JP2005241017A - 床暖房パネルおよびその敷設方法 - Google Patents

床暖房パネルおよびその敷設方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005241017A
JP2005241017A JP2004031690A JP2004031690A JP2005241017A JP 2005241017 A JP2005241017 A JP 2005241017A JP 2004031690 A JP2004031690 A JP 2004031690A JP 2004031690 A JP2004031690 A JP 2004031690A JP 2005241017 A JP2005241017 A JP 2005241017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
floor heating
heat medium
heating panel
medium tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004031690A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Inoue
典顯 井上
Ayako Ota
綾子 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2004031690A priority Critical patent/JP2005241017A/ja
Publication of JP2005241017A publication Critical patent/JP2005241017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】構成部品数が少なく、敷設作業が容易な床暖房パネルを提供する。
【解決手段】直線パネルとターンパネルとを組合せて構成された床暖房パネルにおいて、直線パネルは、複数の熱媒チューブ埋設溝が一定間隔で相互に平行に刻設され、この熱媒チューブ埋設溝に平行に一定間隔で複数の長い小根太が配置され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられ、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされ、ターンパネルは、直線パネルに刻設された熱媒チューブ埋設溝に対応させて湾曲した熱媒チューブ埋設溝が刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられ、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、床暖房パネルおよびその敷設方法に関する。さらに詳しくは、一般住宅、集合住宅、商業ビルまたはホテルなどの建築物に用いられる床暖房パネル(放熱板)であって、敷設作業が容易な、特に、敷設場所の平面形状が広い場所や、平面形状が複雑な場所に敷設するのに適した床暖房パネル、およびその敷設方法に関する。
従来、一般住宅、集合住宅、商業ビルまたはホテルなどの居住性を向上させる目的で、床面からの放熱によって屋内を暖房する床暖房方式が提案され実用化されている。この床暖房技術の一例として、(i) まず、発泡合成樹脂製の板状体に、温水などの熱媒を通す熱媒(または流体)チューブをあらかじめ埋設した床暖房パネル(または床暖房マット)を床面に敷設し、ついで、その上側にカーペットや木製化粧板などの表装材(または表面被覆材)を配置して、暖房可能な床とする技術(特許文献1、特許文献2)や、(ii)まず、熱媒チューブ埋設溝を刻設した発泡合成樹脂製の板状体を床面に配置し、ついで、熱媒チューブ埋設溝に熱媒チューブを埋設し、その上側にカーペットや木製化粧板などの表装材を配置して、暖房可能な床とする技術(特許文献3、特許文献4)などが挙げられる。
上記(i)の方法による熱媒チューブをあらかじめ埋設した床暖房パネルは、敷設場所の平面形状や面積があらかじめ判明している特に新築に建造物に採用される。敷設現場では、巻回または折り畳まれている床暖房パネルを開放し、固定すればよいので、敷設作業は簡単であるが、敷設場所の平面形状が想定したものと異なる場合は、あらかじめ調製した床暖房パネルを切除できないという欠点がある。上記(ii)の板状体に敷設場所で熱媒チューブを埋設する方法は、新築建造物のほか、既築建造物の床を暖房可能な構造とする際に採用される。上記(ii)の方法は、敷設現場での熱媒チューブ埋設作業が必要であるという欠点があるが、敷設場所の平面形状に応じて板状体を配置し直すことができるという自由度がある。このように一長一短があるため、いずれの方法を採用するかは、敷設作業者が自由に選択できる。
上記(ii)の技術によれば、発泡合成樹脂製の板状体が潰されないように一定間隔で小根太(または根太)が配置される(特許文献3、特許文献4参照)。しかしながら、この構造の床暖房パネルは幅方向の両端部に小根太が配置されており、敷設場所の平面形状が広い場所や、平面形状が複雑な場所では、複数枚の床暖房パネルを敷設(配置)する必要があるときは、幅方向の両端部に小根太が配置されている床暖房パネルを複数枚敷設する場合は、(ii-a)床暖房パネルの端部小根太の幅方向中央部を長さ方向に沿って正確に切断し、幅が半分にされた小根太同士を接触させて敷設するか、(ii-b)端部双方に小根太を配置した床暖房パネルを使用する場合は端部の一方の小根太を取り除いて敷設するか、または(ii-c)端部の一方のみに小根太を配置したもと、小根太とを別々に準備し、敷設する必要があった。
上記(ii-a)の方法によると、敷設現場で、小根太の幅方向中央部を長さ方向に沿って正確に半分に切断する作業が繁雑であった。上記(ii-b)の方法によると、端部小根太の幅方向中央部を長さ方向に沿って正確に切断する必要はないが、端部の小根太の一方を取り外す作業が増え、(ii-c)の一方の端部のみに端部小根太を配置した床暖房パネルとした場合は、この床暖房パネルを敷設する際、他方の端部に端部小根太に代るものを配置しなければならないので、一方の端部のみに端部小根太を配置したことによるメリットはない。また、(ii-a)の方法および(ii-b)の方法ともに、敷設する際に多数の固定ビスが必要であるばかりでなく、固定ビスの固定作業が繁雑であるという欠点がある。
さらに、上記(ii-a)〜(ii-c)の方法ともに、隣接する床暖房パネルの上側に表装材を配置する場合、隣接する床暖房パネルの端部小根太の接触部と表装材の端部が重なった場合には、床暖房パネルを長期間使用すると、隣接する表装材の端部に生じた隙間と、隣接する床暖房パネルとの境目に生じた隙間が重なることがあり、居住性を著しく悪化させることがある。
特開平10−89712号公報 特開平11−141899号公報 特開2000−213758号公報 特開昭63−108133号公報
本発明者らは、かかる状況にあって、上記従来技術の欠点を解決した床暖房パネル、およびその敷設方法を提供すべく鋭意検討した結果、本発明を完成したものである。本発明の目的は、次の通りである。
1.構成部品が少なく、敷設作業の容易な床暖房パネルを提供すること。
2.敷設場所の平面形状が広い場所や、平面形状が複雑な場所に敷設するのに適した床暖房パネルを提供すること。
3.上記床暖房パネルの敷設方法を提供すること。
上記課題を解決するため、第一発明では、直線パネルとターンパネルとを組合せて構成し、これら組合パネルの一方の面に刻設された熱媒チューブ埋設溝に熱媒チューブが埋設可能とされてなる床暖房パネルにおいて、直線パネルは、複数の熱媒チューブ埋設溝が一定間隔で相互に平行に刻設され、この熱媒チューブ埋設溝に平行に一定間隔で複数の小根太が配置され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなり、ターンパネルは、直線パネルに刻設された熱媒チューブ埋設溝に対応させて湾曲した熱媒チューブ埋設溝が刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなることを特徴とする、床暖房パネルを提供する。
また、第二発明では、床暖房パネルを建造物床面に敷設するにあたり、床暖房パネルとして、直線パネルとターンパネルとを組合せて構成し、これらパネルの一方の面に刻設された熱媒チューブ埋設溝に熱媒チューブが埋設可能とされてなり、直線パネルは、複数の熱媒チューブ埋設溝が一定間隔で相互に平行に刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなり、ターンパネルは、直線パネルに刻設された熱媒チューブ埋設溝に対応させて湾曲した熱媒チューブ埋設溝が刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなる床暖房パネルを使用し、
まず、建造物床面の床暖房パネル敷設場所の平面形状に合せて、上記床暖房パネルを、要すれば、直線パネルを複数枚組合せて幅方向の寸法を調節し、長さ方向は長さ寸法を調節した直線パネルと、ターンパネルとを組合せて調節して配置・固定し、
ついで、熱媒チューブ埋設溝と湾曲した熱媒チューブ埋設溝とに、連続した熱媒チューブを埋設し、その上側に表装材を載置して床暖房パネルの小根太に釘またはビスによって固定することを特徴とする、床暖房パネルの敷設方法を提供する。
本発明に係る床暖房パネルは、以下に詳細に説明するとおりであり、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
1.本発明に係る床暖房パネルは、床暖房パネルを複数枚敷設する場合であっても、幅方向の両端部に小根太が配置されていないので、直線パネルAを複数枚組合せて幅方向を広げるときは、小根太の幅方向中央部を長さ方向に沿って正確に切断する必要がなく、敷設作業が容易である。
2.本発明に係る床暖房パネルは、敷設場所において直線パネルを複数枚組合わせて敷設する際、幅方向の寸法は床暖房パネルの基体パネルに設けたスリット部分で容易に分割でき、長さ方向の寸法は鋸などの切断工具で切断し調節できるので、極めて容易に敷設できる。
3.本発明に係る床暖房パネルは、一種類の直線パネルと一種類のターンパネルとによって、複数の敷設場所に対応することができるので、構成部品の数が少なく、構成部品管理が容易である。
4.本発明に係る床暖房パネルは、床暖房パネルの上側に表装材を配置する場合、通常は小根太上に端部を配置・固定するので、隣接する床暖房パネルの端部が、隣接する表装材の端部と重なることが避けられ、床暖房パネルを長期間使用しても、隣接する表装材の端部に生じた隙間と、隣接する床暖房パネルとの境目に生じた隙間が重なることがなく、居住性を著しく悪化させることがない。
5.本発明に係る床暖房パネル方法によれば、敷設場所において、敷設場所の平面形状に応じて、床暖房パネルの幅方向の寸法は直線パネルに設けたスリット部分で分割でき、床暖房パネルの長さ方向の寸法は鋸などの切断工具で切断し調節できるので、床暖房パネルを敷設する場所の平面形状が複雑な場合でも、極めて容易に敷設できる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に係る床暖房パネルは、直線パネルAとターンパネルBとの組合せによって構成される。直線パネルAは、一方の面に熱媒チューブを埋設して放熱可能とし、小根太が配置されており、床暖房パネルを床面に敷設した後の床暖房パネル上側に表装材を配置し釘またはビスによって、床面の敷設場所に固定可能とする。
直線パネルAとターンパネルBは、発泡合成樹脂板から調製することができる。発泡合成樹脂板は、軽量で断熱性に優れるのでパネル用として好適である。発泡合成樹脂板は、独立気泡を有する硬質発泡樹脂板が好ましい。具体的には、発泡ポリスチレン、発泡ポリスチレンと発泡ポリエチレンとの混合物、発泡ポリプロピレン、硬質ポリウレタン、発泡硬質ゴムなどは挙げられる。
直線パネルAとターンパネルBの厚さは、熱媒チューブの外径(例えば10mm)と同じ寸法を最小とし、最大は流体チューブの直径プラス(+)25mmまでの範囲で選ぶことができる。パネルの厚さが熱媒チューブの直径プラス(+)25mmを超えると、パネルが厚くなりすぎるて重くなり、製作、保管、運搬、敷設作業などにおいて取り扱い難くなるので好ましくない。直線パネル(A)
は、平面形状が四角形とされ、一辺が450mm〜1800mmの範囲で選ぶのが好ましい。一辺が1800mmを超えると、製作、保管、運搬、敷設作業などにおいて取り扱い難くなるので好ましくない。一辺が450mm未満であると、床暖房パネルを敷設する際にパネルの数が多数必要となり、製作、保管、運搬、敷設作業などにおいて繁雑となり、好ましくない。
直線パネルAの一方の面には、複数の熱媒チューブ埋設溝a1を刻設する。熱媒チューブ埋設溝a1は、複数を一定間隔で相互に平行に、直線パネルAは四角形の対向する二辺間に達する長さとして刻設する。熱媒チューブ埋設溝a1の上側開口部の幅は、熱媒チューブCの直径と同じ寸法、またはこれよりわずかに大きい寸法とするのが好ましい。溝の形状は、溝が延在する方向に対して直角に切断した断面がU字を呈する形状とすると、熱媒チューブCを埋設する際に都合がよい。溝の深さは、熱媒チューブCの直径(例えば10mm)と同じ寸法とするのが好ましい。
直線パネルAには、熱媒チューブ埋設溝a1を刻設した面に小根太a2を配置する。小根太a2は、床暖房パネルを床面に敷設した後の床暖房パネル上側に表装材を配置し釘またはビスによって固定可能とするほか、床暖房パネルが上側から重いものが負荷されても潰れ難くする小根太a2は、四角形の対向する二辺間と同じ長さとして、熱媒チューブ埋設溝a1に平行に一定間隔で複数配置する。小根太a2の厚さは、直線パネルAの厚さと同じ寸法とし、幅は20〜60mmの範囲で選ぶのが好ましい。
直線パネルAには、小根太a2に挟まれた部分A1中央部に長さ方向に沿って、スリットを設ける。スリットa3は、床暖房パネルを敷設する場所の面積に応じて複数の床暖房パネルを組合せる場合であって、幅方向の余分な床暖房パネル部分を切断する際に活用される。スリットは、この部分を折曲げることによって切断できるように、直線パネルAの表面側から裏面側に達する貫通した複数の細長い切れ目、複数の小穴として設けるのが好ましい。
直線パネルAの、幅方向両端部A2の幅を、小根太a2に挟まれた部分A1の幅の半分の幅にする。この部分の幅を小根太a2に挟まれた部分A1の幅の半分にすることによって、床暖房パネルを敷設する場所の面積に応じて複数の床暖房パネルを組合せた際に、小根太a2に挟まれた部分A1の幅と同じ幅とすることができ、敷設時に幅方向両端部A2の幅を狭くしたり、広くしたりする必要がなく、敷設作業が容易である。
ターンパネルBは、直線パネルAによって導かれた熱媒チューブCをUターン(方向転換させる)機能を果たす。ターンパネルBには、直線パネルAに刻設された熱媒チューブ埋設溝a1に対応させて湾曲した熱媒チューブ埋設溝b1を刻設する。埋設溝a1と埋設溝b1とを対応させることによって、熱媒チューブを正確にUターン(方向転換)させることができる。ターンパネルBには、表装材の仕様に合せ小根太b2に対応させて小根太b2´を配置してもよい。小根太b2、b2´に挟まれた部分B1の中央部には、長さ方向に沿ってスリットb3を設ける。また、幅方向両端部B2の幅は、小根太b2に挟まれた部分B1の幅の半分とする。小根太b2、b2´は、床暖房パネルを床面に敷設した後の床暖房パネル上側に表装材を配置し、釘またはビスによって固定可能とするほか、床暖房パネルが上側から重いものが負荷されても潰れ難くする。スリットb3は、この部分を折曲げることによって切断できるようにする。
第二発明に係る敷設方法では、第一発明に係る床暖房パネルを使用し、まず、建造物床面の床暖房パネル敷設場所の平面形状に合せて、上記床暖房パネルを、長さ方向は複数枚の直線パネルAを長さ方向に継合せ、ターンパネルBとを組合せ調節して配置する。ついで、幅方向は複数枚の直線パネルAを幅方向に継合せ調節して配置する。全体の配置がよい場合はそのまま、不具合がある場合は位置を修正して、釘またはビスによって床面に固定する。ついで、熱媒チューブ埋設溝a1と湾曲した熱媒チューブ埋設溝b1とに、連続した熱媒チューブを埋設する。この際、熱媒チューブの熱媒の入口と熱媒の出口の双方を、熱媒循環装置に接続できるように床暖房パネルの外側に延ばしておく。壁面近傍などの床暖房パネルを敷設する必要のない床面には、床暖房パネルと同様の素材で調製した熱媒チューブを埋設しないダミー板を配置し、熱媒チューブを埋設して熱媒循環装置に接続する。この後、床暖房パネルとダミー板との上側に表装材を載置し、床暖房パネルとダミー板の小根太に釘またはビスによって固定すればよい。
なお、床暖房パネルを敷設する際に、直線パネルAとターンパネルBの上側に放熱シートを配置すると、熱媒チューブからの熱を表装材側に均等に伝熱することができるので好ましい。放熱シートは、直線パネルAとターンパネルBに、あらかじめ貼着しておいてもよく、また、敷設時に熱媒チューブ埋設溝に熱媒チューブを埋設した後であってもよい。放熱シートとしては、アルミニウム箔、ステンレススチール箔、スズ箔、などの金属箔のほか、中心を樹脂層としその表裏に金属層を設けた複合板などが挙げられるが、コストおよび熱伝導効率の観点からアルミニウム箔が好適である。配置した床暖房パネルとダミー板の上側に載置する表装材としては、不織布、織布、カーペット、木製板、合板などが挙げられる。中でも、耐久性の観点から木製板が好適である。表装材の表面には、敷設する場所の壁面の色、模様などと調和した模様、色、木目などをあらかじめ印刷することができる。
熱媒チューブ埋設溝に埋設される熱媒チューブとしては、架橋ポリエチレンチューブ、ポリブテンチューブなどが挙げられる。熱媒としては、温水、加熱オイルなどを挙げることができる。熱媒は屋外、室内の適所に配置して熱媒循環装置によって、熱媒の温度と圧力を調節して、熱媒チューブに循環させることによって、床面に敷設した床暖房パネル全体を加温することができる。
以下、本発明を図面に基いて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限り以下の記載例に限定されるものではない。
図1は直線パネル(A)の一例の平面図であり、図2はターンパネル(B)の一例の平面図であり、図3は図1のIII−III分での縦断端面拡大略図であり、図4は本発明に係る床暖房パネルを敷設した状態の一例の平面略図である。
図1は、厚さが12mmの発泡ポリスチレン板1より調製した長さが909mm、幅が909mmの直線パネルAであり、A11は小根太a2に挟まれた部分であり、A12は幅方向両端部であり、この部分の幅はA11の半分の幅にされている。a1は開口部の幅が10.0mm、深さが10.0mmのU字状の熱媒チューブ埋設溝であり、a2は幅が45mm、厚さが12mmの小根太であり、a3はスリットであり、直線パネルAの長さ方向に沿って表面側から裏面側に達する貫通した複数の細長い切れ目として形成されている。流体チューブ埋設溝a1および小根太a2とも、直線パネルAの複数、一定間隔で相互に平行に配置されている。隣接するスリット間の間隔は、227.25とされ、その中央部に小根太a2が配置され、小根太a2を挟んで対象の位置に熱媒チューブ埋設溝a1が刻設されている。
直線パネル(A1)は、長さが909mmのものを標準として、この長さを1/2とした454.5mmにした直線パネル(A2)、長さを1/4とした227.25mm直線パネル(A3)などを調製することができる。直線パネルの長さは、長さの異なるA1、A2、A3を組合せることによって、敷設場所に対応することができる。直線パネルA2およびA3は、A1を1/2、1/4として調製することができるので、床暖房パネルの構成部品が増えることがない。
図2は、厚さが12mmの発泡ポリスチレン板より調製した長さが454.5mm、幅が909mmのターンパネルBである。B11は小根太b2、b2´に挟まれた部分であり、B12は幅方向両端部であり、この部分の幅はB11の半分の幅にされている。b1は開口部の幅が10mm、深さが10mmのU字状の熱媒チューブ埋設溝であり、b2、b2´は幅が45mm、厚さが12mmの小根太であり、b3はスリットであり、直線パネルAの長さ方向に沿って表面側から裏面側に達する貫通した複数の細長い切れ目として形成されている。熱媒チューブ埋設溝b1および小根太b2、b2´とも、直線パネルAの熱媒チューブ埋設溝a1および小根太a2に対応させて配置されている。b4、b4´は熱媒チューブ埋設溝b2と同じ深さにされた凹部空間であり、b4、b4´はともに、熱媒チューブCをターンパネルBの端部側で広幅に、または狭幅にUターンさせるために活用される。
直線パネルAの長さは、長さの異なるA1、A2、A3を組合せることによって、敷設場所に対応することができる。直線パネルの幅は、幅が909mmのものを標準として、敷設場所に応じてスリットa3部分に沿って折曲げて、1/4または1/2を切欠いて幅を狭くすることができる。ターンパネルBは長さ方向は変更できないが、幅方向は直線パネルAの場合と同様に、幅が909mmのものを標準として、敷設場所に応じてスリットa3部分に沿って折曲げて、1/4または1/2を切欠いて幅を狭くすることができる。
図4は、広い四角形の平面と狭い四角形の平面が繋がった平面形状を呈する敷設場所に、床暖房パネルを敷設した状態を示している。広い四角形の平面の長さ方向は、長さが909mmの直線パネルA1を長さ方向に二個繋ぎ、これに長さが227.25mm直線パネル(A3)を継ぎ足し、両端部にターンパネルBを配置して所定長さとしている。広い四角形の平面の幅方向は、幅が909mm(227.25mmを1ピッチとして4ピッチ)の直線パネルA1の幅方向両端部A12を接触させて二個並べ、直線パネルA1の幅を1ピッチ分(227.25mm)を切り欠き、3ピッチとしたもの配置し、所定幅としている。
狭い四角形の平面の長さ方向は、長さが909mmの直線パネルA1一個に、両端部にターンパネルBを配置して所定長さとしている。広い四角形の平面と狭い四角形の繋ぎ目は、長さが454.5mmの直線パネルA2を図4に示したように組合せ、ターンパネルBを3ピッチとした直線パネルA1に1ピッチ分食い込ませて配置している。熱媒チューブを埋設した直線パネルAとターンパネルB、および壁面と床暖房パネルとの間に、床暖房パネルと同様の素材で調製した熱媒チューブを埋設しないダミー板を配置し、床面に固定する。
床面に固定したこれらパネルおよびダミー板に、熱媒チューブ埋設溝にa1、b1に熱媒チューブを埋設し、熱媒往きチューブと熱媒戻りチューブとを熱媒循環装置に接続する。この後、床暖房パネルとダミー板との上側に表装材を載置し、床暖房パネルとダミー板の小根太に釘またはビスによって固定する。この上のダミー板を除く面に、放熱シートとしてのアルミニウム箔(厚さ40μm)を配置し、さらに木製板の表装材(厚さ12mm)を載置し、表装材を床暖房パネルの小根太に釘またはビスによって固定することによって、床暖房パネルの敷設作業が完了する。
本発明に係る床暖房パネルは、以上詳細に説明したとおりであり、一般住宅、集合住宅、商業ビル、ホテル、擁護施設、病院、保育園、幼稚園などの建造物であって、床面から加温する必要がある箇所に敷設するために活用される。
直線パネルの一例の平面図である。 ターンパネルの一例の平面図である。 図1のIII −III 部分での縦断端面拡大略図である。 本発明に係る床暖房パネルを敷設した状態の一例の平面略図である。
符号の説明
A、A1、A2、A3:直線パネル
A11:小根太a2に挟まれた部分
A12:直線パネルの幅方向両端部
a1:熱媒チューブ埋設溝
a2:小根太
a3:スリット
B:ターンパネル
B1:小根太b2に挟まれた部分
B2:直線パネルの幅方向両端部
b1:熱媒チューブ埋設溝
b2:長い小根太
b2´:短い小根太
b3:スリット
C:熱媒チューブ

Claims (3)

  1. 直線パネルとターンパネルとを組合せて構成し、これらパネルの一方の面に刻設された熱媒チューブ埋設溝に熱媒チューブが埋設可能とされてなる床暖房パネルにおいて、直線パネルは、複数の熱媒チューブ埋設溝が一定間隔で相互に平行に刻設され、この熱媒チューブ埋設溝に平行に一定間隔で複数の小根太が配置され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなり、ターンパネルは、直線パネルに刻設された熱媒チューブ埋設溝に対応させて湾曲した熱媒チューブ埋設溝が刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなることを特徴とする、床暖房パネル。
  2. 床暖房パネルを建造物の床面に敷設するにあたり、床暖房パネルとして、直線パネルとターンパネルとを組合せて構成し、これらパネルの一方の面に刻設された熱媒チューブ埋設溝に熱媒チューブが埋設可能とされてなり、直線パネルは、複数本の流体チューブ埋設溝が一定間隔で相互に平行に刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなり、ターンパネルは、直線パネルに刻設された熱媒チューブ埋設溝に対応させて湾曲した熱媒チューブ埋設溝が刻設され、小根太に挟まれた部分の中央部には長さ方向に沿ってスリットが設けられてなり、かつ、幅方向両端部の幅が小根太に挟まれた部分の半分にされてなる床暖房パネルを使用し、
    まず、建造物床面の床暖房パネル敷設場所の平面形状に合せて、上記床暖房パネルを、要すれば、直線パネルを複数枚組合せて幅方向の寸法を調節し、長さ方向は長さ寸法を調節した直線パネルと、ターンパネルとを組合せて調節して配置・固定し、
    ついで、熱媒チューブ埋設溝と湾曲した熱媒チューブ埋設溝とに、連続した熱媒チューブを埋設し、その上側に表装材を載置して床暖房パネルの小根太に釘またはビスによって固定することを特徴とする、床暖房パネルの敷設方法。
  3. 直線パネルとターンパネルの上側に放熱シートを配置する、請求項2に記載の床暖房パネルの敷設方法。
JP2004031690A 2004-02-09 2004-02-09 床暖房パネルおよびその敷設方法 Pending JP2005241017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004031690A JP2005241017A (ja) 2004-02-09 2004-02-09 床暖房パネルおよびその敷設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004031690A JP2005241017A (ja) 2004-02-09 2004-02-09 床暖房パネルおよびその敷設方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005241017A true JP2005241017A (ja) 2005-09-08

Family

ID=35022940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004031690A Pending JP2005241017A (ja) 2004-02-09 2004-02-09 床暖房パネルおよびその敷設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005241017A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322082A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 床冷暖房用マット
JP2007322080A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 流体分岐ヘッダ及び床冷暖房用マット
JP2008032284A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sumisho Metalex Corp 床暖房システムにおける放熱パイプ敷設用のパネル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322082A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 床冷暖房用マット
JP2007322080A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 流体分岐ヘッダ及び床冷暖房用マット
JP2008032284A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sumisho Metalex Corp 床暖房システムにおける放熱パイプ敷設用のパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090014152A1 (en) Hydronic floor heating system with adaptive fluid circuit
FI106406B (fi) Moduuli käytettäväksi lattialämmitys-/jäähdytysjärjestelmässä, menetelmä lattialämmitys-/jäähdytysjärjestelmän asentamiseksi ja lattialämmitys-/jäähdytysjärjestelmä
US6926077B2 (en) Foldable heat radiating sheet
KR101284739B1 (ko) 온수장판
JP2005241017A (ja) 床暖房パネルおよびその敷設方法
JP5827816B2 (ja) たて長折り畳み式床暖房用温水マット
WO2007053005A1 (en) System of floor tiles, and floor tiles as part of this system
JP2005282944A (ja) 床下配置用放熱器、および暖房可能な床の施工方法
JP2009150634A (ja) 温調マット及び温調床
JP2008122014A (ja) 温調マット及びその製造方法
JP4607145B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP4026709B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP4115614B2 (ja) 床暖房パネル及びその敷設方法
JP2002156125A (ja) 温水床暖房装置
JP6340763B2 (ja) ダイニングキッチンの床暖房用パネル
JP6213017B2 (ja) 非居室部分の冷暖房用放熱パネル
JPH11148656A (ja) 暖房可能な床の構造
JP3133468U (ja) 融雪屋根構造
JP4295132B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP4261386B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP3777175B2 (ja) 温度調整マット
JP5181577B2 (ja) 床暖房用温水マットにおける通水管配置用の溝構造
JP3801593B2 (ja) 面状発熱体と金属製床パネルを用いた二重床暖房装置
JP6160420B2 (ja) 冷暖房用放熱パネル
JP2005016809A (ja) 腰壁放熱器およびその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070109

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203