JPH09222231A - 床冷暖房用パネルユニット - Google Patents

床冷暖房用パネルユニット

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Publication number
JPH09222231A
JPH09222231A JP8054135A JP5413596A JPH09222231A JP H09222231 A JPH09222231 A JP H09222231A JP 8054135 A JP8054135 A JP 8054135A JP 5413596 A JP5413596 A JP 5413596A JP H09222231 A JPH09222231 A JP H09222231A
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JP
Japan
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panel
groove portion
heating
groove portions
main groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP8054135A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Matsuyoshi
恭裕 松吉
Kenichi Takeda
憲一 竹田
Toshio Saito
敏夫 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】冷暖房用媒体を流通させるパイプを嵌め込
んで保持するための溝を備えたパネルを施工現場で敷設
して床冷暖房構造を構築するに当り、タンス等の物品が
置かれる室の隅部等の端部にまでパイプを巡らせないで
良いようにする。そしてこれを現場でのパネルの切断作
業を行わないで実現し、現場での施工能率の向上、工期
短縮を図り、施工コストを低減する。 【解決手段】実質上互いに平行に延びる複数の主溝部1
6及びそれら主溝部16を同一端側で連絡し、パイプを
180°向きを逆転させるための回曲形状のターン溝部
18A,18Bとを有する第一パネル12と、第一パネ
ル12における主溝部16と同間隔で且つパネル両端に
到る長さで実質上互いに平行に複数の主溝部16が形成
されるとともに、主溝部16の延びる方向に複数に分割
された形態の第二パネル10A,10Bとの少なくとも
二種のパネルの組合せにてパネルユニットを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床冷暖房用のパネ
ルユニットに関し、詳しくは冷暖房用の媒体を流通させ
るパイプを嵌め込んで保持するための溝が表面に沿って
形成されたパネルの組合せから成るパネルユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に用いられている温風暖房で
は、温められた空気は軽くなって上昇し、床面付近には
重く冷たい空気が入り込んでくることから、天井付近の
温度が高く、床面付近の、即ち通常の生活レベル空間で
は温度が低くなってしまうといった問題がある。
【0003】これに対して床冷暖房、例えば床暖房を例
にとった場合、この方式は床面からの輻射・熱伝導によ
り暖房するものであるから、床面付近の生活レベル空間
が暖かく、また天井付近までの温度差が小さく、ほぼ均
一の温度分布が得られる利点がある。加えて吹出ファン
による運転音がなく、静かであって、埃や塵等も撒き散
らされることがない利点を有している。
【0004】従来、一般的な床冷暖房のための施工構造
は図9に示すようなものであった。図中(A)は根太上
設置型の場合の例で、この例では根太200上の床板2
02の上側に床冷暖房用の媒体を流通させるパイプ20
4及びこれを保持した拡熱板206を、断熱材208を
介して敷設し、そしてその上側に床仕上材210を敷設
して床冷暖房構造を構築したものである。
【0005】ここでパイプ204は、拡熱板206と同
じく金属性の伝熱板214の嵌込溝212内部に嵌め込
まれており、その伝熱板214の拡熱板206への固定
によって、かかる拡熱板206に取付・保持されてい
る。尚、216は大引きである。
【0006】一方、図9(B)は根太間設置型の場合の
例で、この例は拡熱板206に保持溝212を形成して
そこにパイプ204を嵌込み状に保持し、その状態でそ
れらを根太200と200との間に断熱材208ととも
に挿入し、そしてその上に床板202及び床仕上材21
0を敷設して、床冷暖房構造を構築している。
【0007】しかしながらこれら従来の施工構造の場
合、パイプ204同士の接続を含む現場施工が大変で、
作業に熟練を要するといった問題があった。そこで床材
を予めパネル化し、そしてその表面にパイプ嵌込み用の
且つ異なった形態の溝を形成して成る異種のパネルを用
意し、それらを組合せ状態で敷設してそれらパネルの溝
にパイプを嵌め込み、以て床冷暖房構造を構築すること
が提案されている。図10はその具体例を示したもので
ある(実公平7−18897)。
【0008】同図において、218は積層構造を成し
(図(B)参照)、表面に互いに平行な主溝部200
(便宜上縦方向とする)の形成された主パネルで、22
2は主溝部220を連絡する大小の半円形状のターン溝
部224,226を有する端部パネルである。
【0009】この例では主パネル218を室の中央部
に、また端部パネル222を室の端部にそれぞれ配置し
て互いを突合せ状態に並べ、そして連続した溝部22
0,224,226にパイプ204を金属性の拡熱板2
06を介して嵌め込んで保持させ、床冷暖房構造を構築
するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、室の隅部に
はタンスが置かれたりピアノが置かれたり、或いはその
他の家具等が置かれたりすることが多く、またキッチン
においては流し台や冷蔵庫等が設置され、更に洗面化粧
室では洗面化粧台等が設置されることが多いが、これら
家具や各種設備が設置される箇所は暖房の必要のない箇
所、即ちパイプを巡らす必要がない箇所であり、むしろ
そのような箇所にパイプを巡らせてしまうとそこで熱が
こもってしまう弊害が生ずる。
【0011】図10に示す施工例の場合、これに対処す
るには主パネル218を現場において適当な箇所で切断
して、上記家具等を避けた位置で主溝部220同士を連
絡することが必要となる。
【0012】しかしながら上記家具,ピアノ,流し台等
の設置される箇所は現場ごとにまちまちであって予め予
定しておくことはできず、この結果パネル切断作業を含
む現場での作業が増えて施工能率が低下し、またこれに
伴って施工工期も長くなってしまう問題が生ずる。
【0013】また上記パネルは溝加工の施された加工品
であることからパネル自体のコストも高く、従ってこれ
を一部切断して捨ててしまうことになるとパネルに要す
るコストも増大し、結果的に施工コストを高めることと
なってしまう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の発明のパネルユニ
ットはこのような課題を解決するために案出されたもの
である。而して本願の発明のパネルユニットは、床冷暖
房用の媒体を流通させるパイプを嵌め込んで保持するた
めの溝が表面に沿って形成された複数のパネルの組合せ
から成るパネルユニットであって、(イ)実質上互いに
平行に延びる複数の主溝部及びそれら主溝部を同一端側
で連絡し、前記パイプを180°向きを逆転させるため
の回曲形状のターン溝部を有する第一パネルと、(ロ)
該第一パネルにおける前記主溝部と同間隔で且つパネル
両端に到る長さで実質上互いに平行に複数の主溝部が形
成されるとともに、該主溝部の延びる方向に複数に分割
された形態の第二パネルとの少なくとも二種のパネルの
組合せから成っていることを特徴とする(請求項1)。
【0015】本願の別の発明のパネルユニットは、請求
項1において、前記主溝部が3本以上形成されていると
ともに、前記第一パネルの隣接する各主溝部全てが前記
ターン溝部で連絡されていることを特徴とする(請求項
2)。
【0016】本願の更に別の発明のパネルユニットは、
請求項1又は2において、前記第一パネルには、各ター
ン溝部を回曲形状部の頂部において互いに連絡する、前
記主溝部と直角方向に延びる補助溝部が形成されている
ことを特徴とする(請求項3)。
【0017】本願の更に別の発明のパネルユニットは、
請求項1,2,3の何れかにおいて、前記第二パネル
が、更に、前記主溝部に加えて該主溝部と直角方向に延
びる補助溝部を有する交差溝パネルと、該補助溝部を有
しないパネルとの組合せから成っていることを特徴とす
る(請求項4)。
【0018】本願の更に別の発明のパネルユニットは、
請求項4において、前記交差溝パネルが複数の実質上平
行な補助溝部を有するものであって、且つ該交差溝パネ
ル全体が、該補助溝部をパネル端に有する独立した形態
の複数の単位パネルの組合せから成っていることを特徴
とする(請求項5)。
【0019】本願の更に別の発明のパネルユニットは、
請求項5において、前記単位パネルが、前記補助溝部1
本ごとに独立した形態とされていることを特徴とする
(請求項6)。
【0020】本願の更に別の発明のパネルユニットは、
請求項4において、前記補助溝部を有する交差溝パネル
が一体の部材から成っており、且つ該補助溝部において
一部が折取り可能とされていることを特徴とする(請求
項7)。
【0021】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、互いに平行な複数の主溝部及びそれらを同一端側で
連絡する回曲形状のターン溝部を有する第一パネルと、
パネルの両端まで延びる実質上平行な複数の主溝部を有
し、その主溝部の延びる方向に複数分割された形態の第
二パネルとの少なくとも二種のパネルを組み合わせて床
冷暖房用パネルユニットを構成するようになしたもので
ある。
【0022】本発明においては、回曲形状のターン溝部
の形成された第一パネルを室の端部に配置し、そしてこ
の第一パネルに対して主溝部の延びる方向に第二パネル
を突合せ状に並べて配置することによって、冷暖房用の
媒体を流通させるパイプを室の端部まで巡らすことがで
きる。この場合、室の端部に至るまで床暖房或いは冷房
することができる。
【0023】一方において室の隅部等の端部にタンス,
ピアノ等の物品が置かれる場合であって、同部の暖房な
いし冷房の必要がないときには、ターン溝部の形成され
た第一パネルと第二パネルの一部とを組み替えることに
よって第一パネルの位置、即ちターン溝部の位置を室の
中央部側にシフトさせることができる。
【0024】これにより媒体流通用のパイプを室の端部
に至る前で180°向きを逆転させることができ、タン
ス等の物品の置かれた個所まで暖房或いは冷房されてし
まうといった不都合を回避することができる。しかも本
発明によればパネルの組替えのみでこれを実現でき、現
場でのパネルの切断作業を要しない。
【0025】本発明によれば、パネルの組替えによって
現場の状況に対応でき、従って現場での施工が容易とな
って施工能率が向上し、またこれに伴って施工工期を短
縮化することができる。またパネルを切断して無駄に捨
ててしまうということがなくなるのでパネルに要するコ
ストを低減でき、ひいては施工コストを低減することが
できる。
【0026】請求項2の発明は、上記主溝部を3本以上
の複数で形成するとともに、隣接する各主溝部全てを前
記ターン溝部で連絡するようになしたものである。上記
パイプを配置するに際して通常これを蛇行状に配置する
が、この蛇行状配置パターンの場合、パネルの同一端側
で1つ置きのターン溝部が用いられることとなる。従っ
てこの場合、パネル同一端側において1つ置きで主溝部
をターン溝で連絡すれば足りることとなる。
【0027】しかしながらこの場合、パイプの配置パタ
ーンが一義的に定まってしまう不都合がある。しかるに
本発明では隣接する各主溝部全てをパネル同一端側でタ
ーン溝部で連絡するようにしているため、任意のターン
溝部を用いてパイプをターンさせることが可能となり、
パイプの配置パターンの自由度が高い利点が得られる。
【0028】請求項3の発明は、上記ターン溝部を回曲
形状部の頂部において互いに連絡する、上記主溝部と直
角方向の補助溝部を第一パネルに形成したもので、本発
明によれば、2つ以上のターン溝部にまたがるようにし
てパイプをターンさせることが可能となり、パイプの配
置パターンの自由度が更に高まる利点が得られる。また
場合によってこの補助溝部を利用し、ターン溝部の頂部
よりパイプを主溝部と直角方向にそのまま延ばすことも
可能となる。
【0029】請求項4の発明は、上記第二パネルを、主
溝部に加えてこれと直角方向に延びる補助溝部を有する
交差溝パネルと、そのような補助溝部を有しないパネル
との組合せとなしたもので、本発明によれば、その交差
溝パネルを第一パネルの外側(室外側)に配置すること
により、ターン溝部の外側においてパイプを主溝部と直
角方向に延設することが可能となる。
【0030】請求項5の発明は、上記補助溝部をパネル
端に有する、独立した形態の複数の単位パネルを組み合
わせて上記交差溝パネルとなしたもので、本発明によれ
ば、かかる交差溝パネルにおける複数の単位パネルを互
いに分離し、上記ターン溝部の形成された第一パネルと
組み替えることによって、かかるターン溝部の位置を更
に小刻みに位置調整することが可能となる。
【0031】請求項6の発明は、上記交差溝パネルにお
ける単位パネルを、補助溝部1本ごとに独立した形態と
なしたもので、本発明によれば、隣接する補助溝部と補
助溝部との間の幅を最小単位として上記ターン溝部の位
置を更に微調整することが可能となる。
【0032】請求項7の発明は、上記交差溝パネルを一
体の部材にて構成し、そしてその補助溝部において一部
を折取可能となしたもので、本発明においても、交差溝
パネルにおける一部を上記ターン溝部の形成された第一
パネルと組み替えることが可能となり、かかるターン溝
部の位置を小刻みに位置調整することが可能となる。
【0033】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例のパネルユニットを構成する各パ
ネルを異なる配置パターンで組み合わせた例を、また図
2,図3及び図4は図1におけるパネルのそれぞれの構
成を示したものである。図において10A,10Bは全
体として第二パネルをなすものであり、また12は第一
パネルとしてのものである。
【0034】第一パネルとしてのパネル12は、床冷暖
房用媒体を流通させるパイプの向きを180°逆転させ
るためのもので、全体として平面形状が図1中上下方向
に短く、左右方向に長い矩形状をなしており、図4の拡
大図にも示しているように表面に沿って互いに平行な複
数本(本例では3本)のパイプの嵌込み保持用の主溝部
16が形成されている。ここで各主溝部16は、パネル
12の図1中上下方向一端から他端に至る長さで、即ち
パネル12の全幅に亘る長さで形成されている。
【0035】パネル12の表面には、また、回曲形状の
ターン溝部18A,18Bが形成されており、これらタ
ーン溝部18A,18Bによって、隣接する主溝部16
全てが互いに連絡されている。ここでターン溝部18A
は半円形状をなしており、またターン溝部18Bは更に
その半分の円弧形状をなしている。
【0036】これらターン溝部18A,18Bは、頂部
がパネル12の図中上端(図4では左端)に位置してお
り、そしてそれら頂部を横方向、つまり主溝部16と直
角方向に連絡するようにして、パネル12の図1中上端
に左右方向の補助溝部20が形成されている。
【0037】一方、図2に示しているようにパネル10
Aの表面には互いに平行をなす複数本(本例では3本)
の主溝部16が、パネル12における主溝部16と同間
隔で形成されている。これらパネル10Aにおける主溝
部16もまた、平面矩形状をなすパネル10Aの図1中
上下方向全幅に亘って形成されている。このパネル10
Aにおいても、また、図1中上端に主溝部16と直角方
向に延びる補助溝部20が形成されている。
【0038】他方パネル10Bは、上記のようにパネル
10Aとともに第二パネルをなすもので、パネル10A
とは別体に構成されており、図3に示しているようにそ
の表面には複数本(3本)の主溝部16と、同じく複数
本(4本)の補助溝部20とがそれぞれ互いに平行に形
成されている。ここで図1(B)中最も上側の補助溝部
20は、パネル10Bにおける幅方向の端位置、即ち図
中上端位置に形成されている。
【0039】図1(A),(B)は上記パネル10A,
10B及び12を異なるパターンで組み合わせた例を、
また同図(C)はパネル10A及び12を組み合わせた
例をそれぞれ示したもので、このうち(C)の配置パタ
ーンでパネル10A,12を組み合わせた場合、室の端
部まで冷暖房用のパイプを巡らせることができる。即
ち、図中二点鎖線で示す経路に従ってパイプP1を各パ
ネル10A,12の主溝部16及びターン溝部18B,
18Aに嵌め入れ、保持させた上、そのパイプP1の内
部に媒体を通すことで室の端部に至るまで床の暖房ない
し冷房を施すことができる。
【0040】一方パネルを組み替えて(B)に示すパタ
ーンで各パネル10A,10B,12を組み合わせた場
合、パイプP1のターン位置を室の端部より中央部側に
所定距離シフトさせることができる。即ち室の端部の手
前でパイプP1の向きをUターンさせることができ、従
ってこの例によれば、室の端部にタンスその他の物品が
置かれる場合において、同部分を暖房或いは冷房してし
まうのを避けることができる。
【0041】尚この場合において、パネル10Bの図1
(B)中横方向の補助溝部20は、パイプP1とは別系
統(別回路)をなすパイプP2(図7)を横方向に通す
意味を有している。この点については後に詳述する。こ
こで別系統のパイプP2を横方向に通す必要がない場合
には、このパネル10Bに代えてパネル10Aを用いる
ことが可能である。
【0042】他方(A)に示すパターンでパネル10
A,10B,12を配置した場合、パイプP1のターン
位置を更に室の中央部側へとシフトさせることができ
る。即ちパネル10A,10Bの全幅分だけパイプP1
のターン位置を室の中央部側に移行させることができ
る。
【0043】図5,図6,図7は上記図1(A)に示す
パターンでパネル10A,10B,12を配置して床冷
暖房構造を構築した場合の断面構造の一例を示してい
る。尚、図5において22はパネル12に隣接して配置
したパネルであって、表面に互いに平行な複数の主溝部
16を有している。このパネル22としては、主溝部1
6を有する上記パネル10A,10Bを用いても良い
し、或いはこれらとは別種のパネルを用いても良い。
【0044】図6において24は大引き,26は根太で
あり、この根太26の上にパネル10A,10B,1
2,22等が敷設されている。尚、根太26と26との
間には断熱材(図示省略)が充填してある。
【0045】そしてこのパネル10A,10B,12,
22等の各溝部の内部に床冷暖房用媒体を流通させるた
めのパイプP1が金属性の拡熱板28を介して嵌込保持
されており、その表面が床仕上材30にて被覆されてい
る。
【0046】ここで拡熱板28には溝部32が形成され
ており、上記パイプP1はこの拡熱板28の溝部32を
介して上記パネル10A,10B等の各溝部16,18
A,18B,20の内部に嵌込保持されている。
【0047】図7はパイプの平面的な配置パターンを示
したもので、図示のようにこの例では別系統のパイプP
1とP2とで2つの循環回路が形成されている。一方の
パイプP1は一端が給湯機等の媒体の供給源に接続され
ていてこの供給源から図中右方向に延び出し、そしてパ
ネル上を蛇行状に巡った後、他端部が同じく給湯機等の
供給源に接続され、媒体を循環させるようになってい
る。そしてこのパイプP1によって、床冷暖房用の1つ
の独立した循環回路34が形成されている。
【0048】他方、パイプP2もまた一端が給湯機等の
媒体の供給源に接続され、そして同供給源より図中右方
向に延びた後、パネル上を蛇行状に巡った後、他端が同
じ供給源に接続され、上記循環回路34とは別の独立し
た循環管路36を形成している。
【0049】ここで一方の循環回路34を形成するパイ
プP1は、パネル12の同一端側において1つ置きのタ
ーン溝部18A,18Bを用いてその向きが180°逆
転させられており、最終的な横向きの直線状部がパネル
10Bにおける補助溝部20内部に嵌め込まれ、保持さ
れている。
【0050】他方今一方の循環回路36を形成するパイ
プP2は、始端側の直線状部、つまり媒体の供給源から
延び出した直後の直線状部がパネル10Bにおける補助
溝部20内に嵌込み保持されており、そして一方の循環
回路34をバイパスした形で、その先の部分においてパ
ネル上に蛇行状に配列されている。そして終端部分が再
び左右方向に直線状に延び、その直線状部が同じくパネ
ル10Bにおける横方向の補助溝部20内に嵌込み保持
されている。
【0051】上記のように本例においては、回曲形状の
ターン溝部18A,18Bの形成された第一パネルとし
てのパネル12を室の端部に配置し、そしてこのパネル
12に対して、主溝部16の延びる方向に第二パネルと
してのパネル10A或いは10A,10Bを組合せ状態
で並べて配置することによって、床冷暖房用の媒体を流
通させるパイプP1,P2を室の端部まで巡らすことが
でき、室の端部に到るまで床暖房或いは冷房をすること
ができる。
【0052】一方において室の隅部等の端部にタンス,
ピアノ等の物品が置かれる場合であって同部の暖房ない
し冷房の必要がないときには、ターン溝部18A,18
Bの形成されたパネル12と他のパネルとを組み替える
ことによって、パネル12の位置、即ちターン溝部18
A,18Bの位置を室の中央部側に移行させることがで
きる。
【0053】これにより、媒体流通用のパイプP1を室
の端部に到る前で180°向きを逆転させることがで
き、タンス等の物品の置かれた箇所まで暖房或いは冷房
されてしまうといった不都合を回避できる。
【0054】また本例によればパネルの組替えのみでこ
れを実現でき、現場でのパネルの切断作業を省くことが
できる。従って本発明によれば現場での施工が容易であ
って施工能率が高く、これに伴って施工工期を短縮化す
ることができる。
【0055】またパネルを切断して無駄に捨ててしまう
ということがないので、パネルに要するコストを低減で
き、ひいては施工コストを安価となすことができる。
【0056】また本例では、パネル12における隣接す
る主溝部16の全てをターン溝部18A,18Bで連絡
するようにしていることから、パイプP1を蛇行状に配
置するに際して、パイプP1をUターンさせるためのタ
ーン溝部18A,18Bの選択の自由度が高く、従って
パイプP1の配置パターンの自由度が高まる利点が得ら
れる。
【0057】また本例においては、パネル10Bにおけ
る複数の補助溝部20、つまり主溝部16と直角方向に
延びる補助溝部20を利用することによって、別系統の
パイプP2により複数の独立した媒体流通用の循環回路
36を容易に形成することができる。
【0058】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であって、本発明は他の形態で構成するこ
とも可能である。例えばパネル10Bを、補助溝部20
一本ごとに独立した形態の複数の単位パネルの組合せに
よって構成するといったことも可能である。この場合、
その単位パネルを1枚単独で若しくは複数枚まとめて他
のパネルと置き換えることにより、そのパネルの置換え
分だけパネル12の位置、即ちターン溝部18A,18
Bの位置を細かく位置調整することが可能となる。
【0059】例えば図8に示しているように単位パネル
10B−1,2,3,4のうち10B−1のみパネルの
組替えを行うことによって、パネル12の位置を室の端
部側に且つ単位パネル10B−1の幅寸法分だけ移行さ
せるといったことが可能となる。
【0060】或いはまた上記パネル10Bを一体の部材
にて構成しておき、主溝部16と直交する補助溝部20
においてその一部を折り取ることでパネルの配置パター
ンを適宜調整するといったことも可能である。
【0061】更にはまた、上例では単一のターン溝部1
8A,18Bを用いてパイプの向きを180°変換する
ようにしているが、場合によって隣接するターン溝部1
8B,18Aの頂部を主溝部16と直角方向に連絡する
補助溝部20を用い、パイプを2つのターン溝部18A
と18A又は18Aと18Bにまたがるようにして、即
ち2つのターン溝部を用いて180°その向きを変換さ
せるようになすということも可能である。
【0062】その他本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパネルユニットを異な
るパネル配置パターンで示す図である。
【図2】図1に用いられているパネルを一部取り出して
示す斜視図である。
【図3】図1に用いられている、図2とは異なる一部パ
ネルを取り出して示す図である。
【図4】図1に用いられている、図2及び図3とは異な
るパネルを取り出して示す斜視図である。
【図5】図1(A)に示すパネル配置パターン例での床
冷暖房構造の要部分解斜視図である。
【図6】図5の床冷暖房構造の要部断面図である。
【図7】図5の床冷暖房構造の一部切欠き平面図であ
る。
【図8】図1に示すパネルを図1とは異なったパターン
で配置した例を示す図である。
【図9】従来の床冷暖房構造の要部断面図である。
【図10】従来公知のパネルを用いた床冷暖房構造の説
明図である。
【符号の説明】
10A,10B,12,22 パネル 16 主溝部 18A,18B ターン溝部 20 補助溝部 24 大引き 26 根太 28 拡熱板 30 床仕上材 34,36 循環回路 P1,P2 パイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床冷暖房用の媒体を流通させるパイプを
    嵌め込んで保持するための溝が表面に沿って形成された
    複数のパネルの組合せから成るパネルユニットであって
    (イ)実質上互いに平行に延びる複数の主溝部及びそれ
    ら主溝部を同一端側で連絡し、前記パイプを180°向
    きを逆転させるための回曲形状のターン溝部を有する第
    一パネルと(ロ)該第一パネルにおける前記主溝部と同
    間隔で且つパネル両端に到る長さで実質上互いに平行に
    複数の主溝部が形成されるとともに、該主溝部の延びる
    方向に複数に分割された形態の第二パネルとの少なくと
    も二種のパネルの組合せから成っていることを特徴とす
    る床冷暖房用パネルユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記主溝部が3本以
    上形成されているとともに、前記第一パネルの隣接する
    各主溝部全てが前記ターン溝部で連絡されていることを
    特徴とする床冷暖房用パネルユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第一パネ
    ルには、各ターン溝部を回曲形状部の頂部において互い
    に連絡する、前記主溝部と直角方向に延びる補助溝部が
    形成されていることを特徴とする床冷暖房用パネルユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3の何れかにおいて、前
    記第二パネルが、更に、前記主溝部に加えて該主溝部と
    直角方向に延びる補助溝部を有する交差溝パネルと、該
    補助溝部を有しないパネルとの組合せから成っているこ
    とを特徴とする床冷暖房用パネルユニット。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記交差溝パネルが
    複数の実質上平行な補助溝部を有するものであって、且
    つ該交差溝パネル全体が、該補助溝部をパネル端に有す
    る独立した形態の複数の単位パネルの組合せから成って
    いることを特徴とする床冷暖房用パネルユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記単位パネルが、
    前記補助溝部1本ごとに独立した形態とされていること
    を特徴とする床冷暖房用パネルユニット。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記補助溝部を有す
    る交差溝パネルが一体の部材から成っており、且つ該補
    助溝部において一部が折取り可能とされていることを特
    徴とする床冷暖房用パネルユニット。
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