JP2018194270A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧、加熱室温度、被加熱物の温度に影響を受けること無く、加熱後すぐに加熱時間を知ることができる加熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物を加熱する加熱手段と、被加熱物の加熱方法を入力する入力手段71と、加熱手段に供給される電源の電圧値を検出する電源電圧検出手段29と、加熱室の温度を検出する加熱室温度センサ80と、被加熱物の初期温度を検出する赤外線センサ52と、電源電圧検出手段29と加熱室温度センサ80と赤外線センサ52との検出結果に基づいて加熱手段を制御する制御手段23aとを備え、制御手段23aは、被加熱物の加熱開始後に電源電圧検出手段29と加熱室温度センサ80と赤外線センサ52との検出結果に基づいて全体の加熱時間を算出して入力手段71の表示部に表示する。【選択図】図12

Description

本発明は食パンを自動で加熱する加熱調理器に関するものである。
特許文献1は、庫内温度が設定温度に到達するまでの到達時間を検出して該到達時間により総加熱時間を自動的に補正する機能を有した加熱器が示されたものである。
例えば、電源電圧が100V、加熱器が常温に放置されていた状態で被加熱物の加熱を開始して、被加熱物の加熱状態が良好となる条件の時の前記到達時間と総加熱時間を基準として、電源電圧が前記100Vより低い場合は前記到達時間が長くなるために、被加熱物の加熱状態が良好とするためには前記総加熱時間を長くし、電源電圧が前記100Vより高い場合は前記到達時間が短くなるため、被加熱物の加熱状態が良好とするためには前記総加熱時間を短くするものである。
特開昭62−52324号公報
上記特許文献1に示す技術は、調理を開始して特定の時間経過しないと補正後の総加熱時間を知ることが出来ない課題がある。
また、食パンを美味しく焼く条件として、高火力で短時間に焼き上げることが大切である。火力が弱り焼き上げるのに時間を要すると乾燥した美味しくないトーストになる。また、食パンは熱容量が小さいため、焼き上がった後は直ぐに加熱器から取り出さないと、庫内の温度で食パンの加熱が進行して焦げすぎたトーストになる。
しかし、食パンを短時間で焼き上げるためにヒータ出力を大きくして加熱を開始すると、総加熱時間を補正するのに必要な前記到達時間は短時間となり、基準となる到達時間に対して電源電圧の変動にともなう到達時間との間の差が小さくなり、この差が他の要因による誤差と区別が付き難くなり補正が難しくなる課題がある。
また、今加熱を開始した総加熱時間は、加熱して特定の時間が経過した後でないと知ることができないため、使用者は食パンを焼きながら、焼き上がったトーストに塗るバターやジャムの用意ができなかったり、想定していた時間より早く焼き上がった時は、トーストを直ぐに取り出せないで加熱が進行する課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被加熱物を加熱するために入れる加熱室と、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記被加熱物の加熱方法を入力する入力手段と、前記加熱手段に供給される電源の電圧値を検出する電源電圧検出手段と、前記加熱室の温度を検出する加熱室温度センサと、前記被加熱物の温度を非接触で検出する赤外線センサと、前記入力手段の入力と、前記電源電圧検出手段と前記加熱室温度センサと前記赤外線センサとの検出結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記被加熱物の加熱開始後に前記電源電圧検出手段と前記加熱室温度センサと前記赤外線センサとの検出結果に基づいて全体の加熱時間を算出し、該加熱時間を前記入力手段の表示部に表示し、前記被加熱物の加熱を開始するものである。
本発明によれば、電源電圧、加熱室温度、被加熱物の温度に影響を受ける事無く、食パンを焼き上げる事が可能となる。また、使用者が加熱開始後すぐに加熱時間を知ることができる加熱調理器を提供することができる。
本発明の一実施例に係る加熱調理器の正面斜視図。 図1のA−A断面図。 同加熱調理器の外枠を外した前方斜視図。 同加熱調理器の外枠を外した後方斜視図。 本発明の実施例に係る基準位置を示す赤外線センサ部の説明図。 本発明の実施例に係る終点位置を示す赤外線センサの説明図。 本発明の実施例に係る観測窓を閉めた状態を示す赤外線センサの説明図。 図2断面図を使用した赤外線センサの動作説明図。 金属網に被加熱物を載せた斜視図。 図2断面図を使用した金属網に被加熱物を載せた赤外線センサの動作説明図。 本実施例の加熱動作を説明する説明図。 同加熱調理器の制御を説明する制御ブロック図。
本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1から図3は、本実施例の主要部分を示すもので、図1は加熱調理器本体を前面側から見た斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は同本体の外枠を除いた状態で前方側から見た斜視図、図4は同本体の外枠を除いた状態で後方側から見た斜視図である。
図において、加熱調理器の本体1は、加熱室28の中に加熱する食品(被加熱物)を入れ、マイクロ波やヒータの熱、過熱水蒸気を使用して前記食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室28の内部に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、ヒータの熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられており、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段71は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱する時間等と加熱温度の入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とで構成されている。
外枠7は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
水タンク42は、水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、加熱調理器の本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、食品から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を外部排気ダクト18の外部排気口8から排出する。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33、マグネトロン33に接続された導波管47、制御手段23a(図12参照)を実装した制御基板23、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置15等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波エネルギーが導波管47、回転アンテナ26の出力軸46aが貫通する結合穴47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、該回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26の出力軸46aは回転アンテナ駆動手段46に連結されている。
ファン装置15は、底板21に取り付けた冷却モータに取り付けられた冷却ファンとで構成する。このファン装置15によって発生する冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22、奥側重量センサ25c,左側重量センサ25bなどを冷却する。
また、加熱室28の外側と外枠7の間および前記したように熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
さらに、後述する熱風モータ13を冷却するためのダクト16aと、後述する赤外線ケース48内に収められた赤外線ユニット50を冷却するためのダクト16bが設けられ、赤外線ユニット50を冷却した冷却風39は、加熱室28内の排熱(水蒸気など)を排気する排気ダクト28eの反対側から排出された後に外部排気ダクト18より外に排出される。
加熱室28の加熱室天面28cの奥側にはサーミスタによって加熱室28の雰囲気の加熱室の温度を検出する加熱室温度センサ80(図8)を設けられ、また加熱室28の加熱室天面28cの奥側には後述する赤外線ユニット50が設けられ、赤外線ユニット50を冷却するために赤外線ケース48にて覆い、略筒状に形成されてダクト16bを熱風ケース11aと後板10との間に位置し、ダクト16bの上端開口部を赤外線ケース48の側面に接続し、下端開口部を熱風モータカバー17上面と接続し、ファン装置15からの冷却風39の一部を取り入れるようにしている。
加熱室底面28aには、複数個の重量センサ25、例えば前側左右に左側重量センサ25b、右側重量センサ25a、後側中央に奥側重量センサ25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。
テーブルプレート24は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良い材料で成形されている。
レンジ加熱手段330(図12参照)は、マグネトロン33とインバータ回路(図示せず)よりなり制御手段23aによって制御される。
オーブン加熱手段230(図12参照)は、加熱室28の後部に取り付けられた熱風ユニット11からなり後述する加熱室温度センサ80の検出結果に基づいて制御手段23aによって制御される。
熱風ユニット11は、加熱室28の後部に取り付けられ、該熱風ユニット11内には加熱室28内の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室奥壁面28bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられ、熱風ファン32は熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
また、熱風ユニット11は、加熱室奥壁面28bの後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32とその外周側に位置するように熱風ヒータ14を設け、熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
熱風モータ13は、加熱室28や熱風ヒータ14からの熱によって温度上昇する。それを防ぐため、熱風モータカバー17によって囲い、略筒状に形成されてダクト16aを熱風ケース11aと後板10との間に位置し、ダクト16aの上端開口部を熱風モータカバー17の下面に接続し、下端開口部をファン装置15の吹出し口に接続し、ファン装置15からの冷却風39の一部を熱風モータカバー17内に取り入れるようにしている。
グリル加熱手段12は、加熱室28の加熱室天面28cの裏側に取り付けられ、後述する加熱室温度センサ80の検出結果に基づいて制御手段23aによって制御される。グリル加熱手段12はマイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の食品を輻射熱によって焼成する。
スチーム加熱手段430は、水蒸気発生手段43、ポンプ手段87からなり、水蒸気発生手段43は加熱室28の外側面に取り付けられ、スチーム噴出口44を加熱室28内に臨ませている。
ポンプ手段87は、水タンク42の水を水蒸気発生手段43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。この給水量の調節はモータのON/OFFの比率で決定する。
加熱手段はレンジ加熱手段330、オーブン加熱手段230、グリル加熱手段12、スチーム加熱手段430である。
次に、図5〜図8を用いて加熱室28の上方に設けられた非接触で被加熱物60cの温度を検出する赤外線センサ52の動作について詳細を説明する。
51はモータで、モータ51の向きは、回転軸51aと加熱室奥壁面28bと並行となるように取り付けられている。そして、回転軸51aが後述する筒状のユニットケース54を回転(駆動)させることで、ユニットケース54に収めた赤外線センサ52を搭載した基板53を回転させて赤外線センサ52のレンズ部52aの向きを加熱室底面28aの奥側(加熱室奥壁面28b側)から加熱室開口部28dまでの範囲を回転移動して温度を検出できるようにしている。モータ51はステッピングモータを使用し内部に減速用のギアを備え、制御基板23に設けられた制御手段23aの制御によって回転軸51aを正転、逆転、また回転角度を好みに動作可能となっている。モータ51は、調理の加熱条件に合わせた動作となるように制御される。
52は赤外線センサで、赤外線検出素子(例えばサーモパイル)を複数個設けたもので、ここでは、回転軸51aの鉛直方向に一列に8素子整列した赤外線センサを使用している。そのため、加熱室底面28aの左右方向は一度に前記複数個所の温度の検出が可能で、加熱室28の奥側(加熱室奥壁面28b側)から前側(ドア2側)にかけては、赤外線センサ52を一定角度の回転を複数回行うことで、加熱室底面28aの全域を複数に分けて温度を検出するものである(温度の測定時は赤外線センサ52の回転を停止)。具体的には、加熱室底面28aに載置するテーブルプレート24の全面の温度を検知する。
赤外線センサ52は、加熱室底面28aに載置されたテーブルプレート24の四辺から加熱室天面28cに垂直に伸ばした仮想線の内側の加熱室天面28cの左右方向の略中央に設けられている。
そして、赤外線センサ52の視野は、テーブルプレート24の上では、検知点aと検知点hがテーブルプレート24の前後のフランジ部24bの温度を検知する範囲に定め、赤外線センサ52の整列した複数素子の両端側のセンサはテーブルプレート24の左端・右端のフランジ部24bの温度を検知する範囲に定められている。こうすることで、テーブルプレート24の略中央に載置された被加熱物60cの温度を正確に検出する事が可能となる。そして、検出した温度データは制御手段23aに入力され、被加熱物60cの温度管理に使用される。
54は筒状のユニットケースで、最大径部に基板53を配置し赤外線センサ52のレンズ部52aを臨ませる窓部54aを設けている。また、ユニットケース54の材料にはカーボンを含ませることでユニットケース54の特性を導電材とすることで外来ノイズのユニットケース54内への侵入を防止している。
55は金属板から成るシャッタである。シャッタ55は、赤外線センサ52を使用しない時に後述する観測窓44aを閉じるものである(図7参照)。また、加熱室28の温度がユニットケース54に伝わるのを防止するために、ユニットケース54の外周に冷却風を流すべく、ユニットケース54の外周に沿って隙間を設けた風路55cを形成するようにシャッタ55を配置し、前記風路55cに冷却風39を流す出入り口となる開口55aと開口55bを設けている。
56は位置決め凸部で、赤外線センサ52の検知点を基準位置(図8の検知点a)に合わせる手段として設けている。具体的に、赤外線センサ52の検知点を検知点a(基準位置)に補正できるように、シャッタ55によって観測窓44aを閉じた時に、位置決め凸部56が赤外線ケース48に設けられたストッパ(図示無し)に当接した状態で更にモータ51を回転制御し、回転軸51aをスリップさせることで、前記制御手段23aの制御する基準位置と赤外線センサ52の検知する基準位置を補正するものである。
44は加熱室28の内方向に突出吐出した円弧状の観測部で、回転軸51aの回転中心と筒状のユニットケース54の中心とユニットケース54の外周に沿って設けられて円弧状に曲げられたシャッタ55の円弧の中心と円弧状の観測部44の各中心位置は全て同一位置となっている。44aは観測部44に設けた観測窓で、赤外線センサ52の検出する視野範囲が開口している。また、マイクロ波加熱時に観測窓44aからのマイクロ波漏洩を防止するために、観測窓44aの周囲外側には立上壁(バーリング)44bを2mm程度設けている。
観測部44を加熱室28の内側に突出させることで、最低限の狭い観測窓開口範囲で広範囲の温度検知が可能となる。
49は凸部で、加熱室天面28cから赤外線ケース48と赤外線ユニット50を離すものであり、加熱室天面28cとの接触を凸部49のみとすることにより、加熱時にグリル加熱手段12や熱風ユニット11などのヒータによって加熱された加熱室天面28cの温度が赤外線ユニット50に伝わりにくいようにしている。
次に被加熱物60cの温度検出方法について詳細に説明する。
制御手段23aは、モータ51を駆動して赤外線センサ52の視野を閉鎖状態(図7)から基準位置(図5)である検知点aに回転移動する。
観測面の温度の検知を開始すると、始めに基準位置で温度検知を行い、検出素子の複数個分の温度検知データを保存する。
その後、次の検知点bの温度を測定できるように、モータ51を回転して赤外線センサ52を一定角度、例えば終点方向(ドア2側)へ角度にして約3度回転移動して、観測面の温度を測定した後、再び3度回転移動を行い、赤外線センサ52の視野が終点の検知点hを向くまで前記の動作を繰り返して測定する。本実施例では、8素子の赤外線検出素子を14回(3度×14ステップ=42度)回転移動させて15列の温度データを検出している。全温度データは120カ所の温度を検出している。移動角度はS1(約42度)となる。
終点位置である検知点hの温度の検出が終了した後、復路では、温度の検出を行わないで直接基準位置に戻るため早く基準位置に戻れる。以上の往復動作を一周期として、基準位置に戻ったら再び測定を開始して前記動作を繰り返す。
赤外線センサ52は、テーブルプレート24に載置した被加熱物60cの略大きさ・外形を認識できるように、複数(例えば8素子)の赤外線センサ52を一列に配置して、この赤外線センサ52を3度ずつ14回移動させて15列の温度を測定することで、デーブルプレート24内を総数120(8×15)個の温度データ(図6参照)を取得する。
次に図9〜図10に示す金属網111の金属網脚部111aを角皿113に置き、金属網111には被加熱物60dを載置し、この角皿113を棚27に懸架した状態で、被加熱物60dの温度検出を行う動作について詳細に説明する。
制御手段23aは、モータ51を駆動して赤外線センサ52の視野を閉鎖状態(図7)から基準位置(図5)である検知点aに回転移動する。
被加熱物60dの温度の検知を開始すると、始めに基準位置で温度検知を行い、検出素子の複数個分の温度検知データを保存する。
その後、次の検知点の温度を測定できるように、モータ51を回転して赤外線センサ52を一定角度たとえば終点方向(ドア2側)へ3度回転移動して、観測面の温度を測定した後、再び3度回転移動を行い、赤外線センサ52の視野が終点の検知点Kを向くまで前記の動作を繰り返して測定する。本実施例では、8素子の赤外線検出素子を16回(3度×16ステップ=48度)回転移動させて17列の温度データを検出している。全温度データは136カ所の温度を検出している。移動角度はS2(約48度)となる。すなわち、前述した図8に示す被加熱物60cの温度検出時より赤外線センサ52の移動角度より2列分の温度データを多く取得する。
赤外線センサ52によって終点位置である検知点Kの温度の検出が終了した後、復路では、温度の検出を行わないで直接基準位置に戻るため早く基準位置に帰還する。以上の往復動作を一周期として、基準位置に戻ったら再び測定を開始して前記動作を繰り返す。
以上の構成に基づき、図9〜図12を用いて食パンを焼く場合を例に動作を説明する。
入力手段71より食パンを焼いてトーストを作る設定を行う。設定されたメニューの加熱条件に基づいて制御手段23aは、赤外線ユニット50を制御し、赤外線ユニット50や加熱室温度センサ80や重量センサ25の検出結果に基づいて加熱手段を制御する。
入力手段71よりトーストを設定されると、制御手段23aは、加熱する対象を被加熱物60dと認識し、被加熱物60dの設置状態は、金属網111を角皿113に置き、その角皿113を棚27に置き、金属網111に被加熱物60dが載置されていると認識する。
トーストを作る加熱工程は加熱工程K0とK1とK2の3個の工程から成り、加熱工程K0は、加熱工程K1と加熱工程K2の各加熱時間を算出するため、加熱室温度センサ80により加熱室28の温度、赤外線センサ52により被加熱物60dの温度、さらに電源電圧検出手段29により本体1に供給され各種加熱手段に供給される電源の電圧値を検出し、検出した結果から加熱時間Tk1と加熱時間Tk2を算出する工程である。前記電圧値の代わりに電流値を検出しても良い。
加熱工程K1と加熱工程K2の両方の工程は食パン(被加熱物60d)を加熱する工程で、加熱する加熱モードはグリル加熱手段12を用いたグリル加熱である。
被加熱物60dの加熱の流れは、加熱工程K1の加熱時間Tk1が終了すると報知音を鳴らして使用者に被加熱物60dの裏返しを促し、被加熱物60dを裏返した後、入力手段71より加熱を開始する事で加熱工程K2が開始される。裏返しを促す報知音を鳴らした後は、グリル加熱手段12への電力の供給は停止し、加熱工程K2が開始した時にグリル加熱手段12への電力の供給が開始される。加熱工程K2の加熱時間Tk2が終了して加熱が終了する。
次に加熱工程の流れに沿って加熱制御を詳細に説明する。
加熱開始は、入力手段71より加熱開始の入力が行われることで開始する。開始すると初めの工程である加熱工程K0に移行する。
加熱工程K0では、被加熱物60dへの加熱は行わず、各センサを用いて検出した検出値から加熱時間Tk(Tk1、Tk2)を算出する。
加熱時間Tkは、加熱室28の加熱開始前の初期温度、被加熱物60dの加熱開始前の初期温度、グリル加熱手段12に供給される電源の電圧値によって決定される。
加熱室28の初期温度は加熱室温度センサ80によって検出し、被加熱物60dの初期温度は赤外線センサ52により検出し、さらに本体1に供給されている電源の電圧値は電源電圧検出手段29により検出を行う。そして加熱工程K1と加熱工程K2のそれぞれの加熱時間Tk1と加熱時間Tk2を算出する。
加熱時間Tkは、検出した加熱室28の初期温度に応じた加熱時間算出式が設けられ、加熱室28の初期温度と本体1に供給されている電源の電圧値から、加熱工程K1と加熱工程K2のそれぞれの加熱時間Tk1とTk2が求められ、この合計時間が加熱時間Tkとなる。
但し前記加熱時間算出式は、被加熱物60dの初期温度に応じた補正値と入力手段71に設けられている加熱の状態を調整するための仕上がり入力の値とで補正される。
被加熱物60dの初期温度に応じた補正値は、被加熱物60dの初期温度に対応した温度帯に応じて設けられている温度補正係数算出式に検出した初期温度から算出され、仕上がり入力は、食パンの厚みや、食パンの種類(バターが多く含まれた食パン、レーズンなどが入った食パン)に応じて焼き上がりを調節するものである。
次に前記温度補正係数算出式について具体的に説明する。被加熱物60dの初期温度(被加熱物60dの保存温度)に応じて、冷凍庫で保存していた冷凍の温度帯、冷蔵庫で保存していた冷蔵の温度帯、常温で保存していた常温の温度帯の三種類設けている。
前記温度補正係数算出式を三種類の温度帯に分けた理由は以下のとおりである。食パンをトーストする場合、基本的には被加熱物60dの初期温度が冷凍の温度帯と冷蔵から常温の温度帯の二種類に分けて加熱出来れば十分であることは事前に確認が出来ている。
しかし、被加熱物60dの初期温度が冷凍の温度帯の食パンを焼き上げる場合と、冷蔵から常温の温度帯の食パンを焼き上げる場合に必要とする加熱時間には大きな差が有ることも確認済みである。
被加熱物60dの初期温度が二種類に分けた温度帯の境界に近い温度の場合、赤外線センサ52の検出誤差で実際の温度と補正値を算出する温度帯とを間違って判定した場合、例えば初期温度が冷凍の温度帯に有るのに対して検出温度が冷蔵から常温と判断して加熱を行うと不足が生じ、また初期温度が冷蔵から常温の温度帯に有るのに対して検出温度が冷凍と判断して加熱を行うと加熱し過ぎて食パンが焦げる課題が発生する。
前述した誤差は、赤外線センサ52の検出誤差、被加熱物60dである食パンを加熱室28に載置して加熱を開始するまでに時間を要した場合、食パンの表面と内部の温度に違いが生じた事による誤差などである。
そこで、前述した誤差が発生した場合でも、その誤差を吸収して加熱できるように被加熱物60dの初期温度に応じた補正値を求める温度帯を冷凍、冷蔵、常温の三種類に分け、初期温度が冷凍の温度帯の食パンの温度を検出した時、検出誤差が最大に振れた場合でも冷蔵の温度帯に止まり、初期温度が常温の温度域の食パンの温度を検出した時、検出誤差が最大に振れた場合でも冷蔵の温度帯に止まるように、この冷蔵の温度域を設けている。
また、被加熱物60dの検出した初期温度と検出した初期温度に対応した温度帯に応じて設けられている温度補正係数算出式から補正値を算出することで、例えば同じ温度帯でも冷凍に近い冷蔵帯又は常温に近い冷凍帯であることが判明する事で、被加熱物60dの初期温度が各温度域の境界に近い場合に生じる、検出温度に誤差が生じて隣接した温度帯と誤判定した場合でも、食パンを焼き上げることを可能としている。
但し、加熱室温度センサ80の検出した加熱室28の初期温度が高い場合は、赤外線センサ52によって被加熱物60dの温度の検出が出来なくなる。そこで、加熱室28の温度が特定の温度より高い場合、被加熱物60dの保存していた状態の入力を促す表示を表示部5に表示し、使用者に食パンの保存状態を入力手段71より入力してもらうことで、赤外線センサ52の検出できない場合でも食パンの加熱を可能としている。
使用者への被加熱物60dの保存状態の入力を促す内容について、使用者は加熱する食パンの温度を測定することは出来ないので、使用者が簡単に判断して入力できるように、使用者の食パンの保存していた状況、例えば冷凍庫や冷蔵庫又は常温で保存していたかを容易に入力できるように、入力は冷凍の温度帯の場合か、冷蔵から常温の温度帯の場合の二者択一にしている。温度補正係数はそれぞれ特定値として設けている。
前記入力を二者択一にした理由は、被加熱物60dの初期温度をセンサで検出するわけでないので、被加熱物60dの初期温度の検出誤差が生じ無いことから、冷凍の温度帯の場合か、冷蔵から常温の温度帯の場合の二者択一としている。
被加熱物60dの加熱は、初めの加熱工程K0で加熱工程K1と加熱工程K2の各加熱時間Tk1とTk2を算出して全体(加熱工程K1+加熱工程K2)の加熱時間t(Tk1+Tk2)を算出し、表示部5に全体の加熱時間tを表示して次の加熱工程に進む。
使用者は、表示部5に全体の加熱時間tが表示されることで加熱の終了する時間を把握することが可能であり、加熱終了後にすぐに加熱室28から被加熱物60dを取り出せる事から、加熱終了後に加熱後の温度の高い加熱室28の中に被加熱物60dが放置されることも無くなる。
次の加熱工程K1に進むと、被加熱物60dを加熱室天面28cに設けられたグリル加熱手段12によって被加熱物60dの一面を焼き、表示した時間が減算され、加熱時間Tk1が経過した後、表示している時間の減算を停止し、グリル加熱手段12への通電を停止し、被加熱物60dの裏返しの報知音を報知する。使用者がドア2を開け、角皿113をドア2の上に取り出して被加熱物60dを裏返し、再び角皿113を棚27へ懸架してドア2を閉めて入力手段71より加熱を開始の入力を行うことで、次の工程である加熱工程K2へ進む。
加熱工程K2が開始すると、表示している時間の減算を再開し、被加熱物60dの他面を焼き、加熱時間Tk2が経過して前記表示している時間がゼロになると加熱を終了する。
本実施例の加熱では、被加熱物60dの載置に、金属網脚部111aを備えた金属網111と角皿113を用い、角皿113を棚27に懸架したものである。加熱室28の高い位置に棚27を設け、該棚27に金属網脚部111aの無い平らな金属角網を懸架し、この平らな金属角網に被加熱物60dを載置して加熱しても良い。また前記金属角網に替わって角皿113を懸架してこの角皿113に被加熱物60dを載置して加熱しても良い。グリル加熱手段12に被加熱物60dを近接出来れば良い。
グリル加熱手段12に被加熱物60dを近接すると、赤外線センサ52を可動しても被加熱物60dの全体の温度は検出出来なくなる。しかし、被加熱物60dの初期温度が検出出来れば良いので、被加熱物60dの全体の温度は検出しなくても良い。
これにより、電源電圧、加熱室温度、被加熱物の温度に影響を受ける事無く、食パンを焼き上げる事が可能となる。また、使用者は加熱開始後すぐに加熱時間を知ることができる。
1・・・本体、12・・・グリル加熱手段、22・・・インバータ基板、23a・・・・制御手段、28・・・加熱室、29・・・電源電圧検出手段、51・・・モータ(駆動手段)、52・・・赤外線センサ、60d・・・被加熱物、71・・・入力手段、80・・・加熱室温度センサ、113・・・角皿、111・・・金属網、230・・・オーブン加熱手段、330・・・レンジ加熱手段、430・・・スチーム加熱手段

Claims (4)

  1. 被加熱物を入れて加熱する加熱室と、
    前記被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記被加熱物の加熱方法を入力する入力手段と、
    前記加熱手段に供給される電源の電圧値を検出する電源電圧検出手段と、
    前記加熱室の温度を検出する加熱室温度センサと、
    前記被加熱物の温度を検出する赤外線センサと、
    前記入力手段の入力と、前記電源電圧検出手段と前記加熱室温度センサと前記赤外線センサとの検出結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記電源電圧検出手段と前記加熱室温度センサと前記赤外線センサとの検出結果に基づいて全体の加熱時間を算出し、該加熱時間を前記入力手段の表示部に表示することを特徴とする、加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、
    前記被加熱物の初期温度を前記被加熱物の保存状態として調理者に入力することを促す表示を前記入力手段に表示することを特徴とする、
    請求項1記載の加熱調理器。
  3. 調理者が前記入力手段から前記被加熱物の保存状態として入力する場合には、その入力を冷凍の温度帯又は冷蔵から常温の温度帯の二者択一にしていることを特徴とする、
    請求項2記載の加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、
    前記被加熱物の初期温度を前記赤外線センサで検出する場合には、その検出した温度を冷凍、冷蔵、及び常温の三種類の温度帯に分けることを特徴とする、
    請求項1記載の加熱調理器。
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