JP2008280829A - 温調床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】小小根太を設けなくとも、温調マット同士の突き合わせ辺付近に配置されたフローリング材を小根太に釘留めすることができる温調床構造を提供する。
【解決手段】床暖房マットA,B同士の突き合わせ辺Tに、各々の基板10〜17同士を連結する連結部21が隣接している。各連結部21は釘打ち禁止部となっている。突き合わせ辺T上にフローリング材1を配置するときには、このフローリング材1の長側辺がこの突き合わせ辺Tと、この突き合わせ辺Tに隣接する各連結部21とに重ならないように配置する。フローリング材1の短手幅W、床暖房マットA,Bの短辺方向の幅W,W、及び各連結部21の幅tは次の関係を満たす。W=n・W(nは1以上の整数)、W=m・W(mは1以上の整数)、2t=x・W(0<x<1)、(1−x)・W≧10mm。
【選択図】図4

Description

本発明は、床上に複数の略方形の温調マットが配列され、その上に複数の帯板状のフローリング材が敷設された温調床構造に係り、特に、各温調マットに複数の小根太が平行に配設されており、フローリング材がこれらの小根太に跨って配材されて小根太に釘留めされている温調床構造に関する。
基板の上面に温水配管を引き回してなる温水マットを床上に配置し、その上にフローリング材を敷設した暖房床がある。
この温水マットとして、フローリング材を固定するための小根太を備えたものが特開2004−28577号公報に記載されている。
同号公報の温水マットは、複数の長方形状の基板と複数の小根太とが交互に配列されたものである。各小根太の長さは、基板の長手方向の幅よりも小さく、各小根太の両端側は、温水マットの外縁から該温水マットの中央側に離隔している。小根太を挟んで隣り合う基板同士は、この小根太の両端側を回りこむようにして形成された連結部によって連結されている。この連結部を通って、各基板に連続して温水配管が引き回されている。
同号公報の温水マットにあっては、この連結部には小根太が存在しないため、温水マットの外縁付近に配置されたフローリング材を小根太に釘留めしにくい。
また、複数の温水マットを突き合わせるようにして配列した場合には、隣り合う温水マットの連結部同士が、これらの温水マットの突き合わせ辺を挟んで連続する。そのため、この突き合わせ辺付近に配置されたフローリング材を小根太に釘留めするのが一層困難になる。
特開2005−114191号公報には、この連結部を挟んで小根太と反対側、即ち温水マットの外縁側に小小根太を配置した温水マットが記載されている。
この特開2005−114191号公報の温水マットにあっては、複数の温水マットを突き合わせるようにして配列した場合でも、各温水マットの小小根太が温水マット同士の突き合わせ辺に隣接して配置されるため、この突き合わせ辺付近に配置されたフローリング材を小小根太に釘留めすることができる。
特開2004−28577号公報 特開2005−114191号公報
上記特開2005−114191号公報の温水マットにあっては、小小根太が設けられているので、構成部材点数が多く、コスト高である。
本発明は、小小根太を設けなくとも、温調マット同士の突き合わせ辺付近に配置されたフローリング材を小根太に釘留めすることができる温調床構造を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の温調床構造は、床上に複数の温調マットが配置され、その上に複数の帯板状のフローリング材が敷設された温調床構造であって、各温調マットは、それぞれ略方形の平面視形状を有し、該温調マット同士は、各々の一側辺(以下、突き合わせ辺という。)同士を突き合わせるようにして配列されており、各温調マットは、それぞれ該突き合わせ辺と略直交方向に延在し、且つ互いに所定の間隔をおいて配列された複数の小根太と、該小根太同士の間にそれぞれ配材された複数の基板と、該基板の上面に設けられた配管収容用の溝と、該溝に収容された温調用配管と、各基板の上面を覆うように配置された均熱シートとを有し、少なくとも一部の小根太の前記突き合わせ辺に臨む端部が、該突き合わせ辺から温調マット中央側へ離隔しており、これにより、該小根太の端部と該突き合わせ辺との間に釘打ち禁止部が存在しており、前記フローリング材は、それぞれ長手方向を前記突き合わせ辺と略平行方向として、複数の前記小根太に跨って配材され、少なくとも一方の長側辺がこれらの小根太に釘留めされている温調床構造において、該フローリング材は、その長側辺が前記突き合わせ辺及び前記釘打ち禁止部の上に重ならない位置関係にて配材されていることを特徴とするものである。
請求項2の温調床構造は、請求項1において、該フローリング材の短手幅W、該温調マットの前記突き合わせ辺と略直交方向の幅W、及び前記釘打ち禁止部の該突き合わせ辺と略直交方向の幅tが次の関係を満たすことを特徴とするものである。
W=n・W (nは2以上の整数)
2t=x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
請求項3の温調床構造は、請求項2において、Wは303mmであり、75mm≦(1−x)・W≦250mmであることを特徴とするものである。
請求項4の温調床構造は、請求項2又は3において、2t<2/3Wであることを特徴とするものである。
本発明の温調床構造にあっては、フローリング材は、その長側辺が温調マット同士の突き合わせ辺及び各温調マットの釘打ち禁止部の上に重ならない位置関係にて配材されている。これにより、フローリング材の長側辺を確実に温調マットの小根太に釘留めすることができる。
本発明では、フローリング材の短手幅W、温調マットの突き合わせ辺と略直交方向の幅W、及び釘打ち禁止部の該突き合わせ辺と略直交方向の幅tが次の関係を満たすように構成することが好ましい。
W=n・W (nは2以上の整数)
2t=x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
このように構成することにより、隣り合う温調マットの釘打ち禁止部同士が、これらの温調マット同士の突き合わせ辺を挟んで連続している場合でも、この連続した釘打ち禁止部の合計の幅2tがフローリング材の短手幅Wよりも小さいので、必ず、フローリング材を、その両方の長側辺がこの連続した釘打ち禁止部に重ならないように配材することができる。
また、この際、フローリング材の短手幅Wから連続した釘打ち禁止部の合計の幅2tを引いた残りの幅(1−x)・Wが10mm以上となっているので、このフローリング材の少なくとも一方の長側辺を余裕を持って小根太に重ねることができる。これにより、フローリング材の少なくとも一方の長側辺を確実に小根太に釘留めすることができる。
従って、本発明の温調床構造にあっては、温調マット同士の突き合わせ辺付近に小小根太を設けなくとも、確実にフローリング材を小根太に固定することができる。
一般的に流通している規格品のフローリング材は、通常、短手幅Wが303mmとなっている。本発明では、この規格品のフローリング材を用いる場合には、このフローリング材の短手幅W(303mm)から連続した釘打ち禁止部の合計の幅2tを引いた残りの幅(1−x)・Wが75mm以上250mm以下となるように構成することが好ましい。
本発明では、特に、連続した釘打ち禁止部の合計の幅2tがフローリング材の短手幅Wの2/3よりも小さくなるように構成することが好ましい。このように構成した場合、フローリング材の短辺を、連続した釘打ち禁止部の両側の小根太に跨るように配置することができ、且つこの短辺の両端側がそれぞれ余裕を持って小根太に重なるようになるため、このフローリング材の短辺の両端側を確実に小根太に釘留めすることが可能となる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。以下の各実施の形態は、床暖房マットへの本発明の適用例である。なお、以下の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の各実施の形態以外の形態をもとりうる。
[第1の実施の形態に係る温調床構造としての暖房床構造]
第1図は実施の形態に係る温調床構造としての暖房床構造の平面図、第2図この暖房床構造に用いられる床暖房マットA,Bの平面図、第3図(a)はこの暖房床構造に用いられるフローリング材1の斜視図、第3図(b)はこのフローリング材1の平面図、第3図(c)は第3図(b)のC−C線に沿う断面図、第4図は第1図のIV付近の拡大図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図である。
なお、第2図及び第4図では、均熱シート5の図示が省略され、第4図ではさらに温水配管4の図示も省略されている。
また、第4図及び第5図では、代表的な1枚のフローリング材1のみ図示され、他のフローリング材1の図示は省略されている。
第1図に示すように、この実施の形態の暖房床構造は、建物の室の床上に2枚の床暖房マットA,Bが配置され、その上に複数枚の帯板状のフローリング材1が敷設されたものである。この実施の形態では、床暖房マットA,Bはそれぞれ略長方形状のものであり、各々の一長辺(以下、突き合わせ辺Tという。)同士を突き合わせるようにして配列されている。フローリング材1は、各々の長手方向をこの床暖房マットA,B同士の突き合わせ辺Tと略平行にして配材されている。
なお、第1図の通り、これらの床暖房マットA,Bの合計の面積は室の床の全体の面積よりも小さく、この室の床の周縁と床暖房マットA,Bの連続体の外周との間には、これらの床暖房マットA,Bと略同じ厚みのダミー材2が配設されている。フローリング材1は、このダミー材2の上面と床暖房マットA,Bの連続体の上面とに跨って連続して配材されている。
各床暖房マットA,Bの、前記突き合わせ辺Tと略直交する短辺方向の幅W,Wは、それぞれ、フローリング材1の短手幅Wの1倍以上の整数倍となっている。即ち、各床暖房マットA,Bの短辺方向の幅W,Wとフローリング材1の短手幅Wとの関係は次の通りである。
=n・W (nは1以上の整数)
=m・W (mは1以上の整数)
なお、一般的に流通している規格品のフローリング材や床暖房マットは、303mmを基本単位として各部の寸法が設定されている。具体的には、規格品のフローリング材は、通常、短手幅が303mmとされ、長手幅がこの短手幅の整数倍(例えば1818mm)とされている。
フローリング材1には、第3図に示すように、その一長側辺と一短辺とに沿って、側方へ張り出す雄実1aが延設されており、残りの長側辺と短辺とに沿って、この雄実1aが係合可能な雌実1bが延設されている。
床暖房マットA,Bは、それぞれ、複数本(この実施の形態では7本)の小根太20と、複数枚(この実施の形態では7枚)の略長方形状の基板10〜17と、各基板10〜17の上面に設けられた配管収容用の溝3(第5図)に配設された温水配管4と、各基板10〜17の上面を覆うように配置され、各基板10〜17の上面に付着された均熱シート5(第5図)等を備えている。
第2図に示すように、該基板10〜17と小根太20とは、各々の長手方向を各床暖房マットA,Bの短辺方向として、各床暖房マットA,Bの長辺方向に交互に配列されている。この実施の形態では、床暖房マットA,Bの長辺方向の両端側には小根太20が配置されておらず、該長辺方向の一端側にはそれぞれ基板10が配置され、他端側にはそれぞれ基板17が配置されている。ただし、各床暖房マットA,Bの長辺方向の両端側にもそれぞれ小根太20が配置されていてもよい。
第4図の通り、各基板10〜17を挟んで隣り合う小根太20,20の短手方向の中間同士の間隔は、フローリング材1の短手幅と同じW(即ち規格品の基本単位寸法)となっている。
床暖房マットAにおいては、各基板10〜17の長手方向の幅はWとなっており、床暖房マットBにおいては、各基板10〜17の長手方向の幅はWとなっている。各基板10〜17のその他の寸法(小根太20,20同士の間における幅及び厚さ)は、床暖房マットAと床暖房マットBとで同じとなっている。
各小根太20の長さは、各基板10〜17の長手方向の幅よりも小さい。
各床暖房マットA,Bの基板10,11同士の間、基板12,13同士の間、基板14,15同士の間、及び基板16,17同士の間の各小根太20は、その長手方向の両端が、該床暖房マットA,B同士の突き合わせ辺T及び各床暖房マットA,Bの該突き合わせ辺Tと反対側の長辺(符号略)からそれぞれ各床暖房マットA,Bの中央側に離隔している。
また、各床暖房マットA,Bの基板11,12同士の間、及び基板15,16同士の間の各小根太20は、その長手方向の一端が該床暖房マットA,B同士の突き合わせ辺Tと合致しており、他端が、各床暖房マットA,Bの該突き合わせ辺Tと反対側の長辺から各床暖房マットA,Bの中央側に離隔している。
各床暖房マットA,Bの基板10,11の長手方向の両端部同士、基板12,13の長手方向の両端部同士、基板14,15の長手方向の両端部同士、及び基板16,17の長手方向の両端部同士は、各々の間の小根太20の両端側を回り込むように形成された連結部21によってそれぞれ連結されている。
また、各床暖房マットA,Bの基板11,12の前記突き合わせ辺Tと反対側の端部同士、及び基板15,16の前記突き合わせ辺Tと反対側の端部同士は、各々の間の各小根太20の前記他端側を回り込むように形成された連結部21によってそれぞれ連結されている。
この実施の形態では、これらの連結部21が、釘打ち禁止部となっている。
各床暖房マットA,Bの短辺方向における各連結部21の幅tとフローリング材1の短手幅Wは、次の関係を満たす。
2t<x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
なお、本発明においては、フローリング材1として、短手幅Wが303mmの規格品を用いる場合には、75mm≦(1−x)・W≦250mmであることが好ましい。また、本発明では、特に、2t<2/3Wであることが好ましい。
第2図の通り、床暖房マットA,Bを室の床上に配列した状態にあっては、これらの突き合わせ辺Tを挟んで、同じ符号の基板10〜17の端辺同士が対向する。
また、このとき、該突き合わせ辺Tを挟んで、床暖房マットAの基板10,11間の連結部21と床暖房マットBの基板10,11間の連結部21とが対向し、床暖房マットBの基板11,12間の連結部21と床暖房マットAの基板11,12間の小根太20の端部とが対向し、床暖房マットAの基板12,13間の連結部21と床暖房マットBの基板12,13間の連結部21とが対向し、床暖房マットAの基板13,14間の連結部21と床暖房マットBの基板13,14間の小根太20の端部とが対向し、床暖房マットAの基板14,15間の連結部21と床暖房マットBの基板14,15間の連結部21とが対向し、床暖房マットBの基板15,16間の連結部21と床暖房マットAの基板15,16間の小根太20の端部とが対向し、床暖房マットAの基板16,17同士の連結部21と床暖房マットBの基板16,17間の連結部21とが対向する。
即ち、床暖房マットA,Bを室の床上に配列した状態にあっては、床暖房マットAの基板10,11間の小根太20と床暖房マットBの基板10,11間の小根太20との間、床暖房マットAの基板12,13間の小根太20と床暖房マットBの基板12,13間の小根太20との間、床暖房マットAの基板14,15間の小根太20と床暖房マットBの基板14,15間の小根太20との間、並びに床暖房マットAの基板16,17間の小根太20と床暖房マットBの基板16,17間の小根太20との間には、それぞれ、2個の連結部21,21が連続して介在するため、幅2tの釘打ち禁止部が存在することとなる。
また、床暖房マットAの基板11,12同士の間の小根太20と床暖房マットBの基板11,12間の小根太20との間、床暖房マットAの基板13,14間の小根太20と床暖房マットBの基板13,14間の小根太20との間、並びに床暖房マットAの基板15,16間の小根太20と床暖房マットBの基板15,16間の小根太20との間には、それぞれ、1個の連結部21が介在するため、幅tの釘打ち禁止部が存在することとなる。
各基板10〜17の上面には、それぞれ、3条の配管収容用の溝3が延設されている。
連結部21によって連結された基板10〜17同士の間においては、これらの溝3同士は該連結部21を通って連続している。
この実施の形態では、各床暖房マットA,Bの基板10の3条の溝3のうち2条の溝3の端部がそれぞれ該床暖房マットA,B同士の突き合わせ辺Tに臨んでおり、床暖房マットA,Bを室の床上に配列したときに、該突き合わせ辺Tを跨いで床暖房マットAの基板10と床暖房マットBの基板10との間でこれらの溝3が連続するようになっている。
即ち、この実施の形態では、該突き合わせ辺Tを跨いで床暖房マットAと床暖房マットBとに連続して温水配管4が引き回されており、この温水配管4により床暖房マットA,B同士が連結されている。
なお、この実施の形態では、床暖房マットAの基板10から床暖房マットBの基板10に連続する溝3は、各基板10の突き合わせ辺T付近で円弧状に湾曲しており、これらの溝3の端部はそれぞれ該突き合わせ辺Tに沿って延在したものとなっている。なお、この溝3の床暖房マットA側と床暖房マットB側とは、互いに反対側に向って凸となる円弧形状を呈するように湾曲している。従って、床暖房マットA,Bを室の床上に配列した状態においては、この溝3は、床暖房マットAの基板10から床暖房マットBの基板10にかけて略S字形を呈するように連続する。このS字形の溝3に沿って配設された温水配管4のうち、突き合わせ辺Tを跨ぐ部分は、該突き合わせ辺Tに沿って延在する。
この実施の形態では、床暖房マットBの基板10の突き合わせ辺Tと反対側の端部付近に温水供給用のヘッダー6が設置されており、このヘッダー6に2回路の温水配管4が接続されている。一方の温水配管4は床暖房マットAに引き回され、他方の温水配管4は床暖房マットBに引き回されている。
即ち、該一方の温水配管4は、床暖房マットBの基板10から突き合わせ辺Tを跨いで床暖房マットAの基板10に引き回され、この床暖房マットAにおいて、該基板10から各連結部21を通って基板11,12,13,14,15,16を経由して基板17まで引き回され、次いで、この基板17から再び各連結部21を通って基板16,15,14,13,12,11を経由して基板10に戻り、次いでこの床暖房マットAの基板10から突き合わせ辺Tを跨いで床暖房マットBの基板10に引き回されて、終端がヘッダー6に接続されている。
また、該他方の温水配管4は、床暖房マットBにおいて、基板10から各連結部21を通って基板11,12,13,14,15,16を経由して基板17まで引き回され、次いで、この基板17から再び各連結部21を通って基板16,15,14,13,12,11を経由して基板10に戻り、終端がヘッダー6に接続されている。
ただし、温水配管4の配設ルートはこれに限定されない。
温水配管4を溝3に収容しつつこのように引き回した後、床暖房マットA,Bの上面にそれぞれ均熱シート5が配置され、この均熱シート5が各床暖房マットA,Bの上面にそれぞれ接着剤により貼り付けられている。この均熱シート5により、各床暖房マットA,Bにおいて、それぞれ基板10〜17及びこれらの間の各小根太20が連結されている。
なお、第5図の通り、この実施の形態では、床暖房マットAと床暖房マットBとの間では均熱シート5は連続していないが、床暖房マットAと床暖房マットBとの突き合わせ辺Tを跨いで双方のマットA,Bの上面に連続して均熱シート5を貼り付けてもよい。
この実施の形態では、床暖房マットA,B間でこれらの突き合わせ辺Tに沿って山折り又は谷折りすることにより、これらの床暖房マットA,B同士を折り重ねた状態とすることができるようになっている。
この実施の形態では、温水配管4のうち床暖房マットA,B同士の突き合わせ辺Tを跨ぐ部分が、この突き合わせ辺Tに沿って延在しているので、この突き合わせ部Tに沿って山折り又は谷折りした際には、この突き合わせ部Tを跨ぐ部分がその軸心回りに捩れるようにして曲がる。そのため、この山折り又は谷折りに伴って温水配管4が座屈して破損することが防止される。
次に、このように構成されたフローリング材1及び床暖房マットA,Bを用いて暖房床構造を構築する手順について説明する。
まず、室の床のうち床暖房マット配置予定域を取り囲むようにダミー材2を配置し、次いで、床暖房マットA,Bを展開して、この床暖房マット配置予定域に該床暖房マットA,Bを配置する。
次に、室の端から、順次、このダミー材2と床暖房マットA,Bとの上にフローリング材1を敷設する。この際、各フローリング材1を、その長手方向が床暖房マットA,Bの突き合わせ辺Tと略平行方向となるように配材する。
フローリング材1は、床暖房マットA,B上においては、複数の小根太20に跨って配置される。この際、第4図の通り、各フローリング材1の短辺を小根太20に重ねるようにする。
なお、この実施の形態では、フローリング材1の長手幅は該フローリング材1の短手幅Wの整数倍となっており、且つ小根太20,20同士の間隔がWとなっているので、フローリング材1の一方の短辺を小根太20に重ねると、このフローリング材1の他方の短辺も別の小根太20に重なるようになる。
そして、各フローリング材1を釘30で各小根太20に留め付ける。この際、第4,5図のように、各フローリング材1のうち一方の長側辺に沿う雄実1a及び一方の短辺に沿う雄実1aにそれぞれ釘30を打ち込んで、各フローリング材1の上面に釘30が露呈しないようにする。
なお、1枚目のフローリング材1を配置した後、2枚目のフローリング材1を配置する際には、両者の雄実1aと雌実1bとを係合させるようにする。3枚目以降を配置する場合も同様に、隣り合うフローリング材1,1の雄実1aと雌実1bとを係合させる。
この暖房床構造においては、第4,5図の通り、床暖房マットA,Bの突き合わせ辺Tを跨いでフローリング材1が配置される。この際、フローリング材1を、その両長側辺が該突き合わせ辺T及び該突き合わせ辺Tに隣接する釘打ち禁止部としての各連結部21に重ならないように配置する。そして、このフローリング材1の両長側辺を、各連結部21の両側に位置する小根太20,20上にそれぞれ重ねる。また、この際、フローリング材1の短辺を、連結部21を挟んで一直線状に並んだ1対の小根太20,20に沿わせ、その両端側をこれらの小根太20,20上にそれぞれ重ねる。
そして、他のフローリング材1と同様に、このフローリング材1の一方の長側辺に沿う雄実1aと、一方の短辺に沿う雄実1aとにそれぞれ釘30を打ち込み、このフローリング材1を小根太20に釘留めする。
なお、このように床暖房マットA,Bの突き合わせ辺Tを跨いで配置されるフローリング材1の両長側辺が該突き合わせ辺T及び該突き合わせ辺Tに隣接する釘打ち禁止部としての各連結部21に重ならないようにするために、予め、室の端辺に沿って配置されるフローリング材1の幅を適宜調節(幅詰め)しておく。
この実施の形態では、フローリング材1の短手幅W、床暖房マットA,Bの突き合わせ辺Tと略直交方向の幅W,W、及び釘打ち禁止部としての各連結部21の該突き合わせ辺Tと略直交方向の幅tが次の関係を満たす。
=n・W (nは1以上の整数)
=m・W (mは1以上の整数)
2t=x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
従って、第4,5図のように、一部の小根太20,20同士の間で2個の連結部21,21が連続している場合でも、この連続した連結部21,21の合計の幅2tがフローリング材1の短手幅Wよりも小さいので、必ず、この連続した連結部21,21にフローリング材1の両方の長側辺が重ならないように該フローリング材1を配材することができる。
また、フローリング材1の短手幅Wからこの連続した連結部21,21の合計の幅2tを引いた残りの幅(1−x)・Wが10mm以上となっているので、この連続した連結部21,21にフローリング材1の両方の長側辺が重ならないようにフローリング材1を配材しても、このフローリング材1の一方の長側辺に沿う雄実1aを余裕を持って小根太20に重ねることができる。これにより、確実に、この雄実1aに釘30を打ち込んでフローリング材1を小根太20に釘留めすることができる。
従って、この暖房床構造にあっては、床暖房マットA,Bの突き合わせ辺T付近に小小根太を設けなくとも、確実にフローリング材1を小根太20に釘留めすることができる。
なお、フローリング材1として短手幅Wが303mmの規格品のフローリング材を用いた場合、このフローリング材1の短手幅W(303mm)から連続した連結部21,21の合計の幅2tを引いた残りの幅(1−x)・Wを75mm以上250mm以下とすることにより、フローリング材1を、その両長側辺が連続した連結部21,21に重ならないように配材しても、少なくともこのフローリング材の一方の長側辺に沿う雄実1aを小根太20に余裕を持って重ねることができるため、この雄実1aを確実に小根太20に釘留めすることができる。
本発明では、特に、連続した釘打ち禁止部の合計の幅2tがフローリング材の短手幅Wの2/3よりも小さくなるように構成することにより、第5図のように、フローリング材1の短辺を連続した連結部21,21の両側の小根太20,20に跨るように配置することができ、且つこの短辺の両端側がそれぞれ余裕を持って小根太20に重なるようになるため、このフローリング材1の短辺の両端側を確実に小根太20に釘留めすることができる。
[第2の実施の形態に係る温調床構造としての暖房床構造]
第6図は第2の実施の形態に係る温調床構造に用いられる床暖房マットC〜Hの平面図、第7図はこの暖房床構造における床暖房マットD,G間の突き合わせ辺T付近の拡大図である。
なお、第6図及び第7図では、均熱シート5の図示が省略され、第7図ではさらに温水配管4の図示も省略されている。また、第7図では、代表的な1枚のフローリング材1のみ図示され、他のフローリング材1の図示は省略されている。
この実施の形態では、6枚の床暖房マットC〜Hが集合状に配列されている。これらの床暖房マットC〜Hはそれぞれ略長方形の平面視形状を有している。
この実施の形態では、床暖房マットD,Gが、互いの長辺の長さ及び互いの短辺の長さがそれぞれ略等しいものとなっている。また、床暖房マットC,Fが、互いの長辺の長さ及び互いの短辺の長さがそれぞれ略等しいものとなっている。さらに、床暖房マットE,Hが、互いの長辺の長さ及び互いの短辺の長さがそれぞれ略等しいものとなっている。これらの床暖房マットC,F,E,Hの長辺の長さは、床暖房マットD,Gの短辺の長さと略等しくなっている。
この実施の形態では、床暖房マットD,Gの短辺の長さ、並びに床暖房マットC,F,E,Hの長辺の長さが、それぞれ、フローリング材1の短手幅Wの1倍以上の整数倍となっている。
第6図の通り、床暖房マットC〜Eがこの順に一列に配列され、床暖房マットF〜Hがこの順に、且つ該床暖房マットC〜Eに隣接するように一列に配列されている。
床暖房マットCは、その長辺を床暖房マットDの一方の短辺に突き合わせるように配置され、床暖房マットEは、その長辺を床暖房マットDの他方の短辺に突き合わせるようにして配列されている。また、床暖房マットFは、その長辺を床暖房マットGの一方の短辺に突き合わせるように配置され、床暖房マットHは、その長辺を床暖房マットGの他方の短辺に突き合わせるようにして配列されている。
床暖房マットC〜Eの列と床暖房マットF〜Hの列との間では、床暖房マットC,Fが互いの短辺同士を突き合わせるようにして隣接し、床暖房マットD,Gが互いの長辺同士を突き合わせるようにして隣接し、床暖房マットE,Hが互いの短辺同士を突き合わせるようにして隣接している。
符号Tは、床暖房マットC〜Eの列と床暖房マットF〜Hの列との間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットC,D間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットD,E間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットF,G間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットG,H間の突き合わせ辺を示している。
この実施の形態では、床暖房マットD,G間、C,D間、D,E間、F,G間並びにG,H間でそれぞれ各突き合わせ辺T〜Tを跨いで温水配管4が一方の床暖房マットから他方の床暖房マットに連続して配材されている。即ち、この実施の形態では、床暖房マットD,G同士、C,D同士、D,E同士、F,G同士並びにG,H同士はそれぞれこの温水配管4により連結されたものとなっている。
この実施の形態でも、床暖房マットD,G間、C,D間、D,E間、F,G間並びにG,H間でそれぞれ各突き合わせ辺T〜Tに沿って山折り又は谷折りすることにより、これらの床暖房マットC〜Hを折り重ねることができるようになっている。
各床暖房マットC〜Hは、それぞれ、互いに平行に配列された複数の小根太20を備えている。第6図に示すように、各小根太20は、床暖房マットC〜Eの列と床暖房マットF〜Hの列との間の突き合わせ辺Tと略直交方向に延在している。
なお、床暖房マットC,Fにはそれぞれ2本の小根太20が設けられ、床暖房マットD,Gにはそれぞれ5本の小根太20が設けられ、床暖房マットE,Hにはそれぞれ3本の小根太20が設けられている。
以下、床暖房マットC〜Eの列及び床暖房マットF〜Hの列の各小根太20を、それぞれ、第6図において最も左側に配置された小根太20から順に1列目の小根太20、2列目の小根太20、3列目の小根太20、4列目の小根太20、5列目の小根太20、6列目の小根太20、7列目の小根太20、8列目の小根太20、9列目の小根太20及び10列目の小根太20と称する。
第6図に示すように、この実施の形態では、1列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットC側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に釘打ち禁止部としての連結部21が形成されており、2列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットF側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、3列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットD側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、4列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットG側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、6列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットG側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、7列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットD側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、8列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットH側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、9列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットE側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されており、10列目の小根太20,20同士の間においては、床暖房マットH側の小根太20と突き合わせ辺Tとの間に連結部21が形成されている。
なお、この実施の形態では、5列目の小根太20,20間には連結部21が存在していない。
即ち、この実施の形態では、5列目の小根太20,20間を除いて、1列目の小根太20,20間から順に、突き合わせ辺Tの床暖房マットC〜E側と床暖房マットF〜H側とに交互に釘打ち禁止部が存在している。
この実施の形態でも、突き合わせ辺Tと直交方向における各連結部21の幅tとフローリング材1の短手幅Wは、次の関係を満たす。
2t<x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
この実施の形態のその他の構成は前述の第1〜5図の実施の形態と同様であり、第6,7図において第1〜5図と同一符号は同一部分を示している。
第7図では、床暖房マットD,G間における突き合わせ辺T付近が代表して図示されているが、この暖房床構造においても、床暖房マットC〜Eの列と床暖房マットF〜Hの列との突き合わせ辺Tを跨いでフローリング材1が配置される。この際、フローリング材1を、その両長側辺が該突き合わせ辺T及び該突き合わせ辺Tに隣接する釘打ち禁止部としての各連結部21に重ならないように配置する。そして、このフローリング材1の両長側辺を、各連結部21の両側に位置する小根太20,20上にそれぞれ重ねる。また、この際、フローリング材1の短辺を、連結部21を挟んで一直線状に並んだ1対の小根太20,20に沿わせ、その両端側をこれらの小根太20,20上にそれぞれ重ねる。
そして、このフローリング材1の一方の長側辺に沿う雄実1aと、一方の短辺に沿う雄実1aとにそれぞれ釘30を打ち込み、このフローリング材1を小根太20に釘留めする。
この実施の形態でも、前述の通り、フローリング材1の短手幅Wと釘打ち禁止部としての各連結部21の突き合わせ辺Tと略直交方向の幅tが次の関係を満たす。
2t=x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
従って、この実施の形態のように、1列目の小根太20,20間から順に突き合わせ辺Tの床暖房マットC〜E側と床暖房マットF〜H側とに交互に連結部21が存在している場合でも、連結部21の2個分の幅2tがフローリング材1の短手幅Wよりも小さいので、必ず、フローリング材1の両方の長側辺が突き合わせ辺Tの床暖房マットC〜E側及び床暖房マットF〜H側のいずれの連結部21にも重ならないようにフローリング材1を配材することができる。
また、この実施の形態でも、フローリング材1の短手幅Wから連結部21の2個分の幅2tを引いた残りの幅(1−x)・Wが10mm以上となっているので、この突き合わせ辺Tの床暖房マットC〜E側及び床暖房マットF〜H側のいずれの連結部21にもフローリング材1の両方の長側辺が重ならないようにフローリング材1を配材しても、このフローリング材1の一方の長側辺に沿う雄実1aを余裕を持って小根太20に重ねることができる。これにより、確実に、この雄実1aに釘30を打ち込んでフローリング材1を小根太20に釘留めすることができる。
従って、この暖房床構造にあっても、床暖房マットC〜Eの列と床暖房マットF〜Hの列との突き合わせ辺T付近に小小根太を設けなくとも、確実にフローリング材1を小根太20に釘留めすることができる。
なお、この実施の形態でも、連結部21の2個分の幅2tがフローリング材の短手幅Wの2/3よりも小さくなるように構成している。これにより、第7図の通り、フローリング材1の短辺を連結部21の両側の小根太20,20に跨るように配置することができ、且つこの短辺の両端側がそれぞれ余裕を持って小根太20に重なるようになるため、このフローリング材1の短辺の両端側を確実に小根太20に釘留めすることができる。
さらに、第8図に示すように、ヘッダー6を床暖房マットに斜めに配置することにより、第6図に示すようなヘッダー6近傍の小小根太を設けなくてもよい。
なお、第8図は、上記の第2の実施の形態に係る温調床構造において、一列に配置された床暖房マットF〜Hのうち一端側に位置する床暖房マットFの床暖房マットC,Gと反対側のコーナー部にヘッダー6を斜めに配置した例を示している。ヘッダー6をこのように斜めに配置することにより、該ヘッダー6から延出した温水配管4を図示の如く床暖房マットFの外縁に沿うように引き回すことができるので、この温水配管4と床暖房マットFの外縁との間に小小根太を設置しなくてもよくなる。
[第3の実施の形態に係る温調床構造としての暖房床構造]
第9図は第3の実施の形態に係る温調床構造に用いられる床暖房マットI〜Nの平面図、第10図はこの暖房床構造における床暖房マットJ,M間の突き合わせ辺T付近の拡大図である。
なお、第9図及び第10図では、均熱シート5の図示が省略され、第10図ではさらに温水配管4の図示も省略されている。また、第10図では、代表的な1枚のフローリング材1のみ図示され、他のフローリング材1の図示は省略されている。
この実施の形態でも、略長方形状の6枚の床暖房マットI〜Nが集合状に配列されている。
この実施の形態では、床暖房マットI〜Nは略同一の形状及び大きさとなっており、互いの長辺の長さ及び互いの短辺の長さがそれぞれ略等しいものとなっている。
この実施の形態では、各床暖房マットI〜Nの長辺の長さがフローリング材1の短手幅Wの2倍以上の整数倍となっている。
第9図の通り、床暖房マットI〜Kがこの順に一列に配列され、床暖房マットL〜Mがこの順に、且つ該床暖房マットI〜Kに隣接するように一列に配列されている。
床暖房マットI〜K及びL〜Mは、それぞれ、互いの長辺同士を突き合わせるように配置されている。また、床暖房マットI〜Kの列と床暖房マットL〜Mの列との間では、床暖房マットI,L同士、J,M同士及びK,N同士が、それぞれ、互いの短辺同士を突き合わせるようにして隣接している。
符号Tは、床暖房マットI〜Kの列と床暖房マットL〜Mの列との間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットI,J間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットJ,K間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットL,M間の突き合わせ辺を示し、Tは床暖房マットM,N間の突き合わせ辺を示している。
この実施の形態では、床暖房マットI,L間、I,J間、J,K間、L,M間並びにM,N間でそれぞれ各突き合わせ辺T〜Tを跨いで温水配管4が一方の床暖房マットから他方の床暖房マットに連続して配材されている。即ち、この実施の形態では、床暖房マットI,L同士、I,J同士、J,K同士、L,M同士並びにM,N同士はそれぞれこの温水配管4により連結されたものとなっている。
この実施の形態でも、床暖房マットI,L間、I,J間、J,K間、L,M間並びにM,N間でそれぞれ各突き合わせ辺T〜Tに沿って山折り又は谷折りすることにより、これらの床暖房マットI〜Nを折り重ねることができるようになっている。
各床暖房マットI〜Nは、それぞれ、互いに平行に配列された複数(この実施の形態では3本)の小根太20を備えている。第9図に示すように、各小根太20は、床暖房マットI〜Kの列と床暖房マットL〜Nの列との間の突き合わせ辺Tと略直交方向に延在している。
以下、床暖房マットI〜Kの列及び床暖房マットL〜Mの列の各小根太20を、それぞれ、第9図において最も左側に配置された小根太20から順に1列目の小根太20、2列目の小根太20、3列目の小根太20、4列目の小根太20、5列目の小根太20、6列目の小根太20、7列目の小根太20、8列目の小根太20及び9列目の小根太20と称する。
第9図に示すように、この実施の形態では、1列目から9列目までの全ての小根太20,20同士の間において、突き合わせ辺Tと床暖房マットI〜K側及びL〜M側の双方の小根太20との間に釘打ち禁止部としての連結部21が形成されている。
即ち、この実施の形態では、1列目から9列目までの全ての小根太20,20間に、それぞれ、連結部21の2個分の幅2tの釘打ち禁止部が存在している。
この実施の形態でも、突き合わせ辺Tと直交方向における各連結部21の幅tとフローリング材1の短手幅Wは、次の関係を満たす。
2t<x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
この実施の形態のその他の構成は前述の第1〜5図の実施の形態と同様であり、第9,10図において第1〜5図と同一符号は同一部分を示している。
第10図では、床暖房マットJ,M間における突き合わせ辺T付近が代表して図示されているが、この暖房床構造においても、床暖房マットI〜Kの列と床暖房マットL〜Mの列との突き合わせ辺Tを跨いでフローリング材1が配置される。この際、フローリング材1を、その両長側辺が該突き合わせ辺T及び該突き合わせ辺Tを挟んで連続した釘打ち禁止部としての2個の連結部21,21に重ならないように配置する。そして、このフローリング材1の両長側辺を、連続した連結部21,21の両側に位置する小根太20,20上にそれぞれ重ねる。また、この際、フローリング材1の短辺を、連続した連結部21,21を挟んで一直線状に並んだ1対の小根太20,20に沿わせ、その両端側をこれらの小根太20,20上にそれぞれ重ねる。
そして、このフローリング材1の一方の長側辺に沿う雄実1aと、一方の短辺に沿う雄実1aとにそれぞれ釘30を打ち込み、このフローリング材1を小根太20に釘留めする。
この実施の形態でも、前述の通り、フローリング材1の短手幅Wと釘打ち禁止部としての各連結部21の突き合わせ辺Tと略直交方向の幅tが次の関係を満たす。
2t=x・W (0<x<1)
(1−x)・W≧10mm
従って、この実施の形態のように、1列目から9列目までの全ての小根太20,20同士の間において、突き合わせ辺Tとを挟んで2個の小根太21,21が連続している場合でも、この連続した連結部21,21の幅2tがフローリング材1の短手幅Wよりも小さいので、必ず、フローリング材1の両方の長側辺がこの連続した連結部21,21に重ならないようにフローリング材1を配材することができる。
また、この実施の形態でも、フローリング材1の短手幅Wから連続した連結部21,21の幅2tを引いた残りの幅(1−x)・Wが10mm以上となっているので、この連続した連結部21,21にフローリング材1の両方の長側辺が重ならないようにフローリング材1を配材しても、このフローリング材1の一方の長側辺に沿う雄実1aを余裕を持って小根太20に重ねることができる。これにより、確実に、この雄実1aに釘30を打ち込んでフローリング材1を小根太20に釘留めすることができる。
従って、この暖房床構造にあっても、床暖房マットI〜Kの列と床暖房マットL〜Mの列との突き合わせ辺T付近に小小根太を設けなくとも、確実にフローリング材1を小根太20に釘留めすることができる。
なお、この実施の形態でも、連続した連結部21,21の幅2tがフローリング材の短手幅Wの2/3よりも小さくなるように構成している。これにより、第10図の通り、フローリング材1の短辺を連結部21の両側の小根太20,20に跨るように配置することができ、且つこの短辺の両端側がそれぞれ余裕を持って小根太20に重なるようになるため、このフローリング材1の短辺の両端側を確実に小根太20に釘留めできる。
[材質等]
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
温調マットを構成する基板としては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂のほか木材等を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。
小根太としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂が好ましい。
均熱シート材としては、アルミ又は銅の金属箔が好ましい。
温水配管としては、可撓性のポリエチレン等の合成樹脂チューブや銅パイプが例示される。
[その他の構成]
上記の実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
上記の各実施の形態では、小根太の長手方向に2枚の床暖房マットを配列して床暖房構造を構築しているが、小根太の長手方向に3枚以上の床暖房マットを床上に配列して床暖房構造を構築してもよい。各床暖房マットの該小根太の長手方向における幅は、全ての床暖房マットで同じであってもよく、少なくとも一部の床暖房マットで異なっていてもよい。
上記の各実施の形態では温水配管4が直に各溝3内に収容されているが、各溝3の内面から各基板の上面にかけて熱伝導部材を配材し、温水配管4を、この熱伝導部材に接するように溝3内に収容するよう構成してもよい。このように構成することにより、温水配管4からの熱を、この熱伝導部材を介してより効率よく均熱シート5に伝えることができる。
上記の実施の形態は、温水を配管に通水して暖房する暖房床構造に関するものであるが、本発明は、温水ではなく、冷水を配管に通水して冷房する冷房床構造にも適用可能である。水以外のオイル、不凍液等の熱媒体を流通させてもよい。
実施の形態に係る温調床構造としての暖房床構造の平面図である。 図1の暖房床構造に用いられる床暖房マットA,Bの平面図である。 図1の暖房床構造に用いられるフローリング材1の構成図である。 図1のIV付近の拡大図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 第2の実施の形態に係る温調床構造に用いられる床暖房マットC〜Hの平面図である。 図6の暖房床構造における床暖房マットD,G間の突き合わせ辺T付近の拡大図である。 第2の実施の形態に係る温調床構造に用いられる床暖房マットFにヘッダー6を設けた際の該ヘッダー6付近の拡大図である。 第3の実施の形態に係る温調床構造に用いられる床暖房マットI〜Nの平面図である。 図9の暖房床構造における床暖房マットJ,M間の突き合わせ辺T付近の拡大図である。
符号の説明
A〜N 床暖房マット
T,T〜T 突き合わせ辺
1 フローリング材
1a 雄実
1b 雌実
2 ダミー材
3 溝
4 温水配管
5 均熱シート
10〜17 基板
20 小根太
21 釘打ち禁止部としての連結部
30 釘

Claims (4)

  1. 床上に複数の温調マットが配置され、その上に複数の帯板状のフローリング材が敷設された温調床構造であって、
    各温調マットは、それぞれ略方形の平面視形状を有し、該温調マット同士は、各々の一側辺(以下、突き合わせ辺という。)同士を突き合わせるようにして配列されており、
    各温調マットは、それぞれ該突き合わせ辺と略直交方向に延在し、且つ互いに所定の間隔をおいて配列された複数の小根太と、
    該小根太同士の間にそれぞれ配材された複数の基板と、
    該基板の上面に設けられた配管収容用の溝と、
    該溝に収容された温調用配管と、
    各基板の上面を覆うように配置された均熱シートと
    を有し、
    少なくとも一部の小根太の前記突き合わせ辺に臨む端部が、該突き合わせ辺から温調マット中央側へ離隔しており、これにより、該小根太の端部と該突き合わせ辺との間に釘打ち禁止部が存在しており、
    前記フローリング材は、それぞれ長手方向を前記突き合わせ辺と略平行方向として、複数の前記小根太に跨って配材され、少なくとも一方の長側辺がこれらの小根太に釘留めされている温調床構造において、
    該フローリング材は、その長側辺が前記突き合わせ辺及び前記釘打ち禁止部の上に重ならない位置関係にて配材されていることを特徴とする温調床構造。
  2. 請求項1において、
    該フローリング材の短手幅W
    該温調マットの前記突き合わせ辺と略直交方向の幅W、及び
    前記釘打ち禁止部の該突き合わせ辺と略直交方向の幅t
    が次の関係を満たすことを特徴とする温調床構造。
    W=n・W (nは2以上の整数)
    2t=x・W (0<x<1)
    (1−x)・W≧10mm
  3. 請求項2において、Wは303mmであり、
    75mm≦(1−x)・W≦250mmであることを特徴とする温調床構造。
  4. 請求項2又は3において、2t<2/3Wであることを特徴とする温調床構造。
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