JPH11280239A - フローリングパネル - Google Patents

フローリングパネル

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Publication number
JPH11280239A
JPH11280239A JP12681098A JP12681098A JPH11280239A JP H11280239 A JPH11280239 A JP H11280239A JP 12681098 A JP12681098 A JP 12681098A JP 12681098 A JP12681098 A JP 12681098A JP H11280239 A JPH11280239 A JP H11280239A
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JP
Japan
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pipe
plate
flooring
heat exchange
main
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Application number
JP12681098A
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English (en)
Inventor
Chika Sasaki
親 佐々木
Tatsuya Matsuda
達也 松田
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Toyox Co Ltd
Original Assignee
Toyox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に床冷暖房装置の施工ができ、しかも、
熱効率を向上させることのできるフローリングパネルを
提供することである。 【解決手段】 供給側メインパイプ1、戻り側メインパ
イプ2、及びこれらメインパイプ1、2間を連通する複
数の熱交換パイプ5からなるパイプユニットと、フロー
リング板6と、フローリング板とほぼ同じ大きさを有す
るプレート13、17と、フローリング板6の裏面ある
いはプレート13、17の貼りつけ面のいずれかに形成
した複数の熱交換パイプ収納溝9とを備えている。そし
て、熱交換パイプ収納溝9に、パイプユニットの熱交換
パイプ5をそれぞれはめ込んだ状態で、フローリング板
6の裏面にプレート13、17の貼りつけ面を貼りつけ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイプユニット
を一体化したフローリングパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフローリングタイプの床冷暖房装
置では、図15に示すように、各根太101間に、プレ
ート形状の断熱材102を置いている。この断熱材10
2の表面にはパイプ収納溝103を形成するとともに、
放熱板104を貼りつけている。そして、パイプ収納溝
103にパイプ105をはめ込んで、このパイプ105
に流体を流すようにしている。このようにして断熱材1
02を設置したら、根太101上にフローリング板10
6を掛け渡して、床冷暖房装置を完成させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
床冷暖房装置では、根太101間に断熱材102を置い
てから、各断熱材102表面のパイプ収納溝103に、
パイプ105をはめ込んでいかなければならない。この
ように、施工現場でパイプ105をはめ込んでいくので
は、その施工に時間がかかってしまう。
【0004】また、断熱材102の表面にパイプ105
を設けているため、以下のような問題が生じてしまう。
例えば、フローリング板106を根太101上に掛け渡
すときに、断熱材102の表面が根太101よりも上に
位置すると、フローリング板106が断熱材102上に
載った状態となり、パイプ105に大きな負担がかかっ
てしまう。そのため、断熱材102の厚みを決めるとき
は、断熱材102の表面を、根太101よりも低くせざ
るをえない。ところが、断熱材102の表面を根太10
1よりも低くすると、パイプ103とフローリング板1
06との間にどうしても隙間ができて、熱効率が著しく
悪くなってしまう。この発明の目的は、簡単に床冷暖房
装置の施工ができ、しかも、熱効率を向上させることの
できるフローリングパネルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、フローリン
グパネルに係り、供給側メインパイプ、戻り側メインパ
イプ、及びこれらメインパイプ間を連通する複数の熱交
換パイプからなるパイプユニットと、フローリング板
と、フローリング板とほぼ同じ大きさを有するプレート
と、フローリング板の裏面あるいはプレートの貼りつけ
面のいずれかに形成した複数の熱交換パイプ収納溝とを
備え、これら熱交換パイプ収納溝に、上記パイプユニッ
トの熱交換パイプをそれぞれはめ込んだ状態で、フロー
リング板の裏面にプレートの貼りつけ面を貼りつける構
成にした点に特徴を有する。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、フロ
ーリング板の裏面あるいはプレートの貼りつけ面のいず
れか一方あるいは両方にメインパイプ収納凹部を形成
し、このメインパイプ収納凹部にパイプユニットの各メ
インパイプを収納する構成にした点に特徴を有する。第
3の発明は、第1の発明において、プレートに、その貼
りつけ面から裏面まで貫通させたパイプ収納孔を形成
し、このパイプ収納孔にパイプユニットの各メインパイ
プを収納する構成にした点に特徴を有する。
【0007】第4の発明は、第1〜3の発明において、
熱交換パイプ収納溝をフローリング板の裏面に形成した
点に特徴を有する。第5の発明は、第1〜4の発明にお
いて、プレートとして、ゴムプレートを用いた点に特徴
を有する。第6の発明は、第1〜5の発明において、パ
イプユニットは、一の熱交換パイプに比べて、長さを異
にした他の熱交換パイプを有する点に特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜7に、この発明のフローリ
ングパネルの第1実施例を示す。図1には、パイプユニ
ットを示す。パイプユニットは、樹脂製の供給側メイン
パイプ1と、この供給側メインパイプ1とほぼ平行に並
べた樹脂製の戻り側メインパイプ2とを有する。そし
て、供給側メインパイプ1の一端にコネクタ3を設ける
とともに、他端を閉塞している。また、供給側メインパ
イプ1とは逆に、戻り側メインパイプ2の他端にコネク
タ4を設けるとともに、一端を閉塞している。
【0009】これら両メインパイプ1、2を、同じく樹
脂製の熱交換パイプ5を介して接続している。熱交換パ
イプ5は、上記メインパイプ1、2に比べて径を十分に
小さくしたもので、可撓性を有する。そして、この実施
例では、16本の熱交換パイプ5を、メインパイプ1、
2の長手方向にピッチhで並べて、その両端をメインパ
イプ1、2の側面にそれぞれ溶着している。このように
したパイプユニットでは、コネクタ3から供給側メイン
パイプ1に流体が供給されると、その流体が、各熱交換
パイプ5に分配される。そして、これら熱交換パイプ5
を通過する過程で熱交換を行なって、戻り側メインパイ
プ2からコネクタ4を経て排出される。
【0010】図2、3には、木製のフローリング板6を
示す。図2に示すように、フローリング板6の裏面の両
短辺側端部には、短辺とほぼ平行に配置したメインパイ
プ収納凹部7、8を形成している。これらメインパイプ
収納凹部7、8は、上記パイプユニットのメインパイプ
1、2に対応させて形成したものである。
【0011】また、フローリング板6の裏面には、長辺
にほぼ平行に配置して、上記メインパイプ収納凹部7、
8間を連通する16本の熱交換パイプ収納溝9を形成し
ている。これら熱交換パイプ収納溝9は、上記パイプユ
ニットの熱交換パイプ5に対応させて形成したもので、
ピッチhで並べている。そして、図3に示すように、こ
れら熱交換パイプ収納溝9の端部には、徐々に深くなる
傾斜面10を形成して、メインパイプ収納凹部7、8に
それぞれ連通させている。なお、このフローリング板6
の表面には、図4に示すように、細長い板を複数列に並
べた形状に加工を施している。
【0012】このようにしたフローリング板6の裏面の
メインパイプ収納凹部7、8には、上記パイプユニット
のメインパイプ1、2をそれぞれはめ込んでいる。ま
た、熱交換パイプ収納溝9には、上記パイプユニットの
熱交換パイプ5をそれぞれはめ込んでいる。このとき、
これら熱交換パイプ5の端部を上記傾斜面10に沿わせ
れば、メインパイプ収納凹部7、8と熱交換パイプ収納
溝9との深さの違い、すなわち、メインパイプ1、2と
熱交換パイプ5との径の違いに対応することができる。
【0013】つまり、熱交換パイプ収納溝9を、メイン
パイプ収納凹部7、8の深さの半分付近に連通させるよ
う傾斜面10を形成しておけば、熱交換パイプ5を傾斜
面10に沿わせて、その端部をメインパイプ1、2の径
方向の中央にガイドすることができる。したがって、す
べてのパイプ1、2、5を収納凹部7、8及び収納溝9
に無理なくはめ込むことができ、メインパイプ1、2と
熱交換パイプ5との溶着箇所に負担がかかるのを避ける
ことができる。
【0014】パイプユニットを収納凹部7、8及び収納
溝9に収納した状態では、熱交換パイプ5が熱交換パイ
プ収納溝9に保持され、ピッチhを保って並べられる。
したがって、熱交換パイプ5は可撓性を有するものの、
隣り合う熱交換パイプ5同士でくっついたり、離れたり
する箇所ができることがなく、ムラのない均一な熱交換
を行なうことができる。なお、ここでは、熱交換パイプ
5を熱交換パイプ収納溝9に直接はめ込んでいるが、熱
交換パイプ収納溝9に合わせて波形にしたアルミ板を、
フローリング板6の裏面に貼りつけてから、熱交換パイ
プ5を熱交換パイプ収納溝9にはめ込んでもよい。
【0015】パイプユニットを収納凹部7、8及び収納
溝9に収納したら、フローリング板6の裏面に、フロー
リング板6とほぼ同じ大きさを有するゴムプレート13
を貼りつけている。ゴムプレート13は、この発明でい
うプレートを構成するもので、このゴムプレート13を
フローリング板6の裏面に貼りつけることで、図4に示
すように、一枚のフローリングパネルを完成させてい
る。ゴムプレート13には、図5に示すように、上記パ
イプユニットのコネクタ3、4の位置に対応させて、ゴ
ムプレート13の両面に開放する開放部14、15を形
成している。したがって、コネクタ3、4は、これら開
放部14、15を介して、フローリングパネルの裏面か
ら外部に臨むことになる。
【0016】次に、この第1実施例のフローリングパネ
ルを用いた床冷暖房装置の施工について説明する。図6
に示すように、部屋の広さに応じて、複数枚のフローリ
ングパネルを根太16に直交させて掛け渡す。なお、こ
の図6では、フローリングパネルを根太16に直交させ
て並べているが、根太16に沿って並べてもかまわな
い。このとき、根太16間に断熱材21を置いていく
が、上記従来例のように断熱材の表面にパイプを設けな
いので、断熱材21の表面とフローリングパネルとの間
に多少の隙間があっても、熱効率にはほとんど影響を与
えない。したがって、断熱材21の表面を、少なくとも
根太16より低くしておけばよく、断熱材21の厚み等
の寸法管理もしやすくなる。
【0017】ここで、図4にも示すように、各フローリ
ングパネルには、フローリング板6の一方の長辺に沿っ
て、ほぼ半円形状の凸部11を一体的に形成している。
また、フローリング板6の他方の長辺に沿って、上記凸
部11に対応させたほぼ半円形状の凹部12を形成して
いる。そして、フローリングパネルを敷設するときに、
図6に示すように、あるフローリングパネルのフローリ
ング板6の凸部11を、その隣のフローリングパネルの
フローリング板6の凹部12にはめ込むようにしてい
る。
【0018】複数枚のフローリングパネルを敷設した状
態では、いずれかのフローリングパネルが浮き上がろう
としても、その凹凸部11、12が、両隣のフローリン
グパネルの凸凹部12、11によって規制される。した
がって、フローリングパネルが浮き上がってしまうこと
がなく、敷設したフローリングパネルの表面を面一に維
持することができる。このようにしてフローリングパネ
ルを敷設していくときに、各フローリングパネルの裏面
から外部に臨ませたコネクタ3、4を、床下にあらかじ
め設置しておいた給排システムにそれぞれ接続して、床
冷暖房装置を完成させている。
【0019】以上述べた第1実施例によれば、あらかじ
めパイプユニットを含めてパネル化しているので、施工
現場では、そのフローリングパネルを敷設していくだけ
で、簡単に床冷暖房装置を完成させることができる。ま
た、パイプユニットを含めてパネル化しているので、熱
交換パイプ5とフローリング板6との間に隙間ができる
ようなこともなく、熱効率を向上させることができる。
さらに、この第1実施例では、フローリング板6の裏面
に熱交換パイプ収納溝9を形成したので、熱交換パイプ
5の熱が直接的にフローリング板6の表面に伝えられる
こととなり、熱効率をさらに向上させることができる。
【0020】しかも、フローリング板6の裏面にゴムプ
レート13を貼りつけるので、パイプユニットの熱交換
パイプ5が、熱交換パイプ収納溝9から外れるのを防止
することができる。さらに、この第1実施例では、ゴム
プレート13を用いたので、フローリングパネルを敷設
した状態で、適度なクッション性を発揮し、消音効果を
得ることができる。また、暖房を行なうために、熱交換
パイプ5に暖流体を流すような場合、その熱が、直接フ
ローリング板6の表面に伝わるだけでなく、ゴムプレー
ト13にも蓄熱される。したがって、このゴムプレート
13自体が熱源として機能するような状態となり、フロ
ーリング板6の表面全体を均一に暖めることが可能とな
る。なお、ゴムプレート13としては、ある程度の硬度
を持たせて、根太16や床の上に敷設したフローリング
パネルに荷重が作用したときでも、変形しにくいものが
望ましい。
【0021】上記第1実施例では、パイプ収納凹部7、
8をフローリング板6に形成するので、フローリング板
6の厚みを、パイプユニットの最大径、すなわち、メイ
ンパイプ1、2の径よりも厚くしなければならない。こ
の場合に、具体的には図示しないが、メインパイプ1、
2をあらかじめ押し広げた形状に成形して、その断面を
楕円状にしておけば、パイプユニットの容量を小さくす
ることなく、フローリング板6を薄くすることが可能と
なる。
【0022】あるいは、図7に示すように、メインパイ
プ収納凹部7、8を、フローリング板6の裏面ではな
く、ゴムプレート13の貼りつけ面に形成しておいても
かまわない。この場合、フローリング板6の厚みは、熱
交換パイプ5の径よりも厚ければよく、フローリング板
6を薄くすることが可能となる。また、フローリング板
6の裏面とゴムプレート13の貼りつけ面との両方に、
メインパイプ1、2の径の半分程度の深さを有するメイ
ンパイプ収納凹部7、8を形成しておいてもよい。この
場合、フローリング板6にゴムプレート13を貼りつけ
たとき、その両方のメインパイプ収納凹部7、8が相ま
って、メインパイプ1、2を収納することになる。
【0023】図8〜10に、この発明のフローリングパ
ネルの第2実施例を示す。以下では、上記第1実施例と
の相違点を中心に説明するとともに、同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。この
第2実施例では、本発明でいうプレートとして、合板1
7を用いている。そして、熱交換パイプ収納溝9を、フ
ローリング板6の裏面ではなく、図8に示すように、こ
の合板17の貼りつけ面に形成している。
【0024】さらに、図8に示すように、合板17の貼
りつけ面から裏面まで、つまり、紙面に対して垂直な方
向に貫通させて、メインパイプ収納孔19、20を形成
している。そして、これらメインパイプ収納孔19、2
0にメインパイプ1、2を収納するとき、図9に示すよ
うに、メインパイプ1、2の一側面を、それぞれパイプ
収納孔19、20から外部に臨ませるようにしている。
【0025】以上述べた第2実施例でも、あらかじめパ
イプユニットを含めてパネル化しているので、施工現場
では、そのフローリングパネルを敷設していくだけで、
簡単に床冷暖房装置を完成させることができる。また、
パイプユニットを含めてパネル化しているので、熱交換
パイプ5とフローリング板6との間に隙間ができるよう
なこともなく、熱効率を向上させることができる。
【0026】しかも、フローリング板6の裏面に合板1
7を貼りつけるので、パイプユニットの熱交換パイプ5
が、熱交換パイプ収納溝9から外れるのを防止すること
ができる。さらに、この第2実施例では、硬質な合板1
7を用いたので、フローリングパネルの強度を高めるこ
とができる。
【0027】また、この第2実施例では、メインパイプ
1、2の一側面を、パイプ収納孔19、20から外部に
臨ませるように収納している。したがって、合板17の
厚みを、メインパイプ1、2の径と関係なく決めること
ができ、薄いタイプのフローリングパネルを提供するこ
とが可能となる。
【0028】さらにまた、この第2実施例では、フロー
リングパネルを廃棄するような場合に、フローリングパ
ネルを、図9の切断線C−Cで、熱交換パイプ5ごと切
断すればよい。このように熱交換パイプ5を切断すれ
ば、メインパイプ1、2をメインパイプ収納孔19、2
0からそれぞれ引き出すことで、切断された熱交換パイ
プ5をフローリングパネル内から引き抜くことができ
る。したがって、フローリングパネルをいちいち解体し
なくても、材質の異なるパイプユニットを分離して、木
製のフローリング板6及び合板17と分別して廃棄する
ことができる。
【0029】なお、図6で説明したが、フローリングパ
ネルを敷設するとき、あるフローリングパネルのフロー
リング板6の凸部11を、その隣のフローリングパネル
のフローリング板6の凹部12にはめ込むようにしてい
る。この状態で、図11の矢印kに示すように、フロー
リング板6の表面に斜め方向から釘打ちして、隣り合う
フローリングパネル同士を固定している。このとき、フ
ローリングパネルの長辺から熱交換パイプ5までの距離
を、図9、10に示すように、熱交換パイプ5の位置し
ない釘打ちスペースYとして利用している。
【0030】ところが、この釘打ちスペースYの幅は、
メインパイプ1、2の長さによって決められてしまい、
場合によっては、必要以上に広くなっていることがあ
る。そして、この釘打ちスペースYでは熱交換が行われ
ないので、その幅が広くなると、フローリングパネルに
は、熱交換パイプ5が位置する範囲Xと、釘打ちスペー
スYとで大きな温度差が生じてしまう。
【0031】そこで、最低限の幅を有する釘打ちスペー
スYを確保するために、パイプユニットとして、例え
ば、図12に示すものを用いるとよい。具体的にいえ
ば、釘打ちスペースYの幅として、30mm程度あれば
十分である。このパイプユニットの基本的な構成は、図
1に示すものと同じであるが、熱交換パイプ5のうち、
メインパイプ1、2の両端に位置する数本の熱交換パイ
プ5aの長さを、メインパイプ1、2間の距離よりも長
くしている。そして、具体的には図示しないが、熱交換
パイプ収納溝9によって、図12に示すように、長くし
た熱交換パイプ5aを広げた状態に保持しておく。
【0032】このようにしたパイプユニットを用いれ
ば、図13に示すように、メインパイプ1、2を長くす
ることなく、熱交換パイプ5aを、必要な幅の釘打ちス
ペースYを確保しつつ、フローリングパネルの長辺側の
端部に位置させることができる。したがって、熱交換パ
イプ5が位置する範囲Xを、フローリングパネルの長辺
側端部まで広げることができ、フローリングパネル全体
としての温度分布を、ほぼ均一にすることができる。な
お、ここでは、図12に示すパイプユニットを、釘打ち
との関係で説明したが、それに限るものではない。つま
り、図12に示すパイプユニットを用いれば、メインパ
イプ1、2を長くすることなく、熱交換パイプ5が位置
する範囲Xを、フローリングパネルの長辺側端部まで広
げることができる。したがって、フローリング板6の表
面全体に対して熱交換を行なうことができ、温度分布を
ほぼ均一にすることができる。
【0033】上記第1実施例では、プレートとしてゴム
プレート13を、また、第2実施例では、プレートとし
て合板17を用いたが、その材質等については、なんら
限定するものではない。例えば、プレートとして、木や
樹脂製の硬質プレートと、ゴムプレートとからなる二層
構造のものを採用してもよい。そして、硬質プレート側
をフローリング板6の裏面に貼り付けるようにすれば、
硬質プレートは変形しないので、フローリング板6側か
らパイプユニットに荷重が作用するのを防ぐことができ
る。また、プレートとして断熱性に優れた材質を用いれ
ば、根太16間に断熱材21を置く必要もなくなり、さ
らに施工性を向上させることができる。さらに、プレー
トの材質にもよるが、プレス加工や型成形で、メインパ
イプ収納凹部7、8あるいはメインパイプ収納孔19、
20、熱交換パイプ収納溝9を一体に形成できれば、加
工コストを低減させることも可能である。
【0034】パイプユニットについても、供給側メイン
パイプ1、戻り側メインパイプ2、及びこれらメインパ
イプ1、2間を連通する複数の熱交換パイプ5からなる
ものであれば、どのようなタイプであってもかまわな
い。例えば、図14に示すタイプは、供給側メインパイ
プ1と戻り側メインパイプ2とを同軸上に並べて溶着し
ている。そして、その溶着部分で内部区画するととも
に、各メインパイプ1、2の端部にコネクタ3、4を設
けている。さらに、これら連結するメインパイプ1、2
とほぼ平行に、中継パイプ18を設けている。この中継
パイプ18は、上記メインパイプ1、2とほぼ同じ径及
び長さを有するもので、その両端部を閉塞している。そ
して、メインパイプ1、2と中継パイプ18とを、16
本の熱交換パイプ5で接続している。
【0035】このようにしたパイプユニットでは、コネ
クタ3から供給側メインパイプ1に流体が供給される
と、その流体が、供給側メインパイプ1側の熱交換パイ
プ5に分配される。そして、熱交換パイプ5を通過する
過程で熱交換を行なって、いったん中継パイプ18で合
流する。中継パイプ18で合流した流体は、戻り側メイ
ンパイプ2側の熱交換パイプ5に分配され、その通過す
る過程で熱交換を行なうとともに、戻り側メインパイプ
2からコネクタ4を経て排出されることになる。
【0036】
【発明の効果】第1の発明によれば、あらかじめパイプ
ユニットを含めてパネル化しているので、施工現場で
は、そのフローリングパネルを敷設していくだけで、簡
単に床冷暖房装置を完成させることができる。また、パ
イプユニットを含めてパネル化しているので、熱交換パ
イプとフローリング板との間に隙間ができるようなこと
もなく、熱効率を向上させることができる。しかも、フ
ローリング板の裏面にプレートを貼りつけるので、パイ
プユニットの熱交換パイプが、熱交換パイプ収納溝から
外れるのを防止することができる。また、プレートの材
質等を目的に応じて選択すれば、例えば、断熱性を向上
させたり、強度を高めたりすることも可能である。
【0037】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、メインパイプ収納凹部に、パイプユニットのうちメ
インパイプを収納することができる。特に、メインパイ
プは熱交換パイプに比べて径が大きいことから、メイン
パイプ収納凹部をプレート側に形成しておけば、フロー
リング板を薄くすることも可能である。そして、フロー
リング板を薄くできれば、熱交換パイプの熱をフローリ
ング板の表面に伝えやすくなるので、熱効率を向上させ
ることができる。
【0038】第3の発明によれば、第1の発明におい
て、メインパイプをメインパイプ収納孔に収納すると
き、メインパイプの一側面をパイプ収納孔から外部に臨
ませるように収納することができる。したがって、プレ
ートの厚みを、メインパイプの径と関係なく決めること
ができ、薄いタイプのフローリングパネルを提供するこ
とが可能となる。また、フローリングパネルを熱交換パ
イプごとに切断してやれば、メインパイプをメインパイ
プ収納孔からそれぞれ引き出すことで、切断された熱交
換パイプをフローリングパネル内から引き抜くことがで
きる。したがって、フローリングパネルを廃棄するよう
なときに、フローリングパネルをいちいち解体しなくて
も、材質の異なるパイプユニットを簡単に分離して、フ
ローリング板及びプレートと分別して廃棄することも可
能となる。
【0039】第4の発明によれば、第1〜3の発明にお
いて、熱交換パイプの熱が直接的にフローリング板の表
面に伝えられることとなり、熱効率をさらに向上させる
ことができる。第5の発明によれば、第1〜4の発明に
おいて、ゴムプレートを用いたので、フローリングパネ
ルを敷設した状態で、適度なクッション性を発揮し、消
音効果を得ることができる。また、暖房を行なうため
に、熱交換パイプに暖流体を流すような場合、その熱
が、直接フローリング板の表面に伝わるだけでなく、ゴ
ムプレートにも蓄熱される。したがって、このゴムプレ
ート13が熱源として機能するような状態となり、フロ
ーリング板の表面全体を均一に暖めることが可能とな
る。
【0040】第6の発明によれば、第1〜5の発明にお
いて、熱交換パイプの位置する範囲をいろいろと変えて
やることができる。例えば、メインパイプの端部に連通
させた熱交換パイプを長くすれば、メインパイプを長く
することなく、熱交換パイプが位置する範囲を、フロー
リングパネルの端部まで広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプユニットを示す図である。
【図2】フローリング板6の裏面を示す図である。
【図3】図2に示すフローリング板6のIII−III線の断
面図である。
【図4】第1実施例のフローリングパネルの断面斜視図
である。
【図5】ゴムプレート13を示す斜視図である。
【図6】第1実施例のフローリングパネルを敷設する状
態を示す斜視図である。
【図7】ゴムプレート13にメインパイプ収納凹部7、
8を形成した例を示す斜視図である。
【図8】合板17の貼りつけ面を示す図である。
【図9】第2実施例のフローリングパネルを合板17側
から見た斜視図である。
【図10】第2実施例のフローリングパネルをフローリ
ング板6側から見た斜視図である。
【図11】隣り合うフローリングパネルのフローリング
板6の凸部11と凹部12とをはめ込んだ状態を示す要
部断面図である。
【図12】熱交換パイプ5aを長くしたタイプのパイプ
ユニットを示す図である。
【図13】図12に示すパイプユニットを組み込んだフ
ローリングパネルを、合板17側から見た斜視図であ
る。
【図14】別のタイプのパイプユニットを示す図であ
る。
【図15】従来例のフローリングタイプの床冷暖房装置
を示す図である。
【符号の説明】
1 供給側メインパイプ 2 戻り側メインパイプ 5、5a 熱交換パイプ 6 フローリング板 7、8 メインパイプ収納凹部 9 熱交換パイプ収納溝 13 ゴムプレート 17 合板 19、20 メインパイプ収納孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給側メインパイプ、戻り側メインパイ
    プ、及びこれらメインパイプ間を連通する複数の熱交換
    パイプからなるパイプユニットと、フローリング板と、
    フローリング板とほぼ同じ大きさを有するプレートと、
    フローリング板の裏面あるいはプレートの貼りつけ面の
    いずれかに形成した複数の熱交換パイプ収納溝とを備
    え、これら熱交換パイプ収納溝に、上記パイプユニット
    の熱交換パイプをそれぞれはめ込んだ状態で、フローリ
    ング板の裏面にプレートの貼りつけ面を貼りつける構成
    にしたことを特徴とするフローリングパネル。
  2. 【請求項2】 フローリング板の裏面あるいはプレート
    の貼りつけ面のいずれか一方あるいは両方にメインパイ
    プ収納凹部を形成し、このメインパイプ収納凹部にパイ
    プユニットの各メインパイプを収納する構成にしたこと
    を特徴とする請求項1記載のフローリングパネル。
  3. 【請求項3】 プレートに、その貼りつけ面から裏面ま
    で貫通させたパイプ収納孔を形成し、このパイプ収納孔
    にパイプユニットの各メインパイプを収納する構成にし
    たことを特徴とする請求項1記載のフローリングパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 熱交換パイプ収納溝をフローリング板の
    裏面に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か一に記載のフローリングパネル。
  5. 【請求項5】 プレートとして、ゴムプレートを用いた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のフ
    ローリングパネル。
  6. 【請求項6】 パイプユニットは、一の熱交換パイプに
    比べて、長さを異にした他の熱交換パイプを有すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載のフロー
    リングパネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002423A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Plan Do:Kk 温水式床暖房装置の施工法及びその装置
CN103967254A (zh) * 2014-05-07 2014-08-06 刘照清 一种空调式地板

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