JP2009115382A - 温調マット - Google Patents

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Abstract

【課題】温調用配管から基板に加えられる、基板同士を離間又はずらそうとする力が軽減され、敷設作業性が向上する温調マットを提供する。
【解決手段】床暖房マット1は、分割マットA〜Hを配列してなる。基板Aから基板Eに引き回された4条の温水配管3のうち1列目及び2列目の温水配管3は、該基板A,E間の突き合わせ部T付近において略S字形に引き回され、3列目及び4列目の温水配管3は逆S字形に引き回されている。各温水配管3には、常に真直ぐな直管状になろうとする応力F,Fがそれぞれ生じているが、1列目及び2列目の温水配管3から基板A,Eに作用する力Fの左右方向の分力と、3列目及び4列目の温水配管3から基板A,Eに作用する力Fの左右方向の分力とが互いに打ち消しあうようになる。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板の板面の溝に温調用配管を収容してなり、建物の室の床、壁、天井等の暖房や冷房を行うための温調マットに関する。本発明は、特に、2枚以上の基板を、各々の一側辺同士を突き合わせるように配列してなるベースを備え、該基板同士の突き合わせ部を跨いで、隣り合う基板に連続して温調用配管が引き回されている温調マットに関する。さらに詳しくは、本発明は、この温調用配管が該付き合わせ部において略々S字形に、又は該突き合わせ部に対し斜めに引き回されている温調マットに関する。
床暖房等に用いられる温調マットとして、板状のベースの上面の溝に温水配管を引き回した温水マットがある。
この温水マットとして、筒状に巻回可能なものが実用化されている。温水マットを巻回して筒状にすることにより、運搬時等の取り扱い性が良好なものとなる。また、巻回された温水マットを室の床に設置する場合には、この温水マットを、床の上を転がすようにして展開させることができるので、この温水マットの設置作業も容易に行うことができる。
しかしながら、この温水マットの巻回体は、長さが大きいため、建物内に搬入しにくいことがある。
特開2002−106865号には、ベースを構成する略長方形の基体パネルが、その横方向の中央付近で切断されて二分されている平面放熱用パネルが開示されている。
特開2002−106865号では、二分された基体パネル同士は、該基体パネルの縦方向の一端側において、ヒンジ部分を介して屈曲可能に連結されている。温水配管は、このヒンジ部分を通って、二分された基体パネルの一方から他方へ連続して引き回されている。
この特開2002−106865号の平面放熱用パネルを折り畳む場合、各基体パネルを縦方向に巻回した後、ヒンジ部分を屈曲させて、基体パネル同士の間で二つ折りする。
このように折り畳まれた平面放熱用パネルは、該平面放熱用パネルを巻回しただけの場合に比べて、長さが半分程度となるため、この平面放熱用パネルの建物内等への搬入作業を容易に行うことができる。
上記特開2002−106865号には、2枚の突き合わされた基体パネル同士に跨って合成樹脂チューブよりなる温水配管が引き回されている温調マットにおいて、この基体パネルの表(おもて)面同士を重ね合わせることができるように、温水配管をパネル突き合わせ辺付近でS字状に湾曲させて引き回すことが記載されている。
以下、図面を参照して同号の温水配管のS字状引き回し構造について説明する。
第12図は同号公報の図1の平面放熱用パネル70の平面図である。
この平面放熱用パネル70は、平面形状が長方形とされた発泡樹脂シート製の基体パネル71が横方向のほぼ中央部で切断され、これら二分された基体パネル71が双方の切断端面72を相互に当接させて配置されてなり、これら二分された基体パネル71はヒンジ部分73のみで繋がれている。
基体パネル71には、一定間隔で木製の小根太74が配列されている。各小根太74は、二枚の基体パネル71の相互の切断端面72を越えて、一方の基体パネル71側から他方の基体パネル71側に若干突き出した状態で配置されている。また、各小根太74の延長線上には小小根太75が配置されている。基体パネル71の表側には、配管溝76が刻設されている。この配管溝76は、第12図に示すように、一方の基体パネル71において小根太75と小小根太76との間を通るように蛇行して刻設され、次いで、ヒンジ部分73を経由して、他方の基体パネル71にも同様に蛇行して刻設されている。
第13図は、第12図の平面放熱用パネル10のXIII−XIII線に沿う断面図である。第13図に示すように、配管溝76には温水配管77が埋設され、これを覆うように基体パネル71の上面に均熱シート78が接着剤によって貼着されている。また、基体パネル71の裏側には、配管溝76と平行に、この基体パネル71の厚さと同一深さのスリット79が一定間隔で設けられている。
第14図は第12図のXVI部分、即ちこの平面放熱用パネル70のヒンジ部分73の拡大図である。このヒンジ部分73は均熱シート78がヒンジとして機能するものである。第14図のように、ヒンジ部分73に刻設された配管溝76は逆S字状とされており、このS字の曲げ径は、温水配管77が座屈しない最小曲げ径以上とされている。平面放熱用パネル70をこのヒンジ部分73で折り曲げる際には、温水配管77がV字状に折り曲げられることがなくU字状とされるため、この温水配管77が潰れ(座屈し)難い。
この平面放熱用パネル70を折り畳むには、第15図に示すように、平面放熱用パネル70の二分された基体パネル71の一方を、均熱シート78面を内側として、ヒンジ部分73に達するまでロール状に巻回する。次いで、他方の基体パネル71を同様にロール状に巻回し、ヒンジ部分73で、基体パネル71の裏面が内側になるようにして折り曲げる。これにより、該平面放熱用パネル70を第16図のようにコンパクトに折り畳むことができる。
特開2005−24206号には、突き合わされたパネル板同士に跨って、これらのパネル板同士の突き合わせ辺に対し斜めに温水チューブを引き回すことが記載されている。
この特開2005−24206号にあっても、パネル板同士を重ね合わせるように床暖房マットを折り畳んだときに、これらのパネル板同士の突き合わせ辺に沿って温水チューブが緩やかに湾曲するため、この温水チューブが潰れ(座屈し)難い。
特開2002−106865号 特開2005−24206号
上記特開2002−106865号の平面放熱用パネルにあっては、第14図の通り、突き合わされた基体パネル71,71の突き合わせ辺(ヒンジ部73)に跨って4本の温水配管77が引き回されている。各温水配管77は、この突き合わせ辺付近にあっては、第17図に示すように、該突き合わせ辺に臨む臨辺部77aと、一方の基体パネル71に引き回された第1湾曲部77bと、他方の基体パネル71に引き回された第2湾曲部77cとを有した略S字形(この場合、上面から見ると逆S字形)となっている。第1湾曲部77b及び第2湾曲部77cは、いずれも、臨辺部77aから遠ざかるほど、突き合わせ辺(ヒンジ部73)から離隔するように湾曲している。
この温水配管77は、弾性率の高いポリエチレン管又はポリブテン管よりなるため、逆S字形に湾曲した温水配管77には、常に、真直ぐな直管状になろうとする応力Fが生じている。
第14図のように4本の温水配管77がいずれも逆S字形に揃っていると、各温水配管77の応力Fが重畳することにより、基体パネル71,71を離間させようとする大きな力が作用する。そのため、温調マットを敷設した際に、基体パネル71,71間に隙間が生じ易く、施工に際してこの隙間を無くすように基体パネル71,71同士を押し付ける作業が必要になり、施工作業に手間取る。
上記特開2005−24206号においても、突き合わされたパネル板同士に跨って斜めに温水チューブが引き回されているので、この温水チューブには、常に、真直ぐな直管状になろうとする応力が生じている。
また、この特開2005−24206号においても、突き合わされたパネル板同士に跨って複数条の温水チューブが引き回されているが、全ての温水チューブが、これらのパネル板同士の突き合わせ辺に対し同一方向に斜交している。そのため、各温水チューブの応力が重畳することにより、パネル板同士をずれ動かそうとする大きな力が作用する。
従って、この特開2005−24206号においても、床暖房パネルを敷設した際に、パネル板同士がずれ易く、施工に際してパネル板同士がずれないようにパネル板を押えておく作業が必要になり、施工作業に手間取る。
本発明は、このような問題点を解決し、突き合わされた基板間に跨って温調用配管が略々S字形又は逆S字形を呈するように、あるいは該基板同士の突き合わせ辺に対し斜めに引き回されている場合に、該温調用配管から基板に加えられる、基板同士を離間又はずらそうとする力が軽減され、敷設作業性が向上する温調マットを提供することを目的とする。
請求項1の温調マットは、それぞれ上面に配管収容用の溝が設けられた第1及び第2の基板と、該溝に収容された温調用配管と、該基板の上面を覆う均熱シート材とを有した温調マットであって、該第1及び第2の基板の一辺同士が突き合わされており、前記溝の一部は、該一辺に臨む臨辺部と、該第1の基板に設けられ、該臨辺部の一端に連なり、該臨辺部から遠ざかるほど該一辺から離隔するように湾曲した第1の湾曲部と、該第2の基板に設けられ、該臨辺部の他端に連なり、該臨辺部から遠ざかるほど該一辺から離隔するように湾曲した第2の湾曲部とで構成された蛇行溝部となっており、該基板の前記一辺には、複数条の該蛇行溝部が設けられている温調マットにおいて、前記一辺方向を左右方向に配置した状態において、一部の該蛇行溝部にあっては、その第1の湾曲部がその臨辺部の左側に位置し、残部の該蛇行溝部にあっては、その第1の湾曲部がその臨辺部の右側に位置していることを特徴とするものである。
請求項2の温調マットは、請求項1において、前記第1の基板及び第2の基板は、それぞれ、複数枚の盤状ピースを配列してなり、該第1の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第1の突き合わせピースという。)と、該第2の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第2の突き合わせピースという。)との一辺同士が突き合わされており、全ての前記蛇行溝部は、それぞれ、該第1及び第2の突き合わせピースの該一辺に臨むように前記臨辺部が配置され、該第1の突き合わせピース上に前記第1の湾曲部が配置され、該第2の突き合わせピース上に前記第2の湾曲部が配置されていることを特徴とするものである。
請求項3の温調マットは、請求項1又は2において、前記第1の湾曲部が臨辺部の左側に位置した温調用配管の数と、前記第1の湾曲部が臨辺部の右側に位置した温調用配管の数とが同数であることを特徴とするものである。
請求項4の温調マットは、それぞれ上面に配管収容用の溝が設けられた第1及び第2の基板と、該溝に収容された温調用配管と、該基板の上面を覆う均熱シート材とを有した温調マットであって、該第1及び第2の基板の一辺同士が突き合わされており、前記溝の一部は、該一辺を該一辺方向と斜交方向に横切って該第1の基板から第2の基板に連続する斜交溝部となっており、該基板の前記一辺には、複数条の該斜交溝部が設けられている温調マットにおいて、前記一辺方向を左右方向に配置した状態において、一部の該斜交溝部にあっては、その第1の基板側の端部がその第2の基板側の端部よりも左側に位置し、残部の該斜交溝部にあっては、その第1の基板側の端部がその第2の基板側の端部よりも右側に位置していることを特徴とするものである。
請求項5の温調マットは、請求項4において、前記第1の基板及び第2の基板は、それぞれ、複数枚の盤状ピースを配列してなり、該第1の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第1の突き合わせピースという。)と、該第2の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第2の突き合わせピースという。)との一辺同士が突き合わされており、全ての前記斜交溝部は、それぞれ、該第1及び第2の突き合わせピースの該一辺を横切るように配置されており、その第1の基板側の端部が該第1の突き合わせピース上に位置し、その第2の基板側の端部が該第2の突き合わせピース上に位置していることを特徴とするものである。
請求項6の温調マットは、請求項4又は5において、前記第1の基板側の端部が第2の基板側の端部よりも左側に位置した斜交溝部の数と、前記第1の基板側の端部が第2の基板側の端部よりも右側に位置した斜交溝部の数とが同数であることを特徴とするものである。
請求項1にあっては、突き合わされた基板間に跨って、臨辺部並びに第1及び第2の湾曲部からなる複数条の蛇行溝部に沿って温調用配管が複数本引き回されている温調マットにおいて、一部の蛇行溝部と残部の蛇行溝部とで湾曲の配置が逆になっている。即ち、突き合わせ辺を左右方向にした場合において、一部の蛇行溝部は第1の湾曲部がその臨辺部の左側に位置し、残部の蛇行溝部は、第1の湾曲部がその臨辺部の右側に位置したものとなっている。
具体的には、例えば、一部の蛇行溝部はS字形となっており、残部の蛇行溝部は逆S字形となっている。
これらの蛇行溝部に沿って、一部の温調用配管はS字形に引き回され、残部の温調用配管は逆S字形に引き回されている。
これにより、前記第17図に示した温水配管17から基板に作用する力Fのうち、突き合わせ辺方向の分力が一部の温調用配管と残部の温調用配管とで逆向きとなり、互いに打ち消し合うようになる。この結果、温調用配管によって基板に加えられる、該基板同士を離間又はずらそうとする力が小さくなる。そのため、この温調マットを敷設する場合に基板同士が離間又はずれることが防止ないし抑制され、温調マットの敷設作業性が向上する。
請求項2のように、第1及び第2の基板がそれぞれ複数枚の盤状ピースを配列してなり、該第1の基板のうちの1枚の盤状ピースと、第2の基板のうちの1枚の盤状ピースとの一辺同士が突き合わされて温調マットが構成されている場合、全ての蛇行溝部について、それぞれ、臨辺部をこれらのピース同士の突き合わせ辺に臨むように配置すると共に、第1の湾曲部を該第1の基板側の第1の突き合わせピース上に配置し、第2の湾曲部を該第2の基板側の第2の突き合わせピース上に配置することが好ましい。
このように構成することにより、全ての蛇行溝部は、これらの第1及び第2の突き合わせピースにのみ存在しており、他の盤状ピース上の溝には、蛇行溝部は全く含まれないものとなる。そのため、これらの第1及び第2の突き合わせピースのみを本発明品とし、残りの盤状ピースとしては従来品を用いて各基板を構成することができるので、本発明の温調マットを低コストにて製造することができる。
なお、請求項3のように、上記の一部の蛇行溝部の数と残部の蛇行溝部の数とを同数とすることにより、各温調用配管から基板に作用する力のうち、突き合わせ辺方向の分力がすべて打ち消し合うことになる。
請求項4にあっては、突き合わされた基板間に跨って、これらの基板同士の突き合わせ辺を斜めに横切る斜交溝部に沿って温調用配管が複数本引き回されている温調マットにおいて、一部の斜交溝部と残部の斜交溝部とで突き合わせ辺に対する斜交方向を逆向きとしている。即ち、突き合わせ辺を左右方向にした場合において、一部の斜交溝部は、その第1の基板側の端部がその第2の基板側の端部よりも左側に位置し、残部の該斜交溝部は、その第1の基板側の端部がその第2の基板側の端部よりも右側に位置したものとなっている。
これらの斜交溝部に沿って、一部の温調用配管は、突き合わせ辺に対する斜交方向が残部の温調用配管と逆向きとなるように引き回されている。
これにより、各温調用配管が真直ぐな直管状になろうとして各温調用配管から基板に作用する力のうち、突き合わせ辺方向の分力が一部の温調用配管と残部の温調用配管とで逆向きとなり、互いに打ち消し合うようになる。この結果、温調用配管によって基板に加えられる、該基板同士を離間又はずらそうとする力が小さくなる。そのため、この温調マットを敷設する場合に基板同士が離間又はずれることが防止ないし抑制され、温調マットの敷設作業性が向上する。
請求項5のように、第1及び第2の基板がそれぞれ複数枚の盤状ピースを配列してなり、該第1の基板のうちの1枚の盤状ピースと、第2の基板のうちの1枚の盤状ピースとの一辺同士が突き合わされて温調マットが構成されている場合、全ての斜交溝部をこれらのピース同士の突き合わせ辺を横切るように配置すると共に、全ての斜交溝部の第1の基板側の端部を、該第1の基板側の第1の突き合わせピース上に配置し、全ての斜交溝部の第2の基板側の端部を、該第2の基板側の第2の突き合わせピース上に配置することが好ましい。
このように構成することにより、全ての斜交溝部は、これらの第1及び第2の突き合わせピースにのみ存在しており、他の盤状ピース上の溝には、斜交溝部は全く含まれないものとなる。そのため、該第1及び第2の突き合わせピースのみを本発明品とし、残りの盤状ピースとしては従来品を用いて各基板を構成することができるので、本発明の温調マットを低コストにて構成することができる。
なお、請求項6のように、上記の一部の斜交溝部の数と残部の斜交溝部の数とを同数とすることにより、各温調用配管から基板に作用する力のうち、突き合わせ辺方向の分力がすべて打ち消し合うことになる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、床暖房マットへの本発明の適用例である。なお、以下の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の実施の形態以外の形態をもとりうる。
[請求項1の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マット1]
第1図は請求項1の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マット1の平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図のIII部分の拡大図、第4図は第3図のIV部分の溝の拡大図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図、第6図は第3図のVI部分(温水配管が跨る基板同士の突き合わせ部付近)の拡大図、第7図は第1図のVII部分の溝の拡大図、第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面図である。なお、第5図(a)及び第8図(a)はマット展開時を示し、第5図(b)及び第8図(b)はマット屈曲途中時を示し、第5図(c)及び第8図(c)はマット屈曲後を示している。
第1図、第3図、第4図、第6図及び第7図では均熱シート材の図示が省略されている。また、第4図及び第7図では、温水配管の図示も省略されている。
以下の説明において、左右方向及び上下方向とは第1〜8図における左右方向及び上下方向と合致する。
この床暖房マット1は、それぞれ上面に配管収容用の溝2が設けられた略長方形状の8枚の基板A〜Hと、この溝2に収容されて各基板A〜Hの上面に引き回された温調用配管としての温水配管3と、該温水配管3が連なるヘッダ4と、各基板A〜Hの上面を覆う均熱シート5等を有している。
この実施の形態では、基板A,D,E,H同士が略同一の形状及び大きさとなっており、互いの長辺の長さ及び互いの短辺の長さがそれぞれ略等しいものとなっている。また、基板B,C,F,G同士も略同一の形状及び大きさとなっており、互いの長辺の長さ及び互いの短辺の長さがそれぞれ略等しいものとなっている。なお、この実施の形態では、各基板A〜Hの長辺の長さは略同一寸法となっている。
第1図の通り、基板A〜Dがこの順に一列に配列され、基板E〜Hがこの順に、且つ該基板A〜Dに隣接するように一列に配列されている。
基板A〜D及びE〜Hは、それぞれ、互いの長辺同士を突き合わせるように配置されている。また、基板A〜Dの列と基板E〜Hとの間では、基板A,E同士、B,F同士、C,G同士及びD,H同士が、それぞれ、互いの短辺同士を突き合わせるようにして隣接している。
符号Tは、基板A,B間及びE,F間の突き合わせ部を示し、Tは基板B,C間及びF,G間の突き合わせ部を示し、Tは基板C,D間及びG,H間の突き合わせ部を示し、Tは基板A〜Dの列と基板E〜Hの列との間の突き合わせ部を示している。
この実施の形態では、基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間及びA,E間において、それぞれ各突き合わせ部T〜Tを跨いで一方の基板から他方の基板に連続して温水配管3が引き回されており、この温水配管3により、基板A,B同士、B,C同士、C,D同士、E,F同士、F,G同士、G,H同士及びA,E同士が連結されている。
この実施の形態では、床暖房マット1は、これらの基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間及びA,E間をそれぞれ各突き合わせ部T〜Tに沿って谷折り(折り目が床暖房マット1の下面側に凸となるように折ること)又は山折り(折り目が床暖房マット1の上面側に凸となるように折ること)することにより、小さく折り畳むことが可能である。
この実施の形態では、基板A,D,E,Hは、それぞれ、3枚の帯板状(細長い長方形状)の樹脂ボード10〜12と、2本の小根太30とを、各々の長手方向を各基板A,D,E,Hの長辺方向として、各基板A,D,E,Hの短辺方向に交互に配列した如き構成となっている。
また、基板B,C,F,Gは、それぞれ、4枚の帯板状の樹脂ボード13〜16と、3本の小根太30とを、各々の長手方向を各基板B,C,F,Gの長辺方向として、各基板B,C,F,Gの短辺方向に交互に配列した如き構成となっている。
各樹脂ボード10〜16は、各々の長側辺を隣接する小根太30に突き合わせるようにして配置されている。各樹脂ボード10〜16の長さは、各基板A〜Hの長辺方向の幅と略等しい。また、各小根太30の長さは、各樹脂ボード10〜16の長さよりも短い。
基板A,D,E,Hにおいては、それぞれ樹脂ボード10,11同士の間の小根太30は、一端を該樹脂ボード10,11の一端に揃えるようにして配置され、樹脂ボード11,12同士の間の小根太30は、他端を該樹脂ボード11,12の他端に揃えるようにして配置されている。
また、基板B,C,F,Gにおいては、それぞれ樹脂ボード13,14同士の間及び樹脂ボード15,16同士の間の各小根太30は、一端を各樹脂ボード13〜16の一端に揃えるようにして配置され、樹脂ボード14,15同士の間の小根太30は、他端を各樹脂ボード13〜16の他端に揃えるようにして配置されている。
各基板A,D,Hの樹脂ボード10,11同士、並びに各基板B,C,F,Gの樹脂ボード13,14同士及び15,16同士は、それぞれ、各々の間の小根太30の前記他端側を回り込むように形成された連結部31によって連結されている。また、各基板A,D,E,Hの樹脂ボード11,12同士、並びに各基板B,C,F,Gの樹脂ボード14,15同士は、各々の間の小根太30の前記一端側を回り込むように形成された連結部31によって連結されている。
なお、基板Eの樹脂ボード10,11同士の間の小根太30(30’)の構成、及びこの小根太30’を挟んだ樹脂ボード10,11同士の連結部の構成については、後に詳述する。
第1図の通り、基板A,Eは、それぞれ、樹脂ボード12を基板B,Fの樹脂ボード13に突き合わせるように配置されている。また、基板C,Gは、それぞれ、第1図における上下方向を基板B,Fと逆にして、各々の樹脂ボード16を該基板B,Fの樹脂ボード16に突き合わせるように配置されている。さらに、基板D,Hは、それぞれ、第1図における上下方向を基板A,Eと逆にして、各々の樹脂ボード12を基板C,Gの樹脂ボード13に突き合わせるように配置されている。
以下、基板A〜Dの列及び基板E〜Hの列の各小根太30を、それぞれ、第1図において最も左側に配置された小根太30から順に1列目の小根太30、2列目の小根太30、3列目の小根太30、4列目の小根太30、5列目の小根太30、6列目の小根太30、7列目の小根太30、8列目の小根太30、9列目の小根太30及び10列目の小根太30と称する。
第1図の通り、この実施の形態では、基板A〜Dの列においては、奇数列目の小根太30の前記突き合わせ部Tと反対側の端部(以下、この突き合わせ部Tと反対側の端部を外側端部ということがある。)がそれぞれ各基板A〜Dの該突き合わせ部Tと反対側の辺(以下、この突き合わせ部Tと反対側の短辺を外側辺ということがある。)に揃っており、これらの小根太30の該突き合わせ部T側の端部(以下、この突き合わせ部T側の端部を内側端部ということがある。)と各基板A〜Dの該突き合わせ部T側の辺(以下、この突き合わせ部T側の短辺を内側辺ということがある。)との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。
また、この基板A〜Dの列における偶数列目の小根太30の内側端部はそれぞれ各基板A〜Dの内側辺に揃っており、これらの小根太30の外側端部と各基板A〜Dの外側辺との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。
基板E〜Hの列においては、奇数列目の小根太30の内側端部がそれぞれ各基板E〜Hの内側辺に揃っており、これらの小根太30の外側端部と各基板E〜Hの外側辺との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。また、この基板E〜Hの列における偶数列目の小根太30の外側端部はそれぞれ各基板E〜Hの外側辺に揃っており、これらの小根太30の内側端部と各基板E〜Hの内側辺との間のスペースにそれぞれ連結部31が配置されている。
この実施の形態では、基板Eの樹脂ボード10に前記ヘッダ4が配置されている。この樹脂ボード10には、その外側辺から方形の切欠状のヘッダ設置部10aが形成されており、このヘッダ設置部10a内にヘッダ4が設置されている。なお、ヘッダ4は、樹脂ボード10の外側辺よりもヘッダ設置部10aの奥側に位置している。床暖房マット1を床下地上に敷設した場合、該床下地に配設された給湯管及び排湯管がこのヘッダ設置部10aの空所内に配置されて該ヘッダ4にそれぞれ接続される。
この基板Eの樹脂ボード10,11間の小根太30’は、長い長小根太30Aと、短い小小根太30Bとからなる。該長小根太30Aは、一端を樹脂ボード10,11の内側辺に揃えて配材され、小小根太30Bは、一端を樹脂ボード10,11の外側辺に揃えて配材されている。該長小根太30Aの他端は、ヘッダ設置部10aの奥側辺に臨んでいる。これらの長小根太30Aと小小根太30Bの他端同士の間には、温水配管3を引き通すスペースがあいている。
基板Eの樹脂ボード11には、この長小根太30Aと小小根太30Bとの間のスペースに係合するように、その小根太30’側の長側辺から一体的に延出した延出部32が設けられている。この延出部32は、この長小根太30Aと小小根太30Bとの間のスペースに係合し、その先端部がヘッダ設置部10aの樹脂ボード11側の側辺に臨んでいる。
各樹脂ボード10〜16の上面には、それぞれ、各樹脂ボード10〜16の長辺方向に延在する4条の配管収容用の溝2が延設されている。
以下、各樹脂ボード10〜16において、それぞれ、第1図において最も左側に配置された溝2から順に1列目の溝2、2列目の溝2、3列目の溝2及び4列目の溝2と称する。
連結部31によって連結された樹脂ボード10〜16同士の間においては、これらの溝2同士が該連結部31を通って連続している。
この実施の形態では、基板A,Eが本発明における第1及び第2の基板に相当する。
第4図に示すように、基板Aの樹脂ボード10においては、各溝2の基板E側の端部2tは、それぞれ、該樹脂ボード10の内側辺(即ち基板A,E同士の突き合わせ部T)に臨んでいる。また、基板Eの樹脂ボード10においても、各溝2の基板A側の端部2tは、それぞれ、該樹脂ボード10の内側辺(即ち基板A,E同士の突き合わせ部T)に臨んでいる。マット展開時には、この基板A側の各溝2と基板E側の各溝2の端部2t,2t同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部Tを跨いで基板Aから基板Eに連続したものとなる。
以下、基板Aから基板Eに連続した各溝2のうち、該基板A,Eの各樹脂ボード10の内側辺即ち突き合わせ部Tに臨む部分を、臨辺部2aと称する。
第4図の通り、基板Aの樹脂ボード10及び基板Eの樹脂ボード10においては、それぞれ、各溝2の端部2tは、該樹脂ボード10の内側辺に臨み、且つ該内側辺に沿って延在している。また、この基板A側の各溝2の端部2tと、基板E側の各溝2の端部2tとは、それぞれ、各溝2の他の部分の幅Wの半分かそれよりも若干大きな幅Wを有している。
即ち、この基板A側及び基板E側の各溝2の端部2tは、それぞれ、該基板A,E間の突き合わせ部Tに臨み、且つ該突き合わせ部Tに沿って延在した、該溝2の他の部分の幅Wの略半分の幅Wを有する第1及び第2の半幅溝となっている。従って、これらの端部2t,2t同士が合体することにより形成された臨辺部2aは、第4図及び第5図(a)の通り、基板A,E間の突き合わせ部Tに跨り、且つ該突き合わせ部Tに沿って延在した、溝2の他の部分の幅Wと略同等の幅2Wを有する溝となっている。
第4図の通り、各溝2のうちこの臨辺部2aよりも基板A側の部分は、該臨辺部2aの一端に連なり、且つ該臨辺部2aから遠ざかるほど突き合わせ部Tから離隔するように湾曲した第1の湾曲部2bとなっており、この臨辺部2aよりも基板E側の部分は、該臨辺部2aの他端に連なり、且つ該臨辺部2aから遠ざかるほど突き合わせ部Tから離隔するように湾曲した第2の湾曲部2cとなっている。
各溝2のこれら臨辺部2a、第1の湾曲部2b及び第2の湾曲部2cにより、基板A,E間の突き合わせ部Tに跨って略S字形に延在した4条の蛇行溝部が形成されている。
以下、この突き合わせ部Tの延在方向を左右方向として説明する。なお、第1〜6図においては、該突き合わせ部Tの延在方向が図の左右方向となっている。
第3図に示すように、この実施の形態では、基板Aから基板Eに連続した4条の溝2(蛇行溝部)のうち1列目及び2列目の溝2においては、それぞれ、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの左側に位置し、且つ第2の湾曲部2cが該臨辺部2aの右側に位置しており、3列目及び4列目の溝2においては、それぞれ、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの右側に位置し、且つ第2の湾曲部2cが該臨辺部2aの左側に位置している。
即ち、この実施の形態では、該1列目及び2列目の溝2の蛇行溝部は上方から見て略S字形に延在しており、3列目及び4列目の溝2の蛇行溝部は上方から見て逆S字形に延在している。
温水配管3はこれらの溝2にそれぞれ収容されて基板A,Eに跨って引き回されている。即ち、前記1列目及び2列目の溝2に収容された温水配管3は、それぞれ、これらの溝2の蛇行溝部に沿ってS字形に延在しており、3列目及び4列目の溝2に収容された温水配管3は、それぞれ、これらの溝2の蛇行溝部に沿って逆S字形に延在している。
なお、この実施の形態では、第3図に示すように、各樹脂ボード10〜16は、それぞれ、複数枚の略方形の盤状ピースPを、各々の一辺同士を突き合わせるようにして各樹脂ボード10〜16の長辺方向に配列することにより構成されている。そして、これらの盤状ピースP同士の突き合わせ辺を跨いで、これらの盤状ピースP上に連続して各溝2が延設されている。
基板A,E間においては、該基板Aの樹脂ボード10の基板E側の末端に位置する盤状ピース(以下、第1の突き合わせピースということがある。)Pと、基板Eの樹脂ボード10の基板A側の末端に位置する盤状ピース(以下、第2の突き合わせピースということがある。)Pとが突き合わせ部Tにおいて突き合わされており、該突き合わせ部Tを跨いで基板A側の第1の突き合わせピースPから基板E側の第2の突き合わせピースPに連続して各溝2の蛇行溝部が延設されている。
この実施の形態では、第3図の通り、全ての溝2の蛇行溝部は、その臨辺部2aがこれらの第1及び第2の突き合わせピースP,P同士の突き合わせ辺に臨むように配置されると共に、その第1の湾曲部2bが第1の突き合わせピースP上に配置され、その第2の湾曲部2cが第2の突き合わせピースP上に配置されている。即ち、全ての溝2の蛇行溝部は、これらの第1及び第2の突き合わせピースP,P上にのみ存在しており、他の盤状ピースP上に形成された各溝2には、蛇行溝部は全く含まれていない。
従って、この実施の形態では、これらの第1及び第2の突き合わせピースP,Pのみを本発明品とし、残りの盤状ピースPとしては従来品を用いて各樹脂ボード10〜16を構成することができるので、床暖房マット1を低コストにて製造することができる。
第7図に示すように、基板Aの樹脂ボード12においては、各溝2の基板B側の端部2t’が、それぞれ該樹脂ボード12の基板B側の長側辺(即ち基板A,B同士の突き合わせ部T)に臨んでいる。また、この基板Aの樹脂ボード12と隣接する基板Bの樹脂ボード13においても、各溝2の基板A側の端部2t’が、該樹脂ボード13の基板A側の長側辺(即ち基板A,B同士の突き合わせ部T)に臨んでいる。
床暖房マット1を展開した状態においては、基板Aの樹脂ボード12の各溝2の端部2t’と、基板Bの樹脂ボード13の各溝2の端部2t’とがそれぞれ対面する。これにより、基板A,B間においても、各溝2がこれらの突き合わせ部Tを跨いで基板Aから基板Bに連続したものとなる。以下、基板Aから基板Bに連続した各溝2のうち、該基板A,Bの樹脂ボード12,13の長側辺即ち突き合わせ部Tに臨む部分を、臨辺部2a’と称する。
この基板A,B間においても、該基板A側及び基板B側の各溝2の端部2t’は、それぞれ、該基板A,B間の突き合わせ部Tに臨み、且つ該突き合わせ部Tに沿って延在した、該溝2の他の部分の幅Wの略半分の幅Wを有する第1及び第2の半幅溝となっている。従って、これらの端部2t’,2t’同士が合体することにより形成された臨辺部2a’も、第7図及び第8図(a)の通り、基板A,B間の突き合わせ部Tに跨り、且つ該突き合わせ部Tに沿って延在した、溝2の他の部分の幅Wと略同等の幅2Wを有する溝となっている。
第7図の通り、この基板A,B間においても、各溝2のうち該臨辺部2a’よりも基板A側の部分は、該臨辺部2a’の一端に連なり、且つ該臨辺部2a’から遠ざかるほど突き合わせ部Tから離隔するように湾曲した第1の湾曲部2b’となっており、該臨辺部2a’よりも基板B側の部分は、該臨辺部2a’の他端に連なり、且つ該臨辺部2a’から遠ざかるほど突き合わせ部Tから離隔するように湾曲した第2の湾曲部2c’となっている。
従って、この基板A,B間においても、各溝2のこれら臨辺部2a’、第1の湾曲部2b’及び第2の湾曲部2c’により、基板A,B間の突き合わせ部Tに跨って略S字形に延在した4条の蛇行溝部が形成されている。
なお、この実施の形態では、第1図に示すように、基板Aから基板Bに連続した4条の溝2の全てにおいて、それぞれ、第1の湾曲部2b’が臨辺部2a’の上側(図の上側)に位置し、且つ第2の湾曲部2c’が該臨辺部2a’の下側(図の下側)に位置している。即ち、この基板A,B間では、これらの突き合わせ部Tを横切る溝2が全て同じ方向に蛇行したものとなっている。
この基板A,B間においても、温水配管3は、これらの溝2にそれぞれ収容され、これらの溝2の蛇行溝部に沿って略S字形に蛇行して基板Aから基板Bに引き回されている。
詳しい図示は省略するが、基板B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間においても、この基板A,B間と同様の構成にて、各溝2がこれらの基板同士の突き合わせ部T〜Tを跨いで一方の基板から他方の基板に連続している。即ち、この基板B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間においても、各溝2は、該突き合わせ部T〜Tに跨り、且つ該突き合わせ部T〜Tに沿って延在する臨辺部2a’と、該臨辺部2a’の一端に連なる第1の湾曲部2b’と、該臨辺部2a’の他端に連なる第2の湾曲部2c’とからなる略S字形の蛇行溝部を介して一方の基板から他方の基板に連続している。
この基板B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間においても、第1図に示すように、一方の基板から他方の基板に連続した4条の溝2が全て同じ方向に蛇行したものとなっている。
そして、この基板B,C間、C,D間、E,F間、F,G間及びG,H間においても、温水配管3は、これらの溝2にそれぞれ収容され、これらの溝2の蛇行溝部に沿って略S字形に蛇行して一方の基板から他方の基板に引き回されている。
第1図の通り、この実施の形態では、ヘッダ4から基板Eの樹脂ボード10側と樹脂ボード11側とに、それぞれ2系統の温水配管3が引き回されている。
ヘッダ4から基板Eの樹脂ボード10側に引き回された温水配管3は、一端が該ヘッダ4に接続され、この基板Eの樹脂ボード10から突き合わせ部Tを跨いで基板Aの樹脂ボード10に引き回され、次いで、この基板Aの樹脂ボード10から各連結部31及び該基板Aの樹脂ボード11,12、基板Bの13〜16、基板Cの樹脂ボード16〜13、基板Dの樹脂ボード12,11を通って該基板Dの樹脂ボード10まで引き回され、次いで、この基板Dの樹脂ボード10でUターンして、再び各連結部31及び該基板Dの樹脂ボード11,12、基板Cの樹脂ボード13〜16、基板Dの樹脂ボード16〜13、基板Aの樹脂ボード12,11を通って該基板Aの樹脂ボード10に戻り、その後、この基板Aの樹脂ボード10から突き合わせ部Tを跨いで基板Eの樹脂ボード10に引き回され、他端がヘッダ4に接続されている。
ヘッダ4から基板Eの樹脂ボード11側に引き回された温水配管3は、一端が該ヘッダ4に接続され、この基板Eの樹脂ボード10から延出部32を通って該基板Eの樹脂ボード11に引き回され、次いで、この基板Eの樹脂ボード11から各連結部31及び該基板Eの樹脂ボード12、基板Fの13〜16、基板Gの樹脂ボード16〜13、基板Hの樹脂ボード12,11を通って該基板Hの樹脂ボード10まで引き回され、次いで、この基板Hの樹脂ボード10でUターンして、再び各連結部31及び該基板Hの樹脂ボード11,12、基板Gの樹脂ボード13〜16、基板Fの樹脂ボード16〜13、基板Eの樹脂ボード12を通って該基板Eの樹脂ボード11に戻り、その後、この基板Eの樹脂ボード11から延出部32を通って基板Eの樹脂ボード10に引き回され、他端がヘッダ4に接続されている。
各温水配管3を上記の配管ルートにて引き回した後、基板A〜Hの上面を覆うように均熱シート5が配置され、この均熱シート5が各基板A〜Hの上面に接着剤等により貼り付けられている。この実施の形態では、第8図の通り、基板A〜Dの上面を覆う均熱シート5は、これらの基板A〜D同士の突き合わせ部T〜Tを跨いで連続したものとなっている。また、基板E〜Hの上面を覆う均熱シート5も、これらの基板E〜H同士の突き合わせ部T〜Tを跨いで連続したものとなっている。第5図の通り、この基板A〜Dの列を覆う均熱シート5と、基板E〜Hの列を覆う均熱シート5とは、突き合わせ部Tに沿って分断されている。
なお、このように基板A〜Dの上面に連続して均熱シート5を貼着することにより、各基板A〜Dを構成する樹脂ボード10〜16及びこれらの間の各小根太30が連結されると共に、基板A〜D同士も離反不能に連結されている。また、基板E〜Hの上面に連続して均熱シート5を貼着することにより、各基板E〜Hを構成する樹脂ボード10〜16及びこれらの間の各小根太30が連結されると共に、基板E〜H同士も離反不能に連結されている。
この実施の形態では、基板A〜Dの列を各突き合わせ部T〜Tに沿って谷折りすると共に、基板E〜Hの列も各T〜Tに沿って谷折りし、その後、基板A,E間を突き合わせ部Tに沿って山折りすることにより、床暖房マット1を折り畳むことができる。
なお、この実施の形態では、前述の通り、温水配管3のうち、基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間の各突き合わせ部T〜Tを跨ぐ部分は、それぞれ、各溝2の臨辺部2a’に収容されることにより、これらの突き合わせ部T〜Tに沿って延在している。そのため、これらの突き合わせ部T〜Tに沿って基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間及び基板G,H間を谷折りした際には、第8図(a)〜(c)の通り、温水配管3は、これらの突き合わせ部T〜Tを跨ぐ部分がそれぞれその軸心回りに捩れるようにして曲がる。これにより、基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間及び基板G,H間の谷折りに伴い、温水配管3が座屈して破損することが防止される。
また、この実施の形態では、前述の通り、温水配管3のうち、基板A,E同士の突き合わせ部Tを跨ぐ部分も、各溝2の臨辺部2aに収容されることにより該突き合わせ部Tに沿って延在している。そのため、この突き合わせ部Tに沿って基板A,E間を山折りした際には、第5図(a)〜(c)の通り、温水配管3は、該突き合わせ部Tを跨ぐ部分がその軸心回りに捩れるようにして曲がる。これにより、基板A,E間の山折りに伴い、温水配管3が座屈して破損することも防止される。
この床暖房マット1においては、前述の通り、均熱シート5は基板A〜Dの列と基板E〜Hの列との間の突き合わせ部Tに沿って分断されているので、該基板A〜Dの列と基板E〜Hの列とは、この均熱シート5によっては連結されておらず、基板A,E間に引き回された温水配管3によってのみ連結されている。
この基板A,E間の各温水配管3は、第6図のように、これらの突き合わせ部T付近においては、それぞれ、各溝2の蛇行溝部に沿って略S字形又は略逆S字形に引き回されている。そのため、弾性率の高いポリエチレン管又はポリブテン管よりなる各温水配管3には、常に真直ぐな直管状になろうとする応力F,Fがそれぞれ生じている。
この床暖房マット1にあっては、第6図の通り、S字形に引き回された1列目及び2列目の温水配管3からの応力Fは、基板Aを図の右斜め上方へ押し、基板Eを図の左斜め下方へ押す。また、逆S字形に引き回された3列目及び4列目の温水配管3からの応力Fは、基板Aを図の左斜め上方へ押し、基板Eを図の右斜め下方へ押す。従って、該1列目及び2列目の温水配管3から基板Aに作用する力Fの右方向の分力と、3列目及び4列目の温水配管3から基板Aに作用する力Fの左方向の分力とが互いに打ち消しあうようになると共に、該1列目及び2列目の温水配管3から基板Eに作用する力Fの左方向の分力と、3列目及び4列目の温水配管3から基板Aに作用する力Fの右方向の分力とが互いに打ち消しあうようになる。この結果、これらの温水配管3によって基板A,Eに加えられる離間力が小さくなる。
これにより、この床暖房マット1を床上に展開して敷設する際に、基板A,E同士が離間することが防止ないし抑制されるため、この床暖房マット1の敷設作業性が向上する。
なお、この実施の形態では、突き合わせ部Tに跨る4本の温水配管3のうち略S字形に延在した温水配管3と逆S字型に延在した温水配管3とが2本ずつ、即ち同数設けられているので、これらの温水配管3から作用する力F,Fの該突き合わせ部T延在方向の分力は、実質的にすべて打ち消し合うこととなる。
[蛇行溝部のその他の構成]
上記の実施の形態では、基板Aから基板Eに連続した4条の溝2のうち1列目及び2列目の溝2においては第1の湾曲部2bが臨辺部2aの左側に配置され、3列目及び4列目の溝2においては第1の湾曲部2bが臨辺部2aの右側に配置されているが、臨辺部2aに対する第1の湾曲部2bの配置(即ち蛇行溝部のS字の向き)はこれに限定されない。
例えば、第9図に示すように、1列目及び2列目の溝2においては第1の湾曲部2bが臨辺部2aの右側に配置され、3列目及び4列目の溝2においては第1の湾曲部2bが臨辺部2aの左側に配置されてもよい。
また、図示は省略するが、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの左側に配置された蛇行溝部と、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの右側に配置された蛇行溝部とが交互に配列されてもよい。あるいは、1列目及び4列目の溝2において第1の湾曲部2bが同じサイドに配置され、2列目及び3列目の溝2においては第1の湾曲部2bが該1列目及び4列目とは逆に配置されてもよい。
上記の実施の形態では、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの左側に配置された蛇行溝部と、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの右側に配置された蛇行溝部とが同数個ずつ設けられているが、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの左側に配置された蛇行溝部の個数と、第1の湾曲部2bが臨辺部2aの右側に配置された蛇行溝部の個数とが異なっていてもよい。
上記の実施の形態では、基板A,Eを跨いで4条の蛇行溝部が設けられているが、2条、3条又は5条以上の蛇行溝部が設けられてもよい。
[請求項4の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マット]
第10図は、請求項4の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マットにおける、温水配管が跨る基板同士の突き合わせ部付近の平面図である。
この実施の形態の床暖房マットにおいては、第1及び第2の基板に相当する基板A,E同士に跨って、これらの基板A,E同士の突き合わせ部Tに対し斜めに各温水配管3が引き回されている。
詳しい図示は省略するが、この実施の形態でも、該基板Aの樹脂ボード10及び基板Eの樹脂ボード10において、それぞれ配管収容用の各溝2の端部が突き合わせ部Tに臨んでおり、マット展開時には、この基板A側の各溝2と基板E側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部Tを跨いで基板Aから基板Eに連続したものとなる。
以下、この突き合わせ部Tの延在方向を左右方向として説明する。なお、第10図においては、該突き合わせ部Tの延在方向が図の左右方向となっている。
この実施の形態では、各溝2のうち突き合わせ部T付近は、それぞれ、該突き合わせ部Tの延在方向に対し斜交方向に(即ち該突き合わせ部Tに対し斜めに)延在した斜交溝部2dとなっている。各溝2は、この斜交溝部2dが該突き合わせ部Tを斜めに横切って基板A,Eに跨っている。
なお、この実施の形態でも、4条の溝2が該突き合わせ部Tを横切って基板Aの樹脂ボード10から基板Eの樹脂ボード10に連続している。
第10図の通り、この実施の形態では、基板Aから基板Eに連続したこれら4条の溝2(斜交溝部2d)のうち1列目(第10図において最も左側の列)及び2列目(第10図において左から2番目の列)の斜交溝部2dは、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部よりも左側に位置している。また、3列目(第10図において右から2番目の列)及び4列目(第10図において最も右側の列)の斜交溝部2dは、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部よりも右側に位置している。
即ち、1列目及び2列目の斜交溝部2dと3列目及び4列目の斜交溝部2dとでは、突き合わせ部Tに対する斜交方向が逆向きとしている。
なお、第10図の通り、本発明においては、各斜交溝部2dと突き合わせ部Tとの交叉角θは、それぞれ10〜75°、特に15〜50°であることが好ましい。
この実施の形態でも、これらの溝2に収容されて、計4本の温水配管が基板Aの樹脂ボード10から基板Eの樹脂ボード10に引き回されている。そして、これらの温水配管3のうち、突き合わせ部Tを横切る部分は、それぞれ、各斜交溝部2dに沿って該突き合わせ部Tに対し斜めに延在したものとなる。即ち、この実施の形態では、前記1列目及び2列目の斜交溝部2dに収容された温水配管3と、3列目及び4列目の斜交溝部2dに収容された温水配管3とは、該突き合わせ部Tに対する斜交方向が互いに逆向きとなっている。
図示は省略するが、この実施の形態でも、各樹脂ボード10は、それぞれ、複数枚の略方形の盤状ピースPを、各々の一辺同士を突き合わせるようにして各樹脂ボード10の長辺方向に配列することにより構成されている。そして、基板A,E間においては、該基板Aの樹脂ボード10の基板E側の末端に位置する第1の突き合わせピースPと、基板Eの樹脂ボード10の基板A側の末端に位置する第2の突き合わせピースPとが突き合わせ部Tにおいて突き合わされており、該突き合わせ部Tを跨いで該第1の突き合わせピースPから第2の突き合わせピースPに連続して各溝2の斜交溝部2dが延設されている。
この実施の形態でも、第3図の通り、全ての溝2の斜交溝部2dは、その基板A側の端部が該第1の突き合わせピースP上に配置され、その基板E側の端部が第2の突き合わせピースP上に配置されている。即ち、全ての溝2の斜交溝部2dは、これらの第1及び第2の突き合わせピースP,P上にのみ存在しており、他の盤状ピースP上に形成された各溝2には、蛇行溝部は全く含まれていない。
従って、この実施の形態でも、これらの第1及び第2の突き合わせピースP,Pのみを本発明品とし、残りの盤状ピースPとしては従来品を用いて各樹脂ボード10を構成することができるので、床暖房マットを低コストにて製造することができる。
この実施の形態の床暖房マットのその他の構成は、前述の第1〜8図の床暖房マット1と同様となっており、第10図において第1〜8図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態の床暖房マットにおいても、基板A,E間を突き合わせ部Tに沿って折り曲げることにより、該基板A,E同士を重ね合わせるように折り畳むことができる。図示は省略するが、この際、各温水配管3のうち、これらの基板A,E同士を跨いで引き回された部分は、該突き合わせ部Tに沿って緩やかに湾曲するため、基板A,E間を折り曲げるのに伴って各温水配管が座屈し難い。
この床暖房マットにおいても、基板A,E間の各温水配管3の突き合わせ部T付近は、それぞれ、各溝2の斜交溝部2dに沿ってそれぞれ該突き合わせ部Tに対し斜めに引き回されている。そのため、弾性率の高いポリエチレン管又はポリブテン管よりなる各温水配管3には、常に真直ぐな直管状になろうとする応力F,Fがそれぞれ生じている。
この実施の形態でも、1列目及び2列目の温水配管3からの応力Fは、基板Aを図の右斜め上方へ押し、基板Eを図の左斜め下方へ押す。また、突き合わせ部Tに対し1列目及び2列目と反対向きに斜交した3列目及び4列目の温水配管3からの応力Fは、基板Aを図の左斜め上方へ押し、基板Eを図の右斜め下方へ押す。従って、該1列目及び2列目の温水配管3から基板Aに作用する力Fの右方向の分力と、3列目及び4列目の温水配管3から基板Aに作用する力Fの左方向の分力とが互いに打ち消しあうようになると共に、該1列目及び2列目の温水配管3から基板Eに作用する力Fの左方向の分力と、3列目及び4列目の温水配管3から基板Aに作用する力Fの右方向の分力とが互いに打ち消しあうようになる。この結果、これらの温水配管3によって基板A,Eに加えられる離間力が小さくなる。
これにより、この床暖房マットを床上に展開して敷設する際に、基板A,E同士が離間することが防止ないし抑制されるため、この床暖房マット1の敷設作業性が向上する。
なお、この実施の形態では、突き合わせ部Tに跨る4本の温水配管3のうち2本ずつが、互いに突き合わせ部Tに対し反対向きに斜交しているので、これらの温水配管3から作用する力F,Fの該突き合わせ部T延在方向の分力は、実質的にすべて打ち消し合うこととなる。
[斜交溝部のその他の構成]
上記の実施の形態では、基板Aから基板Eに連続した4条の溝2のうち1列目及び2列目の斜交溝部2dは、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部よりも左側に位置し、3列目及び4列目の斜交溝部2dは、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部よりも右側に位置しているが、各斜交溝部2dの基板A側の端部と基板E側の端部との位置関係(即ち各斜交溝部2dの突き合わせ部Tに対する斜交方向)はこれに限定されない。
例えば、第11図に示すように、1列目及び2列目の斜交溝部2dは、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部よりも右側に位置し、3列目及び4列目の斜交溝部2dは、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部よりも左側に位置するように、各斜交溝部2dを斜交させてもよい。
また、図示は省略するが、基板A側の端部がその基板E側の端部よりも左側に位置した斜交溝部と、基板A側の端部がその基板E側の端部よりも右側に位置した斜交溝部とが交互に配列されてもよい。あるいは、1列目及び4列目の斜交溝部2dにおいては、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部対し同じ側に位置し、2列目及び3列目の斜交溝部2dにおいては、それぞれ、その基板A側の端部がその基板E側の端部に対し該1列目及び4列目とは逆側に位置するように、各斜交溝部2dを斜交させてもよい。
上記の実施の形態では、基板A側の端部がその基板E側の端部対し右側に位置した斜交溝部2dと、基板A側の端部がその基板E側の端部対し左側に位置した斜交溝部2dとが同数個ずつ設けられているが、基板A側の端部がその基板E側の端部対し右側に位置した斜交溝部2dの個数と、基板A側の端部がその基板E側の端部対し左側に位置した斜交溝部2dとの個数とが異なっていてもよい。
上記の実施の形態では、基板A,Eを跨いで4条の斜交溝部2dが設けられているが、2条、3条又は5条以上の斜交溝部2dが設けられてもよい。
[材質等]
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
基板としては例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂のほか木材等を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。
小根太としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂が好ましい。
均熱シートとしては、アルミ又は銅の金属箔が好ましい。
温水配管としては、前述の通り、一般的には、可撓性を有するポリエチレン管やポリブテン管等の合成樹脂管が用いられるが、温水配管の材質はこれに限定されない。例えば、他の合成樹脂管の例としては、架橋ポリエチレン管が挙げられる。あるいは、合成樹脂製以外の温水配管、例えば銅パイプ等の金属管が用いられてもよい。
[その他の構成]
上記の実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
上記の実施の形態では、各基板A〜Hは、複数の帯板状の樹脂ボードと複数の小根太とを交互に配列してなるものであるが、各基板A〜Hの構成はこれに限定されるものではない。本発明においては、各基板A〜Hは、単一の樹脂ボードにより構成されてもよい。
上記の実施の形態では、基板A〜Dの列と基板E〜Hの列との間のうち、基板Aの1枚の樹脂ボード10と、これに対向する基板Eの1枚の樹脂ボード10との間のみを跨ぐように蛇行溝部が設けられているが、他の対向する樹脂ボード同士を跨ぐように蛇行溝部が設けられてもよく、2組以上の樹脂ボード同士を跨ぐように蛇行溝部が設けられてもよい。
なお、本発明においては、共通の基板同士又は樹脂ボード同士を跨ぐ複数条の蛇行溝部の中で、一部がS字形に延在し、残部が逆S字形に延在するように構成されることが望ましい。
上記の実施の形態では、基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間においては、一方の基板から他方の基板に連続した4条の溝2が全て同じ方向に蛇行したものとなっているが、この基板A,B間、B,C間、C,D間、E,F間、F,G間、G,H間においても、一部の溝2をS字形に蛇行させ、残りの溝2を逆S字形に蛇行させてもよい。
上記の実施の形態では、8枚の略長方形状の基板A〜Hを集合状に配列して床暖房マット1を構成しているが、床暖房マット1を構成する基板の枚数及び形状はこれに限定されない。本発明においては、第1の基板と第2の基板の2枚の基板のみから床暖房マット1を構成してもよい。
温水配管3の配管ルートは図示のルートに限定されるものではない。また、上記の実施の形態では床暖房マット1のコーナー部にヘッダ4を配置しているが、ヘッダ4の配置はこれに限定されるものではなく、例えば床暖房マットの側辺の中間付近等に配置してもよい。
上記の実施の形態では温水配管3が直に各溝2内に収容されているが、各溝2の内面から各基板A〜Hの上面にかけて熱伝導部材を配材し、温水配管3を、この熱伝導部材に接するように溝2内に収容するよう構成してもよい。このように構成することにより、温水配管3からの熱を、この熱伝導部材を介してより効率よく均熱シート材5に伝えることができる。
上記の実施の形態は、床暖房マットに関するものであるが、本発明の温調マットは、壁や天井等に配置されてもよい。また、温水ではなく、冷水を配管に通水して冷房するようにしてもよい。水以外のオイル、不凍液等の熱媒体を流通させてもよい。
請求項1の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マット1の平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のIII部分の拡大図である。 図3のIV部分の溝の拡大図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 図3のVI部分(温水配管が横切る基板同士の突き合わせ部付近)の拡大図である。 図1のVII部分の拡大図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 蛇行溝部の別の構成例を示す、温水配管が横切る基板同士の突き合わせ部付近の平面図である。 請求項4の実施の形態に係る温調マットとしての床暖房マットにおける、温水配管が横切る基板同士の突き合わせ部付近の平面図である。 斜交溝部の別の構成例を示す、温水配管が横切る基板同士の突き合わせ部付近の平面図である。 従来例に係る温調マットの平面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 図9の温調マットのヒンジ部分付近の拡大図である。 図9の温調マットの折り畳み途中時の斜視図である。 図9の温調マットの折り畳み後の斜視図である。 図9の温調マットにおいて温水配管から基体マットに作用する力について説明するためのヒンジ部分付近の拡大図である。
符号の説明
A〜H 基板
P 盤状ピース
第1の突き合わせピース
第2の突き合わせピース
1 床暖房マット
2 配管収容用溝
2a 臨辺部
2b 第1の湾曲部
2c 第2の湾曲部
2d 斜交溝部
2t 配管収容用溝の端部
3 温水配管
4 ヘッダ
5 均熱シート材
10〜16 樹脂ボード
30,30’ 小根太
31 連結部

Claims (6)

  1. それぞれ上面に配管収容用の溝が設けられた第1及び第2の基板と、
    該溝に収容された温調用配管と、
    該基板の上面を覆う均熱シート材と
    を有した温調マットであって、
    該第1及び第2の基板の一辺同士が突き合わされており、
    前記溝の一部は、該一辺に臨む臨辺部と、該第1の基板に設けられ、該臨辺部の一端に連なり、該臨辺部から遠ざかるほど該一辺から離隔するように湾曲した第1の湾曲部と、
    該第2の基板に設けられ、該臨辺部の他端に連なり、該臨辺部から遠ざかるほど該一辺から離隔するように湾曲した第2の湾曲部とで構成された蛇行溝部となっており、
    該基板の前記一辺には、複数条の該蛇行溝部が設けられている温調マットにおいて、
    前記一辺方向を左右方向に配置した状態において、一部の該蛇行溝部にあっては、その第1の湾曲部がその臨辺部の左側に位置し、残部の該蛇行溝部にあっては、その第1の湾曲部がその臨辺部の右側に位置していることを特徴とする温調マット。
  2. 請求項1において、前記第1の基板及び第2の基板は、それぞれ、複数枚の盤状ピースを配列してなり、
    該第1の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第1の突き合わせピースという。)と、該第2の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第2の突き合わせピースという。)との一辺同士が突き合わされており、
    全ての前記蛇行溝部は、それぞれ、該第1及び第2の突き合わせピースの該一辺に臨むように前記臨辺部が配置され、該第1の突き合わせピース上に前記第1の湾曲部が配置され、該第2の突き合わせピース上に前記第2の湾曲部が配置されていることを特徴とする温調マット。
  3. 請求項1又は2において、前記第1の湾曲部が臨辺部の左側に位置した温調用配管の数と、前記第1の湾曲部が臨辺部の右側に位置した温調用配管の数とが同数であることを特徴とする温調マット。
  4. それぞれ上面に配管収容用の溝が設けられた第1及び第2の基板と、
    該溝に収容された温調用配管と、
    該基板の上面を覆う均熱シート材と
    を有した温調マットであって、
    該第1及び第2の基板の一辺同士が突き合わされており、
    前記溝の一部は、該一辺を該一辺方向と斜交方向に横切って該第1の基板から第2の基板に連続する斜交溝部となっており、
    該基板の前記一辺には、複数条の該斜交溝部が設けられている温調マットにおいて、
    前記一辺方向を左右方向に配置した状態において、一部の該斜交溝部にあっては、その第1の基板側の端部がその第2の基板側の端部よりも左側に位置し、残部の該斜交溝部にあっては、その第1の基板側の端部がその第2の基板側の端部よりも右側に位置していることを特徴とする温調マット。
  5. 請求項4において、前記第1の基板及び第2の基板は、それぞれ、複数枚の盤状ピースを配列してなり、
    該第1の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第1の突き合わせピースという。)と、該第2の基板のうちの1枚の該盤状ピース(以下、第2の突き合わせピースという。)との一辺同士が突き合わされており、
    全ての前記斜交溝部は、それぞれ、該第1及び第2の突き合わせピースの該一辺を横切るように配置されており、その第1の基板側の端部が該第1の突き合わせピース上に位置し、その第2の基板側の端部が該第2の突き合わせピース上に位置していることを特徴とする温調マット。
  6. 請求項4又は5において、前記第1の基板側の端部が第2の基板側の端部よりも左側に位置した斜交溝部の数と、前記第1の基板側の端部が第2の基板側の端部よりも右側に位置した斜交溝部の数とが同数であることを特徴とする温調マット。
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JP2006046678A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Harman Pro:Kk 床暖房パネルおよびその施工方法
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