JP3784196B2 - 熱媒供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷暖房対象空間に設置される熱媒通流式の複数のパネルに対して、熱媒供給用の中継供給路および熱媒還元用の中継還元路を備えた中継ヘッダを経由して、熱源からの熱媒が循環供給されるように構成されている熱媒供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような熱媒供給装置では、熱媒通流式のパネルとして、天井面に敷設して熱媒体流通管に冷水を流通させるものや、床面に敷設して熱媒体流通管に温水を流通させる床暖房パネルがある。中継ヘッダとしては、例えば、実公昭55−17057号公報に開示されているように、中継供給路が熱源からの熱媒を複数のパネルに分岐して供給するように通流する状態に形成され、中継還元路が複数のパネルから同時に還元される熱媒を合流させて排出するように通流する状態に形成されているものがある。そして、この中継ヘッダに単一の熱媒供給用往路および単一の熱媒還元用復路を接続して各パネルに熱媒を同時に供給可能とし、中継ヘッダを用いることによって施工作業を容易にしながら、熱媒供給用往路および熱媒還元用復路の本数を減少させて配管スペースを減少させることができるものが知られている。
ちなみに、上述したような熱媒供給装置においては、熱媒供給用往路の熱源側端部または熱源に設けられた制御弁の開閉状態を制御することによって、複数のパネルへの熱媒の供給状態を断続するようにしている。
【0003】
また、図9に示すように、熱源21からの熱媒を複数のパネル22に供給する熱媒供給用往路23が複数のパネル22と同じ数だけ設けられるとともに、複数のパネル22からの熱媒を熱源21に還元する熱媒還元用復路24も複数のパネル22と同じ数だけ設けられ、各熱媒供給用往路23ごとに熱媒の供給状態を各別に調整自在な複数の制御弁25が、熱媒供給用往路23の熱源21側端部に設けられ、この複数の制御弁25の開閉状態を制御することによって、冷暖房対象空間における状況に合わせて各パネル22ごとに熱媒の供給状態を調整可能にするものが知られている。
【0004】
さらに、図10に示すように、熱源21からの熱媒を複数のパネル22に供給する熱媒供給用往路23が複数のパネル22と同じ数だけ設けられ、複数のパネル22からの熱媒を熱源21に還元する熱媒還元用復路が、各パネル22に接続される分岐還元路26とこの分岐還元路26を通流する熱媒を各パネル22の近くから単一に合流させる単一還元路27とから構成され、各熱媒供給用往路23ごとに熱媒の供給状態を各別に調整自在な複数の制御弁25が、熱媒供給用往路23の熱源21側端部に設けられ、この複数の制御弁25の開閉状態を制御することによって、冷暖房対象空間における状況に合わせて各パネル22ごとに熱媒の供給状態を調整可能にしながら、熱媒還元用復路を各パネル22の近くから単一還元路27とすることにより配管スペースを減少させることができるものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような熱媒供給装置においては、冷暖房対象空間における状況に合わせて各パネルごとに熱媒の供給状態を調整可能にしながら、熱源と各パネルとを接続する管路などの配管スペースの減少を図ることができ、かつ、施工作業を容易にするものが好ましいものとなっている。
つまり、上述のような熱媒供給装置では、各パネルごとに熱媒の供給状態を調整可能とすること、配管スペースの減少、および、施工作業を容易にすることの3つの要素が望まれている。
【0006】
しかしながら、従来の熱源供給装置では、各パネルごとに熱媒の供給状態を調整可能とすること、配管スペースの減少、および、施工作業を容易にすることの3つの要素をすべて実現することができるものがなく、3つの要素のうち少なくともひとつが欠けているものであった。
つまり、実公昭55−17057号公報に記載の構成を用いた熱媒供給装置は、各パネルごとに熱媒の供給状態を調整することができないものであった。そして、図9に示す熱媒供給装置は、熱源と各パネルとの間の管路数がパネル数の2倍となり、配管スペースが増大するだけでなく、熱媒供給用往路および熱媒還元用復路のそれぞれを各パネルごとに接続する必要があり、施工作業が煩雑になる虞があった。また、図10に示す熱媒供給装置は、熱媒供給用往路および熱媒還元用復路における分岐還元路のそれぞれを各パネルごとに接続する必要があり、施工作業が煩雑になる虞があった。
【0007】
そして、図11に示すように、供給用ヘッダ28と還元用ヘッダ29を設けて、熱源21と供給用ヘッダ28とを単一の熱媒供給用往路23にて接続して、還元用ヘッダ29と熱源21とを単一の熱媒還元用復路24にて接続することによって、施工作業を容易にしながら、配管スペースを減少させ、供給用ヘッダ28と各パネル22とを熱媒供給用分岐路30にて各別に接続し、各パネル22と還元用ヘッダ29とを熱媒還元用分岐路31にて各別に接続し、熱媒供給用分岐路30または供給用ヘッダ28に、熱媒供給用分岐路30を通した各パネル22への熱媒の供給状態を各熱媒供給用分岐路30ごとに各別に調整自在な複数の制御弁25を設けることによって、冷暖房対象空間における状況に合わせて各パネル22ごとに熱媒の供給状態を調整可能にすることができるものが考えられるが、この熱媒供給装置においても、熱源21と各パネル22との間の配管中に供給用ヘッダ28と還元用ヘッダ29を設けたり、熱媒供給用分岐路30および熱媒還元用分岐路31のそれぞれを各パネル22ごとに接続するなど、施工作業が複雑になり煩雑になる虞があり、未だ改善の余地があった。
【0008】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、冷暖房対象空間における状況に合わせて各パネルごとに熱媒の供給状態を調整可能にしながら、熱源と複数のパネルのそれぞれとを接続する管路の配管スペースの減少を図ることができ、かつ、施工作業を容易にすることができる熱媒供給装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、冷暖房対象空間に設置される熱媒通流式の複数のパネルに対して、熱媒供給用の中継供給路および熱媒還元用の中継還元路を備えた中継ヘッダを経由して、熱源からの熱媒が循環供給されるように構成されている熱媒供給装置において、
前記中継ヘッダに、前記中継供給路として、熱源からの熱媒を中継ヘッダに供給する熱媒供給用往路を接続する往路用接続部を各別に備える複数の中継供給路が互いに独立して熱媒を通流する状態に形成され、
記熱媒供給用往路が、各中継供給路それぞれに熱媒を供給するように形成され、
熱媒供給用往路を通した各中継供給路への熱媒の供給状態を各中継供給路ごとに各別に調整自在な複数の制御弁が、その熱媒供給用往路中に設けられ、
前記中継還元路が、複数のパネルのそれぞれから各別に還元される熱媒を合流させて排出するように通流する合流通流路として形成されている
【0010】
つまり、中継還元路を備えかつ熱源からの熱媒を中継ヘッダに供給する熱媒供給用往路を接続する往路用接続部を各別に備える複数の中継供給路が互いに独立して熱媒を通流する状態に形成された中継ヘッダを用いることによって、熱媒供給用往路および熱媒還元用復路を、各パネルごとに接続するのではなく、中継ヘッダに接続するだけで各パネルに熱媒を供給可能にすることができるので、施工作業が容易になる。そして、熱媒供給用往路中に各中継供給路ごとに各別に調整自在な複数の制御弁を設けることによって、各パネルごとに熱媒の供給状態を調整可能にすることができる。
したがって、中継ヘッダを用いて、中継ヘッダにおける各中継供給路ごとに各別に調整自在な複数の制御弁を設けることによって、冷暖房対象空間における状況に合わせて各パネルごとに熱媒の供給状態を調整可能にしながら施工作業を容易にすることができる。
【0011】
また、中継ヘッダにおける各中継供給路ごとに各別に調整自在な複数の制御弁を熱媒供給用往路中に設けることによって、中継ヘッダと各パネルとの間に設けるものと比べて、各制御弁と熱源との制御のために接続する電線の配線を、熱媒供給用往路および熱媒還元用復路を挿通させるためのCD管に挿通させることができ、その電線の配線処理を容易に行うことができる。
また、複数のパネルのそれぞれから各別に還元される熱媒を合流させて排出することができるので、中継ヘッダにおける熱媒還元用の復路用接続部をひとつ設けて、その復路用接続部に単一の熱媒還元用復路を接続するだけでよく、熱媒還元側の施工作業も容易になり、施工作業がより一層容易になる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、熱媒供給用往路が、熱源から中継ヘッダの近くまで配管される単一路と、その単一路から各中継供給路に分岐する分岐路とから構成され、分岐路のそれぞれに、制御弁が配設されている。
したがって、熱媒供給用往路を中継ヘッダの近くまで単一路とすることができるので、配管スペースの一層の減少を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、制御弁が、中継用ヘッダに組み付けられている。
したがって、制御弁が中継ヘッダに組み付けられているので、中継ヘッダを取付けるだけでよく、あらたに制御弁を取付ける必要がなくなり、施工作業が一層容易になる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、熱媒供給用往路として、熱源と複数の中継供給路を各別に接続する複数本の熱媒供給用往路が設けられ、複数の制御弁が、複数の熱媒供給用往路の熱源側端部に配設されている。
つまり、複数の制御弁を複数の熱媒供給用往路の熱源側端部に配設することによって、複数の制御弁と熱源との設置位置を近くすることができ、各制御弁と熱源との制御のために接続する電線の配線を極めて容易に処理することができる。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、中継ヘッダが、偏平な筒状に形成されて、その端面部に、熱媒供給用往路が接続される往路用接続部および中継ヘッダからの熱媒を熱源に還元する熱媒還元用復路が接続される復路用接続部が設けられ、かつ、その側周面部に、複数の中継供給路におけるパネルに接続される複数の供給用接続部と、複数のパネルのそれぞれから熱媒が還元される複数の流入用接続部とが、ひとつの供給用接続部とひとつの流入用接続部とを周方向に並ぶ組として、その組を周方向に沿って並べる状態で設けられている。
つまり、供給用接続部と流入用接続部とが中継ヘッダの周方向において隣合うように設けられているので、各パネルにて放熱または吸熱される前の熱媒と各パネルにて放熱または吸熱された後の熱媒とを中継ヘッダの周方向において交互に通流させることができる。
したがって、床暖房パネルを例にすると、中継ヘッダの周方向において高温熱媒と低温熱媒を交互に通流させることができるので、床暖房パネルにおける温度分布を極力均一にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる熱媒供給装置を床暖房装置として適応した例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この床暖房装置は、図1および4に示すように、冷暖房対象空間としての床面に設置される熱媒通流式の複数のパネルとしての床暖房パネルP、この床暖房パネルPに対して熱媒供給用の複数の中継供給路1および熱媒還元用の中継還元路2を備えた中継ヘッダ3、この中継ヘッダ3を経由して各床暖房パネルPに熱媒を循環供給する熱源としての冷温水ボイラー4などから構成されている。
そして、この実施形態では、床暖房パネルPの角部を切り欠いて、その切欠部5が合わせた4枚の床暖房パネルPの中心部に位置するように敷設して、その中心部に中継ヘッダ3を配設させて、中継ヘッダ3を経由して4枚の床暖房パネルPのそれぞれに熱媒を循環供給するように構成されている。
【0018】
冷温水ボイラー4からの熱媒としての温水を中継ヘッダ3に供給する熱媒供給用往路として、冷温水ボイラー4と複数の中継供給路1を各別に接続する2本の熱媒供給用往路6が設けられ、中継ヘッダ3からの温水を冷温水ボイラー4に還元する熱媒還元用復路として、単一の熱媒還元用復路7が設けられ、熱媒供給用往路6を通した各中継供給路1への温水の供給状態を各中継供給路1ごとに各別に調整自在な2つの制御弁8が、2本の熱媒供給用往路6の冷温水ボイラー4側端部に配設されている。なお、熱媒としては、薬剤を使用したものなどその他の熱媒を利用することも可能である。
そして、2本の熱媒供給用往路6と1本の熱媒還元用復路7は束ねられて、CD管9に挿通するようにしている。
【0019】
前記床暖房パネルPは、図2および3に示すように、ほぼ矩形に形成されており、ポリエチレンやポリエスチレンなどの硬質の発泡樹脂製、または、合板、繊維板およびパーティクルボードなどの木質製の板状基材10に熱媒体流通管12埋入用の凹入溝11が設けられ、この凹入溝11に架橋ポリエチレン管やポリブテン樹脂管などからなる熱媒体流通管12を埋入して配管して、その上面から均熱用のアルミ箔13を貼着して構成されている。
前記凹入溝11は、熱媒体流通管12が床暖房パネルPの長さ方向視において蛇行状になるように、かつ、熱媒体流通管12の両端が床暖房パネルPの切欠部5になるように形成され、熱媒体流通管12を通して床暖房パネルPの全域に温水が供給されるようにしている。
【0020】
前記中継ヘッダ3は、図4に示すように、中継供給路として、温水を供給すべき複数の床暖房パネルPと同じ数の中継供給路1が互いに独立して温水を通流する状態に形成され、中継還元路2が複数の床暖房パネルPのそれぞれから各別に還元される熱媒を合流させて排出するように合流通流路として形成されている。また、この中継ヘッダ3は、偏平な筒状に形成されて、その端面部に、熱媒供給用往路6が接続される往路用接続部14と熱媒還元用復路7が接続される復路用接続部15が設けられ、かつ、その側周面部に、複数の中継供給路1における各床暖房パネルPに接続される複数の供給用接続部16と、複数の床暖房パネルPのそれぞれから熱媒が還元される複数の流入用接続部17とが設けられている。
【0021】
具体的に説明すると、中継ヘッダ3は、上面視においてほぼ正方形に形成され、その下面側には、2つの往路用接続部14とひとつの復路用接続部15が、2つの往路用接続部14の間に復路用接続部15が位置してほぼ一直線上になるように、正方形の中継ヘッダ3の中央部分、すなわち図の(イ)における中継ヘッダ3の左右方向の中央部分に設けられている。
また、中継ヘッダ3の側周面側の一面には、2つの供給用接続部16または2つの流入用接続部17が周方向に並ぶ状態で設けられ、対面する面どうしが供給用接続部16または流入用接続部17になるように、かつ、2つの往路用接続部14とひとつの復路用接続部15が並ぶ方向の両端面に、すなわち図の(イ)における上下方向の両面に供給用接続部16が位置するように設けられている。
なお、中継ヘッダ3の形状は、上面視において長方形などの多角形、円形、または、扇形など各形状に変更が可能である。
【0022】
そして、中継供給路1がひとつの往路用接続部14と2つの供給用接続部16とを連通するように2つ設けられ、この2つの中継供給路1が互いに独立して温水を通流する状態に形成されている。また、中継還元路2が復路用接続部15と4つの流入用接続部17とを連通するように設けられ、4枚の床暖房パネルPのそれぞれから各別に還元される温水を合流させて排出するように形成されている。
つまり、中継ヘッダ3には、それぞれが隔離されている各別の3つの空間が備えられ、その2つの空間にひとつの往路用接続部14と2つの供給用接続部16とが接続されて、中継供給路1として形成され、残りのひとつの空間に復路用接続部15と4つの流入用接続部17とが接続されて、中継還元路2として形成されている。
【0023】
このようにして、冷温水ボイラー4からの温水は、熱媒供給用往路6を通して往路用接続部14から中継ヘッダ3に供給され、中継ヘッダ3における中継供給路1を介して供給用接続部16から各床暖房パネルPに供給されて、床暖房パネルPにおける熱媒体流通管12を温水が通流することにより冷暖房対象空間である床面が暖房されることになる。
そして、床暖房パネルPにおける熱媒体流通管12を通流した温水は、流入用接続部17から中継ヘッダ3に還元され、中継ヘッダ3における中継還元路2を介して復路用接続部15から熱媒還元用復路7を通して冷温水ボイラー4に還元されるようにしている。
【0024】
また、2本の熱媒供給用往路6の冷温水ボイラー4側端部に配設されている制御弁8の開閉状態を制御することによって、各床暖房パネルPへの温水の供給状態を各別に調整可能に構成されている。
そして、この実施形態では、4枚の床暖房パネルPが床面に敷設されているが、2枚の床暖房パネルをひとつの組として、そのひとつの組ごとに温水の供給状態を各別に調整可能としている。
つまり、図1に示すように、4枚の床暖房パネルPA,PB,PC,PDのうち床暖房パネルPA,PBと床暖房パネルPC,PDをそれぞれひとつの組として、制御弁8の開閉状態を制御することによって、床暖房パネルPA,PBに対応する熱媒供給用往路6および床暖房パネルPC,PDに対応する熱媒供給用往路6のいずれか一方または両方に温水を通流させるようにしている。
【0025】
このようにして、中継供給路1および中継還元路2を備えかつ温水を供給すべき床暖房パネルPと同じ数の中継供給路1が互いに独立して熱媒を通流する状態に形成された中継ヘッダ3を用いることによって、熱媒供給用往路6および熱媒還元用復路7を、各床暖房パネルPごとに接続するのではなく、中継ヘッダ3に接続するだけで各床暖房パネルPに温水を供給可能にすることができるので、施工作業が容易になるとともに、熱媒還元用復路7を単一に形成することによって、管路数を減少させることができ、さらに、複数の制御弁8を複数の熱媒供給用往路6の冷温水ボイラー4側端部に配設することによって、各床暖房パネルPごとに温水の供給状態を調整可能にしながら、各制御弁8と冷温水ボイラー4との制御のために接続する電線の配線を極めて容易に処理することができる。
したがって、中継ヘッダ3を用いて、中継ヘッダ3における各中継供給路1ごとに各別に調整自在な複数の制御弁8を設けて、熱媒還元用復路7を単一に形成することによって、冷暖房対象空間における状況に合わせて各床暖房パネルPごとに温水の供給状態を調整可能にしながら、冷温水ボイラー4と各床暖房パネルPとを接続する管路の配管スペースの減少を図ることができ、かつ、施工作業を容易にすることができる。
【0026】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上述の第1実施形態における熱媒供給用往路6およびそれに伴う複数の制御弁8の設置位置の別実施形態であり、その他の構成については、上述の第1実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0027】
冷温水ボイラー4からの温水を中継ヘッダ3に供給する熱媒供給用往路6が、図5に示すように、冷温水ボイラー4から中継ヘッダ3の近くまで配管される単一路18と、その単一路18から中継ヘッダ3における各中継供給路1に分岐する分岐路19とから構成され、分岐路19のそれぞれに制御弁8が配設されている。
つまり、熱媒供給用往路6が、単一路18とその単一路18から2つに分岐する分岐路19とから構成され、2つの分岐路19のそれぞれが中継ヘッダ3の往路用接続部14に接続され、2つの分岐路19のそれぞれに制御弁8が設けられている。なお、制御弁8と冷温水ボイラー4との制御のために接続する電線の配線を、CD管9に挿通させるようにしている。
このようにして、熱媒供給用往路6を中継ヘッダ3の近くまで単一路18とすることができるので、第1実施形態における作用効果を得ながら、配管スペースの一層の減少を図ることができる。
【0028】
〔第3実施形態〕
この第3実施形態では、上述の第1および2実施形態における中継ヘッダの別実施形態を示すものであり、その他の構成については、上述の第1実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0029】
中継ヘッダは、図6に示すように、上面視においてほぼ正方形に形成され、その下面側には、2つの往路用接続部14とひとつの復路用接続部15が、2つの往路用接続部14の間に復路用接続部15が位置してほぼ一直線状になるように設けられている。
また、中継ヘッダ3の側周面側には、ひとつの供給用接続部16とひとつの流入用接続部17とを周方向に並ぶ組として、その組を周方向に沿って並べる状態で設けられている。つまり、中継ヘッダ3の側周面側のそれぞれの面には、ひとつの供給用接続部16とひとつの流入用接続部17がその並び組として設けられ、供給用接続部16と流入用接続部17が周方向に交互になるようにしている。
【0030】
そして、中継ヘッダ3には、中継供給路1として、2つの供給用接続部16とひとつの往路用接続部14とを連通するように断面形状がT字状の管路が2つ備えられ、残りの空間に復路用接続部15と4つの流入用接続部17とが接続されて、この空間が中継還元路2として形成されている。
【0031】
このようにして、上述の中継ヘッダ3を用いて、図7に示すように、4枚の床暖房パネルのそれぞれに温水を供給すると、4枚の床暖房パネルP放熱される前の高温水と各床暖房パネルPにて放熱された後の低温水とを中継ヘッダの周方向において交互に通流させることができ、床暖房パネルPにおける温度分布を極力均一にすることができる。
【0032】
〔別実施形態〕
(1)上記第1および2実施形態では、複数の制御弁8を中継ヘッダ3とは別に設けるようにしているが、例えば、複数の制御弁8を中継ヘッダ3に備えられている供給用接続部16のそれぞれに設けるようにして、中継ヘッダ3に組み付けるようにしてもよい。
【0033】
(2)上記第1および2実施形態では、中継還元路1が複数の床暖房パネルPのそれぞれから各別に還元される温水を合流させて排出するように構成されているが、中継還元路として、複数の床暖房パネルPと同じ数の中継還元路2が互いに独立して温水を通流する状態に構成してもよい。
つまり、中継ヘッダ3の下面側に、2つの往路用接続部14と2つの復路用接続部15が設けられ、中継還元路2が、2つの流入用接続部17とひとつの復路用接続部15が連通する管路として2つ形成され、この2つの管路が互いに独立して温水を通流する状態に形成されている。
【0034】
そして、上述のように、中継ヘッダ3における中継還元路2が2つ設けられた場合には、図8に示すように、2つの復路用接続部15のそれぞれに分岐還元路7a,7bが接続され、これら分岐還元路7a,7bを各別に通流する温水を単一の熱媒還元用復路7に合流して冷温水ボイラー4に還元するようにしている。
【0035】
(3)上記第1〜3実施形態では、往路用接続部14を供給用接続部16よりも少ない2つ設けて、中継供給路1をひとつの往路用接続部14と2つの供給用接続部16とを連通するように形成して、4枚の床暖房パネルPのうち2枚をひとつの組として、この組ごとに温水の供給状態を各別に調整可能に構成されているが、往路用接続部14を供給用接続部16と同じ数の4つ設けて、中継供給路1を各往路用接続部14と各供給用接続部16を各別に連通するように形成して、床暖房パネルPの1枚ごとに温水の供給状態を各別に調整可能に構成してもよい。
また、床暖房パネルPの枚数は、2枚、3枚、または、5枚以上でもよく、その枚数は適宜変更が可能であり、この場合にも、温水の供給状態を各別に調整可能とする枚数も、複数の床暖房パネルPのうち数枚を組として組ごとに、あるいは、複数の床暖房パネルPのうち1枚ごとに温水の供給状態を各別に調整可能としてもよい。
【0036】
(4)上記第1〜3実施形態では、本願発明にかかる熱媒供給装置を床暖房装置に適応して例を示しているが、例えば、天井面に複数のパネルを敷設して冷水を通流させて室内を冷房する熱媒供給装置に適応することができ、各種の熱媒供給装置に適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における熱媒供給装置の全体概略構成図
【図2】パネルの斜視図
【図3】パネルの断面図
【図4】中継ヘッダの構成図
【図5】第2実施形態における熱媒供給装置の全体概略構成図
【図6】第3実施形態における中継ヘッダの構成図
【図7】第3実施形態における中継ヘッダおよび複数のパネルを示す図
【図8】別実施形態における熱媒供給装置の全体概略構成図
【図9】従来例における熱媒供給装置の全体概略構成図
【図10】従来例における熱媒供給装置の全体概略構成図
【図11】従来例における熱媒供給装置の全体概略構成図
【符号の説明】
1 中継供給路
2 中継還元路
3 中継ヘッダ
4 熱源
6 熱媒供給用往路
7 熱媒還元用復路
8 制御弁
14 往路用接続部
15 復路用接続部
16 供給用接続部
17 流入用接続部
18 単一路
19 分岐路
P パネル

Claims (5)

  1. 冷暖房対象空間に設置される熱媒通流式の複数のパネルに対して、熱媒供給用の中継供給路および熱媒還元用の中継還元路を備えた中継ヘッダを経由して、熱源からの熱媒が循環供給されるように構成されている熱媒供給装置であって、
    前記中継ヘッダに、前記中継供給路として、前記熱源からの熱媒を前記中継ヘッダに供給する熱媒供給用往路を接続する往路用接続部を各別に備える複数の中継供給路が互いに独立して熱媒を通流する状態に形成され、
    記熱媒供給用往路が、前記各中継供給路それぞれに熱媒を供給するように形成され、
    前記熱媒供給用往路を通した前記各中継供給路への熱媒の供給状態を前記各中継供給路ごとに各別に調整自在な複数の制御弁が、その熱媒供給用往路中に設けられ、
    前記中継還元路が、前記複数のパネルのそれぞれから各別に還元される熱媒を合流させて排出するように通流する合流通流路として形成されている熱媒供給装置。
  2. 前記熱媒供給用往路が、前記熱源から前記中継ヘッダの近くまで配管される単一路と、その単一路から前記各中継供給路に分岐する分岐路とから構成され、
    前記分岐路のそれぞれに、前記制御弁が配設されている請求項1に記載の熱媒供給装置。
  3. 前記制御弁が、前記中継用ヘッダに組み付けられている請求項2に記載の熱媒供給装置。
  4. 前記熱媒供給用往路として、前記熱源と前記複数の中継供給路を各別に接続する複数本の熱媒供給用往路が設けられ、
    前記複数の制御弁が、前記複数の熱媒供給用往路の熱源側端部に配設されている請求項1に記載の熱媒供給装置。
  5. 前記中継ヘッダが、偏平な筒状に形成されて、その端面部に、前記熱媒供給用往路が接続される往路用接続部および前記中継ヘッダからの熱媒を前記熱源に還元する熱媒還元用復路が接続される復路用接続部が設けられ、かつ、その側周面部に、前記複数の中継供給路における前記各パネルに接続される複数の供給用接続部と、前記複数のパネルのそれぞれから熱媒が還元される複数の流入用接続部とが、ひとつの前記供給用接続部とひとつの前記流入用接続部とを周方向に並ぶ組として、その組を周方向に沿って並べる状態で設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱媒供給装置。
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