JP3478366B2 - 貨幣処理機の袋取付装置 - Google Patents

貨幣処理機の袋取付装置

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JP3478366B2
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一夫 福本
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グローリー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨幣処理機の袋取
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、異なる場所に点在する清涼飲料
水やたばこなどの自動販売機から売上金の貨幣(硬貨お
よび紙幣を含む)を回収するにあたり、従来、それらの
自動販売機を管理している営業担当者(ルートセールス
マン)は、車両に補充用の商品を載せて各自動販売機の
設置場所へ行き、自動販売機に商品を補充するととも
に、自動販売機の貨幣処理ユニットから売上金額データ
(貨幣データ)を転記し、また、自動販売機の貨幣処理
ユニットから貨幣を回収して、一定額の釣り銭準備金を
補充し、残りを小袋に入れて持ち帰っている。そして、
営業担当者は、営業所に戻ってから、小袋毎の硬貨を硬
貨計算機に入れて計数し、紙幣がある場合にはその紙幣
を手で数え、硬貨計数金額データと紙幣計数金額データ
との合計金額を、転記してきた売上金額データと照合
し、それらが一致するかどうかによって売上金の確認を
行っている。
【0003】しかしながら、売上金の確認をこのように
営業所に戻ってから行うのでは、計数金額データが転記
してきた売上金額データと一致しない場合に、その不一
致が、営業担当者の釣り銭準備操作のミスによるもの
か、自動販売機の故障によるものか、偽造貨幣による詐
欺行為によるものかといった原因の究明が困難で、厄介
な事後処理を残してしまう。特に、自動販売機には予め
一定額の釣り銭準備金が装填され、その中から釣り銭が
支払われるので、自動販売機から回収された貨幣の合計
金額から、減っている釣り銭準備金の額を差し引いた額
が実際の売上金額であるが、回収された貨幣から一定額
の釣り銭準備金を貨幣処理ユニットに装填するのを忘れ
て、釣り銭準備金も含めて売上金として計数してしまっ
たり、補充した釣り銭準備金の額が不正確であったりす
ることは、頻繁に起き、それが不一致の原因となる。こ
ういった釣り銭準備金の装填ミスは、営業所に戻った後
で判ってもどうしようもないものである。
【0004】そこで、貨幣処理機を車両に搭載し、回収
先にて計数処理等を行えるようにすることが考えられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、貨幣処理機
を車両に搭載し、回収先にて計数処理等を行おうとした
場合、車内は振動が激しいため、貨幣処理機に取り付け
た収納袋が外れたり捩れたりする可能性がある。また、
狭い車内で貨幣処理機に収納袋を取り付けたり取り外し
たりする作業はきわめて面倒なものである。
【0006】したがって、車両等に搭載する貨幣処理機
において、貨幣収納用の袋を容易かつ確実に取り付けら
れるようにすることが課題である。本発明はこのような
課題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貨幣処理機
の袋取付装置は、貨幣処理機の硬貨排出口に設けられる
受具と、受具に挿脱可能とされた袋取付具とを備え、
前記袋取付具は、第1枠体と、該第1枠体に対し揺動可
能に連結される第2枠体とからなり、前記受具は、第1
枠体に対し第2枠体が揺動方向に閉じた状態の前記袋取
付具を挿脱方向にガイドするガイド部を有し、前記第1
枠体は、硬貨収納袋を挿通可能な略矩形の第1開口部と
前記第1開口部周縁の前記第2枠体の揺動方向に対する
幅方向両側に形成され前記硬貨収納袋の開口部周縁を掛
け止め可能な掛け止め部を備え、前記第2枠体は、前記
第1枠体の前記第1開口部に対応して形成され硬貨の通
過を可能とする略矩形の第2開口部と該第2開口部周縁
の第2枠体の揺動方向に対する幅方向両側に形成され前
記掛け止め部と協動して硬貨収納袋の開口部周縁を挟持
する挟持部とを備えたものである。
【0008】それによれば、硬貨収納袋は予め袋取付具
で開口部位周縁が挟持され、その袋取付具を貨幣処理機
側に固定された受具に袋ごと挿脱可能であるので、狭い
車内でも硬貨収納袋の着脱が容易で、また、振動等によ
って外れたり捩れたりしないよう確実に硬貨収納袋を取
り付けることができる。
【0009】より具体的には、上記構成において、前記
第2枠体の挟持部が、前記第1枠体の前記掛け止め部に
対し、前記揺動方向に対する幅方向の内側と外側に位置
する内側挟持部及び外側挟持部を構成するのがよい。
【0010】本発明の貨幣処理機の袋取付装置は、特
に、車両の運転席の側方に搭載される貨幣処理機に適用
するのが有利であり、その場合、受具を運転席足元の側
方上部に位置せしめ、袋取付具を運転席に対し接離する
方向に挿脱可能とするのがよく(特に、例えば助手席側
から運転席側に向けて挿脱可能とするのがよく)、そう
することにより、運転席で計数処理等を行うことがで
き、また、硬貨収納袋を、場所を取らない、また、安定
した配置とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明による貨幣処理機搭載車のフ
ロント側座席部分の配置を示している。図において、1
は貨幣処理機である。また、2は異なる場所に点在する
自動販売機に対して商品を補充したり売上金を回収する
ためのルートサービスを行なうワゴン車やトラック車な
どの車両である。貨幣処理機1は、車両2の運転席3と
助手席4との間の補助席5にシートベルト6により固定
された固定フレーム7の上に載置され、固定フレーム7
にボルト固定されている。
【0013】図2は運転席3側の前方斜め上方から見た
貨幣処理機1の外観構造を示している。また、図3はル
ートサービス時に携帯するハンディ端末8の平面視によ
る外観構造を示している。そして、図4はハンディ端末
8の構成を示すとともに、自動販売機9,ハンディ端末
8および貨幣処理機1によりなる売上精算システムの構
成を示している。また、図5は貨幣処理機1の構成を示
している。
【0014】自動販売機9は、例えば清涼飲料水やたば
こなどの商品を販売するものであり、商品を収納する販
売機本体の前面にメンテ用中扉および前面扉などの扉体
が開閉可能に設けられ、扉体の前面に商品見本陳列部,
商品選択ボタン,商品取出口,硬貨投入口,紙幣投入口
などが設けられている。また、扉体の内側には、硬貨投
入口に投入される硬貨や紙幣投入口に投入される紙幣を
識別計数するとともに必要時に釣り銭準備金を払い出す
貨幣処理ユニットが設けられ、貨幣処理および商品販売
を制御する制御ユニットが設けられている。その制御ユ
ニットは、ハンディ端末8と相互に光通信を行う光通信
部を備えている。そして、その光通信部を通じてハンデ
ィ端末8からのデータ要求を受け、売上金額データ(貨
幣データ)や販売データなどの各種データをハンディ端
末8へ送信する。
【0015】また、ハンディ端末8は、図4に示すよう
に、制御部10と、各種データの記憶読出が可能な記憶
部11と、自動販売機9との間で相互に光通信を行なう
とともに貨幣処理機1との間でも相互に光通信を行うた
めの光通信用交信部(インターフェース)12と、貨幣
処理機1との間で通信ケーブル13を介して相互に通信
を行なう有線通信用交信部(インターフェース)14
と、各種表示を行う表示部15と、入力操作を行う入力
部16と、各種データを印字出力する印字部17を備
え、また、このハンディ端末8に電源を供給する充電式
のバッテリ18を備えている。そして、記憶部11,光
通信用交信部12,有線通信用交信部14,表示部1
5,入力部16および印字部17はそれぞれ制御部10
に接続されている。また、バッテリ18は、通常はAC
100Vの電源によって充電するが、通信ケーブル13
で貨幣処理機1と接続された状態で、貨幣処理機1を介
して供給される車両2のバッテリ電源により充電するこ
とも可能である。
【0016】ハンディ端末8の制御部10は、収集した
売上金額データと貨幣処理機1で処理した貨幣処理デー
タとを比較照合する機能を有している。また、記憶部1
1は、自動販売機9から収集した売上金額データを記憶
する機能と、貨幣処理機1で処理した貨幣処理データを
記憶する機能と、それらデータの照合結果を記憶する照
合機能を有している。
【0017】図3に示すように、ハンディ端末8は縦長
の端末ケース19からなるもので、正面視にて、この端
末ケース19の中央に表示部15の液晶ディスプレイ2
0が配置され、液晶ディスプレイ20の下側に入力部1
6のテンキーや各種設定キーを有するキー入力部21が
配設され、上側に印字部17が配設されている。そし
て、液晶ディスプレイ20の表面にはタッチスクリーン
入力部を構成するタッチスクリーンが形成されている。
また、液晶ディスプレイ20の上側には印字部17との
間に、印字部17を操作する印字用入力部22が配設さ
れている。上記入力部16は、キー入力部21の他、こ
れら液晶ディスプレイ20上のタッチスクリーン入力部
と印字用入力部22とで構成されたものである。
【0018】印字部17は、サーマルプリンタにより構
成されたもので、ロール状に巻回された感熱紙が内蔵さ
れ、その感熱紙に熱転写印字して外部に送出する。
【0019】また、端末ケース19の上端部には、光通
信用交信部12の光通信媒体(赤外線)を送受信する光
通信窓部23が形成されている。さらに、端末ケース1
9の側部には、通信ケーブル13のコネクタ24を接続
するコネクタ受25が設けられている。
【0020】貨幣処理機1は、図5に示すように、制御
部30と、各種データの記憶読出が可能な記憶部31
と、ハンディ端末8との間で通信ケーブル13を介して
相互に通信を行うための有線通信用交信部(インターフ
ェース)32と、ハンディ端末8との間で相互に光通信
を行うために光通信用交信部(インターフェース)33
と、各種表示を行なう表示部34と、入力操作を行なう
入力部35と、機構中の複数のモータやソレノイドなど
を駆動させる駆動部36と、機構中の複数のセンサの出
力を入力するセンサ入力部37を備えている。そして、
記憶部31,有線通信用交信部32,光通信用交信部3
3,表示部34,入力部35,駆動部36およびセンサ
入力部37がそれぞれ制御部30に接続されている。
【0021】図6は貨幣処理機1の概略構造を示してい
る。また、図7は貨幣処理機1の貨幣処理部の平面視に
よる構造を示し、図8は貨幣処理機1の貨幣処理部の側
面視による断面構造を示し、図9は貨幣処理機1の貨幣
処理部の正面視による断面構造を示している。
【0022】この貨幣処理機1は、硬貨を処理する硬貨
処理機であって、機体41を有し、この機体41の上面
には開閉蓋42によって開閉される硬貨投入口43が形
成され、硬貨投入口43の下側にはモータ44によって
回転駆動される回転円盤45が配設されている。そし
て、硬貨投入口43の近傍には開閉扉42の閉塞を検知
する蓋検知センサ46が配設され、また、回転円盤45
上に臨んで回転円盤45上の硬貨の有無を検知する残留
検知センサ47が配設されている。
【0023】回転円盤45は、上面の中央に椀伏せ状の
土手部46が設けられ、周囲には周壁部47が設けら
れ、その周壁部47の一部に開口部48が形成されてい
る。そして、その開口部48には、硬貨を1枚ずつ通す
ために厚み規制部材49が配設されている。硬貨投入口
43から投入された硬貨は、回転円盤45上に落ち、回
転円盤45の回転による遠心力によって周壁部47の内
面に沿って移動し、厚み規制部材49の下を通過して1
枚ずつ硬貨通路51に送り出される。
【0024】硬貨通路51は、回転円盤45の上面とほ
ぼ同じ高さに配設された底板52上に、回転円盤45の
接線方向に沿って形成されている。そして、硬貨通路5
1の両側に側板53,54が配設され、一側の側板53
には、硬貨通路51内に進入した硬貨を通路中央側に寄
せるガイド縁部53aが形成され、また、このガイド縁
部53aに連続して、後述の識別器による硬貨識別やリ
ジェクト機構による硬貨リジェクトのための基準位置を
出す基準縁部53bが形成されている。
【0025】硬貨通路51の上方には、硬貨通路51内
に進入した硬貨を底板52の上面に押し付けながら搬送
するよう第1の搬送ベルト55および第2の搬送ベルト
56が張設されている。これら搬送ベルト55,56
は、支持部材57に回転自在に軸支された各一対のプー
リ58a,58b;59a,59bの間に張設されたも
ので、第1の搬送ベルト55の下流側のプーリ58bと
第2の搬送ベルト56の上流側のプーリ59aとは同軸
に固定され、第1の搬送ベルト55の上流側のプーリ5
8aの軸がモータ60の駆動軸に連結されている。モー
タ60の駆動により両搬送ベルト55,56は回転駆動
され、硬貨通路51内に進入した硬貨が搬送される。
【0026】支持部材57は、回転円盤45側の一端が
回転軸61に支持され、該回転軸61を支点として上方
へ回動可能で、通常時は下方へ回動されて各搬送ベルト
55,56と底板52との間隔を硬貨の厚みより狭い間
隔となるよう保持され、上方への回動時には両搬送ベル
ト55,56を上方へ退避させて硬貨通路51の上面を
開放するよう構成されている。また、支持部材57は、
各搬送ベルト55,56が下流側で上記一側の側板53
に近接するよう回転軸61に斜めに支持されている。支
持部材57がこのように斜めに支持されていることによ
り、各搬送ベルト55,56は硬貨通路51内の硬貨を
上記一側の側板53に寄せるように作用する。
【0027】硬貨通路51には、上記一側の側板53の
基準縁部53bの上流端近傍の位置に、硬貨通路51内
を搬送される硬貨を識別する識別器62が配設されてい
る。この識別器62は、硬貨の穴の有無を検知する穴検
知センサ63と、磁気によって硬貨の材質を検知する材
質検知センサ64と、硬貨の外径を検知する外径検知セ
ンサ65とからなるものである。
【0028】硬貨通路51の識別器62の下流側には、
識別器62や後述する片寄せ検知センサによってリジェ
クト硬貨が識別されたときに、そのリジェクト硬貨の次
に搬送されてくる硬貨を停止させるためのストッパ機構
66が配設されている。このストッパ機構66は、一対
のストッパ67,67を有し、この一対のストッパ6
7,67が、硬貨通路51の両側方位置において底板5
2および両側板53,54を貫通して形成された左右一
対の孔部68,68に貫挿配置され、底板52の下方に
配置されたソレノイド69により駆動伝達機構70を介
して通路幅方向に移動可能で、通路幅方向の内側に移動
することにより硬貨を停止させるよう構成されたもので
ある。
【0029】硬貨通路51のストッパ機構66の下流側
には、リジェクト硬貨を排出するためのリジェクト口7
1が上記一側の側板53の基準縁部53bを基準として
形成され、このリジェクト口71に対し上記一側の側板
53の側にリジェクト機構72が配設されている。この
リジェクト機構72は、上記一側の側板53の切り欠き
部53cに配置されたローラ73と、このローラ73を
通路幅方向に移動させるソレノイド74とで構成された
ものである。リジェクト口71は、通路幅方向の寸法が
最小径硬貨の直径より小さくて半径より大きく、上記一
側の側板53の基準縁部53bから若干通路内側に寄っ
た位置に形成されたものである。
【0030】また、硬貨通路51のリジェクト機構72
の下流側には、識別器62で真貨と識別された硬貨が放
出される放出口75が形成されている。
【0031】硬貨通路51の識別器62とストッパ機構
66との間には、硬貨が上記一側の側板53の基準縁部
53bに片寄せされて識別器62で正しく識別されたこ
とを検知するための片寄せ検知センサ76が配設されて
いる。また、ストッパ機構66とリジェクト機構72と
の間には、リジェクト硬貨の通過を検知するリジェクト
硬貨通知検知センサ77が配設され、さらに、リジェク
ト機構72と放出口75との間には、放出口75に放出
される硬貨を検知するカウントセンサ78が配設されて
いる。
【0032】以上、回転円盤45から放出口75までの
機構が硬貨を所定の順序で処理する貨幣処理部79(図
1参照)を構成している。
【0033】硬貨通路51の下流側は底板52上を前方
(図7下側)に向け延設されている。そして、機体41
には、硬貨通路51の下流側の延設方向に対して一側
(図7右側)に前方へ突出する突出部41aが形成さ
れ、この突出部41aの底板52の下側に箱収納空間8
1が形成されている。そして、突出部41aには、上記
一側とは反対側(図7左側、すなわち運転席側)に箱収
納空間81の開口部82が形成されるとともに、この開
口部82を開閉する開閉扉83が配設されている。開閉
扉83は、前端側の回動軸84を支点として開閉可能に
支持され、後端側には開閉扉83を開閉操作するための
把手を兼ねたリジェクト用の切欠窓85が設けられてい
る。
【0034】箱収納空間81には、リジェックト口71
から落下する硬貨をシュート86を介して受け入れるリ
ジェクト箱87が配設されている。このリジェクト箱8
7は、箱収納空間81の開口部82に臨む側面に把手8
8を有し、開口部82を通じて着脱可能に配設されるも
のである。リジェクト箱87の配設位置には、リジェク
ト箱87がセットされたことを検知するリジェクト箱検
知センサ89と、リジェクト箱87内にリジェクト硬貨
が満杯になったことを検知するフル検知センサ90がそ
れぞれ配設されている。
【0035】箱収納空間81には、一時保留部として、
放出口75から落下する硬貨をシュート91を通じて受
け入れる一時保留箱92が開口部82を通じて着脱可能
に配設されている。この一時保留箱92は、一対の円板
状の側板93,94およびこの一対の側板93,94間
に設けられる円筒状の底板95を有し、底板95の一部
には硬貨出入口96が形成されている。そして、一対の
側板93,94の中心を貫通して円筒状の挿入筒97が
固定され、挿入筒97の箱収納空間81への挿入側の一
端には軸方向に沿って長溝状の係合溝98が形成されて
いる。また、開口部82に臨む側板93には把手99が
設けられている。
【0036】箱収納空間81には、一時保留箱92を支
持する支持駆動機構100が配設されている。この支持
駆動機構100は、箱収納空間81の奥側(開口部82
と反対側)の仕切壁101に回転自在に軸支されるとと
もに一端が開口部82に向けて突出する回転軸102を
有するもので、その回転軸102の一端に一時保留箱9
2の挿入筒97が嵌合挿入されることにより一時保留箱
92を支持する。また、回転軸102には、挿入筒97
の係止溝98と係合して回り止めするピン103が突設
されている。そして、仕切壁101の内側に位置する回
転軸102の他端にはプーリ104が固定され、このプ
ーリ104とモータ105の図示しない駆動プーリとの
間にベルト106が張設されている。モータ105の駆
動により一時保留箱92は回転軸102を中心として回
転する。
【0037】仕切壁101の内側には、支持駆動機構1
00の回転軸102の回転位置を検知する回転位置検知
機構107が配設されている。この回転位置検知機構1
07は、周縁部にスリットを有する遮光板108を有
し、この遮光板108が回転軸102に固定されるとと
もに、この遮光板108の周縁に臨ませてフォトインタ
ラプタ109が配設されたものであって、遮光板108
が回転軸102と一緒に回転し、その回転する遮光板1
08のスリットをフォトインタラプタ109が検知する
ことにより、回転軸102の回転位置および定位置を検
知する。
【0038】また、箱収納空間81には一時保留箱92
の配設位置に、一時保留箱81がセットされたことを検
知する一時保留検知センサ110と、一時保留箱92内
に硬貨が満杯になったことを検知するフル検知センサ1
11がそれぞれ配設されている。
【0039】また、箱収納空間81の一時保留箱92の
配設位置の周囲を囲むようにしてシュート112が配設
され、このシュート112の下端開口113の下方に、
機体41の突出部41aの下面に開口する送出口114
が形成されている。そして、送出口114の下側には受
具115が固定され、この受具115に袋取付具116
が挿脱可能とされている。硬貨を収納する収納袋117
は、袋取付具116に取り付けられ、袋取付具116ご
と付け外しされる。受具115の配設位置には収納袋1
17が装着されていることを検知する袋装着検知センサ
118が配設され、また、シュート112の配設位置に
は硬貨詰まりを検知する詰まり検知センサ119がそれ
ぞれ配設されている。また、機体41の突出部41aの
下方には、収納袋117を覆う袋カバー120が着脱可
能に取り付けられている。袋カバー120は収納袋11
7の前面および両側面を覆う断面コの字の形状で、運転
席3と反対側となる側面は図12図示のように開閉扉1
20aとされている。そして、この開閉扉120aには
ロック付の取手120bが設けられている。
【0040】また、貨幣処理機1の機体41後面には、
図7に示すように電源ケーブル121の一端のコネクタ
122を接続するコネクタ受123が配設されている。
貨幣処理機1には、このコネクタ受123に接続される
電源ケーブル121を介し車両のバッテリ電源が供給さ
れる。
【0041】また、貨幣処理機1の機体41の一側(助
手席側)には、有線通信の際にハンディ端末8のコネク
タ受25に一端が接続された通信ケーブル13の他端の
コネクタ124を接続するコネクタ受125が配設され
ている。
【0042】また、貨幣処理機1の上面には、開閉扉4
2で開閉される硬貨投入口43の他に、入力部35とし
て入力や表示を行う操作部126が配設されている。
【0043】貨幣処理機1の操作部126は、機体41
の上記一側とは反対側(運転席側)の上部斜面にあっ
て、図10に示すとおり、表示部127を備えるととも
に、計数処理のスタートとストップを指示するスタート
/ストップボタン128と、袋交換時のデータクリアを
支持する袋交換ボタン129と、表示部127に表示さ
れる金額と枚数の切り換えを指示する円/枚切換ボタン
130と、計数値が表示器127に表示される金種の切
り換えを指示する表示切換ボタン131と、一時保留箱
92内の硬貨の収納袋117への収納を指示する収納ボ
タン132を備えている。
【0044】表示部127は、金額または枚数の計数値
を表示する計数値表示の他、リジェクト硬貨を識別した
時のリジェクト表示と、貨幣処理機1の入力部35で入
力操作を行うローカルモードに切り替わった時のローカ
ルモード表示と、ハンディ端末8との通信によってリモ
ートコントロールされるリモートモードに切り替わった
時のリモートモード表示を行い、また、表示した計数値
の金種(500円から10円まで)を表示する金種表示
を行うものである。ローカルモードとリモートモードの
切り替えは、機体41の裏面に設けられた図示しないモ
ードスイッチによって行われる。ローカルモード時に
は、貨幣処理機1はハンディ端末8とは一切無縁で、貨
幣処理機1の操作部126のみで操作するものとなる。
一方、リモートモード時は、スタート/ストップボタン
128のみ操作可能で、他の袋交換ボタン129,円/
枚切換ボタン130,表示切換ボタン131および収納
ボタン132は操作不能となり、これらのボタン129
〜132の機能をハンディ端末8による操作で行うこと
になる。
【0045】また、図2図示の貨幣処理機1の機体41
の上記一側とは反対側(運転席側)には、表示部の下側
に、光通信用交信部33の光通信媒体(赤外線)を送受
信する光通信窓部133が形成されている。
【0046】図1及び図2に示すように、車両2の運転
席3の側方の補助席5に固定フレーム7を介して設置さ
れる貨幣処理機1は、運転席3と助手席4との間にあっ
て、機体41の前方へ突出する突出部41aの側面の開
閉扉83が運転席3側に臨み、機体41上面の硬貨投入
口43(図6図示)や操作部126が運転席3から硬貨
の投入や操作が可能な高さに位置し、収納袋117が取
り付けられた袋取付具116を挿入保持する受具115
は補助席5のシートクッションすなわち座席シート部
(水平部分)の上面近傍に位置し、収納袋117が運転
席3の足元の側方上部に位置し、袋取付具116を運転
席3に対し接離する方向に助手席4側から挿脱するもの
とされている。そのため、作業者は運転席3に座った状
態で、開閉扉83の開閉によるリジェクト箱87および
一時保留箱92の着脱,硬貨投入口43への硬貨の投入
および操作部126の操作を行える。また、収納袋11
7は、カバー120の開閉扉120aを開くことによ
り、助手席4側から容易に着脱できる。
【0047】図11は補助席5への貨幣処理機1の取付
構造と貨幣処理機1を分解した状態を斜視図にて示して
いる。また、図12は同取付構造を側面視にて示し、図
13は同取付構造を平面視にて示している。
【0048】貨幣処理機1取付用の固定フレーム7は、
補助席5のシートバック5aに沿わせてシートベルト6
で固定する逆U字状の固定部7aと、この固定部の下端
からシートクッション5b上を前方へ延び貨幣処理機1
の機体41を後述の連結板135,136を介して載置
固定する左右一対の載置部7b,7bと、各載置部7
b,7bの先端から車体フロア134へ向け下方へ延び
る左右一対の脚部7c,7cとを備えている。そして、
左右の載置部7b,7bが前後方向(図12左右方向)
の中央部位と前端部位の2カ所で連結板135,136
により相互に連結されている。これら連結板135,1
36の上面に貨幣処理機1を載せ裏面からこの貨幣処理
機1を連結板135,136にねじ止め固定する。ま
た、左右の脚部7c,7cの下端面が連結板137によ
り相互に連結され、その連結板137の脚部7c,7c
間の内側には、該連結板137を上側から貫通するボル
ト138と、連結板137の下側に配置されてボルト1
38に螺合しボルト138の上下位置を調整するナット
139と、ボルト138の先端に取り付けたゴム足14
0とからなる左右一対の支持脚141が配設されてい
る。
【0049】貨幣処理機1が固定された固定フレーム7
は固定部7aがシートベルト6で補助席5のシートバッ
ク5aに固定され、支持脚141が車体フロア134に
合わせて高さ調整される。
【0050】なお、固定フレーム7は、シートベルト6
以外のベルト(帯状体)を用いて固定することもでき
る。例えば、図11に二点鎖線で示すように、固定部7
aの左右アーム部分にベルト142を取り付け、このベ
ルト142でシートクッション5aを抱き込むようにし
てもよく、リング状のゴムバンドを用意しておき、この
ゴムバンドでシートクッションを抱き込むようにしても
よい。また、固定フレーム7は助手席4に取り付けるよ
うにしてもよい。
【0051】図14は、袋取付具116を挿脱可能とす
るよう貨幣処理機1の機体41の突出部41aに取り付
けられる受具115の平面視による構造を示し、図15
は同受具115の正面視による構造を示し、図16は同
受具115の側面視による構造を示している。
【0052】受具115は、貨幣処理機1の機体41の
突出部41aの下面に開口する送出口114の下方(硬
貨排出口)に設けられるものであって、全体が概略平箱
状で、側面は全面開放され、硬貨通過用の矩形開口15
1aを有することによって窓枠状を呈する上面部151
を有し、下面は両壁面部152,153の下端に沿って
袋取付具116の挿脱方向に延設された一対の下面ガイ
ド154,155を除いて開放されている。また、左端
面は板状の端面部156で塞がれている。そして、窓枠
状の上面部151と、一対の下面ガイド154,155
と、両壁面部152,153とで、袋取付具116を挿
脱方向にガイドするガイド部が構成され、両壁面部15
2,153の右端と両下面ガイド154,155の右端
には、外側へわずかに開いた先端ガイド152a,15
3a,154a,155aが形成されている。
【0053】受具115の端面部156には、袋取付具
116を挿入位置に保持するマグネットキャッチ157
が取り付けられている。
【0054】受具115の両壁面部152,153の端
面部156に近い対向位置には、検知部を内面側に臨ま
せて袋装着検知センサ118が設置されるとともに、そ
れら袋装着検知センサ118を覆うよう外側にセンサカ
バー157が取り付けられている。
【0055】受具115の各壁面部152,153は、
それぞれ左右2カ所で上部に切り込み159が形成され
て、その切り込み159の内側部分が折り立てられて上
面部151と面一の舌片160とされ、それら舌片16
0の根元位置に、それぞれ、ねじ穴161が形成されて
いる。これらねじ穴161には機体41の突出部41a
側からねじ(図示せず)が取り付けられ、それによって
受具115が固定される。
【0056】図17は、袋取付具116の下カバー16
2(第1枠体)の平面視による構造(二点鎖線は上カバ
ー163、一点鎖線は収納袋117の折り返し部分)を
示し、図18は同袋取付具116の上カバー163の平
面視による構造(二点鎖線は下カバー162)を示し、
図19は同袋取付具116の正面視による構造を示して
いる。また、図20は、上カバー163を開いた状態の
袋取付具116の構造(二点鎖線は収納袋)を示してい
る。
【0057】袋取付具116は、下カバー162(第1
枠体)と、これに揺動可能に連結された上カバー163
(第2枠体)とからなり、収納袋117の開口部を外側
へ折り返して下カバー162に引っ掛け、上カバー16
3を閉じて収納袋117の開口部位周縁を挟持した状態
で受具115に装着できるよう構成されたものであっ
て、上カバー163を閉じた状態で全体が概略平箱状
で、受具115のガイド部に沿って挿脱可能な寸法とさ
れている。
【0058】下カバー162は、硬貨収納袋117を挿
通可能な略矩形の開口部171(第1開口部)を備える
底面部172と、底面部172の前端縁に立設された一
端面部173と、底面部172の後端縁に前面部173
の略半分の高さで立設された他端面部174を有してい
る。そして、底面部172の開口部171の前後両側周
縁には硬貨収納袋117の開口部周縁を掛け止め可能と
する掛け止め部175,176が立設されている。ま
た、底面部172の両側端縁には、掛け止め部172,
173と平行にガイドレール177,178が立設され
ている。そして、一端面部173の上端には底面部17
2に平行に右方へ張り出した受部179が形成されてい
る。また、一端面部173の中央には把手180が設け
られている。
【0059】掛け止め部175,176には、袋取付具
116が受具115に装着されたときの袋装着検知セン
サ118の位置に切り欠き175a,176aが形成さ
れている。
【0060】上カバー163は、硬貨の通過を可能とす
る略矩形の開口部181(第2開口部)を備える上面部
182と、上面部182の左端縁に垂設された左端面部
183を有している。そして、上面部182の開口部1
81の周縁の前後両側部位には、下カバー162の掛け
止め部175,176の内側に位置し、これら掛け止め
部175,176と協動して収納袋117の折り返され
た開口部の内側部分117aを挟持するよう一対の内側
挟持部184,185が設けられ、また、開口部181
の周縁の左右部位には、収納袋117の折り返し部内縁
に嵌まり込んで収納袋117の折り返された開口部を内
側から保持する保持部186,187が設けられてい
る。そして、上面部182の右端には下カバー162の
受部179に重なる重なり部188が延設され、その重
なり部188の下面にはマグネットラバー189が貼設
されている。また、上面部182の前後両端縁には、下
カバー162の掛け止め部175,176の外側に位置
し、これら掛け止め部175,176と協動して収納袋
117の折り返された開口部の外側部分117bを挟持
するよう一対の外側挟持部190,191が設けられて
いる。
【0061】上カバー163と下カバ−162は、他端
面部174,左端面部183が蝶番192で揺動可能に
連結されている。
【0062】収納袋117は、例えば麻袋であって、図
20に示すように袋取付具116の上カバー163を開
いて、下カバー162の開口部171に挿入し、収納袋
117の開口部を下カバー162の掛け止め部175,
176に引っ掛けて所定幅だけ折り返す。そして、上カ
バー163を閉じ、マグネットラバー189を下カバー
162の受部179に吸着させる。この状態で、上カバ
ー163の内側挟持部184,185と外側挟持部19
0,191が下カバー162の掛け止め部175,17
6と協動し、また、上カバー163の上面部182が下
カバー162の掛け止め部175,176の上面と協動
して、収納袋117の折り返された開口部を挟持する。
また、上カバー163の保持部186,187が収納袋
117の開口部内面を保持する。
【0063】こうして収納袋117が取り付けられた袋
取付具116は、袋ごと受具115に挿入可能である。
そして、袋取付具116を挿入すると、受具115の端
面部に設けられたマグネットキャッチ157がこれを吸
着保持する。
【0064】上記貨幣処理機1による硬貨計数処理は次
のとおりである。なお、便宜上、ローカルモード,リモ
ートモードの両方をあわせて説明し、相異する場合のみ
その都度補足説明する。
【0065】硬貨は機体41の上面の硬貨投入口43を
通じて回転円盤45上に投入する。そして、ローカルモ
ード,リモートモードのいずれの場合も、操作部126
のスタート/ストップボタン128を操作することによ
り、搬送ベルト55,56用のモータ60と回転円盤4
5用のモータ44が順に駆動されて計数動作が開始され
る。ただし、この計数動作は、リジェックト箱87およ
び一時保留箱92が機体41の箱収納空間81に収納さ
れるとともに箱収納空間81の開閉扉83が閉塞されて
おり、かつ、収納袋117を取り付けた袋取付具116
が受具115に装着されていることが検知されているこ
とを条件に開始される。
【0066】回転円盤45が回転すると、硬貨は遠心力
によって回転円盤45上の周壁部47に沿って移動する
とともに厚み規制部材49の下を通過して1枚ずつ硬貨
通路51に送り出される。そして、このようにして回転
円盤45から硬貨通路51に1枚ずつ送り出された硬貨
は、第1の搬送ベルト55および第2の搬送ベルト56
の順にそれら搬送ベルト55,56の下側にくわえ込ま
れて底板52の上面に押し付けられながら通路下流へ搬
送される。その際、硬貨は、第2の搬送ベルト56の下
側にくわえ込まれるまでに、一側の側板53の通路中央
に向けてせり出すガイド縁部53aを経て基準縁部53
bに沿わされる。
【0067】そして、硬貨はさらに第2の搬送ベルト5
6によって基準縁部53bに沿わされつつ送られ、識別
器62を通過して、識別器62により真偽および金種が
識別される。
【0068】識別器62で真貨と識別された硬貨は、ス
トッパ機構66およびリジェックト機構72の位置をそ
のまま通過し、硬貨通路51の終端部の放出口75から
放出され、一時保留箱92に一括して一時保留される。
【0069】一方、識別器62で偽貨と識別された場
合、リジェクト処理有のモード選定がなされているとき
は、偽貨と識別された硬貨(リジェクト硬貨)がストッ
パ機構66の位置を通過したことが検知されると、スト
ッパ機構66のソレノイド69が作動して一対のストッ
パ67,67が硬貨通路51内に進入し、リジェックト
硬貨の次に送られてきた硬貨が停止される。そして、リ
ジェクト機構72のソレノイド74が作動してローラ7
3が硬貨通路51内に進入し、リジェクト硬貨が移動さ
れて、基準縁部53b側の縁がジェックト口71の縁か
ら外され、リジェックト硬貨はリジェックト口71から
落下し、リジェックト箱87に排除される。この場合、
リジェクト箱87は開閉扉83のリジェクト回収窓85
から自由に引き出すことができるので、リジェクト箱8
7を引き出してリジェクト硬貨を回収し排除する。
【0070】リジェクト処理有かリジェクト処理無かは
選択により設定されるもので、リジェクト処理無のモー
ド選定がなされているときは、ストッパ機構66は作動
するがリジェクト機構72は作動せず、リジェクト硬貨
も硬貨通路51を終端部まで送られて放出口75から放
出され、一時保留箱92に入る。そして、次の硬貨はス
トッパ67,67によって停止される。また、回転円盤
45および搬送ベルトが停止する。なお、ストッパ6
7,67は一切作動させず、回転円盤45および搬送ベ
ルト55,56のみ停止させるだけでもよい。その場合
はリジェクト硬貨の後続の数枚も一緒に一時保留箱92
に入ることになる。その際、開閉扉83はいつでも開く
ことができ、一時保留箱92を随時引き出せる状態であ
って、一時保留箱92を引き出して、リジェクト硬貨を
排除し、その他の一時保留硬貨を、再度、硬貨投入口4
3から回転円盤45上に投入し、計数をやり直す。計数
データは一時保留箱92を再度セットした時にクリアさ
れる。そして、スタート/ストップボタン128を押す
ことによって計数が最初からやり直される。なお、その
際、リジェクト硬貨の交じった一時保留硬貨は、そのま
ま別の収納袋に入れて分けて持ち帰るようにすることも
できる。
【0071】一時保留箱92を箱収納空間81に戻す際
には、一時保留箱81の挿入筒97内に回転軸102が
嵌合挿入されるようにして一時保留箱92を箱収納空間
81に挿入するとともに、挿入筒97の係合溝98を回
転軸102のピン103に係合させて回り止めする。ま
た、収納袋117は、カバー120の開閉蓋120aを
開くことにより着脱できる。
【0072】計数動作は一時保留箱92が満杯になると
自動停止する。一時保留箱92が満杯になったかどうか
は、フル検知センサ111によって検知される。なお、
フル検知センサ111の代わりに、一時保留箱92への
送り込み枚数が所定枚数(例えば200枚)になったこ
とを識別器62を通過した枚数によって検知することも
可能である。そして、スタート/ストップボタン128
を押すと、モータ105が回転して一時保留箱92の硬
貨出入口96が下向きとなり、一時保留硬貨が排出さ
れ、送出口114を経て収納袋117に収納される。そ
して、継続して計数処理可能な状態となる。この場合、
一時保留硬貨の計数データは、ローカルモードでは収納
ボタン132を押さない限り、また、リモートモードで
は収納ボタン132に相当する操作をハンディ端末8で
行わない限りは加算され続ける。そして、全ての硬貨の
貨幣でータが加算された段階で、ローカルモードでは貨
幣処理機1の表示部127により金額,金種別枚数等を
読み取ってハンディ端末8にその貨幣データを入力し、
収納ボタン132を押す。これにより、貨幣処理機1内
の貨幣データはクリアされる。また、リモートモード時
は収納ボタン132に対応するハンディ端末8側で操作
によりその貨幣データがハンディ端末8へ送信されると
ともに、貨幣処理機1内の後続データはクリアされる。
【0073】また、識別器62で所定時間以上硬貨を検
知しないと、投入された全ての硬貨の計数処理が終了し
たものとして、計数動作が停止される。そして、一時保
留箱92が満杯にならない状態で計数処理(金種別計数
と金額演算)が終了した場合は、ローカルモード時は貨
幣処理機1の表示部127に表示される一時保留硬貨の
金額および金種別枚数をハンディ端末8へ入力した後、
収納ボタン132を押すことにより、また、リモートモ
ードでは収納ボタン132に相当する操作をハンディ端
末で行うことにより、一時保留硬貨が収納袋117に収
納され、同時に、リモートモードでは一時保留硬貨の計
数データは自動販売機毎の収納データとしてハンディ端
末8へ送信される。
【0074】なお、リモートモード時には自動照合処理
を選択することができる。自動照合モードでは、ハンデ
ィ端末8に自動販売機9の売上金額データを収集すると
ともに、紙幣計数機1の計数金額データ(収納された貨
幣データ)を収集し、手入力による紙幣計数金額データ
を入力して、計数金額データの合計金額を売上金額デー
タと照合する。そして、一致しているか、一致していな
くても誤差が所定範囲内(例えば2%以内)であれば、
照合結果良とし、ハンディ端末8の操作によって収納指
令を出し、一時保留硬貨を収納させる。また、照合結果
良でない(照合結果否)ときは、収納指令の操作は不能
で、このときは、自由に開放できる開閉扉83を開き、
自由に引き出せる一時保留箱92を引き出し、一時保留
硬貨を別の収納袋にいれて分けて持ち帰るか、貨幣計数
機1にもう一度投入して計数をやり直す。この場合、一
時保留データは一時保留箱92の引き抜き再セットによ
りクリアされ、その自動販売機に貨幣について最初から
の計数処理となる。なお、開閉扉83に電磁ロック等の
開閉ロック機構を設けて、照合結果良の時には収納指令
操作のみ可能で、一時保留箱92の引き出しができない
ようにし、照合結果否の時には収納指令操作を不能と
し、開閉扉83のロックを解除して一時保留箱92を引
き抜せるようにすることもできる。
【0075】また、リモートモードでも、自動照合解除
(非照合モード)が選択されているときは、ハンディ端
末8の表示部15(液晶ディスプレイ20)に表示され
たデータを見て、あるいは印字部17のプリントアウト
出力を見て、営業担当者が比較照合する。
【0076】次に、売上精算の全体の処理動作の一例を
説明する。
【0077】自動販売機を管理している営業担当者(ル
ートセールスマン)が、自動計数機1を搭載した車両に
自動販売機に補充する商品を載せ、ハンディ端末8を携
帯して、異なる場所に点在する各自動販売機の設置場所
を巡回し、各自動販売機の設置場所で商品の補充と売上
金としての貨幣(硬貨及び紙幣を含む)の回収を行う。
自動販売機には予め一定額の釣銭準備金が装填されてい
る。
【0078】ハンディ端末8は、電源スイッチを入れる
と、液晶ディスプレイ20にメニュー画面が表示され
る。営業担当者は、このメニュー画面の「初期設定」を
キー入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶこ
とにより、予めハンディ端末8の初期設定を行う。この
初期設定は、例えば営業担当者のID番号や氏名、車両
のID番号を設定するものである。
【0079】そして、営業担当者は自動販売機9の設置
場所に行って、自動販売機9の扉を開き、ハンディ端末
8の光通信窓部23を自動販売機9の制御ユニットの光
通信部に向け、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20
に表示されたメニュー画面の「通信(自販機)」をキー
入力部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶことに
より、自動販売機9との通信モードを設定する。こうし
て自販機通信モードに入ると、ハンディ端末8の液晶デ
ィスプレイ20に自販機メニューが表示される。
【0080】そして、自販機通信メニュー画面の「売上
金額データ収集」をキー入力部21またはタッチスクリ
ーン入力部で選ぶことにより、ハンディ端末8から自動
販売機9に売上金額データの送信要求コマンドが送信さ
れ、自動販売機9の制御部内に記憶されている売上金額
データがハンディ端末8に送信される。そして、ハンデ
ィ端末8は、自動販売機9から送信される売上金額デー
タを受信して記憶部11の第1記憶部に記憶する。そし
て、売上金額データの収集が完了すると、ハンディ端末
8の液晶ディスプレイ20に売上金額データ収集結果が
表示される。この表示された売上金額データ収集結果か
らは、自動販売機の号機(ID番号),紙幣の金額,硬
貨の金種毎の枚数,合計金額などが判別できる。表示さ
れる金額には、予め装填されていた釣銭準備金の枚数は
含まれず、純粋な売上金額のみである。
【0081】ここで、売上金額データ収集結果を表示し
た画面において「印字」を選ぶと、印字部17によりで
売上金額データのジャーナルが印字出力される。また、
「完了」を選ぶと、ハンディ端末8から自動販売機9に
売上金額クリアコマンドが送信され、自動販売機9の制
御部内の売上金額の記憶エリアがクリアされ、ハンディ
端末8の液晶ディスプレイ20の表示が自販機通信メニ
ュー画面に戻る。
【0082】また、自販機メニュー画面の「販売商品デ
ータ収集」をキー入力部21またはタッチスクリーン入
力部で選ぶことにより、ハンディ端末8から自動販売機
9に販売商品データの送信要求コマンドが送信され、自
動販売機9の制御部内に記憶されている販売商品データ
がハンディ端末8に送信される。そして、ハンディ端末
8は、自動販売機9から送信される販売商品データを受
信して記憶部11に記憶する。そして、販売商品データ
の収集が完了すると、ハンディ端末8の液晶ディスプレ
イ20に販売商品データ収集結果が表示される。この表
示された販売商品データ収集結果からは、自動販売機の
号機(ID番号)、商品が収納されるコラム番号毎の商
品名と販売数および販売総数が判別できる。
【0083】ここで、販売商品データ収集結果画面の
「印字」を選ぶと、印字部17により販売商品データの
ジャーナルが印字出力される。また、「中止」を選ぶ
と、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が自
販機通信メニュー画面に戻る。
【0084】また、自販機通信メニュー画面の「在庫商
品データ収集」を選ぶと、ハンディ端末8から自動販売
機9に在庫商品データの送信要求コマンドが送信され、
自動販売機9に記憶されている在庫商品データがハンデ
ィ端末8に送信され、ハンディ端末8の液晶ディスプレ
イ20に在庫商品データ収集結果が表示され、これによ
り、自動販売機8に現在設定されている商品毎の数量を
確認できる。
【0085】ここで、販売商品データ収集結果画面の
「印字」を選ぶと、印字部17により在庫商品データの
ジャーナルが印字出力される。また、「中止」を選ぶ
と、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が自
販機通信メニュー画面に戻る。
【0086】続いて、営業担当者は、ハンディ端末8の
液晶ディスプレイ20に表示される販売商品データ収集
結果画面または印字出力された販売商品データのジャー
ナルから商品の販売個数を確認して、販売された分の商
品を自動販売機8に補充し、所定の在庫量に戻す。
【0087】続いて、営業担当者は、自動販売機8の貨
幣処理ユニット内の貨幣、すなわち硬貨および紙幣を全
て回収し、回収した硬貨の中から一定額の釣銭準備金を
自動販売機8の貨幣処理ユニット内にセットする。
【0088】なお、商品の補充と、貨幣の回収の順序は
逆でもよい。
【0089】また、商品の補充後に、自販機通信メニュ
ー画面の「標準セット」を選ぶと、ハンディ端末8に予
め設定されている標準の在庫商品データが表示される。
そして、画面中の「完了」を選ぶと、ハンディ端末8か
ら自動販売機9に標準の在庫商品データが送信され、こ
れを受信した自動販売機9では現在記憶されている販売
商品データがクリアされ、商品毎の在庫商品データがセ
ットし直される。これは、標準の在庫商品データ分の商
品を自動販売機8内に収納する場合の例である。
【0090】なお、在庫商品データを変更する場合は、
自動販売機メニュー画面の「個別セット」を選ぶことに
より、商品毎の数量を個別に設定できる。また、自動販
売機メニュー画面の「個別商品追加セット」を選ぶと、
商品毎の追加数量を個別に設定することにより自動的に
在庫商品データを更新することができる。そして、いず
れの場合にも、画面中の「完了」を選ぶと、ハンディ端
末8から自動販売機9に新たな商品在庫商品データが送
信され、これを受信した自動販売機8では現在記憶され
ている在庫商品データがクリアされ、商品毎の新たな在
庫商品データがセットし直される。
【0091】こうして自動販売機8での作業が終了すれ
ば、自動販売機8の扉体を閉じる。
【0092】続いて、営業担当者は、回収された貨幣お
よびハンディ端末8を持って車両に戻り、回収した硬貨
を貨幣処理機1の硬貨投入口43に投入するとともに、
貨幣処理機1のスタート/スットプボタン128を入力
操作する。なお、貨幣処理機1でリモートモードが選択
されていることを前提に以下説明する。
【0093】これにより、硬貨処理機1による硬貨の計
数が開始され、硬貨通路51を搬送される硬貨が識別さ
れ、真貨と識別されれば、記憶部31にカウントされ
て、硬貨通路51の放出口75から放出され、一時保留
箱92内に一時保留される。また、識別計数途中でリジ
ェクト硬貨が識別された場合には、そのリジェクト硬貨
がリジェクト口71から排除されてリジェクト箱87に
収納されるとともに、表示部127にリジェクト表示が
なされる。
【0094】リジェクト硬貨は、投入された硬貨の計数
終了後に、開閉扉83に切欠窓85からリジェクト箱8
7を引き抜くことにより取り出すことができる。
【0095】また、ハンディ端末8の光通信窓部23を
貨幣処理機1の光通信窓部133に向けた状態で、ハン
ディ端末8の液晶ディスプレイ20に表示されたメニュ
ー画面の「通信(貨幣処理機)」をキー入力部21また
はタッチスクリーン入力部で選ぶと、貨幣処理機3との
通信モードに入る。
【0096】貨幣処理機通信モードに入ると、ハンディ
端末8の液晶ディスプレイ20に所定の貨幣処理機通信
メニューが表示される。そして、貨幣処理機通信メニュ
ー画面の「売上データ登録」をキー入力部21またはタ
ッチスクリーン入力部で選ぶと、ハンディ端末8の液晶
ディスプレイ20に売上データ登録画面が表示される。
そこで、営業担当者は、画面に表示された番号の自動販
売機9から回収した1000円紙幣を手で数え、その枚
数をキー入力部21で入力する。そして、入力後に画面
中の「完了」を選ぶと、入力されたデータが記憶部11
に記憶されるとともに、ハンディ端末8の液晶ディスプ
レイ20の表示が貨幣処理機通信メニュー画面に戻る。
数え終えた紙幣は所定の場所に収納する。
【0097】また、貨幣処理機通信メニュー画面の「売
上データ読出」をキー入力部21またはタッチスクリー
ン入力部で選ぶと、ハンディ端末8から貨幣処理機1に
計数金額データの送信要求コマンドが送信され、貨幣処
理機1で計数された硬貨の計数金額データ(貨幣処理デ
ータ)がハンディ端末8に送信される。ハンディ端末8
は、この貨幣処理機1から送信される計数金額データを
受信して、記憶部11に記憶する。なお、ハンディ端末
2から貨幣処理機1に計数金額データの送信要求コマン
ドが送信されたとき、貨幣処理機1が計数中の場合には
計数終了を待って、計数金額データが送信される。そし
て、計数金額データの収集が完了すると、ハンディ端末
8の液晶ディスプレイ20に計数金額データ収集結果が
表示される。この表示された計数金額データ収集結果か
らは、自動販売機9の号機(ID番号)および硬貨の金
種毎の枚数が判別できる。
【0098】ここで、計数金額データ収集結果画面の
「印字」を選ぶと、印字部17により計数金額データの
ジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶ
と、ハンディ端末2から貨幣処理機3に計数金額クリア
コマンドが送信され、貨幣処理機1の記憶部11の計数
金額の記憶エリアがクリアされ、ハンディ端末8の液晶
ディスプレイ20の表示が貨幣処理機通信メニュー画面
に戻る。
【0099】紙幣の枚数の入力と、貨幣処理機1からの
計数金額データの収集との順序は逆でもよい。
【0100】続いて、営業担当者は貨幣処理通信メニュ
ー画面の「メニューに戻る」をキー入力部21またはタ
ッチスクリーン入力部で選ぶ。そして、自動照合モード
を選択するときは、メニュー画面の「照合」をキー入力
部21またはタッチスクリーン入力部で選ぶ。この「照
合」の入力により、ハンディ端末8は、自動販売機9か
ら収集した売上金額データと、営業管理者によって入力
された紙幣計数金額データおよび貨幣処理機1で計数さ
れた硬貨計数金額データを含む計数金額データとを照合
する。
【0101】自動照合モードで、照合結果が良(一致あ
るいは許容誤差の範囲)の場合には、ハンディ端末8の
液晶ディスプレイ20に計数金額データ読出し結果が表
示される。この計数データ読出結果画面からは、自動販
売機1の号機(ID番号),照合結果良を示す「O
K」,金種毎の枚数および合計金額を判別できる。な
お、照合は主に合計金額が許容範囲内にあればよいの
で、枚数の表示は参考程度に見ることが一般的である。
ここで、計数金額データ読出結果画面の「印字」を選ぶ
と、印字部17により計数金額データ読出結果のジャー
ナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶことによ
り、ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が貨
幣処理機通信メニュー画面に戻る。
【0102】そして、照合結果良であれば、貨幣処理機
通信メニュー画面の「収納」を選ぶことにより、ハンデ
ィ端末8から貨幣処理機1にコマンドが送信され、これ
を受信した貨幣処理機1では硬貨を一括して一時保留し
ている一時保留箱92を回転させ、一時保留箱92内の
硬貨を収納袋117に収納させる。
【0103】一方、照合結果否であれば、ハンディ端末
8の液晶ディスプレイ20に計数金額データ読出結果が
表示される。この計数データ読出結果画面からは、自動
販売機8の号機(ID番号),照合結果否を示す「N
G」,金種ごとの相違数および合計相違金額を判別でき
る。ここで、計数金額データ読出結果画面の「印字」を
選ぶと、印字部17により計数金額データ読出結果のジ
ャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶと、
ハンディ端末8の液晶ディスプレイ20の表示が貨幣処
理機通信メニュー画面に戻る。
【0104】なお、印字出力されるジャーナルには、自
動販売機9の号機(ID番号),売上高,紙幣金額,硬
貨金額,相違額,処理日時,営業担当者のID番号等が
表示される。
【0105】そして、照合結果否のときは、営業担当者
は開閉扉83を開いて一時保留箱92を引き抜き、一時
保留箱92内の硬貨を貨幣処理機1に再投入するととも
に、一時保留箱92を元の位置に戻して開閉扉83を閉
じ、再計数を行う。そして、再計数の結果、照合結果良
となったら収納操作を行う。
【0106】また、紙幣の金額が違っていた場合には、
紙幣の枚数を再度確認する。
【0107】そして、再度計数を行っても照合結果否の
場合には、釣り銭準備金の入れ忘れや入れ違いがない
か、自動販売機9が故障していないか、偽造貨幣による
詐欺行為がないかなど、その場で原因の究明を行う。
【0108】原因が究明されて対処した場合、あるいは
原因が判らないまま作業を終了する場合には、ハンディ
端末8から貨幣処理機1に収納を指令し、一時保留箱9
2に一時保留されている硬貨を収納袋117に収納す
る。そして、営業担当者は車両2で別の自動販売機9の
設置場所に移動し、同様の作業を行う。そして、回収し
た硬貨は収納袋117にまとめて収納する。
【0109】なお、ローカルモードの時は貨幣処理機1
はハンディ端末8とは一切無縁となって操作部126に
よる操作となり、貨幣処理データは、表示部127の金
額,金種と枚数を読み取ってハンディ端末8へ手入力す
ることになる。その入力の後、収納ボタン132の押圧
により貨幣は収納され、貨幣処理機1の貨幣処理データ
はクリアされる。
【0110】そして、各自動販売機9の設置場所を巡回
し終えて営業所に戻ったら、ハンディ端末8から1日分
の売上合計金額を印字出力させ、収納袋117に収納さ
れた硬貨を車両2の貨幣処理機1あるいは営業所に設置
されている貨幣処理機で計数するとともに、回収された
全ての紙幣を数え、印字出力して1日分の売上合計金額
と計数結果との比較結果を確認する。また、ハンディ端
末8を営業所のホストコンピュータに接続し、メニュー
画面で「通信(ホスト)」を選んで、ハンディ端末8に
記憶された売上金額データをホストコンピュータに登録
する。
【0111】以上のように、車両2で自動販売機1の設
置場所近くに移動し、携帯するハンディ端末8で自動販
売機9から売上金額データを収集するとともに、回収し
た硬貨を車両2に搭載された貨幣処理機1で計数処理
し、また、ハンディ端末8で光通信により貨幣処理機1
の計数金額データを収集し、売上金額データと計数金額
データとをその場で比較照合し、照合結果が否の場合に
は、原因の究明をその場で直ちに行える。
【0112】そして、補助席5等にシートベルト6その
他の帯状体等を用いて固定フレーム7を取り付け、その
固定フレーム7上に貨幣処理機1を載置固定するので、
車両自体には貨幣処理機1用の特別な固定手段を設ける
必要がなく、汎用性が高く、車種を選ばない。
【0113】また、回収先で貨幣処理機1によって偽貨
を識別でき、偽貨を容易によりわけることができる。
【0114】貨幣処理機1とハンディ端末8の間の通信
は有線でも行えるが、特に、光通信による場合は、ケー
ブルが不要でコストを低減でき、コネクター部分の接続
不良,断線等のトラブルもなく、ケーブル接続作業が不
要で、脱着頻度の限界といったものもない。
【0115】また、ハンディ端末8で収集した売上金額
データと貨幣処理機1で処理した計数金額データとを比
較できるとともに、それら各金額データを記憶して営業
所に持ち帰ることができ、その記憶されたデータを用い
て営業所で精算処理を行え、精算処理の効率および精度
が向上する。
【0116】また、貨幣処理機1の上面の硬貨投入口4
3への硬貨の投入,操作部126の操作,一時保留箱9
2の着脱操作,ハンディ端末8の操作等を,車両2の運
転席3に座った状態で行うことも可能で、操作性が向上
する。
【0117】また、収納袋117が運転席足元の側方に
位置するため、場所を取らず、硬貨を収納した時の安定
性も向上する。
【0118】また、収納袋117は、予め袋取付具11
6で開口部位周縁を挟持し、その袋取付具116を貨幣
計数機1側に固定した受具115に装着するようにした
ことにより、収納袋117の着脱が容易で確実なものと
なる。
【0119】なお、上の例では貨幣処理機1は硬貨のみ
を計数処理し収納する機能を有しているが、紙幣をも計
数処理し収納する機能を有するようにしてもよい。
【0120】また、ハンディ端末8は各自動販売機毎の
貨幣データと貨幣処理データとそれらの照合結果を記憶
部11に記憶する例に限定されるものではなく、照合結
果の記憶機能を持たせないものでもよい。
【0121】また、上の例では自動販売機9の貨幣回収
について説明したが、例えば、コンビニエンスストアや
各小売店からの貨幣回収や、路上のパーキングメータや
公衆電話機からの貨幣回収や、セールスマンによる集金
にもこの貨幣処理機搭載車を使用でき、自動販売機1に
限定されることはない。
【0122】なお、コンビニエンスストアや各小売店の
貨幣を回収する場合に、レジスタの記憶データはハンデ
ィ端末8で自動回収するようにしてもよく、また、ハン
ディ端末8にデータを手入力するようにしてもよい。手
入力の場合にはレジスタは従来のままのものを使用でき
る。また、セールスマンの集金の場合は、データはハン
ディ端末8に手入力で入力し、貨幣処理機1で集金貨幣
を計数処理する。
【0123】上の例は車両に搭載する貨幣処理機に適用
した袋取付装置の例であるが、銀行内に設置される貨幣
処理機に適用してもよいのは勿論である。
【0124】
【発明の効果】請求項1記載の貨幣処理機の袋取付装置
によれば、硬貨収納袋は予め袋取付具により第1および
第2の開口部位周縁を挟持し、その袋取付具を貨幣処理
機側に固定された受具に袋ごと挿脱することができ、し
たがって、狭い場所、例えば狭い車内でも、硬貨収納袋
の着脱が容易で、また、振動等によって外れたり捩れた
りしないよう確実に硬貨収納袋を取り付けることができ
る。このように袋の取付作業が非常にやりやすくなると
いう効果を奏する。
【0125】特に、この貨幣処理機の袋取付装置によれ
ば、袋取付具の第1枠体の第1の開口部に硬貨収納袋を
挿通し、その硬貨収納袋の開口部周縁を折り返して掛け
止め部に引っ掛け、第2枠体を閉じて、第1枠体の掛け
止め部と第2枠体の挟持部とで硬貨収納袋の開口部周縁
を挟持し、その袋取付具を受具に挿入することにより、
硬貨収納袋の開口部周縁を挟持し、また、上から押えつ
けて、硬貨収納袋を取付位置に強固に固定することがで
きる。また、請求項2記載の貨幣処理機の袋取付装置に
よれば、前記第2枠体の挟持部が、前記第1枠体の前記
掛け止め部に対し、前記揺動方向に対する幅方向の内側
と外側に位置する内側挟持部及び外側挟持部で構成した
ので、硬貨収納袋を取り付け位置により強固に固定する
ことができる。
【0126】また、請求項3記載の貨幣処理機の袋取付
装置によれば、車両の運転席で計数処理等を行うことが
でき、また、硬貨収納袋を、場所を取らず、安定した配
置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の貨幣処理機搭載車のフロ
ント側座席部分の配置を示す斜視図である。
【図2】図上実施の形態の貨幣処理機の斜視図である。
【図3】同上実施の形態のハンディ端末の平面図であ
る。
【図4】同上実施の形態のハンディ端末および売上精算
システムの構成図である。
【図5】同上実施の形態の貨幣処理機の構成図である。
【図6】同上実施の形態の貨幣処理機の概略構造図であ
る。
【図7】同上実施の形態の貨幣処理機の貨幣処理部の平
面図である。
【図8】同上実施の形態の貨幣処理機の貨幣処理部の側
面視断面図である。
【図9】同上実施の形態の貨幣処理機の貨幣処理部の正
面視断面図である。
【図10】同上実施の形態の貨幣処理機の操作部の平面
図である。
【図11】同上実施の形態の貨幣処理機の取付構造の斜
視図である。
【図12】同上実施の形態の貨幣処理機の取付構造の側
面図である。
【図13】同上実施の形態の貨幣処理機の取付構造の平
面図である。
【図14】同上実施の形態の収納袋取付用の受具の平面
図である。
【図15】同上実施の形態の収納袋取付用の受具の正面
図である。
【図16】同上実施の形態の収納袋取付用の受具の側面
図である。
【図17】同上実施の形態の袋取付具の下カバーの平面
図である。
【図18】同上実施の形態の袋取付具の上カバーの平面
図である。
【図19】同上実施の形態の袋取付具の正面図である。
【図20】同上実施の形態の袋取付具の上カバーを開い
た状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 貨幣処理機 2 車両 3 運転席 115 受具 116 袋取付具 117 収納袋(硬貨収納袋) 151 ガイド部を構成する上面部 151a 開口 152 ガイド部を構成する壁面部 153 ガイド部を構成する壁 面部 154 ガイド部を構成する下面ガイド 155 ガイド部を構成する 下面ガイド 152a,153a,154a,155a 先端ガイド 162 第1枠体としての下カバー 163 第2枠体としての上カバー 171 第1開口部としての開口部 175,176 掛け止め部 179 受部 180 把手181 第2開口部としての開口部 184,185 内側挟持部 186,187 保持部 188 重なり部 189 マグネットラバー 190,191 外側挟持部 192 蝶番
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 3/16 G07D 9/00 - 9/06 G07F 5/00 - 9/10 B60R 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨幣処理機の硬貨排出口に設けられる受
    具と、該受具に挿脱可能とされた袋取付具とを備え、 前記袋取付具は、第1枠体と、該第1枠体に対し揺動可
    能に連結される第2枠体とからなり、 前記受具は、第1枠体に対し第2枠体が揺動方向に閉じ
    た状態の前記袋取付具を挿脱方向にガイドするガイド部
    を有し、 前記第1枠体は、硬貨収納袋を挿通可能な略矩形の第1
    開口部と前記第1開口部周縁の前記第2枠体の揺動方向
    に対する幅方向両側に形成され前記硬貨収納袋の開口部
    周縁を掛け止め可能な掛け止め部を備え、 前記第2枠体は、前記第1枠体の前記第1開口部に対応
    して形成され硬貨の通過を可能とする略矩形の第2開口
    部と該第2開口部周縁の第2枠体の揺動方向に対する幅
    方向両側に形成され前記掛け止め部と協動して硬貨収納
    袋の開口部周縁を挟持する挟持部と を備えてなる貨幣処
    理機の袋取付装置。
  2. 【請求項2】 前記第2枠体の挟持部が、前記第1枠体
    の前記掛け止め部に対し、前記揺動方向に対する幅方向
    の内側と外側に位置する内側挟持部及び外側挟持部を構
    成してなる請求項1記載の貨幣処理機の袋取付装置。
  3. 【請求項3】 貨幣処理機は車両の運転席の側方に搭載
    されるもので、前記受具が運転席足下の側方上部に位置
    するように設けられ、前記受具に対する前記袋取付具は
    運転席に対し接離する方向に挿脱可能とされた請求項1
    記載の貨幣処理機の袋取付装置。
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