JP3658530B2 - カード繰出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱可能とするカード収納部内からカードを繰り出すカード繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平3−147630号公報に記載されているように、繰出機構を有するカード繰出部に対して、箱状のカード収納部が上方から着脱可能になっている。
【0003】
カード収納部は、複数枚のカードを集積状態で収納可能な空間を有し、後面には開閉可能な蓋体を有する補充口が形成され、前面下部位置にはカードが通過可能なカード繰出口が形成され、さらに、下面にはカード繰出部の繰出機構の一部(繰出ローラ)や有無検知センサの一部(検知レバー)が進入可能な開口が形成されている。
【0004】
カード繰出部の上面(載置面)には上方に向けて開口されカード収納部を受け入れて保持する枠体が設けられ、カード収納部が装填された状態においてカード収納部のカード繰出口に対向する位置にカード繰出部側のカード繰出口が形成されている。カード繰出部の内部には、繰出機構や有無検知センサが配置され、それらの一部が上面に突出されている。なお、カード繰出部のカード繰出口のさらに外方には、繰り出されたカードを搬送する搬送機構が配置される。
【0005】
そして、カード収納部をカード繰出部から取り外した状態でカードを補充し、このカード収納部をカード繰出部に装着すると、繰出機構や有無検知センサの一部が開口部を通じてカード収納部内に進入して最下位のカードに接触する。カードの繰出が指示されると、繰出機構が駆動されて、最下位のカードがカード収納部側のカード繰出口およびカード繰出部側のカード繰出口を通して外方へ繰り出され、搬送機構によって搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカード繰出装置では、カード収納部はカード繰出部に対して上方から着脱されるようになっており、これは、カード繰出部側の上面に一部分が突出する繰出機構や有無検知機構に対して、カード収納部および内部のカードを正常に接触させることを目的としている。
【0007】
カード収納部から繰り出されるカードが詰まりを生じると、カード収納部をカード繰出部から取り外して、手作業で復旧を図ることになり、このとき、障害となるカードが完全にカード収納部内にある場合や、カード繰出部側に送り込まれている場合であれば、特に問題はないが、カード収納部から繰り出される途中のカードの先端がカード繰出部側のカード繰出口を通過して搬送機構にかかり、カードの後端側がカード収納部内に残っている途中の状態で詰まりが発生した場合、そのままカード収納部を上方へ取り外そうとすると、カードに剪断応力が加えられ、カード自体が破損したり、カードの繰出にかかわるカード繰出口の周辺や搬送機構が破損するおそれがある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、カード収納部内から繰り出される途中のカードが詰まりを生じた場合でも、詰まり解除処理において、カード自体、カードの繰出にかかわるカード繰出口周辺および搬送機構などの破損を防止できるカード繰出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のカード繰出装置は、複数枚のカードを集積状態で収納するとともに、一側にカードを繰り出すカード繰出口を有するカード収納部と、上面側に前記カード収納部が着脱可能に装着され、カード収納部内のカードをカード繰出口を通じて繰り出すカード繰出部と、このカード繰出部の上面側に突出してカード収納部の着脱をガイドするガイド位置と、カード繰出部の上面側から退避してカード収納部のカード繰出方向に対して反対側への移動を許容する退避位置との間を移動可能とする案内体とを具備しているものである。
【0010】
そして、通常は、カード繰出部の上面側に突出したガイド位置にある案内体により、カード繰出部の上面側に装着されるカード収納部を定位置へ案内し、カード繰出部の上面側から取り外されるカード収納部を案内する。また、詰まり解除時には、案内体がカード繰出部の上面側から退避する退避位置へ移動することにより、カード収納部のカード繰出方向に対して反対側への移動を許容し、詰まりの生じたカードをカード繰出口から無理なく排除可能とする。
【0011】
請求項2記載のカード繰出装置は、請求項1記載のカード繰出装置において、案内体は、カード繰出方向に対して反対側の退避位置に向けて移動可能とするとともに、装着状態のカード収納部を着脱可能に係止する係止部を有するものである。
【0012】
そして、カード収納部がカード繰出部に装着された状態では、案内体の係止部がカード収納部を係止する。また、詰まり解除時には、案内体をカード繰出方向に対して反対側の退避位置へ移動させることにより、案内体の係止部を介してカード収納部も一体的に移動し、詰まり解除処理を可能とする。
【0013】
請求項3記載のカード繰出装置は、請求項1または2記載のカード繰出装置において、カード収納部のカード繰出口におけるカードの詰まりを検知する詰まり検知手段と、この詰まり検知手段が詰まりを検知したときに表示する詰まり表示手段とを備えるものである。
【0014】
そして、カード収納部のカード繰出口においてカードの詰まりが生じると、そのカードの詰まりを詰まり検知手段によって検知し、その旨を詰まり表示手段で表示する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のカード繰出装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
カード繰出装置は、例えば、予め複数枚のカードを収納しておき、外部からの指示に基づいてカードを1枚ずつ繰り出して販売するカード販売機に搭載される。
【0017】
図12において、カード販売機11の構成を示し、このカード販売機11は、機体として、前面が開放される箱形のカード販売機本体12、およびこのカード販売機本体12の前面に開閉可能に取り付けられる扉体13を備えている。
【0018】
カード販売機本体12内には、予め装填されるカードを繰り出して所定の処理を施した後に発行するカード発行ユニット14、紙幣(複数金種)を受け入れて識別した後に金種別に収納するとともに釣り紙幣(千円紙幣)を払い出す紙幣処理ユニット15、売上などを印字する印字ユニット16、電源ユニット17、制御部が搭載された制御基板18を含む各種の基板19類などが配置されている。
【0019】
扉体13の前面には、液晶表示画面によって構成される詰まり表示手段としての表示部21、販売あるいは入金しようとする金額を指定する複数個の照光式の金額選択ボタン22、指定された金額のカードの発行を指示する確認ボタン23、カード発行の取り消しを指示する取消ボタン24、カードが発行されるカード発行口25、紙幣が挿入される紙幣挿入口26、紙幣が払い出される紙幣払出口27、紙幣払出口27に紙幣が払い出されたことを点滅表示する払出表示部28がそれぞれ配置されている。扉体13の裏面には、メンテナンス時に係員が操作する係員用操作部29が配置されている。
【0020】
表示部21には、利用客のための操作ガイダンスが表示され、さらに、釣り紙幣切れやカード詰まりが発生した場合には、その旨が表示される。
【0021】
次に、図2および図3において、カード発行ユニット14を示し、このカード発行ユニット14は、カード販売機本体12内の上方側に配設される棚板31上に載置されている。棚板31上には、カードを機体後方へ向けて繰り出すカード繰出部32が機体幅方向に複数、本実施の形態では3台並べて配置され(向かって左から第1、第2および第3のカード繰出部32とする)、各カード繰出部32上にカード収納部33が着脱可能に取り付けられる(第1のカード繰出部32に装着されたカード収納部33を第1のカード収納部33とし、第2および第3のカード収納部33についても同様とする)。
【0022】
第1のカード繰出部32の左側には、後方から送り込まれるカードに対してデータの読み書きを施し、前方あるいは後方へ送り出すカードデータ処理部としてのカード処理部34が配置されている。
【0023】
カード処理部34の後方から第3のカード繰出部32の後方にかけて、各カード繰出部32から繰り出されたカードをカード処理部34へ搬送するカード搬送手段としてのカード搬送部35が設けられる。
【0024】
カード処理部34の後方には、発行に不適切なカードを回収するリジェクトカード回収部36が配置されている。
【0025】
次に、図4において、カード収納部33を示し、このカード収納部33は、複数枚のカードCを上下方向に集積状態で収納可能なカード収納空間41を有するカード収納箱42を有し、このカード収納箱42の前面(カード処理機11への装着時の前面に対応する面)には、カードCをカード収納空間41に補充するカード補充口43が形成されているとともに、このカード補充口43を開閉する補充扉44が取り付けられている。
【0026】
カード収納部33内の前面下部位置には、下端が後方へ傾斜する傾斜部45が形成され、この傾斜部45により、カード収納部33内に収納されるカードCのうち、繰り出されようとする最下位のカードCおよび最下位近傍のカードCを後方へ向けて斜めにずらすことによって、繰出動作を確実なものとしている。
【0027】
カード収納部33の一側すなわち後面の下部位置には、カードCが通過可能なカード繰出口46が形成され、このカード繰出口46にはシャッタ部材47が取り付けられている。シャッタ部材47は、カード繰出口46からのカードCの繰り出しを阻止する閉鎖位置と、上方に退避してカードCの繰出を許容する開放位置との間を移動可能に支持され、閉鎖位置へ向けてばね付勢されている。そして、カード収納部33がカード繰出部32から取り外された状態においてはばね付勢によってシャッタ部材47が閉鎖位置をとり、カード繰出部32に装着されると、カード繰出部32側の上部ゲート部材87によってシャッタ部材47が開放位置へ押し上げられる。
【0028】
カード収納部33の底面48は、内部に装填されるカードCを支持するものであるが、カード繰出部32側の押出部材67が進入して移動する押出部材用開口部49、カード繰出部32側の売切検知レバー103が進入する売切検知レバー用開口部50、カード繰出部32側の下部ゲート部材88が進入する下部ゲート部材用開口部51がそれぞれ形成されている。
【0029】
カード収納部33の両側面には底面48より下方まで延設された延設部52が形成され、カード収納部33がカード繰出部32の上面に載置された際、両延設部52がカード繰出部32を両側に係合して機体幅方向に位置決めされる。また、延設部52の下縁には、カード繰出部32側のガイド部材111の係合突起119と係合する係合凹部53が形成されている。
【0030】
次に、図5および図6において、カード繰出部32を示し、このカード繰出部32の両側方位置および後寄り位置には、両側面部61および後面部62を有する略コの字型のガイド板63が立設され、このガイド板63によってカード収納部33が着脱可能に装着される装着部64が構成されている。
【0031】
カード繰出部32は、箱体65を有し、この箱体65の上面がカード収納部33を載置する載置面66として構成されている。
【0032】
カード繰出部32の前端近傍から中間位置近傍にかけて、押出部材67が前後方向に移動可能に配置されている。この押出部材67は、載置面66に前後方向に沿って形成された押出部材用開口部68を通じてカード繰出部32の上面から突出されており、上面には、後端側に後下がりの傾斜面69が形成され、前端近傍に上方に突出して1枚のカードCの前縁に係合可能とする押出段差70が形成されている。この押出段差70の前方で押出部材67の両側には、押出部材67の上面より例えば1mm程度突出する支持ローラ71が回転可能に取り付けられている。
【0033】
押出部材67は、カード繰出部32内で前後方向に延設されるガイド棒72に沿って前後方向に移動可能なスライド部材73に支持され、さらに繰出駆動モータ74の駆動によりリンク機構75を介して前後方向に移動される。
【0034】
リンク機構75は、第1のリンク76および第2のリンク77を有し、第1のリンク76の下端がカード繰出部32内で支軸78によって前後方向に揺動可能に軸支され、第1のリンク76の上端がスライド部材73のピン79に長孔80を介して係合され、さらに、第2のリンク77の前端が第1のリンク76の中間部にピン81を介して回動自在に連結され、第2のリンク77の後端が繰出駆動モータ74の駆動により回転される駆動プーリ82の偏心位置にピン83を介して連結されている。
【0035】
そして、繰出駆動モータ74が駆動されることにより、スライド部材73がガイド棒72に沿って前後方向に移動し、このスライド部材73に連結される押出部材67が前後方向に移動される。押出部材67は、その押出段差70がカード収納部33内の傾斜部45より前方に位置する待機位置(図5に示す位置)と、後方へ所定距離(約25mm)移動した繰出位置(図4に示す位置)との間を往復運動される。
【0036】
押出部材67が待機位置にあることを検知するために、スライド部材73の検知片83を検知する位置決め検知センサ84を備えている。
【0037】
また、カード繰出部32の上面の後端近傍には、ガイド板63の後面板62の下端とカード繰出部32の上面との間にカード繰出開口部86が形成され、このカード繰出開口部86の上部にガイド板63側に設けられた上部ゲート部材87が配置されているとともに、下部に下部ゲート部材88が配置され、これら上部ゲート部材87と下部ゲート部材88とで協同してゲート部89が構成されている。
【0038】
下部ゲート部材88は、カード繰出部82の上面の下部ゲート部材用開口部90を通じて突出され、下部ゲート部材88の上面より例えば1mm程度突出する2個のガイドローラ91が前後に並んでそれぞれ回動自在に取り付けられている。後側の支持ローラ91の上面と上部ゲート部材87との間には、カードCが1枚だけ通過可能な間隙が形成されており、カードCの2枚出しを阻止するように構成されている。
【0039】
また、カード繰出開口部86の後方下側には搬送ローラ93が回転自在に軸支され、この搬送ローラ93と一体に回転する従動プーリ94と駆動プーリ82との間にベルト95が張設されている。繰出駆動モータ74の駆動により、押出部材67の移動と同時に、搬送ローラ93がカード繰出方向(後方)に対応して回転駆動される。
【0040】
搬送ローラ93の上方には、ガイド板63の後面板62の後側に位置して、対向ローラ96が配置され、この対向ローラ96を回転自在に軸支した軸支部材97が後面板62に取り付けられたガイド筒98内に上下方向に移動可能に配置されている。軸支部材97はばね99によって対向ローラ96が搬送ローラ93に接触する方向に付勢されている。
【0041】
また、カード繰出部32の上面であって、押出部材67の移動範囲および下部ゲート部材88を避けた位置に売切検知機構101が配置されている。この売切検知機構101は、カード繰出部32の上面に形成された売切検知レバー用開口部102を通じて上方へ突出する突出位置と押し下げられた退避位置との間を移動可能に支持されるとともに突出位置へ向けて付勢される売切検知レバー103を有し、この売切検知レバー103が突出位置と退避位置のいずれの位置にあるか検出するように構成されている。
【0042】
また、ゲート部86のカード繰出方向の外方には、カードCの有無を検出する光学式センサなどの詰まり検知手段としての繰出検知センサ105が配置されている。カード繰出動作時に、繰り出されるカードCによって繰出検知センサ105が遮光され、所定時間以内に透光状態に戻ればカードCが正常に繰り出されと判断され、遮光状態が所定時間以上継続した場合は詰まりが発生したと判断される。
【0043】
また、カード繰出部32には、カード収納部33を着脱する際にカード収納部33のカード繰出方向と反対側すなわち前面側をガイドする案内体としてのガイド部材111が取り付けられている。
【0044】
ガイド部材111は、図7に示すように、ガイド部112、およびこのガイド部112の両端から延設された両側の取付部113によって略コの字形状に形成されている。ガイド部112の後側にはカード収納部33の前面側をガイドする後ろ下がりの傾斜面114を有するガイド面部115が突設され、ガイド部112の下縁にはカード繰出部32の上面に形成された位置決め孔116に挿入される係止部としての位置決め突起117が突設されている。各取付部113には、先端内側にベアリング118が回転自在に軸支され、中間位置に外方へ突出する係止部としての係合突起119が折曲形成されている。
【0045】
ガイド部材111の各取付部113のベアリング118は、カード繰出部32の両側面に前後方向に沿って形成された図示しない長孔に係合され、ベアリング118が長孔内を移動することにより、ガイド部材111が前後方向にスライド可能に支持されている。
【0046】
ガイド部材111が後方に寄せられ、ガイド部112がカード繰出部32の上面にあって、位置決め突起117が位置決め孔116に挿入された位置がガイド位置とされる。一方、ガイド部材111が前方へ寄せてさらに押し下げて、ガイド部112がカード繰出部32の上面より下げられた位置が退避位置とされる。そして、ガイド部材111がガイド位置にあるときは、着脱されるカード収納部33の前面側をガイド面部115でガイドし、また、ガイド部材111が退避位置にあるときは、ガイド部112がカード繰出部32の上面より低くなり、カード収納部33を水平前方へ引き出すことが可能になる。
【0047】
カード収納部33が装填された状態においては、カード収納部33の側面下部に形成された係合凹部53が、ガイド部材111の取付部113に形成された係合突起119に係合される。
【0048】
次に、図9において、カード処理部34は、内部に前後に貫通されるカード搬送路121を有し、このカード搬送路121の前端がカード販売機11の扉体13のカード発行口25に連通されている。カード搬送路121は、搬送ベルトや搬送ローラからなる搬送機構122を有し、受け入れたカードCを前後両方向へ搬送することができる(カードCを前方へ搬送する駆動を正転駆動とし、後方へ搬送する駆動を逆転駆動とする)。また、カード搬送路121の途中には、カードCのデータを読み取り、書き換えするデータ処理部123や、カードCの有無を検出する図示しないセンサ類が配置されている。
【0049】
次に、図2、図3、図8および図9において、カード搬送部35は、カードCを保持して搬送する搬送体131を有し、この搬送体131が、各カード繰出部32およびカード処理部34の後方における機体左右方向の移動領域132に沿って移動するように構成されている。
【0050】
移動体131の移動は、移動領域132の前寄り位置に沿って配設された円柱状のガイド棒133、および移動領域132の後寄り位置に沿って配設された断面略コの字型のガイドレール134によってガイドされている。
【0051】
移動体131を移動させる搬送機構135は、移動領域132の左右両端側に配置されたプーリ136、これらプーリ136間に張設された搬送ベルト137を有し、搬送駆動モータ138によって一方のプーリ134を介して搬送ベルト137が回動されることにより、搬送ベルト137に連結された搬送体131が移動される。搬送体131は、カード処理部34の後方位置が待機位置であって、データ処理部34にカードCを送り込む送込み位置であり、各カード繰出部32の後方位置がカードCを受け取る受取位置である。
【0052】
搬送体131の前面には、スリット139を有する検知板140が突設されている。一方、搬送体131の移動領域132に沿って各カード繰出部32およびカード処理部34に対応する位置に位置決めセンサ141がそれぞれ固定的に配置されている。さらに、各カード繰出部32に対応する位置決めセンサ141の左側およびカード処理部34に対応する位置決めセンサ141の右側には、所定の間隔をあけて準備センサ142がそれぞれ配置されている。搬送体131を移動させる際に、初期段階は比較的速い速度で移動させ、準備センサ142が検知板140を検知すると速度を落とし、位置決めセンサ141が検知板140を検知すると搬送体131を停止させることにより、移動時間の短縮と正確な位置決めが可能となる。
【0053】
搬送体131は、下側枠部144および上側枠部を145有し、下側枠部144の前面にはガイド棒133にスライド自在に係合するスライド部材146が取り付けられているとともに検知板140が取り付けられ、下側枠部144の後面にはガイドレール134に転動自在に係合するガイドローラ147が回転自在に軸支されている。上側枠部145は、下側枠部144の後部と上側枠部145の後部とを互いに回動可能に連結する支軸148を支点として上方へ開閉可能に支持されている。
【0054】
下側枠部144と上側枠部145との間にはカードCを前方から受け入れる受入通路150が形成され、この受入通路150に臨んで下側枠部144の上面前側および上側枠部145の下面にガイド面151,152が形成されている。下側枠部144および上側枠部145には、各ガイド面151,152から受入通路150内に進入する挟持ローラ153,154(下側が駆動挟持ローラ153、上側が従動挟持ローラ154)が回転自在に軸支され、これら挟持ローラ153,154によって前方から送り込まれるカードCを挟持するとともに前方あるいは後方へ送り出す挟持ローラ対155が構成されている。この挟持ローラ対155のうち下側の挟持ローラ153は、駆動機構としての挟持駆動モータ156によって正逆両方向に回転駆動可能となっており、このときのカードCを前方へ搬送する向きの回転が正転、後方へ搬送する向きの回転が逆転とされている。
【0055】
下側枠部144には、挟持ローラ対155の後側に、カードCの下面を支持するガイド面151が形成されておらず、すなわち開口部157が形成され、挟持ローラ対155から後方へ搬送されたカードCは開口部157を通じて下方へ落下される。
【0056】
受入通路150の一側面はカードCの一側縁の基準面159とされ、他側面には前端が拡開する向きにテーパ状に折り曲げられた板ばねなどで構成される片寄せばね160が配置されている。この片寄せばね160は、搬送体131がカードCを受け入れる際に、カード繰出部32およびカード処理部34の送り込む側と搬送体131の位置が若干ずれていた場合であっても、カードCの一側縁を基準面159に接触する正常な位置へ片寄せするものである。基準面159側にはカードCを検知するカード検知センサ161が配設されている。
【0057】
そして、搬送体131がカードCを前方から受け入れて水平方向へ移動し、所定位置に達すると前方へ払い出す構成となっているので、カードCが湾曲されることが無い。従って、例えばICカードなどのやや厚みのあるカードCであっても搬送できる。
【0058】
次に、図9において、リジェクトカード回収部36を示し、このリジェクトカード回収部36は、カード処理部34の後方に配置されて、発行に適さないカードCなどを回収するもので、カード処理部34の後方の待機位置に位置する搬送体131から開口部157を通じて排出されたカードCを受け入れて立位姿勢に変換する姿勢変換部171、およびこの姿勢変換部171から受け入れたカードCを集積状態で収納する回収カセット172を有している。
【0059】
姿勢変換部171は、約20〜30度の角度で略V字状に配置される第1のガイド面173および第2のガイド面174を有し、これら両ガイド面173,174の合流部近傍にはカードCが立位姿勢で通過可能なスリット175が形成されている。
【0060】
回収カセット172は、上面を開口した箱状に形成され、底面には後下がりに傾斜する集積底面176を有し、立位姿勢で落下してきたカードCの下端が集積底面176の傾斜に沿って後方へ流れ、カードCが後下がりに斜めになった状態で集積収納される。回収カセット172はカード販売機本体12に対して着脱可能に装着され、カード販売機本体12側には、回収カセット172の着脱を検知する図示しない着脱検知センサが配置されているとともに、回収カセット172の両側面上端近傍に形成された満杯検知センサ用透孔177を通じて検知光が横切ることでカードCの満杯を検知する図示しない満杯検知センサが配置されている。
【0061】
次に、図12において、紙幣処理ユニット15は、カード発行ユニット14の下方であって、カード販売機本体12の幅方向中央近傍に配置され、例えば千円、5千円、1万円の3金種の紙幣を上方の紙幣挿入口26から1枚ずつ受け入れて識別し、正常紙幣は一時保留部に保留し、異常紙幣は返却する。取引成立後、保留紙幣を金種別に収納し、千円紙幣については、釣り紙幣としてリサイクル使用される。釣りが必要な場合は、千円紙幣収納部から必要枚数の紙幣が繰り出され、集積された状態で紙幣払出口27から払い出される。
【0062】
次に、印字ユニット16は、紙幣処理ユニット15の左側に配置され、予め装填されるロール紙に所定の情報(売上情報など)を印字して発行するものである。メンテナンス時に、扉体13を開放した状態で係員が操作可能としている。
【0063】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0064】
まず、カードCの補充について説明する。
【0065】
通常、カード繰出部32のガイド部材111は、ガイド部112がカード繰出部32の上面前端に位置するガイド位置にある。
【0066】
カード販売機11の扉体13を開放し、カード収納部33をカード繰出部32上から外し、カード販売機本体12から取り出してカードCの補充作業を行なう。このとき、図1(a)に示すように、カード収納部33の上部を前方へ傾斜すれば、簡単に取り出すことができる。取り出したカード収納部33の補充扉44を開いて複数枚のカードCを集積状態で補充した後、補充扉44を閉じる。カード収納部33をカード繰出部32から取り外した状態では、カード収納部33のカード繰出口46はシャッタ部材47によって閉じられた状態にあり、カードCが出ることはない。
【0067】
カードCを補充したカード収納部33をカード販売機本体12内のカード繰出部32上に装着する。このとき、図1(a)に示すように、カード収納部33の上部を前方へ傾斜させた状態で、カード収納部33の前面下部側をガイド部材111のガイド部112に合わせながらカード収納部33を立てていくと、カード収納部33がカード繰出部32の上に簡単に装着できる。
【0068】
そして、待機時において、カード繰出部32の押出部材67は前方の待機位置にあり、売切検知レバー103は突出位置にある。カード収納部33が装着されると、押出部材67の前寄り部分と下部ゲート部材88がカード収納部33内に進入し、内部のカードCを若干持ち上げる。カードCによって売切検知レバー103が押さえられて退避位置となり、カード有りが検知される。さらに、ガイド板63に形成される上部ゲート部材87の作用により、カード収納部33のシャッタ部材47が開放される。
【0069】
なお、本実施例においては、いずれのカード収納部33にも同一の種類のカードCを装填する。そして、初めに第1のカード繰出部32からカードCを繰り出して発行し、第1のカード収納部33が空になるか、カードCの繰出が不可能な状態になると、第2のカード繰出部32からカードCを繰り出す。さらに、第3のカード繰出部32からカードCを繰り出す。
【0070】
次に、カードCの繰出について説明する。
【0071】
なお、カードCの流れを図11に示す。
【0072】
カード販売機11の扉体13が閉じられると、販売準備を開始する。
【0073】
まず、搬送駆動モータ138が駆動され、搬送体131がカードCを繰り出す順番のカード繰出部32の後方へ移動する。続いて、そのカード繰出部32の繰出駆動モータ74が駆動される。繰出駆動モータ74が駆動されると、リンク機構75の作用により押出部材67がカード繰出方向(後方)に移動し、押出部材67の押出段差70が最下位のカードCの前端に係合してカード繰出方向に押し出す。押し出されたカードCは、後端近傍が下部ゲート部材88の支持ローラ91に支持されながら、カード収納部33のカード繰出口46を通じて後方へ移動される。このとき、支持ローラ91が回転するので、カードCが摩擦を受けることなく、摩耗することはない。一方、繰出駆動モータ74の駆動に伴って搬送ローラ93が回転(図4中、時計回り方向)しており、繰り出されたカードCは搬送ローラ93と対向ローラ96によって挟持搬送され、後方に待機する搬送体131に受け渡される。
【0074】
押出部材67によって最下位のカードCが押し出されると、次位のカードCおよびその上に集積されるカードCが押出部材67に持ち上げられる。このとき、次位のカードCの下面が押出部材67の支持ローラ71によって支持されており、押出部材67が移動すると支持ローラ71が回転するので、次位のカードCの下面が摩擦を受けることなく、摩耗することはない。押出部材67が押出位置に達した後に後退する際にも、新しく最下位になったカードCは押出部材67の支持ローラ71によって支持されており、前進時と同様にカードCの下面が摩擦を受けることなく、摩耗することはない。
【0075】
押出部材67が待機位置に戻ったことが位置決め検知センサ84によって検知されると、繰出駆動モータ74が停止される。
【0076】
カード収納部33内のカードCが全て繰り出されると、売切検知レバー103が突出位置をとり、カード無し(売り切れ)が検出される。カード収納部33が取り付けられていない場合も同様にカード無し(売り切れ)が検出される。
【0077】
また、押出部材67によって押し出されたカードCが、完全に搬送体131へ受け渡されずにカード繰出口46の近傍で詰まりが生じると、繰出検知センサ105が所定時間以上遮光されることにより、カードCの詰まりの発生が検知される。カード販売機11の表示部21にその旨が表示され、係員が詰まり解除処理を行なう。なお、発生した詰まりが、他のカード繰出部32からの繰出動作および搬送動作に影響を及ぼさない場合は、他のカード繰出部32に切り換えて繰り出しを行なうようにしてもよく、不可能な場合は販売中止とする。
【0078】
カードCの詰まり解除するのにあたって、詰まったカードCの前寄り部分はカード収納部33内にあり、後寄り部分は搬送ローラ93と対向ローラ96との間に挟持された状態にある状態のまま、カード収納部33を通常通り取り外すためにカード収納部33を斜め前方へ傾斜させると、話まったカードCがねじられてしまい、カードCが破れたり、カード収納部33のカード繰出口46、カード繰出部32の搬送ローラなどの周辺部分が破損するおそれがあるので、以下の手順でカード収納部33を取り外す。
【0079】
図1(b)(c)に示すように、カード繰出部32のガイド部材111を若干持ち上げてガイド部材111の位置決め突起117とカード繰出部32の上面の位置決め孔116との係合を解除した後、前方へ引き出してから、ガイド部112をカード繰出部32の前方へ退避させてから押し下げる。ガイド部材111を前方へ引き出す際に、ガイド部材111の係合突起119とカード収納部33の係合凹部53とが係合しているので、カード収納部33が一緒に前方へ引き出され、そして、ガイド部材111が押し下げられると、ガイド部材111の係合突起119がカード収納部33の係合凹部53から外れて係合が解除される。
【0080】
ガイド部材111を押し下げた状態でカード収納部33を水平に前方へ引き出せば、詰まったカードCが搬送ローラ93と対向ローラ96に挟持されたままカード繰出口46から抜け、カード収納部33が外へ取り出される。詰まったカードCは、カード収納部33を取り出した後に、取り除くことができる。
【0081】
詰まりが生じたタイミングが早く、搬送ローラ93と対向ローラ96による挟持が弱い場合は、カード収納部33を引き出した際に、詰まりを起こしたカードCも一緒に取り出されることがある。
【0082】
いずれにしても、詰まっていたカードCは前後方向へ引っ張られるだけであり、ねじりなどの負荷がかけられないので、カードC自体や周辺部分が破損を受けることがない。
【0083】
カード収納部33を取り出した後、ガイド部材111を定位置に戻し、通常通りの手順でカード収納部33をセットする。
【0084】
また、図10(a)に示すように、カード繰出部32から(正常に)繰り出されたカードCは、搬送体131の受入通路121に送り込まれ、挟持ローラ対155によって挟持される。挟持ローラ対155は、挟持駆動モータ156が逆転駆動され、カードCが完全に搬送体131内に受け入れられると、挟持駆動モータ156の駆動が停止される。搬送駆動モータ138が駆動されて搬送体131が側方へ水平移動し、カード処理部34の後方へ達すると、搬送駆動モータ138の駆動が停止される。この状態が待機状態となって、利用客による購入操作を待つことになる。
【0085】
次に、カードCの購入操作について説明する。
【0086】
利用客が紙幣挿入口26に紙幣を挿入すると、この紙幣が紙幣処理ユニット15内に取り込まれ、真偽および金種が識別される。正常紙幣は保留され、異常紙幣は返却される。
【0087】
保留された紙幣の合計金額(投入金額)が表示部21に表示され、投入金額で購入可能な金額に対応する金額選択ボタン22が点灯される。
【0088】
利用客が希望する金額に対応する金額選択ボタン22を押下すると、この金額選択ボタン22が点滅し、他の金額選択ボタン22は消灯される。
【0089】
確認ボタン23を押下すると、カードCが発行される。紙幣処理ユニット15内に保留されていた紙幣は、対応する収納部に収納される。また、取消ボタン24を押下すると、投入金額で購入可能な金額に対応する金額選択ボタン22が点灯される状態に戻り、金額の再選択が可能となる。もう1度、取消ボタン24を押下すると、保留されていた紙幣が返却されて、待機状態に戻る。
【0090】
次に、カードCの発行について説明する。
【0091】
搬送体131の挟持駆動モータ156が正転駆動され、カードCがカード処理部34へ送り込まれる。カード処理部34の搬送機構122も正転駆動されており、カードCはカード処理部34内のカード搬送路121を前方へ搬送され、データ処理部123によってカードCのデータが処理される。データ処理は、カードCの破損チェック、発行金額・発行日時・ID番号などの書き込みなどがある。データが正常に処理されると、カード搬送路121内をさらに前方へ搬送され、カード発行口25から払い出される。
【0092】
次に、カードCのリジェクトについて説明する。
【0093】
搬送体131からカード処理部34へ送り込まれたカードCが何らかの破損を受けていてデータが正常に処理できなかった場合などには、このカードCを回収し、正常なカードCを発行する必要がある。
【0094】
カード処理部34内のカード搬送路121が逆転駆動され、カードCは搬送体131へ送り込まれる。さらに、図10(b)に示すように、搬送体131内の挟持駆動モータ156も逆転駆動され、カードCは挟持ローラ対155より後方へ送り出され、下面の支えを失って開口部157からリジェクトカード回収部36へ落下する。
【0095】
落下したしたカードCは、姿勢変換部171において立位姿勢に変換され、第1のガイド面173と第2のガイド面174との間のスリット175を通じて回収カセット172内に落下する。回収カセット172内では、傾斜した集積底面176上に斜めに集積された状態で収納される。
【0096】
カードCを放出した搬送体131は、次のカードCを繰り出すべきカード繰出部32の後方へ移動し、上述したように、そのカード繰出部32から繰り出されるカードCを受け取って、カードCの発行動作を繰り返し、正常なカードCを発行する。
【0097】
また、回収カセット172内のカードCが所定量以上集積されると、満杯検知センサが遮光され、その旨を示す表示が外部に表示される。表示に気付いた係員が、カード販売機11の扉体13を開放し、回収カセット172内のカードCを回収する。
【0098】
次に、次のカードCの発行の準備について説明する。
【0099】
カードCが正常に発行されると、カードCの繰出動作および搬送動作を行ない、次に発行するべきカードCがカード処理部34の後方位置に搬送され、次の販売動作に備える。
【0100】
以上のように、カードCがカード収納部33から繰り出される途中の状態で詰まりを生じた場合でも、詰まり解除処理において、カード繰出部32の上面側に突出してカード収納部33の着脱をガイドするガイド位置のガイド部材111を、カード繰出部32の上面側から退避する退避位置に移動させることにより、カード収納部33のカード繰出方向に対して反対側への移動を許容し、詰まりの生じたカードCをカード繰出口46から無理なく排除できるので、カードC自体、カードCの繰出にかかわるカード繰出口46周辺および搬送機構などの破損を防止できる。
【0101】
また、詰まり解除処理において、ガイド部材111をカード繰出方向に対して反対側の退避位置へ移動させることにより、ガイド部材111の係合突起119を介して着脱可能に係止されたカード収納部33も一体的に移動させるので、詰まり解除処理を簡単にできる。
【0102】
また、カードCの詰まりを検知した場合には、その旨を詰まり表示部21で表示するので、的確な詰まり解除処理ができる。
【0103】
【発明の効果】
請求項1記載のカード繰出装置によれば、カードがカード収納部から繰り出される途中の状態で詰まりを生じた場合でも、詰まり解除処理において、カード繰出部の上面側に突出してカード収納部の着脱をガイドするガイド位置の案内体を、カード繰出部の上面側から退避する退避位置に移動させることにより、カード収納部のカード繰出方向に対して反対側への移動を許容し、詰まりの生じたカードをカード繰出口から無理なく排除できるので、カード自体、カードの繰出にかかわるカード繰出口周辺および搬送機構などの破損を防止できる。
【0104】
請求項2記載のカード繰出装置によれば、請求項1記載のカード繰出装置の効果に加えて、詰まり解除処理において、案内体をカード繰出方向に対して反対側の退避位置へ移動させることにより、案内体の係止部を介して着脱可能に係止されたカード収納部も一体的に移動させるので、詰まり解除処理を簡単にできる。
【0105】
請求項3記載のカード繰出装置によれば、請求項1または2記載のカード繰出装置の効果に加えて、カードの詰まりを検知した場合には、その旨を詰まり表示手段で表示するので、的確な詰まり解除処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード繰出装置をカード販売機に適用した一実施の形態を示し、(a)は通常のカード収納部の着脱動作を説明する説明図、(b)は詰まり解除時の説明図、(c)は(b)に続く詰まり解除時の説明図である。
【図2】同上カード販売機のカード発行ユニットを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】同上カード発行ユニットを示し、(a)は図2(a)のA−A断面図、(b)は図2(a)のB−B断面図、(c)は図2(a)のC−C断面図である。
【図4】同上カード発行ユニットのカード繰出部およびカード収納部を示し、(a)は側方断面図、(b)は正面図である。
【図5】同上カード発行ユニットのカード繰出部を示す側方断面図である。
【図6】同上カード発行ユニットのカード繰出部を示す平面図である。
【図7】同上カード繰出部に取り付けられるガイド部材を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図8】同上カード販売機の搬送体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側方断面図、(d)は上部を開放した状態の側方断面図である。
【図9】同上カード販売機のカード処理部およびリジェクトカード回収部周辺を示す側面図である。
【図10】同上カード販売機のカード処理部およびリジェクトカード回収部周辺を示し、(a)はカードの搬送および保持を説明する説明図、(b)はリジェクトカードの回収動作を説明する説明図である。
【図11】同上カード販売機でのカードの流れを示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図12】同上カード販売機を示し、(a)は正面図、(b)は扉体を開放した状態の正面図、(c)は内部構成を示す側面図である。
【符号の説明】
21 表示手段としての表示部
32 カード繰出部
33 カード収納部
46 カード繰出口
105 詰まり検知手段としての繰出検知センサ
111 案内体としてのガイド部材
119 係止部としての係合突起
C カード

Claims (3)

  1. 複数枚のカードを集積状態で収納するとともに、一側にカードを繰り出すカード繰出口を有するカード収納部と、
    上面側に前記カード収納部が着脱可能に装着され、カード収納部内のカードをカード繰出口を通じて繰り出すカード繰出部と、
    このカード繰出部の上面側に突出してカード収納部の着脱をガイドするガイド位置と、カード繰出部の上面側から退避してカード収納部のカード繰出方向に対して反対側への移動を許容する退避位置との間を移動可能とする案内体と
    を具備していることを特徴とするカード繰出装置。
  2. 案内体は、カード繰出方向に対して反対側の退避位置に向けて移動可能とするとともに、装着状態のカード収納部を着脱可能に係止する係止部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のカード繰出装置。
  3. カード収納部のカード繰出口におけるカードの詰まりを検知する詰まり検知手段と、
    この詰まり検知手段が詰まりを検知したときに表示する詰まり表示手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載のカード繰出装置。
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