JPH11283678A - 組電池の充電制御装置およびその制御方法 - Google Patents

組電池の充電制御装置およびその制御方法

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JPH11283678A
JPH11283678A JP8414698A JP8414698A JPH11283678A JP H11283678 A JPH11283678 A JP H11283678A JP 8414698 A JP8414698 A JP 8414698A JP 8414698 A JP8414698 A JP 8414698A JP H11283678 A JPH11283678 A JP H11283678A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車等に用いられる組電池の温度を速
やかに昇温させることができる充電制御装置の提供。 【解決手段】 複数の単セルC1〜C4が直列に接続さ
れた組電池1の各単電池C1〜C4に並列に接続される
抵抗R1〜R4と、単セルC1〜C4の電圧を検出する
電圧A/Dコンバータ24とを備え、各単セルC1〜C
4の電圧Vcに基づいて単セルC1〜C4の充電電流を
抵抗R1〜R4にバイパスし、各単セルC1〜C4の充
電率が均一になるように制御する充電制御装置におい
て、回生充電時の回生パワーが組電池1の入力可能パワ
ーより大きい場合に、充電電流が組電池1の両端子間を
バイパスして各抵抗R1〜R4を流れるように制御する
セルコントローラ2と、抵抗R1〜R4に生じる熱エネ
ルギーを利用して組電池1を加熱する加熱手段とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組電池の充電制御
装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図12は電気自動車等
に用いられる組電池の出力可能パワー(曲線L10,L11)
および入力可能パワー(曲線L20,L21)を定性的に示し
た図である、縦軸はパワー(kW)、横軸は電池のDO
D(放電深度)を表す。ここで、曲線L10,L20は電池温
度が常温の場合の特性を、曲線L11,L21は電池温度が低
温の場合の特性をそれぞれ示しており、低温の場合には
常温の場合に比べて出力および入力可能パワーが低下す
る。
【0003】そこで、低温時に(a)放電を高パワーで
行って自己発熱により低温電池の昇温を行う方法や、
(b)電池専用のヒータを設けて昇温させる方法等が考
えられるが、(a)の場合には、図12の曲線L11,L21
のように出力および入力可能パワーが低下しているため
充分な発熱が得られず、素早く電池温度が上昇しないと
いう問題があった。また、(b)の場合には、電池専用
のヒータを用意しなければならず、コストアップになる
という欠点があった。
【0004】本発明の目的は、電気自動車等に用いられ
る組電池の温度を速やかに昇温させることができる充電
制御装置およびその制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1,2および6に対応付けて説明する。 (1)請求項1の発明によれば、複数の単電池C1〜C
4が直列に接続された組電池1の各単電池C1〜C4に
並列に接続される抵抗R1〜R4と、単電池C1〜C4
の電圧を検出する電圧検出手段24とを備え、各単電池
C1〜C4の電圧Vcに基づいて単電池C1〜C4の充
電電流を抵抗R1〜R4にバイパスし、各単電池C1〜
C4の充電率が均一になるように制御する充電制御装置
に適用され、回生充電時の回生パワーが組電池1の入力
可能パワーより大きい場合に、充電電流が組電池1の両
端子間をバイパスして各抵抗R1〜R4を流れるように
制御する制御手段2,8と、抵抗R1〜R4に生じる熱
エネルギーを利用して組電池1を加熱する加熱手段3
2,33とを設けたことにより上述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の充電制御装
置において組電池1の温度を検出する温度検出手段7
と、組電池1の充電容量を算出する演算手段8と、組電
池1の温度毎の入力可能パワー情報が予め記憶される記
憶装置9とを設け、制御手段2,8は、温度検出手段7
により検出された温度に対応する入力可能パワー情報と
演算手段8により算出される充電容量とに基づいて充電
電流を制御する。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の充
電制御装置の制御方法であって、回生充電時に組電池1
を構成する各単電池C1〜C4間の単電池電圧Vcのば
らつきが所定値(例えば、単電池C1〜C4の電圧の最
大値Vcmaxと最小値VcminとのΔVcがばらつきの上限
値ΔVmax)より大きくなった場合には、単電池電圧V
cに基づいて各単電池C1〜C4毎に充電電流をバイパ
スさせて各単電池C1〜C4の充電率が均一になるよう
に充電電流を制御することにより上述の目的を達成す
る。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の制御方法に
おいて、組電池1の温度に応じて加熱手段32,33に
よる加熱および加熱の停止を制御する。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4の発
明によれば、均等充電用の抵抗に充電電流をバイパスし
て抵抗に生じる熱エネルギーを利用して組電池を加温す
ることにより、低温時に組電池の温度を速やかに昇温す
ることができ、電池特性を向上を図ることができる。ま
た、回生制動力の安定化を図ることができる。請求項3
の発明によれば、回生充電時に均等充電を行うため、通
常充電の際の均等充電の頻度を少なくすることができ
る。請求項4の発明によれば、組電池の温度が高温にな
りすぎるのを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して本
発明の実施の形態を説明する。図1は本発明による充電
制御装置の一実施の形態を説明する図であり、電気自動
車の走行駆動機構の構成を示すブロック図である。1は
複数の単セルC1〜Cnから構成される組電池であり、
例えば、リチウムイオン電池等が用いられる。2は組電
池1の各単セルC1〜Cnのセル電圧Vcの検出ととも
に各単セルC1〜Cnの充放電制御を行うセルコントロ
ーラである。組電池1はインバータ3に直流電力を供給
し、インバータ3は直流電力を交流電力に変換してモー
タ4へ電力を供給する。また、回生時には車両の走行エ
ネルギーがモータ4およびインバータ3を介して電気エ
ネルギーに逆変換され、組電池1が充電されるとともに
車両に回生ブレーキがかかる。組電池1の電圧V,電流
Iおよび温度Tはそれぞれ電圧センサ5,電流センサ
6,温度センサ7によって計測されバッテリコントロー
ラ8へ送られる。バッテリコントローラ8は、電池の電
圧V,電流I,温度Tおよびセルコントローラ2からの
セル情報(セル電圧など)や記憶装置9に予め入力され
た制御データ等に基づいてインバータ3の出力制御や回
生制御等を行なう。10は外気温度を計測するための温
度センサである。
【0009】実際には、組電池1を構成するn個の単セ
ルC1〜Cnは複数個(例えば4個)の単セルから成る
モジュール単位に管理され、各モジュール毎にセルコン
トローラが設けられるが、ここでは説明を簡単にするた
めに、図1に示したように一つのセルコントローラ2で
単セルC1〜Cnを制御するものとして説明する。図2
はセルコントローラ2の詳細を示す図であり、セルコン
トローラ2はCPU21、ROM22、RAM23、A
/Dコンバータ24、抵抗R1〜R4、スイッチSW1
〜SW4,SW11〜SW13を備えている。A/Dコ
ンバータ24は各単セルC1,C2の端子電圧Vcをデ
ジタル信号に変換してCPU21へ送り、各セルの端子
電圧Vc(以下では、セル電圧Vcと記す)はRAM2
3に記憶される。
【0010】図2ではスイッチSW1〜SW4,SW1
1〜SW13は全てオフ状態にあり、組電池1は通常の
回生充電で充電が行われる。ここでは、この状態を通常
回生モードと呼ぶことにする。また、図3に示すように
スイッチSW1〜SW4をオンとし、かつ、スイッチS
W11〜SW13をオフとした状態を制動モードと呼
ぶ。制動モードでは回生電流の一部が抵抗R1〜R4に
バイパスされ、熱エネルギーとして消費されることにな
る。さらに、図4のようにスイッチSW11〜SW13
の全てをオンし、単セルC1〜C4の充電率に応じてス
イッチSW1〜SW4をオン・オフ制御する場合を均等
モードと呼ぶ。均等モードにおける充電は均等充電と呼
ばれ、単セルC1〜C4の充電容量のバラツキを低減す
るように各単セルの充電が制御される。この均等モード
におけるバイパス回路は、均等充電可能に構成された従
来のセルコントローラのバイパス回路(図5を参照)と
実質的に同一となっている。すなわち、図2に示すセル
コントローラ2は従来のセルコントローラ200にスイ
ッチSW11〜SW13を追加したものである。
【0011】均等充電では、単セルC1〜C4の各充電
容量に応じて(例えば、単セルのセル電圧Vcと予め定
められた設定電圧との差分に応じて)充電電流の一部を
抵抗R1〜R4にバイパスさせ、各セル電圧が設定電圧
と等しくなるように調整される。図4では、スイッチS
W2,SW4がオンされて単セルC2,C4の充電電流
がそれぞれ抵抗R2,R4にバイパスされる。均等充電
の詳細については、例えば、特開平7−336905号
公報に開示されている。
【0012】図6は電気自動車30に搭載された組電池
1を模式的に示したものであり、複数の単セルCで構成
される組電池1はケース31内に納められている。ケー
ス31は、組電池1が納められる電池室311,外気導
入口312a,312bおよび排出口313を備えてい
る。外気導入口312a部分にはヒータコア32が、排
出口313部分にはブロアユニット33がそれぞれ配設
される。ヒータコア32内には、図2に示した抵抗R1
〜R4が設けられており、抵抗R1〜R4で発生する熱
エネルギーが放出される。
【0013】314aは、外気導入口312aから流入
してヒータコア32を通過した空気を電池室311また
は配管315のいずれかへ切り換える切換機構であり、
電池室311へ流れるような状態を開状態、配管315
へ流れるような状態を閉状態と呼ぶ。また、314bは
外気導入口312bから電池室311への外気流入をオ
ン・オフする開閉機構である。図6のように切換機構3
14aを開状態にし、かつ、開閉機構314bを閉状態
にすると、外気導入口312aから導入した外気はヒー
タコア32で暖められた後に電池室311内へ流入す
る。逆に、切換機構314aを閉状態にし、かつ、開閉
機構314bを開状態にすると、ヒータコア32を通過
した空気は配管315を通過した後、ブロアユニット3
3によって排出口313から外部に排出される。一方、
導入口312bから導入された外気は電池室311内に
流入し、空気は各単セルCの周囲を流れた後にブロアユ
ニット33によって排出口313から外部に排出され
る。
【0014】ところで、前述したように、組電池1の温
度が低温のときには常温の時に比べて電池特性(出力可
能パワーや入力可能パワーなど)が低下する。図7は回
生パワーと組電池1の入力可能パワーとの関係を示す図
であり、L20およびL21は図12に示した常温時お
よび低温時の入力可能パワーである。Pは必要とする制
動力(回生パワー)を表しており、ここでは15kWで
あるとして考える。図から分かるように、常温の場合に
はDODがB%以上であれば入力可能パワーは15kW
以上となり、回生パワーの全てを回生充電で消費するこ
とができる。しかし、低温時(L21)には入力可能パ
ワーが低下するため、例えば、DOD=B%においては
入力可能パワーが5kWなので、15kWの回生パワー
の内の10kWは機械的なブレーキで消費することにな
る。すなわち、電池温度が低温のときには、回生パワー
の一部を熱エネルギーの形で無駄に消費してしまうこと
になり、その分だけ回生ブレーキの能力が低下すること
にもなる。
【0015】そこで、本実施の形態では、入力可能パワ
ーを上回る部分の電力(上述した10kW)を利用して
電池温度の昇温を図り、電池特性を回復させるようにし
た。昇温方法としては、図3,4に示す制動モードまた
は均等モード時に、抵抗R1〜R4に電流をバイパスさ
せる制動モードで充電を行い、抵抗R1〜R4の発熱で
電池1を暖めるようにする。このとき、入力可能パワー
を上回る部分の電力が抵抗R1〜R4で熱エネルギーと
して消費される。
【0016】次いで、回生充電時の制御方法について説
明する。本実施の形態では、電池容量,容量バラツキ,
電池温度により充電モードの制御(通常回生モード,
均等モードおよび制動モードの制御)、電池1の冷却
加温制御(加温モードおよび冷却モードであってブロア
ユニット33のオンオフ制御も含む)をそれぞれ行う。
【0017】まず、充電モード制御について説明する。
図8は電池温度Tbが常温(T0)のときの入力可能パワ
ーを示したものであり、Pmaxは回生充電時の最大回生
パワーである。図8はTb=T0の場合のデータである
が、セルコントローラ2のROM22には種々の電池温
度Tbに関して図8と同様のデータが記憶されている。
図8において、組電池1の放電深度(DOD)AがA≧
A0(A0は入力可能パワーとPmaxが等しくなる規定放
電深度)である場合には
【数1】(入力可能パワー)≧Pmax となって組電池1は回生パワーの全てを受け入れること
が可能となるため、充電制御モードを通常回生モードに
設定して(図2参照)通常の回生充電を行う。
【0018】一方、A<A0である場合には
【数2】(入力可能パワー)<Pmax となって組電池1は回生パワーの全てを受け入れること
ができなくなる。この場合には、組電池1の容量バラツ
キの程度によって均等モード(図4参照)または制動モ
ード(図3参照)に設定する。例えば、組電池1を構成
する単セルの内で最大のセル電圧Vcmaxと最小のセル電
圧Vcminとの差ΔVcをバラツキの指標とした場合、Δ
Vc>ΔVmax(バラツキの上限値)となったならば均
等モードに設定してバラツキΔVcがバラツキの目標値
ΔVca(<ΔVmax)となるように均等充電を行い、Δ
Vc≦ΔVcmaxならば制動モードに設定する。なお、Δ
Vcmax,ΔVcaは予めROM22(図2)に記憶され
る。
【0019】次に、図9,10を用いて冷却加温制御に
ついて説明する。図9は、横軸を電池1のDOD,縦軸
を電池温度Tbとしたときの冷却モード,加温モードお
よびブロアオフモードの領域を表したものである。図9
において、T0は常温時の電池温度、T1およびT2は
電池1の冷却・加温不要温度範囲の下限値および上限値
であり、T3はT3<T1の条件を満たす電池温度であ
る。なお、A1,A3はそれぞれ電池温度T1,T3に対
応する規定放電深度である。電池温度がTb>T2の領
域(冷却モード)では、図6に示す切換機構314aを
閉状態に、開閉機構314bを開状態にして外気を外気
導入口312aから電池室311に導入し、外気により
電池1を冷却するとともに、ヒータコア32で暖められ
た空気を配管315へ分岐する。このとき、ブロアユニ
ット33を駆動して電池室311内および配管315内
の空気を強制的に排出口313から排出する。
【0020】また、図9の加温モード領域では、ヒータ
コア32を発熱させ、すなわち、充電モードを均等モー
ドまたは制動モードに設定し、切換機構314aを開状
態に、開閉機構314bを閉状態にして外気導入口31
2aから電池室311に外気を導入する。その結果、ヒ
ータコア32によって暖められた外気によって電池1が
暖められる。この場合もブロアユニット33を駆動して
電池室311内の空気を強制的に排出する。
【0021】図10は電池温度T0,T1,T3に関す
る入力可能パワーを一つのグラフに表したものであり、
この図を参照して図9の加温モードの領域について説明
する。(1)電池温度T1の場合、(放電深度)<A1
の範囲では均等モードまたは制動モードに設定され、抵
抗R1〜R4(図3,4参照)のいずれかに電流がバイ
パスされてヒータコア32が発熱状態となる。この場合
には、充電モードは加温モードに設定される。一方、
(放電深度)≧A1の範囲では回生パワーの全てを受け
入れることができるので、充電モードは通常回生モード
に設定される。ただし、ブロアユニット33はオフとさ
れる。 (2)電池温度TbがT3の場合にも同様に制御され、
規定放電深度A3に関して(放電深度)<A3の範囲で
は均等モードまたは制動モードに、(放電深度)≧A3
の範囲では通常回生モードに設定される。
【0022】次に、図11に示すフローチャートを用い
て回生充電時の制御を説明する。なお、この制御は図2
のバッテリーコントローラ8により行われ、イグニッシ
ョンキースイッチがオンになったならば図11のフロー
がスタートする。ステップS1は運転者によってアクセ
ルが踏まれているか否かを、すなわちアクセルのオンオ
フを判定するステップであり、アクセルがオフの場合に
のみステップS2へ進む。ステップS2では電池1の電
池状態(容量、容量バラツキ、電池温度等)の確認を行
う。すなわち、各単セルC1〜C4のセル電圧Vcおよ
び電池温度Tbを検出し、電池容量(例えば、放電深度
DOD),容量バラツキΔVc等を算出する。
【0023】ステップS3では電池1のDODが規定放
電深度Ab(電池温度がTbのときの規定放電深度)以上
か否かを判定し、(DOD)<Abの場合にはステップ
S4へ進み、(DOD)≧Abの場合にはステップS1
1に進んで充電モードを通常回生モードに設定した後ス
テップS6へ進む。ステップS4は容量バラツキΔVc
がΔVc>ΔVmaxであるか否かを判定するステップで
あり、ΔVc>ΔVmaxの場合にはステップS5へ進ん
で充電モードを均等モードに設定し、ΔVc≦ΔVmax
の場合にはステップS12に進んで充電モードを制動モ
ードに設定する。
【0024】次いで、ステップS6で温度センサ10に
より外気温度Taを確認したならば、ステップS7へ進
む。ステップS7は電池温度TbがTb<T1,T1≦T
b≦T2およびT2<Tbのいずれの条件を満足するかを
判定し、Tb<T1の場合にはステップS9へ、T1≦
Tb≦T2の場合にはステップS8へ、T2<Tbの場合
にはステップS13へ進む。ステップS7においてステ
ップS9へ進んだ場合には、規定放電深度Abが(DO
D)≧Abを満足するか否かを判定し、(DOD)≧Ab
の場合にはステップS8へ進み、(DOD)<Abの場
合にはステップS10へ進んで加温モードに設定すると
共にブロアユニット33をオンにしてステップS8へ進
む。ステップS7においてステップS13へ進んだ場合
には、ステップS13で外気温度Taが電池温度Tbより
大きいか否かを判定する。Ta>Tbの場合にはステップ
S8へ進み、Ta≦Tbの場合にはステップS14へ進ん
で冷却モードに設定すると共にブロアユニット33をオ
ンにし、その後ステップS8へ進む。ステップS8はイ
グニッションキースイッチがオフされたか否かを判定す
るステップであり、オンの場合にはステップS1へ戻
り、オフの場合には一連の動作を終了する。
【0025】以上説明したように、本実施の形態では、
従来からセルコントローラに具備されている均等充電用
の抵抗R1〜R4を用いることによって、回生充電時の
組電池1の温度Tbが低温である場合には、抵抗R1〜
R4の一部(均等モードの場合)または全て(制動モー
ドの場合)に充電電流をバイパスしてそのときの熱エネ
ルギーで組電池1を暖めるようにした。そのため、従来
は回生できず機械的ブレーキで無駄に消費していたエネ
ルギーを組電池1の昇温に利用できるとともに、組電池
1の温度を速やかに昇温させることにより電池特性の向
上を図ることができる。また、回生パワーを昇温に利用
することによって回生ブレーキの制動力の安定化を図る
ことができる。さらに、回生充電時に均等充電を行うこ
とにより、通常の充電のときに行われる均等充電の頻度
を少なくすることができ、充電時間の短縮をはかれる。
また、均等充電に用いる抵抗R1〜R4を利用している
ため、組電池加温専用のヒータを必要としないため、昇
温のためのコストアップを抑えることができる。なお、
抵抗R1〜R4は均等充電のみを行う従来の場合より抵
抗値の大きいものが用いられる。
【0026】上述した実施の形態と特許請求の範囲の要
素との対応において、温度センサ7は温度検出手段を、
バテリコントローラ8は演算手段を、単セルC1〜C4
は単電池を、ヒータコア32およびブロアユニット33
は加熱手段を、A/Dコンバータ24は電圧検出手段を
それぞれ構成し、セルコントローラ2およびバッテリコ
ントローラ8は請求項1および2の制御手段を構成す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による充電制御装置の一実施の形態を説
明する図であり、電気自動車の走行駆動機構の構成を示
すブロック図である。
【図2】セルコントローラ2の詳細を示す図。
【図3】制動モード時のセルコントローラ2を示す図。
【図4】均等モード時のセルコントローラ2を示す図。
【図5】従来のセルコントローラを示す図。
【図6】電気自動車に登載された組電池を模式的に示す
図。
【図7】回生パワーと組電池の入力可能パワーとの関係
を示す図。
【図8】電池温度がT0のときの入力可能パワーを示す
図。
【図9】電池温度と冷却モード,加温モード,ブロアオ
フモードの関係を示す図。
【図10】加温モード領域を説明する図。
【図11】回生充電時の制御を示すフローチャート。
【図12】組電池の出力可能パワーおよび入力可能パワ
ーを示す図。
【符号の説明】
1 組電池 2 セルコントローラ 5 電圧センサ 6 電流センサ 7,10 温度センサ 8 バッテリコントローラ 9 記憶装置 C1〜Cn 単セル R1〜R4 抵抗 SW1〜SW4,SW11〜SW13 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単電池が直列に接続された組電池
    の前記各単電池に並列に接続される抵抗と、前記単電池
    の電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記各単電池
    の電圧に基づいて前記単電池の充電電流を前記抵抗にバ
    イパスし、各単電池の充電率が均一になるように制御す
    る充電制御装置において、 回生充電時の回生パワーが前記組電池の入力可能パワー
    より大きい場合に、充電電流が前記組電池の両端子間を
    バイパスして前記各抵抗を流れるように制御する制御手
    段と、 前記抵抗に生じる熱エネルギーを利用して前記組電池を
    加熱する加熱手段とを設けたことを特徴とする充電制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の充電制御装置におい
    て、 前記組電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記組電池の充電容量を算出する演算手段と、 前記組電池の温度毎の入力可能パワー情報が予め記憶さ
    れる記憶装置とを設け、 前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温
    度に対応する入力可能パワー情報と前記演算手段により
    算出される充電容量とに基づいて前記充電電流を制御す
    ることを特徴とする充電制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の充電制御装置
    の制御方法であって、 回生充電時に前記組電池を構成する各単電池間の単電池
    電圧のばらつきが所定値より大きくなった場合には、単
    電池電圧に基づいて各単電池毎に充電電流をバイパスさ
    せて各単電池の充電率が均一になるように前記充電電流
    を制御することを特徴とする制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の制御方法において、 前記組電池の温度に応じて前記加熱手段による加熱およ
    び加熱の停止を制御するようにしたことを特徴とする制
    御方法。
JP8414698A 1998-03-30 1998-03-30 組電池の充電制御装置およびその制御方法 Expired - Fee Related JP3644241B2 (ja)

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