JP2018055137A - 包装硬貨処理装置および包装硬貨処理方法 - Google Patents

包装硬貨処理装置および包装硬貨処理方法 Download PDF

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充範 横田
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Abstract

【課題】包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる包装硬貨処理装置および包装硬貨処理方法を提供する。
【解決手段】包装硬貨処理装置1は、搬送部40による包装硬貨の搬送方向において収納部10よりも下流側に設けられ、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する包装硬貨特性値検知部50と、包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する金種判別部92とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、包装硬貨の処理を行う包装硬貨処理装置、およびこのような包装硬貨処理装置による包装硬貨処理方法に関する。
従来から、複数の包装硬貨を収納可能であり、収納された包装硬貨を投出するための投出機構が設けられた収納部を複数備えた包装硬貨投出装置として様々なタイプのものが知られている。このような包装硬貨投出装置において、各収納部に収納されている包装硬貨の金種や本数を確認する方法として、各収納部に収納されている包装硬貨の直径や中心の穴の有無をフォトインタラプタにより検知する方法が用いられている(例えば、特許文献1等参照)。しかしながら、特許文献1に開示される包装硬貨投出装置では、複数の収納部にそれぞれフォトインタラプタを設置する必要があるため、このような複数のフォトインタラプタが設けられた包装硬貨投出装置の構造が複雑になってしまったり、コストが高くなってしまったりするという問題があった。また、特許文献1に開示される包装硬貨投出装置では、各収納部に包装硬貨を一列でしか収納することができないため包装硬貨の収納量が少なくなってしまうという問題があった。一方、各収納部に包装硬貨を複数段積み重ねて収納した場合には、各収納部に収納された包装硬貨の金種や本数をフォトインタラプタにより検知することは困難である。
これに対し、特許文献2には、繰出機構により収納部から繰り出された包装硬貨の金種や本数等の判別を行うにあたり、収納部から繰り出された包装硬貨を突起付きの循環ベルトにより搬送し、当該循環ベルトにより搬送される包装硬貨に検出レバーを接触させて当該包装硬貨の直径に対応する検出レバーの変位量を検出する発明が記載されている。特許文献2に開示される包装硬貨投出装置によれば、検出レバーの変位量を増幅させた後に、別の場所に設置されたエンコーダにこの変位量を直接伝達し、このエンコーダのパルス数を測定することにより、所定の金種の設定パルス数と異なる場合には包装硬貨を投出口に送らずにリジェクトするようになっている。
また、特許文献3には、繰出機構により収納部から繰り出された包装硬貨を突起付きの循環ベルトにより搬送する包装硬貨処理装置において、搬送路のガイド体には送出口に対向して挿通口が形成され、この挿通口を閉塞する切換板が上端を支点として揺動可能に配置されていることが記載されている。また、特許文献3に開示される包装硬貨処理装置は、一括収納部から送り出された包装硬貨の金種を判別する金種判別部を備えており、この金種判別部は、例えば、通過する包装硬貨の直径に応じて揺動する切換板の揺動角度を検知して包装硬貨の金種を判別する。
特許第3456851号 実開平3−113472号公報 特開2013−061822号公報
しかしながら、特許文献2に開示される包装硬貨投出装置では、循環ベルトにより搬送される包装硬貨に検出レバーを接触させて当該包装硬貨の直径に対応する検出レバーの変位量を検出し、この検出レバーの変位量をエンコーダに直接伝達することにより包装硬貨の直径を検知するようになっているため、包装硬貨投出装置の筐体内において検出レバーやエンコーダ等の検出系の組み立てを行うことが容易ではなく、また検出系の部品コストが高くなってしまうという問題がある。また、特許文献3に開示される包装硬貨投出装置では、切換板の揺動角度に基づいて包装硬貨の金種を判別するようになっているが、どのようにして切換板の揺動角度を検知するかが不明確である。
また、特許文献2や特許文献3に開示される包装硬貨投出装置では、包装硬貨の直径を検知することにより当該包装硬貨の金種を判別するようになっているが、日本国以外の国や地域が発行する硬貨では異なる金種でも直径の大きさが近似する場合があり、このような国や地域が発行する包装硬貨については、その直径だけで当該包装硬貨の金種を判別することは困難であった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる包装硬貨処理装置および包装硬貨処理方法を提供することを目的とする。
本発明の包装硬貨処理装置は、複数の包装硬貨を収納可能であり、収納された包装硬貨を投出するための投出機構が設けられた収納部と、前記投出機構により前記収納部から投出された包装硬貨を搬送する搬送部と、前記搬送部による包装硬貨の搬送方向において前記収納部よりも下流側に設けられ、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する包装硬貨特性値検知部と、前記包装硬貨特性値検知部により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する金種判別部と、を備えたことを特徴とする。
このような包装硬貨処理装置によれば、搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知し、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別することにより、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる。
本発明の包装硬貨処理装置は、筐体の内部から外部に包装硬貨を投出するための投出部と、リジェクト部と、前記搬送部により搬送される包装硬貨を前記投出部および前記リジェクト部のうち何れか一方に分岐させる分岐部と、を更に備え、前記金種判別部により前記筐体の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種であると判別された包装硬貨を前記分岐部により前記搬送部から前記投出部に分岐させるとともに、前記金種判別部により前記筐体の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種ではないと判別された包装硬貨を前記分岐部により前記搬送部から前記リジェクト部に分岐させるようになっていてもよい。
本発明の包装硬貨処理装置においては、前記包装硬貨特性値検知部は、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知する第1特性値検知部分および前記搬送部により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知する第2特性値検知部分を有しており、前記金種判別部は、前記第1特性値検知部分により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および前記第2特性値検知部分により検知された包装硬貨の材質に係る第2特性値の両方に基づいて包装硬貨の金種を判別するようになっていてもよい。
ここで、前記第1特性値検知部分は、前記搬送部により搬送される包装硬貨に接触可能であって軸を中心として回転可能な検知レバーと、当該検知レバーと一体的に回転する磁石と、前記搬送部により搬送される包装硬貨が接触したときの前記検知レバーの回転角度を検知する角度センサとを有しており、前記角度センサは、前記磁石の回転により生じる磁界の変化に基づいて前記検知レバーの回転角度を検知し、前記第1特性値検知部分は、前記検知レバーの回転角度に基づいて、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するようになっていてもよい。
また、前記包装硬貨特性値検知部は温度センサを更に有しており、前記第1特性値検知部分は、前記温度センサにより検知される温度に基づいて前記角度センサにより検知される前記検知レバーの回転角度を修正した修正値に基づいて、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するようになっていてもよい。
また、前記検知レバーは少なくともその一部が樹脂により形成されていてもよい。
また、前記搬送部は、線状に延びる搬送部材を有しており、包装硬貨は前記搬送部材の延びる方向に沿って搬送されるようになっており、前記第1特性値検知部分は、前記搬送部材に対して前記搬送部により搬送される包装硬貨と同じ側の領域に設置されていてもよい。
また、前記第2特性値検知部分は、少なくともコイルおよびコンデンサを含む回路と、前記回路のインピーダンス特性およびインダクタンス特性を検出するセンサとを有しており、前記回路の前記コイルに交流電流が流されることにより当該回路の近傍に磁界が発生し、当該第2特性値検知部分は、前記搬送部により搬送される包装硬貨が前記回路の近傍を通過する際の当該回路のインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量に基づいて前記搬送部により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知するようになっていてもよい。
この場合、前記搬送部は、線状に延びる搬送部材を有しており、包装硬貨は前記搬送部材の延びる方向に沿って搬送されるようになっており、前記回路は、前記搬送部により搬送される包装硬貨よりも前記搬送部材側の領域に設置されていてもよい。
また、前記包装硬貨特性値検知部は温度センサを更に有しており、前記第2特性値検知部分は、前記温度センサにより検知される温度に基づいて前記回路のインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量を修正した修正値に基づいて、前記搬送部により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知するようになっていてもよい。
本発明の包装硬貨処理装置においては、前記搬送部は、包装硬貨が引っ掛けられる突起がそれぞれ複数設けられた、並列に配置される複数の循環ベルトを有しており、各前記循環ベルトにおいて、各前記突起は当該突起と包装硬貨とが接する面が前記循環ベルトの延びる方向に対して傾斜する方向に当該循環ベルトから突出して形成され、前記突起に引っ掛けられた包装硬貨はその自重により前記突起上で前記循環ベルト側に寄せられるようになっていてもよい。
この場合、各前記循環ベルトにおいて、各前記突起は前記循環ベルトの移動方向において同じ位相に配置されていてもよい。
また、本発明の包装硬貨処理装置は、前記投出機構により前記収納部から投出された包装硬貨を検知する包装硬貨検知センサを更に備え、前記包装硬貨検知センサは、前記搬送部の各前記突起も検知することができるようになっていてもよい。
本発明の包装硬貨処理装置においては、前記搬送部と前記投出部との間には開閉可能な第1シャッタが設けられており、前記第1シャッタが開かれることにより、前記搬送部から前記投出部に包装硬貨を送ることができるようになっていてもよい。
また、前記リジェクト部には、当該リジェクト部に収容される包装硬貨がフル状態またはニアフル状態となったときにこのことを検知するフル状態検知センサが設けられていてもよい。
また、前記投出部には、前記搬送部から当該投出部に送られた包装硬貨へのアクセスを選択的に可能とする第2シャッタが設けられており、前記第2シャッタが開かれることにより、前記筐体の外部から前記投出部にある包装硬貨へアクセスすることができるようになっていてもよい。
本発明の包装硬貨処理装置においては、前記搬送部の下方には、当該搬送部から自重により落下した硬貨を受ける硬貨受け部が設けられていてもよい。
本発明の包装硬貨処理装置においては、前記収納部、前記搬送部および前記包装硬貨特性値検知部は、所定の権限を有する者のみがその内部にアクセスすることができる金庫の内部に設けられていてもよい。
本発明の包装硬貨処理装置は、筐体の内部で包装硬貨を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する包装硬貨特性値検知部と、前記包装硬貨特性値検知部により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する金種判別部と、を備えたことを特徴とする。
このような包装硬貨処理装置によれば、搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知し、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別することにより、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる。
本発明の包装硬貨処理方法は、複数の包装硬貨を収納可能な収納部から包装硬貨を投出する工程と、前記収納部から投出された包装硬貨を搬送する工程と、搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する工程と、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する工程と、を備えたことを特徴とする。
このような包装硬貨処理方法によれば、搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知し、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別することにより、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる。
本発明の包装硬貨処理方法は、包装硬貨を搬送する工程と、搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する工程と、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する工程と、を備えたことを特徴とする。
このような包装硬貨処理方法によれば、搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知し、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別することにより、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる。
本発明の包装硬貨処理装置および包装硬貨処理方法によれば、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができる。
本実施の形態による包装硬貨処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す包装硬貨処理装置の内部構成を示す斜視図である。 図1等に示す包装硬貨処理装置の内部構成の概略を示す側面図である。 図3に示す包装硬貨処理装置の内部構成の上部の詳細を拡大して示す拡大側面図である。 図1等に示す包装硬貨処理装置における投出ユニットの構成を示す斜視図である。 図1等に示す包装硬貨処理装置に設けられた包装硬貨特性値検知部の他の構成例の概略を示す側面図である。 図1等に示す包装硬貨処理装置に設けられた包装硬貨特性値検知部における包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するためのセンサの構成の一例を示す側面図である。 図1等に示す包装硬貨処理装置に設けられた包装硬貨特性値検知部における包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するためのセンサの構成の他の例を示す側面図である。 図7や図8に示すセンサにより検知される包装硬貨の金種毎のロータリエンコーダのパルス数を示すグラフである。 図1等に示す包装硬貨処理装置に設けられた包装硬貨特性値検知部における包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するためのセンサの構成の更に他の例を示す側面図である。 比較対象として、包装紙が部分的に剥がれた包装硬貨の直径に係る第1特性値が1つのセンサにより検知されるときの状態を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態による包装硬貨処理装置を示す図である。このうち、図1は、本形態による包装硬貨処理装置の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す包装硬貨処理装置の内部構成を示す斜視図である。また、図3は、図1等に示す包装硬貨処理装置の内部構成の概略を示す側面図であり、図4は、図3に示す包装硬貨処理装置の内部構成の上部の詳細を拡大して示す拡大側面図である。また、図5は、図1等に示す包装硬貨処理装置における投出部の構成を示す斜視図である。
本実施の形態による包装硬貨処理装置は、複数の包装硬貨を機体内に金種毎に収納するとともに、機体内に収納された包装硬貨を機体外に投出するものである。図1乃至図3に示すように、本実施の形態による包装硬貨処理装置1は、略直方体形状の筐体2と、筐体2内において鉛直方向に沿って並ぶよう設けられた複数(例えば6つ)の収納部10とを備えている。また、各収納部10には、収納された包装硬貨を1本ずつ底面12(図3参照)における高さレベルの低い箇所に近い側から投出する投出機構19が設けられている。また、本実施の形態による包装硬貨処理装置1は、投出機構19により収納部10から繰り出された包装硬貨を1本ずつ搬送するための搬送部40と、搬送部40により搬送される包装硬貨を筐体2の内部から外部に投出するための投出ユニット70と、搬送部40により搬送される包装硬貨のうち筐体2の内部から外部に投出すべきではない包装硬貨が収納されるリジェクト部60とを更に備えている。また、包装硬貨処理装置1の筐体2内には、当該包装硬貨処理装置1の各構成部材の制御を行う制御部90が設けられている。このような包装硬貨処理装置1の各構成部材の詳細について以下に説明する。
図3に示すように、各収納部10は、水平面に対して傾斜した底面12上に当該底面12の傾斜に沿って転がる方向(すなわち、図3における左下方向)でかつ複数積み重なるよう包装硬貨を収納するようになっている。ここで、「複数積み重なるよう包装硬貨を収納する」とは、収納部10に収納する包装硬貨の数量により、底面12上に複数段に積み重なるように収納される場合もあるし、底面12上に1段(1列)に並んだ状態で収納される場合もあるし、包装硬貨が1つであってもよい。また規則正しく整列状態で収納される場合もあれば、包装硬貨の方向は揃っていながらも不規則な状態で収納される場合も含んでいる。すなわち、複数段に包装硬貨を積み重ねて収納する事も可能であるという事を表現しており、必ずしも複数段に積まれて収納されることを限定するものではないし、必ずしも整列状態で収納されることを限定するものではない。
また、水平面に対する各収納部10の底面12の傾斜角度が8〜20°の範囲内の大きさであり、包装硬貨に対する各収納部10の底面12の最大静止摩擦係数は0.01〜0.15の範囲内の大きさとなっている。このことにより、各収納部10に収納された包装硬貨のうち底面12上にある包装硬貨は、当該底面12との間で働く摩擦力により停止することなくこの底面12の傾斜に沿って自重により滑ったり転がったりして投出機構19側に寄せられるようになる。
また、各収納部10は、その間に包装硬貨の収納領域を形成するような一対の側壁を有しており、一対の側壁のうち少なくとも一方の側壁は、収納部10に対する包装硬貨の出し入れを行うための開閉可能な扉14として構成されている(図2参照)。ここで、扉14として構成される収納部10の側壁は、例えば透明部材や半透明部材から構成される等、操作者が収納部10の内部を目視することができるような構成となっている。また、扉14が透明部材や半透明部材から構成される代わりに、当該扉14にスリットや穴等が設けられることにより、操作者が収納部10の内部を目視することができるようになっていてもよい。
前述したように、各収納部10には、収納された包装硬貨を1本ずつ底面12における高さレベルの低い箇所に近い側から投出する投出機構19が設けられている。このような投出機構19の構成の詳細について図3を用いて説明する。投出機構19は、収納部10の傾斜方向に直交する方向であって水平方向に延びる(すなわち、図3の紙面に直交する方向に延びる)軸心としての回転軸22を中心として図3における反時計回りの方向に回転する回転体20を有している。ここで、各回転体20には、収納部10に収納された包装硬貨を1本ずつ受け入れる凹部24が少なくとも2つ(図3等に示す例では3つ)設けられている。また、投出機構19において、回転体20の上方には、収納部10に収納された包装硬貨が回転体20の凹部24に入らずに当該回転体20の上方を通って投出されることを防止するためのゲート部30が設けられている。すなわち、図3に示すように、収納部10の上面と回転体20との間の隙間をゲート部30で塞ぐことにより、収納部10に大量の包装硬貨が収納されたときにこの収納部10の上面と回転体20との間の隙間から包装硬貨が搬送部40側に投出されてしまうことを防止することができるようになっている。
本実施の形態では、各収納部10において、収納されるべき包装硬貨の金種が予め設定されるようになっている。この際に、同一の包装硬貨の金種を複数の収納部10に設定することができるようになっている。
図3に示すように、筐体2の内部において各収納部10よりも手前側(すなわち、図3における各収納部10よりも左側)には搬送部40が設けられており、投出機構19により各収納部10から投出された包装硬貨は搬送部40により1本ずつ搬送されるようになっている。搬送部40は、筐体2の上部および下部にそれぞれ設けられた2つのプーリ41と、これらの2つのプーリ41に掛け渡された無端状の循環ベルト42と、2つのプーリ41のうち一方のプーリ41(具体的には、図3における下方に位置するプーリ41)を回転駆動させることにより循環ベルト42を図3における反時計回りの方向に循環移動させる駆動モータ46とを有している。また、図3に示すように、循環ベルト42には、投出機構19により各収納部10から繰り出された包装硬貨が引っ掛けられる突起44が複数設けられている。ここで、各突起44は、当該突起44と包装硬貨とが接する面が循環ベルト42の延びる方向(すなわち、図3における上下方向)に対して所定の角度(例えば、45°乃至80°の範囲内の角度、好ましくは例えば60°)をなして傾斜する方向に当該循環ベルト42から突出して形成されている。このように各突起44が循環ベルト42の延びる方向に対して傾斜していることにより、突起44に引っ掛けられた包装硬貨はその自重により突起44上で循環ベルト42側に寄せられるようになる。そして、循環ベルト42が図3における反時計回りの方向に循環移動すると、投出機構19により各収納部10から繰り出された包装硬貨は突起44に引っ掛けられた状態で(すなわち、突起44上で循環ベルト42側に寄せられた状態で)循環ベルト42の移動に合わせて図3における矢印方向に沿って搬送されるようになる。なお、本実施の形態では、循環ベルト42は、所定量だけ移動すると所定時間だけ停止し、その後再び所定量だけ移動するような動作が繰り返し行われる間欠移動を行うよう、駆動モータ46により駆動させられるようになっている。
なお、図3では1本の循環ベルト42しか示されていないが、実際には互いに離間して平行に延びるよう3本の循環ベルト42が設けられており、各循環ベルト42にそれぞれ複数の突起44が当該循環ベルト42の移動方向において同じ位相に配置されている(図2参照)。すなわち、投出機構19により各収納部10から繰り出された包装硬貨は、3つの循環ベルト42の各々に設けられた合計3つの突起44に引っ掛けられるようになる。
また、図3に示すように、搬送部40は、投出機構19により各収納部10から繰り出された包装硬貨を検知するためのフォトインタラプタ等からなるセンサ47を各収納部10に対応して複数有している。このようなセンサ47により、各収納部10から包装硬貨が投出機構19によって繰り出されたときにこの包装硬貨を検知することができるようになる。また、図3に示すように、各センサ47は、循環ベルト42に設けられた各突起44の移動範囲内に設けられている。このため、各センサ47は循環ベルト42に設けられた各突起44も検知することができるようになる。このことにより、循環ベルト42が図3における反時計回りの方向に循環移動しているときに包装硬貨の詰まり等によって当該循環ベルト42が所定の速度で循環移動することができなくなってしまった場合には各センサ47によりこのことをすぐに検知することができるようになる。
また、図3に示すように、搬送部40の下方には受皿等からなる硬貨受け部48が設けられている。そして、突起44に包装硬貨が引っ掛けられた状態で循環ベルト42が図3における反時計回りの方向に循環移動しているときに包装硬貨の包装紙が破れてしまい硬貨が自重により落下してしまった場合には、この落下した硬貨は硬貨受け部48に受けられるようになる。このことにより、循環ベルト42により包装硬貨が搬送されている間に当該包装硬貨の包装紙が破れてしまい硬貨が自重により落下してしまった場合でも、このような硬貨が筐体2内で散らばってしまうことを防止することができるようになる。
また、図3に示すように、本実施の形態では、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値をそれぞれ検知するための包装硬貨特性値検知部50が筐体2内に設けられている。このような包装硬貨特性値検知部50は、搬送部40による包装硬貨の搬送方向において各収納部10よりも下流側に設けられており、当該包装硬貨特性値検知部50は、投出機構19により各収納部10から繰り出された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値をそれぞれ検知するようになっている。このような包装硬貨特性値検知部50の構成の詳細について図3および図4を用いて説明する。
図3および図4に示すように、包装硬貨特性値検知部50は、搬送部40により搬送される包装硬貨に接触可能であって軸54を中心として回転可能な検知レバー52と、軸54に設けられ、検知レバー52と一体的に回転する磁石54aと、搬送部40により搬送される包装硬貨が接触したときの検知レバー52の回転角度を検知する角度センサ55とを有しており、角度センサ55は、磁石54aの回転により生じる磁界の変化に基づいて検知レバー52の回転角度を検知するようになっている。そして、このような検知レバー52の回転角度に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知されるようになる。本実施の形態では、このような検知レバー52、軸54、磁石54aおよび角度センサ55により、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するための第1特性値検知部分が構成されている。以下、このような第1特性値検知部分における各構成部材の詳細について説明する。
図3および図4に示すように、水平方向に延びる軸54を中心として回転可能な検知レバー52が、搬送部40による包装硬貨の搬送方向において各収納部10よりも下流側に設けられている。ここで、検知レバー52の軸54には図示しないねじりバネが設けられており、当該ねじりバネにより検知レバー52は軸54を中心として図3および図4における反時計回りの方向に回転するよう常に付勢されている。また、検知レバー52の近傍には図示しないストッパーが設けられており、検知レバー52は図3および図4に示す状態からこれ以上軸54を中心として反時計回りの方向に回転しないよう当該ストッパーによりその移動範囲が規制されている。また、図3および図4に示すように、検知レバー52に包装硬貨が接触していない状態では、当該検知レバー52の先端部分が、循環ベルト42が図3における反時計回りの方向に循環移動する際における突起44に引っ掛けられた包装硬貨の移動範囲内に入るようになっている。このことにより、突起44に引っ掛けられた包装硬貨が包装硬貨特性値検知部50を通過する際に当該包装硬貨は検知レバー52の先端部分に接触し、この検知レバー52は搬送部40により搬送される包装硬貨に押されることによりねじりバネによる付勢力に抗して軸54を中心として図3および図4における時計回りの方向に回転するようになる。このときに、軸54に設けられた磁石54aも検知レバー52と同期して図3および図4における時計回りの方向に回転し、このような磁石54aの回転により生じる磁界の変化に基づいて角度センサ55は検知レバー52の回転角度を検知する。このようにして、角度センサ55により検知された検知レバー52の回転角度に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知される。このように、磁石54aの移動により生じる磁界の変化に基づいて角度センサ55により検知レバー52の回転角度を検知する場合には、当該検知レバー52の回転角度を精度良く検知することができるようになり、よって包装硬貨の直径に係る第1特性値を精度良く検知することができるようになる。
本実施の形態では、図3および図4に示すように、検知レバー52は、搬送部40の循環ベルト42に対して当該搬送部40により搬送される包装硬貨と同じ側の領域に設置されている。言い換えると、検知レバー52は、搬送部40の循環ベルト42に対して各突起44が設けられた側と同じ側の領域に設置されている。このことにより、搬送部40により搬送される包装硬貨が検知レバー52に確実に接触することになり、よって当該包装硬貨の直径に係る第1特性値を確実に検知することができるようになる。また、本実施の形態では、検知レバー52は少なくともその一部が樹脂により形成されている。このことにより、磁石54aや後述する回路58aの近傍に発生する磁界が検知レバー52により乱されてしまうことを防止することができるようになる。
また、図3および図4に示すように、包装硬貨特性値検知部50は、少なくともコイルおよびコンデンサを含む回路58aと、当該回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性を検知するセンサ58bとを有している。ここで、回路58aのコイルには交流電流が流されるようになっており、このことによって回路58aの近傍には所定の磁界が発生するようになっている。そして、搬送部40により搬送される包装硬貨が包装硬貨特性値検知部50を通過する際に、この包装硬貨が予め設定された所定の距離だけ移動する際の回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化がセンサ58bにより検知されるようになる。そして、このような回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値が検知される。本実施の形態では、このような回路58aおよびセンサ58bにより、搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知するための第2特性値検知部分が構成されている。以下、このような第2特性値検知部分における各構成部材の詳細について説明する。
図3および図4に示すように、回路58aは、搬送部40により搬送される包装硬貨よりも循環ベルト42側の領域に配置されている。より詳細には、回路58aは循環ベルト42の裏側に設けられている。なお、回路58aは循環ベルト42の裏側ではなく各循環ベルト42の間に配置されるようになっていてもよい。本実施の形態では、搬送部40により搬送される包装硬貨のできるだけ近くに回路58aを配置することが好ましい。また、上述したように回路58aのコイルには交流電流が流され、この回路58aの近傍には所定の磁界が発生するようになっているが、突起44に引っ掛けられた状態で包装硬貨が包装硬貨特性値検知部50を通過する際に、この包装硬貨によって回路58aの近傍に生じる磁界が乱されるようになり、このことにより回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性が変化する。このような回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化は、包装硬貨特性値検知部50を通過する包装硬貨の材質によって異なるものである。そして、このような回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化がセンサ58bによって検知されることにより、搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値が検知されるようになる。ここで、上述したように、搬送部40により搬送される包装硬貨のできるだけ近くに回路58aを配置することによって当該包装硬貨の材質に係る第2特性値を精度良く検知することができるようになる。
このようにして包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および包装硬貨の材質に係る第2特性値はそれぞれ後述する制御部90に送られるようになる。そして、制御部90に設けられた金種判別部92(後述)により、包装硬貨の直径に係る第1特性値および包装硬貨の材質に係る第2特性値に基づいて包装硬貨の金種が判別されるようになる。
また、図3に示すように、包装硬貨特性値検知部50は温度センサを有しており、このような温度センサにより第1特性値検知部分における検知レバー52や第2特性値検知部分における回路58a近傍の温度が検知されるようになる。ここで、温度センサは回路58aの内部に一体的に設けられている。また、本実施の形態では、温度センサにより検知される温度に基づいて角度センサ55により検知される検知レバー52の回転角度が修正され、この修正値に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知されるようになっていてもよい。また、温度センサにより検知される温度に基づいて回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量が修正され、この修正値に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値が検知されるようになっていてもよい。また、図3ではこのような温度センサが回路58aの内部に一体的に設けられた構成例が示されているが、温度センサが回路58aとは別に設けられていてもよい。
また、図3および図4に示すように、包装硬貨特性値検知部50において包装硬貨の搬送方向における検知レバー52や回路58aの上流側にはフォトインタラプタ等のセンサ59が設けられており、搬送部40により搬送される包装硬貨は検知レバー52や回路58aに到達する前にセンサ59により検知されるようになっている。このように、包装硬貨の搬送方向における検知レバー52や回路58aの上流側に設けられたセンサ59によって包装硬貨が検知されることにより、包装硬貨特性値検知部50における包装硬貨の直径に係る第1特性値や材質に係る第2特性値の検知の開始のタイミングが分かるようになる。
搬送部40による包装硬貨の搬送方向において上記の包装硬貨特性値検知部50の更に下流側にはリジェクト部60が設けられている。リジェクト部60には、後述する制御部90に設けられた金種判別部92により筐体2の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種ではないと判別された包装硬貨が搬送部40から送られるようになる。より詳細には、リジェクト部60の近傍には、軸64を中心として回転可能な分岐レバー62が設けられており、この分岐レバー62により、搬送部40により搬送される包装硬貨(具体的には、突起44に引っ掛けられた状態で循環ベルト42により搬送される包装硬貨)が当該搬送部40から分岐させられてリジェクト部60に送られるようになっている。具体的には、分岐レバー62は、搬送部40により搬送される包装硬貨の移動領域内に進出する進出位置と当該移動領域から退避する退避位置との間で軸64を中心として回転可能となっており、当該分岐レバー62が進出位置に位置しているときには突起44に引っ掛けられた状態で循環ベルト42により搬送される包装硬貨はこの分岐レバー62に接触することによって突起44から外れてリジェクト部60に送られるようになる。一方、分岐レバー62が退避位置に位置しているときには搬送部40により搬送される包装硬貨がリジェクト部60に送られることはない。
また、図3に示すように、リジェクト部60には、当該リジェクト部60に収容される包装硬貨がフル状態またはニアフル状態となったときにこのことを検知するフル状態検知センサ66が設けられている、具体的には、フル状態検知センサ66は互いに離間して設けられた発光素子および受光素子を有しており、発光素子から発せられた光が受光素子により受けられるようになっている。そして、リジェクト部60に収容される包装硬貨がフル状態またはニアフル状態となり、この包装硬貨により発光素子と受光素子との間の光軸が遮られたときに、フル状態検知センサ66によってリジェクト部60に収容される包装硬貨がフル状態またはニアフル状態となったことが検知される。
また、図1、図3および図5に示すように、本実施の形態による包装硬貨処理装置1の前面上部には、搬送部40により搬送される包装硬貨を筐体2の内部から外部に投出するための投出ユニット70が設けられている。図3に示すように、投出ユニット70には、搬送部40から送られた包装硬貨が収容される包装硬貨収容部分72が設けられている。また、筐体2の前面には、当該筐体2の内部から投出ユニット70の包装硬貨収容部分72に包装硬貨を送るための開口2aが設けられている。また、筐体2内において投出ユニット70の近傍には分岐レバー78が設けられており、この分岐レバー78により、搬送部40により搬送される包装硬貨が当該搬送部40から分岐させられて開口2aを介して投出ユニット70に送られ、この投出ユニット70の包装硬貨収容部分72に収容されるようになっている。より詳細には、分岐レバー78は、搬送部40により搬送される包装硬貨の移動領域内に進出する進出位置と当該移動領域から退避する退避位置との間で移動可能となっており、当該分岐レバー78が進出位置に位置しているときには搬送部40より搬送される包装硬貨はこの分岐レバー78によって投出ユニット70に送られるようになる。一方、分岐レバー78が退避位置に位置しているときには搬送部40により搬送される包装硬貨が投出ユニット70に送られることはない。
また、図3および図4に示すように、筐体2の前面における開口2aの近傍には、当該開口2aを開閉するためのシャッタ76(出金通路シャッタ)が設けられている。ここで、シャッタ76は図3や図4における上下方向に移動可能となっており、当該シャッタ76により開口2aが開かれたときに、搬送部40から投出ユニット70に包装硬貨を送ることができるようになっている。
また、投出ユニット70には、軸74aを中心として回転可能なシャッタ74が設けられている。図3の矢印に示すように、投出ユニット70の前面71から前方に倒れるようにシャッタ74を開くことにより(開いた状態のシャッタ74を図3において二点鎖線で表示)、筐体2の外部から投出ユニット70の包装硬貨収容部分72に収容されている包装硬貨にアクセスして当該包装硬貨を投出ユニット70の外部に取り出すことができるようになる。
図3に示すように、本実施の形態による包装硬貨処理装置1には制御部90が設けられており、この制御部90には各収納部10に設けられた各投出機構19、搬送部40の駆動モータ46、包装硬貨特性値検知部50、分岐レバー62、分岐レバー78、シャッタ76等がそれぞれ通信可能に接続されている。ここで、包装硬貨特性値検知部50による検知情報(具体的には、包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値)が制御部90に送られるとともに、制御部90は各収納部10に設けられた各投出機構19、搬送部40の駆動モータ46、分岐レバー62、分岐レバー78、シャッタ76等の各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの各構成要素の制御を行うようになっている。また、制御部90は、投出機構19により各収納部10から投出された包装硬貨の金種を判別するための金種判別部92を有している。ここで、金種判別部92は、包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値に基づいて包装硬貨の金種を判別するようになっている。
また、本実施の形態では、包装硬貨処理装置1は、所定の権限を有する者(例えば、包装硬貨処理装置1が設置された店舗の管理者)のみがその内部にアクセスすることができる金庫となっている。具体的には、図1に示すように、筐体2の前面下部には下部扉4が設けられており、この下部扉4には錠機構6が取り付けられている。そして、所定の権限を有する者が所持する鍵により錠機構6を解錠することによって下部扉4を開けて筐体2の内部にアクセスすることができるようになる。このように、本実施の形態の包装硬貨処理装置1では、上記の各収納部10、搬送部40および包装硬貨特性値検知部50は、所定の権限を有する者のみがその内部にアクセスすることができる金庫の内部に設けられている。
次に、このような構成からなる包装硬貨処理装置1の動作について以下に説明する。なお、以下に示す包装硬貨処理装置1の動作は、制御部90が包装硬貨処理装置1の各構成要素を制御することにより行われるようになっている。
本実施の形態による包装硬貨処理装置1から包装硬貨を筐体2の外部に投出するような包装硬貨の出金処理について以下に説明する。包装硬貨処理装置1において包装硬貨の出金処理を行う旨の指令が図示しない操作部によって制御部90に入力されると、投出機構19により各収納部10から包装硬貨が繰り出され、繰り出された包装硬貨は搬送部40により1本ずつ搬送される。具体的には、投出機構19により各収納部10から繰り出された包装硬貨は突起44に引っ掛けられた状態で循環ベルト42により図3における矢印方向に搬送される。そして、搬送部40により搬送される包装硬貨がセンサ59により検知されると、包装硬貨特性値検知部50における包装硬貨の直径に係る第1特性値や材質に係る第2特性値の検知が開始される。具体的には、搬送部40において突起44に引っ掛けられた包装硬貨が包装硬貨特性値検知部50を通過する際に当該包装硬貨は検知レバー52の先端部分に接触し、この検知レバー52は搬送部40により搬送される包装硬貨に押されることによりねじりバネによる付勢力に抗して軸54を中心として図3および図4における時計回りの方向に回転する。このときに、軸54に設けられた磁石54aも検知レバー52と同期して図3および図4における時計回りの方向に回転し、このような磁石54aの回転により生じる磁界の変化に基づいて角度センサ55は検知レバー52の回転角度を検知する。このようにして、角度センサ55により検知された検知レバー52の回転角度に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知される。また、突起44に引っ掛けられた状態で包装硬貨が包装硬貨特性値検知部50を通過する際に、この包装硬貨によって回路58aの近傍に生じる磁界が乱されるようになり、このことにより回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性が変化する。そして、このような回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化がセンサ58bによって検知されることにより、搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値が検知されるようになる。
包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値はそれぞれ制御部90に送られ、この制御部90の金種判別部92において包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値に基づいて包装硬貨の金種が判別される。
包装硬貨特性値検知部50を通過した包装硬貨は搬送部40により更に搬送される。ここで、金種判別部92により筐体2の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種ではないと判別された包装硬貨は分岐レバー62によって当該搬送部40から分岐させられてリジェクト部60に送られるようになる。一方、金種判別部92により筐体2の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種であると判別された包装硬貨は分岐レバー78によって当該搬送部40から分岐させられて開口2aを介して投出ユニット70の包装硬貨収容部分72に送られるようになる。そして、各収納部10から金種毎の所定の本数の包装硬貨が全て繰り出されて投出ユニット70に送られると、操作者は投出ユニット70のシャッタ74を当該投出ユニット70の前面71から前方に倒れるように開くことができるようになる。このことにより、操作者は筐体2の外部から投出ユニット70の包装硬貨収容部分72に収容されている包装硬貨にアクセスして当該包装硬貨を投出ユニット70の外部に取り出すことができるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の包装硬貨処理装置1やこのような包装硬貨処理装置1による包装硬貨処理方法によれば、搬送部40による包装硬貨の搬送方向において各収納部10よりも下流側に包装硬貨特性値検知部50が設けられており、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値が包装硬貨特性値検知部50によりそれぞれ検知されるようになっている。そして、包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値に基づいて金種判別部92により包装硬貨の金種が判別される。このことにより、操作者が金種を間違えて各収納部10に包装硬貨を補充してしまった場合には、このことを検知することができるようになる。また、このような包装硬貨処理装置1によれば、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値を検知し、検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値に基づいて包装硬貨の金種を判別することにより、包装硬貨の金種を迅速かつ確実に判別することができるようになる。
また、上記の包装硬貨処理装置1では、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値が包装硬貨特性値検知部50によりそれぞれ検知され、包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値に基づいて金種判別部92により包装硬貨の金種が判別されるようになっているが、本実施の形態による包装硬貨処理装置1はこのような態様のものに限定されることはない。包装硬貨特性値検知部50は包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち一方の特性値のみを検知し、金種判別部92は、包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち一方の特性値のみに基づいて包装硬貨の金種を判別するようになっていてもよい。
なお、硬貨を発行する国や団体によっては、硬貨の直径に係る第1特性値だけでは当該硬貨の金種を確実に判別することができない場合がある。このような場合には、包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値の両方を包装硬貨特性値検知部50により検知し、包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値の両方を用いることにより包装硬貨の金種を確実に判別することができるようになる。具体的には、米ドル硬貨やユーロ硬貨は、複数の金種の硬貨のうち直径の大きさの差が2mm以下の硬貨同士の材質が異なっているため、包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知することに加えて包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知して当該包装硬貨の材質の違いを判定することにより包装硬貨の金種の判別に係る精度がより一層高まるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、筐体2の内部から外部に包装硬貨を投出するための投出ユニット70、リジェクト部60および搬送部40により搬送される包装硬貨を投出ユニット70およびリジェクト部60のうち何れか一方に分岐させる分岐レバー62、78がそれぞれ設けられている。そして、金種判別部92により筐体2の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種であると判別された包装硬貨を分岐レバー78により搬送部40から投出ユニット70に分岐させるとともに、金種判別部92により筐体2の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種ではないと判別された包装硬貨を分岐レバー62により搬送部40からリジェクト部60に分岐させるようになっている。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、包装硬貨特性値検知部50は、包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するための第1特性値検知部分として、搬送部40により搬送される包装硬貨に接触可能であって軸54を中心として回転可能な検知レバー52と、当該検知レバー52と一体的に回転する磁石54aと、搬送部40により搬送される包装硬貨が接触したときの検知レバー52の回転角度を検知する角度センサ55とを有しており、角度センサ55は、磁石54aの回転により生じる磁界の変化に基づいて検知レバー52の回転角度を検知するようになっている。そして、検知レバー52の回転角度に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知される。このように、磁石54aの移動により生じる磁界の変化に基づいて角度センサ55により検知レバー52の回転角度を検知する場合には、当該検知レバー52の回転角度を精度良く検知することができるようになり、よって包装硬貨の直径に係る第1特性値を精度良く検知することができるようになる。
この場合、温度センサにより検知される温度に基づいて角度センサ55により検知される検知レバー52の回転角度が修正され、この修正値に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知されるようになっていてもよい。この場合には、筐体2の内部の温度が変化し、それに伴って検知レバー52が膨張または収縮することにより当該検知レバー52の回転角度が変化したり、角度センサ55の特性が温度で変化した場合でも、温度センサにより検知される温度に基づいて角度センサ55により検知される検知レバー52の回転角度を修正することによって、包装硬貨の直径に係る第1特性値をより精度良く検知することができるようになる。また、検知レバー52は少なくともその一部が樹脂により形成されていてもよい。この場合には、磁石54aや回路58aの近傍に発生する磁界が検知レバー52により乱されてしまうことを防止することができるようになる。また、搬送部40は、線状に延びる搬送部材として循環ベルト42を有しており、包装硬貨は循環ベルト42の延びる方向に沿って搬送されるようになっており、検知レバー52は、循環ベルト42に対して搬送部40により搬送される包装硬貨と同じ側の領域に設置されている。この場合には、搬送部40により搬送される包装硬貨が検知レバー52に確実に接触することになり、よって当該包装硬貨の直径に係る第1特性値を確実に検知することができるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、包装硬貨特性値検知部50は、包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知するための第2特性値検知部分として、少なくともコイルおよびコンデンサを含む回路58aと、回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性を検出するセンサ58bとを有している。また、回路58aのコイルに交流電流が流されることにより当該回路58aの近傍に磁界が発生する。そして、搬送部40により搬送される包装硬貨が回路58aの近傍を通過する際の当該回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量に基づいて搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値が検知される。
ここで、回路58aは、搬送部40により搬送される包装硬貨よりも循環ベルト42側の領域に設置されている。具体的には、回路58aは循環ベルト42の裏側に設けられている。なお、回路58aは循環ベルト42の裏側ではなく各循環ベルト42の間に配置されるようになっていてもよい。このように、搬送部40により搬送される包装硬貨のできるだけ近くに回路58aを配置することが好ましく、このことにより当該包装硬貨の材質に係る第2特性値を精度良く検知することができるようになる。また、温度センサにより検知される温度に基づいて回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量が修正され、この修正値に基づいて、搬送部40により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値が検知されるようになっていてもよい。この場合には、筐体2の内部の温度が変化し、それに伴って回路58aのコイル等が膨張または収縮することにより当該回路58aの周囲で発生する磁界が変化したり、センサ58bの特性が温度により変化した場合でも、温度センサにより検知される温度に基づいて回路58aのインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量を修正することによって、包装硬貨の材質に係る第2特性値をより精度良く検知することができるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、搬送部40は、包装硬貨が引っ掛けられる突起44がそれぞれ複数設けられた、並列に配置される複数の循環ベルト42を有しており、各循環ベルト42において、各突起44は当該突起44と包装硬貨とが接する面が循環ベルト42の延びる方向に対して傾斜する方向に当該循環ベルト42から突出して形成されており、突起44に引っ掛けられた包装硬貨はその自重により突起44上で循環ベルト42側に寄せられるようになっている。また、各循環ベルト42において、各突起44は循環ベルト42の移動方向において同じ位相に配置されている。このことにより、搬送部40により搬送される包装硬貨は各循環ベルト42に同じ位相で設けられた複数の突起44に引っ掛けられた状態で搬送されるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、投出機構19により各収納部10から投出された包装硬貨を検知する包装硬貨検知センサとして各センサ47が設けられており、当該センサ47は搬送部40の各突起44も検知することができる。この場合には、包装硬貨検知センサとして用いられる各センサ47は循環ベルト42の動作を検知するためのセンサとしても用いることができるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、搬送部40と投出ユニット70との間には開閉可能なシャッタ76(第1シャッタ)が設けられており、このシャッタ76が開かれることにより、搬送部40から投出ユニット70に包装硬貨を送ることができるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、リジェクト部60には、当該リジェクト部60に収容される包装硬貨がフル状態またはニアフル状態となったときにこのことを検知するフル状態検知センサ66が設けられている。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、投出ユニット70には、搬送部40から当該投出ユニット70に送られた包装硬貨へのアクセスを選択的に可能とするシャッタ74(第2シャッタ)が設けられており、このシャッタ74が開かれることにより、筐体2の外部から投出ユニット70にある包装硬貨へアクセスすることができるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、搬送部40の下方には、当該搬送部40から自重により落下した硬貨を受ける硬貨受け部48が設けられている。この場合には、搬送部40により包装硬貨が搬送されている間に当該包装硬貨の包装紙が破れてしまい硬貨が自重により落下してしまった場合でも、このような硬貨は硬貨受け部48により受けられるようになるため、筐体2内で硬貨が散らばってしまうことを防止することができるようになる。
また、本実施の形態の包装硬貨処理装置1においては、上述したように、各収納部10、搬送部40および包装硬貨特性値検知部50は、所定の権限を有する者のみがその内部にアクセスすることができる金庫の内部に設けられている。
なお、本発明による包装硬貨処理装置や包装硬貨投出方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本発明による包装硬貨処理装置として、搬送部40から各収納部10に包装硬貨を戻すことができるような構成のものが用いられてもよい。このような包装硬貨処理装置によれば、各収納部10に収納されている包装硬貨の在高を確認するための精査処理を行う際に、投出機構19により各収納部10から包装硬貨を投出し、収納部10から投出された包装硬貨を搬送部40により搬送し、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を包装硬貨特性値検知部50により検知した後、当該包装硬貨を各収納部10に戻すようになる。また、このような包装硬貨処理装置では、包装硬貨の精査処理を行う際に、包装硬貨特性値検知部50により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種が判別されるようになる。このことにより、操作者が金種を間違えて各収納部10に包装硬貨を補充してしまった場合には、包装硬貨の精査処理を行うことによってこのような操作者の間違いを検知することができるようになる。
また、本発明による包装硬貨処理装置は、図3等に示すような各収納部10が筐体2の内部に設けられた構成のものに限定されることはない。包装硬貨を収納するための収納部が設けられていないような包装硬貨処理装置にも本発明の原理を適用することができる。すなわち、本発明による包装硬貨処理装置として、筐体の内部で包装硬貨を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する包装硬貨特性値検知部と、包装硬貨特性値検知部により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する金種判別部とを備えたものであれば、包装硬貨を収納するとともに収納されている包装硬貨を搬送部に繰出可能な収納部が設けられていないようなものが用いられてもよい。
また、変形例に係る包装硬貨特性値検知部50aとして、図6に示すような構成のものが用いられてもよい。図6に示す包装硬貨特性値検知部50aでは、包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するための第1特性値検知部分として、搬送部40により搬送される包装硬貨に接触可能であって軸54を中心として回転可能な検知レバー52と、検知レバー52の基端部分に設けられ、軸54を中心として当該検知レバー52と一体的に回転する磁石52aと、固定部材56に取り付けられた一対のホール素子56aとを有しており、一対のホール素子56aにより、磁石52aの移動により生じる磁界の変化に基づいて検知レバー52の回転角度を検知するようになっている。ここで、図3等に示す包装硬貨特性値検知部50において用いられる角度センサ55と比較して図6等に示す包装硬貨特性値検知部50aにおいて用いられるホール素子56aは安価であるため、包装硬貨処理装置1の製造コストの低減を図ることができるようになる。また、図6等に示す包装硬貨特性値検知部50aにおいて磁石52aの移動により生じる磁界の変化に基づいて一対のホール素子56aにより検知レバー52の回転角度を検知する場合でも、当該検知レバー52の回転角度を精度良く検知することができるようになり、よって包装硬貨の直径に係る第1特性値を精度良く検知することができるようになる。
また、更に別の変形例に係る包装硬貨特性値検知部(具体的には、包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するための第1特性値検知部分)として、検知レバー52の回転角度に基づいて包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知する代わりに、搬送部40により搬送される包装硬貨の直径をフォトインタラプタ等のセンサにより検知するようにしてもよい。このような変形例に係る第1特性値検知部分の構成例について図7を用いて説明する。図7に示す例では、包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するための第1特性値検知部分として、発光素子94aおよび受光素子94bからなるフォトインタラプタ等のセンサ94が設けられている。そして、突起44に引っ掛けられた包装硬貨が循環ベルト42により図7における矢印方向(すなわち、図7における上方向)に搬送される際に当該包装硬貨が発光素子94aと受光素子94bとの間の光軸94cを遮る時間(すなわち、発光素子94aから発せられた光が受光素子94bにより受けられない時間)が検知され、この時間に基づいて包装硬貨の直径に係る第1特性値が検知されるようになる。具体的には、循環ベルト42の移動量を検知するためにロータリエンコーダが設けられており、包装硬貨が発光素子94aと受光素子94bとの間の光軸94cを遮っている時間のロータリエンコーダのパルス数が第1特性値として検知されるようになる。
ここで、図7に示す例では発光素子94aと受光素子94bとの間の光軸94cは包装硬貨の搬送方向に対して直交しているが、別の例の第1特性値検知部分として、図8に示すように発光素子94aと受光素子94bとの間の光軸94cが包装硬貨の搬送方向に対して所定の角度(例えば、30°)で傾斜するようこれらの発光素子94aおよび受光素子94bを配置してもよい。図8に示すような位置に発光素子94aおよび受光素子94bを配置した場合には、搬送部40により搬送される包装硬貨が発光素子94aと受光素子94bとの間の光軸94cを遮る時間が長くなり、よって図7に示すような位置に発光素子94aおよび受光素子94bを配置した場合と比較して包装硬貨の直径に係る第1特性値(具体的には、ロータリエンコーダのパルス数)が大きくなる。このことにより、包装硬貨の直径に係る第1特性値に基づいて当該包装硬貨の金種を判別する際の精度を向上させることができるようになる。より詳細には、図7に示すような位置に発光素子94aおよび受光素子94bを配置した場合には、図9(a)に示すように、互いに異なる金種a、bの包装硬貨における第1特性値(具体的には、ロータリエンコーダのパルス数)の差がmとなるのに対し、図8に示すような位置に発光素子94aおよび受光素子94bを配置した場合には、発光素子94aと受光素子94bとの間の光軸94cが包装硬貨により遮られる時間が長くなるため(具体的には、例えば2倍の時間になるため)、図9(b)に示すように、互いに異なる金種a、bの包装硬貨における第1特性値(具体的には、ロータリエンコーダのパルス数)の差が2mとなる。このように、図8に示すような位置に発光素子94aおよび受光素子94bを配置した場合には、包装硬貨の直径に係る第1特性値(具体的には、ロータリエンコーダのパルス数)が大きくなるため、この第1特性値に基づいて包装硬貨の金種を判別する際の精度を向上させることができるようになる。
また、図10に示すように、包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知するための第1特性値検知部分として、光軸94c、95cの向きが異なる2つのフォトインタラプタ等のセンサ94、95を配置してもよい。このような構成からなる第1特性値検知部分では、センサ94における発光素子94aと受光素子94bとの間に設けられた光軸94cが包装硬貨により遮られる時間、およびセンサ95における発光素子95aと受光素子95bとの間に設けられた光軸95cが包装硬貨により遮られる時間がそれぞれロータリエンコーダのパルス数として検知される。このように2つのセンサ94、95を配置した場合には、搬送部40において突起44に引っ掛けられている包装硬貨の包装紙が部分的に剥がれている場合に(剥がれている包装紙を図10において参照符号Pで表示)、この包装紙の剥がれた部分がセンサ94の光軸94cを遮ることによって当該センサ94により検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値が本来の値よりも大きくなってしまうが、センサ95により検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値は本来の値のままとなるため、金種判別部92においてセンサ94、95によりそれぞれ検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値のうち小さい特性値を用いることにより当該包装硬貨の金種を正確に判別することができるようになる。
比較対象として、包装紙が部分的に剥がれた包装硬貨の直径に係る第1特性値が1つのセンサ94により検知されるときの状態を図11に示す。図11に示すように、1つのセンサ94により包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知する場合には、搬送部40において突起44に引っ掛けられている包装硬貨の包装紙が部分的に剥がれている場合に(剥がれている包装紙を図11において参照符号Pで表示)、この包装紙の剥がれた部分がセンサ94の光軸94cを遮ることによって当該センサ94により検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値(具体的には、ロータリエンコーダのパルス数)が本来の値よりも大きくなってしまう。このため、金種判別部92は包装硬貨の金種を誤って判別してしまうおそれがある。すなわち、直径がより大きい包装硬貨の金種であると金種判別部92により誤って判別されてしまうおそれがある。これに対し、図10に示すように光軸94c、95cの向きが異なる2つのセンサ94、95を配置した場合には、一方のセンサ(例えば、センサ94)により検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値が本来の値よりも大きくなってしまっても、他方のセンサ(例えば、センサ95)により検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値が本来の値のままとなるため、金種判別部92においてセンサ94、95によりそれぞれ検知される包装硬貨の直径に係る第1特性値のうち小さい特性値を用いることにより、当該金種判別部92は包装硬貨の金種を正確に判別することができるようになる。
1 包装硬貨処理装置
2 筐体
2a 開口
4 下部扉
6 錠機構
10 収納部
12 底面
14 扉
19 投出機構
20 回転体
22 回転軸
24 凹部
30 ゲート部
40 搬送部
41 プーリ
42 循環ベルト
44 突起
46 駆動モータ
47 センサ
48 硬貨受け部
50、50a 包装硬貨特性値検知部
52 検知レバー
52a 磁石
54 軸
54a 磁石
55 角度センサ
56 固定部材
56a ホール素子
58a 回路
58b センサ
59 センサ
60 リジェクト部
62 分岐レバー
64 軸
66 フル状態検知センサ
70 投出ユニット
71 前面
72 包装硬貨収容部分
74 シャッタ
74a 軸
76 シャッタ
78 分岐レバー
90 制御部
92 金種判別部
94 センサ
94a 発光素子
94b 受光素子
94c 光軸
95 センサ
95a 発光素子
95b 受光素子
95c 光軸

Claims (21)

  1. 複数の包装硬貨を収納可能であり、収納された包装硬貨を投出するための投出機構が設けられた収納部と、
    前記投出機構により前記収納部から投出された包装硬貨を搬送する搬送部と、
    前記搬送部による包装硬貨の搬送方向において前記収納部よりも下流側に設けられ、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する包装硬貨特性値検知部と、
    前記包装硬貨特性値検知部により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する金種判別部と、
    を備えた、包装硬貨処理装置。
  2. 筐体の内部から外部に包装硬貨を投出するための投出部と、
    リジェクト部と、
    前記搬送部により搬送される包装硬貨を前記投出部および前記リジェクト部のうち何れか一方に分岐させる分岐部と、
    を更に備え、
    前記金種判別部により前記筐体の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種であると判別された包装硬貨を前記分岐部により前記搬送部から前記投出部に分岐させるとともに、前記金種判別部により前記筐体の内部から外部に投出されるべき包装硬貨の金種ではないと判別された包装硬貨を前記分岐部により前記搬送部から前記リジェクト部に分岐させる、請求項1記載の包装硬貨処理装置。
  3. 前記包装硬貨特性値検知部は、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知する第1特性値検知部分および前記搬送部により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知する第2特性値検知部分を有しており、
    前記金種判別部は、前記第1特性値検知部分により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および前記第2特性値検知部分により検知された包装硬貨の材質に係る第2特性値の両方に基づいて包装硬貨の金種を判別する、請求項1または2記載の包装硬貨処理装置。
  4. 前記第1特性値検知部分は、前記搬送部により搬送される包装硬貨に接触可能であって軸を中心として回転可能な検知レバーと、当該検知レバーと一体的に回転する磁石と、前記搬送部により搬送される包装硬貨が接触したときの前記検知レバーの回転角度を検知する角度センサとを有しており、前記角度センサは、前記磁石の回転により生じる磁界の変化に基づいて前記検知レバーの回転角度を検知し、
    前記第1特性値検知部分は、前記検知レバーの回転角度に基づいて、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知する、請求項3記載の包装硬貨処理装置。
  5. 前記包装硬貨特性値検知部は温度センサを更に有しており、
    前記第1特性値検知部分は、前記温度センサにより検知される温度に基づいて前記角度センサにより検知される前記検知レバーの回転角度を修正した修正値に基づいて、前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値を検知する、請求項4記載の包装硬貨処理装置。
  6. 前記検知レバーは少なくともその一部が樹脂により形成されている、請求項4または5記載の包装硬貨処理装置。
  7. 前記搬送部は、線状に延びる搬送部材を有しており、包装硬貨は前記搬送部材の延びる方向に沿って搬送されるようになっており、
    前記第1特性値検知部分は、前記搬送部材に対して前記搬送部により搬送される包装硬貨と同じ側の領域に設置されている、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の包装硬貨処理装置。
  8. 前記第2特性値検知部分は、少なくともコイルおよびコンデンサを含む回路と、前記回路のインピーダンス特性およびインダクタンス特性を検出するセンサとを有しており、前記回路の前記コイルに交流電流が流されることにより当該回路の近傍に磁界が発生し、
    当該第2特性値検知部分は、前記搬送部により搬送される包装硬貨が前記回路の近傍を通過する際の当該回路のインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量に基づいて前記搬送部により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知する、請求項3記載の包装硬貨処理装置。
  9. 前記搬送部は、線状に延びる搬送部材を有しており、包装硬貨は前記搬送部材の延びる方向に沿って搬送されるようになっており、
    前記回路は、前記搬送部により搬送される包装硬貨よりも前記搬送部材側の領域に設置されている、請求項8記載の包装硬貨処理装置。
  10. 前記包装硬貨特性値検知部は温度センサを更に有しており、
    前記第2特性値検知部分は、前記温度センサにより検知される温度に基づいて前記回路のインピーダンス特性およびインダクタンス特性の変化量を修正した修正値に基づいて、前記搬送部により搬送される包装硬貨の材質に係る第2特性値を検知する、請求項9記載の包装硬貨処理装置。
  11. 前記搬送部は、包装硬貨が引っ掛けられる突起がそれぞれ複数設けられた、並列に配置される複数の循環ベルトを有しており、各前記循環ベルトにおいて、各前記突起は当該突起と包装硬貨とが接する面が前記循環ベルトの延びる方向に対して傾斜する方向に当該循環ベルトから突出して形成され、
    前記突起に引っ掛けられた包装硬貨はその自重により前記突起上で前記循環ベルト側に寄せられる、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の包装硬貨処理装置。
  12. 各前記循環ベルトにおいて、各前記突起は前記循環ベルトの移動方向において同じ位相に配置されている、請求項11記載の包装硬貨処理装置。
  13. 前記投出機構により前記収納部から投出された包装硬貨を検知する包装硬貨検知センサを更に備え、
    前記包装硬貨検知センサは、前記搬送部の各前記突起も検知することができる、請求項11または12記載の包装硬貨処理装置。
  14. 前記搬送部と前記投出部との間には開閉可能な第1シャッタが設けられており、前記第1シャッタが開かれることにより、前記搬送部から前記投出部に包装硬貨を送ることができる、請求項2記載の包装硬貨処理装置。
  15. 前記リジェクト部には、当該リジェクト部に収容される包装硬貨がフル状態またはニアフル状態となったときにこのことを検知するフル状態検知センサが設けられている、請求項2記載の包装硬貨処理装置。
  16. 前記投出部には、前記搬送部から当該投出部に送られた包装硬貨へのアクセスを選択的に可能とする第2シャッタが設けられており、前記第2シャッタが開かれることにより、前記筐体の外部から前記投出部にある包装硬貨へアクセスすることができる、請求項2記載の包装硬貨処理装置。
  17. 前記搬送部の下方には、当該搬送部から自重により落下した硬貨を受ける硬貨受け部が設けられている、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の包装硬貨処理装置。
  18. 前記収納部、前記搬送部および前記包装硬貨特性値検知部は、所定の権限を有する者のみがその内部にアクセスすることができる金庫の内部に設けられている、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の包装硬貨処理装置。
  19. 筐体の内部で包装硬貨を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する包装硬貨特性値検知部と、
    前記包装硬貨特性値検知部により検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する金種判別部と、
    を備えた、包装硬貨処理装置。
  20. 複数の包装硬貨を収納可能な収納部から包装硬貨を投出する工程と、
    前記収納部から投出された包装硬貨を搬送する工程と、
    搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する工程と、
    検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する工程と、
    を備えた、包装硬貨処理方法。
  21. 包装硬貨を搬送する工程と、
    搬送される包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方を検知する工程と、
    検知された包装硬貨の直径に係る第1特性値および材質に係る第2特性値のうち少なくとも一方に基づいて包装硬貨の金種を判別する工程と、
    を備えた、包装硬貨処理方法。
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