JP3684006B2 - 貨幣受収機器の受収貨幣回収システム - Google Patents

貨幣受収機器の受収貨幣回収システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨幣受収機器(例えば、自動販売機、公衆電話機、パーキングメータ、コンビニエンスストアや小売店などのレジスターなどを総称して呼ぶ)から受収硬貨(貨幣受収機器で受収した貨幣を呼ぶ)を回収する貨幣受収機器の受収貨幣回収システムに関し、特に、貨幣受収機器の受収貨幣金額データと貨幣受収機器から回収されて貨幣計数機で識別計数された貨幣の計数金額データとの照合を行なうものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、異なる場所に点在する清涼飲料水やたばこなどの自動販売機(貨幣受収機器の一例)から売上金として貨幣(硬貨および紙幣を含む)を回収するにあたり、それらの自動販売機を管理している営業担当者(ルートセールスマン)は、補充する商品を載せた自動車で自動販売機の設置場所に行き、持っていった商品を自動販売機に補充し、自動販売機から売上金額データを転記するとともに貨幣処理機から貨幣を回収し、減っている釣り銭準備金を補充して残りを小袋にいれて持ち帰っている。そして、売上金の確認は、営業所に戻ってから、小袋毎の硬貨を硬貨計数機に入れて計数し、その硬貨計数金額データと紙幣がある場合には紙幣を数えた紙幣計数金額データとを併せて、転記してきた売上金額データとの照合確認をするようにしている。
【0003】
なお、自動販売機では、売上金額と計数金額データが完全に一致することは比較的少く、例えば2%の誤差内は一致すなわち照合結果を良として扱い、その誤差内を越えると不一致すなわち照合結果を否として扱っており、以下、照合結果の良否の語句を用いることにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、売上金の照合は、営業所に戻った後に行なわれるので、照合結果が否の場合に、営業担当者の釣り銭準備操作のミスや、自動販売機の故障、偽造貨幣による詐欺行為があったなどの原因が追求できず、後処理を残してしまう問題がある。
【0005】
特に、照合結果が否となる原因としては、自動販売機から回収される貨幣には予め装填されていた一定額の釣り銭準備金が含まれており、回収された貨幣から一定額の釣り銭準備金を貨幣処理機に装填するのを忘れて釣り銭準備金も含めて売上金として計数してしまったり、正確な金額の釣り銭準備金を装填しなかったりすることが挙げられる。また、こういった釣り銭準備金の装填ミスは、営業所に戻ったときに判ってもどうしようもないものである。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、貨幣の回収先近くに移動し、その貨幣の回収先近くにおいて、受収貨幣金額データと回収されて貨幣計数機で識別計数された貨幣の計数金額データの照合が行なえる貨幣受収機器の受収貨幣回収システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムは、貨幣受収機器から回収される貨幣を識別計数する貨幣計数手段、計数された貨幣を一時保留するとともに一時保留貨幣の返却を可能とする一時保留部、一時保留貨幣の収納時に一時保留貨幣を着脱可能な収納部に排出する排出手段、外部との通信を行なう貨幣計数機側通信手段、この貨幣計数機側通信手段を通じて収納コマンドが入力されたときに一時保留貨幣を収納部に収納させる貨幣計数機側制御手段を備え、車両に積載される貨幣計数機と、前記貨幣受収機器および前記貨幣計数機と通信する端末機側通信手段、この端末機側通信手段を通じて前記貨幣受収機器から読み取られる受収貨幣金額データおよび前記貨幣計数機から読み取られる計数金額データを記憶する記憶手段、各データを表示する表示手段、受収貨幣金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良のときには端末機側通信手段を通じて前記貨幣計数機に収納コマンドを出力するとともに照合結果が否のときには収納コマンドの出力を禁止する端末機側制御手段を備え、持ち運び可能とするハンディ端末機とを具備しているものである。
【0008】
貨幣受収機器を管理する担当者が車両に載って貨幣受収機器の設置場所近くに行き、貨幣受収機器からの貨幣の回収を行なうとともに、携帯したハンディ端末機で貨幣受収機器から受収貨幣金額データを読み取る。回収した貨幣を車両に積載された貨幣計数機に投入し、この貨幣計数機で貨幣を識別計数して一時保留部に一時保留する。識別計数時または識別計数完了後にハンディ端末機で貨幣計数機から計数金額データを読み取る。ハンディ端末機により、受収貨幣金額データと計数金額データとを照合し、照合結果を表示手段で表示する。
【0009】
照合結果が良の場合にはハンディ端末機からの収納コマンドによって貨幣計数機の一時保留部に一時保留された貨幣を収納部に収納し、否の場合には収納コマンドの出力を禁止する。一時保留部の貨幣を貨幣計数機から取り出し、貨幣計数機に再度投入して識別計数などの処理を行なうか、処理をしないで別の収納部に収納して別管理とする。
【0010】
したがって、受収貨幣金額データと計数金額データとの照合を車両の中、すなわち貨幣受収機器の設置場所近くで行なえるので、照合結果が否の場合には、原因の究明をその場で直ちに行なえ、原因を究明しやすく、対処も直ちに行なえる。
【0011】
請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムは、請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムにおいて、貨幣計数機の貨幣計数機側制御手段は、収納コマンドとして第1の収納コマンドおよび第2の収納コマンドのいずれかが入力されたときに一時保留貨幣を収納部に収納させ、ハンディ端末機の端末機側制御手段は、受収貨幣金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良のときには端末機側通信手段を通じて貨幣計数機に第1の収納コマンドを出力するとともに照合結果が否のときには第1の収納コマンドの出力を禁止し、かつ、照合結果が否で第1の収納コマンドの出力が禁止される場合において、貨幣計数機での再度の一時保留貨幣の識別計数および一時保留部への一時保留が所定回数行なわれた際に、照合結果の良否にかかわらず第2の収納コマンドを出力するものである。
【0012】
受収貨幣金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良の場合にはハンディ端末機からの第1の収納コマンドによって貨幣計数機の一時保留部に一時保留された貨幣を収納部に収納し、否の場合には第1の収納コマンドの出力を禁止する。
【0013】
照合結果が否で第1の収納コマンドの出力が禁止される場合において、一時保留部の貨幣を貨幣計数機から取り出し、貨幣計数機に再度投入して識別計数などの処理を行ない、再度照合する。照合結果が良の場合にはハンディ端末機からの第1の収納コマンドによって貨幣計数機の一時保留部に一時保留された貨幣を収納部に収納し、否の場合でかつ再度の処理および照合が所定回数まで達していない場合には第1の収納コマンドの出力を禁止する。また、否の場合でかつ再度の処理および照合が所定回数行なわれた場合には、照合結果の良否にかかわらずハンディ端末機から第2の収納コマンドを出力し、貨幣計数機の一時保留部に一時保留された貨幣を収納部に収納する。第2の収納コマンドの出力時には、受収貨幣金額データと計数金額データとを照合結果の否のデータとともに記憶手段に記憶する。
【0014】
したがって、照合結果が否の貨幣も、照合結果が良の貨幣と同じ収納部へ収納可能となり、照合結果が否の貨幣を別収納するのに比べて作業性がよい。
【0015】
請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムは、請求項または記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムにおいて、貨幣計数機は、貨幣のうちの硬貨を処理し、ハンディ端末機は、貨幣受収機器から回収される紙幣の計数金額データを入力する入力手段を備え、端末機側制御手段により、貨幣受収機器からの受収貨幣金額データと前記貨幣計数機からの硬貨計数金額データおよび入力手段からの紙幣計数金額データとを照合するものである。
【0016】
貨幣受収機器から回収された硬貨を車両に積載された貨幣計数機で計数してハンディ端末機で読み取り、担当者が貨幣受収機器から回収された紙幣を数えてハンディ端末機の入力手段で入力する。ハンディ端末機により、受収貨幣金額データと貨幣計数機からの硬貨計数金額データおよび入力手段からの紙幣計数金額データとを照合する。貨幣受収機器から回収される紙幣量が手で数えられる程度であれば、貨幣計数機に紙幣の計数機能を備えなくてもよく、硬貨と紙幣の両方の計数機能を備える貨幣計数機に比べて小形化および安価化される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1ないし図21に、貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの第1の実施の形態として、自動販売機の売上精算システムを示す。
【0019】
図2において、売上精算システムでは、貨幣受収機器としての自動販売機1を対象とし、ハンディ端末機2および貨幣計数機としての計数機3を備える。
【0020】
自動販売機1は、例えば清涼飲料水やたばこなどの商品を販売するものであり、商品を収納する販売機本体の前面にメンテ用中扉および前面扉などの扉体が開閉可能に設けられ、扉体の前面に商品見本陳列部、商品選択ボタン、商品取出口、硬貨投入口および紙幣投入口などがそれぞれ設けられている。扉体の内側には、硬貨投入口に投入される硬貨や紙幣投入口に投入される紙幣を識別計数するとともに必要時に釣り銭準備金を払い出す貨幣処理機が設けられているとともに、この貨幣処理機および商品販売を制御する制御ユニットが設けられている。
【0021】
制御ユニットにはハンディ端末機2と相互に光通信を行なう光通信部が設けられ、この光通信部を通じて、ハンディ端末機2からのデータ要求により、受収貨幣金額データとしての売上金額データや販売データなどの各種データが送信される。
【0022】
また、ハンディ端末機2は、図2の構成図に示すように、端末機側制御手段としての制御部11を有し、この制御部11に、各種データの記憶読出が可能な記憶手段としての記憶部12、自動販売機1と相互に光通信を行なう端末機側通信手段としての光通信部13、計数機3とケーブルで接続されて相互に通信を行なう端末機側通信手段としてのインターフェース14、表示を行なう表示手段としての表示部15、入力操作を行なう入力手段としての入力部16、各種データを印字出力する印字部17がそれぞれ接続されている。ハンディ端末機2の電源は充電式のバッテリ18から供給されるようになっており、このバッテリ18は、通常AC100Vの電源から充電されるが、計数機3の端末機収納ボックスに収納されて電気的に接続された状態、あるいは計数機3とケーブルで接続された状態で、計数機3側から供給される電源によって充電することも可能である。
【0023】
制御部11の端末機側制御手段では、売上金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良のときには計数機3に収納コマンド(第1および第2の収納コマンド)を出力するとともに照合結果が否のときには収納コマンド(第1および第2の収納コマンド)の出力を禁止する機能を有する。
【0024】
図3はハンディ端末機2の正面図を示し、縦長に端末機ケース19が形成され、この端末機ケース19の中央に表示部15の液晶ディスプレイ20が配設され、液晶ディスプレイ20の下側に入力部16のテンキーや各種設定キーを有するキー入力部21a が配設されるとともに、上側に印字部17が配設されている。入力部16は、キー入力部21a の他、液晶ディスプレイ20の表面に形成されたタッチスクリーンによって構成されるタッチスクリーン入力部21b 、印字部17を操作する印字用入力部21c を備える。印字部17にはサーマルプリンタが用いられ、ロール状に巻回された感熱紙が内蔵されて、その感熱紙に熱転写印字して外部に送出する。端末機ケース19の上端部には、光通信部13の光通信媒体を送受信する通信窓部22が形成されている。
【0025】
また、計数機3は、図6に示すように、例えば、異なる場所に点在する自動販売機に対して商品を補充したり売上金を回収するルートサービスを行なうワゴン車やトラック車などの車両に積載されるようになっている。
【0026】
図4は計数機3の構成図を示し、計数機3は、貨幣計数機側制御手段としての制御部31を有し、この制御部31に、各種データの記憶読出が可能な記憶部32、ハンディ端末機2とケーブルで接続されて相互に通信を行なう貨幣計数機側通信手段としてのインターフェース33、表示を行なう表示部34、入力操作を行なう入力部35、機構中の複数のモータやソレノイドなどを駆動させる駆動部36、機構中の複数のセンサの出力を入力するセンサ入力部37がそれぞれ接続されている。
【0027】
制御部31の貨幣計数機側制御手段では、収納コマンド(第1および第2の収納コマンド)が入力されたときに一時保留硬貨を後述する収納袋73に収納させる機能を有する。
【0028】
制御部31の貨幣計数機側制御手段の機能では、第1の収納コマンドおよび第2の収納コマンドのいずれかが入力されたときに一時保留貨幣を後述する収納袋に収納させる。
【0029】
図5は計数機3の概略機構図を示し、計数機3は、機体38を有し、この機体38の上面にはシャッタ39によって開閉される硬貨投入口40が形成され、硬貨投入口40の下側に、図示しないホッパが配設されるとともに、モータ41によって回転駆動される回転円盤42が配設されている。なお、硬貨投入口40の近傍にはシャッタ39の閉塞を検知するセンサ43が配設され、回転円盤42上に臨んで回転円盤42上の硬貨の有無を検知する残留検知センサ44が配設されている。
【0030】
回転円盤42からは回転する回転円盤42上の硬貨が1枚ずつ送り出される硬貨通路45が延設され、この硬貨通路45上にはモータ46により回転駆動されて硬貨を搬送する第1の搬送ベルト47および第2の搬送ベルト48が張設されている。
【0031】
硬貨通路45には計数手段としての識別部49が配設されており、この識別部49は、硬貨の穴の有無を検知する穴検知センサ50、硬貨の材質を検知する磁気センサ51、硬貨の直径を検知する外径検知センサ52を備える。また、硬貨通路45には、硬貨が硬貨通路45の一側の基準縁に片寄せされて識別部49で正しく識別されたか検知するための片寄せ検知センサ53、硬貨の搬送を停止させるためのステッピングモータ54で駆動されるストッパ55、リジェクト硬貨の通過を検知するリジェクト硬貨通過検知センサ56、リジェクト硬貨を硬貨通路45から排除するリジェクト部57、硬貨通路45の終端部から送出される硬貨を検知するカウントセンサ58が順に配設されている。
【0032】
リジェクト部57は、ステッピングモータ59の駆動によってリジェクト硬貨を硬貨通路45から排除する通路切換部材60を有している。リジェクト部57の下側には、硬貨通路45から排除されるリジェクト硬貨を収納するリジェクト硬貨収納箱61が機体38に対して着脱可能に配置されている。リジェクト硬貨収納箱61の配置場所には、リジェクト硬貨収納箱61がセットされたことを検知するリジェクト硬貨収納箱検知センサ62、リジェクト硬貨収納箱61内にリジェクト硬貨が満配になったことを検知するフル検知センサ63がそれぞれ配設されている。
【0033】
硬貨通路45の終端部の下側には、硬貨通路45から送出される硬貨を受け入れて収納する一時保留部としての保留返却箱64が配置されている。この保留返却箱64は、回転体65内に位置決めセットされるとともに、回転体65の一側を開閉するシャッタ66の開放によって回転体65から機体38外に着脱可能とする。回転体65は排出手段としてのモータ67によって回転され、保留返却箱64の上下面が反転されることによって保留返却箱64内の硬貨が下方へ放出される。シャッタ66は閉状態でソレノイド68によって選択的にロックされる。回転体65の配置場所には、回転体65内に保留返却箱64がセットされたことを検知する保留返却箱検知センサ69、保留返却箱64の回転位置を検知する位置検知センサ70、シャッタ66が閉じられていることを検知するシャッタ閉検知センサ71がそれぞれ配設されている。
【0034】
回転体65の下方には保留返却箱64から放出される硬貨を受け入れて案内するシュート72が配設され、このシュート72の先端に硬貨を収納する収納部としての収納袋73の口部が着脱可能に取り付けられている。シュート72には収納袋73がセットされていることを検知する収納袋検知センサ74、シュート72などでの硬貨詰りを検知する詰り検知センサ75がそれぞれ配設されている。また、機体38には収納袋73を覆うカバー76が取り付けられている。
【0035】
図6は計数機3の設置状態の説明図を示し、計数機3は、商品を積載する荷台を有するワゴン車やトラック車などの車両の運転席77と助手席78との間に設置される。すなわち、運転席77と助手席78との間に取り付けられた設置台79上に計数機3が固定され、計数機3の電源プラグ80が設置台79上の電源レセプタクル81に接続されて自動車のバッテリから電源の供給を受ける。
【0036】
計数機3の上面には、シャッタ39で開閉される硬貨投入口40、ハンディ端末機2と接続するケーブルが収納されるケーブル収納ボックス82、入力や表示を行なう操作部83が配設されている。
【0037】
図7は計数機3の操作部83の平面図を示し、操作部83には、表示部として、金額または枚数の計数値をデジタル表示する計数値表示器84、この計数値表示器84に表示する500円から10円までの金種を点灯表示する各金種毎の金種表示ランプ85、保留返却箱64内に硬貨有りを表示する硬貨有表示ランプ86、リジェクト硬貨の識別時に点灯するリジェクトランプ87、計数機3での入力操作を許容するローカルモード時に点灯するローカルランプ88、ハンディ端末機2と通信してリモート制御されるリモートモード時に点灯するリモートランプ89がそれぞれ配設されている。ローカルモードとリモートモードとは、機体38の裏面に設けられた図示しないモードスイッチによって切り換えられる。
【0038】
操作部83には、入力部として、計数処理のスタートとストップを指示するスタート/ストップボタン90、リセットボタン91、計数値表示器84に表示される金額と枚数の切り換えを指示する円/枚切換ボタン92、計数値表示器84に表示される金種の切り換えを指示する金種切換ボタン93、保留返却箱64内の硬貨の収納袋73への収納およびデータクリアを指示する収納ボタン94、保留返却箱64内の硬貨の返却およびデータクリアを指示する返却ボタン95、保留返却箱64内の硬貨の収納袋73への収納およびデータの存続を指示する継続ボタン96がそれぞれ配設されている。収納ボタン94、返却ボタン95、継続ボタン96は、ローカルモード時にのみ入力操作が受け付けられ、リモートモード時には受け付けられない。
【0039】
次に、第1の実施の形態の作用を図1のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
なお、自動販売機1を管理している営業担当者(ルートセールスマン)が、自動販売機1に補充する商品を載せた自動車で、異なる場所に点在する各自動販売機1の設置場所を巡回し、各自動販売機1の設置場所で商品の補充と売上金としての貨幣(硬貨および紙幣を含む)の回収を行なう。営業担当者はハンディ端末機2を携帯し、自動車には計数機3が積載されている。また、自動販売機1には予め一定額の釣り銭準備金が装填されている。
【0041】
そして、ハンディ端末機2の電源スイッチを入れると、図8に示すように、液晶ディスプレイ20にメニュー画面が表示される。
【0042】
メニュー画面の「1.初期設定」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶことにより、ハンディ端末機2の初期設定を行なう(ステップ1)。この初期設定モードでは、営業担当者のID番号や氏名、自動車のID番号を設定する。
【0043】
そして、営業担当者が営業所から自動車にて自動販売機1の設置場所に行き(ステップ2)、自動販売機1の扉体を開く。
【0044】
営業担当者が携帯したハンディ端末機2の通信窓部22を自動販売機1の制御ユニットの光通信部に向けた状態で、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に表示されたメニュー画面の「2.通信(自販機)」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶことにより、自動販売機1との通信モードに入る。自販機通信モードに入ると、図9に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に自販機通信メニューが表示される。
【0045】
図9の自販機通信メニュー画面の「1.売上金額データ収集」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶことにより、ハンディ端末機2から自動販売機1に売上金額データの送信要求コマンドが送信され、自動販売機1の制御部内に記憶されている売上金額データがハンディ端末機2に送信される。ハンディ端末機2は、自動販売機1から送信される売上金額データを受信して記憶部12に記憶する(ステップ3)。売上金額データの収集が完了すると、図10に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に売上金額データ収集結果が表示される。表示された売上金額データ収集結果からは、自動販売機1の号機(ID番号)、紙幣の金額、硬貨の金種毎の枚数、合計金額などが判別できる。表示される金額は、予め装填されていた釣り銭準備金の枚数はカウントされず、純粋な売上金額のみが表示される。
【0046】
ここで、売上金額データ収集結果画面の「印字」を選ぶことにより、印字部17で売上金額データのジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶことにより、ハンディ端末機2から自動販売機1に売上金額クリアコマンドが送信され、自動販売機1の制御部内の売上金額の記憶エリアがクリアされ、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20の表示が図9の自販機通信メニュー画面に戻る。
【0047】
図9の自販機通信メニュー画面の「2.販売商品データ収集」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶことにより、ハンディ端末機2から自動販売機1に販売商品データの送信要求コマンドが送信され、自動販売機1の制御部内に記憶されている販売商品データがハンディ端末機2に送信される。ハンディ端末機2は、自動販売機1から送信される販売商品データを受信して記憶部12に記憶する(ステップ3)。販売商品データの収集が完了すると、図11に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に販売商品データ収集結果が表示される。表示された販売商品データ収集結果からは、自動販売機の号機(ID番号)、商品が収納されるコラム番号毎の商品名と販売数、販売総数が判別できる。
【0048】
ここで、販売商品データ収集結果画面の「印字」を選ぶことにより、印字部17で販売商品データのジャーナルが印字出力される。また、「中止」を選ぶことにより、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20の表示が図9の自販機通信メニュー画面に戻る。
【0049】
また、図9の自販機通信メニュー画面の「3.在庫商品データ収集」を選ぶと、図12に示すように、ハンディ端末機2から自動販売機1に在庫商品データの送信要求コマンドが送信され、自動販売機1に記憶されている在庫商品データがハンディ端末機2に送信され、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に在庫商品データ収集結果が表示され、これにより、自動販売機1に現在設定されている商品毎の数量を確認できる。なお、画面中の「印字」や「中止」については上述と同様である。
【0050】
続いて、営業担当者は、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に表示される販売商品データ収集結果画面または印字出力された販売商品データのジャーナルから商品の販売個数を確認して、販売された分の商品を自動販売機1に補充し、所定の在庫量に戻す(ステップ4)。
【0051】
続いて、営業担当者は、自動販売機1の貨幣処理機内の貨幣、すなわち硬貨および紙幣を全て回収する(ステップ5)。回収した硬貨の中から一定額の釣り銭準備金を自動販売機1の貨幣処理機内にセットする(ステップ6)。
【0052】
なお、商品の補充と、貨幣の回収の順序は逆でもよい。
【0053】
また、商品の補充後に、図9の自販機通信メニュー画面の「4.標準セット」を選ぶと、図13に示すように、ハンディ端末機2に予め設定されている標準の在庫商品データが表示される。画面中の「完了」を選ぶと、ハンディ端末機2から自動販売機1に標準の在庫商品データが送信され、これを受信した自動販売機1では現在記憶されている販売商品データがクリアされ、商品毎の在庫商品データがセットし直される。これは、標準の在庫商品データ分の商品を自動販売機1内に収納する場合の例である。
【0054】
なお、在庫商品データを変更する場合、図9の自販機通信メニュー画面の「5.個別セット」を選ぶと、図14に示すように、商品毎の数量を個別に設定できる。また、図9の自販機通信メニュー画面の「6.個別商品追加セット」を選ぶと、図15に示すように、商品毎の追加数量を個別に設定することにより、自動的に在庫商品データを更新することができる。いずれの場合にも、画面中の「完了」を選ぶと、ハンディ端末機2から自動販売機1に新たな在庫商品データが送信され、これを受信した自動販売機1では現在記憶されている販売商品データがクリアされ、商品毎の新たな在庫商品データがセットし直される。
【0055】
このような自動販売機1での作業が終了すれば、自動販売機1の扉体を閉じ、自動販売機1での作業は終了する。
【0056】
続いて、営業担当者は、回収された貨幣およびハンディ端末機を持って自動車に戻る(ステップ7)。ハンディ端末機2と計数機3とをケーブルで接続し(ステップ8)、回収された硬貨を計数機3に投入するとともに、計数機3のスタート/ストップボタン90を入力操作する。これにより、計数機3による硬貨の計数が開始され(ステップ9)、硬貨通路45を搬送される硬貨が識別部49で識別され、正規硬貨と識別されれば、記憶部32にカウントされるとともに、硬貨通路45の終端部から放出されて保留返却箱64内に一時保留される。識別計数途中でリジェクト硬貨が識別された場合には、そのリジェクト硬貨がリジェクト硬貨収納箱61に収納され、リジェクトランプ87が点灯する。リジェクト硬貨は、リジェクト硬貨収納箱61を機体38から外すことにより取り出すことができる。
【0057】
ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に表示されたメニュー画面の「3.通信(計数機)」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶと、計数機3との通信モードに入る。計数機通信モードに入ると、図16に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に計数機通信メニューが表示される。
【0058】
図16の計数機通信メニュー画面の「1.売上データ登録」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶと、図17に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に売上データ登録画面が表示される。営業担当者は、画面に表示された番号の自動販売機1から回収した1000円紙幣を手で数え、その枚数をキー入力部21a で入力する(ステップ10)。入力後に画面中の「完了」を選ぶことにより、入力されたデータが記憶部12に記憶されるとともに、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20の表示が図16の計数機通信メニュー画面に戻る。また、数え終えた紙幣は所定の場所に収納する。
【0059】
図16の計数機通信メニュー画面の「2.売上データ読出」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶことにより、ハンディ端末機2から計数機3に計数金額データの送信要求コマンドが送信され、計数機3で計数された計数金額データがハンディ端末機2に送信される。ハンディ端末機2は、計数機3から送信される計数金額データを受信して記憶部12に記憶する(ステップ11)。なお、ハンディ端末機2から計数機3に計数金額データの送信要求コマンドが送信されたとき、計数機3が計数中の場合には計数終了を待って、計数金額データを送信する。計数金額データの収集が完了すると、図18に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に計数金額データ収集結果が表示される。表示された計数金額データ収集結果からは、自動販売機1の号機(ID番号)、硬貨の金種毎の枚数が判別できる。
【0060】
ここで、計数金額データ収集結果画面の「印字」を選ぶことにより、印字部17で計数金額データのジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶことにより、ハンディ端末機2から計数機3に計数金額クリアコマンドが送信され、計数機3の記憶部32の計数金額の記憶エリアがクリアされ、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20の表示が図16の計数機通信メニュー画面に戻る。
【0061】
なお、紙幣の枚数の入力と、計数機3からの計数金額データの収集との順序は逆でもよい。
【0062】
続いて、図16の計数機通信メニュー画面の「メニューに戻る」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶとともに、図8のメニュー画面の「照合」をキー入力部21a またはタッチスクリーン入力部21b で選ぶ。「照合」の入力により、自動販売機1から収集した売上金額データと、営業管理者によって入力された紙幣計数金額データおよび計数機3で計数された硬貨計数金額データを含む計数金額データと、を照合する(ステップ12、13)。
【0063】
なお、自動販売機では、売上金額と計数金額データが完全に一致することは比較的少く、例えば2%の誤差内は一致すなわち照合結果を良として扱い、その誤差内を越えると不一致すなわち照合結果を否として扱っており、以下、照合結果の良否の語句を用いることにする。
【0064】
照合の結果、良の場合には、図19に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に計数金額データ読出結果が表示される。この計数データ読出結果画面からは、自動販売機1の号機(ID番号)、照合結果の「OK」、金種毎の枚数、合計金額を判別できる。なお、照合は主に合計金額に相違なければよいので、枚数の表示は参考程度に見ることが一般的である。ここで、計数金額データ読出結果画面の「印字」を選ぶことにより、印字部17で計数金額データ読出結果のジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶことにより、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20の表示が図16の計数機通信メニュー画面に戻る。
【0065】
そして、照合結果が良の場合には、図16の計数機通信メニュー画面の「3.収納」を選ぶこと、すなわち第1の収納コマンドの指令操作により(ステップ14)、ハンディ端末機2から計数機3に第1の収納コマンドが送信され(ステップ15)、これを受信した計数機3では硬貨を一括して一時保留している保留返却箱64を回転させ、保留返却箱64内の硬貨を収納袋73に収納させる(ステップ16)。
【0066】
一方、照合の結果、否の場合には、図20に示すように、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20に計数金額データ読出結果が表示される。この計数データ読出結果画面からは、自動販売機1の号機(ID番号)、照合結果の「NO」、金種毎の相違数、合計相違金額を判別できる。ここで、計数金額データ読出結果画面の「印字」を選ぶことにより、印字部17で計数金額データ読出結果のジャーナルが印字出力される。また、「完了」を選ぶことにより、ハンディ端末機2の液晶ディスプレイ20の表示が図16の計数機通信メニュー画面に戻る。
【0067】
なお、ジャーナルの印字例を図21に示す。このジャーナルには、自動販売機1の号機(ID番号)、売上高、紙幣金額、硬貨金額、相違額、処理日時、営業担当者のID番号が表示される。
【0068】
そして、硬貨の照合結果が否の場合には、図16の計数機通信メニュー画面の「4.返却」を選ぶことにより、ハンディ端末機2から計数機3に返却コマンドが送信され、これを受信した計数機3では回転体65のシャッタ66のロックを解除し、回転体65内の硬貨を一括して一時保留している保留返却箱64の取り出しを可能とする(ステップ18)。したがって、営業担当者により、硬貨が入った保留返却箱64を回転体65内から機体38の外部に取り出し、計数機3に再度投入して計数を行なう。再計数の結果、良となった場合には、ステップ17、ステップ20を経て第2の収納コマンドにより上述の硬貨の収納を行なう。
【0069】
紙幣の金額が否の場合には、紙幣の枚数を再度確認する。
【0070】
再度計数を行なっても硬貨の金額が否の場合、紙幣の枚数を再度再度確認しても否の場合、あるいはその硬貨と紙幣の両方が否の場合には、原因究明を行なう(ステップ19)。原因としては、営業担当者による釣り銭準備金の入れ忘れや入れ違い、自動販売機1の故障、偽造貨幣による詐欺行為などがある。いずれにしても、売上金額データと計数金額データとの照合を自動車の中、すなわち自動販売機1の設置場所で行なえるので、否の場合には原因の究明をその場で直ちに行なえ、原因を究明しやすく、対処も直ちに行なえる。
【0071】
なお、原因が究明されて対処した場合、あるいは原因が判らないが作業を終了する場合には、回収された硬貨を計数機3の保留返却箱64に一時保留させた状態で、上述のように、図16の計数機通信メニュー画面の「3.収納」を選ぶこと、すなわちハンディ端末機2による第2の収納コマンドの指令操作により(ステップ17)、ハンディ端末機2から計数機3に第2の収納コマンドが送信され(ステップ20)、これを受信した計数機3では保留返却箱64内の硬貨を収納袋73に収納する。このように、この実施の形態では再度の一時保留貨幣の識別計数および保留返却箱64への一時保留が1回行なわれたら第2の収納コマンドを出力するようにしたものである。
【0072】
なお、第1または第2の収納コマンドの指令時における照合結果の良か否か(あるいは第1の収納コマンドの指令か第2の収納コマンドの指令かでもよい)、そのときの売上金額データおよび計数金額データを、自動販売機1の号機毎にハンディ端末機2の記憶部12に記憶保存する。
【0073】
そして、1箇所の自動販売機1の設置場所での作業が終了したら、営業担当者が自動車で別の自動販売機1の設置場所に移動し、同様の作業を行なう。回収された硬貨は収納袋73にまとめて収納される。
【0074】
そして、営業担当者が自動車で異なる場所に点在する各自動販売機1の設置場所を巡回し終えて営業所に戻ったら、ハンディ端末機2から1日分の売上合計金額を印字出力させ、収納袋73に収納された硬貨を自動車の計数機3あるいは営業所に設置されている貨幣計数機で計数するとともに回収された全ての紙幣を手で数え、印字出力された1日分の売上合計金額と計数結果との照合の良否を確認する。
【0075】
また、ハンディ端末機2を営業所のホストコンピュータに接続し、図8のメニュー画面で「5.通信(ホスト)」を選ぶことにより、ハンディ端末機2に記憶された自動販売機1の各号機毎の売上金額データおよび計数金額データ、合計の売上金額データおよび合計の計数金額データがホストコンピュータに登録される。
【0076】
次に、図22に、貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの第2の実施の形態を示す。
【0077】
ハンディ端末機2の制御部11の端末機側制御手段は、売上金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良のときにはインターフェース14を通じて計数機3に第1の収納コマンドを出力するとともに照合結果が否のときには第1の収納コマンドの出力を禁止し、かつ、照合結果が否で第1の収納コマンドの出力が禁止される場合において、計数機3での再度の一時保留貨幣の識別計数および保留返却箱64への一時保留が所定回数行なわれた際に、照合結果の良否にかかわらず第2の収納コマンドを出力する機能を有する。なお、この実施の形態では、計数機3での再度の一時保留貨幣の識別計数および保留返却箱64への一時保留が2回行なわれたら、第2の収納コマンドを出力するものとする。
【0078】
計数機3の制御部31の貨幣計数機側制御手段は、第1の収納コマンドおよび第2の収納コマンドのいずれかが入力されたときに一時保留硬貨を収納袋73に収納させる機能を有する。
【0079】
そして、第2の実施の形態の作用を図22のフローチャートを参照して説明する。なお、ステップ1ないしステップ16については、第1の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。
【0080】
ステップ13において、売上金額データと計数金額データとの1回目の照合結果が否の場合、一時保留硬貨が入った保留返却箱64を機体38から取り出し、その保留返却箱64内の一時保留硬貨を計数機3に再度投入して計数し(ステップ21)、売上金額データと計数金額データとの2回目の照合を行なう(ステップ22、23)。
【0081】
2回目の照合結果が良の場合には、ステップ14に進み、ハンディ端末機2から第1の収納コマンドを指令して、計数機3で一時保留硬貨を収納袋73に収納する。
【0082】
2回目の照合結果が否良の場合には、一時保留硬貨が入った保留返却箱64を機体38から再度取り出し、その保留返却箱64内の一時保留硬貨を計数機3に再度投入して計数し(ステップ24)、売上金額データと計数金額データとの3回目の照合を行なう(ステップ25)。
【0083】
3回目の照合結果が良の場合には、ステップ14に進み、ハンディ端末機2から第1の収納コマンドを指令して、計数機3で一時保留硬貨を収納袋73に収納する。
【0084】
3回目の照合結果が否良の場合には、第2の収納コマンドの指令操作(図16の計数機通信メニュー画面の「3.収納」を選ぶこと)により(ステップ27)、ハンディ端末機2から第2の収納コマンドを指令して(ステップ28)、計数機3で一時保留硬貨を収納袋73に収納する。
【0085】
なお、第1または第2の収納コマンドの指令時における照合結果の良か否か(あるいは第1の収納コマンドの指令か第2の収納コマンドの指令かでもよい)、そのときの売上金額データおよび計数金額データを、自動販売機1の号機毎にハンディ端末機2の記憶部12に記憶保存する。
【0086】
このように、照合結果が否で第1の収納コマンドの出力が禁止される場合において、計数機3での再度の一時保留硬貨の識別計数および保留返却箱64への一時保留が所定回数行なわれた際に、照合結果の良否にかかわらず第2の収納コマンドを出力するため、照合結果が否の貨幣も、照合結果が良の貨幣と同じ収納袋73へ収納可能となり、照合結果が否の貨幣を別収納するのに比べて作業性がよい。
【0087】
なお、この第2の実施の形態においては、3回目の照合時にその照合結果の良否にかかわらず収納可能としたが、2回目の照合時にその照合結果の良否にかかわらず収納可能としてもよく、この場合には、ステップ21〜23を省略して、ステップ13からステップ24に進み、ステップ25を2回目の照合時とする。そして、照合結果の良否にかかわらず収納可能とする照合回数は、任意に設定できるようにする。
【0088】
また、前記実施の形態では、計数機3は硬貨のみを計数して収納する機能を有していたが、紙幣をも計数して収納する機能を有するようにしてもよい。
【0089】
また、前記実施の形態では、リジェクト部57により硬貨通路45の途中で偽貨をリジェクトするようにしているが、硬貨通路45の途中で真貨を区分けしてリジェクト硬貨を通路下流に流すようにしてもよい。
【0090】
また、ハンディ端末機2と計数機3の通信を有線接続で行なっているが、赤外線による光通信や電波による電波通信などの無線接続で行なってもよい。
【0091】
また、計数機3を車両に積載する場合、設置台79などの特別な構造を用いることなく、運転席77の横の補助席に備え付けられたシートベルトによって固定するようにしてもよい。この場合、補助席の座面および背中面の形状に合わせて形成された枠体上に計数機3を固定しておき、この枠体を補助席に載置して、枠体をシートベルトでとめるようにする。
【0092】
また、リジェクト部57やリジェクト硬貨収納箱61は設けなくてもよく、この場合、リジェクト硬貨を他の正常硬貨と一緒に保留返却箱64に収納し、リジェクト硬貨が保留返却箱64に収納されたときには保留返却箱64を計数機3から引き出して確認するようにする。
【0093】
また、前記実施の形態では、自動販売機1の貨幣回収について説明したが、例えば、コンビニエンスストアや各小売店からの貨幣の回収、路上のパーキングメータや公衆電話からの貨幣回収、セールスマンの集金にも、この貨幣処理機積載車を使用でき、自動販売機1に限定されることはない。なお、コンビニエンスストアや各小売店の貨幣を回収する場合には、レジスタの記憶データをハンディ端末機2で自動収集できるようにする。
【0094】
【発明の効果】
求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムによれば、貨幣受収機器を管理する担当者が車両を運転して貨幣受収機器の設置場所近くに行き、貨幣受収機器からの貨幣の回収を行なうとともに、携帯したハンディ端末機で貨幣受収機器から受収貨幣金額データを読み取り、回収した貨幣を車両に積載された貨幣計数機で計数するとともに、ハンディ端末機で貨幣計数機から計数金額データを読み取り、ハンディ端末機により受収貨幣金額データと計数金額データとを照合することができる。照合結果は表示手段で表示し、照合結果が良の場合には貨幣計数機の貨幣を収納部に収納し、照合結果が否の場合には一時保留部の貨幣を貨幣計数機から取り出し、貨幣計数機での再計数などの処理を行なうことができる。したがって、受収貨幣金額データと計数金額データとの照合を車両の中、すなわち貨幣受収機器の設置場所近くで行なえるので、照合結果が否の場合には、原因の究明をその場で直ちに行なえ、原因を究明しやすく、対処も直ちに行なえる。
【0095】
請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムによれば、請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの効果に加えて、照合結果が否で第1の収納コマンドの出力が禁止される場合において、貨幣計数機での再度の一時保留貨幣の識別計数および一時保留部への一時保留が所定回数行なわれた際に、照合結果の良否にかかわらず第2の収納コマンドを出力するため、照合結果が否の貨幣も、照合結果が良の貨幣と同じ収納部へ収納可能となり、照合結果が否の貨幣を別収納するのに比べて作業性がよい。
【0096】
請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムによれば、請求項または記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの効果に加えて、貨幣受収機器から回収される紙幣量は手で数えられる程度で比較的少なければ、貨幣計数機は硬貨の計数機能のみを備えればよく、硬貨と紙幣の両方の計数機能を備える貨幣計数機に比べて小形化および安価化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの第1の実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】 同上ハンディ端末機の構成図である。
【図3】 同上ハンディ端末機の正面図である。
【図4】 同上貨幣計数機の構成図である。
【図5】 同上貨幣計数機の概略機構図である。
【図6】 同上貨幣計数機の設置状態を示す説明図である。
【図7】 同上貨幣計数機の操作部の平面図である。
【図8】 同上ハンディ端末機に表示されるメニュー画面の説明図である。
【図9】 同上ハンディ端末機に表示される自販機通信メニュー画面の説明図である。
【図10】 同上ハンディ端末機に表示される売上金額データ収集結果画面の説明図である。
【図11】 同上ハンディ端末機に表示される販売商品データ収集結果画面の説明図である。
【図12】 同上ハンディ端末機に表示される在庫商品データ収集結果画面の説明図である。
【図13】 同上ハンディ端末機に表示される標準の在庫商品データメニュー画面の説明図である。
【図14】 同上ハンディ端末機に表示される個別セット画面の説明図である。
【図15】 同上ハンディ端末機に表示される個別商品追加数セット画面の説明図である。
【図16】 同上ハンディ端末機に表示される貨幣計数機通信メニュー画面の説明図である。
【図17】 同上ハンディ端末機に表示される紙幣の売上データ登録画面の説明図である。
【図18】 同上ハンディ端末機に表示される計数金額データ収集結果画面の説明図である。
【図19】 同上ハンディ端末機に表示される照合結果が良の場合の計数金額データ読出結果画面の説明図である。
【図20】 同上ハンディ端末機に表示される照合結果が否の場合の計数金額データ読出結果画面の説明図である。
【図21】 同上ハンディ端末機で印字出力されるジャーナルの説明図である。
【図22】 本発明の貨幣受収機器の受収貨幣回収システムの第2の実施の形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 貨幣受収機器としての自動販売機
2 ハンディ端末機
3 貨幣計数機としての計数機
11 端末機側制御手段としての制御部
12 記憶手段としての記憶部
13 端末機側通信手段としての光通信部
14 端末機側通信手段としてのインターフェース
15 表示手段としての表示部
16 入力手段としての入力部
31 貨幣計数機側制御手段としての制御部
33 貨幣計数機側通信手段としてのインターフェース
49 貨幣計数手段としての識別部
64 一時保留部としての保留返却箱
67 排出手段としてのモータ
73 収納部としての収納袋

Claims (3)

  1. 貨幣受収機器から回収される貨幣を識別計数する貨幣計数手段、計数された貨幣を一時保留するとともに一時保留貨幣の返却を可能とする一時保留部、一時保留貨幣の収納時に一時保留貨幣を着脱可能な収納部に排出する排出手段、外部との通信を行なう貨幣計数機側通信手段、この貨幣計数機側通信手段を通じて収納コマンドが入力されたときに一時保留貨幣を収納部に収納させる貨幣計数機側制御手段を備え、車両に積載される貨幣計数機と、
    前記貨幣受収機器および前記貨幣計数機と通信する端末機側通信手段、この端末機側通信手段を通じて前記貨幣受収機器から読み取られる受収貨幣金額データおよび前記貨幣計数機から読み取られる計数金額データを記憶する記憶手段、各データを表示する表示手段、受収貨幣金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良のときには端末機側通信手段を通じて前記貨幣計数機に収納コマンドを出力するとともに照合結果が否のときには収納コマンドの出力を禁止する端末機側制御手段を備え、持ち運び可能とするハンディ端末機と
    を具備していることを特徴とする貨幣受収機器の受収貨幣回収システム。
  2. 貨幣計数機の貨幣計数機側制御手段は、収納コマンドとして第1の収納コマンドおよび第2の収納コマンドのいずれかが入力されたときに一時保留貨幣を収納部に収納させ、
    ハンディ端末機の端末機側制御手段は、受収貨幣金額データと計数金額データとを照合し、照合結果が良のときには端末機側通信手段を通じて貨幣計数機に第1の収納コマンドを出力するとともに照合結果が否のときには第1の収納コマンドの出力を禁止し、かつ、照合結果が否で第1の収納コマンドの出力が禁止される場合において、貨幣計数機での再度の一時保留貨幣の識別計数および一時保留部への一時保留が所定回数行なわれた際に、照合結果の良否にかかわらず第2の収納コマンドを出力する
    ことを特徴とする請求項記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システム。
  3. 貨幣計数機は、貨幣のうちの硬貨を処理し、
    ハンディ端末機は、貨幣受収機器から回収される紙幣の計数金額データを入力する入力手段を備え、端末機側制御手段により、貨幣受収機器からの受収貨幣金額データと前記貨幣計数機からの硬貨計数金額データおよび入力手段からの紙幣計数金額データとを照合する
    ことを特徴とする請求項または記載の貨幣受収機器の受収貨幣回収システム。
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