JP3751453B2 - 地中の電磁波の伝搬速度測定方法および装置 - Google Patents

地中の電磁波の伝搬速度測定方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中の電磁波の伝搬速度を測定するための方法および装置に関し、もっと詳しくは、たとえば地中推進工法を用いて地中に推進体を推進する際、その推進体の先端部と地中埋設物との間の距離を検出するために、地中の電磁波の伝搬速度を測定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中推進工法では、その推進体のドリルヘッドなどの先端部と地中埋設物との距離を正確に検出し、推進体が地中埋設物に衝突することを防ぎ、地中埋設物の破損を防止しなければならない。地中での距離を測定するには、その地中の電磁波の伝搬速度を高精度で測定する必要がある。先行技術では、伝搬速度を、予め定める一定の値に設定し、こうして設定された伝搬速度に基づいて、推進体の先端部と地中埋設物との距離を測定している。したがってその測定精度が低い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、地中に電磁波が伝搬する伝搬速度を高精度で測定することができるようにした地中の電磁波の伝搬速度測定方法および装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電磁波を発生する送信アンテナ、および地中埋設物による反射波を受信する受信アンテナのうちいずれか一方が1または複数含まれ、他方が複数含まれ、
地中で送信アンテナによって電磁波を発生するとともに受信アンテナによって地中埋設物による反射波を受信し、
送信アンテナと、その送信アンテナからの電磁波の地中埋設物による反射波を受信する受信アンテナとの成す複数組の対における送信アンテナと受信アンテナとの間の送受信アンテナ間距離Lxは、相互に異なり、
受信アンテナによって受信された反射波の時間経過Txに伴う強度Sを検出し、
送受信アンテナ間距離Lxと経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元データにおいて、反射波の強度Sを、予め設定された複数の各伝搬速度viに対応する双曲線に沿って加算して加算強度Siを求め、
複数の各伝搬速度viのうち、加算強度Siが最大である伝搬速度v0を最適な伝搬速度として選択し求めることを特徴とする地中の電磁波の伝搬速度測定方法である。
【0005】
また本発明は、地中を推進する推進体の先端部付近に設けられ、電磁波を発生する送信アンテナ、および推進体の先端部付近に設けられ、前記電磁波の地中埋設物による反射波を受信する受信アンテナであって、送信アンテナとともに複数組の対を成し、各対における送信アンテナと受信アンテナとの間の送受信アンテナ間距離Lxは相互に異なる受信アンテナのうちいずれか一方が1または複数含まれ、他方が複数含まれる地中の電磁波の伝搬速度測定装置であって、
受信アンテナの出力に応答し、前記対を成す送信アンテナからの電磁波の発生によって受信された時間経過Txに伴う反射波の強度Sをストアするメモリと、
地中の電磁波の伝搬速度v0を演算する伝搬速度演算手段であって、
複数の伝搬速度viを予め設定する伝搬速度設定手段と、
メモリにストアされた反射波の強度Sを、送受信アンテナ間距離Lxと経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元データにおいて、予め設定された複数の各伝搬速度viに対応する双曲線に沿って加算して加算強度Siを演算する加算強度演算手段と、
複数の各伝搬速度viのうち、加算強度Siが最大である伝搬速度v0を選択する手段とを含む伝搬速度演算手段とを含むことを特徴とする地中の電磁波の伝搬速度測定装置である。
【0006】
本発明に従えば、図1〜図11に関連して後述されるように、送信アンテナと受信アンテナとの成す対が複数組(たとえば2組以上)、推進体の先端部付近に設けられ、各対毎の送受信アンテナ間距離Lxと経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元データの平面において、式1に関連して後述されるように双曲線を描く。地中の電磁波の推測される予め設定された複数の各伝搬速度viに対応する双曲線に沿って、各対毎の反射波の強度Sを加算して加算強度Siを演算する。こうして得られた各伝搬速度viのうち、加算強度Siが最大である伝搬速度v0を選択し、地中の電磁波の伝搬速度として決定する。こうして定速度走査法によって地中の電磁波の伝搬速度v0を高精度に測定することができる。
【0007】
このような手法によれば、複雑な演算を行うことなく、比較的簡単な演算によって、伝搬速度v0を演算して求めることができる。
【0008】
推進体の先端部付近というのは、たとえばドリルヘッドまたはそれよりも推進方向上流側のドリルヘッド付近であってもよく、地中推進工法において、推進方向下流側に存在する地中埋設物を検出し、推進体の先端部と地中埋設物との間の距離を測定することによって推進体を地中埋設物に衝突しないように回避するために実施することができる推進体の部分をいう。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の地中推進工法における探査装置の電気回路17の構成を示すブロック図である。この電気回路17は基本的に、単一の送信アンテナ16aおよび2以上の複数(たとえば3)の受信アンテナ16b1〜16b3を有するレーダ式探査のための構成を含む。
【0020】
図2は、本発明の実施の一形態の地中推進工法を示す断面図である。土壌1内で可撓性を有する推進体2を地表面3上から、土壌1中に推進する。推進体2は、可撓性を有する推進体本体4と、その推進体本体4の先端部に取外し可能に連結されるドリルヘッド5とを含む。推進駆動手段46は、推進体2を、ドリルヘッド5よりも推進方向上流側で、この実施の形態では基端部で、推進体2の軸線方向に推進方向6で示されるように押込み、さらに推進体2の基端部を、軸線まわりに角変位して回転駆動することができる。
【0021】
推進体2を土壌1内に推進するにあたっては、ドリルヘッド5を土壌1中に貫入し、推進体本体4の一部を構成する最も上流側の推進管を基端部で順次的に継ぎ足しながら土壌1中に圧入し、掘削を進める。推進体2が、土壌1に形成された到達立坑で、または地表面3上で、ドリルヘッド5を取外し、敷設すべきポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂製管の端部を接続し、推進体2を引戻し、発進立坑または地上まで合成樹脂製管を引込んで作業を終了する。
【0022】
図3は、推進体2のドリルヘッド5付近の断面図である。推進体2の軸線に直角な断面は軸線に沿って一様な円形であり、そのドリルヘッド5の先端部9には、平坦な傾斜面10が形成される。この先端部9は、先細状に形成される。傾斜面10は、推進体2、したがってドリルヘッド5の軸線11に対して傾斜している。
【0023】
ドリルヘッド5の先端部9に、上述のように傾斜面10が形成されているので、推進体2の少なくともドリルヘッド5を回転駆動しつつ押込むことによって直進させることができ、またその少なくともドリルヘッド5を回転駆動することなく押込むことによって、可撓性を有する推進体本体4を湾曲させ、土壌1中を掘進することができる。推進体本体4を湾曲させることによって、土壌1中に埋設物14が存在しても、推進体2は、その地中埋設物14を回避して、推進することができる。参照符号14は、管などを含む埋設物を総括的に示す。
【0024】
ドリルヘッド5の先端部9における傾斜面10は、平板状の合成樹脂などの誘電体15から成る。この先端部9内には、誘電体、したがって傾斜面10に臨んで送信アンテナ16aと受信アンテナ16b1とが設けられる。誘電体15は、アンテナ16a,16b1の前部を構成する。アンテナ16a,16b1は、誘電体15とアンテナ本体とによって構成される。参照符の添字a,bを省略して数字だけで総括的に示すことがある。図3において誘電体15は、傾斜面10を形成する。傾斜面10の軸線11となす角度α1は、たとえば8°または15°であってもよく、5〜25°の範囲で選ばれてもよい。ドリルヘッド5にはまた、受信アンテナ16b2が設けられる。これらの受信アンテナ16b1,16b2を総括的に参照符16bで示すことがある。送信アンテナ16aと受信アンテナ16bとは、たとえば同一構成を有してもよい。受信アンテナ16bは2つでよい。図面には、後述の図12〜図14の実施の形態における受信アンテナ16b3も、併せて、示してある。
【0025】
図4は、ドリルヘッド5の図3における左方から見た正面図である。送信アンテナ16aと受信アンテナ16b1,16b2は、軸線11を通る一仮想平面7内にある。仮想平面7は、傾斜面10と垂直である。
【0026】
アンテナ16は、たとえばボータイアンテナなどによって実現される。ボータイアンテナは、平坦部分とその平坦部分から隆起した立体部分とを有してもよい。アンテナ16は、その他の構成を有していてもよい。これらのアンテナ16は、ドリルヘッド5内の電気回路17に接続される。電気回路17は、地表面3に設けられた他の電気回路に接続される。送信アンテナ16aと受信アンテナ16bとは、図1および図3に示されるように別々の構成であってもよいけれども、本発明の実施の他の形態では、単一のアンテナをスイッチングして切換えて用いるようにしてもよい。
【0027】
再び図1に示される電気回路17を参照して、送信アンテナ16aは、電波である電磁波を発生する。受信アンテナ16bは、その電磁波を受信する。アンテナ16による電磁波によって地中埋設物14を検出することができ、こうして得られる探査データは、たとえば推進体2に挿通されたケーブル18を介して地上で、出力手段19によって受信される。出力手段19は、先端部9付近に地中埋設物14が存在するかどうかなどを目視表示する目視表示手段63を備える。この表示手段63は、たとえば液晶または陰極線管などの表示画面30を有する目視表示手段などであってもよく、または数値などを表示する手段などであってもよい。ドリルヘッド5内には、レーダ式探査手段27の送信アンテナ16a,受信アンテナ16bおよび増幅回路22だけが内蔵され、その他の構成要素もまたドリルヘッド5内に設けられてもよく、または前記その他の構成要素は、地上に設けられてもよい。
【0028】
パルサであるパルス発生回路20は、送信アンテナ16aに、駆動手段21によってインパルス状または矩形波の送信信号を与える。送信アンテナ16aからの電磁波は、傾斜面10に垂直なドリルヘッドの前方および側方の土壌1に向けて放射される。この送信アンテナ16aからの電磁波は、地中埋設物14によって反射され、または地表面3によって反射され、その反射波は各受信アンテナ16bによって受信され、増幅回路22で増幅される。増幅回路22の出力は、処理回路23に与えられる。処理回路23は、たとえばマイクロコンピュータなどによって実現され、パルス発生回路20からのインパルス状または矩形波の送信信号に同期した駆動手段21の出力と、増幅回路22からの受信信号とに応答し、受信アンテナ16bの増幅回路22を介する出力である受信信号をサンプリングし、さらにデジタル化し、地中埋設物14の画像信号および地表面3からの反射波の信号を、ケーブル18を介して導出し、出力回路29によってさらに演算処理し、目視表示手段63の表示画面30に目視表示させる。
【0029】
図5(1)は、送信アンテナ16aに与えられるインパルス状送信信号p1の波形を示す。受信アンテナ16b1によって受信される受信信号は、図5(2)の参照符p2で示される。送信信号p1が発生される時刻t1から受信信号p2が得られる時刻t2までの時間差TR1は、送信および受信アンテナ16a,16b1とその電磁波が反射した埋設物までの距離hに対応する。したがってこの時間差TR1によって、送信および受信アンテナ16a,16b1と管14などの埋設物との間の距離hを検出することができる。
【0030】
受信アンテナ16b1,16b2の各出力は切換えスイッチ12を介して増幅回路22に与えられる。切換制御回路13は、切換えスイッチ12のスイッチング状態を制御する。送信アンテナ16aに前述の図5(1)の送信信号p1が与えられたとき、受信アンテナ16b1の出力は、切換えスイッチ12を介して増幅回路22に与えられる。時間差TR1の測定後、次に送信アンテナ16aに同様な送信信号が与えられるとき、受信アンテナ16b2の出力が切換えスイッチ12を介して増幅回路22に与えられ、同様にして時間差TR2が演算して求められる。時間差TR1,TR2は、送信アンテナ16aからの電磁波が地中埋設物14に衝突し、その反射波が受信アンテナ16b1,16b2によって受信されるまでの反射時間である。切換えスイッチ12がなく、各々の受信アンテナ16b以降にそれぞれ増幅回路22以降が設けられてもよい。
【0031】
図6は、図1に示される出力回路29の具体的な電気的構成を示すブロック図である。各受信アンテナ16b1,16b2の出力は、反射時間の時間経過に伴って、たとえば256のサンプリング値で、その反射波の強度である振幅がデジタル化され、データ生成手段24で生成され、メモリ40にストアされる。
【0032】
図7は、前述の図3に示されるように推進体本体4に平行に、直管状の地中埋設物14が存在するときにおける送信アンテナ16aから受信アンテナ16b1,16b2に到達する電磁波の経路を簡略化して示す図である。推進体本体4の軸線11と地中埋設物14の軸線とは図4に示される仮想平面7内にある。各受信アンテナ16b1,16b2で受信される電磁波の伝搬距離はL1,L2でそれぞれ示される。送信アンテナ16aと受信アンテナ16b1,16b2は、参照符25で示されるように一直線上に存在するものと近似的に想定することができる。送信アンテナ16aと受信アンテナ16b1とは第1の対を成し、送受信アンテナ間距離は、参照符Lx1で示される。送信アンテナ16aと受信アンテナ16b2とは第2の対を成し、送受信アンテナ間距離Lx2を有する。これらの送受信アンテナ間距離Lx1,Lx2とは相互に異なる。伝搬距離L1,L2をたどる電磁波である反射波の時間経過Txと、地中の電磁波の予め設定された伝搬速度viと、送受信アンテナ間距離Lxと、これらのアンテナ16a,16bと地中埋設物14との間の距離hとの間には、式1が成立する。
【0033】
【数1】
Figure 0003751453
【0034】
式1において、各受信アンテナ16b1,16b2毎の前記反射時間TR1,TR2を、時間Txに代入し、送受信アンテナ間距離Lxは既知であるので、少なくとも3つの受信アンテナ16b1,16b2毎に前述の式1が成立することによって、連立方程式を解き、伝搬速度viを演算して求め、またこの伝搬速度viに対応した距離hを演算して求めることができる。このような連立方程式の演算は、出力回路29において演算して求めることができる。
【0035】
本発明の実施の他の形態において、式1における送受信アンテナ間距離Lxと経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元データは、後述の図10に示されるとおりに2次元平面上に描かれる。式1は、図10の2次元平面上における直交座標系では、双曲線であり、伝搬速度viをパラメータとして描くことができる。
【0036】
出力回路29において定速度走査法に従って予め設定した伝搬速度viのうち、実際の地中の電磁波の伝搬速度v0を、図8および図9に従って演算して求めることができる。
【0037】
図8は、出力回路29における定速度走査法によって実際の地中の伝搬速度v0を測定する動作を説明するためのフローチャートである。ステップa1からステップa2に移り、送受信アンテナ16a,16bによる反射波の時間経過Txに伴う強度Sを、データ生成手段24から得てメモリ40にストアしておく。ステップa3では、このような座標(Lx,Tx)の2次元データを生成して得ることができる。ステップa4では、信号強度Sを加算して各伝搬速度Viに対応する各傾きに沿って反射波の強度Sを加算して加算強度Siを求める。
Figure 0003751453
【0038】
図9は、図8のステップa4における信号強度を加算する動作を具体的に示すフローチャートである。このような信号強度の加算動作は、図6に示される信号強度加算手段27において達成される。ステップb1からステップb2に移り、送受信アンテナ間距離Lxが零であるときにおける距離hに対応した反射時間T0を設定して固定する。ステップb21では、i=1に設定する。ステップb3では、伝搬速度viを1つだけ決定する。ステップb31では、j=1に設定する。ステップb4では、1つの設定された伝搬速度viに対して、その伝搬速度viで特定されるLx,Tx平面上の傾きに沿って、経過時間Txijを演算する。ステップb5では、その2次元画像データの信号強度Sijを検出する。ステップ51では、jを1だけインクリメントする。ステップb6では、各受信アンテナ16b1,16b2毎に、上述の演算を行い、このような演算が完了したことがステップb6で判断されると、次のステップb7に移る。ステップb7では、反射波の強度Sijを各受信アンテナ16b1,16b2にわたって加算し、その加算演算値Sを得る。ステップb71では、iを1だけインクリメントする。
【0039】
ステップb3〜b71の各演算を、予め設定された各伝搬速度vi毎に実行する。この各伝搬速度vi毎の加算強度Sが、予め定める回数、たとえば20回、得られた後、ステップb9に移る。ステップb9では、伝搬速度vi毎の加算強度Siを比較し、その最大加算強度Smaxが得られたときの伝搬速度viを検索する。こうして最大加算強度Smaxが得られたときにおける伝搬速度viを、実際の地中の電磁波の伝搬速度v0として決定する。
【0040】
再び図8を参照して、ステップa5では、上述の決定された伝搬速度v0に基づき、次のステップa6では、受信アンテナ16bのうちの少なくとも1つの反射時間TRと伝搬速度v0との積(=TR・v0)によって、距離hを演算して求めることができる。ステップa7では、この距離hが、予め定める値未満であるかどうかを判断し、演算して求められた距離hが、予め定める値未満であるとき、推進体2が地中埋設物14に衝突するおそれがあるので、推進駆動手段46を停止させる。
【0041】
図10は、受信アンテナ16b1,16b2からの出力に基づく送受信アンテナ間距離Lxと受信信号の経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元画像データを示す図である。予め設定された伝搬速度viを、小さい値から大きい値に変化して設定するとき、双曲線31,32,33がこの順序で得られる。
【0042】
図11は、各双曲線31,32,33毎の伝搬速度vi毎の加算強度Siを示す2次元データの図である。たとえばこの実施の形態において図11の双曲線32における加算強度S2が、その他の加算強度S1,S3に比べて最大であるので、この最大S2が得られる伝搬速度v0を、実際の電磁波の伝搬速度として、図8のステップa8において決定する。
【0043】
図12は、本発明の実施の他の形態のドリルヘッド5の構成を示す断面図である。直管である地中埋設物14の軸線が図12の紙面に垂直であり、推進体2の軸線11は図12の紙面内にある。送信アンテナ16aと受信アンテナ16b1〜16b3に関連する構成およびその他の構成は、前述の実施の形態と同様である。電磁波の伝搬経路の伝搬距離は、送信アンテナ16aと受信アンテナ16bとの送信点と受信点とを焦点とする楕円上に存在する。送信アンテナ16aと受信アンテナ16bとから成る対が少なくとも3組存在することによって、探査で得られる反射時間情報を利用して実際の地中の伝搬速度v0を演算して求めることができる。
【0044】
図13は、図12に示される実施の形態を説明するための地下構造モデルにおける反射点の座標を示す図である。図13に示す地下構造モデルにおける反射点の座標を考える。反射波の反射時間をTR、第1層の平均速度をV1、送信点−反射点−受信点までの波線長すなわち電磁波の伝搬距離をLWとする。波線長LWは反射時間TRと平均速度V1から式2で表される。
W = TR・V1 …(2)
【0045】
送信アンテナの送信点S(O,Yoff)から、反射点P(X,Y)までの距離と反射点Pから受信アンテナの受信点R(XG.YG)までの距離の和が波線長すなわち伝搬距離LWになる。
W = √{(XG−X)2+(YG−Y)2}+√{X2+(Yoff−Y)2}…(3)
X−Y座標系を送信点と受信点を結ぶ線の中点が新たな原点(O1)になるように、式4,5で表される平行移動を行い、x−y座標系に変換する。
【0046】
【数2】
Figure 0003751453
【0047】
このx−y座標系では式3は式6になる。
【0048】
【数3】
Figure 0003751453
【0049】
さらに、x−y座標系を送信点と受信点を結ぶ線が新たな座標軸になるように原点O1を中心に反時計回りに角度αだけ回転したξ−η座標系を考える。ここで、
【0050】
【数4】
Figure 0003751453
【0051】
である。ξ−η座標系とx−y座標系の間には式8,9の関係がある。
ξ = xcosα−ysinα …(8)
η = xsinα+ycosα …(9)
式8,9を用いて式6をξ,ηで表すことを考える。式6の右辺第1項を左辺に移項し、両辺を2乗して整理すると式10が得られる。
【0052】
【数5】
Figure 0003751453
【0053】
さらに式10を2乗すると、
W 4+4XG 22+4(Yoff−YG)22−8XG(Yoff−YG)xy
=4LW 2(x2+y2)+LW 2{XG 2+(Yoff−YG)2} …(11)
になる。ところで、式8,9からx、yは次のように表される。
x = ξcosα+ηsinα …(12)
y = −ξsinα+ηcosα …(13)
これより
2 = ξ2cos2α+η2sin2α+2ξηsinαcosα …(14)
2 = ξ2sin2α+η2cos2α−2ξηsinαcosα …(15)
xy =(η2−ξ2)sinαcosα+ξη(cos2α−sin2α) …(16)
となる。また式7から
G sinα =(Yoff−YG)cosα …(17)
である。式14〜16を用いて式11のx,yを消去すると、
W 4+4XG 2ξ2cos2α+4XG 2η2sin2α+8XG 2ξηsinαcosα
+4(Yoff−YG)2ξ2sin2α+4(Yoff−YG)2η2cos2α
−8(Yoff−YG)2ξηsinαcosα+8XG(Yoff−YG2sinαcosα
−8XG(Yoff−YG2sinαcosα−8XG(Yoff−YG)(cos2α−sin2α)
=4LW 22+η2)+LW 2{Xg 2+(Yoff−YG)2} …(18)
となる。式17から、sinαcosαをcos2αとsin2αで表すと次のようになる。
8XG 2ξηsinαcosα=8XG(Yoff−YG)ξηcos2α …(19)
8(Yoff−YG)2ξηsinαcosα=8XG(Yoff−YG)ξηsin2α …(20)
8XG(Yoff−YG2sinαcosα=8(Yoff−YG)2ξ2cos2α …(21)
8XG(Yoff−YG2sinαcosα=8(Yoff−YG)2η2cos2α …(22)
また、
4XG 2η2sin2α=4(Yoff−YG)2η2cos2α …(23)
であるから、これらを式19〜22に代入し、さらに8(Yoff−YG)2ξ2cos2αを式17から、4(Yoff−YG)2ξ2sin2αと、4XG 2ξ2sin2αに分け、
cos2α+sin2α = 1 …(24)
を用いると、式25になる。
W 4+4XG 2ξ2+4(Yoff−YG)2ξ2
=4LW 22+η2)+LW 2{XG 2+(Yoff−YG)2} …(25)
これをξ,ηについて整理すると、式26が得られる。
【0054】
【数6】
Figure 0003751453
【0055】
式26は送信点と受信点を焦点とする楕円の方程式である。したがって、反射点Pは送信点と受信点からの距離の和が一定である点の軌跡上にある。各反射面までの平均速度を用いると、距離の和が一定とは反射時間が一定であると言い換えてもよい。このとき、反射点は等反射時間面上の点になる。式26の楕円の方程式を求めるとき、XG、YGおよびYOFFの値はそれぞれ受信点および送信点の位置として与えられ、またLWは式2から得られる。LWの計算においてTRは記録上の反射波反射時間として得られる。
【0056】
送信点と受信点の1つの組における各反射波に対して1つの楕円が描かれる。したがって、ある反射波に対応する反射面は複数個の送信点と受信点の組による楕円群の共通接点として求められる。
【0057】
前述の式8,9から
cos2α = a …(27)
2cosαsinα = b …(28)
sin2α = c …(29)
とすれば、
ax2−bxy+cy2+d(cx2+bxy+ax2)= e …(30)
ただし、
【0058】
【数7】
Figure 0003751453
【0059】
とする。式30を簡単化すれば
Ax2+Bxy+Cy2−D4=0 …(33)
となり、未知数はx2,xy,y2の3つとなる。
12+B1xy+C12−D1 = 0 …(34)
22+B2xy+C22−D2 = 0 …(35)
32+B3xy+C32−D3 = 0 …(36)
2×式34−A1×式35より、x2を消去して
(A21−A12)xy+(A21−A12)y2−A21+A12=0…(37)
3×式34−A1×式36より、x2を消去して
(A31−A13)xy+(A31−A13)y2−A31+A13=0…(38)
(A31−A13)×式37−(A21−A12)×式38よりxyを消去して
(A31−A13)(A21−A12)y2
−(A21−A12)(A31−A13)
−(A21−A12)(A31−A13)y2
+(A31−A13)(A21−A12) = 0 …(39)
式39よりyを求める。求められたyから式37および式38を計算し、それぞれのxの値(x37,x38)を求める。2つのxの値(x37,x38)がほぼ一致すれば、ほぼ正しい速度V1である。
【0060】
図14は、図12および図13に示される実施の形態における出力回路29の動作を説明するためのフローチヤートである。ステップc1からステップc2に移り、式33において、速度viを、予め設定された値の中から選ぶ。ステップc3では、受信点である受信アンテナ16b1〜16b3毎に、式34〜36を演算して求める。これによってステップc4では式39からyを求める。ステップc5では、式37,38から、xの値(x37,x38)をそれぞれ演算して求める。ステップc6では、このようにして得られたxの値(x37,x38)の差の絶対値が予め定める比較的小さい値Δx0以下であるかどうかを判断し、そうであればステップc7において、前記選択して設定した伝搬速度viを、実際の土壌中の電磁波の伝搬速度v0であるものとして決定する。こうしてステップc8では、反射時間TRに基づき、送信および受信アンテナ16a,16bから地中埋設物14までの距離を演算して求めることができる。
【0061】
図15は、本発明の実施の他の形態を示す図である。地中埋設物14は、たとえば塊状物であり、その3次元データによって、地中の電磁波の伝搬速度v0を求めることができる。このために推進体本体4の先端部9には、単一の送信アンテナ16aと合計6個の受信アンテナ16b1〜16b6が配置される。
【0062】
図16は、図15に示される実施の形態におけるドリルヘッド5の正面図である。受信アンテナ16b1〜16b4は、送信アンテナ16aとともに前述の実施の形態と同様に一仮想平面7上に配置される。残り2つの受信アンテナ16b5,16b6は、この一仮想平面7からずれた位置に配置され、この実施の形態では、参照符8で示されるように、仮想平面7から軸線11まわりに正負90度ずれた位置に配置される。本発明の実施の他の形態では、6つの受信アンテナ16b1〜16b6のうちの少なくとも2つが仮想平面7からずれていれば好ましく、すべての受信アンテナ16b1〜16b6と送信アンテナ16aとが3次元の任意の位置に配置されていてもよい。その他の構成は、前述の構成に類似する。
【0063】
図17は、等走時面式の導出を説明するための反射法探査のための2層モデルを示す図である。図18は図17における座標変化を説明するための図である。反射波の反射時間をTR、第1層の速度をV1、送信点−反射点−受信点までの波線長をLWとする。LWは反射時間TR、速度V1から式2で表される。
【0064】
図17に示すようなXYZ座標系でX−Y平面を地表面にとり、Z軸方向に坑井にとる。ただし、坑井は垂直井であるとする。送信点S(XS,YS,ZS)から反射点P(X,Y,Z)までの距離と反射点から受信点G(XG,YG,ZG)までの距離の和が波線長LWになる。したがって、式40が成立する。
W = √{(X−XS)2+(Y−YS)2+(Z−ZS)2}+ √{(X−XG)2+(Y−YG)2+(Z−ZG)2} …(40)
ここで、図18に示すような座標変換を行う。まずX1−Y1平面を地表に平行でX1軸が送信点を通り、Z1軸を坑井にとる。
【0065】
x = X−XS …(41)
y = Y−YS …(42)
z = Z−ZS …(43)
とおくと、送信点と受信点はX1−Y1平面で表すことができ、
X1 = xcosα−ysinα …(44)
Y1 = xsinα+ycosα …(45)
Z1 = z …(46)
となる。ただし、
α = tan-1{(YS−YO)/(XS−YG)} …(47)
である。
【0066】
X1Y1Z1座標系を、送信点と受信点とを結ぶ直線の中点が新たな原点となるように、式48〜50に示す平行移動を行い、x1y1z1座標系に変換する。
x1 = X1−XS/2 …(48)
y1 = Y1 …(49)
z1 = Z1−ZO/2 …(50)
このx1y1z1座標系では式40は式51になる。
【0067】
LW = √{(x1−XS1/2)2+y12+(z1+ZO1/2)2}+√{(x1+XS1/2)2+y12+(z1−ZO1/2)2} …(51)
【0068】
さらに、x1y1z1座標系を送信点と受信点を結ぶ線が新たな座標軸になるように、原点O1を中心にY1−z1平面を反時計回りに角度βだけ回転したξηζ座標系を考えると、
ξ = x1cosβ−z1sinβ …(52)
η = y1 …(53)
ζ = x1sinβ+z1cosβ …(54)
なる関係がある。
ここで
β = tan-1(ZG1/XS1) …(55)
である。
式51をξηζ座標系で表現すると式56になる。
【0069】
ξ2+LW 2(η2+ζ2)/(LW 2−XS2−ZG2)=LW 2/4 …(56)
【0070】
図15および図16の実施の形態において、求めるべきパラメータは、x2,y2,z2,xy,yz,zxの合計6個であり、このような3次元の構造では、上述のように合計少なくとも6組の対を成す送信アンテナと受信アンテナとの対が必要になる。したがって前述の式33と同様な手順で、実際の土壌中の電磁波の伝搬速度V0を求めることができる。前述の式33に対応して、式57が得られる。
【0071】
Ax2+By2+Cz2+Dxy+Eyz+Fzx−G=0 …(57)
したがって式33〜39および図14と同様な手順に従い、伝搬速度v0を求めることができる。
【0072】
図19は、本発明の実施の他の形態の簡略化した側面図である。ドリルヘッド5には、少なくとも2個以上の複数(この実施の形態ではたとえば3)の送信アンテナ16a1〜16a3と、単一の受信アンテナ16bとが前記一仮想平面7に配置される。送信アンテナ16a1と受信アンテナ16bとは第1の対を成し、送信アンテナ16a2と受信アンテナ16bとは第2の対を成し、送信アンテナ16a3と受信アンテナ16bとは第3の対を成す。このようにして2以上の対を成す送信アンテナ16a1〜16a3と受信アンテナ16bとの複数組の対が構成される。
【0073】
図20は、図19に示される本発明の実施の形態における電気的構成を示すブロック図である。パルス発生回路20からのパルスは、切換えスイッチ31を介して選択的に各送信アンテナ16a1〜16a3に与えられる。切換えスイッチ31のスイッチング状態は、切換え制御回路13によって制御される。その他の構成は、前述と同様である。
【0074】
また本発明の実施の形態のさらに他の形態として、上述の実施の形態の切換えスイッチ13および切換え制御回路13がなく、各送信アンテナ16毎にパルス発生手段20および駆動手段21が設けられてもよい。各送信アンテナ16a1〜16a3からの電磁波の地中埋設物14による反射波は、受信アンテナ16bによって受信される。こうして得られる反射時間TRと送受信アンテナ間距離Lxとによって地中の電磁波の伝播速度v0を演算して求めることができ、また前述の速度解析によって伝播速度v0を演算して求めることができる。その他の構成は前述の実施の形態と同様である。本発明の実施のさらに他の形態では、送信アンテナと受信アンテナとから成る対が、個別的にたとえば2または3以上の複数組設けられるように構成されてもよい。
【0075】
【発明の効果】
請求項1,2の本発明によれば、定速度走査法によって地中の電磁波の伝搬速度v0を高精度に演算して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の地中推進工法における探査装置の電気回路17の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態の地中推進工法を示す断面図である。
【図3】推進体2のドリルヘッド5付近の断面図である。
【図4】ドリルヘッド5の図3における左方から見た正面図である。
【図5】図5(1)は、送信アンテナ16aに与えられるインパルス送信信号p1の波形を示す。受信アンテナ16bによって受信される受信信号は、図5(2)の参照符p2で示される。
【図6】図1に示される出力回路29の具体的な電気的構成を示すブロック図である。
【図7】前述の図3に示されるように推進体本体4に平行に、直管状の地中埋設物14が存在するときにおける送信アンテナ16aから受信アンテナ16b1,16b2などに到達する電磁波の経路を簡略化して示す図である。
【図8】出力回路29における定速度走査法によって実際の地中の伝搬速度v0を測定する動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8のステップa4における信号強度を加算する動作を具体的に示すフローチャートである。
【図10】受信アンテナ16b1,16b2などからの出力に基づく送受信アンテナ間距離Lxと受信信号の経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元画像データを示す図である。
【図11】各双曲線31,32,33毎の伝搬速度vi毎の加算強度Siを示す2次元データの図である。
【図12】本発明の実施の他の形態のドリルヘッド5の構成を示す断面図である。
【図13】図12に示される実施の形態を説明するための地下構造モデルにおける反射点の座標を示す図である。
【図14】図12および図13に示される実施の形態における出力回路29の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の他の形態を示す図である。
【図16】図15に示される実施の形態におけるドリルヘッド5の正面図である。
【図17】等走時面式の導出を説明するための坑井間反射法探査のための2層モデルを示す図である。
【図18】図17における座標変化を説明するための図である。
【図19】本発明の実施の他の形態の簡略化した側面図である。
【図20】図19に示される本発明の実施の形態における電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 土壌
2 推進体
3 地表面
4 推進体本体
5 ドリルヘッド
7 仮想平面
9 先端部
10 傾斜面
11 軸線
12,31 切換えスイッチ
14 埋設物
16a 送信アンテナ
16b1〜16b6 受信アンテナ
17 電気回路
19 出力手段
20 パルス発生回路
23 処理回路
24 データ生成手段
27 信号強度加算手段
29 出力回路
40 メモリ
63 目視表示手段

Claims (2)

  1. 電磁波を発生する送信アンテナ、および地中埋設物による反射波を受信する受信アンテナのうちいずれか一方が1または複数含まれ、他方が複数含まれ、
    地中で送信アンテナによって電磁波を発生するとともに受信アンテナによって地中埋設物による反射波を受信し、
    送信アンテナと、その送信アンテナからの電磁波の地中埋設物による反射波を受信する受信アンテナとの成す複数組の対における送信アンテナと受信アンテナとの間の送受信アンテナ間距離Lxは、相互に異なり、
    受信アンテナによって受信された反射波の時間経過Txに伴う強度Sを検出し、
    送受信アンテナ間距離Lxと経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元データにおいて、反射波の強度Sを、予め設定された複数の各伝搬速度viに対応する双曲線に沿って加算して加算強度Siを求め、
    複数の各伝搬速度viのうち、加算強度Siが最大である伝搬速度v0を最適な伝搬速度として選択し求めることを特徴とする地中の電磁波の伝搬速度測定方法。
  2. 地中を推進する推進体の先端部付近に設けられ、電磁波を発生する送信アンテナ、および推進体の先端部付近に設けられ、前記電磁波の地中埋設物による反射波を受信する受信アンテナであって、送信アンテナとともに複数組の対を成し、各対における送信アンテナと受信アンテナとの間の送受信アンテナ間距離Lxは相互に異なる受信アンテナのうちいずれか一方が1または複数含まれ、他方が複数含まれる地中の電磁波の伝搬速度測定装置であって、
    受信アンテナの出力に応答し、前記対を成す送信アンテナからの電磁波の発生によって受信された時間経過Txに伴う反射波の強度Sをストアするメモリと、
    地中の電磁波の伝搬速度v0を演算する伝搬速度演算手段であって、
    複数の伝搬速度viを予め設定する伝搬速度設定手段と、
    メモリにストアされた反射波の強度Sを、送受信アンテナ間距離Lxと経過時間Txとを座標(Lx,Tx)とする2次元データにおいて、予め設定された複数の各伝搬速度viに対応する双曲線に沿って加算して加算強度Siを演算する加算強度演算手段と、
    複数の各伝搬速度viのうち、加算強度Siが最大である伝搬速度v0を選択する手段とを含む伝搬速度演算手段とを含むことを特徴とする地中の電磁波の伝搬速度測定装置。
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