JP2006226604A - 床暖房用温水マット - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易にフローリングを貼り込み施工できる床暖房用温水マットを提供する。
【解決手段】 床暖房用温水マット(1)は、平面形状が方形のシート状に形成され、表面に長方形の平面形状のフローリング(2)が多数配置される。温水マット(1)は、一定間隔で配列された根太状支持材(3)と、根太状支持材(3)の間に配置されたシート状の発泡樹脂成形体(4)と、発泡樹脂成形体(4)に埋設された通水パイプ(5)と、表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから成り、各根太状支持材(3)は、第1支持部(31)と第2支持部(32)とにパイプ横断溝(33)を介して分割される。そして、第1支持部(31)の長さ及び第2支持部(32)の長さは、フローリング(2)の幅に対して特定の関係式を満足する様に設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床暖房用温水マットに関するものであり、詳しくは、表面にフローリングが配置され且つ温水の通水によって床暖房を行う床暖房用の温水マットであって、一層容易にフローリングを貼り込み施工できる様に改良された床暖房用温水マットに関するものである。
床暖房の施工においては、フローリングの下地として、予め通水パイプを埋設したシート状の床暖房用温水マットが使用される。図5は、従来の床暖房用温水マットの内部構造およびフローリングの施工方法を示す平面図である。
床暖房用温水マット(以下、適宜「温水マット」と言う。)は、図5に符号(1B)で示す様に、平面形状が通常は長方形に形成されており、その幅(図面の縦方向の長さ)にに平行に一定間隔で配列されたフローリング支持用の根太状支持材(8)と、各根太状支持材(8)の間に配置されたシート状の発泡樹脂成形体(4)と、各発泡樹脂成形体(4)に埋設された通水パイプ(5)と、根太状支持材(8)及び発泡樹脂成形体(4)の表面に貼設された熱拡散用の放熱シート(図示省略)とから構成される。また、各根太状支持材(8)は、温水マット(1B)の長さ方向(図面の横方向)の二辺に亙って配置され、かつ、当該根太状支持材の長さ方向に沿って第1支持部(小根太)(81)と第2支持部(小小根太)(82)とに分割され、そして、第1支持部(81)と第2支持部(82)の間には、連続する通水パイプ(5)と根太状支持材(8)との干渉を避けるため、パイプ横断溝(83)(隙間で構成されたパイプ横断部)が設けられる。
特開平9−119656号公報
上記の温水マット(1B)は、床下地の上に敷設され、当該温水マットの表面には、平面形状が長方形に形成された細長のフローリング(2)が多数配置されるが、フローリング(2)は、相互に実部を嵌合させることにより、密接に貼り込むことが出来る。すなわち、フローリング(2)は、図示しないが、各辺に実部を備えており、例えば実部が実矧ぎを構成する場合、当該フローリングの長さ方向の一辺が凸状の雄の実部で他の一辺が凹状の雌の実部とされ、幅方向の一辺が凸状の雄の実部で他の一辺が凹状の雌の実部とされている。従って、上記のフローリング(2)を温水マット(1B)に貼り込むには、根太状支持材(8)の上にフローリング(2)の幅方向の一辺を沿わせて配置すると共に、フローリング(2)の各雄の実部に釘(7)を打ち込むことにより、長さ方向および幅方向の各一辺部を根太状支持材(8)に固定しつつ、順次にフローリング(2)を矧いでゆく。
フローリング(2)を貼り込む場合の釘打ち箇所は、フローリング(2)の浮上りを防止するため、当該フローリングの幅方向の一辺部については当該フローリングのコーナー部(図5に示すフローリング(2)の右側の辺の上下の角部)に相当する2箇所とされ、また、当該フローリングの長さ方向の一辺部については当該フローリングのコーナー部(図5に示すフローリング(2)の上側の辺の左右の角部)に相当する2箇所、および、これらコーナー部の間で且つ各根太状支持材(8)に対応する箇所とされる。なお、図示しないが、温水マット(1B)の周囲には、当該温水マットと同等の厚さのダミー板が配置され、フローリング(2)は、温水マット(1B)及びダミー板を含む居室の床全面に貼り込まれる。
ところで、フローリング(2)は、所謂1×6板、1×3板などの呼称で区別されている様に、縦横の外形寸法が規格化されている反面、床暖房用温水マット(1B)は、その外形寸法が規格化されておらず、種々の居室の形状や大きさを考慮して各種の寸法に設計される。特に、根太状支持材(8)の配置や構造については、設計基準が設けられていない。そして、温水マット(1B)には、上記の様に、各根太状支持材(8)にパイプ横断溝(83)が設けられている。従って、フローリング(2)を固定する場合には、当該フローリングのコーナー部および釘打ちを施す長さ方向の一辺部がパイプ横断溝(83)に重ならない様に、パイプ横断溝(83)の位置を確認し、予めフローリング(2)を仮置きする等してフローリング(2)の配置を決定しなければならない。
しかしながら、温水マット(1B)においては、表面が放熱シートで覆われているため、根太状支持材(8)の位置および形状を確認し難く、しかも、上記の様に、根太状支持材(8)の基準、換言すれば、第1支持部(81)、第2支持部(82)及びパイプ横断溝(83)の寸法基準がフローリング(2)の規格に対応していないため、フローリング(2)を適切に配置するのが難しいと言う問題がある。
そのため、例えば図5に示す様に、フローリング(2)の施工の際、最初の1枚目のフローリング(2)(図中の下側のフローリング)をそのコーナー部および長さ方向の一辺部がパイプ横断溝(83)に重ならない様に固定したとしても、順次に矧いでいった場合、後続のフローリング(2)(図中の上側のフローリング)の長さ方向の一辺部がパイプ横断溝(83)に重なってしまう場合がある。その結果、パイプ横断溝(83)に釘を打ち込み、通水パイプ(5)を損傷する場合がある。また、釘打ちが出来ないため、既に貼り付けたフローリング(2)を剥がして再度配置し直さなければならない。
昨今、上記の様な温水マットについては、その大きさが種々異なるのみならず、1つの居室に複数枚を並べて使用することもあり、フローリングを貼り込む際の配置が一層難しく、釘打ち施工し難くなっていると言う実情がある。本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、その目的は、一層容易にフローリングを貼り込み施工できる床暖房用温水マットを提供することにある。
本発明の特徴は、外形寸法の規格化されたフローリングの幅に対し、外形寸法が自由に設計される床暖房用温水マットの根太状支持材の第1支持部の長さ及び第2支持部の長さの関係について、床暖房用温水マットの表面にフローリングを貼り込む際、根太状支持材の何れか1箇所のパイプ横断溝を跨ぐ状態に1枚の基準となるフローリングを配置するならば、これに順位に矧いだ他のフローリングがその他のパイプ横断溝を跨ぐ様な特定の関係を見出した点にある。
すなわち、本発明の要旨は、平面形状が方形のシート状に形成され且つ床下地の上に敷設されて長方形の平面形状のフローリングが表面に多数配置される床暖房用の温水マットであって、当該温水マットの一辺に平行に一定間隔で配列されたフローリング支持用の複数の根太状支持材と、これら根太状支持材の間に配置されたシート状の発泡樹脂成形体と、これら発泡樹脂成形体に埋設された通水パイプと、前記根太状支持材および発泡樹脂成形体の表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから成り、かつ、前記各根太状支持材は、前記一辺に直交する方向の二辺に亙って配置され且つ当該根太状支持材の長さ方向に沿って第1支持部と第2支持部とにパイプ横断溝を介して分割され、しかも、前記フローリングの幅を(w)、当該温水マットの前記一辺の長さを(W)、前記根太状支持材の第1支持部の長さを(l)、第2支持部の長さを(l)、根太状支持材の長さ方向に沿った前記パイプ横断溝の長さを(t)としたとき、前記根太状支持材の第1支持部の長さ(l)及び第2支持部の長さ(l)が、以下の関係式(I)〜(III)を満足する様に設定されていることを特徴とする床暖房用温水マットに存する。
Figure 2006226604
本発明の床暖房用温水マットによれば、上記の特定の関係を満足する様に根太状支持材の第1支持部の長さ及び第2支持部の長さが設定されており、表面にフローリングを貼り込む際、基準となる1枚のフローリングをその長さ方向の一辺がパイプ横断溝に重畳しない様にずらして配置するだけで、他のフローリングもその長さ方向の一辺が他のパイプ横断溝に対してずれた状態に配置されるため、例えばフローリングの幅に略相当する一定の間隔で当該フローリングの縁に釘を打ち込むことにより、極めて容易にフローリングを貼り込み施工できる。
本発明に係る床暖房用温水マットの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る床暖房用温水マットの根太状支持材の構造およびフローリングとの関係を示す平面図である。図2は、本発明に係る床暖房用温水マットの根太状支持材の構造および当該床暖房用温水マットを2枚使用した場合のフローリングとの関係を示す平面図である。図3は、本発明の床暖房用温水マットにおける根太状支持材とフローリングとの寸法関係を示す平面図である。図4は、床暖房用温水マット及びフローリングの構造の一例を一部破断して示す部分的な斜視図である。なお、図1〜図4において、従来と同様の部材については図5と同様の符号を使用している。また、以下の実施形態の説明においては、床暖房用温水マットを「温水マット」と略記する。
本発明の温水マットは、図4に符号(1)で示す様に、平面形状が方形のシート状に形成され且つベニヤ等の構造用合板やパーティクルボードから成る床下地(図示省略)の上に敷設されて長方形の平面形状のフローリング(2)が表面に多数配置される床暖房用の温水マットであり、その一辺(例えば幅)に平行に一定間隔で配列されたフローリング支持用の複数の根太状支持材(3)と、これら根太状支持材(3)の間に配置されたシート状の発泡樹脂成形体(4)と、これら発泡樹脂成形体(4)に埋設された通水パイプ(5)と、根太状支持材(3)及び発泡樹脂成形体(4)の表面に貼設された熱拡散用の放熱シート(6)とから構成される。
表面に配置されるフローリング(2)としては、マトア、チーク、オーク、ナラ、サクラ、ヒノキ、メープル、ウリン等の各種天然木材を少なくとも表面に使用した床仕上材が使用される。通常、フローリング(2)の寸法仕様は、図3に示す様に、呼称1×6板の場合、幅(w)が303mm、長さ(l)が1818mmに設計されており、呼称1×3板の場合、幅(w)が303mm、長さ(l)が909mmに設計されている。
また、図4に示す様に、フローリング(2)は、各辺に実部を備えている。斯かる実部としては、実矧ぎ、矢筈矧ぎを構成する構造、雇い実を嵌め込む構造などの各種の構造を採用できる。図4に示すフローリング(2)は、実矧ぎを構成する実部が設けられたものであり、当該フローリングの長さ(l)の方向の一辺が凸状の雄の実部で他の一辺が凹状の雌の実部とされ、かつ、幅(w)の方向の一辺が凸状の雄の実部で他の一辺が凹状の雌の実部とされている。
本発明の温水マット(1)は、設置場所を考慮して種々の大きさに設計できるが、その構成材料の寸法設計により、通常は、図3に示す幅(W)(上記の一辺)を1200〜2500mm程度、長さ(L)を2500〜4000mm程度、厚さを7〜20mm程度に設定される。因に、図1は、幅(W)が2424mm、長さ(L)が3288mmの温水マット(1)を例示しており、図2は、幅(W)が1212mm、長さ(L)が3288mmの温水マット(1)を2枚配置した例を示している。
根太状支持材(3)は、図4に示す様に、フローリング(2)から加えられる荷重を支持するための小割り状の部材であり、スギ、サクラ、ヒノキ、ラワン及び合板などの木材で構成される。そして、根太状支持材(3)の長さ及び厚さは、各々、温水マット(1)の上記の幅(W)及び厚さに応じて設計されるが、通常、根太状支持材(3)の幅は、30〜60mm程度とされる。
発泡樹脂成形体(4)としては、硬質ポリウレタン発泡体、硬質ポリエチレン発泡体、硬質ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、硬質ポリ塩化ビニル発泡体、ポリメチルメタクリレート発泡体、ポリカーボネート発泡体、ポリフェニレンオキサイド発泡体、ポリスチレンとポリエチレン混合物の発泡体などが挙げられる。中でも、硬質ポリプロピレン発泡体、硬質ポリウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体などが好適である。
各発泡樹脂成形体(4)の平面形状は、温水マット(1)の幅(W)に沿って根太状支持材(3)の間に配置されるため、細長の長方形に形成される。発泡樹脂成形体(4)の長さ及び厚さは、各々、温水マット(1)の上記の幅(W)及び厚さに応じて設計され、発泡樹脂成形体(4)の幅(温水マット(1)の長さ(L)の方向に沿った一辺の長さ)は、240〜600mm程度とされる。
なお、発泡樹脂成形体(4)の下面には、遮音材として不織布などが貼設されてもよい。また、施工時の取扱いを容易にするため、発泡樹脂成形体(4)には、長さ方向(温水マットの幅(W)の方向)に沿った切込みが設けられてもよい。更に、図示しないが、発泡樹脂成形体(4)は、温水マット(1)を折畳み構造に構成するために分断されていてもよい。上記の様な根太状支持材(3)と発泡樹脂成形体(4)は、これらの表面に貼設された熱拡散用の放熱シート(6)にて一体化されている。
通水パイプ(5)は、通常、発泡樹脂成形体(4)の表面に形成された溝を利用し、放熱シート(6)に接触する状態に発泡樹脂成形体(4)に埋設される。通水パイプ(5)としては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、ポリプロピレン管、銅管の他、周面に金属線を埋設した樹脂管などを挙げることが出来、一般的には、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管が使用される。通水パイプ(5)の大きさは、外径が6〜10mm程度、内径が4〜6mmである。図1に示す様に、温水マット(1)の例えば1つの角部近傍には、ヘッダー取付部(9)が切込みによって形成されており、上記の通水パイプ(5)は、ヘッダー取付部(9)に取り付けられる温水分配回収用のヘッダー(図示省略)に繋ぎ込まれ、例えば左右に各々2系統の温水循環ラインを構成する様になされている。
また、図4に示す様に、根太状支持材(3)及び発泡樹脂成形体(4)の表面、すなわち、温水マット(1)の表面には、通水パイプ(5)の温水の熱をフローリング(2)側に伝える放熱シート(6)は配置される。放熱シート(6)は、厚さが10μm〜2mm程度で且つ熱伝導性に優れた可撓性のフィルム又はシート、例えば、アルミニウム箔、錫箔、銅箔、ステンレス鋼箔などの金属箔、金属製の織布や不織布、樹脂フィルム又は樹脂シート、または、これらを組合せた積層シート等から構成される。中でも、製造の容易さやコストの点から、アルミニウム箔が好ましい。
放熱シート(6)は、通常、根太状支持材(3)及び発泡樹脂成形体(4)の表面に対して接着剤または接着剤フイルムを使用して貼着される。斯かる接着剤または接着剤フイルムとしては、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・グリシジルアクリレート共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンのアクリル酸グラフト共重合体、ポリエチレンの無水マレイン酸グラフト共重合体などの熱可塑性樹脂が挙げられる。
本発明の温水マット(1)においては、その周縁においてもフローリング(2)を確実に支持するため、図1〜図3に示す様に、上記の各根太状支持材(3)は、当該温水マットの上記の一辺に直交する方向、すなわち、長さ(L)の方向の二辺に亙って配置される。そして、各系統毎に連続する上記の通水パイプ(5)と根太状支持材(3)との干渉を避けるため、各根太状支持材(3)は、当該根太状支持材の長さ方向に沿って第1支持部(31)と第2支持部(32)とにパイプ横断溝(33)を介して分割される。
上記のパイプ横断溝(33)は、通水パイプ(5)が根太状支持材(3)よりも上方に露出することなく当該根太状支持材を横切ることの可能な構造である限り、適宜の構造を採用することが出来る。例えば、パイプ横断溝(33)の構造としては、第1支持部(31)と第2支持部(32)とを完全に分離させて成る隙間(図に例示する形態)、第1支持部(31)と第2支持部(32)とを温水マット(1)の底面側で一部連続させて成る凹部(図示省略)、通水パイプ(5)が嵌合する細溝(図示省略)等が挙げられる。
パイプ横断溝(33)は、温水マット(1)における通水パイプ(5)の配置パターンによって適宜の位置に設けることが出来るが、図1に示す温水マット(1)においては、第2支持部(32)が短く形成され、パイプ横断溝(33)が当該温水マットの縁部近傍に配置されている。そして、図1に示す様な温水マット(1)では、通水パイプ(5)を均等に配置するため、各隣接する根太状支持材(3)において、第1支持部(31)、第2支持部(32)及びパイプ横断溝(33)の配置は、温水マット(1)の一辺(例えば幅(W)の方向の一辺)の中心を通り且つ当該一辺に直交する方向の仮想中心線(Y)に対して相互に対称に設計される。なお、根太状支持材(3)の長さ方向に沿ったパイプ横断溝(33)の長さ(t)(図3参照)は、通水パイプ(5)の横断本数にもよるが、フローリング(2)の幅(w)よりも小さく、通常は50〜120mm程度である。
ところで、温水マット(1)にフローリング(2)を貼り付けるには、図1、図2及び図4に示す様に、フローリング(2)の幅(w)の方向の一辺を根太状支持材(3)の上に沿わせ、フローリング(2)の長さ(l)及び幅(w)に沿った各一方の縁部(各一辺部の雄の実部)に一定ピッチで釘(7)を打ち込んで固定するが、本発明においては、フローリング(2)の幅(w)の方向の縁部および長さ(l)の方向の縁部に釘(7)を打ち込む際に、釘打ちの位置がパイプ横断溝(33)に重ならない様に、フローリング(2)の寸法に対する根太状支持材(3)の第1支持部(31)の長さ(l)及び第2支持部(32)の長さ(l)が特定の寸法関係に設計されていることが重要である。
本発明の温水マット(1)における設計思想は次の通りである。すなわち、図3に示す様に、温水マット(1)においては、先ず、居室の大きさ等を考慮して外形寸法(平面寸法)が種々設定されるが、温水マット(1)の幅(W)は、フローリング(2)の幅(w)の整数倍に設定される。具体的には、幅(w)が303mmのフローリング(2)を使用する場合、温水マット(1)の幅(W)は909mm、1515mm、2121mm等に設定される。これにより、1つの床面に複数枚の温水マット(1)を配置した場合(例えば図2の様に配置した場合)、あるいは、外形寸法の異なる温水マット(1)を組み合わせた場合(例えば幅(W)が909mmと1515mmの温水マット(1)を組み合わせた場合)でも、同様のパターンでフローリング(2)を配置することが出来る。
次に、根太状支持材(3)の配置間隔が設定される。根太状支持材(3)の数は、温水マット(1)の長さ(L)と耐荷重強度を考慮して適宜に設定できるが、フローリング(2)の幅(w)の方向の両縁(短辺)の実部を根太状支持材(3)に固定するため、根太状支持材(3)の配列ピッチ(x)(各隣接する根太状支持材(3)の中心間距離)は、フローリング(2)の長さ(l)を整数値で分割した長さに設定される。
例えば、呼称1×6板のフローリング(2)に対応する温水マット(1)の場合、フローリング(2)の長さ(l)が1818mmであるから、配列ピッチ(x)は364mm(長さ(l)の1/5)、303mm(長さ(l)の1/6)、260mm(長さ(l)の1/7)等に設定される。特に、配列ピッチ(x)を303mmに設定した場合には、フローリング(2)を固定する際、図1及び図2に示す様に、フローリング(2)の幅(w)の方向の縁部と長さ(l)の方向の縁部とに略同一のピッチで釘打ちを施すことが出来、より効率的に施工できる。
続いて、根太状支持材(3)における第1支持部(31)の長さ(l)と第2支持部(32)の長さ(l)とが設定される。その場合、温水マット(1)の幅(W)は、上記の様に最初に決定された寸法であり、また、パイプ横断溝(33)の長さ(t)は、通水パイプ(5)の数に応じて予め決定される上記の様な寸法であるから、温水マット(1)の幅(W)と根太状支持材(3)の寸法関係は次式の通りである。
Figure 2006226604
一方、フローリング(2)を配置するにあたり、根太状支持材(3)と直交する方向の温水マット(1)の一方の縁部、例えば図1における温水マット(1)の下側または上側の長さ(L)の方向の縁部を基準として、フローリング(2)の幅(w)の方向を根太状支持材(3)に沿わせて複数枚のフローリング(2)を順次に貼り付けた場合には、根太状支持材(3)の第1支持部(31)の長さ(l)と第2支持部(32)の長さ(l)が次式の関係を満足していることにより、フローリング(2)の長さ(l)の方向の一辺がパイプ横断溝(33)に重なるのを避けることが出来る。
Figure 2006226604
すなわち、上記の関係は、第1支持部(31)の2本分の長さ(l×2)にパイプ横断溝(33)の1つ分の長さ(t)を加えたもの、ならびに、第2支持部(32)の2本分の長さ(l×2)にパイプ横断溝(33)の1つ分の長さ(t)を加えたものが、何れも、フローリング(2)の幅(w)又はその整数倍の長さに相当することを意味する。
従って、例えば、図1に示す様に居室に1枚の温水マット(1)を配置した場合においては、温水マット(1)の長さ(L)の方向の一方の縁部からフローリング(2)を順次に貼り付ける際、基準となる最初の1枚目のフローリング(2)(例えば温水マット(1)の下側の一辺部に配置するフローリング)をその長さ(l)の方向の一辺がパイプ横断溝(33)に重畳しない様にずらして配置するならば、最終のフローリング(2)又は1つ手前のフローリング(2)(例えば温水マット(1)の上側の長さ(L)の方向の一辺部に配置するフローリング)も、その長さ(l)の方向の一辺が、第1支持部(31)、第2支持部(32)及びパイプ横断溝(33)の配置パターンに拘わらず、パイプ横断溝(33)に対して常にずれた状態となる。
また、例えば、図2に示す様に2枚の温水マット(1)を配置した場合においては、1枚目の温水マット(1)の長さ(L)の方向の一方の縁部から2枚目の温水マット(1)へフローリング(2)を順次に貼り付ける際、基準となる最初の1枚目のフローリング(2)(例えば下側の温水マット(1)の下側の長さ(L)の方向の一辺部に配置するフローリング)をその長さ(l)の方向の一辺がパイプ横断溝(33)に重畳しない様にずらして配置するならば、最終のフローリング(2)又は1つ手前のフローリング(2)(例えば上側の温水マット(1)の上側の長さ(L)の方向の一辺部に配置するフローリング)も、その長さ(l)の方向の一辺が、第1支持部(31)、第2支持部(32)及びパイプ横断溝(33)の配置パターンに拘わらず、パイプ横断溝(33)に対して常にずれた状態となる。なお、図1及び図2に示す温水マット(1)の周囲には、図示しないが、当該温水マットと同等の厚さのダミー板が配置される。
上記の様な、第1支持部(31)の長さ(l)、第2支持部(32)の長さ(l)及びパイプ横断溝(33)の長さ(t)とフローリング(2)の幅(w)に関する関係は次式の様に変形できる。
Figure 2006226604
そして、前述の式(A)の関係が前提であるから、式(A)、(I)及び(II)に基づいて、m,nの関係は次式の様に表現できる。
Figure 2006226604
従って、上記の式(III)に基づいてm又はn(1以上の整数)の一方を決定することにより、m又はnの他方が決まり、そして、上記の式(I)及び(II)に基づいて根太状支持材(3)の第1支持部(31)の長さ(l)及び第2支持部(32)の長さ(l)を決定することが出来る。具体的には、フローリング(2)の幅(w)が303mmであり、温水マット(1)の幅(W)を2424mm、パイプ横断溝(33)の長さ(t)を100mmに設定した場合、nを1とすると、式(III)からmは15であるから、式(I)及び(II)から、第1支持部(31)の長さ(l)は2222.5mm、第2支持部(32)の長さ(l)は101.5mmに設定すればよい。
上記の様に、本発明の温水マット(1)においては、フローリング(2)の幅(w)、温水マット(1)の幅(W)(一辺の長さ)、根太状支持材(3)の長さ方向に沿ったパイプ横断溝(33)の長さ(t)に対し、根太状支持材(3)の第1支持部(31)の長さ(l)及び第2支持部(32)の長さ(l)が上記の関係式(I)〜(III)を満足する様に設定されていることにより、極めて簡単にフローリング(2)を貼り込むことが出来る。
すなわち、本発明の温水マット(1)は、図1及び図2に示す様に、温水マット(1)の表面にフローリング(2)を貼り込む際、基準となる1枚目のフローリング(2)をその長さ(l)の方向の一辺がパイプ横断溝(33)に重畳しない様にずらして配置するだけで、これに順次矧いでゆく他のフローリング(2)もその長さ(l)の方向の一辺が他のパイプ横断溝(33)に対してずれた状態に配置されるため、例えばフローリング(2)の幅(w)に略相当する一定の間隔で実部に釘(7)を打ち込むことにより、パイプ横断溝(33)を外して確実に第1支持部(31)又は第2支持部(32)に釘(7)を打ち込むことが出来、極めて容易にフローリング(2)を貼り込み施工できる。
具体的には、例えば図1に示す温水マット(1)の場合、温水マット(1)の幅(W)が2424mm、パイプ横断溝(33)の長さ(t)が100mmに設定され、そして、前述の様に、上記の特定の関係から第1支持部(31)の長さ(l)が2222.5mm、第2支持部(32)の長さ(l)が101.5mmに設定されていることにより、幅(w)が303mmのフローリング(2)を極めて容易に貼り込むことが出来る。すなわち、図示する様に、パイプ横断溝(33)を跨ぐ状態に、最初の1枚のフローリング(2)を配置することにより、順次矧いでゆくフローリング(2)については、根太状支持材(3)に沿ってフローリング(2)の実部を略303mmの一定のピッチで釘(7)を打ち込むだけで、パイプ横断溝(33)に釘(7)を打ち込むことなく、第1支持部(31)又は第2支持部(32)にフローリング(2)を確実に固定できる。
また、図2に示す2枚の温水マット(1)は、各々、前述の式(I)〜(III)の関係に基づいて、幅(W)が1212mm、第1支持部の長さ(l1)が1010.5mm、第2支持部の長さ(l2)が101.5mmに設定されたものを示しているが、斯かる温水マット(1)においても、上記と同様に、幅(w)が303mmのフローリング(2)を極めて容易に貼り込むことが出来る。そして、本発明の温水マット(1)は、図1に示す様に1枚で使用する場合、図2に示す様に2枚で使用する場合の他、3枚以上を配置する場合、外形寸法の異なる複数枚を配置する場合も、それぞれにフローリング(2)の規格に対して上記の特定の関係を満足していることにより、上記の場合と同様にフローリング(2)の簡単な貼り込み施工を実現できる。
なお、図1〜図3に示した根太状支持材(3)の形態、すなわち、第1支持部(31)、第2支持部(32)及びパイプ横断溝(33)の配置形態は一例であり、本発明においては、上記の関係式(I)〜(III)を満足する限り、各根太状支持材(3)におけるパイプ横断溝(33)の配置位置を適宜に設定できる。例えば、根太状支持材(3)は、その略中央部にパイプ横断溝(33)が配置され、第1支持部の長さ(l)と第2支持部の長さ(l)とが略同等の長さであってもよい。
本発明に係る床暖房用温水マットの根太状支持材の構造およびフローリングとの関係を示す平面図である。 本発明に係る床暖房用温水マットの根太状支持材の構造および当該床暖房用温水マットを2枚使用した場合のフローリングとの関係を示す平面図である。 本発明の床暖房用温水マットにおける根太状支持材とフローリングとの寸法関係を示す平面図である。 床暖房用温水マット及びフローリングの構造の一例を一部破断して示す部分的な斜視図である。 従来の床暖房用温水マットの内部構造およびフローリングの施工方法を示す平面図である。
符号の説明
1 :床暖房用温水マット
2:フローリング
3:根太状支持材
31:第1支持部
32:第2支持部
33:パイプ横断溝(隙間)
4:発泡樹脂成形体
5:通水パイプ
6:放熱シート
7:釘
9:ヘッダー取付部
:フローリングの幅
:フローリングの長さ
W:床暖房用温水マットの幅(一辺)
L:床暖房用温水マットの長さ(他の一辺)
:第1支持部の長さ
:第2支持部の長さ
t:パイプ横断溝の長さ
x:根太状支持材の配列ピッチ
Y:仮想中心線

Claims (3)

  1. 平面形状が方形のシート状に形成され且つ床下地の上に敷設されて長方形の平面形状のフローリングが表面に多数配置される床暖房用の温水マットであって、当該温水マットの一辺に平行に一定間隔で配列されたフローリング支持用の複数の根太状支持材と、これら根太状支持材の間に配置されたシート状の発泡樹脂成形体と、これら発泡樹脂成形体に埋設された通水パイプと、前記根太状支持材および発泡樹脂成形体の表面に貼設された熱拡散用の放熱シートとから成り、かつ、前記各根太状支持材は、前記一辺に直交する方向の二辺に亙って配置され且つ当該根太状支持材の長さ方向に沿って第1支持部と第2支持部とにパイプ横断溝を介して分割され、しかも、前記フローリングの幅を(w)、当該温水マットの前記一辺の長さを(W)、前記根太状支持材の第1支持部の長さを(l)、第2支持部の長さを(l)、根太状支持材の長さ方向に沿った前記パイプ横断溝の長さを(t)としたとき、前記根太状支持材の第1支持部の長さ(l)及び第2支持部の長さ(l)が、以下の関係式(I)〜(III)を満足する様に設定されていることを特徴とする床暖房用温水マット。
    Figure 2006226604
  2. 各隣接する根太状支持材において、第1支持部、第2支持部およびパイプ横断溝の配置が、床暖房用温水マットの一辺の中心を通り且つ当該一辺に直交する方向の仮想中心線に対して相互に対称である請求項1に記載の床暖房用温水マット。
  3. 根太状支持材の配列ピッチ(x)が、フローリングの長さ(l)を整数値で分割した長さに設定されている請求項1又は2に記載の床暖房用温水マット。
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