JP2000145368A - 地中推進工法における埋設状況の検出装置 - Google Patents

地中推進工法における埋設状況の検出装置

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JP2000145368A
JP2000145368A JP10317927A JP31792798A JP2000145368A JP 2000145368 A JP2000145368 A JP 2000145368A JP 10317927 A JP10317927 A JP 10317927A JP 31792798 A JP31792798 A JP 31792798A JP 2000145368 A JP2000145368 A JP 2000145368A
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Japan
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data
propulsion
buried
underground
drill head
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English (en)
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Hiromasa Nakauchi
啓雅 中内
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリルヘッド5の付近における地中埋設物1
4の3次元の埋設状況を直感的に容易に把握すること。 【解決手段】 ドリルヘッド5に送信および受信アンテ
ナ16を内蔵し、このアンテナから土壌中に電磁波を放
射し、反射波を受信して埋設物をレーダ式探査する。推
進体2の移動距離x、埋設物14による反射波の反射時
間tおよびドリルヘッドの軸線まわりの角度θをそれぞ
れ検出する。座標(x,t)の第1データと、座標
(θ,t)の第2データとの組合せによって、埋設物の
埋設状況を検出する。たとえば第1データが傾斜した一
直線である場合、第2データが180度対称であると
き、推進方向前方の正面に埋設物が存在すること(図1
2)が、また第2データが半径方向一方向に延びると
き、細長い埋設物が斜めに存在すること(図17)が、
判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる地中推進
工法を用いて地中にたとえば各種管路を敷設する際に、
既に存在する地中埋設物の破損を予防して、その地中埋
設物を検出してその埋設物に関連する埋設状況のデータ
を得る地中推進工法における埋設状況の検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地中推進工法では、土壌中を推進する推
進体の先端部に送信および受信アンテナを設け、電磁波
を発生して、地中埋設部による反射波を受信し、これに
よって地中埋設物を検出し、したがって地中埋設物を避
けて推進体を地中で推進することができる。
【0003】先行技術では、推進体が推進して移動した
移動距離に対応して、地中埋設物による反射時間を得
て、2次元データを作成する。したがって地中の一断面
のみの埋設状況しか検出することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、地中
における埋設物の3次元の埋設状況を検出することがで
きるようにした地中推進工法における埋設状況の検出装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、土壌中を推進
する推進体のドリルヘッドに設けられ、電磁波を発生す
る送信アンテナと、電磁波の反射波を受信する受信アン
テナと、推進体を、ドリルヘッドよりも推進方向上流側
で軸線方向に押込むとともに、少なくともドリルヘッド
を軸線まわりに角変位する推進駆動手段と、推進体が推
進して移動した移動距離を検出する移動距離検出手段
と、送信アンテナに送信信号を与えて駆動するととも
に、反射波の受信信号を演算処理して地中埋設物の反射
時間を求める反射時間演算手段と、ドリルヘッドの軸線
まわりの角度位置を検出する角度検出手段と、移動距離
検出手段と反射時間演算手段と角度検出手段との出力に
応答して、移動距離xと反射時間tと角度θとから、土
壌中における埋設物の埋設状況を表す信号を演算して出
力する埋設状況演算手段とを含むことを特徴とする地中
推進工法における埋設状況の検出装置である。
【0006】本発明に従えば、推進体のドリルヘッドな
どの先端部には、送信および受信アンテナが設けられ
る。送信および受信アンテナは、送信アンテナと受信ア
ンテナとが個別的に構成されていてもよく、または単一
のアンテナが送信および受信のためにスイッチング手段
によって切換えて接続される構成であってもよい。本件
明細書中において、「送信および受信アンテナ」、また
は「送信アンテナおよび受信アンテナ」というのは、2
つの個別的なアンテナが用いられる構成だけでなく、こ
のような単一のアンテナがスイッチング手段によって切
換えられて送信および受信の各機能を達成する構成をも
含む概念であると解釈されなければならない。
【0007】送信アンテナからは、地中で電磁波が発生
される。受信アンテナに、土壌中の地中埋設物による反
射波が受信されることによって、推進体の先端部の近傍
に存在する地中埋設物を検出することができる。
【0008】地中埋設物は、地中に埋設されたガスおよ
び水などを輸送する管路であり、またはその他の地中構
造物などである。
【0009】本発明に従えば、地表面からの深度が大き
くても、推進体の先端部が、地中埋設物の近傍に近付い
たとき、その地中埋設物の存在を容易に検出することが
できる。また地中構造物などの地中埋設物の存在位置を
知ることができる。
【0010】特に本発明に従えば、推進体の移動距離と
反射時間と推進体のドリルヘッドの軸線まわりの角度と
に基づいて、土壌中における地中埋設物の埋設状況を検
出する。したがって推進体のドリルヘッドの前方および
側方に存在する埋設物の状況を、リアルタイムで3次元
的に直感的に容易に把握することができる。これによっ
てその埋設物を避けて推進体を地中に推進し、地中埋設
物に推進体が衝突したり接触することを防ぐことができ
る。
【0011】本発明の実施の他の形態では、地中にある
推進体の先端部に送信アンテナが設けられ、この送信ア
ンテナから電磁波を発生する。地上では、受信アンテナ
によって、送信アンテナから土壌を介する電磁波を受信
する。送信アンテナから受信アンテナまでの電磁波の経
路の途中に地中埋設物が存在すると、受信アンテナで受
信される電磁波の強度が変化し、これによって地中埋設
物を容易に検出することができる。これに対して、地上
から送信アンテナによって電磁波を土壌に向けて放射
し、この送信アンテナから放射された磁波が、土壌およ
び地中埋設物によって反射され、地上に設けられた受信
アンテナによって受信されて、地中埋設物を探査する構
成では、大きい深度内の地中埋設物を検出するために
は、地上の送信アンテナ5から大電力の電磁波を発生し
なければならず、したがって地上での電波障害を生じる
おそれがある。本発明は、この問題を解決する。
【0012】また本発明は、埋設状況演算手段は、埋設
物の複数種類の各埋設状況と、移動距離xと反射時間t
と角度θとの予め定める組合せデータとを対応してスト
アするメモリと、移動距離検出手段と反射時間演算手段
と角度検出手段との出力に応答して、検出された移動距
離xと反射時間tと角度θとの検出組合せデータに一致
または近似した前記予め定める組合せデータを、検索
し、こうして検索して得られた前記予め定める組合せデ
ータに対応する埋設状況をメモリから読出して出力する
検索手段とを含むことを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、移動距離と反射時間と角
度とから成る組合せデータを、メモリに、埋設物の複数
種類の埋設状況と対応させてストアしておき、検出して
得られた組合せデータと一致または近似するメモリの組
合せデータを検索して、前記埋設状況をメモリから読出
す。したがって1または複数の埋設物の埋設状況をさら
に容易に把握することが可能になる。
【0014】また本発明は、メモリにストアされる予め
定める組合せデータは、移動距離xと反射時間tとを座
標(x,t)とする予め定める第1データと、前記角度
θと反射時間tとを座標(θ,t)とする予め定める第
2データとから成り、各埋設状況と、予め定める第1お
よび第2データとが対応されて前記メモリにストアさ
れ、検索手段は、検出された第1データに一致または近
似した前記予め定める第1データを検索し、かつ検出さ
れた第2データに一致または近似した前記予め定める第
2データを検索し、検索された第1および第2データの
予め定める組合せデータに対応する埋設状況をメモリか
ら読出して出力することを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、第1データである座標
(x,t)の内容と、第2データの座標(θ,t)の内
容とに基づいて、推進体のドリルヘッドの前方および側
方に存在する埋設物の状況をリアルタイムで3次元的に
直感的に容易に把握することができ、その埋設状況をメ
モリから読出して具体的に知ることが容易に可能にな
る。
【0016】また本発明は、第1および第2データのい
ずれか少なくとも一方にはさらに、反射波の強度が含ま
れることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、第1データおよび第2デ
ータのいずれか少なくとも一方には、第3データとして
用いることができる反射波の強度が含まれる。したがっ
てこの反射波の強度に基づいて、埋設物の大小を知るこ
とができ、埋設物が細長いか否かを知ることができ、さ
らに推進体の先端部であるドリルヘッドが埋設物に近づ
きつつあるか否かなどを検出することができる。
【0018】また本発明は、第1データが傾斜した一直
線であるとき、推進体の推進方向下流側の正面の位置
に、埋設物が存在する埋設状況であることを特徴とす
る。
【0019】本発明に従えば、座標(x,t)を有する
第1データによる第1画像が移動距離を表す軸または時
間を表す軸に対して傾斜した一直線であるとき、図1
2、図15および図17に関連して後述されるように、
推進体の推進方向下流側の正面の位置にたとえば管など
の埋設物が存在する埋設状況であることを検出すること
ができる。
【0020】また本発明は、第1データが移動距離の座
標軸に平行であるとき、埋設物が細長くかつ推進体の推
進方向と埋設物とが平行である埋設状況であることを特
徴とする。
【0021】本発明に従えば、第1データが移動距離の
座標軸に平行であるとき、すなわち時間軸に垂直であ
り、一直線であるとき、図16に関連して後述されるよ
うに、埋設物が細長く、推進体の推進方向と平行に延び
る埋設状況であることを検出することができる。
【0022】また本発明は、第1データが双曲線である
とき、推進体の推進方向から側方にずれた位置に、埋設
物が存在する埋設状況であることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、第1データの画像が双曲
線であるとき、図13、図14およ図21に関連して後
述されるように、埋設物は推進体の推進方向から側方に
ずれた位置に存在する埋設状況であることを検出するこ
とができる。
【0024】また本発明は、第1データが、強弱の周期
的な反射波を有するとき、比較的小さい埋設物が存在す
る埋設状況であることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、第1データが強弱の周期
的な反射波を有するとき、図12〜図18のうち、図1
5以外の埋設状況であって、すなわち比較的小さい埋設
物が存在することを検出することができる。
【0026】また本発明は、第2データが、推進体に関
して180度ずれて対称であるとき、推進体の推進方向
下流側の正面の位置に、推進体の両側方に延びる細長い
埋設物が存在する埋設状況であることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、座標(θ,t)を有する
第2データにおける埋設物の画像が、推進体に関して1
80度ずれて対称であるとき、図12に関連して後述さ
れるように、推進体の推進方向下流側の正面の位置に、
推進体の両側方における細長い埋設物が存在する埋設状
況であることを検出することができる。
【0028】また本発明は、第2データが、推進体から
半径方向の一方向に延びて存在するとき、推進体の推進
方向から側方にずれた位置に埋設物が存在する埋設状況
であるか、または埋設物が細長くかつ推進体の推進方向
下流側の正面の位置に存在する埋設状況であることを特
徴とする。
【0029】本発明に従えば、図13、図14、図17
および図18に関連して後述されるように、第2データ
が推進体から半径方向の一方向に延びるとき、埋設物が
推進体の側方に存在し(図13および図14)または細
長い埋設物が推進体の推進方向下流側、すなわち前方の
正面に存在する(図17および図18)埋設状況である
ことを検出することができる。
【0030】また本発明は、第2データが、推進体と同
心円であるとき、推進体の推進方向下流側の正面の位置
に、比較的大きい埋設物が存在する埋設状況であること
を特徴とする。
【0031】本発明に従えば、図15に関連して後述さ
れるように、第2データが推進体と同心円であるとき、
その推進体の前方正面に比較的大きい埋設物が存在する
埋設状況であることを検出することができる。
【0032】また本発明は、第2データが、推進体から
半径方向の一方向に延びておりかつ推進体に近づくにつ
れて反射波の強度が大きいとき、推進体の推進方向下流
側の正面または正面から側方にずれた位置に、埋設物が
存在する埋設状況であることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、前述の請求項10におけ
るように第2データが推進体から半径方向の一方向に延
びており、さらにその第2データが推進体に近づくにつ
れて大きい強度になるとき、図17および図18に示さ
れるように、推進体の前方の正面またはその正面から側
方にずれた位置に埋設物が存在する埋設状況であること
を検出することができる。
【0034】また本発明は、第2データが、推進体から
離間した定位置にあるとき、埋設物が細長くかつ推進体
の推進方向と埋設物とが平行である埋設状況であること
を特徴とする。
【0035】本発明に従えば、第2データの像が、推進
体の推進中に定位置にあり、停止したままであるとき、
図16に関連して後述されるように、推進体の推進方向
に平行に細長い埋設物が存在する埋設状況であることを
検出することができる。
【0036】また本発明は、表示画面を有する目視表示
手段と、第1データを目視表示手段によって座標(x,
t)に表示させ、第2データを目視表示手段によって座
標(θ,t)に表示させる表示駆動手段とを含むことを
特徴とする。
【0037】本発明に従えば、表示駆動手段によって、
液晶または陰極線管などを用いた目視表示手段の表示画
面に、座標(x,t)の第1データを2次元表示し、座
標(θ,t)の第2データを表示させる。こうしてドリ
ルヘッドの前方および側方の埋設物の状況をリアルタイ
ムで3次元的にさらに直感的に容易に把握することがで
きるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
地中推進工法における探査装置の電気回路17の構成を
示すブロック図である。この電気回路17は基本的に、
送信アンテナ16aおよび受信アンテナ16bを有する
レーダ式探査のための構成を含む。探査結果は、出力手
段19に含まれる出力回路29で演算されて求められ、
表示駆動回路26の働きによって目視表示手段63の表
示画面30に表示される。
【0039】図2は図1に示される出力回路29の具体
的構成を示すブロック図である。出力回路29に含まれ
る第1および第2解析回路24,25によって、埋設物
14の埋設状況を演算して求め、表示駆動回路26によ
って目視表示手段63の表示画面30にその演算結果お
よび画像を、前述のように表示する。
【0040】図3は、本発明の実施の一形態の地中推進
工法を示す断面図である。土壌1内で可撓性を有する推
進体2を地表面3上から、土壌1中に推進する。推進体
2は、可撓性を有する推進体本体4と、その推進体本体
4の先端部に取外し可能に連結されるドリルヘッド5と
を含む。推進駆動手段46は、推進体2を、ドリルヘッ
ド5よりも推進方向上流側で、この実施の形態では基端
部64で、推進体2の軸線方向に推進方向6で示される
ように押込み、さらに推進体2の基端部を、軸線まわり
に角変位して回転駆動することができる。
【0041】推進体2を土壌1内に推進するにあたって
は、ドリルヘッド5を土壌1中に貫入し、推進体本体4
の一部を構成する最も上流側の推進管を基端部64で順
次的に継ぎ足しながら土壌1中に圧入し、掘削を進め
る。推進体2が、土壌1に形成された到達立坑で、また
は地表面3上で、ドリルヘッド5を取外し、敷設すべき
ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂製管の端部を接続
し、推進体2を引戻し、発進立坑8または地上まで合成
樹脂製管を引込んで作業を終了する。
【0042】図4は、推進体2のドリルヘッド5付近の
断面図である。推進体2の軸線に直角な断面は軸線に沿
って一様な円形であり、そのドリルヘッド5の先端部9
には、平坦な傾斜面10が形成される。この先端部9
は、先細状に形成される。傾斜面10は、推進体2、し
たがってドリルヘッド5の軸線11に対して傾斜してい
る。
【0043】ドリルヘッド5の先端部9に、上述のよう
に傾斜面10が形成されているので、推進体2の少なく
ともドリルヘッド5を回転駆動しつつ押込むことによっ
て直進させることができ、またその少なくともドリルヘ
ッド5を回転駆動することなく押込むことによって、可
撓性を有する推進体本体4を湾曲させ、土壌1中を掘進
することができる。推進体本体4を湾曲させることによ
って、土壌1中に埋設物14が存在しても、推進体2
は、その地中埋設物14を回避して、推進することがで
きる。参照符号14は、管などを含む埋設物を総括的に
示す。
【0044】ドリルヘッド5の先端部9における傾斜面
10は、平板状の合成樹脂などの誘電体15から成る。
この先端部9内には、誘電体15、したがって傾斜面1
0に臨んで送信アンテナ16aと受信アンテナ16bと
が設けられる。誘電体15は、アンテナ16a,16b
の前部を構成する。アンテナ16a,16bは、誘電体
15とアンテナ本体53,54とによって構成される。
参照符の添字a,bを省略して数字だけで総括的に示す
ことがある。図3において誘電体15は、傾斜面10を
形成する。傾斜面10の軸線11となす角度α1は、た
とえば8°または15°であってもよく、5〜25°の
範囲で選ばれてもよい。
【0045】アンテナ16は、たとえばボータイアンテ
ナなどによって実現される。ボータイアンテナは、平坦
部分とその平坦部分から隆起した立体部分とを有しても
よい。アンテナ16は、その他の構成を有していてもよ
い。これらのアンテナ16は、ドリルヘッド5内の電気
回路17に接続される。電気回路17は、地表面3に設
けられた他の電気回路に接続される。送信アンテナ16
aと受信アンテナ16bとは、図1および図4に示され
るように別々の構成であってもよいけれども、本発明の
実施の他の形態では、単一のアンテナをスイッチングし
て切換えて用いるようにしてもよい。
【0046】再び図1に示される電気回路17を参照し
て、送信アンテナ16aは、電波である電磁波を発生す
る。受信アンテナ16bは、その電磁波を受信する。ア
ンテナ16による電磁波によって地中埋設物14を検出
することができ、こうして得られる探査データは、たと
えば推進体2に挿通されたケーブル18を介して地上
で、出力手段19によって受信される。出力手段19
は、先端部9付近に地中埋設物14が存在するかどうか
などを目視表示する目視表示手段63を備える。この表
示手段63は、たとえば液晶または陰極線管などの表示
画面30を有する目視表示手段などであってもよく、ま
たは数値などを表示する手段などであってもよい。ドリ
ルヘッド5内には、レーダ式探査手段27の送信アンテ
ナ16a,受信アンテナ16bおよび増幅回路22だけ
が内蔵され、その他の構成要素もまたドリルヘッド5内
に設けられてもよく、または前記その他の構成要素は、
地上に設けられてもよい。
【0047】パルサであるパルス発生回路20は、送信
アンテナ16aに、駆動手段21によってインパルス状
または矩形波の送信信号を与える。送信アンテナ16a
からの電磁波は、傾斜面10に垂直なドリルヘッド5の
前方および側方の土壌1に向けて放射される。この送信
アンテナ16aからの電磁波は、地中埋設物14によっ
て反射され、または地表面3によって反射され、その反
射波は受信アンテナ16bによって受信され、増幅回路
22で増幅される。増幅回路22の出力は、処理回路2
3に与えられる。処理回路23は、たとえばマイクロコ
ンピュータなどによって実現され、パルス発生回路20
からのインパルス状または矩形波の送信信号に同期した
駆動手段21の出力と、増幅回路22からの受信信号と
に応答し、受信アンテナ16bの増幅回路22を介する
出力である受信信号をサンプリングし、さらにデジタル
化し、地中埋設物14の画像信号および地表面3からの
反射波の信号を、ケーブル18を介して導出し、出力回
路29によってさらに演算処理し、目視表示手段63の
表示画面30に目視表示させる。出力回路29は、たと
えばマイクロコンピュータなどの処理回路によって実現
することができる。
【0048】推進体2の基端部64には、図1に示され
る角度検出手段31と移動距離検出手段32とが設けら
れる。角度検出手段31は、移動駆動手段46によって
推進体2がその軸線11まわりに角変位駆動される角度
位置を検出する。このような角度検出手段31は、たと
えばエンコーダなどによって実現することできる。移動
距離検出手段32は、継ぎ足される推進管の移動距離を
順次的に加算し、これによってドリルヘッド5の土壌中
における移動距離を演算して求める。単一本の各推進管
の長さは、たとえば3mであって予め定められた値を有
し、したがって移動距離検出手段32は、その推進管の
土壌中に推進された本数を計数して移動距離を求めると
ともに、推進管の長さ未満の移動距離をさらに求めて加
算する構成を有する。
【0049】角度検出手段31および移動距離検出手段
32の出力は、出力回路29に与えられる。出力回路2
9は、受信アンテナ16bの受信信号を、検出された角
度および移動距離に対応して、目視表示手段63の表示
画面30に、前述のように表示させる。
【0050】図5(1)は、送信アンテナ16aに与え
られるインパルス状送信信号p1の波形を示す。受信ア
ンテナ16bによって受信される受信信号は、図5
(2)の参照符p2で示される。送信信号p1が発生さ
れる時刻t1から受信信号p2が得られる時刻t2まで
の時間差W1は、送信および受信アンテナ16とその電
磁波が反射した埋設物までの距離L1に対応する。した
がってこの時間差W1によって、送信および受信アンテ
ナ16と管などの埋設物14との間の距離L1を検出す
ることができる。
【0051】図6は、推進体2を用いて土壌1を推進し
ている状態を示す。図6(1)に示されるように、傾斜
面10が土壌1の地表面3に向けた状態であっても、あ
るいはまた図6(2)に示されるように、傾斜面10が
土壌1の地表面3とは反対側である下方に向けられた状
態であっても、推進方向6の前方、さらには側方に存在
する埋設物14の検出を正確に行うことができる。
【0052】再び図2を参照して、第1解析回路24に
は、処理回路23からのケーブル18を介する反射時間
tを表す信号と、角度検出手段31からのライン36を
介する出力と、移動距離検出手段32からライン37を
介する出力と、角度補正手段69からのライン39を介
する出力が与えられる。第1解析手段24は、これらの
各信号に応答し、移動距離xと反射時間tとを座標
(x,t)とする第1データを表す信号をライン41に
導出する。第1解析手段24はまた、角度θと反射時間
tとを座標(θ,t)とする第2データを表す信号をラ
イン42に出力する。
【0053】第2解析手段25は、マイクロコンピュー
タなどの処理回路によって実現されてもよく、第1解析
手段24からライン41,42を介する第1および第2
データを表す信号に応答して、土壌1中の埋設物14の
埋設状況を、メモリ40のストア内容に基づいて検出す
る。
【0054】出力回路29はさらに、データ生成手段7
0と、信号強度加算手段71と、推進停止手段72と、
距離算出手段73とを備える。データ生成手段70は、
ケーブル18を介する処理回路23からの出力に応答
し、前記反射信号の信号強度に対する埋設物14に向か
う移動距離xと電磁波の埋設物14からの反射時間tを
座標(x,t)とする2次元画像データを生成する。信
号強度加算手段71は、移動距離xと反射時間tで構成
されるx−t平面上において、2次元画像データ生成手
段70が生成した2次元画像データの信号強度を、特定
の移動距離xにおける反射時間tj毎に、電磁波の土壌
1中における予め設定された複数の伝搬速度viに対応
する各傾きに沿って加算する。
【0055】推進停止手段72は、信号強度加算手段2
1で生成した各伝搬速度vi毎の加算反射信号強度Si
jの各伝搬速度vi毎に設定された所定の臨界反射時間
tBi以下の領域内の振幅値が、所定の閾値ST以上と
なる場合に、ドリルヘッド5の推進を停止させるように
推進駆動手段46に対して推進停止を指示、または、操
作者に対して警報を発生する。距離算出手段73は、信
号強度加算手段71で生成した前記各伝搬速度vi毎の
加算反射信号強度Sijの収斂度から土壌1中の伝搬速
度vpを特定し、その伝搬速度vpを用いて埋設物14
までの距離を算出する。
【0056】図7および図8を参照して、移動距離xと
反射時間tとから成る第1データによって埋設物14の
埋設状況を知ることができる原理を説明する。図7
(1)に示されるようにドリルヘッド5の軸線11上に
ある推進軸12上の位置Aから間隔hだけずれて推進軸
12に垂直な管である埋設物14が埋設されている状態
を想定する。このとき距離xと反射時間tとの画像で
は、図7(2)に示されるように双曲線が得られる。
【0057】図8(1)に示されるようにドリルヘッド
5の軸線11の延長上の推進軸12上に、垂直に延びる
管である埋設物14が存在するとき、距離xと反射時間
tとの画像では、図8(2)に示されるように一直線が
得られる。移動距離xと反射時間tとから成る第1デー
タは、離散点として図7(2)および図8(2)に示さ
れている。これはドリルヘッド5がその軸線11まわり
に回転を伴いながら推進されるので、図7(1)では、
放射される電磁波の照射方向が下方を向いている姿勢に
おける時間帯のみ埋設物14からの反射信号が受信され
る。これに対して図8(1)に示されるように電磁波の
照射方向が左右方向(図8(1)の紙面に垂直方向)を
向いている時間帯のみ反射信号が受信され、したがって
図8(1)では、図7(1)に比較して、受信される反
射信号の検出データ数が2倍になる。これらの離散点
は、図7(2)の双曲線または図8(2)の一直線とし
てマッピング操作を施すことによって、移動距離xと反
射時間tとの関係を表す第1データとして得ることがで
きる。図7(2)における双曲線の傾きが零となった頂
点P1は、ドリルヘッド5が埋設物14の直上の位置A
に存在し、このときの反射時間W2は、位置Aと埋設物
14との間の間隔hに対応する。
【0058】推進体2は比較的長く、しかも土壌1中で
大きなトルクが作用するので、角度検出手段31によっ
て検出される推進体2の基端部の角度θと、ドリルヘッ
ド5の先端部9の実際の角度とに、わずかなずれが生じ
るおそれがある。このずれを無くすために、出力回路2
9では、角度検出手段31によって検出された角度を補
正する。
【0059】図9は、ドリルヘッド5の先端部9の軸線
11まわりの角度を補正するための構成を簡略して示す
断面図である。ドリルヘッド5内には、ゾンデ65が収
納される。土壌1の地表面3上には、磁界検出手段66
が配置される。
【0060】図10は、ゾンデ65が収納されたドリル
ヘッド5の一部の斜視図である。ドリルヘッド5は、強
磁性材料などから成る鋼から成り、またはステンレス鋼
などから成り、前述のようにその軸直角断面が円形であ
る。このドリルヘッド5には、周方向に等間隔をあけて
軸線方向に延びる複数(たとえばこの実施の形態では周
方向に60度ずつ、合計6)のスリット67が形成さ
れ、各スリット67には、非磁性材料である合成樹脂な
どが埋込まれて閉塞される。ゾンデ65は、この各スリ
ット67から、各スリット67毎に異なる周波数を有す
る磁界を放射する。したがって地表面3に設けられた磁
界検出手段66は、検出される磁界の強さをレベル弁別
する。これによって地表面3に臨むスリット67を、検
出することができる。磁界検出手段66は、たとえば検
出コイルまたは半導体素子などによって実現することが
できる。
【0061】再び図1を参照して、ゾンデ65の出力
は、角度補正手段69に与えられる。角度補正手段69
は、ゾンデ65の出力に応答し、ドリルヘッド5の軸線
11まわりの角度θの位置を表す出力回路29に与え
る。こうして出力回路29は、角度補正手段69から得
られるドリルヘッド5の角度θを表す信号が得られるよ
うに、角度検出手段31の出力を補正する。前述の角度
検出手段31の出力に関連する説明では、この角度検出
手段31の検出角度θが、ドリルヘッド5の実際の角度
位置に正確に一致しているものとして説明が行われてお
り、本発明の実施の形態では、このように、角度検出手
段31の出力の補正が行われてもよい。
【0062】図11は、第2解析回路25の動作を説明
するためのフローチャートである。第2解析回路25
は、メモリ40にストアされた予め定める第1および第
2データを用い、さらに第3データとして第1および第
2データの反射波の振幅である強度の組合せデータを用
いて、埋設状況1〜7を、表1のように演算して検出す
る。
【0063】
【表1】
【0064】表1に示される埋設状況1〜7は、図12
〜図18にそれぞれ対応する。輝度が大きいということ
は、図面の中で、表示された像を太く描いてある。図1
2(1)〜図18(1)は埋設物14にドリルヘッド5
が推進して近づいて移動する状態を示す土壌中の埋設状
態を示す平面図であり、図12(2)〜図18(2)は
推進して移動するドリルヘッド5から埋設物14を見た
土壌中の埋設状況を示す正面図である。図12(3)〜
図18(3)は第1解析回路24によって得られた第1
データを表示駆動回路26によって目視表示手段63の
表示画面30に表示される第1画像を示す図である。図
12(4)〜図18(4)は、第1解析回路24によっ
て演算して得られた第2データを表示駆動回路26によ
って目視表示手段63の表示画面30に表示された第2
画像を示す図である。図12(3)〜図18(3)の第
1データの画像は、移動距離xと反射時間tとを座標
(x,t)とする2次元直交座標系における第1画像で
ある。この第1画像において、像52a〜58aは、送
信アンテナ16aから受信アンテナ16bへの直接波の
像である。像52b〜57bは、受信アンテナ16bに
よって受信される埋設物14による反射波に基づいて得
られる。この像52bは、表1に示されるように第1デ
ータの図12、図15および図17では傾斜した一直線
であり、図13、図14および図18では双曲線であ
り、図16では移動距離の横軸に平行である。
【0065】図12(3)〜図18(3)に示される第
1画像に基づいてドリルヘッド5から埋設物14までの
距離yは、表2で示されるように演算して求められる。
【0066】
【表2】
【0067】 y = L − x …(1) y = √{(L − x)2 + h2} …(2) y = √{(L − x)2 + h2} …(3) y = L − x …(4) y = h …(5) y = (L − x)sinα …(6) y = √[{(L − x)sinα}2 + h2}] …(7)
【0068】これらの式1〜式7において、図12
(1)〜図18(1)の平面図中、ドリルヘッド5から
埋設物14までの予め定める距離Lであり、xは、その
予め定める距離Lから埋設物14に推進して移動した移
動距離である。hは、ドリルヘッド5の軸線11の延長
上の推進軸12と、埋設物14の間の間隔である距離で
ある。角度αは、図17(1)および図18(1)にお
いてドリルヘッド5の推進軸12と直線状の管である埋
設物14との成す角度である。
【0069】ドリルヘッド5がその軸線11まわりに予
め定める一定の速度で回転駆動されて地中を推進すると
き、第3データである反射波の強度に関して、第1デー
タでは、反射波の強度が大きいとき、移動距離xに対応
して太く表示され、反射波の強度が小さいとき細く表示
される。図12(3)〜図14(3)および図16
(3)〜図18(3)では、各像52b〜54b,56
b〜58bは、ドリルヘッド5の回転によって反射波の
強度が大小に変化し、これによって輝度が大きい像、し
たがって太い像52b1〜54b1,56b1〜58b
1および輝度が小さい像、したがって細い像52b2〜
54b2,56b2〜58b2が周期的に表れる。図1
2(3)の太い像52b1と細い像52b2との周期W
3は、ドリルヘッド5がその軸線11まわりに180度
角変位する周期である。
【0070】図15(3)の埋設物14に対応した像5
5bは、反射波の強度が周期的に変化しないことに起因
して、ほぼ一様な太さに表示される。図16(3)にお
ける第1画像の周期W4は、ドリルヘッド5の軸線11
まわりの360度の角変位に対応する。図17(3)の
第1画像の周期W5もまた、ドリルヘッド5の軸線11
まわりの360度の角変位に対応する。残余の第1画像
に関しても同様である。
【0071】図12(4)〜図18(4)の第2データ
が表示画面30に表示された第2画面は、角度θと埋設
物14の反射時間tとを座標(θ,t)とする2次元直
交座標系で表示される。移動距離xは、ドリルヘッド5
の軸線11を中心とする同心円上にある。この円におけ
る半径方向の長さは、反射時間tに対応し、したがって
ドリルヘッド5から埋設物14までの距離yに対応す
る。この第2画像における中心付近の円の像72a〜7
8aは、直接波の像である。ドリルヘッド5が推進して
移動し、埋設物14に近づくにつれて、その埋設物14
までの距離yが短くなり、これに応じて埋設物14に対
応する反射波の像72b〜78bが第2画像の半径方向
外方から内方に近づき、これらの時間経過に伴う像72
b〜78bが得られる。時間経過に伴う第1および第2
データは、メモリ40にストアされ、第1および第2画
像の表示のために用いられる。この第2画像によって、
埋設状況1〜7が検出される。図12(4)では埋設物
14の像72bはドリルヘッド5の軸線11に関して1
80度ずれて対称である。図13(4)、図14
(4)、図17(4)の各第2画像における埋設物14
の像73b,74b,77bは、半径方向一方向に時間
経過に伴って順次的に表れる。図18(4)の像78b
は、半径方向一方向から時間経過に伴って曲がりながら
中央に近づく。図15(4)の第2画像では、埋設物1
4の像75bは同心円である。図16(4)の第2画像
では、埋設物14の像76bは、ドリルヘッド5が推進
して移動しても、停止したままである。
【0072】第3データである反射波の強度に関して、
第2データが表示された図12(4),図13(4),
図14(4),図15(4),図17(4)および図1
8(4)の第2画像の埋設物14を表す像72b,73
b,74b,75b,77b,78bは、ドリルヘッド
5が埋設物14に近づくにつれて、すなわち第2画像の
中心に近づくにつれて、反射波強度が大きくなることに
起因して、太く表示される。すなわち反射波の強度であ
る第3データは、第2データに関しても得ることができ
る。また第2画像において図17(4)の像77bおよ
び図18(4)の像78bは、ドリルヘッド5が埋設物
14に近づくにつれて大きくなることに起因して、円弧
長さが長く、大きくなる。このような表1の第1〜第3
データの組合せがメモリ40に予めストアされており、
第2解析回路25は、第1および第2データ、さらに第
3データを用いて、メモリ40のストア内容に基づき、
埋設状況1〜7を検出する。
【0073】再び図11に戻り、第2解析回路25の動
作を説明する。ステップa1からステップa2に移り、
座標(x,t)の第1データを受信し、ステップa3で
は、その第1データが表す第1画像が、傾斜した一直線
を表示するかどうかを判断する。第1画像が傾斜した一
直線を表すとき、次のステップa31に移り、座標
(θ,t)の第2データを受信する。ステップa4で
は、第2データによって得られる第2画像に180度対
称な像が得られるかどうかを判断する。この180度対
称な像が得られたとき、ステップa5では、埋設状況1
であるものと判断する。この埋設状況1は、図12
(1)および図12(2)に示されるように、水平一平
面内にドリルヘッド5の軸線と直線状の軸線を有する管
である埋設物14が存在する。
【0074】ステップa4において像が180度の対称
ではないとき、次のステップa6に移る。ステップa6
では、第2データによって得られる第2画像の像が同心
円であるかどうかを判断する。同心円であるとき、次の
ステップa7に移り、埋設状況4であると判断する。こ
の埋設状況4は、図15(1)および図15(2)に示
されるように、建築物などの大きな構造物である埋設物
14が、ドリルヘッド5の前方に存在する。
【0075】ステップa6において第2データの第2画
像における像が同心円でないものと判断されるとき、次
のステップa8に移り、その第2データの像が半径方向
一方向に存在するかを判断する。第2データの像が半径
方向一方向に存在するとき、次のステップa81に移
り、第1および第2データにおける反射波の強度である
第3データを受信する。ステップa9において第3デー
タである第2画像における像が、中心に近づくにつれ
て、すなわち半径方向内方に進むにつれて、反射波の強
度が大きく、したがって円弧状の像が長くなるかどうか
が判断され、そうであれば、次のステップa10に移
り、埋設状況6であると判断する。この埋設状況6で
は、図17(1)および図17(2)に示されるよう
に、ドリルヘッド5の軸線と直線状の管である埋設物1
4とが一平面内に存在する。
【0076】ステップa3において第1データの第1画
像における像が、傾斜した一直線でないものと判断され
たとき、次のステップa11に移り、その第1画像にお
ける像が移動距離の軸に平行であるかどうかを判断す
る。第1画像の像が移動距離の軸に平行であるとき、次
のステップa111では、第2データを演算のために用
いる。ステップa12では、第2データの第2画像にお
ける像が、ドリルヘッド5の推進移動にかかわらず停止
して定位置にあるかどうかを判断し、第2画像における
像が停止していれば、ステップa13において、埋設状
況5であるものと判断する。埋設状況5は、図16
(1)および図16(2)に示されるようにドリルヘッ
ド5の推進軸12が直線状の管である埋設物14から間
隔hだけずれて平行である。
【0077】ステップa11において第1データの第1
画像における像が、移動距離の軸に平行ではないと判断
されたとき、次のステップa14では、その第1画像の
像が双曲線であるかどうかを判断する。第1画像の像
が、双曲線であるとき、ステップa141に移り、第2
データが用いられる。ステップa15では、第2データ
の第2画像における像が半径方向一方向であるかが判断
され、そうであれば、次のステップa151において第
3データが用いられる。この第3データでは、第2デー
タの第2画像における像が、中心に近づくにつれて、す
なわち半径方向内方に進むにつれて、反射波の強度が大
きく、したがって円弧状の像が長くなるかどうかが判断
され、そうであれば、次のステップa18において埋設
状況2であるものと判断する。そうでなければ、埋設状
況3であるものと判断する。ステップa15で第2デー
タの第2画像における像が半径方向一方向でなく、曲が
りながら中心に近づくときは、埋設状況7であると判断
する。
【0078】埋設状況2では、図13(1)および図1
3(2)に示されるように、ドリルヘッド5の推進軸1
2は、直線状の管である埋設物14に間隔hをあけて直
交する。
【0079】埋設状況3では、図14(1)および図1
4(2)に示されるように、塊状の石などである埋設物
14が、ドリルヘッド5の推進軸12から間隔hをあけ
てずれている。
【0080】本発明は、上述の第1〜第3データの組合
せを用いて埋設状況1〜7だけでなく、その他の種類の
埋設状況を検出することも可能である。第1および第2
データの組合せによって埋設状況を検出することもでき
る。
【0081】本発明の実施の他の形態では、ドリルヘッ
ド5の先端部9の傾斜面10には、送信アンテナ16だ
けが設けられ、受信アンテナは、図3参照符16cで示
されるように、操作者27が手で持って移動してもよ
く、または台車などによって移動するようにしてもよ
い。この受信アンテナ16cからの信号は、図1の電気
回路17において前述の受信アンテナ16bと同様にし
て増幅回路22に与えられ、同様に演算処理が行われる
ようにしてもよい。受信アンテナ16cからの受信信号
によって、送信アンテナ16aへの送信信号を与えた時
刻から受信アンテナ16cの受信信号が得られるまでの
時間差は、地表面3からの深さに対応している。この実
施の形態でもまた、前記時間差に対応した距離だけ隔て
て存在する地中埋設物14を検出することはできる。
【0082】受信アンテナ16cによって得られる受信
信号の最大レベルが得られる地表面3上の位置は、土壌
1中の送信アンテナ16aまでの最短距離であり、これ
によってその受信アンテナ16cの直下にドリルヘッド
5が存在するものと判断することができる。
【0083】さらにこの受信アンテナ16cの受信強度
の前記最大強度に対する比を演算手段によって演算し、
その比に対応して、傾斜面10の軸線11まわりの回転
角度を検出することができる。これによって前述の角度
検出手段31を実現してもよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、推進体の移
動距離と反射時間と推進体のドリルヘッドの軸線まわり
の角度とに基づいて、土壌中における地中埋設物の埋設
状況を検出するので、推進体のドリルヘッドの前方およ
び側方に存在する埋設物の状況を、リアルタイムで3次
元的に直感的に容易に把握することができる。これによ
ってその埋設物を避けて推進体を地中に推進し、地中埋
設物に推進体が衝突したり接触することを防ぐことがで
きる。
【0085】請求項2の本発明によれば、移動距離と反
射時間と角度とから成る組合せデータを、メモリに、埋
設物の複数種類の埋設状況と対応させて用いるので、1
または複数の埋設物の埋設状況をさらに容易に把握する
ことが可能になる。
【0086】請求項3の本発明によれば、推進体のドリ
ルヘッドの前方および側方に存在する埋設物の状況をリ
アルタイムで3次元的に直感的に容易に把握することが
でき、その埋設状況をメモリから読出して具体的に知る
ことが容易に可能になる。
【0087】請求項4の本発明によれば、反射波の強度
に基づいて、埋設物の大小を知ることができ、埋設物が
細長いか否かを知ることができ、さらに推進体の先端部
であるドリルヘッドが埋設物に近づきつつあるか否かな
どを検出することができる。
【0088】請求項5の本発明によれば、推進体の推進
方向下流側の正面の位置にたとえば管などの埋設物が存
在する埋設状況であることを検出することができる。
【0089】請求項6の本発明によれば、埋設物が細長
く、推進体の推進方向と平行に延びる埋設状況であるこ
とを検出することができる。
【0090】請求項7の本発明によれば、埋設物は推進
体の推進方向から側方にずれた位置に存在する埋設状況
であることを検出することができる。
【0091】請求項8の本発明によれば、比較的小さい
埋設物が存在することを検出することができる。
【0092】請求項9の本発明によれば、推進体の推進
方向下流側の正面の位置に、推進体の両側方における細
長い埋設物が存在する埋設状況であることを検出するこ
とができる。
【0093】請求項10の本発明によれば、埋設物が推
進体の側方に存在し、または細長い埋設物が推進体の推
進方向下流側、すなわち前方の正面に存在する埋設状況
であることを検出することができる。
【0094】請求項11の本発明によれば、推進体の前
方正面に比較的大きい埋設物が存在する埋設状況である
ことを検出することができる。
【0095】請求項12の本発明によれば、推進体の前
方の正面またはその正面から側方にずれた位置に埋設物
が存在する埋設状況であることを検出することができ
る。
【0096】請求項13の本発明によれば、推進体の推
進方向に平行に細長い埋設物が存在する埋設状況である
ことを検出することができる。
【0097】請求項14の本発明によれば、ドリルヘッ
ドの前方および側方の埋設物の状況をリアルタイムで3
次元的にさらに直感的に容易に把握することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の地中推進工法における
探査装置の電気回路17の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示される出力回路29の具体的構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態の地中推進工法を示す断
面図である。
【図4】推進体2のドリルヘッド5付近の断面図であ
る。
【図5】図5(1)は、送信アンテナ16aに与えられ
るインパルス状送信信号p1の波形を示す。図5(2)
は、受信アンテナ16bによって受信される受信信号p
2の波形を示す図である。
【図6】推進体2を用いて土壌1を推進している状態を
示す図である。図6(1)は傾斜面10が土壌1の地表
面3に向けた状態を示し、図6(2)は傾斜面10が土
壌1の地表面3とは反対側である下方に向けられた状態
を示す。
【図7】ドリルヘッド5の推進軸12から間隔hだけず
れた位置に埋設物14が埋設されている埋設状況におい
て、移動距離xと反射時間tとから成る第1データによ
って埋設物14の埋設状況を知ることができる原理を説
明するための図である。
【図8】ドリルヘッド5の推進軸12上に埋設物14が
存在する埋設状況において、移動距離xと反射時間tと
から成る第1データによって埋設物14の埋設状況を知
ることができる原理を説明するための図である。
【図9】ドリルヘッド5の先端部9の軸線11まわりの
角度を補正するための構成を簡略して示す断面図であ
る。
【図10】ゾンデ65が収納されたドリルヘッド5の一
部の斜視図である。
【図11】第2解析回路25の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】埋設状況1を説明するための図である。
【図13】埋設状況2を説明するための図である。
【図14】埋設状況3を説明するための図である。
【図15】埋設状況4を説明するための図である。
【図16】埋設状況5を説明するための図である。
【図17】埋設状況6を説明するための図である。
【図18】埋設状況7を説明するための図である。
【符号の説明】
1 土壌 2 推進体 3 地表面 4 推進体本体 5 ドリルヘッド 6 推進方向 8 発進立坑 9 先端部 10 傾斜面 14 埋設物 15 誘電体 16a 送信アンテナ 16b 受信アンテナ 17 電気回路 18 ケーブル 19 出力手段 23 処理回路 24 第1解析回路 25 第2解析手段 26 表示駆動回路 29 出力回路 30 表示画面 31 角度検出手段 32 移動距離検出手段 46 推進駆動手段 53,54 アンテナ本体 63 目視表示手段 65 ゾンデ 66 磁界検出手段 67 スリット 69 角度補正手段 70 データ生成手段 71 信号強度加算手段 72 推進停止手段 73 距離算出手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中を推進する推進体のドリルヘッド
    に設けられ、電磁波を発生する送信アンテナと、 電磁波の反射波を受信する受信アンテナと、 推進体を、ドリルヘッドよりも推進方向上流側で軸線方
    向に押込むとともに、少なくともドリルヘッドを軸線ま
    わりに角変位する推進駆動手段と、 推進体が推進して移動した移動距離を検出する移動距離
    検出手段と、 送信アンテナに送信信号を与えて駆動するとともに、反
    射波の受信信号を演算処理して地中埋設物の反射時間を
    求める反射時間演算手段と、 ドリルヘッドの軸線まわりの角度位置を検出する角度検
    出手段と、 移動距離検出手段と反射時間演算手段と角度検出手段と
    の出力に応答して、移動距離xと反射時間tと角度θと
    から、土壌中における埋設物の埋設状況を表す信号を演
    算して出力する埋設状況演算手段とを含むことを特徴と
    する地中推進工法における埋設状況の検出装置。
  2. 【請求項2】 埋設状況演算手段は、 埋設物の複数種類の各埋設状況と、移動距離xと反射時
    間tと角度θとの予め定める組合せデータとを対応して
    ストアするメモリと、 移動距離検出手段と反射時間演算手段と角度検出手段と
    の出力に応答して、検出された移動距離xと反射時間t
    と角度θとの検出組合せデータに一致または近似した前
    記予め定める組合せデータを、検索し、こうして検索し
    て得られた前記予め定める組合せデータに対応する埋設
    状況をメモリから読出して出力する検索手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の地中推進工法における埋
    設状況の検出装置。
  3. 【請求項3】 メモリにストアされる予め定める組合せ
    データは、 移動距離xと反射時間tとを座標(x,t)とする予め
    定める第1データと、前記角度θと反射時間tとを座標
    (θ,t)とする予め定める第2データとから成り、 各埋設状況と、予め定める第1および第2データとが対
    応されて前記メモリにストアされ、 検索手段は、検出された第1データに一致または近似し
    た前記予め定める第1データを検索し、かつ検出された
    第2データに一致または近似した前記予め定める第2デ
    ータを検索し、 検索された第1および第2データの予め定める組合せデ
    ータに対応する埋設状況をメモリから読出して出力する
    ことを特徴とする請求項2記載の地中推進工法における
    埋設状況の検出装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2データのいずれか少なく
    とも一方にはさらに、反射波の強度が含まれることを特
    徴とする請求項3記載の地中推進工法における埋設状況
    の検出装置。
  5. 【請求項5】 第1データが傾斜した一直線であると
    き、推進体の推進方向下流側の正面の位置に、埋設物が
    存在する埋設状況であることを特徴とする請求項3また
    は4記載の地中推進工法における埋設状況の検出装置。
  6. 【請求項6】 第1データが移動距離の座標軸に平行で
    あるとき、 埋設物が細長くかつ推進体の推進方向と埋設物とが平行
    である埋設状況であることを特徴とする請求項3または
    4記載の地中推進工法における埋設状況の検出装置。
  7. 【請求項7】 第1データが双曲線であるとき、推進体
    の推進方向から側方にずれた位置に、埋設物が存在する
    埋設状況であることを特徴とする請求項3または4記載
    の地中推進工法における埋設状況の検出装置。
  8. 【請求項8】 第1データが、強弱の周期的な反射波を
    有するとき、比較的小さい埋設物が存在する埋設状況で
    あることを特徴とする請求項4に記載の地中推進工法に
    おける埋設状況の検出装置。
  9. 【請求項9】 第2データが、推進体に関して180度
    ずれて対称であるとき、推進体の推進方向下流側の正面
    の位置に、推進体の両側方に延びる細長い埋設物が存在
    する埋設状況であることを特徴とする請求項3〜8のう
    ちの1つに記載の地中推進工法における埋設状況の検出
    装置。
  10. 【請求項10】 第2データが、推進体から半径方向の
    一方向に延びて存在するとき、 推進体の推進方向から側方にずれた位置に埋設物が存在
    する埋設状況であるか、または埋設物が細長くかつ推進
    体の推進方向下流側の正面の位置に存在する埋設状況で
    あることを特徴とする請求項3〜8のうちの1つに記載
    の地中推進工法における埋設状況の検出装置。
  11. 【請求項11】 第2データが、推進体と同心円である
    とき、推進体の推進方向下流側の正面の位置に、比較的
    大きい埋設物が存在する埋設状況であることを特徴とす
    る請求項3〜8のうちの1つに記載の地中推進工法にお
    ける埋設状況の検出装置。
  12. 【請求項12】 第2データが、推進体から半径方向の
    一方向に延びておりかつ推進体に近づくにつれて反射波
    の強度が大きいとき、推進体の推進方向下流側の正面ま
    たは正面から側方にずれた位置に、埋設物が存在する埋
    設状況であることを特徴とする請求項3〜8のうちの1
    つに記載の地中推進工法における埋設状況の検出装置。
  13. 【請求項13】 第2データが、推進体から離間した定
    位置にあるとき、埋設物が細長くかつ推進体の推進方向
    と埋設物とが平行である埋設状況であることを特徴とす
    る請求項3〜8のうちの1つに記載の地中推進工法にお
    ける埋設状況の検出装置。
  14. 【請求項14】 表示画面を有する目視表示手段と、 第1データを目視表示手段によって座標(x,t)に表
    示させ、第2データを目視表示手段によって座標(θ,
    t)に表示させる表示駆動手段とを含むことを特徴とす
    る請求項3記載の地中推進工法における埋設状況の検出
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020041986A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 オムロン株式会社 データ処理装置および埋設物検出装置
JP2020041984A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 オムロン株式会社 データ処理装置および埋設物検出装置

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JP7077888B2 (ja) 2018-09-13 2022-05-31 オムロン株式会社 データ処理装置および埋設物検出装置
JP7378203B2 (ja) 2018-09-13 2023-11-13 オムロン株式会社 データ処理装置および埋設物検出装置

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