JPH10331922A - 差動型遊星歯車減速機 - Google Patents
差動型遊星歯車減速機Info
- Publication number
- JPH10331922A JPH10331922A JP17753897A JP17753897A JPH10331922A JP H10331922 A JPH10331922 A JP H10331922A JP 17753897 A JP17753897 A JP 17753897A JP 17753897 A JP17753897 A JP 17753897A JP H10331922 A JPH10331922 A JP H10331922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- gears
- input shaft
- planetary
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来 遊星歯車減速機はプラネタリ型とスタ
ー型など単一要素を構成したものがあったが、このプラ
ネタリ型とスター型の機能の遊星歯車減速機を同一入力
軸上に配置することにより、従来よりコンパクトで大き
な減速比を有する差動型遊星歯車減速機を提供する。 【構成】 同一入力軸上に太陽歯車１ａ、２ａを配置
し、太陽歯車１ａ、２ａの回りに遊星歯車１ｂ、２ｂ、
内歯車１ｃ、２ｃ、キャリア１ｄ、２ｄを配置する。内
歯車１ｃ、２ｃを連結し、キャリア１ｄはケース等に固
定する。入力軸１、出力軸２，遊星歯車１ｂ、２ｂ、内
歯車１ｃ、２ｃは回転するようベアリング等で保持す
る。ここで入力軸１を時計回りに回転すると内歯車１
ｃ、２ｃは反時計方向に回転し、遊星歯車２ｂは内歯車
２ｃの上を自転しながら入力軸１と同じ方向に公転す
る。すなわち出力軸２と一体のキャリア２ｄは入力軸１
と反時計方向に回転する内歯車２ｃと時計回りに公転す
る遊星歯車２ｂとの回転差で回転することになる。
ー型など単一要素を構成したものがあったが、このプラ
ネタリ型とスター型の機能の遊星歯車減速機を同一入力
軸上に配置することにより、従来よりコンパクトで大き
な減速比を有する差動型遊星歯車減速機を提供する。 【構成】 同一入力軸上に太陽歯車１ａ、２ａを配置
し、太陽歯車１ａ、２ａの回りに遊星歯車１ｂ、２ｂ、
内歯車１ｃ、２ｃ、キャリア１ｄ、２ｄを配置する。内
歯車１ｃ、２ｃを連結し、キャリア１ｄはケース等に固
定する。入力軸１、出力軸２，遊星歯車１ｂ、２ｂ、内
歯車１ｃ、２ｃは回転するようベアリング等で保持す
る。ここで入力軸１を時計回りに回転すると内歯車１
ｃ、２ｃは反時計方向に回転し、遊星歯車２ｂは内歯車
２ｃの上を自転しながら入力軸１と同じ方向に公転す
る。すなわち出力軸２と一体のキャリア２ｄは入力軸１
と反時計方向に回転する内歯車２ｃと時計回りに公転す
る遊星歯車２ｂとの回転差で回転することになる。
Description
【０００１】
【考案の属する技術分野】この考案は遊星歯車減速機に
おけるプラネタリ型とスター型の機構を同一入力軸上に
配置した差動型の遊星歯車減速機である。
おけるプラネタリ型とスター型の機構を同一入力軸上に
配置した差動型の遊星歯車減速機である。
【０００２】
【従来の技術】図１のように 従来 内歯車２ｃを固定
したプラネタリ型遊星歯車減速機とキャリア１ｄを固定
したスター型遊星歯車減速機など単一の要素を構成した
遊星歯車減速機があった。
したプラネタリ型遊星歯車減速機とキャリア１ｄを固定
したスター型遊星歯車減速機など単一の要素を構成した
遊星歯車減速機があった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】これはつぎのような欠
点があった。 （イ）大きな減速比を得るには、太陽歯車の歯数が同じ
場合は内歯車の歯数を大きくする。すなわち外形が大き
くなる。 （ロ）あるいは遊星歯車減速機を何段も積層して大きな
減速比を得る方法があるが、これは部品数が増え、減速
機が長くなってコンパクトにならない。 本考案はこれらの欠点を除いてコンパクトで大きな減速
比が得られる差動型の遊星歯車減速機を考案したもので
ある。
点があった。 （イ）大きな減速比を得るには、太陽歯車の歯数が同じ
場合は内歯車の歯数を大きくする。すなわち外形が大き
くなる。 （ロ）あるいは遊星歯車減速機を何段も積層して大きな
減速比を得る方法があるが、これは部品数が増え、減速
機が長くなってコンパクトにならない。 本考案はこれらの欠点を除いてコンパクトで大きな減速
比が得られる差動型の遊星歯車減速機を考案したもので
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】図１は従来のプラネタリ
型とスター型の遊星歯車減速機の基本構成図であるが、
本考案は図２の基本構成図のように、同一入力軸上にプ
ラネタリ型とスター型の遊星歯車減速機を合わせ持つ減
速機である。図２において同一入力軸上に太陽歯車１ａ
と２ａを配置し、太陽歯車１ａの回りには遊星歯車１
ｂ、内歯車１ｃ、キャリア１ｄの基本要素から成り立つ
遊星歯車減速機と、太陽歯車２ａの回りには遊星歯車２
ｂ、内歯車２ｃ、キャリア２ｄの基本要素から成り立つ
遊星歯車減速機を配置して、内歯車１ｃと内歯車２ｃを
連結回転可能にし、キャリア１ｄを固定した構造であ
る。歯数をそれぞれ太陽歯車１ａ、２ａをＺ１ａ、Ｚ２
ａ、遊星歯車１ｂ、２ｂをＺ１ｂ、Ｚ２ｂ、内歯車１
ｃ、２ｃをＺ１ｃ、Ｚ２ｃとして、もし内歯車１ｃと２
ｃが連結されておらず、キャリア１ｄと内歯車２ｃが固
定されているとすると、太陽歯車１ａが時計回りに回転
すれば内歯車１ｃは数１の減速比で反時計回りに回転す
る。
型とスター型の遊星歯車減速機の基本構成図であるが、
本考案は図２の基本構成図のように、同一入力軸上にプ
ラネタリ型とスター型の遊星歯車減速機を合わせ持つ減
速機である。図２において同一入力軸上に太陽歯車１ａ
と２ａを配置し、太陽歯車１ａの回りには遊星歯車１
ｂ、内歯車１ｃ、キャリア１ｄの基本要素から成り立つ
遊星歯車減速機と、太陽歯車２ａの回りには遊星歯車２
ｂ、内歯車２ｃ、キャリア２ｄの基本要素から成り立つ
遊星歯車減速機を配置して、内歯車１ｃと内歯車２ｃを
連結回転可能にし、キャリア１ｄを固定した構造であ
る。歯数をそれぞれ太陽歯車１ａ、２ａをＺ１ａ、Ｚ２
ａ、遊星歯車１ｂ、２ｂをＺ１ｂ、Ｚ２ｂ、内歯車１
ｃ、２ｃをＺ１ｃ、Ｚ２ｃとして、もし内歯車１ｃと２
ｃが連結されておらず、キャリア１ｄと内歯車２ｃが固
定されているとすると、太陽歯車１ａが時計回りに回転
すれば内歯車１ｃは数１の減速比で反時計回りに回転す
る。
【０００５】
【数１】
【０００６】太陽歯車２ａが時計回りに回転すると、キ
ャリア２ｄは数２の減速比で同じ時計回りに回転する。
ャリア２ｄは数２の減速比で同じ時計回りに回転する。
【０００７】
【数２】
【０００８】しかし、ここでキャリア１ｄを固定し、太
陽歯車１ａ、２ａは同一入力軸１上に有り、内歯車１
ｃ、２ｃは連結され回転可能になっているので、入力軸
１を時計回りに回転すると、内歯車１ｃ、２ｃは反時計
回りに回転し、遊星歯車２ｂは自身の軸の回りを自転し
ながら同時に太陽歯車２ａの回りを時計回りに公転する
ことになる。すなわちキャリア２ｄは反時計回りに回転
する内歯車２ｃと、時計回りに公転しようとする遊星歯
車２ｂとの回転差によってキャリア２ｄは数３の減速比
で回転することになる。
陽歯車１ａ、２ａは同一入力軸１上に有り、内歯車１
ｃ、２ｃは連結され回転可能になっているので、入力軸
１を時計回りに回転すると、内歯車１ｃ、２ｃは反時計
回りに回転し、遊星歯車２ｂは自身の軸の回りを自転し
ながら同時に太陽歯車２ａの回りを時計回りに公転する
ことになる。すなわちキャリア２ｄは反時計回りに回転
する内歯車２ｃと、時計回りに公転しようとする遊星歯
車２ｂとの回転差によってキャリア２ｄは数３の減速比
で回転することになる。
【０００９】
【数３】
【００１０】その回転差が小さくなる最適な歯数を選定
することにより、従来のプラネタリ型あるいはスター型
の遊星歯車減速機よりはるかに大きな減速比を得ること
ができる。
することにより、従来のプラネタリ型あるいはスター型
の遊星歯車減速機よりはるかに大きな減速比を得ること
ができる。
【００１１】
【考案の実施の形態】図３において、同一入力軸上に太
陽歯車１ａ、２ａを配置し、太陽歯車１ａ、２ａの回り
には遊星歯車１ｂ、２ｂ、内歯車１ｃ、２ｃ、キャリア
１ｄ、２ｄを配置する。ここで内歯車１ｃ、２ｃは連結
し、回転するようベアリングで保持し、キャリア１ｄは
ケース等に固定する。入力軸を回転すると遊星歯車１
ｂ、２ｂは太陽歯車１ａ、２ａと反対方向に自転する。
キャリア１ｄはケースに固定しているので、内歯車１
ｃ、２ｃは太陽歯車１ａ、２ａと反対方向に回転する。
キャリア２ｄは固定してないので、太陽歯車２ａによっ
て遊星歯車２ｂは 自転しながら太陽歯車２ａと同じ回
転方向に公転しようとする。ゆえにキャリア２ｄは内歯
車２ｃの反対方向の回転と遊星歯車２ｂの太陽歯車２ａ
と同じ方向の公転との差によって回転する。
陽歯車１ａ、２ａを配置し、太陽歯車１ａ、２ａの回り
には遊星歯車１ｂ、２ｂ、内歯車１ｃ、２ｃ、キャリア
１ｄ、２ｄを配置する。ここで内歯車１ｃ、２ｃは連結
し、回転するようベアリングで保持し、キャリア１ｄは
ケース等に固定する。入力軸を回転すると遊星歯車１
ｂ、２ｂは太陽歯車１ａ、２ａと反対方向に自転する。
キャリア１ｄはケースに固定しているので、内歯車１
ｃ、２ｃは太陽歯車１ａ、２ａと反対方向に回転する。
キャリア２ｄは固定してないので、太陽歯車２ａによっ
て遊星歯車２ｂは 自転しながら太陽歯車２ａと同じ回
転方向に公転しようとする。ゆえにキャリア２ｄは内歯
車２ｃの反対方向の回転と遊星歯車２ｂの太陽歯車２ａ
と同じ方向の公転との差によって回転する。
【００１２】
【実施例】図４は本考案の実施例である。 （イ）入力軸１に・太陽歯車１ａ、２ａを設け、入力軸
１はベアリング６で保持する。 （ロ）遊星歯車ルはベアリング７を介して軸１２で保持
し、軸１２はケース３に固定する。 （ハ）遊星歯車２ｂはベアリング７を介して軸１３で保
持し、軸１３は出力軸２と一体のキャリア２ｄに固定す
る。 （ニ）キー１４で連結した内歯車１ｃ、２ｃはスラスト
ボール８とベアリング９で保持する。 （ホ）キャリア２ｄと一体の出力軸２はベアリング１０
とベアリング１５で保持する。
１はベアリング６で保持する。 （ロ）遊星歯車ルはベアリング７を介して軸１２で保持
し、軸１２はケース３に固定する。 （ハ）遊星歯車２ｂはベアリング７を介して軸１３で保
持し、軸１３は出力軸２と一体のキャリア２ｄに固定す
る。 （ニ）キー１４で連結した内歯車１ｃ、２ｃはスラスト
ボール８とベアリング９で保持する。 （ホ）キャリア２ｄと一体の出力軸２はベアリング１０
とベアリング１５で保持する。
【００１３】
【考案の効果】本考案は以上のような構造で、これによ
り （イ）従来の遊星歯車減速機よりコンパクトで大きな減
速比が得られる。 （ロ）モジュールを大きく、歯数を小さくしても大きな
減速比が得られるのでハイパワーの出力トルクが得られ
る。 （ハ）出力軸は入力軸と同軸上にとれる。 （ニ）構造が簡単である。
り （イ）従来の遊星歯車減速機よりコンパクトで大きな減
速比が得られる。 （ロ）モジュールを大きく、歯数を小さくしても大きな
減速比が得られるのでハイパワーの出力トルクが得られ
る。 （ハ）出力軸は入力軸と同軸上にとれる。 （ニ）構造が簡単である。
【図１】従来の基本構成図である。
【図２】本考案の基本構成図である。
【図３】本考案の一部切り欠いた斜視図である。
【図４】本考案の実施例を示す断面図である。
１ａ、２ａ 太陽歯車 １ｂ、２ｂ 遊星歯車 １ｃ、２ｃ 内歯車 １ｄ、２ｄ キャリア １ 入力軸 ２ 出力軸 ３ ケース ４ ケース ５ オイルシール ６ ベアリング ７ ベアリング ８ スラストボール ９ ベアリング １０ ベアリング １１ オイルシール １２ 軸 １３ 軸 １４ キー １５ ベアリング
Claims (1)
- 【請求項１】 同一入力軸上に太陽歯車１ａ、２ａを有
し、太陽歯車２ａの回りには遊星歯車２ｂ、内歯車２
ｃ、キャリア２ｄの基本要素から成り立つ遊星歯車減速
機と太陽歯車１ａの回りには遊星歯車１ｂ、内歯車１
ｃ、キャリア１ｄの基本要素から成り立つ遊星歯車減速
機を配置して、内歯車１ｃと内歯車２ｃを連結回転可能
にし、キャリア１ｄを固定した差動型遊星歯車減速機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17753897A JPH10331922A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 差動型遊星歯車減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17753897A JPH10331922A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 差動型遊星歯車減速機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10331922A true JPH10331922A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=16032700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17753897A Pending JPH10331922A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 差動型遊星歯車減速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10331922A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002192968A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-10 | Unisia Jecs Corp | 動力伝達装置 |
| GB2371339A (en) * | 2001-01-19 | 2002-07-24 | Visteon Global Tech Inc | A centrifugal engine charger driven by planetary gearing with a fixed carrier |
| CN101929528A (zh) * | 2010-08-06 | 2010-12-29 | 江苏省金象减速机有限公司 | 双输入功率分流差动行星减速机 |
| JP2016043475A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-04 | マックス株式会社 | 携帯用切断機 |
| JP2017106569A (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 株式会社ジェイテクト | 変速装置 |
| JP2020148273A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 本田技研工業株式会社 | 内接式遊星歯車装置 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP17753897A patent/JPH10331922A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002192968A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-10 | Unisia Jecs Corp | 動力伝達装置 |
| GB2371339A (en) * | 2001-01-19 | 2002-07-24 | Visteon Global Tech Inc | A centrifugal engine charger driven by planetary gearing with a fixed carrier |
| GB2371339B (en) * | 2001-01-19 | 2003-05-07 | Visteon Global Tech Inc | Multi-speed gear arrangement for a centrifugal engine charger |
| CN101929528A (zh) * | 2010-08-06 | 2010-12-29 | 江苏省金象减速机有限公司 | 双输入功率分流差动行星减速机 |
| JP2016043475A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-04 | マックス株式会社 | 携帯用切断機 |
| JP2017106569A (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 株式会社ジェイテクト | 変速装置 |
| JP2020148273A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 本田技研工業株式会社 | 内接式遊星歯車装置 |
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