JPH11284237A - P型熱電変換材料の製造方法 - Google Patents

P型熱電変換材料の製造方法

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JPH11284237A
JPH11284237A JP10087650A JP8765098A JPH11284237A JP H11284237 A JPH11284237 A JP H11284237A JP 10087650 A JP10087650 A JP 10087650A JP 8765098 A JP8765098 A JP 8765098A JP H11284237 A JPH11284237 A JP H11284237A
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JP
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thermoelectric conversion
conversion material
type thermoelectric
compact
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Withdrawn
Application number
JP10087650A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yamazaki
圭一 山崎
Hiroyoshi Yoda
浩好 余田
Noboru Hashimoto
登 橋本
Isamu Yashima
勇 八島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常圧焼結法により、高性能なP型熱電変換材
料を安価に製造することができる方法を提供する。 【解決手段】 Bi、Te、Sb、及びSe元素からな
る群より選択され、ドーパントとしてのTeを含まない
P型半導体組成を有する合金塊を調製する。前記組成の
合金塊を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰
囲気下で粉砕して合金粉末を形成する。前記合金粉末
を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下
で所望の形状の成形体に成形する。前記成形体を密閉容
器中に配置し、かつ前記成形体の体積の、密閉容器の内
容積に対する体積比率が1%以上となる状態で焼成す
る。このようにして得られる焼結体をP型熱電変換材料
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ効果ある
いはゼーベック効果を利用した熱電変換素子の原料とな
るP型熱電変換材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペルチェモジュールに組み込まれる熱電
変換素子の原材料となるP型あるいはN型の熱電変換材
料は、従来、原料を溶融させた後、ゾーンメルト法等に
より一方向性凝固させることにより製造されていた。こ
れらの溶融材料は、結晶粒子がc軸方向に垂直な方向に
配向するため、熱電変換性能指数Zは、c軸に平行な方
向よりも、c軸に垂直な方向の方が一般的に高いという
異方性を示す。
【0003】ここで、熱電変換性能指数Zは、Z=α2
/(ρ・κ) 〔Z:熱電変換性能指数(1/K)、α:ゼーベック係
数(μV/K)、ρ:比抵抗(mΩ・cm)、κ:熱伝
導率(W/m・K)〕として決定されるものである。従
ってこのような溶融材料を熱電変換材料として用いたペ
ルチェモジュールは、c軸に垂直な方向に通電するよう
に設計されることが一般的である。ここでこの溶融材料
は結晶粒子が高配向であるために、c軸に垂直な方向の
熱電変換性能指数Zは、非常に高い反面、溶融材料はc
面に沿ってへき開が生じやすいため機械的強度が低いと
いう問題がある。このように強度が低いため、この溶融
材料に切断等の加工を施して熱電変換素子を得ようとす
る際、割れやチッピング等が発生し、材料ロスが多くな
り、コスト増の原因となっていた。また、この溶融材料
を熱電変換材料として用いたペルチェモジュールは、そ
の使用時に発生する熱応力により素子が破壊され、長期
使用における信頼性に乏しいという欠点があった。
【0004】そこで近年では、主に強度の改善を目的と
して、Bi、Te、Sb、あるいはSe粉末を所定量秤
量した混合粉末を溶融、凝固させることによって得られ
た合金塊を粉砕し、得られた合金粉末を焼結させて得ら
れる焼結体が、熱電変換材料として用いられるようにな
りつつある。ここで、この焼結体の製造方法の一つに常
圧焼結法が挙げられるが、この常圧焼結法は、得られる
焼結体の形状の自由度が大きいため、例えばペルチェモ
ジュールに供する熱電変換素子と同じサイズの焼結体の
製造が可能である。従って、ペルチェモジュール製造時
にはこの焼結体を切断する必要がなくなり、材料ロスを
抑えることができるため、コストパフォーマンスに優れ
るという特長がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように常
圧焼結法によりP型熱電変換材料を製造した場合、P型
熱電変換材料の比抵抗ρが大きくなるため、熱電変換性
能指数Zが低くなるという問題点があった。これは、一
般的にP型の熱電変換材料は、例えばBi0.5 Sb1.5
Te3 +TeのようにBi0.5 Sb1.5 Te3 のような
P型半導体組成にキャリア濃度の制御・安定化のため
に、数%のTeを添加した組成を有するものであり、こ
こでTeの融点は449.5℃であって、この過剰のT
eが焼成時に溶融し、冷却時にTeが微粒子として粒界
に偏析するために、正孔移動度が低下し、比抵抗ρが上
昇するためであると考えられる。更に、焼成時にTe液
相が生成し、あるいはTeの蒸気圧が高いためにTe蒸
気が生成し、焼結体が膨張するため密度が低下すること
によって熱電変換性能指数Zが低下し、また焼結体の強
度も大きく低下する。
【0006】従って、過剰のTeを含有しない組成を有
するP型の熱電変換材料をキャリア濃度の変動を伴わず
常圧焼結法により製造することができれば、安価で高性
能なP型熱電変換材料を製造することができると期待さ
れる。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、
常圧焼結法により、高性能なP型熱電変換材料を安価に
製造することができる方法を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のP型熱電変換材料の製造方法は、Bi、Te、Sb、
及びSe元素からなる群より選択され、ドーパントとし
てのTeを含まないP型半導体組成を有する合金塊を調
製する工程、前記組成の合金塊を、酸素濃度が30pp
m以下の非酸化性ガス雰囲気下で粉砕して合金粉末を形
成する工程、前記合金粉末を、酸素濃度が30ppm以
下の非酸化性ガス雰囲気下で所望の形状の成形体に成形
する工程、及び前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ
前記成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比
率が1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼
結する工程から成ることを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項2に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1の構成に加えて、前記組
成の合金塊を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガ
ス雰囲気下で粉砕して合金粉末を形成する工程におい
て、平均粒径が0.5μm〜50μmの合金粉末を形成
して成ることを特徴とするものである。また本発明の請
求項3に記載のP型熱電変換材料の製造方法は、請求項
1又は2の構成に加えて、前記合金粉末を、酸素濃度が
30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下で所望の形状の
成形体に成形する工程において、成形体を196〜98
0MPaの成形圧にて成形して成ることを特徴とするも
のである。
【0009】また本発明の請求項4に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかの構成
に加えて、前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ前記
成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比率が
1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼結す
る工程において、焼成温度を400〜540℃として成
ることを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項5に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1乃至4のいずれかの構成
に加えて、前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ前記
成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比率が
1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼結す
る工程において、焼成温度を510〜540℃とし、こ
の工程にて生成した焼結体を冷却後、加圧した後、酸素
濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下、350
〜510℃の温度で再加熱処理して成ることを特徴とす
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明のP型熱電変換材料の製造方法において
は、P型熱電変換材料の原料組成は、既に公知であるP
型半導体組成を適用するものであるが、特にドーパント
としての過剰のTeを含まない組成のものを適用するも
のである。このような組成としては、例えば下記の一般
式(a)で示すものが挙げられる。
【0012】 Bix Sb2-x Te3-y Sey (a) (0.2≦x≦0.8、0≦y≦0.1) そしてこのような組成を有する原料を焼成することによ
り、P型熱電変換材料を得るものである原料組成中にド
ーパントとしての過剰のTeを含有している場合、融点
が449.5℃である過剰のTeが焼成時に溶融し、冷
却時にTeが微粒子として粒界に偏析するために正孔移
動度が低下し、生成されるP型熱電変換材料の比抵抗ρ
の増大、及びゼーベック係数αの増大を招く。ここで、 Z=α2 /(ρ・κ) 〔Z:熱電変換性能指数(1/K)、α:ゼーベック係
数(μV/K)、ρ:比抵抗(mΩ・cm)、κ:熱伝
導率(W/m・K)〕で示される熱電変換性能指数Z
は、比抵抗ρが増大すると低下し、ゼーベック係数αが
増大すると増大するものであるが、通常、P型熱電変換
材料として適正な正孔移動度を有する組成を仕込んだ後
に焼成の工程において正孔移動度が低下した場合は、比
抵抗ρが増大することによる熱電変換性能指数Zの低下
の効果が支配的となり、P型熱電変換材料にて製造され
るP型熱電変換素子の性能が低下するものである。しか
し本発明においては、上記のようにドーパントとしての
過剰のTeを含まない組成の原料を焼成するために、生
成されるP型熱電変換材料の比抵抗ρの増大を防ぎ、熱
電変換性能指数Zが低下するのを防止することができる
ものである。
【0013】ここで過剰のTeが存在しないと、焼成時
に酸素などの不純物が固溶しやすくなり、あるいは金属
間化合物を形成しているTeの蒸発によりBi原子やS
b原子が結晶格子中のTeサイトに固溶しやすくなっ
て、生成されるP型熱電変換材料中のキャリア濃度が変
動しやすくなるものであって、その結果、比抵抗が増大
してP型熱電変換材料の熱電変換性能指数Zが低下しや
すくなるものであるが、本発明においては、P型熱電変
換材料を製造する際に、原料の粉砕、成形、焼成の一連
の工程を酸素濃度30ppm以下の非酸化性雰囲気下で
行うことにより、P型熱電変換材料中における酸素の固
溶を抑制することができ、焼成時に酸素などの不純物が
固溶することを防ぐことができ、生成されるP型熱電変
換材料中のキャリア濃度が変動することを抑制すること
ができるものであり、また焼成の工程において成形体を
密閉容器中に配置し、かつ成形体の体積Vgと密閉容器
の内容積Vcとの、β=(Vg/Vc)×100で示さ
れる体積比率βが1%以上となる状態で焼成することに
より、蒸気圧の高いTeの蒸発を抑制し、Bi原子やS
b原子が結晶格子中のTeサイトに固溶することを防止
して、生成されるP型熱電変換材料中のキャリア濃度が
変動することを抑制することができるものである。従っ
て本発明では、P型熱電変換材料中のキャリア濃度の変
動による比抵抗ρの増大を抑制することができ、P型熱
電変換材料の熱電変換性能指数Zを向上することができ
るものである。ここで上記の粉砕、成形、焼成の一連の
工程の雰囲気は、非酸化性であればよく、例えばアルゴ
ンや窒素等のガス雰囲気が挙げられる。また焼成におけ
る雰囲気は、アルゴン−水素雰囲気等の、還元ガス雰囲
気を適用してもよい。
【0014】以下にP型熱電変換材料の製造方法を具体
的に説明する。まず所定の配合となるように、Bi、S
b、Te、Seの群から選択された各元素を秤量したも
のを配合した混合物を調製する。この混合物を溶融させ
て、溶融状態で混合した後冷却して、合金塊を得る。こ
こでこの合金塊は、完全に合金化していなくても良く、
また均一な組成・組織になっていなくても良い。
【0015】次に、上記のようにして得た合金塊を、酸
素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下で、遊
星ボールミルや回転ボールミル等を用いる一般的な粉砕
方法によって粉砕して合金粉末を得る。ここで非酸化性
雰囲気としては、上記のように、例えばアルゴンや窒素
等のガス雰囲気が挙げられる。このように酸素濃度が3
0ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下で粉砕を行うこと
により、合金粉末に酸素が吸着することを抑制し、焼成
により得られるP型熱電変換材料中に酸素が固溶するこ
とを防止することができるものである。ここで酸素濃度
の下限は0ppmであり、酸素濃度が低いほど合金粉末
への酸素の吸着が抑制されて、好ましいものである。ま
たこの合金粉末は、平均粒径が0.5μm〜50μmに
なるように粉砕することが好ましく、平均粒径が0.5
μmに満たないと、合金粉末の比表面積が大きくなって
表面酸素吸着量が大きくなり、焼成時にP型熱電変換材
料中に酸素が固溶しやすくなるおそれがある。また50
μmを超えると、常圧焼結法においては、焼結性が低下
し、焼結時に成形体の隣接粒子間での原子の拡散が起こ
りにくくなって、生成するP型熱電変換材料の比抵抗ρ
が増大して、P型熱電変換材料の熱電変換性能指数Zが
低下するおそれがある。
【0016】次に、このようにして得られた合金粉末
を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下
で加圧成形して、所望の形状の成形体を成形するもので
ある。ここで非酸化性雰囲気としては、上記のように、
例えばアルゴンや窒素等のガス雰囲気が挙げられる。こ
のように酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲
気下で成形を行うことにより、成形体に酸素が吸着する
ことを抑制し、焼成により得られるP型熱電変換材料中
に酸素が固溶することを防止することができるものであ
る。ここで酸素濃度の下限は0ppmであり、酸素濃度
が低いほど成形体への酸素の吸着が抑制されて、好まし
いものである。また成形時の成形圧は、196〜980
MPaの範囲とすることが好ましく、196MPaに満
たないと、成形体の密度が低くなり、成形体を焼成して
得られる焼結体のP型熱電変換材料の密度が不足して熱
電変換性能指数Zが低下し、あるいは強度が低下するお
それがあり、また980MPa以上の圧力を加えてもそ
れ以上成形体の密度を高くすることは困難なものであ
る。またこのとき成形体を、ペルチェモジュール等に用
いるP型熱電変換素子に所望される形状に成形すると、
成形体を焼結することによって得られるP型熱電変換材
料を、切削等の形状加工を行うことなくそのままP型熱
電変換素子として用いることができ、材料ロスを抑えて
コストパフォーマンスを向上することができるものであ
る。
【0017】次に、成形体を密閉容器中に配置し、酸素
濃度が30ppm以下の非酸化性雰囲気下で焼成すると
により常圧焼結を行って、焼結体を得るものであり、こ
の焼結体をP型熱電変換材料として用いるものである。
この非酸化性雰囲気としては、例えばアルゴンや窒素等
のガス雰囲気が挙げられ、またアルゴン−水素雰囲気等
の、還元ガス雰囲気を適用してもよい。このように本発
明では合金粉末を加圧成形して得られる成形体を常圧焼
結して得られる焼結体をP型熱電変換材料として用いる
ため、生成されるP型熱電変換材料には異方性がなく、
強度を改善することができるものである。またこのよう
に酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下で
焼成を行うことにより、焼結体に酸素が固溶することを
抑制し、P型熱電変換材料中に酸素が固溶することを防
止することができるものである。ここで酸素濃度の下限
は0ppmであり、酸素濃度が低いほど焼結体への酸素
の固溶が抑制されて、好ましいものである。またこのと
き成形体の体積Vgと密閉容器の内容積Vcとの体積比
率β=(Vg/Vc)×100が1%以上となる状態で
焼成するものであり、このようにすると、密閉容器中に
成形体が占めていない空間の容積を低減して、焼結時の
成形体からのTeの蒸発による焼結体の膨張を抑制する
ことができるものであって、蒸気圧の高いTeの蒸発を
抑制し、Bi原子やSb原子が結晶格子中のTeサイト
に固溶することを防止して、生成されるP型熱電変換材
料中のキャリア濃度が変動することを抑制することがで
きるものであり、また同時にTeの蒸発によって焼結体
が膨張することを防ぎ、P型熱電変換材料の密度が低下
して熱電変換性能指数Zが低下することを抑制すること
ができるものであり、かつP型熱電変換材料の強度の低
下を抑制することができるものである。ここで成形体の
体積Vgと密閉容器の内容積Vcとの体積比率βの上限
は特に設定するものではないが、50%とすることが好
ましく、50%を超えてもTeの蒸発を抑制する効果の
著しい向上は期待できない。またこときの焼成温度は、
400〜540℃の範囲とすることが好ましく、400
℃に満たないと、成形体中で粒子が充分成長せず、密度
が充分高くならないおそれがある。このように密度が低
くなると、焼結体中の気孔の存在により焼結体中の正孔
の移動が妨げられ、比抵抗が増大し、熱電変換性能指数
Zが低下する。また焼成温度が540℃を超えると焼成
時のTeの蒸発が激しくなるおそれがある。
【0018】また成形体を、生成される焼結体のキャリ
ア濃度の変動の許容限界である510℃〜540℃の高
温状態で焼成すると、充分に粒成長した焼結体を得るこ
とができる。このとき焼結体は、若干膨張しているもの
であるが、この焼結体を冷却後、冷間一軸加圧成形や冷
間等方加圧成形(CIP)等により、好ましくは196
〜980MPaの圧力範囲で加圧処理を施した後、40
0〜540℃で熱処理すると、充分に粒成長した緻密な
高密度のP型熱電変換材料を得ることができる。このよ
うにすると、P型熱電変換材料の比抵抗ρを低減するこ
とができ、熱電変換性能指数Zを更に向上することがで
きるものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1乃至3、比較例1乃至3)Bi、Sb、Te
を、実施例1乃至3及び比較例2、3ではBi0.4 Sb
1.6Te3 の組成、比較例1ではBi0.4 Sb1.6 Te
3 の組成に更に4wt%のTeを加えた組成になるよう
にそれぞれ配合し、これらの混合物を溶融・攪拌した
後、急冷して凝固させて合金塊を得た。これらの合金塊
を窒素雰囲気下で遊星ボールミルにより平均粒径が約5
μmとなるように粉砕した。このようにして得られた合
金粉末を、窒素雰囲気下で294MPaの圧力で冷間一
軸加圧成形した後、このようにして得られた成形体を高
純度の窒化ホウ素(BN)製のルツボにルツボの容積に
対する体積比率が表1に示すものとなるように充填し、
窒素雰囲気下で440℃で10時間焼成することによ
り、常圧焼結を行った。なお、粉砕、成形、焼成の一連
の工程は、表1に示す酸素濃度下で行った。
【0020】このようにして得られた焼結体について、
相対密度RD、ゼーベック係数α、比抵抗ρ、熱伝導率
κの測定、及び熱電変換性能指数Zの導出を行った。こ
こで相対密度とは、上記のような組成の合金の密度の理
論値に対する、焼結体の実際の密度の比を測定したもの
である。
【0021】
【表1】
【0022】表1から判るように、ドーパントとして過
剰のTeを配合した比較例1、酸素濃度が30ppmを
超える雰囲気下で粉砕、成形、焼成を行った比較例2、
及び焼成時の合金粉末の体積が、ルツボの容積に対して
1%に満たない比較例3のものに対して、実施例1乃至
3では、熱電変換性能指数Zが向上していることが確認
できた。また比較例3に対して実施例1乃至3では、焼
結体の密度が向上していることが確認できた。 (実施例4乃至8)Bi、Sb、TeをBi0.4 Sb
1.6 Te3 の組成になるように配合し、これらの混合物
を溶融・攪拌した後、急冷して凝固させて合金塊を得
た。これらの合金塊を酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲
気下で遊星ボールミルにより平均粒径が表2に示すもの
になるように粉砕した。このようにして得られた合金粉
末を、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲気下で294M
Paの圧力で冷間一軸加圧成形した後、このようにして
得られた成形体を高純度の窒化ホウ素(BN)製のルツ
ボにルツボの容積に対する体積比率40%となるように
充填し、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲気下中で48
0℃で10時間焼成することにより、常圧焼結を行っ
た。
【0023】このようにして得られた焼結体について、
相対密度RD、ゼーベック係数α、比抵抗ρ、熱伝導率
κの測定、及び熱電変換性能指数Zの導出を行った。
【0024】
【表2】
【0025】表1、2から判るように、比較例1乃至3
のものに対して実施例4乃至8のものでは熱電変換性能
指数Zが向上していることが確認できた。また表2から
判るように、合金粉末の平均粒径が0.5μmに満たな
い実施例4のものや、合金粉末の平均粒径が50μmを
超える実施例8のものの対して、合金粉末の平均粒径が
0.5〜50μmの範囲である実施例5乃至7のもので
は、比抵抗ρが向上し、熱電変換性能指数Zが更に向上
していることが確認できた。 (実施例9乃至13)Bi、Sb、TeをBi0.4 Sb
1.6 Te3 の組成になるように配合し、これらの混合物
を溶融・攪拌した後、急冷して凝固させて合金塊を得
た。これらの合金塊を酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲
気下で遊星ボールミルにより平均粒径が約10μmとな
るように粉砕した。このようにして得られた合金粉末
を、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲気下で表3に示す
圧力で冷間一軸加圧成形した後、このようにして得られ
た成形体を高純度の窒化ホウ素(BN)製のルツボにル
ツボの容積に対する体積比率40%となるように充填
し、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲気下中で480℃
で10時間焼成することのより、常圧焼結を行った。
【0026】このようにして得られた焼結体について、
相対密度RD、ゼーベック係数α、比抵抗ρ、熱伝導率
κの測定、及び熱電変換性能指数Zの導出を行った。
【0027】
【表3】
【0028】表1、3から判るように、比較例1乃至3
のものに対して実施例9乃至13のものでは熱電変換性
能指数Zが向上していることが確認できた。また表3か
ら判るように、成形体の成形圧力が196MPaに満た
ない実施例9、10のものに対して、成形圧力が196
MPa以上である実施例11乃至13では、焼結体の密
度が向上しており、熱電変換性能指数Zが更に向上して
いることが確認できた。 (実施例14乃至17、比較例4、5)Bi、Sb、T
eを実施例14乃至17ではBi0.4 Sb1.6 Te3
組成、比較例4、5ではBi0.4 Sb1.6 Te3 の組成
に更に4wt%のTeを加えた組成になるように配合
し、これらの混合物を溶融・攪拌した後、急冷して凝固
させて合金塊を得た。これらの合金塊を酸素濃度1pp
m以下の窒素雰囲気下で遊星ボールミルにより平均粒径
が約5μmとなるように粉砕した。このようにして得ら
れた合金粉末を、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲気下
で294MPaの圧力で冷間一軸加圧成形した後、この
ようにして得られた成形体を高純度の窒化ホウ素(B
N)製のルツボにルツボの容積に対する体積比率40%
となるように充填し、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲
気下中で表4に示す温度で10時間焼成することによ
り、常圧焼結を行った。
【0029】このようにして得られた焼結体について、
相対密度RD、ゼーベック係数α、比抵抗ρ、熱伝導率
κの測定、及び熱電変換性能指数Zの導出を行った。
【0030】
【表4】
【0031】表1、4から判るように、比較例1乃至5
に対して実施例14乃至17のものでは熱電変換性能指
数Zが向上していることが確認できた。 (実施例18)Bi、Sb、TeをBi0.4 Sb1.6
3 の組成になるように配合し、この混合物を溶融・攪
拌した後、急冷して凝固させて合金塊を得た。この合金
塊を酸素濃度1ppm以下のアルゴン雰囲気下で遊星ボ
ールミルにより平均粒径が約5μmとなるように粉砕し
た。このようにして得られた合金粉末を、酸素濃度1p
pm以下のアルゴン雰囲気下で294MPaの圧力で冷
間一軸加圧成形した後、このようにして得られた成形体
を高純度の窒化ホウ素(BN)製のルツボにルツボの容
積に対する体積比率40%となるように充填し、酸素濃
度1ppm以下のアルゴン雰囲気下中で540℃の温度
で10時間焼成することにより、常圧焼結を行った。得
られた焼結体は膨張し、相対密度が62%まで低下して
いた。この膨張した焼結体を196MPaで冷間静水圧
プレス(CIP)処理し、再び窒化ホウ素(BN)製の
ルツボに体積比率が40%となるように充填し、酸素濃
度1ppm以下のアルゴン雰囲気中にて460℃で1時
間、熱処理を行った。このようにして得られた焼結体に
ついて、相対密度RD、ゼーベック係数α、比抵抗ρ、
熱伝導率κの測定、及び熱電変換性能指数Zの導出を行
った。
【0032】
【表5】
【0033】表1乃至5から判るように、比較例1乃至
5に対して実施例18のものでは、熱電変換性能指数Z
が向上していることが確認できた。また再加圧、再熱処
理を行わない実施例1乃至17に対して、再加圧、再熱
処理を行った実施例18のものでは、熱電変換性能指数
Zが更に向上していることが確認できた。
【0034】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
P型熱電変換材料の製造方法は、Bi、Te、Sb、及
びSe元素からなる群より選択され、ドーパントとして
のTeを含まないP型半導体組成を有する合金塊を調製
する工程、前記組成の合金塊を、酸素濃度が30ppm
以下の非酸化性ガス雰囲気下で粉砕して合金粉末を形成
する工程、前記合金粉末を、酸素濃度が30ppm以下
の非酸化性ガス雰囲気下で所望の形状の成形体に成形す
る工程、及び前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ前
記成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比率
が1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼結
する工程から成るため、生成されるP型熱電変換材料に
は異方性がなく、強度を改善することができるものであ
り、また常圧焼結法は、得られる焼結体の形状の自由度
が大きいものであって、P型熱電変換材料をペルチェモ
ジュールに供するP型熱電変換素子と同じサイズに成形
することができ、材料ロスを抑えてコストパフォーマン
スを優れたものとすることができるものであり、またド
ーパントとしての過剰のTeを含有している場合のよう
に過剰のTeが焼成時に溶融し、冷却時にTeが微粒子
として粒界に偏析するために正孔移動度が低下し、生成
されるP型熱電変換材料の比抵抗の増大を招くようなこ
とがなく、熱電変換性能指数Zを向上することができる
ものであり、また焼成時の酸素の固溶を防止すると共
に、Teの蒸発を抑制してBi原子やSb原子が結晶格
子中のTeサイトに固溶することを防ぐことができるも
のであって、生成されるP型熱電変換材料中のキャリア
濃度の変動による比抵抗の増大を抑制することができ、
P型熱電変換材料の熱電変換性能指数の低下を抑制する
ことができるものである。
【0035】また本発明の請求項2に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1の構成に加えて、前記組
成の合金塊を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガ
ス雰囲気下で粉砕して合金粉末を形成する工程におい
て、平均粒径が0.5μm〜50μmの合金粉末を形成
するため、合金粉末への表面酸素吸着量を低減して焼成
時のP型熱電変換材料中での酸素の固溶を抑制すると共
に焼成時に成形体中の近隣接粒子間で原子の拡散が起こ
りやすくして密度を高め、生成するP型熱電変換材料の
比抵抗の増大を防止してP型熱電変換材料の熱電変換性
能指数を更に向上することができるものである。
【0036】また本発明の請求項3に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1又は2の構成に加えて、
前記合金粉末を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性
ガス雰囲気下で所望の形状の成形体に成形する工程にお
いて、成形体を196〜980MPaの成形圧にて成形
するため、成形体を焼成して得られるP型熱電変換材料
の密度を向上してP型熱電変換材料の熱電変換性能指数
を向上することができると共に、P型熱電変換材料の強
度を向上するこができるものである。
【0037】また本発明の請求項4に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかの構成
に加えて、前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ前記
成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比率が
1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼結す
る工程において、焼成温度を400〜540℃とするた
め、焼成時に成形体中の粒子を充分に成長させることが
でき、生成するP型熱電変換材料の密度を充分に高くす
ると共に、焼成時のTeの蒸発を低減して生成されるP
型熱電変換材料の膨張を抑制し、キャリア濃度の変動を
低減して比抵抗の増大を抑制することができるものであ
って、P型熱電変換材料の熱電変換性能指数を更に向上
することができるものである。
【0038】また本発明の請求項5に記載のP型熱電変
換材料の製造方法は、請求項1乃至4のいずれかの構成
に加えて、前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ前記
成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比率が
1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼結す
る工程において、焼成温度を510〜540℃とし、こ
の工程にて生成した焼結体を冷却後、加圧した後、酸素
濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気下、350
〜510℃の温度で再加熱処理するため、高い焼結温度
にて充分に粒成長した緻密な高密度のP型熱電変換材料
を得ることができ、P型熱電変換材料の比抵抗を低減す
ることができるものであって、熱電変換性能指数を更に
向上することができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 登 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 八島 勇 埼玉県上尾市原市1333−2三井金属鉱業株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Bi、Te、Sb、及びSe元素からな
    る群より選択され、ドーパントとしてのTeを含まない
    P型半導体組成を有する合金塊を調製する工程、前記組
    成の合金塊を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガ
    ス雰囲気下で粉砕して合金粉末を形成する工程、前記合
    金粉末を、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰
    囲気下で所望の形状の成形体に成形する工程、及び前記
    成形体を密閉容器中に配置し、かつ前記成形体の体積
    の、密閉容器の内容積に対する体積比率が1%以上とな
    る状態で焼成することによって常圧焼結する工程から成
    ることを特徴とするP型熱電変換材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記組成の合金塊を、酸素濃度が30p
    pm以下の非酸化性ガス雰囲気下で粉砕して合金粉末を
    形成する工程において、平均粒径が0.5μm〜50μ
    mの合金粉末を形成して成ることを特徴とする請求項1
    に記載のP型熱電変換材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記合金粉末を、酸素濃度が30ppm
    以下の非酸化性ガス雰囲気下で所望の形状の成形体に成
    形する工程において、成形体を196〜980MPaの
    成形圧にて成形して成ることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のP型熱電変換材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ
    前記成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比
    率が1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼
    結する工程において、焼成温度を400〜540℃とし
    て成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載のP型熱電変換材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成形体を密閉容器中に配置し、かつ
    前記成形体の体積の、密閉容器の内容積に対する体積比
    率が1%以上となる状態で焼成することによって常圧焼
    結する工程において、焼成温度を510〜540℃と
    し、この工程にて生成した焼結体を冷却後、加圧した
    後、酸素濃度が30ppm以下の非酸化性ガス雰囲気
    下、350〜510℃の温度で再加熱処理して成ること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のP型熱
    電変換材料の製造方法。
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