JP5125292B2 - 床暖房用温水パネル - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房用温水パネルに関するものであり、詳しくは、表面にフローリングが敷設され且つ温水の循環によって床暖房を行う温水パネルであって、施工性に一層優れた床暖房用温水パネルに関するものである。
床暖房の施工においては、フローリングの下地として、平面形状を方形に形成され且つ温水循環用の通水管が埋設されたマット状の床暖房用温水パネルが使用される。斯かる温水パネルは、平行に配列された複数のフローリング固定用の根太状支持材と、これら根太状支持材の間および外側に配置された平板状の発泡樹脂成形体と、当該発泡樹脂成形体の表側に埋設された通水管と、根太状支持材および発泡樹脂成形体の表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから主に構成される。そして、上記の温水パネルは、当該温水パネルの一辺部と平行に発泡樹脂成形体に折畳みラインが設けられていることにより、折り畳んだ状態で施工場所へ容易に搬入することが出来る。
温水パネルの折畳みラインの構造としては、通水管が折畳みラインを斜め方向に横切る状態に架け渡され、折畳みラインで隣接する発泡樹脂成形体の端部に通水管とは逆の斜め方向に通水管の収容溝が彫込まれ、折畳みラインで温水パネルを折り畳んだ際、通水管の曲がり部分を収容溝に収めて通水管に対する引張りを防止する様にした構造、あるいは、折畳みラインに添わせて通水管の一部が直線状に配置され、折畳みラインで温水パネルを折り畳んだ際、通水管の直線部の僅かな捩れにより通水管に対する引張りを防止する様にした構造などが提案されている。
特開2005−24206号公報 特開2005−240410号公報
ところで、フローリングは、所謂1×6板、1×3板などの呼称で区別されている様に、縦横の外形寸法が規格化されている。これに対し、床暖房用温水パネルは、その外形寸法が規格化されておらず、種々の居室の形状や大きさを考慮して各種の寸法に設計される。従って、フローリングの敷設においては、釘打ちを施すフローリングの端部が根太状支持材の中心に位置する様に、仮置きしながらフローリングの配置を調節したり、フローリングの長さを裁断調整しなければならず、施工に欠けると言う問題がある。また、床暖房用温水パネルの製造においては、その形状や大きさに応じて、発泡樹脂成形体を多種類成型しなければならないため、製造コストを低減し難いと言う実情がある。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、表面にフローリングが配置される床暖房用の温水パネルであって、施工性に一層優れ、しかも、製造コストを低減し得る、改良された床暖房用温水パネルを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明においては、根太状支持材の幅および配列間隔を特定の大きさに設定し、折畳みラインを特定の配列間隔で設けて九十九折りに折畳み可能に構成することにより、施工の際に容易に展開でき且つ容易にフローリングを配置固定できる様にした。しかも、根太状支持材の幅、配列間隔の関係から一方向の長さが特定の長さに形成された平板状成型部材の組合せによって発泡樹脂成形体を構成することにより、温水パネルの多様化に拘わらず、少ない部材で温水パネルを作製できる様にした。
すなわち、本発明の要旨は、平面形状を方形のマット状に形成され且つ床に敷設されて表面にフローリングが配置される床暖房用の温水パネルであって、当該温水パネルの一辺部と平行に配列された複数のフローリング固定用の根太状支持材と、これら根太状支持材の間および外側に配置された平板状の発泡樹脂成形体と、当該発泡樹脂成形体の表側に埋設された複数系統の通水管と、前記根太状支持材および発泡樹脂成形体の表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから成り、かつ、前記一辺部と平行に前記発泡樹脂成形体に設けられた複数の折畳みラインによって九十九折りに折畳み可能に構成され、前記根太状支持材は、幅(w)が40〜50mmであり且つ配列間隔(P)が298〜308mmに設定され、前記折畳みラインは、その配列間隔(P)が前記根太状支持材の配列間隔(P)の2倍に設定され且つ前記根太状支持材間の中心に設けられ、前記発泡樹脂成形体は、複数種の平板状成型部材の組合せによって構成され、これら平板状成型部材は、組み合わせた状態において前記一辺部に直交する方向の長さ(L)が以下の式を満足する様に設定されていることを特徴とする床暖房用温水パネルに存する。
Figure 0005125292
本発明の床暖房用温水パネルによれば、根太状支持材の幅および配列間隔が特定の大きさに設定され、発泡樹脂成形体に設けられた折畳みラインが特定の配列間隔に設定されており、施工の際に容易に展開でき、規格寸法のフローリングをそのまま配置して根太状支持材に固定できるため、施工性に極めて優れている。しかも、一方向の長さが特定の長さに形成された平板状成型部材の組合せによって発泡樹脂成形体が構成されており、温水パネルの外形寸法に拘わらず、低コストで発泡樹脂成形体を作製できるため、製造コストを更に低減することが出来る。
本発明に係る床暖房用温水パネルの実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る床暖房用温水パネルの一例における主要部の構成を示す平面図であり、図2は、本発明に係る床暖房用温水パネルの他の例における主要部の構成を示す平面図である。図3は、本発明に係る床暖房用温水パネルの端部に配置された通水管屈曲部およびヘッダーを示す平面図である。図4は、図1の床暖房用温水パネルにおいて発泡樹脂成形体を構成する平板状成型部材の組合せを示す平面図であり、図5は、図2の床暖房用温水パネルにおいて発泡樹脂成形体を構成する平板状成型部材の組合せを示す平面図であり、そして、図6は、図4及び図5の平板状成型部材の個々の形状を示す平面図である。また、図7は、本発明に係る床暖房用温水パネルの内部構造および折畳みラインの構造を示す縦断面図である。図8は、図2の床暖房用温水パネルの折畳み方法を示す模式的な斜視図である。なお、本発明は、その趣旨を越えない限り、以下の実施形態に限定されるものではない。また、以下の説明においては、床暖房用温水パネルを「温水パネル」と略記する。
本発明の温水パネルは、内部に温水を循環させる床暖房用の下地材であり、図1及び図2に示す様に平面形状を方形(正方形または長方形)のマット状に形成され且つベニヤ等の構造用合板やパーティクルボード或いはコンクリートスラブ等から成る床下地の上に敷設され、そして、表面に床仕上材であるフローリングが配置される。フローリングとしては、通常、マトア、チーク、オーク、ナラ、サクラ、ヒノキ、メープル、ウリン等の各種天然木材を少なくとも表面に使用したものが使用される。標準的なフローリングの平面寸法は、呼称1×6板の場合、幅が303mm、長さが1818mmに設計されており、呼称1×3板の場合、幅が303mm、長さが909mmに設計されている。
本発明の温水パネルは、設置場所を考慮して種々の大きさに設計できるが、居室などの床の寸法設計に対応するため、通常は、一辺の長さ(幅)を500〜4000mm程度、これに直交する方向の一辺の長さ(長さ)を500〜4000mm程度、厚さを7〜20mm程度に設定される。そして、複数の循環路を構成する観点から、平面面積が0.5〜12mに設計される。因に、図1に例示した温水パネルは、幅(W)が1515mm、長さ(L)が2985mmのものであり、図2に例示した温水パネルは、幅(W)が2424mm、長さ(L)が3288mmのものである。なお、温水パネルは、敷設する床の広さによっては複数枚使用される。
本発明の温水パネルは、図1、図2及び図7に示す様に、当該温水パネルの一辺部(10)(図1及び図2において例えば左側の幅方向に沿った縁部)と平行に配列された複数のフローリング固定用の根太状支持材(2)と、これら根太状支持材の間および外側に配置された平板状の発泡樹脂成形体(3)と、当該発泡樹脂成形体の表側に埋設された複数系統の通水管(4)と、根太状支持材(2)及び発泡樹脂成形体(3)の表面に貼設された熱拡散用の放熱シート(5)(図7参照)とから主に構成される。そして、上記の一辺部(10)と平行に発泡樹脂成形体(3)に設けられた複数の折畳みライン(6)によって九十九折りに折畳み可能に構成される。
根太状支持材(2)は、例えば木質系の床下地にビスや釘によって温水パネルを固定すると共に、上面にフローリングを固定し且つ上方から加わる鉛直荷重を支持するための小割り状の部材であり、スギ、サクラ、ヒノキ、ラワン及び合板などの木材、または、硬質の発泡樹脂で構成される。根太状支持材(2)の長さは、温水パネルの上記の幅(W)に応じて設計され、根太状支持材(2)の厚さは、後述する発泡樹脂成形体(3)の厚さと同等の厚さとされる。根太状支持材(2)の幅(w)は、床下地への固定およびフローリング固定の際の施工性を向上させる観点、耐荷重性を高める観点から、通常は40〜50mm、好ましくは45mmに設定される。
上記の根太状支持材(2)は、循環路を構成する各通水管(4)を迂回させるため、温水パネルの一辺部(10)の長さ、すなわち、温水パネルの幅(W)よりも短い長さに設計される。具体的には、根太状支持材(2)は、図1に示す様に、温水パネルの長さ方向に沿った一方の端部に達しない形態で当該温水パネルの幅方向に沿って配置されたり、或いは、図2に示す様に、温水パネルの長さ方向に沿った両端部に達しない形態および温水パネルの幅方向の中央部で分断された形態で当該温水パネルの幅方向に沿って配置される。そして、根太状支持材(2)の配列間隔(P)は、通常は298〜308mm、好ましくは303mmに設定される。
根太状支持材(2)の配列間隔(P)を上記の様に設定する理由は次の通りである。すなわち、フローリングの敷設においては、室内のデザイン等を考慮し、根太状支持材(2)と平行となる様に温水パネル上面にフローリングを配置するか、或いは、根太状支持材(2)に直交する様に温水パネル上面にフローリングを配置し、そして、フローリングの縦横の実部に釘打ちを行い且つ隣接するフローリングを順次に矧いでゆく。一方、フローリングの平面寸法は、前述の通り、幅が303mmで且つ長さが1818mm又は909mmである。従って、根太状支持材(2)の配列間隔(P)を上記の範囲とすることにより、温水パネルの縦横何れの方向にフローリングを添わせて配置した場合でも、隣接するフローリングの端部を根太状支持材(2)の上で接続でき且つ根太状支持材(2)に正確に固定できる。
発泡樹脂成形体(3)としては、硬質ポリウレタン発泡体、硬質ポリエチレン発泡体、硬質ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、硬質ポリ塩化ビニル発泡体、ポリメチルメタクリレート発泡体、ポリカーボネート発泡体、ポリフェニレンオキサイド発泡体、ポリスチレンとポリエチレン混合物の発泡体などが挙げられる。中でも、硬質ポリプロピレン発泡体、硬質ポリウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体などが好適である。
発泡樹脂成形体(3)は、根太状支持材(2)の間に配置され、また、温水パネルの長さ方向の両端側の各根太状支持材(2)の更に外側に配置されるため、小片として形成された複数種の平板状成型部材(31)〜(38)(図4及び図5参照)の組合せによって構成される。発泡樹脂成形体(3)の厚さ、すなわち、平板状成型部材(31)〜(38)の厚さは、7〜20mm程度に設定される。図7に示す様に、発泡樹脂成形体(3)の上面には、通水管(4)をその一部が露出する様に埋設するため、伸長方向に直交する断面がU字状に形成されたU字溝(39)が通水管(4)の配置形状に倣って設けられる。なお、発泡樹脂成形体(3)の下面には、遮音材として不織布などが貼設されてもよい。また、原材料の低減を図り且つ軽量化を図るため、発泡樹脂成形体(3)の下面には、温水パネルの幅(W)の方向に沿った溝が設けられてもよい。
通水管(4)は、上記のU字溝(39)を利用し、放熱シート(5)に接触する状態に発泡樹脂成形体(3)に埋設される。通水管(4)としては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、ポリプロピレン管、周面に金属線を埋設した樹脂管などを挙げることが出来、一般的には、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管が使用される。通水管(4)の大きさは、当該通水管における圧力損失を小さくして流れる温水の平均温度をより高い温度に維持するため、外径が通常は4〜10mm、好ましくは5〜8mm、内径が通常は4〜7mm、好ましくは5〜6mmとされる。
温水パネルにおいては、通常、上記の通水管(4)によって複数系統の温水循環路が構成される。具体的には、図1及び図2に示す様に、温水パネルの1つの角部近傍(例えば図1及び図2における左下の角部近傍)、すなわち、温水パネルの一辺部(10)を含む端部の発泡樹脂成形体(3a)には、ガスの燃焼や電力によって温水を製造する湯沸し装置やボイラー装置などの熱源装置から供給された温水を各系統の通水管(4)(各循環路)に分配し且つこれら各通水管(4)に循環させた温水を集約して前記の熱源装置へ戻す温水分配回収用のヘッダー(8)(流体分岐ブロック)が備えられており、そして、上記の通水管(4)は、ヘッダー(8)に繋ぎ込まれ、複数系統、例えば図示する様な3又は6系統の循環路を構成する様になされている。
ヘッダー(8)は、熱源装置から伸長された往き及び戻りの一対の連絡配管(図示省略)を接続するための一対の直管状の連絡配管連結口と、各系統の通水管(4)の両端を接続するための2組(4本)〜8組(16本)の直管状の通水管連結口とを備えており、ヘッダー(8)の内部には、各配管連結口から互いに平行に伸長された一対の主流路と、これら主流路から分岐されて各通水管連結口まで伸長された2〜8組の分岐流路とが構成されている。上記の様に、ヘッダー(8)を使用して複数組の循環路を構成することにより、各系統における温水の温度低下を少なくしてパネル全体で均一に放熱し且つ出力を高めることが出来る。
通水管(4)は、図1に示す様に、温水パネルの幅方向に沿って直線状に配置され且つ幅方向の両端側、すなわち、温水パネルの長さ方向に沿った端部で折り返す様に配置される。あるいは、図2に示す様に、温水パネルの幅方向に沿って直線状に配置され且つ幅方向の両端側および幅方向の中央部で折り返す様に配置される。換言すれば、温水パネルは、直線状に配置した通水管(4)の列が平行に複数配列された通水管の配置パターンを備えている。そして、温水パネルの単位面積当たりの通水管(4)の合計敷設長さを十分に確保し、単位面積当たりの放熱量をより大きくするため、通水管(4)の配列間隔は30〜90mmに設定される。
ところで、各通水管(4)は、循環路としてパネル全面に巡らすため、根太状支持材(2)が温水パネルの両端部に達していない部位(図1及び図2参照)、または、根太状支持材(2)の分断された部位(図2参照)において根太状支持材(2)を迂回する様に配置される。その場合、迂回部分においては、直線上に伸長された一群の通水管(4)が根太状支持材(2)の端部を回り込んで180°方向を転換する様に折り返す状態に配置される。また、根太状支持材(2)を迂回しない場合でも、ヘッダー(8)から最も離れた温水パネルの角部においては、一群の通水管(4)が方向を折り返す様に配置される。図1に示す温水パネルにおいては、右側上端部および右側下端部において3組の通水管(4)が180°方向を折り返す状態に配置されている。
一方、発泡樹脂成形体(3)には、温水パネルの一辺部(10)と平行に折畳みライン(6)が設けられるが、斯かる折畳みライン(6)は、後述する様に2本の根太状支持材(2)の中間に配置される。また、折畳みライン(6)は、図1に示す様に、温水パネルの一辺部(10)に平行な他方の一辺部(11)と当該他方の一辺部に近接する根太状支持材(2)(図1中の最も右側に位置する根太状支持材)との中間にも配置される場合がある。そして、折畳みライン(6)においては、折り畳んだ際の通水管(4)の引張りによる破損を防止するため、折畳みライン(6)に対して通水管(4)が斜めに交差する状態に配置される。そのため、折畳みライン(6)を横切って折り返す一群の通水管(4)のうち、外周側に位置する通水管(4)について、折り返し部分をそのまま斜めに根太状支持材(2)と平行な部分まで伸長した場合には、根太状支持材(2)の端部近傍に通水管(4)が配置されていない領域が生じる。その結果、発泡樹脂成形体(3)表面における通水管(4)の敷設密度が相違し、上面側への放熱効率に大きな差異が生じる。換言すれば、温度ムラが生じる。
そこで、本発明では、上記の温度ムラを低減するため、折畳みライン(6)を横切って複数の通水管(4)が折り返す部位において、外周側に位置する通水管(4)には、平面視して略S字または逆S字状に屈曲した通水管屈曲部(41)が設けられる。具体的には、図1に示す温水パネルにおいては、当該温水パネルの長さ方向の端部まで伸長された根太状支持材(2)の端部と折畳みライン(6)との間に配置された通水管(4)のうち、折返し部分の最外周側の通水管(4)は、図3(a)に示す様に、前記の根太状支持材(2)の端部と折畳みライン(6)との間で略S字または逆S字状に屈曲している。図3(a)は、図1の温水パネルにおける右上端部を示したものである。
また、図2に示す温水パネルにおいては、当該温水パネルの長さ方向の端部まで伸長された根太状支持材(2)の端部と折畳みライン(6)との間、ならびに、温水パネルの長さ方向の端部に相当する後述の分割ライン(7)まで伸長された根太状支持材(2)の端部と折畳みライン(6)との間に配置された通水管(4)のうち、折返し部分の最外周側の通水管(4)は、図3(b)に示す様に、前記の根太状支持材(2)の端部と折畳みライン(6)との間で略S字または逆S字状に屈曲している。図3(b)は、図2の温水パネルにおける左下端部のヘッダー(8)周りを示したものである。上記の様に、折畳みライン(6)を横切る部分に通水管屈曲部(41)を設けた場合には、通水管(4)が敷設されない領域をなくすことが出来、温度ムラを低減することが出来る。
更に、本発明の好ましい態様においては、温水パネルの上面側への出力を高め且つ上面側への放熱効率を高めるため、折畳みライン(6)上を除く通水管(4)の直線部分は、その長さ方向に直交する断面がU字状に形成され且つその上端縁に鍔が付設された樋状の伝熱部材(図示省略)に収容され、そして、通水管(4)は、発泡樹脂成形体(3)の表側に形成された前述のU字溝(39)に伝熱部材と共に埋設される。伝熱部材は、通常、厚さが約10〜500μm、好ましくは50〜150μmのアルミニウム(又はアルミニウム合金)の箔によって構成される。上記の様な伝熱部材を配置した場合には、通水管(4)から放出される熱を後述する放熱シート(5)へ効率的に伝達でき、温水パネル上面側への放熱効率を高めることが出来る。
また、図7に示す様に、発泡樹脂成形体(3)及び根太状支持材(2)の表面、すなわち、温水パネルの表面には、通水管(4)の温水の熱をフローリング側に伝える放熱シート(5)が配置される。放熱シート(5)は、厚さが通常10μm〜200μm、好ましくは30μm〜100μmで且つ熱伝導性に優れた可撓性のフィルム又はシート、例えば、アルミニウム箔、錫箔、銅箔、ステンレス鋼箔などの金属箔、金属製の織布や不織布、樹脂フィルム又は樹脂シート、あるいは、これらを組合せた積層シート等から構成される。中でも、製造の容易さやコストの点から、アルミニウムシート(又はフィルム若しくは箔)が好ましく、上面への放熱効率の点から、アルミニウムシートの厚さは40μm以上が好ましい。
放熱シート(5)は、通常、発泡樹脂成形体(3)及び根太状支持材(2)の表面に対して接着材によって貼着される。接着材としては、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・グリシジルアクリレート共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンのアクリル酸グラフト共重合体、ポリエチレンの無水マレイン酸グラフト共重合体などの熱可塑性樹脂、あるいは、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂から成る接着剤または接着剤フイルムが挙げられる。上記の発泡樹脂成形体(3)と根太状支持材(2)は、これらの表面に貼設された放熱シート(5)によって一体化されている。なお、一体化されるに十分な強度を有していれば、特に前述の接着材に限定されるものではない。
本発明の温水パネルは、図1及び図2に示す様に、当該温水パネルの一辺部(10)と平行に発泡樹脂成形体(3)に設けられた複数の折畳みライン(6)によって九十九折りに折畳み可能に構成される。折畳みライン(6)は、後述の平板状成型部材(31)〜(38)の組合せにより分割構造に構成された各発泡樹脂成形体(3)を前述の放熱シート(5)及びヒンジ(63)(図7(a)参照)で連結して構成される。
すなわち、本発明の温水パネルにおいては、図7(b)に示す様に、放熱シート(5)を分断することなく2つの発泡樹脂成形体(3)に跨って貼着し、発泡樹脂成形体(3)の分割部分を表面で連結することにより、谷折り可能な折畳みライン(6)が構成される。また、図7(a)に示す様に、テープ状のヒンジ(63)を2つの発泡樹脂成形体(3)に跨って貼着し、発泡樹脂成形体(3)の分割部分を裏面で連結することにより、山折り可能な折畳みライン(6)が構成される。そして、谷折りと山折りの折畳みライン(6)は、温水パネルの長さ方向に渡って交互に配列される。
折畳みライン(6)においては、前述した様に通水管(4)の折返し部分が横切るが、斯かる部分の通水管(4)は、折畳みライン(6)で隣接する発泡樹脂成形体(3)に対し、折り畳んだ際に無理な引張り力が加わらない様に配置される。すなわち、通水管(4)の折畳みライン(6)を横切る部分は、図3に示す様に、例えば、一方の発泡樹脂成形体(3)から折畳みライン(6)に向けて斜めに、換言すれば、直交しない角度で伸長された斜行部分と、折畳みライン(6)上に添わせた平行部分と、折畳みライン(6)から他方の発泡樹脂成形体(3)へ前記の斜行部分と略同一の角度で伸長された他方の斜行部分とで構成される。
上記の様な折畳みライン(6)における通水管(4)の架渡し構造は、折畳みライン(6)で温水パネルを折り畳んだ際、通水管(4)の平行部分が僅かに捩れることにより、通水管(4)(各斜行部分および平行部分)における引張り力の発生を防止することが出来る。また、図示しないが、上記の架渡し構造としては、通水管(4)が折畳みライン(6)を斜め方向に横切る状態に架け渡され、折畳みライン(6)で隣接する発泡樹脂成形体(3)の端部に折畳みライン(6)とは逆の斜め方向に収容溝が彫込まれ、折畳みラインで温水パネルを折り畳んだ際、通水管の曲がり部分が収容溝に収まる構造でもよい。
本発明においては、根太状支持材(2)や通水管(4)の機能を損なうことなく且つ温水パネルをその大きさに拘わらず一定の幅に折り畳める様に、前述の根太状支持材(2)の配列、通水管(4)の直線部分の配列に基づいて折畳みライン(6)の位置が決定される。すなわち、図1及び図2に示す様に、折畳みライン(6)は、その配列間隔(P)が根太状支持材(2)の配列間隔(P)の2倍に設定され且つ根太状支持材(2)間の中心に設けられる。例えば、根太状支持材(2)の配列間隔(P)が303mmの場合、折畳みライン(6)の配列間隔(P)は606mmとされる。折畳みライン(6)の配列間隔(P)及び位置を上記の様に設定することにより、図8(b)に示す様に配列間隔(P)に相当する一定の幅でコンパクトに折り畳むことが出来る。
また、本発明の放熱パネルにおいては、その大きさに応じて、当該放熱パネルの長さ方向に位置する端部側の折畳みライン(6)を所定の位置に設けることにより、上記の一定の折畳み幅の範囲内に端部を収めることが出来、しかも、通水管(4)の配列間隔を前述の様に設定でき、通水管(4)の敷設密度を均一化できる。すなわち、本発明の温水パネルにおいては、長さ方向の端部において折畳みライン(6)が根太状支持材(2)よりも更に外側に位置する場合、具体的には、図1及び図2に示す様に、温水パネルの一辺部(10)を含む端部において折畳みライン(6)が根太状支持材(2)よりも更に一辺部(10)に近い側に位置する場合、一辺部(10)から当該一辺部に近接する折畳みライン(6)(図中の最も左側の折畳みライン)までの長さ(L)が以下の式で示す長さに設定される。
Figure 0005125292
例えば、根太状支持材(2)の幅(w)が45mm、根太状支持材(2)の配列間隔(P)が303mmの場合、一辺部(10)から折畳みラインまでの長さ(L)は432mmに設定される。なお、図2に示す温水パネルは、その長さ(L)が3288mmに設計されたものであるが、斯かる温水パネルにおいては、根太状支持材(2)の配列間隔(P)を303mm、折畳みライン(6)の配列間隔(P)を606mmに設定した場合、当該放熱パネルの長さ方向に位置する両端部において、一辺部(10)及びこれと平行な他方の一辺部(11)(図2中の右側の端部)から折畳みライン(6)までの各長さが上記の長さ(L)に設定される。
なお、図示を省略するが、一辺部(10)及び他方の一辺部(11)の更に外側にこれら一辺部および他方の一辺部に沿わせて根太状支持材(2)が配置される場合、当該根太状支持材(2)からこれに最も近接する折畳みライン(6)までの長さ(L’)(図示省略)は、以下の式で示す長さに設定される。端部に根太状支持材(2)を配置し、折畳みライン(6)までの長さ(L’)をこの様に設定することにより、温水パネルを併設する際、別途に根太状支持材を準備する必要がなく、施工が容易である。
Figure 0005125292
更に、本発明の温水パネルは、当該温水パネルの長さ方向の一方の端部における折畳みライン(6)を上記とは異なる位置に設定することにより、更に異なる大きさの温水パネルにも対応できる。すなわち、本発明の温水パネルにおいては、図1に示す様に、当該温水パネルの一辺部(10)から当該一辺部に近接する折畳みライン(6)(図中の最も左側の折畳みライン)までの長さ(L)が上記の式で示す長さに設定され、かつ、前記の一辺部(10)に平行な他方の一辺部(11)(図中の右側の端部)から当該他方の一辺部に近接する折畳みライン(6)(端部折畳みライン(61))までの長さ(L)が以下の式で示す長さに設定される。
Figure 0005125292
例えば、図1に示す温水パネルにおいては、その長さ(L)が2985mmに設計されており、前述の様に、根太状支持材(2)の配列間隔(P)を303mm、折畳みライン(6)の配列間隔(P)を606mmに設定した場合、放熱パネルの長さ方向に位置する一方の端部(図中の左側の端部)の一辺部(10)から折畳みライン(6)までの長さが上記の長さ(L)に相当する432mmに設定され、かつ、他方の端部(図中の右側の端部)の一辺部(11)から端部折畳みライン(61)までの長さが長さ(L)に相当する129mmに設定される。上記の様に、他方の一辺部(11)から端部折畳みライン(61)までの長さ(L)を特定の長さに設定することにより、一定の折畳み幅の範囲内に端部を収めることが出来、通水管(4)の配列間隔を前述の様に設定できる。
なお、図示を省略するが、他方の一辺部(11)の更に外側に当該他方の一辺部に沿わせて根太状支持材(2)が配置される場合、当該根太状支持材(2)からこれに最も近接する折畳みライン(6)(端部折畳みライン(61))までの長さ(L’)(図示省略)は、以下の式で示す長さに設定される。
Figure 0005125292
更に、本発明の温水パネルにおいては、図2に示す様に、その幅(W)が大きくなる場合、例えば幅(W)が1800mmを超える様な場合、幅方向で2分割され且つ幅方向の中央で折り畳める様になされていてもよい。
すなわち、図2に示す様に、本発明の好ましい態様において、温水パネルの一辺部(10)を含む端部の発泡樹脂成形体(3a)は、前記の一辺部(10)の中央から折畳みライン(6)と直交する方向に伸長された第2の折畳みライン(62)を備え、端部の発泡樹脂成形体(3a)以外の他の発泡樹脂成形体(3)は、第2の折畳みライン(62)の伸長方向に沿って設けられた分割ライン(7)で2分割されており、かつ、第2の折畳みライン(62)は、表面(フローリング配置面)を内側にして折り畳む谷折りの構造を備えている。これにより、図2に示す温水パネルは、図8(a)に示す様に、分割ライン(7)で分割された上記の他の発泡樹脂成形体(3)の各1群をそれぞれ折畳みライン(6)で九十九折りに折り畳んで端部の発泡樹脂成形体(3a)の裏面側に重ね合わせ、当該端部の発泡樹脂成形体を第2の折畳みライン(62)で谷折に折り畳む様に構成されている。
上記の様に、発泡樹脂成形体(3)の各1群をそれぞれ折畳みライン(6)で折り畳んで端部の発泡樹脂成形体(3a)に重ね合わせ、更に、端部の発泡樹脂成形体(3a)を第2の折畳みライン(62)で谷折に折り畳む様に構成されている場合には、大面積の温水パネルであっても取扱い性を高めることが出来、しかも、端部の発泡樹脂成形体(3a)の裏面を表側に露出させるため、敷設作業において展開しながら、床下地に対して簡単に接着施工を施すことが出来る。図2に例示した温水パネルは、展開した状態における幅(W)が2424mmに設定されており、最終的に折り畳んだ場合の幅(W)(図8(b)参照)が1212mmになる。換言すれば、図2の温水パネルは、図8(b)に示す様に、幅606mm(符号(P)の長さ)、長さ1212mm(符号(W)の長さ)の積層体に折り畳むことが出来る。
また、本発明においては、温水パネルの製造コストを一層低減するため、前述の発泡樹脂成形体(3)は、図4及び図5に示す様に、複数種の平板状成型部材(31)〜(38)の組合せによって構成される。そして、これら平板状成型部材(31)〜(38)は、図6に示す様に、組み合わせた状態(発泡樹脂成形体(3)として配置された状態)において前述の一辺部(10)と直交する方向の長さ(L)が以下の式を満足する様に設定されている。
Figure 0005125292
具体的には、図1に示す温水パネルの発泡樹脂成形体(3)は、図4に示す様に、平板状成型部材(31)、(32)、(33)、(34a)、(34b)、(35a)、(35b)、(37)及び(38)を組み合わせて構成される。また、図2に示す温水パネルの発泡樹脂成形体(3)は、図5に示す様に、平板状成型部材(31)、(32)、(33)、(34a)、(34b)、(35a)、(35b)、(36)及び(37)を組み合わせて構成される。各平板状成型部材(31)〜(38)の個別の形状は、図6に示す通りである。
図6に示す部材において、平板状成型部材(31)及び(32)は、根太状支持材(2)の間および根太状支持材(2)外側の通水管(4)の直線部分の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材であり、平板状成型部材(33)は、温水パネルの角部(図4における左上端部および図5における右上下端部)の通水管(4)の折返し部分の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材であり、平板状成型部材(35a)及び(35b)は、通水管(4)の折返しにおける通水管屈曲部(41)の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材である。また、平板状成型部材(34a)及び(34b)は、通水管(4)の根太状支持材迂回部分の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材であり、平板状成型部材(37)は、ヘッダー(8)の取付部分の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材である。そして、平板状成型部材(36)は、図2に示す温水パネルの第2の折畳みライン(62)を構成する通水管(4)の架渡し部分の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材であり、平板状成型部材(38)は、図1に示す温水パネルの角部(図4における右上端部)の通水管(4)の折返し部分の発泡樹脂成形体(3)を構成する部材である。
上記の各平板状成型部材(31)〜(38)は、図6に示す様に、その1つの方向の長さ(L)が上記の式で示す範囲内であり、根太状支持材(2)の配列間隔(P)が303mm、根太状支持材(2)の幅(w)が45mmの場合、平板状成型部材(31)〜(38)の一方向の長さ(L)は、最大で432mmである。なお、平板状成型部材(31)〜(38)の一方向の長さ(L)は、前述の一辺部(10)から折畳みラインまでの長さ(L)に相当する。すなわち、本発明においては、上記の様な幾つかの種類の平板状成型部材(31)〜(38)の組合せで発泡樹脂成形体(3)が構成されているため、キャビティの一方向の長さが上記の長さ(L)以下に設計された比較的小型の射出成型金型を使用して発泡樹脂成形体(3)を成型でき、そして、少ない部品構成で各種の大きさの温水パネルに対応できる。
本発明の温水パネルは、床下地の上に敷設され、床仕上材としてのフローリングが上面に配置される。温水パネルの敷設においては、先ず、例えば図8(b)に示す様に折り畳んだ状態で温水パネルを施工場所へ搬入し、次いで、温水パネルを展開しながら床下地上に敷設する。その際、温水パネルの裏面側に必要に応じて接着剤や接着フィルムを添付しながら展開し、また、根太状支持材(2)を釘や螺子で床下地に固定することにより、簡単に敷設することが出来る。フローリングの敷設施工においては、通常、根太状支持材(2)の上面に接着剤(73)を貼付し、根太状支持材(2)の上にフローリングの端部を位置させ、実部を釘で固定しながら、隣接するフローリング順次矧いでゆく。そして、フローリングを敷設した後は、熱源装置から伸長された連絡配管をヘッダー(8)に接続する。
上記の様に、本発明の床暖房用温水パネルは、根太状支持材(2)の幅(w)及び根太状支持材(2)の配列間隔(P)が特定の大きさに設定され、発泡樹脂成形体(3)に設けられた折畳みライン(6)の配列間隔(P)が特定の間隔に設定されており、コンパクトな積層体として纏めた状態で施工場所に搬入でき、施工の際に容易に展開でき、そして、規格寸法のフローリングをそのまま配置して根太状支持材(2)に固定できるため、施工性に極めて優れている。しかも、一方向の長さ(L)が特定の長さに設定された平板状成型部材(31)〜(38)の組合せによって発泡樹脂成形体(3)が構成されており、温水パネルの外形寸法に拘わらず、低コストで発泡樹脂成形体(3)を作製できる。換言すれば、小型の射出成型金型を使用して発泡樹脂成形体(3)を成型でき、そして、幾つかの種類の平板状成型部材(31)〜(38)の組合せで各種の大きさの温水パネルに対応した発泡樹脂成形体(3)を構成できるため、より低コストで温水パネルを製造することが出来る。
本発明に係る床暖房用温水パネルの一例における主要部の構成を示す平面図である。 本発明に係る床暖房用温水パネルの他の例における主要部の構成を示す平面図である。 本発明に係る床暖房用温水パネルの端部に配置された通水管屈曲部およびヘッダーを示す平面図である。 図1の床暖房用温水パネルにおいて発泡樹脂成形体を構成する平板状成型部材の組合せを示す平面図である。 図2の床暖房用温水パネルにおいて発泡樹脂成形体を構成する平板状成型部材の組合せを示す平面図である。 図4及び図5の平板状成型部材の個々の形状を示す平面図である。 本発明に係る床暖房用温水パネルの内部構造および折畳みラインの構造を示す縦断面図である。 図2の床暖房用温水パネルの折畳み方法を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
10:温水パネルの一辺部
11:温水パネルの他方の一辺部
12:一辺部に直交する端部
2 :根太状支持材
3 :発泡樹脂成形体
3a:端部の発泡樹脂成形体
3c:他端部の発泡樹脂成形体
31〜38:平板状成型部材
39:U字溝
4 :通水管
41:通水管屈曲部
5 :放熱シート
6 :折畳みライン
61:端部折畳みライン
62:第2の折畳みライン
63:ヒンジ
7 :分割ライン
8 :ヘッダー
L :温水パネルの長さ
:平板状成型部材の一方向の長さ
:温水パネルの一辺部から折畳みラインまでの長さ
:温水パネルの他方の一辺部から折畳みラインまでの長さ
:根太状支持材の配列間隔
:折畳みラインの配列間隔
W :温水パネルの幅
w :根太状支持材の幅

Claims (6)

  1. 平面形状を方形のマット状に形成され且つ床に敷設されて表面にフローリングが配置される床暖房用の温水パネルであって、当該温水パネルの一辺部と平行に配列された複数のフローリング固定用の根太状支持材と、これら根太状支持材の間および外側に配置された平板状の発泡樹脂成形体と、当該発泡樹脂成形体の表側に埋設された複数系統の通水管と、前記根太状支持材および発泡樹脂成形体の表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから成り、かつ、前記一辺部と平行に前記発泡樹脂成形体に設けられた複数の折畳みラインによって九十九折りに折畳み可能に構成され、前記根太状支持材は、幅(w)が40〜50mmであり且つ配列間隔(P)が298〜308mmに設定され、前記折畳みラインは、その配列間隔(P)が前記根太状支持材の配列間隔(P)の2倍に設定され且つ前記根太状支持材間の中心に設けられ、前記発泡樹脂成形体は、複数種の平板状成型部材の組合せによって構成され、これら平板状成型部材は、組み合わせた状態において前記一辺部に直交する方向の長さ(L)が以下の式を満足する様に設定されていることを特徴とする床暖房用温水パネル。
    Figure 0005125292
  2. 温水パネルの一辺部から当該一辺部に近接する折畳みラインまでの長さ(L)が以下の式で示す長さに設定されている請求項1に記載の床暖房用温水パネル。
    Figure 0005125292
  3. 温水パネルの一辺部に平行な他方の一辺部から当該他方の一辺部に近接する折畳みラインまでの長さ(L)が以下の式で示す長さに設定されている請求項2に記載の床暖房用温水パネル。
    Figure 0005125292
  4. 温水パネルの一辺部を含む端部の発泡樹脂成形体は、前記一辺部の中央から折畳みラインと直交する方向に伸長された第2の折畳みラインを備え、前記端部の発泡樹脂成形体以外の他の発泡樹脂成形体は、前記第2の折畳みラインの伸長方向に沿って設けられた分割ラインで2分割され、前記分割ラインで分割された前記他の発泡樹脂成形体の各1群をそれぞれ折畳みラインで九十九折りに折り畳んで前記端部の発泡樹脂成形体の裏面側に重ね合わせ、当該端部の発泡樹脂成形体を前記第2の折畳みラインで谷折に折り畳む様に構成されている請求項1〜3の何れかに記載の床暖房用温水パネル。
  5. 温水パネルの一辺部を含む端部の発泡樹脂成形体には、熱源装置から供給された温水を前記各系統の通水管に分配し且つこれら通水管に循環させた温水を集約して前記熱源装置へ戻すヘッダーが設けられている請求項1〜4の何れかに記載の床暖房用温水パネル。
  6. 折畳みラインを横切って複数の通水管が折り返す部位において、外周側に位置する通水管には、略S字または逆S字状に屈曲した通水管屈曲部が設けられている請求項1〜5の何れかに記載の床暖房用温水パネル。
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