JP2000147136A - 隠蔽位置の検出方法および装置 - Google Patents

隠蔽位置の検出方法および装置

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JP2000147136A
JP2000147136A JP10332008A JP33200898A JP2000147136A JP 2000147136 A JP2000147136 A JP 2000147136A JP 10332008 A JP10332008 A JP 10332008A JP 33200898 A JP33200898 A JP 33200898A JP 2000147136 A JP2000147136 A JP 2000147136A
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Japan
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carrier
antenna
signal
time difference
transmission
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JP10332008A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Nakauchi
啓雅 中内
Ikuo Arai
郁男 荒井
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中推進工法の推進体先端部の3次元位置を
地上から検出する。 【解決手段】 土壌中を推進する推進体2の先端部9に
送信アンテナ16aを設けて、連続搬送波である送信信
号を与え、送信アンテナから電磁波を土壌中に発生す
る。地中埋設物14による電磁波の反射波を、地上の少
なくとも3カ所の各設置位置で、受信アンテナ16b1
〜16b5によって受信する。各設置位置毎の受信信号
と、送信アンテナに与えられる送信信号との時間差は、
送信アンテナと受信アンテナの各設置位置との間の距離
に対応する。これによって送信アンテナの土壌中におけ
る3次元位置を検出することができる。送信アンテナに
与えられる連続搬送波である送信信号を、たとえば地中
埋設物の反射時間などを表す情報によって振幅変調し、
これによって送信アンテナからの電磁波を用いて、情報
の伝送をも行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌などの隠蔽位
置の検出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地中推進工法を用いて推進体を土壌中に
推進する際、その推進体のドリルヘッドなどの先端部の
位置を正確に検出し、希望する経路に推進体を推進させ
る必要がある。先行技術では、推進体の先端部の3次元
の位置を検出するための構成は、存在しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、3次
元の隠蔽位置を正確に検出することができるようにした
隠蔽位置の検出方法および装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、隠蔽位置に設
けられた送信アンテナに、連続搬送波である送信信号を
与えて、送信アンテナから電磁波を発生し、その電磁波
を、地上で、少なくとも3カ所の各設置位置で、受信ア
ンテナによって受信し、送信信号と受信アンテナからの
各設置位置毎の受信信号との搬送波の時間差を検出し、
検出された時間差によって送信アンテナの位置を演算す
る隠蔽位置の検出方法である。
【0005】本発明に従えば、隠蔽位置には送信アンテ
ナが設けられ、この送信アンテナに、連続搬送波送信信
号を与え、地上で、少なくとも3カ所の各設置位置で、
受信アンテナによって、送信アンテナからの電磁波を受
信し、送信信号と受信アンテナの各設置位置毎の受信信
号との搬送波の時間差を検出する。この時間差は、送信
アンテナと、複数の各受信アンテナとの間の距離に対応
する。こうして検出された少なくとも3つの時間差に基
づき、送信アンテナの位置を演算して高精度に求めるこ
とができる。
【0006】また本発明は、送信アンテナに与える第1
搬送波を発生する第1の搬送波発生源と、第1搬送波発
生源の第1搬送波とほぼ同一の周波数を有する第2搬送
波を発生する第2の搬送波発生源とを準備し、第1およ
び第2搬送波発生源の第1および第2搬送波の時間を予
め対応しておき、受信アンテナからの受信信号と第2搬
送波発生源からの第2搬送波との時間差を検出すること
によって、送信信号と受信信号との搬送波の時間差を検
出することを特徴とする。
【0007】本発明に従えば、送信アンテナに与えられ
る連続搬送波である送信信号と、受信アンテナからの受
信信号との時間差を検出することを容易にするために、
送信アンテナに与える送信信号として、第1の搬送波発
生源からの第1搬送波を用い、この第1搬送波発生源の
第1搬送波とほぼ同一の周波数を有する第2搬送波を、
第2の搬送波発生源から発生する。第1および第2搬送
波発生源は、たとえば水晶発振器などのように、温度な
どの環境の変化にかかわらず、安定した周波数で発振動
作を行う。第1および第2搬送波発振源の第1および第
2搬送波の時間を、予め対応しておき、たとえばこれら
の第1および第2搬送波の時間を一致させておく。した
がって受信信号と第2搬送波との時間差は、送信信号と
受信信号との時間差に対応し、たとえば第1および第2
搬送波の時間を一致した構成では、一致している。した
がって第1搬送波発生源からの第1搬送波を、伝送する
ためのケーブルなどの導線が必要でなく、作業性が向上
される。
【0008】また本発明は、隠蔽位置に設けられ、電磁
波を発生する送信アンテナと、連続搬送波である送信信
号を発生する搬送波発生源と、送信アンテナに前記送信
信号を与えて駆動する送信駆動手段と、地上に設けら
れ、少なくとも3カ所で電磁波を受信する位置検出用受
信アンテナと、各位置検出用受信アンテナの出力に応答
し、送信信号と受信信号との搬送波の時間差を検出する
時間差検出手段と、時間差検出手段の出力に応答し、送
信アンテナの位置を演算する位置演算手段とを含むこと
を特徴とする隠蔽位置の検出装置である。
【0009】本発明に従えば、少なくとも3カ所での位
置検出用受信アンテナからの各受信信号と送信アンテナ
に与えられる連続搬送波である送信信号との時間差を検
出し、この時間差に対応する送信アンテナと受信アンテ
ナの位置との間の距離に基づいて、送信アンテナの3次
元の位置を正確に検出することができる。位置検出用受
信アンテナは、地上の少なくとも3カ所にそれぞれ設け
られてもよいけれども、単一の位置検出用受信アンテナ
を、少なくとも3カ所にそれぞれ移動して送信信号と受
信信号との時間差を検出するようにしてもよい。
【0010】また本発明は、もう1つの搬送波を発生す
る受信アンテナ用搬送波発生源が設けられ、前記搬送波
発生源からの搬送波と、前記受信アンテナ用搬送波発生
源からの前記もう1つの搬送波との時間が予め対応され
ており、時間差検出手段は、受信信号と前記受信アンテ
ナ用搬送波発生源からの前記もう1つの搬送波との時間
差を検出することを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、送信アンテナに連続搬送
波である送信信号を与える搬送波発生源のほかに、受信
アンテナ用搬送波発生源が設けられ、これによってもう
1つの搬送波を発生し、これらの搬送波発生源と受信ア
ンテナ用搬送波発生源とは、たとえば水晶発振器などの
ように環境変化にかかわらず安定した周波数の搬送波を
発生する構成を有し、これによって受信アンテナによる
受信信号と受信信号用搬送波発生源からの前記もう1つ
の搬送波との時間差は、受信信号と送信アンテナに与え
られる搬送波発生源からの送信信号との時間差と対応す
る、たとえば等しい時間差を検出することができる。こ
れによって搬送波発生源からの送信信号を伝送するため
のケーブルなどの導線を準備する必要がなく、作業性が
向上されることになる。
【0012】また本発明は、伝送すべきデータをストア
するメモリと、メモリのストア内容によって、前記搬送
波を変調する変調手段と、前記位置検出用受信アンテナ
の受信信号を復調する復調手段とを含むことを特徴とす
る。
【0013】本発明に従えば、メモリにストアされた伝
送すべきデータによって、搬送波発生源からの連続搬送
波である送信信号を、たとえば振幅変調して情報伝送を
行う。位置検出用受信アンテナの受信信号を復調するこ
とによって、前記メモリのストア内容であるデータを、
検出することができる。メモリにストアされるデータ
は、後述の反射時間であってもよく、または反射時間以
外の情報であってもよく、たとえば演算結果で割っても
よく、もしくは物理的または化学的な量を検出するセン
サの出力などの情報であってもよい。
【0014】また本発明は、パルス発生源と、搬送波発
生源からの送信信号と、パルス発生源からのパルスとを
切換えて送信駆動手段に与える切換え手段と、パルスに
よって駆動された送信アンテナからの電磁波の地中埋設
物による反射波を受信する探査用受信アンテナと、探査
用受信アンテナからの受信信号に応答して、パルスの発
生時点から反射波の受信時点までの反射時間を演算する
演算手段と、演算手段の出力をストアするメモリと、メ
モリのストア内容によって、前記搬送波を変調する変調
手段と、前記位置検出用受信アンテナの受信信号を復調
する復調手段とを含むことを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、パルス発生源からのパル
スを切換え手段から送信アンテナに与え、送信アンテナ
からのパルス状の電磁波が地中埋設物によって反射さ
れ、その反射波が探査用受信アンテナによって受信され
る。この探査用受信アンテナからの受信信号に応答し
て、反射時間を演算手段によって演算する。こうして演
算された反射時間は、メモリにストアされる。切換え手
段によって搬送波発生源からの連続搬送波である送信信
号が送信アンテナに与えられる状態で、この搬送波発生
源からの送信信号を、メモリのストア内容によってたと
えば振幅変調して、情報伝送を行う。位置検出用受信ア
ンテナの受信信号を復調することによって、前記メモリ
のストア内容である反射時間などの情報を、検出するこ
とができる。演算手段によって演算される情報は、反射
時間だけでなく、そのほかの情報を含んでもよい。
【0016】本発明の実施の他の形態では、探査用受信
アンテナからの受信信号によって反射時間以外の他の情
報の演算を行うようにしてもよい。
【0017】本発明は、地中推進工法における推進体の
ドリルヘッドなどの先端部に送信アンテナを設けて、そ
の推進体の先端部の土壌中の3次元位置を検出するよう
にしてもよいけれども、本発明は、そのほか、たとえば
合成樹脂製地中埋設管内に送信アンテナを走行してその
位置を地上で探査するために実施することができ、その
ほかの広い技術分野において、本発明を関連して実施す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
おける隠蔽位置の検出のための原理を説明するための斜
視図である。送信アンテナ16aから土壌中に電磁波を
発生し、この電磁波は、地上で地表面で、少なくとも3
カ所の複数(この実施の形態では5)の各設置位置で受
信アンテナ16b1〜16b5によって受信される。送
信アンテナ16aと各位置検出用受信アンテナ16b1
〜16b5との間の距離をD1〜D5とする。xyz直
交座標系において、xy平面は地表面に一致され、z軸
はその地表面に垂直方向である。送信アンテナ16aの
位置(xyz)とし、位置検出用受信アンテナ16b1
〜16b5の位置(x1,y1,z1)〜(x5,y
5,z5)とするとき、送信アンテナ16aと位置検出
用受信アンテナ16b1〜16b5との間の距離D1〜
D5は、nを1〜5である自然数とするとき、次式が成
立する。
【0019】
【数1】
【0020】式7は、簡略化して書換えると式8のとお
りとなり、したがって式9から、未知数Xを演算して求
めることができる。
【0021】 D = AX …(8) X = [ATA]-1TD …(9) したがって送信アンテナ16aの位置(x,y,z)を
上述のようにして検出することができる。前記距離D1
〜D5は、送信アンテナ16aから、各位置検出用受信
アンテナ16b1〜16b5までの土壌中の電磁波の伝
搬時間に対応する。
【0022】図2は、送信アンテナ16aを備える地中
推進工法を示す断面図である。土壌1内で可撓性を有す
る推進体2を地表面3上から、土壌1中に推進する。推
進体2は、可撓性を有する推進体本体4と、その推進体
本体4の先端部に取外し可能に連結されるドリルヘッド
5とを含む。推進駆動手段46は、推進体2を、ドリル
ヘッド5よりも推進方向上流側で、この実施の形態では
基端部で、推進体2の軸線方向に推進方向6で示される
ように押込み、さらに推進体2の基端部を、軸線まわり
に角変位して回転駆動することができる。
【0023】推進体2を土壌1内に推進するにあたって
は、ドリルヘッド5を土壌1中に貫入し、推進体本体4
の一部を構成する最も上流側の推進管を基端部で順次的
に継ぎ足しながら土壌1中に圧入し、掘削を進める。推
進体2が、土壌1に形成された到達立坑で、または地表
面3上で、ドリルヘッド5を取外し、敷設すべきポリエ
チレンなどの熱可塑性合成樹脂製管の端部を接続し、推
進体2を引戻し、発進立坑(図は省略)または地上まで
合成樹脂製管を引込んで作業を終了する。
【0024】図3は、推進体2のドリルヘッド5付近の
断面図である。推進体2の軸線に直角な断面は軸線に沿
って一様な円形であり、そのドリルヘッド5の先端部9
には、平坦な傾斜面10が形成される。この先端部9
は、先細状に形成される。傾斜面10は、推進体2、し
たがってドリルヘッド5の軸線11に対して傾斜してい
る。
【0025】ドリルヘッド5の先端部9に、上述のよう
に傾斜面10が形成されているので、推進体2の少なく
ともドリルヘッド5を回転駆動しつつ押込むことによっ
て直進させることができ、またその少なくともドリルヘ
ッド5を回転駆動することなく押込むことによって、可
撓性を有する推進体本体4を湾曲させ、土壌1中を掘進
することができる。推進体本体4を湾曲させることによ
って、土壌1中に埋設物14が存在しても、推進体2
は、その地中埋設物14を回避して、推進することがで
きる。参照符号14は、管などを含む埋設物を総括的に
示す。
【0026】ドリルヘッド5の先端部9における傾斜面
10は、平板状の合成樹脂などの誘電体15から成る。
この先端部9内には、誘電体15、したがって傾斜面1
0に臨んで送信アンテナ16aと探査用受信アンテナ1
2とが設けられる。誘電体15は、アンテナ16a,1
2の前部を構成する。図3において誘電体15は、傾斜
面10を形成する。傾斜面10の軸線11となす角度α
は、たとえば8°または15°であってもよく、5〜2
5°の範囲で選ばれてもよい。
【0027】アンテナ16a,12は、たとえばボータ
イアンテナなどによって実現される。ボータイアンテナ
は、平坦部分とその平坦部分から隆起した立体部分とを
有してもよい。アンテナ16a,12は、その他の構成
を有していてもよい。これらのアンテナ16a,12
は、ドリルヘッド5内の電気回路17に接続される。電
気回路17は、地表面3に設けられた他の電気回路に接
続される。送信アンテナ16aと受信アンテナ12と
は、図1および図3に示されるように別々の構成であっ
てもよいけれども、本発明の実施の他の形態では、単一
のアンテナをスイッチングして切換えて用いるようにし
てもよい。
【0028】再び図4に示される電気回路17を参照し
て、送信アンテナ16aは、電波である電磁波を発生す
る。探査用受信アンテナ12は、その電磁波を受信す
る。アンテナ16a,12による電磁波によって地中埋
設物14を検出することができ、こうして得られる探査
データは、図4に示されるメモリ24にストアされる。
【0029】パルサであるパルス発生回路20は、送信
アンテナ16aに、駆動手段21によってインパルス状
または矩形波の送信信号を与える。送信アンテナ16a
からの電磁波は、傾斜面10に垂直なドリルヘッドの前
方および側方の土壌1に向けて放射される。この送信ア
ンテナ16aからの電磁波は、地中埋設物14によって
反射され、または地表面3によって反射され、その反射
波は受信アンテナ12によって受信され、増幅回路22
で増幅される。増幅回路22の出力は、処理回路23に
与えられる。処理回路23は、たとえばマイクロコンピ
ュータなどによって実現され、パルス発生回路20から
のインパルス状または矩形波の送信信号に同期した駆動
手段21の出力と、増幅回路22からの受信信号とに応
答し、受信アンテナ16bの増幅回路22を介する出力
である受信信号をサンプリングし、さらにデジタル化
し、地中埋設物14の画像信号および地表面3からの反
射波の信号を、メモリ24にストアする。
【0030】図5(1)は、送信アンテナ16aに与え
られるインパルス状送信信号p1の波形を示す。受信ア
ンテナ12によって受信される受信信号は、図5(2)
の参照符p2で示される。送信信号p1が発生される時
刻t1から受信信号p2が得られる時刻t2までの時間
差W1は、送信および受信アンテナ16a,12とその
電磁波が反射した埋設物までの距離L1に対応する。し
たがってこの時間差W1によって、送信および受信アン
テナ16a,12と管14などの埋設物との間の距離L
1を検出することができる。
【0031】再び図4を参照して、送信アンテナ16
a、したがってドリルヘッド5の先端部9の3次元の位
置を検出するために、第1搬送波発生源41が設けられ
る。処理回路23は、メモリ24のストア内容、たとえ
ば前述の地中埋設物14の距離などに対応する反射時間
などのデータを読出して振幅変調回路42に与える。振
幅変調回路42は、処理回路23からのメモリ24のス
トア内容によって、第1搬送波発生源41からの連続搬
送波をたとえば振幅変調する。切換えスイッチ43は、
共通接点44と個別接点46,47を有する。地中探査
を行うとき、切換えスイッチ43の共通接点44は、個
別接点46に接続され、パルス発生回路20からのパル
スは、切換えスイッチ43を介して駆動手段21に与え
られる。これによって前述のように探査用受信アンテナ
12からの受信信号とパルス発生回路20からのパルス
との時間差である反射時間がW1(前述の図5(2)参
照)が検出され、メモリ24にストアされる。
【0032】送信アンテナ16aの位置を検出する際に
は、切換えスイッチ43の共通接点44は個別接点47
に切換えられて導通する。これによって振幅変調回路4
2の出力は、切換えスイッチ43から駆動手段21に与
えられ、送信アンテナ16aが駆動される。
【0033】地上に設けられた位置検出用受信アンテナ
16b1〜16b5の各出力は、切換えスイッチ47を
介して増幅回路48に与えられ、さらに時間差検出手段
49の一方の入力に与えられる。第2搬送波発生源51
からの第2搬送波は、時間差検出手段49の他方の入力
に与えられる。時間差検出手段49は、第2搬送波と増
幅回路48からの受信信号との時間差を検出する。こう
して振幅変調回路42からの連続した搬送波である送信
信号が送信アンテナ16aに与えられ、この送信アンテ
ナ16aからの電磁波は、位置検出用受信アンテナ16
b1〜16b5で受信され、その受信信号と第2搬送波
との時間差が、時間差検出手段49で検出される。これ
によって演算回路52は、前述の式9の演算を行い、送
信アンテナ16aの3次元位置(x,y,z)を算出す
る。
【0034】第1搬送波発生源41および第2搬送波発
生源51とは、たとえば水晶発振器などのように環境の
変化にかかわらず安定した周波数で発振する構成を有
し、第1および第2搬送波の周波数はほぼ等しく、たと
えばこの実施の形態では、同一である。したがって図4
の実施の形態では第1搬送波発生源41からの第1搬送
波を、ケーブルなどの導線を介して時間差検出手段49
に伝送する必要はなく、作業性が良好である。
【0035】上述の実施の形態では、合計5つの位置検
出用受信アンテナ16b1〜16b5が既知の位置に配
置され、切換えスイッチ47によってこれらの位置検出
用受信アンテナ16b1〜16b5の出力が切換えられ
て増幅回路48に与えられるように構成されたけれど
も、本発明の実施の他の形態では、複数の各位置検出用
受信アンテナ16b1〜16b5毎に、増幅回路48以
降の構成要素、すなわち増幅回路48、時間差検出手段
49、第2搬送波発生源51、演算回路52、復調回路
53および表示手段54が、それぞれ設けられてもよ
い。構成の簡略化を図るために、他の実施の形態では、
単一の位置検出用受信アンテナを、前述の位置検出用受
信アンテナ16b1〜16b5と同一の位置に順番に配
置して各位置毎に時間差を検出するようにしてもよい。
【0036】本発明の実施の他の形態では、第2搬送波
発生源51を省略し、第1搬送波発生源41からの搬送
波を、ケーブルを介して時間差検出手段49に与えるよ
うにしてもよい。
【0037】増幅回路48からの受信信号はまた、復調
回路53に与えられて復調され、メモリ24のストア内
容が得られる。演算回路52によって演算して求められ
た送信アンテナ16aの位置および復調回路53から得
られたメモリ24のストア内容などのデータは、陰極線
管または液晶などの表示手段54によって表示され、ま
たは、プリンタなどによって記録紙に印字される。
【0038】図6は、図4に示される振幅変調回路42
の具体的な構成を示す電気回路図である。第1搬送波発
生源41からの第1搬送波e10は、掛算回路55およ
び加算回路56にそれぞれ与えられる。掛算回路55に
は、処理回路23からのメモリ24のストア内容を表す
信号emが与えられる。掛算回路55の出力は、加算回
路56に与えられる。加算回路56の出力信号e11
は、切換えスイッチ43の個別接点47に与えられる。
【0039】 e11 =(1+em)e10 …(10) 図7は、振幅変調回路42からの出力信号e11の波形
を示す図である。第1搬送波発生源41の出力周波数
は、たとえば10MHzである。この振幅変調波の包絡
線57は、図8に示される変調波emと、第1搬送波e
10とを前述の図6に示される構成によって振幅変調し
た波形であって図8では参照符58で示される。
【0040】振幅変調回路42の出力信号e11の変調
度mは、たとえば50%であり、すなわち第1搬送波の
振幅Ic,処理回路23からの信号emの振幅Isとす
るとき、Vm=Ic+Isであり、V10=Ic−Is
であり、変調度m=V10/Vm=50%であるとき、
Ic=Isである。
【0041】本発明の実施の他の形態では、振幅変調に
代えて、時間が変化しない他の変調を行うようにしても
よく、またはそのほかの変調が行われるようにしてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、隠蔽位
置には送信アンテナが設けられ、この送信アンテナに、
連続搬送波送信信号を与え、地上で、少なくとも3カ所
の各設置位置で、受信アンテナによって、送信アンテナ
からの電磁波を受信し、送信信号と受信アンテナの各設
置位置毎の受信信号との搬送波の時間差を検出し、少な
くとも3つの時間差に基づき、送信アンテナの3次元の
位置を演算して高精度に求めることができる。
【0043】請求項2記載の本発明によれば、送信アン
テナに与えられる連続搬送波である送信信号と、受信ア
ンテナからの受信信号との時間差を検出することを容易
にするために、送信アンテナに与える送信信号として、
第1の搬送波発生源からの第1搬送波を用い、この第1
搬送波発生源の第1搬送波とほぼ同一の周波数を有する
第2搬送波を、第2の搬送波発生源から発生する。第1
および第2搬送波発振源の第1および第2搬送波の時間
は、予め対応しておく。したがって受信信号と第2搬送
波との時間差は、送信信号と受信信号との時間差に対応
したものである。したがって第1搬送波発生源からの第
1搬送波を、伝送するためのケーブルなどの導線が必要
でなく、作業性が向上される。
【0044】請求項3記載の本発明によれば、少なくと
も3カ所での位置検出用受信アンテナからの各受信信号
と送信アンテナに与えられる連続搬送波である送信信号
との時間差を検出し、この時間差に対応する送信アンテ
ナと受信アンテナの位置との間の距離に基づいて、送信
アンテナの3次元の位置を正確に検出することができ
る。
【0045】請求項4記載の本発明によれば、送信アン
テナに連続搬送波である送信信号を与える搬送波発生源
のほかに、受信アンテナ用搬送波発生源が設けられ、こ
れによってもう1つの搬送波を発生し、これによって受
信アンテナによる受信信号と受信信号用搬送波発生源か
らの前記もう1つの搬送波との時間差は、受信信号と送
信アンテナに与えられる搬送波発生源からの送信信号と
の時間差と対応する、たとえば等しい時間差を検出する
ことができる。これによって搬送波発生源からの送信信
号を伝送するためのケーブルなどの導線を準備する必要
がなく、作業性を向上することができる。
【0046】請求項5記載の本発明によれば、メモリの
ストア内容である伝送すべきデータによって、搬送波発
生源からの送信信号を振幅変調して、情報伝送を行うこ
とができ、このようにして送信信号を、位置検出のため
と情報伝送のためとに、兼用することができるようにな
る。
【0047】請求項6記載の本発明によれば、パルス発
生源からのパルスを切換え手段から送信アンテナに与
え、送信アンテナからのパルス状の電磁波が地中埋設物
によって反射され、その反射波が探査用受信アンテナに
よって受信され、この探査用受信アンテナからの受信信
号に応答して、反射時間が演算手段によって演算され、
反射時間は、メモリにストアされる。切換え手段によっ
て搬送波発生源からの連続搬送波である送信信号が送信
アンテナに与えられる状態で、この搬送波発生源からの
送信信号を、メモリのストア内容によってたとえば振幅
変調して、情報伝送を行う。位置検出用受信アンテナの
受信信号を復調することによって、前記メモリのストア
内容である反射時間などの情報を、検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における隠蔽位置の検出
のための原理を説明するための斜視図である。
【図2】送信アンテナ16aを備える地中推進工法を示
す断面図である。
【図3】推進体2のドリルヘッド5付近の断面図であ
る。
【図4】電気回路17の構成を示すブロック図である。
【図5】図5(1)は、送信アンテナ16aに与えられ
るインパルス状送信信号p1の波形を示す。受信アンテ
ナ12によって受信される受信信号は、図5(2)の参
照符p2で示される。
【図6】図4に示される振幅変調回路42の具体的な構
成を示す電気回路図である。
【図7】振幅変調回路42からの出力信号e11の波形
を示す図である。
【図8】図7に示される包絡線57を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 土壌 2 推進体 3 地表面 4 推進体本体 5 ドリルヘッド 9 先端部 10 傾斜面 11 軸線 14 埋設物 16a,12 送信アンテナ 16b1〜16b5 受信アンテナ 17 電気回路 20 パルス発生回路 21 駆動手段 22 増幅回路 23 処理回路 24 メモリ 42 振幅変調回路 41 第1搬送波発生源 44 共通接点 43 切換えスイッチ 49 時間差検出手段 51 第2搬送波発生源 53 復調回路 66 推進駆動手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠蔽位置に設けられた送信アンテナに、
    連続搬送波である送信信号を与えて、送信アンテナから
    電磁波を発生し、 その電磁波を、地上で、少なくとも3カ所の各設置位置
    で、受信アンテナによって受信し、 送信信号と受信アンテナからの各設置位置毎の受信信号
    との搬送波の時間差を検出し、 検出された時間差によって送信アンテナの位置を演算す
    る隠蔽位置の検出方法。
  2. 【請求項2】 送信アンテナに与える第1搬送波を発生
    する第1の搬送波発生源と、 第1搬送波発生源の第1搬送波とほぼ同一の周波数を有
    する第2搬送波を発生する第2の搬送波発生源とを準備
    し、 第1および第2搬送波発生源の第1および第2搬送波の
    時間を予め対応しておき、 受信アンテナからの受信信号と第2搬送波発生源からの
    第2搬送波との時間差を検出することによって、送信信
    号と受信信号との搬送波の時間差を検出することを特徴
    とする請求項1記載の隠蔽位置の検出方法。
  3. 【請求項3】 隠蔽位置に設けられ、電磁波を発生する
    送信アンテナと、 連続搬送波である送信信号を発生する搬送波発生源と、 送信アンテナに前記送信信号を与えて駆動する送信駆動
    手段と、 地上に設けられ、少なくとも3カ所で電磁波を受信する
    位置検出用受信アンテナと、 各位置検出用受信アンテナの出力に応答し、送信信号と
    受信信号との搬送波の時間差を検出する時間差検出手段
    と、 時間差検出手段の出力に応答し、送信アンテナの位置を
    演算する位置演算手段とを含むことを特徴とする隠蔽位
    置の検出装置。
  4. 【請求項4】 もう1つの搬送波を発生する受信アンテ
    ナ用搬送波発生源が設けられ、 前記搬送波発生源からの搬送波と、前記受信アンテナ用
    搬送波発生源からの前記もう1つの搬送波との時間が予
    め対応されており、 時間差検出手段は、受信信号と前記受信アンテナ用搬送
    波発生源からの前記もう1つの搬送波との時間差を検出
    することを特徴とする請求項3記載の隠蔽位置の検出装
    置。
  5. 【請求項5】 伝送すべきデータをストアするメモリ
    と、 メモリのストア内容によって、前記搬送波を変調する変
    調手段と、 前記位置検出用受信アンテナの受信信号を復調する復調
    手段とを含むことを特徴とする請求項3または4記載の
    隠蔽位置の検出装置。
  6. 【請求項6】 パルス発生源と、 搬送波発生源からの送信信号と、パルス発生源からのパ
    ルスとを切換えて送信駆動手段に与える切換え手段と、 パルスによって駆動された送信アンテナからの電磁波の
    地中埋設物による反射波を受信する探査用受信アンテナ
    と、 探査用受信アンテナからの受信信号に応答して、パルス
    の発生時点から反射波の受信時点までの反射時間を演算
    する演算手段と、 演算手段の出力をストアするメモリと、 メモリのストア内容によって、前記搬送波を変調する変
    調手段と、 前記位置検出用受信アンテナの受信信号を復調する復調
    手段とを含むことを特徴とする請求項3または4記載の
    隠蔽位置の検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013001139A1 (en) * 2011-06-27 2013-01-03 Aineko Oy Positioning method for a drilling head

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