JPH1128075A - 乳飲料 - Google Patents

乳飲料

Info

Publication number
JPH1128075A
JPH1128075A JP10124482A JP12448298A JPH1128075A JP H1128075 A JPH1128075 A JP H1128075A JP 10124482 A JP10124482 A JP 10124482A JP 12448298 A JP12448298 A JP 12448298A JP H1128075 A JPH1128075 A JP H1128075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
acid ester
milk
polyglycerin
monoester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10124482A
Other languages
English (en)
Inventor
俊哉 ▲葛▼城
Toshiya Katsuragi
Mitsusuke Ozaka
光亮 尾坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP10124482A priority Critical patent/JPH1128075A/ja
Publication of JPH1128075A publication Critical patent/JPH1128075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 起泡性が低く、容器開封時の吹き出しや、製
造時の乳化・充填工程における吹きこぼれを少なくする
ことが可能な乳飲料を提供する。 【解決手段】 モノエステルを40重量%以上含有する
ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリンのグリセリン
の重合度が2〜4であるポリグリセリン脂肪酸エステル
を含む乳飲料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳飲料に関し、よ
り詳細にはショ糖脂肪酸エステルおよびグリセリンの重
合度が2〜4であるようなポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを含む乳飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】ミルクコーヒー、ミルク紅茶等の乳飲料
は保存のために加熱殺菌が必要であるが、耐熱性の強い
高温芽胞菌の一部は殺菌工程を経ても生残し、変敗を引
き起こすことがある。これに対してショ糖脂肪酸エステ
ルを添加することで耐熱芽胞菌の増殖を押さえて変敗を
防止することが広く行われている。芽胞菌の増殖を抑制
するショ糖脂肪酸エステルはモノエステルであり、特に
疎水基としてパルミチン酸が結合したショ糖モノパルミ
テートが最も強い効果を示す。モノエステルを多く含む
ショ糖脂肪酸エステルほど芽胞菌の増殖を抑制する効果
が高いが、モノエステルを多く含むショ糖脂肪酸エステ
ルを添加された乳飲料は起泡性が増大し、製造工程にお
ける乳化時や充填時に吹きこぼれたり、また製造後も運
搬時に振動等によって起泡した飲料が容器を開封したと
きに吹き出したりするという問題があった。特に最近で
は、缶を薄くし窒素等を封入して内圧を高めた陽圧缶が
増えてきており、開缶時に内容物が吹き出して手や衣服
に飛散する等の問題がしばしばみられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】モノエステルを多く含
むショ糖脂肪酸エステルを含んでいても起泡性が低い乳
飲料が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の様
な問題を解決するために鋭意研究を重ねたところ、親水
基のポリグリセリンにおけるグリセリンの重合度が2〜
4であるようなポリグリセリン脂肪酸エステルを添加す
ることで、ショ糖脂肪酸エステルが添加された乳飲料の
起泡性を抑制できることを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明の要旨は、モノエステルを40重
量%以上含有するショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセ
リンのグリセリンの重合度が2〜4であるポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを含むことを特徴とする乳飲料に存す
る。
【0005】本発明の好ましい実施の形態として、ポリ
グリセリン脂肪酸エステルのモノエステルの含量が50
重量%以上である上記の乳飲料;ポリグリセリン脂肪酸
エステルの添加量が50〜3000ppmであることを
特徴とする上記の乳飲料;ショ糖脂肪酸エステルの添加
量が50〜2000ppmであることを特徴とする上記
の乳飲料;乳飲料のpHが5.5〜7.0であることを
特徴とする上記の乳飲料;ショ糖脂肪酸エステルのモノ
エステルを構成する脂肪酸が炭素数14〜18の飽和脂
肪酸であることを特徴とする上記の乳飲料;ショ糖脂肪
酸エステルのモノエステルを構成する脂肪酸の30重量
%以上がパルミチン酸であることを特徴とする上記の乳
飲料;ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸
の50重量%以上がパルミチン酸であることを特徴とす
る上記の乳飲料が提供される。
【0006】本発明の別の実施形態として、ポリグリセ
リンのグリセリンの重合度が2〜4であるポリグリセリ
ン脂肪酸エステルにより、モノエステルを40重量%以
上含有するショ糖脂肪酸エステルを含む乳飲料の起泡性
を低下させる方法;ポリグリセリン脂肪酸エステルのモ
ノエステルの含量が50重量%以上である上記の方法が
提供される。更に、本発明の別の実施形態として、ポリ
グリセリンのグリセリンの重合度が2〜4であるポリグ
リセリン脂肪酸エステルから成る、モノエステルを40
重量%以上含有するショ糖脂肪酸エステルを含む乳飲料
用消泡剤;ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエステ
ルの含量が50重量%以上である上記の乳飲料用消泡剤
が挙げられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を説明する。ショ糖脂
肪酸エステルとしては、モノエステルを40重量%以
上、好ましくは50重量%以上含むものを用いることが
できる。これらのショ糖脂肪酸エステルは抗菌性を有す
るものである。ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸
としては、炭素数が8〜22の飽和または不飽和の脂肪
酸を用いることができるが、好ましくは、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸等が挙げられる。中でも、モノエステ
ルを構成する脂肪酸が炭素数14〜18の飽和脂肪酸で
あることが好ましく、抗菌性が強いパルミチン酸を30
重量%以上含むことが最も好ましい。なお、モノエステ
ル以外には抗菌性がない(ソフトドリンクス技術資料 N
o.112,24-46 1995)ため、その他のエステル(ジエステ
ル等)を構成する脂肪酸は特に限定されず、上記の脂肪
酸が挙げられる。ショ糖脂肪酸エステルの平均エステル
化度は、通常1〜3、好ましくは1.1〜2である。シ
ョ糖脂肪酸エステルの添加量は、飲料が含有する乳成分
の量に依存し、抗菌作用と乳化作用を充分に示す量であ
れば特に限定はされないが、通常乳成分(牛乳換算で)
1%につき100ppm以上の割合であり、通常乳飲料
中50ppmから2000ppmである。また、ショ糖
脂肪酸エステルは、2種以上を混合して用いても良い。
【0008】またポリグリセリン脂肪酸エステルとして
は、ポリグリセリンにおけるグリセリンの重合度が2〜
4のものを用いることができ、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルのモノエステルの含量が50重量%以上であるこ
とが好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成す
る脂肪酸としては、炭素数が8〜22の飽和および不飽
和のものを用いることができるが、好ましくは飽和脂肪
酸、特に好ましくはパルミチン酸である。また、グリセ
リンの重合度が2が特に好ましく、パルミチン酸を50
重量%以上含むものを用いることが望ましい。ポリグリ
セリン脂肪酸エステルの平均エステル化度は、通常1〜
3、好ましくは1〜2である。その添加量は任意に選択
することが可能であり、好ましくは50〜3000pp
m、より好ましくは100〜1000ppmであり、重
量比で、ショ糖脂肪酸エステルを1とした場合、通常
0.1〜10、好ましくは0.2〜5、より好ましくは
0.5〜2の割合である。添加量が少なすぎると消泡効
果はほとんど期待できず、またあまり添加量が多すぎる
とポリグリセリン脂肪酸エステルの持つワックス臭によ
り風味の点で好ましくない。
【0009】本発明の乳飲料は、代表的なものとしてミ
ルクコーヒー、ミルク紅茶、ミルクココア等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。本発明におけ
る乳飲料の乳成分は、牛乳、全脂粉乳、スキンミルクパ
ウダー、フレッシュクリーム等が挙げられる。乳成分の
添加量は任意に選択することができるが、通常、乳飲料
において牛乳換算で5〜60重量%、好ましくは10〜
25重量%である。乳飲料のpHとしては、pH5.5
〜7.0の弱酸性であることが好ましい。pHが低すぎ
ると酸味が出てくるため乳飲料として好ましくなく、ア
ルカリ性のものは飲料用としては使用されない。また、
前述のショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エ
ステル以外の乳化剤や乳化安定剤を乳化安定や沈殿防止
の目的で使用することも可能である。かかる添加剤とし
ては、本発明に定義された以外のポリグリセリン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル、有機酸モノグリセライド、レシチン等のリ
ン脂質類、乳酸脂肪酸エステル、カラギーナン、ローカ
ストビーンガム等が挙げられる。
【0010】本発明の乳飲料の調整法は特に限定される
ものではなく、公知の方法に従って調整することができ
る。例えば、ミルクコーヒーの場合を例に挙げると、乳
成分、コーヒーエキス等の飲料成分と、ショ糖脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび水を配合
し、ホモジナイザー等により均質化し、レトルト殺菌に
より殺菌し、容器に充填する。上記の他、乳成分に添加
される各種成分を添加してもよく、また必要に応じて甘
味料、香料、他の食品用乳化剤、安定化剤を加えること
もできる。本発明の乳飲料は、どのような容器に充填さ
れてもよいが、本発明の効果の1つとしての開缶時の吹
き出し防止は、缶に充填された場合、特に内圧を高めた
陽圧缶に充填された場合に効果的である。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。以下に%とあるのはい
ずれも重量%を示す。 参考例1:ポリグリセリン脂肪酸エステルの製造 ジグリセリン(坂本薬品工業)700gとパルミチン酸
800gを水酸化ナトリウムを触媒として250℃で
2.5時間反応させた後、未反応のジグリセリンを冷却
除去し、常法にしたがって分子蒸留によって表1に示す
組成のジグリセリン脂肪酸エステルを368g得た。そ
の組成を表1に示す。また、下記の実施例及び比較例で
用いるショ糖脂肪酸エステルの組成も同様に表1に示
す。
【0012】
【表1】 表1 ショ糖脂肪酸エステル ポリグリセリン脂肪酸エステル ──────────────────────────────────── 脂肪酸組成 パルミチン酸70% パルミチン酸100% ステアリン酸30% モノエステル含量 75% 70% 親水基 ショ糖 ジグリセリン 重合度 − 2 ────────────────────────────────────
【0013】実施例1:ミルクコーヒーの調整 コーヒーエキス(アートコーヒー社製 エキストラクト
コーヒーF2)64g、脱脂粉乳(グリコ社製)64
g、全脂粉乳(北海道乳業社製)16g、グラニュー糖
(明治製糖社製)130g、重曹1.2g、表1に示す
組成のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ社製 P
−1670)0.6g、表1に示す組成のポリグリセリ
ン脂肪酸エステル(上記参考例1)0.3gと水を混合
し、全量を2000gとして、高圧ホモジナイザーを用
いて60℃にて150kg/50kgの圧力で均質化
し、レトルト殺菌機で121℃、20分の条件で殺菌し
てミルクコーヒーを得た。
【0014】実施例2:ミルクコーヒーの調整 ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加量を0.6gとし
た以外は、実施例1と同様にしてミルクコーヒーを得
た。比較例1ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加しな
かった以外は、実施例1と同様に行い、ミルクコーヒー
を得た。
【0015】実施例3:起泡量の測定 実施例1及び2、比較例1で得られたミルクコーヒー5
0mlを200mlメスシリンダーに入れ、ガラス製フ
ィルターから0.1L/分の送気量で空気を送り、起泡
量を測定する試験を実施した。その結果を表2に示す。
【0016】
【表2】 表2 起泡量(ml) SE*1添加量 POGE*2添加量 1 分後 2 分後 ──────────────────────────────────── 比較例 110 110 0.03% 0% 実施例1 80 90 0.03% 0.015% 実施例2 65 65 0.03% 0.03% ──────────────────────────────────── *1 SE ショ糖脂肪酸エステル *2 POGE ポリグリセリン脂肪酸エステル
【0017】上記の結果より、ショ糖脂肪酸エステル単
独のものと比較し、ポリグリセリン脂肪酸エステルを併
用したものは、起泡量が明らかに低下していることがわ
かる。 参考例2:ショ糖脂肪酸エステルのモノエステル含量と
起泡力 表3のショ糖脂肪酸エステルを添加し、ポリグリセリン
脂肪酸エステルを添加しない以外は、実施例1と同様に
ミルクコーヒーを調製し、得られたミルクコーヒーを1
00mlづつ分取し、60℃および20℃に調整し、そ
れぞれ100ml試験管に入れて100回手動にて上下
に反転させて発生した泡の高さを測定することで起泡力
の測定を行った。起泡力の測定は100回反転直後に行
った。
【0018】
【表3】 表3 起泡力 ショ糖脂肪酸エステル モノエステル含量 60℃ 20℃ ───────────────────────────── S-1670 80% 24mm 6mm S-1170 60% 19mm 4mm S-1170:S-570=1:1 45% 16mm 2mm S-1170:S-570=1:4 35% 9mm 0mm ──────────────────────────────
【0019】表3中のS−1670、S−1170、S
−570は全て三菱化学フーズ社製で、脂肪酸組成はパ
ルミチン酸30%、ステアリン酸70%、親水基はショ
糖である。なお、S−570のモノエステル含量は30
%である。上記の結果より、モノエステル含量が40%
以上のショ糖脂肪酸エステルの添加では、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを添加しなければ発泡が大きいことが
わかる。
【0020】実施例4:ポリグリセリン脂肪酸エステル
の重合度と起泡力 コーヒーエキス(アートコーヒー社製 エキストラクト
コーヒーF2)64g、脱脂粉乳(グリコ社製)64
g、全脂粉乳(北海道乳業社製)16g、グラニュー糖
(明治製糖社製)130g、重曹1.2g、表1に示す
組成のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ社製 P
−1670)0.03g、表4に示すポリグリセリン脂
肪酸エステル0.3gと水を混合し、全量を2000g
として、高圧ホモジナイザーを用いて60℃にて150
kg/50kgの圧力で均質化し、レトルト殺菌機で1
21℃、20分の条件で殺菌してミルクコーヒーを得
た。得られたミルクコーヒーを100mlづつ分取し、
60℃と20℃に調整し、それぞれ100mlの試験管
に入れて100回手動にて上下に反転させて発生した泡
の高さを測定することで起泡力の測定を行った。起泡力
の測定は100回反転直後に行った。
【0021】
【表4】 表4 起泡力 重合度 60 ℃ 20℃ ──────────────────────────── ポエムJ2081 2 16mm 2mm TS8 4 18mm 2mm HS11 6 22mm 5mm DS13W 10 24mm 10mm 無添加 24mm 9mm ────────────────────────────
【0022】表4中のポエムJ2018は、理研ビタミ
ン社製、脂肪酸組成がステアリン酸52%、パルミチン
酸43%、ミリスチン酸4%、その他1%、モノエステ
ル含量70%であり、TS8、HS11、DS13Wは
三菱化学フーズ社製、脂肪酸組成がステアリン酸52
%、パルミチン酸43%、ミリスチン酸4%、その他1
%、モノエステル含量70%である。上記の結果から、
ポリグリセリン脂肪酸エステルの重合度は2〜4が好ま
しいことが解る。
【0023】実施例5:ポリグリセリン脂肪酸エステル
の添加量と起泡力 参考例1で得られたポリグリセリン脂肪酸エステルの添
加量を表5にしめる量にした以外は実施例1と同様にし
てミルクコーヒーを調製し、得られたミルクコーヒーを
100mlづつ分取し、60℃と20℃に調整し、それ
ぞれ100mlの試験管に入れて100回手動にて上下
に反転させて発生した泡の高さを測定することで起泡力
の測定を行った。起泡力の測定は100回反転直後に行
った。
【0024】
【表5】 表5 ポリグリセリン脂肪酸 起泡力 エステルの添加量 60℃ 20℃ ─────────────────────────── 5,000ppm 21mm 7mm *3 3,000ppm 19mm 5mm *4 1,000ppm 16mm 3mm 500ppm 14mm 0mm 100ppm 17mm 2mm 50ppm 19mm 4mm 0ppm 24mm 9mm ─────────────────────────── *3:ポリグリセリン脂肪酸エステルが分散しきれずに沈殿 *4:ポリグリセリン脂肪酸エステルが分散しきれずに一部沈殿
【0025】上記の結果より、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルの添加量は50〜3000ppmが好ましいこと
が解る。 実施例6:ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエステ
ル含量と起泡力 表6のポリグリセリン脂肪酸エステルを0.05%とな
るよう添加した以外は実施例1と同様にしてミルクコー
ヒーを調製し、得られたミルクコーヒーを100mlづ
つ分取し、60℃および20℃に調整し、それぞれ10
0ml試験管に入れて100回手動にて上下に反転させ
て発生した泡の高さを測定することで起泡力の測定を行
った。起泡力の測定は100回反転直後に行った。
【0026】
【表6】 表6 ポリグリセリン モノエス 起泡力 脂肪酸エステル テル含量 60℃ 20℃ ──────────────────────────────────── TS8 70% 18mm 2mm TS4 30% 22mm 3mm(ワックス状のものが表面に浮上) ────────────────────────────────────
【0027】表6中のTS4は、三菱化学フーズ社製、
脂肪酸組成がステアリン酸52%、パルミチン酸43
%、ミリスチン酸4%、その他1%、重合度は4、親水
基はショ糖である。上記の結果より、ポリグリセリン脂
肪酸エステルのモノエステル含量は50%以上が好まし
いことが解る。
【0028】
【発明の効果】本発明により、長期保存が可能で、かつ
起泡性の少ない乳飲料を得ることが可能である。本発明
の乳飲料により、陽圧缶の容器開缶時の吹き出しや、製
造時の乳化・充填工程における吹きこぼれを少なくする
ことができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノエステルを40重量%以上含有する
    ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリンのグリセリン
    の重合度が2〜4であるポリグリセリン脂肪酸エステル
    を含むことを特徴とする乳飲料。
  2. 【請求項2】 ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエ
    ステルの含量が50重量%以上であることを特徴とする
    請求項1記載の乳飲料。
  3. 【請求項3】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加量
    が50〜3000ppmであることを特徴とする請求項
    1または2記載の乳飲料。
  4. 【請求項4】 ショ糖脂肪酸エステルの添加量が50〜
    2000ppmであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の乳飲料。
  5. 【請求項5】 乳飲料のpHが5.5〜7.0であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の乳飲
    料。
  6. 【請求項6】 ショ糖脂肪酸エステルのモノエステルを
    構成する脂肪酸が炭素数14〜18の飽和脂肪酸である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の乳飲
    料。
  7. 【請求項7】 ショ糖脂肪酸エステルのモノエステルを
    構成する脂肪酸の30重量%以上がパルミチン酸である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の乳飲
    料。
  8. 【請求項8】 ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成す
    る脂肪酸の50重量%以上がパルミチン酸であることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の乳飲料。
  9. 【請求項9】 ポリグリセリンのグリセリンの重合度が
    2〜4であるポリグリセリン脂肪酸エステルにより、モ
    ノエステルを40重量%以上含有するショ糖脂肪酸エス
    テルを含む乳飲料の起泡性を低下させる方法。
  10. 【請求項10】 ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノ
    エステルの含量が50重量%以上であることを特徴とす
    る請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 ポリグリセリンのグリセリンの重合度
    が2〜4であるポリグリセリン脂肪酸エステルから成
    る、モノエステルを40重量%以上含有するショ糖脂肪
    酸エステルを含む乳飲料用消泡剤。
  12. 【請求項12】 ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノ
    エステルの含量が50重量%以上であることを特徴とす
    る請求項11記載の乳飲料用消泡剤。
JP10124482A 1997-05-12 1998-05-07 乳飲料 Pending JPH1128075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10124482A JPH1128075A (ja) 1997-05-12 1998-05-07 乳飲料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12075197 1997-05-12
JP9-120751 1997-05-12
JP10124482A JPH1128075A (ja) 1997-05-12 1998-05-07 乳飲料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1128075A true JPH1128075A (ja) 1999-02-02

Family

ID=26458281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10124482A Pending JPH1128075A (ja) 1997-05-12 1998-05-07 乳飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1128075A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255807A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 抗菌剤
JP2003052342A (ja) * 2001-08-10 2003-02-25 Pokka Corp 均質化工程を有する液体食品の製造方法
JP2007312749A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Riken Vitamin Co Ltd 乳成分含有飲料
JP2009247288A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Riken Vitamin Co Ltd 乳成分含有飲料
JP2009291159A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Riken Vitamin Co Ltd ペットボトル入り乳成分含有飲料

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255807A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 抗菌剤
JP2003052342A (ja) * 2001-08-10 2003-02-25 Pokka Corp 均質化工程を有する液体食品の製造方法
JP4644396B2 (ja) * 2001-08-10 2011-03-02 株式会社ポッカコーポレーション 均質化工程を有する液体食品の製造方法
JP2007312749A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Riken Vitamin Co Ltd 乳成分含有飲料
JP4527688B2 (ja) * 2006-05-29 2010-08-18 理研ビタミン株式会社 乳成分含有飲料
JP2009247288A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Riken Vitamin Co Ltd 乳成分含有飲料
JP2009291159A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Riken Vitamin Co Ltd ペットボトル入り乳成分含有飲料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1921923B1 (en) Formulation of milk-based beverages for carbonation
US20170273330A1 (en) Liquid creamers containing a combination of natural oil soluble and water dispersible antioxidants
JP2009207500A (ja) ショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する乳飲料
GB2254771A (en) Beverages containing defoaming agent
US5820905A (en) Antifoaming agent and canned drink using the same
JPH1128075A (ja) 乳飲料
JPS5995847A (ja) コ−ヒ−飲料の製造法
JP3440545B2 (ja) ミルクコーヒー用乳化剤組成物およびミルクコーヒー飲料の製造法
JP3661598B2 (ja) コーヒー飲料の製造方法
JP5881301B2 (ja) 容器詰めミルク入りコーヒー飲料
KR20050075279A (ko) 자당 지방산 에스테르, 폴리글리세린 지방산 에스테르, 및소르비탄 지방산 에스테르를 함유하는 유화 안정화제, 및이를 함유하는 우유 음료
JP3789648B2 (ja) 乳飲料
JP3561777B2 (ja) 乳含有コーヒーの沈殿防止方法
TW499296B (en) Milk beverages composition
JP2000300225A (ja) ショ糖脂肪酸エステルを含有する分散性組成物
JP3492794B2 (ja) 乳飲料用乳化剤製剤
JPH1175683A (ja) 乳飲料
JP3390269B2 (ja) 乳飲料の安定化法
JP4236568B2 (ja) ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びソルビタン脂肪酸エステルを含有する乳化安定剤、及びこれを含有する乳飲料
JP3840903B2 (ja) ジグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、及びアルカリ金属塩を含有する乳化安定剤
JP2004194680A (ja) 乳含有コーヒーの沈殿防止方法
JP2005348632A (ja) ジグリセリン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルを含有する乳化安定剤、並びに、これを含有する乳飲料
JP2000245385A (ja) フレーバー組成物およびそれを含有する安定な透明飲料
WO2006001206A1 (ja) 乳飲料用乳化安定剤および乳飲料
JPH1175685A (ja) 乳飲料