JPH11287300A - 内接噛合遊星歯車構造の増減速機 - Google Patents
内接噛合遊星歯車構造の増減速機Info
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- JPH11287300A JPH11287300A JP8733798A JP8733798A JPH11287300A JP H11287300 A JPH11287300 A JP H11287300A JP 8733798 A JP8733798 A JP 8733798A JP 8733798 A JP8733798 A JP 8733798A JP H11287300 A JPH11287300 A JP H11287300A
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Abstract
ング等の大型部品を減速比毎に用意する必要がなく、外
ピンの軸方向の長さ、及び径方向の長さ(太さ)の異な
る複数種の外ピン(より太い外ピン)を選択的に収納・
支持可能にする。 【解決手段】 複数の外ピンS、Jを支持するべく、第
1、第2ケーシング12a、14aの外ピンS、Jの端
を押さえる部位に段差部20a、20bを形成をし、こ
の段差部20a、20bを利用して、該段差20a、2
0bに見当たった大きさの外ピンS、Jを、内歯歯車1
0、第1、第2ケーシング12a、14aによって形成
される空間に選択的に収納する。
Description
軸の回転によって回転する偏心体と、該偏心体を介して
第1軸に対して偏心回転可能な状態で組み込まれた外歯
歯車と、該外歯歯車が内接噛合し、その内歯としての外
ピンを有する内歯歯車と、前記外歯歯車に該外歯歯車の
自転成分のみを伝達する手段を介して連結された第2軸
と、を備えた内接噛合遊星歯車構造の増減速機に関す
る。
て回転する偏心体と、該偏心体を介して第1軸に対して
偏心回転可能な状態で組込まれた外歯歯車と、該外歯歯
車が内接噛合する内歯歯車と、前記外歯歯車に該外歯歯
車の自転成分のみを伝達する手段を介して連結された第
2軸と、を備えた内接噛合遊星歯車構造が広く知られて
いる。
7は図4におけるVII −VII 線に沿う断面図である。こ
の従来技術は、前記第1軸を入力軸、第2軸を出力軸と
すると共に、内歯歯車を固定することによって上記構造
を「減速機」に適用したものである。
0°)をもって偏心体3a、3bが嵌合されている。な
お、偏心体3aと3bは一体化されている。それぞれの
偏心体3a、3bには軸受4a、4bを介して2枚の外
歯歯車5a、5bが取付けられている。この外歯歯車5
a、5bには内ローラ孔6が複数個設けられ、内ピン7
及び内ローラ8が挿入されている。
たのは、動作時の滑りを分散(内ピン7及び外歯歯車5
a、5bの滑りを、内ピン7と内ローラ8の滑り及び内
ローラ8と外歯歯車5a、5bの滑りに分散)させるた
めである。
7及び内ローラ8は、出力軸2のフランジ部に固着又は
嵌入されている。
主に伝達容量の増大、強度の維持、回転バランスの保持
を図るためである。
コイド歯形や円弧歯形等の外歯9a、9bが設けられて
いる。この外歯9a、9bはボルト18とナット16に
よって連結される入力軸1側の第1ケーシング12と出
力側の第2ケーシング14に固定された内歯歯車10と
内接噛合している。なお、ケーシングと内歯歯車が初め
から一体化され、内歯歯車の外周がそのままケーシング
を兼ねるように設計されることもある。
1によって構成されている。外ピン11は外ピン孔13
に遊嵌され、回転し易く保持されている。
軸1が1回転すると偏心体3a、3bが1回転する。偏
心体3a、3bが1回転すると、外歯歯車5a、5bも
入力軸1の周りで揺動・回転を行おうとする。しかしな
がら、内歯歯車10によってその自転が拘束されるた
め、外歯歯車5a、5bは、この内歯歯車10に内接し
ながらほとんど揺動のみを行うことになる。
N、内歯歯車10の歯数をN+1とした場合、その歯数
差は1である。そのため、入力軸1の1回転毎に外歯歯
車5a、5bはケーシング12に固定された内歯歯車1
0に対して1歯分だけずれる(自転する)ことになる。
これは、入力軸1の回転が外歯歯車の−1/Nの回転に
減速されたことを意味する。なお、マイナスの符号は逆
回転を意味している。
ラ孔6及び内ローラ8の隙間によってその揺動成分が吸
収され、自転成分のみが内ローラ8内の内ピン7を介し
て出力軸2へと伝達される。この結果、結局減速比−N
の減速が達成される。
機と例えばモータとを組合わせることにより、僅か1段
の減速機構で大きな減速比のギヤドモータを得ることが
できる。
星歯車構造の内歯歯車を固定し、第1軸を入力軸、第2
軸を出力軸としていたが、第2軸を固定し、第1軸を入
力軸、内歯歯車を出力軸とすることによっても減速機を
構成可能である。更に、これらの入出力を逆転させるこ
とにより増速機を構成することも可能である。
偏心体を組込んでいたが、第1軸を平歯車を介して、
「3本の第1軸」に分散し、この分散した第1軸にそれ
ぞれ偏心体を組込み、該偏心体を介して外歯歯車を揺動
回転させるタイプのものも公知である。
た従来の内接噛合遊星歯車構造の増減速機では、減速比
を変更する際に以下のような問題があった。
には、当然に、外ピン11の個数、及び、サイズ(太
さ)を変える必要があり、それに応じて内歯歯車10及
び外歯歯車5a、5bを減速比毎に別途用意する必要が
あり、部品点数が多くなって、管理が大変であった。
又、内歯歯車10は部材自体が大きいため(該内歯歯車
がケーシング兼用の場合は特に)、減速比ごとに、外ピ
ン孔の異なる種類を用意するというのは在庫コスト的に
も高くつき、保管スペースも広くとってしまっていた。
る。
外ピン11の本数を減らすと共に、太くさせる必要があ
る。しかしながら、内歯歯車10の外径を変えずに外ピ
ン11を大きくしようとすると、内歯歯車10自体の半
径方向の肉厚が外ピン孔の部分で非常に薄くなることか
ら剛性の確保が難しくなるという問題がある。つまり、
内歯歯車10の外径を変えずにという制限が無ければ
(内歯歯車10の外径を大きくすれば)、さらに太い外
ピン11を設置することも可能であるが、内歯歯車10
の外径を一定の(大きくしない)ままでは、外ピン11
の太さの設定に限界があり、従って、入力軸1から出力
軸2への許容伝達能力を増大させるには、外ピン11の
材質を変更するか内歯歯車(あるいはこれと一体のケー
シング)の半径方向の肉厚を厚く確保する以外になく、
内径側に肉厚を増大するのは難しいことから、外径が大
型化せざるを得ないという状態となっていた。
なされたものであって、複数の減速比を達成可能としな
がら、部品点数の削減、外ピンの曲げ強度及び面圧強度
の向上、それに伴う回転トルクの許容伝達能力の向上を
図り、なお且つ全体の小型化を維持することのできる内
接噛合遊星歯車構造の増減速機を提供することをその課
題とする。
軸と、該第1軸の回転によって回転する偏心体と、該偏
心体を介して第1軸に対して偏心回転可能な状態で組み
込まれた外歯歯車と、該外歯歯車が内接噛合し、その内
歯としての外ピンを有する内歯歯車と、前記外歯歯車に
該外歯歯車の自転成分のみを伝達する手段を介して連結
された第2軸と、を備えた内接噛合遊星歯車構造の増減
速機において、前記内歯歯車の前記外ピンを支持する部
分に、軸方向の長さ及び径方向の長さの異なる複数種の
外ピンを、選択的に収納・支持可能な段差部を形成した
ことにより、上記課題を解決したものである。
外ピンの方が、径の細い外ピンより半径方向内周側に収
納されるように形成されていることにより、同様に上記
課題を解決したものである。
施の形態を詳細に説明する。
内接噛合遊星歯車構造の増減速機のそれに対し、外ピン
の収容構造、即ち図4の矢印II付近以外は全く同様であ
る。よって重複説明は省略する。
技術と本実施形態との比較対照のため簡単に図2(A)
について先ず説明する。
グ12、14、外歯歯車5a、5b、外ピン11を表し
た図4の矢印II部分の拡大図である。
という)l、径方向の長さ(以後、太さという)dの外
ピン11が、外ピン横幅lより長い横幅l0 (l0 >
l)の外ピン孔13内に遊嵌されている(外ピン11は
l0 −lだけの軸方向に動作可能な余裕空間がある)。
ここで、仮に減速比を変更したり伝達許容能力を変更し
たりするために、外ピン11の太さd又は横幅lのどち
らか一方でも変更させると、それに応じて第1、2ケー
シング12、14、及び内歯歯車10のいずれをも変更
しなければならなかった。
不変に維持、即ち、第1、第2ケーシング12、14を
不変に維持しようとした場合には、内歯歯車10の外ピ
ン孔13の存在する部分の肉厚hを確保するため、及び
第1、第2ケーシング12、14の円環状の突起部1
5、17の位置が不変となるため、外ピン11の太さd
の変更可能な範囲は極めて限定された。
ーシング12a、14aを不変としながら(太さ、及び
横幅の大きく異なる)複数の種類の外ピンに対応するこ
とのできるような構造を実現させるため、図2(B)よ
うな構造を採用している。
歯歯車5a、5bと接していた(入力軸1、出力軸2の
軸心側)の面を11c とし、その面11c の両端部にお
ける第1、2ケーシング12a、14aのコーナ部を
A、Bとする。本実施形態では、そのコーナ部A、Bに
対し互いに外歯歯車5a、5b側にm1だけ外ピン11
の軸方向中心側に入ったC、Dのところから、入力軸1
(あるいは出力軸2)の軸心方向に掘り下げる状態にし
て深さnの溝21を形成し、結果として段差部20a、
20bを設けるようにしている。
を差し引いた長さtと入力軸1(及び出力軸2)の軸心
方向への長さnの突出部P(t×n)を形成するように
する。
P)を形成することによって、図1(A)、(B)に示
すように、太いサイズの外ピンJと従来型と同じ細いサ
イズの外ピンSのように、それぞれ太さと横幅の異なる
外ピンが、それぞれ第1、2ケーシング12a、14a
の形状そのものを変更せずにそのまま選択的に設置可能
となる。なお、外ピンJにした場合の外歯歯車は、当然
に外ピンの太さに応じた外歯歯車5a′、5b′に変更
するようにする。また、図3(A)、(B)は、この段
差部20a、20bを形成させた状態で、それぞれ太い
外ピンJと細い外ピンSを設置した場合の全体構成を表
す断面図であり、図6は図3(A)のVI−VI線に沿う断
面図である。
る際に、本実施形態では第1、2ケーシング12a、1
4aのコーナ部A、Bからそれぞれ長さm1のところか
ら行ったが、この長さm1は当然に、外ピンSと外歯歯
車5a′、5b′の外歯9a′、9b′とが互いに噛合
可能な長さに設定しなければならない。つまり、m1を
大きくとりすぎて段差部20a、20b間の突出部Pの
軸方向長を大きくし過ぎてしまうと、外ピンが外歯9
a′、9b′と噛合しなくなってしまうため、これを考
慮してm1を設定しなくてはならない。又、第1、2ケ
ーシング12a、14aのコーナ部A、Bからのそれぞ
れ長さm1は同一にしたが、外ピンSと外歯9a′、9
b′とが互いに確実に噛合すれば、ケーシング12a、
14aの形状等の要請より、特に同一でなくてもよい場
合がある。
bを太い外ピンJと細い外ピンSの2種類のみが設置で
きるように形成したが、図5に示すように、段差部20
a、20bの他に、さらに第1、2ケーシング12b、
14bのコーナ部A、Bからそれぞれ長さm2、m3、
・・・のように複数の段差部20a2、20b2・20
a3、20b3、・・・を設けるようにしても良い。な
お、この場合も外ピンの太さに応じた外歯歯車5a´
´、5b´´を選択するようにする。
なる外ピンを収納できるバリエーションがさらに広が
る。
ンはより半径方向内周側に収納されるため、内歯歯車1
0の外径を大きくしないで済み、従って、内歯歯車10
の剛性を損なうことなく、今までよりも太さの太い外ピ
ンを選択・収納でき、外ピンの曲げ強度及び面圧強度を
上げることができる。それに伴い、減速機の全体外形を
大きくすることなく回転トルクの許容伝達容量を向上が
でき、さらに設計自由度の向上も達成でき、減速比毎に
用意する部品、特にケーシングのような大型部品の種類
を低減できる。
内歯歯車の外ピンを支持する部分に、軸方向の長さ、及
び径方向の長さの異なる複数種の外ピンを、選択的に収
納・支持可能な段差部を形成したことにより、減速機の
外形を大きくすることなく外ピンの曲げ強度及び面圧強
度を上げることができ、それに伴い、回転トルクの許容
伝達容量を向上ができる。又、設計自由度の向上も実現
できる、減速比毎に用意する部品の種類を低減できると
いう効果も得られる。
図
図
する拡大図
歯歯車 6a、6b…内ローラ 9a、9b…外歯 10…内歯歯車 12、12a、12b…第1ケーシング 14、14a、14b…第2ケーシング 20a、20b…段差部
Claims (2)
- 【請求項1】第1軸と、該第1軸の回転によって回転す
る偏心体と、該偏心体を介して第1軸に対して偏心回転
可能な状態で組み込まれた外歯歯車と、該外歯歯車が内
接噛合し、その内歯としての外ピンを有する内歯歯車
と、前記外歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝達す
る手段を介して連結された第2軸と、 を備えた内接噛合遊星歯車構造の増減速機において、 前記内歯歯車の前記外ピンを支持する部分に、軸方向の
長さ及び径方向の長さの異なる複数種の外ピンを、選択
的に収納・支持可能な段差部を形成したことを特徴とす
る内接噛合遊星歯車構造の増減速機。 - 【請求項2】請求項1において、 前記段差が、径の太い外ピンの方が、径の細い外ピンよ
り半径方向内周側に収納されるように形成されているこ
とを特徴とする内接噛合遊星歯車構造の増減速機。
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- 1998-03-31 JP JP08733798A patent/JP3847948B2/ja not_active Expired - Fee Related
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