JPH058681U - 紙幣入出金機 - Google Patents

紙幣入出金機

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JPH058681U
JPH058681U JP6075491U JP6075491U JPH058681U JP H058681 U JPH058681 U JP H058681U JP 6075491 U JP6075491 U JP 6075491U JP 6075491 U JP6075491 U JP 6075491U JP H058681 U JPH058681 U JP H058681U
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JP
Japan
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unit
depositing
dispensing
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JP6075491U
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English (en)
Inventor
欽弥 前川
敏広 中野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャム紙幣の除去等の作業に伴って、紙幣入
出金機(CCAD)から引き出した下部ユニットの入出
金ユニットを、ロック動作を行わなくとも、CCADの
収納部との間で的確な位置関係を確保して収納して、ジ
ャム紙幣の発生および、ロック不良による動作不可等の
装置障害を防止する。 【構成】 紙幣収納ユニット22を下方に、開放可能と
した入出金ユニット29を上部に備えてなる下部ユニッ
ト2を、天井面44aを有する収納部44内に引き出し
可能に収納したCCAD1において、前記入出金ユニッ
ト29の上面あるいは収納部44の天井面44aのうち
の少なくとも一方に、該入出金ユニット29を開放した
ままの状態で下部ユニット2を収納部44内へと押し込
んだ時に、対向面と当接して入出金ユニット29を下方
へと回動させるガイド部45と、さらに、前記下部ユニ
ット2全体が収納部44内に収納された時に、対向面と
当接することで押圧して入出金ユニット29を紙幣収納
ユニット22側へと押圧する押圧手段46を付勢手段4
7を介して突設することとした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は銀行等の金融機関に設置され、紙幣や硬貨等の現金の入出金取引を行 う現金自動取引装置に関するもので、特に紙幣の入出金取引を取り扱う紙幣入出 金装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の紙幣入出金機の内部構造を示す概略側面図、図4は紙幣入出金機 から下部ユニットを引き出した状態を示す斜視図である。 図3及び図4において、1は紙幣入出金機(以下CCADと言う)であり、ご く一般的に銀行などに設置されている現金自動取引装置内に装備されていて、現 金として千円券や万円券等の紙幣を取り扱って入金や出金等の取引処置を行うも のである。 2はこのCCAD1の下部に設けられた下部ユニットであり、CCAD1から 独立して分離可能な構造となっていて、図4に示すように両側面に設けたレール 3により手前側に引き出すことができ、この引き出した状態で保守点検作業やジ ャム紙幣の除去等を行えるようになっている。 まず、ここで前記下部ユニット2も含めたCCAD1内部の概略構造を、図3 に基づいて説明する。
【0003】 8はCCAD1の前面上部に設けられ、顧客が紙幣を投入したり、顧客に対す る紙幣の返却及び出金を行う接客部、9はこの接客部8の左下側に配置された鑑 別部で、CCAD1にて取り扱う紙幣の真偽、金種、正損及び表裏の鑑別、そし て二重走行や斜行等の異常走行の有無を検出する。10はこの鑑別部9の上方に 配置された表裏取り揃え機構であり、該鑑別部9にて裏面と鑑別された紙幣の表 裏を反転して表面に揃える。
【0004】 11は装置の背面側に着脱自在に設けられた一括収納庫(以下一括カセットと いう)で、全金種の紙幣を一括して収納し、前期下部ユニット2内の紙幣収納庫 への装填,補充、及び回収を、全て一括して処理するようになっている。 この一括カセット11は、内部に一括して収納された紙幣を一枚づつ繰り出す 紙幣繰り出し口12を上端部に有し、下部には前記下部ユニット2から繰り出さ れたり、接客口8に投入されて鑑別部9に送られ、ここで真券でかつ正券である と鑑別された紙幣を取り込む紙幣取り込み口13と、前記鑑別部9において異常 走行等が検出された紙幣を取り込むリジェクト紙幣取り込み口14とを備えてい る。そして、前記紙幣取り込み口13から一括収納カセット11内に取り込まれ た紙幣は一括紙幣収納部15内に設けられたクランプレバ16を介してステージ 17上に集積されて収納され、またリジェクト紙幣取り込み口14から取り込ま れたリジェクト紙幣はリジェクト紙幣収納部18内に収納されるようになってい る。
【0005】 19は前記一括カセット11の直下に配置されたリジェクトカセットであり、 出金取引時に顧客が取り忘れた紙幣や、入金処理時に鑑別部9により入金可能な 真券であるが出金用として再利用するには不敵な損券と鑑別された損券紙幣、及 び還流対象外の五千円紙幣、そして出金処理時に異常走行が検知された出金リジ ェクト紙幣を収納するようになっている。
【0006】 22は下部ユニット2内のほぼ底部に設けられた複数の金種別収納庫(以下金 種別カセットという)23,24,25からなる紙幣収納ユニットであり、顧客 との取引に用いる出金用の各紙幣を金種別カセット23,24,25毎に堆積し て収納するものであり、例えば23は千円券を収納する千円券カセット、24や 25は万円券を収納する万円券カセットとしている。 そして、これら各金種別カセット23,24,25内には、上下動可能なステ ージ26,27,28が各々備えられていて、それぞれ紙幣を堆積して収納して いる。
【0007】 29はこれら各金種別カセット23,24,25の上方に配置された入出金ユ ニットであり、該金種別カセット23,24,25の直上に配置された金種別一 時保留板30,31,32と、前記鑑別部9を経て送られてきた紙幣を取り込ん で各金種別一時保留板30,31,32上に集積させる金種別紙幣集積部33, 34,35と、前記金種別カセット23,24,25内の各ステージ26,27 ,28もしくは金種別一時保留板30,31,32上に 堆積された紙幣を最上 部より1枚づつ分離して取り出す金種別紙幣分離機構36,37,38等を備え ており、さらに図示していないが紙幣のエンドやニアエンド、及びフル等を検出 するために一対の受発光素子から成る複数対の検出手段を有している。 また、39は前記接客部8、表裏取り揃え機構10、鑑別部9、リジェクトカ セット19及び入出金ユニット29間を結んで紙幣を搬送する搬送路、40a〜 40jはこの搬送路39上を搬送されてきた紙幣の搬送方向を切り換える切り換 えブレードである。
【0008】 ここで、上記構造によるCCAD1の紙幣処理動作を入金取引を一例にとって 説明する。 まず、顧客が紙幣を接客部8に投入すると、紙幣は接客部8から鑑別部9へと 送られ、鑑別部9において真偽,正損,金種等の鑑別がなされる。ここで偽券と 鑑別されたものは搬送路39を再び接客部8に戻されて顧客に返却され、また真 券であるが出金用としては不適な損券と鑑別された場合は、一括カセット11直 下のリジェクトカセット19へと搬送路39を搬送され収納される。そして、真 券であり出金用にも適する正券と鑑別された場合は、入出金ユニット29の金種 別一時保留板30,31,32上に各金種ごとに集積された後、紙幣収納ユニッ ト22の金種別カセット23,24,25内にそれぞれ収納される。
【0009】 なお、一括カセット11からの紙幣の装填、補充及び回収動作はすでに周知の 技術であるのでここでの説明は省略するが、やはり前記入金動作とほぼ同様にし て鑑別部9にて種々の鑑別が行なわれ、該鑑別部9の鑑別結果により複数の切り 換えブレード40により所定の搬送方向に導かれて搬送路39を搬送され、該当 する収納部、例えば金種別カセット23,24,25や一括カセット11あるい はリジェクトカセット19内へと収納されるものである。 そして、このような紙幣搬送中、つまり顧客による取引処理中及び紙幣の装填 ,補充あるいは回収等の各動作時に何らかの要因、たとえば重送や紙幣が折れ曲 がっていたりすること等により、下部ユニット2にてジャム紙幣が発生したよう な場合は、図4に示すように下部ユニット2をCCAD1から引き出して、除去 作業を行うようになっており、次に図5を用いて従来のジャム紙幣の除去作業を 説明する。
【0010】 図5は従来の除去作業時を示す下部ユニットの斜視図であり、この図に見られ るように下部ユニット2はジャム紙幣の除去を行うために、上方に配置された入 出金ユニット29を背面側下端を支点Aとして回動することにより上方に開放す ることができるようになっており、この入出金ユニット29を開放することによ り図3に示した金種別一時保留部30〜32や金種別紙幣集積部33〜35を露 出させて、係員が直接内部に手を挿入してジャム紙幣を除去できるようにしてい る。 図5において、41a,41bは下部ユニット2の両側面に伸縮可能に設けら れたスプリングであり、一端を下部ユニット2の下方に位置する紙幣収納ユニッ ト22の側面の下端部に、他端を入出金ユニット29の側面ほほぼ中央に固定し ており、入出金ユニット29が開放されると伸長して開放した状態に保持すると 共に、入出金ユニット29を閉じると収縮する。
【0011】 42a,42bは入出金ユニット29の前面側両角部に設けられたロック部、 43a,43bはこのロック部42a,42bに対応するように紙幣収納ユニッ ト22の全面に設けられたロック受け部であり、両者を対応させて係止すること により、不用意に入出金ユニット29が開放したりしないように確実に該入出金 ユニット29を紙幣収納ユニット22上に閉じた状態にロックするものである。 そして、入出金ユニット29を確実に閉じた状態にロックすることは、CCAD 1に入出金ユニット29を収納した時、この入出金ユニット29を収納している 収納部44の天井面44aと、入出金ユニット29の上面とがぶつかったりしな いよう適当な位置関係を確保したり、あるいは装置の取引動作時の振動、また前 記スプリング41a,41bの付勢力による入出金ユニット29の浮き上がりを 防止するためである。
【0012】 従って、上記構成による下部ユニット2にてジャム紙幣が発生した場合は、ま ず下部ユニット2を両側面に設けられたレール3を介してCCAD1から図4に 示すように手前側に引き出し、下部ユニット2の正面に設けられたロック部42 a,42bとロック受け部43a,43bとのロック手段を解除する。 これにより入出金ユニット29の開放が可能となるので、入出金ユニット29 を支点Aを中心として上方に回動させて開放すると、入出金ユニット29の金種 別一時保留部30〜32、金種別集積部33〜35が露出されるので、係員はこ こに直接手を挿入し、ジャム紙幣を取り除く。
【0013】 ジャム紙幣の除去後は、上方に持ち上げていた入出金ユニット29を押し下げ て閉じ、ロック部42a,42bとロック受け部43a,43bとを係止して入 出金ユニット29を紙幣収納ユニット22にロックして下部ユニット2とし、こ れを前記引き出し時と逆方向へと押し込むことによりCCAD1の収納部44へ と収納すると、除去作業は終了する。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術においては、ジャム紙幣を除去した後に、再 び下部ユニットをCCAD内に戻す場合、入出金ユニットは不用意に開放したり してしまうことがないように、また、CCAD側の収納部との所定の位置関係を 的確に確保するために下部ユニットの入出金ユニットは確実に紙幣収納ユニット にロックする必要がある。また、前記ロック作業は、除去作業を開始する場合に おいても必要であり、つまり、ロック解除動作を行わなければ、入出金ユニット を開放することができないので、入出金ユニットの開放動作は、作業者にとって 煩わしいものとなっていた。
【0015】 さらに、このロックを掛け忘れたり、確実にロックされていなかったりした場 合は、紙幣収納ユニットから入出金ユニットが浮き上がってしまい、下部ユニッ トを収納する収納側、つまりCCADの収納部の天井面と入出金ユニットの上面 とが的確な位置関係を保持することができなくなってしまい、その結果、ジャム 紙幣の発生を招いたり、正しく下部ユニットがCCADにセットされないことで CCADが動作できなくなってしまい、障害を招く要因となっていた。
【0016】 本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ジャム除去作 業に伴って、下部ユニットをCCADから引き出して入出金ユニットの開閉動作 を行った場合、ロック解除およびロック動作を行わなくとも、CCADの収納部 との的確な位置関係を確保して入出金ユニットを確実に紙幣収納ユニットにロッ クできるようにして、ジャム紙幣の発生を防止し、ロック不良による動作不可等 の装置障害のない信頼性ある紙幣入出金機を提供することを目的とするものであ る。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため本考案は、多数枚の紙幣を収納する複数の紙幣収 納庫を備えた紙幣収納ユニットを下方に、この紙幣収納ユニットへと紙幣を収納 したりあるいは紙幣を繰り出して搬送する入出金ユニットを、一端を支点として 開閉可能に前記複数個の紙幣収納庫の上部に支持して成る下部ユニットを、天井 面を有する収納部内に引き出し可能に収納した紙幣入出金機において、まず、前 記入出金ユニットの上面あるいは前記収納部の天井面のうちの少なくとも一方に 、入出金ユニットを開放したままの状態で前記下部ユニットを収納部内へと押し 込んだ時に、対向面と当接して入出金ユニットを下方へと回動させるガイド部を 設ける。 さらに、前記入出金ユニットの上面、あるいは収納部の天井面のうちの少なく とも一方に、前記下部ユニット全体を収納部内に収納した時に、対向面と当接す ることで押圧し、入出金ユニットを下部ユニット側へと押圧する押圧手段を付勢 手段を介して突設することとしたものである。
【0018】
【作用】
上述した構成によれば、下部ユニット内においてジャム紙幣等が発生してこれ を除去するような場合は、まずCCADの収納部から下部ユニットを手前側に引 き出し、入出金ユニットを上方に回動させて紙幣収納ユニット上面を開放する。 この時、入出金ユニットと紙幣収納ユニットとはロックされていないので、入出 金ユニットの開放動作を容易に行うことができる。 ジャム紙幣除去等の作業が終了すると、この下部ユニットを再びCCADの収 納部内に収納するが、この場合、入出金ユニットは開放したままの状態で収納部 へと押し込んでも、入出金ユニットの上面、あるいは収納部の天井面のうちのす くなくとも一方に設けたガイド部が、対向する入出金ユニットあるいは天井面と 当接するので、このガイド部により入出金ユニットは押下されて閉じ動作が行わ れる。
【0019】 このようにして押し込んでいって下部ユニット全体が収納部内に入り込むと、 入出金ユニットの上面、あるいは収納部の天井面のうちのすくなくとも一方に突 設された押圧手段が、対向する入出金ユニットあるいは天井面と当接して押圧さ れ、付勢手段により上方に突出していた分が入出金ユニットを紙幣収納ユニット 側へと押圧することになり、入出金ユニットの上面と収納部の天井面とは、ジャ ム紙幣等の発生や、装置動作不良等を招く恐れの無い的確な間隙を確保されるこ ことになる。
【0020】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明する。 図1は下部ユニットを引き出した状態のCCADの斜視図、図2は本実施例の 作用を示す動作説明図であり、(A)は入出金ユニットが開放してる状態、(B )はCCADへの収納に伴って入出金ユニットが閉じられていく状態、(C)は CCAD内に収納され、かつ入出金ユニットも確実に閉止した状態を、それぞれ 示している。 なお、以下の説明において従来と同一の符号が付されているものについては、 従来で述べた部品とほぼ同様のものとし、その説明は省略する。
【0021】 図1及び図2において、45は入出金ユニット29の上面に突出して設けられ た突条形のガイド部であり、このガイド部45は入出金ユニット29の引き出し 方向と同じ方向に、該入出金ユニット29の上面の奥行きの長さ全体にわたって 延在するように設けられていて、入出金ユニット29を開放した状態で下部ユニ ット2をCCAD1の収納部44内に収納する時、この収納部44の天井面44 aと突き当たって、入出金ユニット29を閉じるための押圧力を受ける。 46は前記入出金ユニット29の上面の前端部に沿って複数配設されたローラ であり、このローラ46は軸を中心として回転可能に支持されていると共に、付 勢手段47により上方に付勢されていて、この付勢手段47により付勢された状 態においてローラ46の上端位置は、CCAD1の収納部44の天井面44aよ りやや高い位置となるように調整されている。
【0022】 つまり、下部ユニット2を収納部44内に収納した場合、その上面側に突出し ているローラ46の上端が、収納部44の天井面44aよりやや高い位置となっ ていることで、ローラ46上端の外周面はこの天井面44aと当接し、さらに下 部ユニット2が収納部44内へと押し込まれることによりローラ46は天井面4 4aに押圧されることになる。従って、ローラ46は付勢手段47に抗して下方 に押し下げられ、この押圧力により入出金ユニット29を紙幣収納ユニット22 側に突き当たるように押しつける。 これにより入出金ユニット29は紙幣収納ユニット22上に確実に、かつ収納 部44の天井面44aと適切な間隙を確保できる状態に閉じられる。
【0023】 次に、上述した構成による本実施例の作用を、図2を用いて説明する。 下部ユニット2内において発生したジャム紙幣を除去したり、あるいは定期的 な保守点検等を行う場合は、同図(A)に示すように、下部ユニット2をCCA D1から手前側に引き出し、入出金ユニット29を支点Aを中心として上方に開 放し、除去作業や点検作業等を行う。 所定の除去あるいは点検作業が終了すると、再びこの下部ユニット2はCCA D1内へと収納することになるが、本考案においてはこの収納動作時、開放した 入出金ユニット29は閉じなくとも良く、(A)に示すように開放した状態のま ま、下部ユニット2をCCAD1の収納部44内へと、図中矢印方向に押し込む 。
【0024】 これにより、まず入出金ユニット29の上面のガイド部45が、CCAD1の 収納部44の天井面44aに当接する。 さらに、(B)に示すように押し込むと、入出金ユニット29はガイド部45 を介して収納部44の天井面44aに押圧され、このため支点Aを中心に下方へ と回動し、紙幣収納ユニット22上に閉じるように押し下げられる。 この状態でさらに下部ユニット2を押し込み、(C)に示すように下部ユニッ ト2全体が収納部44内に入り込むまで押し込むと、入出金ユニット29の上面 に所定の高さで突出するように配設されたローラ46の上端が、収納部44の天 井面44aに突き当たり、この天井面44aに押圧される。このため、入出金ユ ニット29は下方に押し下げられ、紙幣収納ユニット22上に突き当たる。
【0025】 この時、ローラ46はその上端の高さが、収納部44の天井面44aより僅か に高い位置となるように設定されて付勢手段47により上方に付勢されているの で、ローラ46は天井面44aに押圧されると付勢手段47の付勢力に抗して押 し下げられる。そして、この押圧力による付勢手段47の反発力で入出金ユニッ ト29が紙幣収納ユニット22方向に押下され、入出金ユニット29は常に紙幣 収納ユニット22上に押圧されることになり、入出金ユニット29の上面とCC AD1の収納部44の天井面44aとは、最適な間隙を確保して収納される。
【0026】 なお、上述した実施例においては、開放した状態の入出金ユニット29を閉じ るように押圧する際の当接部となるガイド部45、および入出金ユニット29を 紙幣収納ユニット22へと押圧するためのローラ46及び付勢手段47とを、入 出金ユニット29の上面に設けることとして説明したが、これはCCAD1の収 納部44側に設けることも可能であり、CCAD1側に設ける場合は、収納部4 4の天井面44aから下方に所定の高さに突出するようにガイド部45とローラ 46を設けることで、引き出した状態から下部ユニット2が押し込まれた場合に 、この下部ユニット2の入出金ユニット29を所定の圧力で紙幣収納ユニット2 2側に押圧することができれば良い。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、複数の紙幣収納庫を備えた紙幣収納ユニ ットと、この紙幣収納ユニットへと紙幣を収納したりあるいは紙幣を繰り出して 搬送する入出金ユニットから成り、かつ前記入出金ユニットを一端を支点として 開閉可能に支持して成る下部ユニットを、天井面を有する収納部内に引き出し可 能に収納した紙幣入出金機において、前記入出金ユニットの上面あるいは前記収 納部の天井面のうちの少なくとも一方に、入出金ユニットを開放したままの状態 で前記下部ユニットを収納部内へと押し込んだ時に、対向面と当接して入出金ユ ニットを下方へと回動させるガイド部を設けると共に、前記入出金ユニットの上 面、あるいは収納部の天井面のうちの少なくとも一方に、前記下部ユニット全体 を収納部内に収納した時に、対向面と当接することで押圧し、入出金ユニットを 下部ユニット側へと押圧する押圧手段を付勢手段を介して突設することとしたも のである。
【0028】 このため、ジャム紙幣除去や点検作業のためにCCADから引き出した下部ユ ニットの入出金ユニットを開放し、作業終了後にこれを再び収納する場合に、入 出金ユニットを開放したままの状態でCCAD1内へと押し込んでも、入出金ユ ニットの上面、あるいは収納部の天井面のうちのすくなくとも一方に設けたガイ ド部により開放している入出金ユニットが押下され、収納部内へと押し込むこと で閉じ動作が行われる。そして、さらに押し込むことで、やはり入出金ユニット の上面、あるいは収納部の天井面のうちのすくなくとも一方に突設された押圧手 段が、対向面に押圧されて入出金ユニットを紙幣収納ユニット側へと押圧するこ とになる。
【0029】 従って、作業終了にあたって入出金ユニットをCCADに収納する場合、入出 金ユニットを閉じなくとも、また従来のようにロックしなくとも、確実に閉じた 状態に収納部内に収納することができ、また、作業開始時においても、入出金ユ ニットはロックされていないので、ロック解除動作は不要となる。このため、入 出金ユニットの開閉動作は容易となり、従来のように確実にロックされていなか ったり、ロックするのを忘れたりした状態でCCADの収納部内に収納された場 合に生じていたジャム紙幣や、動作不良等によるの装置障害の発生を防止するこ とができ、操作性が容易でかつ動作信頼性ある優れた紙幣入出金機を提供するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下部ユニットを引き出した状態のCCADの斜
視図である。
【図2】本実施例の作用を示す動作説明図である。
【図3】従来の紙幣入出金機の内部構造を示す概略側面
図である。
【図4】紙幣入出金機から下部ユニットを引き出した状
態を示す斜視図である。
【図5】従来の除去作業時を示す下部ユニットの斜視図
である。
【符号の説明】
1 CCAD 2 下部ユニット 3 レール 22 紙幣収納ユニット 29 入出金ユニット 44 収納部 44a 天井面 45 ガイド部 46 ローラ 47 付勢手段

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 多数枚の紙幣を収納する複数の紙幣収納
    庫を備えた紙幣収納ユニットを下方に有し、この紙幣収
    納ユニットへと紙幣を収納したりあるいは紙幣を繰り出
    して搬送する入出金ユニットを、一端を支点として開閉
    可能に前記複数個の紙幣収納庫の上部に支持して成る下
    部ユニットを、天井面を有する収納部内に引き出し可能
    に収納した紙幣入出金機において、 前記入出金ユニットの上面あるいは前記収納部の天井面
    のうちの少なくとも一方に、入出金ユニットを開放した
    ままの状態で前記下部ユニットを収納部内へと押し込ん
    だ時に、対向面と当接して入出金ユニットを下方へと回
    動させるガイド部を設けると共に、 前記入出金ユニットの上面、あるいは収納部の天井面の
    うちの少なくとも一方に、前記下部ユニット全体を収納
    部内に収納した時に、対向面と当接することで押圧し、
    入出金ユニットを下部ユニット側へと押圧する押圧手段
    を付勢手段を介して突設したことを特徴とする紙幣入出
    金機。
JP6075491U 1991-07-08 1991-07-08 紙幣入出金機 Pending JPH058681U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110069961A (ko) * 2009-12-18 2011-06-24 노틸러스효성 주식회사 지폐입출금모듈의 개방구조
JP2014209377A (ja) * 2014-07-02 2014-11-06 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙葉類取扱装置及び現金自動取引装置

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