JPH11286285A - ルーフパネル位置決め治具および位置決め方法 - Google Patents

ルーフパネル位置決め治具および位置決め方法

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JPH11286285A
JPH11286285A JP10088943A JP8894398A JPH11286285A JP H11286285 A JPH11286285 A JP H11286285A JP 10088943 A JP10088943 A JP 10088943A JP 8894398 A JP8894398 A JP 8894398A JP H11286285 A JPH11286285 A JP H11286285A
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JP
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roof panel
groove
gauge
positioning
width direction
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JP10088943A
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English (en)
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Hideo Kayama
秀生 嘉山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフパネルの車幅方向内側への移動を、外
側への移動とともに規制して車幅方向の位置決めを確実
にし、この位置決め時でのルーフパネルとボディサイド
との接合部に形成される溝の幅を高精度なものとする。 【解決手段】 搬送ライン上で位置決め状態のボディサ
イド19に対し、ルーフパネル15をセットして位置決
めする位置決め治具13は、ルーフパネル15を押圧す
るゴムパッド37と、ルーフパネル15とボディサイド
19との間の溝27に挿入するゲージ39とを有する。
ゲージ39は、溝27への挿入時には側面15b,19
aとの間に隙間を形成し、挿入後90度回転すること
で、溝27の正規の幅寸法と同等の幅寸法を備えた長径
部分が、溝27の幅方向に対応した状態となる。このと
きルーフパネル15はゴムパッド37により押圧されて
弾性変形し車幅方向外側に拡がり、側面15b,19a
が長径部分に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ルーフパネルと
ボディサイドとの接合部に溝が形成され、この溝部にて
相互に重ね合わされるルーフパネルおよびボディサイド
の接合端部を溶接接合する際に、ルーフパネルをボディ
サイドに対して位置決めするルーフパネル位置決め治具
および位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車体の一部を構成するルーフパネルとボ
ディサイドとを溶接接合して車体を組立てる際には、こ
れら両者を位置決め治具にて位置決め固定した状態で溶
接ガンなどを用いて溶接接合する(例えば、特開平2−
14984号公報参照)。
【0003】図11は、ルーフパネル1およびボディサ
イド3を、位置決め治具5により位置決め固定している
状態を示しており、このルーフパネル1とボディサイド
3との接合部には、図示しないルーフモールを取付ける
ための溝7が形成されている。位置決め治具5は、ボデ
ィサイド3を、搬送ライン上にて位置決め固定するため
の位置決めゲージ9と、溝7に挿入されてルーフパネル
1をボディサイド3に対して位置決めし、溝7の幅を所
定に設定するための位置決めゲージ11とを備えてい
る。この位置決めゲージ11と溝7の側面との間には、
かじりなどを回避するために、0.2〜3mm程度の隙
間を持たせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した位
置決め治具5においては、ルーフパネル1の車幅方向
(図11中で左右方向)の位置決めについては、溝7に
対する位置決めゲージ11で行っている。
【0005】ところが、このルーフパネル1は、車幅方
向外側(図11中で右方向)については位置決めゲージ
11で規制されるが、これと反対の車幅方向内側(図1
1中で左方向)についてはフリーとなり、位置決めゲー
ジ11で規制されることはない。
【0006】このため、ルーフパネル1は、車幅方向内
側方向へ移動する恐れがあり、またゲージ11と溝7と
の間に隙間を持たせていることも相俟って、上記溝7の
幅が精度よく確保できないものとなる。この結果、溶接
接合後の後工程で、ルーフモールを溝7に取付ける際
に、取付不具合や溝7とルーフモールとの隙間にばらつ
きが生じて見栄えが悪化し、商品性を損なうという問題
がある。
【0007】また、溝7の幅は、位置決めゲージ11の
幅より大きくして位置決めゲージ11と溝7の側面との
間に隙間を持たせていることから、広くなりがちで、こ
のため、ルーフモールが大型になり、外観上においてル
ーフモールを車体色化するなどの処置を施す必要が生
じ、コスト高を招くものとなる。
【0008】そこで、この発明は、ルーフパネルの車幅
方向内側方向への移動を、外側方向への移動とともに規
制して車幅方向の位置決めを確実にし、この位置決め時
でのルーフパネルとボディサイドとの接合部に形成され
る溝の幅を高精度なものとすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ルーフパネルとボディサイドと
の接合端部が、それぞれ車体内側方向に屈曲してこの接
合部に溝が形成され、この溝部にて相互に重ね合わされ
る前記各接合端部を溶接接合する際に、前記ルーフパネ
ルをボディサイドに対して位置決めするルーフパネル位
置決め治具において、前記ルーフパネルを上面から押圧
して車幅方向外側に弾性変形により拡げる押圧部材と、
前記溝に挿入されて前記弾性変形によりルーフパネルの
溝内における側面が当接するゲージとから構成されるも
のとしてある。
【0010】このような構成のルーフパネル位置決め治
具によれば、ルーフパネルとボディサイドとの接合端部
を相互に重ね合わせることで、車体外側に溝が形成さ
れ、この溝に、ゲージを挿入した状態で、ルーフパネル
の上面を押圧部材により押圧する。この結果、車体外側
に凸となるような曲面を形成するルーフパネルは、弾性
変形して車幅方向外側方向、すなわちボディサイド側に
拡がり、前記溝内におけるルーフパネル側の側面がゲー
ジに接触した状態となり、これによりルーフパネルがボ
ディサイドに対して位置決めされる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、ゲージは、設計上の正規の溝幅とほぼ同等な
幅寸法を備えたゲージ部と、溝に挿入された状態で前記
正規の溝幅より狭い幅寸法を備えた挿入部とを有してい
る。
【0012】上記構成によれば、ゲージを、挿入部が溝
の幅方向に対応する状態で溝に挿入し、挿入後ゲージ部
が溝の幅方向に対応する状態となるよう回転させる。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、ゲージは、溝に挿入された状態でルーフパネ
ルの上方から見て長円形であり、ゲージ部が前記長円の
長径部分で、挿入部が前記長円の短径部分である。
【0014】上記構成によれば、ゲージを、長円の短径
部分である挿入部が溝の幅方向に対応する状態で溝に挿
入し、挿入後長円の長径部分であるゲージ部が溝の幅方
向に対応する状態となるようを回転させる。
【0015】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明の構成において、ゲージは、溝に挿入された状態で、
ゲージ部が溝幅方向に対応する形態と、挿入部が溝幅方
向に対応する形態とに回転変位する回転支持軸を備えて
いる。
【0016】上記構成によれば、ゲージは、挿入部が溝
幅方向に対応する形態で溝に挿入された状態で、回転支
持軸を中心として回転し、これによりゲージ部が溝幅方
向に対応する形態となる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、回転支持軸は、ルーフパネルの上方から接近
離反する方向に移動可能な作動アームに取付けられ、こ
の作動アームに押圧部材が取付けられている。
【0018】上記構成によれば、作動アームがルーフパ
ネルに対し上方から接近すると、回転支持軸先端に設け
られたゲージが溝に挿入され、この挿入状態で回転支持
軸の回転に伴ってゲージも回転し、一方押圧部材は、ル
ーフパネルを、上面から押圧して弾性変形させ、車幅方
向外側に拡げる。
【0019】請求項6の発明は、請求項1の発明の構成
において、押圧部材はゴムパッドで構成されている。
【0020】上記構成によれば、ゴムパッドによりルー
フパネルが上面から押圧される。
【0021】請求項7の発明は、ルーフパネルとボディ
サイドとの接合端部が、それぞれ車体内側方向に屈曲し
てこの接合部に溝が形成され、この溝部にて相互に重ね
合わされる前記各接合端部を溶接接合する際に、前記ル
ーフパネルをボディサイドに対して位置決めする位置決
め方法において、前記溝にゲージを挿入した状態で、前
記ルーフパネルを上面から押圧して弾性変形させ、この
弾性変形により車幅方向外側に拡がるルーフパネルの溝
内における側面を、前記ゲージに接触させた状態とする
位置決め方法としてある。
【0022】上記位置決め方法によれば、上面から押圧
されたルーフパネルは、弾性変形により車幅方向外側へ
拡がり、溝内におけるルーフパネル側の側面が溝に挿入
されているゲージに接触した状態となり、これによりル
ーフパネルが位置決めされる。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、押圧部材によ
りルーフパネルを上面から押圧することで、車体外側に
凸となるような曲面を有するルーフパネルは、弾性変形
して車幅方向外側方向に拡がり、溝内におけるルーフパ
ネル側の側面がゲージに接触した状態となるので、ルー
フパネルのボディサイドに対する車幅方向の位置決め
を、精度よく行うことができる。
【0024】請求項2の発明によれば、ゲージは、設計
上の正規の溝幅と同等な幅寸法を備えたゲージ部と、溝
に挿入された状態で前記溝幅より狭い幅寸法を備えた挿
入部とを有する構成としたので、ゲージの溝への挿入が
挿入部によって容易になるとともに、位置決め後の溝の
幅寸法は、ルーフパネルの弾性変形により、溝に挿入さ
れているゲージ部が溝内の両側面に挟持された状態とな
って、高精度なものとなる。
【0025】請求項3の発明によれば、ゲージを、長円
の短径部分である挿入部が溝の幅方向に対応する状態で
溝に挿入し、この状態でゲージを回転させることで、長
円の長径部分であるゲージ部が溝の幅方向に対応する状
態とすることができる。
【0026】請求項4の発明によれば、ゲージを、挿入
部が溝幅方向に対応する形態で溝に挿入した状態で、回
転支持軸を中心として回転させることで、ゲージ部を溝
幅方向に対応する形態とすることができる。
【0027】請求項5の発明によれば、作動アームを、
ルーフパネルに対し上方から接近させる動作により、回
転支持軸先端に設けられたゲージが溝に挿入されるとと
もに、押圧部材もルーフパネルを押圧するので、ルーフ
パネルに対する位置決め作業が容易となる。
【0028】請求項6の発明によれば、ルーフパネル
は、ゴムパッドにより上面から押圧されるので、損傷を
受けることなく位置決め作業を行うことができる。
【0029】請求項7の発明によれば、上面から押圧さ
れるルーフパネルは、車幅方向外側へ拡がり、溝内にお
けるルーフパネル側の側面が溝に挿入されているゲージ
に接触した状態となるので、ルーフパネルの位置決め精
度を向上させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0031】図1は、この発明の実施の一形態に係わる
ルーフパネル位置決め治具13を、このルーフ位置決め
治具13によって位置決めされるルーフパネル15を有
する車体17の断面形状とともに示したものである。こ
こでの車体17は、図中で左右方向が車幅方向であり、
紙面に直交する車体前後方向に延長される車体搬送ライ
ン上に位置決めされたボディサイド19に対し、ルーフ
パネル15を位置決めした状態でこれら両者の相互の接
合部21が図示しない溶接装置によって溶接接合され
る。
【0032】上記した位置決め治具13は、車体前後方
向の2カ所に設けられるとともに、図示していない左側
のボディサイドに対するルーフパネル15の位置決めと
しても同様に車体前後方向に2カ所に設けられている。
【0033】なお、車体搬送ライン上でのボディサイド
19に対する位置決めについては、図1では図示してい
ないが、前記図11に示したものと同様な位置決め治具
9によって行うものとする。
【0034】ボディサイド19は、アウタパネル23と
インナパネル25とが相互に溶接接合されたものであ
り、これら各パネル23,25の上部に位置するフラン
ジ23a,25a相互の接合部分に、ルーフパネル15
側のフランジ15aが重ね合わされる。
【0035】ルーフパネル15およびアウタパネル23
の各フランジ15aおよび23aは、ともに車体内側方
向に屈曲した接合端部を構成しており、この接合部21
に、図示しないルーフモールを取付けるための溝27が
形成された状態となっている。
【0036】位置決め治具13は、搬送ラインの側方に
立設されたポスト29の上端に、作動アーム31が回動
支持軸33を中心として、図1に示す状態と図2および
図3に示す状態との間を回動可能に設けられている。作
動アーム31は、先端側のアーム部35に、ルーフパネ
ル15を上面から押圧する押圧部材としてのゴムパッド
37と、前記溝27に挿入されるゲージ39とが、それ
ぞれ取付けられている。一方、作動アーム31の基端側
の端部には、エアシリンダ41のピストンロッド43が
ピン44を介して回転可能に連結され、このエアシリン
ダ41の駆動より、作動アーム31が回動する。
【0037】ゴムパッド37は、アーム部35において
ゲージ39より先端側にて取付軸45を介して取付けら
れ、図2および図3に示すように、溝27の近傍のルー
フパネル15の上面を押圧する。上記ゴムパッド37の
下面37aは、図2および図3に示すように、ルーフパ
ネル15を押圧している状態で、外側(図中で上方)に
向けて凸となるような曲面形状を有するルーフパネル1
5に合わせて図2中で右下がりとなる傾斜面となってい
る。
【0038】ゲージ39は、図4に斜視図として示すよ
うに、楕円などの長円形に形成されて回転支持軸として
の回転ロッド47の下端に固定され、回転ロッド47の
上端側は、アーム部35に対して回転可能に支持されて
いる。この回転ロッド47の回転は、アーム部35の側
面に、一対のブラケット48を介して取付けられたエア
シリンダ49によってなされる。エアシリンダ49はブ
ラケット48に対し、ピン50を介して回転可能となっ
ている。
【0039】上記した長円形のゲージ39は、ゲージ部
としての長径部分39aと、この長径部分39aに対し
回転ロッド47の回転方向に沿って90度隔てた位置に
形成される挿入部としての短径部分39bとから構成さ
れている。長径部分39aの外径寸法Pは、前記溝27
の設計上の正規の溝幅寸法とほぼ同等とし、短径部分3
9bの外径寸法Qは、溝27の幅寸法に比べて小さくし
てある。
【0040】前記エアシリンダ49におけるピストンロ
ッド51の先端には、レバー53の一端がピン55を介
して回転可能に連結されている。レバー53は、図5の
分解斜視図に示すように、上記ピン55が挿入される円
形孔53aが形成された側と反対側の端部付近に、正方
形状の矩形孔53bが形成されている。一方、回転ロッ
ド47の上端部付近には、前記矩形孔53bに整合する
正方形状の矩形部47aが形成され、矩形部47aが矩
形孔53bに挿入されることで、レバー53と回転ロッ
ド47とは一体となって回転する。
【0041】回転ロッド47が取付けられるアーム部3
5の側面には、レバー53の作動領域となる矩形状の貫
通孔35aが形成され、この貫通孔35aにレバー53
の端部が挿入されて回転ロッド47に連結される。
【0042】回転ロッド47の矩形部47aのさらに上
部側の小径部47bは、アーム部35に対し回転可能に
貫通して上端面がアーム部35の上面に露出し、この露
出端部のねじ孔47cに鍔付きボルト57がねじ込まれ
ている。鍔付きボルト57の鍔部57aにより、回転ロ
ッド47はアーム部35に支持されることになる。
【0043】また、回転ロッド47は、矩形部47aの
下部側に、アーム部35の貫通孔35aより下部側の部
分に回転可能に挿入される大径部47dが形成され、さ
らにその下部には、アーム部35の下面に位置して回転
ロッド47の上方への移動を規制するフランジ47eが
形成されている。
【0044】エアシリンダ49は、図4の状態から図6
に示すようにピストンロッド51が伸長することで、回
転ロッド47が90度回転し、ゲージ39の長径部分3
9aが溝27の幅方向に対応した形態となる。図7は、
図4の状態と図6の状態とにおけるレバー53の位置を
示している。
【0045】次に、上記した位置決め治具13を用いた
ルーフパネル15の位置決め作業を説明する。車体搬送
ライン上にて図示しない位置決め治具によって位置決め
固定されたボディサイド19に対し、ルーフパネル15
を上方からセットすることで、これら両者間の接合部2
1には、溝27が形成される。この状態の車体17に対
し、エアシリンダ41を作動させてそのピストンロッド
43を伸長させ、作動アーム31を図1の状態から車体
17に向けて回動させる。この回動により、ゴムパッド
37がルーフパネル15を上面から押圧すると同時に、
ゲージ39が溝27に挿入される。
【0046】このときゲージ39は、短径部分39b
が、溝27の幅方向に対応した状態となっており、した
がって、ゲージ39は溝27に容易に挿入される。溝2
7内での短径部分39bとルーフパネル15側およびボ
ディサイド19側のそれぞれの側面15bおよび19a
との間には、隙間S1およびS2が形成されるが、この各
隙間S1およびS2の、図2中での左右方向の寸法はほぼ
同等となっている。
【0047】ゴムパッド37によるルーフパネル15上
面への押圧動作により、ルーフパネル15は、弾性変形
して車幅方向外側に拡がった状態となり、このため、こ
の時点では溝27の幅寸法は設計上の正規の寸法より若
干狭いものとなっている。この状態で、エアシリンダ4
9を作動させて図3に示すように、ゲージ39を溝27
内にて90度回転させると、長径部分39aが溝27の
幅方向に対応した状態となり、正規寸法より狭い状態の
溝27が長径部分39aによって左右に僅かに押し拡げ
られ、位置決め作業が終了する。
【0048】この位置決めされた状態でのルーフパネル
15は、溝27内の側面15bがゲージ39に接触して
車幅方向外側への移動が規制されるとともに、車幅方向
内側への移動はゴムパッド37の上面への押圧により規
制され、この結果車幅方向の位置決め精度が向上したも
のとなっている。
【0049】また、上記位置決め時での長径部分39a
の両端は、溝27内におけるルーフパネル15の側面1
5bおよびボディサイド19側の側面19aにそれぞれ
接触した状態となっており、このため、この位置決めさ
れた時点での溝27の幅は、長径部分39aの外径寸法
Pに対応した設計上の正規の寸法に設定されるものとな
る。
【0050】この結果、溶接接合後の後工程での溝27
へのルーフモールの取付性が向上し、ルーフモールと溝
27との隙間も極めて小さく抑えられ、見栄えも良好と
なって商品性が向上する。
【0051】さらに、この場合、位置決め時において、
長径部分39aの外径寸法Pに対応して溝27の幅寸法
が精度よく設定されるので、溝27の幅をより狭くする
ことが可能である。このため、小型のルーフモールを使
用でき、従来のように、大型のルーフモールを使用する
ことによる、ルーフモールの車体色化などによるコスト
高を防止することができる。
【0052】図8は、この発明の他の実施の形態を示す
ルーフパネル位置決め治具の斜視図である。この位置決
め治具59は、車体17の側方に立設されたポスト61
に対し、作動アーム63が、水平状態で上下動可能に設
けられたものである。ポスト61には上下方向に長い長
孔61aが形成され、一方作動アーム63には、長孔6
1a内に上下動可能に挿入されるガイドピン65が固定
されている。作動アーム63の上下動作は、例えば、ガ
イドピン65の両側の作動アーム63の下部に設けた二
つのエアシリンダ67によって行う。
【0053】作動アーム63の先端は、下方に向けてL
字状に屈曲しており、その下端に前記図1のものと同様
なゴムパッド37が設けられている。また、作動アーム
63のほぼ中央部分の側部には、エアシリンダ69が二
つのブラケット71を介して固定されている。このエア
シリンダ69により、90度回転可能なゲージ39は、
前記図1のものと同様に、長径部分39aと短径部分3
9bとを備え、回転支持軸としての回転ロッド73の下
端に固定されている。
【0054】回転ロッド73の上端は、連結部75によ
りエアシリンダ69のピストンロッド77の先端に連結
されている。連結部75は、例えばピストンロッド77
の先端に設けられたラックと、回転ロッド73側に設け
られて前記ラックに噛み合うピニオンとで構成される。
【0055】上記図8に示した例においても、図9に示
すように、短径部分39bが溝27の幅方向に対応する
形態で、作動アーム63を下降させ、ゲージ39を溝2
7に挿入するとともに、ゴムパッド37をルーフパネル
15に押し付け、その後、図10に示すように、エアシ
リンダ69の作動により回転ロッド73を90度回転さ
せて長径部分39aを溝27の幅方向に対応させる。
【0056】これにより、ルーフパネル15の車幅方向
の位置決めが容易になるとともに、溝27の幅寸法も設
計上の正規の値に精度よく設定できるなど、前記図1の
ものと同様な効果を奏する。
【0057】なお、ゲージ39を回転させる駆動機構と
して、エアシリンダ49,69に代えてモータを用いて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すルーフパネル位
置決め治具の正面図である。
【図2】図1のルーフパネル位置決め治具における作動
アームを下降させた状態を示すの動作説明図である。
【図3】図1のルーフパネル位置決め治具におけるゲー
ジを90度回転させた状態を示すの動作説明図である。
【図4】図1のルーフパネル位置決め治具の要部を示す
斜視図である。
【図5】図1のルーフパネル位置決め治具における長径
部分分の分解斜視図である。
【図6】図4の状態からゲージを90度回転させた状態
を示す動作説明図である。
【図7】図1のルーフパネル位置決め治具の要部を示す
平面図である。
【図8】この発明の他の実施の形態を示すルーフパネル
位置決め治具の斜視図である。
【図9】図8のルーフパネル位置決め治具の正面図であ
る。
【図10】図9の状態から作動アームが下降した状態を
示す動作説明図である。
【図11】従来例を示すルーフパネル位置決め治具の正
面図である。
【符号の説明】
13,59 ルーフパネル位置決め治具 15 ルーフパネル 15a,23a フランジ(接合端部) 17 車体 19 ボディサイド 21 接合部 27 溝 31,63 作動アーム 37 ゴムパッド(押圧部材) 39 ゲージ 39a 長円の長径部分(ゲージ部) 39b 長円の短径部分(挿入部) 47,73 回転ロッド(回転支持軸)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフパネルとボディサイドとの接合端
    部が、それぞれ車体内側方向に屈曲してこの接合部に溝
    が形成され、この溝部にて相互に重ね合わされる前記各
    接合端部を溶接接合する際に、前記ルーフパネルをボデ
    ィサイドに対して位置決めするルーフパネル位置決め治
    具において、前記ルーフパネルを上面から押圧して車幅
    方向外側に弾性変形により拡げる押圧部材と、前記溝に
    挿入されて前記弾性変形によりルーフパネルの溝内にお
    ける側面が当接するゲージとから構成されていることを
    特徴とするルーフパネル位置決め治具。
  2. 【請求項2】 ゲージは、設計上の正規の溝幅とほぼ同
    等な幅寸法を備えたゲージ部と、溝に挿入された状態で
    前記正規の溝幅より狭い幅寸法を備えた挿入部とを有し
    ていることを特徴とする請求項1記載のルーフパネル位
    置決め治具。
  3. 【請求項3】 ゲージは、溝に挿入された状態でルーフ
    パネルの上方から見て長円形であり、ゲージ部が前記長
    円の長径部分で、挿入部が前記長円の短径部分であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のルーフパネル位置決め治
    具。
  4. 【請求項4】 ゲージは、溝に挿入された状態で、ゲー
    ジ部が溝幅方向に対応する形態と、挿入部が溝幅方向に
    対応する形態とに回転変位する回転支持軸を備えている
    ことを特徴とする請求項2または3記載のルーフパネル
    位置決め治具。
  5. 【請求項5】 回転支持軸は、ルーフパネルの上方から
    接近離反する方向に移動可能な作動アームに取付けら
    れ、この作動アームに押圧部材が取付けられていること
    を特徴とする請求項4記載のルーフパネル位置決め治
    具。
  6. 【請求項6】 押圧部材はゴムパッドで構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のルーフパネル位置決め
    治具。
  7. 【請求項7】 ルーフパネルとボディサイドとの接合端
    部が、それぞれ車体内側方向に屈曲してこの接合部に溝
    が形成され、この溝部にて相互に重ね合わされる前記各
    接合端部を溶接接合する際に、前記ルーフパネルをボデ
    ィサイドに対して位置決めする位置決め方法において、
    前記溝にゲージを挿入した状態で、前記ルーフパネルを
    上面から押圧して弾性変形させ、この弾性変形により車
    幅方向外側に拡がるルーフパネルの溝内における側面
    を、前記ゲージに接触させた状態とすることを特徴とす
    る位置決め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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