JPH08133501A - 紙葉類の取出し供給装置 - Google Patents

紙葉類の取出し供給装置

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JPH08133501A
JPH08133501A JP6276275A JP27627594A JPH08133501A JP H08133501 A JPH08133501 A JP H08133501A JP 6276275 A JP6276275 A JP 6276275A JP 27627594 A JP27627594 A JP 27627594A JP H08133501 A JPH08133501 A JP H08133501A
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JP
Japan
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paper sheet
cassette
take
link
pressing
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JP6276275A
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English (en)
Inventor
Masahisa Sato
雅久 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1つの作動源で押付手段の変位動作と、紙葉類
収容手段のロック動作の解除が行え、構成の簡素化と低
コスト化が図れ、しかも、大きな取出し搬送力を得られ
て紙葉類の束を取出す場合でも安定した取出し供給動作
が得られるようにした紙葉類の取出し供給装置を提供す
る。 【構成】紙幣収容カセット36をカセット装着部80に挿入
すると、リンク88が回動して押付ローラ84が取出しロー
ラ82から離れ、かつ、カセットロック用のフック104 が
カセット36のストッパ106 に掛止する。この状態で、リ
ンク88はリンク保持機構120 により保たれる。リンク保
持機構120 のソレノイド116 がONしてリンク88の保持動
作が解除されると、リンク88は引張りばね90の付勢力に
より戻ってカセット36内の紙幣4 が取出しローラ82と押
付ローラ84とで挾持され、取出しローラ82の回転により
紙幣4 を取出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば紙幣処理装置の
紙幣補充部に適用される紙葉類の取出し供給装置に係
り、詳しくは、複数枚の紙葉類を重ねて収容可能であ
り、かつ収容手段装着部に対して挿脱可能な紙葉類収容
手段から、前記紙葉類を取出して供給するようにした紙
葉類の取出し供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、駅等において、紙幣を取扱うこと
ができる券売機が多数設置されているが、通常、この種
の券売機に組込まれた紙幣処理装置においては、釣札が
不足したような場合、その補充紙幣を入れた金庫カセッ
トを、紙幣補充部の金庫カセット装着部に装填すること
により、自動的に装置内部の所定の金庫ユニットの紙幣
収容部に補充されるような構成となっている。
【0003】従来の紙幣補充部に適用される紙幣の取出
し供給装置は、図11に示すような構成となっている。
すなわち、複数枚の紙幣a…を重ねて収容した金庫カセ
ットbは、カセット装着部cに対し実線矢印A方向に挿
入され、紙幣a…は、駆動ローラからなる取出しローラ
dとこの取出しローラdから予め実線位置に離間した従
動ローラからなる押付ローラ(ピンチローラ)eとの間
に介在した状態となる。
【0004】この時、カセット検知センサfがONとな
り、また、紙幣有無センサgが紙幣有りを検知する。そ
して、これらセンサf,gからの検知動作により第1の
ソレノイドhがONしてプランジャiが矢印B方向に引
かれ、その動きがリンク機構jを介して押付ローラeに
伝達され、押付ローラeが引張りばねkの付勢力に抗し
て二点鎖線位置方向(矢印C方向)に変位する。
【0005】これにより、金庫カセットb内の紙幣a…
が、取出しローラdと押付ローラeとにより挟み込ま
れ、取出しローラdの矢印D方向の回転により紙幣a…
が矢印E方向に取出し供給されるものである。
【0006】一方、この時、金庫カセットbに形成され
たストッパmに、カセット抜止め機構nの可動フックo
が掛止しており、金庫カセットbは、挿入方向とは逆の
方向(破線矢印F方向)の動きが阻止された状態となっ
ている。
【0007】そして、紙幣a…が金庫カセットbから取
出されたことが紙幣有無センサgにより検知されると、
カセット抜止め機構nの第2のソレノイドpが動作して
プランジャrが矢印G方向に引かれ、その動きにより、
可動フックoが引張りばねsの付勢力に抗して掛止動作
を解除する方向(矢印H方向)に回動変位し、金庫カセ
ットbを破線矢印F方向に引抜くことができる状態とな
るものである。
【0008】しかしながら、上記したように構成された
従来の紙幣の取出し供給装置においては、つぎのような
問題があった。すなわち、アクチュエータとして、紙幣
a…に搬送力を与えるための押付ローラeの押付力を得
るための第1のソレノイドhと、金庫カセットbのロッ
ク動作を解除するための第2のソレノイドpとの2つの
作動源が必要であった。
【0009】また、紙幣a…に搬送力を与えるための押
付ローラ(ピンチローラ)eの押付力を、第1のソレノ
イドhの吸引力によって得るようにしているため、第1
のソレノイドhで発生させる力以上の押付力を紙幣a…
に与えることができず、紙幣a…の束を搬送する場合の
ように大きな押付力(搬送力)が必要な場合、第1のソ
レノイドhを大型化しなければならず、スペース的、コ
スト的に問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の複数枚の紙幣等の紙葉類を重ねて収容可能であり、か
つ収容手段装着部に対して挿脱可能なカセット等の紙葉
類収容手段から前記紙葉類を取出して供給するようにし
た紙葉類の取出し供給装置においては、押付ローラ等の
押付手段を変位させるための第1の作動源と、紙葉類収
容手段のロック動作を解除するための第2の作動源とが
必要であり、しかも、第1の作動源自体の付勢力で紙葉
類に搬送力を与えるための押付力を得る構成のために、
この作動源を大型化しなければならず、スペース的、コ
スト的に問題があった。
【0011】本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、1つの作動源で押付手段の変位動作と、紙葉類収容
手段のロック動作の解除が行え、構成の簡素化と低コス
ト化が図れ、しかも、大きな取出し搬送力を得られて紙
葉類の束を取出す場合でも安定した取出し供給動作が得
られるようにした紙葉類の取出し供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための第1の手段として、複数枚の紙葉類を重ね
て収容可能であり、かつ収容手段装着部に対して挿脱可
能な紙葉類収容手段から前記紙葉類を取出して供給する
ようにした紙葉類の取出し供給装置であって、前記収容
手段装着部に挿入された前記紙葉類収容手段内の紙葉類
の一面と接する状態に設けられた取出し手段と、前記収
容手段装着部に挿入された前記紙葉類収容手段内の紙葉
類の他面と接する状態に設けられ前記紙葉類を取出し手
段に押付けるための押付手段と、この押付手段を支持す
ると共に前記押付手段が前記取出し手段に対して接離す
る方向に回動可能な支持手段と、この支持手段に連結さ
れ該支持手段を、前記押付手段が前記取出し手段に対し
て接する方向に常時付勢する付勢手段と、前記紙葉類収
容手段が前記収容手段装着部に挿入される際に前記支持
手段を前記付勢手段の付勢力に抗して前記押付手段を前
記取出し手段から離す方向に回動変位させると共に、前
記紙葉類収容手段の前記収容手段装着部への挿入が完了
した位置で前記支持手段を前記付勢手段の付勢力で前記
押付手段が前記取出し手段に接する方向に回動変位させ
る変位手段と、この変位手段により変位する前記支持手
段に取付けられ、前記紙葉類収容手段が前記収容手段装
着部に挿入される際に前記紙葉類収容手段に設けられた
被掛止部材から離間し、前記紙葉類収容手段の前記収容
手段装着部への挿入が完了した位置で前記被掛止部材に
掛止して前記紙葉類収容手段の挿入方向とは逆の方向の
動きを阻止する掛止部材を有する抜止め手段と、前記変
位手段により前記押付手段が前記取出し手段から離れる
方向に回動変位された状態、かつ前記掛止部材が前記被
掛止部材に掛止した状態において前記支持手段に設けら
れた被掛止部材に掛止して前記支持手段の動きを前記付
勢手段の付勢力に抗して阻止する掛止部材およびこの掛
止部材の掛止動作を解除するための作動源を有する保持
手段とを具備してなる構成としたものである。
【0013】また、第2の手段として、複数枚の紙葉類
を重ねて収容可能であり、かつカセット装着部に対して
挿脱可能な紙葉類収容カセットから前記紙葉類を取出し
て供給するようにした紙葉類の取出し供給装置であっ
て、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カ
セット内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出
し手段と、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類
収容カセット内の紙葉類の他面と接する状態に設けられ
前記紙葉類を取出し手段に押付けるための押付手段と、
この押付手段を支持すると共に前記押付手段が前記取出
し手段に対して接離する方向に回動可能な支持手段と、
この支持手段に連結され該支持手段を、前記押付手段が
前記取出し手段に対して接する方向に常時付勢する付勢
手段と、前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部
に挿入される際に前記支持手段を前記付勢手段の付勢力
に抗して前記押付手段を前記取出し手段から離す方向に
回動変位させると共に、前記紙葉類収容カセットの前記
カセット装着部への挿入が完了した位置で前記支持手段
を前記付勢手段の付勢力で前記押付手段が前記取出し手
段に接する方向に回動変位させる変位手段と、この変位
手段により変位する前記支持手段に取付けられ、前記紙
葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入される際
に前記紙葉類収容カセットに設けられた被掛止部材から
離間し、前記紙葉類収容カセットの前記カセット装着部
への挿入が完了した位置で前記被掛止部材に掛止して前
記紙葉類収容カセットの挿入方向とは逆の方向の動きを
阻止する掛止部材を有する抜止め手段と、前記変位手段
により前記押付手段が前記取出し手段から離れる方向に
回動変位された状態、かつ前記掛止部材が前記被掛止部
材に掛止した状態において前記支持手段に設けられた被
掛止部材に掛止して前記支持手段の動きを前記付勢手段
の付勢力に抗して阻止する掛止部材およびこの掛止部材
の掛止動作を解除するための作動源を有する保持手段と
を具備してなる構成としたものである。
【0014】また、第3の手段として、複数枚の紙葉類
を重ねて収容可能であり、かつカセット装着部に対して
挿脱可能な紙葉類収容カセットから前記紙葉類を取出し
て供給するようにした紙葉類の取出し供給装置であっ
て、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カ
セット内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出
しローラと、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉
類収容カセット内の紙葉類の他面と接する状態に設けら
れ前記紙葉類を取出しローラに押付けるための押付ロー
ラと、この押付ローラを支持すると共に前記押付ローラ
が前記取出しローラに対して接離する方向に回動可能な
リンクと、このリンクに連結され該リンクを、前記押付
ローラが前記取出しローラに対して接する方向に常時付
勢するばね部材と、前記紙葉類収容カセットが前記カセ
ット装着部に挿入される際に前記リンクを前記ばね部材
の付勢力に抗して前記押付ローラを前記取出しローラか
ら離す方向に回動変位させると共に、前記紙葉類収容カ
セットの前記カセット装着部への挿入が完了した位置で
前記リンクを前記ばね部材の付勢力で前記押付ローラが
前記取出しローラに接する方向に回動変位させるリンク
変位機構と、このリンク変位機構により変位する前記リ
ンクに取付けられ、前記紙葉類収容カセットが前記カセ
ット装着部に挿入される際に前記紙葉類収容カセットに
設けられたストッパから離間し、前記紙葉類収容カセッ
トの前記カセット装着部への挿入が完了した位置で前記
ストッパに掛止して前記紙葉類収容カセットの挿入方向
とは逆の方向の動きを阻止するフックを有するカセット
抜止め機構と、前記リンク変位機構により前記押付ロー
ラが前記取出しローラから離れる方向に回動変位された
状態、かつ前記フックが前記ストッパに掛止した状態に
おいて前記リンクに設けられた被掛止部材に掛止して前
記リンクの動きを前記ばね部材の付勢力に抗して阻止す
る可動フックおよびこの可動フックを回動変位させて掛
止動作を解除するためのソレノイドを有するリンク保持
機構とを具備してなる構成としたものである。
【0015】また、第4の手段として、複数枚の紙葉類
を重ねて収容可能であり、かつカセット装着部に対して
挿脱可能な紙葉類収容カセットから前記紙葉類を取出し
て供給するようにした紙葉類の取出し供給装置であっ
て、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カ
セット内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出
しローラと、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉
類収容カセット内の紙葉類の他面と接する状態に設けら
れ前記紙葉類を取出しローラに押付けるための押付ロー
ラと、この押付ローラを支持すると共に前記押付ローラ
が前記取出しローラに対して接離する方向に回動可能な
リンクと、このリンクに連結され該リンクを、前記押付
ローラが前記取出しローラに対して接する方向に常時付
勢するばね部材と、前記紙葉類収容カセットが前記カセ
ット装着部に装着されたことを検知するカセット検知セ
ンサと、前記紙葉類収容カセット内の紙葉類の有無を検
知する紙葉類有無センサと、前記紙葉類収容カセットが
前記カセット装着部に挿入される際に前記リンクを前記
ばね部材の付勢力に抗して前記押付ローラを前記取出し
ローラから離す方向に回動変位させると共に、前記紙葉
類収容カセットの前記カセット装着部への挿入が完了し
た位置で前記リンクを前記ばね部材の付勢力で前記押付
ローラが前記取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構と、このリンク変位機構により変位す
る前記リンクに取付けられ、前記紙葉類収容カセットが
前記カセット装着部に挿入される際に前記紙葉類収容カ
セットに設けられたストッパから離間し、前記紙葉類収
容カセットの前記カセット装着部への挿入が完了した位
置で前記ストッパに掛止して前記紙葉類収容カセットの
挿入方向とは逆の方向の動きを阻止するフックを有する
カセット抜止め機構と、前記リンク変位機構により前記
押付ローラが前記取出しローラから離れる方向に回動変
位された状態、かつ前記フックが前記ストッパに掛止し
た状態において前記リンクに設けられた被掛止部材に掛
止して前記リンクの動きを前記ばね部材の付勢力に抗し
て阻止する可動フックおよびこの可動フックを回動変位
させて掛止動作を解除するためのソレノイドを有すると
共に、前記カセット検知センサにより前記紙葉類収容カ
セットが検知され、前記紙葉類有無センサにより紙葉類
有りと検知されると前記ソレノイドを動作させるリンク
保持機構とを具備してなる構成としたものである。
【0016】また、第5の手段として、複数枚の紙葉類
を重ねて収容可能であり、かつカセット装着部に対して
挿脱可能な紙葉類収容カセットから前記紙葉類を取出し
て供給するようにした紙葉類の取出し供給装置であっ
て、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カ
セット内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出
しローラと、前記カセット装着部に挿入された前記紙葉
類収容カセット内の紙葉類の他面と接する状態に設けら
れ前記紙葉類を取出しローラに押付けるための押付ロー
ラと、この押付ローラを支持すると共にリンク取付け軸
を回動中心として前記押付ローラが前記取出しローラに
対して接離する方向に回動可能なリンクと、このリンク
に連結され該リンクを、前記押付ローラが前記取出しロ
ーラに対して接する方向に常時付勢するばね部材と、前
記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入され
る際に前記リンクを前記ばね部材の付勢力に抗して前記
押付ローラを前記取出しローラから離す方向に回動変位
させると共に、前記紙葉類収容カセットの前記カセット
装着部への挿入が完了した位置で前記リンクを前記ばね
部材の付勢力で前記押付ローラが前記取出しローラに接
する方向に回動変位させるリンク変位機構と、このリン
ク変位機構により変位する前記リンクに取付けられ、前
記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入され
る際に前記紙葉類収容カセットに設けられたストッパか
ら離間し、前記紙葉類収容カセットの前記カセット装着
部への挿入が完了した位置で前記ストッパに掛止して前
記紙葉類収容カセットの挿入方向とは逆の方向の動きを
阻止するフックを有するカセット抜止め機構と、前記リ
ンク変位機構により前記押付ローラが前記取出しローラ
から離れる方向に回動変位された状態、かつ前記フック
が前記ストッパに掛止した状態において前記リンクに設
けられた被掛止部材に掛止して前記リンクの動きを前記
ばね部材の付勢力に抗して阻止する可動フックおよびこ
の可動フックを回動変位させて掛止動作を解除するため
のソレノイドを有するリンク保持機構とを備え、前記リ
ンク変位機構が、前記紙葉類収容カセットに設けられピ
ン押圧部とピン逃し部を備えた押込プレートと、前記リ
ンク取付軸に回転可能、かつ周面に前記押込プレートの
前記ピン押圧部と当接し得る第1のピンおよび端面に前
記リンク取付軸に設けられた被押圧ピンと当接する第2
のピンを有し、前記押込プレートの直線運動を前記リン
ク取付軸の回動運動に変換してリンクを回動変位する回
転リングとを具備してなる構成としたものである。
【0017】
【作用】上記第1の手段の紙葉類の取出し供給装置によ
れば、紙葉類収容手段内の紙葉類を取出し手段に押付け
るための押付手段を変位させるための作動源と、紙葉類
収容手段のロック動作を解除するための作動源とを兼用
するため、構成の簡素化が図れ、省スペース化、低コス
ト化が可能となる。
【0018】また、搬送力を得るための押付手段の押付
け力は、押付手段を変位させるための作動源により直接
的に得るのではなく、付勢手段の付勢力で押付けるよう
にしたから、小型の作動源でも、大きな搬送力を得ら
れ、これによって、より省スペース化、低コスト化が可
能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも安定した取
出し供給動作が得られる。
【0019】さらに、紙葉類収容手段が収容手段装着部
に挿入される際に支持手段を付勢手段の付勢力に抗して
押付手段を取出し手段から離す方向に回動変位させると
共に、紙葉類収容手段の収容手段装着部への挿入が完了
した位置で支持手段を付勢手段の付勢力で押付手段が取
出し手段に接する方向に回動変位させる変位手段を備え
ているから、紙葉類収容カセットの挿入完了状態を感覚
的に知ることができ、挿入不良を未然に防ぐことができ
る。
【0020】また、第2の手段の紙葉類の取出し供給装
置によれば、紙葉類収容手段内の紙葉類を取出し手段に
押付けるための押付手段を変位させるための作動源と、
紙葉類収容手段のロック動作を解除するための作動源と
を兼用するため、構成の簡素化が図れ、省スペース化、
低コスト化が可能となる。
【0021】また、搬送力を得るための押付手段の押付
け力は、押付手段を変位させるための作動源により直接
的に得るのではなく、付勢手段の付勢力で押付けるよう
にしたから、小型の作動源でも、大きな搬送力を得ら
れ、これによって、より省スペース化、低コスト化が可
能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも安定した取
出し供給動作が得られる。
【0022】さらに、紙葉類収容手段が収容手段装着部
に挿入される際に支持手段を付勢手段の付勢力に抗して
押付手段を取出し手段から離す方向に回動変位させると
共に、紙葉類収容手段の収容手段装着部への挿入が完了
した位置で支持手段を付勢手段の付勢力で押付手段が取
出し手段に接する方向に回動変位させる変位手段を備え
ているから、紙葉類収容カセットの挿入完了状態を感覚
的に知ることができ、挿入不良を未然に防ぐことができ
る。
【0023】また、第3の手段の紙葉類の取出し供給装
置によれば、紙葉類収容カセット内の紙葉類を取出しロ
ーラに押付けるための押付ローラを変位させるための作
動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するための
作動源とを1つのソレノイドで兼用するため、構成の簡
素化が図れ、省スペース化、低コスト化が可能となる。
【0024】また、搬送力を得るための押付ローラの押
付け力は、押付ローラを変位させるためのソレノイドに
より直接的に得るのではなく、ばね部材の付勢力で押付
けるようにしたから、小型のソレノイドでも、大きな搬
送力を得られ、これによって、より省スペース化、低コ
スト化が可能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも
安定した取出し供給動作が得られる。
【0025】さらに、紙葉類収容カセットがカセット装
着部に挿入される際にリンクをばね部材の付勢力に抗し
て押付ローラを取出しローラから離す方向に回動変位さ
せると共に、紙葉類収容カセットのカセット装着部への
挿入が完了した位置で前記リンクをばね部材の付勢力で
押付ローラが取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構を備えているから、紙葉類収容カセッ
トの挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入不良
を未然に防ぐことができる。
【0026】また、第4の手段の紙葉類の取出し供給装
置によれば、紙葉類収容カセット内の紙葉類を取出しロ
ーラに押付けるための押付ローラを変位させるための作
動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するための
作動源とを1つのソレノイドで兼用するため、構成の簡
素化が図れ、省スペース化、低コスト化が可能となる。
【0027】また、搬送力を得るための押付ローラの押
付け力は、押付ローラを変位させるためのソレノイドに
より直接的に得るのではなく、ばね部材の付勢力で押付
けるようにしたから、小型のソレノイドでも、大きな搬
送力を得られ、これによって、より省スペース化、低コ
スト化が可能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも
安定した取出し供給動作が得られる。
【0028】さらに、紙葉類収容カセットがカセット装
着部に挿入される際にリンクをばね部材の付勢力に抗し
て押付ローラを取出しローラから離す方向に回動変位さ
せると共に、紙葉類収容カセットのカセット装着部への
挿入が完了した位置で前記リンクをばね部材の付勢力で
押付ローラが取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構を備えているから、紙葉類収容カセッ
トの挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入不良
を未然に防ぐことができる。
【0029】また、カセット検知センサおよび紙葉類有
無センサを設け、これらセンサの検知動作に伴ってソレ
ノイドを動作させるようにしたから、動作制御が容易か
つ確実になる。
【0030】また、第5の手段の紙葉類の取出し供給装
置によれば、紙葉類収容カセット内の紙葉類を取出しロ
ーラに押付けるための押付ローラを変位させるための作
動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するための
作動源とを1つのソレノイドで兼用するため、構成の簡
素化が図れ、省スペース化、低コスト化が可能となる。
【0031】また、搬送力を得るための押付ローラの押
付け力は、押付ローラを変位させるためのソレノイドに
より直接的に得るのではなく、ばね部材の付勢力で押付
けるようにしたから、小型のソレノイドでも、大きな搬
送力を得られ、これによって、より省スペース化、低コ
スト化が可能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも
安定した取出し供給動作が得られる。
【0032】さらに、紙葉類収容カセットがカセット装
着部に挿入される際にリンクをばね部材の付勢力に抗し
て押付ローラを取出しローラから離す方向に回動変位さ
せると共に、紙葉類収容カセットのカセット装着部への
挿入が完了した位置で前記リンクをばね部材の付勢力で
押付ローラが取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構を備えているから、紙葉類収容カセッ
トの挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入不良
を未然に防ぐことができる。
【0033】また、前記リンク変位機構が、紙葉類収容
カセットに設けられピン押圧部とピン逃し部を備えた押
込プレートと、リンク取付軸に回転可能、かつ周面に押
込プレートのピン押圧部と当接し得る第1のピンおよび
端面にリンク取付軸に設けられた被押圧ピンと当接する
第2のピンを有し、押込プレートの直線運動をリンク取
付軸の回動運動に変換してリンクを回動変位する回転リ
ングとを具備してなる構成としたから、簡単な構成で有
りながら確実な動作状態が得られる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1ないし
図9を参照して説明する。図1は、本発明の紙葉類の取
出し供給装置を適用した紙幣処理装置1が組込まれた券
売機2を側面から見た状態を概略的に示し、図2は券売
機2の接客面2A側から見た状態を示すものである。
【0035】券売機2の接客面2Aには、紙葉類である
紙幣4を複数枚一括して投入し得る紙幣投入口6、紙幣
返却口8、硬貨を投入する硬貨投入口10、連絡券,カ
ード,回数券,切符等の指定、金額の指定、及び枚数の
指定を行うための複数の押し釦を配置してなる操作部1
2、金額および「発売中止」等を表示する表示部14、
カード等の排出口16、切符の排出口18、および硬貨
釣り銭口20等が配設されたものとなっている。
【0036】図3は、紙幣処理装置1の構成を示すもの
であり、装置本体としての筐体22のフロント側(図に
おいて左側)には、券売機2の接客面2Aから先端部が
突出する状態に、前記紙幣投入口6および紙幣返却口8
が配設されたものとなっている。
【0037】また、筐体22内の前記紙幣投入口6に対
応する位置には、前記紙幣投入口6から複数枚重ねた状
態で一括挿入された紙幣4を取込むと共に、順次一枚ず
つ分離して筐体22内上部に配設された鑑別部24に向
けて搬送する紙幣取込み搬送機構26が設けられてい
る。
【0038】鑑別部24を通過した紙幣4は、筐体22
内の前後方向の略中央部、かつ、上下方向に亘って形成
された搬送路28に送り込まれるようになっている。さ
らに、筐体22内には、搬送路28を挟むようにして各
種処理部が配設されている。
【0039】すなわち、搬送路28のフロント側に位置
して、千円紙幣一次保留部30、5千円紙幣一次保留部
32、1万円紙幣一次保留部34が配設されている。ま
た、搬送路28のリア側に位置して、紙葉類収容手段で
ある紙幣収容カセット(金庫カセット)36およびこの
紙幣収容カセット36から紙幣4…を取出し供給する本
発明の紙葉類の取出し供給装置としての紙幣取出し供給
装置38からなる紙幣補充部40、千円紙幣2次保留部
42および収納金庫44を有する千円紙幣金庫ユニット
46、5千円紙幣2次保留部48および収納金庫50を
有する5千円紙幣金庫ユニット52、1万円紙幣2次保
留部54および収納金庫56を有する1万円紙幣金庫ユ
ニット58が順次設けられている。さらに、1万円紙幣
金庫ユニット58の下方には、リジェクト紙幣収納部6
0、満杯紙幣収納部62が配設されている。
【0040】また、搬送路28の下端側は、前記紙幣返
却口8に対応して設けられた返却紙幣一括返却部66に
至る搬出路68と連通した状態となっている。また、筐
体22内には、紙幣処理装置1の各部のベルト,ロー
ラ,歯車等の駆動源となるモータ70A,70B,70
C,70D,70E,70F,70Gが配設された状態
となっている。
【0041】なお、筐体22の上面リア側には、紙幣処
理装置1の動作制御を行う制御手段としての制御部72
が設けられている。つぎに、図4および図5を参照し
て、上記のように構成された紙幣処理装置1の処理動作
の概略について説明する。
【0042】まず、図4を参照して入金処理動作につい
て説明する。紙幣投入口6から一括投入された紙幣4…
は、紙幣取込み搬送機構26により筐体22内に取込ま
れ、順次一枚ずつ分離して取出され鑑別部24に送り込
まれる。
【0043】鑑別部24では、紙幣4の金種や真偽が判
別される。鑑別部24を通過した紙幣4は搬送路28を
搬送され、千円紙幣一次保留部30、5千円紙幣一次保
留部32、及び1万円紙幣一次保留部34に一次保留さ
れる。(図4の実線矢印参照) ついで、全ての紙幣4…が所定の一次保留部30,3
2,34に保留された後、これら、一次保留部30,3
2,34に保留されていた紙幣4…は、千円紙幣金庫ユ
ニット46の千円紙幣2次保留部42、5千円紙幣金庫
ユニット52の5千円紙幣2次保留部48、及び1万円
紙幣金庫ユニット58の1万円紙幣2次保留部54に保
留され、次の顧客による取引が開始されるまで保留され
る。(図4の破線矢印参照) そして、次の顧客による取引が開始されると、各2次保
留部42,48,54に保留されていた紙幣4…が、各
収納金庫44,50,56に収容される。(図4の一点
鎖線矢印参照) また、各金庫ユニット46,52,58の収納金庫4
4,50,56が満杯になった場合には、満杯紙幣収納
部62に収納されるようになっている。
【0044】つぎに、図5を参照して釣札発行および顧
客による返却要求が出された場合の返却処理動作につい
て説明する。釣札発行時には、千円紙幣金庫ユニット4
6の収納金庫44、5千円紙幣金庫ユニット52の収納
金庫50から必要枚数の紙幣4を取出し、搬送路28を
介して搬出路68に送り込まれ、返却紙幣一括返却部6
6の返却紙幣収容箱74に全ての紙幣4…が保留され
る。ついで、返却紙幣収容箱74の一部が紙幣返却口8
から突出するように移動して紙幣返却口8に返却紙幣収
容箱74ごと返却される。(図5の実線矢印参照) なお、釣札発行時において2枚取りされた紙幣、汚れが
ひどい紙幣は、リジェクト紙幣収納部60に回収され
る。
【0045】また、紙幣4…が、各金庫ユニット46,
52,58の2次保留部42,48,54に保留された
状態において、顧客による返却要求が出された場合に
は、これら2次保留部42,48,54内の紙幣4…
は、搬送路28に順番に搬出される。(図5の破線矢印
参照) そして、前述の釣札発行時と同様にして返却紙幣一括返
却部66の返却紙幣収容箱74に収容され、紙幣返却口
8に返却紙幣収容箱74ごと返却される。
【0046】また、例えば千円紙幣金庫ユニット46の
紙幣4が少なくなった場合には、後述するように、紙幣
補充部40に装填した紙幣収容カセット36から千円紙
幣4を取出して搬送路28に搬出される。(図5の一点
鎖線矢印参照) そして、前述の入金処理時と同様にして2次保留部42
を介して収納金庫44に収容されるものとなっている。
【0047】次に、前記紙幣補充部40に適用された本
発明の紙葉類の取出し供給装置としての紙幣取出し供給
装置38の構成について、図6ないし図10を参照して
説明する。
【0048】まず、図6ないし図8を参照して、紙幣取
出し供給装置38の構成について説明する。図6中、8
0は収容手段装着部としてのカセット装着部であり、こ
のカセット装着部80に対し、複数枚の紙葉類を重ねた
紙幣4…を一括収容した紙葉類収容手段としての紙葉類
収容カセット(以後、紙幣収容カセットという)36
が、実線矢印A方向に挿入され、また、これとは逆の方
向の破線矢印B方向に引抜かれるようになっている。
【0049】カセット装着部80には、挿入された前記
紙幣収容カセット36内の紙幣4…の一面(上面)と接
する取出し手段としての駆動ローラからなる取出しロー
ラ82、および紙幣4の他面(下面)と接して紙幣4…
を取出しローラ82に押付けるための押付手段としての
従動ローラからなる押付ローラ(ピンチローラ)84が
設けられている。
【0050】前記押付ローラ84は、支軸としてのリン
ク取付軸86に中間部を固定し、このリンク取付軸86
を回動中心として回動可能な支持手段としてのリンク8
8の一端部88Aの先端部に回転可能に取付けられてい
る。そして、リンク88の回動変位動作に伴って前記取
出しローラ82に対して接近する方向(矢印C方向)お
よびこれとは逆の離れる方向(矢印C方向)に移動する
ようになっている。
【0051】また、リンク88の他端部88Bには、付
勢手段としてのばね部材、すなわち、引張りばね90が
連結されていて、リンク88を常時反時計回り方向、換
言すれば、押付ローラ84が取出しローラ82に対して
接近する方向(矢印C方向)に移動する方向に付勢され
た状態となっている。
【0052】さらに、紙幣収容カセット36が前記カセ
ット装着部80に挿入される際に前記リンク88を引張
りばね90の付勢力に抗して押付ローラ84を取出しロ
ーラ82から離す方向に回動変位させると共に、前記紙
幣収容カセット36のカセット装着部80への挿入が完
了した位置で前記リンク88を引張りばね90の付勢力
で押付ローラ84が取出しローラ82に接する方向に回
動変位させる変位手段としてのリンク変位機構92が設
けられている。
【0053】このリンク変位機構92は、図7の
(a),(b)及び図8にも示すように、前記紙幣収容
カセット36に設けられ、先端面からなるピン押圧部9
4Aと切欠部からなるピン逃し部94Bを備えた押込プ
レート94と、前記リンク取付軸86に回転可能、かつ
周面に押込プレート94の前記ピン押圧部94Aと当接
し得る第1のピン96および端面に前記リンク取付軸8
6に設けられた被押圧ピン98と当接する第2のピン1
00を有し、前記押込プレート94の直線運動を前記リ
ンク取付軸86の回動運動に変換してリンク88を回動
変位する回転リング102とを具備してなる。
【0054】また、前記リンク88には、その回動中心
部近傍に、L字状部材からなる掛止部材としてのフック
104が一体に設けられている。そして、フック104
が前記リンク88の回動変位動作に伴い紙幣収容カセッ
ト36に設けられた被掛止部材としてのストッパ106
に対し掛脱するようになっている。すなわち、紙幣収容
カセット36がカセット装着部80に挿入される際に
は、紙幣収容カセット36に設けられたストッパ106
から離間し、カセット装着部80への挿入が完了した位
置で前記ストッパ106に掛止するようになっており、
紙幣収容カセット36の挿入方向とは逆の方向(破線矢
印B方向)の動きを阻止する抜止め手段としてのカセッ
ト抜止め機構108を構成している。
【0055】また、前記リンク88の他端部88Aに
は、被掛止部材としての支持板110が一体に設けられ
ていると共に、この支持板110の移動路に対向して掛
止部材としての可動フック112が設けられている。そ
して、リンク88の他端部88Aが二点鎖線で示すよう
に垂直状態となった状態、換言すれば、押付ローラ84
が取出しローラ82から離れる方向(矢印D方向)に回
動変位された状態、かつ前記フック104がストッパ1
06に掛止した状態において、支持板110が可動フッ
ク112の先端上面が爪部112Aで押さえられ、リン
ク88の動きを引張りばね90の付勢力に抗して阻止す
るようになっている。
【0056】また、可動フック112には、リンク11
4を介して作動源としてのソレノイド116のプランジ
ャ116Aが連結されており、ソレノイド116がON
してプランジャ116Aが矢印E方向に引かれると、可
動フック112は支軸118を回動支点として時計回り
方向(矢印F方向)に回動変位し、爪部112Aによる
支持板110への掛止動作が解除されるようになってい
る。これにより、リンク88は、引張りばね90の付勢
力により実線位置状態、換言すれば、押付ローラ84が
取出しローラ82に接近する方向(矢印C方向)に回動
変位された状態、かつ前記フック104がストッパ10
6に対し掛止解除の状態となるようになっている。
【0057】このように構成された保持手段としてのリ
ンク保持機構120の作動源としてのソレノイド116
は、収容手段検知センサとしてのカセット検知センサ1
22により紙幣収容カセット36が検知され、紙葉類有
無センサとしての紙幣有無センサ124により紙幣有り
と検知されるとONするようになっている。
【0058】つぎに、図9の(a)〜(c)、及び図1
0の(a)〜(d)を参照して紙幣取出し供給装置38
の作用ついて説明する。まず、予め、紙幣収容カセット
36内に所定金種の紙幣4…を所定枚数セットする。
【0059】ついで、図9の(a)に示すように、この
紙幣収容カセット36をカセット装着部80に対し矢印
A方向に挿入する。この時、押付ローラ84は取出しロ
ーラ82に接触した状態にある。
【0060】紙幣収容カセット36を図中矢印A方向に
押込んでいくと、紙幣収容カセット36に取付けられた
押込プレート94の先端であるピン押圧部94Aが、回
転リング102からリンク取付軸86の軸線に対して垂
直方向に突出した第1のピン96に接触する。(図10
の(a)参照) さらに、紙幣収容カセット36を押込むと、回転リング
102からリンク取付軸86の軸線に対して平行方向に
突出した第2のピン100を介して、リンク取付軸86
から軸線に対して垂直に突出した被押圧ピン98を押
し、リンク取付軸86は時計回り方向に回動する。(図
10の(b)参照) このリンク取付軸86の回動に伴って、図9の(b)に
示すように、リンク88が引張りばね90の付勢力に抗
して一体に回転し、該リンク88に取付けられた押付ロ
ーラ84は、取出しローラ82から離間する方向(矢印
D方向)に移動すると共に、カセットロック用のフック
104が紙幣収容カセット36の上面に突設されたスト
ッパ106の方向に回動変位する。
【0061】そして、紙幣収容カセット36が定位置ま
で挿入された状態となると、リンク88と一体の支持板
110が、リンク保持機構120の可動フック112に
引掛かった状態となり、リンク88は、引張りばね90
を伸張した状態のまま保持される。これにより、押付ロ
ーラ84は取出しローラ82から離れた位置に保持され
ると共に、紙幣収容カセット36はカセット装着部80
から引き抜けないロック状態となる。
【0062】また、紙幣収容カセット36の先端でカセ
ット検知センサ122が押されてONした状態となると
共に、紙幣収容カセット36内に紙幣4…によって紙幣
有無センサ124の光軸が遮られて紙幣有無センサ12
4は紙幣有りを検知する。
【0063】一方、この時、被押圧ピン98リンク取付
軸86は、上記のようにリンク88が固定されることに
より固定状態に有るが、回転リング102は、その周面
に突設された第1のピン96が、紙幣収容カセット36
に取付けられた押込プレート94の切欠部からなるピン
逃し部94Bに対応しており、回転リング102自体は
反時計回り方向に回転可能となっている。(図10の
(c)参照) しかして、カセット検知センサ122により紙幣収容カ
セット36が検知され、紙幣有無センサ124により紙
幣有りが検知されると、図9の(c)に示すように、リ
ンク保持機構120のソレノイド116がONしてプラ
ンジャ116Aが引かれ、可動フック112が支軸11
8を回動支点として時計回り方向(矢印F方向)に回動
変位した状態となり、これによりリンク88の保持動作
が解除される。
【0064】これにより、リンク88は、引張りばね9
0の付勢力(収縮力)により反時計方向に回動し、押付
ローラ84が紙幣収容カセット36内の紙幣4…の下面
を押上げ、紙幣4…を取出しローラ82と押付ローラ8
4とで挾持した状態となる。この時、引張りばね90
は、その付勢力が紙幣4…の束を一括して搬送し得る程
度の押圧力(搬送力)が得られるように設定されてい
る。そして、取出しローラ82の矢印G方向の回転によ
り、紙幣4…を紙幣収容カセット36から矢印H方向に
取出し供給されることになる。
【0065】同時に、カセットロック用のフック104
の紙幣収容カセット36の上面に突設されがストッパ1
06に対する掛止動作が解除、紙幣収容カセット36は
引き抜くことができる状態となる。
【0066】また、カセット装着部80に挿入された紙
幣収容カセット36内に紙幣4が無いことが紙幣有無セ
ンサ124により検知された場合は、ソレノイド116
を駆動することにより、カセットロック用のフック10
4とストッパ106との掛止状態を解除し、紙幣収容カ
セット36を引き抜ける状態とする。
【0067】なお、この紙幣収容カセット36の引抜き
時においては、回転リング102の周面に突設された第
1のピン96が、押込プレート94のピン逃し部94B
の端面により蹴飛ばされ、回転リング102が時計回り
方向に回転するが、この回転方向が、回転リング102
の端面に突設された第2のピン100がリンク取付軸8
6に設けられた被押圧ピン98から離間する方向である
ため、リンク取付軸86に何等影響を与えることがな
い。(図10の(d)参照) また、次に、紙幣を供給する場合には、紙幣収容カセッ
ト36をカセット装着部80から引き抜いた後、上述の
図9の(a)〜(c)の動作を繰り返せば良い。
【0068】以上説明したように、この実施例にあって
は、紙幣収容カセット36の押込みという一動作で押付
ローラ(ピンチローラ)84のセット及び紙幣収容カセ
ット36のロックを、また、ソレノイド116の駆動
で、カセットロック解除及び紙幣4…の取出しの2機能
を達成するものとなっている。
【0069】また、紙幣収容カセット36内の紙幣4…
を取出しローラ82に押付けるための押付ローラ84を
変位させるための作動源と、紙幣収容カセット36のロ
ック動作を解除するための作動源とを1つのソレノイド
116で兼用するため、構成の簡素化が図れ、省スペー
ス化、低コスト化が可能となる。
【0070】また、搬送力を得るための押付ローラ84
の押付け力は、押付ローラ84を変位させるためのソレ
ノイド116により直接的に得るのではなく、ばね部材
である引張りばね90の付勢力で押付けるようにしたか
ら、小型のソレノイド116でも、大きな搬送力を得ら
れ、これによって、より省スペース化、低コスト化が可
能となると共に紙幣4…の束を取出す場合でも安定した
取出し供給動作が得られる。
【0071】また、カセット検知センサ122および紙
葉類有無センサ124を設け、これらセンサ122,1
24の検知動作に伴ってソレノイド116を動作させる
ようにしたから、動作制御が容易かつ確実になる。
【0072】さらに、紙幣収容カセット36がカセット
装着部80に挿入される際にリンク88を引張りばね9
0の付勢力に抗して押付ローラ84を取出しローラ82
から離す方向に回動変位させると共に、紙幣収容カセッ
ト36のカセット装着部80への挿入が完了した位置で
前記リンク88を引張りばね90の付勢力で押付ローラ
84が取出しローラ82に接する方向に回動変位させる
リンク変位機構92を備えているから、紙幣収容カセッ
ト36の挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入
不良を未然に防ぐことができる。
【0073】また、前記リンク変位機構92が、紙幣収
容カセット36に設けられピン押圧部94Aとピン逃し
部94Bを備えた押込プレート94と、リンク取付軸8
6に回転可能、かつ周面に押込プレート94のピン押圧
部94Aと当接し得る第1のピン96および端面にリン
ク取付軸86に設けられた被押圧ピン98と当接する第
2のピン100を有し、押込プレート94の直線運動を
リンク取付軸86の回動運動に変換してリンク88を回
動変位する回転リング102とを具備してなる構成とし
たから、簡単な構成で有りながら確実な動作状態が得ら
れるものである。
【0074】なお、本発明は上記一実施例に限るもので
なく、例えば、リンク88を常時所定方向に付勢する付
勢手段としてのばね部材を、引張りばね90で構成した
が、リンク88に対する作用付与方向を逆にすれば圧縮
ばねの使用が可能となる。
【0075】また、本発明の紙葉類の取出し供給装置を
紙幣処理装置の紙幣補充部に適用した場合について説明
したが、これに限らず、要は、複数枚の紙葉類を重ねて
収容可能であり、かつ収容手段装着部に対して挿脱可能
な紙葉類収容手段から前記紙葉類を取出して供給するよ
うなものであれば、他の装置に適用可能なことは勿論で
ある。その他、本発明の要旨を変えない範囲で種々変形
実施可能なことは勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにしたか
ら、次のような効果を奏する。請求項1記載の紙葉類の
取出し供給装置によれば、紙葉類収容手段内の紙葉類を
取出し手段に押付けるための押付手段を変位させるため
の作動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するた
めの作動源とを兼用するため、構成の簡素化が図れ、省
スペース化、低コスト化が可能となる。
【0077】また、搬送力を得るための押付手段の押付
け力は、押付手段を変位させるための作動源により直接
的に得るのではなく、付勢手段の付勢力で押付けるよう
にしたから、小型の作動源でも、大きな搬送力を得ら
れ、これによって、より省スペース化、低コスト化が可
能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも安定した取
出し供給動作が得られる。
【0078】さらに、紙葉類収容手段が収容手段装着部
に挿入される際に支持手段を付勢手段の付勢力に抗して
押付手段を取出し手段から離す方向に回動変位させると
共に、紙葉類収容手段の収容手段装着部への挿入が完了
した位置で支持手段を付勢手段の付勢力で押付手段が取
出し手段に接する方向に回動変位させる変位手段を備え
ているから、紙葉類収容カセットの挿入完了状態を感覚
的に知ることができ、挿入不良を未然に防ぐことができ
る。
【0079】また、請求項2記載の紙葉類の取出し供給
装置によれば、紙葉類収容手段内の紙葉類を取出し手段
に押付けるための押付手段を変位させるための作動源
と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するための作動
源とを兼用するため、構成の簡素化が図れ、省スペース
化、低コスト化が可能となる。
【0080】また、搬送力を得るための押付手段の押付
け力は、押付手段を変位させるための作動源により直接
的に得るのではなく、付勢手段の付勢力で押付けるよう
にしたから、小型の作動源でも、大きな搬送力を得ら
れ、これによって、より省スペース化、低コスト化が可
能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも安定した取
出し供給動作が得られる。
【0081】さらに、紙葉類収容手段が収容手段装着部
に挿入される際に支持手段を付勢手段の付勢力に抗して
押付手段を取出し手段から離す方向に回動変位させると
共に、紙葉類収容手段の収容手段装着部への挿入が完了
した位置で支持手段を付勢手段の付勢力で押付手段が取
出し手段に接する方向に回動変位させる変位手段を備え
ているから、紙葉類収容カセットの挿入完了状態を感覚
的に知ることができ、挿入不良を未然に防ぐことができ
る。
【0082】また、請求項3記載の紙葉類の取出し供給
装置によれば、紙葉類収容カセット内の紙葉類を取出し
ローラに押付けるための押付ローラを変位させるための
作動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するため
の作動源とを1つのソレノイドで兼用するため、構成の
簡素化が図れ、省スペース化、低コスト化が可能とな
る。
【0083】また、搬送力を得るための押付ローラの押
付け力は、押付ローラを変位させるためのソレノイドに
より直接的に得るのではなく、ばね部材の付勢力で押付
けるようにしたから、小型のソレノイドでも、大きな搬
送力を得られ、これによって、より省スペース化、低コ
スト化が可能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも
安定した取出し供給動作が得られる。
【0084】さらに、紙葉類収容カセットがカセット装
着部に挿入される際にリンクをばね部材の付勢力に抗し
て押付ローラを取出しローラから離す方向に回動変位さ
せると共に、紙葉類収容カセットのカセット装着部への
挿入が完了した位置で前記リンクをばね部材の付勢力で
押付ローラが取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構を備えているから、紙葉類収容カセッ
トの挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入不良
を未然に防ぐことができる。
【0085】また、請求項4記載の紙葉類の取出し供給
装置によれば、紙葉類収容カセット内の紙葉類を取出し
ローラに押付けるための押付ローラを変位させるための
作動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するため
の作動源とを1つのソレノイドで兼用するため、構成の
簡素化が図れ、省スペース化、低コスト化が可能とな
る。
【0086】また、搬送力を得るための押付ローラの押
付け力は、押付ローラを変位させるためのソレノイドに
より直接的に得るのではなく、ばね部材の付勢力で押付
けるようにしたから、小型のソレノイドでも、大きな搬
送力を得られ、これによって、より省スペース化、低コ
スト化が可能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも
安定した取出し供給動作が得られる。
【0087】さらに、紙葉類収容カセットがカセット装
着部に挿入される際にリンクをばね部材の付勢力に抗し
て押付ローラを取出しローラから離す方向に回動変位さ
せると共に、紙葉類収容カセットのカセット装着部への
挿入が完了した位置で前記リンクをばね部材の付勢力で
押付ローラが取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構を備えているから、紙葉類収容カセッ
トの挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入不良
を未然に防ぐことができる。
【0088】また、カセット検知センサおよび紙葉類有
無センサを設け、これらセンサの検知動作に伴ってソレ
ノイドを動作させるようにしたから、動作制御が容易か
つ確実になる。
【0089】また、請求項5記載の紙葉類の取出し供給
装置によれば、紙葉類収容カセット内の紙葉類を取出し
ローラに押付けるための押付ローラを変位させるための
作動源と、紙葉類収容手段のロック動作を解除するため
の作動源とを1つのソレノイドで兼用するため、構成の
簡素化が図れ、省スペース化、低コスト化が可能とな
る。
【0090】また、搬送力を得るための押付ローラの押
付け力は、押付ローラを変位させるためのソレノイドに
より直接的に得るのではなく、ばね部材の付勢力で押付
けるようにしたから、小型のソレノイドでも、大きな搬
送力を得られ、これによって、より省スペース化、低コ
スト化が可能となると共に紙葉類の束を取出す場合でも
安定した取出し供給動作が得られる。
【0091】さらに、紙葉類収容カセットがカセット装
着部に挿入される際にリンクをばね部材の付勢力に抗し
て押付ローラを取出しローラから離す方向に回動変位さ
せると共に、紙葉類収容カセットのカセット装着部への
挿入が完了した位置で前記リンクをばね部材の付勢力で
押付ローラが取出しローラに接する方向に回動変位させ
るリンク変位機構を備えているから、紙葉類収容カセッ
トの挿入完了状態を感覚的に知ることができ、挿入不良
を未然に防ぐことができる。
【0092】また、前記リンク変位機構が、紙葉類収容
カセットに設けられピン押圧部とピン逃し部を備えた押
込プレートと、リンク取付軸に回転可能、かつ周面に押
込プレートのピン押圧部と当接し得る第1のピンおよび
端面にリンク取付軸に設けられた被押圧ピンと当接する
第2のピンを有し、押込プレートの直線運動をリンク取
付軸の回動運動に変換してリンクを回動変位する回転リ
ングとを具備してなる構成としたから、簡単な構成で有
りながら確実な動作状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類の取出し供給装置を適用した紙
幣処理装置が組込まれた券売機の概略的側面図。
【図2】図1に示す券売機の一部省略した正面図。
【図3】本発明の紙葉類の取出し供給装置の一実施例を
適用した紙幣処理装置の構成を示す概略的側断面図。
【図4】図3に示す紙幣処理装置の動作状態を示す説明
図。
【図5】図3に示す紙幣処理装置の異なる動作状態を示
す説明図。
【図6】本発明の紙葉類の取出し供給装置の一実施例を
示す概略的側面図。
【図7】同実施例の要部であるリンク変位機構の構成を
示す正面及び側面図。
【図8】同実施例の要部であるリンク変位機構の構成を
示す平面図。
【図9】同実施例の取出し供給装置の動作状態を示す説
明図。
【図10】同実施例のリンク変位機構の動作状態を示す
説明図。
【図11】従来の紙葉類の取出し供給装置を示す概略的
側面図。
【符号の説明】
4…紙幣(紙葉類)、36…紙幣収容カセット(紙葉類
収容手段,紙葉類収容カセット)、38…紙幣取出し供
給装置(紙葉類の取出し供給装置)、80…カセット装
着部(収容手段装着部)、82…取出しローラ(取出し
手段)、84…押付ローラ(押付手段)、86…リンク
取付軸、88…リンク(支持手段)、90…引張りばね
(付勢手段,ばね部材)、92…リンク変位機構(変位
手段)、94A…ピン押圧部、94B…ピン逃し部、9
4…押込プレート、96…第1のピン、98…被押圧ピ
ン、100…第2のピン、102…回転リング、104
…フック(掛止部材)、106…ストッパ(被掛止部
材)、108…カセット抜止め機構(抜止め手段)、1
10…支持板(被掛止部材)、112…可動フック(掛
止部材)、116…ソレノイド(作動源)、120…リ
ンク保持機構(保持手段)、122…カセット検知セン
サ(収容手段検知センサ)、124…紙幣有無センサ
(紙葉類有無センサ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07D 9/00 416 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の紙葉類を重ねて収容可能であり、
    かつ収容手段装着部に対して挿脱可能な紙葉類収容手段
    から前記紙葉類を取出して供給するようにした紙葉類の
    取出し供給装置であって、 前記収容手段装着部に挿入された前記紙葉類収容手段内
    の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出し手段
    と、 前記収容手段装着部に挿入された前記紙葉類収容手段内
    の紙葉類の他面と接する状態に設けられ前記紙葉類を取
    出し手段に押付けるための押付手段と、 この押付手段を支持すると共に前記押付手段が前記取出
    し手段に対して接離する方向に回動可能な支持手段と、 この支持手段に連結され該支持手段を、前記押付手段が
    前記取出し手段に対して接する方向に常時付勢する付勢
    手段と、 前記紙葉類収容手段が前記収容手段装着部に挿入される
    際に前記支持手段を前記付勢手段の付勢力に抗して前記
    押付手段を前記取出し手段から離す方向に回動変位させ
    ると共に、前記紙葉類収容手段の前記収容手段装着部へ
    の挿入が完了した位置で前記支持手段を前記付勢手段の
    付勢力で前記押付手段が前記取出し手段に接する方向に
    回動変位させる変位手段と、 この変位手段により変位する前記支持手段に取付けら
    れ、前記紙葉類収容手段が前記収容手段装着部に挿入さ
    れる際に前記紙葉類収容手段に設けられた被掛止部材か
    ら離間し、前記紙葉類収容手段の前記収容手段装着部へ
    の挿入が完了した位置で前記被掛止部材に掛止して前記
    紙葉類収容手段の挿入方向とは逆の方向の動きを阻止す
    る掛止部材を有する抜止め手段と、 前記変位手段により前記押付手段が前記取出し手段から
    離れる方向に回動変位された状態、かつ前記掛止部材が
    前記被掛止部材に掛止した状態において前記支持手段に
    設けられた被掛止部材に掛止して前記支持手段の動きを
    前記付勢手段の付勢力に抗して阻止する掛止部材および
    この掛止部材の掛止動作を解除するための作動源を有す
    る保持手段と、を具備してなることを特徴とする紙葉類
    の取出し供給装置。
  2. 【請求項2】複数枚の紙葉類を重ねて収容可能であり、
    かつカセット装着部に対して挿脱可能な紙葉類収容カセ
    ットから前記紙葉類を取出して供給するようにした紙葉
    類の取出し供給装置であって、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出し手
    段と、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の他面と接する状態に設けられ前記紙葉類
    を取出し手段に押付けるための押付手段と、 この押付手段を支持すると共に前記押付手段が前記取出
    し手段に対して接離する方向に回動可能な支持手段と、 この支持手段に連結され該支持手段を、前記押付手段が
    前記取出し手段に対して接する方向に常時付勢する付勢
    手段と、 前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入さ
    れる際に前記支持手段を前記付勢手段の付勢力に抗して
    前記押付手段を前記取出し手段から離す方向に回動変位
    させると共に、前記紙葉類収容カセットの前記カセット
    装着部への挿入が完了した位置で前記支持手段を前記付
    勢手段の付勢力で前記押付手段が前記取出し手段に接す
    る方向に回動変位させる変位手段と、 この変位手段により変位する前記支持手段に取付けら
    れ、前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿
    入される際に前記紙葉類収容カセットに設けられた被掛
    止部材から離間し、前記紙葉類収容カセットの前記カセ
    ット装着部への挿入が完了した位置で前記被掛止部材に
    掛止して前記紙葉類収容カセットの挿入方向とは逆の方
    向の動きを阻止する掛止部材を有する抜止め手段と、 前記変位手段により前記押付手段が前記取出し手段から
    離れる方向に回動変位された状態、かつ前記掛止部材が
    前記被掛止部材に掛止した状態において前記支持手段に
    設けられた被掛止部材に掛止して前記支持手段の動きを
    前記付勢手段の付勢力に抗して阻止する掛止部材および
    この掛止部材の掛止動作を解除するための作動源を有す
    る保持手段と、を具備してなることを特徴とする紙葉類
    の取出し供給装置。
  3. 【請求項3】複数枚の紙葉類を重ねて収容可能であり、
    かつカセット装着部に対して挿脱可能な紙葉類収容カセ
    ットから前記紙葉類を取出して供給するようにした紙葉
    類の取出し供給装置であって、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出しロ
    ーラと、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の他面と接する状態に設けられ前記紙葉類
    を取出しローラに押付けるための押付ローラと、 この押付ローラを支持すると共に前記押付ローラが前記
    取出しローラに対して接離する方向に回動可能なリンク
    と、 このリンクに連結され該リンクを、前記押付ローラが前
    記取出しローラに対して接する方向に常時付勢するばね
    部材と、 前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入さ
    れる際に前記リンクを前記ばね部材の付勢力に抗して前
    記押付ローラを前記取出しローラから離す方向に回動変
    位させると共に、前記紙葉類収容カセットの前記カセッ
    ト装着部への挿入が完了した位置で前記リンクを前記ば
    ね部材の付勢力で前記押付ローラが前記取出しローラに
    接する方向に回動変位させるリンク変位機構と、 このリンク変位機構により変位する前記リンクに取付け
    られ、前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に
    挿入される際に前記紙葉類収容カセットに設けられたス
    トッパから離間し、前記紙葉類収容カセットの前記カセ
    ット装着部への挿入が完了した位置で前記ストッパに掛
    止して前記紙葉類収容カセットの挿入方向とは逆の方向
    の動きを阻止するフックを有するカセット抜止め機構
    と、 前記リンク変位機構により前記押付ローラが前記取出し
    ローラから離れる方向に回動変位された状態、かつ前記
    フックが前記ストッパに掛止した状態において前記リン
    クに設けられた被掛止部材に掛止して前記リンクの動き
    を前記ばね部材の付勢力に抗して阻止する可動フックお
    よびこの可動フックを回動変位させて掛止動作を解除す
    るためのソレノイドを有するリンク保持機構と、を具備
    してなることを特徴とする紙葉類の取出し供給装置。
  4. 【請求項4】複数枚の紙葉類を重ねて収容可能であり、
    かつカセット装着部に対して挿脱可能な紙葉類収容カセ
    ットから前記紙葉類を取出して供給するようにした紙葉
    類の取出し供給装置であって、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出しロ
    ーラと、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の他面と接する状態に設けられ前記紙葉類
    を取出しローラに押付けるための押付ローラと、 この押付ローラを支持すると共に前記押付ローラが前記
    取出しローラに対して接離する方向に回動可能なリンク
    と、 このリンクに連結され該リンクを、前記押付ローラが前
    記取出しローラに対して接する方向に常時付勢するばね
    部材と、 前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に装着さ
    れたことを検知するカセット検知センサと、 前記紙葉類収容カセット内の紙葉類の有無を検知する紙
    葉類有無センサと、 前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入さ
    れる際に前記リンクを前記ばね部材の付勢力に抗して前
    記押付ローラを前記取出しローラから離す方向に回動変
    位させると共に、前記紙葉類収容カセットの前記カセッ
    ト装着部への挿入が完了した位置で前記リンクを前記ば
    ね部材の付勢力で前記押付ローラが前記取出しローラに
    接する方向に回動変位させるリンク変位機構と、 このリンク変位機構により変位する前記リンクに取付け
    られ、前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に
    挿入される際に前記紙葉類収容カセットに設けられたス
    トッパから離間し、前記紙葉類収容カセットの前記カセ
    ット装着部への挿入が完了した位置で前記ストッパに掛
    止して前記紙葉類収容カセットの挿入方向とは逆の方向
    の動きを阻止するフックを有するカセット抜止め機構
    と、 前記リンク変位機構により前記押付ローラが前記取出し
    ローラから離れる方向に回動変位された状態、かつ前記
    フックが前記ストッパに掛止した状態において前記リン
    クに設けられた被掛止部材に掛止して前記リンクの動き
    を前記ばね部材の付勢力に抗して阻止する可動フックお
    よびこの可動フックを回動変位させて掛止動作を解除す
    るためのソレノイドを有すると共に、前記カセット検知
    センサにより前記紙葉類収容カセットが検知され、前記
    紙葉類有無センサにより紙葉類有りと検知されると前記
    ソレノイドを動作させるリンク保持機構と、を具備して
    なることを特徴とする紙葉類の取出し供給装置。
  5. 【請求項5】複数枚の紙葉類を重ねて収容可能であり、
    かつカセット装着部に対して挿脱可能な紙葉類収容カセ
    ットから前記紙葉類を取出して供給するようにした紙葉
    類の取出し供給装置であって、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の一面と接する状態に設けられた取出しロ
    ーラと、 前記カセット装着部に挿入された前記紙葉類収容カセッ
    ト内の紙葉類の他面と接する状態に設けられ前記紙葉類
    を取出しローラに押付けるための押付ローラと、 この押付ローラを支持すると共にリンク取付け軸を回動
    中心として前記押付ローラが前記取出しローラに対して
    接離する方向に回動可能なリンクと、 このリンクに連結され該リンクを、前記押付ローラが前
    記取出しローラに対して接する方向に常時付勢するばね
    部材と、 前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に挿入さ
    れる際に前記リンクを前記ばね部材の付勢力に抗して前
    記押付ローラを前記取出しローラから離す方向に回動変
    位させると共に、前記紙葉類収容カセットの前記カセッ
    ト装着部への挿入が完了した位置で前記リンクを前記ば
    ね部材の付勢力で前記押付ローラが前記取出しローラに
    接する方向に回動変位させるリンク変位機構と、 このリンク変位機構により変位する前記リンクに取付け
    られ、前記紙葉類収容カセットが前記カセット装着部に
    挿入される際に前記紙葉類収容カセットに設けられたス
    トッパから離間し、前記紙葉類収容カセットの前記カセ
    ット装着部への挿入が完了した位置で前記ストッパに掛
    止して前記紙葉類収容カセットの挿入方向とは逆の方向
    の動きを阻止するフックを有するカセット抜止め機構
    と、 前記リンク変位機構により前記押付ローラが前記取出し
    ローラから離れる方向に回動変位された状態、かつ前記
    フックが前記ストッパに掛止した状態において前記リン
    クに設けられた被掛止部材に掛止して前記リンクの動き
    を前記ばね部材の付勢力に抗して阻止する可動フックお
    よびこの可動フックを回動変位させて掛止動作を解除す
    るためのソレノイドを有するリンク保持機構と、 を備え、 前記リンク変位機構が、 前記紙葉類収容カセットに設けられピン押圧部とピン逃
    し部を備えた押込プレートと、 前記リンク取付軸に回転可能、かつ周面に前記押込プレ
    ートの前記ピン押圧部と当接し得る第1のピンおよび端
    面に前記リンク取付軸に設けられた被押圧ピンと当接す
    る第2のピンを有し、前記押込プレートの直線運動を前
    記リンク取付軸の回動運動に変換してリンクを回動変位
    する回転リングと、を具備してなることを特徴とする紙
    葉類の取出し供給装置。
JP6276275A 1994-11-10 1994-11-10 紙葉類の取出し供給装置 Pending JPH08133501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11283077A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 紙幣回収払出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11283077A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 紙幣回収払出装置

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