JP3658498B2 - 車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両 - Google Patents

車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動販売機の貨幣処理ユニットに記憶された売上金額データ(貨幣データ)と回収された貨幣との精算を行なうのに好適な車載用金庫付硬貨計数機及び金庫付硬貨計数機搭載車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
清涼飲料水やたばこなどの自動販売機を管理する営業所の営業担当者(ルートセールスマン)は、異なる場所に点在するそれら自動販売機から売上金の貨幣(硬貨および紙幣を含む)を回収するにあたって、車両に補充用の商品を載せて各自動販売機の設置場所へ行き、自動販売機に商品を補充するとともに、自動販売機の貨幣処理ユニットから売上金額データ(貨幣データ)を収集し、また、貨幣を回収し、一定額の釣り銭準備金を補充した残りを持ち帰るが、その場合に、収集した売上金額データと回収された貨幣の金額とが一致(運用上は両者の誤差が例えば5%以内は一致として扱う)するかどうかの売上確認を営業所に持ち帰った後で行うのでは、金額が一致しない場合に原因の究明が難しいということから、回収先において売上金等の確認まで行なえるようにした車載用貨幣処理機が開発され、この貨幣処理機を搭載した自動車で売上金回収作業を行うことが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車載用貨幣処理機は、自動車の運転席の横に置くように構成され、一時保留硬貨の放出口に大袋(例えば4000枚硬貨量収納)を取り付けて、その大袋に硬貨を収納するよう構成されたものであったが、この貨幣処理機を搭載した自動車で売上回収等にまわる場合、自動車を人通りの多い場所等で停め、運転者が車から離れて、例えば自動販売機からの現金の回収やハンディ端末等による売上金額データの収集作業を行うときに、不用心で、作業中に大袋ごと盗まれる恐れがある。
【0004】
ところで、車載用貨幣処理機が普及していない地域では売上金の回収作業中の盗難に対処するため、自動車の荷台に金庫を固定し、1回処理毎(例えば自動販売機1台の売上金回収作業毎)の硬貨を収納する小袋を用意して、上記盗難の恐れのあるような場所では、自動販売機の硬貨放出口にこの小袋を取り付け、1回処理毎の硬貨をこの小袋に収納して、その1回処理分の硬貨が収納された小袋をその都度金庫に投入することが行われている。
【0005】
ところが、このように貨幣処理機を用いる場合、貨幣処理機は運転席の横に設置し、金庫は荷台に設置して、1回処理毎に貨幣処理機に小袋を装着し、1回処理分の硬貨が収納された小袋を貨幣処理機から取り外し、その小袋を貨幣処理機の設置場所から離れた荷台上の金庫設置場所まで運んで金庫に投入することになり、作業が煩雑となり、その煩雑な作業を作業者に強いることになる。
【0006】
そのため、車載用の貨幣処理機と金庫を同じ場所に設置して煩雑な作業をなくしたいという要求が生じた。そして、その要求に答えることができ、しかも防盗性を高めることのができる手段として、金庫に貨幣処理機を内蔵させ、その貨幣処理機を内蔵した金庫を車両に固定することが考えられた。
【0007】
しかしながら、そのように金庫に貨幣処理機を内蔵させた場合は、防盗性は確保できるが、自動販売機等から回収した硬貨を計数収納するため貨幣処理機へ投入する作業がやりにくく、貨幣処理機の操作もやりにくく、また、貨幣処理機内の硬貨通路等で硬貨の詰まりが発生した場合の硬貨の取り除き作業等、保守点検もやりにくくて、貨幣処理機の機能が大きく損なわれる。
【0008】
したがって、計数収納作業の作業性および操作性に優れ、保守点検が容易で、かつ、防盗性に優れた車載用の貨幣処理機特に硬貨計数機を得ることが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記課題を解決するための手段として、硬貨計数機と金庫とを別体のユニットとして、硬貨計数機ユニットを金庫ユニットに取り付け、金庫ユニットを車体に取り付けるようにするとともに、硬貨計数機ユニットが取り外されて金庫ユニット内の硬貨が取り出されるの防ぐ適切な手段を設けてなる車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両を提供するものである。
【0010】
すなわち、この出願の発明に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両は、硬貨を投入する硬貨投入部と、投入された硬貨を計数処理する硬貨処理部と、硬貨処理部で処理された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨一時保留部と、該硬貨一時保留部に一時保留された硬貨を放出する放出口とを有する硬貨計数機ユニットを備えるとともに、金庫用枠体部と、該金庫用枠体部の内部に取り出し可能に設けられる硬貨収納体とを有し、金庫用枠体部の上面に硬貨計数機ユニットの放出口に臨む位置に硬貨を受け入れる受入口が形成され、該受入口の下方に硬貨収納体が配置される金庫ユニットを備え、硬貨計数機ユニットと金庫ユニットとは別体で、硬貨計数機ユニットが金庫ユニットの上に第1取付手段により取り付けられ、金庫ユニットが金庫ユニット側に形成される第2取付手段と車体側に設けられる第3取付手段とにより車体に可動又は固定状態で取り付けられる車載用金庫付硬貨計数機および該金庫付硬貨計数機を搭載した車両を前提とするものである。
【0011】
そして、請求項1に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項3に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、金庫ユニットの受入口に、第1取付手段が壊されて硬貨計数機ユニットが金庫ユニットから取り外されたときに該金庫ユニット内部の硬貨の取り出しを阻止する硬貨取り出し阻止手段を設けたものである。この場合、金庫ユニットは自動車等の車体の被いの有る荷台部分等(荷台のほか、助手席等の座席、フロア等、取付場所を問わない)に強固に固定されるため取り外すことは容易でなく、強固な金庫用枠体部で被われているため打ち破ることも容易でない。また、硬貨計数機ユニットがバール等で金庫ユニットから取り外されても、金庫ユニットの受入口に設けられた硬貨取り出し阻止手段によって金庫ユニット内部の硬貨の取り出しが阻止される。そして、このように防盗性が良好でありながら、硬貨計数機ユニットと金庫ユニットとが別体であるため、金庫に貨幣処理機を内蔵させた場合のように硬貨を計数収納するため貨幣処理機へ投入する作業がやりにくいとか、貨幣処理機の操作がやりにくいとか、また、貨幣処理機内の硬貨通路等で硬貨の詰まりが発生した場合の硬貨の取り除き作業等、保守点検がやりにくいといったことがなく、計数収納作業の作業性および操作性に優れ、保守点検が容易なものとできる。
【0012】
また、請求項2に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項4に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、金庫ユニットの金庫用枠体部上面に、硬貨計数機ユニットが挿嵌状態で固定され取り外し困難となって金庫ユニット内部の硬貨の取り出しを阻止するよう硬貨計数機ユニットの下部を挿嵌させるくぼみ部を設けたものである。この場合、やはり金庫ユニットは自動車等の車体の被いの有る荷台部分等(やはり、荷台のほか、助手席等の座席、フロア等、取付場所を問わない)に強固に固定されるため取り外すことは容易でなく、強固な金庫用枠体部で被われているため打ち破ることも容易でない。そして、硬貨計数機ユニットは下部が金庫ユニットの金庫用枠体部上面のくぼみ部に挿嵌状態で固定されるため、バール等を用いても金庫ユニットから取り外すことは困難で、そのため、硬貨計数機ユニットを取り外して金庫ユニット内部の硬貨を取り出すことは阻止される。そして、このように防盗性が良好でありながら、やはり、硬貨計数機ユニットと金庫ユニットとが別体であるため、金庫に貨幣処理機を内蔵させた場合のように硬貨を計数収納するため貨幣処理機へ投入する作業がやりにくいとか、貨幣処理機の操作がやりにくいとか、また、貨幣処理機内の硬貨通路等で硬貨の詰まりが発生した場合の硬貨の取り除き作業等、保守点検がやりにくいといったことがなく、計数収納作業の作業性および操作性に優れ、保守点検が容易なものとできる。
【0013】
また、請求項5に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項6に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項1〜4に係る上記構成のものにおいて、金庫ユニットの金庫枠体部に紙幣投入口を設けるとともに、金庫枠体部の内部には紙幣投入口から投入される紙幣を収納する紙幣収納体を取り出し可能に設けたものである。この場合、硬貨だけでなく紙幣も同じ金庫ユニット内へ収納できるため、作業性が向上する。
【0014】
また、請求項7に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項8に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項1,3に係る上記構成のものにおいて、硬貨取り出し阻止手段を、硬貨計数機取り外し時に受入口を閉じるシャッタ機構としたものである。この場合、防盗性が良好で、作業性および操作性に優れ、保守点検が容易であり、特に、硬貨計数機ユニットが取り外されたときに金庫ユニットの受入口がシャッタ機構によって閉じられて金庫ユニット内の硬貨に触れることもできなくなるので、防盗性が一層高まる。
【0015】
また、請求項9に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項10に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項1,2に係る上記構成のものにおいて、硬貨取り出し阻止手段を、受入口を内部まで手を挿入できないよう狭めるシュート構造としたものである。この場合、防盗性が良好で、作業性および操作性に優れ、保守点検が容易であり、特に、受入口にシャッタ機構を設ける場合の複雑な構造に比べて簡単な構造で防盗性を確保できる。
【0016】
また、請求項11に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項12に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項1〜4に係る上記構成のものにおいて、硬貨収納体を、ガイドレールに沿って引き出し可能な引き出し枠体としたものである。この場合、硬貨収納体の取り出しが容易で、作業性が一層良好となる。
【0017】
また、請求項13に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項14に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項11,12に係る上記構成のものにおいて、硬貨収納体が、開閉式の放出口を有するとともに、該放出口に臨む位置に袋掛け金具装着部を備えてなるものである。引き出し枠体とした硬貨収納体は、硬貨を収納したまま営業所まで運び、営業所内で硬貨を大袋に詰め直すことになるが、引き出し枠体は上部が開放状態のままであるため、袋に詰め直す際に硬貨がこぼれやすい。請求項13に係る上記構成によれば、引き出し枠体に袋を装着して容易に袋詰めでき、防盗性および作業性の向上を図れる。
【0018】
また、請求項15に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項3,4に係る上記構成のものにおいて、第2取付手段を、金庫用枠体部を引き出し可能とするガイドにて構成し、第3取付手段を、第2取付手段のガイドを引き出し可能にガイドするガイドレールにて構成したものである。この場合、硬貨計数機ユニットおよび金庫ユニットを両方共引き出すことができるので、硬貨の投入および硬貨収納体の取り出しを行いやすくなる。そして、この金庫付硬貨計数機を自動車の荷台に設置し、荷台上部に棚板がある場合のような、収容高さに余裕がない場所への設置を可能とし、かつ、そのような場所での操作性および作業性を確保できる。
【0019】
また、請求項16に係る車載用金庫付硬貨計数機および請求項17に係る金庫付硬貨計数機搭載車両は、請求項1〜4に係る上記構成のものにおいて、硬貨収納体が袋であり、金庫ユニットが受入口に袋掛け金具装着部を備えてなるものである。この場合、硬貨計数機ユニットから放出される硬貨を直接袋へ収納できるので、金箱に収納したものを営業所で袋に詰めかえるような手間が不要で、作業性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1〜5は本発明の実施の形態の第1の例に係り、図1は金庫付硬貨計数機を荷台の背面から操作するよう自動車の荷台に搭載した状態で示す正面図、図2は同金庫付硬貨計数機の右側面図、図3は同金庫付硬貨計数機を搭載した自動車の荷台を背面を開いた状態で示す背面図、図4は同金庫付硬貨計数機を搭載した自動車の荷台後部を右側面を開いた状態で示す側面図、図5は同金庫付硬貨計数機を荷台の側面から操作するよう搭載した自動車を荷台側面を開いた状態で示す側面図、図6は同金庫付硬貨計数機における硬貨取り出し阻止手段をシャッタ開放状態で示す上面図(a)および側面図(b)、図7は同金庫付硬貨計数機における硬貨取り出し阻止手段をシャッタ閉状態で示す上面図(a)および側面図(b)である。
【0022】
図において、1は硬貨計数機ユニット、2は金庫ユニットである。また、3は荷台付の自動車、4はその荷台である。硬貨計数機ユニット1と金庫ユニット2とは別体のユニットとして形成されたもので、硬貨計数機ユニット1が金庫ユニット2に取り付けられ金庫付硬貨計数機として金庫ユニット2の部分で自動車3の荷台4に固定される。
【0023】
硬貨計数機ユニット1は、硬貨投入部に投入された硬貨を硬貨処理部で計数処理して一時保留箱92(一時保留部)に一時保留し、硬貨放出部114の内部に開口形成される硬貨放出口114aから放出するよう構成されている。
【0024】
金庫ユニット2は、強固な金庫用枠体部201を有し、該金庫用枠体部201の内部に収納空間202が形成されている。そして、その収納空間202には、左右に紙幣収納箱203(紙幣収納体)および硬貨収納箱204(硬貨収納体)が配置されている。金庫用枠体部201の前面には、紙幣収納箱203および硬貨収納箱204を出し入れ可能とする開口が左右に並んで設けられ、それらの開口にそれぞれの扉205,206が取り付けられている。そして、紙幣収納側の扉205の上部には紙幣投入口207が設けられている。紙幣収納箱203および硬貨収納箱204は、上記それぞれの開口に向けて金庫用枠体部201の底板上に配置された引き出しガイド208,209の上に載置され、それぞれの扉205,206を開けた状態で前方へ向け取り出し自在である。
【0025】
金庫ユニット2の金庫用枠体部201の上面には、硬貨計数機ユニット1の下部形状に合わせてくぼみ部210が形成されている。硬貨計数機ユニット1は下部が上記くぼみ部210に挿嵌状態となるよう取り付けられ、金庫用枠体部201の天板内側から固定ねじ211(第1取付手段)によって固定される。
【0026】
また、金庫ユニット2の金庫用枠体部201の上面には、硬貨計数機ユニット1の放出口114に臨む位置に硬貨を受け入れる硬貨受入口212が形成されている。上記硬貨収納箱204はこの硬貨受入口212の下方に配置されるものである。
【0027】
金庫ユニット2の金庫用枠体部201内には、上記硬貨受入口212を開閉するシャッタ213が配置され、また、このシャッタ213を開放位置および閉じ位置にロックする第1および第2のロック部214,215が配置されている。これらシャッタ213とロック部214,215は、硬貨計数機ユニット1が金庫ユニット2から取り外されたときに硬貨受入口212を閉じて、金庫ユニット2内部の硬貨の取り出しを阻止する硬貨取り出し阻止手段としてのシャッタ機構を構成する。
【0028】
図6および図7に示すように、シャッタ213は略矩形で、ばね掛けピン216が下面に立設され、そのばね掛けピン216と金庫用枠体部201の右側壁(図1において右側の側壁)との間に引っ張りばね217が張設されて、該引っ張りばね217により硬貨受入口212を閉じる方向に付勢されている。また、シャッタ213の一側縁にはロック係合溝218が形成されている。
【0029】
シャッタ213を開放位置にロックする第1ロック部214は、上記シャッタ213のロック係合溝218に係合することによってシャッタ213を図6に示す開放位置にロックするロック係合部を一端に備え固定軸219に回動自在に支承されたレバー220と、このレバー220の他端を金庫用枠体部201の頂板に向け付勢する引っ張りばね221と、上端が金庫用枠体201の頂板に形成された貫通穴を貫通して金庫用枠体201上面からくぼみ部210に突出自在とされ下端がレバー220の上記他端に当接するよう配置されたねじ調節式の連動ピン222と、レバー220の一端ロック係合部がシャッタ213のロック係合溝218に係合した図6に示すシャッタ開放状態においてレバー220の上記他端に当接し位置規制する第1ストッパピン223と、レバー220の一端ロック係合部がシャッタ213のロック係合溝218から外れシャッタ213が図7に示す閉じ位置に移動した状態でレバー220の一端ロック係合部に当接し位置規制する第2ストッパピン224とから構成されている。
【0030】
また、シャッタ213を閉じ位置にロックする第2ロック部215は、金庫用枠体部201の後壁に設けられた支持用ブラケット225と、上端に下降ストッパ用の大径部を有し上記支持用ブラケット225の貫通穴に遊嵌支持されて常時は自重で降下してロック位置を保持するロックピン226とからなっている。
【0031】
上記シャッタ機構は、硬貨計数機ユニット1の取り付けの前後において所定のセッティングを行う。
【0032】
硬貨計数機ユニット1を取り付ける前は、シャッタ213はばね217の付勢力によって図7(a)に示すように硬貨受入口212を閉じる位置にあり、ロック位置へ降下した第2ロック部215のロックピン226により閉じ位置にロックされている。また、このとき、第1ロック部214は、図7(b)に示すようにレバー220がばね221の付勢力により一端ロック係合部において第2ストッパピン224に当接し、連動ピン222が金庫用枠体部201の上面くぼみ部210に突出している。そして、金庫ユニット2の上に硬貨計数機ユニット1を載せ、硬貨計数機ユニット1の下部を金庫ユニット2の上面くぼみ部210に挿嵌させると、第1ロック部214は、硬貨計数機ユニット1の下面に接する連動ピン222が押し下げられ、レバー220が図7(b)において時計方向に回動し、レバー220の一端ロック係合部はシャッタ213の開方向への移動を阻止する位置まで持ち上がる。
【0033】
この状態で、金庫ユニット2の硬貨収納側の扉206を開け、連動ピン222のねじを締めて、レバー220を図6(b)に一点鎖線で示すように一端ロック係合部がシャッタ213の開方向への移動を阻止しない位置まで回動させる。そして、第2ロック部215のロックピン226を指で持ち上げてロックを解除し、ばね掛けピン216を持ってシャッタ213を図6(a)に示す開放位置まで移動させ、その状態で、連動ピン222のねじを緩めてレバー220を図6(b)に実線で示す位置まで回動させ、レバー220の一端ロック係合部をシャッタ213のロック係合溝218に係合させることによりシャッタ213を開放位置にロックする。
【0034】
金庫ユニット2には、金庫用枠体部201の底面に、前後方向に延びる一対のガイド400(第2取付手段)が設けられている。それに対し、自動車3の荷台4には、所定の位置に、金庫ユニット2側の上記一対のガイド400のそれぞれを離脱不能に挟持するとともに前後スライド自在にガイドし引き出し可能とする各一対のガイドレール401(第3取付手段)が設けられている。荷台4側のこれらガイドレール401は、一枚のベース板402上に所定間隔で配置されたもので、そのベース板402が荷台4の底板上に固定ねじ403にて固定される。また、ベース板402には、ガイド400の最大引き出し位置を規制し、また、押し込み時のセット位置を規定するよう、前後にストッパ404が立設されている。
【0035】
図1〜4の例は、金庫付硬貨計数機の硬貨計数機ユニット1の操作を荷台4の背面から操作する場合で、この場合、金庫付硬貨計数機が荷台4の後部において荷台背面に向くようガイドレール401が配置される。この状態で、金庫付硬貨計数機は図4に二点鎖線で示すように硬貨計数機ユニット1のカバーを開け、同図の矢印で示す方向から操作する。また、ガイドレール401の位置を変えることにより、図5に示すように金庫付硬貨計数機を荷台4の側面から操作する配置とすることもできる。
【0036】
このように金庫用枠体部201にガイド400を設け、それらガイド400をガイドして引き出し可能とするガイドレール401を自動車3の荷台4に設けたことにより、硬貨計数機ユニット1および金庫ユニット2は金庫付硬貨計数機として図2に一点鎖線で示すように一体で引き出すことができる。そのため、車体後方において、あるいは車体側方において硬貨計数機ユニット1への硬貨の投入および金庫ユニット2からの硬貨収納箱204の取り出しを行いやすくなり、また、金庫ユニット2の紙幣投入口207への紙幣の投入および金庫ユニット2からの紙幣収納箱203の取り出しも行いやすくなり、図2に示すように荷台4の上部に棚板405があってスペースに余裕がない場所への金庫付硬貨計数機の設置も可能となる。
【0037】
金庫ユニット2は、ガイド400が荷台4側のガイドレール401に離脱不能に挟持されているとともに、ストッパ404により最大引き出し位置が規制されているため、金庫ユニット2は荷台に強固に固定されたものとなって、取り外すことは容易でなく、また、強固な金庫用枠体部で被われているため打ち破ることも容易でない。
【0038】
そして、硬貨計数機ユニット1は下部が金庫ユニット2の金庫用枠体部201上面のくぼみ部210に挿嵌状態で固定されるため、バール等を用いても金庫ユニット2から取り外すことは困難であり、また、硬貨計数機ユニット1が金庫ユニット2から取り外されたときは、第1ロック部214の連動ピン222にかかる荷重がとれ、レバー220がばね221の付勢力で回動して、図7(b)に示すようにレバー220の一端ロック係合部がシャッタ213のロック係合溝218から外れ、ロックが解除されて、シャッタ213がばね217の付勢力によって移動し、硬貨受入口212を閉じる。そして、それまではシャッタ213の上面にのっていた第2ロック部215のロックピン226はシャッタ213の通過で自重で下降し、シャッタ213を閉じ位置にロックする。そのため、シャッタ213を手で開放移動できず硬貨受入口212に手を入れて金庫ユニット2内から硬貨を取り出すことはできない。
【0039】
図8は、実施の形態の第2の例を示す金庫付硬貨計数機の要部正面図である。この例は、金庫ユニット2内に、硬貨収納体として、袋掛け金具116を装着した収納袋117を配置するものである。そのため、金庫ユニット2の金庫用枠体部201には扉206を開放させた状態で袋掛け金具116を挿脱自在に取り付ける袋掛け金具装着部115が取り付けられている。また、袋掛け金具116の挿入後は扉206は閉じられてロックされる。袋掛け金具装着部115は、金庫用枠体部201の天板に固定されたもので、硬貨受入口212の下方に位置してシュート部を構成する。金庫付硬貨係数機のその他の構成および自動車への搭載の態様等は、先の図1〜7の例と同様である。ここでは、共通する部分について図8に同じ符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。なお、上記袋掛け金具装着部115は、シャッタ213の動作を妨げないものであることは勿論である。
【0040】
図9は、実施の形態の第3の例を示す金庫付硬貨計数機の要部正面図、図10は同右側面図である。この例は、硬貨取り出し阻止手段を、硬貨受入口の形状により硬貨取り出しを阻止するようにしたものである。すなわち、図9および図10に示すように、金庫ユニット2の金庫用枠体部201における硬貨受入口212(硬貨計数機ユニット1の硬貨放出部114の硬貨放出口114aに臨んで設けられる)を、下部が狭まったシュート構造で、手を挿入できないものとしている。この場合、硬貨取り出し阻止手段としてのシャッタ機構は設けない。シュート部の形状は図示のものに限るものではなく、例えば中程でくの字に折れ曲がったものでもよい。金庫付硬貨計数機のその他の構成および自動車への搭載の態様等は、先の図1〜7の例と同様である。ここでは、やはり共通する部分について図9及び図10に同じ符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。なお、図には、金庫枠体部201を荷台に直接取り付けたものを示しているが、先の第1および第2の例と同様に金庫枠体部201にガイドを設け、硬貨計数機ユニット1を金庫ユニット2ごと引き出せるようにしてもよいことは勿論である。
【0041】
図11は、実施の形態の第4の例を示す金庫付硬貨計数機の要部正面図、図12は同右側面図である。この例は、硬貨収納体を、ガイドレール240に沿って引き出し可能な引き出し枠体からなる硬貨収納箱241としたものである。この硬貨収納箱241は、底部に放出口242が設けられるとともに、該放出口242の下方に袋掛け金具116を挿脱自在とする袋掛け金具装着部243が設けられている。そして、その硬貨収納箱241の放出口242を開閉するシャッタ244が設けられ、そのシャッタ244が常時は図示しないばねで閉じ方向へ付勢されている。また、シャッタ244には前端に垂下部244aが設けられ、袋掛け金具装着部243に袋掛け金具116を装着すると、袋掛け金具116の後端部によってこの垂下部244aが押され、シャッタ244が移動して放出口242が開くように構成されている。図12において、245はシャッタ244の開放位置を規制するよう硬貨収納箱214の底面に設けられるストッパである。硬貨収納箱214の底面には、また、シャッタ244の閉じ位置を規制するストッパ(図示せず)が設けられる。なお、この第4の例は、硬貨計数機ユニット1と金庫ユニット2を強固なカバー枠体内に一体形成した金庫付硬貨計数機に適用してもよい。
【0042】
ガイドレール240は、硬貨収納箱241の底板部を左右で支持するとともに、左右側板の外面および上面を左右両側でガイドするよう構成されている。そして、硬貨収納箱241は図示しない規制手段により引き出し限度位置が規制され、図12に一点鎖線で示すように後端部を若干残す位置まで引き出し可能とされている。そのとき、硬貨収納箱214は後端部がガイドレール240に挟まれた状態でその位置に保持される。そして、そのように硬貨収納箱241を引き出した状態で、収納袋117をつけた袋掛け金具116を袋掛け金具装着部243に装着すると、シャッタ244が開いて放出口242から硬貨が放出され、収納袋117内に収納される。また、放出口242から遠くて自然落下しない硬貨は作業者が手でかき集めて放出口242から落とすことにより収納袋117内に収納される。その後、袋掛け金具116を収納袋117ごと引き抜き、硬貨収納箱241を押し込んで扉206を閉じる。金庫付硬貨係数機のその他の構成および自動車への搭載の態様等は、先の図1〜7の例と同様である。ここでは、共通する部分について図11および図12に同じ符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。
【0043】
【実施例】
図13〜17は、硬貨計数機ユニット1の一例を示している。
【0044】
図13は硬貨計数機ユニット1の斜視図、図14は同概略構造図、図15は同平面図、図16は同背面視断面図、図17は同側面視断面図である。
【0045】
この硬貨計数機ユニット1は、機体41を有し、機体41の上面には開閉蓋42によって開閉される硬貨投入口43が形成され、硬貨投入口43の下側にはモータ44によって回転駆動される回転円盤45が配設されている。そして、硬貨投入口43の近傍には開閉扉42の閉塞を検知する蓋検知センサ46が配設され、また、回転円盤45上に臨んで回転円盤45上の硬貨の有無を検知する残留検知センサ47が配設されている。
【0046】
回転円盤45は、上面の中央に椀伏せ状の土手部45aが設けられ、周囲には周壁部45bが設けられ、その周壁部45bの一部に開口部48が形成されている。そして、その開口部48には、硬貨を1枚ずつ通すために厚み規制部材49が配設されている。硬貨投入口43から投入された硬貨は、回転円盤45上に落ち、回転円盤45の回転による遠心力によって周壁部45bの内面に沿って移動し、厚み規制部材49の下を通過して1枚ずつ硬貨通路51に送り出される。
【0047】
硬貨通路51は、回転円盤45の上面とほぼ同じ高さに配設された底板52上に、回転円盤45の接線方向に沿って形成されている。そして、硬貨通路51の両側に側板53,54が配設され、一側の側板53には、硬貨通路51内に進入した硬貨を通路中央側に寄せるガイド縁部53aが形成され、また、このガイド縁部53aに連続して、後述の識別器による硬貨識別やリジェクト機構による硬貨リジェクトのための基準位置を出す基準縁部53bが形成されている。
【0048】
硬貨通路51の上方には、硬貨通路51内に進入した硬貨を底板52の上面に押し付けながら搬送するよう第1の搬送ベルト55および第2の搬送ベルト56が張設されている。これら搬送ベルト55,56は、支持部材57に回転自在に軸支された各一対のプーリ58a,58b;59a,59bの間に張設されたもので(図16参照)、第1の搬送ベルト55の下流側のプーリ58bと第2の搬送ベルト56の上流側のプーリ59aとは同軸に固定され、第1の搬送ベルト55の上流側のプーリ58aの軸がモータ60の駆動軸に連結されている。モータ60の駆動により両搬送ベルト55,56は回転駆動され、硬貨通路51内に進入した硬貨が搬送される。
【0049】
支持部材57は、回転円盤45側の一端が回転軸61に支持され(図16参照)、該回転軸61を支点として上方へ回動可能で、通常時は下方へ回動されて各搬送ベルト55,56と底板52との間隔を硬貨の厚みより狭い間隔とするよう保持され、上方への回動時には両搬送ベルト55,56を上方へ退避させて硬貨通路51の上面を開放するよう構成されている。また、支持部材57は、各搬送ベルト55,56が下流側で上記一側の側板53に近接するよう回転軸61に斜めに支持されている。支持部材57がこのように斜めに支持されていることにより、各搬送ベルト55,56は硬貨通路51内の硬貨を上記一側の側板53に寄せるように作用する。
【0050】
硬貨通路51には、上記一側の側板53の基準縁部53bの上流端近傍の位置に、硬貨通路51内を搬送される硬貨を識別する識別器62が配設されている(図15および図16参照)。この識別器62は、硬貨の穴の有無を検知する穴検知センサ63と、磁気によって硬貨の材質を検知する材質検知センサ64と、硬貨の外径を検知する外径検知センサ65とが上流側からこの順に配設されてなるものである。
【0051】
また、硬貨通路51の上記識別器62の下流側には、該識別器62や後述する片寄せ検知センサによってリジェクト硬貨が識別されたときに、そのリジェクト硬貨の次に搬送されてくる硬貨を停止させるためのストッパ機構66が配設されている。このストッパ機構66は、一対のストッパ67,67を有し、この一対のストッパ67,67が、硬貨通路51の両側方位置において底板52および両側板53,54を貫通して形成された左右一対の孔部68,68に貫挿配置され、底板52の下方に配置されたソレノイド69により駆動伝達機構70を介して通路幅方向に移動可能で(図15および図16参照)、通路幅方向の内側に移動することにより硬貨を停止させるよう構成されたものである。
【0052】
硬貨通路51のストッパ機構66の下流側には、リジェクト硬貨を排出するためのリジェクト口71が上記一側の側板53の基準縁部53bを基準として形成され、このリジェクト口71に対し上記一側の側板53の側にリジェクト機構72が配設されている(図15および図16参照)。このリジェクト機構72は、上記一側の側板53の切り欠き部53cに配置されたローラ73と、このローラ73を通路幅方向に移動させるソレノイド74とで構成されたものである(図14および図15参照)。リジェクト口71は、通路幅方向の寸法が最小径硬貨の直径より小さくて半径より大きく、上記一側の側板53の基準縁部53bから若干通路内側に寄った位置に形成されている。
【0053】
また、硬貨通路51のリジェクト機構72の下流側には、識別器62で真貨と識別された硬貨が送出される送出口75が形成されている(図15および図16参照)。
【0054】
硬貨通路51の識別器62とストッパ機構66との間には、硬貨が上記一側の側板53の基準縁部53bに片寄せされて識別器62で正しく識別されたことを検知するための片寄せ検知センサ76が配設されている。また、ストッパ機構66とリジェクト機構72との間には、リジェクト硬貨の通過を検知するリジェクト硬貨通知検知センサ77が配設され、さらに、リジェクト機構72と送出口75との間には、送出口75に放出される硬貨を検知するカウントセンサ78が配設されている(図14参照)。
【0055】
以上、回転円盤45から送出口75までの機構が、硬貨を所定の順序で処理する貨幣処理部79(図13参照)を構成している。
【0056】
硬貨通路51の下流側は底板52上を前方(図15下側)に向け延設されている。そして、機体41には、硬貨通路51の下流側の延設方向に対して一側(図15右側)において前方へ突出する突出部41aが形成され、この突出部41aの底板52の下側に箱収納空間81が形成されている。そして、突出部41aには、上記一側とは反対側(図15左側)に上記箱収納空間81の開口部82が形成されるとともに、この開口部82を開閉する開閉扉83が配設されている。開閉扉83は、前端側の回動軸84を支点として開閉可能に支持され、後端側には開閉扉83を開閉操作するための把手を兼ねたリジェクト用の切欠窓85が設けられている。
【0057】
箱収納空間81には、リジェックト口71から落下する硬貨をシュート86を介して受け入れるリジェクト箱87が配設されている。このリジェクト箱87は、箱収納空間81の上記開口部82に臨む側面に把手88を有し、開口部82を通じて着脱可能に配設されるものである。リジェクト箱87の配設位置には、リジェクト箱87がセットされたことを検知するリジェクト箱検知センサ89と、リジェクト箱87内にリジェクト硬貨が満杯になったことを検知するフル検知センサ90がそれぞれ配設されている(図14参照)。
【0058】
箱収納空間81には、一時保留部として、放出口75から落下する硬貨をシュート91を通じて受け入れる一時保留箱92が上記開口部82を通じて着脱可能に配設されている。この一時保留箱92は、一対の円板状の側板93,94およびこの一対の側板93,94間に設けられる円筒状の底板95を有し、底板95の一部には硬貨出入口96が形成されている。そして、一対の側板93,94の中心を貫通して円筒状の挿入筒97が固定され、挿入筒97の箱収納空間81への挿入側の一端には、図17に示すように、軸方向に沿って長溝状の係合溝98が形成されている。また、開口部82に臨む側板93には把手99が設けられている。
【0059】
箱収納空間81には、上記一時保留箱92を支持する支持駆動機構100が配設されている(図17参照)。この支持駆動機構100は、箱収納空間81の奥側(開口部82と反対側)の仕切壁101に回転自在に軸支されるとともに一端が開口部82に向けて突出する回転軸102を有するもので、その回転軸102の一端に一時保留箱92の挿入筒97が嵌合挿入されることにより一時保留箱92を支持する。また、回転軸102には、挿入筒97の係止溝98と係合して回り止めするピン103が突設されている。そして、仕切壁101の内側に位置する上記回転軸102の他端には、プーリ104が固定され、このプーリ104とモータ105(図14参照)の図示しない駆動プーリとの間にベルト106が張設されている。モータ105の駆動により一時保留箱92は回転軸102を中心として回転する。
【0060】
仕切壁101の内側には、支持駆動機構100の回転軸102の回転位置を検知する回転位置検知機構107が配設されている。この回転位置検知機構107は、周縁部にスリットを有する遮光板108を有し、この遮光板108が回転軸102に固定されるとともに、この遮光板108の周縁に臨ませてフォトインタラプタ109が配設されたものであって、遮光板108が回転軸102と一緒に回転し、その回転する遮光板108のスリットをフォトインタラプタ109が検知することにより、回転軸102の回転位置および定位置を検知する。
【0061】
また、箱収納空間81には一時保留箱92の配設位置に、一時保留箱81がセットされたことを検知する一時保留検知センサ110と、一時保留箱92内に硬貨が満杯になったことを検知するフル検知センサ111がそれぞれ配設されている(図14参照)。
【0062】
また、図16に示すように、箱収納空間81の一時保留箱92の配設位置の周囲を囲むようにしてシュート112が配設され、このシュート112の下端開口113の下方で、機体41の突出部41aの下面には、内部に硬貨放出口114aが開口された硬貨放出部114が形成されている。
【0063】
また、硬貨計数機ユニット1の機体41左側面には、電源ケーブル121の一端のコネクタ122を接続するコネクタ受123が配設されている(図15参照)。硬貨計数機ユニット1には、このコネクタ受123に接続される電源ケーブル121を介し車両のバッテリ電源が供給される。
【0064】
また、硬貨計数機ユニット1の機体41の背面側には、有線通信の際にハンディ端末のコネクタ受に一端が接続される通信ケーブル13の他端のコネクタ124を接続するコネクタ受125が配設されている(図15参照)。
【0065】
また、硬貨計数機ユニット1の上面には、開閉扉42(硬貨投入口43)の他に、入力部として入力や表示を行う操作部126が配設されている(図13参照)。この操作部126は、機体41の前面側の上部斜面にあって、表示部127,計数処理のスタートとストップを指示するスタート/ストップボタン128,データクリアを指示するクリアボタン129,表示部に表示される金額と枚数の切り換えを指示する円/枚切換ボタン130,計数値が表示器に表示される金種の切り換えを指示する表示切換ボタン131,一時保留箱92内の硬貨の収納を指示する収納ボタン132等を備えている。
【0066】
表示部127は、金額または枚数の計数値を表示する計数値表示の他、リジェクト硬貨を識別した時のリジェクト表示と、貨幣処理機1の入力部で入力操作を行うローカルモードに切り替わった時のローカルモード表示と、ハンディ端末8との通信によってリモートコントロールされるリモートモードに切り替わった時のリモートモード表示を行い、また、表示した計数値の金種(500円から10円まで)を表示する金種表示を行うものである。ローカルモードとリモートモードの切り替えは、機体41の裏面に設けられた図示しないモードスイッチによって行われる。ローカルモード時には、硬貨計数機ユニット1はハンディ端末8とは一切無縁で、硬貨計数機ユニット1の操作部126のみで操作するものとなる。一方、リモートモード時は、スタート/ストップボタン128のみ操作可能で、他のクリアボタン129,円/枚切換ボタン130,表示切換ボタン131および収納ボタン132は操作不能となり、これらのボタン129〜132の機能をハンディ端末8による操作で行うことになる。
【0067】
また、図13に示す硬貨計数機ユニット1の機体41の前面壁には、表示部の下側に、光通信用交信部の光通信媒体(赤外線)を送受信する光通信窓部133が形成されている。
【0068】
硬貨計数機ユニット1は、制御部を備え、また、各種データの記憶読出が可能な記憶部と、ハンディ端末との間で通信ケーブル13を介して相互に通信を行うための有線通信用交信部(インターフェース)と、ハンディ端末との間で相互に光通信を行うために光通信用交信部(インターフェース)と、各種表示を行なう表示部と、入力操作を行なう入力部と、機構中の複数のモータやソレノイドなどを駆動させる駆動部と、機構中の複数のセンサの出力を入力するセンサ入力部を備えている。そして、記憶部,有線通信用交信部,光通信用交信部,表示部,入力部,駆動部およびセンサ入力部がそれぞれ制御部に接続されている。
【0069】
図18は、ハンディ端末の一例を示している。
【0070】
ハンディ端末8は縦長の端末ケース19からなるもので、正面視にて、この端末ケース19の中央に表示部の液晶ディスプレイ20が配置され、液晶ディスプレイ20の下側に入力部のテンキーや各種設定キーを有するキー入力部21が配設され、上側に印字部17が配設されている。そして、液晶ディスプレイ20の表面にはタッチスクリーン入力部を構成するタッチスクリーンが形成されている。また、液晶ディスプレイ20の上側には印字部17との間に、印字部17を操作する印字用入力部22が配設されている。上記入力部は、キー入力部21の他、これら液晶ディスプレイ20上のタッチスクリーン入力部と印字用入力部22とで構成されたものである。
【0071】
印字部17は、サーマルプリンタにより構成されたもので、ロール状に巻回された感熱紙が内蔵され、その感熱紙に熱転写印字して外部に送出する。
【0072】
また、端末ケース19の上端部には、光通信用交信部12の光通信媒体(赤外線)を送受信する光通信窓部23が形成されている。さらに、端末ケース19の側部には、通信ケーブル13のコネクタ24を接続するコネクタ受25が設けられている。
【0073】
ハンディ端末8は、制御部を備え、また、各種データの記憶読出が可能な記憶部と、自動販売機との間で相互に光通信を行なうとともに硬貨計数機ユニット1との間でも相互に光通信を行うための光通信用交信部(インターフェース)12と、硬貨計数機ユニット1との間で通信ケーブル13を介して相互に通信を行なう有線通信用交信部(インターフェース)と、各種表示を行う表示部(液晶ディスプレイ20)と、入力操作を行う入力部(キー入力部21,液晶ディスプレイ20上のタッチスクリーン入力部および印字用入力部22)と、各種データを印字出力する印字部17を備え、また、このハンディ端末8に電源を供給する充電式のバッテリを備えている。そして、記憶部,光通信用交信部12,有線通信用交信部,表示部,入力部および印字部17はそれぞれ制御部に接続されている。また、バッテリは、通常はAC100Vの電源によって充電するが、通信ケーブル13で貨幣処理機1と接続された状態で、硬貨計数機ユニット1を介して供給される車両のバッテリ電源により充電することも可能である。
【0074】
ハンディ端末8の制御部は、収集した売上金額データと貨幣処理機1で処理した貨幣処理データとを比較照合する機能を有している。また、記憶部は、自動販売機から収集した売上金額データを記憶する機能と、硬貨計数機ユニット1で処理した硬貨処理データを記憶する機能と、それらデータの照合結果を記憶する照合機能を有している。
【0075】
上記硬貨計数機ユニット1およびハンディ端末8を用いた硬貨計数処理は次のとおりである。なお、便宜上、ローカルモード,リモートモードの両方をあわせて説明し、相異する場合のみその都度補足説明する。
【0076】
硬貨は機体41の上面の硬貨投入口43を通じて回転円盤45上に投入する(図13,図14を参照)。そして、ローカルモード,リモートモードのいずれの場合も、操作部126のスタート/ストップボタン128を操作することにより、搬送ベルト55,56用のモータ60と回転円盤45用のモータ44が順に駆動されて計数動作が開始される。ただし、この計数動作は、リジェックト箱87および一時保留箱92が機体41の箱収納空間81に収納されるとともに箱収納空間81の開閉扉83が閉塞されていること等を条件に開始される。
【0077】
図15において、回転円盤45が回転すると、硬貨は遠心力によって回転円盤45上の周壁部45bに沿って移動するとともに厚み規制部材49の下を通過して1枚ずつ硬貨通路51に送り出される。そして、このようにして回転円盤45から硬貨通路51に1枚ずつ送り出された硬貨は、第1の搬送ベルト55および第2の搬送ベルト56の順にそれら搬送ベルト55,56の下側にくわえ込まれて底板52の上面に押し付けられながら通路下流へ搬送される。その際、硬貨は、第2の搬送ベルト56の下側にくわえ込まれるまでに、一側の側板53の通路中央に向けてせり出すガイド縁部53aを経て基準縁部53bに沿わされる。
【0078】
そして、硬貨はさらに第2の搬送ベルト56によって基準縁部53bに沿わされつつ送られ、識別器62を通過して、識別器62により真偽および金種が識別される。
【0079】
識別器62で真貨と識別された硬貨は、ストッパ機構66およびリジェックト機構72の位置をそのまま通過し、硬貨通路51の終端部の放出口75から放出され、一時保留箱92に一括して一時保留される。
【0080】
一方、識別器62で偽貨と識別された場合、リジェクト処理有のモード選定がなされているときは、偽貨と識別された硬貨(リジェクト硬貨)がストッパ機構66の位置を通過したことが検知されると、ストッパ機構66のソレノイド69が作動して一対のストッパ67,67が硬貨通路51内に進入し、リジェックト硬貨の次に送られてきた硬貨が停止される。そして、リジェクト機構72のソレノイド74が作動してローラ73が硬貨通路51内に進入し、リジェクト硬貨が移動されて、基準縁部53b側の縁がジェックト口71の縁から外され、リジェックト硬貨はリジェックト口71から落下し、リジェックト箱87に排除される。この場合、リジェクト箱87は開閉扉83のリジェクト回収窓85から自由に引き出すことができるので、リジェクト箱87を引き出してリジェクト硬貨を回収し排除する。
【0081】
リジェクト処理有かリジェクト処理無かは選択により設定されるもので、リジェクト処理無のモード選定がなされているときは、ストッパ機構66は作動するがリジェクト機構72は作動せず、リジェクト硬貨も硬貨通路51を終端部まで送られて放出口75から放出され、一時保留箱92に入る。そして、次の硬貨はストッパ67,67によって停止される。また、回転円盤45および搬送ベルトが停止する。なお、ストッパ67,67は一切作動させず、回転円盤45および搬送ベルト55,56のみ停止させるだけでもよい。その場合はリジェクト硬貨の後続の数枚も一緒に一時保留箱92に入ることになる。その際、開閉扉83はいつでも開くことができ、一時保留箱92を随時引き出せる状態であって、一時保留箱92を引き出して、リジェクト硬貨を排除し、その他の一時保留硬貨を、再度、硬貨投入口43から回転円盤45上に投入し、計数をやり直す。計数データは一時保留箱92を再度セットした時にクリアされる。そして、スタート/ストップボタン128を押すことによって計数が最初からやり直される。なお、その際、リジェクト硬貨の交じった一時保留硬貨は、そのまま別の収納袋に入れて分けて持ち帰るようにすることもできる。
【0082】
一時保留箱92を箱収納空間81に戻す際には、一時保留箱92の挿入筒97内に回転軸102が嵌合挿入されるようにして一時保留箱92を箱収納空間81に挿入するとともに、挿入筒97の係合溝98を回転軸102のピン103に係合させて回り止めする。
【0083】
計数動作は一時保留箱92が満杯になると自動停止する。一時保留箱92が満杯になったかどうかは、フル検知センサ111によって検知される。なお、フル検知センサ111の代わりに、一時保留箱92への送り込み枚数が所定枚数(例えば200枚)になったことを識別器62を通過した枚数によって検知することも可能である。そして、スタート/ストップボタン128を押すと、モータ105が回転して一時保留箱92の硬貨出入口96が下向きとなり、一時保留硬貨が排出され、硬貨放出口114aから放出される。そして、継続して計数処理可能な状態となる。この場合、一時保留硬貨の計数データは、ローカルモードでは収納ボタン132を押さない限り、また、リモートモードでは収納ボタン132に相当する操作をハンディ端末8で行わない限りは加算され続ける。そして、全ての硬貨の貨幣データが加算された段階で、ローカルモードでは硬貨計数機ユニット1の表示部127により金額,金種別枚数等を読み取ってハンディ端末8にその貨幣データを入力し、収納ボタン132を押す。これにより、硬貨計数機ユニット1内の貨幣データはクリアされる。また、リモートモード時は収納ボタン132の操作に対応するハンディ端末8側の操作によりその貨幣データがハンディ端末8へ送信されるとともに、硬貨計数機ユニット1内の後続データはクリアされる。
【0084】
また、識別器62で所定時間以上硬貨を検知しないと、投入された全ての硬貨の計数処理が終了したものとして、計数動作が停止される。そして、一時保留箱92が満杯にならない状態で計数処理(金種別計数と金額演算)が終了した場合は、ローカルモード時は硬貨計数機ユニット1の表示部127に表示される一時保留硬貨の金額および金種別枚数をハンディ端末8へ入力した後、収納ボタン132を押すことにより、また、リモートモードでは収納ボタン132に相当する操作をハンディ端末で行うことにより、一時保留硬貨が放出され、同時に、リモートモードでは一時保留硬貨の計数データは自動販売機毎の収納データとしてハンディ端末8へ送信される。
【0085】
なお、リモートモード時には自動照合処理を選択することができる。自動照合モードでは、ハンディ端末8に自動販売機9の売上金額データを収集するとともに、硬貨計数機ユニット1の計数金額データ(収納された貨幣データ)を収集し、手入力による紙幣計数金額データを入力して、計数金額データの合計金額を売上金額データと照合する。そして、一致しているか、一致していなくても誤差が所定範囲内(例えば2%以内)であれば、照合結果良とし、ハンディ端末8の操作によって収納指令を出し、一時保留硬貨を収納させる。また、照合結果良でない(照合結果否)ときは、収納指令の操作は不能で、このときは、自由に開放できる開閉扉83を開き、自由に引き出せる一時保留箱92を引き出し、一時保留硬貨を別途用意した収納袋にいれて分けて持ち帰るか、貨幣計数機1にもう一度投入して計数をやり直す。この場合、一時保留データは一時保留箱92の引き抜き再セットによりクリアされ、その自動販売機に貨幣について最初からの計数処理となる。なお、開閉扉83に電磁ロック等の開閉ロック機構を設けて、照合結果良の時には収納指令操作のみ可能で、一時保留箱92の引き出しができないようにし、照合結果否の時には収納指令操作を不能とし、開閉扉83のロックを解除して一時保留箱92を引き抜せるようにすることもできる。
【0086】
また、リモートモードでも、自動照合解除(非照合モード)が選択されているときは、ハンディ端末8の表示部の液晶ディスプレイ20に表示されたデータを見て、あるいは印字部17のプリントアウト出力を見て、営業担当者が比較照合する。
【0087】
次に、売上精算の全体の処理動作の一例を説明する。
【0088】
自動販売機を管理している営業担当者(ルートセールスマン)が、金庫付硬貨計数機を搭載した車両に自動販売機に補充する商品を載せ、ハンディ端末8を携帯して、異なる場所に点在する各自動販売機の設置場所を巡回し、各自動販売機の設置場所で商品の補充と売上金としての貨幣(硬貨及び紙幣を含む)の回収を行う。自動販売機には予め一定額の釣銭準備金が装填されている。
【0089】
ハンディ端末8は、電源スイッチを入れると、液晶ディスプレイ20にメニュー画面が表示される。営業担当者は、このメニュー画面の「初期設定」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶことにより、予めハンディ端末8の初期設定を行う。この初期設定は、例えば営業担当者のID番号や氏名、車両のID番号を設定するものである。
【0090】
そして、営業担当者は自動販売機の設置場所に行って、自動販売機の扉を開き、ハンディ端末8の光通信窓部23を自動販売機の制御ユニットの光通信部に向け、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に表示されたメニュー画面の「通信(自販機)」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶことにより、自動販売機との通信モードを設定する。こうして自販機通信モードに入ると、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に自販機メニューが表示される。
【0091】
そして、自販機通信メニュー画面の「売上金額データ収集」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶことにより、ハンディ端末8から自動販売機に売上金額データの送信要求コマンドが送信され、自動販売機の制御部内に記憶されている売上金額データがハンディ端末8に送信される。そして、ハンディ端末8は、自動販売機から送信される売上金額データを受信して記憶部の第1記憶部に記憶する。そして、売上金額データの収集が完了すると、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に売上金額データ収集結果が表示される。この表示された売上金額データ収集結果からは、自動販売機の号機(ID番号),紙幣の金額,硬貨の金種毎の枚数,硬貨合計金額,合計金額などが判別できる。表示される金額には、予め装填されていた釣銭準備金の枚数は含まれず、純粋な売上金額のみである。
【0092】
ここで、売上金額データ収集結果を表示した画面において「印字」を選ぶと、印字部17により売上金額データのジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶと、ハンディ端末8から自動販売機に売上金額クリアコマンドが送信され、自動販売機の制御部内の売上金額の記憶エリアがクリアされ、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が自販機通信メニュー画面に戻る。
【0093】
また、自販機メニュー画面の「販売商品データ収集」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶことにより、ハンディ端末8から自動販売機に販売商品データの送信要求コマンドが送信され、自動販売機の制御部内に記憶されている販売商品データがハンディ端末8に送信される。そして、ハンディ端末8は、自動販売機から送信される販売商品データを受信して記憶部に記憶する。そして、販売商品データの収集が完了すると、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に販売商品データ収集結果が表示される。この表示された販売商品データ収集結果からは、自動販売機の号機(ID番号)、商品が収納されるコラム番号毎の商品名と販売数および販売総数が判別できる。
【0094】
ここで、販売商品データ収集結果画面の「印字」を選ぶと、印字部17により販売商品データのジャーナルが印字出力される。また、「中止」を選ぶと、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が自販機通信メニュー画面に戻る。
【0095】
また、自販機通信メニュー画面の「在庫商品データ収集」を選ぶと、ハンディ端末8から自動販売機に在庫商品データの送信要求コマンドが送信され、自動販売機に記憶されている在庫商品データがハンディ端末8に送信され、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に在庫商品データ収集結果が表示され、これにより、自動販売機8に現在設定されている商品毎の数量を確認できる。
【0096】
ここで、販売商品データ収集結果画面の「印字」を選ぶと、印字部17により在庫商品データのジャーナルが印字出力される。また、「中止」を選ぶと、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が自販機通信メニュー画面に戻る。
【0097】
続いて、営業担当者は、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に表示される販売商品データ収集結果画面または印字出力された販売商品データのジャーナルから商品の販売個数を確認して、販売された分の商品を自動販売機に補充し、所定の在庫量に戻す。
【0098】
続いて、営業担当者は、自動販売機の貨幣処理ユニット内の貨幣、すなわち硬貨および紙幣を全て回収し、回収した硬貨の中から一定額の釣銭準備金を自動販売機の貨幣処理ユニット内にセットする。
【0099】
なお、商品の補充と、貨幣の回収の順序は逆でもよい。
【0100】
また、商品の補充後に、自販機通信メニュー画面の「標準セット」を選ぶと、ハンディ端末8に予め設定されている標準の在庫商品データが表示される。そして、画面中の「完了」を選ぶと、ハンディ端末8から自動販売機に標準の在庫商品データが送信され、これを受信した自動販売機では現在記憶されている販売商品データがクリアされ、商品毎の在庫商品データがセットし直される。これは、標準の在庫商品データ分の商品を自動販売機内に収納する場合の例である。
【0101】
なお、在庫商品データを変更する場合は、自動販売機メニュー画面の「個別セット」を選ぶことにより、商品毎の数量を個別に設定できる。また、自動販売機メニュー画面の「個別商品追加セット」を選ぶと、商品毎の追加数量を個別に設定することにより自動的に在庫商品データを更新することができる。そして、いずれの場合にも、画面中の「完了」を選ぶと、ハンディ端末8から自動販売機に新たな商品在庫商品データが送信され、これを受信した自動販売機では現在記憶されている在庫商品データがクリアされ、商品毎の新たな在庫商品データがセットし直される。
【0102】
こうして自動販売機での作業が終了すれば、自動販売機の扉体を閉じる。
【0103】
続いて、営業担当者は、回収された貨幣およびハンディ端末8を持って車両に戻り、回収した硬貨を硬貨計数機ユニット1の硬貨投入口43に投入するとともに、硬貨計数機ユニット1のスタート/スットプボタン128を入力操作する。なお、硬貨計数機ユニット1でリモートモードが選択されていることを前提に以下説明する。
【0104】
これにより、硬貨処理機1による硬貨の計数が開始され、硬貨通路51を搬送される硬貨が識別され、真貨と識別されれば、記憶部にカウントされて、硬貨通路51の放出口75から放出され、一時保留箱92内に一時保留される。また、識別計数途中でリジェクト硬貨が識別された場合には、そのリジェクト硬貨がリジェクト口71から排除されてリジェクト箱87に収納されるとともに、表示部127にリジェクト表示がなされる。
【0105】
リジェクト硬貨は、投入された硬貨の計数終了後に、開閉扉83の切欠窓85からリジェクト箱87を引き抜くことにより取り出すことができる。
【0106】
また、ハンディ端末8の光通信窓部23を硬貨計数機ユニット1の光通信窓部133に向けた状態で、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に表示されたメニュー画面の「通信(貨幣処理機)」をキー入力部21または液晶ディスプレイ20のタッチスクリーン入力部で選ぶと、硬貨計数機ユニット1との通信モードに入る。
【0107】
貨幣処理機通信モードに入ると、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に所定の貨幣処理機通信メニューが表示される。そして、貨幣処理機通信メニュー画面の「売上データ登録」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶと、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に売上データ登録画面が表示される。そこで、営業担当者は、画面に表示された番号の自動販売機から回収した1000円紙幣を手で数え、その枚数をキー入力部21で入力する。そして、入力後に画面中の「完了」を選ぶと、入力されたデータが記憶部に記憶されるとともに、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が貨幣処理機通信メニュー画面に戻る。数え終えた紙幣は所定の場所に収納する。
【0108】
また、貨幣処理機通信メニュー画面の「売上データ読出」をキー入力部21 またはタッチスクリーン入力部で選ぶと、ハンディ端末8から硬貨計数機ユニット1に計数金額データの送信要求コマンドが送信され、硬貨計数機ユニット1で計数された硬貨の計数金額データ(貨幣処理データ)がハンディ端末8に送信される。ハンディ端末8は、この硬貨計数機ユニット1から送信される計数金額データを受信して、記憶部に記憶する。なお、ハンディ端末8から硬貨計数機ユニット1に計数金額データの送信要求コマンドが送信されたとき、硬貨計数機ユニット1が計数中の場合には計数終了を待って、計数金額データが送信される。そして、計数金額データの収集が完了すると、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に計数金額データ収集結果が表示される。この表示された計数金額データ収集結果からは、自動販売機の号機(ID番号)および硬貨の金種毎の枚数が判別できる。
【0109】
ここで、計数金額データ収集結果画面の「印字」を選ぶと、印字部17により計数金額データのジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶと、ハンディ端末2から硬貨計数機ユニット1に計数金額クリアコマンドが送信され、硬貨計数機ユニット1の記憶部の計数金額の記憶エリアがクリアされ、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が貨幣処理機通信メニュー画面に戻る。
【0110】
紙幣の枚数の入力と、硬貨計数機ユニット1からの計数金額データの収集との順序は逆でもよい。
【0111】
続いて、営業担当者は貨幣処理通信メニュー画面の「メニューに戻る」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶ。そして、自動照合モードを選択するときは、メニュー画面の「照合」をキー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶ。この「照合」の入力により、ハンディ端末8は、自動販売機から収集した売上金額データと、営業管理者によって入力された紙幣計数金額データおよび硬貨計数機ユニット1で計数された硬貨計数金額データを含む計数金額データとを照合する。
【0112】
自動照合モードで、照合結果が良(一致あるいは許容誤差の範囲)の場合には、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に計数金額データ読出し結果が表示される。この計数データ読出結果画面からは、自動販売機の号機(ID番号),照合結果良を示す「OK」,金種毎の枚数および合計金額を判別できる。なお、照合は主に合計金額が許容範囲内にあればよいので、枚数の表示は参考程度に見ることが一般的である。ここで、計数金額データ読出結果画面の「印字」を選ぶと、印字部17により計数金額データ読出結果のジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶことにより、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が貨幣処理機通信メニュー画面に戻る。
【0113】
そして、照合結果良であれば、貨幣処理機通信メニュー画面の「収納」を選ぶことにより、ハンディ端末8から硬貨計数機ユニット1にコマンドが送信され、これを受信した硬貨計数機ユニット1では硬貨を一括して一時保留している一時保留箱92を回転させて、一時保留箱92内の硬貨を投出し、金庫ユニット2内に収納させる。
【0114】
一方、照合結果否であれば、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20に計数金額データ読出結果が表示される。この計数データ読出結果画面からは、自動販売機の号機(ID番号),照合結果否を示す「NG」,金種ごとの相違数および合計相違金額を判別できる。ここで、計数金額データ読出結果画面の「印字」を選ぶと、印字部17により計数金額データ読出結果のジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶと、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が貨幣処理機通信メニュー画面に戻る。
【0115】
なお、印字出力されるジャーナルには、自動販売機の号機(ID番号),売上高,紙幣金額,硬貨金額,相違額,処理日時,営業担当者のID番号等が表示される。
【0116】
そして、照合結果否のときは、営業担当者は開閉扉83を開いて一時保留箱92を引き抜き、一時保留箱92内の硬貨を硬貨計数機ユニット1の硬貨投入口43に再投入するとともに、一時保留箱92を元の位置に戻して開閉扉83を閉じ、再計数を行う。そして、再計数の結果、照合結果良となったら収納操作を行う。
【0117】
また、紙幣の金額が違っていた場合には、紙幣の枚数を再度確認する。
【0118】
そして、再度計数を行っても照合結果否の場合には、釣り銭準備金の入れ忘れや入れ違いがないか、自動販売機が故障していないか、偽造貨幣による詐欺行為がないかなど、その場で原因の究明を行う。
【0119】
原因が究明されて対処した場合、あるいは原因が判らないまま作業を終了する場合には、ハンディ端末8から硬貨計数機ユニット1に収納を指令し、一時保留箱92に一時保留されている硬貨を収納する。そして、営業担当者は車両で別の自動販売機の設置場所に移動し、同様の作業を行う。
【0120】
なお、ローカルモードの時は硬貨計数機ユニット1はハンディ端末8とは一切無縁となって操作部126による操作となり、貨幣処理データは、表示部127の金額,金種と枚数を読み取ってハンディ端末8へ手入力することになる。その入力の後、収納ボタン132の押圧により貨幣は収納され、硬貨計数機ユニット1の貨幣処理データはクリアされる。
【0121】
そして、各自動販売機の設置場所を巡回し終えて営業所に戻ったら、ハンディ端末8から1日分の売上合計金額を印字出力させ、回収された硬貨を車両の硬貨計数機ユニット1あるいは営業所に設置されている硬貨計数機ユニットで計数するとともに、回収された全ての紙幣を数え、印字出力して1日分の売上合計金額と計数結果との比較結果を確認する。また、ハンディ端末8を営業所のホストコンピュータに接続し、メニュー画面で「通信(ホスト)」を選んで、ハンディ端末8に記憶された売上金額データをホストコンピュータに登録する。
【0122】
図19および図20は袋掛け金具116の一例を示している。
【0123】
図19は袋掛け金具116の上面図、図20は袋掛け金具116の開状態の斜視図である。
【0124】
この袋掛け金具116は、下カバー162(第1枠体)と、これに揺動可能に連結された上カバー163(第2枠体)とからなり、収納袋117の開口部を外側へ折り返して下カバー162に引っ掛け、上カバー163を閉じて収納袋117の開口部位周縁を挟持した状態で袋掛け金具装着部に装着できるよう構成されたものであって、上カバー163を閉じた状態で全体が概略平箱状で、袋掛け金具装着部のガイドに沿って挿脱可能な寸法とされている。
【0125】
下カバー162は、硬貨収納袋117を挿通可能な略矩形の開口部171(第1開口部)を備える底面部172と、底面部172の前端縁に立設された一端面部173と、底面部172の後端縁に前面部173の略半分の高さで立設された他端面部174を有している。そして、底面部172の開口部171の前後両側周縁には収納袋117の開口部周縁を掛け止め可能とする掛け止め部175,176が立設されている。また、底面部172の両側端縁には、掛け止め部172,173と平行にガイドレール177,178が立設されている。そして、一端面部173の上端には底面部172に平行に右方へ張り出した受部179が形成されている。また、一端面部173の中央には把手180が設けられている。
【0126】
掛け止め部175,176には、袋取付具116が袋掛け金具装着部に装着されたときの袋装着検知センサの位置に切り欠き175a,176aが形成されている。
【0127】
上カバー163は、硬貨の通過を可能とする略矩形の開口部181(第2開口部)を備える上面部182と、上面部182の左端縁に垂設された左端面部183を有している。そして、上面部182の開口部181の周縁の前後両側部位には、下カバー162の掛け止め部175,176の内側に位置し、これら掛け止め部175,176と協動して収納袋117の折り返された開口部の内側部分117aを挟持するよう一対の内側挟持部184,185が設けられ、また、開口部181の周縁の左右部位には、収納袋117の折り返し部内縁に嵌まり込んで収納袋117の折り返された開口部を内側から保持する保持部186,187が設けられている。そして、上面部182の右端には下カバー162の受部179に重なる重なり部188が延設され、その重なり部188の下面にはマグネットラバー189が貼設されている。また、上面部182の前後両端縁には、下カバー162の掛け止め部175,176の外側に位置し、これら掛け止め部175,176と協動して収納袋117の折り返された開口部の外側部分117bを挟持するよう一対の外側挟持部190,191が設けられている。
【0128】
上カバー163と下カバ−162は、他端面部174,左端面部183が蝶番192で揺動可能に連結されている。
【0129】
収納袋117は、例えば麻袋であって、図20に示すように袋掛け金具116の上カバー163を開いて、下カバー162の開口部171に挿入し、収納袋117の開口部を下カバー162の掛け止め部175,176に引っ掛けて所定幅だけ折り返す。そして、上カバー163を閉じ、マグネットラバー189を下カバー162の受部179に吸着させる。この状態で、上カバー163の内側挟持部184,185と外側挟持部190,191が下カバー162の掛け止め部175,176と協動し、また、上カバー163の上面部182が下カバー162の掛け止め部175,176の上面と協動して、収納袋117の折り返された開口部を挟持する。また、上カバー163の保持部186,187が収納袋117の開口部内面を保持する。
【0130】
こうして収納袋117が取り付けられた袋掛け金具116は、袋117ごと袋掛け金具装着部に挿入し、袋掛け金具装着部受具の端面部に設けられたマグネットキャッチにより吸着保持するものである。
【0131】
なお、上の例では自動販売機の貨幣回収について説明したが、例えば、コンビニエンスストアや各小売店からの貨幣回収や、路上のパーキングメータや公衆電話機からの貨幣回収や、セールスマンによる集金にもこの金庫付硬貨計数機搭載車両を使用でき、自動販売機に限定されることはない。
【0132】
また、コンビニエンスストアや各小売店の貨幣を回収する場合に、レジスタの記憶データはハンディ端末8で自動回収するようにしてもよく、また、ハンディ端末8にデータを手入力するようにしてもよい。手入力の場合にはレジスタは従来のままのものを使用できる。また、セールスマンの集金の場合は、データはハンディ端末8に手入力で入力し、硬貨計数機ユニット1で集金貨幣を計数処理する。
【0133】
【発明の効果】
請求項1および3に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、金庫ユニットは車体に強固に固定されるとともに強固な金庫用枠体部で被われ、また、硬貨取り出し阻止手段によって受入口からの硬貨の取り出しが阻止されるため、防盗性が確保され、それでいて、作業性および操作性が良好で、保守点検が容易となる。
【0134】
また、請求項2および4に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、やはり金庫ユニットは車体に強固に固定されるとともに強固な金庫用枠体部で被われ、また、硬貨計数機ユニットの下部は金庫用枠体のくぼみ部に挿嵌状態で固定されていて、硬貨計数機ユニットを取り外して金庫ユニットの硬貨を取り出すことが阻止されるため、やはり防盗性が確保され、また、作業性および操作性が良好で、保守点検が容易となる。
【0135】
また、請求項5および6に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、硬貨だけでなく紙幣も同じ金庫ユニット内へ収納でき、作業性が向上する。
【0136】
また、請求項7および8に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、特に、硬貨計数機ユニットが取り外されたときに金庫ユニットの受入口がシャッタ機構によって閉じられ、防盗性が一層高まる。
【0137】
また、請求項9および10に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、簡単な構造で防盗性を確保できる。
【0138】
また、請求項11および12に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、硬貨収納体の取り出しが容易で、作業性が一層高まる。
【0139】
また、請求項13および14に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、硬貨収納体を構成する引き出し枠体に袋を装着して容易に袋詰めでき、防盗性および作業性の向上を図れる。
【0140】
また、請求項15に係る金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、硬貨計数機ユニットおよび金庫ユニットを両方共引き出すことができて、作業性および操作性が向上し、スペースに制限のある場所でも操作性および作業性を確保できる。
【0141】
また、請求項16および17に係る車載用金庫付硬貨計数機および金庫付硬貨計数機搭載車両によれば、硬貨計数機ユニットから放出されて硬貨を直接袋へ収納でき、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の第1の例の金庫付硬貨計数機の、自動車の荷台に固定した状態の正面図(荷台の背面から操作する場合で、同背面から見た図)である。
【図2】図1に示す金庫付硬貨計数機の右側面図である。
【図3】図1に示す金庫付硬貨計数機を搭載した自動車の荷台を背面を開いた状態で示す背面図である。
【図4】図1に示す金庫付硬貨計数機を搭載した自動車の荷台後部を右側面を開いた状態で示す側面図である。
【図5】図1に示す金庫付硬貨計数機を荷台の側面から操作するよう搭載した自動車を荷台側面を開いた状態で示す側面図である。
【図6】図1に示す金庫付硬貨計数機における硬貨取り出し阻止手段をシャッタ開放状態で示す上面図(a)および側面図(b)である。
【図7】図1に示す金庫付硬貨計数機における硬貨取り出し阻止手段をシャッタ閉状態で示す上面図(a)および側面図(b)である。
【図8】実施の形態の第2の例の金庫付硬貨計数機の要部を示す正面図である。
【図9】実施の形態の第3の例の金庫付硬貨計数機の要部を示す正面図である。
【図10】図9に示す金庫付硬貨計数機の要部を示す右側面図である。
【図11】実施の形態の第4の例の金庫付硬貨計数機の要部を示す正面図である。
【図12】図11に示す金庫付硬貨計数機の要部を示す右側面図である。
【図13】硬貨計数機ユニットの斜視図である。
【図14】 硬貨計数機ユニットの概略構造図である。
【図15】硬貨計数機ユニットの平面図である。
【図16】硬貨計数機ユニットの側面視断面図である。
【図17】硬貨計数機ユニットの正面視断面図である。
【図18】ハンディ端末の平面図である。
【図19】袋掛け金具の下面図である。
【図20】袋掛け金具の開状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 硬貨計数機ユニット
2 金庫ユニット
3 自動車
4 荷台
92 一時保留箱
114 放出口
115 袋掛け金具装着部
116 袋掛け金具
117 収納袋
201 金庫用枠体部
203 紙幣収納箱
204 硬貨収納箱
205,206 扉
207 紙幣投入口
208,209 引き出しガイド
210 くぼみ部
212 硬貨受入口
213 シャッタ
214,215 ロック部
240 ガイドレール
241 硬貨収納箱
242 放出口
243 袋掛け金具装着部
244 シャッタ
244a 垂下部
400 ガイド
401 ガイドレール

Claims (17)

  1. 硬貨を投入する硬貨投入部と、投入された硬貨を計数処理する硬貨処理部と、前記硬貨処理部で処理された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨一時保留部と、該硬貨一時保留部に一時保留された硬貨を放出する放出口とを有する硬貨計数機ユニットを備えるとともに、
    金庫用枠体部と、該金庫用枠体部の内部に取り出し可能に設けられる硬貨収納体とを有し、前記金庫用枠体部の上面に前記硬貨計数機ユニットの放出口に臨む位置に硬貨を受け入れる受入口が形成され、該受入口の下方に前記硬貨収納体が配置される金庫ユニットを備え、
    前記硬貨計数機ユニットと前記金庫ユニットとは別体で、前記硬貨計数機ユニットが前記金庫ユニットの上に第1取付手段により取り付けられ、
    前記金庫ユニットが金庫ユニット側に形成される第2取付手段と車体側に設けられる第3取付手段とにより車体に可動又は固定状態で取り付けられる車載用金庫付硬貨計数機であって、
    前記金庫ユニットの受入口には、前記第1取付手段が壊されて前記硬貨計数機ユニットが前記金庫ユニットから取り外されたときに該金庫ユニット内部の硬貨の取り出しを阻止する硬貨取り出し阻止手段が設けられてなることを特徴とする車載用金庫付硬貨計数機。
  2. 硬貨を投入する硬貨投入部と、投入された硬貨を計数処理する硬貨処理部と、前記硬貨処理部で処理された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨一時保留部と、該硬貨一時保留部に一時保留された硬貨を放出する放出口とを有する硬貨計数機ユニットを備えるとともに、
    金庫用枠体部と、該金庫用枠体部の内部に取り出し可能に設けられる硬貨収納体とを有し、前記金庫用枠体部の上面に前記硬貨計数機ユニットの放出口に臨む位置に硬貨を受け入れる受入口が形成され、該受入口の下方に前記硬貨収納体が配置される金庫ユニットを備え、
    前記硬貨計数機ユニットと前記金庫ユニットとは別体で、前記硬貨計数機ユニットが前記金庫ユニットの上に第1取付手段により取り付けられ、
    前記金庫ユニットが金庫ユニット側に形成される第2取付手段と車体側に設けられる第3取付手段とにより車体に可動又は固定状態で取り付けられる車載用金庫付硬貨計数機であって、
    前記金庫ユニットの金庫用枠体部上面には、前記硬貨計数機ユニットが挿嵌状態で固定され取り外し困難となって前記金庫ユニット内部の硬貨の取り出しを阻止するよう前記硬貨計数機ユニットの下部を挿嵌させるくぼみ部が設けられてなることを特徴とする車載用金庫付硬貨計数機。
  3. 金庫付硬貨計数機を搭載した車両であって、
    前記金庫付硬貨計数機は、硬貨を投入する硬貨投入部と、投入された硬貨を計数処理する硬貨処理部と、前記硬貨処理部で処理された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨一時保留部と、該硬貨一時保留部に一時保留された硬貨を放出する放出口とを有する硬貨計数機ユニットを備えるとともに、
    金庫用枠体部と、該金庫用枠体部の内部に取り出し可能に設けられる硬貨収納体とを有し、前記金庫用枠体部の上面に前記硬貨計数機ユニットの放出口に臨む位置に硬貨を受け入れる受入口が形成され、該受入口の下方に前記硬貨収納体が配置される金庫ユニットを備え、
    前記硬貨計数機ユニットと前記金庫ユニットとは別体で、前記硬貨計数機ユニットが前記金庫ユニットの上に第1取付手段により取り付けられ、
    前記金庫ユニットが金庫ユニット側に形成される第2取付手段と車体側に設けられる第3取付手段とにより車体に可動又は固定状態で取り付けられ、
    前記金庫ユニットの受入口には、前記第1取付手段が壊されて前記硬貨計数機ユニットが前記金庫ユニットから取り外されたときに該金庫ユニット内部の硬貨の取り出しを阻止する硬貨取り出し阻止手段が設けられてなることを特徴とする金庫付硬貨計数機搭載車両。
  4. 金庫付硬貨計数機を搭載した車両であって、
    前記金庫付硬貨計数機は、硬貨を投入する硬貨投入部と、投入された硬貨を計数処理する硬貨処理部と、前記硬貨処理部で処理された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨一時保留部と、該硬貨一時保留部に一時保留された硬貨を放出する放出口とを有する硬貨計数機ユニットを備えるとともに、
    金庫用枠体部と、該金庫用枠体部の内部に取り出し可能に設けられる硬貨収納体とを有し、前記金庫用枠体部の上面に前記硬貨計数機ユニットの放出口に臨む位置に硬貨を受け入れる受入口が形成され、該受入口の下方に前記硬貨収納体が配置される金庫ユニットを備え、
    前記硬貨計数機ユニットと前記金庫ユニットとは別体で、前記硬貨計数機ユニットが前記金庫ユニットの上に第1取付手段により取り付けられ、
    前記金庫ユニットが金庫ユニット側に形成される第2取付手段と車体側に設けられる第3取付手段とにより車体に可動又は固定状態で取り付けられ、
    前記金庫ユニットの金庫用枠体部上面には、前記硬貨計数機ユニットが挿嵌状態で固定され取り外し困難となって前記金庫ユニット内部の硬貨の取り出しを阻止するよう前記硬貨計数機ユニットの下部を挿嵌させるくぼみ部が設けられてなることを特徴とする金庫付硬貨計数機搭載車両。
  5. 前記金庫ユニットの金庫用枠体部に紙幣投入口が設けられるとともに、前記金庫用枠体部の内部には前記紙幣投入口から投入される紙幣を収納する紙幣収納体が取り出し可能に設けられてなる請求項1または2記載の車載用金庫付硬貨計数機。
  6. 前記金庫ユニットの金庫用枠体部に紙幣投入口が設けられるとともに、前記金庫枠体部の内部には前記紙幣投入口から投入される紙幣を収納する紙幣収納体が取り出し可能に設けられてなる請求項3または4記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
  7. 前記硬貨取り出し阻止手段が、前記硬貨計数機ユニット取り外し時に前記受入口を閉じるシャッタ機構である請求項1記載の車載用金庫付硬貨計数機。
  8. 前記硬貨取り出し阻止手段が、前記硬貨計数機ユニット取り外し時に前記受入口を閉じるシャッタ機構である請求項3記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
  9. 前記硬貨取り出し阻止手段が、前記受入口を内部まで手を挿入できないよう狭めるシュート構造としたものである請求項1記載の車載用金庫付硬貨計数機。
  10. 前記硬貨取り出し阻止手段が、前記受入口を内部まで手を挿入できないよう狭めるシュート構造としたものである請求項3記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
  11. 前記硬貨収納体が、ガイドレールに沿って引き出し可能な引き出し枠体とされてなる請求項1または2記載の車載用金庫付硬貨計数機。
  12. 前記硬貨収納体が、ガイドレールに沿って引き出し可能な引き出し枠体とされてなる請求項3または4記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
  13. 前記硬貨収納体が、開閉式の放出口を有するとともに、該放出口に臨む位置に袋掛け金具装着部を備えてなる請求項11記載の車載用金庫付硬貨計数機。
  14. 前記硬貨収納体が、開閉式の放出口を有するとともに、該放出口に臨む位置に袋掛け金具装着部を備えてなる請求項12記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
  15. 前記第2取付手段が、前記金庫用枠体部を引き出し可能とするガイドにて構成され、前記第3取付手段が、前記ガイドを引き出し可能にガイドするガイドレールにて構成されてなる請求項3または4記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
  16. 前記硬貨収納体が袋であり、前記金庫ユニットが前記受入口に袋掛け金具装着部を備えてなる請求項1または2記載の車載用金庫付硬貨計数機。
  17. 前記硬貨収納体が袋であり、前記金庫ユニットが前記受入口に袋掛け金具装着部を備えてなる請求項3または4記載の金庫付硬貨計数機搭載車両。
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