JPH11280880A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
車両の駆動力制御装置Info
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- JPH11280880A JPH11280880A JP10084303A JP8430398A JPH11280880A JP H11280880 A JPH11280880 A JP H11280880A JP 10084303 A JP10084303 A JP 10084303A JP 8430398 A JP8430398 A JP 8430398A JP H11280880 A JPH11280880 A JP H11280880A
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- Japan
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- acceleration
- vehicle
- accelerator pedal
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カーブ進入時及びカーブ走行中に、運転者の
意図に反した加減速度が発生するのを防いで、円滑な駆
動力制御を行う。 【解決手段】 自車前方にカーブが存在することを検出
する外部環境情報処理モジュール52と、運転者のアク
セルペダルの操作位置を検出するアクセルペダル開度セ
ンサ105と、車両の加速度を検出する加速度検出手段
と、アクセルペダルの解放を検出したときには、コント
ロールユニット50は、車両の基準目標加速度を設定
し、また、アクセルペダルの解放を検出し、かつ、カー
ブを検出したときには、基準目標加速度を減速側に補正
したものを目標加速度とし、無段変速機103の変速比
が目標加速度または基準目標加速度となるように制御す
る。
意図に反した加減速度が発生するのを防いで、円滑な駆
動力制御を行う。 【解決手段】 自車前方にカーブが存在することを検出
する外部環境情報処理モジュール52と、運転者のアク
セルペダルの操作位置を検出するアクセルペダル開度セ
ンサ105と、車両の加速度を検出する加速度検出手段
と、アクセルペダルの解放を検出したときには、コント
ロールユニット50は、車両の基準目標加速度を設定
し、また、アクセルペダルの解放を検出し、かつ、カー
ブを検出したときには、基準目標加速度を減速側に補正
したものを目標加速度とし、無段変速機103の変速比
が目標加速度または基準目標加速度となるように制御す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる駆動力制御装置の改良に関し、特に、走行環境に応
じて車両の駆動力特性を制御するものである。
れる駆動力制御装置の改良に関し、特に、走行環境に応
じて車両の駆動力特性を制御するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車などの車両に用いられる
無段変速機としては、Vベルト式やトロイダル式(摩擦
車式)などが知られており、このような車両の駆動力制
御装置では、スロットル開度TVO(またはアクセルペ
ダル開度、以下同様)と、車速VSPに基づいて無段変
速機に入力される回転数の目標値を設定し、この目標入
力回転数に応じた変速比となるように連続的に制御する
ものが知られている。
無段変速機としては、Vベルト式やトロイダル式(摩擦
車式)などが知られており、このような車両の駆動力制
御装置では、スロットル開度TVO(またはアクセルペ
ダル開度、以下同様)と、車速VSPに基づいて無段変
速機に入力される回転数の目標値を設定し、この目標入
力回転数に応じた変速比となるように連続的に制御する
ものが知られている。
【0003】上記のような車両の駆動力制御装置では、
スロットル開度TVOが小さいほど、変速比をHi側
(目標入力回転数を小さく)に設定する一方、スロット
ル開度が大きいほど、変速比はLo側(目標入力回転数
を大きく)に設定しているため、カーブ進入時などで運
転者が減速させるためにアクセルペダルを放すことによ
りスロットル開度TVOは小さくなり、変速比はHi側
に設定されて目標入力回転が低下するので、エンジンブ
レーキは効かない方向に制御される。
スロットル開度TVOが小さいほど、変速比をHi側
(目標入力回転数を小さく)に設定する一方、スロット
ル開度が大きいほど、変速比はLo側(目標入力回転数
を大きく)に設定しているため、カーブ進入時などで運
転者が減速させるためにアクセルペダルを放すことによ
りスロットル開度TVOは小さくなり、変速比はHi側
に設定されて目標入力回転が低下するので、エンジンブ
レーキは効かない方向に制御される。
【0004】このため、運転者はアクセルペダルを放し
たにも拘わらず、期待した減速感がなく、ブレーキ操作
により減速することとなり、ブレーキ操作頻度が増大す
ることとなる。なお、遊星歯車式の自動変速機において
も上記と同様に、エンジンブレーキが効かない方向へ制
御される。
たにも拘わらず、期待した減速感がなく、ブレーキ操作
により減速することとなり、ブレーキ操作頻度が増大す
ることとなる。なお、遊星歯車式の自動変速機において
も上記と同様に、エンジンブレーキが効かない方向へ制
御される。
【0005】そこで、カーブへの進入時に車両が適切な
車速で進入できるように駆動トルクを制御するものとし
ては、特開平9−50597号公報などが知られてい
る。
車速で進入できるように駆動トルクを制御するものとし
ては、特開平9−50597号公報などが知られてい
る。
【0006】これは、ナビゲーション装置などを利用し
た道路情報から車両前方のカーブを検出し、そのカーブ
検出情報に基づいて、カーブ進入の際に許容しうる上限
車速や目標車速を設定して、上限車速未満の目標車速と
なるようにエンジン出力や自動変速機の変速段切り換
え。あるいは自動ブレーキなどを用いて駆動トルクを調
整するものである。
た道路情報から車両前方のカーブを検出し、そのカーブ
検出情報に基づいて、カーブ進入の際に許容しうる上限
車速や目標車速を設定して、上限車速未満の目標車速と
なるようにエンジン出力や自動変速機の変速段切り換
え。あるいは自動ブレーキなどを用いて駆動トルクを調
整するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、カーブを検出すると、そのときの
車速を目標として駆動力の制御を行っており、運転状態
によっては、カーブ進入時の車両の減速度が運転者の意
図に沿わない場合もあり、特に、目標車速と実際の車速
の差が大きい場合には、車両の減速度が過大となって、
運転者に違和感を与え、カーブ進入時に最適な減速感を
得ることができないという問題があった。
来の装置においては、カーブを検出すると、そのときの
車速を目標として駆動力の制御を行っており、運転状態
によっては、カーブ進入時の車両の減速度が運転者の意
図に沿わない場合もあり、特に、目標車速と実際の車速
の差が大きい場合には、車両の減速度が過大となって、
運転者に違和感を与え、カーブ進入時に最適な減速感を
得ることができないという問題があった。
【0008】また、カーブ検出時の車速制御への移行の
タイミングは、運転者のアクセル操作にかかわらず行わ
れるため、カーブが近接して加速または等速から減速に
移行することを期待して運転者がアクセルペダルを解放
するが、このアクセル操作に関係ないタイミングで車速
制御が行われるため、運転者の意図に関係なく減速力が
変更される場合があり、運転者に不快感を与えてしまう
という問題があった。
タイミングは、運転者のアクセル操作にかかわらず行わ
れるため、カーブが近接して加速または等速から減速に
移行することを期待して運転者がアクセルペダルを解放
するが、このアクセル操作に関係ないタイミングで車速
制御が行われるため、運転者の意図に関係なく減速力が
変更される場合があり、運転者に不快感を与えてしまう
という問題があった。
【0009】さらに、カーブ通過中では車速を目標とし
た駆動力制御が行われており、このとき、運転者が少し
だけ車速を上げようとしてアクセルペダルを踏み込む
と、上記駆動力制御が終了して通常の駆動力制御へ切り
換わって、変速ショックを生じ、運転者や同乗者に不快
感を与える場合があった。
た駆動力制御が行われており、このとき、運転者が少し
だけ車速を上げようとしてアクセルペダルを踏み込む
と、上記駆動力制御が終了して通常の駆動力制御へ切り
換わって、変速ショックを生じ、運転者や同乗者に不快
感を与える場合があった。
【0010】そこで本発明は上記問題点に鑑みなされた
もので、カーブ進入時及びカーブ走行中に、運転者の意
図に反した加減速度が発生するのを防いで、円滑な駆動
力制御を行うことを目的とする。
もので、カーブ進入時及びカーブ走行中に、運転者の意
図に反した加減速度が発生するのを防いで、円滑な駆動
力制御を行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、自車前方
にカーブが存在することを検出するカーブ検出手段と、
運転者のアクセルペダルの操作位置を検出するアクセル
ペダル操作位置検出手段と、車両の加速度を検出する加
速度検出手段と、前記アクセルペダル操作位置検出手段
がアクセルペダルの解放を検出したときに、車両の基準
目標加速度を設定する基準目標加速度設定手段と、前記
アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダルの解
放を検出し、かつ、前記カーブ検出手段がカーブを検出
したときには、前記基準目標加速度を減速側に補正した
ものを目標加速度とする加速度補正手段と、前記検出し
た加速度が加速度補正手段で補正された目標加速度また
は前記基準目標加速度となるように、駆動力を制御する
駆動力制御手段とを備える。
にカーブが存在することを検出するカーブ検出手段と、
運転者のアクセルペダルの操作位置を検出するアクセル
ペダル操作位置検出手段と、車両の加速度を検出する加
速度検出手段と、前記アクセルペダル操作位置検出手段
がアクセルペダルの解放を検出したときに、車両の基準
目標加速度を設定する基準目標加速度設定手段と、前記
アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダルの解
放を検出し、かつ、前記カーブ検出手段がカーブを検出
したときには、前記基準目標加速度を減速側に補正した
ものを目標加速度とする加速度補正手段と、前記検出し
た加速度が加速度補正手段で補正された目標加速度また
は前記基準目標加速度となるように、駆動力を制御する
駆動力制御手段とを備える。
【0012】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、自車前方にカーブが存在することを検出するカー
ブ検出手段と、運転者のアクセルペダルの操作位置を検
出するアクセルペダル操作位置検出手段と、車両の加速
度を検出する加速度検出手段と、前記アクセルペダル操
作位置検出手段がアクセルペダルの解放を検出したとき
に、車両の基準目標加速度を設定する基準目標加速度設
定手段と、前記アクセルペダル操作位置検出手段がアク
セルペダルの解放を検出し、かつ、前記カーブ検出手段
がカーブを検出したときには、前記基準目標加速度を減
速側に補正したものを目標加速度とする加速度補正手段
と、前記検出した加速度が加速度補正手段で補正された
目標加速度または前記基準目標加速度となるように、駆
動力を制御する駆動力制御手段と、前記アクセルペダル
操作位置検出手段がアクセルペダルの解放を検出した後
に再度アクセルペダルが踏み込まれたことを検出した場
合には、アクセルペダルの踏み込み位置に応じた第2の
駆動力となるように、前記駆動力制御手段に設定された
駆動力を緩やかに第2の駆動力へ近付ける制御切換手段
とを備える。
いて、自車前方にカーブが存在することを検出するカー
ブ検出手段と、運転者のアクセルペダルの操作位置を検
出するアクセルペダル操作位置検出手段と、車両の加速
度を検出する加速度検出手段と、前記アクセルペダル操
作位置検出手段がアクセルペダルの解放を検出したとき
に、車両の基準目標加速度を設定する基準目標加速度設
定手段と、前記アクセルペダル操作位置検出手段がアク
セルペダルの解放を検出し、かつ、前記カーブ検出手段
がカーブを検出したときには、前記基準目標加速度を減
速側に補正したものを目標加速度とする加速度補正手段
と、前記検出した加速度が加速度補正手段で補正された
目標加速度または前記基準目標加速度となるように、駆
動力を制御する駆動力制御手段と、前記アクセルペダル
操作位置検出手段がアクセルペダルの解放を検出した後
に再度アクセルペダルが踏み込まれたことを検出した場
合には、アクセルペダルの踏み込み位置に応じた第2の
駆動力となるように、前記駆動力制御手段に設定された
駆動力を緩やかに第2の駆動力へ近付ける制御切換手段
とを備える。
【0013】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記基準目標加速度設定手段は、車速
を検出する手段を備えて、車速の増大に応じて基準目標
加速度が減速側に設定されることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の車両の駆動力制御装置。
の発明において、前記基準目標加速度設定手段は、車速
を検出する手段を備えて、車速の増大に応じて基準目標
加速度が減速側に設定されることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の車両の駆動力制御装置。
【0014】また、第4の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記加速度補正手段は、前記基準目標
加速度よりも約0.02Gだけ減速側に補正する。
の発明において、前記加速度補正手段は、前記基準目標
加速度よりも約0.02Gだけ減速側に補正する。
【0015】また、第5の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記カーブ検出手段は、予め設定され
た地図情報と、自車位置測定手段が測定した自車位置前
方または自車位置のカーブを検出する。
の発明において、前記カーブ検出手段は、予め設定され
た地図情報と、自車位置測定手段が測定した自車位置前
方または自車位置のカーブを検出する。
【0016】また、第6の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記駆動力制御手段は、無段変速機の
変速比を制御する変速制御手段を備え、この変速制御手
段は、前記検出した加速度が前記目標加速度または基準
目標加速度よりも大きい場合には、変速比を小さく設定
する。
の発明において、前記駆動力制御手段は、無段変速機の
変速比を制御する変速制御手段を備え、この変速制御手
段は、前記検出した加速度が前記目標加速度または基準
目標加速度よりも大きい場合には、変速比を小さく設定
する。
【0017】また、第7の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記駆動力制御手段は、無段変速機の
変速比を制御する変速制御手段を備え、この変速制御手
段は、前記検出した加速度が前記目標加速度または基準
目標加速度よりも小さい場合には、変速比を大きく設定
する。
の発明において、前記駆動力制御手段は、無段変速機の
変速比を制御する変速制御手段を備え、この変速制御手
段は、前記検出した加速度が前記目標加速度または基準
目標加速度よりも小さい場合には、変速比を大きく設定
する。
【0018】また、第8の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記駆動力制御手段は、無段変速機の変速比を制
御する変速制御手段を備え、前記制御切換手段は、前記
目標加速度または基準目標加速度に応じた変速比が前記
第2の駆動力に応じた変速比よりも大きい場合、この第
2の駆動力へ向けて緩やかに変速比を低減させる変速速
度調整手段を備える。
いて、前記駆動力制御手段は、無段変速機の変速比を制
御する変速制御手段を備え、前記制御切換手段は、前記
目標加速度または基準目標加速度に応じた変速比が前記
第2の駆動力に応じた変速比よりも大きい場合、この第
2の駆動力へ向けて緩やかに変速比を低減させる変速速
度調整手段を備える。
【0019】また、第9の発明は、前記第8の発明にお
いて、前記変速速度調整手段は、アクセルペダルの操作
速度を検出する手段を備え、この操作速度が大きいほど
変速速度を増大させる。
いて、前記変速速度調整手段は、アクセルペダルの操作
速度を検出する手段を備え、この操作速度が大きいほど
変速速度を増大させる。
【0020】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、走行中にア
クセルペダルが解放されると、エンジンブレーキによる
減速度は、基準目標加速度に応じた値に設定されるが、
自車前方がカーブの場合では、基準目標加速度を減速側
に補正した目標加速度に設定されるため、カーブ進入時
またはカーブ走行中には直進状態に比して減速度が大き
くなるため、運転者の期待に応じた加速度に設定するこ
とができ、常時運転意図に応じたエンジンブレーキ力を
得て、カーブ走行時でも運転者及び同乗者に安心感を与
えて、車両の運転性を向上させることができる。
クセルペダルが解放されると、エンジンブレーキによる
減速度は、基準目標加速度に応じた値に設定されるが、
自車前方がカーブの場合では、基準目標加速度を減速側
に補正した目標加速度に設定されるため、カーブ進入時
またはカーブ走行中には直進状態に比して減速度が大き
くなるため、運転者の期待に応じた加速度に設定するこ
とができ、常時運転意図に応じたエンジンブレーキ力を
得て、カーブ走行時でも運転者及び同乗者に安心感を与
えて、車両の運転性を向上させることができる。
【0021】また、第2の発明は、一旦アクセルペダル
を解放してエンジンブレーキをかけた後、再度アクセル
ペダルを踏み込んだ際には、エンジンブレーキ状態の駆
動力からアクセルペダルの踏み込み位置に応じた第2駆
動力まで緩やかに切り換えられるため、前記従来例のよ
うに、アクセルペダルの踏み込みと同時に補正制御が終
了して、急激に駆動力が切り換わって運転者や同乗者に
変速ショックを与えるのを防止することができ、特に、
カーブ走行時にエンジンブレーキ力を増大する車両の運
転性及び乗り心地を大幅に向上させることができる。
を解放してエンジンブレーキをかけた後、再度アクセル
ペダルを踏み込んだ際には、エンジンブレーキ状態の駆
動力からアクセルペダルの踏み込み位置に応じた第2駆
動力まで緩やかに切り換えられるため、前記従来例のよ
うに、アクセルペダルの踏み込みと同時に補正制御が終
了して、急激に駆動力が切り換わって運転者や同乗者に
変速ショックを与えるのを防止することができ、特に、
カーブ走行時にエンジンブレーキ力を増大する車両の運
転性及び乗り心地を大幅に向上させることができる。
【0022】また、第3の発明は、エンジンブレーキの
基準目標加速度が、車速の増大に応じて減速側となり、
低車速域ではエンジンブレーキ力が低減され、運転者は
アクセルペダルを解放しても全くといってよいほどエン
ジンブレーキを期待しておらず、運転者の意図しない減
速度の発生を抑制することができ、円滑な惰性走行を行
うことが可能となり、一方、高車速域では、エンジンブ
レーキ力が増大するため、積極的にエンジンブレーキを
効かせることができ、アクセルペダルの解放によって運
転者が期待するエンジンブレーキを確実に得ることがで
き、エンジンブレーキ力を、速度に応じて変化する運転
者の要求減速度に一致させて、違和感のない円滑な運転
性を得ることができる。
基準目標加速度が、車速の増大に応じて減速側となり、
低車速域ではエンジンブレーキ力が低減され、運転者は
アクセルペダルを解放しても全くといってよいほどエン
ジンブレーキを期待しておらず、運転者の意図しない減
速度の発生を抑制することができ、円滑な惰性走行を行
うことが可能となり、一方、高車速域では、エンジンブ
レーキ力が増大するため、積極的にエンジンブレーキを
効かせることができ、アクセルペダルの解放によって運
転者が期待するエンジンブレーキを確実に得ることがで
き、エンジンブレーキ力を、速度に応じて変化する運転
者の要求減速度に一致させて、違和感のない円滑な運転
性を得ることができる。
【0023】また、第4の発明は、カーブ走行時のエン
ジンブレーキ力を、直進時等の基準目標加速度に比して
約0.02Gだけ減速側とすることで、カーブ走行時に
運転者にとって最適な加速度に設定できる。
ジンブレーキ力を、直進時等の基準目標加速度に比して
約0.02Gだけ減速側とすることで、カーブ走行時に
運転者にとって最適な加速度に設定できる。
【0024】また、第5の発明は、自車位置測定手段と
地図情報に基づいて、自車位置または自車位置前方のカ
ーブを正確に検出して駆動力制御を適切に行うことがで
きる。
地図情報に基づいて、自車位置または自車位置前方のカ
ーブを正確に検出して駆動力制御を適切に行うことがで
きる。
【0025】また、第6の発明は、駆動力の制御は無段
変速機の変速比に応じて設定され、エンジンブレーキを
かけた際の車両加速度が、目標加速度または基準目標加
速度よりも大きい場合には、変速比を小側(=Hi側)
に設定することで、目標加速度または基準目標加速度に
応じた減速度に設定することができる。
変速機の変速比に応じて設定され、エンジンブレーキを
かけた際の車両加速度が、目標加速度または基準目標加
速度よりも大きい場合には、変速比を小側(=Hi側)
に設定することで、目標加速度または基準目標加速度に
応じた減速度に設定することができる。
【0026】また、第7の発明は、駆動力の制御は無段
変速機の変速比に応じて設定され、エンジンブレーキを
かけた際の車両加速度が、目標加速度または基準目標加
速度よりも小さい場合には、変速比を大側(=Lo側)
に設定することで、目標加速度または基準目標加速度に
応じた減速度に設定することができる。
変速機の変速比に応じて設定され、エンジンブレーキを
かけた際の車両加速度が、目標加速度または基準目標加
速度よりも小さい場合には、変速比を大側(=Lo側)
に設定することで、目標加速度または基準目標加速度に
応じた減速度に設定することができる。
【0027】また、第8の発明は、一旦アクセルペダル
を解放してエンジンブレーキをかけた後、再度アクセル
ペダルを踏み込んだ際に、エンジンブレーキ状態の変速
比がアクセルペダルの踏み込み位置に応じた第2駆動力
に対応する変速比よりも大きい場合には、第2駆動力に
対応する変速比まで緩やかに変速比が低減するため、前
記従来例のように、アクセルペダルの踏み込みと同時に
補正制御が終了して、急激に駆動力が切り換わって運転
者や同乗者に変速ショックを与えるのを防止することが
でき、特に、カーブ走行時にエンジンブレーキ力を増大
する車両の運転性及び乗り心地を大幅に向上させること
ができる。
を解放してエンジンブレーキをかけた後、再度アクセル
ペダルを踏み込んだ際に、エンジンブレーキ状態の変速
比がアクセルペダルの踏み込み位置に応じた第2駆動力
に対応する変速比よりも大きい場合には、第2駆動力に
対応する変速比まで緩やかに変速比が低減するため、前
記従来例のように、アクセルペダルの踏み込みと同時に
補正制御が終了して、急激に駆動力が切り換わって運転
者や同乗者に変速ショックを与えるのを防止することが
でき、特に、カーブ走行時にエンジンブレーキ力を増大
する車両の運転性及び乗り心地を大幅に向上させること
ができる。
【0028】また、第9の発明は、アクセルペダルの操
作速度が大きいほど、第2駆動力に対応する変速比まで
の変速速度を増大するため、急加速等の運転に対応で
き、変速ショックを防ぎながら応答性を確保することが
できる。
作速度が大きいほど、第2駆動力に対応する変速比まで
の変速速度を増大するため、急加速等の運転に対応で
き、変速ショックを防ぎながら応答性を確保することが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0030】図1から図5は、ナビゲーション装置とし
ての位置情報処理装置54によってカーブの検出を行
い、Vベルト式またはトロイダル式で構成された無段変
速機103の変速比に応じて駆動力制御を行う車両に、
本発明を適用した場合を示す。
ての位置情報処理装置54によってカーブの検出を行
い、Vベルト式またはトロイダル式で構成された無段変
速機103の変速比に応じて駆動力制御を行う車両に、
本発明を適用した場合を示す。
【0031】エンジン101に連結された無段変速機1
03は、コントロールユニット50からの指令に応じて
変速比を変更し、変速比の変化に対応する駆動力を制御
するものである。
03は、コントロールユニット50からの指令に応じて
変速比を変更し、変速比の変化に対応する駆動力を制御
するものである。
【0032】このコントロールユニット50は、アクセ
ルペダル開度センサ105からのスロットル開度TVO
(または、アクセルペダル開度や踏み込み量)、図示し
ないブレーキペダルの動作状況を検出するブレーキスイ
ッチ106からのブレーキ信号BRK、無段変速機10
3の変速レンジを切り換えるレンジ選択レバー107
(またはインヒビタスイッチ)からのセレクト信号、図
示しない車速センサが検出した車速VSPなどが入力さ
れ、エンジン101への燃料供給量や、点火時期を制御
したり、無段変速機103の変速比制御及び油圧制御を
行って車両の駆動力を制御する。
ルペダル開度センサ105からのスロットル開度TVO
(または、アクセルペダル開度や踏み込み量)、図示し
ないブレーキペダルの動作状況を検出するブレーキスイ
ッチ106からのブレーキ信号BRK、無段変速機10
3の変速レンジを切り換えるレンジ選択レバー107
(またはインヒビタスイッチ)からのセレクト信号、図
示しない車速センサが検出した車速VSPなどが入力さ
れ、エンジン101への燃料供給量や、点火時期を制御
したり、無段変速機103の変速比制御及び油圧制御を
行って車両の駆動力を制御する。
【0033】一方、111は車両の前方の状況を画像と
して撮影するためのカメラであり、撮像した画像は画像
処理装置53で前方の道路状況や、車両状況、障害物情
報などとして処理され、外部環境情報処理モジュール5
2に送信される。
して撮影するためのカメラであり、撮像した画像は画像
処理装置53で前方の道路状況や、車両状況、障害物情
報などとして処理され、外部環境情報処理モジュール5
2に送信される。
【0034】また、113は衛星からの信号を受信する
GPSアンテナ113であり、受信した情報は車両の現
在の位置を把握するために、位置情報処理装置54に送
信される。
GPSアンテナ113であり、受信した情報は車両の現
在の位置を把握するために、位置情報処理装置54に送
信される。
【0035】この位置情報処理装置54は、予め地理上
の属性などを組み込んだ地図情報をCD−ROMやDV
D−ROMなどを記録媒体として格納しており、この地
図情報とGPSアンテナ113からの受信信号により、
現在走行している自車の位置及び地域の情報などをまと
めて、前記外部環境情報処理モジュール52に送信す
る。
の属性などを組み込んだ地図情報をCD−ROMやDV
D−ROMなどを記録媒体として格納しており、この地
図情報とGPSアンテナ113からの受信信号により、
現在走行している自車の位置及び地域の情報などをまと
めて、前記外部環境情報処理モジュール52に送信す
る。
【0036】前記外部環境情報処理モジュール52は、
位置情報処理装置54の地図情報と自車位置から、車両
がカーブへ進入またはカーブ通過中の走行環境にあるか
を検出し、カーブの開始位置が車両の前方の所定距離以
下になると、コントロールユニット50にカーブ検出信
号CURVEをONにして送信し、コントロールユニッ
ト50は、このカーブ検出信号CURVEがONの間
は、カーブ進入時及びカーブ通過中の減速度が適正とな
るように無段変速機103の変速比を制御する。
位置情報処理装置54の地図情報と自車位置から、車両
がカーブへ進入またはカーブ通過中の走行環境にあるか
を検出し、カーブの開始位置が車両の前方の所定距離以
下になると、コントロールユニット50にカーブ検出信
号CURVEをONにして送信し、コントロールユニッ
ト50は、このカーブ検出信号CURVEがONの間
は、カーブ進入時及びカーブ通過中の減速度が適正とな
るように無段変速機103の変速比を制御する。
【0037】また、逆に、コントロールユニット50
は、車速VSP、エンジン101の出力トルク情報や、
無段変速機103の変速比RTO、アクセル開度センサ
105からのスロットル開度TVOや図示しないアイド
ルスイッチからのアイドル信号IDLEなどを外部環境
情報処理モジュール52に送信する。なお、アイドル信
号IDLEは、ONのときにアクセルペダルの解放を示
し、OFFのときにアクセルペダルの踏み込み状態を示
すものである。
は、車速VSP、エンジン101の出力トルク情報や、
無段変速機103の変速比RTO、アクセル開度センサ
105からのスロットル開度TVOや図示しないアイド
ルスイッチからのアイドル信号IDLEなどを外部環境
情報処理モジュール52に送信する。なお、アイドル信
号IDLEは、ONのときにアクセルペダルの解放を示
し、OFFのときにアクセルペダルの踏み込み状態を示
すものである。
【0038】外部環境情報処理モジュール52は、これ
らの信号を受けて、外部環境の判断精度を高めたり、運
転者の心理状態を推測したりすることもある。
らの信号を受けて、外部環境の判断精度を高めたり、運
転者の心理状態を推測したりすることもある。
【0039】次に、位置情報処理装置54及び外部環境
情報処理モジュール52で行われるカーブ検出は、本願
出願人が特願平9−204455号等として提案したも
のと同様に行われ、車両に組み込まれた位置情報処理装
置54(ナビゲーション装置)などによって自車両の現
在位置及び進行方向を検出する。
情報処理モジュール52で行われるカーブ検出は、本願
出願人が特願平9−204455号等として提案したも
のと同様に行われ、車両に組み込まれた位置情報処理装
置54(ナビゲーション装置)などによって自車両の現
在位置及び進行方向を検出する。
【0040】そして、位置情報処理装置54にから得ら
れる現在位置情報を時系列でモニタするとともに、進行
方向の変化を検出することにより、車両の進行方向を正
確に検知する。
れる現在位置情報を時系列でモニタするとともに、進行
方向の変化を検出することにより、車両の進行方向を正
確に検知する。
【0041】自車両前方の所定距離R(例えば100
m)の地図情報に対して、現在の走行地点から連続した
道路があることを扇状に検索する。すなわち、位置情報
処理装置54に格納された地図情報から、所定の角度の
扇状の範囲内のノードまたは補間点を選択するととも
に、これらのノードまたは補間点rxを結んだリンクの
うち、現在走行中のリンクに続く次のリンクとの角度θ
xを、図13のようにして求める。
m)の地図情報に対して、現在の走行地点から連続した
道路があることを扇状に検索する。すなわち、位置情報
処理装置54に格納された地図情報から、所定の角度の
扇状の範囲内のノードまたは補間点を選択するととも
に、これらのノードまたは補間点rxを結んだリンクの
うち、現在走行中のリンクに続く次のリンクとの角度θ
xを、図13のようにして求める。
【0042】上記のような道路検索の結果から、次のリ
ンクとの角度θxが所定角度Θを超える場合には、その
地点rxがカーブであることを検出し、その地点を通過
するまでカーブとして判定し、外部環境情報処理モジュ
ール52はカーブ検出信号CURVEをONにしてコン
トロールユニット50へ送出する。なお、外部環境情報
処理モジュール52は、現在及び所定の範囲の前方にカ
ーブがなければカーブ検出信号CURVEをOFFにし
て、直線状態を示す。
ンクとの角度θxが所定角度Θを超える場合には、その
地点rxがカーブであることを検出し、その地点を通過
するまでカーブとして判定し、外部環境情報処理モジュ
ール52はカーブ検出信号CURVEをONにしてコン
トロールユニット50へ送出する。なお、外部環境情報
処理モジュール52は、現在及び所定の範囲の前方にカ
ーブがなければカーブ検出信号CURVEをOFFにし
て、直線状態を示す。
【0043】[1.変速制御]次に、図2〜図9は、コ
ントロールユニット50で行われる駆動力制御の一例を
示すフローチャートで、以下このフローチャートを参照
しながら詳述する。
ントロールユニット50で行われる駆動力制御の一例を
示すフローチャートで、以下このフローチャートを参照
しながら詳述する。
【0044】図2は所定時間毎、例えば、5msec毎に実
行されるメインルーチンを示すフローチャートで、図3
〜図9は、エンジンブレーキ補正制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。
行されるメインルーチンを示すフローチャートで、図3
〜図9は、エンジンブレーキ補正制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【0045】図2のメインルーチンでは、まず、ステッ
プS1で上記したような各センサ等から車両の運転状態
を読み込み、ステップS2では、ステップS1で読み込
んだスロットル開度TVO及び車速VSPに基づいて、
図10に示す変速マップから無段変速機103の入力軸
回転数Ni(=エンジン回転数)の目標値である制御目
標入力回転数DSRREVを演算する。
プS1で上記したような各センサ等から車両の運転状態
を読み込み、ステップS2では、ステップS1で読み込
んだスロットル開度TVO及び車速VSPに基づいて、
図10に示す変速マップから無段変速機103の入力軸
回転数Ni(=エンジン回転数)の目標値である制御目
標入力回転数DSRREVを演算する。
【0046】次に、ステップS3では、上記外部環境情
報処理モジュール52からのカーブ検出信号CURVE
と車両に加わる前後方向加速度に基づいて、後述するよ
うにエンジンブレーキを効かせる際の制御目標入力回転
数DSRREVを補正する。
報処理モジュール52からのカーブ検出信号CURVE
と車両に加わる前後方向加速度に基づいて、後述するよ
うにエンジンブレーキを効かせる際の制御目標入力回転
数DSRREVを補正する。
【0047】そして、ステップ4では、ステップ3で求
めた補正後の制御目標入力回転数DSRREVに、無段
変速機103の入力軸回転数Niが一致するように目標
変速比DSRRTOを演算し、ステップ5で無段変速機
103に変速指令を送出して、実変速比RTOが目標変
速比DSRRTOへ一致するように制御する。
めた補正後の制御目標入力回転数DSRREVに、無段
変速機103の入力軸回転数Niが一致するように目標
変速比DSRRTOを演算し、ステップ5で無段変速機
103に変速指令を送出して、実変速比RTOが目標変
速比DSRRTOへ一致するように制御する。
【0048】[2.1 制御目標入力回転数の補正範囲
及び加速度しきい値の決定]上記ステップ3で行われる
エンジンブレーキ補正制御の一例について、図3〜図9
の詳細フローチャートを参照して制御の詳細について説
明する。
及び加速度しきい値の決定]上記ステップ3で行われる
エンジンブレーキ補正制御の一例について、図3〜図9
の詳細フローチャートを参照して制御の詳細について説
明する。
【0049】まず、図3のステップS101では、上記
ステップS1で読み込んだ車速VSPとスロットル開度
TVOに基づいて、予め設定された図10に示すマップ
から、補正範囲の上限値である補正範囲上限入力回転数
DSRHLMTを求める。同様に、ステップS102で
は、上記ステップS1で読み込んだ車速VSPとスロッ
トル開度TVOに基づいて、図10に示すマップから、
補正範囲の下限値である補正範囲下限入力回転数DSR
LLMTを求める。
ステップS1で読み込んだ車速VSPとスロットル開度
TVOに基づいて、予め設定された図10に示すマップ
から、補正範囲の上限値である補正範囲上限入力回転数
DSRHLMTを求める。同様に、ステップS102で
は、上記ステップS1で読み込んだ車速VSPとスロッ
トル開度TVOに基づいて、図10に示すマップから、
補正範囲の下限値である補正範囲下限入力回転数DSR
LLMTを求める。
【0050】そして、ステップS105では、カーブ検
出信号CURVEのON、OFFに応じた走行状態の判
定を行って、カーブ検出信号CURVEがONとなるカ
ーブ進入時またはカーブ走行中では、ステップS106
へ進む一方、ほぼ直進状態であるカーブ検出信号CUR
VEがOFFの場合には、ステップS103へ進む。
出信号CURVEのON、OFFに応じた走行状態の判
定を行って、カーブ検出信号CURVEがONとなるカ
ーブ進入時またはカーブ走行中では、ステップS106
へ進む一方、ほぼ直進状態であるカーブ検出信号CUR
VEがOFFの場合には、ステップS103へ進む。
【0051】カーブ検出信号CURVEがONの場合の
ステップS106では、加速判定しきい値VSPOVL
Mを、予め設定した図11のマップのうち、カーブ走行
用のマップVPCVOVLMより、現在の車速VSPに
応じた値を次のように設定する。
ステップS106では、加速判定しきい値VSPOVL
Mを、予め設定した図11のマップのうち、カーブ走行
用のマップVPCVOVLMより、現在の車速VSPに
応じた値を次のように設定する。
【0052】 VSPOVLM←f(VSP、VPCVOVLM) 次に、ステップS107では、減速判定しきい値VSP
UDLMを、予め設定した図11のマップのうち、カー
ブ走行用のマップVPCVUDLMより、現在の車速V
SPに応じた値を次のように設定してからステップS1
10へ進む。
UDLMを、予め設定した図11のマップのうち、カー
ブ走行用のマップVPCVUDLMより、現在の車速V
SPに応じた値を次のように設定してからステップS1
10へ進む。
【0053】 VSPUDLM←f(VSP、VPCVUDLM) 一方、ほぼ直進状態となる場合のステップS103、1
04では、加速判定しきい値VSPOVLMと減速判定
しきい値VSPUDLMを、予め設定した図11のマッ
プのうち、直進用のマップVSPOVLMT、VSPU
DLMTより、現在の車速VSPに応じた値を次のよう
に設定した後、ステップS110へ進む。
04では、加速判定しきい値VSPOVLMと減速判定
しきい値VSPUDLMを、予め設定した図11のマッ
プのうち、直進用のマップVSPOVLMT、VSPU
DLMTより、現在の車速VSPに応じた値を次のよう
に設定した後、ステップS110へ進む。
【0054】 VSPOVLM←f(VSP、VSPOVLMT) VSPUDLM←f(VSP、VSPUDLMT) ここで、図11に示すマップは、本願発明者の実験によ
って設定したもので、アクセルペダルを解放したとき
に、運転者が期待する体感的な減速度に応じて予め設定
されたもので、車速VSPに応じて変化する所定の目標
加速度範囲で構成された等速域(基準目標加速度)を中
心に設定されており、この等速域は物理的な等速(加速
度=0)を示すものではなく、アクセルペダルを放した
ときに、運転者が期待する減速度と一致する領域であ
る。
って設定したもので、アクセルペダルを解放したとき
に、運転者が期待する体感的な減速度に応じて予め設定
されたもので、車速VSPに応じて変化する所定の目標
加速度範囲で構成された等速域(基準目標加速度)を中
心に設定されており、この等速域は物理的な等速(加速
度=0)を示すものではなく、アクセルペダルを放した
ときに、運転者が期待する減速度と一致する領域であ
る。
【0055】そして、この等速域よりも図中上方の領域
は、運転者が車両の加速を感じる領域加速域で、同じく
等速域よりも図中下方の領域は、運転者が車両の過大な
減速を感じる減速域である。
は、運転者が車両の加速を感じる領域加速域で、同じく
等速域よりも図中下方の領域は、運転者が車両の過大な
減速を感じる減速域である。
【0056】この等速域と加速域の境界が、直進状態で
は加速判定しきい値VSPOVLMTで、カーブの場合
では加速判定しきい値VPCVOVLMとなり、また、
等速域と減速域の境界が、直進状態では減速判定しきい
値VSPUDLMTで、カーブの場合では減速判定しき
い値VPCVUDLMである。
は加速判定しきい値VSPOVLMTで、カーブの場合
では加速判定しきい値VPCVOVLMとなり、また、
等速域と減速域の境界が、直進状態では減速判定しきい
値VSPUDLMTで、カーブの場合では減速判定しき
い値VPCVUDLMである。
【0057】すなわち、直進状態での等速域(基準目標
加速度)は、図中VSPOVLMTとVSOUDLMT
の間の領域となる一方、カーブ走行時の等速領域はVP
CVOVLMとVPCVUDLMの間の領域となる。
加速度)は、図中VSPOVLMTとVSOUDLMT
の間の領域となる一方、カーブ走行時の等速領域はVP
CVOVLMとVPCVUDLMの間の領域となる。
【0058】さらに、本願発明者の実験によれば、カー
ブ進入時またはカーブ走行中に、運転者がアクセルペダ
ルを解放してエンジンブレーキをかける際に期待する減
速度(加速度G<0)は、直進状態に比して約0.02
Gほど大きくなる。
ブ進入時またはカーブ走行中に、運転者がアクセルペダ
ルを解放してエンジンブレーキをかける際に期待する減
速度(加速度G<0)は、直進状態に比して約0.02
Gほど大きくなる。
【0059】このため、図11において、後述する所定
の低車速以上では、直進状態の加速判定しきい値VSP
OVLMTよりカーブ用の加速判定しきい値VPCVO
VLMを約0.02Gだけ減速側(加速度が減少する
側)に設定し、同様にして、直進状態の減速判定しきい
値VSPUDLMTよりカーブ用の減速判定しきい値V
PCVUDLMを約0.02Gだけ減速側(加速度が減
少する側)に設定することで、カーブ走行時の運転者の
期待する減速度にほぼ一致する等速域(目標加速度)が
設定される。
の低車速以上では、直進状態の加速判定しきい値VSP
OVLMTよりカーブ用の加速判定しきい値VPCVO
VLMを約0.02Gだけ減速側(加速度が減少する
側)に設定し、同様にして、直進状態の減速判定しきい
値VSPUDLMTよりカーブ用の減速判定しきい値V
PCVUDLMを約0.02Gだけ減速側(加速度が減
少する側)に設定することで、カーブ走行時の運転者の
期待する減速度にほぼ一致する等速域(目標加速度)が
設定される。
【0060】上記ステップS101〜107で、補正制
御範囲の上限入力回転数DSRHLMT、下限入力回転
数DSRLLMTを求めた後に、加減速のしきい値VS
POVLM、VSPUDLMをカーブ走行時か否かに応
じて設定した後、図4に示すステップS110以降の加
減速判定処理へ進む。
御範囲の上限入力回転数DSRHLMT、下限入力回転
数DSRLLMTを求めた後に、加減速のしきい値VS
POVLM、VSPUDLMをカーブ走行時か否かに応
じて設定した後、図4に示すステップS110以降の加
減速判定処理へ進む。
【0061】[2.2加減速判定処理]図4のステップ
S110〜S118では、現在の車両の加速度が、図1
1のマップにおいて、どの領域にあるかを判定するもの
で、まず、ステップS111では、上記ステップS1で
読み込んだ車速VSPが所定の低車速v2、例えば、2
0Km/h以下にあるかを判定し、所定の低速域にあればス
テップS118へ進んで、車両加速度TKRAMS6を
0に設定する一方、そうでない場合には、ステップS1
12の処理へ進む。
S110〜S118では、現在の車両の加速度が、図1
1のマップにおいて、どの領域にあるかを判定するもの
で、まず、ステップS111では、上記ステップS1で
読み込んだ車速VSPが所定の低車速v2、例えば、2
0Km/h以下にあるかを判定し、所定の低速域にあればス
テップS118へ進んで、車両加速度TKRAMS6を
0に設定する一方、そうでない場合には、ステップS1
12の処理へ進む。
【0062】ステップS112では、車両の加速度を現
在の車速VSPと所定時間前、例えば、5サイクル前
(本実施形態の場合では、25msec前)の車速VSP-5
の差分と制御周期に応じて車両速度TKRAMS6を求
める。
在の車速VSPと所定時間前、例えば、5サイクル前
(本実施形態の場合では、25msec前)の車速VSP-5
の差分と制御周期に応じて車両速度TKRAMS6を求
める。
【0063】なお、加速度検出手段として、車速VSP
の微分値を用いたが、図示しない加速度センサの検出値
Gや駆動軸回転センサの検出値の微分値を用いてもよ
い。
の微分値を用いたが、図示しない加速度センサの検出値
Gや駆動軸回転センサの検出値の微分値を用いてもよ
い。
【0064】次に、ステップS113では、車両加速度
TKRAMS6と上記ステップS103または106で
求めた加速判定しきい値VSPOVLMとを比較し、車
両加速度TKRAMS6がしきい値VSPOVLMより
大きい場合には、アクセルペダルを解放した場合の車両
加速度TKRAMS6が、図11に示したマップにおい
て、加速域に入るためエンジンブレーキを増大する必要
がある加速域度にあると判定してステップS117へ進
み、加速フラグVSPPLSに1をセットし、そうでな
い場合には、ステップS114へ進み、アクセルペダル
を解放した場合の車両加速度TKRAMS6が、図11
のマップにおいて、減速域にあるかを判定する。
TKRAMS6と上記ステップS103または106で
求めた加速判定しきい値VSPOVLMとを比較し、車
両加速度TKRAMS6がしきい値VSPOVLMより
大きい場合には、アクセルペダルを解放した場合の車両
加速度TKRAMS6が、図11に示したマップにおい
て、加速域に入るためエンジンブレーキを増大する必要
がある加速域度にあると判定してステップS117へ進
み、加速フラグVSPPLSに1をセットし、そうでな
い場合には、ステップS114へ進み、アクセルペダル
を解放した場合の車両加速度TKRAMS6が、図11
のマップにおいて、減速域にあるかを判定する。
【0065】ステップS114では、車両加速度TKR
AMS6が、上記ステップS104または107で求め
た減速判定しきい値VSPUDLMより小さい場合に
は、減速域に入るため、エンジンブレーキを弱める必要
があると判定して、ステップS116へ進んで減速フラ
グVSPMNSに1をセットし、そうでない場合には図
11に示したように、カーブの検出状態に応じた等速域
にあると判定して、ステップS115へ進み等速フラグ
VSPEQSに1をセットする。
AMS6が、上記ステップS104または107で求め
た減速判定しきい値VSPUDLMより小さい場合に
は、減速域に入るため、エンジンブレーキを弱める必要
があると判定して、ステップS116へ進んで減速フラ
グVSPMNSに1をセットし、そうでない場合には図
11に示したように、カーブの検出状態に応じた等速域
にあると判定して、ステップS115へ進み等速フラグ
VSPEQSに1をセットする。
【0066】なお、ステップS118で車両加速度TK
RAMS6=0、と設定した低車速域の場合も、ステッ
プS115で等速フラグVSPEQSに1をセットす
る。
RAMS6=0、と設定した低車速域の場合も、ステッ
プS115で等速フラグVSPEQSに1をセットす
る。
【0067】こうして、加減速しきい値VSPOVL
M、VSPUDLMと車両加速度TKRAMS6とを比
較することで、車両の加速度が、図11のマップのどの
領域にあるかが、加速、減速、等速フラグVSPPL
S、VSPMNS、VSPEQSにより区分けされ、こ
の後、図5のステップS120へ進んで、目標入力回転
数の補正量の検索と、アクセルペダル操作に応じたモー
ド分けを行う。
M、VSPUDLMと車両加速度TKRAMS6とを比
較することで、車両の加速度が、図11のマップのどの
領域にあるかが、加速、減速、等速フラグVSPPL
S、VSPMNS、VSPEQSにより区分けされ、こ
の後、図5のステップS120へ進んで、目標入力回転
数の補正量の検索と、アクセルペダル操作に応じたモー
ド分けを行う。
【0068】[2.3目標入力回転数補正量設定、運転
操作に応じたモード分け]図5のステップS120〜S
131では、車両加速度TKRAMS6に応じて目標入
力回転数の補正量を設定した後、アクセルペダルの操作
状況、すなわち、運転者の意図に応じた場合分けを行う
ものである。
操作に応じたモード分け]図5のステップS120〜S
131では、車両加速度TKRAMS6に応じて目標入
力回転数の補正量を設定した後、アクセルペダルの操作
状況、すなわち、運転者の意図に応じた場合分けを行う
ものである。
【0069】ステップS121、S122では、図12
に示すマップから、単位時間当たりの目標入力回転数の
補正量を、車両加速度TKRAMS6の大きさと符号に
応じて、ダウンシフト補正量DDSRDNまたはアップ
シフト補正量DDSRUPとして求める。なお、図12
において、補正量ΔDSRが正の領域がダウンシフト補
正量DDSRDNとなり、補正量ΔDSRが負の領域が
アップシフト補正量DDSRUPとなる。
に示すマップから、単位時間当たりの目標入力回転数の
補正量を、車両加速度TKRAMS6の大きさと符号に
応じて、ダウンシフト補正量DDSRDNまたはアップ
シフト補正量DDSRUPとして求める。なお、図12
において、補正量ΔDSRが正の領域がダウンシフト補
正量DDSRDNとなり、補正量ΔDSRが負の領域が
アップシフト補正量DDSRUPとなる。
【0070】車両加速度TKRAMS6が正の場合に
は、エンジンブレーキカを増大するため、目標入力回転
数を増大する方向のダウンシフト補正量DDSRDNが
選択される一方、車両加速度TKRAMS6が負の場合
には、エンジンブレーキカを低減するため、目標入力回
転数を減少する方向のアップシフト補正量DDSRUP
が選択され、ここで、所定の単位時間は、処理の実行間
隔を示し、この場合では、5msecごとの目標入力回転数
補正量を示す。
は、エンジンブレーキカを増大するため、目標入力回転
数を増大する方向のダウンシフト補正量DDSRDNが
選択される一方、車両加速度TKRAMS6が負の場合
には、エンジンブレーキカを低減するため、目標入力回
転数を減少する方向のアップシフト補正量DDSRUP
が選択され、ここで、所定の単位時間は、処理の実行間
隔を示し、この場合では、5msecごとの目標入力回転数
補正量を示す。
【0071】なお、図12のマップは、本願出願人の実
験などに基づいて、運転者の体感的な加速度の大きさと
正負に応じて、エンジンブレーキカを変化させる速さ
を、アップシフト補正量DDSRUPまたはダウンシフ
ト補正量DDSRDNとして予め設定したもので、コン
トロールユニット50の図示しないROM等の記憶手段
に格納される。
験などに基づいて、運転者の体感的な加速度の大きさと
正負に応じて、エンジンブレーキカを変化させる速さ
を、アップシフト補正量DDSRUPまたはダウンシフ
ト補正量DDSRDNとして予め設定したもので、コン
トロールユニット50の図示しないROM等の記憶手段
に格納される。
【0072】次に、ステップS123〜S131では、
アクセルペダルの操作状況の前回値と現在値の変化か
ら、運転者の加減速の意図を推定して場合分けを行う。
アクセルペダルの操作状況の前回値と現在値の変化か
ら、運転者の加減速の意図を推定して場合分けを行う。
【0073】まず、ステップS123では、前回の処理
(5msec前)においてアクセルペダルが踏まれていた
か、すなわち、図示しないアイドルスイッチの状況を示
すフラグOLDIDLEが0であるかを判定し、踏まれ
ていればステップS124へ進む一方、解放されていれ
ば(OLDIDLE=1)ステップS125へ進む。
(5msec前)においてアクセルペダルが踏まれていた
か、すなわち、図示しないアイドルスイッチの状況を示
すフラグOLDIDLEが0であるかを判定し、踏まれ
ていればステップS124へ進む一方、解放されていれ
ば(OLDIDLE=1)ステップS125へ進む。
【0074】ステップS124では、現在のアイドルス
イッチの状況を示すフラグIDLEが0であるか、すな
わち、アクセルペダルが踏まれているか否かを判定し、
踏まれていればステップS126へ進む一方、解放され
ていれば(IDLE=1)ステップS127へ進む。
イッチの状況を示すフラグIDLEが0であるか、すな
わち、アクセルペダルが踏まれているか否かを判定し、
踏まれていればステップS126へ進む一方、解放され
ていれば(IDLE=1)ステップS127へ進む。
【0075】ステップS126では、前回及び現在とも
にアクセルペダルが継続して踏み続けられて、アイドル
スイッチはOFF、OFFの状態であり、後述するステ
ップS150の踏み込み処理へ進む。
にアクセルペダルが継続して踏み続けられて、アイドル
スイッチはOFF、OFFの状態であり、後述するステ
ップS150の踏み込み処理へ進む。
【0076】一方、ステップS124で、現在アクセル
ペダルが解放されていると判定された場合には、アクセ
ルペダルの踏み込み状態が前回から変化したため、ステ
ップS127では、現在のアイドルスイッチの状況をO
LDIDLE=1として更新し、ステップS128でア
イドルスイッチがOFFからONになって、踏み込んで
いたアクセルペダルを放した状態であると判定して、ス
テップS160の足放し処理へ進む。
ペダルが解放されていると判定された場合には、アクセ
ルペダルの踏み込み状態が前回から変化したため、ステ
ップS127では、現在のアイドルスイッチの状況をO
LDIDLE=1として更新し、ステップS128でア
イドルスイッチがOFFからONになって、踏み込んで
いたアクセルペダルを放した状態であると判定して、ス
テップS160の足放し処理へ進む。
【0077】一方、前回のアイドルスイッチがONであ
ったステップS125でも、上記と同様に現在のアイド
ルスイッチの状況を示すフラグIDLEが0であるか、
すなわち、アクセルペダルが踏まれているかを判定し、
踏まれていればステップS130へ進む一方、解放され
ていれば(IDLE=1)ステップS129へ進む。
ったステップS125でも、上記と同様に現在のアイド
ルスイッチの状況を示すフラグIDLEが0であるか、
すなわち、アクセルペダルが踏まれているかを判定し、
踏まれていればステップS130へ進む一方、解放され
ていれば(IDLE=1)ステップS129へ進む。
【0078】ステップS129では、アクセルペダルが
継続して解放されているため、前回のアイドルスイッチ
フラグOLDIDLEを変化させることなく、ステップ
S140の放し続け処理へ進む。
継続して解放されているため、前回のアイドルスイッチ
フラグOLDIDLEを変化させることなく、ステップ
S140の放し続け処理へ進む。
【0079】一方、ステップS125で、現在アクセル
ペダルが踏み込まれていると判定された場合には、アク
セルペダルの踏み込み状態が前回から変化したため、ス
テップS130で現在のアイドルスイッチの状況をOL
DIDLE=0として更新し、ステップS131で、ア
イドルスイッチがONからOFFになって、解放してい
たアクセルペダルを踏み込んだ状態であると判定して、
ステップS150の踏み込み処理へ進む。
ペダルが踏み込まれていると判定された場合には、アク
セルペダルの踏み込み状態が前回から変化したため、ス
テップS130で現在のアイドルスイッチの状況をOL
DIDLE=0として更新し、ステップS131で、ア
イドルスイッチがONからOFFになって、解放してい
たアクセルペダルを踏み込んだ状態であると判定して、
ステップS150の踏み込み処理へ進む。
【0080】こうして、図示しないアイドルスイッチの
状態を示す前回値OLDIDLEと現在値IDLEを比
較することにより、アクセルペダルの踏み込み状態の変
化をステップS140、S150、S160の3つの場
合に分けて目標入力回転数の補正を後述するように行
う。
状態を示す前回値OLDIDLEと現在値IDLEを比
較することにより、アクセルペダルの踏み込み状態の変
化をステップS140、S150、S160の3つの場
合に分けて目標入力回転数の補正を後述するように行
う。
【0081】なお、上記では、アクセルペダルの操作状
況を図示しないアイドルスイッチにより検出したが、ア
クセルペダル開度センサ105の検出値TVOに基づい
て行ってもよい。
況を図示しないアイドルスイッチにより検出したが、ア
クセルペダル開度センサ105の検出値TVOに基づい
て行ってもよい。
【0082】[2.4アクセルペダルを継続して放して
いる場合]図6のフローチャートは、図示しないアイド
ルスイッチが前回値、現在値ともにONとなるアクセル
ペダルを放し続けた場合の目標入力回転数の補正処理を
示し、ステップS141では、上記ステップS110〜
S118で設定された加速フラグVSPPLSが1であ
るか否かを判定し、1であれば現在の車両加速度が、図
11のマップの加速域にあるためステップS143へ進
む一方、加速フラグVSPPLSが0の場合にはステッ
プS142へ進む。
いる場合]図6のフローチャートは、図示しないアイド
ルスイッチが前回値、現在値ともにONとなるアクセル
ペダルを放し続けた場合の目標入力回転数の補正処理を
示し、ステップS141では、上記ステップS110〜
S118で設定された加速フラグVSPPLSが1であ
るか否かを判定し、1であれば現在の車両加速度が、図
11のマップの加速域にあるためステップS143へ進
む一方、加速フラグVSPPLSが0の場合にはステッ
プS142へ進む。
【0083】ステップS143では、エンジンブレーキ
カを増大して車両加速度を図11、図11の加速域から
等速域に減速させるため、上記図5のステップS121
で求めたダウンシフト補正量DDSRDNを、補正目標
入力回転数DSRENBRの前回値に加算して目標入力
回転数を増大する。
カを増大して車両加速度を図11、図11の加速域から
等速域に減速させるため、上記図5のステップS121
で求めたダウンシフト補正量DDSRDNを、補正目標
入力回転数DSRENBRの前回値に加算して目標入力
回転数を増大する。
【0084】 DSRENBR=DSRENBR-1+DDSRDN なお、「-1」は前回値を示す。以下同様。
【0085】そして、ステップS144では、現在補正
制御中であることを示す補正制御フラグNOWCNTを
1にセットして、ステップS170の回転チェックへ進
む。
制御中であることを示す補正制御フラグNOWCNTを
1にセットして、ステップS170の回転チェックへ進
む。
【0086】一方、ステップS141の判定で加速域に
ない場合には、ステップS142へ進んで補正制御中で
あるか否かを判定し、補正制御中であればステップS1
45へ進んで減速域にあるかを否かの判定を行う一方、
補正制御を行っていない場合にはステップS146へ進
む。
ない場合には、ステップS142へ進んで補正制御中で
あるか否かを判定し、補正制御中であればステップS1
45へ進んで減速域にあるかを否かの判定を行う一方、
補正制御を行っていない場合にはステップS146へ進
む。
【0087】ステップS146では、目標入力回転数を
補正する必要がないため、補正目標入力回転数DSRE
NBRに、上記図2のステップS2で求めた制御目標入
力回転数DSRREVをセットしてステップS170へ
進む。
補正する必要がないため、補正目標入力回転数DSRE
NBRに、上記図2のステップS2で求めた制御目標入
力回転数DSRREVをセットしてステップS170へ
進む。
【0088】ステップS145では、上記図4のステッ
プS116で減速フラグVSPMNSがセットされたか
否かを判定して、現在の車両加速度が図11に示すマッ
プの減速域にあればステップS147へ進む一方、そう
でない場合にはステップS170へ進む。
プS116で減速フラグVSPMNSがセットされたか
否かを判定して、現在の車両加速度が図11に示すマッ
プの減速域にあればステップS147へ進む一方、そう
でない場合にはステップS170へ進む。
【0089】ステップS147では、ブレーキが踏まれ
ているか否かをブレーキスイッチ106の出力信号BR
Kにより判定する。ブレーキが踏まれていなければ(B
RK=0)、ステップS148へ進んで減速域における
補正処理を行う一方、ブレーキが踏まれているとき(B
RK=1)には、エンジンブレーキを弱める必要がある
減速域であっても、目標入力回転数を小さく補正するこ
とを禁止して運転者のS制動操作を優先させるため、減
速域の補正を行わずにステップ170へ進む。
ているか否かをブレーキスイッチ106の出力信号BR
Kにより判定する。ブレーキが踏まれていなければ(B
RK=0)、ステップS148へ進んで減速域における
補正処理を行う一方、ブレーキが踏まれているとき(B
RK=1)には、エンジンブレーキを弱める必要がある
減速域であっても、目標入力回転数を小さく補正するこ
とを禁止して運転者のS制動操作を優先させるため、減
速域の補正を行わずにステップ170へ進む。
【0090】ステップS148では、エンジシブレーキ
を弱めることで図11に示す減速域から等速域へ増速す
るため、上記図5のステップS122で求めたアップシ
フト補正量DDSRUPを、次式のように補正目標入力
回転数DSRENBRの前回値から減算して目標入力回
転数を徐々に減少させる(アップシフト補正量DDSR
UPは負の値となるため、これを前回値に加算すること
で補正目標入力回転数DSRENBRは減算される)。
を弱めることで図11に示す減速域から等速域へ増速す
るため、上記図5のステップS122で求めたアップシ
フト補正量DDSRUPを、次式のように補正目標入力
回転数DSRENBRの前回値から減算して目標入力回
転数を徐々に減少させる(アップシフト補正量DDSR
UPは負の値となるため、これを前回値に加算すること
で補正目標入力回転数DSRENBRは減算される)。
【0091】 DSRENBR=DSRENBR-1+DDSRUP そして、ステップS170の回転チェックへ進む。
【0092】[2.5アクセルペダルを踏んでいる場
合]図7のステップS150〜155は、図示しないア
イドルスイッチの現在値がOFFとなるアクセルペダル
を踏み込んだ瞬間、または踏み続けた場合の目標入力回
転数の補正処理を示す。
合]図7のステップS150〜155は、図示しないア
イドルスイッチの現在値がOFFとなるアクセルペダル
を踏み込んだ瞬間、または踏み続けた場合の目標入力回
転数の補正処理を示す。
【0093】ステップS151では、補正制御中フラグ
NOWCNTの状態から現在目標入力回転数を補正制御
中であるか否かを判定し、補正制御中であるときにはス
テップS152へ進む一方、そうでない場合にはステッ
プS153へ進む。
NOWCNTの状態から現在目標入力回転数を補正制御
中であるか否かを判定し、補正制御中であるときにはス
テップS152へ進む一方、そうでない場合にはステッ
プS153へ進む。
【0094】ステップS152では、前回の処理の補正
目標入力回転数DSRENBR-1と、上記図2のステッ
プS2で求めた今回の制御目標入力回転数DSRREV
とを比較して、制御目標入力回転数DSRREVが前回
の補正目標入力回転数DSRENBR-1以下であるとき
には、ステップS154へ進む一方、そうでない場合に
はステップS153へ進む。
目標入力回転数DSRENBR-1と、上記図2のステッ
プS2で求めた今回の制御目標入力回転数DSRREV
とを比較して、制御目標入力回転数DSRREVが前回
の補正目標入力回転数DSRENBR-1以下であるとき
には、ステップS154へ進む一方、そうでない場合に
はステップS153へ進む。
【0095】ステップS154では、前回の補正目標入
力回転数DSRENBR-1から所定値を減じて、少しだ
け目標入力回転数を下げた値を今回の補正目標入力回転
数DSRENBRとして次のように設定する。
力回転数DSRENBR-1から所定値を減じて、少しだ
け目標入力回転数を下げた値を今回の補正目標入力回転
数DSRENBRとして次のように設定する。
【0096】 DSRENBR=DSRENBR-1−1 この場合では補正目標入力回転数DSRENBRを1rp
mずつ減じ、補正目標入力回転数DSRENBRを制御
目標入力回転数DSRREVへ徐々に近づけ、すなわ
ち、無段変速機103の変速比を緩やかに小側(Hi
側)へ近付ける。
mずつ減じ、補正目標入力回転数DSRENBRを制御
目標入力回転数DSRREVへ徐々に近づけ、すなわ
ち、無段変速機103の変速比を緩やかに小側(Hi
側)へ近付ける。
【0097】次にステップS171の回転リミッタなし
の処理へ進む。
の処理へ進む。
【0098】一方、ステップS153では、エンジンブ
レーキの補正制御を終了するため、補正制御中フラグN
OWCNTを0にリセットしてから、ステップS155
で補正目標入力回転数DSRENBRに上記ステップS
2で求めた制御目標入力回転数DSRREVを格納し、
上記と同様にステップS171へ進む。
レーキの補正制御を終了するため、補正制御中フラグN
OWCNTを0にリセットしてから、ステップS155
で補正目標入力回転数DSRENBRに上記ステップS
2で求めた制御目標入力回転数DSRREVを格納し、
上記と同様にステップS171へ進む。
【0099】[2.6アクセルペダルを解放した場合]
図8のステップS160〜S164は、図示しないアイ
ドルスイッチの前回値がOFF、現在値がONとって踏
み込んでいたアクセルペダルを解放した瞬間の目標入力
回転数の補正処理を示す。
図8のステップS160〜S164は、図示しないアイ
ドルスイッチの前回値がOFF、現在値がONとって踏
み込んでいたアクセルペダルを解放した瞬間の目標入力
回転数の補正処理を示す。
【0100】ステップS161では、前回の処理の補正
目標入力回転数DSRENBR-1と、上記図3のステッ
プS101で求めた補正制御範囲の上限入力回転数DS
RHLMTとを比較して、前回の補正目標入力回転数D
SRENBR-1が上限入力回転数DSRHLMTを超え
ているときにはステップS162へ進む一方、前回の補
正目標入力回転数DSRENBR-1が上限入力回転数D
SRHLMT以下の場合にはステップS163へ進む。
目標入力回転数DSRENBR-1と、上記図3のステッ
プS101で求めた補正制御範囲の上限入力回転数DS
RHLMTとを比較して、前回の補正目標入力回転数D
SRENBR-1が上限入力回転数DSRHLMTを超え
ているときにはステップS162へ進む一方、前回の補
正目標入力回転数DSRENBR-1が上限入力回転数D
SRHLMT以下の場合にはステップS163へ進む。
【0101】ステップS162では、補正目標入力回転
数DSRENBRとして補正制御範囲の上限入力回転数
DSRHLMTを設定した後、ステップS170の回転
チェック処理へ進む。
数DSRENBRとして補正制御範囲の上限入力回転数
DSRHLMTを設定した後、ステップS170の回転
チェック処理へ進む。
【0102】一方、上限入力回転数DSRHLMT以下
の場合には、ステップS163で補正制御中であるかを
判定して、補正制御中でなければ場合にはステップS1
64へ進んで、補正目標入力回転数DSRENBRに制
御目標入力回転数DSRREVを設定してステップS1
70へ進むが、補正制御中であればそのままステップS
170の処理へ進む。
の場合には、ステップS163で補正制御中であるかを
判定して、補正制御中でなければ場合にはステップS1
64へ進んで、補正目標入力回転数DSRENBRに制
御目標入力回転数DSRREVを設定してステップS1
70へ進むが、補正制御中であればそのままステップS
170の処理へ進む。
【0103】[2.7新制御目標入力回転数DSRRE
Vの設定]こうして、上記[2.4〜2.6]で、アク
セルペダルの操作状況を3つの場合に分けて、それぞれ
補正目標入力回転数DSRENBRを設定した後、ステ
ップS170またはS171へ進んで、エンジンブレー
キ補正制御後の制御目標入力回転数DSRREVの設定
を、図9のステップS170以降で行う。
Vの設定]こうして、上記[2.4〜2.6]で、アク
セルペダルの操作状況を3つの場合に分けて、それぞれ
補正目標入力回転数DSRENBRを設定した後、ステ
ップS170またはS171へ進んで、エンジンブレー
キ補正制御後の制御目標入力回転数DSRREVの設定
を、図9のステップS170以降で行う。
【0104】図9のステップS170の回転チェック処
理へ進んだ場合には、ステップS172で補正目標入力
回転数DSRENBRが、上記図3のステップS102
で求めた補正制御範囲の下限入力回転数DSRLLMT
以下であるかを判断し、補正目標入力回転数DSREN
BRが下限入力回転数以下の場合にはステップS173
へ進む一方、そうでない場合にはステップS175へ進
む。
理へ進んだ場合には、ステップS172で補正目標入力
回転数DSRENBRが、上記図3のステップS102
で求めた補正制御範囲の下限入力回転数DSRLLMT
以下であるかを判断し、補正目標入力回転数DSREN
BRが下限入力回転数以下の場合にはステップS173
へ進む一方、そうでない場合にはステップS175へ進
む。
【0105】ステップS173では、新しく補正目標入
力回転数DSRENBRとして補正制御範囲の下限入力
回転数DSRLLMTを設定した後、ステップS174
で補正制御を終了させるため補正制御中フラグNOWC
NTを0にリセットしてから、ステップS177へ進
む。
力回転数DSRENBRとして補正制御範囲の下限入力
回転数DSRLLMTを設定した後、ステップS174
で補正制御を終了させるため補正制御中フラグNOWC
NTを0にリセットしてから、ステップS177へ進
む。
【0106】一方、ステップS172の判定で、補正目
標入力回転数DSRENBRが下限入力回転数DSRL
LMTを超える場合には、ステップS175で上記ステ
ップS101で求めた補正制御範囲の上限入力回転数D
SRHLMTを超えていないかを判断し、超えている場
合にはステップS176で新しく補正目標入力回転数D
SRENBRとして補正制御範囲の上限入力回転数DS
RHLMTを設定した後、ステップS177へ進む。
標入力回転数DSRENBRが下限入力回転数DSRL
LMTを超える場合には、ステップS175で上記ステ
ップS101で求めた補正制御範囲の上限入力回転数D
SRHLMTを超えていないかを判断し、超えている場
合にはステップS176で新しく補正目標入力回転数D
SRENBRとして補正制御範囲の上限入力回転数DS
RHLMTを設定した後、ステップS177へ進む。
【0107】上記、[2.5]の処理からステップS1
71の回転リミッタなしの処理へ進んだ場合には、その
ままステップS177へ進む。
71の回転リミッタなしの処理へ進んだ場合には、その
ままステップS177へ進む。
【0108】ステップS177では、エンジンブレーキ
補正制御によって設定された補正目標入力回転数DSR
ENBRを新たな制御目標入力回転数DSRREVとし
て設定して、上記図2のステップS4に復帰する。
補正制御によって設定された補正目標入力回転数DSR
ENBRを新たな制御目標入力回転数DSRREVとし
て設定して、上記図2のステップS4に復帰する。
【0109】こうして、エンジンブレーキの補正制御後
の補正目標入力回転数DSRENBRに応じた目標変速
比DSRRTOとなるように、無段変速機103の変速
比変更手段5が駆動され、車両の加速度は、図11のマ
ップに示した等速域に収束し、運転者の期待する車速V
SPに応じたエンジンブレーキ力へ向けて連続的に制御
されるのである。
の補正目標入力回転数DSRENBRに応じた目標変速
比DSRRTOとなるように、無段変速機103の変速
比変更手段5が駆動され、車両の加速度は、図11のマ
ップに示した等速域に収束し、運転者の期待する車速V
SPに応じたエンジンブレーキ力へ向けて連続的に制御
されるのである。
【0110】[3.車速VSPに応じた加減速判定マッ
プの設定]ここで、制御目標入力回転数DSRREV
は、アクセルペダルを放した惰性走行時に、図11に示
した等速域から加速域または減速域へ逸脱した場合に、
図12のマップに応じた速さで制御目標入力回転数DS
RREVが補正されて、エンジンブレーキカが連続的に
可変制御される訳であるが、エンジンブレーキによって
車両の加速度を所定の範囲に収束するために設定された
図11の加減速の判定マップは、本願出願人の実験など
に基づいて設定されたもので、以下、この、マップにつ
いて詳述する。
プの設定]ここで、制御目標入力回転数DSRREV
は、アクセルペダルを放した惰性走行時に、図11に示
した等速域から加速域または減速域へ逸脱した場合に、
図12のマップに応じた速さで制御目標入力回転数DS
RREVが補正されて、エンジンブレーキカが連続的に
可変制御される訳であるが、エンジンブレーキによって
車両の加速度を所定の範囲に収束するために設定された
図11の加減速の判定マップは、本願出願人の実験など
に基づいて設定されたもので、以下、この、マップにつ
いて詳述する。
【0111】本願出願人の実験によれば、運転者がアク
セルペダルを放したときに期待する減速度は、図14に
示すように、所定の車速範囲では車速VSPにほとんど
関係無く、約0.02G(加速度=−0.02G)前後
であることが判明した。
セルペダルを放したときに期待する減速度は、図14に
示すように、所定の車速範囲では車速VSPにほとんど
関係無く、約0.02G(加速度=−0.02G)前後
であることが判明した。
【0112】そこで、図15に示すように、アクセルペ
ダルを放した惰性走行中に、エンジンブレーキによる減
速度が、運転者の期待する上記所定値0.02Gを中心
として所定の幅を備えた目標加速度範囲△G、すなわ
ち、上記図11の等速域に収束するよう、無段変速機1
03の目標入力回転数を制御するものであり、車両に発
生した加速度が目標加速度範囲ΔGより小さければ(図
中点G1)、目標入力回転数を小さくなるよう、変速比
を小側(変速比=Hi側小)に補正してエンジンブレー
キカを弱める一方、車両に発生する加速度が目標加速度
範囲ΔGより大きければ(図中点G2)、目標入力回転
数が大きくなるように変速比を大側(変速比=Lo側)
に補正してエンジンブレーキを強めるのである。
ダルを放した惰性走行中に、エンジンブレーキによる減
速度が、運転者の期待する上記所定値0.02Gを中心
として所定の幅を備えた目標加速度範囲△G、すなわ
ち、上記図11の等速域に収束するよう、無段変速機1
03の目標入力回転数を制御するものであり、車両に発
生した加速度が目標加速度範囲ΔGより小さければ(図
中点G1)、目標入力回転数を小さくなるよう、変速比
を小側(変速比=Hi側小)に補正してエンジンブレー
キカを弱める一方、車両に発生する加速度が目標加速度
範囲ΔGより大きければ(図中点G2)、目標入力回転
数が大きくなるように変速比を大側(変速比=Lo側)
に補正してエンジンブレーキを強めるのである。
【0113】加えて、上記したように、本願発明者の実
験によれば、カーブ進入時またはカーブ走行中に、運転
者がアクセルペダルを解放してエンジンブレーキをかけ
る際に期待する減速度(加速度G<0)は、直進状態に
比して約0.02Gほど大きくなる。
験によれば、カーブ進入時またはカーブ走行中に、運転
者がアクセルペダルを解放してエンジンブレーキをかけ
る際に期待する減速度(加速度G<0)は、直進状態に
比して約0.02Gほど大きくなる。
【0114】したがって、図11に示したように、直進
時の等速域と、カーブ用の等速域をそれぞれ設定してお
き、カーブを検知したときにカーブ用の等速域を用いる
ことで、常時運転者の期待に応じたエンジンブレーキ力
を得ることが可能となるのである。
時の等速域と、カーブ用の等速域をそれぞれ設定してお
き、カーブを検知したときにカーブ用の等速域を用いる
ことで、常時運転者の期待に応じたエンジンブレーキ力
を得ることが可能となるのである。
【0115】ところで、目標加速度範囲△Gを車速VS
Pに関係無く加速度=−0.02G近傍をほぼ中心に設
定すると、低車速域(約20km/h未満)ではエンジン
ブレーキカが強すぎてしまい、特に、トルクコンバータ
を用いた従来の自動変速機に慣れた運転者では、トルク
コンバータによるクリープ現象に慣れているため、この
ような低車速域では、車両に減速度がほとんど生じない
空走状態を好み、上記のような減速度では、減速度が過
大となって不快感を伴う場合があることが判明した。
Pに関係無く加速度=−0.02G近傍をほぼ中心に設
定すると、低車速域(約20km/h未満)ではエンジン
ブレーキカが強すぎてしまい、特に、トルクコンバータ
を用いた従来の自動変速機に慣れた運転者では、トルク
コンバータによるクリープ現象に慣れているため、この
ような低車速域では、車両に減速度がほとんど生じない
空走状態を好み、上記のような減速度では、減速度が過
大となって不快感を伴う場合があることが判明した。
【0116】一方、高車速域(100km/h以上)にお
いてアクセルペダルを放した惰性行では、運転者は、一
般道路の車速域に比してより大きな減速度を期待し、上
記減速度ではエンジンブレーキカが不足して違和感を感
じる場合もあるということが判明した。特に、従来のト
ルクコンバータを備えた自動変速機に慣れた運転者で
も、高速走行中においてOD(オーバードライブ)位置
などの高速側のシフト位置で発生するエンジンブレーキ
カには不満を感じる場合があり、このような高車速域や
上記低車速域では、直進状態においても運転者がアクセ
ルペダルを放したときに期待する減速度は車速VSPに
応じて変化することも判明した。
いてアクセルペダルを放した惰性行では、運転者は、一
般道路の車速域に比してより大きな減速度を期待し、上
記減速度ではエンジンブレーキカが不足して違和感を感
じる場合もあるということが判明した。特に、従来のト
ルクコンバータを備えた自動変速機に慣れた運転者で
も、高速走行中においてOD(オーバードライブ)位置
などの高速側のシフト位置で発生するエンジンブレーキ
カには不満を感じる場合があり、このような高車速域や
上記低車速域では、直進状態においても運転者がアクセ
ルペダルを放したときに期待する減速度は車速VSPに
応じて変化することも判明した。
【0117】そこで、図16に示すように、直進状態の
加速判定しきい値VSPOVLMT及び減速判定しきい
値VSPUDLMTについて考えると、運転者が期待す
る基準となる加速度=−0.02Gを基準値Gcとする
と、目標加速度範囲△Gとなる等速域は、図中波線で示
すように、低車速域で基準値Gcより大きく、高車速域
になるにつれて基準値Gcへ向かうように車速VSPの
大小に応じて変化させて、どの速度域においても運転者
の期待に応じたエンジンブレーキあるいは惰性走行が行
えるように、車速VSPに応じて変化する等速域の車両
加速度を目標値として、無段変速機103の制御目標入
力回転数DSRREVを変化させる速さ(補正量DDS
RDN、DDSRUP)を制御するのである。
加速判定しきい値VSPOVLMT及び減速判定しきい
値VSPUDLMTについて考えると、運転者が期待す
る基準となる加速度=−0.02Gを基準値Gcとする
と、目標加速度範囲△Gとなる等速域は、図中波線で示
すように、低車速域で基準値Gcより大きく、高車速域
になるにつれて基準値Gcへ向かうように車速VSPの
大小に応じて変化させて、どの速度域においても運転者
の期待に応じたエンジンブレーキあるいは惰性走行が行
えるように、車速VSPに応じて変化する等速域の車両
加速度を目標値として、無段変速機103の制御目標入
力回転数DSRREVを変化させる速さ(補正量DDS
RDN、DDSRUP)を制御するのである。
【0118】そして、等速域の図中上下には、上記ステ
ップS113、114で加速域と減速域の判定を行う加
速判定しきい値VSPOVLMと、減速判定しきい値V
SPUDLMをそれぞれ設けており、以下に、これらし
きい値VSPOVLM、VSPUDLMの設定について
詳述する。
ップS113、114で加速域と減速域の判定を行う加
速判定しきい値VSPOVLMと、減速判定しきい値V
SPUDLMをそれぞれ設けており、以下に、これらし
きい値VSPOVLM、VSPUDLMの設定について
詳述する。
【0119】[3.A加速判定しきい値VSPOVLM]
エンジンブレーキを強めるか否かの判定を行う加速判定
しきい値VSPOVLMは、車速VSPが大きければ大
きいほど、しきい値となる加速度が小さくなる(減速
側)ように設定し、上記したように高速道路などでの高
車速域では、アクセルペダルを放した際にエンジンブレ
ーキを積極的に効かせることが可能となって、運転者の
期待に応じた減速を速やかに行うことができる。
エンジンブレーキを強めるか否かの判定を行う加速判定
しきい値VSPOVLMは、車速VSPが大きければ大
きいほど、しきい値となる加速度が小さくなる(減速
側)ように設定し、上記したように高速道路などでの高
車速域では、アクセルペダルを放した際にエンジンブレ
ーキを積極的に効かせることが可能となって、運転者の
期待に応じた減速を速やかに行うことができる。
【0120】さらに、車速VSPが非常に大きい第1所
定値としての高車速v1(例えば、100km/h)以上
では、しきい値VSPOVLMを加速度=0あるいは0
未満となるように設定してもよく、図16の破線に示す
ように、車速VSPの増大に比例して減速側に傾斜さ
せ、この場合、高車速域での惰性走行では、少しでも加
速すればエンジンブレーキが増大され、さらに積極的に
エンジンブレーキを効かせることができ、運転者が感じ
る増速感を防いでアクセルペダルの解放によって運転者
が期待するエンジンブレーキを得ることができる。
定値としての高車速v1(例えば、100km/h)以上
では、しきい値VSPOVLMを加速度=0あるいは0
未満となるように設定してもよく、図16の破線に示す
ように、車速VSPの増大に比例して減速側に傾斜さ
せ、この場合、高車速域での惰性走行では、少しでも加
速すればエンジンブレーキが増大され、さらに積極的に
エンジンブレーキを効かせることができ、運転者が感じ
る増速感を防いでアクセルペダルの解放によって運転者
が期待するエンジンブレーキを得ることができる。
【0121】一方、車速VSPが非常に小さい第2所定
値としての低車速v2(例えば20km/h)以下では、
上記したように、アクセルペダルを放しても、運転者は
全くといってよいほどエンジンブレーキを期待しておら
ず、このような低車速域ではしきい値となる加速度を0
Gよりかなり大きい所定値以上、例えば、図16の破線
に示すように、0.1G以上に設定して、車両加速度が
多少増大してもエンジンブレーキを極力効かせないよう
にして、低車速域では、運転者の意図に反してエンジン
ブレーキが効くことを防いで、円滑な惰性走行を行うこ
とが可能となるのである。
値としての低車速v2(例えば20km/h)以下では、
上記したように、アクセルペダルを放しても、運転者は
全くといってよいほどエンジンブレーキを期待しておら
ず、このような低車速域ではしきい値となる加速度を0
Gよりかなり大きい所定値以上、例えば、図16の破線
に示すように、0.1G以上に設定して、車両加速度が
多少増大してもエンジンブレーキを極力効かせないよう
にして、低車速域では、運転者の意図に反してエンジン
ブレーキが効くことを防いで、円滑な惰性走行を行うこ
とが可能となるのである。
【0122】そして、上記低車速域と高車速域の間の加
速判定しきい値VSPOVLMは、徐々に加速度が減少
するように設定され、図11と同じく、図16において
もほぼ右下がりに設定される。
速判定しきい値VSPOVLMは、徐々に加速度が減少
するように設定され、図11と同じく、図16において
もほぼ右下がりに設定される。
【0123】なお、カーブ用の加速判定しきい値VPC
VOVLMも、図16の一点差線で示すように、直進状
態の加速判定しきい値VSPOVLMと同様の傾向に設
定されるが、その値を、上記直線状態のしきい値VSP
OVLMTから0.02Gだけ減速側に設定したものと
なる。
VOVLMも、図16の一点差線で示すように、直進状
態の加速判定しきい値VSPOVLMと同様の傾向に設
定されるが、その値を、上記直線状態のしきい値VSP
OVLMTから0.02Gだけ減速側に設定したものと
なる。
【0124】[3.B 減速判定しきい値VSPUDL
M]エンジンブレーキを弱めるか否かの判定を行う減速
判定しきい値VSPUDLMは、車速VSPが大きけれ
ば大きいほど、しきい値となる加速度が小さくなる(減
速度は大きくなる)ように設定し、例えば、図16の破
線のように、所定の低車速域では、基準となる上記加速
度Gc=−0.02Gより減速判定しきい値VSPUD
LMを大きく、かつ、0G未満に設定する一方、高車速
域では基準となる上記加速度Gc=−0.02Gよりも
小さい値に設定する。
M]エンジンブレーキを弱めるか否かの判定を行う減速
判定しきい値VSPUDLMは、車速VSPが大きけれ
ば大きいほど、しきい値となる加速度が小さくなる(減
速度は大きくなる)ように設定し、例えば、図16の破
線のように、所定の低車速域では、基準となる上記加速
度Gc=−0.02Gより減速判定しきい値VSPUD
LMを大きく、かつ、0G未満に設定する一方、高車速
域では基準となる上記加速度Gc=−0.02Gよりも
小さい値に設定する。
【0125】したがって、高車速域でアクセルペダルを
解放し、下り坂を惰性走行するような場合には、下り坂
の勾配が一時的に緩やかになっても、しきい値VSPU
DLMが十分小さく設定されるため、勾配の微小な変動
に左右されず、エンジンブレーキカが勾配の変化に追従
して過大に変動するのを抑制して、運転者の期待に応じ
た円滑な惰性走行を行うことができる。
解放し、下り坂を惰性走行するような場合には、下り坂
の勾配が一時的に緩やかになっても、しきい値VSPU
DLMが十分小さく設定されるため、勾配の微小な変動
に左右されず、エンジンブレーキカが勾配の変化に追従
して過大に変動するのを抑制して、運転者の期待に応じ
た円滑な惰性走行を行うことができる。
【0126】一方、車速VSPが非常に小さい低車速域
(例えば、20km/h)では、上記したように、運転者
は全くといってよいほどエンジンブレーキを期待してお
らず、このような低車速域では所定のしきい値となる加
速度を0Gより少しだけ小さい所定値、例えば、図16
の破線のように、−0.01G以上に設定することで、
車両加速度が少しでも減速域に入ると目標入力回転数が
小さくなるように補正され、エンジンブレーキを極力効
かせないようにしており、低車速域では、運転者の期待
に応じて減速度の発生を積極的に抑制することができ、
円滑な惰性走行を行うことが可能となるのである。
(例えば、20km/h)では、上記したように、運転者
は全くといってよいほどエンジンブレーキを期待してお
らず、このような低車速域では所定のしきい値となる加
速度を0Gより少しだけ小さい所定値、例えば、図16
の破線のように、−0.01G以上に設定することで、
車両加速度が少しでも減速域に入ると目標入力回転数が
小さくなるように補正され、エンジンブレーキを極力効
かせないようにしており、低車速域では、運転者の期待
に応じて減速度の発生を積極的に抑制することができ、
円滑な惰性走行を行うことが可能となるのである。
【0127】そして、上記低車速域と高車速域の間の減
速側しきい側VSPUDLMも、加速側と同様に徐々に
加速度が減少するよう設定され、図11と同じく、図1
6においても、ほぼ右下がりに設定される。
速側しきい側VSPUDLMも、加速側と同様に徐々に
加速度が減少するよう設定され、図11と同じく、図1
6においても、ほぼ右下がりに設定される。
【0128】なお、カーブ用の減速判定しきい値VPC
VUDLMも、図16の一点差線で示すように、直進状
態の加速判定しきい値VSPUDLMと同様の傾向に設
定されるが、その値を、直進状態の加速判定しきい値V
SPUDLMから0.02Gだけ減速側に設定したもの
となる。
VUDLMも、図16の一点差線で示すように、直進状
態の加速判定しきい値VSPUDLMと同様の傾向に設
定されるが、その値を、直進状態の加速判定しきい値V
SPUDLMから0.02Gだけ減速側に設定したもの
となる。
【0129】[4.全体的な作用]アクセルペダルを解
放したときのエンジンブレーキの制御は、図17に示す
ように、まず、外部環境情報処理モジュール52からの
カーブ検出信号CURVEがONであるか否かを判定
し、カーブ検出信号CURVEがONとなるカーブ検出
中であれば、図11に示したマップから加減速判定しき
い値VPOVLM、VPUDLMを選択し、検出した車
両加速度TKRAMS6が所定の等速域となるよう、ス
テップS140〜S148で求めた補正目標入力回転数
DSRENBRによって制御目標入力回転数DSRRE
Vは変速比が直進時に比してLo側になるよう変更され
るため、カーブ進入時やカーブ走行中のエンジンブレー
キは、直進時に比して約−0.02Gだけ大きく設定さ
れ、運転者の減速意図に応じた減速度を得ることがで
き、かつ、この減速度を設定する等速域の設定は、車速
VSPに応じて図16に示したように変化するため、図
中波線で示した前記従来例のように、減速度が運転者の
期待よりも小さくなって車速VSPがほとんど減少せず
に突っ走り感を与えたり、逆に、運転者の期待よりも減
速度が過大になり、車速VSPの急減によって変速ショ
ックを与えるようなことがなくなって、カーブ用に設定
された加減速判定しきい値のマップによって、運転者の
意図に沿ってエンジンブレーキを制御することが可能と
なり、無段変速機103を備えた車両の運転性を向上さ
せることが可能となるのである。
放したときのエンジンブレーキの制御は、図17に示す
ように、まず、外部環境情報処理モジュール52からの
カーブ検出信号CURVEがONであるか否かを判定
し、カーブ検出信号CURVEがONとなるカーブ検出
中であれば、図11に示したマップから加減速判定しき
い値VPOVLM、VPUDLMを選択し、検出した車
両加速度TKRAMS6が所定の等速域となるよう、ス
テップS140〜S148で求めた補正目標入力回転数
DSRENBRによって制御目標入力回転数DSRRE
Vは変速比が直進時に比してLo側になるよう変更され
るため、カーブ進入時やカーブ走行中のエンジンブレー
キは、直進時に比して約−0.02Gだけ大きく設定さ
れ、運転者の減速意図に応じた減速度を得ることがで
き、かつ、この減速度を設定する等速域の設定は、車速
VSPに応じて図16に示したように変化するため、図
中波線で示した前記従来例のように、減速度が運転者の
期待よりも小さくなって車速VSPがほとんど減少せず
に突っ走り感を与えたり、逆に、運転者の期待よりも減
速度が過大になり、車速VSPの急減によって変速ショ
ックを与えるようなことがなくなって、カーブ用に設定
された加減速判定しきい値のマップによって、運転者の
意図に沿ってエンジンブレーキを制御することが可能と
なり、無段変速機103を備えた車両の運転性を向上さ
せることが可能となるのである。
【0130】そして、直進時には、直進用の加減速判定
マップが選択され、上記したように、車速VSPに応じ
て変化する運転者の要求減速度に沿って等速域を設定し
たため、すべての車速VSPで運転者の意図したエンジ
ンブレーキ力を得ることが可能となり、直進状態からカ
ーブの進入、通過という一連の走行環境の中で、運転者
に違和感を与えることなく、アクセルペダルの操作に応
じて運転意図に沿ったエンジンブレーキ力を発生するこ
とができるのである。
マップが選択され、上記したように、車速VSPに応じ
て変化する運転者の要求減速度に沿って等速域を設定し
たため、すべての車速VSPで運転者の意図したエンジ
ンブレーキ力を得ることが可能となり、直進状態からカ
ーブの進入、通過という一連の走行環境の中で、運転者
に違和感を与えることなく、アクセルペダルの操作に応
じて運転意図に沿ったエンジンブレーキ力を発生するこ
とができるのである。
【0131】図18〜図19は第2の実施形態を示し、
前記第1実施形態の図7に示したアクセルペダルの踏み
込み処理のフローチャートにおいて、ステップS154
の補正目標入力回転数DSRENBRの漸減を、ステッ
プS200、S201及びS154Aに変更したもの
で、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
前記第1実施形態の図7に示したアクセルペダルの踏み
込み処理のフローチャートにおいて、ステップS154
の補正目標入力回転数DSRENBRの漸減を、ステッ
プS200、S201及びS154Aに変更したもの
で、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0132】前記第1実施形態のエンジンブレーキ補正
制御では、カーブの走行中やカーブへの進入時にアクセ
ルペダルを解放してエンジンブレーキをかける際には変
速比がLo側になるように変更されて、直進時に比して
約0.02Gだけ減速度を大きくして運転者の期待に応
じたエンジンブレーキ力を設定している。
制御では、カーブの走行中やカーブへの進入時にアクセ
ルペダルを解放してエンジンブレーキをかける際には変
速比がLo側になるように変更されて、直進時に比して
約0.02Gだけ減速度を大きくして運転者の期待に応
じたエンジンブレーキ力を設定している。
【0133】前記第1実施形態と同様なエンジンブレー
キ補正制御中で、カーブ走行中に再度アクセルペダルを
踏み込んで加速する場合や、カーブ走行中に少しだけ車
速VSPを増大するためアクセルペダルを踏み込むと、
図18に示すステップS150以降の踏み込み処理が行
われる。
キ補正制御中で、カーブ走行中に再度アクセルペダルを
踏み込んで加速する場合や、カーブ走行中に少しだけ車
速VSPを増大するためアクセルペダルを踏み込むと、
図18に示すステップS150以降の踏み込み処理が行
われる。
【0134】ステップS151、S152では前記第1
実施形態と同様に、補正制御フラグNOWCNTが1で
あれば、ステップS152で前回の補正目標入力回転数
DSRENBR-1が制御目標入力回転数DSRREV以
上であるかを判定し、前回の補正目標入力回転数DSR
ENBR-1が制御目標入力回転数DSRREV(第2駆
動力に対応した変速比)以上であれば、ステップS20
0へ進む一方、そうでない場合には、ステップS153
以降へ進んで、前記第1実施形態と同様に補正制御を終
了する。
実施形態と同様に、補正制御フラグNOWCNTが1で
あれば、ステップS152で前回の補正目標入力回転数
DSRENBR-1が制御目標入力回転数DSRREV以
上であるかを判定し、前回の補正目標入力回転数DSR
ENBR-1が制御目標入力回転数DSRREV(第2駆
動力に対応した変速比)以上であれば、ステップS20
0へ進む一方、そうでない場合には、ステップS153
以降へ進んで、前記第1実施形態と同様に補正制御を終
了する。
【0135】一方、ステップS200では、アクセルペ
ダルの踏み込み速度ΔAPOを、5サイクル前のスロッ
トル開度TVO-5と今回のスロットル開度TVO及び制
御周期Δt(=5×5=25msec)より、 ΔAPO=(TVO−TVO-5)/Δt として求める。
ダルの踏み込み速度ΔAPOを、5サイクル前のスロッ
トル開度TVO-5と今回のスロットル開度TVO及び制
御周期Δt(=5×5=25msec)より、 ΔAPO=(TVO−TVO-5)/Δt として求める。
【0136】そして、ステップS201では、アクセル
ペダルの踏み込み速度ΔAPOに基づいて、図19に示
すように予め設定されたマップから、入力回転数補正値
DSRCHSを演算する。
ペダルの踏み込み速度ΔAPOに基づいて、図19に示
すように予め設定されたマップから、入力回転数補正値
DSRCHSを演算する。
【0137】この図19に示すマップは、実験などによ
って予め設定したもので、アクセルペダルの踏み込み速
度ΔAPOが大きいほど、入力回転数補正値DSRCH
Sが急増するように設定されるものである。
って予め設定したもので、アクセルペダルの踏み込み速
度ΔAPOが大きいほど、入力回転数補正値DSRCH
Sが急増するように設定されるものである。
【0138】そして、ステップS154Aでは、前回の
補正目標入力回転数DSRENBR-1から上記ステップ
S201で求めた入力回転数補正値DSRCHSを減じ
て、アクセルペダルの踏み込み速度ΔAPOに応じた速
度(入力回転数補正値DSRCHS)で補正目標入力回
転数DSRENBRを上記ステップS2で求めた制御目
標入力回転数DSRREVに近づけることでエンジンブ
レーキの補正制御を終了するまでの時間を制御する。
補正目標入力回転数DSRENBR-1から上記ステップ
S201で求めた入力回転数補正値DSRCHSを減じ
て、アクセルペダルの踏み込み速度ΔAPOに応じた速
度(入力回転数補正値DSRCHS)で補正目標入力回
転数DSRENBRを上記ステップS2で求めた制御目
標入力回転数DSRREVに近づけることでエンジンブ
レーキの補正制御を終了するまでの時間を制御する。
【0139】すなわち、 DSRENBR=DSRENBR-1−DSRCHS により、入力回転数補正値DSRCHSずつ補正目標入
力回転数DSRENBRを下げた値を今回の補正目標入
力回転数DSRENBRとして設定し、無段変速機10
3の変速比を緩やかに小側(Hi側)へ近付ける。
力回転数DSRENBRを下げた値を今回の補正目標入
力回転数DSRENBRとして設定し、無段変速機10
3の変速比を緩やかに小側(Hi側)へ近付ける。
【0140】アクセルペダルの踏み込み速度ΔAPOに
応じた速度で、補正目標入力回転数DSRENBRを制
御目標入力回転数DSRREVへ近づけた後は、前記第
1実施形態と同様に、図9に示すステップS171の回
転リミッタなしの処理へ進む。
応じた速度で、補正目標入力回転数DSRENBRを制
御目標入力回転数DSRREVへ近づけた後は、前記第
1実施形態と同様に、図9に示すステップS171の回
転リミッタなしの処理へ進む。
【0141】こうして、カーブ走行時には変速比が直進
時よりもLo側に設定されるエンジンブレーキの補正制
御中に、アクセルペダルを踏み込んだ場合には、アクセ
ルペダルの踏み込み速度ΔAPOの大きさに応じて、徐
々に前記第1実施形態の図2のステップS2で求めた制
御目標入力回転数DSRREVへ近づくため、図20の
破線に示すように、前記従来例ではアクセルペダルの踏
み込みと同時に補正制御が終了して、急激に制御目標入
力回転数DSRREVに切り換わって運転者や同乗者に
変速ショックを与えていたのに対し、本発明によれば、
図中実線のように、緩やかに制御目標入力回転数DSR
REVへ近づけることで、エンジンブレーキ補正制御を
円滑に終了して、通常の駆動力制御へ滑らかに切り換え
ることができ、変速ショックを生じることがなくなっ
て、カーブ走行時にエンジンブレーキ力を可変制御する
車両の運転性及び乗り心地を大幅に向上させることがで
きるのである。
時よりもLo側に設定されるエンジンブレーキの補正制
御中に、アクセルペダルを踏み込んだ場合には、アクセ
ルペダルの踏み込み速度ΔAPOの大きさに応じて、徐
々に前記第1実施形態の図2のステップS2で求めた制
御目標入力回転数DSRREVへ近づくため、図20の
破線に示すように、前記従来例ではアクセルペダルの踏
み込みと同時に補正制御が終了して、急激に制御目標入
力回転数DSRREVに切り換わって運転者や同乗者に
変速ショックを与えていたのに対し、本発明によれば、
図中実線のように、緩やかに制御目標入力回転数DSR
REVへ近づけることで、エンジンブレーキ補正制御を
円滑に終了して、通常の駆動力制御へ滑らかに切り換え
ることができ、変速ショックを生じることがなくなっ
て、カーブ走行時にエンジンブレーキ力を可変制御する
車両の運転性及び乗り心地を大幅に向上させることがで
きるのである。
【0142】また、入力回転数補正値DSRCHSを決
定する図19のマップは、アクセルペダル踏み込み速度
ΔAPOが大きくなると、入力回転数補正値DSRCH
Sが急増するように設定されているため、運転者が急加
速をする場合には、迅速にエンジンブレーキ補正制御か
ら通常の駆動力制御へ移行することで、運転者の意図に
応じた駆動力の応答性を確保する一方、アクセルペダル
踏み込み速度ΔAPOが中程度までは、入力回転数補正
値DSRCHSは緩やかに増大するため、エンジンブレ
ーキ補正制御から通常の駆動力制御への移行がゆっくり
行われることになり、運転者の意図に応じて滑らかに制
御の切り換えを行うことが可能となって、変速ショック
防止と応答性の確保を両立することができるのである。
なお、この図19のマップは、2次関数などによって設
定してもよい。
定する図19のマップは、アクセルペダル踏み込み速度
ΔAPOが大きくなると、入力回転数補正値DSRCH
Sが急増するように設定されているため、運転者が急加
速をする場合には、迅速にエンジンブレーキ補正制御か
ら通常の駆動力制御へ移行することで、運転者の意図に
応じた駆動力の応答性を確保する一方、アクセルペダル
踏み込み速度ΔAPOが中程度までは、入力回転数補正
値DSRCHSは緩やかに増大するため、エンジンブレ
ーキ補正制御から通常の駆動力制御への移行がゆっくり
行われることになり、運転者の意図に応じて滑らかに制
御の切り換えを行うことが可能となって、変速ショック
防止と応答性の確保を両立することができるのである。
なお、この図19のマップは、2次関数などによって設
定してもよい。
【0143】なお、上記実施形態において、カーブの検
出をGPSアンテナ113の受信情報とCD−ROM等
の記憶手段に格納した地図情報に基づいて、位置情報処
理装置54及び外部環境情報処理モジュール52によっ
て行ったが、図示はしないが、カメラで撮像した自車前
方の画像情報を画像処理装置によって処理し、カーブの
検出を行っても同様である。
出をGPSアンテナ113の受信情報とCD−ROM等
の記憶手段に格納した地図情報に基づいて、位置情報処
理装置54及び外部環境情報処理モジュール52によっ
て行ったが、図示はしないが、カメラで撮像した自車前
方の画像情報を画像処理装置によって処理し、カーブの
検出を行っても同様である。
【図1】本発明の一実施形態を示す無段変速機によって
駆動力を制御する車両の概略構成図。
駆動力を制御する車両の概略構成図。
【図2】コントロールユニットで行われる駆動力制御の
一例を示すフローチャートで、メインルーチンを示す。
一例を示すフローチャートで、メインルーチンを示す。
【図3】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、加減速判定しきい値の設
定処理である。
チンを示すフローチャートで、加減速判定しきい値の設
定処理である。
【図4】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、加減速判定処理である。
チンを示すフローチャートで、加減速判定処理である。
【図5】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、マップ検索処理およびア
クセル操作に応じた場合分け処理である。
チンを示すフローチャートで、マップ検索処理およびア
クセル操作に応じた場合分け処理である。
【図6】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、アクセルペダルを放し続
けた場合の処理である。
チンを示すフローチャートで、アクセルペダルを放し続
けた場合の処理である。
【図7】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、アクセルペダルを踏み込
んだ場合の処理である。
チンを示すフローチャートで、アクセルペダルを踏み込
んだ場合の処理である。
【図8】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、アクセルペダルを解放し
た場合の処理である。
チンを示すフローチャートで、アクセルペダルを解放し
た場合の処理である。
【図9】同じく、エンジンブレーキ補正制御のサブルー
チンを示すフローチャートで、制御目標入力回転数の設
定処理である。
チンを示すフローチャートで、制御目標入力回転数の設
定処理である。
【図10】無段変速機の変速マップを示し、スロットル
開度TVOと車速VSPに応じた目標入力回転数の関係
を示す。
開度TVOと車速VSPに応じた目標入力回転数の関係
を示す。
【図11】車両の加速度と車速に応じた直進状態とカー
ブ用の等速域のマップである。
ブ用の等速域のマップである。
【図12】車両の加速度とダウンシフト補正量DDSR
DNとアップシフト補正量DDSRUPのマップであ
る。
DNとアップシフト補正量DDSRUPのマップであ
る。
【図13】カーブ検出の様子を示す概念図である。
【図14】アクセルペダルを解放したときに運転者が期
待する加速度と車速の関係を示すグラフである。
待する加速度と車速の関係を示すグラフである。
【図15】等速域の設定の様子を示すマップで、車両加
速度と車速の関係を示す。
速度と車速の関係を示す。
【図16】同じく、低車速域と高車速域の特性を変更し
た場合の等速域の設定の様子を示すマップで、車両加速
度と車速の関係を示す。
た場合の等速域の設定の様子を示すマップで、車両加速
度と車速の関係を示す。
【図17】カーブ走行中にエンジンブレーキをかけた場
合の作用を示し、カーブ検出信号とスロットル開度TV
O及び車速VSPと時間の関係を示すグラフである。
合の作用を示し、カーブ検出信号とスロットル開度TV
O及び車速VSPと時間の関係を示すグラフである。
【図18】第2の実施形態を示すエンジンブレーキ補正
制御のサブルーチンのフローチャートで、アクセルペダ
ルを再度踏み込んだ場合の処理である。
制御のサブルーチンのフローチャートで、アクセルペダ
ルを再度踏み込んだ場合の処理である。
【図19】アクセルペダル踏み込み速度ΔAPOと入力
回転数補正値DSRCHSの関係を示すマップである。
回転数補正値DSRCHSの関係を示すマップである。
【図20】カーブ走行中にエンジンブレーキをかけた後
にアクセルを踏み込んだ場合の作用を示し、カーブ検出
信号とスロットル開度TVO、変速比及び車速VSPと
時間の関係を示すグラフである。
にアクセルを踏み込んだ場合の作用を示し、カーブ検出
信号とスロットル開度TVO、変速比及び車速VSPと
時間の関係を示すグラフである。
50 コントロールユニット 52 外部環境情報処理モジュール 54 位置情報処理装置 103 無段変速機 105 アクセルペダル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F16H 59:18 59:48 63:06
Claims (9)
- 【請求項1】 自車前方にカーブが存在することを検出
するカーブ検出手段と、 運転者のアクセルペダルの操作位置を検出するアクセル
ペダル操作位置検出手段と、 車両の加速度を検出する加速度検出手段と、 前記アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダル
の解放を検出したときに、車両の基準目標加速度を設定
する基準目標加速度設定手段と、 前記アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダル
の解放を検出し、かつ、前記カーブ検出手段がカーブを
検出したときには、前記基準目標加速度を減速側に補正
したものを目標加速度とする加速度補正手段と、 前記検出した加速度が加速度補正手段で補正された目標
加速度または前記基準目標加速度となるように、駆動力
を制御する駆動力制御手段とを備えたことを特徴とする
車両の駆動力制御装置。 - 【請求項2】 自車前方にカーブが存在することを検出
するカーブ検出手段と、 運転者のアクセルペダルの操作位置を検出するアクセル
ペダル操作位置検出手段と、 車両の加速度を検出する加速度検出手段と、 前記アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダル
の解放を検出したときに、車両の基準目標加速度を設定
する基準目標加速度設定手段と、 前記アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダル
の解放を検出し、かつ、前記カーブ検出手段がカーブを
検出したときには、前記基準目標加速度を減速側に補正
したものを目標加速度とする加速度補正手段と、 前記検出した加速度が加速度補正手段で補正された目標
加速度または前記基準目標加速度となるように、駆動力
を制御する駆動力制御手段と、 前記アクセルペダル操作位置検出手段がアクセルペダル
の解放を検出した後に再度アクセルペダルが踏み込まれ
たことを検出した場合には、アクセルペダルの踏み込み
位置に応じた第2の駆動力となるように、前記駆動力制
御手段に設定された駆動力を緩やかに第2の駆動力へ近
付ける制御切換手段とを備えたことを特徴とする車両の
駆動力制御装置。 - 【請求項3】 前記基準目標加速度設定手段は、車速を
検出する手段を備えて、車速の増大に応じて基準目標加
速度が減速側に設定されることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の車両の駆動力制御装置。 - 【請求項4】 前記加速度補正手段は、前記基準目標加
速度よりも約0.02Gだけ減速側に補正することを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の駆動力
制御装置。 - 【請求項5】 前記カーブ検出手段は、予め設定された
地図情報と、自車位置測定手段が測定した自車位置前方
または自車位置のカーブを検出することを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の車両の駆動力制御装置。 - 【請求項6】 前記駆動力制御手段は、無段変速機の変
速比を制御する変速制御手段を備え、この変速制御手段
は、前記検出した加速度が前記目標加速度または基準目
標加速度よりも大きい場合には、変速比を小さく設定す
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車
両の駆動力制御装置。 - 【請求項7】 前記駆動力制御手段は、無段変速機の変
速比を制御する変速制御手段を備え、この変速制御手段
は、前記検出した加速度が前記目標加速度または基準目
標加速度よりも小さい場合には、変速比を大きく設定す
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車
両の駆動力制御装置。 - 【請求項8】 前記駆動力制御手段は、無段変速機の変
速比を制御する変速制御手段を備え、前記制御切換手段
は、前記目標加速度または基準目標加速度に応じた変速
比が前記第2の駆動力に応じた変速比よりも大きい場
合、この第2の駆動力へ向けて緩やかに変速比を低減さ
せる変速速度調整手段を備えたことを特徴とする請求項
2に記載の車両の駆動力制御装置。 - 【請求項9】 前記変速速度調整手段は、アクセルペダ
ルの操作速度を検出する手段を備え、この操作速度が大
きいほど変速速度を増大させることを特徴とする請求項
8に記載の車両の駆動力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10084303A JPH11280880A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 車両の駆動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10084303A JPH11280880A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 車両の駆動力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11280880A true JPH11280880A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13826726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10084303A Pending JPH11280880A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 車両の駆動力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11280880A (ja) |
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