JP2015025641A - 温調床 - Google Patents

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一範 柴田
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一範 柴田
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Abstract

【課題】温調マットの構成や建物の構造等を実質的に従来のものから変更することなく、簡易な手法にて、室の床の熱媒体循環流路敷設率を高めることが可能な温調床を提供する。
【解決手段】建物の室の床下地F上に設置された、熱媒体が循環される熱媒体循環流路を有した温調マット1と、該温調マット1に接続された、該熱媒体循環流路に熱媒体源から熱媒体を送給するための往き側主配管と、該温調マット1に接続された、該熱媒体循環流路から熱媒体源に熱媒体を返送するための戻り側主配管と、該温調マット1を覆うように床下地F上に敷設された床表面材とを備えた温調床において、該戻り側主配管の一部3aが該温調マット1の周囲の床下地F上に引き回され、該床表面材によって覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の室の床下地上に、熱媒体が循環される熱媒体循環流路を有した温調マットが設置され、該温調マットを覆うように床下地上に床表面材が敷設されており、該温調マットに接続された往き側主配管及び戻り側主配管を介して該熱媒体循環流路に熱媒体源から熱媒体が循環される温調床に関する。
上面に、温水循環流路として温水配管が引き回された温水床暖房マットを床に設置し、この温水配管に往き側主配管及び戻り側主配管を介して給湯器から温水を循環させることにより床を暖房する暖房床が周知である(例えば特許文献1)。
近年、省エネルギーの観点から、このような暖房床を室に設ける場合、この室の床の総面積に対する、温水配管が引き回された領域の面積の割合(温水循環流路敷設率)をなるべく高くすることが望まれている。
特開2008−280829号公報
室の床の温水循環流路敷設率を高くする方法として、床暖房マットを大型化することや、室の床の形状や大きさ等を床暖房マットに合わせて設計することが考えられるが、床暖房マットの構成や建物の構造等を従来のものから変更する必要があるため、床暖房マットや建物の設計・施工にかかる手間が増加したり、コストが増大したりすることが懸念される。
本発明は、温調マットの構成や建物の構造等を実質的に従来のものから変更することなく、簡易な手法にて、室の床の熱媒体循環流路敷設率を高めることが可能な温調床を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の温調床は、建物の室の床下地上に設置された、熱媒体が循環される熱媒体循環流路を有した温調マットと、該温調マットに接続された、該熱媒体循環流路に熱媒体源から熱媒体を送給するための往き側主配管と、該温調マットに接続された、該熱媒体循環流路から熱媒体源に熱媒体を返送するための戻り側主配管と、該温調マットを覆うように床下地上に敷設された床表面材とを備えた温調床において、該戻り側主配管の一部が該温調マットの周囲の床下地上に引き回され、該床表面材によって覆われていることを特徴とするものである。
請求項2の温調床は、請求項1において、前記戻り側主配管の一部は、前記温調マットの周囲を周回するように引き回されていることを特徴とするものである。
請求項3の温調床は、請求項1又は2において、前記温調マットの周囲の床下地上に、上面に配管収容用の溝が設けられたガイド基板が配置されており、前記戻り側主配管の一部は、該溝に収容されるようにして床下地上を引き回されていることを特徴とするものである。
請求項4の温調床は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記床下地のうち、前記戻り側主配管の一部が引き回された領域の面積は、該温調マットの上面の総面積の5〜65%であることを特徴とするものである。
請求項5の温調床は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記温調マットは、複数枚の基板と、該基板間に配設された複数本の小根太と、各基板に引き回された、前記熱媒体循環流路を構成する副配管と、該小根太を挟んで隣り合う基板同士を連結した連結部とを有しており、該連結部は、該小根太の長手方向の端部を回り込むようにして該基板同士を連結しており、少なくとも一部の該連結部が該温調マットの外周に臨んでおり、該副配管は、該連結部を通って該基板同士に連続して引き回されており、前記戻り側主配管の一部は、該連結部に沿って引き回されていることを特徴とするものである。
請求項6の温調床は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記熱媒体は温水であり、前記熱媒体源は潜熱回収型給湯器であることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)の温調床にあっては、温調マットの周囲の床下地上に、該温調マットに接続された戻り側主配管の一部(以下、戻り側主配管の室内引き回し部ということがある。)が引き回されており、この戻り側主配管の室内引き回し部も床表面材によって覆われている。そのため、室の床面のうち、温調マットの直上領域だけでなく、その周囲領域も、この戻り側主配管の室内引き回し部によって温調される。即ち、この戻り側主配管の室内引き回し部も、実質的に、床面を温調する熱媒体循環流路として作用する。従って、この温調床にあっては、温調マットのみを床下地上に設置した温調床に比べて、戻り側主配管の室内引き回し部の分だけ、実質的に室の床の熱媒体循環流路敷設率が高いものとなる。これにより、温調マットの構成や建物の構造等を実質的に従来のものから変更することなく、簡易な手法にて、室の床の熱媒体循環流路敷設率を高めることができる。
なお、本発明において、建物の室とは、居室だけでなく廊下等も含む。本発明において、温調マットと戻り側主配管の室内引き回し部とは、同一の室内の床下地上に配置される。
請求項2の通り、戻り側主配管の室内引き回し部を、温調マットの周囲を周回するように引き回すことにより、床面のうち、温調マットの周囲領域をこの戻り側主配管の室内引き回し部によって略均等に温調することができる。
請求項3の通り、温調マットの周囲の床下地上に、上面に配管収容用の溝が設けられたガイド基板を配設し、戻り側主配管の室内引き回し部をこの溝に収容するようにして引き回すことにより、戻り側主配管の室内引き回し部を容易に且つ精度よく所定の配管ルートにて温調マットの周囲に引き回すことができると共に、床上荷重によって戻り側主配管の室内引き回し部が変形したりずれたりすることをより確実に防止することができる。
請求項4の通り、床下地のうち、温調マットの上面の総面積の5〜65%特に好ましくは5〜40%とりわけ好ましくは10〜30%に相当する領域に戻り側主配管の室内引き回し部を引き回すことにより、室の床の熱媒体循環流路敷設率を十分に高めることができる。
請求項5の態様にあっては、温調マットは、小根太の長手方向の一端側又は他端側を回り込むようにして基板同士を連結する連結部が形成され、少なくとも一部の連結部が温調マットの外周に臨んだものとなっている。即ち、この温調マットにあっては、少なくとも一部の連結部と温調マットの外周との間に小小根太が設けられていない。このように外周側に小小根太が設けられていない温調マットに対しては、戻り側主配管の室内引き回し部をより温調マットの外周に近接させて引き回すことができる。これにより、温調マットと戻り側主配管の室内引き回し部との間に、床面温度がこれらの直上領域と過度に異なる領域が生じることをより確実に防止することができる。また、一般的に、戻り側主配管の室内引き回し部を流れる熱媒体は、温調マットを循環した後のものであるため、温調マットを循環中の熱媒体と温度差があるが、この戻り側主配管の室内引き回し部を、温調マットの副配管が通る連結部に沿って引き回すことにより、床面のうち、戻り側主配管の室内引き回し部の直上領域がこの連結部の副配管からの熱によっても温調されやすくなるため、温調マットの直上領域と戻り側主配管の室内引き回し部の直上領域との床面温度差を一層緩和することができる。
本願請求項6の通り、温調マットに循環される熱媒体が温水であり、熱媒体源が潜熱回収型給湯器である場合、この潜熱回収型給湯器は、戻り側の温水の温度が低いほど、この温水を再加熱する際の加熱効率が高くなる(例えば特開2006−284141号公報を参照のこと)。本発明の温調マットにあっては、温水が温調マットを循環後、戻り側主配管の室内引き回し部を流れてから給湯器に戻るため、温水が温調マットのみを流れて給湯器に戻ってくる場合に比べて、給湯器に戻って来た温水の温度が低くなる。従って、本発明の温調マットによれば、潜熱回収型給湯器による温水の加熱効率を向上させることが可能となる。
実施の形態に係る温調床の平面図である。 図1のII部分の拡大図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図1のV部分の拡大図である。 図5のVI部分の分解斜視図である。 図1のVII−VII線に沿う断面図である。 図7と同様部分の分解断面図である。 図9(a)は図1の温調床におけるヘッダ部ガイド基板の平面図、図9(b)は図9(a)のIXB−IXB線に沿う断面図、図9(c)は図9(a)のIXC−IXC線に沿う断面図である。 図10(a)は図1の温調床における直線部ガイド基板の平面図、図10(b)は図10(a)のXB−XB線に沿う断面図である。 図11(a)は図1の温調床におけるコーナー部ガイド基板の平面図、図11(b)は図11(a)のXIB−XIB線に沿う断面図である。 図12(a)は図1の温調床における折り返し部ガイド基板の平面図、図12(b)は図12(a)のXIIB−XIIB線に沿う断面図である。 図1の温調床におけるフローリング材の設置方法を示す平面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、温水を用いて床を暖房する暖房床への本発明の適用例を示している。なお、以下の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の実施の形態以外の形態をもとりうる。本発明は、温水暖房床以外の温調床にも適用可能である。
第1,2図の通り、この暖房床は、建物の室の床下地F上に設置された、熱媒体として温水が循環される熱媒体循環流路としての温水循環流路(後述の温水配管12)を有した温調マットとしての床暖房マット1と、この床暖房マット1に接続された、該温水循環流路に熱媒体源としての給湯器(図示略)から温水を送給するための往き側主配管2と、この床暖房マット1に接続された、該温水循環流路から温水を給湯器に返送するための戻り側主配管3と、この床暖房マット1を覆うように床下地F上に敷設された床表面材としてのフローリング材4(第13図)等を備えている。本発明では、戻り側主配管3の一部(後述の室内引き回し部3a)が床暖房マット1の周囲の床下地F上に引き回されている。この戻り側主配管3の一部が引き回された領域(後述のガイド基板30,40,50,60)と床下地Fの外周との間の該床下地F上には、床暖房マット1と略同厚みのダミー材5が設置されている。フローリング材4は、これらの床暖房マット1、戻り側主配管3の一部が引き回された領域及びダミー材5の上面に跨って床面全体を覆うように配材されている。なお、第13図では、便宜上、代表的な1枚のフローリング材4のみが図示されている。
この実施の形態では、給湯器として、潜熱回収型給湯器が用いられている。
この実施の形態では、第1図の通り、床下地Fは略長方形状となっている。以下、便宜上、第1図における上下方向(=床下地Fの短辺方向)を縦方向又は奥行き方向といい、特に第1図における上側を奥側といい、第1図における下側を手前側という。また、第1図における左右方向(=床下地Fの長辺方向)を横方向又は左右方向という。
この床下地F上に、室の床面積の半分よりも小面積の略長方形状の2枚の床暖房マット1,1が設置されている。これらの床暖房マット1,1は、各々の外周の4辺を床下地Fの外周の4辺とそれぞれ略平行として左右方向に並べて配置されている。各床暖房マット1の奥行き方向の幅は、床下地Fの奥行き方向の幅よりも小さなものとなっており、各床暖房マット1は、床下地Fの外周の奥側及び手前側の各辺からそれぞれ該床下地Fの奥行き方向の中間側に離隔して配置されている。また、各床暖房マット1の左右方向の幅は、床下地Fの左右方向の幅の半分よりも小さなものとなっており、各床暖房マット1は、床下地Fの外周の左辺及び右辺からそれぞれ該床下地Fの左右方向中間側に離隔して配置されている。
床暖房マット1,1同士の間には、奥行き方向に延在した角棒状の中間小根太Kが設置されており、各床暖房マット1は、各々の対向辺(左側の床暖房マット1の右辺及び右側の床暖房マット1の左辺)をこの中間小根太Kに突き合わせるようにして配置されている。各床暖房マット1の中間小根太Kと反対側にも、それぞれ、奥行き方向に延在した角棒状のサイド小根太K,Kが設置されており、各床暖房マット1の該対向辺と反対側の辺(左側の床暖房マット1の左辺及び右側の床暖房マット1の右辺)がそれぞれこのサイド小根太K,Kに突き合わされている。中間小根太K及び両サイド小根太K,Kの長さは、各床暖房マット1の奥行き方向の幅と略同等となっており、これらの中間小根太K及び両サイド小根太K,Kは、各々の長手方向の両端側をそれぞれ各床暖房マット1の奥側及び手前側の両外辺に揃えて配置されている。両サイド小根太K,Kも、床下地Fの外周の左辺及び右辺からそれぞれ該床下地Fの左右方向中間側に離隔して配置されている。
この実施の形態では、第1,7,8図の通り、各床暖房マット1は、略長方形の薄板状の複数枚の基板10と、該基板10,10間に配材された角棒状の複数本の小根太20と、各基板の上面に形成された複数条の配管収容用溝11と、この配管収容用溝11に収容されて各基板10の上面に引き回された複数本の副配管としての温水配管12と、該温水配管12と接するように溝11の内面から各基板10の上面にかけて配設された均熱板13と、該温水配管12及び均熱板13を覆うように各基板10の上面に付着された均熱シート14等を備えている。この温水配管12が各床暖房マット1の温水循環流路を構成する。
この実施の形態では、基板10は、その長側辺方向の長さ(以下、単に長さという。)が床暖房マット1の奥行き方向の幅よりも小さいものとなっており、床暖房マット1の奥行き方向の途中部S(第1図)よりも奥側及び手前側において、それぞれ、基板10が同数枚ずつ、各々の長側辺方向を奥行き方向として左右方向に配列されている。以下、床暖房マット1の該途中部Sよりも奥側の部分及び手前側の部分をそれぞれ奥側マット部分及び手前側マット部分ということがある。奥側マット部分に配列された各基板10と、手前側マット部分に配列された各基板10とは、各々の途中部S側の短側辺同士を該途中部Sで突き合わせるようにして互いに隣接している。なお、この実施の形態では、各基板10の長さは、実質的に床暖房マット1の奥行き方向の幅の半分となっているが、奥側マット部分に配設された基板10の長さW(第1図)と、手前側マット部分に配設された基板10の長さW(第1図)とが異なっていてもよい。
この実施の形態では、小根太20の長さは、各基板10の長さよりも短いものとなっている。床暖房マット1の奥側マット部分及び手前側マット部分において、それぞれ、小根太20が同数本ずつ、各々の長手方向を奥行き方向とし、左右方向に所定の間隔をおいて配列されて基板10,10間に介在している。奥側マット部分及び手前側マット部分の左右両端にはそれぞれ基板10が配置されている。各小根太20の左右の基板10,10同士は、各々の長側辺を該小根太20に突き合わせるようにして該小根太20に隣接している。この実施の形態では、奥側及び手前側の各マット部分において、これらの小根太20は、最も左側に配置されたものから順に、各々の長手方向の一端側を各マット部分の奥側の辺と手前側の辺とに交互に揃えて配列されている。なお、各小根太20の配置はこれに限定されない。
奥側及び手前側の各マット部分において、それぞれ、左右方向に隣り合う基板10,10同士は、各小根太20の長手方向の他端側を回り込むように形成された連結部10aによって連結されている。この実施の形態では、奥側マット部分において最も左側に配置された小根太20’は、他の小根太20よりも長さが短いものとなっており、この小根太20’の手前側を回り込む連結部10a’のさらに手前側に副小根太21が配設されている。副小根太21は、その手前側の端部を途中部Sに揃えて配置されている。また、手前側マット部分において最も左側に配置された小根太20’’も、他の小根太20よりも長さが短いものとなっており、この小根太20’’の手前側を回り込む連結部10a’’のさらに手前側に副小根太22が配設されている。副小根太22の手前側の端部は、手前側マット部分の手前側の外辺から奥側に離隔しており、副小根太22の手前側には、さらに、この副小根太22の両側の基板10,10同士を連結した連結部10a’’’が形成されている。なお、連結部10a,10a’,10a’’,10a’’’の配置はこれに限定されない。
この床暖房マット1にあっては、奥側マット部分において各小根太20の奥側の端部を回り込むように形成された連結部10aは、床暖房マット1の奥側の外辺に臨んでいる。即ち、これらの連結部10aと床暖房マット1の奥側の外辺との間には、小小根太は存在しない。また、手前側マット部分において各小根太20及び副小根太22の手前側の端部を回り込むように形成された連結部10a,10a’’’は、床暖房マット1の手前側の外辺に臨んでいる。即ち、これらの連結部10a,10a’’’と床暖房マット1の手前側の外辺との間にも、小小根太は存在しない。
この実施の形態では、各基板10の上面に、それぞれ奥行き方向に延在した4条の配管収容用溝11が形成されている。詳しい図示は省略するが、手前側マット部分の左端側の基板10を除き、左右方向に隣り合う基板10,10同士の間では、それらを連結した連結部10a,10a’を介して各基板10の配管収容用溝11同士が連続している。また、この実施の形態では、手前側マット部分の左端側の基板10と奥側マット部分の左端側の基板10との間において、これらの基板10,10の配管収容溝11同士が途中部Sを横切って連通している。
第1,2図の通り、この実施の形態では、手前側マット部分の左端側の基板10の手前側の短側辺を略長方形状に切り欠くようにしてヘッダ設置部1aが形成されており、このヘッダ設置部1a内にヘッダ15が設置されている。このヘッダ設置部1aは、床暖房マット1の手前側に向かって開放している。手前側マット部分の左端側の基板10の各配管収容用溝11の手前側は、それぞれ、このヘッダ設置部1aの左側に回り込み、ヘッダ設置部1aの左方から端部が該ヘッダ設置部1aに連通している。また、手前側マット部分の左端側から2枚目の基板10の各配管収容溝11の手前側は、それぞれ、連結部10a’’,10a’’’を通って手前側マット部分の左端側の基板10まで延在し、ヘッダ設置部1aの右方から端部が該ヘッダ設置部1aに連通している。
この実施の形態では、床暖房マット1の全体に、各配管収容用溝11に沿って4本の温水配管12が引き回され、各温水配管12の両端側がそれぞれヘッダ設置部1aに臨んでいる。このうち2本の温水配管12は、手前側マット部分の左端側の基板10から途中部Sを横切って奥側マット部分の左端側の基板10に引き回され、連結部10a’,10aを介して奥側マット部分の全ての基板10を巡回するように引き回された後、奥側マット部分の左端側の基板10から途中部Sを横切って手前側マット部分の左端側の基板10に戻るように引き回されている。他の2本の温水配管12は、手前側マット部分の左端側の基板10から連結部10a’’,10a’’’,10aを介して手前側マット部分の残りの基板10を巡回するように引き回された後、連結部10a’’,10a’’’を介して該手前側マット部分の左端側の基板10に戻るように引き回されている。なお、温水配管12の配管ルートはこれに限定されない。また、床暖房マット1の全体に引き回される温水配管12の本数は3本以下又は5本以上であってもよい。
この床暖房マット1にあっては、これらの連結部10a,10a’,10a’’,10a’’’は、温水配管12が引き回されているため、フローリング材4を敷設する際に該フローリング材4を固定するための釘4cが打ち込まれない釘打ち禁止部となっている。
この実施の形態では、ヘッダ15は、その本体部15aからそれぞれ床暖房マット1の手前側(ヘッダ設置部1aの開放口側)に突設された往き側主配管接続口15b及び戻り側主配管接続口15cと、本体部15a内において往き側主配管接続口15bに連通しており、本体部15aからそれぞれ左方又は右方へ突設された4個の往き側温水配管接続口15dと、本体部15a内において戻り側主配管接続口15cに連通しており、本体部15aからそれぞれ左方又は右方へ突設された4個の戻り側温水配管接続口15eとを備えている。この往き側主配管接続口15bに往き側主配管2が接続され、戻り側主配管接続口15cに戻り側主配管3が接続されている。各温水配管12の一端側は往き側温水配管接続口15dにそれぞれ接続され、各温水配管12の他端側は戻り側温水配管接続口15eにそれぞれ接続されている。この実施の形態では、本体部15aの手前側面の左半側に往き側主配管接続口15bが配設され、右半側に戻り側主配管接続口15cが配設されている。なお、各接続口15b〜15eの配置はこれに限定されない。
第7,8図に示すように、この実施の形態では、各基板10の厚さは、温水配管12の外径よりも大きなものとなっている。温水配管12は、第7,8図の通り、略円形の断面形状となっている。この温水配管12の外径は、通常、4〜13mm、特に6〜7mmであることが好ましい。通常、この温水配管12としては、一般に流通している規格品が用いられる。各基板10の厚さは、後述の戻り側主配管3の室内引き回し部3aの外径と略同等かそれよりも大きなものとされることが好ましい。通常、この室内引き回し部3aは、温水配管12よりも大径の配管により構成される。通常、この室内引き回し部3aを構成する配管も、一般に流通している規格品が用いられる。通常、室内引き回し部3aの外径は4〜16mm、特に8〜13mmであることが好ましい。各基板10の厚さは、通常、5〜20mm、特に9〜14mmであることが好ましい。とりわけ、各基板10の厚さは、通常、室内引き回し部3aの外径+0.5〜5mm、特に室内引き回し部3aの外径+1〜2mmであることが好ましい。
なお、本発明においては、各基板10は、その下面に配管収容用溝11が露呈する肉薄のものであってもよい。
この実施の形態では、床暖房マット1は、一般的に流通している規格品であり、外周の4辺の長さがそれぞれ実質的に303mmの整数倍となっている。即ち、この規格品の床暖房マット1においては、各基板10の長さW,Wは、実質的に303mmの整数倍となっている。また、隣り合う小根太20,20同士の軸心間距離W(第13図)は、実質的に303mmとされている。各小根太20の太さは、一般的に45mm程度とされ、各基板10の短手方向の幅は258mm程度とされる。各基板10には、2〜16条特に4〜8条の配管収容用溝11が設けられることが好ましい。基板10のうち、各配管収容用溝11が直線状に延在した部分においては、隣り合う配管収容用溝11,11同士の間隔(軸心間距離)は15〜228mm特に26〜75mm程度であることが好ましい。各連結部10aの奥行き方向の幅t(第13図)は、後述の各ガイド基板30,40,50,60の幅tと共に後述の関係式4〜11を満たすように設定されることが好ましい。より具体的には、各連結部10aの幅tは50〜150mm、特に60〜90mm程度であることが好ましい。副小根太21の長さは、第1図における連結部10a’の奥行き方向の中間地点から途中部Sまでの距離から該連結部10a’の奥行き方向の幅の1/2を引いた長さであることが好ましい。副小根太22の長さは、連結部10a’’’の該副小根太22と反対側の縁部(床暖房マット1の手前側の外辺)から連結部10a’’の奥行き方向の中間地点までの距離から、該連結部10a’’’の奥行き方向の幅と、連結部10a’’の奥行き方向の幅の1/2とを引いた長さであることが好ましい。連結部10a’,10a’’,10a’’’の奥行き方向の幅は50〜150mm特に60〜90mm程度であることが好ましく、特に他の(即ち副小根太21,22に隣接しない)連結部10aの幅tと実質的に同等であることが好ましい。
各床暖房マット1が第1図の通り床下地F上に設置された場合、左側の床暖房マット1の右端側の各基板10が中間小根太Kに突き合わされ、左端側の各基板10が左側のサイド小根太Kに突き合わされる。また、右側の床暖房マット1の左端側の各基板10が中間小根太Kに突き合わされ、右端側の各基板10が右側のサイド小根太Kに突き合わされる。これらの中間小根太K及びサイド小根太K,Kの太さも、一般的に、各小根太20の太さと同等の45mm程度である。この状態において、中間小根太Kと、左側の床暖房マット1において最も右側に位置する小根太20との軸心間距離、並びに、中間小根太Kと、右側の床暖房マット1において最も左側に位置する小根太20との軸心間距離も、それぞれ、実質的に303mm(各床暖房マット1において隣り合う小根太20,20同士の軸心間距離Wと同等)となっている。また、左側のサイド小根太Kと、左側の床暖房マット1において最も左側に位置する小根太20との軸心間距離、並びに、右側のサイド小根太Kと、右側の床暖房マット1において最も右側に位置する小根太20との軸心間距離も、実質的に303mmとなる。
この実施の形態では、第1図の通り、各床暖房マット1の周囲の床下地F上にガイド基板30,40,50,60が設置され、これらのガイド基板30,40,50,60上に戻り側主配管3の一部が引き回されている。この実施の形態では、各床暖房マット1のヘッダ設置部1aにそれぞれヘッダ部ガイド基板30が配置されている。また、各床暖房マット1の手前側及び奥側の各外辺、並びに、各サイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺に沿って、それぞれ、直線部ガイド基板40が配置されている。また、各床暖房マット1の手前側及び奥側の各外辺と各サイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺とが交わるコーナー部(以下、床暖房マット1のコーナー部と略すことがある。)に、それぞれ、コーナー部ガイド基板50が配置されている。また、各床暖房マット1の手前側及び奥側の各外辺に沿って設置された各直線部ガイド基板40の該コーナー部側と反対側に、それぞれ、折り返し部ガイド基板60が配置されている。これらのガイド基板30,40,50,60の厚さは、床暖房マット1の厚さと実質的に同等となっている。
ヘッダ部ガイド基板30は、第2,9図の通り、ヘッダ設置部1a内(ヘッダ15よりも手前側)に嵌合した略長方形状の嵌合部31と、該嵌合部31の手前側から床暖房マット1の手前側の外辺に沿うように左方及び右方にそれぞれ張り出した略長方形状の張出部32,33とを有する略T字形の平面視形状となっている。ヘッダ部ガイド基板30の上面には、それぞれ嵌合部31の奥側から手前側に向かって延在した1対の縦ガイド溝34a,34bと、張出部32,33を左右方向に横切るように延在した1対の横ガイド溝35a,35bとが設けられている。各縦ガイド溝34a,34bの奥側の端部は、嵌合部31の奥側の端面に臨んでいる。左側の縦ガイド溝34aの手前側は、該手前側ほど左方となるように湾曲して滑らかに奥側の横ガイド溝35aに合流しており、右側の縦ガイド溝34bの手前側は、該手前側ほど右方となるように湾曲して滑らかに奥側の横ガイド溝35aに合流している。左側のガイド溝34aの延在方向の途中部には、ヘッダ部ガイド基板30を上下方向に貫通した往き側主配管挿通孔36が設けられている。また、奥側の横ガイド溝35aの延在方向の中間付近には、ヘッダ部ガイド基板30を上下方向に貫通した戻り側主配管挿通孔37が設けられている。
直線部ガイド基板40は、第2,10図の通り、略長方形の帯板状のものであり、その上面には、その長手方向に延在した1対の直線溝41a,41bが設けられている。各直線溝41a,41bの両端側は、直線部ガイド基板40の長手方向の両端側の端面にそれぞれ臨んでいる。直線部ガイド基板40は、この直線部ガイド基板40が隣接する床暖房マット1の外辺又はサイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺と略平行に直線溝41a,41bが延在するように設置される。以下、便宜上、これらの直線溝41a,41bのうち、直線部ガイド基板40が床暖房マット1の外辺又はサイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺に沿って配置された状態において、該床暖房マット1に近い方を直線溝41aとし、該床暖房マット1から遠い方を直線溝41bとする。この実施の形態では、床暖房マット1の外辺に沿って配置された直線部ガイド基板40と、サイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺に沿って配置された直線部ガイド基板40とは、元々は同一長さの共通品であり、配置位置に応じて適宜カットされ、長さが調整されたものとなっている。
コーナー部ガイド基板50は、第2,11図の通り、互いに略直交方向に延在した横延在部51と縦延在部52とを有し、該横延在部51と縦延在部52との延在方向の一端側同士が連なった略L字形の平面視形状となっている。コーナー部ガイド基板50が床暖房マット1のコーナー部に配置された状態において、横延在部51は、該床暖房マット1の手前側又は奥側の外辺に沿って左右方向に延在し、縦延在部52は、サイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺に沿って奥行き方向に延在する。このコーナー部ガイド基板50の上面には、横延在部51の延在方向の他端側から縦延在部52の延在方向の他端側にかけて延在した1対の略円弧状のコーナー溝53a,53bが設けられている。各コーナー溝53a,53bの横延在部51側の端部は、それぞれ、横延在部51の該他端側の端面に臨んでおり、各コーナー溝53a,53bの縦延在部52側の端部は、それぞれ、縦延在部52の該他端側の端面に臨んでいる。この実施の形態では、床暖房マット1の各コーナー部にそれぞれ配置されたコーナー部ガイド基板50は、いずれも同一構成の共通品となっている。
折り返し部ガイド基板60は、第5,12図の通り、略長方形の帯板状のものであり、その上面には、その長手方向の一端側から他端側に向かって延在した1対の直線溝61a,61bと、該直線溝61a,61bの該他端側同士を繋いだ繋ぎ溝62とを有している。各直線溝61a,61bの該一端側は、折り返し部ガイド基板60の該一端側の端面に臨んでいる。繋ぎ溝62は、該他端側に凸に湾曲した円弧状となっている。折り返し部ガイド基板60は、この折り返し部ガイド基板60が隣接する床暖房マット1の外辺と略平行に直線溝61a,61bが延在するように設置される。以下、便宜上、これらの直線溝61a,61bのうち、折り返し部ガイド基板60が床暖房マット1の外辺に沿って配置された状態において、該床暖房マット1に近い方を直線溝61aとし、該床暖房マット1から遠い方を直線溝61bとする。この実施の形態では、各直線部ガイド基板40のコーナー部側と反対側にそれぞれ配置された折り返し部ガイド基板60は、いずれも同一構成の共通品となっている。
この実施の形態では、第9〜12図の通り、各ガイド基板30,40,50,60のうち、床暖房マット1の外辺に沿う部分の該外辺と直交方向の幅、又は、サイド小根太K,Kの床暖房マット1と反対側の側辺に沿う部分の該側辺と直交方向の幅(即ちヘッダ部ガイド基板30の張出部32,33の奥行き方向の幅、直線部ガイド基板40の短手方向(直線溝41a,41bの延在方向と直交方向)の幅、コーナー部ガイド基板50の横延在部51の奥行き方向の幅、コーナー部ガイド基板50の縦延在部52の左右方向の幅、及び、折り返し部ガイド基板60の短手方向(61a,61bの延在方向と直交方向)の幅)は、実質的に全て同等の幅tとなっている。この幅tは、前述の各連結部10a,10a’,10a’’,10a’’’(以下、これらを総称して各連結部10aということがある。)の幅tと共に後述の関係式4〜11を満たすように設定されることが好ましい。より具体的には、この幅tは50〜150mm、特に60〜90mm程度であることが好ましく、特に各連結部10aの幅tと実質的に同等であることが好ましい。
この実施の形態では、第2〜4図の通り、往き側主配管2及び戻り側主配管3は、それぞれ、給湯器から床下地Fの下側を引き回され、該床下地Fに穿設された孔7,8並びにヘッダ部ガイド基板30の往き側主配管挿通孔36及び戻り側主配管挿通孔37を介して室内に引き回され、ヘッダ15の往き側主配管接続口15b及び戻り側主配管接続口15cに接続されている。第3,4図の通り、往き側主配管2及び戻り側主配管3のうち、孔7,8,36,37を介して室内に引き回された部分(以下、室内引き回し部という。)2a,3aは、それぞれ、外径及び内径が温水配管12よりも大径となっており、給湯器から孔7,8までの間の床下地Fの下側を引き回された部分(以下、床下引き回し部という。)2b,3bは、それぞれ、外径及び内径が該室内引き回し部2a,3aよりも大きなものとなっている。この実施の形態では、これらの室内引き回し部2a,3aとして、温水配管12よりも径の大きい規格品の温水配管を用い、床下引き回し部2b,3bとして、それよりもさらに径の大きい規格品の温水配管を用い、これらをそれぞれ継手2c,3cにより連結している。往き側主配管2及び戻り側主配管3をこのように構成することにより、各床暖房マット1、各ガイド基板30,40,50,60及びダミー材5の厚さを比較的小さく抑えつつ、温水の圧力損失を効果的に低減することができる。通常、室内引き回し部2a,3aの内径は、3〜15mm、特に7〜12mmであることが好ましく、とりわけ温水配管12の内径+3〜12mm、特に温水配管12の内径+5〜6mmであることが好ましい。また、通常、床下引き回し部2b,3bの内径は、6〜18mm、特に10〜15mmであることが好ましく、とりわけ室内引き回し部2a,3aの内径+3〜15mm、特に室内引き回し部2a,3aの内径+7〜12mmであることが好ましい。なお、圧力損失を十分に低くすることができる場合には、室内引き回し部2a,3aを温水配管12と同径の規格品の温水配管により構成してもよい。
この実施の形態では、左側の床暖房マット1に接続された戻り側主配管3の室内引き回し部3aは、戻り側主配管挿通孔37から室内に引き回された後、ヘッダ部ガイド基板30の奥側の横ガイド溝35aに沿って左方に引き回され、張出部32の左方の横向きの直線部ガイド基板40の奥側の直線溝41a、その左方のコーナー部ガイド基板50の内周側のコーナー溝53a、その奥側の縦向きの直線部ガイド基板40の右側の直線溝41a、その奥側のコーナー部ガイド基板50の内周側のコーナー溝53a、その右方の横向きの直線部ガイド基板40の手前側の直線溝41a、及び、その右方の折り返し部ガイド基板60の手前側の直線溝61aに沿って左側の床暖房マット1の奥側の外辺の右端付近まで引き回された後、該折り返し部ガイド基板60の繋ぎ溝62に沿って折り返され、該折り返し部ガイド基板60の奥側の直線溝61b、その左方の横向きの直線部ガイド基板40の奥側の直線溝41b、その左方のコーナー部ガイド基板50の外周側のコーナー溝53b、その手前側の縦向きの直線部ガイド基板40の左側の直線溝41b、その手前側のコーナー部ガイド基板50の外周側のコーナー溝53b、その左方の横向きの直線部ガイド基板40の手前側の直線溝41b、その右方のヘッダ部ガイド基板30の手前側の横ガイド溝35b、その右方の横向きの直線部ガイド基板40の手前側の直線溝41b、及び、その右方の折り返し部ガイド基板60の手前側の直線溝61bに沿って左側の床暖房マット1の手前側の外辺の右端付近まで引き回され、その後、該折り返し部ガイド基板60の繋ぎ溝62に沿って折り返され、該折り返し部ガイド基板60の奥側の直線溝61a、その左方の横向きの直線部ガイド基板40の奥側の直線溝41a、その左方のヘッダ部ガイド基板30の奥側の横ガイド溝35a、及び、該横ガイド溝35aに連なる右側の縦ガイド溝34bに沿ってヘッダ設置部1aまで引き回され、その先端がヘッダ15の戻り側主配管接続口15cに接続されている。
この実施の形態では、右側の床暖房マット1に接続される戻り側主配管3の室内引き回し部3aは、戻り側主配管挿通孔37から室内に引き回された後、ヘッダ部ガイド基板30の奥側の横ガイド溝35aに沿って左方に引き回され、張出部32の左方の横向きの直線部ガイド基板40の奥側の直線溝41a、その左方の折り返し部ガイド基板60の奥側の直線溝61aに沿って左側の床暖房マット1の右手前側の基板10の該手前側まで引き回された後、該折り返し部ガイド基板60の繋ぎ溝62に沿って折り返され、該折り返し部ガイド基板60の手前側の直線溝61b、その右方の直線部ガイド基板40の手前側の直線溝41b、その右方のヘッダ部ガイド基板30の手前側の横ガイド溝35b、その右方の横向きの直線部ガイド基板40の手前側の直線溝41b、その右方のコーナー部ガイド基板50の外周側のコーナー溝53b、その奥側の縦向きの直線部ガイド基板40の右側の直線溝41b、その奥側のコーナー部ガイド基板50の外周側のコーナー溝53b、その左方の横向きの直線部ガイド基板40の奥側の直線溝41b、及び、その左方の折り返し部ガイド基板60の奥側の直線溝61bに沿って右側の床暖房マット1の奥側の外辺の左端付近まで引き回された後、該折り返し部ガイド基板60の繋ぎ溝62に沿って折り返され、該折り返し部ガイド基板60の手前側の直線溝61a、その右方の直線部ガイド基板40の手前側の直線溝41a、その右方のコーナー部ガイド基板50の内周側のコーナー溝53a、その手前側の縦向きの直線部ガイド基板40の左側の直線溝41a、その手前側のコーナー部ガイド基板50の内周側のコーナー溝53a、その左方の横向きの直線部ガイド基板40の奥側の直線溝41a、その左方のヘッダ部ガイド基板30の奥側の横ガイド溝35a、及び、該横ガイド溝35aに連なる右側の縦ガイド溝34bに沿ってヘッダ設置部1aまで引き回され、その先端がヘッダ15の戻り側主配管接続口15cに接続されている。
この実施の形態では、戻り側主配管3の室内引き回し部3aのうち、折り返し部ガイド基板60の繋ぎ溝62に沿う折り返し部分は、第6図の通り、予め該繋ぎ溝62に沿うようにU字状に曲成されたU字管3dにより構成されている。室内引き回し部3aのうち、この折り返し部分よりも上流側及び下流側の端部をU字管3dの両端側に接続し、これらを折り返し部ガイド基板60の各直線溝61a,61b及び繋ぎ溝62に収容する。これにより、室内引き回し部3aがこの折り返し部分で座屈することをより確実に防止することができる。なお、繋ぎ溝62の曲率半径を十分に大きく確保することができる場合には、U字管3dを省略し、室内引き回し部3aをこの折り返し部分よりも上流側から下流側まで連続した配管により構成し、室内引き回し部3aを折り返し部ガイド基板60に引き回す際に繋ぎ溝62に沿って湾曲させるようにしてもよい。
この実施の形態では、左右いずれの床暖房マット1においても、往き側主配管2の室内引き回し部2aは、往き側主配管挿通孔36から室内に引き回された後、ヘッダ部ガイド基板30の左側の縦ガイド溝34aに沿ってヘッダ設置部1aまで引き回され、その先端がヘッダ15の往き側主配管接続口15bに接続されている。
なお、往き側主配管2及び戻り側主配管3の室内引き回し部2a,3aの配管ルートはこれに限定されない。
各床暖房マット1の周囲に引き回される戻り側主配管3の室内引き回し部3aの長さは、この室内引き回し部3aの分だけ増加する室の床の温水循環流路敷設率の増加量、及び、温水がこの室内引き回し部3aを流れる間に低下する該温水の温度を考慮して決定されることが好ましい。具体的には、床暖房マット1,1のみを床下地F上に設置した場合に比べて、この室内引き回し部3aにより室の床の温水循環流路敷設率が1〜40%特に10〜30%増加することが好ましい。また、温水が床暖房マット1,1のみを流れて給湯器に戻ってくる場合に比べて、給湯器に戻って来た温水の温度が1〜10℃特に3〜7℃低くなることが好ましい。床下地Fのうち、この室内引き回し部3aが引き回された領域の面積は、温調マットの上面の総面積の5〜65%特に5〜40%とりわけ10〜30%であることが好ましい。
なお、各ガイド基板30,40,50,60においても、床暖房マット1と同様に、室内引き回し部3aと接するように配管収容用の溝34a,34b,35a,35b,41a,41b,53a,53b,61a,61b,62の内面から各基板30,40,50,60の上面にかけて均熱板を設けてもよく、さらに、これらの室内引き回し部3a及び均熱板を覆うように均熱シートが各基板30,40,50,60の上面に付着されてもよい。
この暖房床にあっては、これらのガイド基板30,40,50,60も、その上面に往き側主配管2及び戻り側主配管3の室内引き回し部2a,3aが引き回されているため、フローリング材4を敷設する際に該フローリング材4を固定するための釘4aが打ち込まれない釘打ち禁止部となっている。
この実施の形態では、これらのガイド基板30,40,50,60と床下地Fの外周との間の該床下地Fの上面を埋めるように、ダミー材5が配設されている。
この実施の形態では、フローリング材4も、規格品の長方形板状のものである。この規格品のフローリング材4においては、通常、その短手方向の幅W(第13図)は303mmであり、長手方向の幅は、この短手方向の幅Wの整数倍(例えば1818mm)である。フローリング材4には、第13図に示すように、その一長側辺と一短辺とに沿って、側方へ張り出す雄実4aが延設されており、残りの長側辺と短辺とに沿って、この雄実4aが係合可能な雌実4bが延設されている。上記の幅Wは、この雄実4aを除いた寸法である。
隣り合う小根太20,20同士の軸心間距離Wとフローリング材1の短手方向の幅Wとは、以下の関係式1を満たし、床暖房マット1の基板10の長さW,Wとフローリング材1の短手方向の幅Wとは、以下の関係式2,3を満たす。
関係式1:W=W
関係式2:W=n・W (nは1以上の整数)
関係式3:W=m・W (mは1以上の整数)
本発明では、床暖房マット1の各連結部10aの幅t及び各ガイド基板30,40,50,60の幅tと、フローリング材1の短手幅Wとが次の関係式4〜7を満たすように構成されていることが好ましい。
関係式4:t+t<x・W (0<x<1)
関係式5:(1−x)・W≧10mm
関係式6:2t<y・W (0<y<1)
関係式7:(1−y)・W≧10mm
床暖房マット1及びフローリング材4が規格品の場合、特に以下の関係式8,9、とりわけ以下の関係式10,11を満たすように構成されていることが好ましい。
関係式8:75mm≦(1−x)・W≦250mm
関係式9:75mm≦(1−y)・W≦250mm
関係式10:t+t<2/3W
関係式11:2t<2/3W
フローリング材4を敷設するに当たっては、室の奥側又は手前側の辺から順次、ダミー材5、各ガイド基板30,40,50,60及び各床暖房マット1の上に跨って連続してフローリング材4を配列していく。この際、各フローリング材4を、その長手方向が左右方向となるように配置する。
フローリング材4を各床暖房マット1上に配置する場合には、このフローリング材4が複数の小根太20(小根太21,22、中間小根太K及び両サイド小根太K,Kを含む。以下、同様。)に跨るように配置する。この際、第13図の通り、各フローリング材4の短辺を小根太20に重ねるようにする。
なお、この実施の形態では、フローリング材4の長手幅は該フローリング材4の短手幅Wの整数倍となっており、且つ小根太20,20同士の軸心間距離Wはフローリング材4の短手幅Wと同等となっているので、フローリング材4の一方の短辺を小根太20に重ねると、このフローリング材4の他方の短辺も別の小根太20に重なるようになる。
そして、各フローリング材4を釘4cで各小根太20に留め付ける。この際、第13図のように、各フローリング材4のうち一方の長側辺に沿う雄実4a及び一方の短辺に沿う雄実4aにそれぞれ釘4cを打ち込んで、各フローリング材4の上面に釘4cが露呈しないようにする。
なお、1枚目のフローリング材4を配置した後、2枚目のフローリング材4を配置する際には、両者の雄実4aと雌実4bとを係合させるようにする。3枚目以降を配置する場合も同様に、隣り合うフローリング材4,4の雄実4aと雌実4bとを係合させる。
フローリング材4を床暖房マット1の手前側及び奥側の各外辺付近に配置する場合には、第13図の通り、床暖房マット1の該外辺に臨む連結部10aと、該外辺に沿って配置されたガイド基板30,40,50,60(釘打ち禁止部)とを跨ぐようにフローリング材4を配置し、このフローリング材4の一方の長側辺を床暖房マット1の小根太20上に重ねると共に、他方の長側辺をダミー材5上に重ねる。また、この際、フローリング材4の短辺を床暖房マット1の小根太20に沿わせ、該短辺の一端側をこの小根太20上に重ねる。
そして、他のフローリング材4と同様に、このフローリング材4の一方の長側辺に沿う雄実4aと、一方の短辺に沿う雄実4aとにそれぞれ釘4cを打ち込み、このフローリング材4を床暖房マット1の小根太20及びダミー材5に釘留めする。
なお、床暖房マット1の手前側及び奥側の各外辺付近においてフローリング材4をこのように配置するために、予め、床下地Fの手前側及び奥側の各辺に沿って配置されるフローリング材4の幅を適宜調節(幅詰め)しておく。
この実施の形態では、フローリング材4、各床暖房マット1及び各ガイド基板30,40,50,60が前述の関係式1〜7を満たすように構成されているので、床暖房マット1の手前側及び奥側のいずれか一方の外辺付近においてフローリング材4を上記のように配置することにより、他方の外辺付近においても、必ず、釘打ち禁止部としての連結部10a及びガイド基板30,40,50,60にフローリング材4の両方の長側辺が重ならないように、フローリング材4を配材することができる。また、この実施の形態では、各床暖房マット1の奥行き方向の途中部Sの手前側及び奥側にも、それぞれ、小小根太を介さずに釘打ち禁止部としての連結部10aが配置されているが、床暖房マット1の手前側及び奥側のいずれか一方の外辺付近においてフローリング材4を上記のように配置することにより、必ず、この途中部Sの両側の連結部10aにもフローリング材4の両方の長側辺が重ならないように、フローリング材4を配材することができる。
また、床暖房マット1の手前側及び奥側の外辺に臨む連結部10aとこれに隣接する各ガイド基板30,40,50,60との合計の幅t+tをフローリング材4の短手幅Wから引いた残りの幅(1−x)・Wは10mm以上となっているので、該外辺付近においてこれらの連結部10a及びガイド基板30,40,50,60の双方にフローリング材4の両方の長側辺が重ならないようにフローリング材4を配材しても、このフローリング材4の一方の長側辺に沿う雄実4aを余裕を持って小根太20に重ねることができる。また、各床暖房マット1の途中部Sの両側の連結部10a,10aの合計の幅2tをフローリング材4の短手幅Wから引いた残りの幅(1−y)・Wも10mm以上となるので、この途中部Sの両側の連結部10a,10aにフローリング材4の両方の長側辺が重ならないようにフローリング材4を配材しても、このフローリング材4の一方の長側辺に沿う雄実4aを余裕を持って小根太20に重ねることができる。これにより、確実に、この雄実4aに釘4cを打ち込んでフローリング材4を小根太20に釘留めすることができる。
従って、この実施の形態では、各床暖房マット1の手前側及び奥側の双方の外辺及び途中部Sにそれぞれ小小根太を設けなくとも、確実にフローリング材4を小根太20に釘留めすることができる。
このように構成された暖房床にあっては、床暖房マット1,1の周囲の床下地F上に、各床暖房マット1に接続された戻り側主配管3の室内引き回し部3aが引き回されており、この室内引き回し部3aもフローリング材4によって覆われているので、室の床面のうち、各床暖房マット1の直上領域だけでなく、その周囲領域も、この室内引き回し部3aによって加温される。即ち、この室内引き回し部3aも、実質的に、床面を加温する温水循環流路として作用する。従って、この暖房床にあっては、床暖房マット1,1のみを床下地F上に設置した暖房床に比べて、戻り側主配管3の室内引き回し部3aの分だけ、実質的に室の床の温水循環流路敷設率が高いものとなる。これにより、床暖房マット1の構成や建物の構造等を従来のものから変更することなく、簡易な手法にて、室の床の温水循環流路敷設率を高めることができる。
この実施の形態では、室内引き回し部3aは、床暖房マット1,1の周囲を周回するように引き回されているので、室の床面のうち、床暖房マット1,1の周囲領域をこの室内引き回し部3aによって略均等に加温することができる。
この実施の形態では、床暖房マット1,1の周囲の床下地F上にガイド基板30,40,50,60を配設し、室内引き回し部3aを、これらのガイド基板30,40,50,60の上面に設けられた配管収容用の溝34a,34b,35a,35b,41a,41b,53a,53b,61a,61b,62に収容するようにして引き回しているので、室内引き回し部3aを容易に且つ精度よく所定の配管ルートにて床暖房マット1,1の周囲に引き回すことができると共に、床上荷重によって室内引き回し部3aが変形したりずれたりすることをより確実に防止することができる。
床下地Fのうち、床暖房マット1の上面の総面積の5〜65%特に好ましくは5〜40%とりわけ好ましくは10〜30%に相当する領域に室内引き回し部3aを引き回すことにより、室の床の温水循環流路敷設率を十分に高めることができる。
この実施の形態では、床暖房マット1は、小根太20の長手方向の端部を回り込むようにして基板10,10同士を連結する連結部10aが形成され、この連結部10aが該床暖房マット1の奥側及び手前側の両外辺に臨んだものとなっており、この床暖房マット1には、該連結部10aと奥側及び手前側の両外辺との間に小小根太が設けられていない。このように外周側に小小根太が設けられていない床暖房マット1に対しては、第1図の通り、室内引き回し部3aをより床暖房マット1の外周に近接させて引き回すことができる。これにより、床暖房マット1と室内引き回し部3aとの間に床面温度が低くなる領域が生じることをより確実に防止することができる。また、一般的に、室内引き回し部3aを流れる温水は、床暖房マット1を循環した後のものであるため、床暖房マット1を循環中の温水と比べて温度が低くなっているが、この室内引き回し部3aを、温水配管12が通る連結部10aに沿って引き回すことにより、床面のうち、室内引き回し部3aの直上領域がこの連結部10aの温水配管12からの熱によっても加温されやすくなるため、床暖房マット1の直上領域と室内引き回し部3aの直上領域との床面温度差を一層緩和することができる。
この実施の形態では、給湯器として潜熱回収型給湯器を用いている。この潜熱回収型給湯器は、戻り側の温水の温度が低いほど、この温水を再加熱する際の加熱効率が高くなる。本発明の床暖房マット1にあっては、温水が床暖房マット1を循環後、室内引き回し部3aを流れてから給湯器に戻るため、温水が床暖房マット1のみを流れて給湯器に戻ってくる場合に比べて、給湯器に戻って来た温水の温度が低くなる。従って、本発明の床暖房マット1によれば、潜熱回収型給湯器による温水の加熱効率を向上させることが可能となる。
[材質等]
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
床暖房マットを構成する基板の材料としては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂のほか木材等を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。
ガイド基板は、この床暖房マットを構成する基板と同様の材料により構成してもよく、異なる材料により構成してもよい。
小根太の材料としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂が好ましい。
均熱材や均熱シートの材料としては、アルミ又は銅の金属箔が好ましい。
温水配管としては、可撓性のポリエチレン等の合成樹脂チューブや銅パイプが例示される。
往き側主配管及び戻り側主配管も、温水配管と同様の材料により構成することができる。
フローリング材としては、木質材料よりなるものを用いてもよく、天然又は人造石質材料、あるいは合成樹脂等よりなるものを用いてもよい。
ダミー材の材料としては、合板等を用いることができる。
上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
例えば、上記の実施の形態では、床下地F上に2枚の床暖房マット1が設置されているが、床暖房マット1が1枚のみ、あるいは3枚以上設置されてもよい。この実施の形態では、床下地F上に同一構成の2枚の床暖房マット1が設置されているが、互いに異なる構成の床暖房マットが複数枚設置されてもよい。
上記の実施の形態では、各床暖房マット1において、最も左側に配置された小根太20から順に、各小根太20の手前側及び奥側に交互に連結部10aが設けられているが、連結部10aの配置はこれに限定されない。例えば、隣り合う複数本の小根太20の手前側又は奥側に連続して連結部10aが設けられてもよく、隣り合う複数本の小根太20の手前側又は奥側に連続して連結部10aが設けられていなくてもよい。手前側及び奥側の双方に連結部10aが設けられた小根太20が存在してもよい。全ての小根太20の手前側及び/又は奥側に連結部10aが設けられてもよい。各床暖房マット1において、最も左側に配置された小根太20以外の小根太20の長手方向に隣接して副小根太が設けられてもよい。もちろん、連結部10aや副小根太21,22の配置はこれ以外であってもよい。副小根太21,22は設けられなくてもよい。
上記の実施の形態では、各床暖房マット1の手前側の外辺の左端付近にヘッダ設置部1が設けられているが、ヘッダ設置部1aの配置もこれに限定されない。床下地上に複数枚の床暖房マットが配置される場合、床暖房マットごとにヘッダ設置部の位置が異なっていてもよい。
上記の実施の形態では、給湯器として潜熱回収型給湯器を用いているが、他の型式の給湯器を用いてもよい。
上記の実施の形態では、床表面材としてフローリング材を用いているが、床表面材はこれに限定されない。床表面材は、例えばカーペット等であってもよい。
上記の実施の形態は、温調マットに温水を循環させて暖房する暖房床に関するものであるが、本発明は、温調マットに冷水を循環させて冷房する冷房床にも適用可能である。温調マットに、水以外のオイルや不凍液等の熱媒体を循環させてもよい。
1 床暖房マット
2 往き側主配管
2a 室内引き回し部
3 戻り側主配管
3a 室内引き回し部
4 フローリング材
5 ダミー材
7,8 孔
10 基板
10a,10a’,10a’’,10a’’’ 連結部
11 配管収容用溝
12 温水配管
13 均熱板
14 均熱シート
15 ヘッダ
20,20’,20’’ 小根太
21,22 副小根太
30 ヘッダ部ガイド基板
34a,34b 縦ガイド溝
35a,35b 横ガイド溝
36 往き側主配管挿通孔
37 戻り側主配管挿通孔
40 直線部ガイド基板
41a,41b 直線溝
50 コーナー部ガイド溝
53a,53b コーナー溝
60 折り返し部ガイド基板
61a,61b 直線溝
62 繋ぎ溝

Claims (6)

  1. 建物の室の床下地上に設置された、熱媒体が循環される熱媒体循環流路を有した温調マットと、
    該温調マットに接続された、該熱媒体循環流路に熱媒体源から熱媒体を送給するための往き側主配管と、
    該温調マットに接続された、該熱媒体循環流路から熱媒体源に熱媒体を返送するための戻り側主配管と、
    該温調マットを覆うように床下地上に敷設された床表面材と
    を備えた温調床において、
    該戻り側主配管の一部が該温調マットの周囲の床下地上に引き回され、該床表面材によって覆われていることを特徴とする温調床。
  2. 請求項1において、前記戻り側主配管の一部は、前記温調マットの周囲を周回するように引き回されていることを特徴とする温調床。
  3. 請求項1又は2において、前記温調マットの周囲の床下地上に、上面に配管収容用の溝が設けられたガイド基板が配置されており、
    前記戻り側主配管の一部は、該溝に収容されるようにして床下地上を引き回されていることを特徴とする温調床。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記床下地のうち、前記戻り側主配管の一部が引き回された領域の面積は、該温調マットの上面の総面積の5〜65%であることを特徴とする温調床。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記温調マットは、
    複数枚の基板と、
    該基板間に配設された複数本の小根太と、
    各基板に引き回された、前記熱媒体循環流路を構成する副配管と、
    該小根太を挟んで隣り合う基板同士を連結した連結部と
    を有しており、
    該連結部は、該小根太の長手方向の端部を回り込むようにして該基板同士を連結しており、少なくとも一部の該連結部が該温調マットの外周に臨んでおり、
    該副配管は、該連結部を通って該基板同士に連続して引き回されており、
    前記戻り側主配管の一部は、該連結部に沿って引き回されていることを特徴とする温調床。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記熱媒体は温水であり、前記熱媒体源は潜熱回収型給湯器であることを特徴とする温調床。
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