹中
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Abstract

【課題】パスタを茹でる調理で、材料分量や加熱途中状況の変化に応じ、おいしく短時間で自動調理ができる高周波加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱室と、底面に設けられたテーブルプレートと、被加熱物を加熱する加熱手段と、被加熱物の重量を検出する重量センサと、加熱室の上方に設けられ被加熱物の温度を検出する赤外線センサと、重量センサ、赤外線センサの検出結果に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、重量センサによる検出値に基づき決定した温度上昇割合と、赤外線センサにより検出した被加熱物の温度の上昇割合と、を比較して加熱手段の出力を調整する。【選択図】図9

Description

本発明は、高周波加熱調理器に関するものである。
本技術分野の背景技術として、特開2007−218545号公報(特許文献1)があ
る。特許文献1には、被加熱物の内部温度Tの昇温過程において、被加熱物のうまみ成分を分解する酵素が活性化しはじめる温度をT0、被加熱物のうまみ成分を分解する酵素が失活する温度をT1、被加熱物のたんぱく質を分解してうまみ成分を生成する酵素が失活する温度をT2とし、うまみ成分が増減しない範囲T<T0を通過する時間t(01)と、うまみ成分が分解される温度範囲T0<T<T1を通過する時間t(−)と、うまみ成分が生成される温度範囲T1<T<T2を通過する時間t(+)と、うまみ成分が増減しない温度範囲T2<Tを通過する時間t(02)において、時間t(−)における被加熱物の昇温速度が他の時間t(01),時間t(+),時間t(02)に比べて大きくなるように、時間t(01),時間t(+),時間t(−),時間t(02)において加熱手段を切り替える技術が記載されている。
特開2007−218545号公報
一般的に、高周波加熱調理器では、煮る、炊く、茹でるに類する調理をする場合、被調理物に含まれている水分を加熱したり、これと共に被調理物を調理するための水を高温に導くように高周波が出力される。この煮る、炊く、茹でるに類する調理では、一定の加熱時間が必要であるが、長時間加熱では抗張力及び粘弾性等が低下する傾向となり、一方、加熱不足の調理は好まれない。
上記特許文献1では、時間に応じて高周波の出力強度を切り替えているが、一方、煮る、炊く、茹でるに類する調理をする場合は、高周波による調理が進むと、蒸気が発生し、その蒸気によって被調理物の温度が適切に計測できず、そのため、適切な調理時間で被調理物を調理できず、その結果、加熱時間が長くなっりたり加熱不足になってしまう。
そこで本発明は、高周波加熱調理を利用して煮る、炊く、茹でるに類する調理をする場合、短時間で適切に被調理物を調理することが可能な高周波加熱調理器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記被加熱物の重量を検出する重量センサと、前記被加熱物の温度を検出する温度センサと、前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記被加熱物の重量に基づき所定温度を決定し、前記被加熱物が前記所定温度に到達した時間と基準時間を比較し、前記比較結果に基づいて前記加熱手段の出力と加熱時間の少なくとも一方を調整するように構成した。
本発明によれば、高周波加熱調理を利用して煮る、炊く、茹でるに類する調理をする場合において、短時間でおいしく加熱調理を行えることができる。
本発明の実施例に係る加熱調理器の前方斜視図。 本発明の実施例に係る加熱調理器の外枠を外した後方斜視図。 図1のA−A断面図。 本発明の実施例に係る加熱調理器において、加熱室に被加熱物を載せた状態の正面図。 図1のA−A断面図であって、赤外線センサの動作説明図。 赤外線センサの基準位置を説明する赤外線センサ部の拡大断面図。 赤外線センサの終点位置を説明する赤外線センサ部の拡大断面図。 観測窓を閉めた状態を説明する赤外線センサ部の拡大断面図。 本発明の実施例1に係る加熱調理器の加熱動作フロー図。 本発明の実施例1に係る加熱調理器の加熱動作過程とマグネトロン出力の時間変化の例を示す図。 本発明の実施例に係る加熱時間の制御を説明する制御ブロック図。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は、加熱調理器本体の前方斜視図である。図2は、同本体の外枠を除いた状態で後方側から見た斜視図、図3は、図1のA−A断面図である。図5は、図1のA−A断面図であって、赤外線センサの動作説明図である。
図1において、加熱調理器の本体1は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである外枠7を有し、外枠7の内部に形成された加熱室28に食品(被加熱物60c)を入れ、マイクロ波やヒータの熱、過熱水蒸気を使用して食品を加熱調理する。加熱室28は、被加熱物60c(図4)と、被加熱物60cを載置する容器60(図5参照)とが収納される。
ドア2は、加熱室28の内部に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、ヒータの熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられており、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段71は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられている。入力手段71は、マイクロ波加熱やヒータ加熱等の加熱手段を選択し、加熱する時間等と加熱温度など加熱条件の入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とを含む。
水タンク42は、水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、加熱調理器の本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、食品から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を外部排気ダクト18の外部排気口8から排出する。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33、マグネトロン33に接続された導波管47、制御手段23a(図11参照)を実装した制御基板23、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置15等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波エネルギーが導波管47、回転アンテナ26の出力軸46aが貫通する開孔部47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、該回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26の出力軸46aは回転アンテナ駆動手段46に連結されている。
ファン装置15は、底板21に取り付けた冷却モータと、該冷却モータに取り付けられた冷却ファンとで構成する。このファン装置15によって発生する冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ回路(図示無し)、奥側重量センサ25c,左側重量センサ25b,右側重量センサ25a(底板21に対して左側重量センサ25bの反対側に位置する)などを冷却する。また、加熱室28の外側と外枠7の間、および熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
さらに、熱風モータ13を冷却するためのダクト16aと、後述する赤外線ケース48内に収められた赤外線ユニット50を冷却するためのダクト16bが設けられ、赤外線ユニット50を冷却した冷却風39は、加熱室28内の排熱(水蒸気など)を廃棄する排気ダクト28eの反対側から排出された後外部排気ダクト18より外に排出される。
レンジ加熱手段330(図11参照)はマグネトロン33とインバータ回路(図示せず)を含み、制御手段23aによって制御される。レンジ加熱手段330は、加熱室28の下面より加熱室28にマイクロ波を供給する。
加熱室28の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11内には加熱室28内の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室奥壁面28bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられている。
熱風ファン32は、熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
また、熱風ユニット11は、加熱室奥壁面28bの後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32とその外周側に位置するように熱風ヒータ14を設け、熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
熱風モータ13は、加熱室28や熱風ヒータ14からの熱によって温度上昇するため、それを防ぐために、熱風モータカバー17によって囲い、略筒状に形成されてダクト16aを熱風ケース11aと後板10との間に位置し、ダクト16aの上端開口部を熱風モータカバー17の下面に接続し、下端開口部をファン装置15の吹出し口に接続し、ファン装置15からの冷却風39の一部を熱風モータカバー17内に取り入れるようにしている。オーブン加熱手段(図示せず)は、熱風モータ13と熱風ヒータ14よりなり、制御手段23aによって制御される。
加熱室28の加熱室天面28cの裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の食品を輻射熱によって焼くものである。
また、加熱室28の加熱室天面28cの奥側には後述する赤外線ユニット50が設けられ、赤外線ユニット50を冷却するために赤外線ケース48にて覆い、略筒状に形成されてダクト16bを熱風ケース11aと後板10との間に位置し、ダクト16bの上端開口部を赤外線ケース48の側面に接続し、下端開口部を熱風モータカバー17上面と接続し、ファン装置15からの冷却風39の一部を熱風モータカバー17内に取り入れるようにしている。
加熱室28の上方に加熱室天面28cの左奥側にはサーミスタによって加熱室28内の雰囲気室温度Qを検出する加熱室温度センサ80を設ける。
また、加熱室底面28aには、複数個の重量センサ25、例えば前側左右に左側重量センサ25b、右側重量センサ25a、後側中央に奥側重量センサ25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。
テーブルプレート24は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良い材料で成形されている。また、周囲に持ちやすくするフランジ部24b(立上壁24aを含む)を設けている。さらにフランジ部24b(立上壁24aを含む)を設ける事で、加熱時の被加熱物の出し入れ時に例えば飲み物をこぼした場合でも、汚れはテーブルプレート24に止まり後の清掃が容易である。
ボイラー43は、加熱室側面28fまたは熱風ユニット11の外側面に取り付けられ、水蒸気もしくは過熱水蒸気を加熱室28内に噴出する。
ポンプ手段87は、水タンク42の水をボイラー43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。ボイラー43への給水量の調節はモータのON/OFFの比率で決定する。スチーム加熱手段(図示せず)はボイラー43とポンプ手段87よりなり前記制御手段23aによって制御される。スチーム加熱手段は被加熱物60cを水蒸気で加熱する。
加熱手段はレンジ加熱手段330、オーブン加熱手段、グリル加熱手段12、スチーム加熱手段などである。
制御手段23aは、入力手段71からの入力に応じて重量センサ25と赤外線センサ52と加熱室温度センサ80の検出結果から被加熱物60cの加熱時間を算出して加熱手段を制御する。
次に、図4〜図8を用いて加熱室28の上方に設けられた非接触で被加熱物60cの
温度を検出する赤外線センサ52について詳細を説明する。
51はモータで、モータ51の向きは、回転軸51aと加熱室奥壁面28bと並行となるように取り付けられている。そして、回転軸51aが後述する筒状のユニットケース54を回転(駆動)させることで、ユニットケース54に収めた赤外線センサ52搭載した基板53を回転させて赤外線センサ52のレンズ部52aの向きを加熱室底面28aの奥側(加熱室奥壁面28b側)から加熱室開口部28dまでの範囲を回転移動して温度を検出できるようにしている。モータ51はステッピングモータを使用し内部に減速用のギアを備え、制御基板23に設けられた制御手段23aの制御によって回転軸51aを正転、逆転、また回転角度を好みに動作可能となっている。モータ51は、調理の加熱条件に合わせた動作となるように制御される。
52は赤外線センサで、赤外線検出素子(例えばサーモパイル)を複数個設けたもので、ここでは、回転軸51aの鉛直方向に一列に8素子整列した赤外線センサを使用している。そのため、加熱室底面28aの左右方向は一度に前記複数個所の温度の検出が可能であり、加熱室28の奥側(加熱室奥壁面28b側)(図6)から前側(ドア2側)(図7)にかけては、赤外線センサ52を一定角度の回転を複数回行う事(温度の測定時は回転を停止)で加熱室底面28aの全域を複数に分けて温度を検出するものである。具体的には、加熱室底面28aに載置するテーブルプレート24の全面の温度を検知する。
55は金属板から成るシャッタである。シャッタ55は、赤外線センサ52を使用しない時に観測窓44aを閉じるものである(図8参照)。44aは観測部44に設けた観測窓で、赤外線センサ52の検出する視野範囲となる範囲を開口している。観測部44を加熱室28の内側に突出させることで、最低限の狭い観測窓開口範囲で広範囲の温度検知が可能となる。
次にモータ51の動作について図5を用いて説明する。
制御手段23aは、モータ51を駆動して赤外線センサ52の視野を閉鎖状態から基準位置(検知点a)に回転移動する。
その後、観測面の温度の検知を開始する。初めに基準位置で温度検知を行い、備えている検出素子の複数個分の温度を検知しそのデータを保存する。
その後、次の検知点bの温度を測定できるように、モータ51を回転して赤外線センサ52を一定角度たとえば終点方向(ドア2側)へ3度回転移動して、観測面の温度を測定した後、再び3度回転移動を行い、赤外線センサ52の視野が終点の検知点hを向くまで前記の動作を繰り返して測定する。本実施例では、8素子の赤外線検出素子を14回回転移動させて15列の温度データを検出している。全温度データは120カ所の温度を検出している。移動角度はS1(約42度)となる。
赤外線センサ52によって終点位置である検知点hの温度の検出が終了した後、復路では、温度の検出を行わないで直接基準位置に戻るため早く基準位置に戻れる。以上の往復動作を一周期として、基準位置に戻ったら再び測定を開始して前記動作を繰り返す。
赤外線センサ52は、テーブルプレート24に載置した被加熱物60cの略大きさ・外形を認識できるように、前記したように複数(例えば8素子)の赤外線センサ52を一列に配置して、この赤外線センサ52を3度ずつ14回移動させて15列の温度を測定することで、デーブルプレート24内を総数120(8×15)個の温度データを取得する。
次に赤外線センサ52の動作について図5を用いて説明する。テーブルプレート24に載置した被加熱物60cの温度を検出できるように赤外線センサ52を回転駆動する。制御手段23aは、モータ51を駆動して赤外線センサ52の視野を閉鎖状態から基準位置(検知点a)に回転移動する。その後、観測面の温度の検知を開始する。初めに基準位置で温度検知を行い、備えている検出素子の複数個分の温度を検知しそのデータを保存する。
次に、図4に示すように、テーブルプレート24に載置した被加熱物60cの制御について、パスタメニューの「カルボナーラ」を例にして詳細に説明する。
パスタを茹でるには一定の加熱時間が必要であるが、長時間加熱は抗張力、伸長率が低下し粘弾性も類似の傾向となる。硬さは加熱時間に反比例し、加熱不足によるパスタの硬さを含め、嗜好的にも茹で過ぎは好まれない。
通常ガス調理でパスタを茹でる際は、麺に吸水させるため鍋に材料の7〜10倍の水量を使用し、沸騰後は湯の中へパスタを投入し中火で澱粉が糊化するまで一定時間茹でる。茹でる時間はパスタの形状によって異なる。加熱後は湯から取り出し、あらかじめ作ったソースやスープをからめて調理終了となる。
次に、図9,図10を基に「カルボナーラ」の加熱工程について説明する。
この加熱工程は、二つの工程に分かれ、第一加熱工程は、茹でるための水を含めた材料(被加熱物60c)を沸騰させる工程である。第二加熱工程は、沸騰後パスタに吸水させ澱粉を糊化させると共に他の材料の内部温度を上昇させ、加熱後に茹で汁が無くなる状態まで十分加熱させる工程である。
具体的に実際の調理加熱工程を説明する。まず、耐熱ガラスボウルに水、油(オリーブ油やバター等)を入れ、二等分に折ったパスタと細切りにしたベーコンを入れてラップをかける。その後テーブルプレート24に用意した被加熱物60cを載置し、加熱室28に収容する。パスタメニューの「カルボナーラ(図示無し)」の自動調理を制御手段23aに設定して調理を開始する。
制御手段23aは、入力手段71からの被加熱物60cの調理を行う入力に応じて重量センサ25と赤外線センサ52と加熱室温度センサ80の検出結果に基づいて前記加熱
手段を制御する。
加熱工程を、図9を参照しながら、図10に示すレンジ加熱手段330によるレンジ加熱R1の第一加熱工程K1と、レンジ加熱手段330によるレンジ加熱R2の第二加熱工程K2について説明する。
調理が開始すると、工程S3で、重量センサ25により被加熱物60cの重量を測ることで被加熱物の重量Wを検出する。
工程S4で、赤外線センサ52によって被加熱物60cの初期温度Pを検出し、工程S5で、被加熱物60cの重量Wと初期温度Pに基づいて、第一加熱工程K1の基準加熱時間Tk1、第二加熱工程K2の基準加熱時間Tk2からなる基準加熱時間Tkを算出する。また第一加熱工程K1の基準加熱出力(第一工程)MP1とする。ここで、第一加熱工程K1の基準加熱出力(第一工程)MP1として、被加熱物60cに応じて異なるように、被加熱物60cの重量Wが1500g以上であれば700Wに、被加熱物60cの重量Wが1500g未満で1300g以上であれば600Wに、被加熱物60cの重量Wが1300g未満であれば500Wに設定する。また、工程S5では、第二加熱工程K2の基準加熱出力(第二工程)MP4からなるレンジ加熱手段330の加熱出力MPを算出する。
工程S6で、重量センサ25によって測定した重量Wに基づいて、第一工程所定温度D1を算出する。この第一工程所定温度D1は、被加熱物60cの重量に応じて異なるように、被加熱物60cの重量Wが1500g以上であれば70℃に、被加熱物60cの重量Wが1500g未満で1300g以上であれば60℃に、被加熱物60cの重量Wが1300g未満であれば50℃に設定する。
工程S7で、測定等した重量Wと初期温度Pに基づいて、被加熱物60cが工程S7で算出した第一工程定所定温度D1に到達する時間を推定し、これを第一工程定所定温度到達基準時間T37とする。
工程S8で、第一加熱工程K1で、赤外線センサ52を駆動し、被加熱物60cの表面の温度Pを検出し続け、逐次、現在温度データTaとして更新する。工程S9で、現在温度データTaが第一工程所定温度D1に到達したか判断する。
工程S9で、第一工程所定温度D1に到達してないと判断されると、工程S8に戻り、被加熱物60cの表面の温度Pを検出して逐次に現在温度データTaとして更新する。工程S9で、第一工程所定温度D1に到達していると判断されると、工程S10で、経過時間測定終了として、実際の到達時間を算出する。
工程S11で、実際の到達時間と第一工程所定温度到達基準時間TK37を比較する。赤外線センサ52で検出する温度Pが第一工程所定温度D1に到達後、工程S7で算出した第一工程所定温度到達基準時間T37に対し、実際の到達時間が第一工程所定温度到達基準時間T37と等しい場合(工程13)、工程S16で、加熱出力、時間共に変更無く、第一加熱工程K1の基準加熱時間Tk1を用いて、第一加熱工程K1の基準加熱出力(第一工程)MP1で出力を実行する。
実際の到達時間が第一工程所定温度到達所定温度到達基準時間時間TK37より到達時間が早い(工程S14)場合(T38で到達)、工程S17で、加熱出力ダウンMP2とする。すなわち、第一加熱工程K1のうちの時間T42における加熱出力MP2として、被加熱物60cに応じて異なるように、被加熱物60cの重量Wが1500g以上であれば600Wに、被加熱物60cの重量Wが1500g未満で1300g以上であれば500Wに、被加熱物60cの重量Wが1300g未満であれば400Wに設定する。そして、被加熱物60cの重量Wと現在の被加熱物60cの温度に基づいて差分T39に応じて差分T42を残時間として算出し、工程S18で、到達後第一工程残時間(早い)T42として表示部5の残時間表示を行い加熱する。すなわち、残時間T42の間、加熱出力MP2で出力を実行する。
実際の到達時間が第一工程所定温度到達基準時間TK37より到達時間が遅い(工程S12)場合(T40で到達)、工程S15で、加熱出力アップMP3とする。すなわち、第一加熱工程K1のうちの時間T43における加熱出力MP3として、被加熱物60cに応じて異なるように、被加熱物60cの重量Wが1500g以上であれば800Wに、被加熱物60cの重量Wが1500g未満で1300g以上であれば700Wに、被加熱物60cの重量Wが1300g未満であれば600Wに設定する。そして、被加熱物60cの重量Wと現在の被加熱物60cの温度に基づいて、差分T41に応じて差分T43を残時間として算出し、工程S18で、到達後第一工程残時間(遅い)T43として表示部5の残時間表示を行い加熱する。すなわち、残時間T43の間、加熱出力MP3で出力を実行する。
到達時間が早い工程S14で基準加熱出力(第一工程)MP1を700Wとした場合、工程17の加熱出力ダウンMP2は600Wとなり、100Wと大きく出力ダウンさせ、加熱時間を減少しなければパスタがレンジ加熱による脱水で硬く嗜好性の悪いものになってしまう。また逆に到達時間が遅い工程S12で基準加熱出力(第一工程)MP1を700Wとした場合、工程S15の加熱出力アップMP3は800Wと大きく出力アップさせ、加熱時間を増加させなければ、パスタや他の材料が加熱不足により食不可の状態になってしまう。
工程S6にて算出する赤外線検出所定温度は、重量センサ25によって算出した重量Wごとの温度である。そのため、耐熱ガラスボウルが想定よりも重い場合もしくは軽い場合、また想定から外れた耐熱ガラスボウルの重量に加え、パスタを含む材料の分量違いによって起こる想定外に対応しなければならない。そこで重量センサ25によって算出した重量Wごとの温度で赤外線検出所定温度を決定するが、温度Pは例えば重量Wが重い場合は赤外線検出所定温度を65℃と高く設定しておき、前述した耐熱ガラスボウルが想定よりも重い場合は算出される重量Wよりも材料が少ないため所定時間よりも到達が早まり、結果として工程S14として処理される。また逆に重量Wが軽い場合は赤外線検出所定温度を50℃と低く設定しておき、耐熱ガラスボウルが想定よりも軽い場合は算出される重量Wよりも材料が多いため所定時間よりも到達が遅延し、結果として工程S12として処理される。
以上のように被加熱物60cを加熱し、工程S19で、第1工程加熱を終了する。
工程S20で、第二加熱工程K2として、第一加熱工程K1と同様にレンジ加熱手段330を用いて、加熱室28の下面より加熱室28にマイクロ波を供給する。第二加熱工程K2では、すでに水蒸気が加熱室28に充満しているため、赤外線センサ52を駆動させて被加熱物60cの表面の温度Pを検出し続けることができない。そのため工程S3で取得した重量Wにより工程S5で決定した第二加熱工程K2の基準加熱時間Tk2と基準加熱出力(第二工程)MP4によりレンジ加熱手段出力MPを決定し加熱する。第二加熱工程K2の出力MP4は、第一加熱工程K1のレンジ加熱手段出力MPに比べて低い出力である。
このようにして、第一から第二の加熱工程を進行しながら、パスタを茹でるために必要な全加熱時間Tzを決定して調理が実行される。この例では、加熱時間Tj1と加熱時間Tk2の合計が全加熱時間Tzとなる。
こうして、短時間でおいしく自動でパスタの加熱を行える調理が可能となる。
このようにして、工程S21で、被加熱物60cの加熱を終了する。
以上は被加熱物60cがパスタを茹でる調理の例を示したが、被加熱物60cがパスタを茹でる調理ではなく、他の食材を煮込む調理法でもパスタと同じように加熱を行える自動調理が可能である。
本実施例によれば、被加熱物60cの重量と昇温速度によって加熱出力と時間を調整し、パスタを茹でている状況に応じた短時間でおいしく仕上げることができる加熱調理器を提供する。
なお、この実施例においても、レンジ加熱手段の出力は上記の値に限られるものではなく、適宜設定することができる。
5 表示部
6 操作部
12 グリル加熱手段
23a 制御手段
24 テーブルプレート
25 重量センサ
28 加熱室
28a 加熱室底面
52 赤外線センサ
60 容器
60c 被加熱物
71 入力手段
80 加熱室温度センサ
330 レンジ加熱手段
D1 第一工程所定温度
K1 第一加熱工程
K2 第二加熱工程
MP1 基準加熱出力(第一工程)
MP2 加熱出力ダウン
MP3 加熱出力アップ
MP4 基準加熱出力(第二工程)
MP レンジ加熱手段出力
P 温度
T37 所定温度到達基準時間
T38 到達時間(早い)
T39 差分(減少)
T40 到達時間(遅い)
T41 差分(増加)
T42 到達後第一工程残時間(早い)
T43 到達後第一工程残時間(遅い)
Tk 基準加熱時間
Tk1 基準加熱時間
Tk2 基準加熱時間
Tz 全加熱時間
W 重量

Claims (5)

  1. 被加熱物を加熱する加熱手段と、前記被加熱物の重量を検出する重量センサと、前記被加熱物の温度を検出する温度センサと、前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記被加熱物の重量に基づき所定温度を決定し、前記被加熱物が前記所定温度に到達した時間と基準時間を比較し、前記比較結果に基づいて前記加熱手段の出力と加熱時間の少なくとも一方を調整することを特徴とする高周波加熱調理器。
  2. 請求項1において、前記被加熱物が前記所定温度に到達した時間が基準時間より遅い場合、前記加熱手段の出力を増加させることを特徴とする高周波加熱調理器。
  3. 請求項1において、前記被加熱物が前記所定温度に到達した時間が基準時間より遅いか、前記被加熱物が前記所定温度に到達した時間が基準時間より早いかに応じて、前記加熱手段の出力を増減させることを特徴とする高周波加熱調理器。
  4. 請求項1において、前記比較結果に基づいて前記加熱手段の出力と共に加熱時間を調整することを特徴とする高周波加熱調理器。
  5. 請求項1において、前記所定温度は前記被加熱物の重量に応じて少なくとも3段階に設定することを特徴とする高周波加熱調理器。
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