JPH1027274A - 紙幣自動入出金装置 - Google Patents

紙幣自動入出金装置

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JPH1027274A
JPH1027274A JP8179682A JP17968296A JPH1027274A JP H1027274 A JPH1027274 A JP H1027274A JP 8179682 A JP8179682 A JP 8179682A JP 17968296 A JP17968296 A JP 17968296A JP H1027274 A JPH1027274 A JP H1027274A
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JP
Japan
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cassette
replenishment
denomination
transport path
dispensing
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Application number
JP8179682A
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English (en)
Inventor
Goji Oyama
剛司 大山
Nobuhiro Motoi
信広 本井
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補充/回収カセットを使用して補充/回収動
作が行える紙幣自動入出金装置を小型化する。 【解決手段】 入金成立前の紙幣を一時保留するための
一時保留カセット9aか補充/回収カセット9bを、着
脱可能に装着する多機能カセット装着部8を設ける。そ
して、投入/排出口1と認識ユニット3を結ぶ第1の搬
送路4と、認識ユニット3と各金種別カセット5a〜5
cを結ぶ第2の搬送路7と、この第2の搬送路7から分
岐して前記多機能カセット装着部8に至る第3の搬送路
11と、この第3の搬送路11から分岐して前記第1の
搬送路4に至る第4の搬送路12を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行等の金融機関
に設置され、テラーや顧客の操作により紙幣の入出金を
行う紙幣自動入出金装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣自動入出金装置は、金種毎に出金用
の紙幣を収納するために、複数の金種別カセットを備え
ている。また、入金された紙幣のうち、出金に廻せる紙
幣は、金種毎に区別して、この金種別カセットに収納す
るようになっている。ここで、入金された紙幣を金種別
カセットに収納する前に、テラーや顧客が入金をしても
良いと判断するまでは、紙幣を一時保留しておく一時保
留部が設けてあり、途中で入金を止める場合に、紙幣の
返却を容易にしている。
【0003】また、各金種別カセット内に紙幣を補充し
たり、また、各金種別カセットから紙幣を回収するため
に、補充/回収カセットが設けられている装置も多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】紙幣自動入出金装置に
補充/回収カセットを備えておくことで、金種別カセッ
トが空になりそうな場合に、補充/回収カセットから金
種別カセットに紙幣を補充すれば、紙幣が無くなること
を防ぎ、装置の停止を防止できる。また、金種別カセッ
トがフルになりそうな場合に、金種別カセットから補充
/回収カセットに紙幣を回収すれば、紙幣がフルになる
ことを防ぎ、装置の停止を防止できる。
【0005】しかしながら、取引の少ない店舗では、こ
のような状況が頻繁に起こるわけでなく、補充/回収カ
セットを有効活用しているとは言えない状況であった。
そして、補充/回収カセットを備えることで、装置が大
型化しており、取引の少ない店舗では、省スペースのた
め、小型の装置が待望されている。また、一時保留部を
各金種毎に備える装置では、金種別カセットの数に応じ
て複数の一時保留部を持たねばならず、やはり装置が大
型化するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、利用者により紙幣の投入および受け取
りが行われる投入/排出口と、紙幣の鑑別を行う認識ユ
ニットと、金種別に紙幣を収納する複数の金種別カセッ
トと、前記金種別カセットに対する紙幣の補充あるいは
金種別カセットからの紙幣の回収を行うための補充/回
収カセットとを備え、前記投入/排出口に投入された紙
幣を認識ユニットで認識して入金取引を行う機能と、利
用者の指示した金種金額に応じて紙幣を金種別カセット
から投入/排出口へ排出して出金取引を行う機能と、入
金成立の紙幣のうち出金に再利用可能なものを金種別カ
セットに送り込んで出金用とする機能と、補充/回収カ
セットから紙幣を金種別カセットに補充する機能と、金
種別カセットから紙幣を補充/回収カセットに回収する
機能を備えた紙幣自動入出金装置において、入金成立前
の紙幣を一時保留するための一時保留カセットか、前記
補充/回収カセットを着脱可能に装着する多機能カセッ
ト装着部を備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の紙幣自動入出金装
置の第1の実施の形態を示す機構図、図2は図1に示す
紙幣自動入出金装置における搬送路の接続形態を示す機
構図である。なお、図1および図2は、紙幣入出金装置
を側面から見た図である。図において、1は装置前面の
上部に設けられる投入/排出口で、テラーや顧客等、装
置を取り扱う使用者が入金しようとする紙幣を投入した
り、使用者に支払う紙幣が集積される。
【0008】2は前記投入/排出口1の後方に隣接して
設けられる分離/集積機構で、投入/排出口1に集積さ
れた紙幣の繰り出しを行うピッカローラ2aと、このピ
ッカローラ2aで繰り出された紙幣を確実に1枚ずつ分
離するためのリバースローラ2bと、このリーバスロー
ラ2bとの協動で繰り出された紙幣を確実に1枚ずつに
分離するとともに、投入/排出口1へ紙幣を送り込むフ
ィードローラ2c、および搬送ローラ2d,2e、さら
にはこれらローラを駆動するためのモータ2fや紙幣の
搬送状態をチェックするためのセンサ等により構成され
る。この分離/集積機構2は、前記投入/排出口1に投
入された紙幣を一枚ずつに分離して装置内に繰り出す機
能と、装置内から搬送されてきた紙幣を、投入/排出口
1に集積させる機能を有する。
【0009】3は認識ユニットで、紙幣の真偽、金種、
方向、表裏、重送、斜行等を認識する。ここで、認識ユ
ニット3は、紙幣の搬送方向が正逆どちらの場合であっ
ても、上記認識が可能な構成となっている。4は前記投
入/排出口1と認識ユニット3を結ぶ第1の搬送路で、
複数のベルトやローラの組み合わせ、さらには紙幣の搬
送状態をチェックするためのセンサ等により構成され
る。
【0010】5a〜5cは装置前面下部に設けられる金
種別カセットで、装置使用者が入金した紙幣の中で、出
金用として再利用できる紙幣を含めて、出金用の紙幣が
金種別に収納してある。各金種別カセット5a〜5c
は、紙幣を立てた状態としてこれを横方向に並べて集積
するステージや、このステージを移動させる機構、さら
には紙幣の有無をチェックするためのセンサ等により構
成され、一方の端部に、紙幣の入出口が設けられてい
る。
【0011】そして、各金種別カセット5a〜5cと装
置側のカセット装着位置には、図示しないレールやロッ
ク機構が備えられ、各金種別カセット5a〜5cは、装
置前面側からそれぞれ独立して着脱可能となっている。
6a〜6cは各金種別カセット5a〜5cの後方に隣接
して設けられる分離/集積機構で、前記分離/集積機構
2と同じ構造で、複数のローラやこのローラを駆動する
モータ、さらには紙幣の搬送状態をチェックするための
センサ等により構成される。この分離/集積機構6a〜
6cは、金種別カセット5a〜5cに収納してある紙幣
を一枚ずつに分離して繰り出す機能と、金種別カセット
5a〜5cに紙幣を集積させる機能を有する。
【0012】7aは前記分離/集積機構6a〜6cの後
方に上下に延在して配置される下部搬送路で、複数のベ
ルトやローラの組み合わせ、さらには紙幣の搬送状態を
チェックするためのセンサ等により構成される。7bは
認識ユニット3と前記下部搬送路7aを結ぶ搬送路で、
複数のベルトやローラの組み合わせ等により構成され
る。そして、搬送路7aと7bで第2の搬送路7を構成
する。
【0013】8は装置前面中段に設けられる多機能カセ
ット装着部で、一時保留部を構成する一時保留カセット
9aか、補充/回収カセット9bが装着される。前記一
時保留カセット9aと補充/回収カセット9bは、紙幣
を立てた状態としてこれを横方向に並べて集積するステ
ージ9cや、このステージ9cを移動させる機構、さら
には紙幣の有無をチェックするためのセンサ等により構
成され、一方の端部に、紙幣の入出口が設けられてい
る。
【0014】そして、一時保留カセット9aおよび補充
/回収カセット9bには、レール9dや図示しないロッ
ク機構等が備えられ、これに対応して、多機能カセット
装着部8には図示しないレールやロック機構が備えられ
ており、一時保留カセット9aおよび補充/回収カセッ
ト9bは装置前面側から着脱可能となっている。なお、
多機能カセット装着部8には、1個のカセットが装着可
能であるので、一時保留カセット9aを装着していると
きには補充/回収カセット9bは装着されず、また、補
充/回収カセット9bを装着しているときには一時保留
カセット9aは装着されない。
【0015】ここで、一時保留カセット9aと補充/回
収カセット9bは機構的には同じ構造でもよい。なお、
一時保留カセット9aは、入金時の紙幣を一時保留する
機能を果たすものであり、一度の取引で入金可能と決め
られている枚数分の紙幣が収納できればよい。このた
め、一時保留カセット9aの紙幣収容量をこの入金時の
条件に合わせて作ることで、多機能カセット装着部8の
大きさを小さくして、装置の小型化に貢献することがで
きる。この場合、一時保留カセット9aと補充/回収カ
セット9bの大きさを同じとすると、補充/回収機能を
果たすためには紙幣収容量が少ないので、補充/回収カ
セット9bの大きさを大きいものとしてもよい。
【0016】また、一時保留カセット9aの大きさを、
補充/回収機能を考慮に入れた大きさとして、これに合
わせて多機能カセット装着部8の大きさを決めること
で、一時保留カセット9aと補充/回収カセット9bを
同じものとすることも可能であり、この場合、一時保留
カセット9aと補充/回収カセット9bとして1種類の
カセットを作成すればよいので、コストを抑えることが
できるとともに、カセットの運用効率を上げることがで
きるものである。
【0017】10は多機能カセット装着部8の後方に隣
接して設けられる分離/集積機構で、前記分離/集積機
構2と同じ構造で、複数のローラやこのローラを駆動す
るモータ、さらには紙幣の搬送状態をチェックするため
のセンサ等により構成される。この分離/集積機構10
は、多機能カセット装着部8に装着された一時保留カセ
ット9aもしくは補充/回収カセット9bに収納してあ
る紙幣を一枚ずつに分離して繰り出す機能と、一時保留
カセット9aもしくは補充/回収カセット9bに紙幣を
集積させる機能を有する。そして、分離/集積機構10
による分離繰り出し時には、一時保留カセット9aもし
くは補充/回収カセット9bは、ステージ9cが矢印a
方向に移動して紙幣をピッカローラ2aに当接させ、ま
た、集積時にはステージ9cを矢印b方向に退避させ
て、紙幣を集積する空間を作るようになっている。
【0018】11は前記第2の搬送路7と多機能カセッ
ト装着部8の分離/集積機構10を結ぶ第3の搬送路
で、複数のベルトやローラの組み合わせ、さらには紙幣
の搬送状態をチェックするためのセンサ等により構成さ
れる。12は前記第3の搬送路11と第1の搬送路4を
結ぶ第4の搬送路で、複数のベルトやローラの組み合わ
せ等により構成される。
【0019】13は装置前面で投入/排出口1と多機能
カセット装着部8の間に設けられる入金リジェクト口、
14は前記入金リジェクト口13と第3の搬送路11を
結ぶ第5の搬送路で、この第5の搬送路14は、複数の
ベルトやローラの組み合わせ、さらには紙幣の搬送状態
をチェックするためのセンサ等により構成される。15
は装置前面で前記多機能カセット装着部8の下に設けら
れる出金リジェクトカセットで、この出金リジェクトカ
セット15と装置側のカセット装着位置には、図示しな
いレールやロック機構が備えられ、出金リジェクトカセ
ット15は、装置前面側から着脱可能となっている。
【0020】16は前記出金リジェクトカセット15と
第3の搬送路11を結ぶ第6の搬送路で、複数のベルト
やローラの組み合わせ等により構成される。17は装置
前面で前記出金リジェクトカセット15の下に設けられ
る入金/補充リジェクトカセットで、この入金/補充リ
ジェクトカセット17と装置側のカセット装着位置に
は、図示しないレールやロック機構が備えられ、入金/
補充リジェクトカセット17は、装置前面側から着脱可
能となっている。
【0021】18は前記入金/補充リジェクトカセット
17と第2の搬送路7を結ぶ第7の搬送路で、複数のベ
ルトやローラの組み合わせ等により構成される。19は
前記各搬送路の内、下部搬送路7aを駆動する駆動モー
タ、20はその他の搬送路を駆動する駆動モータであ
る。各搬送路は、駆動モータ19,20により、正逆両
方向に紙幣を搬送可能となっている。
【0022】21は第1の搬送路4と第4の搬送路12
の分岐点に設けられ、紙幣の搬送方向を切り替えるブレ
ードで、アクチュエータ21aにより駆動される。22
は第2の搬送路7と第3の搬送路11の分岐点に設けら
れ、紙幣の搬送方向を切り替えるブレードで、アクチュ
エータ22aにより駆動される。23は第3の搬送路1
1と第4の搬送路12の分岐点に設けられ、紙幣の搬送
方向を切り替えるブレードで、アクチュエータ23aに
より駆動される。
【0023】24は第3の搬送路11と第5の搬送路1
4の分岐点に設けられ、紙幣の搬送方向を切り替えるブ
レードで、アクチュエータ24aにより駆動される。2
5は第3の搬送路11と第6の搬送路16の分岐点に設
けられ、紙幣の搬送方向を切り替えるブレードで、アク
チュエータ25aにより駆動される。26は第2の搬送
路7と第7の搬送路18の分岐点に設けられ、紙幣の搬
送方向を切り替えるブレードで、アクチュエータ26a
により駆動される。
【0024】27は第2の搬送路7の途中に設けられ、
紙幣の搬送方向を切り替えるブレードで、アクチュエー
タ27aにより駆動される。このブレード27により、
第2の搬送路7と金種別カセット5aとの間で紙幣の受
け渡しを行えるようにする。28は第2の搬送路7の途
中に設けられ、紙幣の搬送方向を切り替えるブレード
で、アクチュエータ28aにより駆動される。このブレ
ード28により、第2の搬送路7と金種別カセット5b
との間で紙幣の受け渡しを行えるようにする。
【0025】29aは第1の搬送路4に設けられ、該第
1の搬送路4を搬送される紙幣を検出することで、ブレ
ード21を動作させるタイミングを図るためのセンサ、
29bは第3の搬送路11に設けられ、該第3の搬送路
11を搬送される紙幣を検出することで、ブレード24
を動作させるタイミングを図るためのセンサである。3
0は装置全体の電源、31は装置前面に開閉可能に設け
られる前面扉である。
【0026】図3はこの前面扉31を開放した状態を示
す紙幣自動入出金装置の正面図で、この前面扉31を開
けることで、各金種別カセット5a〜5c、多機能カセ
ット装着部8に装着された一時保留カセット9aもしく
は補充/回収カセット9b、出金リジェクトカセット1
5、および入金/補充リジェクトカセット17は装置に
対して着脱可能である。このとき、一時保留カセット9
aおよび補充/回収カセット9bにはレール9dが設け
られ、装置側にはこのレール9dに対応してレール32
が設けられ、このレールの案内で一時保留カセット9a
および補充/回収カセット9bは着脱が可能となってい
る。
【0027】また、各金種別カセット5a〜5cにもレ
ール33が設けられ、装置側にはこのレール33に対応
してレール34が設けられ、このレールの案内で金種別
カセット5a〜5cは着脱が可能となっている。次に、
上記構成の紙幣自動取引装置の動作を説明する。図4〜
図6は入金時の紙幣の流れを示す機構図で、図4は入金
紙幣を入金に適するものと適さないものに区別する処理
時、図5は入金確定時、図6は入金取消時の紙幣の流れ
を示しており、以下に、入金時の動作について説明す
る。
【0028】ここで、入金取引時には、多機能カセット
装着部8には一時保留カセット9aが装着されているも
のとする。テラーや顧客が紙幣を投入/排出口1へ投入
すると、投入/排出口1に集積した紙幣は、分離/集積
機構2により1枚ずつに分離され、第1の搬送路4に繰
り出され、認識ユニット3に搬送される。
【0029】認識ユニット3で入金不適当と認識された
紙幣は、第2の搬送路7から第3の搬送路11、さらに
第5の搬送路14を搬送されて入金リジェクト口13へ
搬送されて、テラーあるいは顧客に返却される。また、
前記認識ユニット3で入金に適すると認識された紙幣
は、第2の搬送路7から第3の搬送路11を搬送され
て、分離/集積機構10により多機能カセット装着部8
に装着された一時保留カセット9aに集積される。
【0030】ここで、紙幣の搬送方向を一時保留カセッ
ト9aか入金リジェクト口13かに切り替えるのがブレ
ード24であり、このブレード24は、通常は一時保留
カセット9aへ紙幣を導く方向に切り替えられている
が、認識ユニット3により入金不適当と認識された紙幣
がセンサ29bを通過した時に、紙幣を入金リジェクト
口13に導くようにアクチュエータ24aにより逐次切
り替えられる。
【0031】また、この図4に示す過程においては、ブ
レード21,22,23および25は、第1の搬送路4
から第2の搬送路7、さらには第3の搬送路11から分
離/集積機構10に至る搬送ルートを遮らないように、
所定の方向に切り替えられたままの状態を保持する。投
入/排出口1に集積している紙幣が全て繰り出されて、
認識ユニット3での認識結果に応じて一時保留カセット
9aか入金リジェクト口13に収納されると、入金に適
する紙幣の計数結果の表示と、この表示した計数結果で
入金取引を続行するかどうかの確認を促す表示と、入金
リジェクト口13へ返却した紙幣がある場合にはこの紙
幣の受け取りを促す表示を図示しないディスプレイに表
示する。
【0032】テラーもしくは顧客が確認キーを押すと、
一時保留カセット9aに集積した紙幣は、図5に示すよ
うに、分離/集積機構10により1枚ずつに分離され、
第3の搬送路11に繰り出される。このとき、ブレード
23は第3の搬送路11を搬送される紙幣を第4の搬送
路12方向に導く方向に切り替えられ、ブレード21は
第4の搬送路12を搬送される紙幣を第1の搬送路4方
向に導く方向に切り替えられて、分離/集積機構10に
より一時保留カセット9aから繰り出された紙幣は、第
3の搬送路11、第4の搬送路12、さらに第1の搬送
路4を搬送されて、認識ユニット3へ送り込まれる。
【0033】認識ユニット3では、搬送される紙幣の金
種や搬送状態等を認識する。ブレード22は、紙幣の搬
送方向を搬送路7bから下部搬送路7a方向に切り替え
られており、認識ユニット3を通過した紙幣は、下部搬
送路7aに送り込まれる。そして、紙幣がセンサ29c
を通過すると、認識ユニット3での認識結果に応じてブ
レード26〜28が作動し、所定の収納場所へ紙幣が送
り込まれる。
【0034】ここで、金種別カセット5aを万円金庫、
金種別カセット5bを5千円金庫、金種別カセット5c
を千円金庫とすると、認識ユニット3で紙幣が万円券と
認識されると、該紙幣がセンサ29cを通過した時点で
ブレード27が作動し、下部搬送路7aを搬送される紙
幣を分離/集積機構6aに送り込む。分離/集積機構6
aは送り込まれた紙幣を金種別カセット5aに収納す
る。
【0035】また、認識ユニット3で紙幣が5千円券と
認識されると、該紙幣がセンサ29cを通過した時点で
ブレード28が作動し、下部搬送路7aを搬送される紙
幣を分離/集積機構6bに送り込む。分離/集積機構6
bは送り込まれた紙幣を金種別カセット5bに収納す
る。さらに、認識ユニット3で紙幣が千円券と認識され
ると、各ブレード26〜28は作動させず、下部搬送路
7aを搬送される紙幣を分離/集積機構6cに送り込
む。分離/集積機構6cは送り込まれた紙幣を金種別カ
セット5cに収納する。
【0036】なお、認識ユニット3で重送等によりリジ
ェクトと認識された紙幣は、該紙幣がセンサ29cを通
過した時点でブレード26を作動させ、下部搬送路7a
から第7の搬送路18に送り込む。そして、第7の搬送
路18に送り込まれた紙幣は、入金/補充リジェクトカ
セット17に収納される。上述した動作により一時保留
カセット9aに集積している紙幣が全て繰り出されて、
認識ユニット3での認識結果に応じて金種別カセット5
a〜5c、あるいは入金/補充リジェクトカセット17
に収納されると、入金取引は終了する。
【0037】ここで、図4に示す処理で投入/排出口1
に集積している紙幣が全て繰り出されて、一時保留カセ
ット9aか入金リジェクト口13に収納された後、テラ
ーもしくは顧客が取消キーを押すと、一時保留カセット
9aに集積した紙幣は、図6に示すように、分離/集積
機構10により1枚ずつに分離され、第3の搬送路11
に繰り出される。
【0038】このとき、ブレード23は第3の搬送路1
1を搬送される紙幣を第4の搬送路12方向に導かず、
そのまま第3の搬送路11を搬送する方向に切り替えら
れ、ブレード22は第3の搬送路11を搬送される紙幣
を第2の搬送路7方向に導く方向に切り替えられ、さら
に、ブレード21は第1の搬送路4を搬送される紙幣を
投入/排出口1方向に導く方向に切り替えられて、分離
/集積機構10により一時保留カセット9aから繰り出
された紙幣は、第3の搬送路11、第2の搬送路7、さ
らに第1の搬送路4を搬送されて分離/集積機構2に送
り込まれ、該分離/集積機構2により投入/排出口1に
集積されて、テラーもしくは顧客に返却される。
【0039】図7は出金時の紙幣の流れを示す機構図
で、以下に、出金時の動作について説明する。テラーも
しくは顧客が図示しない操作部を操作することで出金取
引を選択し、要求金額や金種のデータの入力を行うと、
各金種別カセット5a〜5cから要求に応じた出金動作
を行う。
【0040】例えば、万円券を出金する場合は、分離/
集積機構6aにより金種別カセット5aに収納してある
紙幣を繰り出し、第2の搬送路7に送り込む。ここで、
ブレード27は分離/集積機構6aを搬送される紙幣を
第2の搬送路7に送り込む方向へ切り替えられ、ブレー
ド26は搬送される紙幣をそのまま搬送する方向に切り
替えられ、さらに、ブレード22は下部搬送路7aを搬
送される紙幣を搬送路7bに送り込む方向に切り替えら
れており、分離/集積機構6aにより金種別カセット5
aから繰り出された紙幣は、第2の搬送路7を搬送され
て認識ユニット3に送り込まれる。
【0041】認識ユニット3では、搬送される紙幣が出
金に適するものかどうか認識しており、出金に適する紙
幣は投入/排出口1へ送り込まれ、出金に適さない紙幣
は出金リジェクトカセット15に送り込まれる。ここ
で、紙幣の搬送方向を投入/排出口1か出金リジェクト
カセット15かに切り替えるのがブレード21であり、
このブレード21は、通常は投入/排出口1へ紙幣を導
く方向に切り替えられているが、認識ユニット3により
出金不適当と認識された紙幣がセンサ29aを通過した
時に、紙幣を出金リジェクトカセット15に導くように
切り替えられる。
【0042】また、出金過程においては、ブレード2
3,24,および25は、第4の搬送路12から第3の
搬送路11、さらには第6の搬送路16に至る搬送ルー
トを遮らないように、所定の方向に切り替えられたまま
の状態を保持する。これにより、出金に適すると認識さ
れた紙幣は第1の搬送路4をそのまま搬送されて分離/
集積機構2に送り込まれ、該分離/集積機構2により投
入/排出口1に集積される。また、出金に適さないと認
識された紙幣は、第1の搬送路4から第4の搬送路1
2、第3の搬送路11、さらには第6の搬送路16を搬
送されて出金リジェクトカセット15に送り込まれる。
【0043】5千円券や千円券を出金する場合も、上記
万円券の場合と同様に行われ、テラーや顧客が要求した
紙幣が投入/排出口1に集積され、これが受け取られる
と、出金取引は終了する。次に、補充時の動作について
説明する。補充動作を行うために、テラーは前面扉31
を開け、多機能カセット装着部8に装着されている一時
保留カセット9aを引き出し、紙幣を充填してある補充
/回収カセット9bを多機能カセット装着部8に装着す
る。
【0044】なお、一時保留カセット9aは、入金取引
時に入金に適する紙幣を一時保留しておくもので、入金
確定時には該一時保留カセット9aに収納した紙幣は各
金種別カセット5a〜5cや入金/補充リジェクトカセ
ット17に収納されるので、通常は空の状態である。こ
こで、補充/回収カセット9bの大きさと一時保留カセ
ット9aの大きさが同じものであれば、前面扉31を閉
めて補充動作を行うことが可能であるが、補充/回収カ
セット9bの収容量を大きくするために、補充/回収カ
セット9bの大きさを一時保留カセット9aの大きさよ
り大きいものとした場合は、前面扉31を開けたままの
状態で補充動作を行うこととする。
【0045】テラーが補充/回収カセット9bを装着
し、図示しない補充モードキーを操作すると、該補充/
回収カセット9bに集積している紙幣は、分離/集積機
構10により1枚ずつに分離され、第3の搬送路11に
繰り出される。この補充動作時の紙幣の搬送ルートは、
前記図5で説明した入金確定時の搬送ルートと同じで、
各ブレードの切り替えタイミングも同じである。すなわ
ち、補充/回収カセット9bから分離/集積機構10に
より繰り出された紙幣は、第3の搬送路11、第4の搬
送路12そして第1の搬送路4を搬送されて認識ユニッ
ト3に送り込まれ、金種や走行状態等を認識し、この認
識ユニット3における認識結果に応じて、万円券で出金
に廻せる紙幣は第2の搬送路7から分離/集積機構6a
に送り込まれ、該分離/集積機構6aにより金種別カセ
ット5aに集積される。また、5千円券で出金に廻せる
紙幣は第2の搬送路7から分離/集積機構6bに送り込
まれ、該分離/集積機構6bにより金種別カセット5b
に集積される。さらに、千円券で出金に廻せる紙幣は第
2の搬送路7から分離/集積機構6cに送り込まれ、該
分離/集積機構6cにより金種別カセット5cに集積さ
れる。なお、重送等の搬送不良でリジェクトと認識され
た紙幣は、入金/補充リジェクトカセット17に送り込
まれる。
【0046】次に、補充動作終了時の処理について説明
する。まず、上述した補充動作中で、各金種別カセット
5a〜5cに必要な枚数の紙幣の補充が完了する前に、
補充/回収カセット9bが空になった場合について説明
する。補充/回収カセット9bとして、一時保留カセッ
ト9aと同じ大きさのものを使用している場合は、該補
充/回収カセット9bが空になれば、そのまま一時保留
カセット9aとして使用可能である。
【0047】補充/回収カセット9bとして、一時保留
カセット9aより大きい大きさのものを使用している場
合は、前面扉31を閉めることができないので、空にな
った補充/回収カセット9bを多機能カセット装着部8
から引き出し、一時保留カセット9aを装着すること
で、入出金可能な紙幣自動取引装置として使用可能とな
る。このとき、一時保留カセット9aとして、当然空の
カセットが装着される。
【0048】次に、補充/回収カセット9bが空になる
前に、金種別カセット5a〜5cの内のどれかに対して
必要な枚数の補充が完了する等して、補充動作が終了し
た場合について説明する。この場合、補充/回収カセッ
ト9bの中には、金融機関側の紙幣が存在しているの
で、ここに入金時の一時保留紙幣が入ると、まだ金融機
関側に属さない顧客の紙幣と混合することになるので、
補充/回収カセット9bとして一時保留カセット9aと
同じ大きさのものを使用していても、これを一時保留カ
セット9aとして使用することはできない。
【0049】このため、紙幣の残っている補充/回収カ
セット9bを空の一時保留カセット9aに交換するか、
補充/回収カセット9b内の紙幣を投入/排出口1へ送
ってテラーに回収させるか、一時保留カセット9aを使
用しない出金取引に限定して運用を行ういわゆる縮退を
行わせるかの処理を実行する。カセットを交換する場合
は、紙幣の残っている補充/回収カセット9bを多機能
カセット装着部8から引き出し、空の一時保留カセット
9aを装着することで、入出金可能な紙幣自動取引装置
として使用可能となる。補充/回収カセット9bとし
て、一時保留カセット9aより大きい大きさのものを使
用している場合も、この交換処理を行う。
【0050】図8は補充/回収カセットを空にする場合
の紙幣の流れを示す機構図である。テラーが図示しない
操作キー、例えば補充/回収カセット空動作キー等を操
作すると、図6で説明した入金取消時と同じ動作で、補
充/回収カセット9bに残っている紙幣は分離/集積機
構10により繰り出され、第3の搬送路11、第2の搬
送路7、第1の搬送路4を搬送されて、分離/集積機構
2により投入/排出口1に集積されて、テラーに返却さ
れる。
【0051】この動作により、補充/回収カセット9b
を空にすることで、一時保留カセット9aとして使用可
能である。また、補充/回収カセット9bに紙幣が残っ
ている場合でも、出金取引であれば一時保留の機能は不
要であるので、出金のみ運用可能な紙幣自動入出金装置
として使用できる。
【0052】この場合、補充/回収カセット9bに残っ
ている紙幣が単一金種であれば、該補充/回収カセット
9bを出金用の金庫として利用できる。例えば、補充/
回収カセット9bに残っている紙幣が万円券のみである
場合、万円券の支払の要求があると、金種別カセット5
aからではなく、補充/回収カセット9bから紙幣の繰
り出しを行う。
【0053】すなわち、万円券の支払の要求があると、
分離/集積機構10は補充/回収カセット9bに残って
いる紙幣を繰り出す。分離/集積機構10により繰り出
された紙幣は、第3の搬送路11、第2の搬送路7を搬
送されて認識ユニット3に送り込まれる。この認識ユニ
ット3で出金に適する紙幣がどうか認識して、出金に適
するものであった場合は、第1の搬送路4から分離/集
積機構2に送り込まれ、該分離/集積機構2により投入
/排出口1に集積される。
【0054】この動作を繰り返すことで、補充/回収カ
セット9bを空にすることができ、補充/回収カセット
9bを空にすることで、該補充/回収カセット9bを一
時保留カセット9aとして使用可能となり、入金取引も
行えるようになる。また、補充/回収カセット9bから
の出金動作中に、支払に必要な紙幣が投入/排出口1に
揃う前に、補充/回収カセット9bが空になった場合
は、補充/回収カセット9bに残っていた紙幣と同一金
種の紙幣を収納している金種別カセットからの出金動作
に切り替えることで、出金動作を続行できるものであ
る。
【0055】ここで、補充/回収カセット9bからの出
金動作中に、認識ユニット3で紙幣が出金に適さないと
鑑別された場合は、この紙幣を金種別カセットからの出
金動作時のように出金リジェクトカセット15に収納す
ることができないので、出金動作中を中止する。この場
合、この出金に適さない紙幣を図6や図8で説明した搬
送ルートで投入/排出口1へ送った後、出金リジェクト
カセット15に送り込む。
【0056】図9は補充/回収カセットからの出金時の
リジェクト紙幣の流れを示す機構図で、投入/排出口1
に集積したリジェクト紙幣を含む紙幣は、分離/集積機
構2により繰り出され、第1の搬送路4、第2の搬送路
7、第3の搬送路11、そして、第6の搬送路16を搬
送されて、出金リジェクトカセット15に収納される。
【0057】図10は回収時の紙幣の流れを示す機構図
で、以下に、回収時の動作について説明する。ここで、
多機能カセット装着部8に一時保留カセット9aが装着
されている場合、入金取引実行中以外は空であるので、
この一時保留カセット9aをそのまま補充/回収カセッ
ト9bとして使用することも可能である。また、前面扉
31を開けて一時保留カセット9aを引き出し、この一
時保留カセット9aより大きい補充/回収カセット9b
を装着して、回収動作を行うことも可能である。
【0058】回収動作は、テラーが図示しない回収キー
を操作すると、例えば、まず分離/集積機構6aにより
金種別カセット5aから紙幣の繰り出しが行われる。分
離/集積機構6aにより繰り出された紙幣は、第2の搬
送路7を搬送されて認識ユニット3に送られ、認識ユニ
ット3から第1の搬送路4、第4の搬送路12、第3の
搬送路11を搬送されて分離/集積機構10に送られ、
該分離/集積機構10により補充/回収カセット9bに
集積される。
【0059】なお、認識ユニット3で搬送不良等のリジ
ェクトと認識された紙幣は、該紙幣がセンサ29aを通
過した時点でブレード24を切り替えて、第5の搬送路
14に送り込み、入金リジェクト口13に収納する。金
種別カセット5aが空になると、次は金種別カセット5
bの紙幣を同様の動作で回収し、金種別カセット5bが
空になると、次は金種別カセット5cの紙幣を同様の動
作で回収して、全ての金種別カセット5a〜5cが空に
なると、回収動作は終了する。
【0060】ここで、全ての金種別カセット5a〜5c
が空になる前に、補充/回収カセット9bがフルになっ
た場合は、フルになった補充/回収カセット9bを空の
ものに交換することで、回収動作を続行する。図11は
図1で説明した紙幣自動入出金装置のブロック図であ
る。図において、51は各搬送路や分離/集積機構に設
けられ、紙幣の搬送情報をチェックするセンサ群、52
は各カセットにおいて紙幣の有無をチェックするための
センサ群、53は各カセットの着脱の有無をチェックす
るためのセンサ群、54は各搬送路や分離/集積機構を
駆動するモータ群、55は上位装置からの指令や、前記
各センサ群51〜53の出力を受けて、モータ群54を
制御する制御部である。
【0061】ここで、一時保留カセット9aと補充/回
収カセット9bは、制御部55が区別をできるように、
例えば各カセットにメモリを搭載して、このメモリにカ
セッットの種類を格納しておき、カセットと装置とを接
続するコネクタを介してメモリの情報を制御部55で受
け取り、カセットの種類を認識できるようにしてある。
【0062】図12は多機能カセット装着部に装着され
ているカセットの種類に応じて装置の運用形態を決める
処理の一例を示すフローチャートである。上記構成にお
いて、制御部55は、センサ群53の出力から、多機能
カセット装着部8にカセットが装着されているかどうか
認識し(SA1)、多機能カセット装着部8にカセット
が装着されていないと認識すると、装置内に一時保留部
を構成できないので、装置を出金用として縮退運用する
(SA2)。
【0063】制御部55は、多機能カセット装着部8に
カセットが装着されていると認識すると、このカセット
が補充/回収カセット9bかどうか認識する(SA
3)。このカセットが補充/回収カセット9bでない、
すなわち、一時保留カセット9aであると認識すると、
一時保留部を構成できるので、装置を入出金用として運
用する(SA4)。
【0064】多機能カセット装着部8に装着されている
カセットが補充/回収カセット9bであると認識する
と、制御部55は、センサ群52の出力から、補充/回
収カセット9bに紙幣が残っているか認識する(SA
5)。制御部55は、補充/回収カセット9bに紙幣が
残っていないと認識すると、補充/回収カセット9bを
一時保留カセット9aとして利用して一時保留部を構成
できるので、装置を入出金用として運用する(SA
6)。
【0065】ここで、上述したように、多機能カセット
装着部8に装着されているカセットの種類を認識できる
ようにしてあるので、空の補充/回収カセット9bを一
時保留カセット9aとして利用する場合、上述したよう
にカセットの種類をメモリで管理している場合は、メモ
リの内容を更新する。また、補充/回収カセット9bと
して大きさの大きいものを使用している場合は、前面扉
31を閉めることができないので、カセットの交換を促
すようにする。
【0066】制御部55は、多機能カセット装着部8に
装着されているカセットが補充/回収カセット9bで、
紙幣が残っているといると認識すると、カセット内を空
にす処理を実行するかどうかの選択を待つ(SA7)。
テラーがカセット内を空にする処理を実行すると選択す
ると、図8で説明した動作で補充/回収カセット9bを
空にする(SA8)。
【0067】補充/回収カセット9bが空になれば、こ
れを一時保留カセット9aとして利用して一時保留部を
構成できるので、装置を入出金用として運用する(SA
9)。テラーがカセット内を空にする処理を実行しない
と選択し、出金として運用すると選択すると、制御部5
5は、補充/回収カセット9bからの出金を優先して行
う出金用として装置を縮退運用する(SA10)。そし
て、補充/回収カセット9bが空になった後は(SA1
1)、これを一時保留カセット9aとして利用して一時
保留部を構成できるので、装置を入出金用として運用す
る(SA9)。
【0068】なお、多機能カセット装着部8に装着され
ているカセットが補充/回収カセット9bで、紙幣が残
っている場合で、出金用として装置を運用する場合、補
充/回収カセット9bを使用せず、各金種別カセット5
a〜5cを使用する通常の出金機能を用いてもよい。こ
の場合、各金種別カセット5a〜5cから出金する過程
で、紙幣が不足すると、テラーの指示、もしくは制御部
55の判断で補充/回収カセット9bからの補充動作を
行う処理としてもよい。そして、補充/回収カセット9
bが空になった後は、これを一時保留カセット9aとし
て利用して一時保留部を構成できるので、装置を入出金
用として運用する。
【0069】また、多機能カセット装着部8に装着され
ているカセットが補充/回収カセット9bで、紙幣が残
っている場合は、これを一時保留カセット9aに交換し
て装置を入出金用として運用することとしてもよい。こ
の図12を参照して装置の実際の運用形態を考えてみる
と、例えば、朝の装置運用前、まず多機能カセット装着
部8に補充/回収カセット9bを装着し、各金種別カセ
ット5a〜5cへの補充動作を実行する。このときは、
大きさの大きい補充/回収カセット9bを使用すれば、
1個の補充/回収カセット9bで、各金種別カセット5
a〜5cが必要としている枚数の紙幣を補充可能とな
る。
【0070】補充が終わると、補充/回収カセット9b
を一時保留カセット9aに交換して入出金可能な装置と
して運用し、夕方の装置運用後、一時保留カセット9a
を補充/回収カセット9bに交換して、金種別カセット
5a〜5cからの回収動作を実行する。このときは、大
きさの大きい補充/回収カセット9bを使用すれば、1
個の補充/回収カセット9bで全ての金種別カセット5
a〜5cから紙幣を回収できる。
【0071】また、運用途中で補充が必要になった場合
は、一時保留カセット9aを補充/回収カセット9bに
交換して、補充動作を行う。このとき、補充/回収カセ
ット9bとして一時保留カセット9aと同じ大きさのも
のを利用すれば、補充動作で補充/回収カセット9bが
空になれば、この補充/回収カセット9bを一時保留カ
セット9aとしてそのまま利用して入出金運用が可能と
なる。
【0072】さらに、運用途中で回収が必要になった場
合は、一時保留カセット9aを補充/回収カセット9b
に交換して回収動作を行ってもよいが、一時保留カセッ
ト9aを補充/回収カセット9bとして利用して回収動
作を行い、回収動作後、紙幣の入った補充/回収カセッ
ト9bを一時保留カセット9aに交換して入出金運用を
可能としたり、紙幣の入った補充/回収カセット9bを
そのまま残し、出金ようとして縮退運用してもよい。
【0073】なお、上述した運用形態の説明では、多機
能カセット装着部8に装着されるカセットに応じて説明
を行ったが、例えば、金種別カセット5a〜5cのう
ち、どれかを外した状態では、外した金種別カセットに
収納されている金種の紙幣を出金しない出金取引、およ
び通常の入金取引を行える装置として運用できる。この
場合、入金取引時において、外した金種別カセットに収
納すべき金種の紙幣がある場合は、該当紙幣は入金/補
充リジェクトカセット17に収納することとする。
【0074】以上説明した、第1の実施の形態の紙幣自
動入出金装置では、入金された紙幣のうち、金融機関側
の紙幣として収納可能な紙幣を利用者が入金してもよい
と判断するまでの間一時保留しておく一時保留部を一か
所に設け、かつ、この一時保留部をカセットとして着脱
できるように多機能カセット装着部とし、この多機能カ
セット装着部に、一時保留カセットか補充/回収カセッ
トを装着するようにしたものである。
【0075】上記構成により、入金/出金取引時には必
要のない補充/回収カセットは通常装置には装着してお
かず、補充/回収が必要な時は、一時保留カセットを外
して補充/回収カセットを装着することで、補充/回収
動作が行えるようになる。これにより、紙幣自動入出金
装置内において、入金/出金取引時には必要のない補充
/回収カセットのスペースを別途に設けなくてよいの
で、装置を小型にできる。
【0076】また、入金/出金取引時には補充/回収カ
セットが外されているので、従来、補充/回収カセット
の中に入っていた紙幣の有効活用が可能となる。さら
に、一時保留部を各金種別カセット毎に設けておくこと
と比較して、一時保留部を一時保留カセットとして一か
所にまとめることで、装置を小型にできるとともに、各
金種別カセット毎に必要であった一時保留部の容量を金
種別カセットで使って良いのであれば、各金種別カセッ
トの紙幣収容容量を増やすことができるとともに、各金
種別カセット毎に必要であった一時保留部の容量を使わ
ないこととすれば、その分装置を小型にできる。
【0077】また、搬送路を装置の後ろ側とし、多機能
カセット装着部および各金種別カセットを装置の前面側
に配置したので、装置前面側から全てのカセットを着脱
可能となり、操作性が向上する。なお、各リジェクトカ
セットも装置前面側に配置することで、操作性が向上す
る。さらに、搬送路の配置として、投入/排出口と認識
ユニットを結ぶ第1搬送路と、認識ユニットと各金種別
カセットを結ぶ第2搬送路と、多機能カセット装着部と
前記第2搬送路を結ぶ第3搬送路と、前記第3搬送路と
第1搬送路を結ぶ第4搬送路を備えることとしたので、
多機能カセット装着部に一時保留カセットを装着した場
合、第1搬送路と第2搬送路は入金、出金の取引時に使
用され、第3搬送路と第4搬送路は入金の取引時に使用
される。また、多機能カセット装着部に補充/回収カセ
ットを装着した場合、第1搬送路と第2搬送路は出金、
補充、回収の取引時に使用され、第3搬送路と第4搬送
路は補充、回収の取引時に使用される。
【0078】このようにして、多機能カセット装着部に
装着されるカセットの種類に応じ、第1搬送路と第2搬
送路は入金、出金、補充、回収の全ての取引時に使用さ
れ、第3搬送路と第4搬送路は入金、補充、回収の取引
時に使用される。このように、各取引時に共用できる搬
送路が多いので、搬送路の数を少なくし、装置を小型に
できる。
【0079】また、補充/回収カセットと一時保留カセ
ットを同じ大きさとすれば、装着した補充/回収カセッ
トは、補充動作で空になればそのまま一時保留カセット
として利用できるので、効率的である。さらに、多機能
カセット装着部に補充/回収カセットが装着されてお
り、このカセットの中に紙幣が残っていても、装置を停
止状態にすることなく、補充/回収カセットを出金用の
カセットとするか、補充/回収カセットを用いないで出
金用として装置を運用する縮退機能を持たせてあるの
で、装置の運用効率を高めることが可能である。
【0080】なお、紙幣自動入出金装置の中で、テラー
がカウンタで使用する装置の場合、従来は、補充/回収
カセットを持たず、補充/回収が必要なときは、各金種
別カセットを着脱して作業を行っていた。このような装
置において、本発明を適用すれば、補充/回収が必要な
ときは、一時保留カセットのかわりに補充/回収カセッ
トを装着して作業を行うことで、各金種別カセットを着
脱する手間が省け、作業が容易になる。このとき、紙幣
自動入出金装置の大きさは、大きくする必要がないの
で、従来の環境をそのまま使え、設置が容易である。
【0081】図13は本発明の紙幣自動入出金装置の第
2の実施の形態を示す機構図である。この第2の実施の
形態の紙幣自動入出金装置では、図1で説明した一時保
留カセット9aおよび補充/回収カセット9bと、分離
/集積機構10を一体として、多機能カセット装着部8
に対して着脱可能としたものである。
【0082】その他の構成は、図1で説明したものと同
様であるので、ここでは説明を省略する。この第2の実
施の形態のように、一時保留カセット9aおよび補充/
回収カセット9bと分離/集積機構10を一体とするこ
とで、装置から取り外した際に、カセット内の紙幣への
アクセスが難しくなり、セキュリティーが向上するもの
である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紙幣入
出金装置において、入金成立前の紙幣を一時保留するた
めの一時保留カセットか、金種別カセットに対する紙幣
の補充あるいは金種別カセットからの紙幣の回収を行う
ための補充/回収カセットを着脱可能に装着する多機能
カセット装着部を備えることとしたので、入金/出金取
引時には必要のない補充/回収カセットは通常装置には
装着しておかず、補充/回収が必要な時は、一時保留カ
セットを外して補充/回収カセットを装着することで、
補充/回収動作が行えるようになる。これにより、紙幣
自動入出金装置内において、入金/出金取引時には必要
のない補充/回収カセットのスペースを別途に設けなく
てよいので、装置を小型にできる。
【0084】また、補充/回収が必要なときは、カセッ
トを交換するだけで実行可能であるので、最低限の作業
で必要に応じて補充/回収動作が実行でき、操作性が低
下することもない。これにより、紙幣入出金装置として
必要な機能は持たせつつ、紙幣の運用効率を上げること
ができる小型の装置を提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙幣自動入出金装置の第1の実施の形
態を示す機構図
【図2】紙幣自動入出金装置における搬送路の接続形態
を示す機構図
【図3】前面扉を開放した状態を示す紙幣自動入出金装
置の正面図
【図4】入金時の紙幣の流れを示す機構図
【図5】入金時の紙幣の流れを示す機構図
【図6】入金時の紙幣の流れを示す機構図
【図7】出金時の紙幣の流れを示す機構図
【図8】補充/回収カセットを空にする場合の紙幣の流
れを示す機構図
【図9】補充/回収カセットからの出金時のリジェクト
紙幣の流れを示す機構図
【図10】回収時の紙幣の流れを示す機構図
【図11】紙幣自動入出金装置のブロック図
【図12】装置の運用形態を決める処理の一例を示すフ
ローチャート
【図13】本発明の紙幣自動入出金装置の第2の実施の
形態を示す機構図
【符号の説明】
1 投入/排出口 3 認識ユニット 4 第1の搬送路 5a〜5c 金種別カセット 7 第2の搬送路 8 多機能カセット装着部 9a 一時保留カセット 9b 補充/回収カセット 11 第3の搬送路 12 第4の搬送路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者により紙幣の投入および受け取り
    が行われる投入/排出口と、 紙幣の認識を行う認識ユニットと、 金種別に紙幣を収納する複数の金種別カセットと、 前記金種別カセットに対する紙幣の補充あるいは金種別
    カセットからの紙幣の回収を行うための補充/回収カセ
    ットとを備え、 前記投入/排出口に投入された紙幣を認識ユニットで認
    識して入金取引を行う機能と、利用者の指示した金種金
    額に応じて紙幣を金種別カセットから投入/排出口へ排
    出して出金取引を行う機能と、入金成立の紙幣のうち出
    金に再利用可能なものを金種別カセットに送り込んで出
    金用とする機能と、補充/回収カセットから紙幣を金種
    別カセットに補充する機能と、金種別カセットから紙幣
    を補充/回収カセットに回収する機能を備えた紙幣自動
    入出金装置において、 入金成立前の紙幣を一時保留するための一時保留カセッ
    トか、前記補充/回収カセットのどちらかを選択的に着
    脱可能に装着する多機能カセット装着部を備えたことを
    特徴とする紙幣自動入出金装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記投入/排出口と認識ユニットを結ぶ第1の搬送路
    と、 前記認識ユニットと各金種別カセットを結ぶ第2の搬送
    路と、 前記第2の搬送路から分岐して前記多機能カセット装着
    部に至る第3の搬送路と、 前記第3の搬送路から分岐して前記第1の搬送路に至る
    第4の搬送路を備えたことを特徴とする紙幣自動入出金
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記多機能カセット装着部と金種別カセットを装置前面
    側に配置し、該多機能カセット装着部への一時保留カセ
    ットあるいは補充/回収カセットの着脱および各金種別
    カセットの着脱を装置前面側から行えるようにしたこと
    を特徴とする紙幣自動入出金装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記多機能カセット装着部へのカセットの装着の有無お
    よび金種別カセットの装着の有無に応じて、装置の運用
    を切り替える制御手段を備えたことを特徴とする紙幣自
    動入出金装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記制御手段は、多機能カセット装着部に装着されるカ
    セットの種類に応じて、装置の運用を切り替えることを
    特徴とする紙幣自動入出金装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記制御手段は、多機能カセット装着部に補充/回収カ
    セットが装着されている場合に、補充動作終了後で該補
    充/回収カセットが空であれば、このカセットを一時保
    留カセットとして運用して、入出金取引を可能とするこ
    とを特徴とする紙幣自動入出金装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記制御手段は、多機能カセット装着部に補充/回収カ
    セットが装着されている場合に、補充動作終了後で該補
    充/回収カセットに紙幣が残っていれば、このカセット
    を出金用のカセットとして運用して、出金取引のみ可能
    とすることを特徴とする紙幣自動入出金装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の紙幣自動入出金装置にお
    いて、 前記制御手段は、多機能カセット装着部にカセットが装
    着されていない場合は、出金取引のみ可能とすることを
    特徴とする紙幣自動入出金装置。
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