JP2010101602A - コールドドラフト防止装置及び居室 - Google Patents

コールドドラフト防止装置及び居室 Download PDF

Info

Publication number
JP2010101602A
JP2010101602A JP2008275735A JP2008275735A JP2010101602A JP 2010101602 A JP2010101602 A JP 2010101602A JP 2008275735 A JP2008275735 A JP 2008275735A JP 2008275735 A JP2008275735 A JP 2008275735A JP 2010101602 A JP2010101602 A JP 2010101602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold draft
substrate
prevention device
floor
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008275735A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Shibata
一範 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2008275735A priority Critical patent/JP2010101602A/ja
Publication of JP2010101602A publication Critical patent/JP2010101602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】設置作業が容易なコールドドラフト防止装置と、窓開口の下方の床面にこのコールドドラフト防止装置が設置された居室とを提供する。
【解決手段】コールドドラフト防止装置1は、上面に配管配設用の溝3が設けられた略長方形板状の基板2と、該溝3内に引き回された熱媒体流通用配管としての温水配管4と、該基板2の長手方向の両側面に沿ってそれぞれ配置された1対の小根太5,5と、該基板2及び各小根太5の上面に跨って配置され、該基板2及び各小根太5の双方に付着されていると共に、該溝3内の配管4に接している均熱シート6と、該基板2の下面と各小根太5の下面とに跨って配置され、該基板2及び各小根太5の双方に付着された裏張りシート7を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、居室の窓開口の下方の床面に設置されるコールドドラフト防止装置に係り、特に、熱媒体流通用の配管を備え、この配管を熱媒体が流れることにより床面を加温してコールドドラフトを防止するコールドドラフト防止装置に関する。
また、本発明は、窓開口の下方の床面にこのコールドドラフト防止装置が設置されると共に、該床面のその他の部位に床暖房マットが設置された居室に関する。
基板の上面の溝に温水配管を引き回した床暖房マットを居室の床に敷設した床暖房構造が周知である。
一般的に、床暖房マットは、居室の床面積の70%程度の敷設率となるように敷設される。この際、床暖房マットは、通常、居住者等が着座する位置を中心として敷設されるため、床の壁や窓開口付近の領域には床暖房マットが敷設されない。
この場合、窓付近においては暖房されないため、窓付近で冷却された空気が床面に降下してくるコールドドラフト現象が生じ易い。
このコールドドラフトを防止するために、窓開口付近まで床暖房マットを敷設することが考えられるが、この場合、床暖房マットのうち窓開口付近の部分のみ放熱量を大きくすることは困難であるため、暖房の快適性を維持しつつ十分にコールドドラフトを防止することができないことがある。
居室の窓開口の下方の床面にコールドドラフト防止専用の装置を設置することも周知である。
特開2004−116974号公報には、居室の窓開口の下方の床面に溝を設け、この溝内に温水配管を引き回し、この溝を金属製の通気板で覆ったコールドドラフト防止装置が記載されている。通気板には、溝内と居室内とを連通する通気用のスリットが設けられている。この通気板は、温水配管に接するように設置されている。
温水配管に温水が流れると、この温水の熱により温水配管及び通気板が加温され、これらの周囲の空気が暖められる。この暖気が窓に沿って上昇することにより、コールドドラフトが防止される。
特開2004−116974号公報
上記特開2004−116974号公報にあっては、コールドドラフト防止装置を設置するに当っては、まず床面の溝に温水配管を引き回し、次いで、この溝を覆うように通気板を取り付ける必要があるため、設置作業が煩雑である。
本発明は、設置作業が容易なコールドドラフト防止装置を提供することを目的とする。また、本発明は、窓開口の下方の床面にこのコールドドラフト防止装置が設置されると共に、該床面のその他の部位に床暖房マットが設置された居室を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のコールドドラフト防止装置は、居室の窓開口の下方の床面に設置されるコールドドラフト防止装置において、上面に配管配設用の溝が設けられた略長方形状の基板と、該溝内に引き回された熱媒体流通用の配管と、該基板の長手方向の両側面に沿ってそれぞれ配置された小根太と、該基板の上面と小根太の上面とに跨って配置され、該基板及び小根太にそれぞれ付着されていると共に、該溝内の配管に接している均熱シートとを備えたことを特徴とするものである。
請求項2のコールドドラフト防止装置は、請求項1において、該コールドドラフト防止装置は、さらに、該基板の下面と小根太の下面とに跨って配置され、該基板及び小根太にそれぞれ付着された裏張りシートを備えたことを特徴とするものである。
請求項3のコールドドラフト防止装置は、請求項1又は2において、前記基板の上面に複数条の前記溝が設けられており、各溝は、それぞれ、該基板の長手方向と略平行方向に延在しており、隣り合う該溝同士の間隔は1〜20mmであることを特徴とするものである。
請求項4のコールドドラフト防止装置は、請求項1又は2において、該コールドドラフト防止装置は、さらに、前記溝内の配管に接するように該溝の内面から基板上面にかけて延設された均熱板を備えたことを特徴とするものである。
請求項5のコールドドラフト防止装置は、請求項4において、前記基板の上面に複数条の該溝が設けられており、各溝は、それぞれ、該基板の長手方向と略平行方向に延在しており、隣り合う該溝同士の間隔は20〜50mmであることを特徴とするものである。
請求項6のコールドドラフト防止装置は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記均熱シートの上面に、金属製仕上げ層が設けられていることを特徴とするものである。
請求項7のコールドドラフト防止装置は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記均熱シートは、金属製仕上げ材よりなることを特徴とするものである。
本発明(請求項8)の居室は、窓開口を有する居室において、該窓開口の下方の床面に請求項1ないし7のいずれか1項に記載のコールドドラフト防止装置が設置され、該居室の床面のその他の部位に床暖房マットが設置されていることを特徴とするものである。
請求項9の居室は、請求項8において、該コールドドラフト防止装置は請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコールドドラフト防止装置であり、該床暖房マット及びコールドドラフト防止装置の上に仕上げ層が設けられていることを特徴とするものである。
請求項10の居室は、請求項9において、該コールドドラフト防止装置の上面と床暖房マットの上面とが略同レベルであることを特徴とするものである。
請求項11の居室は、請求項10において、該床暖房マットは、上面に配管配設用の溝が設けられた基板と、該溝内に引き回された熱媒体流通用の配管と、該溝内の配管に接するように基板上面に配置された均熱シートとを備えており、該床暖房マットの基板と前記コールドドラフト防止装置の基板とが略同厚さであることを特徴とするものである。
請求項12の居室は、請求項8において、該コールドドラフト防止装置は請求項6又は7に記載のコールドドラフト防止装置であり、前記床暖房マットの上に、該コールドドラフト防止装置の上面と略同レベルとなるように仕上げ層が設けられていることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)のコールドドラフト防止装置にあっては、基板の上面の溝に温水配管が引き回されると共に、この基板と、この基板の両側に配置された各小根太とが、これらの上面に跨って付着された均熱シートによって一体化されている。これにより、居室の床の施工時には、この一体化されたコールドドラフト防止装置を窓開口の下方の床面に設置すればよく、該基板、温水配管、各小根太及び均熱シートを別々に設置することが不要であるため、コールドドラフト防止装置の設置作業が容易である。
請求項2の態様にあっては、さらに、該基板の下面と各小根太の下面とに跨って裏張りシートが付着されているので、該基板と各小根太とが強固に連結されている。そのため、この一体化されたコールドドラフト防止装置の取り扱い性も良好である。
請求項3のように、基板の隣り合う溝同士の間隔を1〜20mmとすることにより、コールドドラフト防止装置の上面の単位面積当たりの放熱量が大きくなるので、効果的に窓開口の下方の床面が加温されてコールドドラフトが防止される。
請求項4の態様にあっては、各温水配管と接するように各溝の内面から基板の上面にかけて延在する均熱板が設けられているので、各温水配管の上面からだけでなく、側面及び下面からも均熱板を介して均熱シートに熱が伝えられるので、各温水配管から均熱シートに効率よく熱が伝えられる。これにより、窓開口の下方の床面を十分に加温してコールドドラフトを防止することができる。
この場合、請求項5のように、各温水配管から均熱シートに伝わる熱量が大きくなるので、隣り合う溝同士の間隔は、請求項3よりも大きい20〜50mmとされることが好ましい。
請求項6,7のように、均熱シートの上面に金属製仕上げ層を設けるか、又は均熱シートを金属製仕上げ材により構成することより、居室の床施工時には、コールドドラフト防止装置の上に仕上げ層を形成することなく、このコールドドラフト防止装置の上面が床面に露呈するように施工することができるので、より効果的にコールドドラフトを防止することが可能となる。
本発明(請求項8)の居室は、窓開口を有する居室において、かかる本発明のコールドドラフト防止装置が該窓開口の下方の床面に設置され、床面のその他の部位に床暖房マットが設置されたものである。この居室にあっては、床施工時におけるコールドドラフト防止装置の設置作業が容易である。
なお、このようにコールドドラフト防止装置と床暖房マットとを別々に設置することにより、コールドドラフト防止装置の放熱量を床暖房マットよりも大きくすることが可能である。これにより、床暖房マットによる暖房の快適性を維持しつつ、コールドドラフト防止装置によって十分にコールドドラフトを防止することができる。
請求項1〜5のコールドドラフト防止装置を用いた場合には、請求項9のように、居室の床施工時には、このコールドドラフト防止装置を窓開口の下方の床面に設置すると共に、床面のその他の部位に床暖房マットを設置した後、これらの上に仕上げ層を形成する。
この場合、請求項10のように、コールドドラフト防止装置と床暖房マットとを床面に設置したときにこれらの上面が略同レベルとなるように構成することにより、この仕上げ層を形成する床仕上げ材として、該コールドドラフト防止装置上と床暖房マット上とで略同厚さのものを用いることができるので、この仕上げ層の形成作業を効率よく行うことができる。
この場合、請求項11のように、コールドドラフト防止装置の基板と床暖房マットの基板とを略同厚さとすることにより、簡易な構成にて且つ容易にコールドドラフト防止装置及び床暖房マットの設置後の上面レベルを略同レベルとすることができる。
請求項6,7のコールドドラフト防止装置を用いた場合には、請求項12のように、居室の床施工時には、このコールドドラフト防止装置を窓開口の下方の床面に設置すると共に、床面のその他の部位に床暖房マットを設置した後、該床暖房マットの上に、このコールドドラフト防止装置の上面と略同レベルとなるように仕上げ層を形成する。この居室にあっては、コールドドラフト防止装置上面の金属製仕上げ層が床面に露呈しているので、窓開口の下方の床面の放熱量を大きくして効果的にコールドドラフトを防止することができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は以下の各実施の形態以外の形態をもとりうる。
[第1の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置及びこのコールドドラフト防止装置が設置された居室]
第1図は第1の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図はこのコールドドラフト防止装置の第2図と同様部分の分解断面図、第4図はこのコールドドラフト防止装置が設置された居室の平面図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図である。なお、第1図では均熱シートの図示が省略されている。また、第4図では均熱シート及び床仕上げ材の図示が省略されている。
<コールドドラフト防止装置1の構成>
コールドドラフト防止装置1は、居室の窓開口Oの下方の床面(床下地)Fに設置されるものである。窓開口Oにはガラス窓Wが取り付けられている。なお、本発明において、コールドドラフト防止装置が設置される床面とは、出窓のカウンター部分や腰壁の上面等も含む。
このコールドドラフト防止装置1は、上面に配管配設用の溝3が設けられた略長方形板状の基板2と、該溝3内に引き回された熱媒体流通用配管としての温水配管4と、該基板2の長手方向の両側面に沿ってそれぞれ配置された1対の小根太5,5と、該基板2及び各小根太5の上面に跨って配置され、該基板2及び各小根太5の双方に付着されていると共に、該溝3内の配管4に接している均熱シート6と、該基板2の下面と各小根太5の下面とに跨って配置され、該基板2及び各小根太5の双方に付着された裏張りシート7等を備えている。
第2,3図の通り、この実施の形態では、基板2の上面に6条の溝3が設けられ、これらの溝3内にそれぞれ温水配管4が配設されている。
各溝3は、それぞれ基板2の長手方向と略平行方向に延在している。この実施の形態では、第1図の通り、各溝3は、それぞれ基板2の一端側から他端側まで略一直線状に延在している。これらの溝3同士は、該基板2の短辺方向において略等間隔にて配列されている。以下、第2,3図において左端側の溝3から順に1列目の溝3、2列目の溝3、3列目の溝3、4列目の溝3、5列目の溝3及び6列目の溝3と称する。
このコールドドラフト防止装置1においては、隣り合う溝3,3同士の間隔W(第3図)は1〜20mm、特に5〜15mm程度であることが好ましい。
なお、本発明においては、基板2の上面に設けられる溝3の本数(即ち基板2上を引き回される温水配管4の本数)及び隣り合う溝3,3同士の間隔Wは、それぞれ、各温水配管4に所定温度の温水が流れたときに、このコールドドラフト防止装置1の上面における単位面積当たりの放熱量が150〜300W/m、特に200〜250W/m程度となるように適宜決定される。
基板2の長手方向の両端側には、それぞれヘッダ8,9が設けられている。
この実施の形態では、第1図における基板2の左端側に配置されたヘッダ8は、温水源(図示略)からの温水供給配管20(第4図)が接続される温水供給配管接続口8aと、各温水配管4が接続された5個の温水配管接続口8bとを有している。温水供給配管接続口8aからヘッダ8内に導入された温水は、該ヘッダ8内の温水流路(図示略)を通って各温水配管接続口8bに分配される。
第1図における基板2の右端側に配置されたヘッダ9は、6個の温水配管接続口9aを有している。これらの温水配管接続口9aは、該ヘッダ9内の温水流路(図示略)を介して相互に連通している。
前記1列目〜6列目の各溝3内に引き回された各温水配管4(以下、これらをそれぞれ1列目〜6列目の温水配管4と称する。)の該右端側は、それぞれヘッダ9の各温水配管接続口9aに接続されている。また、1列目〜5列目の各温水配管4の該左端側は、それぞれヘッダ8の各温水配管接続口8bに接続されている。6列目の温水配管4の該左端側は、ヘッダ8に接続されておらず、基板2の該左端側の側面に臨んでいる。
この6列目の温水配管4の該左端側には、温水源に温水を返送するための温水返送配管21(第4図)が接続される。
即ち、この実施の形態では、温水源から温水供給配管20を介してヘッダ8に導入された温水は、該ヘッダ8において1列目〜5列目の各温水配管4に分配され、これらの温水配管4を流れてヘッダ9に達した後、該ヘッダ9で合流して6列目の温水配管4に流入し、この6列目の温水配管4を流れて温水返送配管21に返送される。
なお、温水の流通経路はこれに限定されない。
このコールドドラフト防止装置1においては、基板2の厚さT(第3図)は、後述の床暖房マット10の基板11の厚さと略同等となっている。
この実施の形態では、第2,3図に示すように、基板2は、下面に各溝3が露呈する厚さとなっている。第2図の通り、この実施の形態では、基板2の上面からの各溝3の深さは、温水配管4の外径と略等しいものとなっている。即ち、基板2の厚さも、温水配管4の外径と略等しいものとなっている。
温水配管4は、第2,3図の通り、略円形の断面形状となっている。この温水配管3の外径は、通常、6〜13mm、特に7〜12mmであることが好ましい。この実施の形態では、第2図の通り、各溝3の長手方向と直交方向(即ち各溝3の幅方向)の断面形状は、その底部が温水配管4の外面に沿うように半円弧状に湾曲した略U字形となっている。この溝3の底部の幅方向の中央付近が、基板2を貫通して該基板2の下面に露呈している。ただし、溝3の断面形状はこれに限定されるものではなく、例えば基板2の上面から該溝3の底面まで幅が略均等の略方形の断面形状であってもよい。
基板2の厚さTは、通常、6〜15mm、特に7〜12mmであることが好ましい。とりわけ、基板2の厚さTは、通常、温水配管4の外径+0.1〜2mm、特に温水配管4の外径+0.1〜0.2mm程度であることが好ましい。
なお、本発明においては、基板2は、その下面に溝3が露呈しない肉厚のものであってもよい。
基板2の短辺方向の幅W(第3図)即ち小根太5,5同士の間隔は、通常、60〜150mm、特に90〜125mm程度であることが好ましい。
基板2の長さは、各小根太5の長さL(第1図)と略同寸法とされている。以下、この基板2及び各小根太5の長さLをコールドドラフト防止装置1の長さということがある。
一般的に、窓開口Oの横幅は、実質的に1間(1818mm)又は1/2間(909mm)の整数倍となっている。なお、実質的に1間とは、1800〜1900mmの範囲にあることをいい、実質的に1/2間とは、900〜1000mmの範囲にあることをいう。本発明においては、コールドドラフト防止装置1の長さLは、実質的に1間又は1/2間の整数倍、あるいはそれよりも若干(例えば20〜50mm程度)小さい長さであることが好ましい。
各小根太5の幅W(第3図)は、通常、20〜50mm、特に30〜45mm程度であることが好ましい。
各小根太5の厚さは、基板2の厚さTと略同等かそれよりも所定厚さまで厚さが小さいこと(例えば基板2の厚さT−0.2〜0.5mm程度)が好ましい。
第2図の通り、均熱シート6は、基板2の上面及びその両側の各小根太5の上面を連続して覆うように配置され、接着剤(図示略)によりこれらの上面に接着されている。前述の通り、各溝3の深さは温水配管4の外径と略同等なので、第2図の如く各溝3内の温水配管4の上面がこの均熱シート6の下面に接する。
この均熱シート6は、金属箔などの、高熱伝導材よりなることが好ましい。
裏張りシート7は、基板2の下面及びその両側の各小根太5の下面を連続して覆うように配置され、接着剤(図示略)によりこれらの下面に接着されている。この実施の形態では、この裏張りシート7により各溝3の底面が塞がれている。なお、裏張りシート7は、この実施の形態では、基板2及び各小根太5の下面全体を覆っているが、基板2の下面と各小根太5の下面との継目付近にのみ跨って延在するものであってもよい。この場合、各溝3の底面を覆う専用の裏張りシートが設けられてもよい。
この実施の形態では、該裏張りシート7も、均熱シート6と同様の金属箔等により構成されている。ただし、裏張りシート7を構成する材料はこれに限定されない。例えば、裏張りシート7は、紙や不織布、合成樹脂シート等の低熱伝導材により構成されてもよい。
<床暖房マット10の構成>
第4図に示すように、床暖房マット10は、複数枚の略長方形の薄板状の基板11と、隣り合う基板11,11同士の間にそれぞれ配設された複数本の小根太12と、各基板11の上面に設けられた配管配設用の溝13(第5図)と、この溝13内に引き回された温水配管14と、各基板11の上面を覆うように配置され、各基板11の上面に付着された均熱シート15(第5図)等を備えている。
この床暖房マット10は、第4図の通り、その平面積が居室の床面Fの面積の60〜70%程度の大きさとなっている。
各基板11は、各々の長側辺を隣接する小根太12に突き合わせるようにして配列されている。各小根太12の一端側又は他端側には、それぞれ、隣り合う基板11,11同士を連結した連結部16が設けられている。各連結部16の小根太12と反対側には小小根太17が取り付けられている。なお、第4図においては、各連結部16の上面に、各連結部16において釘打ちが行われないように注意を促すためのコーションマーク(符号略)が貼り付けられている。
この実施の形態では、各基板11の上面にそれぞれ4条の溝13が設けられている。各基板11上においては、各溝13は主として該基板11の長手方向に延在している。隣り合う基板11,11の各溝13同士は、これらの間の連結部16を通って互いに連続したものとなっている。
一般的に、床暖房マット10においては、その上面の単位面積当たりの放熱量が100〜140W/m特に110〜120W/mとなるように、各基板11における溝13,13同士の間隔は、好ましくは、コールドドラフト防止装置1の溝3,3同士の間隔Wよりも大きい50〜150mm、特に75〜100mm程度とされる。
この実施の形態では4本の温水配管14が設けられている。これらの温水配管14は、それぞれ、各溝13内に収容されて各基板11上を連続して引き回されている。
この床暖房マット10の第4図における左下のコーナー部付近に切欠き状のヘッダ設置用スペース10aが設けられている。各温水配管14は、両端がそれぞれ該ヘッダ設置用スペース10aに臨んでいる。即ち、各温水配管14は、該ヘッダ設置用スペース10aから出発して各基板11上を周回し、再び該ヘッダ設置用スペース10aに戻るように引き回されている。
該ヘッダ設置用スペース10a内にはヘッダ18が設置されている。このヘッダ18に各温水配管14の両端がそれぞれ接続されている。
この実施の形態では、第5図に示すように、基板11は、下面に各溝13が露呈する厚さとなっている。第5図の通り、基板11の上面からの各溝13の深さは、温水配管14の外径と略等しいものとなっている。即ち、基板11の厚さも、温水配管14の外径と略等しいものとなっている。
この温水配管14は、コールドドラフト防止装置1の温水配管4と外径が略同じ大きさのものであり、基板11の厚さも、該コールドドラフト防止装置1の基板2の厚さTと略同厚さとなっている。この床暖房マット1における各基板11の厚さ及び温水配管14の外径の好ましい寸法は、コールドドラフト防止装置1における基板2及び温水配管4と同様である。
この床暖房マット1における各小根太12(及び小小根太17)の好ましい厚さ及び幅寸法も、コールドドラフト防止装置1における各小根太5と同様である。
この床暖房マット1においても、各溝13の幅方向の断面形状は、その底部が温水配管14の外面に沿うように半円弧状に湾曲した略U字形となっており、この溝13の底部の幅方向の中央付近が、各基板11を貫通して該基板11の下面に露呈している。ただし、溝13の断面形状はこれに限定されるものではなく、例えば基板11の上面から該溝13の底面まで幅が略均等の略方形の断面形状であってもよい。
各基板11の下面には、各溝13の底面を塞ぐ裏張りシート(図示略)が貼り付けられている。
なお、本発明においては、この床暖房マット1の各基板11は、その下面に溝13が露呈しない肉厚のものであってもよい。
この実施の形態では、前記均熱シート15は、床暖房マット1の上面全体を連続して覆う大きさ及び形状となっている。各温水配管14を各溝13に収容しつつ上記のように引き回した後、該均熱シート15が床暖房マット1上に配置され、接着剤等により該均熱シート15が各基板11、各小根太12及び小小根太17の上面に貼り付けられている。
このように各基板11、各小根太12及び小小根太17の上面に連続して均熱シート15を貼着することにより、床暖房マット1を構成する各基板11及びこれらの間の各小根太12並びに各小小根太17が連結されている。
<コールドドラフト防止装置1及び床暖房マット10を設置した居室の床の施工手順>
次に、コールドドラフト防止装置1及び床暖房マット10を設置した居室の床の施工手順について説明する。
まず、コールドドラフト防止装置1(裏張りシート7)の下面に接着剤を付着させ、このコールドドラフト防止装置1を居室の窓開口Oの下方の床面(床下地)Fに接着する。その際、第4図の通り、該コールドドラフト防止装置1の長手方向を窓開口Oの幅方向とし、一方の小根太5を窓開口Oの下縁の室内側に突き合わせるようにして配置する。なお、接着剤としては、湿気反応型ウレタン接着剤が好適である。
次いで、このコールドドラフト防止装置1のヘッダ8の温水供給配管接続口8aに、温水源からの温水供給配管20を接続すると共に、前記6列目の温水配管14に、該温水源への温水返送配管21を接続する。
また、床面Fの中央付近に床暖房マット10を敷設し、この床暖房マット10のヘッダ18に温水源からの温水供給配管22と、該温水源への温水返送配管23とをそれぞれ接続する。
なお、該温水源は55〜65°の温水と75〜85°の温水とを供給することが可能なものとなっており、コールドドラフト防止装置1へは温水供給配管20及び温水返送配管21を介して75〜85°特に好ましくは78〜82°の温水が供給され、床暖房マット10へは温水供給配管22及び温水返送配管23を介して55〜65°特に好ましくは58〜62°の温水が供給される。ただし、コールドドラフト防止装置1と床暖房マット10とへの温水供給方法及び温水温度はこれに限定されない。
次に、床面Fの残りの部分を覆うようにダミー材24(第5図)を配設する。通常、このダミー材24は、基板2,11と略同厚さの合板を必要な大きさ及び形状にカットしたり継ぎ足したりして製作される。
なお、コールドドラフト防止装置1、床暖房マット10及びダミー材24を設置する順番は、これに限定されない。例えば床面F上に、コールドドラフト防止装置1及び床暖房マット10の設置スペースを残して先にダミー材24を敷設し、後からコールドドラフト防止装置1及び床暖房マット10を設置するようにしてもよい。また、コールドドラフト防止装置1と床暖房マット10とは、どちらが先に床暖房マットF上に設置されてもよい。
次に、コールドドラフト防止装置1の上面、即ち均熱シート6の上面と、床暖房マット10の各小根太12及び各小小根太17の上面と、ダミー材24の上面とにそれぞれ接着剤(図示略)を塗付する。なお、この接着剤としても、湿気反応型ウレタン接着剤が好適である。
その後、これらのコールドドラフト防止装置1、床暖房マット10及びダミー材24の上から居室の床全体を覆うように、床仕上げ層を形成する床仕上げ材25を敷設する。この実施の形態では、床仕上げ材25はフローリング材である。詳しい図示は省略するが、この床仕上げ材25は、その長手方向を床暖房マット10の各小根太12の延在方向と略直交方向として配設される。また、各床仕上げ材25は、床暖房マット10上に敷設された際に、その長側辺がいずれも各連結部16に重ならず、必ず、各連結部16を挟んだ小根太12又は小小根太17の一方に重なるように配設される。このようにすることにより、各床仕上げ材25の長側辺を必ず小根太12又は小小根太17に釘打ちすることが可能となる。
コールドドラフト防止装置1上においては、この床仕上げ材25を該コールドドラフト防止装置1の各小根太5に釘打ちする。
これにより、居室の床の施工が完了する。
このコールドドラフト防止装置1にあっては、基板2の上面の溝3に温水配管4が引き回されると共に、この基板2と、この基板2の両側に配置された各小根太5とが、これらの上面に跨って付着された均熱シート6によって一体化されている。これにより、居室の床の施工時には、この一体化されたコールドドラフト防止装置1を窓開口Oの下方の床面Fに設置すればよく、該基板2、温水配管4、各小根太5及び均熱シート6を別々に設置することが不要であるため、コールドドラフト防止装置1の設置作業が容易である。
また、このコールドドラフト防止装置1にあっては、このコールドドラフト防止装置1上に配置された床仕上げ材25を基板2の両側の小根太5に釘打ちして固定することができるので、このコールドドラフト防止装置1上においても床仕上げ材25を確実に固定することができる。また、一方の小根太5は窓開口Oの下縁に沿って配置されているので、この小根太5に床仕上げ材25を釘留めすることにより、床面Fの窓開口O側の隅部においても確実に床仕上げ材25を固定することができる。
この実施の形態では、さらに、該基板2の下面と各小根太5の下面とに跨って裏張りシート7が付着されているので、該基板2と各小根太5とが強固に連結されている。そのため、この一体化されたコールドドラフト防止装置1の取り扱い性も良好である。
この実施の形態では、コールドドラフト防止装置1の基板2と床暖房マット10の基板11とが略同厚さとなっているので、コールドドラフト防止装置1と床暖房マット10とを床面F上に設置したときに、これらの上面が略同レベルとなる。これにより、床仕上げ材25として、コールドドラフト防止装置1上から床暖房マット10上まで共通品を用いることができので、効率良く床仕上げ層を形成することができる。
暖房時には、温水源からコールドドラフト防止装置1及び床暖房マット10にそれぞれ温水が供給される。この実施の形態では、コールドドラフト防止装置1の溝3,3同士の間隔Wは、床暖房マット10の各基板11における溝13,13同士の間隔よりも小さいものとなっているので、コールドドラフト防止装置1の単位面積当たりの放熱量が床暖房マット10の単位面積当たりの放熱量よりも大きい。これにより、床暖房マット10による暖房の快適性を維持しつつ、コールドドラフト防止装置1によって十分に窓開口Oの下方の床面が加温されてコールドドラフトが防止される。
[第2の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置]
第6図は第2の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の断面図である。
この実施の形態のコールドドラフト防止装置1Aは、各温水配管4と接するように各溝3の内面から基板2の上面にかけて延在する均熱板30を備えている。この均熱板30は、均熱シート6と同様の、金属箔などの高熱伝導材よりなる。
該均熱板30は、この実施の形態では、第6図の通り、各溝3の内面に沿うU字部31と、該U字部31の両端(上端)から基板2の上面に沿って側方に延出する1対のフランジ部32とを有した略Ω字形断面形状のものである。なお、第6図では、隣り合う溝3,3にそれぞれ配置された各均熱板30のフランジ部32同士が連続したものとなっているが、各溝3に配置された均熱板30同士は連続していなくてもよい。
この均熱板30のU字部31が溝3内に配置され、その上から温水配管4がこのU字部31内に嵌め込まれるようにして該溝3に収容されている。
このコールドドラフト防止装置1Aにおいては、均熱板30により、各温水配管4から均熱シート6に伝わる熱量が第1〜5図のコールドドラフト防止装置1よりも大きくなるので、隣り合う溝3,3同士の間隔は、該コールドドラフト防止装置1よりも大きい20〜50mm、特に25〜30mm程度であることが好ましい。
このコールドドラフト防止装置1Aのその他の構成は第1〜5図のコールドドラフト防止装置1と同様であり、第6図において第1〜5図と同一符号は同一部分を示している。
このコールドドラフト防止装置1Aの床面Fへの施工方法も前述の実施の形態と同様である。
このコールドドラフト防止装置1Aにあっても、第1〜5図のコールドドラフト防止装置1と同様の作用効果が奏される。
このコールドドラフト防止装置1Aにあっては、各温水配管4と接するように各溝3の内面から基板2の上面にかけて延在する均熱板30が設けられているので、各温水配管4の上面からだけでなく、側面及び下面からも均熱板30を介して均熱シート6に熱が伝えられるので、各温水配管4から均熱シート6に効率よく熱が伝えられる。これにより、窓開口Oの下方の床面を十分に加温してコールドドラフトを防止することができる。
なお、この実施の形態でも基板2の上面には6条の溝3が設けられているが、均熱板30により均熱シート6に伝わる熱量が大きくなることを考慮して、溝3の本数をこれよりも少なくしてもよい。これにより、基板2上を引き回される温水配管4の本数も少なくすることができる。
[第3の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置及びこのコールドドラフト防止装置が設置された居室]
第7図は第3の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の断面図、第8図はこのコールドドラフト防止装置が設置された居室の該コールドドラフト防止装置付近の断面図である。
この実施の形態のコールドドラフト防止装置1Bは、上面に配管配設用の溝3が設けられた略長方形板状の基板2と、該溝3内に引き回された熱媒体流通用配管としての温水配管4と、該基板2の長手方向の両側面に沿ってそれぞれ配置された1対の小根太5,5と、該基板2及び各小根太5の上面に跨って配置され、該基板2及び各小根太5の双方に付着されていると共に、該溝3内の配管4に接している均熱シート6と、該基板2の下面と各小根太5の下面とに跨って配置され、該基板2及び各小根太5の双方に付着された裏張りシート7と、該均熱シート6の上側に設けられた、金属製床仕上げ材40等を備えている。
この金属製床仕上げ材40としては、例えばアルミ等の金属板に樹脂被覆を施したものなどが用いられる。ただし、金属製床仕上げ材40の材質及び構成はこれに限定されない。この金属製床仕上げ材40の厚さは、1〜6mm、特に2〜4mm程度であることが好ましい。
この金属製床仕上げ材40は、均熱シート6と同様に、均熱シート2及びその両側の各小根太5の上面を連続して覆いうる大きさ及び形状とされている。この金属製床仕上げ材40は、均熱シート6の上に配置され、接着剤(図示略)により該均熱シート6の上面に接着されている。この接着剤としては、湿気反応型ウレタン接着剤が好適である。
第8図に示すように、この実施の形態では、コールドドラフト防止装置1Bの裏張りシート7の下面から金属製床仕上げ材40の上面までの厚さが床暖房マット10と床仕上げ材25との厚さの合計と略同等となるように、基板2は第1〜5図の実施の形態よりも肉厚となっている。
このコールドドラフト防止装置1Bのその他の構成は第1〜5図のコールドドラフト防止装置1と同様であり、第7,8図において第1〜5図と同一符号は同一部分を示している。
次に、コールドドラフト防止装置1B及び床暖房マット10を設置した居室の床の施工手順について説明する。
まず、第8図のように、コールドドラフト防止装置1Bを居室の窓開口Oの下方の床面Fに配置して接着剤で接着する。この接着剤としては、湿気反応型ウレタン接着剤が好適である。
次いで、このコールドドラフト防止装置1Bに温水源からの温水供給配管20及び該温水源への温水返送配管21を接続する。この配管20,21の接続方法は第1〜5図の実施の形態と同様である。
また、床面Fの中央付近に床暖房マット10を敷設し、この床暖房マット10のヘッダ18に温水源からの温水供給配管22と、該温水源への温水返送配管23とをそれぞれ接続する。
次に、床面Fの残りの部分を覆うようにダミー材24(第5図)を配設する。なお、この実施の形態でも、該ダミー材24は、床暖房マット10と略同等の厚さとなっている。
なお、前述の通り、コールドドラフト防止装置1、床暖房マット10及びダミー材24を設置する順番は、これに限定されない。
次に、床暖房マット10の各小根太12及び各小小根太17の上面と、ダミー材24の上面とにそれぞれ接着剤(図示略)を塗付する。その後、これらの床暖房マット10及びダミー材24の上に床仕上げ材25を敷設する。この床仕上げ材25は、居室の床面のうちコールドドラフト防止装置1Bを除いた部分全体を覆うように施工される。この実施の形態では、コールドドラフト防止装置1Bの厚さは、床暖房マット10と床仕上げ材25との厚さの合計と略等しい大きさとなっているので、床暖房マット10及びダミー材24の上に床仕上げ材25を敷設すると、この床仕上げ材25の上面がコールドドラフト防止装置1Bの上面、即ち金属製床仕上げ材40の上面と略同レベルとなる。
これにより、居室の床の施工が完了する。
このコールドドラフト防止装置1Bにあっても、基板2と各小根太5とが、これらの上面に跨って付着された均熱シート6によって一体化されているので、居室の床の施工時には、この一体化されたコールドドラフト防止装置1を窓開口Oの下方の床面Fに設置すればよく、該基板2、温水配管4、各小根太5及び均熱シート6を別々に設置することが不要であるため、コールドドラフト防止装置1の設置作業が容易である。しかも、このコールドドラフト防止装置1Bにあっては、該均熱シート6の上面に金属製床仕上げ材40が取り付けられており、床施工後はこの金属製床仕上げ材40が床面に露呈するので、コールドドラフト防止装置1B上には床仕上げ材25を敷設する必要がない。その分、居室の床施工時の作業が容易化される。
この実施の形態でも、基板2の下面と各小根太5の下面とに跨って裏張りシート7が付着されているので、該基板2と各小根太5とが強固に連結されている。そのため、この一体化されたコールドドラフト防止装置1Bの取り扱い性も良好である。
このように、コールドドラフト防止装置1Bにあっては、均熱シート6の上面に金属製床仕上げ材40が設けられており、床施工後はこの金属製床仕上げ材40が床面に露呈するので、コールドドラフト防止装置の上に床仕上げ材25を敷設した場合に比べて効率よく窓開口Oの下方の床面を加温してコールドドラフトを防止することができる。
なお、この実施の形態では、均熱シート6の上にさらに金属製床仕上げ材40が設けられているが、均熱シート6自体を金属製床仕上げ材にて構成してもよい。この場合、床施工後は、この金属製床仕上げ材よりなる均熱シート6が床面に露呈する。このように構成することにより、均熱シート6の上にさらに金属製床仕上げ材40を設けることが不要となり、構成部材点数の削減及びコールドドラフト防止装置1Bの組立作業の容易化を図ることができる。
[第4の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置]
第9図は第4の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の断面図である。
この実施の形態のコールドドラフト防止装置1Cは、上記のコールドドラフト防止装置1Bにおいて、各温水配管4と接するように各溝3の内面から基板2の上面にかけて延在する均熱板30が設けられた構成となっている。この均熱板30は、前述の第6図のコールドドラフト防止装置1Aと同様のものである。
このコールドドラフト防止装置1Cにおいても、均熱板30により、各温水配管4から均熱シート6に伝わる熱量がコールドドラフト防止装置1,1Bよりも大きくなるので、隣り合う溝3,3同士の間隔は、該コールドドラフト防止装置1,1Bよりも大きい20〜50mm、特に25〜30mm程度であることが好ましい。
このコールドドラフト防止装置1Cのその他の構成は第7,8図のコールドドラフト防止装置1Bと同様であり、第9図において第7,8図と同一符号は同一部分を示している。
このコールドドラフト防止装置1Cの床面Fへの施工方法も前述の実施の形態と同様である。
このコールドドラフト防止装置1Cにあっても、第7,8図のコールドドラフト防止装置1Bと同様の作用効果が奏される。
このコールドドラフト防止装置1Cにあっては、各温水配管4と接するように各溝3の内面から基板2の上面にかけて延在する均熱板30が設けられているので、各温水配管4の上面からだけでなく、側面及び下面からも均熱板30を介して均熱シート6に熱が伝えられるので、各温水配管4から均熱シート6に効率よく熱が伝えられる。これにより、窓開口Oの下方の床面を十分に加温してコールドドラフトを防止することができる。
なお、この実施の形態でも基板2の上面には6条の溝3が設けられているが、均熱板30により均熱シート6に伝わる熱量が大きくなることを考慮して、溝3の本数をこれよりも少なくしてもよい。これにより、基板2上を引き回される温水配管4の本数も少なくすることができる。
[材質等]
上記各部材の材質の一例として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
コールドドラフト防止装置及び床暖房マットの基板としては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡合成樹脂のほか木材等を用いることができる。発泡合成樹脂としては、断熱性の点から、内部の気泡が独立気泡となっているものが好ましい。
小根太としては、木材や、釘打ち可能な合成木材又は合成樹脂あるいは合成樹脂発泡体等が好ましい。図示は省略するが、小根太本体の上下両面に補強板を貼り付けた構成であってもよい。
均熱シート及び均熱板としては、アルミ又は銅等の金属箔が好ましい。
均熱シートの表面にポリエチレンテレフタレート等のフィルムをラミネートすることにより、コールドドラフト防止装置の梱包時や運搬時等に均熱シートの破損を防止することができる。なお、このフィルムの材質はポリエチレンテレフタレート以外であってもよい。
温水配管としては、可撓性のポリエチレン等の合成樹脂チューブや銅パイプが例示される。
裏張りシートとしては、ポリエステル製などの薄い不織布、紙、金属樹脂ラミネートフィルムよりなるシート又は粘着テープ等を用いることが好ましい。
金属製床仕上げ材としては、金属板、アルミ樹脂複合板が好ましい。
上記の各実施の形態では、接着剤として湿気反応型ウレタン接着剤を用いているが、接着剤はこれに限定されない。
上記の各実施の形態では、床暖房マット上に敷設される床仕上げ材としてフローリング材を用いているが、床仕上げ材はこれに限定されない。
なお、上記の実施の形態は、いずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の構成に限定されない。
上記の実施の形態は、配管に温水を流通させているが、水以外のオイル、不凍液等の熱媒体を流通させてもよい。床暖房マット10は、冷媒を流通させて冷房にも使用しうるものであってもよい。
第1の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のコールドドラフト防止装置の図2と同様部分の分解断面図である。 図1のコールドドラフト防止装置が設置された居室の平面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 第2の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の断面図である。 第3の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の断面図である。 図7のコールドドラフト防止装置が設置された居室の該コールドドラフト防止装置付近の断面図である。 第4の実施の形態に係るコールドドラフト防止装置の断面図である。
符号の説明
1,1A〜1C コールドドラフト防止装置
2 基板
3 配管配設用溝
4 温水配管
5 小根太
6 均熱シート
7 裏張りシート
8a,8b ヘッダ
10 床暖房マット
11 基板
12 小根太
13 配管配設用溝
14 温水配管
15 均熱シート
17 小小根太
18 ヘッダ
20,22 温水供給配管
21,23 温水返送配管
24 ダミー材
25 床仕上げ材
30 均熱板
30a U字部
30b フランジ部
40 金属製床仕上げ材

Claims (12)

  1. 居室の窓開口の下方の床面に設置されるコールドドラフト防止装置において、
    上面に配管配設用の溝が設けられた略長方形状の基板と、
    該溝内に引き回された熱媒体流通用の配管と、
    該基板の長手方向の両側面に沿ってそれぞれ配置された小根太と、
    該基板の上面と小根太の上面とに跨って配置され、該基板及び小根太にそれぞれ付着されていると共に、該溝内の配管に接している均熱シートと
    を備えたことを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  2. 請求項1において、該コールドドラフト防止装置は、さらに、該基板の下面と小根太の下面とに跨って配置され、該基板及び小根太にそれぞれ付着された裏張りシートを備えたことを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  3. 請求項1又は2において、前記基板の上面に複数条の前記溝が設けられており、各溝は、それぞれ、該基板の長手方向と略平行方向に延在しており、
    隣り合う該溝同士の間隔は1〜20mmであることを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  4. 請求項1又は2において、該コールドドラフト防止装置は、さらに、前記溝内の配管に接するように該溝の内面から基板上面にかけて延設された均熱板を備えたことを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  5. 請求項4において、前記基板の上面に複数条の該溝が設けられており、各溝は、それぞれ、該基板の長手方向と略平行方向に延在しており、
    隣り合う該溝同士の間隔は20〜50mmであることを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記均熱シートの上面に、金属製仕上げ層が設けられていることを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記均熱シートは、金属製仕上げ材よりなることを特徴とするコールドドラフト防止装置。
  8. 窓開口を有する居室において、
    該窓開口の下方の床面に請求項1ないし7のいずれか1項に記載のコールドドラフト防止装置が設置され、
    該居室の床面のその他の部位に床暖房マットが設置されていることを特徴とする居室。
  9. 請求項8において、該コールドドラフト防止装置は請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコールドドラフト防止装置であり、
    該床暖房マット及びコールドドラフト防止装置の上に仕上げ層が設けられていることを特徴とする居室。
  10. 請求項9において、該コールドドラフト防止装置の上面と床暖房マットの上面とが略同レベルであることを特徴とする居室。
  11. 請求項10において、該床暖房マットは、
    上面に配管配設用の溝が設けられた基板と、
    該溝内に引き回された熱媒体流通用の配管と、
    該溝内の配管に接するように基板上面に配置された均熱シートと
    を備えており、
    該床暖房マットの基板と前記コールドドラフト防止装置の基板とが略同厚さであることを特徴とする居室。
  12. 請求項8において、該コールドドラフト防止装置は請求項6又は7に記載のコールドドラフト防止装置であり、
    前記床暖房マットの上に、該コールドドラフト防止装置の上面と略同レベルとなるように仕上げ層が設けられていることを特徴とする居室。
JP2008275735A 2008-10-27 2008-10-27 コールドドラフト防止装置及び居室 Pending JP2010101602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008275735A JP2010101602A (ja) 2008-10-27 2008-10-27 コールドドラフト防止装置及び居室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008275735A JP2010101602A (ja) 2008-10-27 2008-10-27 コールドドラフト防止装置及び居室

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010101602A true JP2010101602A (ja) 2010-05-06

Family

ID=42292391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008275735A Pending JP2010101602A (ja) 2008-10-27 2008-10-27 コールドドラフト防止装置及び居室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010101602A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100712826B1 (ko) 플로링보드를 이용한 바닥 난방용 온수 순환마루
JP4803120B2 (ja) 冷暖房用放熱パネル
EP3497373B1 (en) Heat transfer panel
JP5320777B2 (ja) 温調床
JP4516906B2 (ja) 床暖房装置
JP2010101602A (ja) コールドドラフト防止装置及び居室
JP2008122014A (ja) 温調マット及びその製造方法
JP2009222279A (ja) 暖房装置
JP5609746B2 (ja) 温調マット及び温調構造
JP5327528B2 (ja) 床暖房用温水マット
JP2002156125A (ja) 温水床暖房装置
JP4163139B2 (ja) 床暖房用温水マット
JP5903791B2 (ja) 温調マットの取付方法
JP2014080789A (ja) 温調床
JP5338161B2 (ja) 温調マット
JP5943567B2 (ja) 建築物の壁冷暖房構造
JP2004353976A (ja) 薄型床暖房用放熱器
JP2008014579A (ja) 床暖房パネル
JP3690420B1 (ja) 高効率放熱パネルと高効率放熱パネルの敷設方法
JP5206305B2 (ja) 温調床
JP2005241017A (ja) 床暖房パネルおよびその敷設方法
JP6160420B2 (ja) 冷暖房用放熱パネル
JP5200706B2 (ja) 温調マット及びその製造方法
KR200429084Y1 (ko) 플로링보드를 이용한 바닥 난방용 온수 순환마루
JP5887569B2 (ja) 床暖房パネル