JPH11280381A - 地中推進工法におけるドリルヘッド先端部の検出方法 - Google Patents

地中推進工法におけるドリルヘッド先端部の検出方法

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JPH11280381A
JPH11280381A JP10087263A JP8726398A JPH11280381A JP H11280381 A JPH11280381 A JP H11280381A JP 10087263 A JP10087263 A JP 10087263A JP 8726398 A JP8726398 A JP 8726398A JP H11280381 A JPH11280381 A JP H11280381A
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JP
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drill head
propulsion
antenna
axis
tip
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JP10087263A
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Hiromasa Nakauchi
啓雅 中内
Takashi Kikuta
隆 菊田
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリルヘッド5の構成を小形化して、深さL
1を検出すること。 【解決手段】 推進体2のドリルヘッド5の先端部9に
形成された傾斜面10に臨んで送信および受信アンテナ
16a,16bを設け、このアンテナから電磁波を地中
に送信し、地表面3からの反射波を受信する。反射波の
受信信号を演算処理して、ドリルヘッド5の先端部9の
地表面3からの深さL1を検出する。さらにこの反射波
の受信信号によって、ドリルヘッド5の軸線11まわり
の回転角度を検出することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる地中推進
工法を用いて地中にたとえば各種管路を敷設する際に、
既に存在する地中埋設物の破損を予防して、その地中埋
設物を検出するとともに、ドリルヘッドの地表面からの
深さを検出するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】或る提案された技術では、土壌中を推進
する推進体のドリルヘッドの先端部に、推進方向前方を
監視するためのアンテナを有するいわゆるレーダシステ
ムを設けるとともに、さらにドリルヘッドの地表面から
の深さを検出するために、そのドリルヘッド内にさら
に、電磁波を発生するゾンデである発信器を設け、地表
面上で発信器からの電磁波を受信するコイルから成る受
信器を移動して発信器からの電磁波を受信する。受信器
で検出した磁界の強度を検出して、ドリルヘッドと地表
面との間の距離である深さを測定する。
【0003】このような提案された技術では、ドリルヘ
ッド内に収納すべきレーダシステムと発信器を含む電子
回路が大形化し、ドリルヘッドを長く構成しなければな
らず、またはその外径が大きくなるという問題が生じ
る。これによってドリルヘッドの推進方向の転換などの
機能に悪影響が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、構成
を小形化してドリルヘッドの推進方向の変換などの機能
に悪影響が生じないようにした地中推進工法におけるド
リルヘッド先端部の検出方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、土壌中を推進
する推進体を準備し、この推進体のドリルヘッドには、
推進体の軸線に対して傾斜した平坦な傾斜面を有する先
細状の先端部が形成され、この先端部内に前記傾斜面に
臨んで、電磁波を発生し反射波を受信する送信および受
信アンテナを設け、推進体を、ドリルヘッドよりも推進
方向上流側で軸線方向に押込むとともに、少なくともド
リルヘッドを軸線まわりに角変位し、送信および受信ア
ンテナに送信信号を与えて駆動するとともに、反射波の
受信信号を演算処理することによって、ドリルヘッド先
端部の地表面からの深さを検出することを特徴とする地
中推進工法におけるドリルヘッド先端部の検出方法であ
る。
【0006】本発明に従えば、推進体の先端部には、送
信および受信アンテナが設けられる。送信および受信ア
ンテナは、送信アンテナと受信アンテナとが個別的に構
成されていてもよく、または単一のアンテナが送信およ
び受信のためにスイッチング手段によって切換えて接続
される構成であってもよい。本件明細書中において、
「送信および受信アンテナ」、または「送信アンテナお
よび受信アンテナ」というのは、2つの個別的なアンテ
ナが用いられる構成だけでなく、このような単一のアン
テナがスイッチング手段によって切換えられて送信およ
び受信の各機能を達成する構成をも含む概念であると解
釈されなければならない。
【0007】送信アンテナからは、地中で電磁波が発生
される。受信アンテナに、土壌中の地中埋設物による反
射波が受信されることによって、推進体の先端部の近傍
に存在する地中埋設物を検出することができる。
【0008】地中埋設物は、地中に埋設されたガスおよ
び水などを輸送する管路であり、またはその他の地中構
造物などである。
【0009】本発明に従えば、地表面からの深度が大き
くても、推進体の先端部が、地中埋設物の近傍に近付い
たとき、その地中埋設物の存在を容易に検出することが
できる。また地中構造物などの地中埋設物の存在位置を
知ることができる。したがってその地中埋設物を避け
て、推進体を地中に推進し、これによって地中埋設物で
ある地中構造物に推進体が衝突し、または接触してその
障害物が破損することを防ぐことができる。
【0010】本発明に従えば、ドリルヘッドの傾斜面が
上向きになるように、すなわち地表面に臨むように、少
なくともドリルヘッドをそのドリルヘッドの軸線まわり
に角変位した状態で送信および受信アンテナに送信信号
を与えて電磁波を発生すると、地表面の反射波がそのア
ンテナによって受信される。これによってアンテナと地
表面との間の距離である深さを検出することができる。
こうしてドリルヘッドの先端部の地表面からの深さ位置
を検出することができる。
【0011】また本発明は、前記反射波の受信信号のレ
ベルによってドリルヘッドの軸線まわりの回転角度を検
出することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、送信および受信アンテナ
からの反射波の受信信号のレベルは、前記傾斜面が地表
面に対してなすドリルヘッドの軸線まわりの角度に依存
する。したがって送信および受信アンテナから得られる
反射波の受信信号のレベルに依存するドリルヘッドの軸
線まわりの回転角度を検出することができる。
【0013】また本発明は、土壌中を推進する推進体を
準備し、この推進体のドリルヘッドには、推進体の軸線
に対して傾斜した平坦な傾斜面を有する先細状の先端部
が形成され、この先端部内に前記傾斜面に臨んで、電磁
波を発生する送信アンテナを設け、推進体を、ドリルヘ
ッドよりも推進方向上流側で軸線方向に押込むととも
に、少なくともドリルヘッドを軸線まわりに角変位し、
送信アンテナに送信信号を与えて駆動し、地表面上で受
信アンテナを移動して送信アンテナからの電磁波を受信
し、この受信した電磁波の最大強度が得られる位置を検
出することを特徴とする地中推進工法におけるドリルヘ
ッド先端部の検出方法である。
【0014】本発明に従えば、地中にある推進体の先端
部に送信アンテナが設けられ、この送信アンテナから電
磁波を発生する。地上では、受信アンテナによって、送
信アンテナから土壌を介する電磁波を受信する。送信ア
ンテナから受信アンテナまでの電磁波の経路の途中に地
中埋設物が存在すると、受信アンテナで受信される電磁
波の強度が変化し、これによって地中埋設物を容易に検
出することができる。これに対して、地上から送信アン
テナによって電磁波を土壌に向けて放射し、この送信ア
ンテナから放射された電磁波が、土壌および地中埋設物
によって反射され、地上に設けられた受信アンテナによ
って受信されて、地中埋設物を探査する構成では、大き
い深度内の地中埋設物を検出するためには、地上の送信
アンテナ5から大電力の電磁波を発生しなければなら
ず、したがって地上での電波障害を生じるおそれがあ
る。本発明は、この問題を解決する。
【0015】本発明に従えば、地表面上で受信アンテナ
から得られる電磁波の最大強度に依存するドリルヘッド
先端部の地表面からの深さを検出することができる。こ
の受信アンテナで受信した電磁波の最大強度が得られる
地表面上の位置の直下に、送信アンテナ、したがってド
リルヘッドの先端部が存在するものと検出することがで
きる。受信アンテナの受信出力は、送信アンテナを駆動
する送信信号に同期してその送信アンテナに送信信号を
与えた時刻から受信アンテナで電磁波が受信するまでの
時間を検出し、この時間に対応して地表面からドリルヘ
ッド先端部の送信アンテナまでの深さを検出することが
できる。
【0016】本発明の実施の他の形態では、受信アンテ
ナが受信した出力レベルである電磁波の強度を検出し、
送信アンテナを駆動する送信信号と受信アンテナの出力
との時間差を検出するように構成しなくてもよい。
【0017】また本発明は、受信アンテナの受信出力の
レベルによってドリルヘッドの軸線まわりの回転角度を
検出することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、受信アンテナの受信出力
のレベルの最大強度が得られる位置で、ドリルヘッドが
その軸線まわりに角変位されることによって、受信アン
テナの強度が変化する。これによってドリルヘッドの軸
線まわりの回転角度を検出することができる。
【0019】前述の送信および受信アンテナおよび送信
アンテナは、ドリルヘッド先端部の傾斜面に垂直な電磁
波の放射成分を有し、指向性を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
地中推進工法を示す断面図である。土壌1内で可撓性を
有する推進体2を地表面3上から、土壌1中に推進す
る。推進体2は、可撓性を有する推進体本体4と、その
推進体本体4に連結されるドリルヘッド5とを含む。推
進駆動手段46は、推進体2を、ドリルヘッド5よりも
推進方向上流側で、この実施の形態では基端部で、推進
体2の軸線方向に推進方向6で示されるように押込み、
さらに推進体2の基端部を、軸線まわりに角変位して回
転駆動することができる。
【0021】推進体2を土壌1内に推進するにあたって
は、ドリルヘッド5を土壌1中に貫入し、推進体本体4
の一部を構成する推進管を順次的に継ぎ足しながら土壌
1中に圧入し、掘削を進める。推進体2が、土壌1に形
成された到達立坑7で、または地表面3上で、ドリルヘ
ッド5を取外し、敷設すべきポリエチレン管の端部を接
続し、推進体2を引戻し、発進立坑8または地上までポ
リエチレン管を引込んで作業を終了する。
【0022】図2は、推進体2のドリルヘッド5付近の
断面図である。推進体2の軸線に直角な断面は円形であ
り、そのドリルヘッド5の先端部9には、平坦な傾斜面
10が形成される。この先端部9は、先細状に形成され
る。傾斜面10は、推進体2、したがってドリルヘッド
5の軸線11に対して傾斜している。ドリルヘッド5の
先端部9にはまた、傾斜面10の推進方向6下流側(図
2の左方)に臨んで噴射孔12が形成される。この噴射
孔12には、推進体2内に挿通された可撓管を介して、
供給源13からベントナイト水を圧送して噴射する。こ
のベントナイト水によって、ドリルヘッド5による土壌
1の掘削が容易になるとともに、形成された掘進孔の孔
壁が安定化される。
【0023】ドリルヘッド5の先端部9に、上述のよう
に傾斜面10が形成されているので、推進体2の少なく
ともドリルヘッド5を回転駆動しつつ押込むことによっ
て直進させることができ、またその少なくともドリルヘ
ッド5を回転駆動することなく押込むことによって、可
撓性を有する推進体本体4を湾曲させ、土壌1中を掘進
することができる。推進体本体4を湾曲させることによ
って、土壌1中に地中埋設物14が存在しても、推進体
2は、その地中埋設物14を避けて、推進することがで
きる。
【0024】ドリルヘッド5の先端部9における傾斜面
10は、平板状の誘電体15から成る。この先端部9内
には、誘電体15、したがって傾斜面10に臨んで送信
アンテナ16aと受信アンテナ16bとが設けられる。
参照符の添字a,bを省略して数字だけで総括的に示す
ことがある。
【0025】アンテナ16は、たとえばボータイアンテ
ナなどによって実現される。これらのアンテナ16は、
ドリルヘッド5内の電気回路17に接続される。電気回
路17は、地表面3に設けられた他の電気回路に接続さ
れる。
【0026】図3は、図2に示される電気回路17の構
成を示すブロック図である。送信アンテナ16aは、電
波である電磁波を発生する。受信アンテナ16bは、そ
の電磁波を受信する。アンテナ16による電磁波によっ
て地中埋設物14を検出することができ、こうして得ら
れる探査データは、たとえば推進体2に挿通されたケー
ブル18を介して地上で、出力手段19によって受信さ
れる。出力手段19は、先端部9付近に地中埋設物14
が存在するかどうかなどを目視表示する。この出力手段
19は、たとえば液晶または陰極線管などによって実現
される表示手段などであってもよく、または数値などを
表示する手段などであってもよい。
【0027】電気回路17の一例として、たとえばサン
プラ方式地中探査レーダであってもよい。パルス発生回
路20は、送信アンテナ16aに、駆動手段21によっ
てパルス状の送信信号を与える。送信アンテナ16aか
らの電磁波は、土壌1に向けて放射される。この送信ア
ンテナ16aからの電磁波は、地中埋設物14によって
反射され、または地表面3によって反射され、その反射
波は受信アンテナ16bによって受信され、増幅回路2
2で増幅される。処理回路23は、たとえばマイクロコ
ンピュータなどによって実現され、パルス発生回路20
からのパルス状の送信信号に同期した出力と、増幅回路
22からの受信信号とに応答し、その受信信号をサンプ
リングしてデジタル化し、地中埋設物14の画像信号お
よび地表面3からの反射波の信号を、ケーブル18を介
して導出し、出力手段19によって前述のように表示さ
せる。電気回路17はまた、そのほかの構成を有してい
てもよい。
【0028】送信アンテナ16aと受信アンテナ16b
とは、図2および図3に示されるように別々の構成であ
ってもよいけれども、本発明の実施の他の形態では、単
一のアンテナをスイッチングして切換えて用いるように
してもよい。
【0029】傾斜面10の軸線11となす角度θ0は、
たとえば8°または15°であってもよく、5〜25°
の範囲で選ばれてもよい。パルス発生回路20から送信
アンテナ16に送信手段21によって与えられるパルス
状の送信波形は、たとえば0.5〜1.5GHzの周波
数範囲であってもよい。
【0030】図4は、推進体2を用いて土壌1を推進し
ている状態を示す。図4(1)に示されるように傾斜面
10が地表面3に臨んで上向きとなるとき、本件発明者
の実験によれば、図5(1)に示される画像が、出力手
段19から得られた。地表面3とドリルヘッド5の軸線
11の間の距離である深さL1は、図5(1)において
得られた画像における直接波の像25と、地表面3によ
る反射像26との間の時間差W1に対応する。
【0031】推進体2の少なくともドリルヘッド5を軸
線11まわりに角変位して図4(1)の状態から180
°回転した状態は、図4(2)に示されている。傾斜面
10は下向きである。このとき得られる出力手段19に
よる画像は、図5(2)に示されるとおりであり、地中
埋設物14が存在しないとき、それらの地中埋設物14
および土壌1の地表面3の画像は得られない。
【0032】図5(1)および図5(2)において、た
とえば横軸であるX軸は時間を示し、たとえば縦のY軸
は地表面3の推進方向6に沿う方向を示している。深さ
L1は、時間差W1および土壌1の比誘電率ε1を用い
て式1のように示される。
【0033】 L1 = W1・c/√ε1 …(1) ここでcは、電磁波の伝播速度であって、3×108
mである。本件発明者の実験結果によれば、距離L1が
比較的高精度で検出できることが確認された。図4に示
されるように、推進体2の軸線11が水平であって地表
面3と平行である状態で、その軸線11まわりに少なく
ともドリルヘッド5を角変位すると、図5(1)に示さ
れる受信アンテナ16bによる反射波の受信信号のレベ
ルが図5(1)の大きいレベルから図5(2)の零のレ
ベルまで変化する。したがってこの反射像26が得られ
る受信信号の最大値に対する最大値未満のレベルの比を
レベル弁別することによって、ドリルヘッド5の軸線1
1まわりの回転角度を検出することができる。出力手段
19は、このような受信信号のレベルの比を演算してレ
ベル弁別する手段を備える。
【0034】本発明の実施の他の形態では、ドリルヘッ
ド5の先端部9の傾斜面10には、送信アンテナ16だ
けが設けられ、受信アンテナは、図1の参照符16cで
示されるように、操作者27が手で持って移動してもよ
く、または台車などによって移動するようにしてもよ
い。この受信アンテナ16cからの信号は、図3の電気
回路17において前述の受信アンテナ16bと同様にし
て増幅回路22に与えられ、同様に演算処理が行われる
ようにしてもよい。受信アンテナ16cからの受信信号
によって、送信アンテナ16aへの送信信号を与えた時
刻から受信アンテナ16cの受信信号が得られるまでの
時間差は、前記深さW1に対応している。受信アンテナ
16cによって得られる受信信号の最大レベルが得られ
る地表面3上の位置は、土壌1中の送信アンテナ16a
までの最短距離であり、これによってその受信アンテナ
16cの直下にドリルヘッド5が存在するものと判断す
ることができる。さらにこの受信アンテナ16cの受信
強度の前記最大強度に対する比を演算手段によって演算
し、その比に対応して、傾斜面10の軸線11まわりの
回転角度を検出することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、推進体のド
リルヘッドの先端部の傾斜面に臨んで設けられた送信お
よび受信アンテナから電磁波を発生し、地表面からの反
射波を受信してその反射波の受信信号を演算処理するこ
とによって、深さを検出するので、前述の先行技術に関
連して述べたレーダシステムのほかにさらに発信器を備
える構成に比べて、本発明ではドリルヘッド内における
電子回路部分の小形化を図ることができる。したがって
ドリルヘッドの推進方向の方向転換などの機能を充分に
達成することができる。
【0036】請求項2の本発明によれば、送信および受
信アンテナからの反射波の受信信号のレベルによって、
ドリルヘッドの回転角度を検出することができるので、
推進体の推進方向を正確に設定することができる。たと
えば反射波の受信信号のレベルが大きいとき、先端部の
傾斜面は、地表面に臨んで上向きであるものと推測する
ことができ、またその反射波が受信されないときには、
先端部の傾斜面は地表面とは反対側である下向きの回転
角度の位置になっているものと推測することができる。
【0037】請求項3の本発明によれば、ドリルヘッド
の先端部の傾斜面に臨んで送信アンテナが設けられ、こ
の送信アンテナから電磁波が発生されて地表面上で受信
アンテナで電磁波が受信されるので、前述の請求項1,
2における土壌中を往復伝搬する電磁波の経路に比べ
て、請求項3の構成では、約1/2であって、その伝搬
経路はいわば片道だけであるので、送信アンテナから発
生された電磁波が地表面上で受信アンテナに受信される
までの減衰量が、約半分になる。したがってドリルヘッ
ド先端部の検出を正確に行うことができる。また送信ア
ンテナから受信アンテナまでの電磁波伝播可能距離が長
くなるので、ドリルヘッド先端部が土壌中で深い位置に
あっても、その位置を検出することができる。
【0038】請求項4の本発明によれば、ドリルヘッド
の軸線まわりの回転角度を検出することができるので、
推進体の推進方向を正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の地中推進工法を示す断
面図である。
【図2】推進体2のドリルヘッド5付近の断面図であ
る。
【図3】図2に示される電気回路17の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】推進体2を用いて土壌1を推進している状態を
示す。
【図5】本件発明者の実験結果を示す土壌1の断面画像
を示す図である。
【符号の説明】
1 土壌 2 推進体 3 地表面 4 推進体本体 5 ドリルヘッド 6 推進方向 7 到達立坑 8 発進立坑 9 先端部 10 傾斜面 11 軸線 12 噴射孔 13 供給源 14 地中埋設物 15 誘電体 16a 送信アンテナ 16b,16c 受信アンテナ 17 電気回路 19 出力手段 20 パルス発生回路 21 駆動手段 22 増幅回路 23 処理回路 46 推進駆動手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中を推進する推進体を準備し、 この推進体のドリルヘッドには、 推進体の軸線に対して傾斜した平坦な傾斜面を有する先
    細状の先端部が形成され、 この先端部内に前記傾斜面に臨んで、電磁波を発生し反
    射波を受信する送信および受信アンテナを設け、 推進体を、ドリルヘッドよりも推進方向上流側で軸線方
    向に押込むとともに、少なくともドリルヘッドを軸線ま
    わりに角変位し、 送信および受信アンテナに送信信号を与えて駆動すると
    ともに、反射波の受信信号を演算処理することによっ
    て、 ドリルヘッド先端部の地表面からの深さを検出すること
    を特徴とする地中推進工法におけるドリルヘッド先端部
    の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記反射波の受信信号のレベルによって
    ドリルヘッドの軸線まわりの回転角度を検出することを
    特徴とする請求項1記載の地中推進工法におけるドリル
    ヘッド先端部の検出方法。
  3. 【請求項3】 土壌中を推進する推進体を準備し、 この推進体のドリルヘッドには、 推進体の軸線に対して傾斜した平坦な傾斜面を有する先
    細状の先端部が形成され、 この先端部内に前記傾斜面に臨んで、電磁波を発生する
    送信アンテナを設け、 推進体を、ドリルヘッドよりも推進方向上流側で軸線方
    向に押込むとともに、少なくともドリルヘッドを軸線ま
    わりに角変位し、 送信アンテナに送信信号を与えて駆動し、地表面上で受
    信アンテナを移動して送信アンテナからの電磁波を受信
    し、 この受信した電磁波の最大強度が得られる位置を検出す
    ることを特徴とする地中推進工法におけるドリルヘッド
    先端部の検出方法。
  4. 【請求項4】 受信アンテナの受信出力のレベルによっ
    てドリルヘッドの軸線まわりの回転角度を検出すること
    を特徴とする請求項1または3記載の地中推進工法にお
    けるドリルヘッド先端部の検出方法。
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