以下、図面を参照して実施の形態について説明する。以下の各実施の形態は、暖房床への本発明の適用例である。なお、以下の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の各実施の形態以外の形態をもとりうる。
[請求項1の実施の形態に係る暖房床]
第1図は請求項1の実施の形態に係る暖房床の平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図はこの暖房床を構成する床暖房マット1の第2図と同様部分の分解断面図、第4図は第2図のIV部分の拡大断面図、第5図は床仕上げ材敷設後の第4図と同様部分の断面図、第6図は第1図のVI−VI線に沿う断面図、第7図は接着剤塗付後の床暖房マット1の周縁部付近の平面図である。なお、第1図では均熱シート、均熱板及び床仕上げ材の図示が省略されている。また、第2図でも床仕上げ材の図示が省略されている。第4,5図においては、基板の溝の底面を塞ぐ裏張りシートの図示が省略されている。第7図では均熱シート、均熱板の図示が省略されている。
第1図の通り、略長方形状の室の床下地F上に温調マットとしての略長方形状の床暖房マット1が敷設され、その周囲に板状のダミー材30が敷設されている。そして、これらの床暖房マット1及びダミー材30の上から床仕上げ材40(第4〜6図)が敷設されることにより、暖房床が構築されている。このダミー材30は、床暖房マット1よりも厚さが小さいものとなっている。床仕上げ材40は、この床暖房マット1とダミー材30との上面に跨って敷設されている。
この床暖房マット1は、複数枚の略長方形の薄板状の基板10と、隣り合う基板10,10同士の間にそれぞれ配設された複数本の小根太20と、各基板10の上面に設けられた配管配設用の溝2と、この溝2内に引き回された温調配管としての温水配管3と、各基板10の上面を覆うように配置され、各基板10の上面に付着された均熱シート5と、該温水配管3と接するように溝2の内面から各基板10の上面にかけて配設された均熱板6と、溝2の底部を塞ぐように各基板10の下面に貼り付けられた裏張りシート7等を備えている。
第2,3図に示すように、この実施の形態では、各基板10は、各々の底面に溝2が露呈する厚さとなっている。
第2図の通り、この実施の形態では、各基板10の上面からの溝2の深さは、温水配管3の外径と略等しいものとなっている。即ち、各基板10の厚さも、温水配管3の外径と略等しいものとなっている。
温水配管3は、第2,3図の通り、略円形の断面形状となっている。
本発明においては、この温水配管3の外径φ(第4図)は、通常、6〜13mm、特に6〜7mmであることが好ましい。通常、この温水配管3としては、一般に流通している規格品が用いられる。この実施の形態では、温水配管3として、この規格品の温水配管のうち外径6mmのものを用いている。なお、この規格品の外径6mmの温水配管とは、実質的に外径が6mmであり、±0.2〜0.4mm程度の寸法誤差を許容するものである。ただし、本発明においては、温水配管3の外径φはこれに限定されるものではなく、これ以外の外径寸法を有する規格品の温水配管を用いてもよい。また、本発明においては、温水配管3として規格品以外のものを用いてもよい。
各基板10の厚さH1(第4図)は、通常、6〜15mm、特に6〜7mmであることが好ましい。とりわけ、各基板10の厚さH1は、通常、温水配管3の外径φ+0.05〜4mm、特に温水配管3の外径φ+0.05〜0.2mmであることが好ましい。
なお、本発明においては、各基板10は、その下面に溝2が露呈しない肉厚のものであってもよい。
この実施の形態では、各基板10同士の間の小根太20の厚さは、各基板10と略同等かそれよりも所定厚さまで厚さが小さいもの(例えば基板10の厚さH1−0.1〜0.5mm程度)となっている。
前記ダミー材30は、通常、一般に流通している規格品の合板をカットしたり継ぎ足したりして製作される。このダミー材30を製作するための合板としては、床暖房マット1が確実に床仕上げ材40に接するようにするために、その厚さH2(第4図)が各基板10の厚さH1よりも小さいものが用いられる。
前述の通り、この実施の形態では、温水配管3の外径φが実質的に6mmであり、各基板10の厚さH1もこれと略同等かそれよりも若干大きい程度である。一般的に、規格品の合板のうち、この基板10の厚さH1に近いものとしては、厚さ5.5mmのものと厚さ9mmのものとがある。従って、この実施の形態では、ダミー材30を製作するための合板としては、各基板10の厚さH1よりも1サイズ小さい厚さ5.5mmの規格品の合板を用いる。
なお、この厚さ5.5mmの規格品の合板とは、実質的に厚さが5.5mmであり、±0.2〜0.4mm程度の寸法誤差を許容するものである。ただし、本発明においては、ダミー材30を製作するための合板の厚さはこれに限定されるものではなく、これ以外の厚さ寸法を有する規格品の合板を用いてもよい。また、本発明においては、ダミー材30を規格品の合板以外の材料により製作してもよい。
本発明においては、ダミー材30の厚さH2は、通常、5.5〜15mm、特に5.5〜12mmであることが好ましい。とりわけ、このダミー材30の厚さH2は、通常、基板10の厚さH1−0〜1mm、特に基板10の厚さH1−0〜0.3mm程度であることが好ましい。
この床暖房マット1にあっては、第4図の通り、その周縁部の上面レベルがダミー材30の上面と略同レベルとなるように、その周縁部付近において、各基板10の上面が該周縁部側ほど下位となるように傾斜している。以下、各基板10の上面のうち、このように床暖房マット1の周縁部側へ傾斜した部分を傾斜部10aと称する。
本発明においては、床暖房マット1の周縁部に臨む各基板10の端辺の延在方向と直交方向における傾斜部10aの幅W1(第4図)は5〜30mm、特に10〜20mm程度であることが好ましい。また、この傾斜部10aの床下地Fに対する傾斜角度θ(第4図)は、0〜12゜特に0〜6゜程度であることが好ましい。
なお、第4図では、床暖房マット1及びダミー材30を床下地F上に敷設した状態において、該床暖房マット1の周縁部の上面レベルとダミー材30の上面レベルとが合致しているように図示されているが、本発明においては、床暖房マット1の周縁部の上面レベルがダミー材30の上面と略同レベルであるとは、両者の上面レベルが若干(例えば0.1〜0.3mm程度)上下にずれていてもよいことを示している。
この実施の形態では、床仕上げ材40として、フローリング材を用いている。このフローリング材も、一般に規格品として流通しているものである。詳しい図示は省略するが、この規格品のフローリング材は、一般的に、短辺が実質的に303mm(1尺)であり、長辺が実質的に303mmの整数倍の帯板状のものとなっている。
床暖房マット1も、一般的に、縦横の長さがそれぞれ実質的に303mmの整数倍となっている。
以下に、この実施の形態における床暖房マット1の構成についてさらに詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下方向及び左右方向とはそれぞれ第1図における上下方向及び左右方向と合致する。
この実施の形態では、床暖房マット1は、それぞれ略長方形状の小マットA〜Dを配列してなる。
第1図の通り、小マットA,Bが左右に隣り合うように配列され、小マットC,Dが左右に隣り合い、且つ該小マットA,Bに隣接するように配列されている。
この実施の形態では、小マットA,B同士及びC,D同士は、それぞれ、各々の短辺の長さが略同等となっており、小マットA,C同士及びB,D同士は、それぞれ、各々の長辺の長さが略同等となっている。
小マットA,B同士及びC,D同士は、それぞれ、互いの短辺同士を突き合わせるように配置されている。また、小マットA,Bの列と小マットC,Dの列との間では、小マットA,C同士及びB,D同士が、それぞれ、互いの長辺同士を突き合わせるように配置されている。即ち、この実施の形態では、各小マットA〜Dの長辺方向が床暖房マット1の長辺方向となり、各小マットA〜Dの短辺方向が床暖房マット1の短辺方向となっている。
符号T1は、小マットA,B間及びC,D間における小マット同士の突き合わせ部を示し、T2は小マットA,Bの列と小マットC,Dの列との間における小マット同士の突き合わせ部を示している。
この実施の形態では、小マットA,B間、C,D間及びA,C間において、それぞれ、各突き合わせ部T1,T2を跨いで一方の小マットから他方の小マットに連続して温水配管3が引き回されており、この温水配管3により、小マットA,B同士、C,D同士及びA,C同士が連結されている。
この実施の形態では、小マットA〜D間を該突き合わせ部T1,T2に沿って折ることにより、床暖房マット1を折り畳むことができるようになっている。
この実施の形態では、小マットA,Cは、それぞれ、6枚の帯板状(細長い長方形状)の基板10と、5本の小根太20とを、各々の長手方向を各小マットA,Cの短辺方向として、各小マットA,Cの長辺方向に交互に配列した如き構成となっている。
また、小マットB,Dは、それぞれ、5枚の帯板状の基板10と、4本の小根太20とを、各々の長手方向を各小マットB,Dの短辺方向として、各小マットB,Dの長辺方向に交互に配列した如き構成となっている。
各基板10は、各々の長側辺を隣接する小根太20に突き合わせるようにして配置されている。各基板10の長さは、各小マットA〜Dの短辺方向の幅と略等しい。また、各小根太20の長さは、各基板10の長さよりも短い。
以下、小マットA,Bの列及び小マットC,Dの列の各小根太20を、それぞれ、第1図において最も左側に配置された小根太20から順に1列目の小根太20、2列目の小根太20、3列目の小根太20、4列目の小根太20、5列目の小根太20、6列目の小根太20、7列目の小根太20、8列目の小根太20及び9列目の小根太20と称する。
第1図の通り、この実施の形態では、小マットA,Bの列においては、奇数列目の小根太20の前記突き合わせ部T2と反対側の端部(以下、この突き合わせ部T2と反対側の端部を外側端部ということがある。)は、それぞれ、各小マットA,Bの該突き合わせ部T2と反対側の辺(以下、この突き合わせ部T2と反対側の辺を外側辺ということがある。)に揃っている。また、これらの小根太20の該突き合わせ部T2側の端部(以下、この突き合わせ部T2側の端部を内側端部ということがある。)は、それぞれ、各小マットA,Bの該突き合わせ部T2側の辺(以下、この突き合わせ部T2側の辺を内側辺ということがある。)から離隔している。この奇数列目の小根太20を挟んで隣り合う基板10,10同士は、それぞれ、これらの小根太20の内側端部を回り込むように形成された連結部11によって連結されている。
この小マットA,Bの列における偶数列目の小根太20の内側端部は、それぞれ、各小マットA,Bの内側辺に揃っている。また、これらの小根太20の外側端部は、それぞれ、各小マットA,Bの外側辺から離隔している。この偶数列目の小根太20を挟んで隣り合う基板10,10同士は、それぞれ、これらの小根太20の外側端部を回り込むように形成された連結部11によって連結されている。
小マットC,Dの列においては、奇数列目の小根太20の内側端部は、それぞれ、各小マットC,Dの内側辺に揃っている。また、これらの小根太20の外側端部は、それぞれ、各小マットC,Dの外側辺から離隔している。この奇数列目の小根太20を挟んで隣り合う基板10,10同士は、それぞれ、これらの小根太20の外側端部を回り込むように形成された連結部11によって連結されている。
この小マットC,Dの列における偶数列目の小根太20の外側端部は、それぞれ、各小マットC,Dの外側辺に揃っている。また、これらの小根太20の外側端部は、それぞれ、各小マットC,Dの内側辺から離隔している。この偶数列目の小根太20を挟んで隣り合う基板10,10同士は、それぞれ、これらの小根太20の内側端部を回り込むように形成された連結部11によって連結されている。
各連結部11の小根太20と反対側には、それぞれ、小小根太21が取り付けられている。
この実施の形態では、小マットA,Cの左端辺及び小マットB,Dの右端辺に臨む各基板10の長側辺付近の上面が、該長側辺側ほど下位となるように傾斜した前記傾斜部10aとなっている。また、小マットA〜Dの外側辺に臨む各基板10の短辺付近の上面も、該短辺側ほど下位となるように傾斜した傾斜部10aとなっている。
この実施の形態では、第4,5図に示すように、これらの基板10の長側辺及び短辺と、該長側辺及び短辺に最も近接した溝2との間の基板上面が傾斜部10aとなっている。なお、この実施の形態では、第4,5図の通り、この溝2の該長側辺側及び短辺側の上縁の直近から基板上面が傾斜しているが、この溝2から該長側辺側及び短辺側へ所定距離離隔した位置から基板上面が傾斜していてもよい。
このように、基板10の長側辺及び短辺と、該長側辺及び短辺に最も近接した溝2との間の基板上面を傾斜部10aとすることにより、この溝2の該長側辺側及び短辺側の上縁が基板10の上面と同レベルとなっているので、温水配管3が傾斜部10aに露呈しない。
この実施の形態では、第6図に示すように、小マットA〜Dの外側辺に臨む各小根太20及び小小根太21の外側端部付近の上面も、該外側端部の上面レベルがダミー材30の上面と略同レベルとなるように、該外側端部側ほど下位となるように傾斜している。以下、各小根太20及び小小根太21の上面のうち、このように外側端部側へ傾斜した部分を傾斜部22と称する。
各小根太20及び小小根太21の傾斜部22は、各基板10の傾斜部10aと略面一状に連続するように形成されている。即ち、各基板10の傾斜部10aと同様に、小マットA〜Dの外側辺と略直交方向における各小根太20及び小小根太21の傾斜部22の幅は、5〜30mm、特に10〜20mm程度であることが好ましい。また、この傾斜部22の床下地Fに対する角度は0〜12゜、特に0〜6゜程度であることが好ましい。
この実施の形態では、各基板10にそれぞれ6条の溝2が設けられている。
この実施の形態では、第2,3図の通り、各溝2の長手方向と直交方向(即ち溝2の幅方向)の断面形状は、その底部が該温水配管3の外面に沿うように半円弧状に湾曲した略U字形となっている。この溝2の底部の幅方向の中央付近が、各基板10を貫通して各基板10の下面に露呈している。ただし、溝2の断面形状はこれに限定されるものではなく、例えば各基板10の上面側から、その底面まで略等幅の略方形の断面形状などであってもよい。
連結部11によって連結された基板10,10同士の間においては、各基板10の溝2同士は該連結部11を通って連続している。
詳しい図示は省略するが、この実施の形態では、小マットAの左端側の基板10においては、各溝2の小マットC側の端部は、それぞれ突き合わせ部T2に臨んでいる。また、小マットCの左端側の基板10においても、各溝2の小マットA側の端部は、それぞれ突き合わせ部T2に臨んでいる。マット展開時には、この小マットA側の各溝2と小マットC側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部T2を跨いで小マットAから小マットCに連続したものとなる。
小マットA,B間及びC,D間においては、それぞれ、小マットA,Cの右端側の基板10の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T1に臨んでいると共に、小マットB,Dの左端側の基板10の各溝2の端部がそれぞれ突き合わせ部T1に臨んでいる。マット展開時には、この小マットA,C側の各溝2と小マットB,D側の各溝2の端部同士がそれぞれ対面し、これにより、各溝2は該突き合わせ部T1を跨いで小マットA,Cから小マットB,Dに連続したものとなる。
この実施の形態では、小マットCの左端側の基板10の外側辺側のコーナー部に、切欠状の配管引き出し用スペース10bが形成されている。この配管引き出し用スペース10bに各溝2の端部が臨んでいる。
前記均熱板6は、この実施の形態では、第2,3図に示すように、溝2の内面に沿うU字部6aと、該U字部6aの両端(上端)から各基板10の上面に沿って側方に延出する1対のフランジ部6bとを有した略Ω字形断面形状のものである。
この均熱板6のU字部6aが溝2内に配置され、その上から、温水配管3がこのU字部6a内に嵌め込まれるようにして溝2に収容されている。
裏張りシート7は、各基板10の下面に露呈した各溝2を覆うように各基板10の下面に沿って配置され、接着剤等により各基板10に貼り付けられている。
なお、第2図に示すように、この実施の形態では、該裏張りシート7は、細長い帯状のものであり、溝2を1条ずつ覆っているが、隣り合う複数の溝2を連続して覆うものであってもよく、あるいは各基板10の下面の略全体を覆うものであってもよい。
この実施の形態では、該裏張りシート7は、低熱伝導材よりなる。この低熱伝導材としては、不織布や合成樹脂シートあるいは紙等を用いることができる。
これらの低熱伝導材の熱伝導率は、通常、0.02〜0.5W/m・k、好ましくは0.02〜0.1W/m・kである。
この実施の形態では、3本の温水配管3が引き回されている。これらの温水配管3は、各溝2に沿って、前記配管引き出し用スペース10bから小マットC,A,Bの各基板10上をこの順に連続して引き回され、該小マットBの右端側の基板10上でUターンし、再び小マットB,Aの各基板10上をこの順に連続して引き回されて小マットCに戻り、次いで、小マットC,Dの各基板10上をこの順に連続して引き回され、該小マットDの右端側の基板10上でUターンし、再び小マットD,Cの各基板10上をこの順に連続して引き回されて配管引き出し用スペース10bに戻る。
なお、温水配管3の配管ルートはこれに限定されない。
各温水配管3の両端側は、それぞれ該配管引き出し用スペース10bから床暖房マット1の外部に引き出されている。
各基板10の溝2に均熱板6を装着し、各温水配管3を溝2(U字部6a)に収容しつつ上記のように小マットA〜Dに引き回した後、小マットA〜Dの上面を覆うように均熱シート5が配置され、この均熱シート5が各小マットA〜Dの上面に接着剤等により貼り付けられている。この実施の形態では、小マットA,Bの上面を覆う均熱シート5は、これらの小マットA,B同士の突き合わせ部T1を跨いで連続したものとなっている。また、小マットC,Dの上面を覆う均熱シート5も、これらの小マットC,D同士の突き合わせ部T1を跨いで連続したものとなっている。この小マットA,Bの列を覆う均熱シート5と、小マットC,Dの列を覆う均熱シート5とは、突き合わせ部T2に沿って分断されている。
このように小マットA,Bの上面に連続して均熱シート5を貼着することにより、各小マットA,Bを構成する各基板10及びこれらの間の各小根太20並びに各小小根太21が連結されると共に、小マットA,B同士も離反不能に連結されている。また、小マットC,Dの上面に連続して均熱シート5を貼着することにより、各小マットC,Dを構成する基板10及びこれらの間の各小根太20並びに各小小根太21が連結されると共に、小マットC,D同士も離反不能に連結されている。
この実施の形態では、基板A,Bの列を突き合わせ部T1に沿って谷折りすると共に、基板C,Dの列も突き合わせ部T1に沿って谷折りし、その後、基板A,C間を突き合わせ部T2に沿って山折りすることにより、床暖房マット1を折り畳むことができる。
ただし、床暖房マット1の折り畳み方法はこれに限定されない。
この実施の形態では、床暖房マット1の外側(この実施の形態では、第1図における床暖房マット1の右下)に温水供給用のヘッダ4が配置されている。なお、ヘッダ4の配置位置は図示の位置に限定されない。
この実施の形態では、配管引き出し用スペース10bに配管引き出し用基板12が設置されている。この配管引き出し用基板12は、該配管引き出し用スペース10bから床暖房マット1の外方(この実施の形態では第1図における下方)に延出している。詳しい図示は省略するが、この配管引き出し用基板12には、6条の配管配設用の溝が設けられている。この配管引き出し用基板12の各溝の一端は、配管引き出し用スペース10bに臨む基板10の各溝2の端部にそれぞれ対面している。
この実施の形態では、該配管引き出し用基板12の各溝の他端側は、それぞれ、途中で第1図における左方及び右方へ略Y字形に枝分かれしている。各配管配設用溝の枝分かれした後の左端側及び右端側は、それぞれ配管引き出し用基板12の左辺及び右辺に臨んでいる。
床暖房マット1から配管引き出し用基板12上に引き出された各温水配管3は、この溝に沿って第1図における左方及び右方のいずれにも引き回すことができるようになっている。この実施の形態では、各温水配管3は、この配管引き出し用基板12の溝に沿って第1図における右方へ引き回されている。
この実施の形態では、該配管引き出し用基板12の右辺に、配管引き回し用基板13が接続されている。この配管引き回し用基板13は、床暖房マット1の下辺に沿って該配管引き出し用基板12から右方へ延在している。この配管引き回し用基板13の右端側にヘッダ4が設置されている。
この配管引き回し用基板13にも、6条の配管配設用の溝(図示略)が設けられている。この配管引き回し用基板13の各溝は、一端側が配管引き出し用基板12の各溝に連なり、他端側がヘッダ4に臨んでいる。配管引き出し用基板12上に引き出された各温水配管3は、この配管引き回し用基板13の各溝に沿ってヘッダ4まで導かれ、それぞれ両端が該ヘッダ4に接続されている。
この実施の形態では、該配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13は、それぞれ床暖房マット1の各基板10と略同じ厚さとなっている。
図示は省略するが、この実施の形態では、該配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13においても、これらの周縁部の上面レベルがダミー材30の上面と略同レベルとなるように、これらの周縁部付近の上面が該周縁部側ほど下位となるように傾斜している。この配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の傾斜部の構成も、各基板10の傾斜部10aと同様となっている。
必要に応じ、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の各溝にも均熱板6が装着される。また、必要に応じ、該配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の上面にも均熱シート5が貼り付けられる。
次に、この実施の形態における暖房床の施工手順について説明する。
まず、第1図のように、室の床下地F上に床暖房マット1を広げて敷く。また、ヘッダ4を所定の設置スペース(前述の通り、この実施の形態では床暖房マット1の右下方)に設置する。次いで、この床暖房マット1の配管引き出し用スペース10bに配管引き出し用基板12を嵌め込むと共に、この床暖房マット1の下辺に沿って該配管引き出し用基板12とヘッダ4との間に配管引き回し用基板13を設置する。次いで、該配管引き出し用スペース10bから床暖房マット1外に引き出されている各温水配管3を、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の各溝に沿ってヘッダ4まで引き回し、これらの先端をそれぞれヘッダ4に接続する。
次に、これらの床暖房マット1、ヘッダ4、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の周囲に、床下地Fの残りの部分を覆うようにダミー材30を敷設する。この際、床暖房マット1及び各基板12,13の周縁部とダミー材30との間に、温水配管3の熱膨張に伴う該床暖房マット1及び各基板12,13の伸張を許容するための隙間をあけておく。この隙間の幅は、通常、1〜5mm、特に2mm程度であることが好ましい。
なお、ダミー材30の施工時期はこれに限定されるものではなく、例えば床下地F上に床暖房マット1、ヘッダ4、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の設置スペースを残して先にダミー材30を敷設し、後から床暖房マット1等を設置するようにしてもよい。
次いで、床暖房マット1の各小根太20及び各小小根太21の上面とダミー材30の上面とにそれぞれ接着剤31を塗付する。この際、通常、第7図に示すように、ダミー材30においては、該ダミー材30の上面のうち各小根太20及び小小根太21の延長線上に位置する帯状の領域にのみ接着剤31を塗付する。ただし、接着剤31の塗付領域はこれに限定されるものではなく、例えばダミー材30の上面全体に接着剤31を塗付してもよい。
その後、これらの上から室の床全体を覆うように床仕上げ材40を敷設する。この実施の形態では、前述の通り、床仕上げ材40はフローリング材である。詳しい図示は省略するが、この床仕上げ材40は、その長手方向を各小根太20の延在方向と略直交方向として配設される。また、各床仕上げ材40は、床暖房マット1上に敷設された際に、その長側辺がいずれも各連結部11に重ならず、必ず、各連結部11を挟んだ小根太20又は小小根太21の一方に重なるように配設される。このようにすることにより、各床仕上げ材40の長側辺を必ず小根太20又は小小根太21に釘打ちすることが可能となる。
この床仕上げ材40は、第4,5図に示すように、床暖房マット1とダミー材30との上面とに跨って敷設される。この際、床暖房マット1の周縁部付近においては、床仕上げ材40が床暖房マット1の上面の傾斜部10a,22に沿って湾曲して該床暖房マット1の上面レベルからダミー材30の上面レベルまで下降する。なお、この際、第5図のように、床暖房マット1の周縁部に臨む各小根太20及び小小根太21上、並びにこの床暖房マット1の周縁部付近のダミー材30上の接着剤31が傾斜部10a,22と床仕上げ材40との間に回り込み、これらの間に接着剤31が充填される。
これにより、暖房床の施工が完了する。
このようにして構築された暖房床にあっては、床仕上げ材40は、床暖房マット1の周縁部付近において、この床暖房マット1の上面に形成された傾斜部10a,22に沿って緩やかに床暖房マット1の上面レベルからダミー材30の上面レベルまで下降しているので、この床仕上げ材40のうち床暖房マット1に重なった部分の上面とダミー材30に重なった部分の上面とのレベル差が視認されにくく、見栄えが良い。また、居住者等が床に触れたときに、このレベル差が感取されにくく、座り心地や歩き心地も良い。
この実施の形態では、床暖房マット1の各基板10の厚さH1は、温水配管3の外径φと略同等となっているので、床暖房マット1の全体の厚さも小さいものとなっている。また、この床暖房マット1の周囲に敷設されたダミー材30も、各基板10より1サイズ厚さが小さいものとなっている。これにより、暖房床が構築された室とそれ以外の室との間の床レベル差を小さくすることができる。
[請求項5の実施の形態に係る暖房床]
第8図は請求項5の実施の形態に係る暖房床の平面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿う断面図、第10図は床仕上げ材敷設後の第9図と同様部分の断面図、第11図は第8図のXI−XI線に沿う断面図である。なお、第8図では均熱シート、均熱板及び床仕上げ材の図示が省略されている。第9,10図においては、基板の溝の底面を塞ぐ裏張りシートの図示が省略されている。
第8図の通り、略長方形状の室の床下地F上に略長方形状の床暖房マット1Aが敷設され、その周囲に板状のダミー材30が敷設されている。また、このダミー材30の上面のうち床暖房マット1Aの周縁部の近傍領域にシート50が敷設されている。そして、これらの床暖房マット1A、ダミー材30及びシート50の上から床仕上げ材40が敷設されることにより、暖房床が構築されている。この暖房床においても、ダミー材30は、床暖房マット1Aよりも厚さが小さいものとなっている。床仕上げ材40は、シート50を跨いで床暖房マット1Aの上面からダミー材30の上面まで連続して延在するように敷設されている。
この実施の形態における床暖房マット1Aは、第9〜11図の通り、その周縁部付近の上面に傾斜部10a,22が形成されていないこと以外は、前述の第1〜7図の実施の形態における床暖房マット1と同様の構成となっている。また、図示は省略するが、この床暖房マット1Aからヘッダ4に各温水配管3を導くための配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13も、それぞれ、その周縁部付近の上面に傾斜部が形成されていないこと以外は、前述の実施の形態と同様の構成となっている。
ダミー材30も、前述の実施の形態と同様のものである。
シート50は、接着剤浸透性を有する材料にて構成されている。このシート50の材料としては、例えば不織布や紙等が好適である。このシート50を構成する不織布又は紙としては、ポリエステル製や和紙製のものが好適である。
なお、シート50の材質はこれに限定されない。
この実施の形態では、シート50は、帯状のものであり、第8図の通り、床暖房マット1A、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の周縁部に沿ってこれらを取り巻くように延設されている。
このシート50の厚さは、0.2〜1mm、特に0.4〜0.6mm程度であることが好ましく、とりわけ床暖房マット1Aの上面とダミー材30の上面とのレベル差(H1−H2)±0.5〜1mm、特にH1−H2±0.5〜0.7mm程度であることが好ましい。
このシート50の幅、即ちダミー材50上に敷設された状態における床暖房マット1Aからの離反方向の幅W2(第9図)は、5〜100mm、特に20〜50mm程度であることが好ましい。
このシート50は、該幅方向の一端側が床暖房マット1Aの周縁部に接するように配設されていてもよく、床暖房マット1Aの周縁部から若干(例えば2〜5mm程度)離隔して配設されてもよい。
このシート50の下面には、予め、ダミー材30への貼り付け用の粘着材等が付着されていてもよい。
この実施の形態のその他の構成は、前述の第1〜7図の実施の形態と同様であり、第8〜11図において、第1〜7図と同一符号は同一部分を示している。
次に、この実施の形態における暖房床の施工手順について説明する。
まず、第8図のように、室の床下地F上に床暖房マット1Aを広げて敷く。また、ヘッダ4を所定の設置スペース(この実施の形態でも、第8図における床暖房マット1Aの右下方)に設置する。次いで、この床暖房マット1Aの配管引き出し用スペース10bに配管引き出し用基板12を嵌め込むと共に、この床暖房マット1Aの下辺に沿って該配管引き出し用基板12とヘッダ4との間に配管引き回し用基板13を設置する。次いで、該配管引き出し用スペース10bから床暖房マット1A外に引き出されている各温水配管3を、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の各溝に沿ってヘッダ4まで引き回し、これらの先端をそれぞれヘッダ4に接続する。
次に、これらの床暖房マット1A、ヘッダ4、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の周囲に、床下地Fの残りの部分を覆うようにダミー材30を敷設する。この際、床暖房マット1A及び各基板12,13の周縁部とダミー材30との間に、温水配管3の熱膨張に伴う該床暖房マット1A及び各基板12,13の伸張を許容するための隙間をあけておく。この隙間の幅は、通常、1〜5mm、特に2mm程度であることが好ましい。
次いで、床暖房マット1A、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の周縁部に沿ってこれらを取り巻くように、ダミー材30の上面のうちこれらの周縁部の近傍領域にシート50を敷設する。この際、シート50は、施工途中にずれないようにダミー材30の上面に貼り付けられてもよく、単にダミー材30上に載置されるだけでもよい。
なお、ダミー材30の施工時期はこれに限定されるものではなく、例えば床下地F上に床暖房マット1A、ヘッダ4、配管引き出し用基板12及び配管引き回し用基板13の設置スペースを残して先にダミー材30を敷設し、後から床暖房マット1A等を設置するようにしてもよい。また、シート50は、ダミー材30の敷設後に該ダミー材30の上に敷設されてもよく、予めダミー材30の上面に貼り付けられていてもよい。
次いで、床暖房マット1Aの各小根太20及び各小小根太21の上面とダミー材30の上面とにそれぞれ接着剤31を塗付する。この際、前述の実施の形態と同様に、通常、ダミー材30においては、該ダミー材30の上面のうち各小根太20及び小小根太21の延長線上に位置する帯状の領域にのみ接着剤31を塗付する。ただし、接着剤31の塗付領域はこれに限定されるものではなく、例えばダミー材30の上面全体に接着剤31を塗付してもよい。
この接着剤31は、シート50にも塗布されてもよい。この場合、該シート50のうち各小根太20及び小小根太21の延長線上に位置する帯状の領域にのみ接着剤31を塗付してもよく、シート50の全体に塗布されてもよい。
その後、これらの上から室の床全体を覆うように床仕上げ材40を敷設する。この実施の形態でも、床仕上げ材40はフローリング材である。この床仕上げ材40の向きや配置位置等は前述の実施の形態と同様である。
この床仕上げ材40は、第9〜11図の通り、シート50を跨いで床暖房マット1Aの上面からダミー材30の上面まで延在するように敷設される。この際、該床仕上げ材40のうちシート50に重なった部分は、このシート50を押し潰しながら緩やかに床暖房マット1Aの上面レベルからダミー材30の上面レベルまで下降する。なお、この際、シート50に接着剤31が浸透するため、床仕上げ材40のうちシート50に重なった部分は、このシート50に浸透した接着剤31によってダミー材30に接着される。
これにより、暖房床の施工が完了する。
このようにして構築された暖房床にあっては、ダミー材30の上面のうち床暖房マット1Aの周縁部近傍領域と床仕上げ材40との間にシート50が介在しており、床仕上げ材40は、このシート50を押し潰しながら緩やかに床暖房マット1Aの上面レベルからダミー材30の上面レベルまで下降しているので、この床仕上げ材40のうち床暖房マット1Aに重なった部分の上面とダミー材30に重なった部分の上面とのレベル差が視認されにくく、見栄えが良い。また、居住者等が床に触れたときに、このレベル差が感取されにくく、座り心地や歩き心地も良い。
また、床仕上げ材40のうちシート50に重なった部分は、このシート50に浸透した接着剤31によってダミー材30に接着されるため、この部分においても床仕上げ材40がしっかりとダミー材30に固定される。
[請求項7の実施の形態に係る暖房床]
第12図は請求項7の実施の形態に係る暖房床に用いられる床暖房マット1Aの周縁部付近の断面図である。
この実施の形態では、シート50が予め床暖房マット1Aの周縁部に連結されたものとなっている。
第12図の通り、この実施の形態では、該シート50は、その幅方向の一端側の側辺が床暖房マット1Aの基板10の側端面に突き合わされ、且つその上面が該基板10の上面と略面一となるように配置されている。そして、均熱シート5がこれらの基板10とシート50の上面とに跨って配置され、接着剤等によりこれらに連続して貼り付けられることにより、該シート50が床暖房マット1Aの周縁部に連結される。なお、第12図では、均熱シート5は、シート50の上面のうち床暖房マット1A側の一部の領域にのみ重なっているが、シート50の上面全体に均熱シート5が重なっていてもよい。
シート50の床暖房マット1Aへの連結方法はこれに限定されるものではなく、例えば、シート50の幅方向の一端側の側辺に接着剤を塗布し、この接着剤によりシート50を基板10の側端面に接着してもよい。
この実施の形態のその他の構成は、前述の第8〜11図の実施の形態と同様であり、第12図において、第8〜11図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態にあっては、シート50が床暖房マット1Aの周縁部に予め連結されているので、暖房床を施工する際に床暖房マット1Aの敷設作業とシート50の敷設作業とを別々に行わなくても済むため、暖房床の施工作業が容易化される。
[その他の構成]
上記の各実施の形態では、配管引き出し用基板12は、温水配管3を床暖房マット1,1Aの配管引き出し用スペース10bから第1,8図における下方へ引き出し、その後、左右いずれか又はいずれにも引き回せるように構成されているが、配管引き出し用基板の構成はこれに限定されない。
例えば、第13図の配管引き出し用基板12’は、温水配管3を床暖房マット1の配管引き出し用スペース10bから第13図の下方へ引き出し、次いで第13図の左方に引き回した後、床暖房マット1の左辺に沿って第13図の上下いずれか又はいずれにも引き回せるように構成されている。
もちろん、これ以外の配管引き回しルートを有した配管引き出し用基板を用いることもできる。
本発明においては、配管引き出し用スペース10bにヘッダ4を設置し、この配管引き出し用スペース10b内において各温水配管3をヘッダ4に接続するように構成してもよい。
[材質等]
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
床暖房マットの基板を構成する基板としては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂のほか木材等を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。
小根太としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂あるいは合成樹脂発泡体等が好ましい。図示は省略するが、小根太本体の上下両面に補強板を貼り付けた構成であってもよい。
均熱シート及び均熱板としては、アルミ又は銅等の金属箔が好ましい。
均熱シートの表面にポリエチレンテレフタレート等のフィルムをラミネートすることにより、温調マットの梱包時や運搬時等に均熱シートの破損を防止することができる。なお、このフィルムの材質はポリエチレンテレフタレート以外であってもよい。
温水配管としては、可撓性のポリエチレン等の合成樹脂チューブや銅パイプが例示される。
なお、上記の実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
本発明においては、温調マットを構成する基板の枚数に特に制限はなく、上記以外の枚数の基板を用いて温調マットを構成してもよい。上記の実施の形態では、床暖房マット1,1Aは複数の小マットA〜Dを配列してなるものであるが、全体が小マットに分割されない1個のマットであってもよい。上記の枚数以外の枚数の小マットを配列したものであってもよい。
上記の実施の形態は、配管に温水を流通させて暖房する暖房床であるが、冷媒を流通させて冷房に使用してもよい。また、水以外のオイル、不凍液等の熱媒体を流通させてもよい。