JPH11286577A - ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物

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JPH11286577A
JPH11286577A JP10411498A JP10411498A JPH11286577A JP H11286577 A JPH11286577 A JP H11286577A JP 10411498 A JP10411498 A JP 10411498A JP 10411498 A JP10411498 A JP 10411498A JP H11286577 A JPH11286577 A JP H11286577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ材料などに有用なシリカ配合ゴム組成
物において、シリカをより均一に分散させた特性のより
優れたシリカ配合ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 シリカをシリル化剤と接触させて、極性
基含有共役ジエン系ゴム乳化分散液に分散させ、乳化水
性溶媒を除去し、ゴム組成物(i)を調整する。このゴ
ム組成物(i)をマスターバッチとして使用し、シラン
カップリング剤を配合してシリカとゴムの親和性の高い
ゴム組成物(ii)を調製する。さらにゴム組成物(i
i)に架橋剤を配合してゴム組成物(iii)を調製
し、タイヤ材料などとして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムマトリックス
中にシリカが均一に分散したゴム組成物とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源や環境対策などが重視され
るにつれて、自動車の低燃費化に対する要求は、ますま
す厳しくなり、自動車タイヤについても、転動抵抗を小
さくすることにより、低燃費化に寄与することが求めら
れている。タイヤの転動抵抗を小さくするには、タイヤ
用ゴム材料として、一般に、発熱性の低いゴム材料を使
用する。
【0003】ジエン系ゴムに補強剤を配合したタイヤ用
ゴム材料において、補強剤としてカーボンブラックに替
えてシリカを用いることにより、発熱性を低めることが
提案されている。ところが、シリカ配合ゴム組成物は、
カーボンブラック配合ゴム組成物に比べて、十分な耐摩
耗性と引張強度が得られないという問題点があった。こ
の原因の一つは、ジエン系ゴムに対するシリカの親和性
がカーボンブラックよりも小さいために、十分な補強効
果を発現することができないことにあると考えられてい
る。
【0004】シリカとジエン系ゴムとの親和性を高める
ために、シラン系カップリング剤を使用する方法が提案
されている(特開平3−252431号公報、特開平3
−252433号公報など)。しかし、この方法では、
十分な効果を達成するためには高価なシラン系カップリ
ング剤を多量に使用する必要がある。
【0005】その他のゴムとシリカの親和性の改良法と
して、シリカと親和性のある置換基を導入したジエン系
ゴムを用いることが検討されている。例えば、乳化重合
法によるジエン系ゴムでは第3級アミノ基を導入したジ
エン系ゴム(特開平1−101344号公報など)が、
また、アニオン重合法によるジエン系ゴムではアルキル
シリル基(特開平1−188501号公報など)、ハロ
ゲン化シリル基(特開平5−230286号公報など)
または置換アミノ基(特開昭64−22940号公報な
ど)などを導入したジエン系ゴムが提案されている。
【0006】しかしながら、これらの置換基を導入した
共役ジエン系ゴムの多くは、シリカと混合する際に、シ
リカと強く凝集して分散不良が起こる。そのため、加工
性に劣り、発熱性、引張強度および耐摩耗性などの特性
も充分に改善されないという欠点を有している。
【0007】シリカをよく分散させ、加工性、発熱性、
引張強度、耐摩耗性などの特性も改善するため、極性基
を含有する単量体を共重合させた共役ジエン系ゴムを用
いることが提案されている。しかし、主構造中に極性基
を含有するので、経時安定性が不十分である、ゲル化し
やすい、混練によるシリカなどの充填剤の配合時にムー
ニー粘度が上昇して充填剤をよく練り込めない、あるい
は粘度が高いので加工性が低下するなどの問題があっ
た。
【0008】ゴム粒子が分散しているゴム乳化重合反応
液に同じ充填剤であるカーボンブラックを分散さた後、
乳化水性溶媒を除去し、カーボンブラック含有ゴム組成
物を得る方法も提案されている(例えば、特開昭59−
49247号公報など)。しかし、カーボンブラックを
シリカに変えて同じことを試みても、シリカは親水性に
優れるため、ゴム粒子が先に凝集して析出し、それに続
いてシリカが凝集し、均一な組成物を得るのが困難であ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、ゴム乳化分散液にシリカと共にシリル化剤を分散
させることによりシリカが疎水化し、その結果として、
ゴム粒子が凝集する際にゴム中にシリカが均一に分散し
て凝集することを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0010】かくして、本発明によれば、(1)ゴム乳
化分散液にシリカおよびシリル化剤を分散させる工程、
および(2)該分散液から乳化水性溶媒を除去してゴム
組成物(i)を回収する工程を含有するゴム組成物の製
造方法と、この製造方法によって製造されたゴム組成物
(i)が提供される。
【0011】また、本発明によれば、ゴム組成物(i)
にシランカップリング剤を配合したゴム組成物(ii)
が提供される。
【0012】さらに、本発明によれば、ゴム組成物(i
i)に架橋剤を配合したゴム組成物(iii)が提供さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】[(1)ゴム乳化分散液にシリカ
およびシリル化剤を分散させる工程] (ゴム) 本発明で用いるゴムは、特に限定されない。ゴムとして
の特性や、シリカとの親和性などを考慮すると、共役ジ
エン系ゴムが好ましく、共役ジエン−芳香族ビニル共重
合体ゴムがより好ましく、極性基を含有している共役ジ
エン−芳香族ビニル共重合ゴムが特に好ましい。
【0014】本発明においては、共役ジエン系ゴムは、
(a)共役ジエン単量体単位が30〜100重量%、好
ましくは40〜100重量%、より好ましくは50〜1
00重量%含有されているものである。(a)共役ジエ
ン単量体としては、例えば、1,3−ブタジエン、2−
メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、
1,3−ペンタジエンなどが挙げられる。これらの中で
も、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジ
エンなどが好ましく、1,3−ブタジエンがより好まし
い。(a)共役ジエン単量体は、単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて用いることができる。
【0015】本発明においては、共役ジエン−芳香族ビ
ニル共重合体は、(a)共役ジエン単量体単位が好まし
くは50〜85重量%、より好ましくは55〜82重量
%、特に好ましくは60〜80重量%、(b)芳香族ビ
ニル単量体単位が好ましくは15〜50重量%、より好
ましくは18〜45重量%、特に好ましくは20〜40
重量%含有されているものである。(b)芳香族ビニル
単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メ
チルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、2,
4−ジメチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、5−
t−ブチル−2−メチルスチレン、モノクロロスチレ
ン、ジクロロスチレン、モノフルオロスチレンなどが好
ましく、スチレンがより好ましい。(b)芳香族ビニル
単量体は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0016】本発明においては、極性基を含有している
共役ジエン−芳香族ビニル共重合ゴムは、(a)共役ジ
エン単量体単位が好ましくは50〜85重量%、より好
ましくは55〜82重量%、特に好ましくは60〜80
重量%、(b)芳香族ビニル単量体単位が好ましくは1
5〜50重量%、より好ましくは18〜45重量%、特
に好ましくは20〜40重量%、(c)極性基含有ビニ
ル単量体単位0.05〜20重量%、好ましくは0.2
〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%を含有さ
れているものである。なお、(b)芳香族ビニル単量体
であり、かつ(c)極性基含有ビニル単量体単位である
ものも存在する。
【0017】極性基含有ビニル単量体が含有する極性基
は、ヘテロ原子を有する基であって、ヘテロ原子として
は、周期律表の第2周期ないし第4周期でかつ第5B族
または第6B族に属する原子を示し、具体的には、例え
ば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子などが挙
げられる。これらの中でも、窒素原子、酸素原子などが
好ましく、窒素原子が特に好ましい。ヘテロ原子を含有
する極性基の具体例としては、例えば、ヒドロキシル
基、オキシ基、エポキシ基、カルボキシル基、カルボニ
ル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィ
ド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル
基、イミノ基、アミノ基、ニトリル基、アンモニウム
基、イミド基、アミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ
基、ハロゲン原子などが挙げられる。これらの中でも、
ヒドロキシル基、オキシ基、エポキシ基、スルフィド
基、ジスルフィド基、イミノ基およびアミノ基などが好
ましく、ヒドロキシル基およびアミノ基などがより好ま
しく、アミノ基が特に好ましい。アミノ基には第1級、
第2級および第3級アミノ基の三種があるが、これらの
中では第3級アミノ基が好ましい。
【0018】第1級アミノ基含有ビニル単量体として
は、例えば、アクリルアミド、メタアクリルアミド、p
−アミノスチレン、アミノメチル(メタ)アクリレー
ト、アミノエチル(メタ)アクリレート、アミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、アミノブチル(メタ)アクリ
レートなどが挙げられる。
【0019】第2級アミノ基含有ビニル単量体として
は、例えば、特開昭61−130355号公報などで開
示されたアニリノスチレン類; 特開昭61−1303
56号公報などで開示されたアニリノフェニルブタジエ
ン類; N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−(4−アニリノフェニル)メタアクリルアミ
ドなどN−モノ置換(メタ)アクリルアミド類; など
が挙げられる。
【0020】第3級アミノ基含有ビニル単量体として
は、例えば、N,N−ジ置換アミノアルキルアクリレー
ト、N,N−ジ置換アミノアルキルアクリルアミド、
N,N−ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物、ピリジル基
を有するビニル化合物などが挙げられる。これらの中で
もN,N−ジ置換アミノアルキルアクリレート、N,N
−ジ置換アミノアルキルアクリルアミドが好ましい。
【0021】N,N−ジ置換アミノアクリレートとして
は、例えば、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノブチル(メ
タ)アクリレート、N−メチル−N−エチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノ
ブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジヘキシルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジオクチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフ
ォリンなどのアクリル酸またはメタアクリル酸のエステ
ルなどが挙げられる。これらの中でも、N,N−ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロ
ピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジオ
クチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチル
−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが
好ましい。
【0022】N,N−ジ置換アミノアルキルアクリルア
ミドとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノメチル
(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエ
チルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル
−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジブチルアミノブチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジヘキシルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドなどのアクリルアミド化
合物; またはメタアクリルアミド化合物などが挙げら
れる。これらの中でも、N、N−ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが好ましい。
【0023】N,N−ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物
としては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルスチ
レン、N,N−ジエチルアミノエチルスチレン、N,N
−ジプロピルアミノエチルスチレン、N,N−ジオクチ
ルアミノエチルスチレンなどのスチレン誘導体が挙げら
れる。
【0024】また、ピリジル基を有するビニル化合物と
しては、例えば、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリ
ジン、5−メチル−2−ビニルピリジン、5−エチル−
2−ビニルピリジンなどが挙げられる。これらの中で
も、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンなどが好
ましい。
【0025】水酸基基含有ビニル単量体の具体例として
は、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−フェノキシ
−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが
例示される。これらの中でも、ヒドロキシメチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートなどが好ましい。
【0026】本発明に用いるゴムのムーニー粘度(ML
1+4、100℃)は、20〜200、好ましくは30〜
150、より好ましくは50〜120の範囲である。ゴ
ムのムーニー粘度が小さいと、製造が容易な反面、充分
な発熱特性や耐摩耗性などを得るのが困難であり、逆に
大きいと、耐摩耗性などに優れるが、配合物ムーニー粘
度が高く成りすぎて、加工性が低下する。
【0027】本発明のゴムの重合方法は特に限定されな
い。重合方法としては、例えば、ラジカル発生剤を用い
た懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法などが挙げられ
る。本発明においては、ゴム乳化分散液を調製するが、
ゴム乳化分散液の調製が容易であることから、乳化重合
法が好ましい。以下に、乳化重合を含めて、ゴム乳化分
散液の調製について説明する。
【0028】(ゴム乳化分散液)本発明に用いるゴム乳
化分散液は、乳化剤と水とを含有する乳化水性溶媒中に
ゴムが分散しているものであれば、特に限定されない。
【0029】乳化重合法でゴムを重合するには、例え
ば、中に単量体を分散させ、ラジカル重合開始剤と接触
させればよい。
【0030】乳化剤は、重合活性などに影響を与えない
ものであれば、特に限定されなず、例えば、炭素数10
以上の長鎖脂肪酸塩および/またはロジン酸塩が用いら
れる。具体的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、バルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸などの
カリウム塩またはナトリウム塩などが例示される。
【0031】乳化重合をする場合、単量体全体を100
重量部として、水を好ましくは80〜300重量部、よ
り好ましくは100〜250重量部、特に好ましくは1
50〜200重量部、乳化剤を好ましくは0.1〜10
量部、より好ましくは0.5〜8重量部、特に好ましく
は1〜4重量部用いて、単量体を乳化分散させる。水が
多すぎると重合生産性が低下し、製造が困難になる場合
があり、少なすぎると重合反応が不安定化するので、凝
固物ができて製造が困難になる場合がある。乳化剤が多
すぎると反応が阻害される場合があり、少なすぎると重
合反応が不安定化し、凝固物ができて製造が困難になる
場合がある。
【0032】ラジカル重合開始剤としては、例えば、過
硫酸アンモニウムや過硫酸カリウムのような過硫酸塩
;過硫酸アンモニウムと硫酸第二鉄との組合わせ、有
機過酸化物と硫酸第二鉄との組み合わせ、および過酸化
水素と硫酸第二鉄との組み合わせなどのレドックス系開
始剤; などが用いられる。
【0033】ラジカル重合開始剤の量は用いられる重合
開始剤の種類によって適宜選択すればよい。
【0034】分子量を調節するために、連鎖移動剤を添
加することもできる。連鎖移動剤としては、例えばt−
ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタンなど
のメルカプタン類、四塩化炭素、チオグリコール酸、ジ
テルペン、ターピノーレン、γ−テルピネン類などを用
いることができる。
【0035】乳化重合の温度は、用いられるラジカル重
合開始剤の種類によって適宜選択することができるが、
通常、0〜100℃で、好ましくは0〜60℃である。
重合様式は、連続重合、回分重合などのいずれでの様式
でも構わない。
【0036】乳化重合の転化率が大きくなると、ゲル化
する傾向がみられる。そのため、重合転化率を90%以
下に抑えるのが好ましく、特に、転化率50〜80%の
範囲で重合を停止するのが好ましい。重合反応の停止
は、通常、所定の転化率に達した時点で、重合系に重合
停止剤を添加することによって行われる。重合停止剤と
しては、例えば、ジエチルヒドロキシルアミンやヒドロ
キシルアミンなどのアミン系化合物、ヒドロキノンやベ
ンゾキノンなどのキノン系化合物、亜硝酸ナトリウム、
ソジウムジチオカーバメートなどの化合物が用いられ
る。
【0037】乳化重合反応停止後、得られたゴム乳化重
合反応液から必要に応じて未反応単量体を除去し、次い
で、必要に応じて硝酸、硫酸などの酸を添加混合してゴ
ム水性分散液のpHを所定の値に調整して、ゴム乳化分
散液を調製する。
【0038】なお、ゴムを懸濁重合法や塊状重合法で重
合した場合は、得られたゴムの有機溶媒溶液に、乳化剤
と水とを加えて、攪拌しながら加熱などの処理によって
有機溶媒を除去し、ゴムが乳化水性溶媒中に分散させて
ゴム乳化分散液を調製する。
【0039】二種以上のゴムを用いる場合、乳化重合し
たゴムは乳化重合反応液由来のゴム水性分散液、それ以
外のゴムは前述のように有機溶媒溶液から調製したもの
などのゴム水性分散液として、水性分散液同士で混合し
て用いるのが、最終的にシリゴム組成物(i)、(i
i)または(iii)を調製した場合に、シリカと各種
ゴムが均一に分散しやすく好ましい。
【0040】(シリカとシリル化剤の分散)本発明にお
いては、ゴム乳化分散液にシリカおよびシリル化剤を加
えて分散させる。
【0041】シリカとしては、湿式法ホワイトカーボ
ン、コロイダルシリカ、および特開昭62−62838
号公報に開示される沈降シリカなどが挙げられる。これ
らの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイト
カーボンが特に好ましい。これらのシリカは、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0042】シリカの比表面積は、特に限定されない
が、窒素吸着比表面積(BET法)で、好ましくは50
〜400m2/g、より好ましくは100〜250m2
g、特に好ましくは120〜190m2/gの範囲であ
る時に、ゴム組成物(iii)を調製した場合に、得ら
れた組成物の補強性、耐摩耗性および発熱性などの改善
が十分に達成され、好適である。ここで窒素吸着比表面
積は、ASTM D3037−81に準じBET法で測
定される値である。
【0043】シリカの配合量は、ゴム100重量部に対
して、好ましくは10〜200重量部、より好ましくは
20〜150重量部、特に好ましくは30〜100重量
部である。シリカの配合量が多すぎると十分に分散しな
い場合があり、配合量が少なすぎると配合効果が不十分
になる。
【0044】シリカ配合量の好ましくは30〜100重
量%、より好ましくは60〜100重量%、特に好まし
くは90〜100重量%、最も好ましくは100重量%
を分散添加物として、ゴム乳化分散液中に分散させる。
残りのシリカはゴム乳化分散液からゴム組成物(i)を
回収後、ゴム組成物(ii)の調製時などに配合しても
よい。シリカの配合量の内、ゴム乳化分散液に分散添加
させる割合が高いほど、ムーニー粘度や発熱指数が小さ
くなり、好ましい。
【0045】シリル化剤は、シリカ中に不純物として含
有されるアルミニウムに結合した水酸基など、シリカ表
面のシラノール基とシランカップリング剤の作用に対す
る阻害原因となる末端の水酸基と反応して、阻害効果を
抑制するものであり、また、ゴム乳化分散液からシリカ
を含有するゴム組成物(i)を調製する際に、シリカ表
面の親水性部分を疎水性化することにより、シリカがゴ
ム中に均一に分散させる効果も有する。さらに、シリル
化剤を配合することにより、ゴム硬度を低下させること
ができるとともに、得られたゴム組成物(iii)を架
橋して製造されたタイヤにおいて、走行中のゴム硬度の
硬度上昇を抑制し、耐チッピング性を確保することがで
きる。
【0046】本発明に用いられるシリル化剤は、特に制
限しない。具体的には、フェニルトリクロロシラン、ジ
フェニルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、t
ert−ブチルジメチルクロロシランなどロロシラン化
合物; フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ)
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのアルコキ
シシラン化合物; ヘキサメチルジシラザンなどのシラ
ザン化合物;N−トリメチルシリルアセトアミド、N,
N−(ビストリメチルシリル)アセトアミドなどのアセ
トアミド類; N,N−(ビストリメチルシリル)ウレ
アなどの尿素類; などが挙げられる。これらのシリル
化剤は、単独で用いてもよいし、任意の2種以上を組み
合わせて用いてもよい。これらのシリル化剤のうち、特
にクロロシラン化合物、アルコキシシラン化合物、シラ
ザン化合物が好ましく用いられる。
【0047】シリル化剤の配合量は、ゴム成分100重
量部に対して好ましくは0.05〜8重量部、より好ま
しくは0.1〜5重量部である。配合量が少なすぎると
配合効果が小さく、多すぎると未反応のシリル化剤が可
塑剤や軟化剤と同様に初期のゴム硬度を低下させ、さら
にはコストも高くなりすぎる。
【0048】なお、シリカとシリル化剤は別々に添加す
るよりも、シリカとシリル化剤を予め接触させておくこ
とが好ましい。この処理により、シリカの表面の親水性
部分が疎水性化され、ゴム中での分散性が向上する。例
えば、シリル化剤の中には、乳化水性溶媒中の水と反応
するものもあり、シリカとシリル化剤の添加の時間差や
それぞれの濃度によっては、シリル化剤添加の効果が小
さくなる場合もあるが、シリカとシリル化剤を接触させ
ておけば、添加の時点で、シリカ表面は疎水性化されて
いるので、効果が失われない。
【0049】また、シリカ、またはシリカとシリル化剤
との混合物を、予め、水または乳化水性溶媒に十分に分
散させておき、その分散液をゴム乳化分散液に加える方
法も好ましい。この処理により、ゴム乳化分散液中でシ
リカが凝集した塊を形成しにくくなり、十分に分散し、
その結果として乳化水性溶媒を除去した後のゴム中での
分散性が向上する。
【0050】また、乳化水性溶媒と反応して効果に対す
る阻害原因となったり、続く工程において問題を生じた
りしない配合物を、ゴム乳化分散中に分散させて用いる
ことができる。例えば、老化防止剤や伸展油は、通常、
乳化水性溶媒と反応することがなく、後の工程でも問題
を生じないので、ゴム乳化分散液中に分散させて用いる
ことができる。老化防止剤は、凝固物を乾燥する際のゴ
ムの劣化を防止するためにも、ゴム乳化分散液中に分散
させておくのが好ましい。また、伸展油も、ゴム組成物
(i)を回収後、必要に応じて行う混練が容易になるこ
とから、ゴム乳化分散液中に分散させておくのが好まし
い。
【0051】老化防止剤は、特に限定されず、2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6
−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,
6−ジ−tert−ブチル−4−n−ブチルフェノー
ル、2,4−ビス(オクチルチオメチル)−6−メチル
フェノール、2,4−ビス(2’,3’−ジ−ヒドロキ
シプロピルチオメチル)−3,6−ジ−メチルフェノー
ル、2,4−ビス(2’−アセチルオキシエチルチオメ
チル)−3,6−ジ−メチルフェノールなどのフェノー
ル系安定剤; トリス(ノニルフェニル)フォスファイ
ト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタ
デシルフォスファイト)、トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)フォスファイトなどのリン系安定
剤; ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウ
リル−チオ−プロピオネート)、ジラウリル−3,3’
−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チ
オジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジ
プロピオネートなどのイオウ系安定剤などが例示され
る。
【0052】伸展油も特に限定されず、アロマ系プロセ
スオイル、ナフテン系プロセスオイル、パラフィン系プ
ロセスオイルなどのプロセスオイル; ジオクチルアジ
ペート、ジオクチルセバケート、ジオクチルフタレート
などの可塑剤などが例示される。
【0053】伸展油は、単独で、あるいは2種以上を組
み合わせて用いられる。伸展油の配合量は、使用目的に
応じて適宜選択されればよいが、ジエン系ゴム100重
量に対し、好ましくは3〜150重量部、より好ましく
は4〜100重量部、特に好ましくは5〜75重量部の
範囲である。伸展油の配合量がこの範囲にある場合、得
られるゴム組成物は耐久性や防振特性および加工性が高
いレベルで改善され好適である。なお、伸展油は、ゴム
乳化分散液中への分散配合と、ゴム組成物(i)または
(2)に配合剤を加える混練時などによる配合とを併用
してもよい。
【0054】[(2)該分散液から乳化水性溶媒を除去
してゴム組成物(i)を回収する工程]ゴム乳化分散液
から乳化水性溶媒を除去する方法は特に限定されない。
例えば、塩化ナトリウムなどの凝固剤を加えて、ゴム成
分を分散していたシリカ、シリル化剤などの配合剤と一
緒に凝固し、濾過と水洗などにより乳化剤などを十分に
除去し、乾燥などにより水分を除去すればよい。得られ
た凝固物は、ゴムのマトリックス中にシリカ、シリル化
剤などの配合剤が均一に分散しているゴム組成物(i)
である。
【0055】[ゴム組成物(i)]本発明のゴム組成物
(i)は、ゴム、シリカおよびシリル化剤を含有する組
成物であるが、従来のものと比較するとシリカが均一に
分散されている。このゴム組成物(i)にシランカップ
リング剤を混練により加えることにより、シリカが均一
に分散し、かつゴムとシリカが強く結合したゴム組成物
(ii)が得られる。さらに架橋剤を配合したゴム組成
物(iii)はタイヤトレッド用のゴム材料として有用
である。本発明のゴム組成物(i)はこれらのゴム組成
物製造用マスターバッチなどとして有用な組成物であ
る。
【0056】[ゴム組成物(ii)]シランカップリン
グ剤は、シリカ表面とゴムとに作用してシリカによるゴ
ムの補強効果を高める機能を有する。ゴム組成物(i)
では、タイヤ用途などではゴムとシリカの間の親和性が
不十分であり、これにシランカップリング剤を加えたゴ
ム組成物(ii)を調製して補強効果を高める必要があ
る。
【0057】シランカップリング剤としては、特に限定
はないが、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エト
キシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)−エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、ビス(3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル)テトラスルフィド、および特開平6−2
48116号公報などに記載されるγ−トリメトキシシ
リルプロピルジメチルチオカルバミルテトラスルフィ
ド、γ−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテ
トラスルフィドなどのテトラスルフィド類などを挙げる
ことができる。
【0058】シランカップリング剤の配合量は、シリカ
100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量
部、より好ましくは0.5〜15重量部、特に好ましく
は1〜10重量部である。
【0059】本発明においては、シランカップリング剤
と共に、老化防止剤、活性剤、可塑剤、滑剤、充填剤な
どのその他の配合剤をそれぞれ必要量含量することがで
きる。
【0060】配合剤とゴム組成物(i)の配合方法は特
に限定されない。通常は、混練によって配合される。混
練は、通常、80〜200℃、好ましくは100〜19
0℃、さらに好ましくは140〜180℃で、混練時間
は、通常、30秒以上であり、好ましくは1〜30分間
である。
【0061】かくして得られたゴム組成物(ii)は、
シリカ、シリル化剤およびシランカップリング剤を含有
するものである。一般のシリカおよびシランカップリン
グ剤を含有するゴム組成物と比較すると、シリカがより
均一に分散しており、そのため、性能も均一である。そ
のため、架橋性ゴム組成物(iii)製造用マスターバ
ッチとして有用である。
【0062】[ゴム組成物(iii)]架橋剤として
は、特に限定はないが、例えば、粉末硫黄、沈降硫黄、
コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などの硫黄;
一塩化硫黄、二塩化硫黄などのハロゲン化硫黄; ジ
クミルパーオキシド、ジターシャリブチルパーオキシド
などの有機過酸化物;p−キノンジオキシム、p,p’
−ジベンゾイルキノンジオキシムなどのキノンジオキシ
ム; トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミ
ンカルバメート、4,4’−メチレンビス−o−クロロ
アニリンなどの有機多価アミン化合物; メチロール基
をもったアルキルフェノール樹脂; などが挙げられ、
これらの中でも、硫黄が好ましく、粉末硫黄が特に好ま
しい。これらの架橋剤は、それぞれ単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて用いられる。
【0063】架橋剤の配合割合は、ゴム組成物(ii)
中のゴム100重量部に対して、通常、0.1〜15重
量部、好ましくは0.3〜10重量部、さらに好ましく
は0.5〜5重量部の範囲である。架橋剤の配合割合が
この範囲にある時に、引張強度や耐摩耗性に優れるとと
もに、耐熱性や残留ひずみなどの特性にも優れるので特
に好ましい。
【0064】そのほかに、架橋促進剤、架橋活性化剤な
どを配合してもよい。
【0065】架橋促進剤としては、例えば、N−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N
−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−
ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどのスルフェンア
ミド系架橋促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトト
リルグアニジン、オルトトリルビグアニジンなどのグア
ニジン系架橋促進剤; チオカルボアニリド、ジオルト
トリルチオウレア、エチレンチオウレア、ジエチルチオ
ウレア、トリメチルチオウレアなどのチオウレア系架橋
促進剤; 2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾ
チアジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル亜鉛塩、2−メルカプトベンゾチアゾールナトリウム
塩、2−メルカプトベンゾチアゾールシクロヘキシルア
ミン塩、2−(2,4−ジニトロフェニルチオ)ベンゾ
チアゾールなどのチアゾール系架橋促進剤; テトラメ
チルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テト
ラブチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィドなどのチウラム系架橋促進剤;
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、ジ−n−ブチルジチオカル
バミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸鉛、
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカル
バミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフ
ェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバ
ミン酸テルル、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジ
エチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカル
バミン酸銅、ジメチルジチオカルバミン酸鉄、ジエチル
ジチオカルバミン酸ジエチルアミン、ペンタメチレンジ
チオカルバミン酸ピペリジン、メチルペンタメチレンジ
チオカルバミン酸ピペコリンなどのジチオカルバミン酸
系架橋促進剤; イソプロピルキサントゲン酸ナトリウ
ム、イソプロピルキサントゲン酸亜鉛、ブチルキサント
ゲン酸亜鉛などのキサントゲン酸系架橋促進剤; など
の架橋促進剤が挙げられる。
【0066】これらの架橋促進剤は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いられるが、少なく
ともスルフェンアミド系架橋促進剤を含むものが特に好
ましい。架橋促進剤の配合割合は、ゴム100重量部に
対して、通常0.1〜15重量部、好ましくは0.3〜
10重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部の範囲
である。
【0067】架橋活性化剤としては、特に制限はない
が、例えばステアリン酸などの高級脂肪酸や酸化亜鉛な
どを用いることができる。酸化亜鉛としては、例えば、
表面活性の高い粒度5μm以下のものを用いるのが好ま
しく、かかる具体例としては、粒度が、例えば、0.0
5〜0.2μmの活性亜鉛華や0.3〜1μmの亜鉛華
などを挙げることができる。また、酸化亜鉛は、アミン
系の分散剤や湿潤剤で表面処理したものなどを用いるこ
とができる。
【0068】これらの架橋活性化剤は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。
架橋活性化剤の配合割合は、架橋活性化剤の種類により
適宜選択される。高級脂肪酸を用いる場合、ゴム100
重量部に対して、通常0.05〜15重量部、好ましく
は0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量
部である。酸化亜鉛を用いる場合は、ゴム100重量部
に対して、通常0.05〜10重量部、好ましくは0.
1〜5重量部、より好ましくは0.5〜2重量部であ
る。酸化亜鉛の配合割合がこの範囲にある時に、加工
性、引張強度及び耐摩耗性などの特性が高度にバランス
され好適である。
【0069】ゴム組成物(ii)への架橋剤などの配合
方法は特に限定されないが、高温では架橋反応が開始し
てしまうので、高温にならない条件で配合する。通常
は、混練によって行われるが、混練は、好ましくは10
0℃以下、より好ましくは20〜80℃で行われる。そ
のため、一度に多量の架橋剤などを配合するのは困難で
あり、好ましくは混練を二段階以上に分けて行う。こう
してゴム組成物(ii)に架橋剤などが配合され、ゴム
組成物(iii)が得られる。
【0070】こうして調製されたゴム組成物(iii)
は、ゴムマトリック中にシリカが均一に、かつゴムと強
い親和性を有して分散している架橋性ゴム材料であり、
タイヤトレッド用などとして有用なものである。
【0071】ゴム組成物(iii)を成型加工する方法
は特に限定されず、通常120〜200℃、好ましくは
140〜180℃に加熱することにより架橋し、架橋ゴ
ム成型品を得ることができる。
【0072】このゴム組成物を材料として用いた架橋ゴ
ム成型品は、強度のムラが少なく、強度のムラが原因と
なった亀裂が少ないなどの優れた特性を有し、伸び特性
が優れるほか、低発熱性にも優れ、さらにはムーニー粘
度も低いといった特性を有する。
【0073】
【実施例】以下に、製造例、実施例および比較例を挙げ
て、本発明についてより具体的に説明する。各種の物性
の測定は、下記の方法に従って行った。 (1)ジエン系ゴム中のスチレン単位量は、JIS K
6383(屈折率法)に準じて測定した。 (2)ジエン系ゴム中のアミノ基含有単量体単位量は、
共重合体をテトラヒドロンフランに溶解し、メタノール
/アセトン(50/50容量%)で再沈澱凝固を2回行
い、真空乾燥後、500MHz1H−NMRで測定し
た。 (3)ジエン系ゴム中の水酸基含有単量体単位量は、特
開平3−174408号公報に記載される方法に従い、
重合体をフェニルイソシアナート処理した後、13C−N
MRスペクトルでフェニルイソシアナートのフェニル基
を定量することにより算出した。 (4)重合体中の珪素含有ビニル系単量体は、共重合体
をテトラヒドロフランに溶解し、メタノール/アセトン
(50/50モル%)で再沈殿凝固を2回行い、真空乾
燥後、29Si−NMRで測定した。 (5)ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、JIS
K 6300に準じて測定した。この値は小さいほど
好ましい。 (6)伸び指数はJIS K 6251に準じて測定し
た切断時伸びを、比較例1を100とした指数で示し
た。この値は大きいほど好ましい。 (7)発熱指数は、レオメトリックス社製RDA−II
を用い、1%ねじれ、20Hz、60℃のtanδを測
定し、比較例1のtanδを100とした指数で示し
た。この値は小さいほど好ましい。
【0074】参考例1〜5 撹拌機付きタンクに水200部、ロジン酸石鹸3部、t
−ドデシルメルカプタン0.15部および表1の組成の
単量体を仕込んだ。反応器温度を5℃とし、ラジカル重
合開始剤としてクメンハイドロパーオキサイド0.1
部、ソジウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレート
0.2部、硫酸第二鉄0.01部を添加して重合を開始
した。転化率が70%に達した時点でジエチルヒドロキ
シルアミンを添加し反応を停止させた。次いで、未反応
単量体を回収し、ゴム乳化分散液1〜5を得た。重合体
分散液中の一部から、ジエン系ゴムを硫酸と食塩により
凝固させてクラムとした後、真空乾燥機で乾燥させ、ジ
エン系ゴム1〜5を得た。ジエン系ゴム1〜5のスチレ
ン単位量、アミノ基含有量単体単位量、水酸基含有単量
体単位量、Si基含有単量体単位量、およびムーニー粘
度を測定した結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】実施例1〜9、比較例1〜2 ゴム乳化分散液1〜5にシリカ(シリカ1はZeozi
l 1165MP、ローヌプーラン社製、窒素吸着比表
面積175m2/g、シリカ2はウルトラジルVN3、
デグッサ社製、窒素吸着比表面積175m2/g)、シ
リル化剤(フェニルトリエトキシシラン)、伸展油(サ
ンセン410、日本石油社製)、老化防止剤(イルガノ
ックス1520、チバガイギー社製)を表2に示す配合
量になるように加えて、十分に分散するように攪拌し
た。この分散液に硫酸と食塩を加えてゴムを凝固させて
クラムとした後、濾過し、水での洗浄と濾過を2回繰り
返し、クラムドライヤーで乾燥させ、ゴム組成物(i)
1〜9を得た。なお、シリカとシリル化剤は前もって接
触させておいた。
【0077】
【表2】
【0078】このゴム組成物(i)1〜9とジエン系重
合体1、2に、シリカ、シリル化剤、伸展油、シランカ
ップリング剤、ステアリン酸、酸化亜鉛(亜鉛華#1、
本荘ケミカル社製、粒度0.4μm)、老化防止剤(ノ
クラック6C、大内新興社製)を表3に示す配合量にな
るように加えて、160℃で5分間混練してゴム組成物
(ii)を得た。さらに、硫黄および架橋促進剤(ノク
セラーCZ、大内新興社製)を表3に示す配合量になる
ように加えて、50℃のオープンロールで混練してゴム
組成物(iii)を得た。このゴム組成物(iii)を
160℃で30分間プレス架橋して試験片を作製し、各
物性を測定した。結果を表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】実施例3と比較例1の違いは、単量体を除
去した乳化重合反応液にシリカおよびシリル化剤を分散
して、重合したゴムをゴム組成物(i)として回収した
実施例2の方が、単量体を除去したゴム乳化分散液から
ゴムを回収した後、シリカおよびシリル化剤を混練した
比較例1よりも、ムーニー粘度、伸び指数、発熱指数の
いずれもが優れていることがわかる。
【0081】実施例5と比較例2の違いも、実施例3と
比較例1の違いと同様である。この場合、比較例2が発
熱性に大きな問題があることがわかる。
【0082】(態様)本発明の態様としては、 1. (1)ゴム乳化分散液にシリカおよびシリル化剤
を分散させる工程、および(2)該分散液から乳化水性
溶媒を除去してゴム組成物(i)を回収する工程を含有
するゴム組成物(i)の製造方法、 2. ゴムがジエン系ゴム、好ましくは共役ジエン単量
体単位を40重量%以上含有する極性基含有共役ジエン
系ゴムである1記載のゴム組成物(i)の製造方法、 3. ゴムがヘテロ原子を有する極性基含有ビニル系単
量体単位の含有量が、0.01〜20重量%、好ましく
は0.02〜10重量%、より好ましくは0.05〜5
重量%、最も好ましくは0.10〜1重量%、共役ジエ
ン単量体単位の含有量が、80〜99.99重量%、好
ましくは90〜99.97重量%、より好ましくは95
〜99.95重量%、最も好ましくは99〜99.90
重量%である極性基含有共役ジエン系ゴムである1また
は2記載のゴム組成物(i)の製造方法、 4. ゴムがヘテロ原子を有する極性基含有ビニル系単
量体単位の含有量が、0.01〜20重量%、好ましく
は0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5
重量%、最も好ましくは0.10〜1重量%、共役ジエ
ン単量体単位の含有量が、通常40〜94.99重量
%、好ましくは45〜85重量%、より好ましくは50
〜75重量%、最も好ましくは55〜65重量%、およ
び極性基不含芳香族ビニル単量体単位の含有量が、通常
5〜60重量%、好ましくは15〜55重量%、より好
ましくは25〜50重量%、最も好ましくは35〜45
重量%である1または2記載のゴム組成物(i)の製造
方法、 5. ゴムのムーニー粘度が20〜200、好ましくは
30〜150、より好ましくは50〜120である1〜
4のいずれかに記載のゴム組成物(i)、 6. (1)ゴムがラジカル開始剤を用いた乳化重合法
により重合される1〜5のいずれかに記載のゴム組成物
(i)の製造方法、 7. (1)単量体全体を100重量部として、水80
〜300重量部、好ましくは100〜250重量部、よ
り好ましくは150〜200重量部、乳化剤0.1〜1
0量部、好ましくは0.5〜8重量部、より好ましくは
1〜4重量部用いて、単量体を乳化分散させて乳化重合
する1〜6のいずれかに記載のゴム組成物(i)の製造
方法、 8. シリカの比表面積が窒素吸着比表面積(BET
法)で50〜400m2/g、好ましくは100〜25
0m2/g、より好ましくは120〜190m2/gであ
る1〜7のいずれかに記載のゴム組成物(i)の製造方
法、 9. ゴム100重量部に対してシリカが10〜200
重量部、好ましくは20〜150重量部、より好ましく
は30〜100重量部である1〜8のいずれかに記載の
ゴム組成物(i)の製造方法、 10. シリカ配合量の30〜100重量%、好ましく
は60〜100重量%、より好ましくは90〜100重
量%、最も好ましくは100重量%を(2)工程で重合
後の乳化重合反応液に分散させる1〜9のいずれかに記
載のゴム組成物(i)の製造方法、 11. シリル化剤の配合量がゴム成分100重量部に
対して0.05〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量
部である1〜10のいずれかに記載のゴム組成物(i)
の製造方法、 12. シリカとシリル化剤を予め接触させておいて
(1)工程で分散させる1〜11のいずれかに記載のゴ
ム組成物(i)の製造方法、 13. シリカを予め水または乳化水性溶媒に十分に分
散させておいて(1)工程で分散させる1〜12のいず
れかに記載のゴム組成物(i)の製造方法、 14. 塩化ナトリウムなどの凝固剤を加えて、ゴム成
分を分散していたシリカ、シリル化剤などの配合剤と一
緒に凝固し、濾過と水洗などにより乳化剤などを十分に
除去し、乾燥などにより水分を除去する1〜13のいず
れかにゴム組成物(i)の製造方法、 15. 1〜14のいずれかの製造方法で製造されたゴ
ム組成物(i)、 16. ゴム組成物製造用マスターバッチであるゴム組
成物(i)、 17. さらに(3)ゴム組成物(i)にシランカップ
リング剤を配合してゴム組成物(ii)を調製する工程
を含有する1〜14のいずれかに記載のゴム組成物の製
造方法、 18. シランカップリング剤の配合量がシリカ100
重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.5
〜15重量部、より好ましくは1〜10重量部である1
7記載のゴム組成物(ii)の製造方法、 19. 17または18記載のゴム組成物(ii)、 20. さらに(4)ゴム組成物(ii)に架橋剤を配
合してゴム組成物(iii)を調製する工程を含有する
2記載のゴム組成物(iii)の製造方法、 21. 20記載の製造方法で製造されたゴム組成物
(iii)、 22. 21記載のゴム組成物を成型架橋した製品、 23. タイヤトレッドである22記載の製品、 などが例示される。
【0083】
【発明の効果】本発明のゴム組成物(i)は、ゴムのマ
トリックス中にシリカが均一に分散されており、本発明
のゴム組成物(i)にシランカップリング剤を配合し、
さらに架橋剤などを配合したゴム組成物(iii)は、
均一に分散したシリカとゴムとの親和性に優れ、ムーニ
ー粘度が低く、伸びが大きく、低発熱性であるなどの優
れた成型品材料である。このことから、ゴム組成物(i
ii)がタイヤトレッド用ゴム材料などとして有用であ
る。
【表1 】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ゴム乳化分散液にシリカおよびシ
    リル化剤を分散させる工程、および(2)該分散液から
    乳化水性溶媒を除去してゴム組成物(i)を回収する工
    程を含有するゴム組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法で製造されたゴ
    ム組成物(i)。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のゴム組成物(i)にシラ
    ンカップリング剤を配合したゴム組成物(ii)。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のゴム組成物(ii)に架
    橋剤を配合したゴム組成物(iii)。
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