JPH11219462A - 錠付き紙葉類保管庫とこれを内蔵する紙葉類管理装置 - Google Patents

錠付き紙葉類保管庫とこれを内蔵する紙葉類管理装置

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JPH11219462A
JPH11219462A JP10020909A JP2090998A JPH11219462A JP H11219462 A JPH11219462 A JP H11219462A JP 10020909 A JP10020909 A JP 10020909A JP 2090998 A JP2090998 A JP 2090998A JP H11219462 A JPH11219462 A JP H11219462A
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JP10020909A
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Hajime Imamura
一 今村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】扉の開閉履歴を電力を用いずに機械的に安定な
状態で保持できる錠付き紙葉類装置およびこれを用いた
紙葉類管理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】施錠されている錠の開錠動作に伴ってアー
ム102aが反時計方向に回転するとピン104aが突
起部110を押し、スライド部材106がコイルスプリ
ング109の張力に抗して左方向に移動し、段差部12
1がストッパ112のピン112aに係合して係止され
て表示窓120Aには赤が示され、ソレノイド154に
通電されると、プランジャ160が引き上げられてこの
段差部121とピン112aの係合が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有価証券や紙幣
などの紙葉類を持ち運び保管のために使用する錠付き紙
葉類保管庫とこれを備える紙葉類管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有価証券や紙幣などの紙葉類を持ち運び
保管のために紙葉類保管庫が使用される。この紙葉類保
管庫はたとえば銀行の開店時に整理機から受け取った紙
幣をATMに装填したり、閉店時にATM内の紙幣を回
収して整理機に収納するときには紙幣の装填庫として用
いられている。この装填庫はATMあるいは整理機から
電源を受けるので、ATMから取外したときは無通電状
態となるが、この状態でその扉を機械的にロックしてい
る錠を鍵を用いて開閉することができる。
【0003】たとえば、銀行の閉店時にATMに収納さ
れている紙幣をすべて回収するときには、回収された紙
幣を装填庫に収納するとともにその総金額を装填庫に内
蔵されたEEPROMに記憶してから装填庫をATMか
ら取り外し、その後別に設けられた整理機に掛けて紙幣
の検査、金額の確認などの管理が行われ、最終的に金庫
に収納される。
【0004】この際、ATMから取り外されて整理機に
装填されるまでの間に装填庫の扉が不正に開錠されて中
に収納されている紙幣が窃取される虞れがある。一度開
錠された錠は鍵で閉じておけば開錠されたか否かが分か
らないので、従来では扉が鍵で開けられた履歴をEEP
ROMに電気的に記憶する方法が考えられる。この方法
ではEEPROMの内容を読まなければならないのでそ
の履歴を直ちに目視で確認ができない。
【0005】このため、開錠された錠の機械的な状態を
バッテリで付勢されるソレノイドで電磁的に保持する方
法が考えられる。この方法では錠の開錠の状態が直ちに
目視できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら扉が鍵で
開けられた履歴をソレノイドで電磁的に保持する方法は
大きな電力を必要とする。装填庫はATMから取り出さ
れた状態では電源は内蔵されたバッテリのみであるが、
このバッテリから供給される電力には限りがある。また
最近のATMではできるだけ紙幣の収納容量を大きくし
て利用者の利便を計る方策が取られているが、装填庫の
容積には限りがあるためにバッテリの容量を大きくする
には制約がある。さらにこのバッテリの設置、維持、管
理に多大のコストが掛かる。特に、装填庫はATM自体
の設置可能な容積および装填庫に収納可能な紙幣の容量
に起因してスペース的な制約を受けることから、必然的
に装填庫単体としての容量が制限される問題がある。
【0007】従って、この発明の目的は、大きな容量の
バッテリを用いることなく紙幣の装填庫などの紙葉類の
保管庫の扉の錠が開けられた履歴を安定に保持でき、不
正を未然に防止できる構造を有する錠付き紙葉類保管庫
とこれを備える紙葉類管理装置とを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の錠付き紙葉類
保管庫は、紙葉類保管庫本体と、この紙葉類保管庫本体
に開閉自在に取り付けられた扉と、この扉に設けられた
少なくとも1個の錠と、この錠の開閉動作に従動するス
ライド部材と、このスライド部材の位置に対応する異な
る内容を表示する表示手段と、前記錠の開動作の時に移
動した位置に前記スライド部材をロックするロック機構
とを具備することを特徴とする。
【0009】また、この発明の錠付き紙葉類保管庫は、
第1、第2の保管室を有する紙葉類保管庫本体と、この
紙葉類保管庫本体に開閉自在に取り付けられ第1、第2
の保管室夫々を閉じるための第1扉、第2扉と、この第
1扉、第2扉に夫々設けられた第1、第2の錠と、この
第1、第2の錠の開閉動作にそれぞ従動する第1、第2
のスライド部材と、この第1、第2のスライド部材の位
置に夫々対応する異なる内容を表示する第1、第2の表
示手段と、前記第1、第2の錠の開動作の時に移動した
位置に前記第1、第2のスライド部材をロックする第
1、第2のロック機構とを具備することを特徴とする。
【0010】さらに、この発明の紙葉類管理装置は、紙
幣を受入れる受入部と、この受入部で受入れられた紙幣
の種類を判別する鑑査部と、この鑑査部で判別された紙
幣を種類別に集積する複数の金種別金庫を有する収納部
と、前記収納部の各金種別金庫毎に収納されている紙幣
あるいは前記収納部の各金種別金庫に収納されるべき紙
幣を一時収納する装填庫とを具備し、前記装填庫は、紙
葉類保管庫本体と、この紙葉類保管庫本体に開閉自在に
取り付けられた扉と、この扉に設けられた少なくとも1
個の錠と、この錠の開閉動作に従動するスライド部材
と、このスライド部材の位置に対応する異なる内容を表
示する表示手段と、前記錠の開動作の時に移動した位置
に前記スライド部材をロックするロック機構とを有する
ことを特徴とする。
【0011】上記の構成により、錠が鍵で開けられた履
歴は機械的に保持しロックされ、その解除には外部から
の管理された電源が必要となるので、大容量のバッテリ
などコスト上昇の要因が排除され、簡単な構成で安定な
動作を行うことができ、たとえば紙幣の装填庫に要求さ
れる容量が確保できる、錠付き紙葉類保管庫とこれを備
える紙葉類管理装置を提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。図1は、この発明
の一実施例の錠付き紙葉類保管庫を備えた紙葉類管理装
置としてのATM装置の外観を示す概略図である。
【0013】ATM装置1は、筐体としての装置本体2
と、装置本体2の前面に配置された操作部3とを有して
いる。操作部3の水平面3aには、紙幣の入金あるいは
出金に利用される紙幣入出金口4が設けられている。紙
幣入出金口4は、多数枚の紙幣が一括して投入あるいは
取り出しが可能に形成されている。
【0014】紙幣入出金口4の上部には、入金された紙
幣を装置本体2内部に取り込む間および出金すべき紙幣
を入出金口4に搬送する間に、利用者が不意に巻込まれ
たり不所望な異物が投入されることを防止するための扉
5が開閉自在に配置されている。
【0015】操作部3の水平面3aには、また、図示し
ないタッチセンサが一体に組み込まれたカラーのCRT
表示部6が設けられている。CRT表示部6は、操作手
順およびその他の情報を、イラスト、文字あるいは文言
によってCRT画面に表示して利用者を誘導するととも
に、暗証番号、入金あるいは出金すべき金額、口座番
号、取引の承認、確認あるいは取り消しなどに応じた表
示部分が押圧されたことを図示しないタッチセンサで検
知して、後述する主制御装置に対応する信号を出力す
る。
【0016】また、操作部3の垂直面3bには、暗証番
号および口座番号が記録されている取引媒体としての図
示しない磁気カードが挿入されるカード挿入口7、図示
しない通帳が挿入される通帳挿入口8、及び、図示しな
い金属コイン即ち硬貨が投入される硬貨入出金口9が設
けられている。
【0017】図2には、図1に示した入出金装置1の装
置本体2内の各部とそれぞれに対応される制御回路との
接続を概略的に示すブロック図が示されている。図2に
示すように、装置本体2には、ATM装置全体を制御す
る例えばCPUでなる主制御装置11、カード挿入口7
から挿入された磁気カードAを取込んで磁気カードAの
所定の位置に配置されている磁気ストライプ部から口座
番号および種別などの口座情報を読み取る磁気カードリ
ーダ部12、挿入口8から挿入された通帳Bの磁気スト
ライプ部を読み取るとともに、通帳Bおよび図示しない
ジャーナル用紙に取引内容を記録する通帳プリント部1
3が設けられている。
【0018】装置本体2には、また、紙幣入出金口4に
外部から挿入された紙幣Pを取込んで計数したのち所定
のルーチンに従って装置本体2の後述する金庫に搬送
し、あるいは指定された数量の紙幣Pを金庫から取り出
して入出金口4に払い出す紙幣入出金ユニット14、硬
貨入出金口9に投入された硬貨Cを受け入れるととも
に、取引の結果で1000円以下の金額に対応する硬貨
および指定された数量の硬貨Cを硬貨入出金口9に払い
出す硬貨入出金ユニット15、カラーのCRTおよびタ
ッチセンサーでなる表示部5によって構成される接客ユ
ニット16、及び、係員用の内部モニタおよびキーボー
ドを有する係員操作部17が設けられている。
【0019】装置本体2には、さらに、主制御装置11
と図示しないホストコンピュータとの間のデータ伝送を
制御する伝送制御部20、振り込み取引に必要な金融機
関の情報、たとえば、銀行名および支店名が50音順に
記録されたデータファイルとしての図示しないフロッピ
ーディスクを受け入れて読み込むためのフロッピーディ
スクドライブ21、及び、電源部22が設けられてい
る。この電源部22は、図面を簡単にするために、図示
していないが、装置本体2内の全てのユニットに電力を
供給している。
【0020】また、主制御装置11は、外部に設けられ
た係員用のリモートモニタ23に接続されている。そし
て、係員操作部17およびリモートモニタ23により、
装置本体2内部に保留されている紙幣Pの残高、装填庫
の交換 (即ち紙幣の補充) およびジャーナル用紙の補充
等の処理が指示されるようになっている。
【0021】次に、図3を参照して装置本体2の内部の
各ユニットの構成、配置を説明する。なお、図3は、図
1に示した入出金装置1を側方から見た状態の概略構成
図である。
【0022】図3によれば、装置本体2の内部の前部に
は入出金ユニット14が配置されている。なお、図3で
は、紙幣入出金口4が入出金ユニット14の接客部方向
(図中左側上部) に、位置されている。
【0023】紙幣入出金口4の下方には、入出金口4に
投入された紙幣Pを一括して収納する紙幣収納室 (以
下、ホッパと示す) 31が配置されている。ホッパ31
の下方には、紙幣Pの表裏を揃える表裏取り揃え部32
とホッパ31に投入された紙幣Pを表裏取り揃え部32
に1枚ずつ案内するための取り出しローラ33および取
り出し装置34が設けられている。
【0024】また、ホッパ31の一壁面 (図中左側)
は、対向する壁面 (図中右側) に対して平行に移動可能
なバックアップ35として形成されている。バックアッ
プ35は、矢印で示された方向に所定の位置に移動され
ることによりホッパ31の容量を変更するとともに、紙
幣入出金口4に投入された紙幣Pを、装置本体2の後述
する収納部に取り込む際に、紙幣Pを取り出しローラ3
3側に押しつけるための加圧部材として利用される。
【0025】ホッパ31は、利用者が紙幣Pを投入する
ときならびに紙幣Pを利用者に払い出すときは、紙幣P
を横長方向で垂直に立たせる向きになっており、装置本
体2内の収納部 (後述) に紙幣Pを取り込むときおよび
ホッパ31に紙幣Pを払い出すときは、紙幣Pを水平に
寝かせた向きになるように90度回転する。
【0026】入出金ユニット14の奥側 (図中右方向)
には、紙幣Pの種類および異種混合、重ね搬送、汚れ、
表裏、損傷などを1枚ずつチェックするとともに、ホッ
パ31に受け入れた紙幣のうちで払い出し (出金) のた
めの再利用が可能な紙幣 (以下、リサイクル券と示す)
と再利用に適さないと判定された紙幣 (以下、リジェク
ト券と示す) とを区分する紙幣鑑査装置36が設けられ
ている。
【0027】また、入出金ユニット14の前方下部に
は、図2を用いて既に説明した主制御装置11、伝送制
御部20およびフロッピーディスクドライブ21などを
収納した制御部37が設けられている。
【0028】入出金ユニット14の概ね中央には、紙幣
入出金口4のホッパ31に投入された紙幣Pを一時的に
保持する入金一時集積部38が設けられている。なお、
入金一時集積部38の容量すなわち紙幣を収納可能な枚
数は、たとえば、700枚に設定されている。
【0029】入金一時集積部38とホッパ31との間に
は、入金された紙幣Pのうちの鑑査装置36による鑑査
によりリジェクトされたリジェクト券を一時集積すると
ともに、所定のタイミングでホッパ31に返却する入金
リジェクト集積部40が設けられている。なお、入金リ
ジェクト集積部40は、リジェクト券の返却時に上昇す
るよう形成されたローラ41を有し、後述する[入金]
動作においてホッパ31に投入された全ての紙幣Pが鑑
査装置36で鑑査された時点で、ローラ41が上昇され
ることにより提供されるリジェクト搬送路により、入金
リジェクト券Pをホッパ31に返却する。
【0030】入出金ユニット14の下方であって装置本
体2の概ね中央には、入出金口4 (ホッパ31) の側か
ら順に、第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫
52が配置されている。なお、通常、第1の金庫50な
らびに第2の金庫51には額面の大きな種類の紙幣たと
えば万円券が収納され、残りの第3の金庫52には額面
の小さな種類の紙幣たとえば千円券が収納される。
【0031】第1および第2の金庫50および51の容
量すなわち収納可能枚数は、例えばそれぞれ、2,70
0枚に設定されている。また、第3の金庫52の容量
は、2,000枚に形成されている。
【0032】第1ないし第3の金庫50〜52は、それ
ぞれ、上端部分に、紙幣取り込み手段としてのローラ5
3a,53b,53cと紙幣取り出し手段としてのロー
ラ54a,54b,54cとを有し、利用者により入金
された紙幣Pを金庫50〜52に収納するとともに、払
い出し要求に応じて所定枚数の紙幣を金庫50〜52か
ら出金可能に形成されている。
【0033】すなわち、第1ないし第3の金庫50〜5
2は、例えば銀行の開店時に払い出しの際に必要となる
紙幣を後述する装填庫から収受して収納する金庫である
とともに、利用者により入金された紙幣を再利用するた
めのリサイクル券として収納するためのリサイクル庫と
しても利用される。
【0034】また、入出金ユニット14の接客面方向
(図中左方向) には、駆動源としてのモータMならびに
モータMにより発生される駆動力を装置本体2内のさま
ざまな搬送ベルトあるいはローラなどの詳述しない被駆
動要素に伝達する駆動力伝達系が設けられているがこれ
らは説明の簡単化のために省略してある。
【0035】入出金ユニット14の奥側上部 (図中右方
向) には、第1および第2の2つのリジェクト庫60な
らびに61が上下方向に積層されて配置されている。そ
れぞれのリジェクト庫60ならびに61には、実質的に
同一であってそれぞれのリジェクト庫に対して着脱可能
に形成されたリジェクトカセット62a,62bが1個
ずつ装着されている。なお、第1および第2のリジェク
ト庫60および61は、実質的に同一の構造を有してい
る。
【0036】第2のリジェクト庫61の下部には、利用
者がホッパ31内から取り忘れた紙幣を保持する回収部
63が設けられている。回収部63の下部には、払い出
しのための紙幣Pを外部から補充するための装填庫65
を収納するための装填庫収納部64が設けられている。
収納部64は装填庫65が着脱可能に形成された機構を
有し、必要に応じて入出金口4からの紙幣Pの受入れま
たは払い出しのための紙幣Pの入出金口4への搬送動作
に制限されることなく、外部からATM装置1へ紙幣P
を補充可能である。なお、ここでは、装填庫65の容量
すなわち紙幣を収納可能な枚数は、2,000枚に形成
されている。
【0037】なお、この実施例では、金庫50〜52の
内で金庫50、51は金庫52より破線THで区切られ
たレベルより下に形成された分だけ容量が大きく設定さ
れ、金庫52の容量は装填庫65と同じに設定されてい
る。この意味はあとで説明する。
【0038】入出金ユニット14には、駆動源であるモ
ータMにより発生される駆動力が供給されるさまざまな
搬送ベルトおよびローラなどの詳述しない被駆動要素に
より形成される複数の紙幣搬送路R1ないしR9ならび
にR11ないしR19が配置されている。
【0039】次に、ATM装置1による紙幣Pのさまざ
まなの処理と装置本体2内部の動作について説明する。 [入金]図3にはATM装置1に紙幣が入金される際の
紙幣の流れが示されている。
【0040】図3において、利用者により紙幣入出金口
4から入金対象としてホッパ31に一括して投入された
紙幣Pは、取り込みローラ33から実線矢印で示すルー
トを通って搬送路R1、表裏取り揃え部32の表搬送路
R2ならびに搬送路R4ないしR8を経由して、入金一
時集積部38に導かれる。
【0041】このとき、搬送路R6の下流に設けられた
紙幣鑑査装置36で読み取れなかったリジェクト券P
は、搬送路R7からR8への途中で、破線矢印で示すよ
うに、搬送路R12で分岐されて入金リジェクト集積部
40へ導かれて一旦集積される。入金リジェクト集積部
40に集積された入金リジェクト券Pは、ホッパ31に
投入された全ての紙幣Pが鑑査装置36で鑑査されたの
ち、所定のタイミングで、ローラ41が上昇されること
で形成される搬送路R13によりホッパ31に一括して
戻される。なお、この場合、主制御装置11の制御によ
り扉5が開放されるとともに、CPT表示部6に、利用
者に対して再投入を促すメッセージが表示される。
【0042】全ての入金紙幣Pが正常に読み取られたと
きは、投入されたすべての紙幣Pは入金一時集積部38
に一時的に集積され、主制御装置11の制御により、C
RT表示部6に入金総額が表示される。
【0043】続いて、利用者が入金総額を確認し、正し
ければCRT表示部6のタッチセンサの[確認]表示を
押圧することで、入金一時集積部38に一時的に集積さ
れている紙幣Pは、図4に実線矢印で示すように、入金
一時集積部38から搬送路R9の入り口へ取り込まれ、
搬送路R6、搬送路R7、搬送路R8、搬送路R11な
らびに搬送路R1〜R4を経由して、一枚ずつ順に、第
1ないし第3の金庫50〜52に向けて搬送される。
【0044】第1ないし第3の金庫50〜52に向けて
搬送された紙幣Pは、搬送路R5ならびに主制御装置1
1の制御により選択的に動作される図示しない切り替え
ゲートならびにそれぞれの金庫に対応して配置されてい
る紙幣取り込みローラ53a〜53cと紙幣取り出しロ
ーラ54a〜54cを介して、例えば第1の金庫50ま
たは第2の金庫51に1万円札、第3の金庫52に千円
札というように、紙幣の種類ごとに収納される。
【0045】第1および第2の金庫50および51には
例えば1万円のような同一種類の紙幣Pが収納される
が、主制御装置11の制御により、装填庫65の容量で
ある2,000枚を区切りとして、第1の金庫50に
2,000枚、第2の金庫51に2,000枚、第1の
金庫に700枚、及び、第2の金庫に700枚という順
に、段階的に区分されて収納される。なお、第1および
第2の金庫50および51のいづれかに収納される紙幣
Pの枚数が2,000枚を越えたことは、主制御装置1
1内の図示しないメモリに記憶される。
【0046】また、額面が5千円の紙幣および破損紙幣
などのリジェクト券は、図4に破線で示す経路R12,
R14を介して、予め決められている第1および第2の
リジェクト庫60および61のいづれか一方、例えば第
1のリジェクト庫60のリジェクトカセット62aに収
納される。この場合、リジェクト券が収納されるリジェ
クト庫60、61のいずれを用いるかは、図2を用いて
既に説明した係員操作部17を用いた係員による設定あ
るいは伝送制御部20を介して接続された図示しないホ
ストコンピュータの指令により変更できる。
【0047】なお、上述した入金動作時において、鑑査
装置36によりリジェクト券としてホッパ31に返却さ
れた紙幣Pが所定時間経過してもホッパ31から取り出
されない場合には、主制御装置11の制御により「取り
忘れ」と判定され、回収部63に収納される。この場
合、ホッパ31に一時的に戻されているリジェクト券
は、取り出しローラ33により1枚ずつ図3の搬送路R
1に案内され、搬送路R2、搬送路R4〜R7、搬送路
R12、搬送路R14および搬送路R15を順次搬送さ
れて回収部63に案内され、収納される。 [出金]図5は、図3、図4と同様に紙幣の出金時の紙
幣の流れを示す図である。
【0048】図2において利用者により操作部3のカー
ド挿入口7に磁気カードAが挿入されることで、磁気カ
ードリード部12からの読取りデータが主制御装置11
に送られ、この主制御装置11の制御によりCRT表示
部6に、暗証番号の入力を促すメッセージならびにタッ
チセンサによる入力のための「0」から「9」の数字キ
ーが表示される。暗証番号が入力されると、伝送制御部
20の制御により図示しないホストコンピュータに記憶
されている暗証番号と入力された暗証番号とが照合さ
れ、正しい暗証番号が入力されたことを条件に、主制御
装置11の制御により、出金、すなわち払い出し要求を
受け付けるメッセージがCRT表示部6に表示される。
【0049】この状態で、利用者による払い出し要求が
許可され、CRT表示部6に、払い出し金額の入力を促
すメッセージならびに「0」から「9」の数字および条
件の確定に利用される所定の制御キーが表示される。
【0050】利用者により払い出すべき金額が金種の指
定とともに入力されると、主制御装置11の制御により
第1の金庫50または第2の金庫51、及び、第3の金
庫52のそれぞれに配置されている紙幣取り出しローラ
54a〜54cが選択的に付勢され、要求された金額に
対応する枚数の紙幣が各金庫50ないし52から排出さ
れて搬送路R5に案内される。
【0051】このとき、払い出すべき紙幣Pの種類が第
1、第2の金庫50、51に収納されている例えば1万
円札である場合には、第1の金庫50の容量2,700
枚)のうちで装填庫65の容量(TH=2000枚)に
対応する紙幣の枚数をP1とし、これを越える分をP2
とし、第2の金庫51の容量 (2,700枚) の内の装
填庫65の容量に対応する紙幣の枚数をP3、このP3
を越える分をP4とすると、主制御装置11の制御によ
り、入金時とは逆のP4,P3,P2およびP1の順に
出金される。これにより、たとえば精査のために第1お
よび第2の金庫50ならびに51に収納されている紙幣
を装填庫65に移し換える際にも同じ順序で紙幣が取り
出されるので、移し換え動作の途中で装填庫65が満杯
となって精査が中止されるような不都合が生じる頻度が
大幅に低減される。
【0052】このようにして、搬送路R5に案内された
出金すべき所定枚数の紙幣は、搬送路R6、搬送路R
7、搬送路R12および搬送路R13を順次搬送され、
ホッパ31に供給される。続いて、入出金口4の扉5が
開放されるとともに、CRT表示部6に、払い出された
紙幣の取り出しを促すメッセージが表示される。
【0053】ところで、払い出しに際して、装置本体2
内部のベルトあるいはローラなどにより損傷を受けた紙
幣は、搬送路R6から搬送路R7に向かう途中で鑑査装
置36により区分され、図5に破線矢印で示すように搬
送路R12から搬送路R14に送り込まれ、予め決めら
れているたとえば第1のリジェクト庫60のリジェクト
カセット62aに収納される。
【0054】なお、上述した払い出し動作時において、
ホッパ31に送出された払い出すべき紙幣Pが所定時間
経過してもホッパ31から取り出されない場合には、主
制御装置11の制御により「取り忘れ」と判定され、回
収部63に収納される。この場合、ホッパ31にある払
い出し紙幣は、取り出しローラ33により1枚ずつ搬送
路R1に案内され、搬送路R2、搬送路R4〜R7、搬
送路R12、搬送路R14および搬送路R15を順次搬
送されて回収部63に案内される。 [精査]図6および図7は、前述した紙幣の精査におけ
る紙幣の流れを示す図である。なお、図7は、図6に示
した紙幣の流れに引き続く紙幣の流れを示している。
【0055】図2の伝送制御部20を経由して図示しな
いホストコンピュータすなわち管理センタなどから精査
の指令が伝送されると、主制御装置11の制御により、
入出金装置1が入金動作および出金動作のいづれの動作
状態にもないことが確認され、精査が開始される。
【0056】まず、図6に示されるように、第1ないし
第3の金庫50〜52のそれぞれに収納されている紙幣
Pは、それぞれの金庫に対応して配置されている紙幣取
り出しローラ54a〜54cを介して搬送路R5に取り
出され、搬送路R5〜R7、搬送路R12および搬送路
R14〜R16により順次搬送されて装填庫65に収納
される。なお、ここで、装填庫65の容量は既に説明し
たように2,000枚であることから、精査のために装
填庫65に移動される紙幣の枚数が2,000枚を越え
る場合には、2,001枚目以降の紙幣は、搬送路R7
から搬送路R8に搬送されて入金一時集積部38に収納
される。
【0057】このとき、各金庫50〜52に収納されて
いる紙幣であって、鑑査装置36を介して破れあるいは
汚損により区分されるリジェクト券は、装填庫65への
途中の搬送路R15で分岐され、破線矢印で示すように
予め決められている第1のリジェクト庫60に順次収納
される。ここでは、最初に第1のリジェクト庫60のリ
ジェクトカセット62aに収納されるが、最初に第2の
リジェクト庫61のリジェクトカセット62bに収納さ
れるように設定してもよい。
【0058】続いて、精査を終えて装填庫65に収納さ
れた紙幣Pは、図7に示されるように、搬送路R18、
搬送路R19、搬送路R6〜R8、搬送路R11、及
び、搬送路R1〜R5を経由して、順次、元の金庫50
〜52に戻される。なお、図6に示した移動に際して、
入金一時集積部38に収納された紙幣が存在する場合に
は、装填庫65に収納された紙幣に先立って、搬送路R
9、搬送路R6〜R8、搬送路R11、及び、搬送路R
1〜R5により、元の金庫に戻される。
【0059】このとき、各金庫から装填庫65に向かう
途中で既に鑑査装置36を通過して装填庫65に収納さ
れ、再び装填庫65から取り出されて鑑査装置36をも
う一度通過されるまでの間に破れあるいは汚損が生じた
紙幣Pは、鑑査装置36によりリジェクト券として区分
されて、破線で示すように、予め決められている第1お
よび第2のリジェクト庫60、61のリジェクトカセッ
ト62a,62bに順次収納される。
【0060】なお、上記 [精査] により払い出し要求に
対する払い出しのために確保されたリサイクル券の残高
が確定された時点より以降の払い出しにおいて各金庫5
0〜52に収納されているリサイクル券が払い出される
場合には、上記 [出金] と同様の理由で鑑査装置36に
よりリジェクトされるリサイクル券は、第1および第2
のリジェクト庫60および61の内の未使用のリジェク
ト庫 (ここでは、第2のリジェクト庫61) のリジェク
トカセット62bに収納される。これにより、[精査]
以降の各金庫50〜52内の残高は、払い出し要求に応
じて払い出された紙幣の枚数と、第2のリジェクト庫6
1に収納されているリジェクト券の枚数とにより正確に
管理できる。
【0061】以上説明したように、ATM装置1の内部
の金庫50〜52に収納されている紙幣を精査する際に
装填庫65が利用される。この装填庫65を精査の際に
紙幣の入金の際の一時保管に利用される入金一時集積部
38と連動して精査対象紙幣の移動先とすることで、精
査のための紙幣の移動に利用される移動先として確保さ
れなければならないスペースを最少限に設定できる。こ
れにより、装置の大きさが低減される。
【0062】また、精査のために紙幣を一時的に移動す
る移動先の容量よりも大きな容量を有する金庫50〜5
2が配置された場合であっても、金庫50〜52に収納
する紙幣の量すなわち枚数を、主制御装置11により移
動先の装填庫65の容量に合わせて区分して利用し、さ
らに、第1の金庫50の容量の内の移動先の装填庫65
の容量に対応する紙幣の枚数をP1および越える分をP
2ならびに第2の金庫51の容量の内の移動先の装填庫
65の容量に対応する紙幣の枚数をP3および越える分
をP4とするとき、P1,P2,P3およびP4の順に
収納するとともに、出金の際には、P4,P3,P2お
よびP1の順に出金ことにより、移し換え動作の途中で
移動先の装填庫65が満杯となって精査が中止される問
題が生じる頻度が大幅に低減される。
【0063】以上に説明した装填庫65は、装置本体2
から取り出して同じ銀行内に別に設けられた例えば整理
機に掛けるために銀行内を行員により持ち運びされる。
図8はATM装置1の装置本体2から取り出した状態の
装填庫65を示す斜視図であり、この装填庫65はそれ
自体頑丈な金庫として形成され、前面に蝶番70でその
下端が装填庫本体71に取り付けられた扉72を有す
る。
【0064】この扉72はその中間で蝶番73で連結さ
れた上扉74a,下扉74bとに分割され、下扉74b
の中央上部に上下に分けて取り付けられた二つの鍵穴部
材75a,75bに関連して下扉74bの裏側に取り付
けられた後で説明する上部錠、下部錠により開け閉めで
きる。上部錠を開放すると上扉74aのみを開くことが
でき、下部錠を開放すると上扉74aと下扉74bとを
同時に開くことができるように構成されている。
【0065】例えば図8に示したように下の鍵穴部材7
5bに鍵を差し込んで図中矢印に示す如く右に捻ると、
上扉74aと下扉74bのロックが同時に外れてこれら
の扉74a,74bが同時にその下端の蝶番70を中心
に手前側に倒れて図9に示したように開放状態となる。
【0066】装填庫本体71の内部には図9に示したよ
うに上下スライド式のバックアッププレート装置77が
装着される。このバックアッププレート装置77はその
上部の紙幣台に紙幣を載せるように構成されており、紙
幣の枚数に応じてその高さ位置が調節される。
【0067】例えば紙幣台が空のときは図10のように
このバックアッププレート装置77は装填庫本体71の
底部まで押し下げられ、紙幣80をバックアッププレー
ト装置77の紙幣台上に載置する。最大では前記のよう
に2000枚の紙幣が収納できる。
【0068】図11はこのバックアッププレート装置7
7の上下機構を装填庫本体71の側面から示す構成図で
ある。バックアッププレート装置77は上部プレート8
1、下部プレート82、およびこの両者を連結する折り
畳み可能のリンク機構83とよりなる。なお、図11で
は下部に折り畳まれた状態のバックアッププレート装置
77が示され、上部には展開された状態のバックアップ
プレート装置77が示されている。
【0069】リンク機構83は、一端が上部プレート8
1の一端側に軸着され、他端が下部プレート82の対応
する一端側に軸着され、中央部が互いに軸着された第1
の屈曲リンク84と、一端が上部プレート81の他端側
に固定された長孔部材81Aに形成された長孔に係合さ
れ、他端が下部プレート82の対応する他端側に固定さ
れた長孔部材82Aに形成された長孔に係合され、中央
部が互いに軸着された第2の屈曲リンク85とよりな
る。
【0070】この第2の屈曲リンク85の下端係合部に
はローラ86が軸着され、このローラ86は装填庫本体
71の側壁87上に形成された案内レール88Aに係合
される。この案内レール88Aは下方の部分は垂直に延
び、上部は装填庫本体71の奥の方に向かって屈曲して
形成されている。
【0071】さらに、この第1の案内レール88Aに沿
って第2の案内レール88Bが設けられる。この第2の
案内レール88Bはその全長に亘って直線状に延びてい
る。この第2の案内レール88Bには下部プレート82
の一部に軸着されたローラ89が係合される。従って、
たとえば図示しないスプリングにより下部プレート82
が第2の案内レール88Bに沿ってその下方から上方に
移動せしめられると、長孔部材82Aに形成された長孔
に係合されたローラ86がこの長孔内を強制的に移動せ
しめられ、第1の案内レール88Aの上部の屈曲部まで
はそのままの状態で上昇するが、この屈曲部から上では
案内レール88A,88B相互の距離が離れるのに伴っ
てリンク機構83が図示の折り畳まれた状態から伸張し
た状態に移行する。図11にはこの両方の状態が示され
ている。
【0072】図10に示したように最下部に降下せしめ
られたバックアッププレート装置77上に例えば200
0枚の1万円札Pを載置した状態で扉72を閉じて上部
錠、下部錠が施錠された装填庫65は、図12に示した
ようにハンドル90を持って運搬し、本体2の後部にあ
る装填庫収納部に収納され、あるいはここから取り出さ
れる。本体2の内部には引き出し式の収納台92が設け
られており、装填庫65をこの台92を引き出して載置
し、本体92内に押し込むことにより本体2に装填さ
れ、あるいは台92に載置された装填庫65を引き出
す。
【0073】一方、上側の鍵穴部材75aに対応して設
けられる上部錠は主に装填庫65を本体2に装填した状
態での上扉74aの開閉に使用されるもので、図13に
示したように上側の鍵穴部材75aに鍵93を差し込ん
で右に捻ることにより上扉74aのみを手前に傾けた状
態で開けることができる。
【0074】この上扉74aの裏側にはリジェクト紙幣
の収納箱94が一体に取り付けられてある。図13には
この収納箱94にリジェクト紙幣Pが収納された状態を
示している。
【0075】この収納箱94は、本体2に装填された装
填庫65内の紙幣Pを金庫50〜52に分配し、あるい
は入金されて金庫50〜52に収納された紙幣Pを装填
庫65に回収するときに鑑査装置36により検知された
リジェクト紙幣Pを収納するためのものである。
【0076】ところで、図12で説明したように、装填
庫65を本体2に装填した状態でその内部に収納された
紙幣Pを金庫50〜52に分配し、あるいは入金されて
金庫50〜52に収納された紙幣Pを装填庫65に回収
するときには図14に示したように装填庫65の天板9
6の裏側に装着されたスライド式のシャッタ97を天板
96に沿って装填庫65の裏板98の裏側に沿って下方
に一点鎖線で示した位置まで移動させることにより、取
出し/収納のための開口部が形成される。
【0077】このように、シャッタ97で閉じられてい
た天板96の開口部が開放されると、バックアッププレ
ート装置77は紙幣を装填庫65の天井96を越えて上
に突出させ、内部の紙幣Pを図3の取出し/送り込みロ
ーラ99を介して搬送路16に取出し、または搬送路1
6から装填庫65内に送り込むことができる。
【0078】図15は上部錠、下部錠が取り付けられた
上扉74a,下扉74bの一部を裏側から見た図であ
り、図8で説明した鍵穴部材75a,75bに対応して
下扉74bの裏側に取り付けられた上下2個の錠機構を
正面から示している。最初に上側の錠機構を説明する。
【0079】上側の鍵穴部材75aは下扉74bを貫通
してその先端が下扉74bの裏側に突出したシリンダ部
100aを有する。このシリンダ部100aはその中心
に丸穴を有しこの中に角柱状の軸101aが挿入されて
シリンダ部100aが支持される。
【0080】シリンダ部100aからは斜め下方に2本
のキープレート102a,103aが互いにほぼ90度
の角度で延び、その先端部近傍には夫々ピン104a,
105aが固定される。キープレート102a,103
aの下にはこのキープレート102a,103aに一部
が重なるようにして細長い板状のスライド部材106が
水平方向に下扉74bの裏面に沿って設けられる。
【0081】すなわち、スライド部材106はその長手
方向に沿って2個の長穴106a,106bを有し、こ
の長穴106a,106bに挿入して下扉74bに止め
られたワッシャーピン107a,107bによりこのス
ライド部材106は下扉74bの裏面に沿って水平方向
に移動自在に保持される。
【0082】一方のワッシャーピン107bとスライド
部材106の一端に固定されたピン108との間にはコ
イルスプリング109が掛け渡され、これによりスライ
ド部材106は常時図示の左方向に付勢されている。
【0083】スライド部材106の中間部にはこの部材
106の表面に直交する方向に突起部110が形成され
る。この突起部110は2本のキープレート102a,
103aに固定された2本のピン104a,105aの
丁度中間に位置するように形成され、鍵穴部材75aに
挿入された鍵を回すことによりピン104a,105a
のいずれか一方の先端部分が突起部110に係合してこ
のスライド部材106を左右のいずれかの方向にスライ
ドせしめられる。
【0084】図15ではスライド部材106はコイルス
プリング109によって図示の左方向、即ち長穴106
a,106bの右端が夫々ワッシャーピン107a,1
07bに接する方向に引かれる。
【0085】一方、スライド部材106の下端部には段
差部111が形成されており、コイルスプリング109
によって図示の左方向に引かれた結果、この段差部11
1にはストッパ112の先端に設けられたピン112a
が係合される。このストッパ112は軸113により回
転自在に保持され、コイルスプリング114により反時
計方向に付勢されている。
【0086】また、ストッパ112の反対側の端部に取
り付けられたピン124は、スライド部材106に対し
て直交する方向に取り付けられたスライド部材116の
第1の段差部117に係合されている。従って、キープ
レート103aが鍵93を回す動作により時計方向に回
動しても、ピン105aが突起部110に衝突した位置
より左方向に移動することはない。
【0087】この位置がスライド部材106の初期位置
である。この時に鍵穴部材75aの丁度下方に位置する
スライド部材106の表側の表面には緑色の塗料が塗付
されており、この位置に対応する下扉74bの部分には
長円形の表示窓120が形成されている。したがって、
このスライド部材106の初期位置ではこの実施例では
鍵穴部材75aに関連する錠が掛けられた状態であり、
このとき、下扉74bの表側から見ると表示窓120か
らは緑色表示がなされていることになる。
【0088】反対に、キープレート102aが開錠の方
向に鍵93を回す動作により反時計方向に回動される
と、ピン104aが突起部110に衝突し、さらに鍵9
3を回すことによりピン104aにより突起部110、
すなわちスライド部材106はコイルスプリング109
の張力に抗して右方向に移動せしめられる。
【0089】このスライド部材106の右方向への移動
につれて、段差部111に隣接してスライド部材106
に形成されている第2の段差部121の背後の斜面がス
トッパ112に固定されたピン122上を摺動して行
く。これに伴い、スライド部材106が右方向に移動
し、段差部111がストッパ112から外れると共に、
最終的には段差部121がピン122に係合する位置ま
でスライドされ、ここでスライド部材106が停止され
る。
【0090】このとき、ストッパ112はコイルスプリ
ング114により反時計方向に回転されて図15に示し
たようにその一端に固定されたピン124がスライド部
材116の段差部117に係合された状態で停止され
る。
【0091】この状態が図16に示されている。この位
置で鍵穴部材75aの丁度下方に位置するスライド部材
106の表側の表面には赤色の塗料が塗付されており、
この位置に対応する下扉74bの部分に形成された長円
形の表示窓120の表側からは赤色の表示がなされる。
この位置では上側の鍵穴部材75aに対応する上部錠が
開錠され、例えば図13に示したリジェクト紙幣Pを収
納箱94から取出すことができる。
【0092】例えば、銀行の閉店後にATM装置1の金
庫50〜52に収納されている紙幣すべてを装填庫65
に回収し、これを別に設置された整理機に掛けるために
本体2から取出して、行内を持ち運ぶ場合を考える。な
お、この場合、図示しないが、装填庫65にはEEPR
OMなどの記憶装置がバッテリとともに内蔵され、装填
庫65に回収された金種、金額が図2の主制御装置11
の制御の下にこのEEPROMに記憶されている。さら
に、本体2から取り出されたときにはシャッタ97は閉
鎖され、上扉74a,下扉74bも閉鎖され、第1、第
2の鍵穴部材75a,75bに対応する上下2個の錠は
いずれも施錠されており、夫々の錠に対応する表示窓1
20A,120Bには緑色表示がなされている。
【0093】このような状態の装填庫65を持ち運ぶ途
中で例えば上側の錠が開錠されると、前述のように対応
する表示窓120Aの色が緑から赤に変化するが、この
赤の表示位置でスライド部材106が段差部121とピ
ン122とによりロックされてしまうので、仮に再施錠
しても元に戻らず赤の表示のままとなる。このロック状
態はコイルスプリング114により機械的に保持される
ので、その保持になんらの電気的なエネルギーを必要と
せず、解除しない限りはいつまでもそのまま赤の表示が
保持される。
【0094】ここで、図15に戻って、下側の鍵穴部材
75bに対応する下側の錠機構を説明する。下側の鍵穴
部材75bも下扉74bを貫通してその先端が下扉74
bの裏側に突出したシリンダ部100bを有する。この
シリンダ部100bはその中心に丸穴を有しこの中に角
柱状の軸101bが挿入されてシリンダ部100bが支
持される。
【0095】シリンダ部100bからは斜め下方に2本
のキープレート102b,103bが互いにほぼ90度
の角度で延び、その先端部近傍には夫々ピン104b,
105bが固定される。キープレート102b,103
bの下にはこのキープレート102b,103bに一部
が重なる位置に細長い板状のスライド部材126が水平
方向に下扉74bの裏面に沿って設けられる。
【0096】上側のスライド部材106と同様に、スラ
イド部材126はその長手方向に沿って2個の長穴12
6a,126bを有し、この長穴126a,126bに
挿入して下扉74bに止められたワッシャーピン127
a,127bによりこのスライド部材126は下扉74
bの裏面に沿って水平方向に移動自在に保持される。
【0097】一方のワッシャーピン127bとスライド
部材126の一端に固定されたピン128との間にはコ
イルスプリング129が掛け渡され、これによりスライ
ド部材126は常時図示の左方向に付勢されている。
【0098】スライド部材126の中間部にはこの部材
126の表面に直交する方向に突起部130が形成され
る。この突起部130は2本のキープレート102b,
103bに固定された2本のピン104b,105bの
丁度中間に位置するように形成され、鍵穴部材75bに
挿入された鍵を回すことによりピン104b,105b
のいずれか一方の先端部分が突起部130に係合してこ
のスライド部材126を左右のいずれかの方向にスライ
ドさせる。
【0099】図15ではスライド部材126はコイルス
プリング129によって図示の左方向に引かれて長穴1
26a,126bの右端が夫々ワッシャーピン127
a,127bに接する方向に引かれる。一方、スライド
部材126の下端部には段差部131が形成されてお
り、したがってこの段差部131にはストッパ132の
先端に設けられたピン132aが係合される。このスト
ッパ132は軸133により回転自在に保持され、コイ
ルスプリング134により反時計方向に付勢されてい
る。
【0100】また、ストッパ132の反対側の端部に取
り付けられたピン134は、スライド部材126に対し
て直交する方向に取り付けられたスライド部材116の
第2の段差部137に係合されている。従って、キープ
レート103bが鍵を回す動作により時計方向に回動し
ても、ピン105bが突起部130に衝突した位置より
左方向に移動することはない。
【0101】この位置が下側のスライド部材126の初
期位置である。この時に鍵穴部材75bの丁度下方に位
置するスライド部材126の表側の表面にはスライド部
材106と同じように緑色の塗料が塗付されており、こ
の位置に対応する下扉74bの部分には長円形の表示窓
120Bが形成されている。したがって、このスライド
部材126の初期位置ではこの実施例では鍵穴部材75
bに関連する錠が掛けられた状態で、このとき、下扉7
4bの表示窓120Bからは緑色表示がなされているこ
とになる。
【0102】反対に、キープレート102bが開錠の方
向に鍵を回す動作により反時計方向に回動されると、ピ
ン104bが突起部130に衝突し、さらに鍵を回すこ
とによりピン104bにより突起部130、すなわちス
ライド部材126はコイルスプリング129の張力に抗
して右方向に移動せしめられる。
【0103】このスライド部材126の右方向への移動
につれて、段差部131に隣接してスライド部材126
に形成されている第2の段差部141の背後の斜面がス
トッパ132に固定されたピン142上を摺動して行
く。これに伴い、スライド部材126が右方向に移動
し、段差部131がストッパ132から外れると共に、
最終的には段差部141がピン142に係合する位置ま
でスライドされ、ここでスライド部材126が停止され
る。
【0104】このとき、ストッパ132はコイルスプリ
ング134により反時計方向に回転されて図15に示し
たようにその一端に固定されたピン134がスライド部
材126の段差部137に係合された状態で停止され
る。
【0105】尚、図15、16においてスライド部材1
06、126の図示の右端には夫々遮蔽板106s、1
26sが形成され、この遮蔽板106s、126sに対
応して夫々位置検知器Sa,Sbが下扉74b上に取り
付けられている。従って、スライド部材106、126
の位置を必要に応じてこの検知器Sa,Sbの出力の状
態から知ることができる。
【0106】即ち、検知器Sa,Sbは通常ゼロでない
所定の電圧信号を発生させているが、その溝部分が遮蔽
板106a,126sで遮られると出力電圧値がゼロと
なり、この信号が装填庫65のEEPROMを制御して
いるCPUに伝達され、錠が開けられた履歴が記憶され
る。
【0107】この状態が図16に示されている。この位
置で鍵穴部材75bの丁度下方に位置するスライド部材
126の表側の表面には赤色の塗料が塗付されており、
この位置に対応する下扉74bの部分に形成された長円
形の表示窓120Bからは赤色の表示がなされる。この
位置では下側の鍵穴部材75bに対応する下側の錠が開
錠され、例えば図9あるいは図14に示したように上扉
74a,下扉74bが一体として開放され、バックアッ
ププレート装置77上に集積されている紙幣Pを取出す
ことができる。
【0108】次に、図16に示したように、スライド部
材106、126がいずれもその赤表示位置にロックさ
れた場合にロック解除を行う機構について説明する。こ
の解除はこの解除を行う権限を持った行員により行われ
るものである。
【0109】段差部117、137によりストッパ11
2、132をそれぞれロックしている第3のスライド部
材116は2本のピン152a,152bに嵌め込まれ
た2個の長孔153a,153bを有し、この長孔15
3a,153bに沿って上下に移動可能に取り付けられ
ている。
【0110】一方のピン152aはソレノイド154上
に固定され、他方のピン152bはソレノイド154に
設けられたプランジャ160上に固定され、このピン1
52bと第3のスライド部材116の一部との間にはコ
イルスプリング155が掛け渡され、常時図示の下方に
引張されている。
【0111】このソレノイド154を付勢するための電
源は大きな容量を必要とするため前記装填庫65には設
けられず、整理機または本体2の中の電源部22から電
力が供給される。したがって、図示しないが、装填庫6
5の例えば底部には受電端子が設けられ、この受電端子
は装填庫65を本体2に装填したときに本体2側の送電
端子に接触して必要な電力を受け取ることになる。
【0112】前記受電端子は図16に示したソレノイド
154の電源端子に接続される。従って、ソレノイド1
54はこの電源により付勢されたときに動作し、プラン
ジャ160をコイルスプリング155の張力に抗して図
示の上方に引き上げる。この結果、スライド部材116
も上方に移動し、段差部117、137に係合されたピ
ン124、144が上方に駆動される。
【0113】この結果、2個のストッパ112、132
はそれぞれ軸113、133を中心にして時計方向に回
転し、段差部111とピン112aとの係合、および段
差部131とピン132aとの係合が外れ、スライド部
材106および126は夫々コイルスプリング109、
129の張力により左方向に移動し、図15に示した開
始位置に戻る。これにより、表示窓120A,120B
の表示色が夫々赤から緑に変化する。この状態を図17
に示す。
【0114】以下、図18を参照して、図示しない整理
機を用いて装填庫65に2000枚の紙幣を装填する場
合の動作について詳細に説明する。この際、使用される
装填庫65はそれ以前の使用に際して本体2から取り外
した後で正規にあるいは不正に上扉74aあるいは下扉
74bの錠が開錠されたために表示窓120A、120
Bの両方の表示色が赤になっているものとする。
【0115】前述のように、この表示窓120A、12
0Bの表示色が赤になっていても上扉74a、下扉74
bの錠を鍵で開閉することは何等問題なく行えるように
なっており、紙幣整理機から装填庫65へ紙幣を装填す
るのは問題なく行える。
【0116】紙幣整理機から装填庫65へ紙幣を装填す
る場合に、最初のステップS1にて係員は図2に示した
係員操作部17に対応する整理機の操作部の図示しない
IDカード投入口からIDカードを挿入する。この投入
されたIDカード上のID番号は整理機内のCPUなど
の主制御装置により読取られ、この係員が装填庫65に
関して行内で所定の権限を有することが確認される。
【0117】その後、ステップS2にて、係員により上
記のように表示窓120A,120Bの表示色が夫々赤
の状態のままで空の装填庫65が整理機本体に装着され
る。これにより、ステップS3にて装填庫65に内蔵さ
れているEEPROMに対して主制御装置がアクセス
し、そこに記憶されている上扉74a、下扉74bの錠
についての開閉履歴情報が読み取られる。
【0118】この場合、上扉74a、下扉74bの錠が
共に開錠された履歴があるので、開閉履歴情報の一部で
あるフラグが”1”となっている。このフラグの内容の
確認をステップS4で行い、この場合”1”であるから
ステップS5に移る。このステップS5では係員操作部
上の図示しない表示部に扉開閉の履歴があることが表示
される。係員はこれに応じて警告確認等の処理の操作を
行い、ステップS6に進む。なお、ステップS4でフラ
グが”0”の場合もステップS6に進む。
【0119】ステップS6では装填庫65が空であるか
否かがチェックされ、NOのときはステップS7に進ん
で装填庫65が規定通りに空になっていないことが、た
とえば係員操作部における表示部において警告され、装
填処理が終了される。
【0120】装填庫65が規定通りに空のときはステッ
プS8に進み、ここで、この装填庫65は紙幣の取出し
が正常に行い得るものであるか否かがチェックされ、取
出し不良と認定されたときはステップS7でその旨の警
告を行った後に装填処理が終了となる。
【0121】取出し不良の装填庫でない正常の装填庫6
5の場合にはステップS9に進んで図示しない紙幣整理
機のホッパに所定の紙幣を投入し、ステップS10に進
む。ステップS10で係員がスタートキーを押すと、ス
テップS11にてホッパからは紙幣が一枚ずつ取り出さ
れ、ステップS12にて図3の鑑査部36に対応する機
能を有する鑑査部により取り出された紙幣の鑑査及び計
数が行われる。
【0122】鑑査及び計数が行われた正常紙幣は、ステ
ップS13において装填庫65内のバックアッププレー
ト81上に順次集積される。続いて、ステップS14に
進み、ふたたびここで装填庫65が空か否かがチェック
され、すでに紙幣が何枚か集積されていればNOである
からステップS15に進み、ここで集積枚数が2000
枚に達しているか否かがチェックされる。
【0123】2000枚に達していないときはステップ
S11に戻り、更にホッパから新しい紙幣が取り出され
て同様の過程を経て装填庫65に集積される。装填庫6
5に集積された紙幣の枚数が2000枚に到達すると、
ステップS16に進んで装填庫65への装填作業が終了
し、ステップS17において集積された紙幣の金種、枚
数などの装填庫情報が装填庫65内に設けられているE
EPROMに書き込まれる。
【0124】その後、装填庫65の図示しない電源端子
には紙幣整理機から電源が供給される。このとき下扉7
4bの裏側に取り付けられたスライド部材106、12
6は前記のように図16の状態となっているから、ステ
ップS18にて電源の供給によりソレノイド154が付
勢されると、そのプランジャ160に連結されたスライ
ド部材116が図中の上方に移動され、段差部111と
ピン112a,段差部131とピン132aとの係合が
強制的に外される。
【0125】この結果、ストッパ112、132は夫々
図17に示した位置まで時計方向に回転し、スライド部
材106、126はそれぞれコイルスプリング109、
129の張力によって左方向に引き戻されて図15に示
した位置に停止する。これにより、表示窓120A、1
20Bの表示色が赤から緑に変わる。以上の過程を経
て、装填庫65の表示窓120A,120Bの表示が正
常の緑に設定され、2000枚の紙幣が装填庫65に装
填される。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、錠
が鍵で開けられた履歴は機械的に保持しロックされるの
でその保持に何等の電気的なエネルギーは必要がなく、
またその解除には外部からの管理された電源が必要とな
るので、大容量のバッテリなどコスト上昇の要因が排除
され、簡単な構成で安定な動作を行うことができ、たと
えば紙幣の装填庫に要求される容量が確保できる、錠付
き紙葉類保管庫とこれを備える紙葉類管理装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が適用されるATM装置の外
観を示す概略斜視図。
【図2】図1に示したATM装置の機能を示すブロック
図。
【図3】図2に示したATM装置における入金時の紙幣
の流れを示す概略図。
【図4】図3に示したATM装置内の紙幣の流れに関連
する紙幣の流れを示す概略図。
【図5】図3に示したATM装置における出金時の紙幣
の流れを示す概略図。
【図6】図3に示したATM装置における精査時の紙幣
の流れを示す概略図。
【図7】図6に示したATM装置内の紙幣の流れに引き
続く紙幣の流れを示す概略図。
【図8】この発明の一実施例の錠付き紙葉類保管庫とし
ての装填庫の外観を示す斜視図。
【図9】図8の装填庫の扉を開いた状態を示す斜視図。
【図10】図9の状態の装填庫に紙幣を装填した状態を
示す斜視図。
【図11】図9に示した装填庫中に設けられたバックア
ッププレート装置を示す側面図。
【図12】装填庫をATM装置本体に対して着脱する状
態を示す斜視図。
【図13】ATM装置に収納された装填庫の上扉が開い
た状態を示す斜視図。
【図14】装填庫に設けられたシャッタを概略的に示す
側面図。
【図15】装填庫の扉に設けられた初期状態の錠を扉の
裏側から示した正面図。
【図16】錠が開けられた履歴を保持した状態を示す
図。
【図17】錠が開けられた履歴を保持したスライド部材
をリセットした状態を示す図。
【図18】図17のリセットの動作を示す流れ図。
【符号の説明】
1…ATM装置、 2…装置本体、 11…主制御装置 14…紙幣入出金ユニット、 17…係員操作部、 22…電源部、 36…紙幣鑑査装置、 38…入金一時集積部、 40…入金リジェクト集積部、 50〜52…金庫、 53…紙幣取り込みローラ、 54…紙幣取り出しローラ、 65…装填庫、 106、126…スライド部材、 111、117、121、131、137、141…段
差部、 112、132、…ストッパ、 112a,124、132a、144…ピン、 114、134…コイルスプリング、 116…スライド部材、 154…ソレノイド、 160…プランジャ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類保管庫本体と、 この紙葉類保管庫本体に開閉自在に取り付けられた扉
    と、 この扉に設けられた少なくとも1個の錠と、 前記扉の裏側に設けられこの錠の開閉動作に従って移動
    するスライド部材と、 このスライド部材の移動位置に対応して異なる内容を表
    示する表示手段と、 前記錠の開動作の時に移動した位置に前記スライド部材
    をロックするロック機構と、 を具備することを特徴とする錠付き紙葉類保管庫。
  2. 【請求項2】前記スライド部材は前記扉の裏側表面に沿
    って移動自在に設けられ、 前記表示手段は前記スライド部材の前記扉に面する側に
    設けられ前記錠の開閉位置に夫々対応する内容を表示す
    る表示部と、この表示部に対応して前記扉に形成された
    表示窓とを有することを特徴とする請求項1に記載の錠
    付き紙葉類保管庫。
  3. 【請求項3】前記ロック機構は前記スライド部材をロッ
    ク位置から解放するための電磁解放手段と、前記紙葉類
    保管庫本体に設けられ前記電磁解放手段に通電するため
    の電源端子とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の錠付き紙葉類保管庫。
  4. 【請求項4】第1、第2の保管室を有する紙葉類保管庫
    本体と、 この紙葉類保管庫本体に開閉自在に取り付けられ第1、
    第2の保管室夫々を閉じるための第1扉、第2扉と、 この第1扉、第2扉に夫々設けられた第1、第2の錠
    と、 この第1、第2の錠の開閉動作にそれぞ従動する第1、
    第2のスライド部材と、 この第1、第2のスライド部材の位置に夫々対応する異
    なる内容を表示する第1、第2の表示手段と、 前記第1、第2の錠の開動作の時に移動した位置に前記
    第1、第2のスライド部材をロックする第1、第2のロ
    ック機構と、 を具備することを特徴とする錠付き紙葉類保管庫。
  5. 【請求項5】前記第1、第2のスライド部材は夫々前記
    第1、第2の扉の裏側表面に沿って移動自在に設けら
    れ、 前記第1、第2の表示手段は夫々前記第1、第2のスラ
    イド部材の前記第1、第2の扉に面する側に設けられ前
    記第1、第2の錠の開閉位置に夫々対応する色で塗られ
    た表示部と、この表示部に対応して前記第1、第2の扉
    に夫々形成された覗き窓とを有することを特徴とする請
    求項4に記載の錠付き紙葉類保管庫。
  6. 【請求項6】前記第1、第2のロック機構は夫々前記第
    1、第2のスライド部材をロック位置から解放するため
    の電磁解放手段と、前記紙葉類保管庫本体に設けられ前
    記電磁解放手段に通電するための電源端子とを有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の錠付き紙葉類保管庫。
  7. 【請求項7】紙幣を受入れる受入部と、 この受入部で受入れられた紙幣の種類を判別する鑑査部
    と、 この鑑査部で判別された紙幣を種類別に集積する複数の
    金種別金庫を有する収納部と、 前記収納部の各金種別金庫毎に収納されている紙幣ある
    いは前記収納部の各金種別金庫に収納されるべき紙幣を
    一時収納する装填庫とを具備し、 前記装填庫は、紙葉類保管庫本体と、この紙葉類保管庫
    本体に開閉自在に取り付けられた扉と、この扉に設けら
    れた少なくとも1個の錠と、この錠の開閉動作に従動す
    るスライド部材と、このスライド部材の位置に対応した
    異なる内容を表示する表示手段と、前記錠の開動作の時
    に移動した位置に前記スライド部材をロックするロック
    機構とを有することを特徴とする紙葉類管理装置。
  8. 【請求項8】前記スライド部材は前記扉の裏側表面に沿
    って移動自在に設けられ、 前記表示手段は前記スライド部材の前記扉に面する側に
    設けられ前記錠の開閉位置に夫々対応する色で塗られた
    表示部と、この表示部に対応して前記扉に形成された表
    示窓とを有することを特徴とする請求項7に記載の紙葉
    類管理装置。
  9. 【請求項9】前記ロック機構は前記スライド部材をロッ
    ク位置から解放するための電磁解放手段と、前記紙葉類
    保管庫本体に設けられ前記電磁解放手段に通電するため
    の電源端子とを有することを特徴とする請求項7に記載
    の紙葉類管理装置。
  10. 【請求項10】前記電源端子は前記装填庫が紙葉類管理
    装置に装填されたときにこの紙葉類管理装置側の電源端
    子に接続され、 前記紙葉類管理装置は前記装填庫が紙葉類管理装置に装
    填された状態で正規の手続きが実行されたときにのみ前
    記電磁解放手段に通電して前記スライド部材をロック位
    置から解放する制御手段を含むことを特徴とする請求項
    7に記載の紙葉類管理装置。
JP10020909A 1998-02-02 1998-02-02 錠付き紙葉類保管庫とこれを内蔵する紙葉類管理装置 Pending JPH11219462A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002329231A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
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