JPH11283077A - 紙幣回収払出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 スタッカ部の紙幣追加補充時や払出動作時、
スタッカ部から貯留箱を取り外すときも、紙幣搬送ライ
ン側からの紙幣の送り込みを継続させるようにする。 【解決手段】 紙幣搬送ラインｄからスタッカ部４まで
の間に紙幣搬送行程部３を備え、紙幣搬送行程部３に、
紙幣を一時貯留可能に貯め受ける副スタッカ部６を設け
た。また、紙幣搬送ラインｄにて送られてきた紙幣を紙
幣払出口側へ送り出し可能に貯め受けるスタッカ部４を
備えた紙幣回収払出装置において、スタッカ部４は、紙
幣を貯め受ける貯留箱５を貯留箱取付部位に着脱可能に
備えて、貯留箱の取り外し時に貯留箱取付部位側への紙
幣の送り込みが可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ島の端部に
設置されている紙幣回収払出装置に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】図３に概略的に示され
ているように、近年、複数台のパチンコ台ａを組み付け
たパチンコ島ｂにおいては、遊技者が離席することなく
貸し玉の払い出しや貸し玉情報を記録したプリペイド形
式のカードの発行を受けることができるように、パチン
コ台ａそれぞれの側方にパチンコ台間玉貸し機ｃが設置
されるようになってきており、遊技者がそのパチンコ台
間玉貸し機ｃに紙幣を投入することで希望金額に応じた
貸し玉が払い出されるようにしたり、貸し玉情報を記録
したカードを発行し、そのカードを利用して貸し玉の貸
出し操作ができるようにしている。そして、前述したよ
うにパチンコ島ｂに多く組み付けられているパチンコ台
間玉貸し機ｃに紙幣を投入するようにしているため、そ
の投入された紙幣を回収する紙幣搬送ラインｄがパチン
コ島ｂの内部に設けられており、図３や特開平６−２３
８０５８号公報に示されているようにパチンコ島ｂの端
部に位置した紙幣回収部へ前記紙幣搬送ラインｄから紙
幣が送り込まれるようにしている。さらに、その紙幣回
収部を紙幣回収払出装置１としてカード発行両替機ｅや
貸し玉機などと一体にし、回収された紙幣を両替機、カ
ード発行機、貸し玉機での吊り銭として払い出せるよう
にしている。

【０００３】図４は、回収される紙幣を釣り銭に利用す
ることができるように、カード発行両替機に一体化され
た紙幣回収払出装置１を概略的に示している。この紙幣
回収払出装置１は紙幣回収払出機構本体２に紙幣搬送行
程部３が連結された構成とされ、その紙幣搬送行程部３
と上述したパチンコ島の内部の紙幣搬送ラインｄとが紙
幣の受け渡しが行えるように連動して搬送動作をしてお
り、その紙幣搬送ラインｄから紙幣を受け渡された紙幣
搬送行程部３が前記紙幣回収払出機構本体２に送り込む
ようにしている。そして、この紙幣回収払出装置１では
紙幣搬送行程部から送られてきた紙幣を単に貯め受ける
という動作の他に、紙幣回収払出機構本体２に設けられ
ているスタッカ部４に外部から追加補充された紙幣を貯
め置く動作やそのスタッカ部４から紙幣を払出口側に送
り出す動作があり、これらの動作は紙幣搬送行程部から
の紙幣を受ける場合と異なる動作を行っている。このた
め、紙幣の追加補充時や所定枚の紙幣を払い出すときに
は紙幣搬送ラインｄからスタッカ部４側に紙幣が送り込
まれることのないように紙幣搬送行程部３と紙幣搬送ラ
インｄとを共に停止させるようにしていた。しかしなが
ら、上述したスタッカ部に外部から追加補充された紙幣
を貯め置くときや紙幣を払い出すときに紙幣搬送ライン
が停止するようになるため、この紙幣搬送ラインに紙幣
を送り出す各パチンコ台間玉貸し機においても、投入さ
れた紙幣を紙幣搬送ラインの搬送動作が開始されるまで
一時的に送り出せなくなるという不都合が生じていた。
即ち、その間、パチンコ台間玉貸し機に対して紙幣の投
入を受け付けないようにしなければならないという不都
合がある。また、図に示されているように、上記紙幣回
収払出装置１のスタッカ部４には上面を開放し紙幣を重
ね貯めるための貯留箱５があるが、この貯留箱に故障が
生じて取り外す必要がある場合、スタッカ部と紙幣搬送
行程部との連絡を切って紙幣搬送を停止させてから前記
貯留箱を取り外すことになる。このため、貯留箱が取り
外されている間においては上記紙幣搬送ラインも停止す
る必要がある。しかしながら、この場合においても前述
したように貯留箱を取り付けるまでの間、各パチンコ台
間玉貸し機それぞれで紙幣の送り出しが行えなくなると
いう不都合があった。そこで本発明は上記事情に鑑み、
スタッカ部の紙幣追加補充時や払出動作時、そしてその
スタッカ部から故障した貯留箱を取り外すときにおいて
も、紙幣搬送ライン側からの紙幣の送り込みを継続させ
るようにすることを課題とし、スタッカ部の貯め受け以
外の動作時や貯留箱を取り外すときにおいても各パチン
コ台間玉貸し機からの紙幣の送り出しが行われるように
することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、パチンコ島の端部に位置し、パチ
ンコ島の内部の紙幣搬送ラインにて送られてきた紙幣を
紙幣払出口側へ送り出し可能に貯め受けるスタッカ部を
備えた紙幣回収払出装置において、前記紙幣搬送ライン
から前記スタッカ部までの間に介在する紙幣搬送行程部
を備え、その紙幣搬送行程部に、紙幣を一時貯留可能に
貯め受ける副スタッカ部を設けたことを特徴とする紙幣
回収払出装置を提供して、上記課題を解消するものであ
る。また、もう一つの発明は、パチンコ島の端部に位置
し、パチンコ島の内部の紙幣搬送ラインにて送られてき
た紙幣を紙幣払出口側へ送り出し可能に貯め受けるスタ
ッカ部を備えた紙幣回収払出装置において、前記スタッ
カ部は、紙幣を貯め受ける貯留箱を貯留箱取付部位に着
脱可能に備えて、前記貯留箱の取り外し時に貯留箱取付
部位側への紙幣の送り込みが可能に設けられていること
を特徴とする紙幣回収払出装置であり、この紙幣回収払
出装置を提供して、上記課題を解消するものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】つぎに本発明を図１と図２に示す
実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図４に示
す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説
明を省略する。図１は第一の例を示していて、紙幣回収
払出装置１における紙幣搬送行程部３には副スタッカ部
６が設けられている。前記副スタッカ部６は上記紙幣搬
送ラインｄから送り込まれて紙幣搬送行程部３を通る紙
幣を貯め受けるとともに、この紙幣搬送行程部３の終端
側である紙幣回収払出機構本体２に向けて送り出し可能
に設けられている。また、前記副スタッカ部６は、通常
は紙幣搬送ラインｄから紙幣搬送行程部３に送られてき
た紙幣をそのまま終端側に向けて送り出す動作を行うよ
うに設けられているものであって、必要時に一時貯留可
能に貯め受け、貯め受けていた紙幣を紙幣回収払出機構
本体２に向けて再び紙幣搬送行程部３に送り出すように
しているものである。即ち、この副スタッカ部６は、紙
幣回収払出機構本体２におけるスタッカ部４が上述した
紙幣の追加補充動作や紙幣払出動作を行うときに、紙幣
受け入れ可能な待機状態に入り、スタッカ部４が通常の
待機状態に戻ったときに、その副スタッカ部６の待機状
態が解除され、さらに、副スタッカ部６の待機状態時に
該副スタッカ部６に紙幣が貯め受けられていた場合に
は、貯め受けた紙幣を送り出すようにしている。このよ
うにスタッカ部４の紙幣追加補充時や紙幣払出動作時に
副スタッカ部６が代わりに紙幣を貯め受けるようになる
ため、前記スタッカ部４の動作状態に関係なく紙幣搬送
行程部３と紙幣搬送ラインｄが常時搬送動作するように
設けられており、各パチンコ台間玉貸し機からの紙幣の
送り出しが常時行えるようにしている。

【０００６】図２は第二の例を示している。紙幣回収払
出装置１のスタッカ部４には、貯留箱５を着脱自在に収
納する取付部位７が設けられ、この取付部位７にその貯
留箱５の有無を検出する検出手段８が設けられている。
そして、この紙幣回収払出装置１にあっては、前記検出
手段８による貯留箱５の非存在状態の検出に応じて、紙
幣搬送行程部３が停止せずに紙幣の搬送動作が継続する
搬送動作形態が予め設定されており、貯留箱５を取り外
すと紙幣搬送行程部３の制御が前述の搬送動作態様に切
り替わって紙幣を貯留箱取付部位７側に送り出すように
設けられているものである。さらに、貯留箱５をその貯
留箱取付部位７に取り付けて前記検出手段８が貯留箱５
の存在を検出すれば、前述の搬送動作態様から通常の動
作態様に戻るように設けられている。このように、貯留
箱５を取り外されている時においても紙幣搬送行程部の
搬送動作が継続されるようにしているため、紙幣搬送ラ
イン側も常時搬送動作する態様に設定しておくことがで
き、紙幣搬送ライン停止によるパチンコ台間玉貸し機か
らの紙幣の送り出しを中断させる必要がない。なお、上
記例では貯留箱の取り外しを検出する検出手段を設け、
その検出手段による検出から通常の搬送動作態様と紙幣
搬送行程部を強制的に動作させる搬送動作態様が切り替
わるようにして紙幣搬送行程部の紙幣搬送動作を継続さ
せるようにしているが、前記検出手段の代わりに切り換
えスイッチなどの搬送動作態様の切り換え手段を設け、
貯留箱５が取付部位７から取り外され、通常の搬送動作
が停止した場合においても、その切り換え手段により通
常の搬送動作態様から強制的に動作させる搬送動作態様
へ切り換えるようにすることも可能である。

【０００７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙幣回収
払出装置によれば、パチンコ島の端部に位置し、パチン
コ島の内部の紙幣搬送ラインにて送られてきた紙幣を紙
幣払出口側へ送り出し可能に貯め受けるスタッカ部を備
えた紙幣回収払出装置において、前記紙幣搬送ラインか
ら前記スタッカ部までの間に介在する紙幣搬送行程部を
備え、その紙幣搬送行程部に、紙幣を一時貯留可能に貯
め受ける副スタッカ部を設けたことを特徴とするもので
ある、これによって、スタッカ部に対して紙幣の追加補
充が行われている場合やそのスカッタ部によって紙幣の
払出が行われている場合も、紙幣搬送行程部やパチンコ
島側の紙幣搬送ラインを停止させることなく、副スタッ
カ部に紙幣を貯め置きでき、紙幣搬送ラインに紙幣を送
り出すパチンコ台間玉貸し機による紙幣送り出しが常時
可能になる。また、もう一つの発明にあっては、パチン
コ島の端部に位置し、パチンコ島の内部の紙幣搬送ライ
ンにて送られてきた紙幣を紙幣払出口側へ送り出し可能
に貯め受けるスタッカ部を備えた紙幣回収払出装置にお
いて、前記スタッカ部は、紙幣を貯め受ける貯留箱を貯
留箱取付部位に着脱可能に備えて、前記貯留箱の取り外
し時に貯留箱取付部位側への紙幣の送り込みが可能に設
けられていることを特徴とする紙幣回収払出装置であ
る。このようにスタッカ部の貯留箱を取り外しても貯留
箱取付部位側へ紙幣を送り込むことができるようにして
いるため、紙幣搬送ラインから紙幣搬送行程部へ紙幣を
送り出すことが常時可能となり、これによってもパチン
コ台間玉貸し機からの紙幣の送り出しが常時行えるよう
になり、パチンコ台間玉貸し機の紙幣受入の中断を回避
できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る紙幣回収払出装置の一例を概略的
に示す説明図である。

【図２】他の例を示す説明図である。

【図３】パチンコ島を示す説明図である。

【図４】従来例を示す説明図である。

【符号の説明】

１…紙幣回収払出装置 ２…紙幣回収払出機構本体 ３…紙幣搬送行程部 ４…スタッカ部 ５…貯留箱 ６…副スタッカ部 ７…貯留箱取付部位 ８…検出手段 ｄ…紙幣搬送ライン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ島の端部に位置し、パチンコ島の
   内部の紙幣搬送ラインにて送られてきた紙幣を紙幣払出
   口側へ送り出し可能に貯め受けるスタッカ部を備えた紙
   幣回収払出装置において、前記紙幣搬送ラインから前記
   スタッカ部までの間に介在する紙幣搬送行程部を備え、
   その紙幣搬送行程部に、紙幣を一時貯留可能に貯め受け
   る副スタッカ部を設けたことを特徴とする紙幣回収払出
   装置。
2. 【請求項２】パチンコ島の端部に位置し、パチンコ島の
   内部の紙幣搬送ラインにて送られてきた紙幣を紙幣払出
   口側へ送り出し可能に貯め受けるスタッカ部を備えた紙
   幣回収払出装置において、前記スタッカ部は、紙幣を貯
   め受ける貯留箱を貯留箱取付部位に着脱可能に備えて、
   前記貯留箱の取り外し時に貯留箱取付部位側への紙幣の
   送り込みが可能に設けられていることを特徴とする紙幣
   回収払出装置。