JP2011175379A - マイクロコンピュータ及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】データを不揮発性メモリに書き込む際、不揮発性メモリへの書き込み回数の増加を抑制することのできるマイクロコンピュータ及び車両を提供する。
【解決手段】複数のセルを電気的に接続した組み電池とセルの状態を計測する監視回路とを有する電池パックを備えた車両に搭載される、スタティックRAM31を有するマイクロコンピュータ30であって、監視回路から複数の計測した情報をそれぞれの周期で取得し、所定期間の情報を管理情報として編集してスタティックRAMに書き込む際、このスタティックRAMに必要な空き領域が不足しているときは、新たに編集した管理情報と既に保存されている管理情報とを不揮発性メモリに書込む動作を実行し、車両がイグニッションオフされた際は、計測した情報を取得するそれぞれの周期をイグニッションオンのときよりも長い周期で実行するようになされたマイクロコンピュータである。
【選択図】図3

Description

本発明は、データを不揮発性メモリに書き込む際、不揮発性メモリへの書き込み回数の増加を抑制することのできるマイクロコンピュータ及び車両に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車で使用されるバッテリには制御装置が設けられている。この制御装置は、バッテリの状態を監視すると共に、バッテリの状態を表す状態情報、自動車の操作履歴情報、バッテリの故障診断情報などを不揮発性メモリに保存する。一方、不揮発性メモリには書き込み回数に制限が設けられている。制限を超えてデータを書き込む場合には書き込まれるデータの保障はできなくなるため、書き込み回数の制限値に達した不揮発性メモリは交換しなければならない。
不揮発性メモリの書き込み回数による寿命到達を遅延させる技術として以下の技術が知られている。
特許文献1に記載の技術では、フラッシュメモリをセクタに分け、各セクタに均等に書き込むように制御することにより書き込みの均一化を図り、偏って書き込むことによるフラッシュメモリの短寿命化を回避する。
また、特許文献2に開示されているように、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のセクタごとの書き込み回数情報を管理することにより、書き込み制限回数に達したセクタには書き込まないようにする技術もある。
更に特許文献3に開示された技術では、サイズが小さいが書き込み可能回数の多い不揮発性メモリとサイズは大きいが書き込み可能回数の少ない不揮発性メモリを組み合わせ、通常時は後者のメモリ情報に対する差分情報を前者のメモリに蓄積しておくようにし、ある条件に達した時のみ蓄積された履歴情報を加味した最終データを後者のメモリに書き込むことで、書き込み回数制限への到達を極力回避する。
特開2009−37630号公報 特開2003−140979号公報 特開2009−9213号公報
ところで、電気自動車やハイブリッド自動車に使用されるバッテリについては、自動車の普及に伴い、今後更なる技術改良が求められると考えられる。その改良のための情報として、バッテリの管理情報を収集することの重要性は高い。更に、管理情報の収集において、精度の高い分析を行うために、記録すべき情報の種類、情報量は今後ますます高まっていくと考えられる。
ところで、不揮発性メモリを用いる際には、その不揮発性メモリに情報を書き込む処理装置全体として、将来の拡張性、コストの低減などの点が勘案されたものでなければならない。即ち、不揮発性メモリの寿命を延長する際には、その不揮発性メモリを使用する処理装置との関係を考慮することが必要である。しかしながら、上述の特許文献に記載の技術は、不揮発性メモリを対象としたものである。従って、特許文献1〜3に開示されたような技術を単に適用すれば解決できるものではない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、データを不揮発性メモリに書き込む際、不揮発性メモリへの書き込み回数の増加を抑制することのできるマイクロコンピュータ、及び車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、複数のセルを電気的に接続した組み電池と前記セルの状態を計測する監視回路とを有する電池パックを備えた車両に搭載される、スタティックRAMを有するマイクロコンピュータであって、前記監視回路から複数の計測した情報をそれぞれの周期で取得し、所定期間の前記情報を管理情報として編集して前記スタティックRAMに書き込む際、このスタティックRAMに必要な空き領域が不足しているときは、新たに編集した前記管理情報と既に保存されている管理情報とを不揮発性メモリに書込む動作を実行し、前記車両がイグニッションオフされた際は、前記計測した情報を取得するそれぞれの周期をイグニッションオンのときよりも長い周期で実行するようになされたマイクロコンピュータである。
また本発明は、上記記載の発明であるマイクロコンピュータを搭載した車両である。
この発明によれば、データを不揮発性メモリに書き込む際、不揮発性メモリへの書き込み回数の増加を抑制することのできるマイクロコンピュータ及び車両を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態のマイクロコンピュータを用いた電池パックの構成を示す図。 SRAM内部の領域を示す図。 制御装置の履歴情報処理手順を示すフロー図。 管理情報収集処理の処理手順を示すフロー図。 SRAMの管理情報保存領域に格納された管理情報の内容を示す図。 非定常時における制御装置の動作手順を示す図。 本実施の形態のマイクロコンピュータが組み込まれた電池パックが電気自動車、あるいはハイブリッド車に搭載された場合の系統例を示す図。 制御装置の構成を示す図。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態のマイクロコンピュータを用いた電池パックの構成を示す図である。
電池パック1は、少なくとも一つの組電池モジュール101、組電池監視回路21の動作等を制御する制御装置(BMS:Battery Management System)30、不揮発性メモリ32、及び電流検出部50を備えている。
そして、それぞれの組電池モジュール101には、複数の二次電池セルを含む組電池11および組電池監視回路(VTM:Voltage Temperature Monitor)21が設けられている。組電池監視回路21は、組電池11を構成する単電池セルの電圧、温度を測定する。
複数の組電池モジュール101(1)…101(n)は互いに直列接続されている。組電池モジュール101(1)…101(n)は、それぞれ独立して取り離すことが可能であり、別の組電池モジュールと交換することができる。
電池パック1の最下位側(電圧が低い方を下位と称する)の組電池モジュール101(1)の負極端子は、電流検出部50を介して負出力端子25に接続されている。また電池パックの最上位側(電圧が高い方を上位と称する)の組電池モジュール101(n)の正極端子は、正出力端子26に接続されている。
制御装置30は、組電池監視回路21(1)・・・21(n)、不揮発性メモリ32、電流検出部50と信号接続すると共に、更に外部の車体側に設けられているエンジンECU(Electronic Control Unit)40とも信号接続する。また制御装置30は、内部に処理を実行する演算制御部33とメインメモリであるSRAM(Static Random Access Memory)31とを備える。ここで制御装置30は、通常1チップとして構成されるマイクロコンピュータである。
制御装置30には、外部の電源41から12VのDC電源が供給される。この電源は制御装置30内で演算制御部33とSRAM31に供給される。図1では、このことを明確化するため電源線を分岐してそれぞれ演算制御部33とSRAM31に接続して表している。通常、電源41は非常時を除き、例えばイグニッションがオフとなった場合であっても常時ON状態を維持している。
制御装置30は、組電池監視回路21(1)・・・21(n)から、通信ラインを介して状態情報であるそれぞれの組電池11(1)・・・11(n)のセルの電圧及び温度を適宜の周期で収集する。
また、制御装置30は、エンジンECU40から、通信ラインを介して操作履歴情報であるアクセル開度、電源情報などを収集する。なお、エンジンECU40からは、操作履歴情報以外に、イグニッションON/OFFなどの操作タイミング情報、動作モード(運転モード、メンテナンスモードなど)情報が制御装置30に送られる。
制御装置30は、収集した各種情報とその情報に基づいて編集した管理情報をメインメモリであるSRAM31を介して不揮発性メモリ32に格納する。この動作の詳細は後述する。なお、操作履歴情報については、管理情報に含まれなくても良い。
図2は、SRAM31内部の領域を示す図である。
本実施の形態では、SRAM31の内部はメインメモリ領域31aと管理情報保存領域31bの2つに大別される。
メインメモリ領域31aは、制御装置30が実行する処理の結果を一時的に格納する作業領域などを備えている。管理情報保存領域31bは、上述の管理情報を格納するために設けられた領域である。図2に示すように、管理情報は所定の時間範囲での情報が1エントリの情報としてまとめられて管理情報保存領域31bに格納される。従って、複数エントリの情報が順次格納され、所定の条件が成立したときにまとめて不揮発性メモリ32に保存される。
次に、制御装置30における履歴情報処理動作について説明する。この処理動作は、制御装置30の演算制御部33が実行する。
図3は、制御装置30の履歴情報処理手順を示すフロー図である。
ステップS01において、管理情報収集処理(図4)を実行する。
図4のステップT01において、制御装置30は、状態情報を取得する。ここで状態情報には、組電池監視回路21から取り込む情報である単電池セルの電圧及び温度、電流検出部50から取り込む情報である電流、算出する情報である充電状態SOC(State Of Charge)などが含まれる。
なお、これらの情報は全てが同じ周期で取得されるのではなく、それぞれ適宜の周期で取得される。例えば、セルの電圧は1分ごとに収集され、セルの温度は10分単位で収集される。電流、SOCについてもそれぞれ適宜の周期で収集される。
そして、収集した情報をSRAM31のメインメモリ領域31aのバッファ(内部バッファ)に蓄積する。
ステップT02において、制御装置30は、適宜の周期で状態情報に基づいて故障診断を実行する。例えば、ある電池セル電圧が所定の上下限値を外れたときは、バッテリ異常と診断する。そして、診断した結果、例えば各異常診断項目毎に正常・異常を表す情報を、SRAM31のメインメモリ領域31aの内部バッファに蓄積する。
ステップT03において、制御装置30は、ECU40からの操作履歴情報を取り込む。ここで操作履歴情報には、エンジンのオン・オフ状態、所定タイミングでのアクセル開度、ECU40で検知した電源情報(電圧、電流)などが含まれる。
そして、収集した情報をSRAM31のメインメモリ領域31aの内部バッファに蓄積する。
図3に戻り、ステップS02において、所定期間、管理情報を収集したかどうかを調べる。まだ所定期間が経過していない場合(ステップS02 No)は、ステップS01に戻って管理情報収集を実行する。所定期間が経過している場合(ステップS02 Yes)は、ステップS03以降において、内部バッファの管理情報をSRAM31の管理情報保存領域31bに格納する動作を実行する。
図5は、SRAM31の管理情報保存領域31bに格納された管理情報の内容を示す図である。所定期間内の状態情報、操作履歴情報及び故障診断情報などの各情報が一エントリの管理情報として時系列で保存されている。なお、図5で斜線を付した領域は、空き領域であることを示している。
ステップS03において、SRAM31の管理情報保存領域31bに新たな管理情報を格納するための空きエリアが存在するかどうかを調べる。
ステップS03でYesの場合、即ち、SRAM31の管理情報保存領域31bに新たな管理情報を格納するための空きエリアが存在する場合は、収集した新たな管理情報を管理情報保存領域31bに追加し、ステップS01に戻って管理情報収集を実行する。
ステップS03でNoの場合、即ち、SRAM31の管理情報保存領域31bに新たな管理情報を格納するための空きエリアがない場合は、収集した新たな管理情報と管理情報保存領域31b内の過去の管理情報とをまとめて(束ねて)不揮発性メモリ32に格納する。そして、管理情報保存領域31bをクリアし、ステップS01に戻って管理情報収集を実行する。
ところで、図3乃至図5に示す処理動作は、制御装置30が通常の状態における動作である。通常の状態とは、制御装置30に電源が供給されている状態のことである。上述のように、電源41は非定常時を除き、常時ON状態を維持している。従って、例えば、イグニッションがオフとなり、自動車のエンジンが停止している状態であっても管理情報収集は継続して実行される。
次に、イグニッションがオフとなったときの制御装置30の動作について説明する。
図6は、管理情報収集に関する制御装置30の動作手順を示す図である。
なお、図6は、非定常状態での動作手順も記載しているため、イグニッションのオン・オフに係る動作の手順のみについて説明する。
ステップS11において、ECU40からイグニッションがオフとなった旨の情報を受信したかどうかを調べる。ステップS11でYesの場合、即ちイグニッションがオフとなった場合は、制御装置30は、所定時間が経過後にスリープモードに遷移する。このスリープモードでは、制御装置30の駆動周波数は低周波数となるように分周され、特定の機能のみを動作させて他の機能を停止する。
そこで、ステップS12において、制御装置30は、データ収集動作をイグニッションオン時と同様に継続すると共に、そのデータ収集周期を長くするなどスリープモードでの動作に対応した種々の設定を行う。
ステップS11でNoの場合、ステップS12において、ECU40からイグニッションがオンとなった旨の情報を受信したかどうかを調べる。ステップS12でYesの場合、即ちイグニッションがオンとなった場合は、制御装置30は、スリープモードから駆動周波数を元の周波数とし、全ての機能を動作させる通常の状態に復帰する。そこで、ステップS14において、制御装置30は、イグニッションオフ時のデータ収集動作を継続すると共に、そのデータ収集周期を元に戻すなど通常状態での動作に対応した種々の設定を行う。
このように、イグニッションがオフされているときであっても、データの収集は続行され、図3乃至図5に示した処理動作が継続して実行される。従って、SRAM31の管理情報保存領域31bに新たな管理情報を格納するための空きエリアがない場合は、収集した新たな管理情報と管理情報保存領域31b内の過去の管理情報とをまとめて(束ねて)不揮発性メモリ32に格納する。
続いて、非定常時における制御装置30の動作について説明する。
非定常時とは、電源41への供給電源が遮断される状態のことである。非定常時としては次のようなケースが考えられる。(1)予期しない状態で電源41への供給電源が遮断される場合、例えば、電池パック1が予期しない状態で取り外されたような場合である。(2)予め電源41への供給電源が遮断されることが通知される場合。例えば、整備工程において、メンテナンスの一環として電池パック1が取り外されるような場合である。
図6を参照しつつ、非定常時における制御装置30の動作手順を説明する。
ステップS15において、ECU40からの通信信号(ポーリング信号)を監視し、その通信信号が無くなったかどうかを調べる。ステップS15でYesの場合、即ち予期しない状態で通信信号が無くなった場合は、ステップS17において、内部バッファに保存されている情報を編集した新たな管理情報と管理情報保存領域31b内の過去の管理情報とをまとめて(束ねて)不揮発性メモリ32に格納する。そして、管理情報保存領域31bをクリアする。
ステップS15でNoの場合、即ちECU40との通信が確立している場合、ステップS16において、ECU40からメンテナンスモードに入った旨の情報を受信したかどうかを調べる。ステップS16でYesの場合、即ちメンテナンスモードに入った場合は、今後電池パック1が取り外される可能性が高い。そこでステップS14において、内部バッファに保存されている収集した新たな管理情報と管理情報保存領域31b内の過去の管理情報とをまとめて(束ねて)不揮発性メモリ32に格納する。そして、管理情報保存領域31bをクリアする。
なお、収集した新たな管理情報は、管理情報保存領域31bに書き込む前にメインメモリ領域31a内のバッファに保存しているが、演算制御部33で動作する制御ソフトウエア内の変数もしくは配列に一時的に格納するように構成することができる。
図7は、本実施の形態のマイクロコンピュータが組み込まれた電池パックが電気自動車、あるいはハイブリッド車に搭載された場合の系統例を示す図である。1000は自動車のシャーシである。
電池パック1内に図1で示した組電池モジュール101が単数あるいは複数組み込まれている。この電池パック1のプラス、マイナス電極は、インバータを含み電圧を変換するとともに、運転指令を受けて出力電流・電圧のレベル制御及び位相制御などを行う電圧変換及び運転制御部500に接続されている。この電圧変換及び運転制御部500の出力は、モータ600に駆動電力として供給される。モータ600の回転は、例えば差動ギアユニットを介して、駆動輪WR,WLに伝達される。
電池管理基板300は、図1で示した制御装置30と不揮発性メモリ32を備え、組電池の状態を管理すると共に通信を行うための回路(制御部、通信インターフェース、記憶部などを含む)が構築されている。通信インターフェースからの警告信号などは、例えば運転室の計器配列領域のディスプレイ700に供給される。ディスプレイ700は、例えば電池寿命が近づいている場合は警告信号を優先して表示する。通常は、ディスプレイ700はナビゲータとして機能する。警告表示の方法は、種々のタイプが可能である。例えば、寿命に近づいたセルの数を表示してもよい。また残量をバー表示してもよい。また、内部抵抗、残量に基づいて、出力能力をグラフ表示するようにしても良い。なお、図7において、711はハンドル、712はフロントガラス、713、714は、シートである。
実施例の車両においては、管理情報の収集がきめ細かく行われるため、精度の高い分析が可能となる。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば種々の効果を奏することができる。
本実施の形態のマイクロコンピュータでは、不揮発性メモリに対するアクセス回数を、SRAMに用意された管理情報保存領域31bのサイズに応じて大幅に減らすことができる。
一見、アクセス回数を減らしてもデータを圧縮せず書き込む領域が同じであれば、書き込み回数制限の回避にはならないように考えられる。しかし、フラッシュメモリのように1バイトごとの書き換えができず一定サイズ(8KBなど)のブロック単位での書き換えしかできない不揮発性メモリでは、書き込む情報を束ねて書き込むことは書き込み回数制限の回避に非常に有効である。
また、EEPROMのように1バイト単位で書き換えが可能な不揮発性メモリであっても、一般に不揮発性メモリの寿命は素子の物理的な寿命より、むしろ不揮発性メモリ内のデータのインデックス情報が書き込まれる領域への書き込み回数で決まってしまうという現実がある。
従って、書き込む情報を束ねることによりインデックスへの書き込みも1度で済むため、書き込み回数の増加を抑制することができる。インデックス情報の書き換えは毎書き込み時に発生し、通常の実装であればインデックス情報領域は固定的だからである。
なお、SRAMのみを利用し、そもそも不揮発性メモリを使わない方法も考えられる。しかし、一般にSRAMの容量は小さいため、記録データサイズ、エントリ数に制限が生じる。また、不揮発性メモリのデータはマイコンが破壊されても壊れないが、SRAMのデータは破壊される。更に、不揮発性メモリは単独で基板から切り離しデータ読み出し、評価をすることが可能だが、SRAMでは不可能である。
従って、本実施の形態に記載したように、収集した管理情報は一旦SRAMに保存しておき、適宜のタイミングで最終的には束ねて不揮発性メモリに転送して保存する方式が有効であると考える。
更にマイクロコンピュータは、非定常時においてはSRAMに保存したデータを不揮発性メモリに転送する。これによって収集した管理情報が消去されることを防止することができる。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
例えば、制御装置30は、図8に示す構成としても良い。
制御装置30は、計測情報取得部30a、通信部30b、算出情報取得部30c、編集部30d、管理情報保存部30e及び動作制御部30fを備えている。
計測情報取得部30aは、組電池監視回路21、電流検出部50から複数の計測情報をそれぞれの周期で取得する。通信部30bは、ECU40から通信ラインを介して情報を取得する。算出情報取得部30cは、前記取得した複数の計測情報に基づいて算出して少なくとも一つの算出情報を取得する。編集部30dは、所定期間内に取得した前記計測情報と算出情報とを管理情報として編集する。管理情報保存部30eは、編集された管理情報をスタティックRAMの所定の記憶領域31bに保存する。動作制御部30fは、イグニッションのオン・オフで制御装置の上記各部の動作周期を変更する。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
尚、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…電池パック、11…組電池、21…組電池監視回路、30…制御装置、30a…計測情報取得部、30b…通信部、30c…算出情報取得部、30d…編集部、30e…管理情報保存部、30f…動作制御部、31…SRAM、31a…メインメモリ領域、31b…管理情報保存領域、32…不揮発性メモリ、33…演算制御部、40…ECU、41…電源、50…電流検出部、101…組電池モジュール、300…電池管理基板、500…運転制御部、600…モータ、700…ディスプレイ。

Claims (5)

  1. 複数のセルを電気的に接続した組み電池と前記セルの状態を計測する監視回路とを有する電池パックを備えた車両に搭載される、スタティックRAMを有するマイクロコンピュータであって、
    前記監視回路から複数の計測した情報をそれぞれの周期で取得し、所定期間の前記情報を管理情報として編集して前記スタティックRAMに書き込む際、このスタティックRAMに必要な空き領域が不足しているときは、新たに編集した前記管理情報と既に保存されている管理情報とを不揮発性メモリに書込む動作を実行し、
    前記車両がイグニッションオフされた際は、前記計測した情報を取得するそれぞれの周期をイグニッションオンのときよりも長い周期で実行するようになされたこと
    を特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 複数のセルを電気的に接続した組み電池と前記セルの状態を計測する監視回路とを有する電池パックを備えた車両に搭載される、スタティックRAMを有するマイクロコンピュータであって、
    前記監視回路から複数の計測した情報をそれぞれの周期で取得する計測情報取得部と、
    前記取得した複数の計測情報から、少なくとも一つの情報を算出する算出情報取得部と、
    所定期間内に取得した前記計測情報と算出情報とを管理情報として編集する編集部と、
    前記編集された管理情報を前記スタティックRAMの所定の記憶領域に新たな管理情報として保存する際、前記所定の記憶領域に保存に必要な空き領域が不足するときは、当該新たな管理情報と、前記所定の記憶領域に保存されている管理情報とを不揮発性メモリに書き込む管理情報保存部と、
    外部の電子制御装置(ECU)から通信手段を介して車両の操作に関する情報を取得する通信部と、
    前記通信部がイグニッションオフした情報を取得した際は、前記マイクロコンピュータの駆動周波数をイグニッションオン状態での駆動周波数よりも低くして前記計測情報取得部、算出情報取得部、編集部、管理情報保存部及び通信部が動作を継続するように制御する動作制御部と
    を備えたことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  3. 前記通信部が、外部との通信が遮断したことを検知した場合は、
    前記編集部は、これまで取得した前記計測情報と前記算出情報とを新たな管理情報として編集し、
    前記管理情報保存部は、前記所定の記憶領域の空き領域の大きさによらず、前記管理情報と、前記所定の記憶領域に保存されている管理情報とを不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする請求項2に記載のマイクロコンピュータ。
  4. 前記通信部が、当該マイクロコンピュータへの電源が遮断される旨の情報を受信したときは、
    前記編集部は、これまで取得した前記計測情報と前記算出情報とを新たな管理情報として編集し、
    前記管理情報保存部は、前記所定の記憶領域の空き領域の大きさによらず、前記管理情報と、前記所定の記憶領域に保存されている管理情報とを不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする請求項2に記載のマイクロコンピュータ。
  5. 請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のマイクロコンピュータを搭載したことを特徴とする車両。
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